JP2018099284A - 振動機構を有する高磁力交流磁気治療装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、フェライト板(16)を設けることにより振動は得られるものの、逆にフェライト板(16)で磁束が分散されるため、フェライトコア(10)の先端付近における磁束密度が小さくなってしまうという問題があった。
また、本発明は、磁性材料よりなるコアの先端付近における磁束密度をより大きくすることのできる磁気治療装置の提供を第二の課題、サーモスタットの脱落や断線等による故障が発生しにくい磁気治療装置の提供を第三の課題とするものである。
前記ボビンは互いに平行な上フランジと下フランジを有し、
前記天面と前記ボビン載置部の上面との距離は前記上フランジの上面と前記下フランジの下面との距離より大きく、前記電磁コイルに交流電流を印加することにより前記ボビンが上下方向に振動することを特徴とする。
そのため、振動を発生させるためのフェライト板をコアに対向して配置する必要がないので、コアの先端付近における磁束が分散されることなく、強力な交番磁界を治療対象に作用させることができる。
そして、電源接続コード1は、電源プラグに接続するための電源接続用コンセント10を有し、コントローラ4は電源スイッチ11、モード選択スイッチ12及びタイマー表示部13を備えている。
また、本体部8は、最もコントローラ側に配置されるケースA、中間部に配置される3つのケースB、最も末端側に配置されるケースC及び各ケースの内部に収容される磁界発生装置からなっており、ケースA〜Cはいずれも合成樹脂製である。
また、図5に示すように、ケースCはコントローラ側にケースBを回動自在に接続するための結合凸部17を有している。
そして、本体接続コード9はコントローラ4の接続プラグ3に脱着可能なコントローラ接続端子18を有するとともに、本体接続プラグ7に脱着可能な本体接続端子19を有している。
ケースA〜Cは、いずれも底部及び蓋部の2つに分離できるようになっており、ケースAは4本のビス(図示せず)で固定され、ケースB及びCは、それぞれ3本のビス(図示せず)で固定される。
そして、固定状態においては、底部の底面20と蓋部の天面21は互いに平行となるようになっている。
なお、本体部8を分解する際には、コントローラ側のケースAから順次ビスをはずして分離していく。
また、本体部8を組み立てる際には、まずケースCの底部に磁界発生装置をセットし、ケースCの底部の結合凸部17をケースBの底部の結合凹部16に嵌合せ、ケースCとケースBの回動を適度に規制するためゴム板(図示せず)を挟んだ後、蓋部を被せビス(図示せず)をねじ込んで固定する。
次に、同様の作業をケースB同士で順次行い、最後にケースBとケースAとで同様の作業を行い全てのケースを固定すれば、本体部8の組み立てが終了する。
なお、磁界発生装置及びケースの底部中央はケースA〜Cともに同様の構成となっており、磁界発生装置とケースの底面及び天面との関係もケースA〜Cともに同様であるので、これらについては、図6に示すケースBの磁界発生装置等と同じ図面番号を用い、ケースB及びCの磁界発生装置等とともに後述する。
ケースBの磁界発生装置は、ケースB及び磁界発生装置の分解図である図6に示すように、コの字型のケイ素鋼板を複数枚重ねたコア(以下、単に「コア」という。)22、筒状の巻き付け部と上下フランジ等よりなるボビン23、筒状の巻き付け部の外側に巻き付けられた電磁コイル24、上フランジの上面の一部に固着されている緩衝材25、及びボビン23の端子26に挿入実装され他のケースのコネクタ基板等と電気的に接続されるコネクタ基板27を備えている。
そして、コア22は中間部と中間部の両端から上方に延びる突出部を有し、筒状の巻き付け部の内側にはコア22の突出部が挿入できるようになっている。
また、コネクタ基板27には第1コネクタ28及び第2コネクタ29が設置され、これらのコネクタは、ケースA又はコントローラ側に配置されるケースB内のコネクタ基板27に設置されている第1コネクタ28及び第2コネクタ29、末端側に配置されるケースB又はケースC内のコネクタ基板27に設置されている第1コネクタ28及び第2コネクタ29、並びにサーモスタット30と各々接続線により電気的に接続されている。
そして、プラグを第1コネクタ28又は第2コネクタ29に挿入した後は接続線が容易には抜けないようにするため、プラグ及びプラグ挿入部にはロック機構(図示せず)が設けてある。
また、ケースBの底部中央には底面20から延びる2つのコの字状突起よりなるコア固定部31が設置されるとともに、1つのL字状突起及び柱状突起よりなるサーモスタット固定部32が設置されている。
なお、図7及び図8に示すように、上下フランジは互いに平行であり、磁界発生装置がセットされケースBが固定された状態においては、底部の底面20、蓋部の天面21、上フランジの上面及び下フランジの下面が互いに平行となる。
ケースCの磁界発生装置は、ケースBと同様、コの字型のコア22、ボビン23、電磁コイル24、緩衝材25及びコネクタ基板27を備えており、上記のとおり、コネクタ基板27に設置されている第1コネクタ28及び第2コネクタ29は、ケースB内のコネクタ基板27に設置されている第1コネクタ28及び第2コネクタ29並びにケースC内のサーモスタット30と各々接続線により電気的に接続されている。
なお、ケースA内のコネクタ基板27に設置されている第1コネクタ28及び第2コネクタ29は、ケースB内のコネクタ基板27に設置されている第1コネクタ28及び第2コネクタ29並びにケースA内のサーモスタット30と各々接続線により電気的に接続されているだけでなく、本体接続プラグ7とも接続線により電気的に接続されている。
ケースBの底部中央に設置されているコア固定部31にコア22の中間部を嵌合させると、コア22の突出部がケースBの底面20に対して垂直に固定され、サーモスタット固定部32にサーモスタット30を嵌合させた後に、コア22の2つの突出部に各々ボビン23を挿入すると、下フランジがコア固定部31及びサーモスタット固定部32の上面に載置され、その後蓋部を被せビスをねじ込んで固定すればケースBに磁界発生装置がセットされる。
コア22及びボビン23の構造並びにコア22、ボビン23及び緩衝材25の配置やケースBとの関係は上記のとおりとなっているので、電磁コイル24に交流電流を印加するとボビン23及び電磁コイル24等は上下方向に振動する。
しかし、緩衝材25があることによってケースBに適度な振動が伝わり、不快な音をたてることがない。
そして、この関係はケースA及びCでも同様となっているので、全てのケースにおいて、適度な振動が伝わり、不快な音をたてることがない。
また、図7及び図8に示すように、天面21の2箇所には円形の凹部33が設けてあり、ケースBに磁界発生装置をセットし蓋部を被せて固定した状態においては、コア22の突出部の先端がその凹部33に嵌入するようになっている。
加えて、電磁コイル24の巻数と線径を最適化し、電磁コイル24全体の電気抵抗を抑えることにより、各ケース上面のコア22の突出部の先端近傍において、従来の磁気治療装置では安定的に発生させることのできなかった150ミリテスラ(以下「mT」と記載、1500ガウスに相当)以上の磁束密度が得られ、強力な交番磁界を治療対象に作用させることができるようになった。
なお、電磁コイル24に印加する交流電流はデューティー比を最適化してあるので、通常の利用継続時間であれば本体部8の温度が許容範囲を超えることはない。
なお、ボビン23には電磁コイル24が巻き付けられ、コネクタ基板27が取り付けられているとともに、組み立て前に本体接続プラグ7と5つのコネクタ基板27は接続線によって電気的に接続されているものとする。
(手順1)コア22の中間部をケースCのコア固定部31に嵌合し、サーモスタット30をサーモスタット固定部32に嵌合する。
(手順2)コア22の2つの突出部に、それぞれ筒状の巻き付け部を挿入し、ボビン23をコア固定部31及びサーモスタット固定部32の上面に届くまで押し下げる。
(手順3)ケースCの底部の結合凸部17をコントローラ側に位置するケースBの底部の結合凹部16に嵌入させ、ゴム板(図示せず)を結合凸部17と結合凹部16との隙間に挿入する。
(手順4)ケースCの蓋部を被せ3本のビスを締め付ける。
(手順5)上記(手順1)〜(手順4)の「ケースC」を「ケースB」に、「結合凸部17」を「結合凸部15」に置き換えて、上記(手順1)〜(手順4)を3回繰り返す。
ただし、3回目の(手順3)では「ケースBの底部の結合凹部16」を「ケースAの底部の結合凹部14」に、「結合凹部16」を「結合凹部14」に置き換える。
(手順6)コア22の中間部をケースAのコア固定部31に嵌合し、サーモスタット30をサーモスタット固定部32に嵌合する。
(手順7)コア22の2つの突出部に、それぞれ筒状の巻き付け部を挿入し、ボビン23をコア固定部31及びサーモスタット固定部32の上面に届くまで押し下げる。
(手順8)本体接続プラグ7をケースAの所定位置に嵌め込む。
(手順9)ケースAの蓋部を被せ4本のビスを締め付ける。
以上の作業によりケースA〜Cの組み立てが完了し、磁気治療装置が完成する。
そのため、末梢血液循環改善や脳のリラックスにも効果的である。
(1)全身性交流磁気治療装置にて1日30分間1ヶ月間磁気治療を行い、その前後のヒト抹消血液中のNK細胞活性の変化を測定した結果、磁気治療開始後約2週間でNK細胞活性が上昇傾向を示した。
(2)帯状疱疹後神経痛(PHN)15例に対して全身性交流磁気治療装置を用いた治験を行い、患者の自覚症状や患部の血行動態を測定した結果、11例(73%)で著効又は有効で、特別な副作用は全く認められなかった。
(3)磁気治療用メガネを用い、花粉症患者30例に対して磁気治療を行った結果、自覚症状に対する治療効果は有効以上が80%であり、従来のレーザ療法及び電気鍼の治療成績と比較しても統計的に遜色のない治療成績が得られ、増悪例、その他特記すべき副作用は何も認められなかった。
(4)交流磁気を発生する装置4台を用いて磁気刺激を行い、1日4時間5日間曝射し、血中の総コルステロール、HDLコルステロール、LDLコルステロール及び中性脂肪の変化を測定した結果、LDLコルステロールは有意に低下し、HDL/LDLコルステロール比は有意に上昇した。
(5)全身性交流磁気治療装置を用い、健康な男女12名に対し1日30分3日間連続で磁気刺激を行って血中のセロトニンを測定した結果、磁気刺激前のセロトニンは146.8±8.6mg/dlであったのに対し、3日間の磁気刺激後のセロトニンは123.7±7.7mg/dlに低下した。
(久光正、他6名著、「磁気の健康増進効果を免疫・筋循環生理および量子生理の立場から解明する研究」、財団法人磁気健康科学研究振興財団、平成6・7年度助成研究成果報告書、p.23〜29、平成9年10月16日発行)。
これらの報告からみて、本発明の磁気治療装置によって生体に磁気刺激を与えれば、(1)免疫力の向上、(2)帯状疱疹後神経痛の鎮静化、(3)ヒト花粉症アレルギーの軽減、(4)LDLコルステロールの低下及びHDL/LDLコルステロール比の向上、(5)血中セロトニンの低下に従来以上の効果が上がることが期待される。
(6)人間の代表的な白血病細胞であるHL−60に交流磁気をかける実験を行った結果、かなりの高率でHL−60がアポトーシスを起こした(自滅した)。その原因としては磁気の通過に伴う誘導電流の作用によるものと考えられるが、いずれにしても、交流磁気をかけることによって白血病の細胞が自滅することが明らかになった。
(7)通常のマウスと交流磁気をかけたマウスにストレスを与え、マウスの肝臓内のビタミンC量を比較する実験において、通常のマウスでは1.4分程度でビタミンCがなくなってしまったのに対し、交流磁気をかけたマウスではビタミンCがなくなるまでに65分かかった。ストレスとビタミンCの減少には相関性のあることが分かっているので、交流磁気には抗ストレス作用があるのではないかと推測される。
(「専門医10人の証言、代替医療の最先端をいく交流磁気治療」、現代書林、p.178〜181及びp.188〜190、2000年8月28日発行)。
これらの報告からみて、本発明の磁気治療装置によって生体に磁気刺激を与えれば、(6)白血病の治癒、(7)ストレス解消に従来以上の効果が上がることが期待される。
(1)実施例においては、ケースA〜Cの固定状態においては、底面20と天面21が互いに平行となるようになっていたが、必ずしも平行でなくても良い。
(2)実施例においては、コの字型のケイ素鋼板を複数枚重ねたコア22を用いたが、ケイ素鋼板を複数枚重ねたものに限らず、磁気抵抗の低い磁性材料よりなるものであれば、どのようなものであっても良い。
また、コア22はコの字状としたが、ボビン23の筒状の巻き付け部に挿入可能な棒状の突出部を有するものであれば、どのような形状でも良い。
また、これらの突起や固定部を設ける位置は底部の略中央でなくても良く、コア固定部31とサーモスタット固定部32を離れた箇所に設けても良い。
(4)実施例においては、ボビン23をコア固定部31及びサーモスタット固定部32の上面に届くまで押し下げ、コア固定部31及びサーモスタット固定部32の上面をボビン載置部としていたが、ボビン載置部は別途設けても良く、コア固定部31の上面のみをボビン載置部としても良い。
また、底面20にコア22の中間部を嵌合可能な溝を形成してコア固定部とした場合、底面20自体をボビン載置部とすることも可能である。
また、上下フランジに固着してある緩衝材25に代えて又は加えて、天面21の上フランジに対応する位置とコア固定部31及びサーモスタット固定部32の上面の一部又は全部に緩衝材25を固着しても良く、上フランジ、下フランジ、コア固定部31及びサーモスタット固定部32がある程度の柔軟性を持っている場合には、緩衝材25を設けなくても良い。
(6)実施例においては、上下フランジに固着してある緩衝材25を合わせた厚さは、天面21とコア固定部31及びサーモスタット固定部32の上面との距離から上フランジの上面と下フランジの下面との距離を差し引いた長さとほぼ同じに設定されていたが、その長さより小さくても良い。
5、6 ベルト通し部 7 本体接続プラグ 8 本体部
9 本体接続コード 10 電源接続用コンセント 11 電源スイッチ
12 モード選択スイッチ 13 タイマー表示部 14、16 結合凹部
15、17 結合凸部 18 コントローラ接続端子 19 本体接続端子
20 底面 21 天面 22 ケイ素鋼板を複数枚重ねたコア(コア)
23 ボビン 24 電磁コイル 25 緩衝材 26 端子
27 コネクタ基板 28 第1コネクタ 29 第2コネクタ
30 サーモスタット 31 コア固定部 32 サーモスタット固定部
33 凹部
Claims (5)
- 底面と天面を有するケースの内部に磁性材料よりなるコア、該コアの周囲に配置されるボビン、該ボビンに巻きつけられた電磁コイル、該電磁コイルに交流電流を印加するための配線、前記コアを固定するコア固定部及び前記ボビンを載置するボビン載置部とを備える磁気治療装置であって、
前記ボビンは互いに平行な上フランジと下フランジを有し、
前記天面と前記ボビン載置部の上面との距離は前記上フランジの上面と前記下フランジの下面との距離より大きく、
前記電磁コイルに交流電流を印加することにより前記ボビンが上下方向に振動する
ことを特徴とする磁気治療装置。 - 前記天面と前記上フランジの上面との間又は前記下フランジの下面と前記ボビン載置部の上面との間に緩衝材が配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気治療装置。 - 前記コアの上部が先細りの形状となっているとともに、前記天面に前記コアの上部を嵌入可能な凹部が設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気治療装置。 - 前記底面に、サーモスタットを固定するサーモスタット固定部が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁気治療装置。 - 前記配線を固定するコネクタを搭載したコネクタ基板をさらに備え、
前記ボビンの端子に、前記コネクタ基板が電気的に接続、固定されている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の磁気治療装置。
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