JP2018100023A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2018100023A
JP2018100023A JP2016247644A JP2016247644A JP2018100023A JP 2018100023 A JP2018100023 A JP 2018100023A JP 2016247644 A JP2016247644 A JP 2016247644A JP 2016247644 A JP2016247644 A JP 2016247644A JP 2018100023 A JP2018100023 A JP 2018100023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
void ratio
tire
maximum difference
land
difference position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016247644A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6928444B2 (ja
Inventor
川上 和紀
Kazunori Kawakami
和紀 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2016247644A priority Critical patent/JP6928444B2/ja
Priority to CN201720945902.1U priority patent/CN207077951U/zh
Priority to US15/793,083 priority patent/US20180170122A1/en
Priority to DE102017125222.3A priority patent/DE102017125222A1/de
Publication of JP2018100023A publication Critical patent/JP2018100023A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6928444B2 publication Critical patent/JP6928444B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/08Electric-charge-dissipating arrangements
    • B60C19/082Electric-charge-dissipating arrangements comprising a conductive tread insert
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/0327Tread patterns characterised by special properties of the tread pattern
    • B60C11/033Tread patterns characterised by special properties of the tread pattern by the void or net-to-gross ratios of the patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/0008Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts characterised by the tread rubber
    • B60C2011/0016Physical properties or dimensions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】 車両から路面への導電性を確保しつつ、タイヤ性能の低下を抑制することができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 空気入りタイヤにおいては、導電部は、タイヤ幅方向の最外側の周溝間に配置されると共に、全体ボイド比最大差位置を含む陸部に配置され、全体ボイド比最大差位置は、トレッドゴムのタイヤ幅方向の接地端間における外表面のボイド比において、タイヤ幅方向の一方側と他方側とのボイド比の差が最大となる位置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、導電性ゴムで形成される導電部を備える空気入りタイヤに関する。
従来、空気入りタイヤとして、導電性ゴムで形成される導電部を備える空気入りタイヤが、知られている(例えば、特許文献1及び2)。導電部は、トレッドゴムの外表面からタイヤ径方向の内側に向けて延びている。これにより、車両から路面への導電性を確保することができる一方で、タイヤ性能を低下させてしまう傾向があった。
特開平8−34204号公報 特開2013−23200号公報
そこで、課題は、車両から路面への導電性を確保しつつ、タイヤ性能の低下を抑制することができる空気入りタイヤを提供することである。
空気入りタイヤは、タイヤ周方向に沿って延びる複数の周溝と前記複数の周溝で区画される複数の陸部とを、路面に接地する外表面側に有するトレッドゴムを備え、前記トレッドゴムは、非導電性ゴムで形成される非導電部と、導電性ゴムで形成され、外表面からタイヤ径方向の内側に向けて延びる導電部と、を備え、前記導電部は、タイヤ幅方向の最外側の周溝間に配置されると共に、全体ボイド比最大差位置を含む陸部に配置され、前記全体ボイド比最大差位置は、前記トレッドゴムのタイヤ幅方向の接地端間における外表面のボイド比において、タイヤ幅方向の一方側と他方側とのボイド比の差が最大となる位置である。
また、空気入りタイヤにおいては、前記導電部の少なくとも一部は、前記全体ボイド比最大差位置と前記陸部ボイド比最大差位置との間に配置され、前記陸部ボイド比最大差位置は、前記全体ボイド比最大差位置を含む陸部における外表面のボイド比において、タイヤ幅方向の一方側と他方側とのボイド比の差が最大となる位置である、という構成でもよい。
また、空気入りタイヤにおいては、前記導電部は、前記陸部ボイド比最大差位置よりも、前記全体ボイド比最大差位置の近くに配置される、という構成でもよい。
また、空気入りタイヤにおいては、前記導電部は、周全長ボイド比最小位置を含むように配置され、前記周全長ボイド比最小位置は、前記全体ボイド比最大差位置を含む陸部の外表面において、タイヤ周方向の全長におけるボイド比が最小となる位置である、という構成でもよい。
以上の如く、空気入りタイヤは、車両から路面への導電性を確保しつつ、タイヤ性能の低下を抑制することができる、という優れた効果を奏する。
図1は、一実施形態に係る空気入りタイヤの要部図であって、タイヤ子午面における断面図である。 図2は、同実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド面の要部展開図である。 図3は、図2における陸部及び溝の境界を説明する図である。 図4は、図1のIV領域拡大図である。 図5は、他の実施形態に係る空気入りタイヤの要部拡大図であって、タイヤ子午面における断面図である。
以下、空気入りタイヤにおける一実施形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。なお、各図(図5同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
図1(以下の図も同様)において、第1の方向D1は、タイヤ回転軸と平行であるタイヤ幅方向D1であり、第2の方向D2は、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ともいう)1の直径方向であるタイヤ径方向D2であり、第3の方向D3は、タイヤ回転軸周りであるタイヤ周方向(図2参照)D3である。また、タイヤ赤道面S1は、タイヤ回転軸に直交する面で且つタイヤ幅方向D1の中心に位置する面であり、タイヤ子午面は、タイヤ回転軸を含む面で且つタイヤ赤道面S1と直交する面である。
図1に示すように、本実施形態に係るタイヤ1は、ビード2aを有する一対のビード部2と、各ビード部2からタイヤ径方向D2の外側に延びるサイドウォール部3と、一対のサイドウォール部3のタイヤ径方向D2の外端部に連接され、外表面が路面に接するトレッド面を構成するトレッド部4とを備えている。なお、タイヤ1は、リム20に装着されており、タイヤ1の内部は、空気により加圧されている。
タイヤ1は、一対のビード2a,2aの間に架け渡されるカーカス層5と、カーカス層5の内側に配置され、空気圧を保持するために、気体の透過を阻止する機能に優れるインナーライナー6とを備えている。カーカス層5及びインナーライナー6は、ビード部2、サイドウォール部3、及びトレッド部4に亘って、タイヤ内周に沿って配置されている。
カーカス層5は、本実施形態においては、1つのカーカスプライで構成されている。カーカスプライは、ビード2aを巻き込むようにビード2aの周りで折り返されている。また、カーカスプライは、コードと、コードを被覆するトッピングゴムとを備えている。
ビード部2は、外表面を構成すべく、カーカス層5のタイヤ幅方向D1の外側に配置されるリムストリップゴム2bを備えている。リムストリップゴム2bは、リム20に接触する部分に配置されている。サイドウォール部3は、外表面を構成すべく、カーカス層5のタイヤ幅方向D1の外側に配置されるサイドウォールゴム3aを備えている。
トレッド部4は、外表面がトレッド面を構成するように、カーカス層5の外周側に配置されるトレッドゴム7と、カーカス層5とトレッドゴム7との間に配置されるベルト部8とを備えている。即ち、ベルト部8は、カーカス層5の外周側に配置されていると共に、トレッドゴム7の内周側に配置されている。
ベルト部8は、カーカス層5を補強すべく、本実施形態においては、二層のベルトプライ8a,8bを備えている。なお、ベルト部8は、ベルトプライ8a,8bを補強すべく、ベルトプライ8a,8bのタイヤ径方向D2の外側に補強プライを備えていてもよい。ベルトプライ8a,8b及び補強プライは、コードと、コードを被覆するトッピングゴムとを備えている。
トレッドゴム7は、外表面側に、タイヤ周方向D3に沿って延びる複数の周溝9,10と、複数の周溝9,10により区画される複数の陸部11〜13とを備えている。本実施形態においては、周溝9,10は、四つ備えられており、陸部11〜13は、五つ備えられている。例えば、周溝9,10は、三つ以上備えられていることが好ましく、四つ以上備えられていることがより好ましい。なお、周溝9,10及び陸部11〜13の数量は、斯かる構成に限られない。
タイヤ幅方向D1の最外側に配置される周溝9は、ショルダー周溝9といい、ショルダー周溝9よりもタイヤ幅方向D1の内側に配置される周溝10は、センター周溝10という。また、ショルダー周溝9よりもタイヤ幅方向D1の外側に配置される陸部11は、ショルダー陸部11といい、ショルダー周溝9及びセンター周溝10の間に配置される陸部12は、メディエイト陸部12といい、センター周溝10,10の間に配置される陸部13は、センター陸部13という。
また、トレッドゴム7は、非導電性ゴムで形成される非導電部14と、導電性ゴムで形成され、外表面からタイヤ径方向D2の内側に向けて延びる導電部15とを備えている。なお、導電性ゴムは、体積抵抗率が10Ω・cm未満を示すゴムが例示され、原料ゴムに補強剤として、例えば、カーボンブラックを高比率で配合したものが例示される。また、非導電性ゴムは、体積抵抗率が10Ω・cm以上を示すゴムが例示され、原料ゴムに補強剤として、例えば、シリカを高比率で配合したものが例示される。
そして、本実施形態に係るタイヤ1においては、導電部15は、トレッドゴム7の外表面からベルト部8まで延びていると共に、ベルト部8の各トッピングゴム、カーカス層5のトッピングゴム、及びリムストリップゴム2bは、それぞれ導電性ゴムで形成されている。これにより、タイヤ1は、トレッド面とリム20とを電気的に接続する導電経路を備えている。なお、導電経路は、斯かる構成に限られず、導電部15とリム20とを電気的に接続するように構成されていればよい。
そして、導電部15は、タイヤ幅方向D1の最外側に配置されるショルダー周溝9,9間に配置されている。これにより、導電部15は、トレッドゴム7の外表面(トレッド面)が路面に接地する接地面のうち、タイヤ幅方向D1の外側端である接地端7a,7b間に配置されることになるため、路面に確実に接地する。なお、該接地面は、タイヤ1を正規リム20にリム組みし、正規内圧を充填した状態でタイヤ1を平坦な路面に垂直に置き、正規荷重を加えたときの路面に接地するトレッド面を指す。
正規リム20は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ1ごとに定めるリム20であり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば「Design Rim」、ETRTOであれば「Measuring Rim」となる。
正規内圧は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ1ごとに定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、ETRTOであれば「INFLATIONPRESSURE」であるが、タイヤ1が乗用車用である場合には180KPaとする。
正規荷重は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ1ごとに定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば上記の表に記載の最大値、ETRTOであれば「LOAD CAPACITY」であるが、タイヤ1が乗用車用である場合には内圧180KPaの対応荷重の85%とする。
図2に示すように、各周溝9,10は、ジグザグ状にタイヤ周方向D3に沿って延びて形成されている。なお、各周溝9,10は、タイヤ周方向D3と平行となるように直線状に形成されていてもよい。
陸部11〜13は、タイヤ周方向D3と交差するように凹状に延びる複数の陸溝16,17を備えている。陸溝16,17は、横溝16と、横溝16より幅狭であるサイプ17とを備えている。例えば、横溝16は、幅が1.0mm以上である凹状部のことであり、サイプ17は、幅が1.0mm未満である凹状部のことである。
図3において、陸部11〜13の境界線(周溝9,10の端縁)は、実線で示されており、接地端7a,7bは、破線で示されており、横溝16の領域は、斜線部で示されている。ところで、接地端7a,7b間を所定位置で区画した際に、第1接地端7a及び当該所定位置間の領域における外表面のボイド比と第2接地端7b及び当該所定位置間における外表面のボイド比との差が最大となるのは、当該所定位置が第1位置(全体ボイド比最大差位置)P1の場合である。
したがって、全体ボイド比最大差位置P1は、接地端7a,7b間におけるトレッドゴム7の外表面のボイド比において、タイヤ幅方向D1の一方側(全体ボイド比最大差位置P1及び第1接地端7a間の領域)と他方側(全体ボイド比最大差位置P1及び第2接地端7b間の領域)とのボイド比の差が最大となる位置である。但し、全体ボイド比最大差位置P1は、最外側の周溝(本実施形態においては、ショルダー周溝)9,9間の位置において、ボイド比の差が最大となる位置とし、最外側の周溝9よりもタイヤ幅方向D1の外側の位置を除く。
なお、ボイド比は、陸部11〜13の面積(陸溝16,17の面積を含む)に対する陸溝16,17の面積の比のことである。したがって、周溝9,10の面積は、ボイド比に考慮されない。
また、全体ボイド比最大差位置P1を含むセンター陸部13を所定位置で区画した際に、一方側のセンター周溝10及び当該所定位置間の領域における外表面のボイド比と他方側のセンター周溝10及び当該所定位置間における外表面のボイド比との差が最大となるのは、当該所定位置が第2位置(陸部ボイド比最大差位置)P2の場合である。したがって、陸部ボイド比最大差位置P2は、全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部(本実施形態においては、センター陸部)13における外表面のボイド比において、タイヤ幅方向D1の一方側と他方側とのボイド比の差が最大となる位置である。
また、周全長ボイド比最小位置P3は、全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部13(本実施形態においては、センター陸部)の外表面において、タイヤ周方向D3の全長におけるボイド比が最小となる位置である。即ち、周全長ボイド比最小位置P3は、全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部13において、陸溝16,17を除く凸状部の面積である実表面積(路面に実際に接地する面積)が最大となる位置である。
図4に示すように、導電部15は、タイヤ径方向D2と平行となるように配置されている。そして、導電部15の幅(タイヤ幅方向D1の寸法)は、タイヤ径方向D2に亘って、一定である。また、導電部15の幅は、周溝9,10の幅よりも小さくなっている。例えば、導電部15の幅は、5mm以下であり、そして、2mm以下であることが好ましく、さらに、0.5mm以下であることがより好ましい。
ところで、タイヤ1全体においては、全体ボイド比最大差位置P1に対する一方側と他方側との剛性差が大きくなっているため、全体ボイド比最大差位置P1に対する一方側と他方側との剛性差に起因する変形が発生する。特に、全体ボイド比最大差位置P1を含むセンター陸部13の変形が大きくなる。これにより、タイヤ性能を低下させてしまう。
そこで、導電部15は、全体ボイド比最大差位置P1を含むセンター陸部13に配置されている。これにより、導電部15が、タイヤ幅方向D1の一方側と他方側とを区画し、タイヤ幅方向D1の一方側と他方側との機能を分断させるため、導電部15に対する一方側と他方側との剛性差の影響を抑制することができる。
また、全体ボイド比最大差位置P1だけでなく、陸部ボイド比最大差位置P2においても、センター陸部13の変形は、大きくなる。そこで、導電部15は、全体ボイド比最大差位置P1と陸部ボイド比最大差位置P2との間に配置されている。具体的には、導電部15の全体が、全体ボイド比最大差位置P1と陸部ボイド比最大差位置P2との間に配置されている。これにより、タイヤ1全体だけでなく、センター陸部13においても、導電部15に対する一方側と他方側との剛性差に起因する変形を抑制することができる。
なお、陸部ボイド比最大差位置P2におけるセンター陸部13の変形よりも、全体ボイド比最大差位置P1におけるセンター陸部13の変形の方が、大きくなる傾向にある。そこで、導電部15は、陸部ボイド比最大差位置P2よりも、全体ボイド比最大差位置P1の近くに配置されている。これにより、タイヤ1全体として、導電部15に対する一方側と他方側との剛性差に起因する変形を効果的に抑制することができる。
また、導電部15は、周全長ボイド比最小位置P3を含むように配置されている。これにより、導電部15が路面に接地する面積を大きくすることができる。しかも、タイヤ1がタイヤ周方向D3において路面に接地する位置に関わらず、導電部15は、確実に、路面に接地することができる。
以上より、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向D3に沿って延びる複数の周溝9,10と前記複数の周溝9,10で区画される複数の陸部11〜13とを、路面に接地する外表面側に有するトレッドゴム7を備え、前記トレッドゴム7は、非導電性ゴムで形成される非導電部14と、導電性ゴムで形成され、外表面からタイヤ径方向D2の内側に向けて延びる導電部15と、を備え、前記導電部15は、タイヤ幅方向D1の最外側の周溝(本実施形態においては、ショルダー周溝)9,9間に配置されると共に、全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部(本実施形態においては、センター陸部)13に配置され、前記全体ボイド比最大差位置P1は、前記トレッドゴム7のタイヤ幅方向D1の接地端7a,7b間における外表面のボイド比において、タイヤ幅方向D1の一方側と他方側とのボイド比の差が最大となる位置である。
斯かる構成によれば、導電部15は、タイヤ幅方向D1の最外側に配置される周溝9,9間に配置されている。これにより、導電部15は、トレッドゴム7のタイヤ幅方向D1の接地端7a,7b間に配置されているため、路面に確実に接地する。したがって、リム20(車両)から路面への導電性を確実に確保することができる。
ところで、全体ボイド比最大差位置P1は、トレッドゴム7のタイヤ幅方向D1の接地端7a,7b間における外表面のボイド比において、タイヤ幅方向D1の一方側と他方側とのボイド比の差が最大となる位置である。したがって、接地端7a,7b間において、全体ボイド比最大差位置P1に対する一方側と他方側との剛性差が、大きくなっているため、全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部13の変形は、大きくなり易い。
そこで、導電部15は、全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部13に配置されている。これにより、導電部15が、タイヤ幅方向D1の一方側と他方側とを区画し、タイヤ幅方向D1の一方側と他方側との機能を分断させるため、導電部15に対する一方側と他方側との剛性差の影響を抑制することができる。したがって、導電部15に対する一方側と他方側との剛性差に起因する陸部11〜13の変形を抑制することができるため、タイヤ性能の低下を抑制することができる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、前記導電部15の少なくとも一部は、前記全体ボイド比最大差位置P1と前記陸部ボイド比最大差位置P2との間に配置され、前記陸部ボイド比最大差位置P2は、前記全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部(本実施形態においては、センター陸部)13における外表面のボイド比において、タイヤ幅方向D1の一方側と他方側とのボイド比の差が最大となる位置である、という構成である。
斯かる構成によれば、陸部ボイド比最大差位置P2は、全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部13における外表面のボイド比において、タイヤ幅方向D1の一方側と他方側とのボイド比の差が最大となる位置である。そして、導電部15が、全体ボイド比最大差位置P1と陸部ボイド比最大差位置P2との間に配置されているため、接地端7a,7b間におけるタイヤ1全体の剛性差だけでなく、当該陸部13における剛性差を考慮して、導電部15が配置されている。
これにより、タイヤ1全体だけでなく、当該陸部13においても、導電部15に対する一方側と他方側との機能を分断させつつ、導電部15に対する一方側と他方側との剛性差の影響を抑制することができる。したがって、タイヤ1全体だけでなく、当該陸部13においても、導電部15に対する一方側と他方側との剛性差に起因する変形を抑制することができるため、タイヤ性能の低下を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、前記導電部15は、前記陸部ボイド比最大差位置P2よりも、前記全体ボイド比最大差位置P1の近くに配置される、という構成である。
斯かる構成によれば、導電部15が、陸部ボイド比最大差位置P2よりも、全体ボイド比最大差位置P1の近くに配置されているため、導電部15に対する一方側と他方側との剛性差に起因する陸部11〜13の変形を、タイヤ1全体として効果的に抑制することができる。これにより、タイヤ1全体として、タイヤ性能の低下を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、前記導電部15は、周全長ボイド比最小位置P3を含むように配置され、前記周全長ボイド比最小位置P3は、前記全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部(本実施形態においては、センター陸部)13の外表面において、タイヤ周方向D3の全長におけるボイド比が最小となる位置である、という構成である。
斯かる構成によれば、周全長ボイド比最小位置P3は、全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部13の外表面において、タイヤ周方向D3の全長におけるボイド比が最小となる位置である。そして、導電部15が、周全長ボイド比最小位置P3を含むように配置されているため、導電部15が路面に接地する面積を大きくすることができる。したがって、リム20(車両)から路面への導電性を効果的に確保することができる。
なお、空気入りタイヤ1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、空気入りタイヤ1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、導電部15は、タイヤ径方向D2と平行となるように配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、図5に示すように、導電部15は、タイヤ径方向D2に対して傾斜するように配置されている、という構成でもよい。
斯かる構成においては、導電部15は、タイヤ径方向D2に対して0.5°以上で傾斜してもよく、また、1°以上で傾斜してもよく、また、1°〜5°の範囲内で傾斜してもよい。そして、斯かる構成においては、導電部15の傾斜方向は、全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部13の周溝9,10深さ50%の位置(50%摩耗時)におけるボイド比に基づいて決定してもよい。なお、図5において、破線は、周溝9,10深さ50%の位置(50%摩耗時)を示している。
例えば、空気入りタイヤ1においては、図5に示すように、導電部15は、タイヤ径方向D2に対して、外表面から摩耗時陸部ボイド比最大差位置P4に向けて傾斜して配置され、当該摩耗時陸部ボイド比最大差位置P4は、全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部13の周溝9,10深さ50%の位置(50%摩耗時)におけるボイド比において、タイヤ幅方向D1の一方側と他方側とのボイド比の差が最大となる位置である、という構成でもよい。
斯かる構成によれば、タイヤ1が未摩耗(新品)時の場合だけでなく、タイヤ1が50%摩耗時の場合においても、導電部15に対する一方側と他方側との剛性差に起因する変形を抑制することができる。これにより、タイヤ1が未摩耗(新品)時から摩耗時まで、タイヤ性能の低下を効果的に抑制することができる。
また、例えば、導電部15は、タイヤ径方向D2に対して、外表面からタイヤ幅方向D1の一方側に向けて傾斜して配置され、全体ボイド比最大差位置P1を含む陸部13の周溝深さ50%の位置におけるボイド比において、タイヤ幅方向D1の一方側のボイド比は、他方側とボイド比よりも、大きい、という構成でもよい。
斯かる構成によれば、ボイド比が大きいほど、剛性が小さくなることに対応して、周溝深さ50%の位置におけるボイド比が大きい側(タイヤ幅方向D1の一方側)においては、陸部13の幅寸法は、タイヤ径方向D2の内側にいくにつれて徐々に小さくなっている。これにより、タイヤ1が摩耗時において、導電部15に対する一方側と他方側との剛性差が大きくなることを抑制することができる。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、導電部15の全体が、全体ボイド比最大差位置P1と陸部ボイド比最大差位置P2との間に配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、導電部15の一部が、全体ボイド比最大差位置P1と陸部ボイド比最大差位置P2との間に配置されている、という構成でもよい。また、例えば、導電部15の全体は、全体ボイド比最大差位置P1と陸部ボイド比最大差位置P2との間以外の位置に配置されている、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、導電部15は、陸部ボイド比最大差位置P2よりも、全体ボイド比最大差位置P1の近くに配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、導電部15は、全体ボイド比最大差位置P1よりも、陸部ボイド比最大差位置P2の近くに配置されている、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、導電部15は、周全長ボイド比最小位置P3を含むように配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、導電部15は、周全長ボイド比最小位置P3から外れた位置に配置されている、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、導電部15の幅は、タイヤ径方向D2に亘って、一定である、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、導電部15の幅は、変化している、という構成でもよい。例えば、導電部15の幅は、導電部15と路面との接地性を向上させるべく、タイヤ径方向D2の外側にいくにつれて大きい、という構成でもよい。
1…空気入りタイヤ、2…ビード部、2a…ビード、2b…リムストリップゴム、3…サイドウォール部、3a…サイドウォールゴム、4…トレッド部、5…カーカス層、6…インナーライナー、7…トレッドゴム、7a…第1接地端、7b…第2接地端、8…ベルト部、8a…ベルトプライ、8b…ベルトプライ、9…ショルダー周溝、10…センター周溝、11…ショルダー陸部、12…メディエイト陸部、13…センター陸部、14…非導電部、15…導電部、16…陸溝(横溝)、17…陸溝(サイプ)、20…リム、D1…タイヤ幅方向、D2…タイヤ径方向、D3…タイヤ周方向、P1…全体ボイド比最大差位置、P2…陸部ボイド比最大差位置、P3…周全長ボイド比最小位置、P4…摩耗時陸部ボイド比最大差位置、S1…タイヤ赤道面

Claims (4)

  1. タイヤ周方向に沿って延びる複数の周溝と前記複数の周溝で区画される複数の陸部とを、路面に接地する外表面側に有するトレッドゴムを備え、
    前記トレッドゴムは、非導電性ゴムで形成される非導電部と、導電性ゴムで形成され、外表面からタイヤ径方向の内側に向けて延びる導電部と、を備え、
    前記導電部は、タイヤ幅方向の最外側の周溝間に配置されると共に、全体ボイド比最大差位置を含む陸部に配置され、
    前記全体ボイド比最大差位置は、前記トレッドゴムのタイヤ幅方向の接地端間における外表面のボイド比において、タイヤ幅方向の一方側と他方側とのボイド比の差が最大となる位置である、空気入りタイヤ。
  2. 前記導電部の少なくとも一部は、前記全体ボイド比最大差位置と陸部ボイド比最大差位置との間に配置され、
    前記陸部ボイド比最大差位置は、前記全体ボイド比最大差位置を含む陸部における外表面のボイド比において、タイヤ幅方向の一方側と他方側とのボイド比の差が最大となる位置である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記導電部は、前記陸部ボイド比最大差位置よりも、前記全体ボイド比最大差位置の近くに配置される、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記導電部は、周全長ボイド比最小位置を含むように配置され、
    前記周全長ボイド比最小位置は、前記全体ボイド比最大差位置を含む陸部の外表面において、タイヤ周方向の全長におけるボイド比が最小となる位置である、請求項1〜3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
JP2016247644A 2016-12-21 2016-12-21 空気入りタイヤ Active JP6928444B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016247644A JP6928444B2 (ja) 2016-12-21 2016-12-21 空気入りタイヤ
CN201720945902.1U CN207077951U (zh) 2016-12-21 2017-08-01 充气轮胎
US15/793,083 US20180170122A1 (en) 2016-12-21 2017-10-25 Pneumatic tire
DE102017125222.3A DE102017125222A1 (de) 2016-12-21 2017-10-27 Luftreifen

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016247644A JP6928444B2 (ja) 2016-12-21 2016-12-21 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018100023A true JP2018100023A (ja) 2018-06-28
JP6928444B2 JP6928444B2 (ja) 2021-09-01

Family

ID=61424591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016247644A Active JP6928444B2 (ja) 2016-12-21 2016-12-21 空気入りタイヤ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20180170122A1 (ja)
JP (1) JP6928444B2 (ja)
CN (1) CN207077951U (ja)
DE (1) DE102017125222A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7266118B2 (ja) * 2019-04-18 2023-04-27 ブリヂストン アメリカズ タイヤ オペレーションズ、 エルエルシー 電子デバイスのためにエネルギーを収集するためのシステム及び方法、並びにそれと共に使用するように構成されているタイヤ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014049862A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2014118056A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9409453D0 (en) 1994-05-12 1994-06-29 Sumitomo Rubber Ind tyre tread and tyres incorporating them
JP5389868B2 (ja) 2011-07-26 2014-01-15 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014049862A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2014118056A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
DE102017125222A1 (de) 2018-06-21
CN207077951U (zh) 2018-03-09
JP6928444B2 (ja) 2021-09-01
US20180170122A1 (en) 2018-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5333510B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2014184808A (ja) 空気入りタイヤ
US10434824B2 (en) Pneumatic tire
JP2017159752A (ja) 空気入りタイヤ
EP3069901A1 (en) Motorcycle tire
JP2019209874A (ja) 空気入りタイヤ
JP6634711B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4742759B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5625516B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2018100023A (ja) 空気入りタイヤ
JP6230968B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2019131080A (ja) 空気入りタイヤ
JP2019131079A (ja) 空気入りタイヤ
JP2018108753A (ja) 空気入りタイヤ
CN109760475B (zh) 充气轮胎
JP7101586B2 (ja) 空気入りタイヤ
CN110561981B (zh) 充气轮胎
JP6993865B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2016196218A (ja) 空気入りタイヤ
JP5601137B2 (ja) 乗用車用空気入りタイヤ
JP2020100205A (ja) 空気入りタイヤ
JP7136645B2 (ja) 空気入りタイヤ
US11919335B2 (en) Pneumatic tire
JP2019111860A (ja) 空気入りタイヤ
JP7338379B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6928444

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150