JP2018103096A - 絶縁膜材料の塗布方法 - Google Patents

絶縁膜材料の塗布方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018103096A
JP2018103096A JP2016251272A JP2016251272A JP2018103096A JP 2018103096 A JP2018103096 A JP 2018103096A JP 2016251272 A JP2016251272 A JP 2016251272A JP 2016251272 A JP2016251272 A JP 2016251272A JP 2018103096 A JP2018103096 A JP 2018103096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
wiring
insulating film
film material
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016251272A
Other languages
English (en)
Inventor
哲 友枝
Satoru Tomoe
哲 友枝
和幸 獅野
Kazuyuki Shishino
和幸 獅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toray Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Engineering Co Ltd filed Critical Toray Engineering Co Ltd
Priority to JP2016251272A priority Critical patent/JP2018103096A/ja
Publication of JP2018103096A publication Critical patent/JP2018103096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

【課題】十分な絶縁性を得ることができる絶縁膜材料の塗布方法を提供する。
【解決手段】基材Wの表面に配線52が形成された配線付き基材の所定の塗布領域にインクジェット法により絶縁膜材料を塗布する絶縁膜材料の塗布方法であり、前記配線付き基材上の配線52の位置、厚みおよび幅の情報を受け取る配線情報受け取り工程と、前記塗布領域に絶縁膜材料を塗布する塗布工程と、を有し、前記塗布工程は、配線52の幅方向両端部に絶縁膜材料を塗布する第1の塗布工程と、前記第1の塗布工程の後、前記両端部に挟まれた部分に絶縁膜材料を塗布する第2の塗布工程と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、基材の表面に電極が形成された電極付き基材の所定の塗布領域にインクジェット法により絶縁膜を形成する絶縁膜材料の塗布方法に関するものである。
液晶表示装置に用いられる液晶パネルは、電極が形成されている2枚の基材とその間に挿入されている液晶層から構成を有する。2枚の基材のうち一方の基材は、たとえば各画素の動作を制御するための素子としてTFT(Thin Film Transistor)が形成されたアレイ基材であり、このアレイ基材には、ゲート配線とソース配線とが複数本ずつ格子状に設けられ、ゲート配線とソース配線との交差部にTFTが設けられた構成を有している。TFTは、ゲート配線に接続されたゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体膜、ソース配線に接続されたソース電極及び画素電極に接続されたドレイン電極、の順で積層された構成を有し、ゲート配線はゲート絶縁膜に覆われて絶縁されている。このようなゲート絶縁膜は、たとえば特許文献1に示すようにスリットコーティングなどにより一様な厚みの薄膜となるように形成される。
特表2004−531086号公報
しかし、上記方法によってゲート絶縁膜を形成した場合であっても、十分な絶縁性を得ることができないという問題があった。具体的には、スリットコーティングによって一様な厚みでゲート絶縁膜材料91が塗布された場合であっても、図4に矢印で示すように基材W上に形成されたゲート配線92の肩部分に塗布されたゲート絶縁膜材料91は表面張力の影響によりゲート配線92の中央部分に集まる挙動を示し、また、一段低くなっているゲート配線92の外側へ流れる挙動を示し、その結果、ゲート配線92の肩部分ではゲート絶縁膜の膜厚が薄くなり、絶縁性が十分に得られなくなるおそれがあった。
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、十分な絶縁性を得ることができる絶縁膜材料の塗布方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明の絶縁膜材料の塗布方法は、基材の表面に配線が形成された配線付き基材の所定の塗布領域にインクジェット法により絶縁膜材料を塗布する絶縁膜材料の塗布方法であり、前記配線付き基材上の配線の位置、厚みおよび幅の情報を受け取る配線情報受け取り工程と、前記塗布領域に絶縁膜材料を塗布する塗布工程と、を有し、前記塗布工程は、配線の幅方向両端部に絶縁膜材料を塗布する第1の塗布工程と、前記第1の塗布工程の後、前記両端部に挟まれた部分に絶縁膜材料を塗布する第2の塗布工程と、を有することを特徴としている。
上記絶縁膜材料の塗布方法によれば、配線の幅方向両端部に絶縁膜材料を塗布する第1の塗布工程と、前第1の塗布工程の後、両端部に挟まれた部分に絶縁膜材料を塗布する第2の塗布工程と、を有することにより、配線中央部に絶縁膜材料を塗布する前に配線の両端部に塗布した絶縁膜材料の粘度が高くなり、配線両端部から中央部へ絶縁膜材料が移動することを防ぎ、十分な膜厚の絶縁膜を配線の端部に形成することが可能となる。
また、前記第1の塗布工程の後、配線の外側であり配線と隣接する部分に絶縁膜材料を塗布する第3の塗布工程も有するようにしても良い。
こうすることにより、配線の外側であり配線と隣接する部分に絶縁膜材料を塗布する前に配線の両端部に塗布した絶縁膜材料の粘度が高くなり、配線両端部から配線の外側へ絶縁膜材料が移動することを防ぎ、十分な膜厚の絶縁膜を配線の端部に形成することが可能となる。
本発明の絶縁膜塗布方法によれば、十分な絶縁性を有する絶縁膜を得ることが可能である。
本発明の一実施形態における絶縁膜材料の塗布方法を実施する塗布装置を示す概略図である。 本実施形態にかかる配線付き基材を表す概略図である。 本実施形態にかかる絶縁膜材料の塗布方法を示す概略図である。 従来の絶縁膜材料の塗布方法により形成された絶縁膜を示す概略図である。
本発明に係る実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明を実施する塗布装置の概略図である。
塗布装置1は本実施形態ではインクジェット塗布装置であり、塗布部2、塗布ステージ3、アライメント部4、および制御部5を備えており、塗布部2が塗布ステージ3上の基材Wの上方を移動しながら塗布部2内のノズルから塗布液(絶縁膜材料)の液滴を吐出することにより、基材Wへの塗布動作が行われる。そして、基材W上に着弾した液滴同士が連結し、基材W上に絶縁膜51が形成される。また、塗布部2が基材Wへ液滴を吐出する前に、アライメント部4が基材Wのアライメントマークを撮像し、その結果にもとづいて制御部7が塗布ステージ3の位置および角度を調節して基材Wの位置ずれを補正する。
なお、以下の説明では、基材Wへの液滴吐出時に塗布部2が移動する(走査する)方向をX軸方向、X軸方向と水平面上で直交する方向をY軸方向、X軸およびY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向として説明を進めることとする。
塗布部2は、塗布ヘッド10、および塗布ヘッド移動装置12を有している。塗布ヘッド10は塗布ヘッド移動装置12によって塗布ステージ3上の基材Wの任意の位置まで移動することが可能であり、吐出位置まで移動した後、塗布ヘッド10はノズル11から各吐出対象に対してインクジェット法により液滴の吐出を行う。
塗布ヘッド10は、Y軸方向を長手方向とする略直方体の形状を有し、複数の吐出ユニット13が組み込まれている。
吐出ユニット13には、複数のノズル11が設けられており、吐出ユニット13が塗布ヘッド10に組み込まれることにより、ノズル11が塗布ヘッド10の下面に配列される形態をとる。
また、塗布ヘッド10は配管を通じてサブタンク15と連通している。サブタンク15は、塗布ヘッド10の近傍に設けられており、サブタンク15と離間して設けられたメインタンク16から配管を経由して供給された塗布液を一旦貯蔵し、その塗布液を塗布ヘッド10へ高精度で供給する役割を有する。サブタンク15から塗布ヘッド10へ供給された塗布液は、塗布ヘッド10内で分岐され、各吐出ユニット13の全てのノズル11へ供給される。なお、本実施形態における塗布液は、絶縁膜材料が溶剤によって希釈され、インクジェット方式で吐出可能な粘度に調整されたものである。
各ノズル11はそれぞれ駆動隔壁14を有し、制御部5からそれぞれのノズル11に対する吐出のオン、オフの制御を行うことにより、任意のノズル11の駆動隔壁14が伸縮動作し、液滴を吐出する。なお、本実施形態では、駆動隔壁14としてピエゾアクチュエータが用いられている。
また、各ノズル11からの液滴の吐出を安定させるために、塗布待機時には塗布液が各ノズル11内で所定の形状の界面(メニスカス)を維持してとどまる必要があり、そのため、サブタンク15内には真空源17によって所定の大きさの負圧が付与されている。なお、この負圧は、サブタンク15と真空源17との間に設けられた真空調圧弁18によって調圧されている。
塗布ヘッド移動装置12は走査方向移動装置21、シフト方向移動装置22、および回転装置23を有しており、塗布ヘッド10をX軸方向およびY軸方向に移動させ、また、Z軸方向を回転軸として回転させる。
走査方向移動装置21は、リニアステージなどで構成される直動機構であり、制御部5に駆動を制御されて塗布ヘッド10をX軸方向(走査方向)に移動させる。
走査方向移動装置21が駆動し、基材Wの上方で塗布ヘッド10が走査しながらノズル11から液滴を吐出することにより、X軸方向に連続的に塗布液の塗布を行う。また、同じY軸方向位置で繰り返し走査、塗布を行うことにより、または、X軸方向の塗布間隔を狭めることにより塗布液を重ね塗りすることができ、任意の厚みの塗布膜を形成することができる。また、ノズル11ごとに塗布液の吐出の頻度を異ならせることにより、場所ごとに膜厚が異なる塗布膜を形成することができる。
シフト方向移動装置22は、リニアステージなどで構成される直動機構であり、制御部5に駆動を制御されて塗布ヘッド10をY軸方向(シフト方向)に移動させる。
これにより、塗布ヘッド10内で吐出ユニット13同士が間隔を設けて設置されている場合に、一度塗布ヘッド10をX軸方向に走査させながら塗布を行った後、塗布ヘッド10をY軸方向にずらし、その間隔を補完するように塗布することで、基材Wの塗布領域全面への塗布を行うことが可能となっている。
また、基材WのY軸方向の幅が塗布ヘッド10の長さよりも長い場合であっても、1回の塗布動作が完了するごとに塗布ヘッド10をY軸方向にずらし、複数回に分けて塗布を行うことにより、基材Wの全面へ塗布を行うことが可能である。
回転装置23は、Z軸方向を回転軸とする回転ステージであり、制御部5に駆動を制御されて塗布ヘッド10を回転させる。
この回転装置23によって塗布ヘッド10の角度を調節することにより、塗布ヘッド10の走査方向と直交する方向(Y軸方向)のノズル11の間隔を調節し、塗布領域およびの寸法および液滴の大きさに適した間隔とする。
塗布ステージ3は、基材Wを固定する機構を有し、基材Wへの塗布動作はこの塗布ステージ3の上に基材Wを載置し、固定した状態で行われる。本実施形態では、塗布ステージ3は吸着機構を有しており、図示しない真空ポンプなどを動作させることにより、基材Wと当接する面に吸引力を発生させ、基材Wを吸着固定している。
また、塗布ステージ3は図示しない駆動装置によりX軸方向およびY軸方向に移動し、また、Z軸方向を回転軸として回転することが可能であり、塗布ステージ3の上に載置された基材Wが有するアライメントマークをアライメント部4が確認した後、この確認結果に基づいて基材Wの載置のずれを修正する際、塗布ステージ3が移動し、また、回転する。なお、塗布ステージ3の移動および回転は、基材Wの載置状態の微調整が目的であるため、塗布ステージ3が移動可能な距離、回転可能な角度は微少であっても構わない。
また、塗布ステージ3上の基材Wは、アライメント部4の直下にまで移動可能であり、アライメント部4は基材W上のアライメントマークを撮像し、この撮像データをもとに基材Wの位置調整、角度調整を行い、その後、基材Wは塗布部2の直下まで移動して塗布部2により絶縁膜材料が塗布され、絶縁膜が形成される。
アライメント部4は、画像認識カメラ24、走査方向移動装置25およびシフト方向移動装置26を有している。画像認識カメラ24は、走査方向移動装置25およびシフト方向移動装置26に組み付けられており、これらの移動装置を駆動させることにより、画像認識カメラ24はX軸方向およびY軸方向に移動することが可能である。
画像認識カメラ24は、本実施形態ではモノクロのCCDカメラであり、画像取得のタイミングについて外部からの制御が可能である。制御部5により指示を与えることで、この画像認識カメラ24は画像データを取得し、この取得した画像データはケーブルを介して制御部5へ転送される。
走査方向移動装置25は、リニアステージなどで構成される直動機構であり、制御部5に駆動を制御されて画像認識カメラ24およびシフト方向移動装置26をインクジェットヘッド10のX軸方向に移動させる。
シフト方向移動装置26は、リニアステージなどで構成される直動機構であり、制御部5に駆動を制御されて画像認識カメラ24をY軸方向に移動させる。
ここで、制御部5により走査方向移動装置25およびシフト方向移動装置26の駆動を制御することにより、画像認識カメラ24は塗布ステージ3に載置された基材Wに対してX軸方向およびY軸方向に相対的に移動し、複数の位置で基材Wのアライメントマークを撮像する。
そして、撮像された各アライメントマークの位置情報をもとに制御部5が基材Wの載置ずれを計算し、この載置ずれを補正するように制御部5が塗布ステージ3を動作させる。
制御部5は、コンピュータ、シーケンサなどを有し、塗布ヘッド10への送液、ノズル11からの液滴の吐出および吐出量の調節、アライメント部4の動作の制御などを行う。
また、制御部5は、ハードディスクやRAMまたはROMなどのメモリからなる、各種情報を記憶する記憶装置を有しており、液滴を塗布するにあたってあらかじめ入力された基材W上の配線の位置、厚みおよび幅のデータがこの記憶装置に保存される。この配線の位置、厚みおよび幅のデータは、CADデータなどでも良く、また、図示しない測定装置によって測定され出力されたデータであっても、また、オペレータが直接入力するものであっても良い。
次に、上記の塗布装置1を用いて行う本発明の絶縁膜材料の塗布方法について説明する。
図2は、本実施形態にかかる配線付き基材を表す概略図である。
基材Wは、表面が平坦なシート状もしくは帯状の形状を有し、材質は樹脂、ガラスなどである。基材Wの表面には同一の方向にのびた配線52(ゲート配線)が所定の間隔で複数本設けられており、各配線52にはゲート電極53が接続されている。この配線52が表面に形成された基材Wを、本発明では配線付き基材と呼ぶ。
配線付き基材上の塗布領域Rを図2に鎖線で示す。塗布装置1は、配線52の両端に接続されたゲートパッド54を除く配線52全体を覆うように矩形状に塗布領域Rが設定され、塗布領域Rの内部にゲート絶縁膜材料の塗布が行われる。また、塗布領域Rの内部であってもゲート電極53の上方にはゲート絶縁膜は形成されない。そのため、ゲート電極53が形成されている部分は塗布領域Rから除外されている。
ここで、本発明では後述の通り配線52上に形成する絶縁膜51の厚みにおいて、配線52の端部と端部以外の部分とで厚みが異なるようにしている。すなわち、配線52の端部と端部以外の部分とで絶縁膜材料の塗布量が異なるが、前述の通りインクジェット塗布法ではそのような制御が可能である。
図3は、本実施形態にかかる絶縁膜材料の塗布方法を示す概略図である。
先述の通り、基材Wの平坦面上に配線52が形成され、配線付き基材が形成されている。
ここで、本発明では、配線付き基材上の配線52の位置、厚みおよび幅の情報は塗布作業前にあらかじめ明らかになっており、これら情報は塗布作業前に塗布装置1が受け取る。この受け取る工程を、本説明では配線情報受け取り工程と呼ぶ。
ただし、配線情報受け取り工程で制御装置が受け取る配線52の位置、厚みおよび幅の情報は、必ずしも寸法値で準備されているとは限らず、たとえば配線52もインクジェット法で形成されている場合、配線52の位置の情報として基材Wに微細な格子(ビットマップ)を割り当て、どの格子に配線材料を塗布したか、という情報であったり、幅の情報として配線52を形成するために塗布した配線52の幅方向の配線材料の液滴数および着弾径の情報であったり、厚みの情報として配線52を形成するために塗布した配線52の厚み方向の配線材料の液滴数および配線材料の固形分濃度の情報であったりもする。本説明ではこれらも全て配線52の位置、厚みおよび幅の情報であるとし、塗布装置1の制御部5が計算により配線の幅寸法、厚み寸法を割り出すことができる。
このように塗布装置1が配線情報をあらかじめ受け取っていることにより、塗布装置1は、たとえば配線52の幅方向端部と端部以外に対して異なったタイミングで絶縁膜51を形成するよう、絶縁膜材料の塗布動作を行うことが可能である。なお、配線情報受け取り工程後、塗布装置1が配線付き基材へ絶縁膜材料の塗布を行う工程を、本説明では塗布工程と呼ぶ。
ここで、本実施形態では、塗布工程において配線52の表面に絶縁膜材料を塗布するにあたり、図3(a)に示すようにまず配線52の幅方向両端部に塗布を行う。本説明では、このように配線52の幅方向両端部に絶縁膜材料を塗布する工程を第1の塗布工程と呼ぶ。この第1の塗布工程によって形成された絶縁膜51aからは溶剤の揮発が進み、それにともなって絶縁膜51aの粘度が高くなる。
なお、図3では、塗布直後で絶縁膜51の粘度が低い場合と溶剤の揮発が進んで絶縁膜51の粘度が高くなった場合とで絶縁膜51に設けたハッチングを変更している。
次に、図3(b)に示すように、配線52上において幅方向両端部に挟まれた部分に絶縁膜材料が塗布される。本説明では、このように幅方向両端部に挟まれた部分に絶縁膜材料を塗布する工程を第2の塗布工程と呼ぶ。
この第2の塗布工程により配線52の幅方向両端部に設けられた絶縁膜51aの間に絶縁膜51bが形成され、絶縁膜の表面張力により絶縁膜の中央部分に集まるように表面形状の変化しはじめるが、溶剤の揮発により既に絶縁膜51aの粘度は絶縁膜51bの粘度より高くなっているため、絶縁膜51aの部分から絶縁膜51bの中央部への絶縁膜材料の移動はほとんど生じず、その結果、図3(c)に示すように配線52の幅方向両端部において十分な厚みを有する絶縁膜51を形成することができる。
ここで、本実施形態では、第1の塗布工程後に所定時間経過してから第2の塗布工程に移行しており、絶縁膜51aからの溶剤の揮発は自然乾燥で生じさせているのみであるが、たとえば配線付き基板を加熱して加熱乾燥により溶剤の揮発を促進し、第2の塗布工程に移行する前に絶縁膜51aの粘度を十分に高くしても良い。
また、塗布ヘッド10から塗布される絶縁膜材料が無溶剤液体である場合は、たとえば紫外線照射などの手段により第2塗布工程に移行する前に絶縁膜51aの粘度を十分に高くしても良い。
また、本実施形態では図3(b)に示すように、第2の塗布工程において、配線52の外側であり配線52と隣接する部分にも絶縁膜材料を塗布している。すなわち、第1の塗布工程の後、配線52の外側であり配線52と隣接する部分にも絶縁膜材料を塗布している。なお、このように配線52の外側であり配線52と隣接する部分に絶縁膜材料を塗布する工程を、本説明では第3の塗布工程と呼ぶ。
こうすることにより、配線52の外側であり配線と隣接する部分に絶縁膜材料を塗布する前に配線52の両端部に形成された絶縁膜51aの粘度は高くなっているため、図4のように配線両端部から配線の外側へ絶縁膜材料が移動することを防ぎつつ、図3(c)のように十分な膜厚の絶縁膜51を配線52の両端部および配線52に隣接する部分に形成することが可能となる。
なお、第3の塗布工程は必ずしも第2の塗布工程と同時に行われる必要は無く、第1の塗布工程が行われた後であれば第2の塗布工程と第3の塗布工程の実施時期に差があっても構わない。
以上の絶縁膜材料の塗布方法によって、十分な絶縁性を有する絶縁膜を得ることが可能である。
ここで、本発明の絶縁膜材料の塗布方法は、以上で説明した形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。たとえば、本説明では配線の幅方向に対して両端部から先に絶縁膜を形成しているが、これと同様に長さ方向に対しても両端部から先に絶縁膜を形成しても良い。
また、本説明では配線はゲート配線であり、絶縁膜はゲート絶縁膜であるが、それに限らず、他の用途に本説明の絶縁膜材料の塗布方法が用いられても構わない。
1 塗布装置
2 塗布部
3 塗布ステージ
4 アライメント部
5 制御部
10 塗布ヘッド
11 ノズル
12 塗布ヘッド移動装置
13 吐出ユニット
14 駆動隔壁
15 サブタンク
16 メインタンク
17 真空源
18 真空調圧弁
21 走査方向移動装置
22 シフト方向移動装置
23 回転装置
24 露光装置
25 走査方向移動装置
26 シフト方向移動装置
51 絶縁膜
51a 絶縁膜
51b 絶縁膜
52 配線
53 ゲート電極
54 ゲートパッド
91 絶縁膜材料
92 配線
R 塗布領域
W 基材

Claims (2)

  1. 基材の表面に配線が形成された配線付き基材の所定の塗布領域にインクジェット法により絶縁膜材料を塗布する絶縁膜材料の塗布方法であり、
    前記配線付き基材上の配線の位置、厚みおよび幅の情報を受け取る配線情報受け取り工程と、
    前記塗布領域に絶縁膜材料を塗布する塗布工程と、
    を有し、
    前記塗布工程は、配線の幅方向両端部に絶縁膜材料を塗布する第1の塗布工程と、前記第1の塗布工程の後、前記両端部に挟まれた部分に絶縁膜材料を塗布する第2の塗布工程と、を有することを特徴とする、絶縁膜材料の塗布方法。
  2. 前記第1の塗布工程の後、配線の外側であり配線と隣接する部分に絶縁膜材料を塗布する第3の塗布工程も有することを特徴とする、請求項1に記載の絶縁膜材料の塗布方法。
JP2016251272A 2016-12-26 2016-12-26 絶縁膜材料の塗布方法 Pending JP2018103096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016251272A JP2018103096A (ja) 2016-12-26 2016-12-26 絶縁膜材料の塗布方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016251272A JP2018103096A (ja) 2016-12-26 2016-12-26 絶縁膜材料の塗布方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018103096A true JP2018103096A (ja) 2018-07-05

Family

ID=62786212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016251272A Pending JP2018103096A (ja) 2016-12-26 2016-12-26 絶縁膜材料の塗布方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018103096A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020077661A (ja) * 2018-11-05 2020-05-21 株式会社Fuji 回路形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020077661A (ja) * 2018-11-05 2020-05-21 株式会社Fuji 回路形成方法
JP7428470B2 (ja) 2018-11-05 2024-02-06 株式会社Fuji 回路形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101323213B1 (ko) 유체 증착 장치
US9343339B2 (en) Coating method and coating apparatus
CN111942020B (zh) 药液吐出装置及药液吐出方法
JP5246945B2 (ja) 液体材料の塗布方法および塗布装置
JP2018086637A (ja) 絶縁膜材料の塗布方法
JP5693943B2 (ja) 配向膜形成液の塗布装置および配向膜形成基板の製造方法
JP2012000553A (ja) インクジェット塗布装置及び方法
JP2018103096A (ja) 絶縁膜材料の塗布方法
JP2003273092A (ja) 成膜方法、成膜装置、デバイスの製造方法並びに電子機器
US20190160483A1 (en) Coating pattern formation method, coating pattern formation device, and coating-patterned substrate
JP6996965B2 (ja) 塗布装置および塗布方法
JP2021146243A (ja) インクジェット塗布装置、及びインクジェット塗布方法
WO2017043554A1 (ja) 塗布方法
JP2018079404A (ja) 絶縁膜材料の塗布方法
EP3391974A1 (en) Fluid discharging device and fluid discharging method
JP6033712B2 (ja) 塗布膜形成方法および塗布装置
WO2016129443A1 (ja) インクジェット塗布方法およびインクジェット塗布装置
KR102661443B1 (ko) 기판 처리 장치, 잉크젯 장치 및 메인터넌스 방법
JP4994094B2 (ja) 液滴塗布装置及び液滴塗布方法
JP2017164706A (ja) 塗布方法
JP2019141790A (ja) 塗布方法および塗布装置
JP2010184214A (ja) 成膜方法
JP5307468B2 (ja) 液滴塗布方法及び装置
JP2017228641A (ja) 膜パターン形成方法
JP2019111494A (ja) 塗布装置および塗布方法