JP2018107114A - マニホールド - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明に係るマニホールドが採用された燃料電池スタックの実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1〜図3に示すように、燃料電池スタック100は、複数の燃料電池セル1と、マニホールド2と、を備えている。
マニホールド2は、各燃料電池セル1にガスを分配するように構成されている。マニホールド2は、中空状であり、内部空間を有している。マニホールド2の内部空間には、燃料ガスなどのガスが導入される。マニホールド2は、この内部空間と外部とを連通する複数の貫通孔27を有している。マニホールド2は、各燃料電池セル1を支持している。マニホールド2は、マニホールド本体部21と、導入管201とを備えている。
マニホールド本体部21は、略直方体状であって、内部空間を有する。詳細には、マニホールド本体部21は、錐台状である。マニホールド本体部21は、底壁23と、一対の第1側壁24と、一対の第2側壁25と、上壁22と、を有している。また、マニホールド本体部21は、第1フランジ部26を有していてもよい。
図5に示すように、導入管201は、その内部を流れる燃料ガスなどをマニホールド本体部21の内部空間に導入するように構成されている。すなわち、導入管201の流路とガス導入口241とが連通している。導入管201は、マニホールド本体部21に取り付けられている。詳細には、導入管201の端部は、一方の第1側壁24に取り付けられている。なお、導入管201の反対側の端部は、例えば、改質器などに取り付けられている。
図1から図3に示すように、各燃料電池セル1は、マニホールド本体部21に取り付けられている。各燃料電池セル1は、マニホールド本体部21から上方に延びている。詳細には、各燃料電池セル1は、マニホールド本体部21の上壁22から上方に延びている。燃料電池セル1の下端部101は、貫通孔27内に挿入されている。この際、燃料電池セル1の下端部は上壁22から5mmほど下方に突出していてもよい。燃料電池セル1の長手方向(x軸方向)の長さは100〜300mm程度とすることができる。なお、燃料電池セル1の下端部101が貫通孔27内に挿入された状態において、燃料電池セル1の下端部101の外周面と貫通孔27の内壁面との間には隙間が形成されている。この隙間に第1接合材3が充填されていてもよい。
第1接合材3は、燃料電池セル1をマニホールド本体部21に固定する。詳細には、第1接合材3は、燃料電池セル1とマニホールド本体部21の上壁22とを接合している。第1接合材3は、燃料電池セル1の下端部101とマニホールド本体部21の上壁22とを接合している。また、第1接合材3は、緻密膜18と接触している。
以上のように構成された燃料電池スタック100は、次のようにして発電する。マニホールド本体部21を介して各燃料電池セル1のガス流路121内に燃料ガス(水素ガス等)を流すとともに、支持基板12の両面を酸素を含むガス(空気等)に曝すことにより、電解質14の両側面間に生じる酸素分圧差によって起電力が発生する。この燃料電池スタック100を外部の負荷に接続すると、空気極15において下記(1)式に示す電気化学反応が起こり、燃料極13において下記(2)式に示す電気化学反応が起こり、電流が流れる。
(1/2)・O2+2e−→O2− …(1)
H2+O2−→H2O+2e− …(2)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態では、燃料電池セル1は、複数の発電素子部11を有している横縞型であったが、燃料電池セル1は、長手方向に延びる一つの発電素子部を有するような縦縞型であってもよい。また、燃料電池セル1は、横縞円筒型であってもよい。
上記実施形態では、導入管本体部201dの断面形状は円形状であったが、矩形状や楕円形状などであってもよい。
上記実施形態では、第1側壁24及び第2側壁25が傾斜部として構成されているが、ガス導入口241が形成された第1側壁24のみが傾斜部として構成されており、残りの第1側壁24及び第2側壁25は傾斜していなくてもよい。または、ガス導入口241が形成された第1側壁24の全体が傾斜部として構成されていなくてもよい。例えば、図12に示すように、第1側壁24の一部分242のみが傾斜部として構成されていてもよい。この場合、ガス導入口241は、この傾斜部242に形成されている。
上記実施形態では、第1側壁24及び第2側壁25が傾斜部として構成されているが、第1側壁24及び第2側壁25は、傾斜していなくてもよい。
上記実施形態では、底壁23、一対の第1側壁24、及び一対の第2側壁25が一体的に形成されており、これらの上面を上壁22によって封鎖しているが、マニホールド本体部21の構成はこれに限定されない。
上記実施形態では、導入管本体部201dの先端面が第1側壁24の外側面に当接されていたが、図15に示すように、導入管本体部201dがガス導入口241に挿入されていてもよい。そして、導入管本体部201dの先端がマニホールド本体部21の内部空間に配置されていてもよい。
上記実施形態では、導入管本体部201dは、水平部201a及び延在部201bを有しているが、導入管本体部201dの構成はこれに限定されない。例えば、図16に示すように、導入管本体部201dは、マニホールド本体部21の上壁22から上方に延びていてもよい。すなわち、導入管本体部201dは、延在部201bを有する一方で、水平部を有していなくてもよい。そして、導入管本体部201dの先端面は、上壁22の上面に当接されていてもよい。または、導入管本体部201dは、上壁22に形成されたガス導入口221に挿入されていてもよい。この場合、延在部201bの下端から100mm上方の点とは、上壁22の上面から100mm上方の点を意味する。
上記実施形態では、延在部201bは水平部201aから屈曲して上方に延びているが、延在部201bが延びる方向はこれに限定されない。例えば、延在部201bは、下方や水平方向に延びていてもよい。荷重は、水平部201aと延在部201bとの境界部から100mm離れた点において、延在部201bに加えられる。
2 マニホールド
21 マニホールド本体部
20a 第1境界部
20b 第2境界部
20c 第3境界部
20d 第4境界部
20e 第5境界部
22 上壁
23 底壁
24 第1側壁
241 ガス導入口
25 第2側壁
26 第1フランジ部
28 第1隙間部
29 第2フランジ部
30 第2隙間部
201 導入管
201a 水平部
201b 延在部
201c 接合部
201d 導入管本体部
Claims (17)
- 底壁、前記底壁から上方に延びる側壁、及び上壁を有するマニホールド本体部と、
上方に延びる延在部、及び変形部、を有し、前記マニホールド本体へガスを供給するように構成される導入管と、
を備え、
前記変形部は、前記延在部の下端から100mm上方の点に対して、徐々に増加させながら荷重を水平方向に加えたときに、前記マニホールド本体部より先に変形するように構成される、
マニホールド。
- 前記導入管は、前記側壁から側方に延びる水平部をさらに有し、
前記延在部は、前記水平部から上方に延びる、
請求項1に記載のマニホールド。
- 前記導入管は、前記延在部を含む導入管本体部と、前記導入管本体部と前記マニホールド本体部とを接合する接合部と、を有し、
前記変形部は、前記接合部によって構成される、
請求項1又は2に記載のマニホールド。
- 前記側壁は、上方に向かって外方に広がるように傾斜する傾斜部を有し、
前記ガス導入口は、前記傾斜部に形成される、
請求項1から3のいずれかに記載のマニホールド。
- 前記側壁の全体は、前記傾斜部として構成される、
請求項4に記載のマニホールド。
- 前記側壁は、
第1方向において互いに対向する一対の第1側壁と、
前記第1方向と直交する第2方向において互いに対向する一対の第2側壁と、
を有する請求項1から5のいずれかに記載のマニホールド。
- 前記ガス導入口は、前記一対の第1側壁のうち一方の第1側壁に形成され、
前記ガス導入口が形成された第1側壁は、前記傾斜部として構成される、
請求項4又は5に従属する請求項6に記載のマニホールド。
- 前記第1側壁と前記第2側壁との第1境界部の内側面は、R形状である、
請求項6又は7に記載のマニホールド。
- 前記底壁と前記側壁との第2境界部の内側面は、R形状である、
請求項1から8のいずれかに記載のマニホールド。
- 前記側壁の上端部から外方に延びる第1フランジ部をさらに備え、
前記上壁は、前記第1フランジ部に固定される、
請求項1から9のいずれかに記載のマニホールド。
- 前記側壁と前記第1フランジ部との第3境界部の内側面は、R形状である、
請求項10に記載のマニホールド。
- 前記第3境界部と前記上壁との間に第1隙間部が形成される、
請求項11に記載のマニホールド。
- 前記上壁と前記側壁との第4境界部の内側面は、R形状である、
請求項1から12のいずれかに記載のマニホールド。
- 前記側壁の下端部から外方に延びる第2フランジ部をさらに備え、
前記底壁は、前記第2フランジ部に固定される、
請求項1から13のいずれかに記載のマニホールド。
- 前記側壁と前記第2フランジ部との第5境界部の内側面は、R形状である、
請求項14に記載のマニホールド。
- 前記第5境界部と前記底壁との間に第2隙間部が形成される、
請求項15に記載のマニホールド。
- 底壁、前記底壁から上方に延びる側壁、及び上壁を有するマニホールド本体部と、
前記側壁から側方に延びる水平部、前記水平部から屈曲して延びる延在部、及び変形部、を有し、前記マニホールド本体へガスを供給するように構成される導入管と、
を備え、
前記変形部は、前記延在部と前記水平部との境界部から100mm離れた点において、前記延在部に徐々に増加させながら荷重を水平方向に加えたときに、前記マニホールド本体部より先に変形するように構成される、
マニホールド。
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