JP2018113009A - 3者型クラウドファンディングシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受益者及びリターン提供者がそれぞれ商品を準備する商品準備ステップと、カタログを提示して前記出資者に前記プロジェクトへの資金提供を募る出資募集ステップと、受益者が調達できた資金を受取る資金受領ステップとからなる3者型クラウドファンディング方法に用いる3者型クラウドファンディングシステムであって、プロジェクトへの資金提供の金額と関連付けて受益者及びリターン提供者がそれぞれ提供する複数の商品の内容を記載した商品カタログと、受益者がどれだけの還元率で資金を調達できるかを示す予想還元率を、複数の商品の人気度、原価を含む要素に基づいて予想して計算する還元率試算書と、商品交換期日経過後に受益者とリターン提供者に金銭を分配する精算書とを有する。
【選択図】図3
Description
一方で、受益者本人の人望・魅力に惹かれた出資者は、プロジェクトの成功見込みの高さや投資効果、リターンの魅力などを度外視して資金提供する傾向が強いが、その数は多くはない。受益者を応援したいという気持ちを持つ者は多くとも、さして魅力のないプロジェクトに資金提供する程の動機は生まれないのが現実である。
より具体的には、本発明は、プロジェクトの資金を調達する受益者及び当該受益者を応援するリターン提供者がそれぞれ商品を準備する商品準備ステップと、それらの商品の中から出資者が希望するものを出資に対するリターンとして選択するためのカタログを提示して前記出資者に前記プロジェクトへの資金提供を募る出資募集ステップと、商品交換期日経過後に前記受益者が調達できた資金を受取る資金受領ステップとからなる3者型クラウドファンディング方法に用いる3者型クラウドファンディングシステムであって、前記プロジェクトへの資金提供の金額と関連付けて前記受益者及び前記リターン提供者がそれぞれ提供する複数の商品の内容を記載した商品カタログと、受益者がどれだけの還元率で資金を調達できるかを示す予想還元率を、複数の商品の人気度、原価を含む要素に基づいて予想して計算する還元率試算書と、商品交換期日経過後に前記受益者と前記リターン提供者に金銭を分配する精算書とを有する3者型クラウドファンディングシステムを提供するものである。
本発明において、システムは、必ずしもコンピュータシステムを意味するものではない。物の組合せでかまわない。商品カタログ(紙のものであるか、インターネット上の電子カタログであるかを問わない)、還元率試算書、精算書の三つの物の組合せとして構成され得る。
図1(a)は、受益者、リターン提供者、出資者の関係を示している。受益者は、新しいプロジェクトを立ち上げるために資金を必要としている。リターン提供者はその受益者を応援すべく、商品等(サービス提供も含む)を出資者に出資のリターン(見返り)として提供する。出資者は資金をたとえば、一口一万円コースまたは一口5千円コースをそれぞれ何口出資するかという形で出資する。受益者及びリターン提供者は、出資者に対するリターンとして商品を提供すべく、一万円コース、5千円コースの商品をそれぞれ準備する。
運営者は、商品カタログを作成するほか、後述する還元率試算書(図3参照)及び精算書(図4参照)を作成して、3者型クラウドファンディングの全体に関与する。
本発明の3者型クラウドファンディングを実行するにあたって、受益者と運営者とが相談して、入札の規模(どれだけの額の資金を調達するか)を決める必要がある。受益者にどれだけの額の資金調達がなされるかは、一万円コースの入札を何口、5千円コースの入札を何口行うかという規模の大きさ、そして、リターン提供者から提供される商品の卸値がどれだけかということ、さらに、それぞれの商品が何口ずつ売れるかというばらつきによっても左右される。
そこで、図3に示す還元率試算書を運営者が作成して、受益者と相談して入札の規模を決める。
それぞれの卸値(リターン提供者が当該商品を提供する価格)が運営者とリターン提供者、受益者との間で定められている。売れる見込みの数と卸値を乗算することにより、それぞれの商品提供者への支払額が求まる。10個の商品について、その額を合算し、さらに運営費(サイトの管理費、運営者の事務手数料など)を合算して合計出費が計算される。一万円が250口、5千円が500口だと合計で500万円の入金があることになる。そこから出費を減算すると、受益者に引渡すことのできる出資金額がもとまる。その額が500万円に対してどれだけの割合であるかを計算して還元率を試算する。ここでは、29.7パーセントと求まる。
受益者がこの額でよいと考えて、運営者と合意することにより、資金調達の規模が一万円250口、5千円500口と決まる。
以下、これらの商品カタログ(カタログギフト)、還元率試算書、精算書を用いて、どのような具体的な流れになるのかを、受益者(資金調達)側、リターン提供者(商品出品)側、運営者(事務局)側からそれぞれ見て、説明する。
(1)資金調達を希望する側(受益者)が100万円欲しいとする。
(2)自分でも商品カタログ(カタログギフト)に入れる商品を準備、作成し、商品カタログ(カタログギフト)に入れる。
(3)提示価格は予想還元率が20%なら、500万円でクラウドファンディングスタートする。
(4)5000円コース、10000円コースなどに入札が入る。
(5)入札終了し、お金は一旦全部事務局に入る。
(6)商品カタログ(カタログギフト)の商品交換期日(入札終了後およそ1ヶ月)がくると、どれくらい商品にお金がかかるか確定する。
(7)ここで、自分が出した商品が多く選ばれていれば多くお金が入ってくる。
(8)精算した結果、100万円より多く集まる場合もあれば100万円より少ない場合もある。
(1)事務局が商品カタログ(カタログギフト)掲載を打診する。
(2)その際に、5000円コースであれば売価5000円のものをできるだけ安くしてもらい、その売値で事務局と契約をする。(例)5000円のネイルコース 3500円でクラウドファンディングからの場合提供するという契約を交わす。このとき限定何本までという設定も可能だし、今月のみとかいう期間限定とすることも可能である。
(3)安くする代わりに、商品カタログ(カタログギフト)の掲載やインタビュー簡単な写真などは事務局負担とする。
(4)クラウドファンディングが終了後、商品交換がはじまったら、注文者のリストを出品側(リターン提供者)に渡す。商品出品側は、その注文者のリストに基づいて商品を、それぞれの顧客に送付する。商品出品側に渡されるそのリストを用いて、商品出品者は、今後のダイレクトマーケティングを行っても良い。 事務局は、「商品カタログに無料掲載する。そして、注文入った際の顧客リストはリターン提供者(商品出品者)に引渡すので、できるだけ商品を安く入れて欲しい」とリターン提供者を相手に交渉する。
(1)資金調達希望者のプロフィールと資金調達理由についてヒアリングする。ヒアリングが終わったら、商品出品側に出品の可否を打診する。
(2)OKもらった人と調達希望者側の商品で商品カタログを構成する。
(3)商品の平均原価などから、予想還元率を算定する(還元率試算書を作成)。
(4)予想還元率から、クラウドファンディングの提示価格を決定する。
(5)クラウドファンディングのページを作成し、リンクをメールで会員に流す(WEBサイトを用いないで紙の書類で行っても良い)。
図5以下を参照しつつ、本発明に係る3者型クラウドファンディングシステムをコンピュータシステムとして構成する場合に実施形態について、コンピュータシステムのハードウェア構成、ソフトウェア構成、処理内容、処理の手順などを説明する。
図5の中央に横長に広がる長円は、インターネット通信網を示す。インターネット(インターネット通信網)にサーバ110、運営者端末120、受益者端末130、リターン提供者端末140、…、149、出資者端末41,42、…49が接続されることによりシステムが構成される。
運営者端末120は、サーバ110を管理する運営者(事務局)がサーバ110への入出力のために用いる端末機器であり、デスクトップコンピュータ、ノート型コンピュータ、タブレットコンピュータなどにより構成され得る。また、運営者の行うべき作業の一部については、スマートフォンによってもなされ得る。運営者は、本発明に係る3者型クラウドファンディングシステムを管理するのみならず、受益者、リターン提供者、出資者の関係をとりもち、必要があれば交渉して、3者の間がうまくいくようにする役目を果たす。
セキュリティ管理装置50は、サーバ110内の装置や情報が外部から不正にアクセスされたり改ざんされたりすることから守る処理を実行する。
受益者情報編集装置51は、受益者の事業計画・経営理念・プロフィールなどの情報を出資者やリターン提供者に見せるべく編集する処理を実行する。
受益者情報表示装置52は、受益者情報を出資者やリターン提供者に表示する処理を実行する。
商品カタログ編集装置54は、出資者に対して出資の見返りとしての商品又はサービスを示すための商品カタログを編集する処理を実行する。
商品カタログ表示装置55は、商品カタログを出資者に対して表示する処理を実行する。
出資募集装置56は、出資者が受益者に出資すること、言い換えればリターン提供者からのリターンを購入することを出資者に対して呼びかける処理を実行する。
出資決済装置57は、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、コンビニ決済などによる出資者の出資(リターン商品の購入)の決済処理を実行する。
精算決済装置59は、精算に伴う支払をリターン提供者、受益者、運営者(事務局)との間で行う処理(たとえば銀行振込処理)を実行(又は支援)する。
ログイン認証装置60は、受益者、リターン提供者、出資者などがサーバ110に正当な権限をもってアクセスすることを認証する処理を実行する。ID及びパスワードによる認証や、スマホなどの機器の固有情報による認証などを行う。
サーバ110はこれらの装置を有している。〇〇装置という呼び方をしているのはサーバ110のCPU(中央処理装置)が、必要なコンピュータプログラムを読み込んで動作することを表現している。
図7は、クラウドファンディング実行以前の事前処理(還元率試算処理及び商品カタログ編集処理など)を示すフローチャートである。資金提供を受けようとする受益者がサーバ110にアクセスして権限ありと認められると(ステップ701でYes)、受益者は、資金調達したい額、自らがリターンとして提供可能な商品又はサービスの数量及び卸値、資金を調達したい時期、などの希望条件についての情報を入力する。サーバ110はそれを取得する(ステップ702)。そして、サーバ10(還元率試算装置53)は、商品情報DB63、リターン提供者情報DB62などを参照して(ステップ703)、必要な情報を抽出して、受益者の希望を充たすような還元率試算書20(図3参照)を作成する(ステップ704)。作成された還元率試算書20に示される内容で進めてよいかどうかを受益者が判断して合意できる内容であれば受益者がその意思表示をする(ステップ705でYes)。それを受けてサーバ110(商品カタログ編集装置54)は、商品カタログ作成(ステップ706)に進み、事前処理を終了する。フローチャートでは省略したが、作成された商品カタログは、商品カタログ情報DBに格納される。
図8は、クラウドファンディングの実行処理(出資者を募り、出資者の商品購入を決済する処理など)を示すフローチャートである。サーバ110の出資募集装置56が、メールマガジンやウェブ広告などにより、出資者に対して通知することにより出資者はクラウドファンディングが実施されることを知ってこのサイトにアクセスする。出資者があらかじめ会員登録をしていて、サーバ110にアクセスする権限がある場合には、ステップ801で権限ありと判断される。サーバ110(商品カタログ表示装置55)は、当該出資者に、図2に示す商品カタログ10を表示する(ステップ802)。
また、ステップ801において、権限がないと判断された場合に、その場で会員登録処理をして、ステップ802以降の処理に進むことを認めてもよい(ステップ801でNo、ステップ808、ステップ801でYes)。
本発明は、クラウドファンディングシステムであるので、出資者の数は、多数であり、図8の処理は、出資を募集する期間の間、何度も複数回くり返される。
図9は、クラウドファンディングの実行後の処理(商品交換が完了し、運営者、受益者、リターン提供者の間で精算する処理など)を示すフローチャートである。図9の事後処理は、運営者側の権限あるものがサーバ110にアクセスして権限ありと判断された場合に(ステップ901でYes)、サーバ110(精算書作成装置58)が、図4に示す精算書30を作成する処理(ステップ902)を実行するものである。当該精算書の内容に基づいてサーバ110(精算決済装置58)は、運営者、受益者、リターン提供者の間の金銭のやりとりを実行する。この処理は、コンピュータによる銀行振込処理とすることが可能である。コンピュータが振り込み内容のプリントアウトを紙で出力して、人間が振り込み処理をすることとしてもよい。サーバ110(精算書作成装置58又は精算決済装置59)は、リターン商品が実際に購入された数量に基づいて商品の人気度を算出し(ステップ904)、商品情報DB64における商品の人気度を書き換える(ステップ905)。商品の人気度は、たとえば1万円コースの品物が5種類、250個売れたうちで、商品Cは、74個売れたので、人気度が29.6パーセントというようにパーセンテージで示すことができる。精算書の情報は、精算書DB67に、精算決済に関する情報は精算決済情報DB69に格納される。
図9に示す処理を権限なき者が行おうとすると、ステップ901でNoと判断されておわる。
受益者、運営者、リターン提供者に関する情報、リターン商品についての情報は、すでにサーバに登録されているものとする。受益者が資金調達を希望して、サーバにアクセスし、希望する条件(調達の時期、金額など)を入力する。サーバはそれを受け、商品情報データベースにある商品の人気度、卸値などの情報に基づいて、還元率試算書を作成し、受益者とやりとりして、合意できた時点で商品カタログを作成する。出資を募集する期間を含めたクラウドファンディングの企画が定まると、その旨が受益者、運営者、リターン提供者、出資者に通知される。
出資を募集する期間が終了すると、運営者がサーバにアクセスして精算書を作成する。そして、運営者、リターン提供者、受益者の間で金銭のやりとりをして精算を実行する(精算決済)。具体的には、事務局からリターン提供者には商品代金が支払われ、受益者には調達された資金が引渡される。
この人気度は、次回以降のクラウドファンディングにおいて、還元率試算書を作成する際の基礎となる。
3者型クラウドファンディングを運営するサーバコンピュータと、当該3者型クラウドファンディングを運営する運営者が用いる運営者端末と、資金の提供を受ける受益者が用いる受益者端末と、出資者の出資に対する見返りとしてのリターン商品を提供するリターン提供者が用いるリターン提供者端末と、出資者が用いる出資者端末とをインターネットで接続してなる3者型クラウドファンディングシステムであって、
前記サーバコンピュータは、
3者型クラウドファンディングの実行に先立って、受益者がどれだけの還元率で資金を調達できるかを示す予想還元率を、複数のリターン商品の人気度、原価を含む要素に基づいて予想して計算する還元率試算書を作成する還元率試算装置と、
出資者による資金提供の金額と関連付けて前記受益者及び前記リターン提供者がそれぞれ提供する複数の商品の内容を記載した商品カタログを表示する商品カタログ表示装置と、
前記商品カタログ表示装置が表示する商品カタログに記載された商品を出資者が購入する決済を実行する出資決済装置と、
前記出資決済装置によりなされた決済に基づいて、商品を交換する商品交換期日経過後に前記リターン提供者にリターン商品の売れた数と当該商品の卸値とを乗じて支払額を計算するとともに、前記受益者に渡す調達資金の額を計算する精算書を作成する精算書作成装置と
を有することを特徴とする。これにより、出資者は、受益者の経営手腕を判断するまでもなく、リターン商品が魅力あることに基づいて出資をすることができる。
前記サーバコンピュータは、
商品の人気度についての情報を有する商品情報データベース
をさらに有し、
前記精算書作成装置は、前記精算書から前記リターン商品の売れた数を含む情報を抽出し、当該商品の人気度の情報に加工して、前記商品情報データベースに格納することを特徴とする。これにより、実際に購入された実績を商品の人気度として利用することが可能となる。
前記還元率試算装置は、還元率試算書を作成するに当たって、過去の3者型クラウドファンディングを実行した実績に基づくリターン商品の人気度を用いることを特徴とする。これにより、試算された還元率の信頼度が高まる。
図11は、地域ごと、あるいは団体ごとにサーバを立てて、複数のサーバの間でリターン商品の人気度の情報をシェアする変形実施例を示すブロック図である。
ここでは、サーバ110、111、112、113、…、119までの複数の同様の機能を有するサーバがそれぞれ機能している。図11では、運営者、受益者、リターン提供者、出資者の端末は、描くのを省略してある。
それぞれのサーバを独立に機能させることで、それぞれの地域や団体でよりセキュリティを強く保護したい場合に対応が可能となる。また、サーバへの処理が集中することを緩和することもできる。このような変形実施例にあっては、それぞれのサーバで独立に登録している商品の人気度を、複数のサーバ間で交換し合い、シェアしあうことを可能とする変形実施例が可能となる。
その場合において、受益者の希望により、どの団体(又は地域)の人気度を採用して還元率試算書を作成するという選択が可能である。
図3に示す還元率試算書では還元率29.7パーセントと算定され、実際の精算書(図4)では還元率が28パーセントとなった。このように還元率試算書における還元率は、実績値とは差が出るのが通常である。この違いを統計データとして毎回のクラウドファンディングにおいて取得することが可能である。
複数の同様のサーバが独立してそれぞれ機能している場合に、それぞれのサーバごとによる違い、商品の人気度をどこのサーバのものを使った結果との関係などを統計化して受益者がサーバを選ぶ際、また、人気度データを選択する際の参考にすることが可能となる。
20 還元率試算書
30 精算書
41、…、49 出資者端末
50 セキュリティ管理装置
51 受益者情報編集装置
52 受益者情報表示装置
53 還元率試算装置
54 商品カタログ編集装置
55 商品カタログ表示装置
56 出資募集装置
57 出資決済装置
58 精算書作成装置
59 精算決済装置
60 ログイン認証装置
61 受益者情報DB
62 リターン提供者情報DB
63 出資者情報DB
64 商品情報DB
65 商品カタログ情報DB
66 還元率試算書DB
67 精算書DB
68 出資決済情報DB
69 精算決済情報DB
110、111、…、119 サーバ(コンピュータ)
120 運営者端末
130 受益者端末
140、…、149 リターン提供者端末
Claims (4)
- プロジェクトの資金を調達する受益者及び当該受益者を応援するリターン提供者がそれぞれ商品を準備する商品準備ステップと、それらの商品の中から出資者が希望するものを出資に対するリターンとして選択するためのカタログを提示して前記出資者に前記プロジェクトへの資金提供を募る出資募集ステップと、商品交換期日経過後に前記受益者が調達できた資金を受取る資金受領ステップとからなる3者型クラウドファンディング方法に用いる3者型クラウドファンディングシステムであって、
前記プロジェクトへの資金提供の金額と関連付けて前記受益者及び前記リターン提供者がそれぞれ提供する複数の商品の内容を記載した商品カタログと、
受益者がどれだけの還元率で資金を調達できるかを示す予想還元率を、複数の商品の人気度、原価を含む要素に基づいて予想して計算する還元率試算書と、
商品交換期日経過後に前記受益者と前記リターン提供者に金銭を分配する精算書と
を有する3者型クラウドファンディングシステム。 - 3者型クラウドファンディングを運営するサーバコンピュータと、当該3者型クラウドファンディングを運営する運営者が用いる運営者端末と、資金の提供を受ける受益者が用いる受益者端末と、出資者の出資に対する見返りとしてのリターン商品を提供するリターン提供者が用いるリターン提供者端末と、出資者が用いる出資者端末とをインターネットで接続してなる3者型クラウドファンディングシステムであって、
前記サーバコンピュータは、
3者型クラウドファンディングの実行に先立って、受益者がどれだけの還元率で資金を調達できるかを示す予想還元率を、複数のリターン商品の人気度、原価を含む要素に基づいて予想して計算する還元率試算書を作成する還元率試算装置と、
出資者による資金提供の金額と関連付けて前記受益者及び前記リターン提供者がそれぞれ提供する複数の商品の内容を記載した商品カタログを表示する商品カタログ表示装置と、
前記商品カタログ表示装置が表示する商品カタログに記載された商品を出資者が購入する決済を実行する出資決済装置と、
前記出資決済装置によりなされた決済に基づいて、商品を交換する商品交換期日経過後に前記リターン提供者にリターン商品の売れた数と当該商品の卸値とを乗じて支払額を計算するとともに、前記受益者に渡す調達資金の額を計算する精算書を作成する精算書作成装置と
を有する3者型クラウドファンディングシステム。 - 前記サーバコンピュータは、
商品の人気度についての情報を有する商品情報データベース
をさらに有し、
前記精算書作成装置は、前記精算書から前記リターン商品の売れた数を含む情報を抽出し、当該商品の人気度の情報に加工して、前記商品情報データベースに格納することを特徴とする請求項2に記載の3者型クラウドファンディングシステム。 - 前記還元率試算装置は、還元率試算書を作成するに当たって、過去の3者型クラウドファンディングを実行した実績に基づくリターン商品の人気度を用いることを特徴とする請求項3に記載の3者型クラウドファンディングシステム。
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