JP2018105650A - 映像表示装置、該装置の制御方法および制御プログラム - Google Patents

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【課題】家庭などでの固定的な使用に限定されず、中継用車両への搭載あるいは野外撮影や実況時の可搬性も考慮して、気象データなどの環境データをユーザに提示可能な映像表示装置を提供する。【解決手段】映像表示装置自体に温度データ、湿度データおよび気圧データなどの環境データを取得する手段を組み込み、環境データの表示を可能にする、または設定値に基づいて特定データの表示および音声出力を可能とする。また、取得された環境データを外部に出力可能とすることにより、映像表示装置のユーザ以外も環境データを活用できるようになる。【選択図】図1

Description

本発明は、映像表示装置、該装置の制御方法および制御プログラムに関し、特に、一般に普及している映像表示装置において温度、湿度および気圧などの環境データを収集し、これを表示および活用可能とする技術に関するものである。
従来、環境データ、例えば気象データを取得する際には、気象庁による地域気象観測システム(通称AMeDAS;アメダス)、気象台による気象観測結果、学校等に設置された百葉箱、一般家庭に設置された温度計,湿度計,気圧計などの計器を利用するのが一般的である。
気象庁および気象台から提供されるデータは十分な精度および信頼性を持つ。しかしながら、これらの機関で使用される計器は屋外に設置されることが多く、且つ観測された温度,湿度,気圧,降雨量,積雪深等の気象データは計器の設置場所でのものである。したがって、これらの機関から提供されたデータは、それを必要とする人が現にいる環境のデータとは必ずしも一致せず、また取得の即時性にも欠ける。百葉箱に設置される計器についても、学校等教育機関で使用する分には十分なデータを提供する。しかし、百葉箱の設置場所に出向き、目視でデータを取得する必要があり、現に自分がいる(または、いることが多い)環境のデータとは必ずしも一致しないし、関係者以外が即時利用できるものでもない。さらに、温度計や湿度計を設置している一般家庭も多いが、人は常にそれらの計器を注視しているわけではない。
以上に対して、特許文献1には、ほとんどの家庭に普及しているテレビ受像機の前面側縁部に取り付けられ、室内温度のほか外気温度や降雨状況等の気象情報を表示する表示装置が開示されている。外気温度や降雨状況は、屋外に設置された外気温度センサや降雨センサが検出した気象情報信号は室内に引き込まれ、表示装置に入力・表示される。
また、特許文献2には、映像以外の各種環境情報を取得できる監視システムが開示されている。このシステムは、撮影した映像の映像信号に監視領域の環境情報(温度等)信号を重畳する室外の監視カメラと、室内のモニタとの間に信号処理部が介挿されたものである。信号処理部では、映像信号から環境情報信号を分離し、これを補正した後に再度映像信号に混合して、モニタで監視領域の映像とともに表示することが記載されている。また、モニタは通常のテレビ受像機であってもよいことが記載されている。
気象情報をユーザに提供するために、特許文献1では専用の表示装置の設置箇所としてテレビ受像機の筐体を、特許文献2ではテレビ受像機の表示画面を利用することを開示している。テレビ受像機は一般家庭に広く普及しており、ユーザが日常生活の中で最も使用する機器であるので、その利用は有効である。
特開平9‐80167号公報 特開平9‐298738号公報
しかしながら、これらの特許文献の開示範囲は、一家庭に設置される固定的なシステムにとどまるものである。つまり、屋外に設置されるセンサと、室内に設置されるテレビ受像機と、専用の表示装置(特許文献1)または信号処理部(特許文献2)と、で構成された固定の気象情報表示システムであって、可動的な使用を想定したものではない。また、検出された気象データは、これを取得したユーザが利用できるに過ぎない。
本発明は、一般家庭での固定的な使用に限定されず、中継用車両への搭載あるいは野外撮影や実況時の可搬性も考慮して、気象データなどの環境データをユーザに提示できるようにすることを目的とする。
また、本発明の他の目的は、検出された環境データを、画像表示装置のユーザ以外も活用できる構成を提供することにある。
そのために、本発明は、映像信号に基づく表示を行う表示器を備えた映像表示装置であって、温度データ、湿度データおよび気圧データを含む環境データを取得する環境データ取得手段と、前記環境データを前記映像信号に重畳して前記表示器に表示させることが可能な表示制御手段と、前記取得された環境データについて前記表示器への表示条件を設定する設定値を提供する設定値提供手段と、前記取得された環境データと前記設定値とを比較し、前記表示条件が充足されたと判定されたときに、当該判定に関連する特定データを、前記表示制御手段を介して前記表示器に表示させる判定手段と、前記判定に関連した音声出力を行うことが可能な音声出力手段と、前記取得された環境データを外部に出力可能なデータ出力手段と、を一体に組み込んでなることを特徴とする。
また、本発明は、その画像表示装置を制御する制御方法であって、前記環境データ取得手段に前記環境データを取得させる工程と、前記表示制御手段により、前記環境データを前記映像信号に重畳して前記表示器に表示させる工程と、前記設定値提供手段により、前記取得された環境データについて前記表示器への表示条件を設定する設定値を提供させる工程と、前記判定手段により、前記取得された環境データと前記設定値とを比較させ、前記表示条件が充足されたと判定されたときに、当該判定に関連する特定データを、前記表示制御手段を介して前記表示器に表示させる工程と、前記音声出力手段により、前記判定に関連した音声出力を行わせることを可能とする工程と、前記データ出力手段により、前記取得された環境データを外部に出力させることを可能とする工程と、を備えたことを特徴とする。
さらに本発明は、上記画像表示装置に上記制御方法を実施させるための制御プログラムに存する。
本発明によれば、映像表示装置自体に温度データ、湿度データおよび気圧データなどの環境データを取得する手段を組み込み、環境データの表示を可能にする、または設定値に基づいて特定データの表示および音声出力を可能とした。これにより、家庭などでの固定的な使用に限定されず、中継用車両への搭載、電子的に原稿等を表示するプロンプターあるいは野外撮影や実況時の可搬性も考慮して、気象データなどの環境データをユーザに提示可能な映像表示装置が提供できる。また、取得された環境データを外部に出力可能としたことにより、映像表示装置のユーザ以外も環境データを活用できるようになる。
本発明の一実施形態に係る映像表示装置の基本的な構成例を示す機能ブロック図である。 (a)〜(c)は、映像表示装置の表示器による表示画面の3例を示す説明図である。 映像表示装置による環境データ等の表示内容をユーザに知らせるとともに、ユーザによる所定の設定を受け付けるための設定画面の一例を示す説明図である。 図3の設定画面を用いて行われる環境データの提示条件等の設定手順の一例を示すフローチャートである。 図2(b)に示した表示画面を得るための処理手順の一例を示すフローチャートである。 図2(c)に示した表示画面を得るための処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
(概要)
本発明は、基本的に、映像表示装置自体に気象データなどの環境データを取得するセンサを備えること、すなわち、環境データの取得から、少なくともユーザへの提示に至るまでの構成を、映像表示装置自体で完結させたものである。
映像表示装置には、固定的なものとして、一般家庭において使用されるテレビ受像機や、パーソナルコンピュータのモニタのほか、鉄道駅,病院,市区庁舎などの待合室、飲食店、施設の食堂などに設置されるテレビやモニタなどがある(以下では、これらを固定型映像表示装置ということもある)。また、可動的なものとして、放送中継車,観光バス等の移動体に搭載されるモニタやテレビ、あるいは、ナビゲーションシステムを構成するモニタがある(以下では、これらを可動型映像表示装置ということもある)。さらには、可搬式のものとして、野外撮影や実況に用いられる可搬式モニタ、携帯電話あるいはスマートフォンなどのモバイル機器がある(以下では、これらを可搬型映像表示装置ということもある)。
これらの映像表示装置は現在、人間の生活や活動に不可欠となっており、最も身近で、使用頻度が高く、且つ利用時間も長い機器である。したがって、それらの機器自体で環境データを取得し、表示あるいはさらに音声を介して環境データを提示できるようにすることは至便である。また、何らかの異状を参考情報として提示できるようにすることは、それに応じてユーザが事前に対処をする助けとなり得る。
また、本発明では、外部との通信機能を付加している。これによれば、検出された環境データを、取得したユーザ以外も活用可能となる。さらに本発明では、検出した環境データの提示条件を設定できるようにしている。これによれば、ユーザの所望に応じた柔軟性のある提示が可能となる。
(映像表示装置の構成例)
図1は、本発明の一実施形態に係る映像表示装置の基本的な構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態の映像表示装置100は、以下の各部から構成される信号処理系を備える。
制御回路1は、後述の処理手順に従って各部間の信号ないしはデータの授受を制御する。具体的には、例えばカレンダ機能を内蔵したマイクロコンピュータなどのCPUの形態であってもよい。メモリ回路2は、ROM,RAM,EEPROMなどにより画像表示装置100の記憶領域を構成する。すなわち、ROMが構成する記憶領域には制御回路1が実行する制御プログラムや所要の固定データが格納され、またRAMが構成する記憶領域は、制御の過程で利用されるデータの一時格納領域や作業領域として用いられる。さらに、EEPROMが構成する記憶領域は、取得した環境データの履歴を取得時刻とともに所要期間、装置の電源オフにも記憶しておくのに用いることができる。また、この領域には後述する表示条件を定めるための設定値が格納される。したがって、メモリ回路2は設定値提供手段としても機能するものである。
データ入出力回路3は、外部機器200等から入力したデータや後述する強調表示を行うための条件の設定値をメモリ回路2に格納するほか、メモリ回路2に格納されている所要の環境データなどを外部機器200等に出力するためのインターフェースまたは通信手段として機能する。すなわち、本実施形態においては、データ入出力回路3の機能の一部がデータ出力手段をなす。データ入出力回路3としては、RS‐232C,USB,TCP/IP等による有線接続あるいはWi‐Fi(登録商標),BLUETOOTH(登録商標)等による無線接続を通じて外部とデータの通信が可能なものであれば、任意のものが採用可能である。特定の表示条件の設定値を入力するために、例えば本発明の適用対象が一般家庭のテレビ受像機であればリモートコントローラ、パーソナルコンピュータであればキーボードなどのためのインターフェースを備えることができる。
環境データ取得手段である環境データ取得回路4は、気象データを含む環境データを取得するものであり、本実施形態では温度センサ、湿度センサおよび気圧センサを有する。なお、これらのセンサは別体のものであってもよく、2以上のものが一体に構成されたものであってもよい。また、環境データ取得回路4によるデータ取得のタイミングは適宜定めることができ、温度、湿度および気圧毎に取得タイミングを変えてもよい。また、急激な変化が観測または予測された場合には、取得周期が短くなるようにするなど、タイミングを適宜変更することもできる。これは、その他の環境条件を検出するセンサが付加的に設けられる場合でも同様である。
判定手段である環境データ提示判定回路5は、環境データの提示の要否を判定し、環境データの表示が必要であれば、表示すべき環境データを映像信号重畳回路6に出力する一方、音声出力が必要とされていれば、対応する音声データを音声出力回路7に出力する。なお、制御回路1が上述したCPUの形態であれば、環境データ提示判定回路5の機能をその制御回路1が果たすものであってもよい。
表示制御手段である映像信号重畳回路6は、外部から供給される映像信号S1に対し、環境データ提示判定回路5から供給される表示データを重畳して表示器8に出力する。音声出力手段である音声出力回路7は、通常は映像信号S1に重畳されている音声信号を音声出力装置9に供給するが、環境データ提示判定回路5から音声データが供給された場合にはそれに切り替える。表示器8および音声出力装置9は、一般的な映像表示装置の構成要素であり、前者はCRT,LCD,有機ELパネルなどの形態とすることができ、後者はスピーカ、イヤホンジャックなどの形態とすることができる。
(固定型映像表示装置による動作例)
以上の構成を用いることで、例えば次のようにして報知(表示および音声出力)の動作を行うことが可能である。なお、以下では、一般家庭で使用されるテレビ受像機やパーソナルコンピュータなど、固定型映像表示装置に以上の構成を適用した場合について例示する。
本実施形態に係る映像表示装置は、テレビ番組の視聴時などにおいて、
・映像信号S1に基づく通常映像のみの表示(図2(a)。以下、通常表示という)、
・ユーザの指示に応じ、温度、湿度および気圧のデータを通常映像に重畳して行う表示(図2(b)。以下、概況表示という)、および
・デフォルト設定またはユーザの設定に基づいて表示するべきと判定された環境データ等を、注意喚起のために、色を変える、拡大する(全画面表示とする場合も含む)、点滅させる、映像表示領域の任意の場所に表示させるなどして強調する表示(図2(c)。以下、強調表示という)
を可能とする。特に強調表示に関しては、環境データ等の表示内容をユーザに知らせるとともに、ユーザによる所定の設定を受け付けできるようにする。
図3はそのために表示器8に表示する設定画面の一例を示す説明図、図4はその設定画面を用いて行われる環境データの提示条件等の設定手順の一例を示すフローチャートである。
図4の手順は、映像表示装置の入手時またはその後のユーザの所望に応じて起動され、これに応じて図3のような画面が表示される(ステップS1)。図3の例では、強調表示を行う環境データの内容の表示および表示条件を設定するための領域ES、音声表示の要否を設定する領域SS、外部への環境データの送信の許否を設定するための領域TSを含んでいる。すなわち、これらの領域に対し、リモートコントローラ,キーボード,ポインティングデバイスなどの入力機器を用いて、強調表示を行う条件の設定(ステップS3)、音声出力の設定(ステップS5)および外部への環境データの送信の許否の設定(ステップS7)を行うことができる。
本実施形態の場合、検出および提示可能な環境データは温度、湿度および気圧であるが、領域ESでは温度および湿度に関して強調表示を行う条件の設定を可能とする。厚生労働省の建築物環境衛生管理基準によると、室内の温度は17℃以上28℃以下、湿度(相対湿度)は40%以上70%以下とされている。しかし寒暖などの感じ方には個人差があり、特に高齢者は温度に対する感覚が弱いとされている。そこで、領域SSに示すように、上記管理基準による温度の上下限値および湿度の上下限値をデフォルト値として表示し、ステップS3においてユーザによるそれらの数値の変更入力を受け付けるようにする。これにより、上記基準またはユーザ設定の範囲外となったことが環境データ提示判定回路5で判定されたときに、温度または湿度データとともに、冷/暖房装置または加/除湿機の使用を推奨するメッセージの強調表示を行うことができる。
また、それとは別に、熱中症に関連する強調表示を行うものとする。熱中症には温度だけでなく湿度も関わっていることや、屋外だけでなく室内でも発症することが知られている。そこで、領域SSに示すように熱中症に対する注意を喚起する強調表示を行う旨を知らせている。熱中症に対する注意を喚起する基準には、アメリカ国立気象局によるヒートインデックスあるいは日本生気象学会によるWGBT近似値を用いることができる。したがって、これらに準拠した値をメモリ回路2に格納しておき、検出された温湿度が警戒レベルを超えたことを環境データ提示判定回路5が判定したときに、その温湿度のデータおよび警告とともに、エアコンディショナの使用や水分の補給を促すメッセージの強調表示を行うことができる。
さらに、天候には気圧の変化が関わっている。そこで、例えばメモリ回路2に記憶された直近の気圧データとその前の気圧データとの比較に基づいて環境データ提示判定回路5が急激な気圧の変化を判定したとき、その旨を示すメッセージの強調表示を行うことができる。気圧の急激な変化は、特に熱帯低気圧(台風を含む)や爆弾低気圧が接近しているときに生じ、且つ竜巻やダウンバーストが発生しやすい気象条件であると考えられるので、その強調表示はユーザの注意を喚起する上で有効である。
なお、以上のメッセージの内容は予めメモリ回路2に固定的に格納されたものであってもよい。しかしユーザが自ら入力できるように構成されていてもよく、その場合には入力されたメッセージの内容をメモリ回路2に格納しておき、それを環境データ提示判定回路5が映像信号重畳回路6に供給すればよい。また、強調表示を行う画面上の場所を任意に設定できるようにしてもよく、その場合には設定画面において表示場所の選択を受け付ける領域を設ければよい。
ステップS5では、図3の領域SSに対し、強調表示に対応して音声出力を行うか否かの選択設定を行う。音声出力は、ビープ音やチャイム音、あるいは機械音声による出力であってもよい。しかし、人の音声の出力をユーザが望む場合には、マイクロフォンからの音声を受け付ける回路をデータ入出力回路3に設け、その音声データをメモリ回路2に格納しておき、それを環境データ提示判定回路5が音声出力回路7に供給すればよい。
ステップS7では、取得した環境データの外部機器200等への送信を許可するか否かの設定を行う。この許可の設定は、ユーザの位置情報および送信先の情報を適宜入力することで行うことができる。
送信先となる外部機器200としては、例えば同居していない親族等が使用する映像表示装置(パーソナルコンピュータやテレビ受像機、モバイル機器など)とすることができる。このようにすれば、その親族等から注意を受けることも可能となる。また、後述のように、気圧データを研究機関などに送信するようにすれば、竜巻や雷雨などの異常気象をもたらす低気圧の接近の予測あるいは通過後の分析に資することができる。
以上に基づいて、表示器8を用いた概況表示および強調表示が行われる。
図5は概況表示処理手順の一例を示す。本手順は、例えばリモートコントローラあるいはキーボード等を用いたユーザの指示に基づいて起動され、図2(a)に示したような表示映像の例えば右上隅Gに、メモリ回路2に記憶されている直近の温度、湿度および気圧の各文字データを読み出して重畳した図2(b)のような画面が表示される(ステップS11)。その後、ユーザが表示終了を指示すると(ステップS13)、概況表示が解除され(ステップS15)、画面は図2(a)のような通常表示に戻る。なお、表示する内容は環境データのすべてでなくてもよく、その場合には、図3の設定画面において、表示する環境データの選択を可能とする表示領域を設ければよい。また、直近の環境データを表示するだけでなく、メモリ回路2に記憶された履歴に基づき、ある期間の環境データを読み出して表示することを可能としてもよい。これによれば、ユーザは環境データの変化を知ることが可能となる。
図6は強調表示処理手順の一例である。上述したように、本手順は、温度または湿度が設定範囲を超えたことが判定された場合、熱中症の恐れがある温湿度状態となったことが判定された場合、あるいは急激な気圧変化が判定された場合に起動される。本手順が起動されると、その判定に関連する特定データ、すなわち当該判定に係る環境データおよび所定のメッセージの強調表示が行われる(ステップS21)。図2(c)では、気圧データを「急激な気圧低下がある」旨のメッセージとともに画面右上Eに拡大表示した例を示している。ステップS23では音声出力が設定されているか否かの判定を行い、肯定判定であれば、映像表示装置の音声を特定データに対応した音声に切り替える(ステップS25)。その後、特定データが設定の範囲内に収まったことが判定されると(ステップS27)、強調表示が解除され、画面は図2(a)のような通常表示に戻る。
(その他)
温度、湿度および気圧のデータを取得する構成は、以上説明したような固定型のものに限らず、可動型あるいは可搬型の映像表示装置に適用しても有効である。例えば、自然災害の発生が予想される台風などの気象状態では、気温、湿度および気圧の変化が数時間単位もしくは数分単位で観測され、一般には気象庁から提供される気象データを気象予報士が判断し、報道機関等により注意喚起がなされる。気象庁からのデータは信頼し得る科学的なものであるが、報道機関に設置されるモニタ,カメラのビューファインダー、中継車やアナウンサー卓等に設置されるモニタ、電子的に原稿等を表示するプロンプターあるいは実況をする気象予報士やアナウンサー用の可搬型モニタにより、設置(使用)場所の気圧等の気象データを取得し、アメダス画面等とともに表示することで、視聴者に参考情報を提供することができる。
また、メモリ回路に記録されたこれらのデータを外部に送信することができれば、送信先の機関において各所からのデータを取りまとめ、どのような経路で気圧域が移動したのか、移動の際にどのような変化が生じたかを、より細かい密度で確認して精度を向上できる。これによれば、現場検証、気象研究、学術研究などに役立てられる可能性がある。特に、竜巻等は発生場所の予見が難しいことから、多数の測定装置を予め広範囲に設置しておくことは費用対効果の面からも困難である。したがって、一般家庭に常設されているテレビ受像機やパーソナルコンピュータのモニタ等の映像表示装置、および、多くの人が所有している広く携帯電話等のモバイル端末で気圧データを取得し、地域住民等との合意および連携の下、位置および時刻情報とともに気圧データを送信することができれば、竜巻等発生時の気象データを活用することが可能となる。
さらに、取得対象とする環境データは、温度、湿度および気圧に限らず、本発明が適用される映像表示装置の種類や使用される状況などに応じて適宜定め得るものであり、それに適したセンサを利用することができる。
例えば、一般家庭の室内で使用される固定型映像表示装置であれば、さらにCO2濃度やCO濃度を検出するセンサを組み込むとともに、上記厚生労働省の基準に従った値を設定しておき、検出されたガス濃度が設定値を超過したときに、換気を促したり、不完全燃焼が生じていないかの確認を促したりする表示などを行うことも可能である。屋外で使用されるような可動型映像表示装置や可搬型映像表示装置であればそれらのセンサは必要ないと考えられるが、使用される屋外環境によっては、その他のガス(例えば硫化水素ガスやメタンガス)のセンサの組み込みも有効であり得る。
さらに、必要に応じて、映像表示装置には加速度センサや地磁気センサが組み込まれていてもよい。これは、火山活動や地震活動との関連性の研究に役立つ可能性があると考えられるからである。
加えて、例えば図4〜図6に例示したような手順を実行する制御プログラムは、予めROM等に格納されたものであってもよいし、映像表示装置の構成や使用される状況に応じ、外部から適宜供給されるものであってもよい。その供給方法としては、制御プログラムを格納したSDカードやUSBメモリなどをデータ入出力回路3に接続し、その制御プログラムを読み取ってEEPROMに格納するものでもよい。また、ブラウザを用いてインターネットのサイトに接続し、該サイトから制御プログラムをEEPROMやハードディスクなどにダウンロードすることによって供給することも可能である。
1 制御回路
2メモリ回路
3 データ入出力回路
4 環境データ取得回路
5 環境データ提示判定回路
6 映像信号重畳回路
7 音声出力回路
8 表示器
9 音声出力装置
100 映像表示装置
200 外部機器

Claims (10)

  1. 映像信号に基づく表示を行う表示器を備えた映像表示装置であって、
    温度データ、湿度データおよび気圧データを含む環境データを取得する環境データ取得手段と、
    前記環境データを前記映像信号に重畳して前記表示器に表示させることが可能な表示制御手段と、
    前記取得された環境データについて前記表示器への表示条件を設定する設定値を提供する設定値提供手段と、
    前記取得された環境データと前記設定値とを比較し、前記表示条件が充足されたと判定されたときに、当該判定に関連する特定データを、前記表示制御手段を介して前記表示器に表示させる判定手段と、
    前記判定に関連した音声出力を行うことが可能な音声出力手段と、
    前記取得された環境データを外部に出力可能なデータ出力手段と、
    を一体に組み込んでなることを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記設定値の変更入力が可能であることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記特定データは、前記判定に係る環境データおよびメッセージを含み、前記環境データの表示よりも強調されて表示されることを特徴とする請求項1または2に記載の映像表示装置。
  4. 前記メッセージの変更設定が可能であることを特徴とする請求項3に記載の映像表示装置。
  5. 前記音声出力の内容が変更可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の映像表示装置。
  6. 前記環境データの履歴を記憶するメモリ回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の映像表示装置。
  7. 前記メモリ回路に記憶された環境データを読み出して表示可能であることを特徴とする請求項6に記載の映像表示装置。
  8. 前記データ出力手段は、前記メモリ回路に記憶された環境データを読み出して前記外部に出力可能であることを特徴とする請求項6または7に記載の映像表示装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の映像表示装置の制御方法であって、
    前記環境データ取得手段に前記環境データを取得させる工程と、
    前記表示制御手段により、前記環境データを前記映像信号に重畳して前記表示器に表示させる工程と、
    前記設定値提供手段により、前記取得された環境データについて前記表示器への表示条件を設定する設定値を提供させる工程と、
    前記判定手段により、前記取得された環境データと前記設定値とを比較させ、前記表示条件が充足されたと判定されたときに、当該判定に関連する特定データを、前記表示制御手段を介して前記表示器に表示させる工程と、
    前記音声出力手段により、前記判定に関連した音声出力を行わせることを可能とする工程と、
    前記データ出力手段により、前記取得された環境データを外部に出力させることを可能とする工程と、
    を備えたことを特徴とする映像表示装置の制御方法。
  10. 請求項1ないし8のいずれかに記載の映像表示装置に、請求項9に記載の制御方法を実施させるための制御プログラム。
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