JP2018099687A - 微細気泡発生器、注水ケース、及び微細気泡発生器を備えた家電機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】微細気泡発生器の生産性の向上を図る。【解決手段】微細気泡発生器は、液体が通過可能な上流側流路を有する上流側流路部材と、前記上流側流路の断面積を局所的に縮小することで前記上流側流路を通過する液体中に微細気泡を発生させる衝突部と、を備え、前記衝突部は、前記上流側流路部材と一体に形成され、前記上流側流路部材の下流側の端部に設けられている。【選択図】図5
Description
本発明の実施形態は、微細気泡発生器、注水ケース、及び微細気泡発生器を備えた家電機器に関する。
従来、水等の液体が流れる流路の断面積を局所的に縮小することでその流路を通る液体を急激に減圧させ、これにより液体中の溶存空気を析出させて微細気泡を発生させることができる微細気泡発生器が知られている。従来の微細気泡発生器は、例えば流路を形成する部材に、先端が尖った雄ねじ部材をねじ込んでその雄ねじ部材の先端部を流路内に突出させることで、流路内に微小な隙間を形成していた。
しかしながら、このような従来技術では、ユーザは、小さく扱い難い雄ねじ部材を、流路を形成する部材に対して複数本も組み付けなければならない。更に、このような従来技術では、ユーザは、雄ねじ部材を組み付けた後にこの雄ねじ部材の突出量を調整しなければならない。そのため、従来技術では、微細気泡発生器の組立てや調整に手間を要しており、微細気泡発生器の生産性が低かった。
そこで、微細気泡発生器の生産性の向上を図ることができる微細気泡発生器、注水ケース、及び微細気泡発生器を備えた家電機器を提供する。
実施形態の微細気泡発生器は、液体が通過可能な上流側流路を有する上流側流路部材と、前記上流側流路の断面積を局所的に縮小することで前記上流側流路を通過する液体中に微細気泡を発生させる衝突部と、を備える。前記衝突部は、前記上流側流路部材と一体に形成され、前記上流側流路部材の下流側の端部に設けられている。
又は、前記衝突部は、前記上流側流路部材とは別体の板状に構成され、前記上流側流路部材の下流側の端部に前記衝突部の厚み方向の一部又は全部を嵌め込むことで設けられている。
又は、前記衝突部は、前記上流側流路部材とは別体の板状に構成され、前記上流側流路部材の下流側の端部に前記衝突部の厚み方向の一部又は全部を嵌め込むことで設けられている。
実施形態の注水ケースは、容器状に形成されて内部に洗剤を収容可能に構成され、容器状の前記内部と外部とを連通する連通部と、前記連通部に連通し、上記の微細気泡発生器が挿入される被挿入部と、を一体に備える。
実施形態の家電機器は、水を使用する家電機器であって、上記微細気泡発生器を備える。
以下、複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態で実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について、微細気泡発生器を洗濯機に適用した例について図1〜図12を参照して説明する。図1に示す洗濯機10は、外箱11、水槽12、回転槽13、扉14、モータ15、及び排水弁16を備えている。なお、図1の左側を洗濯機10の前側とし、図1の右側を洗濯機10の後側とする。また、洗濯機10の設置面側つまり鉛直下側を、洗濯機10の下側とし、設置面と反対側つまり鉛直上側を、洗濯機10の上側とする。洗濯機10は、回転槽13の回転軸が水平又は後方へ向かって下降傾斜したいわゆる横軸型のドラム式洗濯機である。
まず、第1実施形態について、微細気泡発生器を洗濯機に適用した例について図1〜図12を参照して説明する。図1に示す洗濯機10は、外箱11、水槽12、回転槽13、扉14、モータ15、及び排水弁16を備えている。なお、図1の左側を洗濯機10の前側とし、図1の右側を洗濯機10の後側とする。また、洗濯機10の設置面側つまり鉛直下側を、洗濯機10の下側とし、設置面と反対側つまり鉛直上側を、洗濯機10の上側とする。洗濯機10は、回転槽13の回転軸が水平又は後方へ向かって下降傾斜したいわゆる横軸型のドラム式洗濯機である。
図2に示す洗濯機20は、外箱21、水槽22、回転槽23、内蓋241、外蓋242、モータ25、及び排水弁26を備えている。なお、図2の左側を洗濯機20の前側とし、図2の右側を洗濯機20の後側とする。また、洗濯機20の設置面側つまり鉛直下側を、洗濯機20の下側とし、設置面と反対側つまり鉛直上側を、洗濯機20の上側とする。洗濯機20は、回転槽23の回転軸が鉛直方向を向いたいわゆる縦軸型の洗濯機である。
図1及び図2に示すように、洗濯機10、20は、それぞれ注水装置30を備えている。注水装置30は、それぞれ外箱11、21内の上後部に設けられている。注水装置30は、図1及び図2に示すように、給水ホース100を介して、例えば図示しない水道の蛇口など外部の水源に接続される。
注水装置30は、図1及び図2に示すように、注水ケース31、注水ホース32、及び電磁給水弁33を有している。また、注水装置30は、図3に示すように、第1シール部材34、第2シール部材35、及び微細気泡発生器40を有している。注水ケース31は、全体として容器状に形成されており、内部に洗剤や柔軟剤等を収容可能に構成されている。
注水ケース31は、図3にその一部を示すように、第1収納部311、第2収納部312、第3収納部313、及び連通部314を有している。第1収納部311、第2収納部312、第3収納部313、及び連通部314は、例えば注水ケース31の上部寄りの位置に設けられており、注水ケース31を水平方向に向かって円形状に貫いて形成されている。注水ケース31の内部と外部とは、第1収納部311、第2収納部312、第3収納部313、及び連通部314を介して連通されている。
第1収納部311、第2収納部312、及び第3収納部313は、例えば円筒形状に形成されている。この場合、第1収納部311、第2収納部312、及び第3収納部313の順に、内径が小さくなっている。そして、連通部314は、第3収納部313の円筒形状の底部分を、第3収納部313の内径よりも小さい径の円形に貫いて形成されている。第1収納部311と第2収納部312との境界部分には、第1段部315が形成されている。また、第2収納部312と第3収納部313との境界部分には、第2段部316が形成されている。そして、第3収納部313と連通部314との境界部分には、第3段部317が形成されている。
電磁給水弁33は、図1及び図2に示すように、給水ホース100と注水ケース31との間に設けられている。注水ホース32は、注水ケース31と、水槽12、22内とを接続している。電磁給水弁33は、給水ホース100と注水ケース31との間の流路を開閉するものであり、図示しない洗濯機10、20の制御装置からの制御信号によって開閉動作が制御される。電磁給水弁33が開状態になると、外部の水源からの水は、電磁給水弁33、注水ケース31、及び注水ホース32を介して、水槽12、22内に注水される。その際、注水ケース31内に洗剤や柔軟剤が収容されている場合には、その洗剤や柔軟剤を溶かした水が、水槽12、22内に注水される。そして、電磁給水弁33が閉状態になると水槽12、22内に対する注水が停止される。
電磁給水弁33は、図3に示すように、流入部331と吐出部332とを有している。流入部331は、図1又は図2に示すように、給水ホース100に接続されている。吐出部332は、図3に示すように、注水ケース31に接続されている。第1シール部材34は、例えばゴム等の弾性部材で構成されたOリングであり、注水ケース31の第1収納部311の内側面と吐出部332との間であって、第1段部315部分に設けられている。これにより、電磁給水弁33の吐出部332と注水ケース31とは水密状態で相互に接続されている。
微細気泡発生器40は、水等の液体が微細気泡発生器40の内部を図3の矢印A方向へ向かって通過する際に、その液体の圧力を急激に減圧することで、その液体中に溶存している気体例えば空気を析出させて微細気泡を発生させるものである。本実施形態の微細気泡発生器40は、直径50μm以下の気泡を含む微細気泡を発生させることができる。図3の例において、電磁給水弁33の吐出部332から吐出された水は、微細気泡発生器40内を図3の右側から左側へ向かって流れる。この場合、図3に示された微細気泡発生器40について見ると、図3の紙面右側が微細気泡発生器40の上流側となり、図3の紙面左側が微細気泡発生器40の下流側となる。
微細気泡発生器40は、図3及び図4に示すように、全体としてフランジを有する円筒形状に形成されている。微細気泡発生器40は、図3に示すように、第2収納部312及び第3収納部313の内側に収納されている。微細気泡発生器40は、樹脂製であって、図3及び図5〜図7にも示すように、流路部材50、60と、衝突部70と、を備えている。流路部材50、60は、図3及び図7に示すように、それぞれ液体が通過可能な流路41、42を有している。流路41、42は、相互に接続されて連続する1本の流路を構成する。
流路41、42を連続する1本の流路と見た場合、衝突部70は、連続する流路41、42内に設けられている。衝突部70は、流路41、42の断面積を局所的に縮小することで流路41、42を通過する液体中に微細気泡を発生させる。本実施形態の場合、微細気泡発生器40は、2つに分割されて別体に構成された流路部材50、60を組み合わせて構成されている。以下の説明では、流路部材50、60のうち、上流側の流路部材50を上流側流路部材50と称し、下流側の流路部材60を下流側流路部材60と称する。そして、2本の流路41、42のうち、上流側の流路41を上流側流路41と称し、下流側の流路42を下流側流路42と称する。
上流側流路部材50は、図5〜図7に示すように、フランジ部51、中間部52、及び挿入部53を有して構成されている。フランジ部51は、上流側流路部材50における上流側部分を構成している。図3に示すように、フランジ部51の外径寸法は、注水ケース31の第2収納部312の内径寸法よりも僅かに小さく、かつ、第3収納部313の内径寸法よりも大きい。これにより、微細気泡発生器40が注水ケース31に組み込まれた場合に、フランジ部51は、第2シール部材35を介して第2段部316に係止される。
中間部52は、フランジ部51と挿入部53との間を接続する部分である。中間部52の外径寸法は、フランジ部51の外径寸法よりも小さく、かつ、図3に示すように第3収納部313の内径寸法よりも僅かに小さい。挿入部53は、上流側流路部材50における下流側部分を構成している。挿入部53の外径寸法は、中間部52の外径寸法よりも小さい。
上流側流路部材50は、図7に示すように、内部に上流側流路41を有している。上流側流路41は、絞り部411とストレート部412とを含んで構成されている。絞り部411は、上流側流路41の入口部分から下流側つまり衝突部70側へ向かって内径が縮小する形状に形成されている。すなわち、絞り部411は、上流側流路41の断面積つまり液体の通過可能な面積が上流側から下流側へ向かって連続的に徐々に減少するようないわゆる円錐形のテーパ管状に形成されている。ストレート部412は、絞り部411の下流側に設けられている。ストレート部412は、内径が変化しない、すなわち流路の断面積つまり液体の通過可能な面積が変化しない円筒形、いわゆるストレート管状に形成されている。
衝突部70は、上流側流路部材50と一体に形成されている。この場合、衝突部70は、上流側流路部材50の下流側端部に設けられている。衝突部70は、図8及び図9に示すように、複数の突出部71、この場合、4本の突出部71によって構成されている。各突出部71は、流路41の断面の周方向に向かって相互に等間隔に離間した状態で配置されている。なお、以下の説明において、流路41の断面とした場合には、流路41等の内部を流れる液体の流れ方向に対して直角方向に切断した場合の断面、すなわち、図7のX8−X8線に沿った断面を意味するものとする。また、流路41の周方向とした場合には、流路41等の断面の中心に対する円周方向を意味するものとする。
各突出部71は、上流側流路部材50の内周面から、流路41の径方向の中心へ向かって突出した棒状又は板状に形成されている。本実施形態では、各突出部71は、流路41の径方向の中心へ向かって先端部が尖った錐状で付け根部分が半円柱形の棒状に形成されている。各突出部71は、錐状の先端部を相互に所定間隔だけ離間した状態で突き合わせて配置されている。衝突部70は、図9に示すように、4つの突出部71によって、流路41内にセグメント領域413とギャップ領域414とスリット領域415とを形成している。すなわち、各突出部71は、上流側流路41におけるストレート部412内を、セグメント領域413と、ギャップ領域414と、スリット領域415とに区分している。
セグメント領域413及びスリット領域415は、上流側流路41の周方向に隣接する2つの突出部71によって形成されている。この場合、上流側流路41内には、4つのセグメント領域413が形成されている。セグメント領域413は微細気泡の発生にも寄与するが、ギャップ領域414やスリット領域415の抵抗により減少する水の流量を補う通水路としての役割が大きい。この場合、各セグメント領域413の面積は、それぞれ等しい。
ギャップ領域414は、各突出部71について、上流側流路41の周方向に隣接する2つの突出部71の先端部を結んだ線によって囲まれた領域である。ギャップ領域414は、上流側流路41の断面の中心を含んでいる。セグメント領域413及びスリット領域415の数は、突出部71の数に等しい。本実施形態では、衝突部70は、4つのセグメント領域413及び4つのスリット領域415を有している。
スリット領域415は、上流側流路41の周方向に隣接する2つの突出部71の間に形成された矩形状の領域である。本実施形態において、各スリット領域415の面積は、それぞれ等しい。各スリット領域415は、ギャップ領域414によって相互に連通されている。そして、この場合、全てのセグメント領域413とギャップ領域414とスリット領域415とは、相互に連通していており、全体として十字形状に形成されている。
上流側流路41の下流側の端部は、衝突部70に形成されたセグメント領域413とギャップ領域414とスリット領域415とによって、上流側流路41の外部に連通されている。そして、衝突部70の下流側の端面つまり上流側流路部材50の下流側の端面54は、図5等に示すように全体として平坦に構成されている。
下流側流路部材60は、図5〜図7に示すように、全体として円筒形状に形成されており、図7等に示すように内部に下流側流路42を有している。この場合、連通部314の内径寸法は、下流側流路42の内径寸法以上に設定されている。本実施形態の場合、連通部314の内径寸法と下流側流路42の内径寸法とは等しい。また、図7に示すように、下流側流路部材60の外径寸法は、中間部52の外径寸法に略等しい。そして、下流側流路部材60は、内部に被挿入部61及び変形部62を有している。
被挿入部61は、図7に示すように、下流側流路部材60内において下流側流路42の上流側に設けられている。被挿入部61は、円筒形状に形成されている。図7等に示すように、被挿入部61の内径寸法は、上流側流路部材50の挿入部53の外径寸法よりも僅かに大きい。そのため、上流側流路部材50の挿入部53は、下流側流路部材60の被挿入部61内に挿入可能となっている。
変形部62は、図6及び図8に示すように、被挿入部61の内側面から下流側流路部材60の径方向の中心へ向かって突出するように設けられている。この場合、変形部62は、下流側流路42の流れ方向つまり下流側流路部材60の長手方向に沿って伸びる細長い棒状、いわゆるリブ形状に構成されている。本実施形態の場合、下流側流路部材60は、4つの変形部62を有している。各変形部62は、図8に示すように、被挿入部61の内周面の周方向に沿って等間隔に配置されている。
図7に示すように、上流側流路部材50の挿入部53が、下流側流路部材60の被挿入部61内に挿入されると、変形部62は、被挿入部61の外周面に押し潰されて変形する。このため、挿入部53の周囲は、変形部62によって押圧される。これにより、上流側流路部材50と下流側流路部材60とは、挿入部53と被挿入部61とが相互に圧迫された状態で接続される。
本実施形態の場合、被挿入部61は、上流側から下流側へ向かって内径寸法が連続的に徐々に減少するようないわゆる円錐形のテーパ管状に形成されている。すなわち、被挿入部61における上流端部の内径寸法は、被挿入部61における下流端部の内径寸法よりも大きく、かつ、挿入部53の外径寸法よりも大きい。そして、各変形部62は、テーパ管状の被挿入部61の内側面に沿って、上流側から下流側へ向かって各変形部62の距離が縮まるように傾斜させて配置されている。
この場合、被挿入部61の入口側つまり上流端部の内径寸法は、挿入部53の外径寸法よりも大きいことから、挿入部53を被挿入部61内に挿入し易い。そして、挿入部53を被挿入部61内に押し込むと、挿入部53の外側面が、傾斜した変形部62に沿って移動するため、挿入部53の中心と被挿入部61の中心とが一致し易くなる。すなわち、この場合、上流側流路41の径方向の中心と下流側流路42の径方向の中心とが一致し易くなる。これらの結果、挿入部53を被挿入部61に挿入する際の作業が容易になる。なお、変形部62に換えて、変形部62と同様の構成を挿入部53の外周部に設けても良い。これによっても、変形部62と同様の作用効果が得られる。
微細気泡発生器40は、図3に示すように、上流側流路部材50の挿入部53が下流側流路部材60の被挿入部61に挿入されて、上流側流路部材50と下流側流路部材60とが相互に接続されて組み立てられた状態で、注水ケース31内に組み込まれる。微細気泡発生器40のうち、下流側流路部材60は、第3収納部313内に収納される。
上流側流路部材50のうちフランジ部51は、第2収納部312内に収納される。フランジ部51は、第2シール部材35を介して第2段部316に係止される。第2シール部材35は、例えばゴム等の弾性部材で構成されたOリングであり、第2段部316とフランジ部51との間に設けられている。また、微細気泡発生器40は、電磁給水弁33の吐出部332の先端部分によって、第2段部316側へ押し付けられている。これにより、微細気泡発生器40と注水ケース31とは水密状態で相互に接続されている。この場合、フランジ部51は、第2シール部材35を介して第2段部316に係止されるとともに、下流側流路部材60の下端部は、第3段部に係止されている。このため、微細気泡発生器40は、第2収納部312及び第3収納部313側から注水ケース31の内部側へ抜け落ちることがない。
この構成において電磁給水弁33が動作して微細気泡発生器40の上流端部つまり入口部に水道圧が印加されると、まず、上流側流路41から下流側流路42にかけて水道水が流れる。水道水は、気体として主に空気が溶け込んだ気体溶解液体である。微細気泡発生器40は、流路41、42内を通過する水の中に、主に直径50μm以下の微細気泡を発生させる。微細気泡発生器40による微細気泡の発生原理は次のようなものであると考えられる。
微細気泡発生器40内を通過する水は、まず、上流側流路41の絞り部411を通過する際に絞られて徐々に流速が増加していく。そして、高速流となった水が衝突部70に衝突し通過すると、その水の圧力が急激に低下する。その急激な圧力低下によって生じるキャビテーション効果によって、水中に気泡が発生する。
本実施形態の場合、上流側流路41のストレート部412内を流れる水が衝突部70に衝突すると、その水は、突出部71の周囲に沿って流れることで、セグメント領域413、ギャップ領域414、及びスリット領域415に分かれて流れる。ギャップ領域414及びスリット領域415の断面積はセグメント領域413に比べて更に小さいため、ギャップ領域414及びスリット領域415を通る水の流速は更に高まる。すると、ギャップ領域414及びスリット領域415を通る水にかかる環境圧力は真空に近い状態となり、その結果、水に溶存している空気が沸騰状態となって微細気泡として析出する。これにより、衝突部70を通過した水の中に発生する気泡が直径50μm以下に微細化されると共に、その微細気泡の量が増大する。このように、微細気泡発生器40に水を通過させることで、微細気泡を多量に発生させることができる。
ここで、一般に微細気泡は、その気泡の直径によって次のように分類されている。例えば、直径が数μmから50μmの微細気泡は、マイクロバブル又はファインバブルと称されている。また、直径が数十nm以下の微細気泡は、ナノバブル又はウルトラファインバブルと称されている。そして、直径がマイクロバブルとナノバブルの中間程度の微細気泡は、マイクロ・ナノバブルと称されている。気泡の直径が数十nmになると、光の波長よりも小さくなるため視認することができなくなり、液体は透明になる。そして、これらの微細気泡は、総界面面積が大きいこと、浮上速度が遅いこと、内部圧力が大きいこと等の特性により、液体中の物体の洗浄能力に優れていることが知られている。
例えば、直径が100μm以上の気泡は、その浮力によって液体中を急速に上昇し、液体表面で破裂して消滅するため、液体中の滞在時間が比較的短い。一方、直径が50μm未満の微細気泡は、浮力が小さいため液体中での滞在時間が長い。また、例えばマイクロバブルは、液体中で収縮し最終的に圧壊することで、更に小さなナノバブルになる。そして、マイクロバブルが圧壊する際に、高温の熱と高い圧力が局所的に発生し、これにより、液体中に漂ったり物体に付着したりしている有機物等の異物が破壊される。このようにして、高い洗浄能力が発揮される。
また、マイクロバブルは、負の電荷を帯びているため、液体中に漂う正の電荷を帯びた異物を吸着し易い。そのため、マイクロバブルの圧壊によって破壊された異物は、マイクロバブルに吸着されてゆっくりと液体表面へと浮上する。そして、液体表面に集まった異物を除去することで、液体が浄化される。これにより、高い浄化能力が発揮される。
ここで、一般的な家庭の水道の圧力は0.1MPa〜0.4MPa程度であるが、一般的な洗濯機では許容最大圧力が1MPaに設定されている。この場合、1MPaの水圧が微細気泡発生器40に印加されると、突出部71の根元部分には、最大で18MPaの応力が作用する。また、微細気泡発生器40の性能は、衝突部70におけるスリット領域415の長さ寸法や幅寸法、及びギャップ寸法等の各寸法に影響するため、各寸法の精度を精密に管理する必要がある。この場合、各寸法の精度を精密に管理するためには、下流側流路部材60と衝突部70とを一体成形する際の成形収縮率及び熱収縮率を3%以下に抑えることが好ましい。
そこで、本実施形態では、微細気泡発生器40の材料として、例えば図10に示すような、POMコポリマー(ポリアセタールコポリマー樹脂)、PC(ポリカーボネート樹脂)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)等の合成樹脂を採用している。図10に示す各材料は、いずれも、耐水性、耐衝撃性、耐摩耗性、及び耐薬性に優れており、引張降伏強さが18MPa以上で、かつ、成形収縮率及び熱収縮率が3%以下となっている。なお、微細気泡発生器40は、上述した樹脂材料に限られず、剛性を有する種々の樹脂材料で構成することもできる。また、上流側流路部材50と、下流側流路部材60とは、異なる材料で構成されていても良い。
次に、微細気泡発生器40のうち、衝突部70を含む上流側流路部材50の製造方法について説明する。なお、本実施形態の場合、上流側流路部材50及び下流側流路部材60は、いずれも樹脂材料を例えば射出成形することによって製造されるが、下流側流路部材60の製造方法については特に詳述しない。
上流側流路部材50は、樹脂材料を例えば射出成形することによって、衝突部70と一体に成形される。図11に示すように、上流側流路部材50の製造には、金型90を用いる。金型90は、流路形成部901、衝突部形成部902、及び樹脂注入部903を備えている。流路形成部901は、上流側流路41となる空間を形成するための部分である。衝突部形成部902は、衝突部70を形成するための部分であって、流路形成部901の一方の端部側、この場合、下流側の先端部に設けられている。樹脂注入部903は、加熱溶融された樹脂を金型90内に注入するためのゲートである。
すなわち、金型90は、凸型91と凹型92とを備えている。流路形成部901及び衝突部形成部902は、凸型91を凹型92内に挿入することで、凸型91と凹型92との間に形成される。樹脂注入部903は、例えば凹型92にあって、流路形成部901の他方の端部側つまり衝突部70とは反対側に設けられている。すなわち、樹脂注入部903は、衝突部形成部902から極力離れた位置、この場合、上流側流路部材50のフランジ部51に相当する部分に設けられている。なお、樹脂注入部903は、凸型91に設けられていても良い。
凹型92は、樹脂注入部903及び入れ子921を有している。入れ子921は、凹型92に組み込まれており、樹脂注入部903とは反対側つまり衝突部形成部902側に設けられている。本実施形態の場合、入れ子921は、凹型92において衝突部形成部902の近傍に設けられている。
この構成において、加熱溶融された樹脂は、樹脂注入部903から金型90内に注入される。樹脂注入部903から金型90内に注入された樹脂は、流路形成部901から衝突部形成部902側へ回り、金型90内に充填される。ここで、流路形成部901を形成する空間の容積は、衝突部形成部902を形成する空間の容積よりも大きい。そのため、例えば樹脂注入部903が衝突部形成部902の近傍に設けられていると、樹脂注入部903から金型90内に注入された樹脂は、容積の小さい衝突部形成部902で詰まってしまい、樹脂が金型90内全体に行き渡り難くなってショートショットが生じてしまう。すると、完成した上流側流路部材50に、ボイドなどの成形不良が発生し易くなってしまう。
一方、本実施形態において、樹脂注入部903は、衝突部70とは反対側つまり衝突部70から極力離れた位置に設けられている。この場合、樹脂注入部903は、衝突部形成部902よりも大きい空間に接続されている。これによれば、樹脂注入部903から流路形成部901内に注入された樹脂は、流路形成部901内で詰まることなく衝突部形成部902まで万遍なく行き渡ることができ、ショートショットの発生を抑制することができる。このため、注入された樹脂が途中で詰まって固まってしまい、ボイドなどの成形不良が発生することを防ぐことができる。
また、金型90内に注入された樹脂からはガスが発生する。この場合、金型90内部で樹脂から発生したガスや金型90内に溜まっていた残留空気は、樹脂注入部903から注入される樹脂によって、樹脂が流れる方向つまり衝突部形成部902側へ押しやられる。すると、衝突部形成部902周辺の圧力が高まって、金型90内の全体に樹脂が行き渡り難くなる。この場合、衝突部形成部902は、流路成形部901に比べて容積が小さいため、樹脂が衝突部形成部902に行き渡り難く、ショートショットが生じ易い。その結果、完成した上流側流路部材50に、ボイドなどの成形不良が発生し易くなってしまう。
一方、本実施形態において、金型90は、衝突部形成部902側に入れ子921を有している。これによれば、樹脂注入部903から注入される樹脂によって衝突部形成部902側へ押しやられたガスや残留空気は、入れ子921の外側面の隙間から金型90の外部へ抜ける。そのため、衝突部形成部902周辺の圧力上昇を抑制することができ、流路成形部901に比べて容積の小さい衝突部形成部902にも樹脂を行き渡り易くすることができる。これにより、ショートショットの発生を抑制することができ、その結果、完成した上流側流路部材50に、ボイドなどの成形不良が発生することを防ぐことができる。
以上説明した実施形態によれば、微細気泡発生器40は、流路部材50、60と、衝突部70と、を備えている。流路部材50、60は、液体が通過可能な流路41、42を有している。衝突部70は、流路41、42のいずれか一方この場合上流側流路41内に設けられており、流路41の断面積を局所的に縮小することで流路41を通過する液体中に微細気泡を発生させる。衝突部70は、流路部材50、60のいずれか一方この場合上流側流路部材50と一体に形成されている。
これによれば、上流側流路部材50と衝突部70とを一体に形成したため、微細気泡発生器40の部品点数を削減できると共に、上流側流路部材50に対して小さな部品である衝突部70を組み付ける必要が無くなる。また、衝突部70を雄ねじで構成する場合と異なり組み付けた後の微調整が不要になるばかりでなく、衝突部70が上流側流路部材50と一体成形されて上流側流路部材50に対して動かないことから、経時変化によりギャップ領域414が変化してしまうことも防止できる。これらの結果、組立てや調整の手間を削減することができ、取り扱いが容易になると共に、長期間安定した性能を維持することができる。
ここで、衝突部70が、流路部材50の長手方向の中央付近つまり流路41の流れ方向の中央付近に設けられている場合について検討する。この場合、流路部材50と衝突部70とを一体形成しようとすると、例えば図12に示す例のように、金型90を2分割以上、この場合、凸型91と2つの凹型931、932とに3分割する必要があるなど、金型90の構成が複雑になる。また、図12の構成では、衝突部形成部902は金型90の中央部分に位置していることから、衝突部形成部902の近傍にガスの逃げ道を確保し難くなる。そのため、図12の構成では、衝突部形成部902内まで樹脂が行き渡り難くなり、その結果、ショートショットなどの成形不良が衝突部形成部902の周辺に発生し易くなる。
また、微細気泡発生器40の性能を発揮させるためには、衝突部70の各領域413、414、415の寸法を厳密に管理する必要がある。そのため、上述したショートショットや金型90の磨耗等によるバリ等の成形不良を管理する必要がある。しかしながら、衝突部70が流路部材50の長手方向の中央付近に設けられていると、これらの成形不良が衝突部70付近つまり微細気泡発生器40の内部中央部付近に生じた場合であっても、その成形不良を外部から目視で確認することが困難である。そのため、この場合、成形不良の有無を確認するために手間がかかる。
一方、本実施形態によれば、衝突部70は、流路41の長さ方向の中心に対して上流側の端部寄り又は下流側の端部寄り、この場合上流側の端部寄りに設けられている。これによれば、図11に示すように、上流側流路部材50及び衝突部70を一体成形するための金型90を比較的単純な構成にすることができる。また、上述したように衝突部形成部902内まで樹脂が行き渡り易くなり、ボイドなどの成形不良の発生を抑制することができる。
更に、衝突部70は、流路41の長さ方向の中心に対して上流側の端部寄り又は下流側の端部寄りに設けられていることから、衝突部70周辺にショートショットやバリ等の成形不良が生じた場合であっても、外部から目視で確認し易い。そのため、成形不良の有無を確認するための手間を低減することができる。これらの結果、微細気泡発生器40の生産性の向上を図ることができる。
ここで、衝突部70を通過した液体が直ぐに注水ケース31に解放されると、衝突部70を通過した直後の流速が弱まるため、衝突部70に突入する流速が低下してしまい、その結果、微細気泡発生器40で発生する微細気泡の数が減少してしまうと考えられる。そのため、衝突部70の下流側にも、衝突部70の上流側の流路つまり上流側流路41と同程度の内径の流路を所定距離設けることが好ましい。これによれば、衝突部70を通過した直後の液体の流速を比較的速いものとすることができるため、衝突部70に突入する液体の流速の低下も抑制することができる。しかしながら、衝突部70の下流側にも流路を設けようとすると、上記図12を示して説明したように、金型が複雑になったり、樹脂注入の際に樹脂が全体に行き渡り難くなったりして、微細気泡発生器40の製造効率が低下するとともに製造コストが増大する。
そこで、本実施形態において、微細気泡発生器40は、流路部材として、上流側流路部材50と、下流側流路部材60と、を備えている。上流側流路部材50は、流路41、42のうち衝突部70よりも上流側の流路である上流側流路41を有している。下流側流路部材60は、上流側流路部材50とは別体に構成されており、流路41、42のうち衝突部70よりも下流側の流路である下流側流路42を有している。
すなわち、微細気泡発生器40は、別体に構成された2つの流路部材50、60を組み合わせて構成されている。つまり、衝突部70は、上流側流路41と下流側流路42との間に設けられている。換言すれば、衝突部70は、上流側流路41と下流側流路42とを連続する1本の流路としてみた場合、その流路の途中部分この場合、中央部分に設けられている。
これによれば、衝突部70を上流側流路部材50と一体成形する際には、衝突部70は上流側流路部材50の端部に位置している。このため、金型90を比較的単純な構成にすることができるとともに、衝突部形成部902内まで樹脂が行き渡り易くすることができ、ボイドなどの成形不良が発生を抑制することができる。一方、上流側流路部材50と下流側流路部材60とを組み付けて微細気泡発生器40を構成した場合には、衝突部70の下流側にも、下流側流路42が設けられる。したがって、衝突部70を通過した直後の液体の流速を比較的速いものとすることができるため、微細気泡発生器40による微細気泡の生成効率を極力高くすることができる。これらの結果、微細気泡発生器40の生産性向上と、微細気泡の生成効率とを両立することができる。
また、下流側流路42の内径寸法は、上流側流路41の内径寸法以下に設定されている。これによれば、衝突部70を通過した水の流速の低下をより効果的に抑制することができる。その結果、微細気泡発生器40による微細気泡の生成効率を更に効果的に高めることができる。
微細気泡発生器40は、挿入部53、被挿入部61、及び変形部62を備えている。挿入部53は、上流側流路部材50と下流側流路部材60とのうちいずれか一方に設けられている。被挿入部61は、上流側流路部材50と下流側流路部材60とのうち他方に設けられている。挿入部53は、被挿入部61内に挿入可能である。そして、変形部62は、挿入部53と被挿入部61とのうちいずれか一方に設けられている。
本実施形態の場合、挿入部53は、上流側流路部材50に設けられている。被挿入部61は、下流側流路部材60に設けられている。そして、変形部62は、下流側流路部材60の被挿入部61に設けられている。変形部62は、挿入部53が被挿入部61に挿入された際に、押し潰されて変形することで、挿入部53と被挿入部61とを圧迫した状態で接続する。すなわち、挿入部53を被挿入部61に押し込んで圧入することで、上流側流路部材50と下流側流路部材60とが接続される。
これによれば、ユーザは、ねじ等の締結部材を用いることなく、つまりドライバー等の工具を用いることなく、挿入部53を被挿入部61に押し込んで圧入するだけで、上流側流路部材50と下流側流路部材60とを相互に接続して微細気泡発生器40を組み立てることができる。そのため、上流側流路部材50と下流側流路部材60とを接続するために工具等を用いる必要がなく、また、熟練した技術も不要である。したがって、上流側流路部材50と下流側流路部材60とを別体の2つの部品で構成したことによる、微細気泡発生器40の生産性の低下を抑制することができる。
衝突部70は、上流側流路部材50の下流側の端部に設けられている。そして、衝突部70が設けられた上流側流路部材50の下流側の端面54は、平坦に形成されている。これによれば、上流側流路部材50の下流側の端面に、衝突部70以外の構造物が設けられていないため、金型90における上流側流路部材50の下流側端面54の構造を比較的単純にすることができる。これにより、他の構造によって阻害されることなく樹脂が衝突部形成部902に行き渡り易くなり、その結果、製造不良を低減して微細気泡発生器40の更なる生産性の向上を図ることができる。
ここで、例えば微細気泡発生器40が絞り部411を備えておらず、電磁給水弁33の吐出部332から直接上流側流路41のストレート部412に接続されている場合について見る。この場合、吐出部332の内径寸法は、ストレート部412の内径寸法よりも大きいことから、吐出部332とストレート部412との間には段差が生じる。そのため、吐出部332から吐出された水道水の一部は、吐出部332とストレート部412との間の段差に衝突し、ストレート部412内に流入する水の流速が低下する。これにより、微細気泡発生器40内を通過する水の流速が低下し、その結果、微細気泡発生器40で生成される微細気泡のサイズが悪化するとともに数が減少する。
一方、本実施形態によれば、微細気泡発生器40は、絞り部411を更に備えている。絞り部411は、衝突部70よりも上流側に設けられており、上流側から下流側へ向かって内径が小さくなるテーパ状に形成されている。これによれば、吐出部332から吐出された水が絞り部411を通過する際に徐々に絞られることで、徐々に流速が増す。すなわち、吐出部332から吐出された水道水の略全部が、速度を低下することなく逆に増大した状態でストレート部412を通る。したがって、衝突部70を通過する水の流速も増大させることができ、その結果、微細気泡発生器40で生成される微細気泡のサイズや数を良好なものとすることができ、微細気泡の生成効率を更に向上させることができる。
また、本実施形態において、微細気泡発生器40の製造方法は、図11に示す金型90を用いて樹脂成形することで、衝突部70が一体化された上流側流路部材50を得る。金型90は、流路形成部901と、衝突部形成部902と、を備えている。流路形成部901は、流路41、42のうち上流側流路41を形成する部分である。衝突部形成部902は、流路形成部901の一方の端部側この場合下流端側に設けられており、衝突部70を形成する部分である。そして、樹脂注入部903は、流路形成部901の他方の端部側この場合上流端側に設けられており、樹脂を注入するための部分である。
すなわち、樹脂注入部903は、衝突部70から極力離れた位置に設けられている。これによれば、樹脂注入部903から流路形成部901内に注入された樹脂は、流路形成部901内で詰まることなく衝突部形成部902まで万遍なく行き渡ることができる。このため、注入された樹脂が途中で詰まって固まってしまい、ボイドなどの成形不良が発生することを防ぐことができる。
また、金型90は、入れ子921を有している。入れ子921は、凹型92の一部を構成し、流路形成部901の長さ方向に対して衝突部形成部902側に設けられている。これによれば、樹脂注入部903から注入された樹脂によって衝突部形成部902側へ押しやられたガスや残留空気を、入れ子921の外側面の隙間から金型90の外部へ逃がすことができる。そのため、衝突部形成部902周辺の圧力上昇を抑制することができ、流路成形部911に比べて容積の小さい衝突部形成部902にも樹脂を行き渡り易くすることができる。その結果、完成した下流側流路部材60に、ボイドなどの成形不良が発生することを防ぐことができる。
また、衝突部70は、複数この場合4本の突出部71で構成されている。各突出部71は、上流側流路部材50の内周面から上流側流路41の内側へ向かって突出し、先端部が尖って錐状に形成されている。また、衝突部70には、ギャップ領域414が形成されている。ギャップ領域414は、複数この場合4本の突出部71における先端部間によって形成された領域である。
これによれば、上流側流路41を流れる水は、ギャップ領域414を通ることで更に減圧されるため、キャビテーション効果を更に向上させることができる。その結果、液体中に発生させる気泡を更に微細化できると共に、その微細気泡の量を増大させることができる。
また、衝突部70には、スリット領域415が形成されている。スリット領域415は、複数の突出部71のうち隣接する2つの突出部71間に形成されている。これによれば、衝突部70を通過する水は、スリット領域415を通ることでも減圧されるため、キャビテーション効果を向上させることができる。その結果、この部分でも液体中に析出される気泡を微細化できると共に、その微細気泡の量を増大させることができる。
微細気泡発生器40は、上述した洗濯機10、20以外にも、例えば食器洗浄機や温水便座など水道水を使用して洗浄する家電機器に適用することができる。水道水を使用する家電機器に微細気泡発生器40を適用することで、洗浄用の水道水に対して、微細気泡による洗浄効果を付加させることができる。その結果、家電機器の付加価値を向上させることができる。
なお、微細気泡発生器40は、必ずしも2つの流路部材50、60で構成されている必要はない。例えば、図13に示すように、微細気泡発生器40は、1つの流路部材43で構成されていても良い。この場合、衝突部70は、製造のし易さを考えると、流路部材43の上流側の端部又は下流側の端部に設けられていることが好ましい。例えば図13に示すように、衝突部70が流路部材43の長手方向の中心よりも上流端側寄り又は下流端寄りに設けられてさえいれば、必ずしも端部に設けられていなくとも衝突部70が流路部材43の長手方向の中心に設けられている場合に比べて、微細気泡発生器40の製造性は向上する。
また、上記実施形態において、衝突部70は、上流側流路部材50の下流側端部に設けられていたが、これに限られない。例えば衝突部70は、上流側流路部材50の上流側端部、下流側流路部材60の上流側端部、又は下流側流路部材60の下流側端部に設けられていても良い。
また、上流側流路部材50と下流側流路部材60の接続は、挿入部53を被挿入部61に圧入する方式に限られない。例えば、挿入部53と被挿入部61とに、相互に嵌合するねじ部を設け、挿入部53を被挿入部61にねじ込むことで、上流側流路部材50と下流側流路部材60とを接続するようにしても良く接着や溶着などであっても良い。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図14〜図16を参照して説明する。
第2実施形態において、上流側流路部材50は、上記第1実施形態の構成に加えて、凸部55を更に有している。凸部55は、衝突部70と一体つまり上流側流路部材50と一体に設けられている。凸部55は、図14に示すように、衝突部70の下流側の面つまり上流側流路部材50の下流側の端面54に接するように設けられている。そして、凸部55は、その端面54から上流側流路41の下流側つまり下流側流路42側へ突出するように設けられている。すなわち、凸部55は、下流側流路42内に位置している。
次に、第2実施形態について、図14〜図16を参照して説明する。
第2実施形態において、上流側流路部材50は、上記第1実施形態の構成に加えて、凸部55を更に有している。凸部55は、衝突部70と一体つまり上流側流路部材50と一体に設けられている。凸部55は、図14に示すように、衝突部70の下流側の面つまり上流側流路部材50の下流側の端面54に接するように設けられている。そして、凸部55は、その端面54から上流側流路41の下流側つまり下流側流路42側へ突出するように設けられている。すなわち、凸部55は、下流側流路42内に位置している。
凸部55は、衝突部70の各突出部71に対応して設けられている。すなわち、本実施形態の上流側流路部材50は、図15に示すように、4つの突出部71に対して、4つの凸部55を有している。各凸部55は、図16に示すように、例えば断面が半円形状に形成されている。なお、凸部55は、断面が半円形状のものに限られず、例えば矩形や三角形状等、またはこれらの組合せ等であっても良い。そして、凸部55の周囲は、端面54によって平坦に形成されている。すなわち、本実施形態の場合、上流側流路部材50は、下流側の端面54において、凸部55の周囲に平坦領域を有している。
これによれば、衝突部70を通過した水は衝突部70の縁を巻き込むように乱流を生じるが、凸部55の存在によってそれを軽減でき、すなわち整流される。そのため、下流側流路42を流れる水の流速の低下を抑制することができ、その結果、微細気泡発生器40による微細気泡の生成効率を更に向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図17を参照して説明する。
第3実施形態は、上記各実施形態に対して、下流側流路部材60が凸部63を有している点で異なるとともに、上流側流路部材50と下流側流路部材60との接続方法が異なる。
次に、第3実施形態について、図17を参照して説明する。
第3実施形態は、上記各実施形態に対して、下流側流路部材60が凸部63を有している点で異なるとともに、上流側流路部材50と下流側流路部材60との接続方法が異なる。
具体的には、微細気泡発生器40は、第2実施形態における凸部55に換えて、凸部63を備えている。凸部63は、下流側流路部材60と一体であって、下流側流路部材60の上流側の端部に設けられている。すなわち、本実施形態において、凸部63は、衝突部70とは別体つまり上流側流路部材50とは別体に構成されている。凸部63の具体的形状は、第2実施形態の凸部55と同様である。
また、本実施形態において、微細気泡発生器40は、上記各実施形態における挿入部53及び被挿入部61に換えて、雄ねじ部56、64、及び雌ねじ部材80を備えている。すなわち、上流側流路部材50及び下流側流路部材60は、それぞれ雄ねじ部56、64を有している。上流側流路部材50の雄ねじ部56は、上流側流路部材50の下流側の外周部、つまり各実施形態における挿入部53に相当する部分の外周部に設けられている。下流側流路部材60の雄ねじ部64は、下流側流路部材60の上流側の外周部、つまり上記各実施形態における被挿入部61に相当する部分の外周部に設けられている。
雌ねじ部材80は、円筒形状に形成されており、その円筒形状の内側に雌ねじ部81を有している。雌ねじ部材80の外径寸法は、上流側流路部材50の中間部52の外径寸法及び下流側流路部材60の外径寸法と等しい。雌ねじ部81は、上流側流路部材50及び下流側流路部材60の雄ねじ部56、64に嵌合可能に構成されている。雌ねじ部材80の長手方向の寸法つまり円筒形状の軸方向の寸法は、上流側流路部材50の雄ねじ部56の長さ寸法と下流側流路部材60の雄ねじ部64の長さ寸法との合計よりも短い。
この構成において、上流側流路部材50の雄ねじ部56は、雌ねじ部材80の一方側にねじ込まれ、下流側流路部材60の雄ねじ部64は、雌ねじ部材80の一方側にねじ込まれる。そして、上流側流路部材50の下流側の端部と、下流側流路部材60の上流側の端部とは、雌ねじ部材80内で突き合わされる。これにより、微細気泡発生器40が組み立てられる。
これによれば、上記各実施形態と同様の作用効果が得られる。また、衝突部70と凸部63とが、それぞれ分離して構成されるため、衝突部70及び凸部63を樹脂成形するための金型の構造をより単純なものとすることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図18を参照して説明する。
第4実施形態は、上記各実施形態に対して衝突部70が下流側流路部材60と一体に設けられている点で異なるとともに、上記第1、2実施形態に対して挿入部53及び被挿入部61の関係が逆になっている点で異なる。
次に、第4実施形態について、図18を参照して説明する。
第4実施形態は、上記各実施形態に対して衝突部70が下流側流路部材60と一体に設けられている点で異なるとともに、上記第1、2実施形態に対して挿入部53及び被挿入部61の関係が逆になっている点で異なる。
すなわち、本実施形態において、衝突部70は、下流側流路42の長さ方向中心に対して上流側の端部寄り、この場合、下流側流路部材60の上端部に設けられている。そして、衝突部70は、下流側流路部材60と一体に形成されている。また、上流側流路部材50は、上記第1実施形態の挿入部53に換えて、被挿入部57を有している。そして、下流側流路部材60は、上記第1実施形態の被挿入部61に換えて、挿入部65を有している。
本実施形態の被挿入部57及び挿入部65は、それぞれ上記第1実施形態の被挿入部61及び挿入部53と同様に構成されている。すなわち、詳細は図示しないが、本実施形態の被挿入部57にも、上記第1実施形態の被挿入部61と同様に変形部62に相当する構成が設けられている。そして、挿入部65を被挿入部57に圧入することで、上流側流路部材50と下流側流路部材60とが接続されて微細気泡発生器40が組み立てられる。
この場合、上流側流路部材50と下流側流路部材60との接続により生じる隙間部分、すなわち被挿入部57と挿入部65との隙間部分が、衝突部70よりも上流側まで至っている。そのため、上流側流路41を通った水の一部が、衝突部70を通過せずにこの隙間部分を通って微細気泡発生器40の外部に漏れ出ようとする。すると、衝突部70を通過する水の量が減り、その結果、衝突部70で生成される微細気泡の数が減少してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態の微細気泡発生器40は、シール部材44を更に備えている。シール部材44は、例えばゴム等の弾性部材で構成されたOリングであり、上流側流路部材50と下流側流路部材60との間に設けられている。これにより、上流側流路41を通った水の一部が隙間部分を通って微細気泡発生器40の外部に漏れ出ることを防ぐことができる。したがって、上流側流路41を通った水の全部を衝突部70に効率的に通過させることができ、その結果、効率的に微細気泡を発生させることができる。
以上説明した本実施形態の構成によれば、上記第1実施形態と同様の作用効果が得られる。ちなみに、第1実施形態の構成では、図7等に示すように、上流側流路部材50の下流側端部つまり挿入部53が、下流側流路部材60の上流側端部つまり被挿入部61の内側に入り込んでいる。このため、衝突部70を通過した水は、下流側流路部材60の上流側端部に直接は当たらない。したがって、挿入部53と被挿入部61とに相反する水圧が作用し難いため、挿入部53と被挿入部61とが外れ難い。
一方、本実施形態によれば、図18に示すように、下流側流路部材60の上流側端部つまり挿入部65が、上流側流路部材50の下流側端部つまり被挿入部57の内側に入り込んでいる。このため、衝突部70を通過する前の水が、下流側流路部材60の上流側端部に直接当たることになる。すると、挿入部53と被挿入部61とに相反する水圧が作用し易いため、上記第1実施形態の構成よりも被挿入部57と挿入部65とが外れ易い。そのため、上流側流路部材50と下流側流路部材60との外れ難さの点では、本実施形態の構成よりも上記第1実施形態の構成の方が好ましい。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図19及び図20を参照して説明する。
第5実施形態は、上記各実施形態に対して、衝突部70が流路部材50、60とは別体に構成されている点が異なる。すなわち、本実施形態において、上流側流路部材50と下流側流路部材60と衝突部70とは、それぞれ別部品で構成されている。
次に、第5実施形態について、図19及び図20を参照して説明する。
第5実施形態は、上記各実施形態に対して、衝突部70が流路部材50、60とは別体に構成されている点が異なる。すなわち、本実施形態において、上流側流路部材50と下流側流路部材60と衝突部70とは、それぞれ別部品で構成されている。
この場合、衝突部70は、全体として円板状に構成されている。衝突部70の外径寸法は、上流側流路41及び下流側流路42の内径寸法よりも大きい。衝突部70は、図20に示すように、挿入部53の先端部と被挿入部61の底部との間に設けられている。すなわち、衝突部70は、上流側流路部材50の下流端側であって、かつ、下流側流路部材60の上流端側に設けられている。
この場合、挿入部53の先端部に、ザグリ部531が形成されている。ザグリ部531は、衝突部70の厚み方向の一部又は全部を嵌め込むことが可能に構成されている。また、被挿入部61の底部にも、ザグリ部531と同様の構成を設けても良い。また、上流側流路部材50と下流側流路部材60との間、この場合、衝突部70の外周部分には、シール部材45が設けられている。シール部材45は、上記第4実施形態のシール部材44と同様に、上流側流路41を通った水の一部が、衝突部70と流路部材50、60との隙間部分を通って微細気泡発生器40の外部に漏れ出ることを防ぐための弾性部材で構成されたOリングである。
これによれば、上記各実施形態と同様の作用効果が得られる。また、衝突部70は、各流路部材50、60とは別部品に構成されているため、例えば衝突部70に劣化や製造不良が生じた場合であっても、衝突部70を交換すれば良く、各流路部材50、60まで交換する必要がない。そのため、各流路部材50、60を有効活用でき、経済的である。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について、図21を参照して説明する。
第6実施形態の微細気泡発生器40は、下流側流路部材60を備えていない点で上記各実施形態と異なる。具体的には、本実施形態の微細気泡発生器40は、上流側流路部材50によって構成されている。上流側流路部材50は、第1実施形態の上流側流路部材50と略同様に構成されている。すなわち、上流側流路部材50は、衝突部70を一体に有している。この場合、上記実施形態における上流側流路部材50の挿入部53は、中間部52を兼用している。
次に、第6実施形態について、図21を参照して説明する。
第6実施形態の微細気泡発生器40は、下流側流路部材60を備えていない点で上記各実施形態と異なる。具体的には、本実施形態の微細気泡発生器40は、上流側流路部材50によって構成されている。上流側流路部材50は、第1実施形態の上流側流路部材50と略同様に構成されている。すなわち、上流側流路部材50は、衝突部70を一体に有している。この場合、上記実施形態における上流側流路部材50の挿入部53は、中間部52を兼用している。
また、本実施形態の注水装置30は、第1実施形態の注水ケース31に換えて、注水ケース36を有している。注水ケース36は、下流側流路42を一体に有している。つまり、本実施形態の注水ケース36は、第1実施形態の注水ケース31と同様に、第1収納部361及び第2収納部362を有している。この場合、第1収納部361は、第1収納部311に相当し、第2収納部362は、第2収納部312に相当する。
また、本実施形態の注水ケース36は、第1実施形態における第3収納部313に換えて、下流側流路42及び被挿入部363を一体に有している。この場合、本実施形態の下流側流路42は、上記第1実施形態の連通部314を兼用している。すなわち、下流側流路42は、直接注水ケース36内に連通している。
被挿入部363は、下流側流路42の上流側に設けられている。被挿入部363は、注水ケース36に設けられていること、及び具体的な内径寸法以外は、第1実施形態の被挿入部61と同様に構成されている。すなわち、詳細は図示しないが、本実施形態の被挿入部363にも、上記第1実施形態の被挿入部61と同様に変形部62に相当する構成が設けられている。そして、挿入部53を被挿入部363に圧入することで、上流側流路部材50が注水ケース36に直接接続される。これにより、本実施形態の微細気泡発生器40が、注水ケース36に組み込まれる。
これによっても、上記第1実施形態等と同様の作用効果が得られる。
更に、本実施形態によれば、微細気泡発生器40の部品数を低減することができ、更には組立てに要する工数も低減することができる。その結果、微細気泡発生器40が組み込まれた注水装置30の製造コストを低減することができる。
更に、本実施形態によれば、微細気泡発生器40の部品数を低減することができ、更には組立てに要する工数も低減することができる。その結果、微細気泡発生器40が組み込まれた注水装置30の製造コストを低減することができる。
なお、上記各実施形態において、微細気泡発生器40の適用対象となる液体は水に限られない。
また、微細気泡発生器40は、上述した洗濯機等の家電機器だけでなく、例えば家庭用及び業務用の食器洗浄機や高圧洗浄機、半導体製造で用いられる基板洗浄機、水の浄化装置等の分野においても適用することができる。
更に、微細気泡発生器40は、例えば美容分野など、物体の洗浄や水の浄化以外の分野においても広く適用することができる。
また、微細気泡発生器40は、上述した洗濯機等の家電機器だけでなく、例えば家庭用及び業務用の食器洗浄機や高圧洗浄機、半導体製造で用いられる基板洗浄機、水の浄化装置等の分野においても適用することができる。
更に、微細気泡発生器40は、例えば美容分野など、物体の洗浄や水の浄化以外の分野においても広く適用することができる。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、10、20は洗濯機(家電機器)、40は微細気泡発生器、41は上流側流路(流路)、411は絞り部、42は下流側流路(流路)、53は挿入部、55は凸部、57は被挿入部、60は下流側流路部材(流路部材)、61は被挿入部、62は変形部、63は凸部、65は挿入部、70は衝突部、90は金型、901は流路形成部、902は衝突部形成部、903は樹脂注入部、91は凸型(金型)、92は凹型(金型)、921は入れ子、を示す。
Claims (8)
- 液体が通過可能な上流側流路を有する上流側流路部材と、
前記上流側流路の断面積を局所的に縮小することで前記上流側流路を通過する液体中に微細気泡を発生させる衝突部と、を備え、
前記衝突部は、前記上流側流路部材と一体に形成され、前記上流側流路部材の下流側の端部に設けられている、
微細気泡発生器。 - 液体が通過可能な上流側流路を有する上流側流路部材と、
前記上流側流路の断面積を局所的に縮小することで前記上流側流路を通過する液体中に微細気泡を発生させる衝突部と、を備え、
前記衝突部は、前記上流側流路部材とは別体の板状に構成され、前記上流側流路部材の下流側の端部に前記衝突部の厚み方向の一部又は全部を嵌め込むことで設けられている、
微細気泡発生器。 - 前記上流側流路部材の下流側の端面は平坦に形成されている、
請求項1に記載の微細気泡発生器。 - 前記上流側流路部材は、前記衝突部の下流側の面に接し前記衝突部の下流側の面から下流側へ突出するように設けられた凸部を一体に有している、
請求項1に記載の微細気泡発生器。 - 前記凸部の周囲は平坦に形成されている、
請求項4に記載の微細気泡発生器。 - 容器状に形成されて内部に洗剤を収容可能に構成され、
容器状の前記内部と外部とを連通する連通部と、
前記連通部に連通し、請求項1から5のいずれか一項に記載の微細気泡発生器が挿入される被挿入部と、
を一体に備える注水ケース。 - 前記上流側流路よりも下流側に設けられた下流側流路を一体に有している、
請求項6に記載の注水ケース。 - 水を使用する家電機器であって、請求項1から5のいずれか一項に記載の微細気泡発生器を備えた家電機器。
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