JP2018099960A - タンク固定構造 - Google Patents

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【課題】タンク固定構造に関し、タンクの艤装性を向上させる。【解決手段】車両のフロア下に搭載されるタンク1を車体に固定する構造において、タンク1の一側に仮固定部5を設け、タンク1を車体に係止させる。一方、タンク1の他側には第一固定部6を設け、タンク1と車体とを固定する。また、タンク1の一側の仮固定部5を挟む位置には第二固定部7を設けて、タンク1と車体とを固定する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載されるタンクを車体に固定するタンク固定構造に関する。
従来、排ガス成分を還元して浄化する排気浄化システムを備えた車両において、浄化対象物質に対する還元作用を持った添加剤のタンクを搭載したものが知られている。浄化対象物質が窒素酸化物(NOx)である場合、タンクの内部には尿素水溶液やアンモニア水溶液といった添加剤が貯留されている。また、タンクの配設位置は、車両のフロア下に設定することが提案されている(特許文献1参照)。このようなタンクの固定構造により、車室内のスペースが確保されるとともに、添加剤の漏洩による車室居住性の低下が防止される。
特許第4826612号公報
しかしながら、既存の構造では車両の製造工程において製造作業者がフロア下で仰向けの姿勢でタンクの取付位置を調節しなければならず、艤装性に難がある。例えば、特許文献1に記載の技術では、タンクの下面に複数の支持バンドを掛け渡し、支持バンドの両端部を車体に吊り下げる固定構造が採用されている。この場合、製造作業者は支持バンドをタンクの下面に張設させ、かつ、タンクの位置を見極めながら、支持バンドの両端部を車体に固定しなければならない。したがって、タンクと車体との組み付け作業に手間と時間がかかり、生産性を向上させ難い。
本件の目的の一つは、上記のような課題に照らして創案されたものであり、タンクの艤装性を向上させることのできるタンク固定構造を提供することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示するタンク固定構造は、車両のフロア下に搭載されるタンクを車体に固定する構造である。本固定構造は、前記タンクの一側に設けられ、前記タンクを前記車体に係止する仮固定部を備える。また、前記タンクの他側に設けられ、前記タンクと前記車体とを固定する第一固定部を備える。さらに、前記タンクの一側の前記仮固定部を挟む位置に設けられ、前記タンクと前記車体とを固定する第二固定部を備える。
(2)前記第一固定部が、前記仮固定部よりも高い位置に配置されることが好ましい。
(3)前記第二固定部が、前記仮固定部よりも高い位置に配置されることが好ましい。
(4)前記第二固定部が、前記仮固定部よりも前記タンクの他側寄りに配置されることが好ましい。
(5)前記タンクが、前記第一固定部及び二箇所以上の前記第二固定部で囲まれる多角形の内側に配置された重心を有することが好ましい。例えば、前記タンクの他側に第一固定部が配置され、前記タンクの一側に二箇所の第二固定部が配置されて、固定部が三角形状に配置されることが好ましい。また、上面視における前記タンクの重心点が、前記固定部によって形成される三角形の内側に配置されるように、それぞれの前記固定部の位置を設定することが好ましい。
(6)前記仮固定部が、前記車体に取り付けられるフック部と、前記タンクの一側に形成されて前記フック部に係止される係止部とを有することが好ましい。
(7)前記仮固定部及び前記第二固定部が、前記タンクの前端辺に配置されることが好ましい。また、前記仮固定部及び前記第二固定部の前方にリヤサスペンションクロスメンバが設けられることが好ましい。
タンクの一側に仮固定部を設け、他側に第一固定部を設けることで、タンクを一時的に車体に係止させたうえで他側を固定することができ、艤装性を高めることができる。また、仮固定の状態でタンクの取付け位置を調整することができ、取付精度を向上させることができる。また、タンクの一側の仮固定部を挟む位置に第二固定部を設けることで、タンクの取付位置精度を高めることができる。
実施形態のタンク固定構造が適用された車両の下面図である。 タンク周りの構造を説明するための上面図である。 タンクの前方側を示す斜視図である。 タンクを固定するための前ブラケットの斜視図である。 タンクの後方側を示す斜視図である。 タンク周りの断面図(図2のA−A断面図)であり、(A)は仮固定状態を示し、(B)は固定状態を示す。
図面を参照して、実施形態としてのタンク固定構造を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
本実施形態のタンク固定構造は、図1に示す車両10に適用される。車両10のフロア下には、ブラケット2,3,4を介してタンク1が車体に固定される。このタンク1は、排気浄化用の尿素SCRシステム(Urea Selective Catalytic Reduction System)で使用される添加剤(例えば、尿素水溶液,アンモニア水溶液など)を貯留する樹脂製の容器である。尿素SCRシステムとは、エンジンの排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化するための排気浄化システムの一種である。本実施形態の尿素SCRシステムでは、排気通路上に介装されたNOx選択還元触媒の上流側で尿素水溶液が噴射され、尿素の加水分解によって生成されるアンモニアを還元剤として、窒素酸化物が触媒上で窒素に還元される。この種の尿素SCRシステムは、ディーゼルエンジンやリーンバーンエンジンを搭載した自動車や作業機械,船舶,発電施設などにおいて広く普及している。
タンク1の固定対象となる車体は、サイドメンバ11やリヤサスペンションクロスメンバ12,フロアパネル13(リヤフロアパネル)などである。サイドメンバ11,リヤサスペンションクロスメンバ12は、車両10のフレーム部材として機能する部位であり、フロアパネル13との間に閉断面の骨格構造を形成する。サイドメンバ11は車幅方向(左右方向)に間隔を空けて配置され、車両10の車長方向(前後方向)に延設される。また、リヤサスペンションクロスメンバ12は左右のサイドメンバ11に接続され、車幅方向に延設される。
図2は、タンク1の周辺を上面視で示す図である。タンク1の一側(本実施形態では前方側であって上面視で前端辺)には、タンク1を車体に係止して仮固定するための仮固定部5と、タンク1を車体に固定するための第二固定部7とが設けられる。また、タンク1の他側(本実施形態では後方側であって上面視で後端辺)には、タンク1を車体に固定するための第一固定部6が設けられる。本実施形態の第一固定部6は、タンク1の他側における一箇所に設けられる。これに対し、第二固定部7はタンク1の一側における二箇所に設けられ、仮固定部5を左右から挟むようにそれぞれの第二固定部7が配置される。また、仮固定部5及び第二固定部6の前方にリヤサスペンションクロスメンバ12が設けられる。
ここで、タンク固定構造の具体的な形状について説明する。タンク1の前側部分には前方取付部8が設けられ、前ブラケット2を介して前方取付部8がリヤサスペンションクロスメンバ12に固定される。また、タンク1の後側部分には後方取付部9が設けられ、後ブラケット3を介して後方取付部9がフロアパネル13に固定される。さらに、タンク1の左側方には側方取付部20が設けられ、横ブラケット4を介して側方取付部20がサイドメンバ11に固定される。前方取付部8,後方取付部9,側方取付部20は、タンク1と一体成形されたものであってもよいし、別体物であってもよい。
図3に示すように、前方取付部8には、前面部14,水平部15,固定孔16,鉛直部17,第二水平部18が設けられる。前面部14は、タンク1の前面とほぼ平行に配設された面状の部位である。本実施形態の前面部14は、その下端部がタンク1の前面に接続されている。水平部15は、前面部14の上端部近傍から前方に向かってほぼ水平に延設された面状の部位であり、車幅方向に離れた二つの位置に配置される。
固定孔16は、左右それぞれの水平部15に形成された穿孔である。固定孔16には、前ブラケット2と前方取付部8とを締結固定するための締結具が挿通される。水平部15及び固定孔16は、タンク1と車体とを固定する第二固定部7として機能する。鉛直部17は、水平部15の左右両端辺からほぼ鉛直に延設されるとともに、前面部14に接続された面状の部位である。鉛直部17は、二つの固定孔16のそれぞれを車幅方向に挟むように、四箇所に立設される。前面部14,水平部15,鉛直部17によって四面を囲まれた立方体状構造は、前ブラケット2と前方取付部8との締結箇所の剛性を向上させる。
第二水平部18は、前面部14の下端部近傍から前方に向かってほぼ水平に延設された面状の部位であり、左右の水平部15の間に配置される。また、第二水平部18の先端には、車幅方向に延在する軸状の筒部19(係止部)が固設される。前面部14から筒部19までの距離は、前面部14から固定孔16までの距離よりも大きく設定される。また、筒部19の高さ方向の位置は、固定孔16よりも低い位置に設定される。なお、筒部19は、タンク1を車体に係止する仮固定部5の一部として機能する。第二固定部7(例えば固定孔16)は、仮固定部5(例えば筒部19)よりも高い位置かつタンク1の他側寄りに配置される。また、筒部19は、後述する吊り下げ部28(フック部)に係止される係止部として機能する。
図4に示すように、前ブラケット2には、上面部21,溝部22,第一固定孔23,壁部24,下面部25,第二固定孔26,垂れ壁部27,吊り下げ部28が設けられる。上面部21は、リヤサスペンションクロスメンバ12の下面に面接触した状態で締結固定される面状の部位である。第一固定孔23は、上面部21の四箇所に形成された穿孔であり、前ブラケット2とリヤサスペンションクロスメンバ12とを締結固定するための締結具が挿通される。本実施形態では、上面部21の右端部近傍に一対の第一固定孔23が配置されるとともに、上面部21の左端部近傍にも一対の第一固定孔23が配置される。
溝部22は、一対の第一固定孔23の間を通過する溝状に形成された補強構造であり、上面部21の板面を板厚方向に屈曲させて形成される。溝部22の延設方向は前後方向である。また、溝部22を挟んで配置される一対の第一固定孔23のうち、車両外側に配置される一方は上面部21の後端辺に近接した位置に配置される。一方、車両内側に配置される他方は、上面部21の前端辺に近接した位置に配置される。
壁部24は、上面部21の後端辺から下方に向かって延設された面状の部位である。また、下面部25は、壁部24の下端辺のうち左右両端部近傍から水平方向に延設された面状の部位である。第二固定孔26は、左右それぞれの下面部25に形成された穿孔である。第二固定孔26には、固定孔16に挿通された締結具が挿通される。垂れ壁部27は、壁部24の下端辺のうち車幅方向の中央部から下方に向かって延設された面状の部位である。
垂れ壁部27の下端部にはフック状に湾曲した吊り下げ部28(フック部)が設けられる。吊り下げ部28は、筒部19の表面に対応する筒面状の湾曲面を有し、湾曲面の内側で筒部19を係止する機能を持つ。なお、吊り下げ部28は、タンク1を車体に係止する仮固定部5の一部として機能する。吊り下げ部28は、第二固定孔26よりも前方かつ下方に配置される。また、第二固定孔26と吊り下げ部28との位置関係は、固定孔16と筒部19との位置関係に対応する。これにより、筒部19を吊り下げ部28に係止させたままタンク1を回動させて、固定孔16と第二固定孔26とを重ね合わせることができる。
図5に示すように、後方取付部9には、後面部31,水平部32,固定孔33,鉛直部34が設けられる。後方取付部9の構造は前方取付部8の構造と類似しており、後面部31は前面部14に相当し、水平部32は水平部15に相当する。固定孔33は固定孔16に相当し、鉛直部34は鉛直部17に相当する。水平部32及び固定孔33は、タンク1と車体とを固定する第一固定部6として機能する。第一固定部6(例えば固定孔33)は、仮固定部5(例えば筒部19)よりも高い位置に配置される。また、図6(A)に示すように後ブラケット3には、固定孔33に挿通される締結具が挿通される固定孔35が設けられる。側方ブラケット4及び側方取付部20の構造も後ブラケット3及び後方取付部9の構造と同様である。
タンク1の重心Gは、前方の箇所に存在する固定孔16と後方の一箇所に存在する固定孔33とを結ぶ三角形の内側に配置される。換言すれば、タンク1の重心Gは、上面視で第一固定部6と複数の第二固定部7とで囲まれる多角形(図2に示す例では三角形)の内側に配置される。つまり、図2に示すように、固定点によって囲まれた範囲内に重心Gが位置するように、三箇所の固定点の位置が設定される。これにより、タンク1の固定状態が安定化するとともに、タンク1の固定強度が上昇する。
[2.タンクの艤装]
前ブラケット2は、車両10にタンク1を艤装する工程の前に、リヤサスペンションクロスメンバ12に締結固定される。タンク1の艤装工程では、車両10の後方からフロア下にタンク1が運搬され、前方取付部8が前ブラケット2に係止される。このとき、少なくとも筒部19と吊り下げ部28とが係合するようにタンク1の位置が調節される。これにより、図6(A)に示すように、タンク1が筒部19及び吊り下げ部28を中心として回動可能となる。つまり、筒部19及び吊り下げ部28は、タンク1の一側に設けられ、タンク1を車体に係止する仮固定部5として機能する。
車体に仮固定されたタンク1の後方を持ち上げると、固定孔16の位置が前ブラケット2の第二固定孔26に一致するとともに、固定孔33の位置が後ブラケット3の固定孔35に一致する。このとき、タンク1の位置を車体のフロア下で慎重に調節しなくとも、適度に位置決めがなされ、締結具を締結箇所に挿通可能な状態となる。また、このような仮固定中にタンク1をわずかに移動させて、タンク1の位置を微調整することも可能であり、タンク1の取付位置精度が向上する。
図6(B)に示すように、固定孔33,35に締結具を挿通して締結固定すると、タンク1の前端部が仮固定され、かつ、タンク1の後端部が締結固定された状態となる。後方取付部9は、タンク1の他側に設けられ、タンク1と車体とを固定する第一固定部6として機能する。また、固定孔16及び第二固定孔26に締結具を挿通して締結固定すると、タンク1の後端部だけでなく前端部も締結固定された状態となる。つまり、前方取付部8は、タンク1の一側に設けられ、タンク1と車体とを固定する第二固定部7として機能する。
[3.効果]
[1]タンク1の一側に仮固定部5を設け、他側に第一固定部6を設けることで、タンク1を一時的に車体に係止させてから他側を持ち上げて固定することができ、タンク1の艤装性を高めることができる。また、仮固定の状態でタンク1の位置を微調整することができ、取付位置精度を向上させることができる。また、タンク1の一側に仮固定部5だけでなく第二固定部7をも設けることで、タンク1の固定強度を確保することができるとともに、タンク1の一側における取付位置精度を高めることができる。さらに、第二固定部7は、上面視で仮固定部5を挟む二箇所の位置に配置される。これにより、タンク1の固定強度を確保することができるとともに、タンク1の前方側における取付位置精度を高めることができる。
[2]第一固定部6は、仮固定部5よりも高い位置に配置される。これにより、第一固定部6よりも下方の作業スペースを確保することができ、タンク1の艤装性をさらに向上させることができる。また、比較的高い位置でタンク1の後方側が固定されることから、後ブラケット3の高さ方向の寸法を小さくすることができ、タンク1の取付状態を安定化することができる。
[3]第二固定部7は、仮固定部5よりも高い位置に配置される。これにより、第二固定部7よりも下方の作業スペースを確保でき、タンク1の艤装性をさらに向上させることができる。また、比較的高い位置でタンク1の前方側が固定されることから、前ブラケット2の高さ方向の寸法を小さくすることができ、タンク1の取付状態を安定化することができる。
[4]第二固定部7は、仮固定部5よりもタンク1の前面に近い位置(すなわち、他側寄りの位置)に設けられる。これにより、図6(A)に示すように、タンク1を仮固定の状態で回動させたとしても、第二固定部7が前ブラケット2と干渉することがなく、自在に揺動させることが可能となる。したがって、タンク1の艤装性をさらに高めることができる。
[5]図2に示すように、タンク1の重心Gは、三箇所の固定点で囲まれる範囲内に設定される。これにより、タンク1の固定状態をさらに安定化することができるとともに、タンク1の固定強度を高めることができる。
[6]仮固定部5は、フック状に湾曲した形状の吊り下げ部28とこれに係止される筒部19とを有する。このように、筒部19を吊り下げ部28に引っ掛けて吊り下げる構造を採用することで、簡素な構成でタンク1の仮固定状態を実現することができ、タンク1の艤装性を高めることができる。また、タンク1を仮固定状態にするための手法が単純であることから、艤装手順や艤装動作の間違いが発生しにくく、作業性を向上させることができる。さらに、艤装にかかる時間を短縮することができ、生産性を向上させることができる。
[7]仮固定部5をタンク1の前端辺に配置することで、タンク1を車両10の後方から前方に向かって押し付けながら仮固定することができ、タンク1の艤装性を高めることができる。特に、車両10の後方に配置されるタンク1の場合には、タンク1の艤装工程で製造作業者がタンク1を手前から奥に向かって押し込むだけで、タンク1を仮固定することができ、艤装性や作業性を高めることができる。
[4.変形例]
上述の実施形態では、排ガス中のNOxを浄化する尿素SCRシステムの添加剤(尿素水,アンモニア水など)が貯留されるタンク1の固定構造を説明したが、他の容器(例えば燃料タンクや水タンクなど)に上記の固定構造を適用することも可能である。内容物を問わず、少なくともタンク1の一側及び他側のそれぞれに、仮固定部5及び第一固定部6のそれぞれを設けることで、上述の実施形態と同様の効果を奏するものとなる。
上述の実施形態では、ブラケット2,3,4を介して車体に固定されるタンク1を例示したが、これらの取付金具は省略可能である。すなわち、車体に対してタンク1を直接的に固定する構造としてもよい。また、上述の実施形態では、タンク1の前方側に仮固定部5及び第二固定部7が設けられ、後方側に第一固定部6が設けられているが、仮固定部5及び第二固定部7を後方側に設け、第一固定部6を前方側に設けてもよい。あるいは、仮固定部5及び第二固定部7を右側に設け、第一固定部6を左側に設けてもよい。少なくともタンク1の一側及び他側のそれぞれに、仮固定部5及び第二固定部7と第一固定部6とを振り分けて配置することで、上述の実施形態と同様の効果を奏するものとなる。
1 タンク
5 仮固定部
6 第一固定部
7 第二固定部
10 車両
12 リヤサスペンションクロスメンバ
13 フロアパネル
19 筒部(係止部)
28 吊り下げ部(フック部)
G 重心

Claims (7)

  1. 車両のフロア下に搭載されるタンクを車体に固定する構造であって、
    前記タンクの一側に設けられ、前記タンクを前記車体に係止する仮固定部と、
    前記タンクの他側に設けられ、前記タンクと前記車体とを固定する第一固定部と、
    前記タンクの一側の前記仮固定部を挟む位置に設けられ、前記タンクと前記車体とを固定する第二固定部とを備える
    ことを特徴とする、タンク固定構造。
  2. 前記第一固定部が、前記仮固定部よりも高い位置に配置される
    ことを特徴とする、請求項1記載のタンク固定構造。
  3. 前記第二固定部が、前記仮固定部よりも高い位置に配置される
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のタンク固定構造。
  4. 前記第二固定部が、前記仮固定部よりも前記タンクの他側寄りに配置される
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンク固定構造。
  5. 前記タンクが、前記第一固定部及び二箇所以上の前記第二固定部で囲まれる多角形の内側に配置された重心を有する
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のタンク固定構造。
  6. 前記仮固定部が、前記車体に取り付けられるフック部と、前記タンクの一側に形成されて前記フック部に係止される係止部とを有する
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のタンク固定構造。
  7. 前記仮固定部及び前記第二固定部が、前記タンクの前端辺に配置され、
    前記仮固定部及び前記第二固定部の前方にリヤサスペンションクロスメンバが設けられる
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のタンク固定構造。
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