JP2018099823A - 印字装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール状に巻かれた被印字媒体から繰り出される被印字媒体に印字する印字装置であって、被印字媒体の印字面に付着した付着物や、被印字媒体の横ずれを原因とした印字品質の低下を防止容易な印字装置を提供する。【解決手段】ラベル印字装置は、ラベルロールLR、印字部240、複数の搬送用ローラ、搬送部、及び除去部材の一例としてのダンパローラ250を備える。印字部は、ラベルロールから繰り出されるラベルシートLSの印字面Sに印字する。搬送用ローラは、ラベルシートを搬送するためのローラである。搬送部は、ラベルロールから印字部へと向かうラベルシートのフィード方向Fとは逆方向にラベルシートをバックフィードする。ダンパローラは、ラベルシートの印字面に接触することで、ラベルシートの印字面に付着した付着物を除去する。バックフィード時に、ダンパローラがラベルシートから離反する、又は、ダンパローラとラベルシートとの密着度合いが弱まる。【選択図】図3

Description

本発明は、ロール状に巻かれた被印字媒体から繰り出される被印字媒体に印字する印字装置に関する。
従来、ロール状に巻かれた被印字媒体から繰り出される被印字媒体に印字する印字装置が知られている。例えば、引用文献1(特開2014−138986号公報)には、ラベルロールから繰り出されるラベルシートに印字するラベル印字装置が開示されている。
このような印字装置において、ロール状に巻かれた被印字媒体から繰り出される被印字媒体の印字面には、被印字媒体の製造工程で付着した異物や、被印字媒体の一部や被印字媒体に設けられている粘着剤層の一部が剥離した剥離物等(例えば、被印字媒体としての台紙レスラベルの表面コート剤、紙管の一部等)が付着するおそれがある。このような付着物が印字面に付着した状態で印字が行われると、印字抜け等の印字品質の低下が引き起こされるおそれがある。
そこで、引用文献1(特開2014−138986号公報)の印字装置では、被印字媒体が巻き掛けられる支柱部の表面に、被印字媒体の印字面の付着物を除去する付着面を設け、被印字媒体の印字面と付着面とを接触させることで印字面の付着物を除去している。なお、引用文献1(特開2014−138986号公報)の印字装置では、被印字媒体と付着面とが常に密着するため、搬送方向と直交する方向(被印字媒体の幅方向)の被印字媒体の動きが付着面によって拘束されやすい。
ロール状に巻かれた被印字媒体から繰り出される被印字媒体に印字を施す印字装置では、何らかの原因で、被印字媒体の搬送経路が適切な経路に対して被印字媒体の幅方向にずれる横ずれが発生する場合がある。このような横ずれが発生した場合、引用文献1(特開2014−138986号公報)の印字装置のように被印字媒体の幅方向の動きが付着面により拘束されていると、被印字媒体の横ずれを補正する力が被印字媒体に作用しにくい。そのため、引用文献1(特開2014−138986号公報)の印字装置では、被印字媒体の横ずれが発生すると、被印字媒体の横ずれは修正されることなく適切な経路を外れたまま搬送されやすく、付着物とは異なる原因で、印字位置ずれ等の印字品質の低下が引き起こされるおそれがある。
本発明の課題は、ロール状に巻かれた被印字媒体から繰り出される被印字媒体に印字する印字装置であって、被印字媒体の印字面に付着した付着物や、被印字媒体の横ずれを原因とした印字品質の低下を防止容易な印字装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る印字装置は、ロール状に巻かれた被印字媒体と、印字部と、複数の搬送用ローラと、後進部と、除去部材と、を備える。印字部は、ロール状に巻かれた被印字媒体から繰り出される被印字媒体の印字面に印字する。搬送用ローラは、被印字媒体を搬送するためのローラである。後進部は、ロール状に巻かれた被印字媒体から印字部へと向かう被印字媒体のフィード方向とは逆方向に被印字媒体をバックフィードする。除去部材は、被印字媒体の印字面に接触することで、被印字媒体の印字面に付着した付着物を除去する。バックフィード時に、除去部材が被印字媒体から離反する、又は、除去部材と被印字媒体との密着度合いが弱まる。
本発明の第1観点に係る印字装置では、除去部材を用いて、被印字媒体の印字面に付着した付着物を除去可能である。また、本印字装置では、バックフィード時に、除去部材が被印字媒体から離反する、又は、除去部材と被印字媒体との密着度合いが弱まる。そのため、除去部材と被印字媒体とが常に比較的強く密着している場合に比べ、被印字媒体の横ずれを補正する力を被印字媒体に作用させることが容易である。つまり、本印字装置では、被印字媒体の印字面に付着した付着物や、被印字媒体の横ずれを原因とした印字品質の低下を防止することができる。
本発明の第2観点に係る印字装置は、第1観点に係る印字装置であって、ガイドを更に備える。ガイドは、被印字媒体のフィード方向においてロール状に巻かれた被印字媒体より下流側かつ印字部より上流側に配置される。ガイドは、被印字媒体の搬送中に、フィード方向とは直交する被印字媒体の幅方向における被印字媒体の端部の位置を規制する。
本発明の第2観点に係る印字装置では、バックフィード時に除去部材と被印字媒体との密着度合いが少なくとも弱まるため、被印字媒体のフィード時の搬送経路がガイドにより適切な経路に調整されやすい。そのため、本印字装置では、被印字媒体の横ずれを原因とした印字品質の低下を防止することが容易である。
本発明の第3観点に係る印字装置は、第2観点に係る印字装置であって、搬送用ローラは、第1搬送用ローラを含む。第1搬送用ローラは、ガイドの近傍であって、被印字媒体のフィード方向においてロール状に巻かれた被印字媒体より下流側かつガイドより上流側に配置される。
本発明の第3観点に係る印字装置では、被印字媒体をロール状に巻かれた被印字媒体から印字部に搬送するフィード時に、被印字媒体を第1搬送用ローラによってガイドへとスムーズに導き、被印字媒体の搬送経路を適切な経路に調整することが容易である。
本発明の第4観点に係る印字装置は、第3観点に係る印字装置であって、除去部材は、被印字媒体のフィード方向においてロール状に巻かれた被印字媒体より下流側かつ第1搬送用ローラより上流側に配置される可動ローラである。
本発明の第4観点に係る印字装置では、除去部材がガイドから比較的離れた位置に配置される。そのため、例えばバックフィード時に除去部材が被印字媒体から離反し、弛んだような場合でも、フィード時に、被印字媒体を第1搬送用ローラでガイドにスムーズに導き、被印字媒体の搬送経路を適切な経路に調整することが容易である。また、ここでは除去部材が可動ローラであるため、バックフィード時に、除去部材と被印字媒体とが離反した状態や、除去部材と被印字媒体との密着度合いが弱まった状態を実現することが容易である。
本発明の第5観点に係る印字装置は、第4観点に係る印字装置であって、可動ローラは、ロール状に巻かれた被印字媒体からの被印字媒体の繰り出し量が少ない状況で、被印字媒体にテンションを作用させるテンションローラとして更に機能する。
本発明の第5観点に係る印字装置では、ロール状に巻かれた被印字媒体から印字部に被印字媒体がフィードされる際に、除去部材としても機能する可動ローラにより被印字媒体にテンションを作用させることができる。そのため、ロール状に巻かれた被印字媒体からの被印字媒体の繰り出し量が少ない条件では、被印字媒体が横ずれした状態で印字部に送られることを防止することが特に容易である。
本発明の第6観点に係る印字装置は、第1観点から第5観点のいずれかに係る印字装置であって、バックフィード時に、除去部材は被印字媒体から一旦離反する。また、被印字媒体がフィード方向に搬送される際に、除去部材は被印字媒体と再度接触する。
本発明の第6観点に係る印字装置では、被印字媒体が印字部へと搬送される際には、除去部材で被印字媒体の印字面に付着した付着物を除去することができる。また、本印字装置では、バックフィード時に一旦被印字媒体から離反した除去部材が、再度被印字媒体に比較的強く密着するまでは、被印字媒体の横ずれを補正する力を被印字媒体に作用させることが容易である。そのため、本印字装置では、被印字媒体の印字面に付着した付着物や、被印字媒体の横ずれを原因とした印字品質の低下を防止することが特に容易である。
本発明の第7観点に係る印字装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係る印字装置であって、除去部材は、被印字媒体の印字面と接触する粘着面を有する。
本発明の第7観点に係る印字装置では、除去部材の粘着面の粘着力により、被印字媒体の印字面に付着した付着物を除去することが特に容易である。
本発明に係る印字装置では、除去部材を用いて、被印字媒体の印字面に付着した付着物を除去可能である。また、本印字装置では、バックフィード時に、除去部材が被印字媒体から離反する、又は、除去部材と被印字媒体との密着度合いが弱まる。そのため、除去部材と被印字媒体とが常に比較的強く密着している場合に比べ、被印字媒体の横ずれを補正する力を被印字媒体に作用させることが容易である。つまり、本印字装置では、被印字媒体の印字面に付着した付着物や、被印字媒体の横ずれを原因とした印字品質の低下を防止することができる。
本発明の印字装置の一実施形態に係るラベル印字装置の構成を模式的に表した図である。 ラベルロール残量が多い状況における、図1のラベル印字装置内のダンパローラの配置及びラベルシートの状態を模式的に表した図である。(a)はラベルシートのフィード方向への搬送時(フィード時)のダンパローラの配置及びラベルシートの状態を模式的に描画している。(b)はラベルシートの搬送が停止している状態を模式的に描画している。(c)はラベルシートのバックフィード方向への搬送時(バックフィード時)のダンパローラの配置及びラベルシートの状態を模式的に描画している。 ラベルロール残量が少ない状況における、図1のラベル印字装置内のダンパローラの配置及びラベルシートの状態を模式的に表した図である。(a)はラベルシートのフィード方向への搬送時(フィード時)のダンパローラの配置及びラベルシートの状態を模式的に描画している。(b)はラベルシートのバックフィード方向への搬送時(バックフィード時)のダンパローラの配置及びラベルシートの状態を模式的に描画している。 図1のラベル印字装置のガイドを上方から見た図である。
本発明の印字装置の一実施形態に係るラベル印字装置100について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。以下の実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以下では、説明の便宜上、方向や配置を説明するために「上」、「下」、「左」、「右」、「前(正面)」、「後(背面)」等の表現を用いる場合がある。これらの表現は、特に断りの無い場合、図中に矢印で示した方向に従う。
(1)全体構成
ラベル印字装置100は、商品等に貼り付けるためのラベル片LBを生成する装置である。ラベル印字装置100は、例えば、装置単体で使用される。また、あるいは、ラベル印字装置100は、商品を計量し、計量した商品を包装し、その包装にラベル片LBを貼付する自動計量包装システム等に組み込まれて使用される。
ラベル印字装置100は、ラベル発行ユニット200と、制御ユニット300と、を主に有する。
(2)詳細構成
以下に、ラベル印字装置100が有する、ラベル発行ユニット200及び制御ユニット300について説明する。
(2−1)ラベル発行ユニット
ラベル発行ユニット200は、被印字媒体の一例としてのラベルシートLSに情報を印字してラベル片LBを生成する。生成されたラベル片LBは、ラベル発行ユニット200に設けられた開口OPから発行される(図1参照)。ラベル発行ユニット200の動作は、制御ユニット300によって制御される。
ラベルシートLSは、ラベルシートLSが巻き回されたラベルロールLRから繰り出される帯状の被印字媒体である。ラベルロールLRは、被印字媒体が巻き回されたロール状に巻かれた被印字媒体の一例である。
ラベルシートLSは、限定するものではないが、例えば以下のような構造を有する。ラベルシートLSは、基材を有し、基材の表面側(ラベルロールLRに巻きつけられた状態において外側に配置される側)に、保護層及び剥離層でコーティングされた感熱発色層が設けられる。ラベルシートLSの表面は、後述する印字部240により印字される印字面Sである。ラベルシートLSの基材の裏面側(ラベルロールLRに巻きつけられた状態において内側に配置される側)は、粘着剤が付された粘着面である。ラベルシートLSは、粘着面には台紙が設けられない台紙レスのラベルシートである。
ラベル発行ユニット200は、主に、ロールホルダー280、複数の搬送用ローラ210、搬送部220、ガイド230、印字部240、及び切断部270を有する(図1参照)。
(2−1−1)ロールホルダー
ロールホルダー280は、ラベルロールLRを回転可能に保持する機構である。ロールホルダー280は、ラベルロールLRが装着される装着部282を有する(図1参照)。装着部282は、回転軸282aを有する。回転軸282aが回転することにより、ラベルロールLRも回転し、ラベルロールLRからラベルシートLSが繰り出される。なお、ロールホルダー280は、ラベルロールLRからラベルシートLSを繰り出すためのモータ等の駆動機構を有していない。本実施形態では、後述する搬送部220によりラベルシートLSが引っ張られることで、ロールホルダー280に取り付けられたラベルロールLRからラベルシートLSが繰り出される。
(2−1−2)搬送用ローラ
ラベル発行ユニット200は、複数の搬送用ローラ210を有している。搬送用ローラ210は、ラベルシートLSが巻き掛けられ、ラベルシートLSを搬送するために設けられたローラである。搬送用ローラ210は、ロールホルダー280から印字部240へと向かう、ラベルシートLSの搬送経路に沿って配置される(図1参照)。
搬送用ローラ210は、ラベルシートLSをフィード方向Fに、又は、バックフィード方向Bに搬送するために設けられたローラである(図1参照)。ラベルシートLSのフィード方向Fは、ラベルロールLRから印字部240側へと(開口OP側へと)向かう向きである。ラベルシートLSのバックフィード方向Bは、フィード方向Fとは逆方向である。
搬送用ローラ210は、主に、第1ローラ212、第2ローラ214、ターンローラ216、ダンパローラ250を含む(図1参照)。
第1ローラ212及び第2ローラ214は、ラベルシートLSの粘着面(裏面)に接し、ラベルシートLSを前後方向に搬送するローラである。第1ローラ212及び第2ローラ214は、上方からラベルシートLSの粘着面に接する。第1ローラ212及び第2ローラ214は、搬送されるラベルシートLSの幅方向(本実施形態では左右方向)に延びる円筒状の部材である。円筒状の第1ローラ212及び第2ローラ214は、その中心をラベルシートLSの幅方向に延びる回転軸(図示せず)まわりを回動可能に構成されている。
第1ローラ212及び第2ローラ214の外面の材質は、限定するものではないが、例えばゴム製である。第1ローラ212及び第2ローラ214の外面には、ラベルシートLSの粘着面と粘着しにくくするため、複数の凹凸が設けてある。
第1ローラ212は、後述する印字部240の印字ヘッド242と対向するように配置される。本実施形態では、第1ローラ212は、印字ヘッド242と対向するように、印字ヘッド242の上方に配置される。第1ローラ212は、プラテンローラとして機能する。印字部240によりラベルシートLSに印字が行われる際には、ラベルシートLSは、第1ローラ212と印字ヘッド242との間に挟み込まれる。印字部240による印字時には、第1ローラ212はラベルシートLSの支持部として機能する。
第2ローラ214は、ラベルシートLSのフィード方向Fにおいて、第1ローラ212より下流側に配置される。第2ローラ214は、ラベルシートLSのフィード方向Fにおいて、後述するガイド230よりも下流側であって、ガイド230の近傍に配置される。
第1ローラ212は、後述する搬送部220のステッピングモータ(図示せず)により回転駆動されるローラである。また、第2ローラ214は、図示しない動力伝達機構(例えばベルト機構)により第1ローラ212と連結され、第1ローラ212と一緒に回転する。第1ローラ212が、右側面視(図1参照)において時計方向に回転させられることでラベルシートLSがフィード方向Fに搬送される。また、第1ローラ212が、右側面視(図1参照)において反時計方向に回転させられることでラベルシートLSがバックフィード方向Bに搬送される。
ターンローラ216は、ラベルシートLSの搬送方向を変更するローラである。ターンローラ216は、第1搬送用ローラの一例である。
ターンローラ216は、搬送されるラベルシートLSの幅方向(本実施形態では左右方向)に延びる円筒状の部材である。円筒状のターンローラ216は、その中心をラベルシートLSの幅方向に延びる回転軸(図示せず)まわりに回転自在に構成されている。
ターンローラ216は、ラベルシートLSのフィード方向Fにおいて、ラベルロールLRより下流側であって、後述するガイド230より上流側に配置される。ターンローラ216は、後述するガイド230の近傍に配置される。ターンローラ216は、第2ローラ214の後下方側に配置されている。
ターンローラ216は、ラベルシートLSの印字面Sに接し、ラベルシートLSの搬送方向を変更する。ターンローラ216は、ラベルシートLSのフィード方向Fにおいて、ラベルシートLSの搬送方向を、上向きから前向きに変更する(図1参照)。ターンローラ216は、ラベルシートLSのフィード方向Fにおいて、ラベルシートLSをガイド230へと導く(図1参照)。また、ターンローラ216は、ラベルシートLSのバックフィード方向Bにおいて、ラベルシートLSの搬送方向を、後向きから下向きに変更する(図1参照)。
ダンパローラ250は、可動ローラの一例である。ダンパローラ250は、ラベル発行ユニット200のフレームに形成された円弧状の溝260(図1参照)に沿って移動可能に構成されている。
ダンパローラ250は、ラベルシートLSのフィード方向Fにおいて、ラベルロールLRの下流側であって、ターンローラ216より上流側に配置される。ダンパローラ250は、ターンローラ216の下方に配置されている。また、ダンパローラ250は、ラベルロールLRの近傍に配置される。
ダンパローラ250は、円筒部材252と、回転軸254と、を主に有する(図1参照)。円筒部材252は、搬送されるラベルシートLSの幅方向(本実施形態では左右方向)に延びる円筒状の部材である。円筒部材252の後面側にはラベルシートLSが巻き掛けられ、円筒部材252はラベルシートLSの印字面Sに接する。回転軸254は、円筒部材252の中心をラベルシートLSの幅方向に延び、円筒部材252を回転自在に支持する。
また、ラベル発行ユニット200は、ダンパローラ250を移動可能とする構成として、アーム部材256と、弾性部材258と、を主に有する。アーム部材256は、一端側に固定されたダンパローラ250の回転軸254を支持する部材である。アーム部材256の、回転軸254が固定されている側と反対側の端部は、左右方向に延びる回転軸256aにより回転自在に支持されている。アーム部材256が回転軸256aまわりを回転することで、ダンパローラ250(回転軸254及び回転軸254に支持されている円筒部材252)は、ラベル発行ユニット200のフレームに形成されている円弧状の溝260にそって移動する。弾性部材258は、アーム部材256の中央部に接続されたバネであり、アーム部材256を後下方側に付勢する。
ダンパローラ250が、アーム部材256により回転自在に支持され、アーム部材256が弾性部材258により付勢されることで、ダンパローラ250はラベル印字装置100の運転中に以下の様に動作する。
まず、ラベルロールLRからの繰り出し量が比較的少ない状況、言い換えれば、ラベルロールLRに比較的多くのラベルシートLSが残っている状況(ラベルロール残量が多い状況)におけるダンパローラ250の動きについて、図2を用いて説明する。
ラベルロールLRにラベルシートLSが多く残っている状況では、ロールホルダー280に取り付けられたラベルロールLRからラベルシートLSを繰り出そうと引っ張る時、ラベルシートLSをラベルロールLRに巻き戻そうとする比較的大きな力がラベルシートLSに作用する。
そのため、ラベルロールLR側から印字部240側に(フィード方向Fに)ラベルシートLSが搬送される時には、ラベルシートLSが搬送部220により(搬送部220が駆動する第1ローラ212及び第2ローラ214により)フィード方向Fに引っ張られ、ラベルシートLSには比較的大きな張力が作用する。そして、ダンパローラ250は、溝260に沿って前方側に、ラベルシートLSがダンパローラ250に作用させる力と、弾性部材258の力の大きさとが釣り合う位置へと移動する(図2(a)参照)。ラベルシートLSが所定位置(後述する切断部270によりラベルシートLSが切断される時のラベルシートの位置)まで搬送されると、搬送部220によるラベルシートLSの搬送が停止される。そして、ラベルシートLSの搬送停止時には、ダンパローラ250の反力より、図2(b)のように、ラベルロールLRが図2中の矢印の方向に回転させられると共に、ダンパローラ250は起点付近(溝260の後方側端部付近)まで戻る。
後述する切断部270によりラベルシートLSが切断された後、印字部240側からラベルロールLR側に(バックフィード方向Bに)ラベルシートLSが搬送される時(搬送部220が駆動する第1ローラ212及び第2ローラ214によりラベルシートLSがバックフィード方向Bに搬送される時)には、ラベルシートLSに作用する張力は比較的弱まる。そして、ダンパローラ250は、図2(b)の状態から溝260に沿って更に後方側に、ラベルシートLSかダンパローラ250に作用させる力と、弾性部材258の力の大きさとが釣り合う位置へと移動する(図2(c)参照)。ラベルロールLRにラベルシートLSが多く残っている状況では、ラベルシートLSがバックフィード方向Bに搬送される際、ダンパローラ250は溝260の後端にまでは動かされない(図2B参照)。つまり、ラベルシートLSのバックフィード時には、ラベルシートLSに作用する張力が小さくなり、ダンパローラ250とラベルシートLSとの密着度合いは弱まるものの、ダンパローラ250がラベルシートLSから離反することはない。
以上のように、ラベルロールLRからのラベルシートLSの繰り出し量が少ない状況では、ダンパローラ250は、ラベルシートLSにテンションを作用させるテンションローラとして機能する。そして、ラベルロールLRからのラベルシートLSの繰り出し量が少ない状況では、ラベルシートLSには張力が常に作用しやすく、一旦ラベルシートLSの搬送経路が適切にセットされると、ラベルシートLSの搬送経路のズレは比較的発生しにくい。
次に、ラベルロールLRからの繰り出し量が比較的多い状況、言い換えれば、ラベルロールLRに残っているラベルシートLSが比較的少ない状況(ラベルロール残量が少ない状況)におけるダンパローラ250の動きについて、図3を用いて説明する。
ラベルロールLRに残っているラベルシートLSが少ない状況では、ロールホルダー280に取り付けられたラベルロールLRからラベルシートLSを繰り出そうと引っ張る時の、ラベルシートLSをラベルロールLRに巻き戻そうとする力は比較的小さい。
そのため、ラベルロールLR側から印字部240側に(フィード方向Fに)ラベルシートLSが搬送される時には、ラベルシートLSが搬送部220により(搬送部220が駆動する第1ローラ212及び第2ローラ214により)フィード方向Fに引っ張られた時にも、ダンパローラ250は比較的後方側に配置される。または、ラベルシートLSが搬送部220によりフィード方向Fに引っ張られた時にも、ダンパローラ250は、溝260の一番後端側(ダンパローラ250の起点)に配置されたまま動かない(図3(a)参照)。ラベルシートLSが所定位置(後述する切断部270によりラベルシートLSが切断される時のラベルシートの位置)まで搬送されると、搬送部220によるラベルシートLSの搬送が停止される。そして、ラベルシートLSの搬送停止時には、ダンパローラ250の反力より、図2(b)の場合と同様に、ラベルロールLRが図2中の矢印の方向に回転させられると共に、ダンパローラ250は起点付近(溝260の後方側端部付近)まで戻る。特に、ラベルシートLSが搬送部220によりフィード方向Fに引っ張られた時であってもダンパローラ250が起点から動かない場合(図3(a)の場合)には、ラベルシートLSの搬送停止時にも、ダンパローラ250は起点から動かない。
後述する切断部270によりラベルシートLSが切断された後、印字部240側からラベルロールLR側に(バックフィード方向Bに)ラベルシートLSが搬送される時(搬送部220が駆動する第1ローラ212及び第2ローラ214によりラベルシートLSがバックフィード方向Bに搬送される時)には、ラベルシートLSをラベルロールLRに巻き戻そうとする力はラベルシートLSにあまり働かないため、ラベルシートLSはラベルロールLRに巻き戻されるのではなく、ダンパローラ250から離反して弛んだ状態となる(図3(b)参照)。そして、バックフィード時にダンパローラ250から一旦離反したラベルシートLSは、ラベルシートLSがフィード方向Fに搬送される際に、再びダンパローラ250と接触する。
以上のように、ダンパローラ250は、ラベルロールLRからのラベルシートLSの繰り出し量が多い状況では、バックフィード時にラベルシートLSがダンパローラ250から離反する。そのため、ラベルロールLRからのラベルシートLSの繰り出し量が多い状況では、バックフィード時にラベルシートLSに対する張力が作用しなくなり、ラベルシートLSの搬送経路のズレが生じやすい。しかし、このラベルシートLSの搬送経路のズレは、後述するガイド230の働きにより修正される。
本実施形態では、ラベルシートLSのフィード時とバックフィード時とで、ラベルシートLSの印字面Sとダンパローラ250との接触状態(接触/非接触、密着度合い)が変化することを利用して、ダンパローラ250を除去部材として機能させている。
除去部材とは、ラベルシートLSの印字面Sに接触することで、ラベルシートLSの印字面Sに付着した付着物(ラベルロールLRの製造工程で付着した異物や、ラベルシートLSからの剥離物等)を除去する部材である。除去部材としてのダンパローラ250は、少なくともフィード時にはラベルシートLSの印字面に接触する。一方で、バックフィード時であって、特にラベルロールLRからの繰り出し量が多い状況では、ダンパローラ250はラベルシートLSから離反する。また、バックフィード時であって、特にラベルロールLRからの繰り出し量が少ない状況では、ダンパローラ250はラベルシートLSとの密着度合いが弱まる。
例えば、除去部材としてのダンパローラ250には、その表面に物質を付着する性質があるフェルト等が巻きつけられている。
より好ましくは、ダンパローラ250の円筒部材252は、ラベルシートLSの印字面Sと接触する粘着面252aを有する。例えば、ダンパローラ250の円筒部材252は、粘着力を持つゴムを材料に用いて制作される。
(2−1−3)搬送部
搬送部220は、ラベルシートLSを、ラベルロールLRから印字部240へと向かうフィード方向Fに搬送する。また、搬送部220は、ラベルシートLSを、フィード方向Fとは逆方向に搬送(バックフィード)する。つまり、搬送部220は、後進部の一例である。
搬送部220は、主に図示しないステッピングモータを有する。搬送部220は、前述のように第1ローラ212と、第1ローラ212と動力伝達機構により連結された第2ローラ214とを回転させることで、ラベルシートLSを、フィード方向Fへと搬送し、又は、バックフィード方向Bへとバックフィードする。
(2−1−4)ガイド
ガイド230は、ラベルシートLSの搬送中に、ラベルシートLSのフィード方向Fと直交するラベルシートLSの幅方向(本実施形態では左右方向)におけるラベルシートLSの端部の位置を規制する。ガイド230は、ラベルシートLSのフィード方向Fにおいて、ラベルロールLRより下流側、かつ、印字部240より上流側に配置される(図1参照)。
ガイド230は、搬送されるラベルシートLSの幅方向における、一方側の端部に配置される第1ガイド232と、他方側の端部に配置される第2ガイド234とを有する(図4参照)。本実施形態では、第1ガイド232はラベルシートLSの右側に配置され、第2ガイド234はラベルシートLSの左側に配置される。第1ガイド232は、前後方向及び上下方向に広がるガイド面232aを有する(図4参照)。第2ガイド234は、前後方向及び上下方向に広がるガイド面234aを有する(図4参照)。ガイド面232aは、ガイド面234aと対向するように配置される。第1ガイド232のガイド面232aは、第2ガイド234のガイド面234aと、ラベルシートLSの幅(左右方向の長さ)と概ね同じ距離(より具体的にはラベルシートLSの幅より若干離して)配置されている。そして、ラベルシートLSの搬送中に、第1ガイド232のガイド面232aがラベルシートLSの右側端部に右側から接触し、第2ガイド234のガイド面234aがラベルシートLSの左側端部に左側から接触することで、ガイド230は、ラベルシートLSの幅方向端部の位置を規制する。
バックフィード時にラベルシートLSがダンパローラ250から離反し、バックフィード時にラベルシートLSに対する張力が作用しなくなった場合でも、フィード時には、ラベルシートLSはターンローラ216により案内されてガイド230へと導かれ、ガイド230によりラベルシートLSの搬送経路が適切に調整される(ラベルシートLSの搬送方向の横ずれが解消される)。
(2−1−5)印字部
印字部240は、ラベルロールLRから繰り出されるラベルシートLSの印字面Sに印字する。印字部240は、主に印字ヘッド242を有する。
印字ヘッド242は、ラベルシートLSの幅方向(本実施形態では左右方向)に配列された複数の微小発熱体(図示せず)を有する。印字ヘッド242は、プラテンローラとして機能する第1ローラ212の下方に、第1ローラ212と対向して配置される。印字部240は、第1ローラ212と印字ヘッド242との間でラベルシートLSを挟み込み、印字ヘッド242によりラベルシートLSの印字面S側からラベルシートLSの感熱発色層に熱を加えて発色させる。具体的には、印字部240は、ラベルシートLSの搬送タイミングに合わせ、発熱させる印字ヘッド242の微小発熱体を選択的に変化させることで、ラベルシートLSに所定の情報を印字する。情報は、限定するものではないが、ラベル印字装置100によって生成されるラベル片LBが貼り付けられる商品の商品名、製造日、重量、価格等の情報である。
(2−1−6)切断部
切断部270は、ラベルロールLRから繰り出されるラベルシートLSから、印字部240により情報が印字された部分を切り離し、情報が印字されたラベル片LBを生成する。
切断部270は、ラベルシートLSのフィード方向Fにおける最下流側であって、ラベル片LBを発行する開口OPの近傍(ラベル片LBの発行方向における上流側)に配置される(図1参照)。また、切断部270は、ラベルシートLSのフィード方向Fにおいて、印字部240及び第1ローラ212の下流側に配置される(図1参照)。
切断部270は、ラベルシートLSに対して下方(ラベルシートLSの印字面S側)に配置された移動カッター272と、ラベルシートLSに対して上方(ラベルシートLSの粘着面側)に配置された固定カッター274と、を含む。移動カッター272は、図示しないアクチュエータによって、固定カッター274に近づくように、又は、固定カッター274から遠ざかるように、上下方向に駆動される。移動カッター272が固定カッター274に近づくよう駆動されると、移動カッター272と固定カッター274との間にラベルシートLSが挟み込まれ、ラベルシートLSからラベル片LBが切り離される。なお、切断部270によってラベルシートLSから切り離されたラベル片LBは、開口OPから発行される。
(2−2)制御ユニット
制御ユニット300は、ラベル発行ユニット200等の動作を制御する。
制御ユニット300は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を有するコンピュータ310と、タッチパネル式モニタ320と、を主に有する。コンピュータ310は、一般のコンピュータと同様の装置である。タッチパネル式モニタ320は、タッチパネル機能を有するディスプレイであり、入力部及び出力部として機能する。
タッチパネル式モニタ320には、ラベル発行ユニット200に関する各種情報が表示される。例えば、タッチパネル式モニタ320には、ラベル発行ユニット200が生成するラベル片LBの印字内容(情報)が表示される。また、タッチパネル式モニタ320は、各種情報や各種指令の入力に用いるための操作画面が表示するとともに、操作画面に対する入力を受け付ける。例えば、タッチパネル式モニタ320には、ラベル片LBの印字内容の入力に用いるための操作画面が表示され、この操作画面に対する入力を受け付ける。
コンピュータ310では、CPUがROM等に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、ラベル発行ユニット200の動作を制御する。コンピュータ310は、ラベル発行ユニット200の各種構成、例えば搬送部220の図示しないステッピングモータや、印字部240の印字ヘッド242や、切断部270の移動カッター272を動作させる図示しないアクチュエータ等と電気的に接続されている。また、コンピュータ310は、タッチパネル式モニタ320とも電気的に接続され、タッチパネル式モニタ320の表示内容を制御するとともに、タッチパネル式モニタ320に入力された情報を受け付ける。
コンピュータ310によるラベル発行ユニット200の動作の制御について簡単に説明する。
まず、ここでは、後述するようにラベル片LBの発行後にラベルシートLSのバックフィードが行われ、ラベルシートLSの先端が第1ローラ212付近に配置された状態(例えば図2(c)の状態)を、ラベル発行ユニット200の待機状態として、以下の説明を行う。
コンピュータ310は、待機状態にあるラベル発行ユニット200においてラベル片LBの発行が例えばタッチパネル式モニタ320を介して指示されると、図示しない記憶部に記憶された印字内容に関する情報に基づいて、印字部240の印字ヘッド242を動作させてラベルシートLSに印字を開始する。また、同時に、コンピュータ310は、搬送部220を操作して第1ローラ212及び第2ローラ214を回転させ、ラベルシートLSのフィード方向Fへの搬送を開始する。
そして、ラベルシートLSに印字が完了し、ラベルシートLSが所定位置までフィード方向Fに搬送されると、コンピュータ310は、切断部270を作動させ、ラベルシートLSを切断し、ラベル片LBを発行する。
その後、コンピュータ310は、ラベルシートLSの先端が第1ローラ212付近に配置されるように、搬送部220を操作して第1ローラ212及び第2ローラ214を回転させ、ラベルシートLSをバックフィード方向Bに搬送(バックフィード)する。つまり、コンピュータ310は、ラベル発行ユニット200を待機状態に戻す。ラベル発行ユニット200が待機状態にある時の、ラベルシートLSの待機位置(ラベルシートLSの先端の位置)は、移動カッター272と固定カッター274とによるラベルシートLSの切断位置から、バックフィード方向Bに、例えば3mmだけ引き戻された位置である。そして、ラベル発行ユニット200は、次のラベル片LBの生成指示があるまで待機する。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態のラベル印字装置100は、ロール状に巻かれた被印字媒体の一例としてのラベルロールLRと、印字部240と、複数の搬送用ローラ210と、後進部の一例としての搬送部220と、除去部材の一例としてのダンパローラ250と、を備える。印字部240は、ラベルロールLRから繰り出されるラベルシートLSの印字面Sに印字する。ラベルシートLSは、被印字媒体の一例である。搬送用ローラ210は、ラベルシートLSを搬送するためのローラである。搬送部220は、ラベルロールLRから印字部240へと向かうラベルシートLSのフィード方向Fとは逆方向に、ラベルシートLSをバックフィードする。ダンパローラ250は、ラベルシートLSの印字面Sに接触することで、ラベルシートLSの印字面Sに付着した付着物を除去する。バックフィード時に、ダンパローラ250がラベルシートLSから離反する、又は、ダンパローラ250とラベルシートLSとの密着度合いが弱まる。
本実施形態のラベル印字装置100では、ダンパローラ250を用いて、ラベルシートLSの印字面Sに付着した付着物を除去可能である。また、本ラベル印字装置100では、バックフィード時に、ダンパローラ250がラベルシートLSから離反する、又は、ダンパローラ250とラベルシートLSとの密着度合いが弱まる。そのため、ダンパローラ250とラベルシートLSとが常に比較的強く密着している場合に比べ、ラベルシートLSの横ずれ(ラベルシートLSの幅方向のずれ)を補正する力をラベルシートLSに作用させることが容易である。つまり、本ラベル印字装置100では、ラベルシートLSの印字面Sに付着した付着物や、ラベルシートLSの横ずれを原因とした印字品質の低下を防止することができる。
(3−2)
本実施形態のラベル印字装置100は、ガイド230を備える。ガイド230は、ラベルシートLSのフィード方向FにおいてラベルロールLRより下流側かつ印字部240より上流側に配置される。ガイド230は、ラベルシートLSの搬送中に、フィード方向Fとは直交するラベルシートLSの幅方向におけるラベルシートLSの端部の位置を規制する。
本実施形態のラベル印字装置100では、バックフィード時にダンパローラ250とラベルシートLSとの密着度合いが少なくとも弱まるため、ラベルシートLSのフィード時の搬送経路がガイド230により適切な経路に調整されやすい。そのため、本ラベル印字装置100では、ラベルシートLSの横ずれを原因とした印字品質の低下を防止することが容易である。
(3−3)
本実施形態のラベル印字装置100では、搬送用ローラ210は、第1搬送用ローラの一例としてのターンローラ216を含む。ターンローラ216は、ガイド230の近傍であって、ラベルシートLSのフィード方向FにおいてラベルロールLRより下流側かつガイド230より上流側に配置される。
本実施形態のラベル印字装置100では、ラベルシートLSをラベルロールLRから印字部240に搬送するフィード時に、ラベルシートLSをターンローラ216によってガイド230へとスムーズに導き、ラベルシートLSの搬送経路を適切な経路に調整することが容易である。
(3−4)
本実施形態のラベル印字装置100では、ダンパローラ250は、ラベルシートLSのフィード方向FにおいてラベルロールLRより下流側かつターンローラ216より上流側に配置される可動ローラである。
本実施形態のラベル印字装置100では、ダンパローラ250がガイド230から比較的離れた位置に配置される。そのため、例えばバックフィード時にダンパローラ250がラベルシートLSから離反し、弛んだような場合でも、フィード時に、ラベルシートLSをターンローラ216でガイド230にスムーズに導き、ラベルシートLSの搬送経路を適切な経路に調整することが容易である。また、ここではダンパローラ250が可動ローラであるため、バックフィード時に、ダンパローラ250とラベルシートLSとが離反した状態や、ダンパローラ250とラベルシートLSとの密着度合いが弱まった状態を実現することが容易である。
(3−5)
本実施形態のラベル印字装置100では、可動ローラであるダンパローラ250は、ラベルロールLRからのラベルシートLSの繰り出し量が少ない状況で、ラベルシートLSにテンションを作用させるテンションローラとして機能する。
本実施形態のラベル印字装置100では、ラベルロールLRから印字部240にラベルシートLSがフィードされる際に、除去部材としても機能する可動ローラによりラベルシートLSにテンションを作用させることができる。そのため、ラベルロールLRからのラベルシートLSの繰り出し量が少ない条件では、ラベルシートLSが横ずれした状態で印字部240に送られることを防止することが特に容易である。
(3−6)
本実施形態のラベル印字装置100では、バックフィード時に、ダンパローラ250はラベルシートLSから一旦離反する。特に、本実施形態のラベル印字装置100では、ラベルロールLRからのラベルシートLSの繰り出し量が多い状況で、バックフィード時に、ダンパローラ250はラベルシートLSから一旦離反する。また、ラベルシートLSがフィード方向Fに搬送される際に、ダンパローラ250はラベルシートLSと再度接触する。
本実施形態のラベル印字装置100では、ラベルシートLSが印字部240へと搬送される際には、ダンパローラ250でラベルシートLSの印字面Sに付着した付着物を除去することができる。また、本ラベル印字装置100では、バックフィード時に一旦ラベルシートLSから離反したダンパローラ250が、再度ラベルシートLSに比較的強く密着するまでは、ラベルシートLSの横ずれを補正する力をラベルシートLSに作用させることが容易である。そのため、本ラベル印字装置100では、ラベルシートLSの印字面Sに付着した付着物や、ラベルシートLSの横ずれを原因とした印字品質の低下を防止することが特に容易である。
(3−7)
本実施形態のラベル印字装置100では、ダンパローラ250は、ラベルシートLSの印字面Sと接触する粘着面252aを有する。
本実施形態のラベル印字装置100では、ダンパローラ250の粘着面252aの粘着力により、ラベルシートLSの印字面Sに付着した付着物を除去することが特に容易である。
(4)変形例
以下に、上記実施形態の変形例を示す。なお、変形例は、互いに矛盾しない範囲で適宜組み合わされてもよい。
(4−1)変形例A
上記実施形態では、ラベル印字装置100は、ラベルシートLSに印字してラベル片LBを生成するが、本発明に係る印字装置はこのような形態に限定されるものではない。印字装置が印字の対象とする被印字媒体は、ラベルシートに限定されるものではなく、樹脂や紙などを薄い膜状に成形したものを広く含む。
そして、印字装置は、例えば、繰り出されるフィルムを成形して切断し物品が収容された包装袋を製造する製袋包装システムに組み込まれ、包装袋となるフィルムに印字をする装置であってもよい。
また、例えば、印字装置は、繰り出されるフィルムを帯状に切断し物品が収容された容器を帯掛け包装する帯掛け包装システムに組み込まれ、帯状に切断される前のフィルムに印字をする装置であってもよい。
(4−2)変形例B
上記実施形態に係るラベル印字装置100では、ラベルシートLSのフィード方向Fへの搬送も、バックフィード方向Bへの搬送も、同一の搬送部220により行われるが、これに限定されるものではない。例えば、ラベル印字装置100は、ラベルシートLSのフィード方向Fへの搬送を行う前進部と、ラベルシートLSのバックフィード方向Bへの搬送を行う前進部以外の後進部と、を有してもよい。
(4−3)変形例C
上記実施形態に係るラベル印字装置100では、ラベル片LBの切断のために切断部270まで搬送したラベルシートLSを印字部240まで後退させるためにバックフィードが行われるが、これに限定されるものではない。例えば、バックフィードは、ラベルシートLSの切断とは無関係に、除去部材としてのダンパローラ250を上述のように動作させることを目的として行われる動作であってもよい。
(4−4)変形例D
上記実施形態では、搬送用ローラ210の1つであるダンパローラ250が除去部材として機能するがこれに限定されるものではない。
例えば、除去部材は、フィード時にはラベルシートLSの印字面Sに接触し、バックフィード時には、ラベルシートLSから離反し、又は、ラベルシートLSとの密着度合いが弱まる、ラベルシートLSの印字面Sの清掃だけを目的とした部材であってもよい。
ただし、搬送用ローラ210のダンパローラ250に、除去部材としての機能も持たせることで、ラベル印字装置100の構成部品を増加させることなく、ラベルシートLSの印字面Sを清掃することができる。
(4−5)変形例E
上記実施形態に係るラベル印字装置100では、バックフィード時に、除去部材としてのダンパローラ250がラベルシートLSから離反するか、あるいは、除去部材としてのダンパローラ250とラベルシートLSとの密着度合いが弱まるかは、ラベルロールLRからのラベルシートLSの繰り出し量によって変化する。ただし、これに限定されるものではない。
例えば、除去部材は、モータでその位置が変更されるように構成され、バックフィードのタイミングでモータにより除去部材を移動させることで、除去部材がラベルシートLSから常に離反するよう制御されてもよい。
(4−6)変形例F
上記実施形態に係るラベル印字装置100では、除去部材は可動部材(可動ローラであるダンパローラ250)であるが、これに限定されるものではない。
例えば、除去部材は、フィード時にはラベルシートLSの印字面Sに接触し、バックフィード時にはラベルシートLSとの密着度合いが弱まるような位置に配置された不動の部材であってもよい。
本発明は、ロール状に巻かれた被印字媒体から繰り出される被印字媒体に印字する印字装置に広く適用でき有用である。
100 ラベル印字装置(印字装置)
210 搬送用ローラ
216 ターンローラ(第1搬送用ローラ)
220 搬送部(後進部)
230 ガイド
240 印字部
250 ダンパローラ(可動ローラ、テンションローラ、除去部材)
252a 粘着面
B バックフィード方向
F フィード方向
LR ラベルロール(ロール状に巻かれた被印字媒体)
LS ラベルシート(被印字媒体)
S 印字面
特開2014−138986号公報

Claims (7)

  1. ロール状に巻かれた被印字媒体と、
    前記ロール状に巻かれた被印字媒体から繰り出される前記被印字媒体の印字面に印字する印字部と、
    前記被印字媒体を搬送するための複数の搬送用ローラと、
    前記ロール状に巻かれた被印字媒体から前記印字部へと向かう前記被印字媒体のフィード方向とは逆方向に前記被印字媒体をバックフィードする後進部と、
    前記被印字媒体の前記印字面に接触することで、前記被印字媒体の前記印字面に付着した付着物を除去する除去部材と、
    を備え、
    前記バックフィード時に、前記除去部材が前記被印字媒体から離反する、又は、前記除去部材と前記被印字媒体との密着度合いが弱まる、
    印字装置。
  2. 前記被印字媒体の前記フィード方向において前記ロール状に巻かれた被印字媒体より下流側かつ前記印字部より上流側に配置され、前記被印字媒体の搬送中に、前記フィード方向とは直交する前記被印字媒体の幅方向における前記被印字媒体の端部の位置を規制するガイド、
    を更に備える、
    請求項1に記載の印字装置。
  3. 前記搬送用ローラは、前記ガイドの近傍であって、前記被印字媒体の前記フィード方向において前記ロール状に巻かれた被印字媒体より下流側かつ前記ガイドより上流側に配置される第1搬送用ローラを含む、
    請求項2に記載の印字装置。
  4. 前記除去部材は、前記被印字媒体の前記フィード方向において前記ロール状に巻かれた被印字媒体より下流側かつ前記第1搬送用ローラより上流側に配置される可動ローラである、
    請求項3に記載の印字装置。
  5. 前記可動ローラは、前記ロール状に巻かれた被印字媒体からの前記被印字媒体の繰り出し量が少ない状況で、前記被印字媒体にテンションを作用させるテンションローラとして更に機能する、
    請求項4に記載の印字装置。
  6. 前記バックフィード時に、前記除去部材は前記被印字媒体から一旦離反し、
    前記被印字媒体が前記フィード方向に搬送される際に、前記除去部材は前記被印字媒体と再度接触する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の印字装置。
  7. 前記除去部材は、前記被印字媒体の前記印字面と接触する粘着面を有する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の印字装置。
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