JP2018113574A - 車両構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両のルーフパネルとフロントガラスとの取り付け部分の近傍にアンテナ装置とワイヤハーネスが配置された車両構造において、アンテナ性能の低下を抑制できる技術を提供する。【解決手段】車両構造1において、アンテナ装置16は、ルーフパネル10とフロントガラス14との取り付け部分においてルーフパネル10の車室内側に取り付けられる。アンテナ装置16は、ルーフパネル10と略平行に配置されたアンテナ地板161と、アンテナ地板161のルーフパネル10とは反対側に取り付けられた、電波を受信するアンテナ素子部162とを有する。アンテナ地板161のルーフパネル10側にワイヤハーネス18が配置されている。【選択図】図1
Description
本発明は、車両のルーフパネルとフロントガラスとの取り付け部分の近傍にアンテナ装置が配置された車両構造に関する。
車両のルーフパネルとフロントガラスとの取り付け部分の近傍にアンテナが配置された技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
車両に搭載される電装品に電源や信号を供給するためのワイヤハーネスを、ルーフパネルとフロントガラスとの取り付け部分の近傍に通す場合がある。このようにワイヤハーネスを通す場合、上記技術では、ワイヤハーネスからアンテナに悪影響を与え、アンテナ性能の低下が起こる恐れがある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両のルーフパネルとフロントガラスとの取り付け部分の近傍にアンテナ装置とワイヤハーネスが配置された車両構造において、アンテナ性能の低下を抑制できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両構造は、ルーフパネルとフロントガラスとの取り付け部分において前記ルーフパネルの車室内側に取り付けられたアンテナ装置を備える。前記アンテナ装置は、前記ルーフパネルと略平行に配置されたアンテナ地板と、前記アンテナ地板の前記ルーフパネルとは反対側に取り付けられた、電波を受信するアンテナ素子部と、を有する。前記アンテナ地板の前記ルーフパネル側にワイヤハーネスが配置されている。
この態様によると、アンテナ地板のルーフパネル側にワイヤハーネスが配置されているので、ワイヤハーネスから発生する電界は、アンテナ地板によって遮られ、アンテナ素子部側に到達し難くなる。これにより、アンテナ装置が受信する電波に対するワイヤハーネスから発生する電界の影響を低減できる。従って、車両のルーフパネルとフロントガラスとの取り付け部分の近傍にアンテナとワイヤハーネスが配置された車両構造において、アンテナ性能の低下を抑制できる。
前記車両構造は、前記アンテナ装置より車両前方側で前記フロントガラスに取り付けられたカメラをさらに備えてもよい。前記ワイヤハーネスは、前記カメラに電源を供給してもよい。
前記車両構造は、前記アンテナ装置より車両後方側で車室の天井に取り付けられたオーバーヘッドコンソールと、前記オーバーヘッドコンソールに設けられた加飾のためのループ状の導電性部材と、をさらに備えてもよい。前記導電性部材の一部分は、車室内側から視認不可能な位置に設けられていてもよい。
本発明によれば、車両のルーフパネルとフロントガラスとの取り付け部分の近傍にアンテナ装置とワイヤハーネスが配置された車両構造において、アンテナ性能の低下を抑制できる。
図1は、一実施形態に係る車両構造1の縦断面図である。図1は、車両幅方向の略中央における断面図である。図1に示すように、車両構造1は、ルーフパネル10と、ヘッダ12と、フロントガラス14と、アンテナ装置16と、ワイヤハーネス18と、トリム20と、カメラ22と、トリム24と、インナーミラー26と、オーバーヘッドコンソール28と、導電性部材30と、を備える。以下では、上とは車両上方UPを表し、下とは車両下方DOを表し、前とは車両前方FRを表し、後とは車両後方REを表す。
ルーフパネル10は、金属などで構成されて導電性を有する。ヘッダ12は、金属などで構成されて導電性を有し、車両幅方向にルーフパネル10に沿って延び、補強部材として機能する。ヘッダ12の前端部12aの上面は、接着材または溶接などによってルーフパネル10の前端部10aの下面に接合されている。
フロントガラス14の上端部14aは、図示を省略した固定部材などを用いてルーフパネル10の前端部10aの上面に取り付けられている。
アンテナ装置16は、ルーフパネル10とフロントガラス14との取り付け部分において、ルーフパネル10の前端部10aの車室内側にヘッダ12の前端部12aを挟んで取り付けられている。
アンテナ装置16は、アンテナ地板161と、アンテナ素子部162とを有する。アンテナ地板161は、金属などで構成されて導電性を有し、ルーフパネル10の前端部10aおよびヘッダ12の前端部12aと略平行に配置されている。アンテナ地板161は、ヘッダ12の前端部12aの下面に取り付けられており、ルーフパネル10およびヘッダ12に電気的に接続されている。アンテナ地板161は、電気的に接地される。
アンテナ素子部162は、金属などで構成されて導電性を有し、アンテナ地板161のルーフパネル10とは反対側、即ち車室内側に取り付けられ、携帯電話または車車間通信などに用いられる電波を送受信する。アンテナ素子部162は、アンテナ地板161から電気的に絶縁されている。アンテナ素子部162の具体的な構成は特に限定されず、1/4λ型のアンテナでもよく、1/4λ型のアンテナに分岐、トラップまたはサブエレメントが付加された1/4λ派生型のアンテナでもよい。
アンテナ地板161は、ルーフパネル10の前端部10aの先端およびヘッダ12の前端部12aの先端よりも概ね車両前方FR側に延びている。そのため、フロントガラス14とアンテナ地板161との間には、空間が形成されている。この空間に、車両に搭載される電装品に電源や信号を供給するためのワイヤハーネス18が車両幅方向に通っている。つまり、アンテナ地板161のルーフパネル10側にワイヤハーネス18が配置されている。車両走行時にワイヤハーネス18が移動して特性がばらつかないよう、ワイヤハーネス18は、図示しないワイヤハーネスプロテクタなどにより経路が規制されている。
ワイヤハーネス18は、ルーフパネル10の車両幅方向の端部に設けられたピラー(図示せず)まで延び、ピラーを通ってシャーシ側に延び、各種ECUなどに接続される。ワイヤハーネス18は、アンテナ地板161と重ならない部分においては、ルーフパネル10およびヘッダ12に取り付けられる。
トリム20は、樹脂などにより構成され、ルーフパネル10、ヘッダ12、アンテナ装置16およびワイヤハーネス18を車室内側から覆い、車室の天井を構成している。
カメラ22は、アンテナ装置16より車両前方FR側でフロントガラス14の車室内側に取り付けられており、車両前方FRを監視する。ワイヤハーネス18は、図1の断面図の位置とは車両幅方向に異なる位置であってアンテナ地板161と重なった位置で分岐して、フロントガラス14の車室内側の面に沿ってカメラ22に向かって延びてカメラ22に接続され、カメラ22に電源や信号を供給する。カメラ22は、樹脂などにより構成されたトリム24で覆われている。
インナーミラー26は、アンテナ装置16より車両前方FR側でフロントガラス14の車室内側に取り付けられている。
オーバーヘッドコンソール28は、樹脂などにより構成され、アンテナ装置16より車両後方RE側で車室の天井、即ちトリム20に取り付けられている。
図2は、図1のオーバーヘッドコンソール28の平面図である。図2は、オーバーヘッドコンソール28を車室内から車両上方UPに向けて見た図である。図2に示すように、加飾のための略ループ状の導電性部材30は、オーバーヘッドコンソール28の縁に設けられている。導電性部材30は、金属めっきなどにより構成される。導電性部材30の一部分30aは、車室内側から視認不可能な位置に設けられている。この一部分30aは、導電性部材30の車両後方RE側の車両幅方向に延びる部分である。具体的には、導電性部材30の一部分30aは、オーバーヘッドコンソール28の内部に設けられている。導電性部材30は、導電性部材30の共振周波数がアンテナ素子部162で送受信される電波の周波数帯域外になる周長を有する。
次に、車両構造1の作用および効果を説明する。
アンテナ素子部162は、車両前方FRの車外から到達する電波を受信すると共に、車外に向けて車両前方FRに電波を送信する。また、電圧が加えられたワイヤハーネス18には、電界が発生する。ワイヤハーネス18は、アンテナ素子部162が送受信する電波の偏波方向(車両の上下方向)に影響を与え難い必要がある。ここで、アンテナ地板161のルーフパネル10側にワイヤハーネス18が配置されているので、ワイヤハーネス18から発生する電界は、アンテナ地板161によって遮られ、アンテナ素子部162側に到達し難くなる。これにより、アンテナ装置16が送受信する電波に対するワイヤハーネス18から発生する電界の影響を低減できる。
アンテナ素子部162は、車両前方FRの車外から到達する電波を受信すると共に、車外に向けて車両前方FRに電波を送信する。また、電圧が加えられたワイヤハーネス18には、電界が発生する。ワイヤハーネス18は、アンテナ素子部162が送受信する電波の偏波方向(車両の上下方向)に影響を与え難い必要がある。ここで、アンテナ地板161のルーフパネル10側にワイヤハーネス18が配置されているので、ワイヤハーネス18から発生する電界は、アンテナ地板161によって遮られ、アンテナ素子部162側に到達し難くなる。これにより、アンテナ装置16が送受信する電波に対するワイヤハーネス18から発生する電界の影響を低減できる。
従って、車両のルーフパネル10とフロントガラス14との取り付け部分の近傍にアンテナ装置16とワイヤハーネス18が配置された車両構造1において、アンテナ性能の低下を抑制できる。
また、フロントガラス14に取り付けられたカメラ22に電源等を供給するために、ワイヤハーネス18は、アンテナ地板161と重なった位置で分岐してカメラ22に向かって延びる。そのため、アンテナ装置16を避けてワイヤハーネス18を通す必要がない。よって、アンテナ性能の低下を抑制しつつ、ワイヤハーネス18が通る経路を複雑化させずにカメラ22に電源等を供給できる。
また、ルーフパネル10およびヘッダ12に電気的に接続され、接地されたアンテナ地板161が存在することで、アンテナ装置16の近傍に導電性のヘッダ12が存在していても、アンテナ利得を制御することができる。
さらに、ワイヤハーネス18は、アンテナ地板161と重ならない部分においては、ルーフパネル10およびヘッダ12に取り付けられる。そのため、ワイヤハーネス18と、ルーフパネル10およびヘッダ12との間の容量成分により、ワイヤハーネス18がトリム20に取り付けられた場合と比較してワイヤハーネス18の共振周波数をずらすことができる。よって、ワイヤハーネス18のうちアンテナ地板161と重ならない部分においても、アンテナ装置16に悪影響をおよぼす不要共振を抑制することができる。
ところで、アンテナ装置16の周辺に導電性を有する部品が設けられている場合、このような部品の共振により、アンテナ性能が低下する可能性がある。
図3は、比較例に係るオーバーヘッドコンソール28Xの平面図である。比較例では、加飾のための導電性部材30Xは、車両後方RE側に開口した略U字状に構成されている。この形状により、導電性部材30Xは独自の意匠性を有している。略U字状の形状のため、導電性部材30Xは、モノポールの2次モードで共振する。例えば、導電性部材30Xの全体の長さが約300[mm]である場合、300[mm]=3/4λとなるため、共振周波数は約750[MHz]となる。ここで、例えば、周波数帯域が740〜960[MHz]の携帯電話に用いられるアンテナ装置16を想定する。この場合、導電性部材30Xの共振周波数は、この周波数帯域内に入ってしまう。そのため、アンテナ装置16から送信される電波の一部が導電性部材30Xに吸収され、アンテナ装置16の放射効率が低下してしまう。
これに対して本実施形態では、導電性部材30は、ループ状であるため、ループの1次モードで共振する。例えば、導電性部材30の周長が約430[mm]である場合、430[mm]=1λとなるため、共振周波数は、比較例よりも低い約690[MHz]となる。そのため、この共振周波数は、アンテナ装置16から送信される電波の周波数帯域外になる。これにより、アンテナ装置16の放射効率の低下を抑制できる。
また、導電性部材30の車両後方RE側の部分30aは車室内側から視認不可能な位置に設けられているので、導電性部材30は、比較例の導電性部材30Xと同様に、車両後方RE側に開口した略U字状に視認され、比較例と同様の意匠性を有する。即ち、意匠性を考慮して導電性部材の形状とサイズを設計した後、車室内側から視認不可能な位置に導電性部材を追加することで、意匠性に影響せずに共振周波数を調整することができる。従って、導電性部材30の意匠性を犠牲にすることなく、アンテナ性能の低下を抑制できる。
以上、実施形態をもとに本発明を説明した。実施形態はあくまでも例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、意匠性を犠牲にしてもよい場合には、図3の略U字状の導電性部材30Xの一部にスリット構造を設けてもよい。この変形例でも、スリット構造の数やサイズなどを調整して導電性部材30Xの共振周波数を電波の周波数帯域外に調整できるので、アンテナ性能の低下を抑制できる。
1…車両構造、10…ルーフパネル、14…フロントガラス、16…アンテナ装置、18…ワイヤハーネス、22…カメラ、28…オーバーヘッドコンソール、30…導電性部材、161…アンテナ地板、162…アンテナ素子部。
Claims (3)
- ルーフパネルとフロントガラスとの取り付け部分において前記ルーフパネルの車室内側に取り付けられたアンテナ装置を備え、
前記アンテナ装置は、前記ルーフパネルと略平行に配置されたアンテナ地板と、前記アンテナ地板の前記ルーフパネルとは反対側に取り付けられた、電波を受信するアンテナ素子部と、を有し、
前記アンテナ地板の前記ルーフパネル側にワイヤハーネスが配置されていることを特徴とする車両構造。 - 前記アンテナ装置より車両前方側で前記フロントガラスに取り付けられたカメラをさらに備え、
前記ワイヤハーネスは、前記カメラに電源を供給することを特徴とする請求項1に記載の車両構造。 - 前記アンテナ装置より車両後方側で車室の天井に取り付けられたオーバーヘッドコンソールと、
前記オーバーヘッドコンソールに設けられた加飾のためのループ状の導電性部材と、をさらに備え、
前記導電性部材の一部分は、車室内側から視認不可能な位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両構造。
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JP2017002703A JP2018113574A (ja) | 2017-01-11 | 2017-01-11 | 車両構造 |
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WO2020033846A1 (en) * | 2018-08-09 | 2020-02-13 | Antenum Llc | Vehicle roof antenna |
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2017
- 2017-01-11 JP JP2017002703A patent/JP2018113574A/ja active Pending
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