JP2018109385A - 車両用排熱利用装置 - Google Patents

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徹 久永
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輝章 兵頭
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芳隆 平林
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Abstract

【課題】1台の車両に排熱回収装置、及び、熱電発電装置の両方を搭載することを前提に、効率よく排熱を利用することのできる車両用排熱利用装置を提供すること。
【解決手段】車両用排熱利用装置(10)は、エンジン(En)において発生した排気ガスの熱及び媒体の温度差に基づいて発電を行う熱電発電装置(20)と、熱電発電装置(20)を通過した排気ガスが流されこの排気ガスの熱により冷却水を温めることが可能な排熱回収装置(50)と、を有している。熱電発電装置(20)は、エンジンの前面に沿って、排気ガスが上下方向に流れるよう上下方向に向けて配置されている。排熱回収装置(50)は、エンジン(En)の下部に位置して車体前後方向に延びている。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気ガスの熱及び媒体の温度差に基づいて発電を行う熱電発電装置と、排気ガスの熱により冷却水を温めることが可能な排熱回収装置と、を有している車両用排熱利用装置に関する。
エンジンにおいて発生した排気ガスの熱を利用する、排熱利用技術が種々提案されている。排熱利用技術に関する従来技術として、特許文献1に開示される技術がある。
図5(a)を参照する。図5(a)は、特許文献1の図5を再掲した図である。符号は、適宜振り直している。特許文献1に示されるような、排熱回収装置100は、排気ガスが流れる第1流路101と、この第1流路101に沿って設けられた第2流路102と、この第2流路102に設けられ排気ガスの熱によって内部に流れる冷却水を温める熱交換器103と、第1流路101を開閉可能に設けられ排気ガスの流れる流路を制御するバルブ装置104と、を備えている。
さらに、特許文献1には、排気ガスの熱を利用する技術として、熱電発電装置についても開示されている。
図5(b)を参照する。図5(b)は、特許文献1の図11を再掲した図である。符号は、適宜振り直している。特許文献1に示されるような、熱電発電装置200は、排気ガスが通過する排気ガス路201と、この排気ガス路201に沿って隙間を介して設けられ媒体が通過する媒体路202と、これらの排気ガス路201及び媒体路202の間の隙間に配置され排気ガスの熱と媒体の熱との温度差に基づいて発電を行う熱電素子203と、を有する。
仮に、排熱回収装置100と、熱電発電装置200との両方を1台の車両に搭載する場合には、効率よく排熱を利用することが望ましい。
特開2014−95362号公報
本発明は、1台の車両に排熱回収装置、及び、熱電発電装置の両方を搭載することを前提に、効率よく排熱を利用することのできる車両用排熱利用装置の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、エンジンにおいて発生した排気ガスの熱及び媒体の温度差に基づいて発電を行う熱電発電装置と、この熱電発電装置を通過した前記排気ガスが流されこの排気ガスの熱により冷却水を温めることが可能な排熱回収装置と、を有していることを特徴とする車両用排熱利用装置が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記熱電発電装置は、前記エンジンに沿って、前記排気ガスが上下方向に流れるよう上下方向に向けて配置されている。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記熱電発電装置は、前記エンジンの前方に位置し、
前記排熱回収装置は、少なくとも一部が前記エンジンの下部に位置して車体前後方向に延びている。
請求項1に係る発明では、排熱回収装置には、熱電発電装置を通過した排気ガスが流される。即ち、排熱回収装置は、排気ガスの流れを基準として、熱電発電装置よりも下流側に配置される。熱電発電装置は、排気ガスの熱及び媒体の温度差に基づいて発電を行う。温度差が高いほど効率よく発電を行うことができるため、高温の排気ガスを導入することが望ましい。そして、熱電発電装置は、排気ガスの熱を吸収することを前提としていないため、熱電発電装置の通過の前後における排気ガスの温度の低下は小さい。一方、排熱回収装置は、排気ガスの熱によって冷却水を温める。温められる冷却水の温度の上限は、一般に約120℃であり、排気ガスの温度に比べて十分に低い。以上から、以下のことが言える。排気ガスを、まず熱電発電装置に流すことにより、高い温度の排気ガスを熱電発電装置に流すことができ、効率的に発電を行うことができる。また、このとき熱電発電装置における排気ガスの温度の低下の度合いは小さい。このため、比較的高温の排気ガスを排熱回収装置に導くことができ、冷却水を温めることができる。熱電発電装置、及び、排熱回収装置を排気ガスの流れる順番を基準に、この順に配置することにより、効率よく排熱を利用することのできる車両用排熱利用装置を提供することができる。
本発明では、熱電発電装置、及び、排熱回収装置を直列的に配置すると共に、排気ガスの流れる順番を基準に、この順に配置した。このことにより、熱電発電装置、及び、排熱回収装置の両方に、十分な量の排気ガスを連続的に供給することができる。このため、効率よく排熱を利用することのできる車両用排熱利用装置を提供することができる。さらに、熱電発電装置、及び、排熱回収装置は、直列に並べられている。仮にこれらを並列に並べた場合には、熱電発電装置、及び、排熱回収装置の両方に同時に排気ガスを流すことができないため、排熱回収時には、発電を行うことができない。
請求項2に係る発明では、熱電発電装置は、エンジンに沿って、排気ガスが上下方向に流れるよう上下方向に向けて配置されている。一般的に、排気ガスは、エンジンの前面、側面、後面のいずれかから排出される。熱電発電装置を排気ガスが上下方向に流れるよう上下方向に向けると共に、エンジンに沿って配置することにより、エンジンに近接して配置することができる。これにより、高温の排気ガスを導入することができ、効率よく発電を行うことができる。
請求項3に係る発明では、熱電発電装置は、エンジンの前方に位置し、排熱回収装置は、少なくとも一部がエンジンの下部に位置して車体前後方向に延びている。車両用排熱利用装置をエンジンの近傍にコンパクトに配置することができる。
本発明の実施例による車両用排熱利用装置の斜視図である。 図1に示された熱電発電装置の断面図である。 図2の3部拡大図である。 図1に示された排熱回収装置の断面図である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
<実施例>
図1を参照する。車両用排熱利用装置10は、エンジンEnの前面に沿って縦向きに配置された熱電発電装置20と、エンジンEnの下面に沿って横置きされた排熱回収装置50と、を有している。
エンジンEnには、内部で発生した排気ガスをエンジンEnの外部へ排出するための排出口を有し、この排出口に第1接続管11の一端が接続されている。第1接続管11は、エンジンEnの排出口から、熱電発電装置20まで延びている。即ち、熱電発電装置20は、第1接続管11を介してエンジンEnに接続されている。熱電発電装置20は、エンジンEnにおいて発生した排気ガスの熱、及び、装置の内部に流れる媒体の温度差に基づいて発電を行う。
排熱回収装置50は、エンジンEnにおいて発生した排気ガスの熱により冷却水を温めることが可能な装置である。排熱回収装置50は、熱電発電装置20の下部に接続された第2接続管13を介して、熱電発電装置20に接続されている。
図2を参照する。熱電発電装置20は、第1接続管11(図1参照)に接続するための上流側フランジ21と、この上流側フランジ21に接続された排気ガス導入部材22と、この排気ガス導入部材22に接続されたケース23と、このケース23の両端をそれぞれ閉じる一対のエンドプレート24,40と、これらのエンドプレート24,40によって両端が支持され内部に排気ガスが通過する排気ガス路26と、この排気ガス路26に沿って隙間を介してケース23の内部に設けられ媒体が通過する媒体路27と、この媒体路27に設けられた媒体用フィン28と、これらの排気ガス路26及び媒体路27の間の隙間に配置され排気ガスの熱と媒体の熱との温度差に基づいて発電を行う熱電素子29(ペルチェ素子)と、上流側のエンドプレート24に取り付けられた断熱部31と、ケース23から下流側に延びる排気ガス排出部材32と、排気ガス排出部材32の下流側の端部に設けられた下流側フランジ33と、を有する。
ここで、上流側とは、排気ガスの流れを基準として上流側をいう。下流側とは、排気ガスの流れを基準として下流側をいう。以下についても同様である。
ケース23は、断面略U字状の2枚の部材を互いに向かい合わせに設けることにより形成されている。ケース23は、排気ガス導入部材22に差し込まれた上流側ケース半体23aと、この上流側ケース半体23aに重ねられた下流側ケース半体23bと、からなる。上流側ケース半体23a、及び、下流側ケース半体23bは、共に、金属の板材を深絞り加工してなる。
上流側のエンドプレート24は、上流側ケース半体23aの上流側の端部に一体的に形成されている。即ち、深絞り加工した板材の底部が上流側のエンドプレート24とされている。
図3を参照する。下流側のエンドプレート40は、排気ガス路26の端部が差し込まれた排気ガス路差込部41と、この排気ガス路差込部41に接続され排気ガス路26の熱伸びを吸収する熱伸び吸収部42と、この熱伸び吸収部42からケース23まで接続された接続部43と、を有している。熱伸び吸収部42は、接続部43を介してケース23に接続されている。
排気ガス路差込部41は、断面視において下流側に開口する略U字状を呈する。即ち、排気ガス路差込部41は、排気ガスの流れに対して垂直に延びる差込部底部41aと、この差込部底部41aの周縁から下流側に向かって立ち上げられた差込部側壁部41b,41cと、を有する。
一方の差込部側壁部41bは、排気ガス路26が接合され、他方の差込部側壁部41cは、熱伸び吸収部42が接合されている。差込部底部41aは、熱伸び吸収部42に対して離間している。
熱伸び吸収部42は、差込部側壁部41cに沿って延びる第1接合部42aと、この第1接合部から排気ガス路26に向かって斜めに延びる傾斜部42bと、この傾斜部42bから上流側に伸び接続部43が接合された第2接合部42cと、を有している。
第1接合部42a、及び、第2接合部42cは、排気ガスの流れ方向に沿って延び、傾斜部42bは、排気ガスの流れ方向に対して傾いている。傾斜部42bは、排気ガスの流れ方向に対して垂直な線に対しても傾いている。
接続部43は、略J字断面を呈し、第2接合部42cに沿って延び第2接合部42cに接合された短辺部43aと、この短辺部43aから垂直に立ち上げられた接続部底部43bと、この接続部底部43bから上流に向かって延びケース23に接合される長辺部43cと、からなる。接続部底部43bは、熱伸び吸収部42に対して離間している。
図2を参照する。排気ガス路26は、扁平チューブ状に形成されたチューブ26aと、このチューブ26aの内部に配置された板状のセパレータ26bと、このセパレータ26bの両面にそれぞれ配置された排気ガス用フィン26c,26dと、からなる。
排気ガス路26に沿ってケース35が配置されている。これらの排気ガス路26とケース35とによって隙間が形成されている。
上流側のエンドプレート24に設けられた断熱部31は、エンドプレート24の上流側の面に設けられている。断熱部31は、上流側のエンドプレート24のうち、媒体路27の上流側の端部を塞いでいる部位に設けられている。断熱部31は、上流側のエンドプレート24の媒体路27に接している部位へ排気ガスの熱が伝わることを抑制する部材である。また、この部位に排気ガスが接触することを抑制する。
図1及び図4を参照する。排熱回収装置50は、導入された排気ガスを2つの流路に分岐させる分岐部60と、この分岐部60に接続された第1流路52と、この第1流路52に沿って設けられ上流側の端部が分岐部60に接続された第2流路53と、この第2流路53に設けられ排気ガスの熱によって内部に流れる水を温める熱交換器70と、この熱交換器70に接続され前記水の温度によって作動するサーモアクチュエータ55と、このサーモアクチュエータ55によって作動され第1流路52を開閉可能なバルブ装置56と、このバルブ装置56を収納し第1流路52及び第2流路53が合流する合流部80と、を有する。
分岐部60は、断面略U字状の2枚の部材を互いに向かい合わせに設けることにより箱状に形成されている。分岐部60は、上流側に配置された上流側分岐部材61と、この上流側分岐部材61に重ね合わされた下流側分岐部材62と、からなる。
上流側分岐部材61は、第2接続管13が接続され、排気ガスが導入される排気ガス導入口61aを含む。
下流側分岐部材62は、第1流路52の上流側の端部が差し込まれた第1流路上流側差込孔62aと、第2流路53の上流側の端部が差し込まれた第2流路上流側差込孔62bと、を有している。
図4に示される状態において、第1流路52の下流側の端部は、バルブ装置56によって閉じられている。即ち、第1流路52の下流側の端部は、バルブ装置56の座とされている。
第2流路53は、第2流路上流側差込孔62bに差し込まれた熱交換器70と、この熱交換器70から合流部80まで延びる第2流路本体53aと、からなる。
熱交換器70は、コアケース71の内部に複数の熱交換チューブ72が積層され、熱交換チューブ72の内部に排気ガスを流すと共に、熱交換チューブ72の外部に冷却水を流す、周知の装置である。熱交換チューブ72を介して、排気ガスの熱が冷却水に伝わる。
冷却水は、コアケース71の側面に接続された冷却水導入管73によって熱交換器70の内部に導かれる。コアケース71の内部において温められた冷却水は、コアケース71の上面に接続された第1の冷却水排出管74からサーモアクチュエータ55に導かれる。サーモアクチュエータ55に流れた冷却水は、サーモアクチュエータ55に接続された第2の冷却水排出管75から排出される。
サーモアクチュエータ55は、冷却水の温度によってロッド55aが進退する。ロッド55aの先端は、リンク機構58に接続されている。
バルブ装置56は、リンク機構58を介してサーモアクチュエータ55に接続された軸部材56aと、この軸部材56aに固定された第1弁体56b、及び、第2弁体56cと、からなる。
軸部材56aは、両端部が回転可能に合流部80に固定されている。軸部材56aは、サーモアクチュエータ55のロッド55aが進退すると、リンク機構58を介して回転する。
第1弁体56bは、軸部材56aと共に回転可能であり、第1流路52の下流側の端部を開閉可能な弁体である。第2弁体56cは、軸部材56aと共に回転可能であり、第2流路53の下流側の端部を開閉可能な弁体である。第1弁体56b、及び、第2弁体56cは、第1弁体56bが第1流路52を閉じている場合に第2弁体56cが第2流路53を開放し、第1弁体56bが第1流路52を開放している場合に第2弁体56cが第2流路53を閉じるよう、軸部材56aに取り付けられている。
第1弁体56b、及び、第2弁体56cは、共に、軸部材56aの平坦な面に共締めされて固定されている。組み立て作業を容易にすると共に、第1弁体56b及び第2弁体56cの互いの位置決めを容易に行うためである。一方、第1弁体56b及び第2弁体56cがそれぞれ別体で製造されることにより、それぞれの形状に関して設計の自由度を高めることができる。即ち、それぞれの弁体56b,56cの高い設計の自由度を確保しつつ、それぞれの弁体56b,56cを正確な位置に取り付けることができる。
合流部80は、断面略U字状の2枚の部材を互いに向かい合わせに設けることにより箱状に形成されている。合流部80は、第1流路52及び第2流路53が接続された上流側合流部材81と、この上流側合流部材81に重ねられた下流側合流部材82と、を有する。
上流側合流部材81は、第1流路52を差し込むために空けられた第1流路下流側差込孔81aと、下流側第2流路53に連通するよう空けられた第2流路下流側孔81bと、を有する。
下流側合流部材82は、外部に排気ガスを排出するために空けられた排気ガス排出口82aを有している。
以上の構成による排熱回収装置50の作用を、以下に説明する。
図1を参照する。エンジンEnにおいて発生した排気ガスは、熱電発電装置20を通過してから、排熱回収装置50を流れる。
図2を参照する。熱電発電装置20に導入された排気ガスは、排気ガス路26を通過する。排気ガス路26は、排気ガスの熱により温められ、高温になる。一方、媒体路27には、排気ガスよりも低温の媒体が流される。ケース35は、低温の媒体によって冷却されている。
熱電素子29は、一端が排気ガス路26の外周に接し、他端が媒体路27の外周に接している。そして、排気ガス路26は、高温であり、媒体路27は、排気ガス路26よりも低温である。熱電素子29は、これらの温度差に基づいて発電を行う。
図4を参照する。熱電発電装置20を通過した排気ガスは、排熱回収装置50に導かれる。エンジンEn(図1参照)の始動直後においては、冷却水の温度が低い。このため、排気ガスを熱交換器70に流し、排気ガスの熱により冷却水を温める。このため、バルブ装置56は、第1流路52の下流側の端部を閉じている。
排気ガス導入口61aから導入された排気ガスは、第2流路53を流れる。熱交換器70は、第2流路53の一部を構成している。このため、導入された排気ガスは、熱交換器70を通過する。
熱交換器70に導入された排気ガスは、熱交換チューブ72の内部を通過する。排気ガスが通過することにより、熱交換チューブ72は、温められる。一方、熱交換チューブ72の外周には、冷却水が流されている。温められた熱交換チューブ72の熱は、冷却水へと伝えられる。これにより冷却水が温められる。
図1を参照する。所定の温度まで冷却水が温められることにより、サーモアクチュエータ55の内部に充填されたワックスの体積が膨張する。これにより、ロッド55aは、ワックスに押し出されるようにして前進する。ロッド55aが前進することにより、リンク機構58が軸部材56aを回転させる。
図4を参照する。軸部材56aが回転することにより、第2弁体56cは、矢印(2)によって示されるように、第2流路53を閉鎖し、第1弁体56bは、第1流路52を開放する。これにより、排気ガスは、第1流路52を流れる。排気ガスが第1流路52を流れる間は、冷却水は、温められない。
以上に説明した本発明によれば、以下の効果を奏する。
図1を参照する。排熱回収装置50には、熱電発電装置20を通過した排気ガスが流される。即ち、排熱回収装置50は、排気ガスの流れを基準として、熱電発電装置20よりも下流側に配置される。熱電発電装置20は、排気ガスの熱及び媒体の温度差に基づいて発電を行う。温度差が高いほど効率よく発電を行うことができるため、高温の排気ガスを導入することが望ましい。そして、熱電発電装置20は、排気ガスの熱を吸収することを前提としていないため、熱電発電装置20の通過の前後における排気ガスの温度の低下は小さい。一方、排熱回収装置50は、排気ガスの熱によって冷却水を温める。温められる冷却水の温度の上限は、一般に約120℃であり、排気ガスの温度に比べて十分に低い。以上から、以下のことが言える。排気ガスを、まず熱電発電装置20に流すことにより、高い温度の排気ガスを熱電発電装置20に流すことができ、効率的に発電を行うことができる。また、このとき熱電発電装置20における排気ガスの温度の低下の度合いは小さい。このため、比較的高温の排気ガスを排熱回収装置50に導くことができ、冷却水を温めることができる。熱電発電装置20、及び、排熱回収装置50を排気ガスの流れる順番を基準に、この順に配置することにより、効率よく排熱を利用することのできる車両用排熱利用装置10を提供することができる。
本発明では、熱電発電装置20、及び、排熱回収装置50を直列的に配置すると共に、排気ガスの流れる順番を基準に、この順に配置した。このことにより、熱電発電装置20、及び、排熱回収装置50の両方に、十分な量の排気ガスを連続的に供給することができる。このため、効率よく排熱を利用することのできる車両用排熱利用装置10を提供することができる。さらに、熱電発電装置20、及び、排熱回収装置50は、直列に並べられている。仮にこれらを並列に並べた場合には、熱電発電装置20、及び、排熱回収装置50の両方に同時に排気ガスを流すことができないため、排熱回収時には、発電を行うことができない。
さらに、熱電発電装置20は、エンジンEnに沿って、排気ガスが上下方向に流れるよう上下方向に向けて配置されている。一般的に、排気ガスは、エンジンEnの前面、側面、後面のいずれかから排出される。熱電発電装置20を排気ガスが上下方向に流れるよう上下方向に向けると共に、エンジンEnに沿って配置することにより、エンジンEnに近接して配置することができる。これにより、高温の排気ガスを導入することができ、効率よく発電を行うことができる。
さらに、熱電発電装置20は、エンジンEnの前方に位置し、排熱回収装置50は、少なくとも一部がエンジンの下部に位置して車体前後方向に延びている。車両用排熱利用装置10をエンジンの近傍にコンパクトに配置することができる。
図2を参照する。上流側のエンドプレート24は、媒体路27の上流側の端部を塞いでいる部位に断熱部31を有している。これにより、排気ガスの熱によって媒体が温まることを抑制することができる。これにより、媒体の温度が上昇することによる発電の効率の低下を抑制する。また、排気ガスの熱によって媒体が温まりすぎることを抑制することができるため、排気ガスを逃がすための流路や流路を切り替えるためのバルブが不要となる。即ち、第1流路211(図5(b)参照)、及び、バルブ装置214(図5(b)参照)を必要とせず、小型でありながら発電の効率が高い熱電発電装置20を提供することができる。
図3を参照する。下流側のエンドプレート40は、排気ガス路26の熱伸びを吸収する熱伸び吸収部42を有し、熱伸び吸収部42は、排気ガスの流れ方向に対して傾き、熱延びの前後において傾斜角度が変化する傾斜部42bを有している。高温の排気ガスが通過することにより、矢印(1)によって示されるように、排気ガス路26は熱伸びをする(ケース35やケース23も熱伸びするが、排気ガス路26に比べて伸び量が小さいため、相対的に矢印(1)に示すようになる。)。排気ガス路26の熱伸びにより、下流側のエンドプレート40には、排気ガスの流れ方向を基準として、ケース23から離れる方向に力が加わる。ここで、エンドプレート40のなかの熱伸び吸収部42は、傾斜部42bを有している。そのため、傾斜部42bのエンドプレート側の端部は、ケース23から離れる方向に変位し、傾斜部42bは、排気ガスの流れ方向との傾斜が小さくなる方向に傾く。傾斜部42bが傾くと、排気ガスの流れ方向を基準として、熱伸び吸収部42の長さは長くなる。即ち、排気ガス路26の熱伸びは、エンドプレートの一部を構成する熱伸び吸収部42の変形により吸収される。そのため、エンドプレート40に加わる負荷を抑制することができる。
本発明による熱電発電装置20は、第1流路211(図5(b)参照)、及び、バルブ装置214(図5(b)参照)を使用しないことを前提としている。このため、エンジンEn(図1参照)の作動中において排気ガス路26には、常に排気ガスが流れ続けることとなる。このため、熱伸びによる負荷も常に加わることとなる。このような熱電発電装置20において、簡便な構成の熱伸び吸収部42を有することは、特に有益である。
さらに、熱伸び吸収部42、及び、接続部43の板厚は、排気ガス路26、及び、排気ガス路差込部41の板厚よりも薄い。このため、熱伸び吸収部42、及び、接続部43の曲げ剛性は、排気ガス路26、及び、排気ガス路差込部41の曲げ剛性よりも低い。これにより、傾斜部42b、及び、接続部43を確実に変位させ、他の部位に加わり得る負荷を軽減する。即ち、傾斜部42bのみならず、接続部43(特に、接続部底部43b)も熱伸びを吸収するように傾斜することが望ましい。
図1を参照する。内部に冷却水が流れる連結管17によって熱電発電装置20と、熱交換器70と、を連結し、熱電発電装置20を通過した水を連結管17を介して熱交換器70へ導入することが望ましい。それぞれの装置に個別に水(媒体)の導入部及び排出部を形成する場合に比べて、部品点数を削減することができると共に、システムも簡略化でき、省スペース化にも資する。加えて、熱電発電装置20、連結管17、熱交換器70の順に水を流す。熱交換器70によって温められる前の水を熱電発電装置20に流す。これにより、水と排気ガスの温度差をより大きくすることができる。温度差によって発電する熱電発電装置20をより効率的に作動させることができる。一方、熱電発電装置20を通過して僅かに温まった水を熱交換器70に導入することにより、より迅速に水を温めることができる。
尚、本発明の車両用排熱利用装置は、実施の形態では四輪車に適用したが、車両全般に適用可能である。
即ち、本発明は、作用及び効果を奏する限りにおいて、実施例に限定されるものではない。
本発明の車両用排熱利用装置は、四輪車に好適である。
10…車両用排熱利用装置
20…熱電発電装置
50…排熱回収装置
En…エンジン

Claims (3)

  1. エンジンにおいて発生した排気ガスの熱及び媒体の温度差に基づいて発電を行う熱電発電装置と、この熱電発電装置を通過した前記排気ガスが流されこの排気ガスの熱により冷却水を温めることが可能な排熱回収装置と、を有していることを特徴とする車両用排熱利用装置。
  2. 前記熱電発電装置は、前記エンジンに沿って、前記排気ガスが上下方向に流れるよう上下方向に向けて配置されていることを特徴とする請求項1記載の車両用排熱利用装置。
  3. 前記熱電発電装置は、前記エンジンの前方に位置し、
    前記排熱回収装置は、少なくとも一部が前記エンジンの下部に位置して車体前後方向に延びていることを特徴とする請求項2記載の車両用排熱利用装置。
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