JP2018100413A - 研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール及び研磨剤の製造方法 - Google Patents

研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール及び研磨剤の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018100413A
JP2018100413A JP2018012221A JP2018012221A JP2018100413A JP 2018100413 A JP2018100413 A JP 2018100413A JP 2018012221 A JP2018012221 A JP 2018012221A JP 2018012221 A JP2018012221 A JP 2018012221A JP 2018100413 A JP2018100413 A JP 2018100413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
abrasive
fine particles
chamber
dlc film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018012221A
Other languages
English (en)
Inventor
本多 祐二
Yuji Honda
祐二 本多
紀夫 荒蒔
Norio Aramaki
紀夫 荒蒔
敦 氏家
Atsushi Ujiie
敦 氏家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
U Tec Co Ltd
Original Assignee
U Tec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by U Tec Co Ltd filed Critical U Tec Co Ltd
Priority to JP2018012221A priority Critical patent/JP2018100413A/ja
Publication of JP2018100413A publication Critical patent/JP2018100413A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】DLC膜が被覆された微粒子を用いることにより安価な研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール、研磨部材または研磨剤の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様は、微粒子53を有する研磨剤であり、前記微粒子は、Hv600以上(好ましくはHv1000以上)のビッカース硬さを有する粒子にDLC膜が被覆されたものであることを特徴とする研磨剤である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、DLC(Diamond Like Carbon)膜が被覆された微粒子を備えた研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール、研磨部材または研磨剤の製造方法に関する。
近年、金属材料や高硬度材料の研磨、特にラッピング等の仕上げ加工においては、研磨精度の向上要求に伴って、砥粒又はラップ剤としてダイヤモンド研磨粉が使用されている。例えばラッピング加工では、一般的に、ダイヤモンド研磨粉を油と混練した油性のペースト状研磨剤が使用されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、ダイヤモンド研磨粉を用いた研磨剤は高価であり、ダイヤモンド研磨粉を用いた研磨剤に近い研磨力を備えながら安価な研磨剤が求められている。
特開2002−146345号公報
本発明の一態様は、DLC膜が被覆された微粒子を用いることにより安価な研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール、研磨部材または研磨剤の製造方法を提供することを課題とする。
以下に、本発明の種々の態様について説明する。
[1]微粒子を有する研磨剤であり、
前記微粒子は、Hv600以上(好ましくはHv1000以上)のビッカース硬さを有する粒子にDLC膜が被覆されたものであることを特徴とする研磨剤。
[2]微粒子と、
水、油、アルコー、及び溶剤の群から選択された一つまたは複数と、
を具備し、
前記微粒子は、粒子(樹脂粒子を含む)にDLC膜が被覆されたものであることを特徴とする研磨剤。
[3]上記[1]において、
前記研磨剤は、水、油、アルコー、及び溶剤の群から選択された一つまたは複数を有することを特徴とする研磨剤。
[4]上記[1]乃至[3]のいずれか一項において、
前記DLC膜の水素含有量は40原子%以下(好ましくは30原子%以下)であることを特徴とする研磨剤。
[5]上記[1]乃至[3]のいずれか一項において、
前記DLC膜の水素含有量は25原子%以下であることを特徴とする研磨剤。
DLC膜の水素含有量を25原子%以下とすることで、DLC膜のビッカース硬さをHv2500程度まで高くすることができる。
[6]上記[1]乃至[5]のいずれか一項において、
前記DLC膜の膜厚は前記微粒子の粒径の1/200以上1/20以下であることを特徴とする研磨剤。
[7]上記[1]乃至[6]のいずれか一項において、
前記微粒子はサファイヤよりHv50以上硬いこと(好ましくはHv2400以上のビッカース硬さを有すること)を特徴とする研磨剤。
[8]上記[1]乃至[7]のいずれか一項において、
前記粒子は、ダイヤモンド粒子、セラミックス粒子及び樹脂粒子のいずれかであることを特徴とする研磨剤。
[9]上記[1]乃至[7]のいずれか一項において、
前記粒子は、Al、SiO、SiO、Si、WC、SiC、ジルコン、ガラスビーズ、炭化ホウ素及びPMMAの群から選択された一からなることを特徴とする研磨剤。
[10]上記[1]乃至[9]のいずれか一項において、
前記DLC膜は、周波数が10kHz〜1MHz(好ましくは50kHz〜500kHz)の高周波出力を用いたプラズマCVD法によって成膜されていることを特徴とする研磨剤。
[11]上記[1]乃至[10]のいずれか一項において、
前記粒子は角を有することを特徴とする研磨剤。
[12]上記[2]または[3]のいずれか一項において、
前記油または前記アルコールの粘性を高めるための増粘剤を有することを特徴とする研磨剤。
[13]上記[12]において、
前記増粘剤がヒュームドシリカであり、その配合量が研磨剤全体の1〜20重量%であることを特徴とする研磨剤。
[14]上記[1]乃至[13]のいずれか一項において、
前記微粒子の粒径は0.1μm以上100μm以下(好ましくは0.1μm以上50μm以下、より好ましくは0.1μm以上10μm以下)であることを特徴とする研磨剤。
[15]上記[2]、[3]、[12]及び[13]のいずれか一項において、
前記油が40℃での動粘度が1cSt以上の鉱物油であることを特徴とする研磨剤。
[16]上記[1]乃至[15]のいずれか一項に記載の研磨剤と、
前記研磨剤を収容する容器と、
を具備することを特徴とする研磨用品。
[17]上記[16]において、
前記容器には前記研磨剤を液状化する希釈剤が収容されていることを特徴とする研磨用品。
[18]上記[1]乃至[15]のいずれか一項に記載の研磨剤と、前記研磨剤を液状化する希釈剤と、噴射剤を充填した噴射容器を有することを特徴とする研磨剤エアゾール。
[19]
微粒子を固めたバルクを有する研磨部材であり、
前記微粒子は、Hv600以上(好ましくはHv1000以上)のビッカース硬さを有する粒子にDLC膜が被覆されたものであることを特徴とする研磨部材。
[20]上記[19]において、
前記研磨部材は、砥石または研磨用ディスクであることを特徴とする研磨部材。
[21]重力方向に対して略平行な断面の内部形状が円形または多角形であるチャンバー内に粒子を収容し、
前記チャンバーの内面に対向させた対向電極を前記チャンバー内に配置し、
前記チャンバーにアースを接続し、
前記チャンバー内を真空排気し、
前記断面に対して略垂直方向を回転軸として前記チャンバーを回転又は振り子動作させ、
前記チャンバー内に原料ガスを導入し、
前記対向電極に高周波電力を供給することにより、前記チャンバー内の粒子を攪拌あるいは回転させながらプラズマCVD法により、該粒子の表面にDLC膜を被覆することで微粒子を作製し、
水、油、アルコー、及び溶剤の群から選択された一つまたは複数と前記微粒子とを混合することを特徴とする研磨剤の製造方法。
[22]上記[21]において、
前記粒子はHv600以上(好ましくはHv1000以上)のビッカース硬さを有することを特徴とする研磨剤の製造方法。
[23]上記[21]または[22]において、
前記高周波電力の周波数は10kHz〜1MHz(好ましくは50kHz〜500kHz)であることを特徴とする研磨剤の製造方法。
本発明の一態様によれば、DLC膜が被覆された微粒子を用いることにより安価な研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール、研磨部材または研磨剤の製造方法を提供することができる。
本発明の一態様に係る研磨剤に用いられる微粒子を示す断面図である。 (A)〜(D)は、種々の形状の粒子を示す図である。 本発明の一態様に係る研磨剤エアゾールを示す断面図である。 (A)は本発明の一態様に係る研磨剤を製造する際に用いるプラズマCVD装置を示す断面図、(B)は(A)に示す200−200線に沿った断面図である。 成膜前のAl微粒子のサンプルと、Al微粒子の表面にDLC膜を成膜したサンプルを示す写真である。 図5に示すAl微粒子の表面にDLC膜を成膜したサンプルの光学顕微鏡写真である。 図5に示す成膜前のAl微粒子のサンプルの光学顕微鏡写真である。 図5に示すAl微粒子表面にDLC膜を成膜したサンプルのSEM画像である。 図5に示すAl微粒子の表面にDLC膜を成膜したサンプルをFE−SEM(電界放出形走査電子顕微鏡)によって測定した炭素分布図である。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
<研磨剤>
図1は、本発明の一態様に係る研磨剤に用いられる微粒子を示す断面図である。図2(A)〜(D)は、種々の形状の粒子を示す図である。
図1に示す微粒子53は、粒子51にDLC膜52が被覆されたものである。粒子は、Hv600以上(好ましくはHv1000以上)のビッカース硬さを有するとよい。また粒子51は角を有していてもよい。また、微粒子53の粒径Lは0.1μm以上100μm以下(好ましくは0.1μm以上50μm以下、より好ましくは0.1μm以上10μm以下)であるとよい。なお、本明細書において「粒径」とは、微粒子53の外径のなかで最も長い径Lを意味する。
粒子51は、種々の形状の粒子を用いることができ、例えば、図2(A)に示す不定形状の粒子、図2(B)に示す球形状の粒子、図2(C),(D)に示す突起形状の粒子などを用いることができる。図2(B)に示す球形状の粒子は例えば仕上げ研磨に用いることができ、図2(C),(D)に示す突起形状の粒子は例えば粗削り研磨に用いることができ、図2(A)に示す不定形状の粒子は種々の研磨に用いることができる。
DLC膜52の膜厚は微粒子53の粒径Lの1/200以上1/20以下であるとよい。DLC膜52の膜厚が微粒子53の粒径の1/20より厚いとDLC膜52が微粒子53から剥がれやすくなり、DLC膜52の膜厚が微粒子の粒径の1/200より薄いと研磨剤を使用して研磨を行った際にDLC膜52がすぐに削れてしまうからである。
粒子51には、ダイヤモンド粒子、セラミックス粒子及び樹脂粒子を用いることができ、例えばAl、SiO、SiO、Si、WC、SiC、ジルコン、ガラスビーズ、炭化ホウ素及びPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂;Poly methyl methacrylate)などの粒子を用いることができる。なお、粒子51が金属ではないとよい。例えば半導体製品を研磨する際に金属汚染が生じるからである。
ダイヤモンド粒子にDLC膜を被覆した微粒子及びPMMA粒子にDLC膜を被覆した微粒子は、例えば仕上げ研磨に用いることができ、Al、SiO、SiO、Si、WC、SiCそれぞれの粒子にDLC膜を被覆した微粒子は例えば粗削り研磨に用いることができる。例えば50μmのPMMA粒子にDLC膜を被覆した微粒子はPMMAより硬い金属を研磨対象としてもよい。
DLC膜はAl、SiO、SiO、Si、WC、SiC、PMMAそれぞれの粒子よりビッカース硬さが高いため、Al、SiO、SiO、Si、WC、SiC、PMMAそれぞれの粒子にDLC膜を被覆した微粒子のビッカース硬さは、Al、SiO、SiO、Si、WC、SiC、PMMAそれぞれの粒子のビッカース硬さより高くなる。
一方、DLC膜はダイヤモンド粒子よりビッカース硬さが低いため、ダイヤモンド粒子にDLC膜を被覆した微粒子のビッカース硬さはダイヤモンド粒子のビッカース硬さより低くなる。そこで、ダイヤモンド粒子にDLC膜を被覆した微粒子は、例えば以下のような研磨剤に用いることができる。
基板(例えばSi基板、ガラス基板等)上に付着している10nm〜100nmの汚れを除去する仕上げ研磨を行うために、その基板をダイヤモンド粒子を用いた研磨剤で研磨すると、ダイヤモンド粒子の角によって10nm以下のキズが基板表面についてしまうことがある。これに対し、ダイヤモンド粒子にDLC膜を被覆した微粒子を用いた研磨剤で基板を研磨すると、被覆されたDLC膜によってダイヤモンド粒子の角の硬度が低下し且つ角が滑りやすくなることで、基板表面にキズをつけなくすることができる。
DLC膜52の水素含有量は40原子%以下(好ましくは30原子%以下、より好ましくは25原子%以下)であるとよい。このようにDLC膜52の水素含有量を低くすることにより、DLC膜の硬度を高くすることができる。DLC膜52の硬度を25原子%以下とすることで、DLC膜のビッカース硬さをHv2500程度まで高くすることができる。
微粒子53はサファイヤよりHv50以上硬い(好ましくはHv2400以上のビッカース硬さを有する)とよい。
研磨剤は、上記の微粒子53に、水、油、アルコー、及び溶剤の群から選択された一つまたは複数を混合させたものであるとよく、油またはアルコールの粘性を高めるために増粘剤を混合させると好ましい。増粘剤はヒュームドシリカであるとよく、その配合量が研磨剤全体の1〜20重量%であるとよい。また、油は40℃での動粘度が1cSt以上の鉱物油であるとよい。なお、水、油、アルコー、及び溶剤の群から選択された一つまたは複数を微粒子53に混合させた研磨剤の場合、当該微粒子53にはHv600未満のビッカース硬さを有する粒子51にDLC膜52を被覆したものを用いてもよい。
上記の研磨剤は、種々のものを研磨することに用いることができ、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)の研磨剤として用いることもできる。
以下に、研磨剤の一例について説明する。
複数の微粒子53と油に増粘剤を加え、油をペースト状に粘稠化させて、油性の研磨剤組成物とする。この研磨剤組成物は、複数の微粒子53と油の分離性が抑制され、長距離の搬送は勿論のこと、ある程度長期間の保存が可能となる。
<研磨用品及び研磨剤エアゾール>
上記の研磨剤を容器に収容することで研磨用品を作製することができる。なお、本明細書において「容器」とは、注射器を含む概念である。容器には研磨剤を液状化する希釈剤が収容されていてもよい。
研磨剤エアゾールは、上記の研磨剤と、この研磨剤を液状化する希釈剤と、噴射剤を充填した噴射容器を有している。詳細には、上記の油性の研磨剤組成物を揮発性の高い希釈剤で液状に希釈し、得られた研磨液を噴射剤と共に噴射容器に充填することにより、油性の研磨剤エアゾールを製造することができる。なお、希釈剤と噴射剤は一般に同種のエアゾール製品に使用されるものでよく、例えば、希釈剤としてはシンナーのほか、イソヘキサンのような低級炭化水素類を使用でき、噴射剤としては液化炭化水素ガスまたは圧縮ガスを用いることができる。
増粘剤は、油をゲル化して半固体状のペーストとするものであり、微粒子の混合量が少ない場合や、低粘度の油を使用する場合であっても、均一で垂れ流れることのない研磨剤組成物の作製が可能となる。また、この増粘剤は、研磨剤組成物を用いて製造した油性のエアゾール製品においても、低粘度の液相中での微粒子の沈降防止に大きな効果を果たしている。
このような増粘剤としては、シリカゲル等のシリカ系、ベントナイト系、CMC等のセルロース系等のような公知の各種増粘剤を使用することができる。その中でも、研磨剤組成物での微粒子の分離抑制効果、並びに研磨剤エアゾールとしたときの微粒子の沈降防止効果が特に優れている点で、微細な二酸化ケイ素(SiO)であるヒュームドシリカが好ましい。ヒュームドドシリカとしては、例えば日本アエロジル社製のアエロジル/AEROSIL(商品名)を用いることができる。
また、増粘剤の添加量は、使用する油の種類や粘度、微粒子の量、増粘剤自体の種類等によって異なる。例えばヒュームドシリカの場合には、研磨剤組成物全体に対して1重量%以上で上記微粒子の分離抑制効果並びに沈降防止効果が認められ、20重量%を超えて添加してもその効果は変わらず且つコスト高になるだけであることから、1〜20重量%の範囲が好ましい。
また、微粒子の粒径は、エアゾール製品としたとき目詰まりなく噴霧することができる大きさであれば良く、一般的には平均粒径が60μm以下であることが好ましい。更に、使用する油は、エアゾール製品とするために40℃での動粘度が1cSt以上であれば特に制限はないが、鉱物油または合成油が好ましく、その中でも安価な鉱物油の使用が好ましい。
研磨剤エアゾールは、油性であるから錆の発生しやすい材料の研磨にも使用できるうえ、増粘剤の添加により微粒子の分散性が向上して沈降しにくくなっているため、使用時に容器を振って容易に微粒子を均一な分散状態にすることができる。尚、容器を振ったときの攪拌効率を高めるために、通常のごとく容器内に攪拌ボールを入れておけば、一層簡単且つ容易に攪拌することができる。
特に、一定量の噴射が行える定量バルブを備えたエアゾール容器を用いることによって、必要量だけを噴射して塗布することができ、微粒子の無駄な消費を防ぐことが可能となる。なお、定量バルブは、一般に使用量の少ない香水や医薬品等に使用され、1回の作動ごとに一定容量を噴射するように設計されているバルブである。
例えば、一例として図3に概略を示すように、定量バルブ2を備えた定量噴射型の容器1では、アクチュエーター3が押し下げられると、まず定量室2aとディップチューブ4との間が遮断され、更に押し下げると定量室2aが開いて内容物がノズル口5から大気中に噴射される。その後、アクチュエーター3を開放すると、最初に定量室2aから大気中への経路が遮断され、続いてディップチューブ4を通して内容物が定量室2aに供給されるようになっている。
また、容器1内には、油と増粘剤と希釈剤を主成分とした研磨剤と、これに液化炭化水素ガスのような噴射剤が含まれた液相6が収容されている。液相6には複数の微粒子が分散しており、液相6中には微粒子53が沈降している。また、容器1内には、液化炭化水素ガスのような噴射剤からなる気相8と、撹拌効率を高めるための撹拌ボール9が収容されている。
<研磨部材>
研磨部材は、上記の微粒子53を固めたバルクを有し、微粒子53は、Hv600以上(好ましくはHv1000以上)のビッカース硬さを有する粒子51にDLC膜52が被覆されたものである。例えば砥石、研磨用ディスクなどである。
<研磨剤の製造方法>
図4(A)は、本発明の一態様に係る研磨剤を製造する際に用いるプラズマCVD装置を示す断面図であり、図4(B)は、図4(A)に示す200−200線に沿った断面図である。このプラズマCVD装置は、粒子51の表面にDLC膜を被覆させるための装置である。
本実施の形態では、内部断面形状が多角形である容器に粒子51を収容し、この粒子51にDLC膜を被覆させるプラズマCVD装置について説明するが、容器の内部断面形状は多角形に限られず、容器の内部断面形状を円形又は楕円形にすることも可能である。内部断面形状が多角形の容器と円形又は楕円形の容器との違いは、円形又は楕円形の容器に比べて多角形の容器の方が粒径の小さい粒子にDLC膜を均一性よく被覆できる点である。
図4(A),(B)に示すように、プラズマCVD装置は円筒形状のチャンバー13を有している。このチャンバー13の一方端はチャンバー蓋21aによって閉じられており、チャンバー13の他方端はチャンバー蓋21bによって閉じられている。チャンバー13及びチャンバー蓋21a,21bそれぞれはアース(接地電位)に接続されている。
チャンバー13の内部には粒子51を収容する導電性の容器が配置されている。この容器は、円筒形状の第1容器部材29と、第2容器部材29aと、第1のリング状部材29bと、第2のリング状部材29cとを有している。第1容器部材29、第2容器部材29a、第1及び第2のリング状部材29b,29cそれぞれは導電性を有している。
第1容器部材29の一方端は閉じられており、第1容器部材29の一方端側にはチャンバー13の外側に延出した延出部29dが形成されている。第1容器部材29の他方端は開口されている。前記延出部29dはアースに接続されている。
第1容器部材29の内部には第2容器部材29aが配置されており、第2容器部材29aは、図4(B)に示すようにその断面が六角形のバレル形状を有しており、図4(B)で示す断面は重力方向11に対して略平行な断面である。なお、本明細書において「略平行」とは、完全な平行に対して±3°ずれているものも含む意味である。また、本実施の形態では、六角形のバレル形状の第2容器部材29aを用いているが、これに限定されるものではなく、六角形以外の多角形のバレル形状の第2容器部材を用いることも可能である。
第2容器部材29aの一方端は第1のリング状部材29bによって第1容器部材29の内部に取り付けられており、第2容器部材29aの他方端は第2のリング状部材29cによって第1容器部材29の内部に取り付けられている。言い換えると、第1のリング状部材29bは第2容器部材29aの一方側に位置しており、第2のリング状部材29cは第2容器部材29aの他方側に位置している。第1及び第2のリング状部材29b,29cそれぞれの外周は第1容器部材29の内面に繋げられており、第1及び第2のリング状部材29b,29cそれぞれの内周は第2容器部材29aの内面よりガスシャワー電極(対向電極)21側に位置されている。
第1のリング状部材29bと第2のリング状部材29cとの距離(即ち第2容器部材29aの一方端と他方端との距離)は、第1容器部材29の一方端と他方端との距離に比べて小さい。また、第1及び第2のリング状部材29b,29cそれぞれは第1容器部材29の内側に配置されている。そして、第2容器部材29aの内面と第1及び第2のリング状部材29b,29cによって囲まれたスペースにはコーティング対象物としての粉体(粒子)51が収容されるようになっている。言い換えると、第2容器部材29aにおける多角形を構成する内面129aとこの内面129aを囲む第1及び第2のリング状部材29b,29cそれぞれの面129b,129c(第1及び第2のリング状部材が互いに対向する面)とによって収容面が構成され、この収容面上に粒子51が位置されている。
なお、第2容器部材29aにおける多角形を構成する内面129aとこの内面129aを囲む第1及び第2のリング状部材それぞれの面129b,129cからなる収容面以外の容器の表面を、アース遮蔽部材(図示せず)によって覆ってもよい。第1容器部材29、第1及び第2のリング状部材29b,29cそれぞれと前記アース遮蔽部材とは5mm以下(好ましくは3mm以下)の間隔を有しているとよい。前記アース遮蔽部材は接地電位に接続されている。
また、プラズマCVD装置は、チャンバー13内に原料ガスを導入する原料ガス導入機構を備えている。この原料ガス導入機構は筒状のガスシャワー電極(対向電極)21を有している。このガスシャワー電極21は第2容器部材29a内に配置されている。即ち、第2容器部材29aの他方側には開口が形成されており、この開口からガスシャワー電極21が挿入されている。
ガスシャワー電極21は電源23に電気的に接続されており、電源23によって高周波電力がガスシャワー電極21に供給されるようになっている。電源23は、周波数が10kHz〜1MHzの高周波電源を用いることが好ましく、より好ましくは周波数が50kHz〜500kHzの高周波電源を用いることである。このように周波数の低い電源を用いることにより、1MHzより高い周波数の電源を用いた場合に比べて、ガスシャワー電極21と第2容器部材29aとの間より外側にプラズマが分散するのを抑制することができる。言い換えると、ガスシャワー電極21と第2容器部材29aとの間にプラズマを閉じ込めることができる。10kHz〜1MHzのRFプラズマを用いると、このような閉じられたプラズマ空間内、すなわちバレル(第2容器部材29a)内で誘導加熱が起こりづらく、かつ成膜時に十分なVDCが粒子51にかかるので、硬度の高いDLC膜が容易に形成しやすい。逆に13.56MHzのようなRFプラズマを用いると、閉じられたプラズマ空間では、粒子51にVDCがかかりづらいので硬度の高いDLC膜が形成しにくい。
容器内に収容されている粒子51と対向する対向面以外のガスシャワー電極(対向電極)21の表面はアース遮蔽部材27aによって遮蔽されている。このアース遮蔽部材27aとガスシャワー電極21とは5mm以下(好ましくは3mm以下)の間隔を有している。
高周波電力が供給されるガスシャワー電極21をアース遮蔽部材27aで覆うことにより、第2容器部材29aの内側に高周波出力を集中させることができ、その結果、容器内に収容された粒子51に集中的に高周波電力を供給することができる。
ガスシャワー電極21の一方側の前記対向面には、単数又は複数の原料ガスをシャワー状に吹き出すガス吹き出し口が複数形成されている。このガス吹き出し口は、ガスシャワー電極21の底部(前記対向面)に配置され、第2容器部材29aに収容された粒子51と対向するように配置されている。即ち、ガス吹き出し口は第2容器部材29aの内面に対向するように配置されている。
また、図4(B)に示すように、ガスシャワー電極21は、重力方向11に対して逆側の表面が前記逆側に凸の形状を有している。言い換えると、ガスシャワー電極21の断面形状は、底部以外が円形又は楕円形となっている。これにより、第2容器部材29aを回転させているときに円形又は楕円形とされた部分(凸形状の部分)に微粒子1が乗っても、その微粒子1をガスシャワー電極21から落下させることができる。
ガスシャワー電極21の他方側は真空バルブ26aを介してマスフローコントローラ(MFC)22の一方側に接続されている。マスフローコントローラ22の他方側は真空バルブ26b及び図示せぬフィルターなどを介して原料ガス発生源20aに接続されている。
また、ガスシャワー電極21の他方側は真空バルブ(図示せず)を介して図示せぬマスフローコントローラ(MFC)の一方側に接続されている。このマスフローコントローラの他方側はアルゴンガスボンベ(図示せず)に接続されている。
第1容器部材29には回転機構(図示せず)が設けられており、この回転機構によりガスシャワー電極21を回転中心として第1容器部材29及び第2容器部材29aを図4(B)に示す矢印のように回転又は振り子動作させることで第2容器部材29a内の粒子51を攪拌あるいは回転させながら被覆処理を行うものである。前記回転機構により第1容器部材29及び第2容器部材29aを回転させる際の回転軸は、略水平方向(重力方向11に対して垂直方向)に平行な軸である。なお、本明細書において「略水平方向」とは、完全な水平方向に対して±3°ずれているものも含む意味である。また、チャンバー13内の気密性は、第1容器部材29の回転時においても保持されている。
また、プラズマCVD装置は、チャンバー13内を真空排気する真空排気機構を備えている。例えば、チャンバー13には排気口(図示せず)が複数設けられており、排気口は真空ポンプ(図示せず)に接続されている。
また、真空排気機構によって第1容器部材29内からチャンバー13外へガスが排気される経路における最小径又は最小隙間が5mm以下(好ましくは3mm以下)となるように、チャンバー13内には図示せぬアース部材が配置されている。ガスシャワー電極21から第2容器部材29a内に導入された原料ガスは、前記最小径又は最小隙間を通って排気口から排気されるようになっている。このとき、前記最小径又は最小隙間を5mm以下とすることにより、第2容器部材29a内に収容された粒子51の近傍にプラズマを閉じ込めることを妨げないようにすることができる。つまり、前記最小径又は最小隙間を5mmより大きくすると、プラズマが分散してしまったり、異常放電を起こすおそれがある。言い換えると、前記最小径又は最小隙間を5mm以下とすることにより、排気口側にDLC膜が成膜されてしまうことを抑制できる。
また、ガスシャワー電極21はヒーター(図示せず)を有している。また、プラズマCVD装置は、第2容器部材29aの内面に収容された粒子51に振動を加えるための打ち付け部材としてのアース棒(図示せず)を有していてもよい。つまり、アース棒は、その先端を、駆動機構(図示せず)によってチャンバー13に設けられた開口を通して第1容器部材29又はアース遮蔽部材に打ち付けることができるようになっているとよい。第1容器部材29とともに回転しているアース遮蔽部材にアース棒を連続的に打ち付けることにより、第2容器部材29a内に収容された粒子51に振動を加えることが可能となる。これにより、粒子51が凝集するのを防ぎ、粒子51の攪拌及び混合を促進することができる。尚、アース遮蔽部材と第1容器部材29とは図示せぬ絶縁部材によって繋げられており、アース遮蔽部材からの振動が前記絶縁部材を通して第1容器部材29に伝えられるようになっているとよい。
次に、研磨剤の製造方法について詳細に説明する。
この研磨剤の製造方法は、上記プラズマCVD装置を用いて粒子51にDLC膜を被覆するものである。
まず、複数の粒子51を第2容器部材29a内に収容する。粒子51の平均粒径は例えば50μm程度である。また、粒子51は、Hv600以上(好ましくはHv1000以上)のビッカース硬さを有するとよい。
この後、真空ポンプを作動させることによりチャンバー13内を所定の圧力(例えば5×10−5Torr程度)まで減圧する。これと共に、回転機構により第1容器部材29及び第2容器部材29aを回転させることで、第2容器部材29aの内部に収容された粒子51が容器内面において攪拌又は回転される。なお、ここでは、第1容器部材29及び第2容器部材29aを回転させているが、第1容器部材29及び第2容器部材29aを回転機構によって振り子動作させることも可能である。
次いで、原料ガス発生源20aにおいて原料ガスを発生させ、マスフローコントローラ22によって原料ガスを所定の流量に制御し、流量制御された原料ガスをガスシャワー電極21の内側に導入する。そして、ガスシャワー電極21のガス吹き出し口から原料ガスを吹き出させる。これにより、第2容器部材29a内を攪拌又は回転しながら動いている粒子51に原料ガスが吹き付けられ、制御されたガス流量と排気能力のバランスによって、CVD法による成膜に適した圧力に保たれる。
また、第1容器部材29とともに回転しているアース遮蔽部材27に駆動機構によってアース棒を連続的に打ち付ける。これにより、第2容器部材29a内に収容された粒子51に振動を加え、粒子51が凝集するのを防ぎ、粒子51の攪拌及び混合を促進させることができる。
この後、ガスシャワー電極21に電源23から例えば150Wで250kHzのRF出力が供給される。この際、第1容器部材29、第1、第2のリング状部材29b,29c及び第2容器部材29aと粒子51はアースに接続されている。これにより、ガスシャワー電極21と第2容器部材29aとの間にプラズマが着火され、第2容器部材29a内にプラズマが発生され、DLC膜が粒子51の表面に被覆される。つまり、第2容器部材29aを回転させることによって粒子51を攪拌し、回転させているため、粒子51の表面全体にDLC膜を均一に被覆した微粒子を作製することが容易にできる。
次に、上記のようにして作製した微粒子と、水、油、アルコー、及び溶剤の群から選択された一つまたは複数とを混合することで研磨剤を製造する。
上記実施の形態によれば、ガスシャワー電極21に高周波電力を印加し、粒子51を収容する容器にアースを接続する装置構成とするため、ガスシャワー電極21にアースを接続し、容器に高周波電力を印加する場合に比べて、プラズマCVD装置の機械構造を簡素化でき、装置コストを低減できる。また、プラズマCVD装置の機械構造を簡素化できるため、メンテナンス性が良くなる。
また、本実施の形態では、ガスシャワー電極21に高周波電力を印加する装置構成とするため、容器に高周波電力を印加する場合に比べて、マッチングを取りやすく、チューニングを外れにくくすることができる。その理由は、容器に高周波電力を印加する構成とすると、容器の回転運動によりインピーダンスが常時変化するため、マッチングが取りにくく、チューニングが外れやすくなるからである。
また、本実施の形態では、六角形のバレル形状の第2容器部材29a自体を回転させることで粒子51自体を回転させ攪拌でき、更にバレルを六角形とすることにより、粒子51を重力により定期的に落下させることができる。このため、攪拌効率を飛躍的に向上させることができ、粉体(微粒子)を扱う時にしばしば問題となる水分や静電気力による粉体の凝集を防ぐことができる。つまり回転により、攪拌と、凝集した粒子51の粉砕を同時かつ効果的に行うことができる。したがって、粒径の非常に小さい粒子51にDLC膜を被覆することが可能となる。具体的には、粒径が50μm以下の粒子(特に5μm以下の粒子)にDLC膜を被覆することが可能となる。
また、本実施の形態では、容器内に収容されている粒子51と対向する対向面以外のガスシャワー電極21の表面をアース遮蔽部材27aによって遮蔽している。このため、第2容器部材29aの内面とそれに対向するガスシャワー電極21との間にプラズマを発生させることができる。つまり、第2容器部材29aの内側に高周波出力を集中させることができ、その結果、第2容器部材29aの内面に収容された粒子51(即ち前記収容面上に位置された粒子51)に集中的に高周波電力を供給することができ、高周波電力を効果的に粒子51に供給することができる。したがって、第2容器部材29aの内面と第1、第2のリング状部材29b,29cとで囲まれた粒子51を収容するスペース以外の部分(前記収容面以外の容器の表面)にDLC膜が付着するのを抑制することができる。また、高周波電力量を従来のプラズマCVD装置に比べて小さくすることができる。
また、本実施の形態では、容器またはアース遮蔽部材にアース棒を連続的に打ち付けることにより、第2容器部材29a内に収容された粒子51の攪拌及び混合を促進させることができる。したがって、より小さい粒径を有する粒子51に対しても均一性良くDLC膜を被覆することが可能となる。
また、上記実施の形態において容器の内部断面形状を円形にする場合は、例えば、図4(A),(B)に示すプラズマCVD装置から第2容器部材29aを無くした装置に変更することにより実施することが可能となる。
また、上記実施の形態において容器の内部断面形状を楕円形にする場合は、例えば、図4(A),(B)に示すプラズマCVD装置から第2容器部材29aを無くし、さらに第1容器部材29の内部断面形状を楕円形にした装置に変更することにより実施することが可能となる。
また、上記実施の形態では、第1容器部材29にプラズマ電源23を接続し、ガスシャワー電極21に接地電位を接続する構成としているが、これに限定されるものではなく、次のように変更して実施することも可能である。例えば、第1容器部材29にプラズマ電源23を接続し、ガスシャワー電極21に第2のプラズマ電源を接続する構成とすることも可能である。
図5は、成膜前のAl微粒子のサンプルと、Al微粒子の表面にDLC膜を成膜したサンプルを示す写真である。
図5に示すように、成膜前のAl微粒子は白色であり、DLC膜を成膜した後のAl微粒子は茶色である。
DLC膜の成膜条件は下記のとおりである。
成膜装置: 図4に示すプラズマCVD装置
Al微粒子の粒径: 50μm
DLC膜の膜厚: 400nm
Arガス: 20cc/分
トルエン: 7cc/分
成膜時の圧力: 8Pa
RF出力: 20W
図6は、図5に示すAl微粒子の表面にDLC膜を成膜したサンプルの光学顕微鏡写真である。図7は、図5に示す成膜前のAl微粒子のサンプルの光学顕微鏡写真である。
図6及び図7によれば、Al微粒子の表面にはDLC膜が成膜されていることが確認できる。
図8は、図5に示すAl微粒子の表面にDLC膜を成膜したサンプルのSEM画像である。図9は、図5に示すAl微粒子の表面にDLC膜を成膜したサンプルをFE−SEM(電界放出形走査電子顕微鏡)によって測定した炭素分布図である。
図8及び図9によれば、Al微粒子の表面に炭素が均一性よく分布していることが分かり、DLC膜が均一性よく成膜されていることが確認できる。
1…容器
2…定量バルブ
2a…定量室
3…アクチュエーター
4…ディップチューブ
5…ノズル口
6…液相
8…気相
9…撹拌ボール
11…重力方向
13…チャンバー
20a…原料ガス発生源
21…ガスシャワー電極
21a,21b…チャンバー蓋
22…マスフローコントローラ(MFC)
23…電源
26a,26b…真空バルブ
27a…アース遮蔽部材
29…第1容器部材
29a…第2容器部材
29b…第1のリング状部材
29c…第2のリング状部材
29d…延出部
51…粒子
52…DLC膜
53…微粒子
129a…第2容器部材における多角形を構成する内面
129b…第1のリング状部材の面
129c…第2のリング状部材の面

Claims (12)

  1. 微粒子を有する研磨剤であり、
    前記微粒子は、Hv600以上のビッカース硬さを有する粒子にDLC膜が被覆されたものであり、
    前記研磨剤は、水、油及び溶剤の群から選択された一つまたは複数を有することを特徴とする研磨剤。
  2. 微粒子と、
    水、油及び溶剤の群から選択された一つまたは複数と、
    を具備し、
    前記微粒子は、粒子にDLC膜が被覆されたものであることを特徴とする研磨剤。
  3. 請求項1または2において、
    前記DLC膜の水素含有量は25原子%以下であることを特徴とする研磨剤。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項において、
    前記微粒子はサファイヤよりHv50以上硬いことを特徴とする研磨剤。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項において、
    前記微粒子は、ダイヤモンド粒子、セラミックス粒子及び樹脂粒子のいずれかであることを特徴とする研磨剤。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項において、
    前記微粒子は、Al、SiO、SiO、Si、WC、SiC、ジルコン、ガラスビーズ、炭化ホウ素及びPMMAの群から選択された一からなることを特徴とする研磨剤。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項において、
    前記微粒子の粒径は0.1μm以上10μm以下であることを特徴とする研磨剤。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の研磨剤と、
    前記研磨剤を収容する容器と、
    を具備することを特徴とする研磨用品。
  9. 請求項8において、
    前記容器には前記研磨剤を液状化する希釈剤が収容されていることを特徴とする研磨用品。
  10. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の研磨剤と、前記研磨剤を液状化する希釈剤と、噴射剤を充填した噴射容器を有することを特徴とする研磨剤エアゾール。
  11. 重力方向に対して略平行な断面の内部形状が円形または多角形であるチャンバー内に粒子を収容し、
    前記チャンバーの内面に対向させた対向電極を前記チャンバー内に配置し、
    前記チャンバーにアースを接続し、
    前記チャンバー内を真空排気し、
    前記断面に対して略垂直方向を回転軸として前記チャンバーを回転又は振り子動作させ、
    前記チャンバー内に原料ガスを導入し、
    前記対向電極に高周波電力を供給することにより、前記チャンバー内の粒子を攪拌あるいは回転させながらプラズマCVD法により、該粒子の表面にDLC膜を被覆することで微粒子を作製し、
    水、油及び溶剤の群から選択された一つまたは複数と前記微粒子とを混合することを特徴とする研磨剤の製造方法。
  12. 請求項11において、
    前記高周波電力の周波数は10kHz〜1MHzであることを特徴とする研磨剤の製造方法。
JP2018012221A 2018-01-29 2018-01-29 研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール及び研磨剤の製造方法 Pending JP2018100413A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018012221A JP2018100413A (ja) 2018-01-29 2018-01-29 研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール及び研磨剤の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018012221A JP2018100413A (ja) 2018-01-29 2018-01-29 研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール及び研磨剤の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013223141A Division JP2015086238A (ja) 2013-10-28 2013-10-28 研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール、研磨部材及び研磨剤の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018100413A true JP2018100413A (ja) 2018-06-28

Family

ID=62715134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018012221A Pending JP2018100413A (ja) 2018-01-29 2018-01-29 研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール及び研磨剤の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018100413A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63283858A (ja) * 1987-05-15 1988-11-21 Mitsubishi Metal Corp 硬質複合粉末研磨材
JPS63284285A (ja) * 1987-05-15 1988-11-21 Mitsubishi Metal Corp 切断および研削用硬質複合粉末砥粒
JPH09505529A (ja) * 1993-11-23 1997-06-03 プラスモテッグ エンジニアリング センター 精密表面処理のための研磨材およびその製造方法
JP2000190229A (ja) * 1998-12-24 2000-07-11 Fuji Photo Film Co Ltd 研磨体
JP2002146345A (ja) * 2000-11-07 2002-05-22 Trusco Nakayama Corp 油性ダイヤモンドペースト研磨剤組成物及びそのエアゾール研磨剤製品
WO2009098784A1 (ja) * 2008-02-06 2009-08-13 Youtec Co., Ltd. プラズマcvd装置、プラズマcvd方法及び攪拌装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63283858A (ja) * 1987-05-15 1988-11-21 Mitsubishi Metal Corp 硬質複合粉末研磨材
JPS63284285A (ja) * 1987-05-15 1988-11-21 Mitsubishi Metal Corp 切断および研削用硬質複合粉末砥粒
JPH09505529A (ja) * 1993-11-23 1997-06-03 プラスモテッグ エンジニアリング センター 精密表面処理のための研磨材およびその製造方法
JP2000190229A (ja) * 1998-12-24 2000-07-11 Fuji Photo Film Co Ltd 研磨体
JP2002146345A (ja) * 2000-11-07 2002-05-22 Trusco Nakayama Corp 油性ダイヤモンドペースト研磨剤組成物及びそのエアゾール研磨剤製品
WO2009098784A1 (ja) * 2008-02-06 2009-08-13 Youtec Co., Ltd. プラズマcvd装置、プラズマcvd方法及び攪拌装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190032205A1 (en) Plasma cvd apparatus, plasma cvd method, and agitating device
US6015597A (en) Method for coating diamond-like networks onto particles
JP6955023B2 (ja) 静電チャックのための新しい修理方法
WO2013176168A1 (ja) プラズマ処理装置用部品およびプラズマ処理装置用部品の製造方法
JP2012191200A (ja) プラズマ処理装置
JP2015086238A (ja) 研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール、研磨部材及び研磨剤の製造方法
US20070111642A1 (en) Apparatus and methods for slurry cleaning of etch chambers
JP2013176770A (ja) 表面フッ化微粒子、表面フッ化装置及び表面フッ化微粒子の製造方法
WO2017195448A1 (ja) 離型剤及びその製造方法、離型剤用品、離型剤エアゾール及び離型剤付き部材
JP6994241B2 (ja) プラズマcvd装置、プラズマcvd方法及び微粒子又は電子部品の製造方法
JP2018100413A (ja) 研磨剤、研磨用品、研磨剤エアゾール及び研磨剤の製造方法
KR101906641B1 (ko) 플라즈마 처리 장치
JP3323764B2 (ja) 処理方法
WO2006120843A1 (ja) プラズマクリーニング方法、成膜方法およびプラズマ処理装置
JP5736317B2 (ja) コーティング設備のための洗浄方法
KR100988175B1 (ko) 세라믹 코팅막 형성 장치
Alexandrov et al. Formation of fractal structures from Silicon dioxide nanoparticles synthesized by RF atmospheric pressure plasma enhanced chemical vapor deposition
WO2017195449A1 (ja) 潤滑剤及びその製造方法、潤滑剤用品、潤滑剤エアゾール、潤滑剤付き部材及び潤滑剤付き可動部材の製造方法
CN112349575B (zh) 喷淋板、下部电介质和等离子体处理装置
JP5911368B2 (ja) 成膜装置及び成膜方法
JP2007308752A (ja) 撥水性薄膜及び撥水性薄膜の製造方法
WO2021167067A1 (ja) 複合装置及び被覆微粒子の製造方法
JP4083030B2 (ja) プラズマ処理装置
JP6872424B2 (ja) チャンバ、チャンバの製造方法、チャンバのメンテナンス方法、プラズマ処理装置、及びプラズマ処理方法
CN1161386A (zh) 用于等离子体处理的设备和方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190604