JP2017202714A - ボート - Google Patents

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【課題】水面に存在する人や物を容易にボート上に移動させることができるボートを提供する。【解決手段】ボート100は、船底101を備えている。船底101は、ボート100の底側の外表面を構成するとともに人や物を載せる床面101aを構成する板状に形成されている。この船底101における長手方向両端部には、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bがそれぞれ船底101と一体的に形成されている。第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、船底101の長手方向両端部から図示斜め上方に向かって傾斜した状態で延びて形成されている。また、船底101における長手方向に延びる2つの縁部分には、側壁体103がそれぞれ設けられている。側壁体103は、船底101の長手方向に延びる棒状に形成されている。これらの船底101、第1傾斜部102a、第2傾斜部102bおよび側壁体103は、それぞれ硬質ウレタン発泡体で構成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、水害、水難事故またはレジャーで使用することができるボートに関する。
従来から、水害または水難事故が発生した際に数名の人員が載り込んで救命活動または救援活動を行うことができるボートが提案されている。例えば、下記特許文献1には、人が載り込む船底およびこの船底の周囲を囲むフロート体が硬質ウレタン発泡体で構成された船艇が開示されている。
特開2015−155266号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載した船艇においては、船底の周囲が高さのあるフロート体および艫(とも)板によって囲まれているため、水面に存在する人や物を船艇内移動させることが困難であるという問題がある。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、水面に存在する人や物を容易にボート上に移動させることができるボートを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、人または物を載せることができる大きさの床面を有して水面に浸かる船底と、床面に繋がった状態で船底から斜め上方に向かって傾斜した板状に延びる傾斜部と、船底の周囲のうちの傾斜部以外の部分に設けられて同船底に対して上方に形成された側壁体とを備えたことにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、ボートは、床面の一部に繋がった状態で船底から斜め上方に延びて傾斜部が形成されているため、ボートの一部を持ち上げたりボート内での重量物の位置を変えたりして傾斜部の先端部を水面に近付けることができ、人や物の積み込みまたは積み出しを容易に行うことができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ボートにおいて、傾斜部は、船底の周囲のうちの一部に設けられた第1傾斜部と、船底の周囲のうちの第1傾斜部とは反対側に設けられた第2傾斜部とを備えていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ボートは、船底の周囲に設けられた第1傾斜部とこの第1傾斜部とは反対側に設けられた第2傾斜部とで傾斜部が構成されているため、人や物をピストン輸送する場合にボートの向きを反転させることなく人や物の積み込みまたは積み出しを容易に行うことができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ボートにおいて、傾斜部は、船底に対して内側面および外側面のうちの少なくも一方が曲面で繋がっていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ボートは、傾斜部の内側面が船底に対して曲面で繋がっている場合には人や物を円滑に積み込みまたは積み出しすることができるとともに傾斜部を水面に向けることで床面上に溜まった水を速やかかつ円滑に排出することができる。また、ボートは、傾斜部の外側面が船底に対して曲面で繋がっている場合にはボートを傾斜させて傾斜部を水面に向ける際に船体が急激に傾斜することが防止でき安定的に船体を傾斜させることができ傾斜作業自体を行い易くすることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ボートにおいて、傾斜部は、先端部の高さが側壁体の上端部以下の高さに形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ボートは、傾斜部の先端部の高さが側壁体の上端部以下の高さに形成されているため、傾斜部を水面に近付ける際にボートを傾斜させる量が少なくなり作業性を向上させることができるとともに、船内に溜まった水を傾斜部を通じて排出し易くすることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ボートにおいて、傾斜部は、先端部が曲面に形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ボートは、傾斜部の先端部が曲面に形成されているため、傾斜部を水面に近付けた際に水面付近に存在する人や物を載せ易くすることができるとともにこれらの人や物への接触を優しくして不快感を与えることや傷付けることを防止することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ボートにおいて、船底は、硬質ウレタン発泡体で構成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ボートは、船底が硬質ウレタン発泡体で構成されているため、船底自体に浮力を与えて沈み込みを防止して水の侵入を防ぐことができるとともに、傾斜部および側壁部の高さを低く抑えることができる。また、このボートによれば、空気を利用したゴムボートなどに比べて剛性が高く船上での安定性が向上する。また、このボートによれば、船底が損傷を受けた場合であっても船底の浮力が直ちに失われることがないとともに補修も容易に行うことができる。
なお、硬質ウレタン発泡体とは、NCO(イソシアネート)基を2個以上有するポリイソシアネートとOH(ヒドロキシル)基を2個以上有するポリオールとを、触媒(例えば、アミン化合物など)、発泡剤(例えば、水やフルオロカーボンなど等)および整泡剤(例えば、シリコーンオイル)など(以下、これらを「硬質ウレタン材料等」という)と混合して泡化反応と樹脂化反応とを同時に行わせることによって得られる均質なプラスチック発泡体である。また、本願発明における硬質ウレタン発泡体は、圧縮強さ(10%圧縮)が少なくとも2.0kgf/cm2以上である。
また、本発明の他の特徴は、前記ボートにおいて、船底、傾斜部および側壁部は、それぞれ硬質ウレタン発泡体で構成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ボートは、船底、傾斜部および側壁部のいずれもが硬質ウレタン発泡体で構成されているため、ボート自体に浮力を与えて沈み込みを防止して水の侵入を防ぐことができるとともに、傾斜部および側壁部の高さを低く抑えることができる。また、このボートによれば、空気を利用したゴムボートなどに比べて剛性が高く船上での安定性が向上する。また、このボートによれば、船体が損傷を受けた場合であっても船体の浮力が直ちに失われることがないとともに補修も容易に行うことができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ボートにおいて、傾斜部は、側壁部とは異なる色で形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ボートは、傾斜部が側壁部とは異なる色で形成されているため、傾斜部を水面に近付けようとする際に傾斜部の位置を迅速に把握することができる。この場合、傾斜部は、船底の床面と同じ色に形成することで傾斜部の位置をより把握し易くなる。
本発明の一実施形態に係るボートの外観構成の概略を示す斜視図である。 図1に示したボートの外観構成の概略を示す側面図である。 図1に示したボートに乗って手漕ぎで操船する状態を示した斜視図である。 図1に示したボートにおいて船外の人を乗り込ませる様子を模式的に示した側面図である。 図1に示したボートを船外から持ち上げて傾斜させる様子を示した斜視図である。 図1に示したボートを二隻対向させて人や物を移動させる様子を模式的に示した側面図である。
以下、本発明に係るボートの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るボート100の外観構成の概略を示す斜視図である。また、図2は、図1に示したボート100の外観構成の概略を示す側面図である。このボート100は、数名の人が載り込むことができる手漕ぎ型の舟である。
(ボート100の構成)
ボート100は、船底101を備えている。船底101は、ボート100の底側の外表面を構成するとともに人や物を載せる床面101aを構成する部分であり、長尺の板状体によって構成されている。この船底101は、平面視で長方形状の平板状に形成されており、長手方向両端部に第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bがそれぞれ形成されている。
第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、ボート100の船内である床面101a上に人や物を出し入れするための部分であり、船底101の長手方向両端部から図示斜め上方に向かって傾斜した状態で延びて形成されている。この場合、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、内側面および外側面が円弧状に僅かに撓んだ曲面形状に形成されている。
これらの第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、各先端部が後述する側壁体103の上面と略面一の高さまで延びている。本実施形態においては、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bの高さは、船底101の底面から約400mmの高さに設定されている。また、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bの各先端部は、内側面から外側面に掛けて円弧状に丸みを帯びた曲面形状に形成されている。また、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bの船底101の底面に対する角度αは、約35°に形成されている。
これらの船底101、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、ポリ塩化ビニル樹脂製の袋体内に硬質ウレタン発泡体を充填して一体的に形成されている。具体的には、船底101、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、互いに対向する2つのポリ塩化ビニル樹脂製のシート材の間にポリエステル樹脂製やガラス繊維製の糸(図示せず)を縦方向に無数に配置してこれら2つのシート材を互いに引き合うようにした袋体内に液状の硬質ウレタン材料等(図示せず)を注入して硬化させたボード材によって構成されている。
ここで、硬質ウレタン発泡体は、硬質ウレタン材料等、具体的には、NCO(イソシアネート)基を2個以上有するポリイソシアネートとOH(ヒドロキシル)基を2個以上有するポリオールとを、触媒(例えば、アミン化合物など)、発泡剤(例えば、水やフルオロカーボンなど等)および整泡剤(例えば、シリコーンオイル)などと混合して泡化反応と樹脂化反応とを同時に行わせることによって得られる均質なプラスチック発泡体である。また、本願発明における硬質ウレタン発泡体は、圧縮強さ(10%圧縮)が少なくとも2.0kgf/cm2以上である。
本実施形態においては、船底101、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、床面101aを平板状に形成するとともに、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bを床面101aの両端部からそれぞれ曲面状に傾斜した状態で成形する一対の金型内にポリ塩化ビニル樹脂製の袋体をセットした後に液状の硬質ウレタン材料を注入して成形される。この場合、液状の硬質ウレタン材は、船底101の床面101aに開口した注入口102bから注入される。
船底101における長手方向に延びる2つの縁部分には、側壁体103がそれぞれ設けられている。これらの側壁体103は、ボート100に浮力を与えるとともに船底101の床面101a上に水が進入することを防止するための部分であり、棒状に延びて形成されている。より具体的には、各側壁体103は、下側部分が船底101、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bにそれぞれ沿った形状に形成されるとともに、上側部分が略水平方向に延びて形成されている。そして、各側壁体103は、長手方向両端部が第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bの各先端部に達しない引っ込んだ位置で尖った形状に形成されている。
これらの側壁体103は、前記船底101、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bと同様に、ポリ塩化ビニル樹脂製の袋体をセットした後に液状の硬質ウレタン材料を注入して成形される。そして、各側壁体103は、船底101、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bの各側部に図示しない接着剤および粘着テープ104によって固着されている。これらの側壁体103には、各上面側に取っ手110、ロープ111、フック112およびオール取付部113がそれぞれ設けられているとともに、内側側面部にオール114が着脱自在な状態で保持されている。
取っ手110、ロープ111、フック112は、ボート100の使用時に掴んだり引っ掛けたりして使用される部品である。また、オール取付部113は、オール114を使ってボート100を漕ぐ際にオール114を取り付ける部品である。また、オール114は、ボート100を手漕ぎする際に使用する道具である。
このボート100は、本実施形態においては、全長が約2700mm、全幅が約1100mm、高さが約400mm、重さが約40kgに形成されている。この場合、側壁体103は、長手方向中央部の最も太い部分で約250mmの円柱状に形成されている。また、ボート100は、船底101、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bが白色や灰色などの白色系(淡色系)で形成されるとともに、各側壁部103が赤色や緑色などの濃色系で形成されている。
(ボート100の作動)
次に、上記のように構成したボート100の作動について説明する。ボート100を使用する使用者Uは、ボート100を用意して水上に配置する。この場合、ボート100を浮かべる場所としては、海、河川および湖沼のほか浸水した水害地などがある。
次に、使用者Uは、図3に示すように、ボート100内、具体的には、船底101の床面101a上に乗り込んだ後、オール114を使ってボート100を航行させることができる。また、使用者Uは、床面101a上には乗り込まず、水に浸かった状態でボート100を押してまたは引いて移動することができる。
次に、使用者Uは、水面WL付近に存在する人AUまたは物(図示せず)をボート100内に引き上げる際には、第1傾斜部102aまたは第2傾斜部102bを水面WLに近付けるようにボート100を傾けることによって人AUまたは物を積み込むことができる。具体的には、使用者Uは、図4に示すように、使用者Uがボート100の船上に載っている場合には、水面WLにおける人AUまたは物(図示せず)が存在する側の第1傾斜部102aまたは第2傾斜部102bを水面に近付けるように床面101a上における第1傾斜部102a側または第2傾斜部102b側に移動する。なお、図4においては、使用者Uが第1傾斜部102a側に移動した状態を示している。
また、使用者Uは、図5に示すように、ボート100の船外に居る場合には、水面WLにおける人(図示せず)または物(図示せず)が存在する側の第1傾斜部102aまたは第2傾斜部102bを水面に近付けるようにボート100の第2傾斜部102b側または第2傾斜部102a側を持ち上げる。これらにより、使用者Uは、水面WL近くに傾斜した板状の第1傾斜部102aまたは第2傾斜部102bを位置させることができるため、水面WLに存在する人または物を容易にボート100の床面101a上に引き込むことができる。
次に、使用者Uは、ボート100の床面101a上に載せた人または物を水上に移す場合には、前記と同様にして第1傾斜部102aまたは第2傾斜部102bを水面WLに近付けることによって容易に船外に移すことができる。また、使用者Uは、ボート100の床面101a上に水が溜まった場合には、前記同様にして第1傾斜部102aまたは第2傾斜部102bを水面WLに近付けることによって容易に船外に排出することができる。
また、このボート100は、図6に示すように、二隻のボート100間においても第1傾斜部102aまたは第2傾斜部102bを互いに突き合わせることで人または物の移し替えを容易に行うことができる。なお、ボート100は、本発明に係るボート100以外の形式の他のボート(例えば、ゴムボートや和船)、岸壁または岩場に対しても人または物の移し替えを容易に行うことができる。また、ボート100は、船底101、第1傾斜部102a、第2傾斜部102bまたは側壁部103にキズ、凹みまたは欠けなどの損傷が生じた場合には、これらの損傷個所に樹脂製のパテを埋めて補修することができる。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、ボート100は、床面101aの一部に繋がった状態で船底101から斜め上方に延びて第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bからなる傾斜部が形成されているため、ボート100の一部を持ち上げたりボート100内での重量物の位置を変えたりして第1傾斜部102aまたは第2傾斜部102bの先端部を水面WLに近付けることができ、人や物の積み込みまたは積み出しを容易に行うことができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下で説明する各変形例においては、上記実施形態と同様の構成部分に同じ符号を付して説明は適宜省略する。
例えば、上記実施形態においては、ボート100は、船底101の長手方向の両端部にそれぞれ第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bをそれぞれ設けて構成した。すなわち、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bが本発明に係る傾斜部に相当する。しかし、傾斜部は、船底101に対して少なくとも1つ設けられていればよい。したがって、ボート100は、船底101の長手方向の両端部の一方に第1傾斜部102aまたは第2傾斜部102bを設けて構成することもできる。また、ボート100は、船底101に対して3つ以上の傾斜部を設けて構成することもできる。また、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、上記実施形態のように船底101と一体的に形成してもよいし、船体101とは別体で構成して船体101に固着する雇用に構成してもよい。
また、上記実施形態においては、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、それぞれ内側面および外側面を曲面で構成した。しかし、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、内側面および外側面を平面で構成することもできる。
また、上記実施形態においては、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、船底101の底面(換言すれば、水面WL)に対して約35°の傾斜角αで形成した。しかし、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、水面WLに対して20°〜45°の範囲の傾斜角αで形成するとよい。なお、船底101は、必ずしも平面状に形成されている必要があるものではなく、中央部が張り出した山形または円弧状に形成することができる。
また、上記実施形態においては、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、各先端部の高さが側壁体103の上端部の高さと略同一に形成した。しかし、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bの各先端部の高さは、上記実施形態に限定されるものではなく、側壁体103の上端部よりも高く設定してもよいし、同上端部の高さよりも低く設定することもできる。
また、上記実施形態においては、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bは、各先端部の形状を丸みを帯びた曲面形状に形成した。しかし。第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bにおける各先端部の形状は、上記実施形態に限定されるものではなく、先端部に向かって厚さが薄くなる尖った形状に形成してもよいし、先端部のみ厚さを厚く形成してもよいし、先端部を角ばった形状(断面形状が方形状)に形成することもできる。
また、上記実施形態においては、ボート100は、船底101、第1傾斜部102a、第2傾斜部102bおよび側壁部103を硬質ウレタン発泡体で構成した。これにより、ボート100は、ボート100自体に浮力を与えて沈み込みを防止して水の侵入を防ぐことができるとともに、第1傾斜部102a、第2傾斜部102bおよび側壁部103の各高さを低く抑えることができる。また、このボート100によれば、空気を利用したゴムボートなどに比べて剛性が高く船上での安定性が向上する。また、このボート100によれば、船体が損傷を受けた場合であっても船体の浮力が直ちに失われることがないとともに補修も容易に行うことができる。なお、この場合、ボート100は、少なくとも船底101を硬質ウレタン発泡体で構成するとよい。
しかし、ボート100は、船底101、第1傾斜部102a、第2傾斜部102bおよび側壁部103を硬質ウレタン発泡体以外の材料を用いて構成することができる。例えば、ボート100は、船底101、第1傾斜部102a、第2傾斜部102bおよび側壁部103を木材、FRP(繊維強化プラスチック)材またはアルミニウム材などの金属材料で構成することができる。これらの場合、ボート100は、側壁体103を円柱状以外の形状、例えば、板状に形成することもできる。
また、上記実施形態においては、ボート100は、船底101、第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bが白色や灰色などの白色系(淡色系)で形成されるとともに、各側壁部103が赤色や緑色などの濃色系で形成されている。これにより、ボート100は第1傾斜部102aおよび第2傾斜部102bの位置を迅速に把握することができる。しかし、ボート100は、船底101、第1傾斜部102a、第2傾斜部102bおよび側壁部103を互いに同じ色で構成することができるとともに、これらの各部分を互いに異なる色で構成することもできる。
また、上記実施形態においては、ボート100は、オール114を用いて人力で漕ぐ手漕ぎボートで構成した。しかし、ボート100は、原動機(例えば、エンジン(燃料タンク含む)または電動モータ(バッテリ含む))が発生させる回転駆動力を用いてボート100下の水中でスクリューを回転させて推進力を得るスクリュー式の船外機を備えて構成することもできる。
また、上記実施形態においては、ボート100は、平面視で長方形状に形成した。しかし、ボート100の形状は、上記実施形態に限定されるものではない。したがって、ボート100は、例えば、平面視で正方形状、円形状、楕円形状、五角形または六角形などの多角形状形成することもできる。
また、上記実施形態においては、ボート100は、全長が約2700mm、全幅が約1100mm、高さが約400mm、重さが約40kgに形成した。しかし、ボート100の大きさおよび重さは、ボート100の使用用途および使用環境などの各仕様に応じて適宜決定されるものである。この場合、ボート100は、大人一人または二人で持ち運びできる大きさ(概ね50kg以下)の重さに形成するとよい。
U…使用者、AU…水面に存在する人、WL…水面、α…傾斜部の角度、
100…ボート、
101…船底、101a…床面、101b…注入口、102a…第1傾斜部、102b…第2傾斜部、103…側壁部、104…粘着テープ、
110…取っ手、111…ロープ、112…フック、113…オール取付部、114…オール。

Claims (8)

  1. 人または物を載せることができる大きさの床面を有して水面に浸かる船底と、
    前記床面に繋がった状態で前記船底から斜め上方に向かって傾斜した板状に延びる傾斜部と、
    前記船底の周囲のうちの前記傾斜部以外の部分に設けられて同船底に対して上方に形成された側壁体とを備えたことを特徴とするボート。
  2. 請求項1に記載したボートにおいて、
    前記傾斜部は、
    前記船底の周囲のうちの一部に設けられた第1傾斜部と、
    前記船底の周囲のうちの前記第1傾斜部とは反対側に設けられた第2傾斜部とを備えていることを特徴とするボート。
  3. 請求項1または請求項2に記載したボートにおいて、
    前記傾斜部は、
    前記船底に対して内側面および外側面のうちの少なくも一方が曲面で繋がっていることを特徴とするボート。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載したボートにおいて、
    前記傾斜部は、
    先端部の高さが前記側壁体の上端部以下の高さに形成されていることを特徴とするボート。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載したボートにおいて、
    前記傾斜部は、
    先端部が曲面に形成されていることを特徴とするボート。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載したボートにおいて、
    前記船底は、
    硬質ウレタン発泡体で構成されていることを特徴とするボート。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載したボートにおいて、
    前記船底、前記傾斜部および前記側壁部は、
    それぞれ硬質ウレタン発泡体で構成されていることを特徴とするボート。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載したボートにおいて、
    前記傾斜部は、
    前記側壁部とは異なる色で形成されていることを特徴とするボート。
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