JP2015197904A

JP2015197904A - クラウドファンディングの手法を活用した事業者向けｅｃサービス

Info

Publication number: JP2015197904A
Application number: JP2014083951A
Authority: JP
Inventors: 秀和河野; Hidekazu Kawano
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2014-03-31
Filing date: 2014-03-31
Publication date: 2015-11-09

Abstract

【課題】現在、事業者が服を生産しようとする際には、取引をうまくコントロールできずに、縫製工場や間のメーカー・ＯＥＭブローカー主体になってしまったり、最終的に単価が高くなってしまったりするということが多くみられる。【解決手段】事業者向けのクラウドファウンディング型ＥＣシステム。自社で製品を企画し、製造する予定の製品と価格を発表する。その製品の購入を希望する事業者は予約をする。その企画が製造段階に進むことが決定した後に生産が開始されるため、ユーザーは小ロットで、縫製工場は価格や品質が安定した生産が可能になり、また工場の生産余剰を活用できるうえ双方在庫に悩まされることもなくなる。【選択図】図１

Description

本発明は、クラウドファンディングの手法を活用した事業者向けＥＣサービスに関する。

現在、事業者が服を生産しようとする際には、工場や仲介業者に依頼をするという手法が主にとられている。

現在、事業者が服を生産しようとする際には、取引をうまくコントロールできずに、縫製工場や間のメーカー・ＯＥＭブローカー主体になってしまったり、最終的に単価が高くなってしまったりするということが多くみられる。また、現在の縫製業界は、各施設がどういう設備を持っていて何が得意なのかが不明であり、質・ロット・価格などがほとんど公開されていない状況である。また、縫製工場は、百貨店やメーカー・商社から大きいロットでの注文を受けるというスタンスでいるため、縦割りの仕組みによる非効率が発生している。それぞれの製品に受注制限を設け、制限に達した時点で生産を開始する。そうすることで事業者側は小ロットからの受注が可能になり、工場側は在庫のリスクを抱えることがなくなる。

本発明は、サービスサイトに事業者向けのクラウドファンディングのシステムを導入する。この新しいシステムでは、寄付型クラウドファンディングと同じように、当該サービスが様々な種類の製品の企画（１）をし、製造する予定の製品と価格を発表する。その製品企画に魅力を感じ、購入を希望する（２）事業者は「予約ボタン」を押して、事業所名などの情報を入力し、購入を予約（３）する。それぞれの製品にサービスサイト内で受注制限を設け、予約（３）数が制限に達した時点で生産を開始する。その企画の期限内にその製品の購入予約（３）が設定しておいた数に到達し、その企画が製造段階に進むことが決定した後に料金が実際に引き落とされる。同サービスサイト内で対象製品の達成率や残りの日数（時間）などが確認できる。ことを特徴とする前記クラウドファウンディングのプラットフォームを活用した事業者向けＥＣサービス（１）。

本発明によれば、事業者にニーズがあったが今までなかなか実現の難しかった「オリジナルのデザインを、商品に見合う価格で国産・１ロット２０〜４０枚程度を作りたい」という要望に応えることができるようになる。このクラウドファウンディングシステムにおいて、例えば、企画が１００件申し込みで生産を開始すると初めに設定していた場合、申し込みの合計が９９件以下ならば、この企画は中止される。また、１００件を超える申し込みを受け付けることもない。このように、それぞれの製品に受注制限を設け、制限に達した時点で生産を開始する。そうすることで事業者側は小ロットからの受注が可能になり、工場側は在庫のリスクを抱えることがなくなる。

及び、本発明は、前記サービスサイトにおいて、製品の購入予約が一定数以上集まり、製品を製造することが決定したときには、当該サービスサイトが縫製工場へ依頼をしてサンプル（４）となる製品を作成する。そのサンプルとなる製品を事業者側へ送付し、事業者側がサンプル（４）を確認・修正をすることができること、を特徴とする前記請求項１に記載の前記クラウドファウンディングのプラットフォームを活用した事業者向けＥＣサービス。

本発明によれば、サンプルの確認・修正をすることによってインターネット上の物品の取引にありがちな、写真と実物との差というデメリットを解消することができる。

及び、本発明は、前記サービスサイトにおいて生産することになった製品を、事業者が確認・修正をしたような生産にするため当該サービスが縫製工場へ発注（５）し、縫製工場で生産（６）をし、縫製工場から事業者へ直接製品を送付（７）すること、を特徴とする、前記請求項ないし請求項２に記載のクラウドファウンディングのプラットフォームを活用した事業者向けＥＣサービス。

本発明によれば、当該サービスが事業者の代わりに縫製工場へ生産の依頼をする。ほとんどの日本の縫製工場は工場の規模や何を生産しているかなどの情報をほとんど一般に公開していない。しかし当該サービス側は事前に縫製工場の特徴や繁忙期などを把握しているため、縫製工場側にとっても当該サービス側においても価格や納期などにおいて効果的な依頼をすることができる。また、縫製工場と事業者とのやりとりの間には当該サービスのみしかないため、事業者は比較的短い時間かつ安価で製品を買うことができるようになる。

本発明によれば、アパレル物流において、複数の中間業者（商社、メーカー等）を介することなく、事業者が当該サービスの物流システムを利用して独自製品の製造が可能になる。中間業者がいない分、事業者は比較的安価な価格での生産依頼が可能になるため、市場訴求力の高さが期待できる。また、縫製工場の余剰を活用することにより、生産コストを抑えることができ、縫製工場の生産稼働率を向上させることができる。

本発明を利用した際のサービスの仕組み

本発明では、まず、当該サービスが様々な種類の縫製製品を企画（１）し、製品のサンプルをサービスサイト上に掲載する。

縫製製品の仕入れを検討している事業者はサービスサイトを見て（２）、購入したい製品があれば、当該サービスサイトにユーザー登録をする。ユーザー登録には事業所名や名前といった情報を入力する。当該サービスサイトからのユーザー登録確認メールの送付によりユーザー登録完了は完了される。

ユーザー登録が完了すれば、サービスサイト上に掲載されている製品の価格、クラウドファンディングシステムを利用した際の受注制限数を確認することができる。そして欲しい製品を欲しい数ほど予約（３）する。

ある製品の予約数が受注制限数にまで達した場合、その製品は生産を開始することとなる。もしも予約数が受注制限数に１枚でも満たなかった場合には生産はされない。さらに、受注制限数を超える予約があったとしても受注制限数しか生産はしない。

当該サービスサイトが縫製工場へ依頼をしてサンプル（４）となる製品を作成する。そのサンプル（４）となる製品を事業者側へ送付し、事業者側がサンプル（４）を確認・修正をすることができる。

サンプル（４）を事業者側が見て納得がいったならば、当該サービスが縫製工場へ本発注（５）を行う。縫製工場は製品が生産（６）し終わり次第、ユーザー登録の際に書かれた住所へ製品を送付（７）する。事業者は製品を受け取り、自らで販売（８）する。

本発明は、携帯電話端末、ＰＤＡ（ＰｅｒｓｏｎａｌＤｉｇｉｔａｌＡｓｓｉｓｔａｎｔ）等の携帯端末、ＰＣ（パーソナルコンピュータ）、大型コンピュータ等のシステムの各サーバ又は端末装置に利用することが可能である。

１当該サービスによる製品企画
２事業者によるサービスサイト閲覧
３事業者がほしい製品を予約
４サンプル送付
５工場へ発注
６工場が生産
７生産品を事業者へ送付
８事業者が販売

Claims

本発明は、サービスサイトに事業者向けのクラウドファンディング型ＥＣシステムを導入する。
この新しいシステムでは、寄付型クラウドファンディングと同じように、当該サービスが様々な種類の製品の企画をし、製造する予定の製品と価格を発表する。その製品企画に魅力を感じ、購入を希望する事業者は購入予約に伴い、事業所名などの情報を入力し、購入予約を決定する。それぞれの製品にサービスサイト内で受注数の制限を設け、予約数が制限に達した時点で生産を開始。ユーザーはその企画が製造段階に進むことが決定した際に決済となる。
同サービスサイト内で対象製品の達成率や残りの日数（時間）などが常に確認できる。
以上を特徴とする前記クラウドファンディングのプラットフォームを活用した事業者向けＥＣサービス。
及び、本発明は、前記サービスサイトにおいて生産することになった製品を、事業者が確認・修正をしたような生産にするため当該サービスが縫製工場へ発注し、縫製工場で生産をし、縫製工場から事業者へ直接製品を送付すること、を特徴とする、前記請求項のクラウドファンディングのプラットフォームを活用した事業者向けＥＣサービス。