JP2018108025A - 発電設備の診断システム - Google Patents
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Abstract
【課題】発電設備における過去の発電データや他の発電設備の発電データ等に基づいて発電設備の異常を的確に診断する。【解決手段】発電量を計測する計測部41と、A:計測部により得られた計測値、B:出力可能な最大発電量として、A/Bの計算式を基に演算して演算値を求める演算部52と、計測部41により得られた計測値及び演算部52で演算された演算値の少なくとも一を過去から現在に至って記録する記録手段53と、記録手段53に記録された計測値から求められた演算値、または記録手段53に記録された演算値から、所定期間のピーク値を算出する算出手段54と、算出手段54により算出された第1ピーク値と、該第1ピーク値と異なる第2ピーク値とを比較して発電設備11を診断する診断手段55とを備えた。【選択図】図1
Description
本発明は、太陽光発電等の発電設備における異常の有無を診断する発電設備の診断システムに関するものである。
太陽光、風力、波力、流水、地熱等の再生可能エネルギーによる発電が促進されているなか、太陽光発電等の発電設備に異常が生じていると、良好な発電を維持できない。そこで、特許文献1に、破損または故障による太陽光発電パネルの発電量を検知し、異常を警告する太陽光発電システムが提案されている。特許文献1の太陽光発電システムでは、発電量測定手段によって太陽光発電パネルが発電する発電量を測定し、測定された発電量を発電量履歴記憶手段によって履歴として記憶し、記憶された太陽光発電パネルの単位面積あたりの発電量から、現在時刻に近い第1の期間の発電量の平均値と、第1の期間より過去の第2の期間の発電量の平均値とを比較する。そして、第1の期間の発電量の平均値が第2の期間の発電量の平均値に比べて予め定められた所定値より小さい値であったら、通知先に太陽光発電パネルの異常または汚れに係わる警告を通知する。
なお、特許文献1に記載の太陽光発電パネルの異常を検知する手段は、同一の発電設備におけるパネルの異常を検知する場合に限らず、他発電設備から送信された発電量データと比較して自発電設備のパネルの異常を検知する場合にも適用できる。
しかし、特許文献1の太陽光発電システムは、単位面積あたりの太陽光発電パネルの発電量を算出してはいるが、第1の期間の発電量の平均値と第2の期間の発電量の平均値とを比較するものであるから、過去の例えば1年前の第2の期間が雨や曇りの日が多くその期間に限って例年より全般に日射量が少なかった場合は、第2の期間の平均発電量は例年に比べて小さくなるので、このように発電環境が異なる場合などでは比較基準が同一でないため、単に、第1の期間の平均発電量と第2の期間の平均発電量とを比較したのでは誤診断となる。
また、太陽光発電設備全体としての異常の有無を、特許文献1の前述した手段により診断すると、過去の第2の期間経過後に、パネルの能力向上、パワーコンディショナーの入れ替えによる能力アップなどによって設備環境を変更した場合には、設備環境が変わっているので、同様に、単に、第1の期間の発電量と第2の期間の発電量とを比較することはできず、前記診断手段では設備変更があった場合に対応することができない。
これらの不具合は、他発電設備から送信された発電量データと比較して自発電設備の太陽光発電パネル等の異常を検知する場合でも同様に生じ得るし、太陽光発電設備以外の発電設備においても同様に生じ得る。
そこで、本発明は、発電設備における過去の発電データや他の発電設備の発電データ等に基づいて発電設備の異常を的確に診断できる発電設備の診断システムの提供を課題とする。
請求項1の発電設備の診断システムは、直流電力を発電する発電源と該発電源からの電力を直流から交流に変換するパワーコンディショナーとを備えた発電設備を診断するものであって、
発電量を計測する計測部と、
A:計測部により得られた計測値
B:出力可能な最大発電量
として、A/Bの計算式を基に演算して演算値を求める演算部と、
前記計測部により得られた計測値及び前記演算部で演算された演算値の少なくとも一を過去から現在に至って記録する記録手段と、
前記記録手段に記録された前記計測値から求められた演算値、または前記記録手段に記録された演算値から、所定期間のピーク値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された第1ピーク値と、該第1ピーク値と異なる第2ピーク値とを比較して前記発電設備を診断する診断手段と
を備える。
発電量を計測する計測部と、
A:計測部により得られた計測値
B:出力可能な最大発電量
として、A/Bの計算式を基に演算して演算値を求める演算部と、
前記計測部により得られた計測値及び前記演算部で演算された演算値の少なくとも一を過去から現在に至って記録する記録手段と、
前記記録手段に記録された前記計測値から求められた演算値、または前記記録手段に記録された演算値から、所定期間のピーク値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された第1ピーク値と、該第1ピーク値と異なる第2ピーク値とを比較して前記発電設備を診断する診断手段と
を備える。
ここで、「所定期間」とは、その期間内であれば比較において同じような最良の発電状態にある日が存在し得る期間を意味する。最良の発電状態とは、例えば太陽光発電設備の場合、晴天で太陽光発電パネルの機能が十分発揮される日照条件が揃っており、最も発電量が得られる状態のことを意味する。
また、「記録手段に記録された計測値から求められた演算値」とは、記録手段から記録されている計測値を取り出した後に演算された演算値のことであり、「記録された演算値」とは、演算部で既に演算され記録手段に記録されている演算値のことである。
また、「記録手段に記録された計測値から求められた演算値」とは、記録手段から記録されている計測値を取り出した後に演算された演算値のことであり、「記録された演算値」とは、演算部で既に演算され記録手段に記録されている演算値のことである。
そして、請求項1の発電設備の診断システムは、特に、第2ピーク値が、記録手段により記録された一年前の期間のピーク値である。
請求項2の発電設備の診断システムは、診断手段により第1ピーク値と第2ピーク値とを比較して、前記第1ピーク値が前記第2ピーク値から予め定められた値より小さいと判断された場合に、発電設備の異常を登録された通知先に通知する通知手段を更に備えたものである。
請求項1の発明は、所定期間における発電のピーク値同士を比較して発電設備を診断するのであるから、比較対象がいずれも同じような最良の発電状態の下で比較される。したがって、各種発電環境条件等の相違に基づいて誤差を生じることのない判定結果を得ることができる。
また、測定された発電量に対して、A/Bの計算式を基に演算した値によって判定する、すなわち絶対的な発電量ではなく、出力可能な最大発電量Bに対する計測値たる相対的な発電量の割合を基にして判定するから、発電設備に太陽光発電パネルの追加、パワーコンディショナーの変更などが生じても、実際の発電量は追加、変更後の出力可能な最大発電量の変化に比例して増減するだけであり、A/Bの値は前記追加、変更によって変化するわけではない。したがって、途中で設備上の追加、変更等が生じても補正などの手段を講じることなくそのまま対応して比較、診断することができる。
これらのことから、発電設備における過去の発電データや他の発電設備の発電データ等に基づいて発電設備の異常を的確に診断できる。
また、測定された発電量に対して、A/Bの計算式を基に演算した値によって判定する、すなわち絶対的な発電量ではなく、出力可能な最大発電量Bに対する計測値たる相対的な発電量の割合を基にして判定するから、発電設備に太陽光発電パネルの追加、パワーコンディショナーの変更などが生じても、実際の発電量は追加、変更後の出力可能な最大発電量の変化に比例して増減するだけであり、A/Bの値は前記追加、変更によって変化するわけではない。したがって、途中で設備上の追加、変更等が生じても補正などの手段を講じることなくそのまま対応して比較、診断することができる。
これらのことから、発電設備における過去の発電データや他の発電設備の発電データ等に基づいて発電設備の異常を的確に診断できる。
そして、特に、第2ピーク値が、記録手段により記録された一年前の期間のピーク値であるから、第1ピーク値及び第2ピーク値の季節等の発電環境を同一のものに揃えることができ、比較結果に誤差を生じるのを防止できる。また、同一発電設備内において異常を診断することもできる。
請求項2の発明は、第1ピーク値が第2ピーク値から予め定められた値より小さいと判断された場合に、発電設備の異常を通知先に通知する通知手段を備えているから、通知先は直ちに異常状態にあることを確認し、速やかに発電設備の修理、保全等の対応に着手することができる。
以下、本発明の実施形態の発電設備の診断システムを説明する。本実施形態では、発電設備が太陽光発電設備である場合を例示する。
図1において、発電設備11としての発電所は、1つの発電系統21を備え、発電源22の太陽光発電パネル24によって発電された電力が、工場や店舗等で使用される電力、商用電力源に売電される電力、あるいはバッテリーに蓄電される電力として利用される。一方、発電設備11の異常を診断するために診断システム31が設けられている。これら発電設備11と診断システム31とによって発電設備の診断システム1Aが構築されている。なお、図1の発電設備の診断システム1Aにおける発電設備11は、東海地方における異なる2つの地域のA発電所及びB発電所の場合を例示する。
図1において、発電設備11としての発電所は、1つの発電系統21を備え、発電源22の太陽光発電パネル24によって発電された電力が、工場や店舗等で使用される電力、商用電力源に売電される電力、あるいはバッテリーに蓄電される電力として利用される。一方、発電設備11の異常を診断するために診断システム31が設けられている。これら発電設備11と診断システム31とによって発電設備の診断システム1Aが構築されている。なお、図1の発電設備の診断システム1Aにおける発電設備11は、東海地方における異なる2つの地域のA発電所及びB発電所の場合を例示する。
まず、発電設備11は、太陽光による発電源22と、発電源22から出力された電力を直流から交流に変換するパワーコンディショナー25とを備えている。発電源22は、複数の太陽電池アレイ23が並列に接続され、更に太陽電池アレイ23は、複数の太陽光発電パネル24が直列に接続されてなる。パワーコンディショナー25は、太陽光発電パネル24の直流電力を三相交流電力に調整して出力する。
一方、発電設備11の異常を診断する診断システム31には、発電設備11から出力された電力の実際の発電量を計測する計測部41が設けられている。計測部41は、電力量計等の機器を用いて構成されている。計測部41には、計測された計測値をインターネットや専用のLANを介して内部、外部のサーバー51に送信する送信手段が設けられている。
サーバー51は、所定のプログラムを実行することで、「計測部から得られた計測値を演算する演算部52」、「計測値や演算値を記録する記録手段53」、「演算値から所定期間のピーク値を算出する算出手段54」、「算出手段54により算出されたピーク値を比較して発電設備11を診断する診断手段55」として機能し、また、「診断手段55により発電設備11に異常があると判断されたときに、その異常を登録された通知先に通知する通知手段56」として機能する。
演算部52は、A:計測部により得られた計測値、B:出力可能な最大発電量として、「A/B」の計算式を基に演算する。
記録手段53は、計測値及び前記演算部52で演算された演算値の少なくとも一を過去から現在に至るまで記録する。
算出手段54は、記録手段53に記録された計測値から求められた演算値、または記録手段53に記録された演算値から、所定期間におけるピーク値を算出する。
診断手段55は、算出手段54により算出された第1ピーク値と、第1ピーク値と異なる第2ピーク値とを比較して発電設備11を診断する。
通知手段56は、診断手段55により、第1ピーク値と第2ピーク値とを比較して、第1ピーク値が第2ピーク値に対して予め定められた値より小さいと判断された場合に、発電設備11の異常を登録された設備管理者等の通知先に通知する。
診断システム31は、計測部41とサーバー51内の前記各構成部とによって構成されている。
記録手段53は、計測値及び前記演算部52で演算された演算値の少なくとも一を過去から現在に至るまで記録する。
算出手段54は、記録手段53に記録された計測値から求められた演算値、または記録手段53に記録された演算値から、所定期間におけるピーク値を算出する。
診断手段55は、算出手段54により算出された第1ピーク値と、第1ピーク値と異なる第2ピーク値とを比較して発電設備11を診断する。
通知手段56は、診断手段55により、第1ピーク値と第2ピーク値とを比較して、第1ピーク値が第2ピーク値に対して予め定められた値より小さいと判断された場合に、発電設備11の異常を登録された設備管理者等の通知先に通知する。
診断システム31は、計測部41とサーバー51内の前記各構成部とによって構成されている。
次に、図1に示した発電設備の診断システム1Aは、発電設備11の発電系統が1つの場合であるが、図2は、発電設備11の発電系統が複数の場合の発電設備の診断システム1Bを示す。図2の発電設備の診断システム1Bについては、図1の発電設備の診断システム1Aと異なる点を中心に説明する。
図2において、発電設備11は、第1〜5系統21a〜21eの5つの発電系統21を備え、第1〜5系統21a〜21eの発電系統21毎に、発電源22とパワーコンディショナー25とを備えている。各発電源22は、複数の太陽電池アレイ23が並列に接続され、更に太陽電池アレイ23は、複数の太陽光発電パネル24が直列に接続されている。
一方、発電設備11の異常を診断する診断システム31には、第1〜5系統21a〜21eの各発電系統21から出力された電力の実際の発電量を計測する計測部41が設けられている。計測部41は、第1〜5系統21a〜21eの発電系統21毎に実際の発電量を計測する系統計測部42が設けられており、また、発電設備11全体の発電量を計測する全体計測部43が設けられている。計測部41の各系統計測部42及び全体計測部43には、計測された計測値をインターネットや専用のLANを介して内部、外部のサーバー51に送信する送信手段が設けられている。
サーバー51は、所定のプログラムを実行することで、図1のサーバー51と同じく、演算部52、記録手段53、算出手段54、診断手段55、通知手段56として機能する。
なお、図2の発電設備の診断システム1Bにおける発電設備11は、関東地方の1つの地域のC発電所の場合を示す。
なお、図2の発電設備の診断システム1Bにおける発電設備11は、関東地方の1つの地域のC発電所の場合を示す。
ここで、発電源22及びパワーコンディショナー25の発電能力について説明する。
太陽光発電パネル24で構成された発電源22の能力である最大発電電力が大きくても、パワーコンディショナー25の能力である出力可能な最大電力すなわち定格出力が小さければ、パワーコンディショナー25から出力される電力はパワーコンディショナー25の能力に制約される。一方、パワーコンディショナー25の能力がいくら大きくても、発電源22で発電された電力が小さければ、当然、発電源22で発電された電力以上の電力はパワーコンディショナー25から出力されない。したがって、発電系統21としての能力は、発電源22及びパワーコンディショナー25のうちの小さい方の発電能力となる。例えば、図5に示す東海地方のB発電所では、発電源22の最大発電電力は245.28kWであり、パワーコンディショナー25の出力可能な最大電力は250kWであるから、発電系統21の能力は、245.28kWである。
太陽光発電パネル24で構成された発電源22の能力である最大発電電力が大きくても、パワーコンディショナー25の能力である出力可能な最大電力すなわち定格出力が小さければ、パワーコンディショナー25から出力される電力はパワーコンディショナー25の能力に制約される。一方、パワーコンディショナー25の能力がいくら大きくても、発電源22で発電された電力が小さければ、当然、発電源22で発電された電力以上の電力はパワーコンディショナー25から出力されない。したがって、発電系統21としての能力は、発電源22及びパワーコンディショナー25のうちの小さい方の発電能力となる。例えば、図5に示す東海地方のB発電所では、発電源22の最大発電電力は245.28kWであり、パワーコンディショナー25の出力可能な最大電力は250kWであるから、発電系統21の能力は、245.28kWである。
なお、発電源22とパワーコンディショナー25との能力差からシステムとして無駄が存在するのを知ることができ、両者間で大きな能力差がある場合は、いずれか一方の能力に対して過剰分が発生し、効率的ではないから、発電源22及びパワーコンディショナー25の設定、選定においては、能力差が大きくならないようにすべきである。
次に、このように構成された本実施形態の発電設備の診断システムによる発電設備11である発電所の診断について説明する。
〈他の発電所の値との比較による診断〉
診断したい発電所について異なる地域の発電所の発電データと比較することにより異常の有無を診断する例である。
最初に、図3及び図4に表された数値、グラフと図5及び図6に表された数値、グラフとを比較して診断する場合を説明する。なお、これら図3〜図6や後述する図7〜図11に表示されている表、グラフの各種データは、サーバー51の記録手段53に記録されている。
図3は東海地方のA発電所の所定期間及び一日の発電量及び発電効率を示す表であり、図4はそれらに関連する折れ線グラフである。一方、図5は東海地方においてA発電所から少し離れた地域にあるB発電所の所定期間及び一日の発電量及び発電効率を示す表であり、図6はそれらに関連する折れ線グラフである。ここで、所定期間とは、いずれも2014年1月1日から31日までの31日間である。
診断したい発電所について異なる地域の発電所の発電データと比較することにより異常の有無を診断する例である。
最初に、図3及び図4に表された数値、グラフと図5及び図6に表された数値、グラフとを比較して診断する場合を説明する。なお、これら図3〜図6や後述する図7〜図11に表示されている表、グラフの各種データは、サーバー51の記録手段53に記録されている。
図3は東海地方のA発電所の所定期間及び一日の発電量及び発電効率を示す表であり、図4はそれらに関連する折れ線グラフである。一方、図5は東海地方においてA発電所から少し離れた地域にあるB発電所の所定期間及び一日の発電量及び発電効率を示す表であり、図6はそれらに関連する折れ線グラフである。ここで、所定期間とは、いずれも2014年1月1日から31日までの31日間である。
図3(a)及び図5(a)の表は、上記期間中に計測部41により計測された日毎の実際の発電量及び発電効率のデータを示す。ここで、表中の「発電効率」は、A:実測された一日の発電量(kWh)、B:単位時間に出力可能な最大発電量(kWh)として、「((A/24)/B)×1000」の計算式で演算された演算値である。Aを24(h)で除しているのは、単位時間当たりの発電量を求めたものである。なお、「発電効率」は、出力可能な最大発電量に対して実際に出力された発電量の割合を示す相対値であり、一般には%として表示されるのであるが、図3(a)、図5(a)及び後述の図8では、〈出力可能な最大発電量1kWh〉に対する〈出力された単位時間の実際の発電量(A/24)〉を「発電効率」として表示している。単位は(kWh)でなく(Wh)で表示しているから、((A/24)/B)の値を1000倍した数値が表示されている。
なお、A発電所の〈単位時間に出力可能な最大発電量B〉は、発電源22の最大発電電力が205.8kWであり、パワーコンディショナー25の出力可能な最大電力は250kWであるから、小さい方の205.8kW×1h=205.8kWhである。そして、B発電所の〈単位時間に出力可能な最大発電量B〉は、前述した、245.28kW×1h=245.28kWhである。
発電効率の演算例を示すと、図3(a)において、2014年1月29日の発電効率(Wh)は、A:994.2kWh、B:205.8kWhであるから、((A/24)/B)×1000=((994.2/24)/205.8)×1000=201.29(小数点以下第3位を四捨五入)として求められる。単位は、(Wh)である。この発電効率は、サーバー51の演算部52によって演算される。
図3(b)及び図5(b)の表は、それぞれ図3(a)、図5(a)の所定期間である2014年1月1日〜31日のうち最大の発電量すなわちピーク値を示したいずれも1月29日における30分間隔の時刻毎の発電量及び発電効率の数値示す。時刻毎の発電量を一日について合計した総量が図3(a)、図5(a)の1月29日の発電量に該当する。表中、各時刻の発電量及び発電効率は、例えば、10:00の時刻の数値について言えば、10:00〜10:30の30分間の発電量及び発電効率を示す。ここで、表中の「発電効率(Wh)」は、A’:実測された30分間の発電量(kWh)、B:単位時間に出力可能な最大発電量(kWh)として、「((A’×2)/B)×1000」の計算式で演算された演算値である。ここで、A’に2を乗じているのは、単位時間当たりの発電量を求めたものである。なお、「発電効率」は、図3(a)、図5(a)の場合と同様に、出力可能な最大発電量に対して実際に出力された発電量の割合を示す相対値であり、一般には%として表示されるのであるが、図3(b)、図5(b)及び後述の図10では、〈出力可能な最大発電量1kWh〉に対する〈出力された単位時間の実際の発電量(A’×2)〉を「発電効率」として表示している。単位は(kWh)でなく(Wh)で表示しているから、((A’×2)/B)の値を1000倍した数値が表示されている。
図4(a)、図6(a)のグラフは、横軸に2014年1月1日から31日までの日をとり、縦軸に図3(a)、図5(a)の発電効率をとっている。発電効率は、(Wh)を単位としているが、前述のように、〈出力可能な最大発電量1kWh〉に対する〈出力された単位時間の実際の発電量(Wh)〉で相対値として表示している。
図4(b)、図6(b)のグラフは、横軸にいずれも発電量のピーク値を示した2014年1月29日の一日における時刻をとり、縦軸に図3(b)、図5(b)の発電効率をとっている。発電効率は、図4(a)、図6(a)と同様に(Wh)を単位として表示している。
そこで、これら図3〜図6に表示された数値データから発電設備11に異常があるかを診断してみる。診断は、特に図4(a)のグラフにおけるピーク値と図6(a)のグラフにおけるピーク値とを比較して行なう。グラフから明らかなように、図4(a)及び図6(a)ではいずれも2014年1月29日にピーク値を示していることが分かる。また、図6(a)のピーク値は図4(a)のピーク値に比べてかなり小さいことが分かる。実際に図3(a)、図5(a)の表から確認しても、図4(a)のグラフの数値を表示する図3(a)のピーク値は、発電効率が201.29Whであるのに対し、図6(a)のグラフの数値を表示する図5(a)のピーク値は、153.21Whであり、その差は、48.08Whである(いずれも少数点以下第3位を四捨五入)。これにより、所定期間のピーク値同士を比較することによって、図5、図6の数値を示した東海地方のB発電所は数値がかなり小さく何らかの異常が生じているおそれのあることが分かる。
なお、所定期間の全体をみても、図6(a)のグラフで示される発電効率は、図4(a)のグラフで示される発電効率と比較して全体的に小さいことが参照される。また、図5(b)の2014年1月29日の一日の数値をグラフ化した図6(b)に示される発電効率は、一日全体の曲線が、図3(b)の2014年1月29日の一日の数値をグラフ化した図4(b)に示される発電効率の一日全体の曲線より全体に下がった位置にあることが参照される。
今、比較時において、図3、図4の数値が示された東海地方のA発電所の発電状態は、建設当初の発電効率や他の発電所の発電効率等から「正常」であると判断されているとし、A発電所のある所定期間におけるピーク値を「第2ピーク値」とする。一方、今回、図5、図6の数値が示された東海地方のB発電所を診断対象とし、B発電所におけるA発電所の所定期間と同一期間におけるピーク値を「第1ピーク値」とする。ここで、A発電所の「第2ピーク値」から判断する際の閾値を予め設定しておけば、「第1ピーク値」がこれより小さい値のとき、診断されるB発電所は「異常」状態にあると判断することができる。閾値としては、例えば第2ピーク値より20%あるいは30%小さい値を設定することができる。
そこで、前述のB発電所について診断してみると、B発電所の「第1ピーク値」は153.21Whであり、「正常」と判断されているA発電所の「第2ピーク値」である201.29Whより23.9%小さい。今、「第2ピーク値」から予め定められた閾値が、「第2ピーク値」より20%小さい値であるとすると、「第1ピーク値」はそれ以上に小さいので、B発電所の発電状態は「異常」であると判断される。なお、診断において比較の基準となるA発電所が「異常」と判断されている場合は、B発電所の「第1ピーク値」はA発電所の「第2ピーク値」より更に小さいので、B発電所は言うまでもなく「異常」が発生していると判断される。その意味で、比較の基準となる発電所は、当然ながら「正常」と判断されていることが必要である。
B発電所の発電状態が「異常」であると判断されると、自動的に「異常」の情報がサーバー51の通知手段56によって予め登録された通知先に通知される。通知先は、B発電所の管理者等であるが、これ以外の者であってもよい。これにより、B発電所の設備担当部門は直ちに異常箇所等を確認し、速やかに発電所の修理、保全に着手することができる。
次に、東海地方のA発電所の発電状態が「正常」であるとし、このA発電所を比較の基準となる発電所と設定して、図3及び図4に表されたA発電所の所定期間のピーク値と比較することにより、関東地方のC発電所を診断する場合を説明する。ここにおいて、A発電所における所定期間のピーク値は「第2ピーク値」、診断対象のC発電所における所定期間のピーク値は「第1ピーク値」となる。所定期間は、いずれも2014年1月1日から31日までの31日間である。
C発電所では、発電系統21は第1〜5系統の5つがあり、図7の表には、2014年1月1日から31日までの日毎に、発電系統21毎の発電量とこれらを合計した全体発電量とが表示されている。図9の表には、ピーク値が発生した日における30分間隔の各時刻について、発電系統21毎の発電量とこれらを合計した全体発電量とが表示されている。
発電効率は、発電系統21毎及び発電系統21全体について演算される。ここで、C発電所の各発電系統21の〈出力可能な最大発電量B〉は、いずれも発電源22の最大発電電力が9.9kWであり、パワーコンディショナー25の出力可能な最大電力は10.29kWであるから、小さい方の9.9kW×1h=9.9kWhである。C発電所の発電系統21全体の〈出力可能な最大発電量B〉は、最大発電電力が49.5kWであり、パワーコンディショナー25の出力可能な最大電力は51.45kWであるから、小さい方の49.5kW×1h=49.5kWhである。一方、A発電所の〈出力可能な最大発電量B〉は、前述のように、205.8kWhである。
演算部52による演算の結果として、所定期間の各日における発電系統21毎及び発電系統21全体の発電効率は、図8に表示され、一日の各時刻における発電系統21毎及び発電系統21全体の発電効率は、図10に表示されている。これらの発電効率の数値データをグラフ化したものが図11に表されており、図11(a)には、前記期間における各日の発電系統21全体の発電効率が示され、図11(b)には、ピーク値を発生した日における時刻毎の発電系統21全体の発電効率が示されている。
これら図7〜図11の表の数値やグラフからC発電所の発電状態を診断してみる。2014年1月1日から31日までの期間におけるC発電所の発電効率のピーク値である「第1ピーク値」は、図8及び図11(a)から1月31日に発生しているのが分かる。その発電効率の値は図8の表から196.38Whである。一方、「正常」な発電状態にあると判断されているA発電所の発電効率の「第2ピーク値」は、前述のように図3から1月29日の201.29Whである。そこで、「第2ピーク値」から予め定められた閾値が「第2ピーク値」より20%小さい値すなわち201.29×0.8=161.03Whであるとして両者を比較すると、C発電所の「第1ピーク値」は閾値である161.03Whより十分に大きいので、C発電所の発電状態は「正常」であると判断される。なお、診断対象のC発電所の発電状態は「正常」であると判断されたから、予め登録された通知先へは必ずしも通知する必要はないが、診断の都度、「正常」の結果をも通知するのが望ましい。
この関東地方のC発電所は東海地方のA発電所からかなり離れた距離にあるものの、所定期間である2014年1月1日から31日までの同一期間における「第1ピーク値」と「第2ピーク値」とのピーク値同士を比較しているので、これらのピーク値を発生した日の各発電所における気象条件、日照条件はほとんど同じ晴れの最良の条件にあり、したがって、ほとんど同条件下で比較されることになる。
〈過去の所定期間の値との比較による診断〉
次に、同一の発電所において、過去の所定期間の発電データとを比較して現在の自発電所における異常を診断する例を説明する。発電所の診断においては、前述のように、他の発電所の発電データと比較して診断することもできるが、自発電所の過去の所定期間の発電データと比較して診断することもできる。例えば、比較の基準となる「第2ピーク値」が、診断対象の「第1ピーク値」より過去の所定期間におけるピーク値であって、記録手段53に記録された一年前の所定期間におけるピーク値である場合を例示することができる。一年前であるから「第2ピーク値」は、「第1ピーク値」と季節的に同時期にあり、気象条件、日照条件等もほとんど同一条件下で出力されたピーク値となる。加えて、ピーク値同士での比較であるから、所定期間において同じ晴れの最良の発電状態における発電効率同士の比較となる。これらのことから、現在の自発電所は過去の自発電所とほとんど同じ条件下で比較することになるから、的確に診断することができる。その際、「第1ピーク値」の発電効率と「第2ピーク値」の発電効率との差が予め定められた閾値例えば20%あるいは30%を超えていれば「異常」と判断する。
次に、同一の発電所において、過去の所定期間の発電データとを比較して現在の自発電所における異常を診断する例を説明する。発電所の診断においては、前述のように、他の発電所の発電データと比較して診断することもできるが、自発電所の過去の所定期間の発電データと比較して診断することもできる。例えば、比較の基準となる「第2ピーク値」が、診断対象の「第1ピーク値」より過去の所定期間におけるピーク値であって、記録手段53に記録された一年前の所定期間におけるピーク値である場合を例示することができる。一年前であるから「第2ピーク値」は、「第1ピーク値」と季節的に同時期にあり、気象条件、日照条件等もほとんど同一条件下で出力されたピーク値となる。加えて、ピーク値同士での比較であるから、所定期間において同じ晴れの最良の発電状態における発電効率同士の比較となる。これらのことから、現在の自発電所は過去の自発電所とほとんど同じ条件下で比較することになるから、的確に診断することができる。その際、「第1ピーク値」の発電効率と「第2ピーク値」の発電効率との差が予め定められた閾値例えば20%あるいは30%を超えていれば「異常」と判断する。
なお、上記は、同一の自発電所における過去の所定期間の「第2ピーク値」と比較して現在の自発電所を診断しており、通常はこの診断手法によって発電所を的確に診断することが可能であるが、これに加えて、自発電所の記録手段53に記録された過去の「第2ピーク値」と今回の「第1ピーク値」とを比較した経時変化値と、他発電所の記録手段53に記憶された過去の「第2ピーク値」と今回の「第1ピーク値」とを比較した経時変化値とを比較してもよい。これは、仮に、自発電所において今回の「第1ピーク値」が過去の「第2ピーク値」よりかなり低下していても、他発電所においても同様に今回の「第1ピーク値」が過去の「第2ピーク値」よりかなり低下していることもあり得るからである。
すなわち、両発電所の「第1ピーク値」がともに大きく低下する要因としては、今回の所定期間における気象条件が例年と異なり、例えば、本年に限って梅雨が長引いて全般に雨天、曇天の日が続いたり、本年が冷夏であったり、台風の接近、上陸回数が多かったり、豪雪で晴天がほとんどなかったなど、発電設備11そのものより気象条件の異常が大きく影響していることが考えられる。このような場合は、自発電所の「第1ピーク値」がかなり低下していても他発電所の「第1ピーク値」も同様にかなり低下しているという現象が生じているのであるから、直ちに自発電所の発電システムは「異常」が発生しているとは言い切れず、場合によっては、「正常」であると判断されることもあり得る。したがって、他発電所における経時変化値も併せて比較すれば、更に的確に診断することができる。
次に、本実施形態の発電設備の診断システムの作用を説明する。
従来の診断システムのような、ある期間の発電設備の発電量の「平均値」同士を比較して診断するものであると、例えば関東地方の発電所の発電データとここから離れた東海地方の発電所の発電データとを比較することにより関東地方の発電所を診断する場合、一方の発電所の地域のみがその期間に限って雨や曇りの日が多く全般に日射量が少なかったときなどには、比較基準が相当異なるため、単純に「平均発電量」同士を比較すると誤診断となる。しかし、本実施形態の診断システムは、各発電所とも所定期間である2014年1月1日から31日までの同一期間における発電の「ピーク値」同士を比較している。「ピーク値」は気候条件、日照条件等が晴れの最良の発電条件において出力される発電量であるから、「ピーク値」が発生した日の両発電所の発電データは、ほとんど同じ条件下で発電された数値である。そして、「ピーク値」は所定期間中に少なくとも1回は発生し得る。したがって、「ピーク値」を用いた診断手法によれば、各種発電環境条件等の相違に基づく誤差がほとんどない判定結果を得ることができる。
従来の診断システムのような、ある期間の発電設備の発電量の「平均値」同士を比較して診断するものであると、例えば関東地方の発電所の発電データとここから離れた東海地方の発電所の発電データとを比較することにより関東地方の発電所を診断する場合、一方の発電所の地域のみがその期間に限って雨や曇りの日が多く全般に日射量が少なかったときなどには、比較基準が相当異なるため、単純に「平均発電量」同士を比較すると誤診断となる。しかし、本実施形態の診断システムは、各発電所とも所定期間である2014年1月1日から31日までの同一期間における発電の「ピーク値」同士を比較している。「ピーク値」は気候条件、日照条件等が晴れの最良の発電条件において出力される発電量であるから、「ピーク値」が発生した日の両発電所の発電データは、ほとんど同じ条件下で発電された数値である。そして、「ピーク値」は所定期間中に少なくとも1回は発生し得る。したがって、「ピーク値」を用いた診断手法によれば、各種発電環境条件等の相違に基づく誤差がほとんどない判定結果を得ることができる。
加えて、従来の診断システムでは、途中で発電所の太陽光発電パネル等の発電システムを追加したり変更すると、電圧値、電力値、出力可能な最大発電量は変化し、それに伴って実際の発電量も変化するため、単純に発電量同士を比較して判定する方法では、発電システムの追加、変更にそのまま対応して比較することはできず、正確な診断を行なうには、別途に何らかの補正等の措置を講じることが必要となっていた。しかし、本実施形態の診断システムは、測定された発電量に対して、A:計測部により得られた計測値、B:出力可能な最大発電量として、「A/B」の計算式を基に演算した値を比較することによって判断する、すなわち絶対値である発電量ではなく、出力可能な最大発電量Bに対する実際の計測値Aたる相対値を基にして判断する。このため、途中で発電所の設備システムに太陽光発電パネル24の追加や太陽光発電パネル24の機種、パワーコンディショナー25の容量等の変更などが生じても、〈A:実際の発電量〉は、発電システムの追加、変更後の〈B:出力可能な最大発電量〉の変化に比例して増減するから、その追加、変更によってA/Bの値が変化することはない。したがって、発電設備11に追加、変更が生じても格別の手段を講じることなくそのまま対応して比較することができる。
これらのことから、本実施形態の診断システムによれば、同一期間における他の発電所の発電データあるいは自発電所における過去の発電データ等に基づいて比較誤差がほとんどない的確な診断を行なうことができる。
ところで、上記各実施形態において、発電量は、気象条件、日照条件が同一であっても、太陽光発電パネル24の設置箇所、設置角度等によって変化するので、演算部52によって求められる演算値には、太陽光発電パネル24の設置箇所、設置角度等に基づく補正値を加えてもよい。
また、自発電所と他発電所との比較における所定期間として、2014年1月の1ヶ月間が設定されている。これは、通常、1ヶ月程度の期間であれば同じような晴天の日が存在し得ることに基づく。但し、所定期間はこれに限られるものではなく、週単位、季節単位などの期間とすることも可能である。
更に、本実施形態の「ピーク値」は、所定期間における最も大きい1点の発電効率の値としているが、必ずしもこれに限られるものではなく、所定期間内の最大級の発電効率を出した上位2〜3日の値の平均値を「ピーク値」としてもよい。
また、過去の数値を「第2ピーク値」とする場合、前述のように一年前の所定期間におけるピーク値を「第2ピーク値」とすることができるが、太陽光発電パネル24の劣化速度は一般に遅く発電能力の変化はかなり緩やかである事情などから、過去の実測データの蓄積から経験的にピーク値を予測できる場合は、過去の経験から予め設定した値を「第2ピーク値」としてもよい。
加えて、本実施形態の診断では、2基の発電所の間で「第1ピーク値」と「第2ピーク値」との2つのピーク値同士を比較しているが、3基以上の発電所間での計3つ以上のピーク値同士を同時に比較してもよい。
なお、本実施形態の診断の一つとして、「第1ピーク値」と一年前の「第2ピーク値」とを比較することにより発電所のシステムを診断しているが、これに加えて、発電所の初期のピーク値とも比較することにより、各ピーク値の経時変化から太陽光発電パネル24の劣化状態を確認することもできる。
本実施形態では、発電設備11として太陽光発電所を例示したが、本発明は、風力発電所、地熱発電所等他の発電設備11にも同様に適用することができる。
1A、1B 発電設備の診断システム 43 全体計測部
11 発電設備 52 演算部
22 発電源 53 記録手段
24 太陽光発電パネル 54 算出手段
25 パワーコンディショナー 55 診断手段
31 診断システム 56 通知手段
41 計測部 A 計測部により得られた計測値
42 系統計測部 B 出力可能な最大発電量
11 発電設備 52 演算部
22 発電源 53 記録手段
24 太陽光発電パネル 54 算出手段
25 パワーコンディショナー 55 診断手段
31 診断システム 56 通知手段
41 計測部 A 計測部により得られた計測値
42 系統計測部 B 出力可能な最大発電量
Claims (2)
- 直流電力を発電する発電源と該発電源からの電力を直流から交流に変換するパワーコンディショナーとを備えた発電設備を診断する発電設備の診断システムであって、
発電量を計測する計測部と、
A:計測部により得られた計測値
B:出力可能な最大発電量
として、A/Bの計算式を基に演算して演算値を求める演算部と、
前記計測部により得られた計測値及び前記演算部で演算された演算値の少なくとも一を過去から現在に至って記録する記録手段と、
前記記録手段に記録された計測値から求められた演算値、または前記記録手段に記録された演算値から、所定期間のピーク値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された第1ピーク値と、該第1ピーク値と異なる第2ピーク値とを比較して前記発電設備を診断する診断手段と
を備え、
前記第2ピーク値は、前記記録手段により記録された一年前の期間のピーク値であることを特徴とする発電設備の診断システム。 - 前記診断手段により前記第1ピーク値と前記第2ピーク値とを比較して、該第1ピーク値が該第2ピーク値から予め定められた値より小さいと判断されたときに、前記発電設備の異常を登録された通知先に通知する通知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の発電設備の診断システム。
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-
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