JP2018100821A - 結露除去構造体および結露除去構造体を備えた冷熱機器 - Google Patents

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亨 岡崎
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【課題】冷蔵・冷凍機器や空調機器などの冷熱を用いた機器に発生する結露を除去するとともに、結露の除去に必要な消費電力を抑制する、結露除去構造および結露除去構造を備えた冷熱機器を提供する。【解決手段】冷熱によって直接的または間接的に冷却される冷却表面を有するとともに、上記冷却表面が外気に面している、冷却構造体と、上記冷却表面に設けられる結露搬送部と、を備え、上記結露搬送部は、表面に生じた結露を毛細管現象によって搬送する搬送路を有する、結露除去構造を用いる。【選択図】図3

Description

本発明は、冷蔵・冷凍機器や空調機器などの冷熱を用いた機器に発生する結露を除去する、結露除去構造体、および、結露除去構造体を備えた冷熱機器に関する。
従来、冷蔵・冷凍機器や空調機器などの冷熱機器には、結露を防止する機構が設けられている。冷熱機器の一例として、家庭用の冷蔵庫について説明する。
例えば、特開2010−249491号公報に開示されている冷蔵庫は、観音開き式の扉(フレンチドア)を備えた冷蔵庫である。貯蔵室の前面には左扉および右扉が設けられている。左扉の端部には回転仕切体が設けられている。左扉および右扉を閉じると、左扉の回転仕切体に右扉のガスケットが密着し、左扉および右扉の間の気密性が確保される。
右扉のガスケットは、左扉の回転仕切体だけでなく貯蔵室内の冷気にも接している。このため、貯蔵室内の冷熱は、右扉のガスケットを介して回転仕切体の外気側の表面に伝わる。回転仕切体の外気側の表面温度が外気の露点温度を下回ると外気中の水蒸気が凝結し、回転仕切体の外気側の表面が結露するおそれがある。
このため、特開2010−249491号公報に開示されている冷蔵庫の回転仕切体には、アルミ箔ヒータなどの加熱装置が設けられている。加熱装置によって回転仕切体の外気側の表面全面を加熱し、表面温度を外気の露点温度以上にすることで、回転仕切体の結露を防止している。
特開2010−249491号公報
しかしながら、上記従来の冷蔵庫では、回転仕切体の結露を防止するために加熱装置に電力を供給する必要がある。近年、冷蔵庫の消費電力をこれまで以上に抑制することが求められており、結露防止のための消費電力もできるだけ抑制することが求められている。
結露防止のための消費電力を低減させるために、外気の温度と湿度を検知し、外気の温度と湿度に基づいて回転仕切体の加熱装置に供給する電力を制御する技術も開発されている。しかしながら、結露しやすい条件の場合には、加熱装置に電力を供給し続ける必要があり、消費電力を抑制しにくい場合があった。
本発明は、冷蔵・冷凍機器や空調機器などの冷熱を用いた機器に発生する結露を除去するとともに、結露の除去に必要な消費電力を抑制する、結露除去構造体および結露除去構造体を備えた冷熱機器を提供することを目的とする。
本発明の結露除去構造体は、冷熱によって直接的または間接的に冷却される冷却表面を有するとともに、冷却表面が外気に面している冷却構造体と、冷却表面に設けられる結露搬送部と、を備え、結露搬送部は、表面に生じた結露を毛細管現象によって搬送する搬送路を有する。
また、本発明の冷熱機器は、本発明の結露除去構造体を有する。
本発明の結露除去構造体および冷熱機器によれば、結露搬送部の表面に生じた結露は搬送路で搬送されるため、結露の表面積が拡大して気化が促進される。これにより、冷却表面によって生じた結露を除去できるとともに、結露の除去に必要な消費電力を抑制することができる。
本発明の実施形態1に係る冷蔵庫の斜視図 図1のA―A線における平面断面図 図2の回転仕切体付近の拡大図 回転仕切体の概略構成を示す正面図 図4のB−B線における断面図 図5の結露搬送部を拡大した平面断面図 結露搬送部の変形例を示す図 結露搬送部の別の変形例を示す図 温湿度変化試験に用いた温湿度変化サイクルを示す図 本発明の実施形態2に係る回転仕切体の概略構成を示す正面図 図8のC−C線における断面図
本発明の一実施形態にかかる結露除去構造体は、冷熱によって直接的または間接的に冷却される冷却表面を有するとともに、冷却表面が外気に面している、冷却構造体と、冷却表面に設けられる結露搬送部と、を備え、前記結露搬送部は、表面に生じた結露を毛細管現象によって搬送する搬送路を有する(第1の構成)。
上記構成によれば、結露搬送部の表面に生じた結露は搬送路で搬送されるため、結露の表面積が拡大して気化が促進される。これにより、冷却表面によって生じた結露を除去できるとともに、結露の除去に必要な消費電力を抑制することができる。
上記第1の構成において、冷却表面の表面温度よりも高い表面温度を有する拡散部を、さらに備え、搬送路は、結露を拡散部まで搬送してもよい(第2の構成)。
上記構成によれば、結露搬送部の表面に生じた結露は拡散部まで搬送され、拡散部で気化が促進される。
上記第2の構成において、拡散部の温度を上昇させる加熱部をさらに有してもよい(第3の構成)。
上記構成によれば、冷却構造体の一部のみに加熱部を設けるため、加熱部を小型化することができ、結露の除去に必要な消費電力を抑制することができる。
上記第1から第3の構成において、搬送路は、複数の溝を有していてもよい(第4の構成)。
上記構成によれば、複数の溝を有する搬送路により、結露を迅速に搬送することができる。
上記第4の構成において、溝は、開口部の幅が10μmから500μm、深さが10μmから500μm、隣接する溝との間隔が10μmから500μmとしてもよい(第5の構成)。
上記構成によれば、毛細管現象により結露を迅速に搬送することができるとともに、冷却表面の溝を目立ち難くすることができるため、結露除去構造体を使用者等の目に触れる部分に適用することができる。
上記第1から第5の構成において、結露搬送部は、冷却表面に形成される搬送路によって構成されるようにしてもよい(第6の構成)。
上記構成によれば、冷却表面に搬送路が直接形成されるため、冷却表面の面積が広い場合でも結露除去構造体を容易に形成することができる。
上記第1から第5の構成において、結露搬送部は、シート状部材と、シート状部材の表面に形成される搬送路と、で構成され、シート状部材が冷却表面に貼着されてもよい(第7の構成)。
上記構成によれば、搬送路が形成されたシート状部材を冷却表面に貼着することで、容易に結露除去構造体を構成することができる。
上記第1から第7の構成において、冷却構造体は、回転仕切体であってもよい(第8の構成)。
上記構成によれば、回転仕切体の結露搬送部の表面に生じた結露は、搬送部で搬送されるため、結露の表面積が拡大して気化が促進される。これにより、冷却表面によって生じた結露を除去できるとともに、結露の除去に必要な消費電力を抑制することができる。
本発明の一実施形態にかかる冷熱機器は、貯蔵室と、貯蔵室の開口部に位置する第1扉と第2扉と、貯蔵室、第1扉、および、第2扉で囲まれた位置に配置されている上記第8の構成の結露除去構造体と、を含む(第9の構成)。
上記構成によれば、表面に結露が生じやすい冷熱機器の結露除去構造体の表面に結露が生じた場合、該結露は、搬送部で搬送されるため、結露の表面積が拡大して気化が促進される。これにより、冷却表面によって生じた結露を除去できるとともに、結露の除去に必要な消費電力を抑制することができる。
上記第9の構成において、冷却表面は、第1扉と第2扉との間の結露除去構造体の表面であってもよい(第10の構成)。
上記構成によれば、冷却機器の第1扉と第2扉との間に設けられた結露除去構造体の表面に結露が生じた場合、該結露は、搬送部で搬送されるため、結露の表面積が拡大して気化が促進される。これにより、冷却表面によって生じた結露を除去できるとともに、結露の除去に必要な消費電力を抑制することができる。
本発明の一実施形態にかかる冷熱機器は、上記第1から第8の構成にかかる結露除去構造体を有する。
上記構成によれば、結露搬送部の表面に生じた結露は搬送路で搬送されるため、結露の表面積が拡大して気化が促進される。これにより、冷却表面によって生じた結露を除去できるとともに、結露の除去に必要な消費電力を抑制することができる。
[実施形態1]
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係る結露除去構造体100および冷蔵庫200について詳しく説明する。本実施形態の冷蔵庫200は、実施の形態の結露除去構造体100が適用される冷熱機器の一例を示すものであり、実施の形態の結露除去構造体100が冷蔵庫200のみに適用されることを限定するものではない。また、冷熱機器は、冷蔵庫200に限定されるものでもない。
図中同一の部分または互いに相当する部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
[全体構成]
まず、冷蔵庫200の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る冷蔵庫200の斜視図である。以下の図では、矢印Rは冷蔵庫200または結露除去構造体100の右方向を示し、矢印Lは左方向を示す。矢印Uは上方向、矢印Dは下方向を示す。矢印Fは前方向、矢印Bは後方向を示す。
図1に示すように、冷蔵庫200は、冷蔵庫本体201を有している。冷蔵庫本体201は、断熱材を充填した断熱壁で構成されている。内部も断熱壁で区画されており、冷蔵貯蔵室202、製氷室203、切替貯蔵室204、冷凍貯蔵室205、および野菜貯蔵室206に区画されている。冷蔵庫本体201の各室内には、図示しない冷凍サイクルから個別に冷気が供給されるように構成されている。
冷蔵貯蔵室202、製氷室203、切替貯蔵室204、冷凍貯蔵室205、および野菜貯蔵室206の開口部には、それぞれ断熱材を充填した開閉可能な扉が設けられている。冷蔵貯蔵室202には、観音開き式の扉(フレンチドア)である左扉210Lおよび右扉210Rが設けられている。製氷室203、切替貯蔵室204、冷凍貯蔵室205、および野菜貯蔵室206には、それぞれ引き出し式の扉213、扉214、扉215、および扉216が設けられている。
左扉210Lは、ヒンジ211Lで支持されており、矢印D1の方向に開閉可能である。右扉210Rは、ヒンジ211Rで支持されており、矢印D2の方向に開閉可能である。左扉210Lの自由端212Lの内側には、回転仕切体221が設けられている。左扉210Lおよび右扉210Rを閉じた状態では、回転仕切体221に右扉210Rの自由端212Rが密着して、冷蔵貯蔵室202からの冷気漏れを抑制している。
図2は、図1のA―A線における平面断面図である。図2に示すように、左扉210Lおよび右扉210Rは、それぞれ冷蔵庫本体201に対して回転可能に支持されている。左扉210Lは、ヒンジ211Lの回転軸211LPを中心として、矢印D1の方向に開閉可能である。右扉210Rは、ヒンジ211Rの回転軸211RPを中心として、矢印D2の方向に開閉可能である。
左扉210Lの自由端212Lの内側には、回転仕切体221が設けられている。左扉210Lおよび右扉210Rを閉じた状態では、回転仕切体221に左扉210Lのガスケット213L、および右扉210Rのガスケット213Rが密着して、冷蔵貯蔵室202からの冷気漏れを抑制している。
図3は、図2の回転仕切体221付近の拡大図である。回転仕切体221は、主に外殻223、および断熱材225で構成されている。外殻223は、断面形状が略方形の中空部材である。外殻223は、上下方向に延びる略直方体の形状を有している(図4参照)。外殻223は、金属素材または合成樹脂素材を用いた複数の部材で構成されている。外殻223の内部には、断熱材225が充填されている。
回転仕切体221は、図示しないヒンジによって左扉210Lに支持されており、仮想の回転軸221Pを中心として矢印D3の方向に回転可能である。左扉210Lを冷蔵庫本体201に対して閉じた状態(図2の状態)では、回転仕切体221は、図3の実線に示すように、左扉210Lに対して右方に回転した状態となる。左扉210Lを冷蔵庫本体201に対して開いた状態では、回転仕切体221は、図3の仮想線(二点鎖線)に示すように、左扉210Lに対して左方に回転した状態となる。
ここで、回転仕切体221は、冷蔵貯蔵室202内の冷気に接触する部分と、外気250に面している部分を有している。冷蔵貯蔵室202内と外気250との間には温度差があり、外気250に面している部分は、冷蔵貯蔵室202内からの冷熱が伝わることによって温度が低下する。
具体的に説明すると、回転仕切体221の外殻223を構成する外殻部材223L、223Rおよび223Bは、冷蔵貯蔵室202内に面しており、冷蔵貯蔵室202内の冷気に接触している。これに対して、外殻部材223Fは外気250側に設けられており、左扉210Lおよび右扉210Rのガスケット213Lおよびガスケット213Rが密着していない部分は、外気250に面している。
冷蔵貯蔵室202内の冷熱は、冷蔵貯蔵室202内に面する外殻部材223L,223R,および223Bを介して外殻部材223Fに伝わる。このため、外殻部材223Fの外気250側の面224の温度は外気の温度よりも低下する。
また、外殻部材223Fに密着するガスケット213Lおよびガスケット213Rは、外気250だけでなく、冷蔵貯蔵室202内の冷気にも接触している。このため、ガスケット213L,213R自体も冷蔵貯蔵室202内の冷気によって冷却されている。従って、冷蔵貯蔵室202内の冷熱は、ガスケット213L,213Rを介することによっても外殻部材223Fに伝わり、外殻部材223Fの面224の温度は外気の温度よりも低下する。
このように、冷蔵貯蔵室202内の冷熱は、回転仕切体221の外気250側に伝わるため、外殻部材223Fの面224の温度が外気250の露点温度を下回る場合がある。その結果、外気250中の水蒸気が凝結し、外殻部材223Fの面224に結露するおそれがある。従来の冷蔵庫には、結露を防止するために回転仕切体の外気側の面全体を加熱する加熱装置が設けられていた。これに対して本実施形態の冷蔵庫200では、回転仕切体221の結露を除去するための結露除去構造体100が設けられている。以下では、結露除去構造体100について説明する。
[結露除去構造体]
図4は、回転仕切体221の概略構成を示す正面図である。本実施形態の結露除去構造体100は、回転仕切体221、および結露搬送部50から構成されている。
回転仕切体221は、冷蔵貯蔵室202の冷熱によって間接的に冷却される、外気250側の面224を有している。面224は、外気250に接触する部分を有している。回転仕切体221は、実施の形態の冷却構造体に相当し、面224は、実施の形態の冷却表面に相当する。
結露搬送部50は、面224に直接形成されている。本実施形態の結露搬送部50は、面224の略全面に設けられている。結露搬送部50は、搬送路54を有している(図5参照)。詳細は後述するが、搬送路54は、結露搬送部50の表面に生じた結露を毛細管現象によって搬送するように構成されている。
このため、面224に生じた結露は、搬送路54上に広がるように搬送される。搬送路54によって周囲に広がるように搬送された結露は、外気に接触する表面積が拡大することによって気化が促進され、結露が除去される。
図5は、図4のB−B線における断面図である。本実施形態の結露搬送部50は、外殻部材223Fの面224に直接、搬送路54が形成されている。
図6Aは、図5の結露搬送部50を拡大した平面断面図である。搬送路54は、複数の微細な溝56によって構成されている。
溝56は、結露(空気中の水蒸気が凝結した水)を毛細管現象によって搬送できるよう、毛細管現象が生じやすい形状および寸法に形成されている。図6Aの溝56は、開口部の幅LB1と底部の幅LB2が等しい形状を有する。開口部の幅LB1と底部の幅LB2は、10μm〜500μm程度が好ましい。また、溝56の深さLDは、10μm〜500μm程度、隣接する溝56の間隔LHは、10μm〜500μm程度が好ましい。溝56の形成は射出成型、切削加工など、種々の手段を用いることができる。例えば、回転仕切体221の外殻部材223Fが合成樹脂素材で構成されている場合は、溝56を射出成型で形成することができる。また、回転仕切体221の外殻部材223Fが金属素材で構成されている場合は、溝56を切削加工で形成することができる。
なお、図6Aの溝56の形状は一例であり、溝56を毛細管現象が生じやすい様々な形状にすることが可能である。例えば、図6Bに示す溝561ように、開口部の幅LB1よりも底部の幅LB2を小さくして、溝561を略台形としてもよい。また、底部の幅LB2=0μmとして、溝561を略V字形状としてもよい。
また、溝56の形状は一様でなくてもよく、寸法や形状の異なる溝56を組み合わせてもよい。例えば、図6Cに示すように、溝562の内側に寸法の異なる別の溝563、564を形成してもよい。
また、本実施形態では、複数の溝56、561、562は、それぞれ直線状、かつ、互いに平行に形成されているが、結露を広い範囲に搬送させることができれば、複数の溝は、直線状または平行に形成されていなくてもよい。例えば、屈曲あるいは湾曲した形状の溝が形成されていてもよい。また、これらの複数の溝がそれぞれ様々な方向、あるいは不規則な方向に向けて形成されていてもよい。
[温湿度変化試験]
図7は、温湿度変化試験に用いた温湿度変化サイクルを示す図である。本実施形態の結露除去構造体100による結露除去機能を検証するため、温湿度変化試験を行い、結露が生じるかどうかを測定した。
図7に示すように、温湿度変化試験に用いた温湿度変化サイクルは、「呼吸作用による機器の耐性を評価する方法(JIS C60068−2−38)」をベースにしている。温湿度変化サイクルは、24時間を1サイクルとし、温度および湿度を時間をかけてゆっくりと上昇または下降させている。温湿度変化試験は、本実施形態に係る冷蔵庫200と、比較対象として従来の冷蔵庫を用いて行った。
温湿度変化試験を行った結果、従来の冷蔵庫では、高湿度になってしばらくすると回転仕切体の表面に結露が発生し、低湿度になってしばらくすると結露が消滅する現象が繰りかえされた。これに対して、本実施形態に係る冷蔵庫200では、高湿度、低湿度に関わらず、回転仕切体221の面224に目視できる結露は現れなかった。これは、面224に微細な結露が発生しても、結露は結露搬送部50によって周囲に広がるように搬送され、周囲に広がって表面積が拡大した結露は気化が促進され、結露が除去されるためであると考えられる。
[実施形態1の効果]
本実施形態1によれば、結露搬送部50の表面に生じた結露は搬送路54で搬送されるため、結露の表面積が拡大して気化が促進される。これにより、回転仕切体221の面224に生じた結露を除去できるとともに、結露の除去に必要な消費電力を抑制することができる。
複数の溝56を有する搬送路54により、結露を迅速に搬送することができる。
搬送路54に形成した複数の溝56の寸法を上記寸法としたことにより、毛細管現象によって結露を迅速に搬送することができるとともに、回転仕切体221の面224の溝56を目立ち難くすることができる。このため、結露除去構造体100を使用者等の目に触れる部分に適用することができる。
また、回転仕切体221の面224に搬送路54が直接形成されるため、面224が広い場合でも結露除去構造体100を容易に適用することができる。
[実施形態2]
実施形態2の結露除去構造体1100は、拡散部170、および加熱部180を備えている点で実施形態1の結露除去構造体100とは異なる。以下の説明において、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略し、主に実施形態1と異なる構成について説明する。
図8は、回転仕切体1221の概略構成を示す正面図である。本実施形態の結露除去構造体1100は、回転仕切体1221、結露搬送部150、拡散部170、および加熱部180から構成されている。
回転仕切体1221の外殻1223は、実施形態1の回転仕切体221の外殻223と略同じ構成である(図9参照)。図8に示すように、回転仕切体1221は、冷蔵貯蔵室202の冷熱によって間接的に冷却される、外気250側の面1224を有している。面1224は、外気250に接触する部分を有している。回転仕切体1221は、実施の形態の冷却構造体に相当し、面1224は、実施の形態の冷却表面に相当する。
結露搬送部150は、回転仕切体1221の面1224に直接形成されている。本実施形態の結露搬送部150は、面1224の略全面に設けられている。結露搬送部150は、搬送路154を有している。搬送路154は、複数の微細な溝156によって構成されている。複数の溝156は、互いに平行に形成されている。また、溝56は、結露搬送部150の各部から拡散部170に向かうように、上下方向に形成されている。このため、面1224に生じた結露は、搬送路154によって速やかに拡散部170まで搬送される。
拡散部170は、面1224の下部に設けられている。拡散部170は、加熱部180によって加熱されるように構成されている。加熱部180は、回転仕切体1221の内部に設けられている。拡散部170における面1224の温度は、拡散部170以外における面1224の温度より高くなるように設定されており、例えば、室温と同程度の温度や、露点温度を上回るような温度に設定されている。このため、拡散部170まで搬送された結露の気化が拡散部170において促進される。その結果、結露が除去される。
図9は、図8のC−C線における断面図である。搬送路154は、複数の微細な溝156によって構成されている。複数の溝156は、互いに平行に形成されており、結露搬送部150の各部から拡散部170に向かうように、上下方向に形成されている。
加熱部180は、アルミ箔ヒータなどの加熱装置181を備えている。加熱装置181は、図示しない電力供給装置に接続されている。加熱装置181に供給される電力量は、外気の温度情報と湿度情報に基づいて制御されることが好ましいが、常時一定の電力が供給されてもよい。従来の冷蔵庫では、結露を防止するために回転仕切体の外気側の面全体を加熱する加熱装置が設けられていた。本実施形態の結露除去構造体1100では、加熱装置181は、加熱部180のみに設けられている。このため、結露を除去するために必要な電力量を、従来の冷蔵庫よりも抑制することができる。
[実施形態2の効果]
本実施形態2によれば、結露搬送部150の表面に生じた結露は拡散部170まで搬送され、拡散部170で気化が促進される。このため、面1224に生じた結露を除去することができる。
また、回転仕切体1221の一部のみに加熱部180を設けるため、加熱部180を小型化することができ、結露の除去に必要な消費電力を抑制することができる。
[変形例]
実施の形態に係る結露除去構造体100および冷熱機器は、上記説明した本実施形態に限定されない。例えば、冷熱機器は、家庭用冷蔵庫以外の冷蔵・冷凍機器や空調機器などであってもよい。また、結露除去構造体100としては、家庭用冷蔵庫の回転仕切体以外に設けてもよい。例えば、空調機器の室内機に適用するようにしてもよい。
本実施形態では、結露除去構造体100の結露搬送部50は、回転仕切体221の面224(実施の形態の冷却表面に相当する部分)に直接、搬送路54を形成したが、これに限定されない。例えば、シート状部材に搬送路54を形成し、搬送路54が外気250に面するように、シート状部材を回転仕切体221の面224(実施の形態の冷却表面に相当する部分)に貼着するようにしてもよい。この場合、搬送路54が形成されたシート状部材を冷却表面に貼着することで、容易に結露除去構造体を形成することができる。
また、本実施形態2では、拡散部170に加熱部180を設けたが、加熱部180を設けないようにしてもよい。例えば、拡散部170を、実施の形態の冷却表面に相当する部分(本実施形態では回転仕切体221の面224)よりも温度が高い部分に設け、加熱部180を設けないようにしてもよい。冷却表面よりも温度が高い部分は、例えば、冷蔵庫200の冷熱が伝わらない部分などである。この場合、加熱部180を設けないため、電力を消費させずに結露の除去を行うことができる。
本実施形態2では、拡散部170は一箇所としたが、複数個所設けるようにして、結露の気化をさらに促進させてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
本発明の結露除去構造体および結露除去構造体を備えた冷熱機器は、消費電力を抑制しつつ結露を除去することができるため、冷蔵・冷凍機器や空調機器などの冷熱を用いた機器に適用できる。
50 結露搬送部
54 搬送路
56 溝
LH 間隔
100 結露除去構造体
150 結露搬送部
154 搬送路
156 溝
170 拡散部
180 加熱部
181 加熱装置
200 冷蔵庫
201 冷蔵庫本体
202 冷蔵貯蔵室
203 製氷室
204 切替貯蔵室
205 冷凍貯蔵室
206 野菜貯蔵室
210L 左扉
210R 右扉
211L ヒンジ
211LP 回転軸
211R ヒンジ
211RP 回転軸
212L 自由端
212R 自由端
213 扉
213L ガスケット
213R ガスケット
214 扉
215 扉
216 扉
221 回転仕切体
221P 回転軸
223 外殻
223F 外殻部材
223L 外殻部材
224 面
225 断熱材
250 外気
561 溝
562 溝
563 溝
564 溝
LB1 幅
LB2 幅
1100 結露除去構造体
1221 回転仕切体
1223 外殻
1224 面

Claims (11)

  1. 冷熱によって直接的または間接的に冷却される冷却表面を有するとともに、前記冷却表面が外気に面している、冷却構造体と、
    前記冷却表面に設けられる結露搬送部と、
    を備え、
    前記結露搬送部は、表面に生じた結露を毛細管現象によって搬送する搬送路を有する、
    結露除去構造体。
  2. 前記冷却表面の表面温度よりも高い表面温度を有する拡散部を、さらに備え、
    前記搬送路は、結露を前記拡散部まで搬送する、
    請求項1に記載の結露除去構造体。
  3. 前記拡散部の温度を上昇させる加熱部をさらに有する、
    請求項2に記載の結露除去構造体。
  4. 前記搬送路は、複数の溝を有する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の結露除去構造体。
  5. 前記溝は、開口部の幅が10μmから500μm、深さが10μmから500μm、隣接する溝との間隔が10μmから500μmである、
    請求項4に記載の結露除去構造体。
  6. 前記結露搬送部は、前記冷却表面に形成される前記搬送路によって構成される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の結露除去構造体。
  7. 前記結露搬送部は、
    シート状部材と、
    前記シート状部材の表面に形成される前記搬送路と、で構成され、
    前記シート状部材が前記冷却表面に貼着されている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の結露除去構造体。
  8. 前記冷却構造体は、回転仕切体である請求項1〜7に記載の結露除去構造体。
  9. 貯蔵室と、
    前記貯蔵室の開口部に位置する第1扉と第2扉と、
    前記貯蔵室、前記第1扉、および、前記第2扉で囲まれた位置に配置されている請求項8に記載の結露除去構造体と、を含む冷熱機器。
  10. 冷却表面は、前記第1扉と第2扉との間の前記結露除去構造体の表面である請求項9の冷熱機器。
  11. 請求項1から8のいずれか1項に記載の結露除去構造体を有する、冷熱機器。
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