JP2018114939A - 反射部材、車両用表示装置およびその照明方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】主に、反射による光の減衰を減らして照明効率を向上し得るようにする。【解決手段】透過照明が可能な表示パネル4と、表示パネル4を裏面側から照明する光源11と、光源11からの光12を反射して表示パネル4へ導く反射部材13とを備えた表示装置2に関する。反射部材13が、光源11の外周を包囲するリフレクタ部14と、リフレクタ部14の先端側で表示パネル4に臨む出射側縁部15とを有している。光源11を、平面上に単数または複数並べて設置する。出射側縁部15は、側面視で光源11側へ凹む凹曲面部31を有するようにしている。【選択図】図7
Description
この発明は、反射部材、この反射部材を用いた車両用表示装置およびその照明方法に関するものである。
自動車などの車両は、車室内に各種の表示装置(車両用表示装置)を備えている。
このような表示装置には、光源(バックライト)によって表示パネルを透過照明することで画像の表示を行うようにしたものが存在している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の表示装置では、複数の光源をフレキシブル基板に並べて実装し、このフレキシブル基板を曲げて複数の光源の配置を凹状にし、更に、凹状に並んだ複数の光源からの光をレンズで集光して表示パネルへ導くようにしている。これにより、必要な輝度を確保しつつ輝度ムラをなくすようにしている。
しかし、特許文献1のものは、光源からの光をレンズを用いて集光する構造にしているため、レンズなどの光学部品が必要になると共に、複数の光源を並べて実装したフレキシブル基板が表示パネルよりも一回り以上大きなものになってしまい、構造が複雑化するので、表示装置の小型化を図るのが困難であった。
また、特許文献1のものは、複数の光源を凹状に並べるようにしているため、光源の配置が特殊なものとなっていた。そして、複数の光源を凹状に並べるために、フレキシブル基板を用いると共に、フレキシブル基板を曲げるようにしているので、例えば、フレキシブル基板を所要の凹形状に曲げたり、フレキシブル基板を凹形状に曲げた状態で固定したりする作業に手間やコストなどがかかっていた。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
光源からの光を反射して表示パネルへ導くリフレクタ部と、
該リフレクタ部の先端側で前記表示パネルに臨む出射側縁部とを有する反射部材において、
前記リフレクタ部の前記出射側縁部に、側面視で前記光源側へ凹む凹曲面部を有することを特徴とする。
また、本発明は、
透過照明が可能な表示パネルと、
該表示パネルを裏面側から照明する光源と、
該光源からの光を反射して前記表示パネルへ導く反射部材とを備え、
該反射部材が、前記光源の外周を包囲するリフレクタ部と、
該リフレクタ部の先端側で前記表示パネルに臨む出射側縁部とを有する車両用表示装置において、
前記光源を、平面上に単数または複数並べて設置すると共に、
前記出射側縁部は、側面視で前記光源側へ凹む凹曲面部を有することを特徴とする。
更に、本発明は、
光源からの光を、前記光源の外周を包囲するリフレクタ部を有する反射部材で反射して表示パネルへ導き、表示パネルを透過照明する車両用表示装置の照明方法において、
前記光源を、平面上に単数または複数並べて設置すると共に、
前記リフレクタ部の先端側で前記表示パネルに臨む出射側縁部に、側面視で前記光源側へ凹む凹曲面部を有することで、該凹曲面部によって出射側縁部で反射する光の方向を調整することを特徴とする。
光源からの光を反射して表示パネルへ導くリフレクタ部と、
該リフレクタ部の先端側で前記表示パネルに臨む出射側縁部とを有する反射部材において、
前記リフレクタ部の前記出射側縁部に、側面視で前記光源側へ凹む凹曲面部を有することを特徴とする。
また、本発明は、
透過照明が可能な表示パネルと、
該表示パネルを裏面側から照明する光源と、
該光源からの光を反射して前記表示パネルへ導く反射部材とを備え、
該反射部材が、前記光源の外周を包囲するリフレクタ部と、
該リフレクタ部の先端側で前記表示パネルに臨む出射側縁部とを有する車両用表示装置において、
前記光源を、平面上に単数または複数並べて設置すると共に、
前記出射側縁部は、側面視で前記光源側へ凹む凹曲面部を有することを特徴とする。
更に、本発明は、
光源からの光を、前記光源の外周を包囲するリフレクタ部を有する反射部材で反射して表示パネルへ導き、表示パネルを透過照明する車両用表示装置の照明方法において、
前記光源を、平面上に単数または複数並べて設置すると共に、
前記リフレクタ部の先端側で前記表示パネルに臨む出射側縁部に、側面視で前記光源側へ凹む凹曲面部を有することで、該凹曲面部によって出射側縁部で反射する光の方向を調整することを特徴とする。
本発明によれば、リフレクタ部を用いることによって構造の簡略化を図ると共に、リフレクタ部の出射側縁部に凹曲面部を設けることによって、反射による光の減衰を減らして照明効率を向上することなどができる。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図11は、この実施の形態を説明するためのものである。
図1〜図11は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
図1に示すように、自動車などの車両の車室1内に、表示装置2(車両用表示装置)を設ける。
この表示装置2は、例えば、ヘッドアップディスプレイ装置3(HUD)や、計器装置や、その他の表示機能を有する装置などに使われるものとすることができる。
このうち、ヘッドアップディスプレイ装置3は、表示パネル4の画像5を運転席の前方に設けた反射部6で反射して反射部6の奥側に上記した画像5の虚像7を結像するようにした装置である。反射部6は、例えば、コンバイナなどの専用の反射板やフロントウィンドウガラス8に設けた反射膜などとすることができる。このようなヘッドアップディスプレイ装置3を備えることによって、運転中に少ない視線移動で虚像7から必要な情報を得ることが可能になる。
このヘッドアップディスプレイ装置3は、例えば、インストルメントパネル9の内部などに設置することができる。また、表示パネル4の画像5は、インストルメントパネル9に設けた開口部を通して反射部6へ直接投影するようにしても良いし、または、インストルメントパネル9の内部に設けた凹面鏡などの拡大光学系10などを介して拡大した後に、開口部を通して反射部6へ間接的に投影するようにしても良い。
このような表示装置2を、図2に示すように、光源11からの光12によって表示パネル4を透過照明することで画像5を表示するものとする。上記したヘッドアップディスプレイ装置3の場合、外部の風景に重ねたり並べたりして画像5(虚像7)を表示するようにしているため、表示パネル4は(外光の影響を考慮する必要が低い一般的な表示パネルと比べて)高い輝度を必要とする。そのために、光源11には、高輝度光源を使用している。
そして、この実施例では、表示装置2を、透過照明が可能な表示パネル4と、表示パネル4を裏面側から照明する光源11との他に、光源11からの光12を反射して表示パネル4へ導く反射部材13を備えたものとしている。
この反射部材13は、光源11の外周を包囲するリフレクタ部14を主に有している。更に、リフレクタ部14は、先端側に表示パネル4に臨む出射側縁部15を有している。
より具体的には、表示パネル4には、液晶パネルを用いる。表示パネル4は、例えば、一般的な縦横比を有する横長の矩形板状をしたものやその他の縦横比のものなどを使用することができる。なお、表示パネル4の縦横は、表示した画像5や虚像7の縦横を基準にしている。表示パネル4は、ヘッドアップディスプレイ装置3などでは、筒状をしたハウジング21(ランプハウジング)の先端側に設置するようにしても良い。この場合には、均一断面を有して図中ほぼ上下方向へ延びる角筒状のハウジング21の上端部に対し、表示面がほぼ上下方向へ向くように矩形状の表示パネル4を設置している。但し、ハウジング21や表示パネル4の向きや形状などについては、これに限るものではない(例えば、図1では、図2の表示装置2を、ハウジング21の向きが車両前後方向に対して前上がりになるように設置している)。
表示パネル4の裏面側には、光12を拡散可能な拡散板22などを重ねたり並べたりして設置することで画像5の輝度の均等化を図るようにしても良い。また、表示パネル4の裏面側には、光源11からの熱や光12の影響を遮断するために偏光板23などの保護板または遮蔽板などを設置しても良い。拡散板22や偏光板23は、透光性または半透光性を有するものとなっている。この場合、上記した拡散板22を表示パネル4の裏面に重ねて設置し、偏光板23を反射部材13の上面に重ねて設置するようにしている。
光源11は、表示パネル4のバックライトとなるものであり、LEDを用いることができる。ヘッドアップディスプレイ装置3では、上記により、光源11に高輝度LEDを用いている。光源11は、図3(a)に示すように、基板24上に設置するのが好ましい。また、光源11には、例えば、複数の光源11を一体的に並設したLED光源アレイなどを用いることができる。
反射部材13は、図3(b)に示すように、光源11を実装した基板24の上部に設置することでリフレクタ部14の内部に光源11を収容した状態にしている。そして、図3(c)に示すように、反射部材13に上からハウジング21を被せることで、ハウジング21の基部の内側に光源11および反射部材13を収容した状態にしている。そして、ハウジング21の先端側に表示パネル4を設置することにより、光源11と表示パネル4とを離して配置した状態にしている。なお、反射部材13は、表示パネル4(の表示面)やハウジング21(の内周壁面)とほぼ同じ平面形状および大きさとなっている。
また、反射部材13は、側方から見て、所要の厚みを有する厚板状部材などとなっている。そして、反射部材13の裏面側(リフレクタ部14の基部側)は、基板24を当接可能な基板当接部13aとなっている。基板当接部13aは、平坦な基板24に合わせて平坦となっている。
なお、反射部材13の表面側(リフレクタ部14の先端側)周辺とハウジング21の基部周辺との間には、両者を取付けるための取付部を有しても良い。この場合、取付部は、ハウジング21の基部を段差状に拡径した嵌合部21aなどとなっている。但し、取付部は上記に限るものではない。反射部材13は、金属や耐熱樹脂などによって構成することができる。なお、特に図示しないが、反射部材13は、ブロック状のものとしても良いし、または、軽量化のために裏面側を肉抜きして裏面側が開口した箱枠状のものなどとしても良い。
図2に示すように、リフレクタ部14は、反射部材13に対し、光源11と一対一に対応するように設ける。リフレクタ部14は、反射部材13の表面側と裏面側との間を連通する空間を形成する筒状の壁などとなっている。
リフレクタ部14は基部側に、光源11の出光部を収容可能な光源収容部14aを有しても良い。そして、リフレクタ部14は、基部側の光源収容部14a(における光源11の出光部の表面の位置など)から始まって先端側(出射側)へ向け徐々に拡がる先拡がり形状となっている。リフレクタ部14の拡がり角度は、光源11からの光12を反射して表示パネル4へ導き得るようにするために、光源11からの光12の出射角度よりも小さいものなどとなっている。リフレクタ部14は、直線的に拡がる形状としても良いし、または、曲線的に拡がる形状としても良い。
リフレクタ部14は、基板24と垂直な方向や、反射部材13の厚み方向や、ハウジング21の延設方向(軸線方向または長さ方向)などのうちの少なくともいずれかの方向へ向けて真っ直ぐに延びている。各リフレクタ部14は、反射部材13の裏面側に基板24を当接した状態で、光源11が完全に内部に隠れる程度以上の所要の長さ(または基本長さ)を有している。
出射側縁部15は、図4または図5に示すように、リフレクタ部14の先端側の開口の周縁部分に位置して表示パネル4へ向う縁部(開口縁部)である。また、出射側縁部15は、隣接するリフレクタ部14どうしを連結する連結部や、反射部材13の表面側の外周部(外枠)などともなる部分である。なお、出射側縁部15は、リフレクタ部14ほど光12の反射について考慮していなかった部分である。
反射部材13では、少なくとも、リフレクタ部14の内面と出射側縁部15の表面とに対し、蒸着などで鏡面処理を施すことによって光12の反射率を上げるようにしている(鏡面反射部)。
そして、例えば、光源11に低輝度光源を用いるような表示装置2の場合には、低輝度光源は発熱量などが少ないため、表示パネル4を、反射部材13の表面側にほぼ直接的に当接設置することなどが可能である。
これに対し、この実施例のヘッドアップディスプレイ装置3などのように、光源11に高輝度光源(高輝度LED)を用いる表示装置2では、高輝度光源は低輝度光源と比べて発熱量などが格段に多くなるため、図2に示すように、表示パネル4と光源11との間に、上記したような筒状のハウジング21を設けるなどして、表示パネル4を光源11から離すことで、表示パネル4を熱などの影響から保護できるようにするのが好ましい。
よってハウジング21は、少なくとも、光源11からの熱や光12による影響を防止するのに必要な長さまたはそれ以上の長さを有している。高輝度光源を用いた場合、ハウジング21は、少なくとも反射部材13の厚みの2倍〜3倍程度以上の長さとなる。ハウジング21が長くなると、その分、ハウジング21内での光12の反射は多くなる。ハウジング21は、内面に蒸着などで鏡面処理を施すことによって光12の反射率を上げるようにしている(鏡面反射部または鏡筒部)。
また、上記したように、偏光板23などの保護板は、表示パネル4と反射部材13との間に設置することができるが、反射部材13の表面側に設置するのが光源11からの熱や光12による影響を遮断する上では好ましい。偏光板23を設けた場合には、ハウジング21は、偏光板23による保護効果の分だけ短くすることができる。なお、ハウジング21と反射部材13とは、一体に設けても良い。
以上のような基本的な構成に対し、この実施例では、以下のような構成を備えるようにしている。
(1)まず、車両用表示装置(表示装置2)に用いる反射部材13について説明する。
反射部材13は、上記したように、光源11からの光12を反射して表示パネル4へ導くリフレクタ部14と、リフレクタ部14の先端側で表示パネル4に臨む出射側縁部15とを有するものとなっているが、この実施例では、更に、反射部材13は、図6A、図6Bに示すように、リフレクタ部14の出射側縁部15に、側面視で光源11側へ凹む凹曲面部31を有するようにしている。
反射部材13は、上記したように、光源11からの光12を反射して表示パネル4へ導くリフレクタ部14と、リフレクタ部14の先端側で表示パネル4に臨む出射側縁部15とを有するものとなっているが、この実施例では、更に、反射部材13は、図6A、図6Bに示すように、リフレクタ部14の出射側縁部15に、側面視で光源11側へ凹む凹曲面部31を有するようにしている。
ここで、凹曲面部31は、複数の光源11を取付けた基板24の側(図中下側)へ凹むものとなっている。この凹曲面部31は、出射側縁部15で反射した光12が様々な方向へ拡散してしまうのを抑制(規制または防止)するために設ける。凹曲面部31は、光源11のない位置に設けた(上記リフレクタ部14とは別の)第2のリフレクタと言うことができる。
そして、凹曲面部31を設けることにより、図7に示すように、出射側縁部15で反射する光12の方向(反射方向)を整えて、表示パネル4へ向うものを増やすことが可能となる。このように凹曲面部31を設けることで、出射側縁部15で反射した光12は、ハウジング21の内面など、表示パネル4から外れる方向へ向うものが減少することになる。これに対し、図9の比較例に示す出射側縁部15が平坦なものでは、出射側縁部15で反射する光12の方向(反射方向)を整えることができないため、図10に示すように、(図7のものと比べて)表示パネル4へ向うものが少なくなって、表示パネル4から外れる方向へ向うものが多くなっている。
凹曲面部31は、出射側縁部15で反射した光12が様々な方向へ拡散してしまうのを抑制して、光12の反射方向を有効に調整できるような凹曲面状をしていればどのような形状にしても良い。但し、反射した光12の拡散を有効に抑制できないようなものや、光12の反射方向を有効に調整できないような単なる凹形状や凹曲面は、この実施例の凹曲面部31には含まれない。
凹曲面部31は、例えば、反射部材13の縦の辺を側方から見た時に凹曲面状となるようにしたり、反射部材13の横の辺を側方から見た時に凹曲面状となるようにしたり、反射部材13の縦の辺と横の辺を同時に側方から見た時に共に凹曲面状となるようにしたり、その他の方向ら見た時に凹曲面状となるようにしたりすることなどができる。なお、この場合の反射部材13の縦横は、表示パネル4の縦横を基準としている。
凹曲面部31は、反射部材13の表面にある出射側縁部15のうちの一部または全部に対して設けることができる。また、凹曲面部31は、各リフレクタ部14の出射側縁部15について、それぞれ一部または全部に設けることができる。なお、凹曲面部31については、以下で説明する。
(2)次に、車両用表示装置(表示装置2)の構成について説明する。
表示装置2は、上記したように、透過照明が可能な表示パネル4と、表示パネル4を裏面側から照明する光源11と、光源11からの光12を反射して表示パネル4へ導く反射部材13とを備えている。
そして、反射部材13は、上記したように光源11の外周を包囲するリフレクタ部14と、リフレクタ部14の先端側で表示パネル4に臨む出射側縁部15とを有している。
この実施例では、光源11を、平面上に単数または複数並べて設置したものにしている。
そして、出射側縁部15は、上記したように側面視で光源11側へ凹む凹曲面部31を有するものとしている(図6A、図6Bなど参照)。
表示装置2は、上記したように、透過照明が可能な表示パネル4と、表示パネル4を裏面側から照明する光源11と、光源11からの光12を反射して表示パネル4へ導く反射部材13とを備えている。
そして、反射部材13は、上記したように光源11の外周を包囲するリフレクタ部14と、リフレクタ部14の先端側で表示パネル4に臨む出射側縁部15とを有している。
この実施例では、光源11を、平面上に単数または複数並べて設置したものにしている。
そして、出射側縁部15は、上記したように側面視で光源11側へ凹む凹曲面部31を有するものとしている(図6A、図6Bなど参照)。
ここで、反射部材13は、上記(1)の欄に記載したものを使用する。
光源11を設置する平面は、上記した基板24とする。この基板24は、平坦な状態のままで使用する。光源11は、平坦な基板24の表面側に、基板24とほぼ垂直な方向へ光軸を向けた状態で実装する。基板24を平坦なものにした場合、反射部材13の裏面側の基板当接部13aも、上記したように平坦なものとなる。
そして、光源11の数や配置は、表示パネル4の大きさや、表示パネル4に必要な輝度などを考慮して設定する。例えば、光源11を基板24に複数設置する場合、光源11は、輝度が均等になるように所要の間隔を有して一列または複数列設置する。光源11を複数列設置する場合、各列の光源11は、同じ位置に横並びで設置しても良いし、横位置をズラして設置しても良い。光源11は、基板24に対し規則的または均等に並べて、例えば、碁盤目状やその他の形状などに配置することができる。この実施例の場合、光源11は、表示パネル4の大きさに合わせて、例えば、横方向に6個連ねた状態で縦方向に3列、碁盤目状となるように設置している。但し、光源の配置や個数は、これに限るものではない。
そして、反射部材13の表面は、図4に示すようにリフレクタ部14を密に並べて設けた場合には、出射側縁部15の幅が細くなるため、例えば、縦横の細い桟を有する格子状に近いものとなる。これに対し、図5に示すように、リフレクタ部14の数が減って隣接するリフレクタ部14の間の距離が拡がると、出射側縁部15の幅が太くなるため、反射部材13の表面は、上記したような格子状のものから、面に孔を設けたようなものへと変化して行くことになる。凹曲面部31は、このように、リフレクタ部14の数が減って出射側縁部15の占める面積(平面方向ら見た投影面積)が増えることで、出射側縁部15の面としての性質を無視できなくなった時に設けるのが好ましいものである。
凹曲面部31は、例えば、図6A、図6Bに示すように、反射部材13の表面に対して、出射側縁部15が全体で一つの大きな凹曲面となるように設けることができる。このようにすることで、出射側縁部15で反射した光12の方向を反射部材13全体として整える一つの凹曲面部31を容易に設計することが可能になる。
また、他の例として、例えば、凹曲面部31は、各リフレクタ部14の周囲に存在する各出射側縁部15ごとに個別の凹曲面を設けるようにしても良い。このようにすることで、個々の位置に応じた最適な凹曲面部31をそれぞれの出射側縁部15が備えることが可能になる。
或いは、別の例として、例えば、反射部材13の表面を複数のエリアに分けて、各エリアに含まれる出射側縁部15ごとに凹曲面を一つずつ備えるようにしても良い。このようにすることで、上記したような、設計の容易さと、位置に応じた最適化との両方の利点を同時に得ることが可能となる。
そして、出射側縁部15に凹曲面部31を設けない場合には、反射部材13の表面側は、図9に示すように、平坦な形状や、基板24や反射部材13の裏面側に対して平行な状態となるのに対し、この実施例のように、出射側縁部15に凹曲面部31を設けた場合には、反射部材13の表面側は、平坦ではない形状や、基板24や反射部材13の裏面側に対して非平行な状態などになる。
この実施例の場合、凹曲面部31を(反射部材13の表面側が下に凸となる)一つの大きな凹曲面としている。この凹曲面部31は、側面視で反射部材13の中央部が低くなり、反射部材13の両側部が高くなるような凹曲面形状をしている。この際、全てのリフレクタ部14が上記した基本長さを確保できるように、反射部材13は、基本的な厚みを有するものに対して、両側部ほど高くなるような厚みの変化を持たせることで凹曲面部31を形成している。
(3)好ましくは、凹曲面部31を、図8に示すように、側面視で一定形状となる二次曲面41(図6A)、または、この二次曲面41を、光源11を設置した平面と垂直な軸42(回転軸)の回りに回転した回転面43(図6B)としても良い。
ここで、「側面視で一定形状となる二次曲面41」とは、二次曲線を平行移動したような形状の凹曲面部31のことである。凹曲面部31は、例えば、反射部材13の縦方向や横方向などに対して一定形状となるように設けることができる。
二次曲面41および回転面43は、光12が様々な方向へ拡散して行くのを抑制して光12を積極的に集めることができる曲面形状の一つであり、凹曲面部31による光12の反射方向を表示パネル4へ向うように整えるのに適した形状である。
二次曲面41を構成する二次曲線は、図8に示すように、定点Oからの距離と準線l(例えば、基板24の表面)などとの距離比kが一定な点Pの軌跡として定義することができる(OP/PH=k)。
定点Oは、任意の位置に設定することができる。この場合、定点Oは、表示パネル4と反射部材13の表面との間の点となっている。但し、定点Oの位置は、上記に限るものではない。
そして、上記距離比kを−1未満(−1<k)にすると二次曲面41は双曲面となり、定数kを−1(−1=k)にすると二次曲面41は放物面となり、定数kを−1よりも大きく0未満(−1<k<0)にすると二次曲面41は横長の楕円面となり、定数kを0(k=0)にすると二次曲面41は球面となり、定数kを0よりも大きく(0<k)すると二次曲面41は縦長の楕円面となる。
光源11を設置した平面は、上記した基板24の表面となる。二次曲面41の軸は基板24と垂直に向けることで、上記した軸42(回転軸)となる。なお、定点Oは、二次曲面41の軸の上の点となる。
なお、二次曲面41や回転面43は、反射部材13の表面に対して対称的(左右対称や回転対称)に設けるのが好ましい。よって、軸42は、反射部材13の中心などを通るようにするのが好ましい。この場合、軸42を反射部材13の垂直二等分線としている。
(4)好ましくは、凹曲面部31としての二次曲面41または回転面43は、表示パネル4の近傍に中心51を持つようにしても良い。
ここで、二次曲面41または回転面43の中心51は、二次曲面41または回転面43によって反射した光が集まる位置(焦点)などのことである。中心51は、二次曲面41または回転面43の形状によって単数または複数存在する。なお、上記した定点Oは、中心51とすることもできるし、中心51としないこともできる。
二次曲面41または回転面43の中心51の位置は、ハウジング21の軸線方向(延設方向)については、表示パネル4側の位置や、反射部材13側の位置や、中間位置などに任意に設定することができるが、中心51を表示パネル4の近傍に設定すると、二次曲面41または回転面43で反射した光12がより確実に表示パネル4へ向うようになると共に、より効率的に表示パネル4を透過するようになるので、好ましい。
また、二次曲面41または回転面43の中心51の位置は、表示パネル4の面方向については、表示パネル4の範囲内であればどこに設定しても良いが、好ましくは、表示パネル4の等分点(例えば、縦方向や横方向の二等分点や三等分点や四等分点・・・など)の位置、または、その近傍などに設定するのが好ましい。また、中心51が横並び状態で複数存在する場合には、各中心51は、例えば、表示パネル4の両端部や中心から等距離となる位置などに設定するのが好ましい。
例えば、図8では、二次曲面41または回転面43は横向きの楕円状となっており、楕円が持つ2つの中心51は、表示パネル4の裏面で、表示パネル4の両端部から等距離の位置となっている。
(5)以下、上記した車両用表示装置(表示装置2)の照明方法について説明する。
表示装置2の照明方法は、光源11からの光12を、光源11の外周を包囲するリフレクタ部14を有する反射部材13で反射して表示パネル4へ導き、表示パネル4を透過照明するものである。
この際、光源11を、平面上に単数または複数並べて設置する。
そして、リフレクタ部14の先端側で表示パネル4に臨む出射側縁部15に、側面視で光源11側へ凹む凹曲面部31を設けることで、凹曲面部31によって出射側縁部15で反射する光12の方向を(様々な方向へ拡散して行かないように抑制すると共に、表示パネル4へ向うように)調整する。
表示装置2の照明方法は、光源11からの光12を、光源11の外周を包囲するリフレクタ部14を有する反射部材13で反射して表示パネル4へ導き、表示パネル4を透過照明するものである。
この際、光源11を、平面上に単数または複数並べて設置する。
そして、リフレクタ部14の先端側で表示パネル4に臨む出射側縁部15に、側面視で光源11側へ凹む凹曲面部31を設けることで、凹曲面部31によって出射側縁部15で反射する光12の方向を(様々な方向へ拡散して行かないように抑制すると共に、表示パネル4へ向うように)調整する。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
表示装置2は、光源11からの光12を表示パネル4へ導いて、表示パネル4を透過照明することで画像5の表示を行うようになっている。
この表示装置2では、光源11からの光12を、反射部材13を通して表示パネル4へ直接導いたり、または、反射部材13における光源11の外周を包囲するリフレクタ部14で反射して表示パネル4へ間接的に導いたりするようにしている。
この際、表示パネル4の大きさに応じて、光源11およびリフレクタ部14を、単数または複数設け、光源11およびリフレクタ部14の数や配置を最適に設定することで、表示に必要な輝度を確保しつつ輝度ムラをなくすようにしている。
そして、リフレクタ部14を有する反射部材13を用いて光源11からの光12を集光することで、光源11および光源11の周辺構造を表示パネル4に対して必要以上に大きくする必要がなくなり、また、光源11からの光12を集めるレンズなどの光学部品も特に必要なくなるので、構造が単純になり(または、構造が簡略化し)、表示装置2の小型化が可能になる。また、例えば、光源11に、一般的な構造の光源装置(例えば、LED光源アレイ)などを用いることも可能になる。
このような表示装置2では、光源11の数が多くなるとコストがかかるので、光源11の数を減らして、コスト削減を図ることが望まれている。近年では、光源11の高性能化または高効率化により、同じ大きさの表示パネル4の透過照明に必要となる光源11の数を減らすことが可能な状況になっている。
しかし、光源11の数を減らすと、反射部材13では、図4から図5のように、リフレクタ部14の数が減って、隣接するリフレクタ部14間の間隔が広くなり、その分、出射側縁部15の幅が広くなって出射側縁部15の占める面積が増えるので、出射側縁部15の面積増大の影響が無視できなくなる。
即ち、表示装置2では、光源11からの光12は、上記したように、反射部材13を通して直接またはリフレクタ部14で反射して表示パネル4に到達した後、表示パネル4をそのまま透過して表示パネル4を照明することを想定しているが、実際には、上記以外にも、表示パネル4の裏面で反射する光12や、反射部材13の出射側縁部15で反射する光12や、ハウジング21の内面で反射する光12などのような各種の反射光が生じるので、表示装置2(のハウジング21)の内部は、光12が乱反射を繰り返している状態になる。
そして、同じ大きさの表示パネル4を透過照明するのに用いる光源11の数を減らすことで出射側縁部15の占める面積が大きくなると、面積が大きくなった分だけ、出射側縁部15での光12の反射量が増えることになる。
すると、図9のように反射部材13の表面が平坦になっている場合には、図10に示すように、出射側縁部15などで反射して表示パネル4から外れる方向へ拡散する反射光が多く発生し(例えば、水平に対して45度よりも小さい角度などで横へ進む反射光などの割合が増える)、これに伴って、ハウジング21の内面で反射する光12なども多くなり、結果として、表示装置2の内部における光12の反射の繰り返しの回数が多くなる。
この際、反射部材13やハウジング21などの各部に鏡面処理を施して反射率を高めるようにしてはいるが、鏡面処理による反射率は100%ではない(例えば、85%程度となる)ことから、光12の反射の際に減衰が生じるので、表示パネル4を透過するまでの、表示装置2の内部での光12の反射の繰り返し回数が多くなると、照明効率が低下する原因になる。
よって、出射側縁部15の占める面積が増大すると、その影響として、反射の繰り返し回数の増加による照明効率の低下の問題が新たに発生する。その結果、高性能化または高効率化した光源11を、数を減らして使うようにした場合に、設計通りの輝度にならないという不具合が発生する。よって、光源11の数を減らす際には、照明効率の低下に対する対策が別途必要になる。
特に、表示装置2の内部での光12の反射の回数は、表示パネル4と光源11との間の距離が離れるほど、または、ハウジング21が長くなるほど増える傾向にあるので、特に、このような問題(即ち、出射側縁部15の面積増大による照明効率の低下の問題)は、ヘッドアップディスプレイ装置3のような高輝度光源を用いる表示装置2の場合に最も深刻なものとなる。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果1)反射部材13の効果は以下の通りである。
リフレクタ部14の先端側の出射側縁部15に対して凹曲面部31を設けた。そして、出射側縁部15で反射する光12が様々な方向へ拡散するのを凹曲面部31で抑制すると共に、凹曲面部31が出射側縁部15で反射する光12の反射方向を整えるようにする。これにより、表示パネル4へ向う光12を多くすると共に、表示パネル4から外れてハウジング21の内面などで反射する光12を少なくすることができる。以って、出射側縁部15で反射した光12の多くがそのまま表示パネル4へ到達してそのまま表示パネル4を透過するようになる。
リフレクタ部14の先端側の出射側縁部15に対して凹曲面部31を設けた。そして、出射側縁部15で反射する光12が様々な方向へ拡散するのを凹曲面部31で抑制すると共に、凹曲面部31が出射側縁部15で反射する光12の反射方向を整えるようにする。これにより、表示パネル4へ向う光12を多くすると共に、表示パネル4から外れてハウジング21の内面などで反射する光12を少なくすることができる。以って、出射側縁部15で反射した光12の多くがそのまま表示パネル4へ到達してそのまま表示パネル4を透過するようになる。
例えば、図6Aでは、反射部材13の横の辺(この場合には長辺)を側方から見た時に、リフレクタ部14の先端側の出射側縁部15が全体として一つの大きな凹曲面部31(二次曲面41)となるようにしている。そして、図6Aのものに対するシミュレーションを行った結果、リフレクタ部14の先端側の出射側縁部15をこのような凹曲面部31にすることで、図7に示すように、表示パネル4へ直接向わない反射光の量が少なくなった。
これに対し、図9のように出射側縁部15が平坦なものについて同様のシミュレーションを行った結果、図10に示すように、表示パネル4へ直接向わない反射光の量が図7よりも多くなっていった。よって、凹曲面部31を設けることで、表示パネル4へ直接向わない反射光の量を大幅に低減できることが確認できた。
具体的には、図6Aの場合、図9と比べて、全体としての照明効率が16.3%程度向上した。これにより、光源11の数を16.3%程度減らしても図9と同等の輝度を得ることが可能になった。よって、出射側縁部15の面積が多くなるような場合に、出射側縁部15に凹曲面部31を設けることで照明効率の低下の問題を解消できるようになるため、反射部材13の設計自由度を上げることができる。
なお、図6Bのようにリフレクタ部14の先端側の出射側縁部15の凹曲面部31を回転面43としたものについても、同様のシミュレーションを行った結果、照明効率が12.2%程度向上した。但し、図6Bは、図6Aの二次曲面41をそのまま軸42の回りに回転した回転面43となっているので、図6Aの二次曲面41よりも照明効率が落ちているが、回転面43としての最適な形状を追求することにより、図6Aと同等かまたはそれ以上の照明効率を得ることが期待できる。
一方、図11に示すように、平坦な出射側縁部15を有する反射部材13のままでも、反射部材13を全体的に高く(より厚く)して、リフレクタ部14の先端側の開口を大きくすることで、出射側縁部15の占める面積を小さくすることができる。
しかし、このようにした場合でも、出射側縁部15が平坦面のままであるため、反射した光12の拡散を抑制することができず、光12の方向を整えることもできず、出射側縁部15で反射した光12は様々な方向へ拡散してしまうので、表示パネル4へ直接向わない反射光が多いままとなってしまい、表示装置2(のハウジング21)の内部での光12の反射回数を十分に減少することはできなかった。よって、この場合には、若干の改善効果はあるものの、照明効率の向上は、出射側縁部15を凹曲面部31とした場合の半分程度以下(8%程度以下)であった。
(効果2)車両用表示装置(表示装置2)の効果は以下の通りである。
光源11を平面上に単数または複数並べて設置したものに対してリフレクタ部14を用いると共に、リフレクタ部14の先端側の出射側縁部15に、光源11側へ凹む凹曲面部31を有するようにした。これにより、出射側縁部15で反射した光12の様々な方向への拡散を凹曲面部31で抑制し、凹曲面部31が出射側縁部15で反射する光12の反射方向を整えて、反射した光12の多くが表示パネル4へ向うようにすることができる。
そのため、出射側縁部15で反射した光12のうちの、表示パネル4へ向う光12の割合を増やすと共に、表示パネル4の外へ向う光12の割合を減らすことができる。よって、出射側縁部15で反射した光12は、より多くが表示パネル4を透過するようになる。その結果、出射側縁部15で反射した後、表示パネル4を透過するまでの間に、表示装置2(のハウジング21)の内部で光12が反射する回数が減るので、反射による減衰が少なくなり、その分、照明効率を向上することができる。
そして、出射側縁部15に凹曲面部31を設けることで、ヘッドアップディスプレイ装置3のように、表示パネル4と光源11とを離して設ける必要がある表示装置2であっても、光12の反射回数を減らす効果を確保することができる。
この際、反射部材13の表面側の出射側縁部15に対して凹曲面部31を設けることで、上記したように、全体としての光12の反射回数が減り、照明効率が向上するので、光源11については平面的な配置でも良くなり、光源11を特別な配置にしたり光源11に特別な加工を施したりする必要がなくなり、一般的な光源装置(例えば、LED光源アレイなど)をそのまま使用することなども可能となる。
(効果3)出射側縁部15の凹曲面部31を二次曲面41または回転面43とした。二次曲面41または回転面43は、出射側縁部15で反射した光12の様々な方向への拡散を抑えて、出射側縁部15で反射する光12の方向を整えることで、効率良く集めるのに理想的な形状であるため、出射側縁部15で反射した光12を表示パネル4へ向わせることで、光12の反射回数をより減らして、照明効率をより向上できるようにする上で最適なものとなる。
また、反射部材13の出射側縁部15は、比較的自由な形状に造形できるため、出射側縁部15に上記したような二次曲面41または回転面43を形成することが容易であり、構造的にも有利である。
(効果4)凹曲面部31としての二次曲面41または回転面43の中心51を表示パネル4の近傍に設定した。これにより、出射側縁部15で反射した光12は表示パネル4の近傍に設定した中心51へ向けて確実に集まるようになるため、凹曲面部31をより最適化することができる。よって、光12の反射回数をより一層減らして照明効率を最大限にまで向上することが可能になる。
(効果5)車両用表示装置(表示装置2)の照明方法によれば、上記と同様の効果を得ることができる。
2 表示装置
4 表示パネル
11 光源
12 光
13 反射部材
14 リフレクタ部
15 出射側縁部
31 凹曲面部
41 二次曲面
42 軸
51 中心
4 表示パネル
11 光源
12 光
13 反射部材
14 リフレクタ部
15 出射側縁部
31 凹曲面部
41 二次曲面
42 軸
51 中心
Claims (5)
- 光源からの光を反射して表示パネルへ導くリフレクタ部と、
該リフレクタ部の先端側で前記表示パネルに臨む出射側縁部とを有する反射部材において、
前記リフレクタ部の前記出射側縁部に、側面視で前記光源側へ凹む凹曲面部を有することを特徴とする反射部材。 - 透過照明が可能な表示パネルと、
該表示パネルを裏面側から照明する光源と、
該光源からの光を反射して前記表示パネルへ導く反射部材とを備え、
該反射部材が、前記光源の外周を包囲するリフレクタ部と、
該リフレクタ部の先端側で前記表示パネルに臨む出射側縁部とを有する車両用表示装置において、
前記光源を、平面上に単数または複数並べて設置すると共に、
前記出射側縁部は、側面視で前記光源側へ凹む凹曲面部を有することを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項2に記載の車両用表示装置において、
前記凹曲面部を、側面視で一定形状となる二次曲面、または、該二次曲面を前記光源を設置した平面と垂直な軸の回りに回転した回転面としたことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項3に記載の車両用表示装置において、
前記凹曲面部としての前記二次曲面または前記回転面は、前記表示パネルの近傍に中心を持つことを特徴とする車両用表示装置。 - 光源からの光を、前記光源の外周を包囲するリフレクタ部を有する反射部材で反射して表示パネルへ導き、表示パネルを透過照明する車両用表示装置の照明方法において、
前記光源を、平面上に単数または複数並べて設置すると共に、
前記リフレクタ部の先端側で前記表示パネルに臨む出射側縁部に、側面視で前記光源側へ凹む凹曲面部を有することで、該凹曲面部によって出射側縁部で反射する光の方向を調整することを特徴とする車両用表示装置の照明方法。
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JP2017008656A JP2018114939A (ja) | 2017-01-20 | 2017-01-20 | 反射部材、車両用表示装置およびその照明方法 |
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JP (1) | JP2018114939A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020218072A1 (ja) * | 2019-04-22 | 2020-10-29 | 株式会社小糸製作所 | 車両用ヘッドアップディスプレイおよびそれに用いられる光源ユニット |
CN114153093A (zh) * | 2021-12-09 | 2022-03-08 | 武汉华星光电技术有限公司 | 曲面背光模组及曲面显示装置 |
-
2017
- 2017-01-20 JP JP2017008656A patent/JP2018114939A/ja active Pending
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