JP2018099747A - ホーニング加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡単な構成で、ホーニングツールの上昇時と下降時とで、砥石の切り込み力を一定とすることができるホーニング加工装置を提供する。【解決手段】制御装置60は、ホーニングツール20を回転させながら下降及び上昇を繰り返すように回転機構50及び昇降機構41を制御する。そして、切り込み調整機構55を制御して、ホーニングツール20を下降から上昇、又は上昇から下降に方向変換する際の減速時に、コーン部を上方に移動させて砥石の切り込み力を低減させる。そして、方向変換した後の加速時に、コーン部の位置を、上昇時の方が下降時よりも下方に位置するように移動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、ホーニング加工装置に関するものである。
従来より、ワークに形成された孔の内周面を研磨するためのホーニング加工装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、複数の砥石が周方向に並んだ状態で径方向に移動可能に装着され且つ全体が回転駆動されるツールヘッドと、各砥石を径方向に移動させる砥石径拡縮手段とを備えた構成が開示されている。砥石径拡縮手段は、下方に向かって縮径するテーパー状の押出し部で構成され、押出し部が下降することにより、砥石装着板が径方向外側に押し出されて全砥石の外接円の径が拡大されるようになっている。
そして、ワークの孔にツールヘッドを挿入し、砥石を径方向外側に押し出して孔の内周面に押し付けながらツールヘッドを回転させ、ツールヘッドの上昇及び下降を繰り返すことで、ワークの孔を研磨することができる。
ところで、一般的に、ホーニング加工装置では、ツールヘッドの上昇時と下降時とで、砥石姿勢が変化することで、全砥石の外接円の径が異なってしまい、切り込み力が変化することがある。
具体的に、図8及び図9に示すように、ツールヘッド120の周壁部には、砥石130aが径方向に移動可能に嵌め込まれる開口孔121aが形成されている。この開口孔121aは、砥石装着板130をスムーズに移動させるために、砥石装着板130よりも若干大きく開口している。なお、図8及び図9では、この隙間Cを強調して表現している。
そのため、ツールヘッド120が下降する場合には、砥石130aがワークWの孔Waの内周面に押し付けられながら下降することにより、砥石装着板130が開口孔121aの上縁部に当接して上側に片寄りした状態となる。そして、開口孔121aの下縁部と砥石装着板130との間に隙間Cが生じるとともに、砥石130aが押出し部125のテーパー部127に沿って径方向外側に移動することとなる(図8参照)。
一方、ツールヘッド120が上昇する場合には、砥石130aがワークWの孔Waの内周面に押し付けられながら上昇することにより、砥石装着板130が開口孔121aの下縁部に当接して下側に片寄りした状態となる。そして、開口孔121aの上縁部と砥石装着板130との間に隙間Cが生じるとともに、砥石130aが押出し部125のテーパー部127に沿って径方向内側に移動することとなる(図9参照)。
このように、ツールヘッドが下降する場合には、全砥石の外接円の径D1が、目標の仕上げ寸法の径よりも大きくなる一方、ツールヘッドが上昇する場合には、全砥石の外接円の径D2が、目標の仕上げ寸法の径よりも小さくなる傾向にある。そのため、図10に示すように、ツールヘッドの上昇時と下降時とで、加工誤差が生じてしまう。また、ツールヘッドの上昇時には、加工効率が下がるため、結果として、加工時間が長くなってしまう。
そこで、特許文献1の発明では、砥石がワークに接触しているかを検知しながら、油圧シリンダやエアシリンダによって、ツールホルダの上昇時と下降時とで砥石の切り込み力が一定となるように制御することで、ワークに対する砥石の過度の食い込みを防ぐようにしている。
特開平5−318308号公報
しかしながら、従来のように、ツールホルダの上昇時と下降時とで、切り込み力が一定となるように油圧シリンダやエアシリンダを制御する構成では、構造が複雑化するとともに部品点数が増えてしまい、コストが増大するという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、比較的簡単な構成で、ホーニングツールの上昇時と下降時とで、砥石の切り込み力を一定とすることができるホーニング加工装置を提供することにある。
本発明は、砥石を有するホーニングツールと、該ホーニングツールを駆動するツール駆動装置と、該ツール駆動装置の動作を制御する制御装置とを備えたホーニング加工装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記ホーニングツールは、周方向に間隔をあけて複数の開口孔が形成された円筒状のヘッド部と、前記砥石が装着され且つ該ヘッド部の開口孔に嵌め込まれて径方向にスライド可能な砥石装着プレートと、下方に向かって移動するにつれて該砥石の外接円の径が大きくなるように該砥石装着プレートを径方向外方に押し出すコーン部とを有し、
前記ツール駆動装置は、前記ホーニングツールを昇降させる昇降機構と、該ホーニングツールを回転させる回転機構と、前記コーン部の上下方向の移動量を調整することで前記砥石の切り込み力を調整する切り込み調整機構とを有し、
前記制御装置は、
前記ホーニングツールを回転させながら下降及び上昇を繰り返すように前記回転機構及び前記昇降機構を制御するとともに、
前記ホーニングツールを下降から上昇、又は上昇から下降に方向変換する際の減速時に、前記コーン部を上方に移動させて前記砥石の切り込み力を低減させる一方、該ホーニングツールを方向変換した後の加速時に、上昇時の該コーン部の位置を下降時よりも下方位置に移動させるように、前記切り込み調整機構を制御することを特徴とするものである。
第1の発明では、ホーニングツールを回転させながら下降及び上昇を繰り返す際に、下降から上昇、又は上昇から下降に方向変換する際の減速時に、砥石の切り込み力を一旦低減させる。そして、方向変換した後の加速時に、コーン部の位置を、上昇時の方が下降時よりも下方に位置するように移動させる。
これにより、ホーニングツールの上昇時と下降時とで、砥石の切り込み力を一定とすることができる。具体的に、開口孔は、砥石装着プレートよりも若干大きく開口しているため、この隙間によって、ホーニングツールの上昇時と下降時とで、砥石装着プレートが下側又は上側に片寄りした状態となり、砥石の外接円の径が異なってしまい、切り込み力が変化することがある。
そこで、本発明では、ホーニングツールの上昇時に砥石の外接円の径が小さくなる傾向があることに着目して、コーン部の位置を、上昇時の方が下降時よりも下方に位置するように移動させている。これにより、ホーニングツールの上昇時と下降時とで、砥石の外接円の径、つまり、切り込み力を略一定にすることができるので、仕上げ寸法に差が生じるのを抑えることができる。また、ホーニングツールの上昇時にも、加工効率が下がることがなく、加工時間を短縮することができる。
本発明によれば、ホーニングツールの上昇時と下降時とで、砥石の外接円の径、つまり、切り込み力を略一定にすることができるので、仕上げ寸法に差が生じるのを抑えて高精度の加工を行うとともに、加工時間を短縮することができる。
本実施形態に係るホーニング加工装置の構成を示す側面図である。 ホーニングツールの構成を示す斜視図である。 ホーニングツールの構成を示す側面断面図である。 コーン部の移動量に応じて砥石が押し出される状態を示す側面断面図である。 ホーニングツールの下降時及び上昇時におけるコーン部の位置を比較するための側面断面図である。 切込力と上下ストローク速度との関係を示すタイミングチャート図である。 加工径と目標径との差を示すグラフ図である。 従来技術に係るツールヘッドを下降させたときの砥石の位置を示す側面断面図である。 従来技術に係るツールヘッドを上昇させたときの砥石の位置を示す側面断面図である。 従来技術に係るホーニング加工装置における目標径と加工径との差を一部拡大して示す示すグラフ図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に示すように、ホーニング加工装置10は、ワークWに形成された孔Waの内周面を研磨するホーニングツール20と、ホーニングツール20を駆動するツール駆動装置40と、ツール駆動装置40の動作を制御する制御装置60とを備えている。
図2及び図3にも示すように、ホーニングツール20は、ヘッド部21と、主軸部22と、ロッド23とを有する。主軸部22は、中空の軸部材からなり、その中心を回転軸Jに一致させた状態で上下方向に延びている。主軸部22の上端部分は、ツール駆動装置40に、回転軸J回りに回転可能に支持されている。
ロッド23は、その中心を回転軸Jに一致させた状態で主軸部22の内部に収容されている。ロッド23は、主軸部22から独立して回転軸J方向にスライド可能且つ回転可能に構成され、後述する切り込み調整モータ56の回転駆動に伴って、上下方向に進退可能となっている。
主軸部22の下端には、円筒状のヘッド部21が設けられている。ヘッド部21は、その中心を回転軸Jに一致させた状態で、主軸部22と一体に構成されている。ヘッド部21は、コーン部25と、粗研磨用の砥石31aが装着された第1砥石装着プレート31と、仕上げ研磨用の複数の砥石32aが装着された第2砥石装着プレート32とを有する。以下、粗研磨用と仕上げ研磨用とを区別する必要が無いときには、砥石30a及び砥石装着プレート30と記載して説明する。
ホーニング加工装置10は、1つのホーニングツール20で、粗研磨と仕上げ研磨の2つの段階を、自動的に切り替えて加工できるように構成されている。なお、ヘッド部21の詳細については後述する。
図1に示すように、ツール駆動装置40は、ホーニングツール20を昇降させる昇降機構41と、ホーニングツール20を回転軸Jを中心に回転させる回転機構50と、ホーニングツール20の砥石30aの切り込み力を調整する切り込み調整機構55とを有する。昇降機構41、回転機構50、及び切り込み調整機構55は、ホーニング加工装置10のコラム11に搭載されている。
昇降機構41は、ホーニングツール20を回転可能に保持する主軸テーブル42と、主軸テーブル42を上下方向にスライド可能なガイドレール43と、図示しないボールネジを回転させることで主軸テーブル42を上昇及び下降させる送り駆動モータ44とを有する。
回転機構50は、ホーニングツール20に回転力を伝動する伝動ベルト51と、伝動ベルト51を介してホーニングツール20を回転軸Jを中心に回転させる回転駆動モータ52とを有する。
切り込み調整機構55は、ホーニングツール20のロッド23を上昇及び下降させ、コーン部25の上下方向の移動量を調整することで、砥石30aの径方向の突出量、つまり、砥石30aの切り込み力を調整する切り込み調整モータ56を有する。
昇降機構41、回転機構50、及び切り込み調整機構55等のホーニング加工装置10に搭載されているモータは、制御装置60によって総合的に駆動制御されている。例えば、制御装置60には、一連の研磨処理を実行する加工プログラム、研磨する砥石を切り替える切替処理を実行する切替プログラム等、各種制御プログラムが実装されている。
制御装置60は、ホーニング加工装置10のベッド12の内部に収容されている。ベッド12には、ワークWを載置するワーク載置台15が配設されている。本実施形態では、ワークWは、円筒状の部材で構成され、ワークWの孔Waの内周面が研磨される。
図3に示すように、コーン部25は、頂部を下に向けた円錐形状のコーン体25aが上下二段に連なる構造体からなり、ロッド23の下端に一体に連なって、ヘッド部21の内部中央に配置されている。コーン部25は、ロッド23とともにスライド及び回転する。
コーン体25aには、複数の凹部26と、複数のテーパー部27とが設けられている。凹部26は、回転軸J方向に延びる長溝からなり、周方向に等間隔で放射状に配置されている。テーパー部27は、隣接する凹部26の間の部分によって構成されており、周方向に等間隔で放射状に配置されている。テーパー部27は、回転軸Jに対して傾斜した傾斜面を有している。
コーン部25の周囲には、プレート形状を有する複数の砥石装着プレート30が放射状に配置されている。ヘッド部21には、周方向に等間隔で複数の開口孔21aが形成されており、砥石装着プレート30は、開口孔21aに嵌め込まれて径方向にスライド可能となっている。
砥石装着プレート30の先端には、砥石30aが装着されている。砥石30aは、粗研磨用の砥石31aと、仕上げ研磨用の砥石32aとを有し、周方向に交互に配設されている。粗研磨用の砥石31aは、第1砥石装着プレート31に装着され、仕上げ研磨用の砥石32aは、第2砥石装着プレート32に装着されている。
砥石装着プレート30は、ヘッド部21に、径方向にスライド変位可能に支持されており、ゴムリング35等の弾性部材により、径方向内側に引き込まれるように常時付勢されている。砥石装着プレート30の基端には、コーン部25の上下のテーパー部27の傾斜面と略同一の傾斜角度を有し、これらと対向し得る接触部33が形成されている。
砥石装着プレート30の基端は、コーン部25の凹部26に出入り可能であるとともにテーパー部27に接触可能となっている。
図4に示す例では、粗研磨用の砥石31aを有する第1砥石装着プレート31は、テーパー部27に接触し、仕上げ研磨用の砥石32aを有する第2砥石装着プレート32は、凹部26に入り込んだ状態を表している。
第2砥石装着プレート32の基端が凹部26に入り込むと、その先端の砥石32aが引っ込んで研磨不能な状態となる(退避位置)。それに対して、第1砥石装着プレート31の基端の接触部33がテーパー部27に接触すると、その先端の砥石31aが径方向外側に突出し、研磨可能な状態となる(使用位置)。
具体的に、使用位置にある第1砥石装着プレート31は、コーン部25が図3の位置から下方に移動するにつれて、テーパー部27に接触部33が接触して、径方向外側に徐々に押し出される。それにより、第1砥石装着プレート31の砥石31aの外面によって形成される外接円の軌跡は、径方向に拡張することとなる。
本実施形態に係るホーニング加工装置10では、研磨する砥石を、粗研磨用の砥石31aと仕上げ研磨用の砥石32aのいずれかに切り替えることができる。具体的に、コーン部25が、図3に示す切替位置にあるときに、砥石装着プレート30の基端は、凹部26及びテーパー部27から離れた状態となり、コーン部25は、砥石装着プレート30から独立して回動可能になる。
そして、コーン部25が切替位置から変位(下降)すれば、図4に示す使用状態に復帰する。その際、切替位置において、コーン部25がヘッド部21に対して相対的に、所定の角度(切替角度:360°/砥石装着プレート30の総数)だけ回転することで、研磨する砥石を、粗研磨用の砥石31aと仕上げ研磨用の砥石32aとのいずれかに切り替えることができる。
ところで、ホーニングツール20のヘッド部21に形成された開口孔21aは、砥石装着プレート30を径方向にスムーズに移動させるために、砥石装着プレート30よりも若干大きく開口している。図5では、この隙間Cを強調して表現している。
そして、ホーニング加工装置10では、この隙間Cによって、ホーニングツール20の上昇時と下降時とで砥石30aの姿勢が変化して、砥石30aの外接円の径が異なってしまい、切り込み力が変化することがある。
そこで、本実施形態では、ホーニングツール20の上昇時と下降時とで、コーン部25の移動量を変更することで、砥石30aの切り込み力が一定となるようにしている。
図5に示すように、ホーニングツール20を回転させながら下降及び上昇を繰り返すのにあたって、ホーニングツール20が下降する場合には、砥石30aがワークWの孔Waの内周面に押し付けられながら下降することにより、砥石装着プレート30が開口孔21aの上縁部に当接して上側に片寄りした状態となる。そして、開口孔21aの下縁部と砥石装着プレート30との間に隙間Cが生じるとともに、砥石30aがコーン部25のテーパー部27に沿って径方向外側に移動することとなる。
一方、ホーニングツール20が上昇する場合には、砥石30aがワークWの孔Waの内周面に押し付けられながら上昇することにより、砥石装着プレート30が開口孔21aの下縁部に当接して下側に片寄りした状態となる。そして、開口孔21aの上縁部と砥石装着プレート30との間に隙間Cが生じるとともに、砥石30aがコーン部25のテーパー部27に沿って径方向内側に移動することとなる。
このように、ホーニングツール20が上昇する場合には、砥石30aの外接円の径D2が、下降時の砥石30aの径D1よりも小さくなる傾向にあることに着目して、コーン部25の位置を、上昇時の方が下降時よりも長さLだけ下方に位置するように移動させている。
具体的に、図6のタイミングチャート図に示すように、ホーニングツール20を下降から上昇、又は上昇から下降に方向変換する際の減速時に、コーン部25を上方に移動させて砥石30aの切り込み力を低減させる。そして、ホーニングツール20を方向変換した後の加速時に、上昇時のコーン部25の位置を下降時よりも下方位置に移動させるように、切り込み調整モータ56を制御している。
その結果、ホーニングツール20の上昇時には、コーン部25の位置が下降時よりも長さLだけ下方に位置することで、図5にハッチングで示す分だけ、切り込み力が大きくなるが、隙間Cによる砥石30aの片寄りによって、上昇時の砥石30aの外接円の径D2は、下降時の砥石30aの外接円の径D1と略等しくなる。
これにより、図6に示すように、ホーニングツール20の上昇時と下降時とで、砥石30aの外接円の径、つまり、切り込み力を略一定にすることができるので、仕上げ寸法に差が生じるのを抑えることができる(図7参照)。また、ホーニングツール20の上昇時にも、加工効率が下がることがなく、加工時間を短縮することができる。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、凹部26やテーパー部27の個数を任意に設定することができる。また、本実施形態では、周方向に等間隔で配置したが、凹部26やテーパー部27、砥石装着プレート30の配置は必ずしも等間隔でなくてもよい。また、コーン部25は、一段のコーン体25aで構成されたものであってもよい。
また、本実施形態では、コーン部25のテーパー部27を、下方に向かって先細となる形状としているが、この形態に限定するものではなく、上方に向かって先細となる形状としてもよい。この場合、砥石30aの外接円の径は、コーン部25の上昇時に大きくなり、下降時に小さくなる。
また、本実施形態では、立形のホーニング加工装置10について説明したが、横形のホーニング加工装置においても、本実施形態の構成を同様に適用可能である。
以上説明したように、本発明は、比較的簡単な構成で、ホーニングツールの上昇時と下降時とで、砥石の切り込み力を一定とすることができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
10 ホーニング加工装置
20 ホーニングツール
21 ヘッド部
21a 開口孔
25 コーン部
30 砥石装着プレート
30a 砥石
40 ツール駆動装置
41 昇降機構
50 回転機構
55 切り込み調整機構
60 制御装置

Claims (1)

  1. 砥石を有するホーニングツールと、該ホーニングツールを駆動するツール駆動装置と、該ツール駆動装置の動作を制御する制御装置とを備えたホーニング加工装置であって、
    前記ホーニングツールは、周方向に間隔をあけて複数の開口孔が形成された円筒状のヘッド部と、前記砥石が装着され且つ該ヘッド部の開口孔に嵌め込まれて径方向にスライド可能な砥石装着プレートと、下方に向かって移動するにつれて該砥石の外接円の径が大きくなるように該砥石装着プレートを径方向外方に押し出すコーン部とを有し、
    前記ツール駆動装置は、前記ホーニングツールを昇降させる昇降機構と、該ホーニングツールを回転させる回転機構と、前記コーン部の上下方向の移動量を調整することで前記砥石の切り込み力を調整する切り込み調整機構とを有し、
    前記制御装置は、
    前記ホーニングツールを回転させながら下降及び上昇を繰り返すように前記回転機構及び前記昇降機構を制御するとともに、
    前記ホーニングツールを下降から上昇、又は上昇から下降に方向変換する際の減速時に、前記コーン部を上方に移動させて前記砥石の切り込み力を低減させる一方、該ホーニングツールを方向変換した後の加速時に、上昇時の該コーン部の位置を下降時よりも下方位置に移動させるように、前記切り込み調整機構を制御することを特徴とするホーニング加工装置。
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