JP6365174B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents
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Description
前記バックライトユニットは、
前記表示素子を照明する光を出射する光源と、
複数のレンズが配置され、前記光源から出射される光を分割して前記光源の像を複数生成するレンズアレイと、
前記光源の像から出射される光を前記表示素子の表示領域に対応するように集光する集光手段と、を備え、
前記レンズアレイは、周辺におけるレンズの配光角度が中央におけるレンズの配光角度よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする。
レンズアレイ40には、平行光生成手段20によって略平行化され、照度均一化手段30によって照度が略均一化された照明光Iが入射する。レンズアレイ40は、自身を構成するレンズ41の数だけ多重像(中間像)を生じさせるため、平行光生成手段20によって生成された1つの光源10の拡大像(光源10から出射される照明光I)が、レンズアレイ40のレンズ41の数だけ分割されて多重像となる。これにより、少ない光源10でも均質な光強度分布で液晶表示素子2を照明することができる。
レンズアレイ40のレンズ41が配置される領域は、液晶表示素子2の表示領域Aに応じて長方形状となっており、その長方形状の長手方向(図6における左右方向)に対して、中央に位置する中央部40A、中央部40Aよりも向かって左側に位置する左周辺部40B、中央部40Aよりも向かって右側に位置する右周辺部40Cの3つの領域に分けたとき、左右周辺部40B,40Cにおけるレンズ41のピッチアレイ(隣り合う2つのレンズ41の頂点間の距離)が、中央部40Aにおけるレンズ41のアレイピッチと異なるように各レンズ41が形成されている。具体的には、左右周辺部40B,40Cにおけるレンズ41のアレイピッチが中央部40Aにおけるレンズ41のアレイピッチよりも大きくなるように各レンズ41が形成されている。このように、周辺のレンズ41のアレイピッチが中央のレンズ41のアレイピッチと異なるようにした作用については後で詳述する。
この実施形態では、図3に示すように、反射部60から液晶表示素子2に至る照明光Iの光路が、光源10の光軸AXに対して略直交となるように反射部60が配置されている。このようにして、反射部60は、照明光Iの光路を変更する。
以上で説明したように、1つのケース体80内に、照度均一化手段30、第1のフォーカスレンズ51、反射部60等の光学部品を設置する構成としているため、バックライトユニット1の組立も容易となっている。また、カバー部材90が、必要な箇所以外(つまり、第2のフォーカスレンズ52を覗かせる開口部91以外)の箇所を覆っているため、バックライトユニット1外部に照明光Iが不必要に漏れることを防止できる。
このようにして、バックライトユニット1と液晶表示素子2とから構成される表示器3から表示光Lが出射される。
このようにして、表示器3から発せられる表示光Lを凹面鏡5とウインドシールドSとから構成される前記投射手段を介して、ユーザUのアイボックスEBに投射して虚像Vを視認させる。
このように、筐体6は、液晶表示素子2から出射口として機能する上部開口部6aまでの表示光Lの光路を取り囲むように形成されている。
(1)表示器3が画像を表示することで表示光Lが出射される。表示器3からの表示光Lは平面鏡4及び凹面鏡5で反射し、ウインドシールドSに向かう。このようにして、HUD装置100は表示光LをウインドシールドSに向けて出射する。
(2)HUD装置100からの表示光LがウインドシールドSで反射することで、ユーザUから見てウインドシールドSの前方に表示画像の虚像Vが結ばれる。
HUD装置100の前記照明光学系(光源10、平行光生成手段20、レンズアレイ40、第1,第2のフォーカスレンズ51,52)の焦点距離をfaとし、HUD装置100の前記投射手段(凹面鏡5、ウインドシールドS)の焦点距離をfbとし、前記照明光学系と前記投射手段とを合わせたHUD装置100全体の焦点距離をf(a+b)とすると、HUD装置全体の焦点距離f(a+b)は、以下の数式1で表すことができる。
まず、アイボックスEBの位置及び虚像Vの像拡大率、さらに虚像Vの歪みや搭載性などの設計上の制約を考慮して、前記投射手段の縦方向及び横方向の焦点距離fbが定められる。次に、前記照明光学系の縦方向及び横方向の焦点距離faの一方を計算や任意の値の設定などにより算出し、上記の数式1に基づいてHUD装置100全体の縦方向及び横方向の焦点距離f(a+b)の一方を算出する。さらに、HUD装置100全体の縦方向及び横方向の焦点距離f(a+b)の他方が、先に算出した一方と等しい値となるように、数式1に基づいて前記照明光学系の縦方向及び横方向の焦点距離faの他方を算出する。さらに、照明シミュレーションによって、算出した前記照明光学系の縦方向及び横方向の焦点距離faを調整する。このようにして得られた前記照明光学系の縦方向及び横方向の焦点距離faに基づいて、前記集光手段(この実施形態では第2のフォーカスレンズ52)の縦方向及び横方向の焦点距離を設計する。このようにして、前記投射手段の縦方向と横方向とでの焦点距離を補正するように、前記集光手段の焦点距離を縦方向と横方向とで異ならせることができる。
前述のように、レンズアレイ40は、微小なレンズ41の集合体であり、平行光生成手段20で略平行化された照明光Iがレンズアレイ40に入射すると、個々のレンズ41の入射側(光源10側)曲面により屈折し、出射側(液晶表示素子2側)曲面の近傍に集光して多重像を結像する。このとき、何ら対策を施さない場合は各レンズ41の配光角度はレンズ41の位置に係わらず等しく、図8に示すように、第1,第2のフォーカスレンズ51,52の収差により光軸AXから遠くなるにつれて多重像から液晶表示素子2に向けられる照明光Iの照射範囲が狭くなる。図8においては、光軸AXと重なるレンズ41で結像する光源10の像から出射される照明光Iは第1,第2のフォーカスレンズ51,52を介して液晶表示素子2の表示領域A全体に照射されているものの、光軸AXからレンズアレイ40の左右方向(図8での紙面上下方向)に離れたレンズ41で結蔵する光源10の像から出射される照明光Iは第1,第2のフォーカスレンズ51,52を介しても液晶表示素子2の表示領域Aの一部(端部)に照射されず、照明ムラが生じる。HUD装置100は、最終的に表示光Lが投射される部材が光拡散性の低いウインドシールドSであるため指向性が高く、液晶表示素子2での照明ムラが表示像(虚像V)の輝度ムラに反映されやすい。
この構成により、HUD装置100全体の焦点距離を横方向と縦方向とで一致させることで、表示光LがアイボックスEB上の任意の点に結像するようにして、表示光Lの集光度を高く保つことができる。そのため、光利用効率の低下や虚像Vの輝度均斉度の低下を抑制することができる。
これによれば、容易に前記集光手段の焦点距離を縦方向と横方向とで異ならせることができる。
これによれば、フロントガラスSによって前記投射手段の縦方向と横方向とで焦点距離の違いが生じる場合であっても、表示光Lの集光度を高く保つことができ、光利用効率の低下や虚像Vの輝度均斉度の低下を抑制することができる。
この構成により、レンズアレイ40の周辺においても、第1,第2のフォーカスレンズ51,52の収差に係わらず、レンズ41で生成される光源10の像からの照明光Iを液晶表示素子2の表示領域A全体に照射することができ、液晶表示素子2の表示領域Aにおける照明ムラを抑制することができる。
これにより、容易に周辺のレンズ41の配光角度θ2を中央のレンズ41の配光角度θ1と異ならせることができる。
これにより、容易に周辺のレンズ41の配光角度θ2を中央のレンズ41の配光角度θ1と異ならせることができる。
これによれば、光軸AXからの距離が遠くより照明ムラが生じやすい領域について、液晶表示素子2の表示領域Aにおける照明ムラを抑制することができる。なお、レンズアレイ40が長方形状にレンズ41が配置される場合であっても、全体の大きさが大きい場合には、長方形状の短手方向に対しても、周辺におけるレンズ41の配光角度が中央におけるレンズ41の配光角度と異なるように構成してもよい。
旨を変更しない範囲で、適宜、実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加え
ることが可能である。
1 バックライトユニット
10 光源
20 平行光生成手段
30 照度均一化手段
40 レンズアレイ
40A 中央部
40B 左周辺部
40C 右周辺部
41 レンズ
51 第1のフォーカスレンズ
52 第2のフォーカスレンズ
60 反射部
70 拡散板
80 ケース体
90 カバー部材
I 照明光
2 液晶表示素子
3 表示器
6 筐体
6a上部開口部(出射口)
L 表示光
V 虚像
U ユーザ
Claims (4)
- バックライトユニットと表示素子とを備える表示器から発せられる表示光を投射手段を介して観察者の視点領域に投射して前記表示光が表す画像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記バックライトユニットは、
前記表示素子を照明する光を出射する光源と、
複数のレンズが配置され、前記光源から出射される光を分割して前記光源の像を複数生成するレンズアレイと、
前記光源の像から出射される光を前記表示素子の表示領域に対応するように集光する集光手段と、を備え、
前記レンズアレイは、周辺におけるレンズの配光角度が中央におけるレンズの配光角度よりも大きくなるように構成されていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。 - 前記レンズアレイは、周辺のレンズのアレイピッチが中央のレンズのアレイピッチよりも大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記レンズアレイは、周辺のレンズの焦点距離が中央のレンズの焦点距離よりも短くなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記レンズアレイは、長方形状に前記レンズが配置されており、前記長方形状の長手方向に対して、周辺におけるレンズの配光角度が中央におけるレンズの配光角度と異なるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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