JP2018113310A - 太陽電池モジュールの製造装置及び製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュールの製造装置及び製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カバーガラスと封止材との間ではがれるエッジピンチ現象の発生を防止する。
【解決手段】ダイヤフラムシート3を有するチャンバ、太陽電池モジュールの構成部材が積層された被加工物7を載置する熱盤6を備え、熱盤により被加工物を加熱しながらダイヤフラムシートと熱盤との間で被加工物を挟圧する際に、被加工物の周囲を囲うように配置される枠部8a、被加工物の端部上面を覆うように枠部の上面に配置される受け部8bとを有するエッジピンチ防止用治具8をさらに備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、太陽電池モジュールの製造装置及び製造方法に関し、特にガラス基板とカバーガラスとの間に太陽電池セルを挟持するダブルガラス型太陽電池モジュールのラミネート加工に係わる製造装置及び製造方法に関する。
太陽電池モジュールは、太陽電池セルを外的環境から保護するために、表面側に表面保護材、裏面側に裏面保護材を配置し、その間を封止材によりパッケージングしたものである。
太陽電池モジュールの製造方法としては、例えば表面保護材としてのカバーガラス、封止材、太陽電池セル、封止材、裏面保護材としてのガラス基板を順に積層した被加工物に加熱及び加圧処理を行うラミネート加工による製造方法がよく知られている。
しかし、ラミネート時において、被加工物の端部付近でダイヤフラムシートによる応力集中等の不均一によって端部が変形したり、端部付近の封止材が薄くなるなどにより接着強度が低下し、ガラス基板との間で剥れが発生したりするという問題があった。
そこで、特許文献1において、図1において矢印で示されたように、端部付近におけるダイヤフラムシートによる応力集中等の不均一を解消するため、被加工物の周囲に枠やスペーサを設けるラミネート装置が提案されていた。
ここで、被加工物7は太陽電池セル7cをガラス基板7aとカバーガラス7dとの間に、封止材7b1、7b2を用いて封止したものである。このような被加工物7を熱盤6上に載置し、被加工物7の周囲にスペーサ50を設けて、ダイヤフラムシート3により応力を与えて封止していた。
特開2012−196835号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたラミネート装置では、スペーサ50が被加工物7に対して十分な高さを有していないなど、適切な高さに調整されていない場合や、図1に示されたようにスペーサ50と被加工物7の端面75との間に隙間がある場合があった。
このような場合、ダイヤフラムシート3による狭圧を解放した際に、図2(a)に示されたように、ダイヤフラムシート3により下方に向って変形されていたカバーガラス7dが矢印で示されたように元の状態に戻ろうとすることで、カバーガラス7dと封止材7b2との間ではがれが生じるというエッジピンチ現象が発生することがあった。
また、ガラス基板7aと太陽電池セル7cとの間に積層された封止材7b1、太陽電池セル7cとカバーガラス7dとの間に積層された封止材7b2は、偏りによる欠損部分が生じないように、ガラス基板7a、カバーガラス7dから周囲にはみ出す程度に少し広い物が積層される。そして、ラミネート時の狭圧によりはみ出した部分が、ラミネート後にガラス端面に合わせて切り取られるのが通例である。
従って、図2(b)に示されたように、ガラス端からはみ出した封止材7b1、7b2があるために、スペーサ50と太陽電池セル7cとの間隔を十分に小さくすることができない場合が多かった。また、スペーサ50の高さを被加工物7の高さに応じて適切な高さに調整することは容易ではなかった。この結果、エッジピンチ現象を確実に防止することができなかった。
上述のように従来は、ラミネート工程において、ダブルガラス型の被加工物にダイヤフラムシートにて狭圧を与えた際に、熱盤と被加工物との段差により狭圧が端部に集中して端部が変形したり、狭圧を解放した際にカバーガラスが元の状態に戻ろうとしてカバーガラスと封止材との間ではがれが生じたりすることを確実に防止できなかった。
本発明は上記事情に鑑み、被加工物の端部付近におけるダイヤフラムシートによる応力集中等の不均一を解消して積層体のズレをなくし、接着強度を向上させるとともに、エッジピンチ現象を確実に防止することが可能な太陽電池モジュールの製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
本発明の太陽電池モジュールの製造装置は、
ダイヤフラムシートを有するチャンバと、
太陽電池モジュールの構成部材が積層された被加工物を載置する熱盤と、
を備え、
前記熱盤により前記被加工物を加熱しながら前記ダイヤフラムシートと前記熱盤との間で前記被加工物を挟圧し、前記被加工物にラミネート加工を行う太陽電池モジュールの製造装置であって、
前記ダイヤフラムシートと前記熱盤との間で前記被加工物を挟圧する際に、前記被加工物の周囲を囲うように配置される枠部と、前記被加工物の端部上面を覆うように前記枠部の上面に配置される受け部とを有するエッジピンチ防止用治具をさらに備え、
前記受け部は、前記被加工物の端部上面を覆うため、前記枠部の内側端面から前記被加工物の上面へ向って張り出した突出部を有し、
前記エッジピンチ防止用治具は、前記突出部による前記被加工物の端部上面への張り出し長さを調整する調整機構を有することを特徴とする。
また、本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、
ダイヤフラムシートを有するチャンバと、太陽電池モジュールの構成部材が積層された被加工物を載置する熱盤とを備える太陽電池モジュールの製造装置を用いて、太陽電池モジュールの構成部材が積層された被加工物にラミネート加工を行う太陽電池モジュールの製造方法であって、
前記被加工物を前記熱盤上に載置するステップと、
前記熱盤により前記被加工物を加熱しながら前記ダイヤフラムシートと前記熱盤との間で前記被加工物を挟圧し、前記被加工物にラミネート加工を行うステップと、
を備え、
前記ラミネート加工を行うステップにおいて、前記被加工物の周囲を囲うように配置される枠部と、前記被加工物の端部上面を覆うように前記枠部の上面に配置される受け部とを有するエッジピンチ防止用治具であって、
前記受け部は、前記被加工物の端部上面を覆うため、前記枠部の内側端面から前記被加工物の上面へ向って張り出した突出部を有し、
前記エッジピンチ防止用治具は、前記突出部による前記被加工物の端部上面への張り出し長さを調整する調整機構を有する、前記エッジピンチ防止用治具を用いて、前記被加工物を前記ダイヤフラムシートと前記熱盤との間で挟圧することを特徴とする。
本発明の太陽電池モジュールの製造装置及び製造方法によれば、被加工物の端部付近におけるダイヤフラムシートによる応力集中等の不均一を解消して積層体のズレをなくし、接着強度の高い太陽電池モジュールを得ることができるとともに、エッジピンチ現象の発生を確実に防止することが可能である。
従来の製造方法における被加工物の端部とスペーサとを拡大して示した縦断面図である。 従来の製造方法において、ダイヤフラムシートによる加圧を解放した際にカバーガラスと封止材との間がはがれるエッジピンチ現象を示した縦断面図である。 本発明の実施の形態による太陽電池モジュールの製造装置の構成を示した縦断面図である。 本発明の実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法を工程別に示した縦断面図である。 同製造方法を工程別に示した縦断面図である。 同製造方法を工程別に示した縦断面図である。 同製造方法を工程別に示した縦断面図である。 上記製造装置における被加工物の端部とエッジピンチ防止用治具とを拡大して示した縦断面図である。 同製造装置におけるエッジピンチ防止用治具の突出部の張り出し長さを最も長く調整した場合の平面構成を示す平面図及び断面構成を示す縦断面図である。 同製造装置におけるエッジピンチ防止用治具の突出部の張り出し長さを最も短く調整した場合の平面構成を示す平面図及び断面構成を示す縦断面図である。 同製造装置におけるエッジピンチ防止用治具の角部を拡大して示した平面図である。 同製造装置におけるエッジピンチ防止用治具の突出部の張り出し長さを調整する調整機構を拡大して示した縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図3に、本発明の実施の形態による太陽電池モジュールの製造装置の構成を示す。
この実施の形態による製造装置は、上チャンバ1と下チャンバ5とを有する場合の一例として、それぞれの空間に上チャンバ真空領域2、下チャンバ真空領域9が存在する。上チャンバ1には上チャンバ用排気口4が設けられ、下チャンバ5には下チャンバ用排気口10が設けられている。
下チャンバ真空領域9において熱盤6が配置されている。熱盤6上に、太陽電池モジュールの構成部材が積層された被加工物7が載置され、被加工物7の周囲に後述するエッジピンチ防止用治具8が配置されている。
上チャンバ1に設けられたダイヤフラムシート3が、被加工物7及びエッジピンチ防止用治具8の表面を覆うように配置される。
被加工物7は、図1に示されたように、太陽電池モジュールの構成部材としてカバーガラス7d、封止材7b2、太陽電池セル7c、封止材7b1、ガラス基板7aの順に積層されている。
ラミネート工程においては、熱盤6により封止材7b1、7b2を溶融、狭圧させるために、上チャンバ1と下チャンバ5とを密閉して矢印A2で示されたように減圧させた後、ダイヤフラムシート3と上チャンバ1との間に矢印A1で示されたように大気を導入することにより狭圧することで、太陽電池セル7cを、カバーガラス7d、ガラス基板7aの間に封止材7b1、7b2を用いて接着する加工を行う。
図3において、被加工物7がラミネート加工される状態が示されている。なお、ここでは一つの被加工物7をラミネート加工しているが、複数個の被加工物7を同時にラミネート加工するように構成してもよい。
本実施の形態におけるラミネート工程について、工程別に示した図4〜図7を参照して説明する。
図4に、上チャンバ1と下チャンバ5とを密封して、被加工物7を密封空間においた状態を示す。熱盤6上に被加工物7が載置された状態で、エッジピンチ防止用治具8が被加工物7の周囲を囲むように配置されている。
図5に示された状態において、矢印B1、B2で示されたように、上チャンバ用排気口4と下チャンバ用排気口10の両方から真空排気が行われる。これにより、被加工物7内部に含まれていた気泡が除去される。
図6に、ラミネート加工を行う時の工程を示す。ラミネート加工時においては、矢印C2で示されたように下チャンバ用排気口10から真空排気が継続される。一方、上チャンバ用排気口4は大気解放され、矢印C1で示されたように、上チャンバ1とダイヤフラムシート3との間の上チャンバ真空領域2に大気が入り込む。これにより、ダイヤフラムシート3が大気圧で被加工物7を狭圧する。
このとき、被加工物7の周囲にエッジピンチ防止用治具8が載置されているため、ダイヤフラムシート3によって被加工物7の端部に矢印C3で示された応力が不均一に印加されることが防止される。
熱盤6が、封止材7b1、7b2が溶融する温度で被加工物7を加熱しており、ガラス基板7aとカバーガラス7dとが接着してラミネート加工される。
図7に、ラミネート加工の工程が終了した状態を示す。ラミネート加工の工程が終了すると、下チャンバ用排気口10から矢印D1で示されたように大気開放し、矢印D2で示されたようにダイヤフラムシート3の狭圧が終了する。
上記ラミネート加工の工程において、被加工物7の端部とエッジピンチ防止用治具8とを拡大して図8(a)に示す。
被加工物7は上述したように、ガラス基板7a、封止材7b1、太陽電池セル7c、封止材7b2、カバーガラス7dが下から上に向かって順に積層された構成となっており、熱盤6上に載置されている。
エッジピンチ防止用治具8は、封止材7b1、7b2がはみ出したはみ出し部との接触を避けるため、被加工物7の端面75の外側に間隔Eを空けた状態で、さらにカバーガラス7dの上面76の外側に隙間Fを空けた状態で、設けられる。
エッジピンチ防止用治具8は、被加工物7の側面の周囲のほぼ全域に渡って囲うように覆う枠部8aと、被加工物7の端部上面を覆う受け部8bとを備えている。
受け部8bの上面形状は、例えば、外側端面から所定長さまでは平面状に同一高さを有し、そこから内側へ向かって下がっていく台形形状、あるいは外側端面から内側へ向かって徐々に下がっていく曲線形状を有してもよい。
エッジピンチ防止用治具8の枠部8aは、被加工物7の高さと同じ高さ以上の高さを有するように構成されている。また受け部8bは、被加工物7の上面76を隙間Fを空けた状態で所定長さGの分だけ覆うように形成されている。このため、矢印で示されたようなダイヤフラムシート3から受ける圧力が被加工物7の端部に不均一に印加されることがなく、エッジピンチ現象を防止することができると共に、接着強度を保つことができる。さらに、被加工物7の構成部材としてのカバーガラス7d、封止材7b2、太陽電池セル7c、封止材7b1、ガラス基板7aの間でズレが発生することがなく、カバーガラス7dの端部の破損等を防止することもできる。
このように本実施の形態による太陽電池モジュールの製造方法によれば、被加工物7に不要な加圧を与えることなくラミネート加工を行うことができる。また、加圧を解放した際にも、被加工物7のカバーガラス7dと封止材7b2との間のはがれの発生を防ぐことができると共に、十分な接着強度を保ち確実に太陽電池モジュールを製造することができる。
図8(b)に、被加工物7の上面におけるダイヤフラムシート3への大気圧による圧力が解放されたときの被加工物7の端部とエッジピンチ防止用治具8とを拡大して示す。
エッジピンチ防止用治具8の受け部8bの突出部は、被加工物7の端面75から長さGだけ被加工物7に向って張り出した形状を有している。このような構成を受け部8bが有することにより、大気圧が解放された時に、被加工物7のカバーガラス7dが、矢印で示されたように元の状態に戻ろうとして封止材7bとの間ではがれるエッジピンチ現象が発生することを確実に防止することができる。
以上、上チャンバ1にダイヤフラムシート3を、下チャンバ5に熱盤6を有する一例としての本実施の形態による製造装置について説明した。しかし、本発明の製造装置はこの構成には限定されず、熱盤上面にダイヤフラムを有するようにチャンバを構成して、下チャンバが設けられていないなどの構成としてもよく、この場合においても動作、効果は上記実施の形態と同様である。よって、ダイヤフラムシートを用いて挟圧封止を行う方式の製造装置の全てに本発明を適用することが可能である。
ここで、エッジピンチ防止用治具8の受け部8bは、後述する調整機構により突出部の張り出し長さGを調整することができる。この突出部の張り出し長さGが長すぎる場合には、ダイヤフラムシート3による被加工物7への端部の加圧が弱くなり、ガラス基板7a、カバーガラス7dと封止材7b1、7b2との間の接着強度が弱くなる可能性がある。逆に突出部の張り出し長さGが短すぎる場合は、ダイヤフラムシート3による狭圧が被加工物7の端部に集中して端部が変形したり、狭圧を解放した際にカバーガラス7dが元の状態に戻ろうとしてカバーガラス7dと封止材7b2との間ではがれが発生したりすることとなる。このため、調整機構により突出部の張り出し長さGを適切な長さに調整する必要がある。
受け部8bにおける突出部の張り出し長さGの適切な長さは、太陽電池モジュールの寸法、ダイヤフラムシートの材質、ラミネータ加工を行うラミネータの構造等によって異なる。そこで、必要に応じて突出部の張り出し長さGを変えることが有益である。
以下に、エッジピンチ防止用治具8の構成及び張り出し長さGの調整機構について詳述する。
図9(a)に、エッジピンチ防止用治具8の平面構成を示し、図9(a)におけるA−A線に沿う縦断面図を図9(b)に示す。この図9(a)、図9(b)には、受け部8bの突出部の張り出し長さGが最も長い長さG1に調整された状態が示されている。
図示されていない被加工物7の周囲を囲むように、被加工物7の四辺に対応してエッジピンチ防止用治具8が四分割されて配置されている。エッジピンチ防止用治具8は、枠部8aと受け部8bとを有する。受け部8bは、枠部8aより内側への突出部の張り出し長さを調整するための長穴8cと、受け部8bを枠部8aに固定するための固定用ボルト8dとを有する。エッジピンチ防止用治具8は、例えばアルミニウム等、加工性に優れると共に、ラミネート加工で用いることができるように必要な強度と耐熱性とを有する例えば金属等により作成されてもよい。
枠部8aは、被加工物7の高さ以上の高さを有するように構成されている。また枠部8aは、被加工物7の周囲を囲うことができるように、被加工物7の外形より大きい内側の寸法を有する。
受け部8bは、被加工物7の端部上面を覆うために、枠部8aから内側へ向って突出部が張り出している。そして、上述したように受け部8bは長穴8cと固定用ボルト8dとにより、被加工物7の端部上面を覆う突出部の長さGを調整することができる。
図10(a)にエッジピンチ防止用治具8の平面構成を示し、図10(a)におけるB−B線に沿う縦断面図を図10(b)に示す。この図10(a)、図10(b)には、受け部8bの突出部の張り出し長さGが最も短い長さG2に調整された状態が示されている。この場合は、四分割されたエッジピンチ防止用治具8の相互間に隙間が生じる。
図11に、図10(a)における角部Hを拡大した平面構成を示す。全ての固定用ボルト8dを緩め、長穴8cを貫通する固定用ボルト8dが移動可能な範囲で、枠部8aに対して受け部8bを矢印のように摺動させることで、受け部8bの突出部の張り出し長さGが調整される。調整が終了した後、固定用ボルト8dを全て締める。
図12(a)に、枠部8aに対する受け部8bの突出部の張り出し長さGを最大の長さG1にしたときの縦断面の状態を示す。受け部8bの長穴8cの後端に固定用ボルト8dが突き当たるまで、枠部8aに対して受け部8bが摺動することで、張り出し長さGが最大の長さG1となる。
図12(b)に、枠部8aに対する受け部8bの突出部の張り出し長さGを最小の長さG2にしたときの縦断面の状態を示す。受け部8bの長穴8cの前端に固定用ボルト8dが突き当たるまで、枠部8aに対して受け部8bが摺動することで、張り出し長さGが最小の長さG2となる。
このような受け部8bの突出部の張り出し長さGの調整機構により、エッジピンチ現象の発生を防止し、被加工物7の端部において十分な圧着が可能な張り出し長さに調整することができる。
また、四分割されたエッジピンチ防止用治具8の枠部8a自体も、例えば四隅の裏面に埋め込んだ板に長穴固定することで、図10に示された受け部8bと同様に枠内広さを変えられるように、板上を摺動させて調整できる機構を加えてもよい。つまり、枠部8aと受け部8bとを組み合わせて張り出し長さGの調整が可能となる。
上記実施の形態によれば、積層体の端部付近におけるダイヤフラムシートから与えられる応力集中等の不均一を解消して積層体のズレをなくし、接着強度の高い太陽電池モジュールを得ることができる。さらに、カバーガラスと封止材との間ではがれるエッジピンチ現象の発生を防止することが可能である。
本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態は例として提示したものであり、発明の技術的範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施の形態やその変形は、発明の技術的範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば上記実施の形態では、受け部が枠部に対して相対的に摺動することで、突出部の張り出し長さを調整する機構を有している。しかし、必ずしもこのような機構を有している必要はない。例えば、太陽電池モジュールの寸法やダイヤフラムシートの材質、ラミネータの構造等が一定である場合には、突出部の張り出し長さGの適切な長さも一定である。このような場合は、受け部が枠部に対して固定され、あるいは受け部と枠部とが一体に形成され、突出部の張り出し長さが一定であってもよい。
1 上チャンバ
2 上チャンバ真空領域
3 ダイヤフラムシート
4 上チャンバ用排気口
5 下チャンバ
6 熱盤
7 被加工物
7a ガラス基板
7b1、7b2 封止材
7c 太陽電池セル
7d カバーガラス
75 被加工物7の端面
76 被加工物7の上面
8 エッジピンチ防止用治具
8a 枠部
8b 受け部
8c 長穴
8d 固定用ボルト
9 下チャンバ真空領域
10 下チャンバ用排気口
50 スペーサ

Claims (6)

  1. ダイヤフラムシートを有するチャンバと、
    太陽電池モジュールの構成部材が積層された被加工物を載置する熱盤と、
    を備え、
    前記熱盤により前記被加工物を加熱しながら前記ダイヤフラムシートと前記熱盤との間で前記被加工物を挟圧し、前記被加工物にラミネート加工を行う太陽電池モジュールの製造装置であって、
    前記ダイヤフラムシートと前記熱盤との間で前記被加工物を挟圧する際に、前記被加工物の周囲を囲うように配置される枠部と、前記被加工物の端部上面を覆うように前記枠部の上面に配置される受け部とを有するエッジピンチ防止用治具をさらに備え、
    前記受け部は、前記被加工物の端部上面を覆うため、前記枠部の内側端面から前記被加工物の上面へ向って張り出した突出部を有し、
    前記エッジピンチ防止用治具は、前記突出部による前記被加工物の端部上面への張り出し長さを調整する調整機構を有することを特徴とする太陽電池モジュールの製造装置。
  2. 前記枠部は、前記被加工物の高さ以上の高さを有することを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの製造装置。
  3. 前記枠部は、前記被加工物の周囲から所定間隔を空けて囲うように、前記被加工物の外形より大きい内側の寸法を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールの製造装置。
  4. 前記枠部及び前記受け部は、前記被加工物の四辺に対応して四分割されており、
    前記調整機構は、四辺毎に前記受け部の前記枠部に対する摺動及び固定が可能であることにより、前記突出部による前記被加工物の端部上面への張り出し長さを調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の太陽電池モジュールの製造装置。
  5. 前記エッジピンチ防止用治具は、金属により作成されたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の太陽電池モジュールの製造装置。
  6. ダイヤフラムシートを有するチャンバと、太陽電池モジュールの構成部材が積層された被加工物を載置する熱盤とを備える太陽電池モジュールの製造装置を用いて、太陽電池モジュールの構成部材が積層された被加工物にラミネート加工を行う太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記被加工物を前記熱盤上に載置するステップと、
    前記熱盤により前記被加工物を加熱しながら前記ダイヤフラムシートと前記熱盤との間で前記被加工物を挟圧し、前記被加工物にラミネート加工を行うステップと、
    を備え、
    前記ラミネート加工を行うステップにおいて、前記被加工物の周囲を囲うように配置される枠部と、前記被加工物の端部上面を覆うように前記枠部の上面に配置される受け部とを有するエッジピンチ防止用治具であって、
    前記受け部は、前記被加工物の端部上面を覆うため、前記枠部の内側端面から前記被加工物の上面へ向って張り出した突出部を有し、
    前記エッジピンチ防止用治具は、前記突出部による前記被加工物の端部上面への張り出し長さを調整する調整機構を有する、前記エッジピンチ防止用治具を用いて、前記被加工物を前記ダイヤフラムシートと前記熱盤との間で挟圧することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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