JP2018112248A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸方向および横方向の振動を減衰、吸収することができる防振装置を提供する。【解決手段】外側取付部材11と、内側取付部材12と、これらを連結する一対の第1本体ゴム13と、第1本体ゴム13間の液室30を、第1液室31と第2液室32とに仕切る仕切部材16と、第1液室31および第2液室32を、それぞれ周方向に区画して2つの分割第1液室31A、31Bおよび分割第2液室32A、32Bを画成する弾性分割部材を備え、弾性分割部材はそれぞれ、同一直線状に配置され、仕切部材16には、一対の分割第1液室31A、31Bと、一対の分割第2液室32A、32Bと、をそれぞれ連通する第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bが形成され、これらの制限通路51A、51Bは、分割第1液室および分割第2液室のうち周方向に互いに異なる位置に位置する分割液室同士を連通している。【選択図】図1

Description

本発明は、防振装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付部材、および他方に連結されるとともに、外側取付部材の内側に配置された内側取付部材と、外側取付部材と内側取付部材とを連結するとともに、外側取付部材の中心軸線に沿う軸方向に間隔をあけて配置された一対の第1弾性体と、外側取付部材と内側取付部材とを連結するとともに、一対の第1弾性体間の液室を、前記軸方向に複数の液室に仕切る仕切部材と、複数の液室を前記軸方向にさらに区画する第2弾性体と、を備えた防振装置が知られている。
特開平8−4824号公報
しかしながら、前記従来の防振装置では、前記軸方向に交差する横方向の振動を減衰、吸収することができないという問題があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、軸方向、および軸方向に交差する横方向の振動を減衰、吸収することができる防振装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の防振装置は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付部材、および他方に連結されるとともに、前記外側取付部材の内側に配置された内側取付部材と、前記外側取付部材と前記内側取付部材とを連結するとともに、前記外側取付部材の中心軸線に沿う軸方向に間隔をあけて配置された一対の第1本体ゴムと、前記外側取付部材と前記内側取付部材とを連結するとともに、一対の前記第1本体ゴム間の液室を、前記軸方向に第1液室と第2液室とに仕切る仕切部材と、前記第1液室を周方向に区画して2つの分割第1液室を画成する第1弾性分割部材と、前記第2液室を周方向に区画して2つの分割第2液室を画成する第2弾性分割部材と、を備え、前記第1弾性分割部材および前記第2弾性分割部材はそれぞれ、同等の周方向の位置に配置され、前記仕切部材には、配置された周方向の位置が互いに異なる、前記分割第1液室と前記分割第2液室とを各別に連通する第1制限通路、および第2制限通路が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、軸方向の振動が入力されると、第1本体ゴム、第2本体ゴム、第3本体ゴム、第1弾性分割部材、および第2弾性分割部材がそれぞれ弾性変形し、第1液室および第2液室の各液圧が変動しようとする。このとき液体が、第1液室の2つの分割第1液室と、第2液室の2つの分割第2液室と、の間を、第1制限通路および第2制限通路を通して各別に往来することで、軸方向の振動が減衰、吸収される。
また、配置された周方向の位置が互いに異なる、分割第1液室と分割第2液室とが、第1制限通路および第2制限通路により各別に連通されているので、軸方向に交差する横方向の振動が入力されると、前述と同様に、第1〜第3本体ゴム、および第1、第2弾性分割部材が弾性変形し、分割第1液室および分割第2液室の各液圧が変動しようとする。このとき液体が、配置された周方向の位置が互いに異なる、分割第1液室と分割第2液室との間を、第1制限通路および第2制限通路を通して各別に往来することで、横方向の振動が減衰、吸収される。
また、例えば、第1制限通路および第2制限通路それぞれの共振周波数を同等にすると、特定の周波数の振動に対して高い減衰性能を発揮させることができる。一方、例えば、第1制限通路および第2制限通路それぞれの共振周波数を異ならせると、共振周波数が2つ存在することとなり、第1制限通路および第2制限通路それぞれにおける液柱共振に基づく減衰特性の各ピーク間を平準化させることが可能になり、動ばねが幅広い周波数帯域で低減されることとなり、振動の入力時における高ばね化を抑えることができる。
また、前記第1液室を、前記第1本体ゴムを隔壁の一部とする第1受圧液室、および前記仕切部材を隔壁の一部とする第2受圧液室に区画する第2本体ゴムと、前記第2液室を、前記第1本体ゴムを隔壁の一部とする第3受圧液室、および前記仕切部材を隔壁の一部とする第4受圧液室に区画する第3本体ゴムと、を備え、前記第1弾性分割部材は、前記第1受圧液室および前記第2受圧液室のうちの少なくとも一方を周方向に区画し、前記第2弾性分割部材は、前記第3受圧液室および前記第4受圧液室のうちの少なくとも一方を周方向に区画してもよい。
この場合には、第1液室および第2液室に区画された全ての液室が、第1本体ゴム、第2本体ゴム、および第3本体ゴムのうちの少なくとも1つを隔壁の一部に有していて、振動の入力に伴い液圧が変動する受圧液室となっているので、振動の入力時における液圧の変動量が大きくなり、軸方向および横方向の振動に対して高い減衰性能を発揮させることができる。
また、前記第1弾性分割部材は、前記第1受圧液室を周方向に区画するとともに、前記第2弾性分割部材は、前記第3受圧液室を周方向に区画し、前記仕切部材には、前記第2受圧液室と前記第4受圧液室とを連通する第3制限通路が形成されてもよい。
この場合には、第1制限通路および第2制限通路が、第1〜第4受圧液室のうち、軸方向の外側に位置する第1受圧液室および第3受圧液室に画成された分割第1液室および分割第2液室同士を各別に連通し、第3制限通路が、第1〜第4受圧液室のうち、軸方向の内側に位置する第2受圧液室と第4受圧液室とを連通しているので、第1制限通路および第2制限通路と、第3制限通路と、を互いに交差させる必要がなくなる等、第1制限通路、第2制限通路、および第3制限通路を容易に形成することができる。
また、第1〜第4受圧液室のうち、軸方向の外側に位置する第1受圧液室および第3受圧液室が、分割第1液室および分割第2液室に区画されているので、これらの分割第1液室および分割第2液室が、軸方向の内側に位置する第2受圧液室および第4受圧液室に区画されているような構成と比べて、少なくとも分割第1液室と分割第2液室との間の距離を確保しやすくなり、第1制限通路および第2制限通路の流路長を容易に確保することができる。
また、前記仕切部材は、前記第1制限通路および前記第2制限通路が形成された剛体部と、前記剛体部に、前記中心軸線と直交する径方向に連なる環状の弾性部と、を備え、前記剛体部は、前記外側取付部材に連結された外側剛体部と、前記内側取付部材に連結された内側剛体部と、を有し、前記弾性部は、前記外側剛体部と前記内側剛体部とを連結してもよい。
この場合には、仕切部材のうち、弾性部が外側剛体部と内側剛体部とを連結しているので、例えば仕切部材を、外側取付部材および内側取付部材に組み付けるときに、弾性部を変形させることで組み付け易くすることが可能になり、組み付け性を向上させ易くすることができる。
本発明によれば、軸方向、および軸方向に交差する横方向の振動を減衰、吸収することができる。
本発明の一実施形態に係る防振装置の縦断面図である。 図1に示す防振装置におけるII−II線矢視断面図である。 図1に示す防振装置における分割第1液室および分割第2液室と、第1制限通路および第2制限通路と、の連通状態を示す模式図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る防振装置10について説明する。
図1から図3に示すように、防振装置10は、内部に液体(例えばエチレングリコール、水、シリコーンオイル等)が封入された、いわゆる液体封入型である。防振装置10は、例えばキャビンマウント等に好適に適用することができる。
図1に示すように、防振装置10は、筒状の外側取付部材11と、内側取付部材12と、一対の第1本体ゴム13と、仕切部材16と、を備えている。
防振装置10は、図示しない振動発生部と振動受部との間に配置され、外側取付部材11が振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結され、内側取付部材12が振動発生部および振動受部のうちのいずれか他方に連結される。
以下の説明において、外側取付部材11の中心軸線Oに沿う方向を軸方向といい、軸方向に沿う外側取付部材11の中央部側を軸方向の内側といい、外側取付部材11の開口部側を軸方向の外側という。また、軸方向から見た平面視で、中心軸線Oに直交する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
外側取付部材11は、軸方向の内側部分が縮径されている。外側取付部材11の内側には、中間筒部材21が嵌合されている。中間筒部材21は、軸方向に間隔をあけて一対配設されている。
中間筒部材21は、外側取付部材11における軸方向の外端部内に嵌合された大径筒部21Bと、大径筒部21Bより軸方向の内側に配置された小径筒部21Aと、を備えている。小径筒部21Aにおける軸方向の外端部には、径方向の外側に向けて突出する内フランジ部21Cが形成されている。
小径筒部21Aの外周面は、外側取付部材11の内周面と径方向に隙間を設けて対向している。
大径筒部21Bにおける軸方向の外端部には、径方向の外側に向けて突出し、外側取付部材11に固定される固定フランジ部21Dが形成されている。
外側取付部材11の軸方向の両端部には、径方向の内側に向けて折り曲げられた折曲部11Aが形成されている。折曲部11Aにより、軸方向の外側から、中間筒部材21における固定フランジ部21Dの径方向の外端部が覆われることで、中間筒部材21が外側取付部材11に固定されている。
内側取付部材12は、外側取付部材11の径方向の内側に配置されている。内側取付部材12は筒状をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。また、外側取付部材11および内側取付部材12それぞれにおける軸方向の中央部の位置は、互いに同等となっている。
内側取付部材12の軸方向の両端部はそれぞれ、外側取付部材11から軸方向の外側に突出している。内側取付部材12の軸方向の両端部には、径方向の外側に向けて突出する取付フランジ部12Aが各別に形成されている。
一対の第1本体ゴム13は、外側取付部材11と内側取付部材12とを連結するとともに、軸方向に間隔をあけて配置されている。第1本体ゴム13は、中間筒部材21を介して、外側取付部材11に連結されている。
第1本体ゴム13は環状をなしている。第1本体ゴム13は、径方向の外側に向かうに従い漸次、軸方向の内側に向けて延びている。
第1本体ゴム13における径方向の外端部は、中間筒部材21における大径筒部21Bの内周面に加硫接着され、第1本体ゴム13における径方向の内端部は、内側取付部材12の外周面に加硫接着されている。
液室30は、外側取付部材11、内側取付部材12、および一対の第1本体ゴム13により囲まれた空間となっている。図示の例では、液室30は、外側取付部材11内に嵌合された中間筒部材21の内周面、内側取付部材12の外周面、および一対の第1本体ゴム13それぞれにおける軸方向の内側を向く内面により囲まれた空間となっている。
仕切部材16は、外側取付部材11と内側取付部材12とを連結するとともに、液室30を、軸方向に第1液室31と第2液室32とに仕切っている。仕切部材16は環状をなし、液室30における軸方向の中央部に配設されている。仕切部材16の外周面は外側取付部材11の内周面に連結され、仕切部材16の内周面は内側取付部材12の外周面に連結されている。仕切部材16の、後述する外側剛体部16Aは、一対の中間筒部材21同士の間の軸方向の隙間に配設されている。
第1液室31および第2液室32それぞれの容積は、互いに同等とされている。なお、第1液室31および第2液室32それぞれの容積は、互いに異なっていてもよい。
図1に示すように、防振装置10は、第1液室31を、第1本体ゴム13を隔壁の一部とする第1受圧液室41、および仕切部材16を隔壁の一部とする第2受圧液室42に区画する第2本体ゴム14と、第2液室32を、第1本体ゴム13を隔壁の一部とする第3受圧液室43、および仕切部材16を隔壁の一部とする第4受圧液室44に区画する第3本体ゴム15と、を備えている。
第2本体ゴム14および第3本体ゴム15は、環状をなしている。第2本体ゴム14および第3本体ゴム15は、径方向の外側に向かうに従い漸次、軸方向の内側に向けて延びている。第2本体ゴム14および第3本体ゴム15における径方向の各外端部は、中間筒部材21における小径筒部21Aの内周面に加硫接着され、第2本体ゴム14および第3本体ゴム15における径方向の各内端部は、内側取付部材12の外周面に加硫接着されている。
第1受圧液室41は、外側取付部材11、内側取付部材12、第1本体ゴム13、および第2本体ゴム14により囲まれた空間となっている。図示の例では、第1受圧液室41は、外側取付部材11に嵌合された中間筒部材21の内周面、第1本体ゴム13における軸方向の内側を向く内面、内側取付部材12の外周面、および第2本体ゴム14における軸方向の外側を向く外面により囲まれた空間となっている。
第2受圧液室42は、内側取付部材12、仕切部材16、および第2本体ゴム14を隔壁として囲まれた空間となっている。図示の例では、第2受圧液室42は、内側取付部材12の外周面、仕切部材16における軸方向の外側を向く外面、および第2本体ゴム14における軸方向の内側を向く内面により囲まれた空間となっている。
第3受圧液室43は、外側取付部材11、内側取付部材12、第1本体ゴム13、および第3本体ゴム15により囲まれた空間となっている。図示の例では、第3受圧液室43は、外側取付部材11に嵌合された中間筒部材21の内周面、第1本体ゴム13における軸方向の内側を向く内面、内側取付部材12の外周面、および第3本体ゴム15における軸方向の外側を向く外面により囲まれた空間となっている。
第4受圧液室44は、内側取付部材12、仕切部材16、および第3本体ゴム15を隔壁として囲まれた空間となっている。図示の例では、第4受圧液室44は、内側取付部材12の外周面、仕切部材16における軸方向の外側を向く外面、および第3本体ゴム15における軸方向の内側を向く内面により囲まれた空間となっている。
第2本体ゴム14および第3本体ゴム15の体積は、互いに同等とされ、第1本体ゴム13の体積よりも小さくなっている。
第1受圧液室41および第3受圧液室43の容積は互いに同等とされ、第2受圧液室42および第4受圧液室44の容積は互いに同等とされている。また、第1受圧液室41および第3受圧液室43は、第2受圧液室42および第4受圧液室44よりも縦断面視における軸方向の大きさが小さくなっている。なお、第1〜第3本体ゴムの体積および第1〜第4受圧液室の形状については、このような態様に限られず、任意に変更可能である。
そして本実施形態では、防振装置10は、図2および図3に示すように、第1液室31を、周方向に区画して2つの分割第1液室31A、31Bを画成する第1弾性分割部材18Aと、第2液室32を、周方向に区画して2つの分割第2液室32A、32Bを画成する第2弾性分割部材18Bと、を備えている。
また本実施形態では、第1弾性分割部材18Aは、第1受圧液室41および第2受圧液室42のうちの少なくとも一方を周方向に区画し、第2弾性分割部材18Bは、第3受圧液室43および第4受圧液室44のうちの少なくとも一方を周方向に区画している。図示の例では、図3に示すように、第1弾性分割部材18Aは、第1受圧液室41を周方向に区画して2つの分割第1液室31A、31Bを画成し、第2弾性分割部材18Bは、第3受圧液室43を周方向に区画して2つの分割第2液室32A、32Bを画成している。
第1弾性分割部材18Aおよび第2弾性分割部材18Bはそれぞれ、同等の周方向の位置に配置されている。図2に示すように、第1弾性分割部材18Aおよび第2弾性分割部材18Bはそれぞれ、径方向に延び、軸方向から見た平面視で同一直線上に配置されている。
第1弾性分割部材18Aは、第1本体ゴム13および第2本体ゴム14のうちのいずれか一方と一体に形成され、第2弾性分割部材18Bは、第1本体ゴム13および第3本体ゴム15のうちのいずれか一方と一体に形成されている。第1弾性分割部材18Aおよび第2弾性分割部材18Bはそれぞれ、同等の大きさで同等の形状に形成されている。
分割第1液室31A、31Bおよび分割第2液室32A、32Bは、全て同じ大きさとなっている。分割第1液室31A、31Bおよび分割第2液室32A、32Bのうち、配置された周方向の位置が同じものは互いに同等の形状となっている。
図1および図3に示すように、仕切部材16には、配置された周方向の位置が互いに異なる、分割第1液室31A、31Bと分割第2液室32A、32Bとを各別に連通する第1制限通路51A、および第2制限通路51Bが形成されている。
第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bは、仕切部材16のうち、径方向の外側に位置する部分に形成されている。第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bは、後述する仕切部材16の外側剛体部16Aに形成されている。
第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bはそれぞれ、周方向の位置を互いに異ならせて配設されている。
第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bの流路断面積、流路長、および流通抵抗は互いに同等とされている。
また本実施形態では、図1に示すように、仕切部材16には、第2受圧液室42と第4受圧液室44とを連通する第3制限通路52が形成されている。第3制限通路52は、仕切部材16のうち、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bよりも径方向の内側に位置する部分に形成されている。
第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bそれぞれの流通抵抗が互いに同等とされ、第1制限通路51Aおよび第3制限通路52それぞれの流通抵抗が、互いに異なっている。図示の例では、第1制限通路51A、第2制限通路51B、および第3制限通路52の流路断面積が互いに同等とされ、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bの流路長と、第3制限通路52の流路長と、が互いに異なっている。
また本実施形態では、仕切部材16は、外側取付部材11に連結された筒状の外側剛体部16Aと、内側取付部材12に連結された環状の内側剛体部16Bと、外側剛体部16Aと内側剛体部16Bとを連結する環状の弾性部16Cと、を備えている。
外側剛体部16Aおよび内側剛体部16Bそれぞれにおける軸方向の中央部の位置は、互いに同等となっている。外側剛体部16Aにおける軸方向の外端部は、内側剛体部16Bよりも軸方向の外側に突出している。
外側剛体部16Aの軸方向の外端部は、中間筒部材21における小径筒部21Aの外周面と、外側取付部材11の内周面と、の間の径方向の隙間に嵌合されている。
小径筒部21Aの内フランジ部21Cが、大径筒部21Bの軸方向の内端部と、外側剛体部16Aの軸方向の外端部と、により軸方向に挟まれている。
外側剛体部16Aの外周面には、軸方向の一方側から他方側に向かうに従い漸次、周方向の一方側から他方側に向けて延びる流路溝16Dが、周方向の位置を互いに異ならせて一対形成されている。一対の流路溝16Dと外側取付部材11の内周面とに囲まれた各空間が、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bとされている。内側剛体部16Bに第3制限通路52が形成されている。
外側剛体部16Aの内周面における軸方向の中央部には、径方向の内側に向けて突出する係止突部16Eが形成されている。係止突部16Eにおける軸方向の外側を向く外面に、中間筒部材21の小径筒部21Aの軸方向の内端部が係止されている。
外側剛体部16Aにおける係止突部16Eの内周面と、内側剛体部16Bの外周面と、に弾性部16Cが全周にわたって加硫接着されることにより、外側剛体部16Aと内側剛体部16Bとが、互いに連結されている。弾性部16Cの体積は、第1本体ゴム13、第2本体ゴム14、および第3本体ゴム15の体積よりも小さくなっている。
第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bの流路長は、第3制限通路52の流路長よりも長くなっている。これにより、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bの流通抵抗が、第3制限通路52の流通抵抗よりも大きくなっている。
なお、このような態様に限られず、第1制限通路51A、第2制限通路51Bおよび第3制限通路52の流路断面積および流路長は任意に変更可能である。例えば、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bを内側剛体部16Bに形成し、第3制限通路52を外側剛体部16Aに形成する等してもよい。また、第3制限通路52の流通抵抗が、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bの流通抵抗よりも大きくなってもよい。
次に、防振装置10の作用について説明する。
軸方向の振動が入力されると、第1受圧液室41および第2受圧液室42を有する第1液室31、並びに、第3受圧液室43および第4受圧液室44を有する第2液室32のうちのいずれか一方が、圧縮変形するとともに、他方は拡張変形することとなる。この際、一対の第1本体ゴム13、第2本体ゴム14、第3本体ゴム15、仕切部材16の弾性部16C、第1弾性分割部材18A、および第2弾性分割部材18Bがそれぞれ弾性変形する。
これにより、第1受圧液室41と第3受圧液室43との間を、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bを通して液体が流通するとともに、第2受圧液室42と第4受圧液室44との間を、第3制限通路52を通して液体が流通する。したがって、第1制限通路51A、第2制限通路51B、および第3制限通路52を通して液体が往来し、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bで液柱共振が生じて振動が減衰、吸収される。
この際、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bと、第3制限通路52と、における共振周波数が互いに異なっているので、幅広い周波数帯域において減衰特性を発揮することができる。
次に、軸方向に交差する横方向の振動が加えられると、第1受圧液室41に区画された分割第1液室31A、31Bのうちのいずれか一方と、これと周方向の位置が同等である第3受圧液室43に区画された分割第2液室32A、32Bのうちのいずれか一方と、が圧縮変形するとともに、分割第1液室31A、31Bのうちの他方と、分割第2液室32A、32Bのうちの他方と、が拡張変形することとなる。
これにより、分割第1液室31A、31Bと分割第2液室32A、32Bとの間を、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bを通して液体が流通する。したがって、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bを通して液体が往来し、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bで液柱共振が生じて振動が減衰、吸収される。
以上説明したように、本実施形態に係る防振装置10によれば、軸方向、および横方向の振動を減衰、吸収することができる。
また、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bそれぞれの共振周波数が同等であるので、特定の周波数の振動に対して高い減衰性能を発揮させることができる。一方、例えば、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bそれぞれの共振周波数を異ならせると、共振周波数が2つ存在することとなり、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bそれぞれにおける液柱共振に基づく減衰特性の各ピーク間を平準化させることが可能になり、動ばねが幅広い周波数帯域で低減されることとなり、振動の入力時における高ばね化を抑えることができる。
また、第1液室31および第2液室32に区画された全ての液室41〜44が、第1本体ゴム13、第2本体ゴム14、および第3本体ゴム15のうちの少なくとも1つを隔壁の一部に有していて、振動の入力に伴い液圧が変動する受圧液室となっているので、振動の入力時における液圧の変動量が大きくなり、軸方向および横方向の振動に対して高い減衰性能を発揮させることができる。
また、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bが、第1〜第4受圧液室41〜44のうち、軸方向の外側に位置する第1受圧液室41および第3受圧液室43同士を各別に連通し、第3制限通路52が、第1〜第4受圧液室41〜44のうち、軸方向の内側に位置する第2受圧液室42と第4受圧液室44とを連通しているので、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bと、第3制限通路52と、を互いに交差させる必要がなくなる等、第1制限通路51A、第2制限通路51B、および第3制限通路52を容易に形成することができる。
また、第1〜第4受圧液室41〜44のうち、軸方向の外側に位置する第1受圧液室41および第3受圧液室43が、分割第1液室31A、31Bおよび分割第2液室32A、32Bに区画されているので、これらの分割第1液室31A、31Bおよび分割第2液室32A、32Bが、軸方向の内側に位置する第2受圧液室42および第4受圧液室44に区画されているような構成と比べて、少なくとも分割第1液室31A、31Bと分割第2液室32A、32Bとの間の距離を確保しやすくなり、第1制限通路51Aおよび第2制限通路51Bの流路長を容易に確保することができる。
また、仕切部材16のうち、弾性部16Cが外側剛体部16Aと内側剛体部16Bとを連結しているので、例えば仕切部材16を、外側取付部材11および内側取付部材12に組み付けるときに、弾性部16Cを変形させることで組み付け易くすることが可能になり、組み付け性を向上させ易くすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、防振装置10が、第2本体ゴム14および第3本体ゴム15を備え、防振装置10に4つの受圧液室41〜44が区画された構成を示したが、このような態様に限られない。防振装置10が第2本体ゴム14および第3本体ゴム15を備えず、一対の第1本体ゴム13と仕切部材16とにより、防振装置10に2つの液室が画成された構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、第1〜第4受圧液室41〜44のうち、軸方向の外側に位置する第1受圧液室41および第3受圧液室43が、第1弾性分割部材18Aおよび第2弾性分割部材18Bにより周方向に区画された構成を示したが、このような態様に限られない。軸方向の内側に位置する第2受圧液室42および第4受圧液室44が、弾性分割部材により周方向に区画されてもよいし、全ての受圧液室41〜44が、周方向に2つの液室を区画されてもよい。
また、このように全ての第1〜第4受圧液室41〜44が周方向に区画された場合には、第1受圧液室41および第3受圧液室43を区画する弾性分割部材と、第2受圧液室42および第4受圧液室44を区画する弾性分割部材との周方向の位置を互いに異ならせることで、全方向の振動に対して、減衰性能を発揮させることができる。
また、上記実施形態においては、仕切部材16が、外側取付部材11に連結された環状の外側剛体部16Aと、内側取付部材12に連結された環状の内側剛体部16Bと、外側剛体部16Aと内側剛体部16Bとを連結する環状の弾性部16Cと、を備えている構成を示したが、このような態様に限られない。仕切部材は、例えば剛体部のみを備えてもよい。
また、上記実施形態においては、防振装置10が、第2本体ゴム14および第3本体ゴム15を、それぞれ1つずつ備えた構成を示したが、このような態様に限られない。防振装置10は、第2本体ゴム14および第3本体ゴム15を、それぞれ複数ずつ備え、液室30に5つ以上の受圧液室が区画されてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 防振装置
11 外側取付部材
12 内側取付部材
13 第1本体ゴム
14 第2本体ゴム
15 第3本体ゴム
16 仕切部材
16A 外側剛体部
16B 内側剛体部
16C 弾性部
18A 第1弾性分割部材
18B 第2弾性分割部材
31 第1液室
31A、31B 分割第1液室
32 第2液室
32A、32B 分割第2液室
41 第1受圧液室
42 第2受圧液室
43 第3受圧液室
44 第4受圧液室
51A 第1制限通路
51B 第2制限通路
52 第3制限通路

Claims (4)

  1. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付部材、および他方に連結されるとともに、前記外側取付部材の内側に配置された内側取付部材と、
    前記外側取付部材と前記内側取付部材とを連結するとともに、前記外側取付部材の中心軸線に沿う軸方向に間隔をあけて配置された一対の第1本体ゴムと、
    前記外側取付部材と前記内側取付部材とを連結するとともに、一対の前記第1本体ゴム間の液室を、前記軸方向に第1液室と第2液室とに仕切る仕切部材と、
    前記第1液室を周方向に区画して2つの分割第1液室を画成する第1弾性分割部材と、
    前記第2液室を周方向に区画して2つの分割第2液室を画成する第2弾性分割部材と、を備え、
    前記第1弾性分割部材および前記第2弾性分割部材はそれぞれ、同等の周方向の位置に配置され、
    前記仕切部材には、配置された周方向の位置が互いに異なる、前記分割第1液室と前記分割第2液室とを各別に連通する第1制限通路、および第2制限通路が形成されていることを特徴とする防振装置。
  2. 前記第1液室を、前記第1本体ゴムを隔壁の一部とする第1受圧液室、および前記仕切部材を隔壁の一部とする第2受圧液室に区画する第2本体ゴムと、
    前記第2液室を、前記第1本体ゴムを隔壁の一部とする第3受圧液室、および前記仕切部材を隔壁の一部とする第4受圧液室に区画する第3本体ゴムと、を備え、
    前記第1弾性分割部材は、前記第1受圧液室および前記第2受圧液室のうちの少なくとも一方を周方向に区画し、
    前記第2弾性分割部材は、前記第3受圧液室および前記第4受圧液室のうちの少なくとも一方を周方向に区画していることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記第1弾性分割部材は、前記第1受圧液室を周方向に区画するとともに、前記第2弾性分割部材は、前記第3受圧液室を周方向に区画し、
    前記仕切部材には、前記第2受圧液室と前記第4受圧液室とを連通する第3制限通路が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の防振装置。
  4. 前記仕切部材は、前記外側取付部材に連結された環状の外側剛体部と、前記内側取付部材に連結された環状の内側剛体部と、前記外側剛体部と前記内側剛体部とを連結する環状の弾性部と、を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の防振装置。
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