JP2018099091A - ステージ装置 - Google Patents

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義浩 横前
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Abstract

【課題】観察ユニットの移動平面に対し垂直方向の小型化を実現したステージ装置を提供する。
【解決手段】XY軸方向に移動する観察ユニット21と、X軸に沿って配置され観察ユニットと係合しこれをX軸方向に支持するX駆動軸22と、X駆動軸の両端を支持しY軸方向ガイド軸24に沿って移動するX駆動軸ガイド部材23a,23bと、X駆動軸ガイド部材の一方をY軸方向に駆動してX駆動軸を同方向へ駆動するY軸方向駆動部29と、Y軸に沿って配置され観察ユニットと係合しこれをY軸方向に支持するY駆動軸25と、Y駆動軸の両端を支持しX軸方向ガイド軸27に沿って移動するY駆動軸ガイド部材26a,26bと、Y駆動軸ガイド部材の一方をX軸方向に駆動してY駆動軸を同方向へ駆動するX軸方向駆動部28とを備え、観察ユニットはX駆動軸に駆動されるとY駆動軸に沿ってY軸方向に移動し、Y駆動軸に駆動されるとX駆動軸に沿ってX軸方向に移動する。
【選択図】図5

Description

この発明は、培養器内の細胞等の試料を観察するための観察ユニットをXY平面内でX軸方向及びY軸方向に移動させるステージ装置に関するものである。
従来、撮像観察光学系及び撮像素子等を含む観察ユニットをXY平面に平行な面内で自在に移動させる駆動機構を含むステージ装置等を備え、培養器内の細胞等の試料の全体像を自動的に走査することができると共に、同培養器内の細胞等の試料の所望の部位を任意に観察することができるように構成された試料観察装置が、種々提案され、また実用化されている。
この種の試料観察装置において適用されるステージ装置は、撮像観察光学系及び撮像素子等を含む観察ユニットをXY平面に平行な面内で互いに直交するX軸及びY軸の二方向のそれぞれに直線的に移動させることによって、当該観察ユニットをXY平面内で自在に移動させ得るように構成されている。
この種のステージ装置における一般的な構成としては、例えば特開平2−246472号公報,特開2011−141407号公報,特許4498279号公報等によって開示されている。
従来のステージ装置の概略構成は、例えば、移動させる対象物としての観察ユニットと、この観察ユニットと一体に構成されX軸方向又はY軸方向への駆動の一方に関与する駆動機構(例えばX駆動機構)を含む駆動用ステージ(例えばX軸駆動用ステージ)と、上記一方の駆動用ステージ(例;X駆動用ステージ)を搭載しX軸方向又はY軸方向への駆動の他方に関与する駆動機構(例えばY駆動機構)を含む駆動用ステージ(例えばY軸駆動用ステージ)と、によって構成されているのが普通である。
特開平2−246472号公報 特開2011−141407号公報 特許4498279号公報
ところが、上記従来構成のステージ装置においては、観察ユニット及び一方の駆動用ステージが他方の駆動用ステージ上に搭載される構成であることから、観察ユニットの移動面(即ちXY平面)に対して垂直方向に各構成ユニットが積層される形態となる。したがって、当該構成を採用する場合、観察ユニットの移動面であるXY平面に対して垂直方向の装置の大型化が避けられないという問題点がある。
また、上記従来構成のステージ装置では、観察ユニット及び一方の駆動用ステージが他方の駆動用ステージ上に搭載される構成であるために、一方の駆動用ステージの駆動機構にかかる負荷に対して、他方の駆動用ステージの駆動機構にかかる負荷が大きくなってしまうという問題点もある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、装置の小型化、特に観察ユニットの移動面であるXY平面に対して垂直方向における小型化を実現することのできる構成を備えたステージ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様のステージ装置は、X軸方向またはY軸方向に駆動される観察ユニットと、X軸方向に沿って配置されていると共に上記観察ユニットと係合して上記観察ユニットをX軸方向に沿って支持するX駆動軸と、上記X駆動軸の両端部をそれぞれ支持すると共にY軸方向ガイド軸に沿って移動するX駆動軸ガイド部材と、上記X駆動軸ガイド部材の少なくとも一方をY軸方向に駆動することにより上記X駆動軸をY軸方向へ駆動するY軸方向駆動部と、Y軸方向に沿って配置されていると共に上記観察ユニットと係合して上記観察ユニットをY軸方向に沿って支持するY駆動軸と、上記Y駆動軸の両端部をそれぞれ支持すると共にX軸方向ガイド軸に沿って移動するY駆動軸ガイド部材と、上記Y駆動軸ガイド部材の少なくとも一方をX軸方向に駆動することにより上記Y駆動軸をX軸方向へ駆動するX軸方向駆動部と、を具備し、上記観察ユニットは、上記X駆動軸によって駆動される際には上記Y駆動軸に沿ってY軸方向に移動し、上記Y駆動軸によって駆動される際には上記X駆動軸に沿ってX軸方向に移動する。
本発明によれば、装置の小型化、特に観察ユニットの移動面であるXY平面に対して垂直方向における小型化を実現することのできる構成を備えたステージ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態のステージ装置を備えた試料観察装置を含む試料観察システムの全体構成の概略を示すシステム構成図 本発明の一実施形態のステージ装置を備えた試料観察装置の外観を示す外観斜視図 図2の試料観察装置において、培養器及び容器ホルダを分離した状態を示す外観斜視図 本発明の一実施形態のステージ装置を備えた試料観察装置のうちステージ装置を含む装置本体の各構成要素を示す外観斜視図 図4のステージ装置を分解して示す分解斜視図 図4のステージ装置の被駆動ユニットを取り出して分解して示す要部分解斜視図 図4のステージ装置に含まれる観察ユニットの縦断面図 図3の試料観察装置の収納筐体を底面から見た平面図 図3の試料観察装置の収納筐体に設けられる圧力調整弁の断面を示し、図8の[9]−[9]線に沿う断面図 図3の試料観察装置の収納筐体に設けられるガイド部材固定部の断面を示し、図8の[10]−[10]線に沿う部分断面図 図10のガイド部材固定部を取り出して拡大して示す外観斜視図 図10のガイド部材固定部を取り出して拡大して示す側面図
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。以下の説明に用いる各図面は模式的に示すものであり、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさで示すために、各部材の寸法関係や縮尺等を各構成要素毎に異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、各図面に記載された各構成要素の数量や各構成要素の形状や各構成要素の大きさの比率や各構成要素の相対的な位置関係等に関して、図示の形態のみに限定されるものではない。
[一実施形態]
図1は、本発明の一実施形態のステージ装置を備えた試料観察装置を含む試料観察システムの全体構成の概略を示すシステム構成図である。図2は、本実施形態のステージ装置を備えた試料観察装置の外観を示す外観斜視図である。図3は、図2に示す試料観察装置において、培養器及び容器ホルダを分離した状態を示す外観斜視図である。
図4は、本実施形態のステージ装置を備えた試料観察装置のうちステージ装置を含む装置本体の各構成要素を示す外観斜視図である。図5は、本実施形態のステージ装置を分解して示す分解斜視図である。図6は、本実施形態のステージ装置の被駆動ユニットを取り出して分解して示す要部分解斜視図である。図7は、本実施形態のステージ装置に含まれる観察ユニットの縦断面図である。なお、図7は、図6の矢印[7]−[7]が指し示す二点鎖線で示される仮想面の切断面である。
図8は、図3の試料観察装置の収納筐体を底面から見た平面図である。図9は、図3の試料観察装置の収納筐体に設けられる圧力調整弁の断面を示し、図8の[9]−[9]線に沿う断面図である。図10は、図3の試料観察装置の収納筐体に設けられるガイド部材固定部の断面を示し、図8の[10]−[10]線に沿う部分断面図である。なお、図9,図10においては、それぞれの主要部(図9は圧力調整弁,図10はガイド部材固定部)とこれに係わる構成部のみを図示し、当該収納筐体内に設けられるその他の構成部材の図示は省略している。図11,図12は、ガイド部材固定部を取り出して拡大して示す図である。このうち図11はガイド部材固定部の外観斜視図である。また図12はガイド部材固定部の側面図である。
まず、本発明の一実施形態のステージ装置の詳細構成を説明する前に、本実施形態のステージ装置を備えた試料観察装置を含む試料観察システムの全体構成の概略を、主に図1を用いて以下に説明する。
本実施形態のステージ装置(図1では不図示;詳細は後述する)を備えた試料観察装置1を含む試料観察システム100は、試料観察装置1と、恒温器101と、制御装置102と、入力装置103と、表示装置104等によって主に構成されている。
試料観察装置1は、恒温器101の内部に格納載置された状態で使用される。具体的には、例えば、恒温器101の内部には、水平に設置された平面板状の棚板101aが複数設けられている。試料観察装置1は、この棚板101a上に載置される。
上記恒温器101は、温度を一定に保つ機能を有する装置であり、いわゆるインキュベーター(incubator)と呼ばれるものである。恒温器101としては、様々な形態のものが存在するが、従来一般に実用化され広く利用されているものを適用するものとする。そのため、恒温器101自体の詳細な構成の説明については省略する。
制御装置102は、試料観察装置1との間で、例えば接続ケーブル等の有線接続手段(USB(Universal Serial Bus;ユニバーサルシリアルバス)接続等)若しくは不図示の無線接続手段等を介して電気的に接続されている。これにより、制御装置102は、試料観察装置1の動作を制御し、当該試料観察装置1によって取得される画像データ等を受信し、受信した画像データ等を記憶媒体に記憶し、また受信した画像データ等についての解析や分析等、各種の信号処理等を実行するほか、上記試料観察装置1への給電を行う。制御装置102は、例えば広く一般に普及している小型パーソナルコンピュータ等を適用することができる。そのためには、それらに適合した各種の制御プログラムを適宜用意することにより運用が可能である。
なお、試料観察装置1への給電については、制御装置102を介した給電手段に限らず、不図示の電源ケーブル等を用いて上記恒温器101の外部に設けられる商用電源から給電を行うようにしてもよい。また、恒温器101内若しくは外部に設置した蓄電池等から試料観察装置1への給電を行うようにしてもよい。
上記制御装置102には、その周辺機器としての入力装置103及び表示装置104等が電気的に接続されている。入力装置103は、使用者(ユーザ)からの指示を制御装置102に対して入力するためのデバイスである。入力装置103の形態としては、例えばキーボードのほか、マウスやトラックボール、ジョイスティック等のポインティングデバイス等がある。使用者(ユーザ)は、これらの入力装置103を用いて、制御装置102への制御指示入力や各種の信号処理のための指示入力を行うことができる。なお、図1においては、入力装置103の形態としてキーボードとマウスを用いた形態のものを例示している。
表示装置104は、制御装置102によって動作する制御プログラムに基く各種の表示や、上記試料観察装置1によって取得され、制御装置102によって受信された画像データ等に基く画像や各種の情報等を視覚的に表示するための装置である。表示装置104としては、広く一般に普及している液晶表示モニタ等を適用し得る。
次に、本実施形態のステージ装置を備えた試料観察装置の構成を、図2〜図4を用いて以下に簡単に説明する。
ここで、試料観察装置1は、撮像観察ユニット21(以下。単に観察ユニットというものとする)をXY平面に平行な面内で互いに直交するX軸及びY軸の二方向のそれぞれに直線的に移動させることにより、当該観察ユニット21をXY平面内で自在に移動させ得るように構成されたステージ装置20(図2,図3では不図示;図4参照;詳細は後述する)を備え、光透過部16aを有する載置部16bに載置した培養器2(培養フラスコともいうが、以下、単に培養器という)内の試料を観察するための装置である。
なお、以下の説明においては、図示のように、試料観察装置1における装置本体10(詳細後述)の短辺に沿う方向をX軸というものとし、このX軸に沿う方向を第1の方向というものとする。また、装置本体10の長辺に沿う方向であって、上記X軸に直交する方向をY軸というものとし、このY軸に沿う方向を第2の方向というものとする。そして、X軸及びY軸を含む平面をXY平面というものとする。さらに、このXY平面に直交する方向をZ軸というものとする(図2参照)。
試料観察装置1は、図2,図3に示すように、密閉された直方体形状の箱体からなる装置本体10と、この装置本体10の一面である載置部16bのうちの光透過部16aに主に載置される培養器2と、装置本体10の載置部16bに載置され当該載置部16b上における培養器2の位置決めを行うための容器ホルダ3とによって主に構成されている。
装置本体10は、図4に示すように、一面に開口11aを有する収納筐体11と、この収納筐体11の開口11aを密閉状態で覆う蓋体16(lid)と、収納筐体11の内部に配設される本実施形態のステージ装置20(詳細後述)とによって主に構成されている。
収納筐体11の一側面の外壁面には接続コネクタ12が配設されている。この接続コネクタ12は、例えば当該試料観察装置1に対する電力供給を行うための電源ケーブルや、当該試料観察装置1への制御信号若しくは当該試料観察装置1から出力されるデータ信号を含む各種の信号等の伝達を行うための信号伝達ケーブル(例えばUSBケーブル等)等に対応したコネクタである。
この接続コネクタ12は、収納筐体11の内部に配設される電気基板(不図示)に接続されている。この電気基板(不図示)には、例えば電源回路や通信回路等が実装されている。そして、この電気基板は、上記ステージ装置20の制御基板32(後述する図5等参照)との間で電気的に接続されている(不図示)。
また、収納筐体11において、上記接続コネクタ12の配設されている一側面に対向する他側面近傍には、上記収納筐体11の開口11aに対向する底面寄りの部位に棚状部13が形成されている。この棚状部13は、例えばシリカゲル (silica gel) 等の乾燥剤等を収納するために設けられている。
さらに、収納筐体11の底面には、当該装置本体10の内部気圧の調整を行うための圧力調整弁であるリリーフバルブ61a,61bと、ガイド部固定部であるストッパ部材71a,71b(図4では不図示;詳細後述;図8〜図12参照)等が配設されている。
そして、上記装置本体10は、密閉構造(即ち水密気密構造)を有して構成されている。そのために、上記収納筐体11には、図4等に示すように、開口11aの周縁部上面にシール部材14が設けられている。このシール部材14は、収納筐体11の開口11aの外周縁部に沿うように当該開口11aの全周に亘って形成された周溝部11b(図4,図9,図10参照)に嵌合配置されている。
これにより、収納筐体11の開口11aを覆うように蓋体16を配置したときに、収納筐体11と蓋体16との間に上記シール部材14が介在するように配置される。そして、蓋体16を収納筐体11の開口11aを覆うように配置したとき、上記シール部材14は、蓋体16の当接面によって圧接され、収納筐体11の周溝部11b内で押し潰されるように変形して蓋体16に密着した状態となる。これにより、蓋体16と収納筐体11との間の水密気密性が確保され、当該装置本体10の内部空間を密閉状態としている。このような形態によって、上記装置本体10の密閉(水密気密)構造が構成されている。
蓋体16は、光透過部16aと、培養器2を載置するための載置部16bとを有して構成される。ここで、光透過部16aは、載置部16bの一部である。そして、蓋体16は、上記収納筐体11の開口11aを塞ぐように配置されることで、当該収納筐体11を密閉状態とする。
なお、収納筐体11及び蓋体16は、密閉状態を確保するために、剛性の高い部材、例えばステンレス鋼(SUS)等の金属薄板部材を折り曲げ加工等によって形成したものが適用される。
上記光透過部16aは、例えば矩形状の貫通窓部と、この窓部に嵌合配置され透明ガラス素材若しくは透明樹脂製素材等を用いて形成される光透過性を有する透明薄板部材17とによって構成されている。
また、蓋体16の上面側の外周縁部近傍の所定の部位には、操作部18が設けられている。この操作部18には、複数の操作部材18aと、複数の状態表示部18b(インジケータ)等が配設されている。
これら複数の操作部材18a及び複数の状態表示部18bは、収納筐体11の内部に配設される電気基板(不図示)と電気的に接続されている。この電気基板(不図示)には、例えば各操作部材からの操作入力を受けるスイッチ部材やその入力信号を処理する信号処理回路のほか、状態表示用部材(例えばLED(light emitting diode;発光ダイオード)等)の駆動回路等が実装されている。
上記複数の操作部材18aは、例えば当該試料観察装置1を恒温器101内に設置する前に、当該試料観察装置1内のステージ装置20に含まれる観察ユニット21等の収納筐体11内部での位置調整等を手動操作により行うための操作部材、若しくは、培養液の交換作業や株分け作業を行う際に当該試料観察装置1の動作を一時的に停止させるための操作部材等である。なお、操作部材18aを操作することによって行うことのできる機能は、上述した例に限られることはなく、具体例は省略するが、その他の機能を割り当てることができる。
上記複数の状態表示部18bは、例えば上記複数の操作部材18aの一つを操作した時に点灯表示等がなされることによって、どの操作部材が操作されたかの状態を表示する等のために設けられている。そのために、上記複数の状態表示部18bは、上記複数の操作部材18aの近傍に設けられている。なお、上記複数の状態表示部18bとしては、例えばLED(light emitting diode)等の発光体等が適用される。
培養器2は、培地を作り細菌等の微生物、細胞等の試料を培養するための容器である。この培養器2は、上記試料観察装置1の使用時には、収納筐体11の蓋体16の光透過部16a上に載置される。そして、培養器2は、上記光透過部16a上に載置したときに、当該光透過部16aに対向する側、即ち培養器2の底面側が平皿状に形成され、かつ当該平皿状底面は透明薄板状に形成されている。上記培養器2の底面以外のその他の面も表面が平面をなし、光を反射し得るような反射面が形成されている。この反射面は、当該試料観察装置1の収納筐体11の内部に設けられる観察ユニット21に含まれる照明光源(不図示;図7参照)から出射され上記光透過部16aを介して当該培養器2内に入射してくる照明光を受けて、これを反射するものである。これにより、当該培養器2の上記平皿状底面内の細胞等の試料は、上記反射面からの照明光によって照明されるので、当該試料観察装置1においては、培養器2内の細胞等の試料を透過光によって観察することができるように構成されている。
なお、培養器2の形状としては、例えば、図示のような箱型形状等のほか各種様々な形状のものがある。当該試料観察装置1においては、各種様々な形状の培養器2に対応し得る。
そのために、試料観察装置1は、容器ホルダ3を具備する。この容器ホルダ3は、試料観察装置1の収納筐体11の蓋体16の光透過部16a上に載置される培養器2の光透過部16a上における位置決めを行うための治具である。当該容器ホルダ3は、使用される培養器2の形状に合わせて形成されている。したがって、培養器2の形状種類に対応する複数種類のものが用意されている。当該容器ホルダ3は、図に示す例のものでは、例えば金属若しくは樹脂成形された板状部材を用いてL字形状に形成している。この容器ホルダ3を収納筐体11の載置部16b上における所定の位置に載置した状態で固定する。この場合に、容器ホルダ3を固定するとは、例えば、容器ホルダ3の外縁部を蓋体16の外周縁部に形成される段差部に当接させた状態とする等である。これにより、容器ホルダ3は、載置部16b上における所定の位置に常に配置する事ができる。この状態で、容器ホルダ3を載置部16b上に配置する。この場合において、例えば、容器ホルダ3のL字形状の内縁部であって直交する長短縁部の対し、培養器2の側壁面のうち直交する2つの側壁面を当接させる。すると、培養器2の載置部16b上における位置が、常に同一となるように規定される。
上記収納筐体11の内部には、図4,図5に示すように、本実施形態のステージ装置20等が配設されている。ここで、本実施形態のステージ装置20についての詳細構成を以下に説明する。
本実施形態のステージ装置20は、XY平面に平行な面内で互いに直交するX軸及びY軸の二方向のそれぞれでの直線的な観察ユニット21の移動を案内(ガイド)する機構からなる。このステージ装置20は、観察ユニット21の撮像観察光学系41の光軸に対して垂直な平面と平行に位置する透明な平板(光透過部16a)を有し、密閉された箱型に形成される格納部(装置本体10の収納筐体11)に格納されている。
本実施形態のステージ装置20は、図5に示すように、観察ユニット21と、被駆動ユニット30と、駆動部(28,29)と、メインフレーム31と、制御基板32等によって構成されている。
ここで、メインフレーム31は、当該ステージ装置20の収納筐体である。即ち、本ステージ装置20の主な構成部材(観察ユニット21,被駆動ユニット30,駆動部(28,29),制御基板32等)は、当該メインフレーム31内に収納されている。
観察ユニット21は、培養器2内の細胞等の試料を観察するために、撮像観察光学系41や撮像素子45等を含んで構成される構成ユニットである。観察ユニット21は、ステージ装置20の駆動部(28,29)によってX駆動軸22及びY駆動軸25を介して駆動されることにより、XY平面内においてX軸方向またはY軸方向に駆動されて移動するように構成されている。
上記制御基板32は、例えば観察ユニット21や駆動部(28,29)の駆動制御を行う制御回路等が実装された電気部品である。この制御基板32は、観察ユニット21に対してフレキシブルプリント基板(FPC)33を介して電気的に接続されている。また、制御基板32は、駆動部(28,29)との間においてフレキシブルプリント基板(28d,29d)を介して電気的に接続されている(ここで制御基板32と駆動部(28,29)との間の接続状態は不図示)。なお、上記観察ユニット21自体の詳細構成は後述する(図7参照)。
被駆動ユニット30は、XY平面内でX軸方向及びY軸方向の二方向のそれぞれでの直線的な上記観察ユニット21の移動をガイドするためのガイド機構である。そのために、被駆動ユニット30は、図5,図6に示すように、X駆動軸22と、X駆動軸ガイド部材23a,23bと、Y軸方向ガイド軸24と、Y駆動軸25と、Y駆動軸ガイド部材26a,26bと、X軸方向ガイド軸27等を有して構成される。
X駆動軸22は、X軸方向に沿って配置されていると共に、上記観察ユニット21と係合して上記観察ユニット21をX軸方向に沿って支持している。
即ち、X駆動軸22は、X軸方向に沿って配置される少なくとも1本又は複数の軸状部材からなる。本実施形態においては、X駆動軸22は、2本の軸状部材からなる構成例を示している。
本実施形態において、2本のX駆動軸22のうち少なくとも1本は、観察ユニット21の係合部21a(図5,図6では不図示;図4参照)と係合して、当該観察ユニット21をX軸方向に沿って支持している。そのために、観察ユニット21の係合部21aは、当該観察ユニット21のX軸方向に沿う面の一方の面から、X軸方向に対して直交する方向(即ちY軸方向)に沿う方向の外方に向けて突設するように形成されている。この係合部21aには、X軸に沿う方向に貫通する貫通孔(不図示)が形成されている。そして、上記X駆動軸22の一方は、係合部21aの貫通孔に摺動自在に係合している。この構成により、観察ユニット21は、上記一方のX駆動軸22によって、X軸に沿う方向の移動がガイドされている。
また、上記2本のX駆動軸22のうち他の1本は、上記観察ユニット21の係合部21aに対向する面に沿って略当接するように配置されている。したがって、上記2本のX駆動軸22は、観察ユニット21の四側面のうちX軸に沿う二面に沿わせて配置されている。さらに、上記2本のX駆動軸22は、上記観察ユニット21を挟むようにそれぞれがY軸方向に間隔を置いて配置されている。この構成により、観察ユニット21は、後述するY軸方向駆動部29(ベルト駆動部)の駆動力を受けて上記2本のX駆動軸22がY軸に沿う方向に移動するのに伴って、同方向(Y軸方向)に移動するように構成されている。
X駆動軸ガイド部材23a,23bは、上記2本のX駆動軸22の各両端部をそれぞれ支持すると共に、Y軸方向ガイド軸24に沿って移動する部材である。
即ち、X駆動軸ガイド部材23a,23bは、上記2本のX駆動軸22の各両端部を支持するために、上記2本のX駆動軸22の各両端部近傍に設けられている。ここで、X駆動軸ガイド部材23a,23bは、上記2本のX駆動軸22の各両端部を支持するものであるので、当然ながら二個設けられている。
ここで、X駆動軸ガイド部材23a,23bのうち一方のX駆動軸ガイド部材23aは、図6に示すように、後述するY軸方向駆動部29の駆動力を受けて当該X駆動軸ガイド部材23aを介して上記2本のX駆動軸22と他方のX駆動軸ガイド部材23b及び観察ユニット21を一体としてY軸に沿う方向へとガイドし移動させる部材である。そのために、一方のX駆動軸ガイド部材23aは、2本のX駆動軸22の各一端を挿通させて配置する貫通孔23e(2箇所)を有している。ここで、上記2本のX駆動軸22の各一端は、当該貫通孔23e(2箇所)に挿通配置された状態で、固定ビス35によってX駆動軸ガイド部材23aに対して固定されている。
一方、上記X駆動軸ガイド部材23a,23bのうち他方のX駆動軸ガイド部材23bは、2本のX駆動軸22の各他端を嵌合配置する孔部23d(2箇所)を有している。2本のX駆動軸22の各他端は、当該孔部23d(2箇所)に嵌合配置された状態で、固定ビス35によりX駆動軸ガイド部材23bに固定されている。
そして、上記X駆動軸ガイド部材23a,23bには、それぞれにY軸に沿う方向に貫通する貫通孔23fが形成されている。各貫通孔23fには、Y軸方向ガイド軸24がそれぞれに挿通配置されている。これにより、上記X駆動軸ガイド部材23a,23bは、2本のY軸方向ガイド軸24によってY軸に沿う方向への移動がガイドされている。
また、上記X駆動軸ガイド部材23aには、Y軸方向駆動部29の駆動ベルト29bの一部を固定するベルト固定部23cが形成されている。さらに、上記X駆動軸ガイド部材23aには、その外面側の所定の部位に磁石部34が配設されている。
上記2本のY軸方向ガイド軸24は、メインフレーム31内においてY軸に沿って配置され、X駆動軸ガイド部材23a,23bのY軸方向への移動をガイドする軸状部材である。上記2本のY軸方向ガイド軸24は、メインフレーム31の四側面のうちY軸に沿う二面の内面側に沿わせて配置されている。その場合において、上記2本のY軸方向ガイド軸24の各両端は、メインフレーム31内の固定部37に固定支持されている。なお、上記2本のY軸方向ガイド軸24は、例えば磁性体によって形成されている。
ここで、上述したように、上記2本のY軸方向ガイド軸24を磁性体によって形成し、X駆動軸ガイド部材23aには磁石部34を設けている。このような構成とすることにより、磁石部34は、X駆動軸ガイド部材23aと共に、X駆動軸ガイド部材23aに挿通されているY軸方向ガイド軸24に向けて磁力によって引き寄せられる。この作用によって、X駆動軸ガイド部材23aとY軸方向ガイド軸24との間に生じる嵌合ガタが吸収される。つまり、上記磁石部34は、X駆動軸ガイド部材23aとY軸方向ガイド軸24との間の嵌合ガタを吸収するためのガタ吸収部として機能している。
なお、上記2本のY軸方向ガイド軸24は、全てが磁性体によって形成されている必要はない。例えば、Y軸方向ガイド軸24の少なくとも一部であって、上記磁石部34に対向する部位に磁性体部が形成されていればよい。この場合において、当該磁性体部は、Y軸方向ガイド軸24の軸方向に沿って、略全長に亘って設けられていればよい。または、上記磁性体部は、Y軸方向ガイド軸24の所定の部位(磁石部34に対向する部位)において軸方向には、少なくともX駆動軸ガイド部材23aがY軸方向ガイド軸24の軸方向に沿って移動する範囲内に設けられていればよい。
Y駆動軸25は、Y軸方向に沿って配置されていると共に、上記観察ユニット21と係合して上記観察ユニット21をY軸方向に沿って支持している。
即ち、Y駆動軸25は、Y軸方向に沿って配置される複数の軸状部材からなる。本実施形態においては、Y駆動軸25は、2本の軸状部材からなる構成例を示している。
本実施形態において、2本のY駆動軸25は、観察ユニット21の複数の係合部21bに係合して、当該観察ユニット21をY軸方向に沿って支持している。そのために、観察ユニット21の係合部21bは、図6等に示すように、当該観察ユニット21のY軸方向に沿う二つの面から、Y軸方向に対して直交する方向(即ちX軸方向)に沿う方向の外方に向けてそれぞれ突設するように形成されている。
本実施形態において、係合部21bは、当該観察ユニット21のY軸方向に沿う一方の面に2つ、他方の面に1つを設けた例を示している。当該係合部21bには、Y軸に沿う方向に貫通する貫通孔(図6参照)がそれぞれに形成されている。そして、上記2本のY駆動軸25は、それぞれが対応する係合部21bの貫通孔に摺動自在に係合している。
なお、この貫通孔については、一方の面の係合部21bに設けられる貫通孔の断面を、X軸方向に長円を有する略楕円形状としている(図7参照)。このことは、各面の係合部21bにそれぞれ設けられる貫通孔のX軸方向における間隔寸法誤差を吸収するための措置である。このような構成とすることで、2本のY駆動軸25に沿う方向(即ちY軸に沿う方向)への観察ユニット21の円滑な移動が確保されている。
また、観察ユニット21において、複数の係合部21bの配設部位は、次のように設定されている。例えば、上記複数の係合部21bが全て含まれるXY平面は、上記係合部21aが含まれるXY平面に対してZ軸方向に所定の間隔を持たせて、両XY平面がZ軸方向にズレた位置となるように設定されている。これにより、X駆動軸22とY駆動軸25とが同一の平面内に配設されないように、両者が互いに干渉しないように構成されている。
このような構成により、観察ユニット21は、上記2本のY駆動軸25によって、Y軸に沿う方向の移動がガイドされている。したがって、上記2本のY駆動軸25は、観察ユニット21の四側面のうちY軸に沿う二面に沿わせて配置されている。さらに、上記2本のY駆動軸25は、上記観察ユニット21を挟むようにそれぞれがX軸方向に間隔を置いて配置されている。この構成により、観察ユニット21は、後述するX軸方向駆動部28(ベルト駆動部)の駆動力を受けて上記2本のY駆動軸25がX軸に沿う方向に移動するのに伴って、同方向(X軸方向)に移動するように構成されている。
Y駆動軸ガイド部材26a,26bは、上記2本のY駆動軸25の各両端部をそれぞれ支持すると共に、X軸方向ガイド軸27に沿って移動する部材である。
即ち、Y駆動軸ガイド部材26a,26bは、上記2本のY駆動軸25の各両端部を支持するために、上記2本のY駆動軸25の各両端部近傍に設けられている。ここで、Y駆動軸ガイド部材26a,26bは、上記2本のY駆動軸25の各両端部を支持するものであるので、当然ながら二個設けられている。
ここで、Y駆動軸ガイド部材26a,26bのうち一方のY駆動軸ガイド部材26aは、図6に示すように、後述するX軸方向駆動部28の駆動力を受けて当該Y駆動軸ガイド部材26aを介して上記2本のY駆動軸25と他方のY駆動軸ガイド部材26b及び観察ユニット21を一体としてX軸に沿う方向へとガイドし移動させる部材である。そのために、一方のY駆動軸ガイド部材26aは、2本のY駆動軸25の各一端を挿通させて配置する貫通孔26e(2箇所)を有している。ここで、上記2本のY駆動軸25の各一端は、当該貫通孔26e(2箇所)に挿通配置された状態で、固定ビス36によってY駆動軸ガイド部材26aに対して固定されている。
一方、上記Y駆動軸ガイド部材26a,26bのうち他方のY駆動軸ガイド部材26bは、2本のY駆動軸25の各他端を挿通させて配置する貫通孔26d(2箇所)を有している。2本のY駆動軸25の各他端は、当該貫通孔26d(2箇所)に挿通配置された状態で、固定ビス36によってY駆動軸ガイド部材26bに対して固定されている。
そして、上記Y駆動軸ガイド部材26a,26bには、それぞれにY軸に沿う方向に貫通する貫通孔26fが形成されている。各貫通孔26fには、X軸方向ガイド軸27がそれぞれに挿通配置されている。これにより、上記Y駆動軸ガイド部材26a,26bは、2本のX軸方向ガイド軸27によってX軸に沿う方向への移動がガイドされている。
また、上記Y駆動軸ガイド部材26aには、X軸方向駆動部28の駆動ベルト28bの一部を固定するベルト固定部26cが形成されている。さらに、上記Y駆動軸ガイド部材26aには、その外面側の所定の部位に磁石部34が配設されている。
上記2本のX軸方向ガイド軸27は、メインフレーム31内においてX軸に沿って配置され、Y駆動軸ガイド部材26a,26bのX軸方向への移動をガイドする軸状部材である。上記2本のX軸方向ガイド軸27は、メインフレーム31内においてX軸に沿う方向に配置されている。ここで、上記2本のX軸方向ガイド軸27うちの1本は、メインフレーム31の四側面のうちX軸に沿う一面の内面側に沿わせて配置されている。その場合において、上記2本のX軸方向ガイド軸27の各両端は、メインフレーム31内の固定部37に固定支持されている。なお、上記2本のX軸方向ガイド軸27は、例えば磁性体によって形成されている。
ここで、上述したように、上記2本のX軸方向ガイド軸27を磁性体によって形成し、Y駆動軸ガイド部材26aには磁石部34を設けている。このような構成とすることにより、磁石部34は、Y駆動軸ガイド部材26aと共に、Y駆動軸ガイド部材26aに挿通されているX軸方向ガイド軸27に向けて磁力によって引き寄せられる。この作用によって、Y駆動軸ガイド部材26aとX軸方向ガイド軸27との間に生じる嵌合ガタが吸収される。つまり、上記磁石部34は、Y駆動軸ガイド部材26aとX軸方向ガイド軸27との間の嵌合ガタを吸収するためのガタ吸収部として機能している。
なお、上記2本のX軸方向ガイド軸27は、全てが磁性体によって形成されている必要はない。例えば、X軸方向ガイド軸27の少なくとも一部であって、上記磁石部34に対向する部位に磁性体部が形成されていればよい。この場合において、当該磁性体部は、X軸方向ガイド軸27の軸方向に沿って、略全長に亘って設けられていればよい。または、上記磁性体部は、X軸方向ガイド軸27の所定の部位(磁石部34に対向する部位)において軸方向には、少なくともY駆動軸ガイド部材26aがX軸方向ガイド軸27の軸方向に沿って移動する範囲内に設けられていればよい。
駆動部(28,29)は、上記被駆動ユニット30をX軸方向及びY軸方向のそれぞれに独立して駆動するために設けられる構成ユニットである。本実施形態のステージ装置20における駆動部は、上記観察ユニット21のX軸に沿う方向への移動に寄与するベルト駆動部であるX軸方向駆動部28と、上記観察ユニット21のY軸に沿う方向への移動に寄与するベルト駆動部であるY軸方向駆動部29とを有する。
上記X軸方向駆動部28は、上記Y駆動軸ガイド部材26a,26bの少なくとも一方(本実施形態ではY駆動軸ガイド部材26a)をX軸方向に駆動することにより、上記Y駆動軸25を同X軸方向へ駆動する。これにより、観察ユニット21を同X軸方向へ移動させる。
上記Y軸方向駆動部29は、上記X駆動軸ガイド部材23a,23bの少なくとも一方(本実施形態ではX駆動軸ガイド部材23a)をY軸方向に駆動することにより、上記X駆動軸22を同Y軸方向へ駆動する。これにより、観察ユニット21を同Y軸方向へ移動させる。
そのために、上記X軸方向駆動部28は、ステージ駆動モータ28aと、駆動ベルト28bと、プーリー28cとを有して構成されている。また、上記Y軸方向駆動部29は、ステージ駆動モータ29aと、駆動ベルト29bと、プーリー29cとを有して構成されている。なお、上記X軸方向駆動部28と、上記Y軸方向駆動部29とは、略同様の構成からなるものである。
即ち、X軸方向駆動部28,Y軸方向駆動部29において、ステージ駆動モータ28a,29aは、駆動源であり駆動モータである。このステージ駆動モータ28a,29aの駆動軸にはプーリー28c,29cが同軸上に固設されている。このプーリー28c,29cには、駆動ベルト28b,29bがかけられている。この駆動ベルト28b,29bは、それぞれX軸又はY軸に沿う各方向に伸びるように配設されている。そして、各駆動ベルト28b,29bの一端は、上述したように、ステージ駆動モータ28a,29aの駆動軸上のプーリー28c,29cがかけられている。また、各駆動ベルト28b,29bの他端は、メインフレーム31の所定の位置に設けられた固定部38に固設されたプーリー28c,29cにかけられている。
そして、上記駆動ベルト29bの一部が上記X駆動軸ガイド部材23aの上記ベルト固定部23cにビス止め等の固定手段により固定されており、上記駆動ベルト28bの一部が上記Y駆動軸ガイド部材26aの上記ベルト固定部26cにビス止め等の固定手段により固定されている。
この構成により、ステージ駆動モータ28a,29aが駆動されて駆動軸が回転すると、当該駆動軸と同軸上に固設された各プーリー28c,29cが回転する。各プーリー28c,29cが回転すると、駆動ベルト28b,29bが駆動される。これにより、駆動ベルト28b,29bが駆動されると、上記X駆動軸ガイド部材23aはY軸方向に、上記Y駆動軸ガイド部材26aはX軸方向に移動する。
上記X軸方向駆動部28,上記Y軸方向駆動部29の駆動は、上記制御基板32の制御回路等によって制御される。その制御によって、観察ユニット21は、XY平面内において自在に移動可能となっている。
なお、観察ユニット21と制御基板32との間は、上述したように、FPC33によって接続されている。ここで、観察ユニット21は、X−Y平面内で移動する移動部材である。そして、上記FPC33は観察ユニット21から延出している。そのために、FPC33は、X−Y平面内での移動を吸収し得るように余裕を持たせて、その長さ寸法が設定されている。
このように構成された本実施形態のステージ装置20においては、観察ユニット21は、X駆動軸22によって駆動される際には、Y駆動軸25に沿ってY軸方向に移動する。また、観察ユニット21は、Y駆動軸25によって駆動される際には、X駆動軸22に沿ってX軸方向に移動する。
また、観察ユニット21は、X駆動軸22とY駆動軸25とが直交することによって形成される格子状の開口部内に配置されている。
次に、観察ユニット21の構成について、主に図7を用いて以下に簡単に説明する。
観察ユニット21は、本体固定枠40と、撮像観察光学系41と、レンズ鏡筒42と、撮像素子45と、移動枠46と、吊軸47と、回転規制軸48と、駆動機構(49〜51)と、拡散板43と、照明用レンズ44と、光源部材52と、電気基板53(図7では不図示;図6参照)と、付勢部材54等を有して構成されている。
本体固定枠40は、本観察ユニット21の主要構成部をなし、当該観察ユニット21を構成する上記各種の構成部材(41〜53)等を保持し収納する構成部材である。本体固定枠40は、箱型形状に形成され、内部に各種の構成部材を収納し得ると共に、外面側にも所定の構成部材を取り付け得るように形成されている。また、本観察ユニット21において、上記係合部21a,21bは、当該本体固定枠40の外面側の所定の部位に形成されている。
撮像観察光学系41は、観察撮像対象とする対象物からの光を集光して撮像素子45の受光面上に光学像を結像させるための複数の光学レンズによって構成されている。
レンズ鏡筒42は、撮像観察光学系41の複数の光学レンズを所定の配列で(各光学レンズの各光軸が一致するように)保持するための略筒形状をなす保持部材である。このレンズ鏡筒42は、移動枠46と一体となるように構成されている。
上記レンズ鏡筒42は、上記本体固定枠40の略中心部に配置されている。この場合において、レンズ鏡筒42によって保持される撮像観察光学系41の光軸Oは、Z軸と平行となるように設定されている。そして、上記レンズ鏡筒42の撮像観察光学系41の光軸Oの延長線上には、撮像素子45が配設されている。
上記撮像素子45は、上記撮像観察光学系41によって光学的に結像される観察対象物の光学像を受けて光電変換処理を行うことによって、当該観察対象物の光学像の画像データを生成する電気部品である。撮像素子45は、その受光面が上記撮像観察光学系41の光軸Oに直交する面と平行となるように配設されている。このとき、撮像素子45は、その受光面の略中心部と上記光軸Oとが略一致する位置に配設されている。そして、撮像素子45も、移動枠46と一体となるように構成されている。
移動枠46は、吊軸47及び回転規制軸48とによって、本体固定枠40の内部において、光軸Oに沿う方向(Z軸方向)に移動可能となるように構成されている。これにより、移動枠46の光軸Oに沿う方向(Z軸方向)への移動に伴って、上記レンズ鏡筒42及び上記撮像素子45も、同方向(光軸Oに沿う方向;Z軸方向)に一体に移動するように構成されている。
即ち、移動枠46は、吊軸47によってZ軸方向への移動が可能となるように支持されている。ここで、上記吊軸47は、本体固定枠40内においてZ軸に沿う方向に固定配置されている。この吊軸47は、上記移動枠46の係合部46aに係合している。これにより、吊軸47は、上記移動枠46のZ軸方向(光軸Oに平行な方向)への移動をガイドするガイド軸として機能している。
また、移動枠46は、回転規制軸48によって上記吊軸47を回転中心として回転してしまうことが規制されている。この回転規制軸48も、本体固定枠40内においてZ軸に沿う方向に固定配置されている。ここで、上記回転規制軸48は、上記吊軸47の本体固定枠40内における配設位置に対し、光軸Oに直交する方向に、光軸Oを挟んで対向する側に配置されている。この回転規制軸48は、上記移動枠46の係合部46bに係合している。これにより、回転規制軸48は、上記移動枠46が上記吊軸47を回転中心として回転するのを規制すると共に、上記移動枠46のZ軸方向(光軸Oに平行な方向)への移動の案内(ガイド)を補佐する補助ガイド軸としても機能している。このような構成により、上記移動枠46は、上記レンズ鏡筒42と共に、吊軸47及び回転規制軸48に沿って、光軸Oに沿う方向(Z軸方向)に移動自在に構成されている。
なお、上記移動枠46は、上記本体固定枠40の底面との間に介在する付勢部材54の付勢力によって、常に所定の方向、例えば本実施形態に示す例では、図7の矢印Z1で示す方向に向けて付勢されている。上記付勢ばね54の形態として、本実施形態においては、例えばコイルばねを適用した例を示している。
上記移動枠46の光軸Oに沿う方向(Z軸方向)への移動は、駆動機構(49〜51)によって行われる。本実施形態においては、上記駆動機構(19〜51)の基本的な構成は、従来のレンズ装置等において、送りねじ及び送りナットを用いて可動レンズ群(例えばフォーカスレンズ群)を光軸Oに沿う方向へと移動させるための機構と略同様の機構が適用される。したがって、駆動機構の構成の説明は、以下に示すように簡単な説明に留める。
上記移動枠46の駆動機構は、レンズ駆動モータ49と、リードスクリュー50と、ナット部材51等によって構成される。
レンズ駆動モータ49は、本駆動機構の駆動源である。即ち、レンズ駆動モータ49は、上記移動枠46を上記レンズ鏡筒42と共に光軸Oに沿うZ軸方向に移動させるための駆動源である。レンズ駆動モータ49は、例えば正逆回転を可能とする電動機(Electric motor)が適用される。上記レンズ駆動モータ49は、その駆動軸がZ軸方向と平行に配設されている。
リードスクリュー50は、上記レンズ駆動モータ49からの回転力を受けてナット部材51へと出力する回転軸である。上記レンズ駆動モータ49の駆動軸は、略同軸上に一体となるように設けられ、例えば軸形状の送りねじである。
ナット部材51は、上記レンズ駆動モータ49の回転出力を上記リードスクリュー50を介して受けることにより、Z軸方向に移動する被駆動部材である。このナット部材51は、上記リードスクリュー50に螺合した状態で、上記移動枠46の所定の一部位であり係合部46cに係合している。
このような構成により、本駆動機構は、次のように作用する。即ち、まず、レンズ駆動モータ49が駆動されるとリードスクリュー50(送りねじ)が回転する。すると、リードスクリュー50に螺合しているナット部材51は、リードスクリュー50に沿ってZ軸方向に移動する。ここで、ナット部材51は、上記移動枠46に対し係合部46cにおいて一体的に係合している。したがって、ナット部材51がZ軸に沿う方向に移動すると、上記移動枠46も同方向に移動する。これに伴い、上記移動枠46と一体に構成されているレンズ鏡筒42(撮像観察光学系41)及び撮像素子45も同時に同じ方向に移動する。そして、この場合において、レンズ駆動モータ49の回転方向を制御することによって、ナット部材51のZ軸に沿う方向の移動方向を制御することができる。これにより、レンズ鏡筒42(撮像観察光学系41)及び撮像素子45を一体として構成される移動枠46のZ軸に沿う方向への移動を制御することができる。
なお、ナット部材51と移動枠46の係合部46cとの間には、上記付勢部材54の一方向(Z1方向)への付勢力が常に働いている。このことから、ナット部材51と移動枠46との両者間には、隙間ガタが生じないように構成されている。
このような構成により、上記駆動機構によって、撮像観察光学系41及び撮像素子45をZ軸方向(即ち光軸Oに沿う方向)に適宜進退移動させることで、撮像素子45の受光面に結像される観察対象物の光学像の焦点位置を調整することができる。
なお、撮像観察光学系41をZ軸方向(光軸Oに沿う方)に移動させた際に、当該撮像観察光学系41の画角が一定となるように、本観察ユニット21における上記撮像観察光学系41は、全体としてテレセントリック光学系が採用されている。
一方、本観察ユニット21は、培養器2内の観察対象物を照明するための照明手段を有している。この照明手段は、主に光源部材52と、拡散板43と、照明用レンズ44等によって構成される。
光源部材52は、本体固定枠40の内部において、底面寄りの部位であって、上記レンズ鏡筒42及び上記移動枠46の外周側領域に配置されている。この光源部材52は、蓋体16上の所定の部位(即ち光透過部16a)に載置した培養器2内の試料の下方(底面側)から上方に向けて照明光を射出する光源部材である。光源部材52としては、例えばLED(light emitting diode;発光ダイオード)等の発光体等が適用されている。
上記光源部材52から出射される照明光は、上述したように、当該観察ユニット21の上方に向けて進む。そこで、当該観察ユニット21の上面部には、上記光源部材52からの照明光が通過する領域に照明用レンズ44と、拡散板43とが配設されている。ここで、照明用レンズ44は、光源部材52寄りの部位に配設され、拡散板43は、当該観察ユニット21の外面側に配設されている。
照明用レンズ44は、上記光源部材52から出射された照明光を集光し、所定の方向(上方の培養器2の底面)に向けて出射する光学部材である。
拡散板43は、上記光源部材52から出射された後、上記照明用レンズ44を透過した照明光を拡散させると共に、上方の光透過部16a側へと出射して、培養器2内を照明するための照明光を生成する。この拡散板43は、例えば光透過性を有すると共に光拡散性を有する乳白色の樹脂製薄板等によって形成されている。なお、上記拡散板43に代えて、フレネルレンズを用いてもよい。
この構成により、光源部材52から出射された照明光は、上記照明用レンズ44,上記拡散板43を介して上方へ出射され、上記光透過部16a及び培養器2の透明な底面を透過して培養器2内へと入射する。こうして培養器2内に入射した照明光は、当該培養器2内の反射面(不図示)によって反射した後、同培養器2内の培地内に存在する試料を照明し透過した後、上記光透過部16aを介して上記撮像観察光学系41へと入射するように構成されている。
電気基板53(図7には不図示;図6参照)は、例えば観察ユニット21の一側面に固定配置されている。この電気基板53は、複数の電気部材等を用いて形成され、上記光源部材52の駆動回路や、上記レンズ駆動モータ49の駆動回路等のほか、上記撮像素子45の駆動回路や、当該撮像素子45から出力される画像データの画像信号処理回路等が実装されている。
また、電気基板53には、上記以外にも、例えば外部機器との通信を行うための通信回路や、取得した画像データ及び付随する各種情報データ等を記録する記録媒体を含むデータ記録回路等のほか、レンズ駆動モータ49を駆動するためのバッテリを含む電源回路等を含めて構成してもよい。
ところで、上記試料観察装置1における装置本体10は、上述したように、収納筐体11と蓋体16とによって構成されており、蓋体16は収納筐体11の開口11aを塞ぐように配設される。このとき、両者間(蓋体16と収納筐体11との間)には、シール部材14が介在することによって、装置本体10の内部空間を水密的にあるいは気密的に密閉状態とする密閉構造が実現されている。
また、上記試料観察装置1は、通常の場合、上述したように、恒温器101内に設置されて使用されるものである。細胞等の培養を行いながら当該試料観察装置1を使用する際には、恒温器101内の温度は、例えば摂氏37度程度の高温環境なる。
一方、恒温器101が設置してある一般的な実験室等の室内気温は、例えば摂氏20度程度が保持された環境となっているのが普通である。
他方、上記試料観察装置1を、例えば遠隔地へと輸送する等といった場合には、上記試料観察装置1は、上記室内環境からさらに気温の低い外部環境、例えば摂氏5度程度の低温環境に晒される場合も考えられる。
したがって、例えば摂氏5〜20度程度の比較的低温の外部環境にある試料観察装置1を、使用を開始するために、恒温器101の内部に設置して加温した場合、当該試料観察装置1の装置本体10の気密状態にある内部温度は、例えば摂氏15〜25度程度、上昇することになる。すると、装置本体10の内部空間の気体(空気)は、熱膨張することは周知である(例えば約1.5倍程度の膨張)。
装置本体10の内部空間の気体(空気)が膨張した場合、例えば光透過部16aの透明薄板部材17は、十分の数ミリ程度の変形が見られる場合がある。また、装置本体10を構成する収納筐体11や蓋体16においても、小型化,軽量化を考慮して薄板部材で形成するような場合には、高剛性部材を用いても若干の変形が生じることもある。
そこで、上記試料観察装置1の装置本体10においては、装置本体10内の気体の温度が外部に体して大きく変化することによって生じる内外の気圧差を解消するための圧力調整弁であるリリーフバルブ(relief valve)61a,61bを具備している(図8,図9参照)。このリリーフバルブ61a,61bについて、主に図8,図9を用いて以下に説明する。
上記リリーフバルブ61a,61bは、内部圧力が上昇又は下降した際に自動的に内部圧力を放出させ又は外部圧力を取り込んで内部圧力を降下又上昇させると共に、内外圧力差を解消させると自動的に閉じる構造を有する弁である。
上記リリーフバルブ61a,61bは複数設けられている。本実施形態においては、二個のリリーフバルブ61a,61bを設けた例を示している。ここで、二個のリリーフバルブ61a,61bのうち一方のリリーフバルブ61aは、装置本体10の内部空間の気体(空気)の温度が外気温よりも高い場合(例えば恒温器101内で使用していた装置本体10を、使用終了後又は使用中断等によって恒温器101の外部に取り出した場合等)に装置本体10内の気体を外部に自動的に放出する機能を有する弁である。
つまり、換言すると、一方のリリーフバルブ61a(圧力調整弁)は、装置本体10の収納筐体11(格納部)内の気圧が外気圧よりも高くなったときに弁を開放する。
また、他方のリリーフバルブ61bは、装置本体10の内部空間の気体(空気)の温度が外気温よりも低い場合(例えば使用開始前又は運搬等によって恒温器101の外部にあった装置本体10を、恒温器101内に載置して使用開始した場合等)に装置外部の気体(恒温器101内の気体)を装置本体10の内部に自動的に取り込む機能を有する弁である。
つまり、換言すると、他方のリリーフバルブ61b(圧力調整弁)は、外気圧が装置本体10の収納筐体11(格納部)内の気圧よりも高くなったときに弁を開放する。
上記リリーフバルブ61a,61bは、図6に示すように、バルブハウジング11eと、弁座11fと、弁体62と、付勢部材63と、O(オー)リング64等から構成される。なお、当該リリーフバルブ61a,61b自体の構成は、従来の一般的なものと同様の構成である。したがって、リリーフバルブ61a,61bの構成の詳細説明は省略し、以下に簡単に説明する。
上記リリーフバルブ61a,61bのバルブハウジング11eは、収納筐体11の底面における所定の位置に形成される2つの貫通孔11dに対応する位置に、当該収納筐体11と一体に形成されている。ここで、上記収納筐体11の2つの貫通孔11dの形成位置は、ステージ装置20の配設されている領域であって、観察ユニット21が移動する領域以外の領域である。2つのリリーフバルブ61a,61bの各バルブハウジング11eは、上記2つの貫通孔11dのそれぞれに対応する位置に形成されている。具体的には、例えば、上記棚状部13の下側部位等に、上記2つのリリーフバルブ61a,61bは配設されている。
また、各バルブハウジング11eには、上記2つの貫通孔11dに対向するそれぞれの部位に、略同形態の貫通孔11cが形成されている。また、各バルブハウジング11eには、弁座11fが形成されている。
一方のリリーフバルブ61aの弁座11fは、一方の貫通孔11cの近傍に設けられている。また、他方のリリーフバルブ61bの弁座11fは、他方の貫通孔11dの近傍に設けられている。各弁座11fの近傍には、それぞれにO(オー)リング64が配設されている。
一方、各バルブハウジング11e内には、それぞれに、付勢部材63と、弁体62とが配設されている。上記弁体62は、弁座11fに対向する位置に設けられている。また、付勢部材63は、弁体62を弁座11fに向けて付勢し得る位置に設けられている。
この場合において、一方のリリーフバルブ61aにおける付勢部材63は、弁体62を図9の矢印符号A方向に付勢している。また、他方のリリーフバルブ61bにおける付勢部材63は、弁体62を図9の矢印符号B方向に付勢している。こうして付勢部材63の付勢力は、弁体62を弁座11fに向けて付勢している。このとき同時に、弁体62は、Oリング64に圧接している。つまり、このとき、Oリング64は、弁体62とバルブハウジング11eの内壁との間で押し潰されるように変形して、両者(弁体62とバルブハウジング11eの内壁)に密着した状態となっている。この状態がリリーフバルブ61a,61bの通常状態である。リリーフバルブ61a,61bが、この状態にあるとき、装置本体10の密閉(水密気密)構造は保持されている。
装置本体10の内部の気体温度と、装置外部の気体温度とが、略同等であって、両者の温度差がほとんどないか、若しくは少ない場合には、リリーフバルブ61a,61bは通常状態にある。即ち、リリーフバルブ61a,61bは各貫通孔11dを覆い、装置本体10の密閉状態を保持している。
一方、装置本体10の内部の気体温度が、装置外部の気体温度よりも高い状態となった場合には、装置本体10の内部の気圧が上昇する。すると、リリーフバルブ61aにおいては、装置本体10の内部の気体が付勢部材63の付勢力に抗して弁体62を図9の矢印符号Aとは反対方向(矢印Bと同方向)に押し下げる。これにより、リリーフバルブ61aの側では弁体62と弁座11fとの間に隙間が生じる。したがって、装置本体10の内部の気体は、リリーフバルブ61a側の貫通孔11cからバルブハウジング11eを介して貫通孔11dを通して外部へと流出する。
またこのとき、リリーフバルブ61bにおいては、装置本体10の内部の気体が弁体62を図9の矢印符号B方向(付勢部材63の付勢力と同方向)に押し下げる。これにより、リリーフバルブ61bの側では弁体62と弁座11fとの密着状態は維持されている。したがって、これにより、装置本体10の内部と外部との気圧差が解消される。
他方、装置本体10の内部の気体温度が、装置外部の気体温度よりも低い状態となった場合には、装置本体10の内部の気圧が下降する。すると、リリーフバルブ61bにおいては、装置本体10の外部の気体が付勢部材63の付勢力に抗して弁体62を図9の矢印符号Bとは反対方向(矢印Aと同方向)に押し上げる。これにより、リリーフバルブ61bの側では弁体62と弁座11fとの間に隙間が生じる。したがって、装置本体10の外部の気体が、リリーフバルブ61b側の貫通孔11dからバルブハウジング11eを介して貫通孔11cを通して内部へと流入する。
またこのとき、リリーフバルブ61aにおいては、装置本体10の外部の気体(バルブハウジング11e内の気体)が弁体62を図9の矢印符号A方向(付勢部材63の付勢力と同方向)に押し上げる。これにより、リリーフバルブ61aの側では弁体62と弁座11fとの密着状態は維持されている。したがって、これにより、装置本体10の内部と外部との気圧差が解消される。
なお、試料観察装置1の装置本体10を、例えば恒温器101内の棚板101a(図1参照)等の平面の上に載置したとき、装置本体10の収納筐体11の底面が平面に対して密着状態になると、上記貫通孔11dを塞いでしまうことになる。このように、貫通孔11dの閉塞状態を避けるために、上記装置本体10の収納筐体11の底面には、脚部材11gが複数設けられている。本実施形態においては、図8に示すように、4つの脚部材11gを収納筐体11の四隅部近傍に設けた例を示している。
また、上記試料観察装置1の装置本体10は、小型化,軽量化を考慮して、より薄板部材が用いられる場合があり、その場合には、さらに、収納筐体11や蓋体16,透明薄板部材17等が変形し易い構造となる。このように装置本体10が変形し易い構造であればあるほど、内外温度差に起因して生じる内外気圧差をより正確に、かつ緻密に制御する必要がある。
ところで、本実施形態のステージ装置20は、上記試料観察装置1の上記装置本体10内に収納配置され、観察ユニット21をXY平面内において自在に移動可能に構成されている。したがって、上記試料観察装置1を使用していないときには、観察ユニット21は、ステージ装置20内において、X駆動軸22,Y駆動軸25,Y軸方向ガイド軸24,X軸方向ガイド軸27に支持されているのみである。このことから、上記試料観察装置1の移動時、例えば恒温器101内への出し入れ時や他の場所で使用するための搬送時等や非使用時若しくは非駆動時(以下、単に搬送時等という)には、上記観察ユニット21が、各軸部材(X駆動軸22,Y駆動軸25,Y軸方向ガイド軸24,X軸方向ガイド軸27)に沿って自由に移動する可能性がある。
つまり、試料観察装置1の搬送時等には、観察ユニット21の移動の制御がなされていないことから、観察ユニット21がその稼働領域(XY平面)内で自由に移動してしまい、例えば移動領域の端部にて衝突衝撃等を受けてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態のステージ装置20においては、装置本体10の搬送時等に、X駆動軸22,Y駆動軸25(X駆動軸ガイド部材23b,Y駆動軸ガイド部材26b)の移動を規制することで、観察ユニット21がXY平面内で自由に移動してしまうことを規制し、当該観察ユニット21を装置本体10の内部における所定の位置に保持するガイド部固定部であるストッパ部材71a,71bが設けられている。このストッパ部材71a,71bについて、主に図8,図10〜図12を用いて以下に説明する。
上記ストッパ部材71a,71bは複数設けられている。本実施形態においては、二個のストッパ部材71a,71bを設けた例を示している。ここで、二個のストッパ部材71a,71bのうち一方のストッパ部材71aは、X駆動軸22が固定支持されるX駆動軸ガイド部材23bに作用して、X駆動軸22及び観察ユニット21がY軸に沿う方向に移動するのを規制し、X駆動軸22及び観察ユニット21のY軸上における所定の位置(例えばY軸方向に沿う移動可能な領域の一端部の位置)を保持する部材である。
また、他方のストッパ部材71bは、Y駆動軸25が固定支持されるY駆動軸ガイド部材26bに作用して、Y駆動軸25及び観察ユニット21がX軸に沿う方向に移動するのを規制し、Y駆動軸25及び観察ユニット21のX軸上における所定の位置(例えばX軸方向に沿う移動可能な領域の一端部の位置)を保持する部材である。
なお、本実施形態において、上記2つのストッパ部材71a,71bは、観察ユニット21を、当該観察ユニット21のXY平面内の移動範囲内において一方の隅部に、保持する例を示している。また、上記二個のストッパ部材71a,71bは、全く同形状同形態のものであり、配置位置及び配置方向が異なるのみである。
上記ストッパ部材71a,71bは、図10〜図12に示すように、ストッパピン72と、O(オー)リング73と、ピン固定部材74と、固定板75と、固定ビス76等から構成される。
ストッパピン72は、後述するように、X駆動軸ガイド部材23b,Y駆動軸ガイド部材26bに作用して、X駆動軸ガイド部材23b,Y駆動軸ガイド部材26bの移動を規制することで、観察ユニット21のXY平面の移動を規制するための軸状部材である。
ストッパピン72の基端部近傍には、周面上にネジ部(不図示)が形成されていると共に、最基端部分にドライバ等の工具に対応する溝72aが形成されている(図11参照)。上記ストッパピン72は、ピン固定部材74によって固定支持される。
ピン固定部材74は、内部に上記ストッパピン72のネジ部(不図示)に対応する雌ネジ部(不図示)が形成されていると共に、上記ストッパピン72を挿通させる貫通孔(不図示)を有して形成されている。そして、上記ピン固定部材74は、固定板75の略中央部分に固設されている。
固定板75は、平板状部材によって形成されている。固定板75の略中央部分には、上記ストッパピン72を挿通させる孔75aが形成されている。この孔75aは、固定板75に固設されたピン固定部材74に対してストッパピン72を挿通配置したとき、当該ストッパピン72の最基端部分の溝72aが外部に向けて露呈させる孔である。これにより、当該孔75aから溝72aに対してドライバ等の工具を用いることができるようになっている。
Oリング73は、ピン固定部材74に挿通配置されたストッパピン72の中程の部位に嵌合配置されている。このOリング73は、上記ストッパピン72と上記収納筐体11の底面のストッパハウジング11hの貫通孔11k(後述する;図10参照)との間の水密気密性を保持するために設けられるシーリング部材である。
固定ビス76は、上記固定板75を上記収納筐体11の底面の所定の部位に固定することで、当該ストッパ部材71a,71bを収納筐体11に対して固定するための固定手段である。
そして、図11,図12に示すような形態に組み立てられた上記ストッパ部材71a,71bは、収納筐体11の所定の部位に対し、底面の外部側からビス止め固定される。
この場合において、上記収納筐体11の所定の部位には、上記ストッパ部材71a,71bをそれぞれ固定するためのストッパハウジング11hが複数形成されている。
上記ストッパハウジング11hは、収納筐体11の底面の内側面における所定の位置に、当該収納筐体11と一体に形成されている。本実施形態において、ストッパハウジング11hは、ストッパ部材71a,71bのそれぞれに対応させて二個配設されている。
ここで、一方のストッパ部材71aのストッパハウジング11hは、X駆動軸22の一端を支持するX駆動軸ガイド部材23bがY軸方向に移動する際の移動領域内の一端部に配置された時に、当該X駆動軸ガイド部材23bの配置位置に対向する収納筐体11の底面側の位置に形成されている。
また、他方のストッパ部材71bのストッパハウジング11hは、Y駆動軸25の一端を支持するY駆動軸ガイド部材26bがX軸方向に移動する移動領域内の一端部に配置された時に、当該Y駆動軸ガイド部材26bの配置位置に対向する収納筐体11の底面側の位置に形成されている。
上記各ストッパハウジング11hには、それぞれに貫通孔11kが形成されている。この貫通孔11kは、ストッパピン72を挿通配置するための孔部である。
このような構成により、上記ストッパ部材71a,71bは、収納筐体11の所定の部位(ストッパハウジング11h)に対してそれぞれ配設され、固定ビス76によって固定する。このとき、貫通孔11kにストッパピン72が挿通配置される。この状態でストッパピン72の溝72aに工具を宛がって回転させると、ストッパピン72は、ネジ部(不図示)とピン固定部材74の雌ネジ部(不図示)の作用によって、収納筐体11の底面に対して内部に向けて進退する。
このとき、ストッパピン72を収納筐体11に対して底面から内部に向けて、ねじ込むと、ストッパピン72の先端は、やがて、X駆動軸ガイド部材23b,Y駆動軸ガイド部材26bのそれぞれに形成された係止孔23g,26gに嵌合する。ストッパピン72の先端が、X駆動軸ガイド部材23b,Y駆動軸ガイド部材26bの係止孔23g,26gにそれぞれ嵌合することにより、X駆動軸ガイド部材23b,Y駆動軸ガイド部材26bの移動は規制される。これにより、X駆動軸22,Y駆動軸25の移動が規制され、観察ユニット21のXY平面内での移動も規制されると共に、当該観察ユニット21は装置本体10の内部において所定の位置に保持される。
以上説明したように上記一実施形態によれば、観察ユニット21をX駆動軸22及びY駆動軸25が直交して形成される格子状の開口部内に配置し、X駆動軸22及びY駆動軸25を一体に支持するX駆動軸ガイド部材23a,23b及びY駆動軸ガイド部材26a,26bを、ステージ駆動モータ28a,29aからの駆動力を駆動ベルト28b,29bを介して駆動することにより、上記観察ユニット21をXY平面内で移動させるようにステージ装置20を構成している。この場合において、ステージ駆動モータ28a,29a及び駆動ベルト28b,29bを含む駆動部28,29はメインフレーム31に固定されている。また、X駆動軸22及びY駆動軸25は観察ユニット21の側面部分に配置されている。
このような構成とすることによって、ステージ装置20における各構成部材の配置を、観察ユニット21の移動面であるXY平面に対して垂直方向の寸法内、即ち観察ユニット21の高さ方向(Z軸方向;光軸O方向)の寸法内に収めることができる。したがって、これにより、ステージ装置20の高さ方向(Z軸方向)における小型化を実現できる。
また、X軸方向ガイド軸24及びY軸方向ガイド軸27(の少なくとも所定の一部)を磁性体で構成し、X駆動軸ガイド部材23a及びY駆動軸ガイド部材26aの外面にガタ吸収部として磁石部34を設けて構成している。
このような構成とすることによって、X軸方向ガイド軸24及びY軸方向ガイド軸27とX駆動軸ガイド部材23a及びY駆動軸ガイド部材26aとの嵌合ガタを吸収することができる。したがって、これにより、X駆動軸ガイド部材23a及びY駆動軸ガイド部材26aが駆動されることにより移動する観察ユニット21を、よりスムースに移動させることが容易になる。
また、収納筐体11と蓋体16とからなる装置本体10を密閉構造となるように構成し、収納筐体11に圧力調整弁であるリリーフバルブ61a,61bを複数(二個)設けて構成している。この場合において、二個のリリーフバルブ61a,61bは、それぞれが異なる機能を備えている。即ち、一方のリリーフバルブ61aは装置本体10の内部を減圧する機能を有し、他方のリリーフバルブ61bは装置本体10の内部を加圧する機能を有するように構成している。
このような構成とすることによって、試料観察装置1の置かれた周囲環境により、装置本体10の内外温度差によって生じる装置本体10の内部と外部との気圧差を自動的に解消することができる。
また、X駆動軸ガイド部材23b及びY駆動軸ガイド部材26bに作用して、X駆動軸22及びY駆動軸25の移動を規制することによって、観察ユニット21のXY平面内の移動を規制し、かつ当該観察ユニット21の所定の位置を保持するガイド部固定部であるストッパ部材71a,71bを備えて構成している。
このような構成とすることによって、試料観察装置1の搬送時等に、観察ユニット21が移動してしまうことを規制し、所定の位置を保持し固定することができる。したがって、搬送時等におけるステージ装置20や観察ユニット21の損傷等を防ぐことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。この発明は、添付のクレームによって限定される以外にはそれの特定の実施態様によって制約されない。
1……試料観察装置
2……培養器
3……容器ホルダ
10……装置本体
11……収納筐体
11a……開口
11b……周溝部
11c,11d……貫通孔
11e……バルブハウジング
11f……弁座
11g……脚部材
11h……ストッパハウジング
11k……貫通孔
12……接続コネクタ
13……棚状部
14……シール部材
16……蓋体
16a……光透過部
16b……載置部
17……透明薄板部材
18……操作部
18a……操作部材
18b……状態表示部
20……ステージ装置
21……撮像観察ユニット(観察ユニット)
21a,21b……係合部
22……X駆動軸
23a,23b……X駆動軸ガイド部材
23c,26c……ベルト固定部
23d……孔部
23e,23f……貫通孔
23g,26g……係止孔
24……Y軸方向ガイド軸
25……Y駆動軸
26a,26b……Y駆動軸ガイド部材
26d,26e,26f……貫通孔
27……X軸方向ガイド軸
28……X軸方向駆動部
28a,29a……ステージ駆動モータ
28b,29b……駆動ベルト
28c,29c……プーリー
29……Y軸方向駆動部
30……被駆動ユニット
31……メインフレーム
32……制御基板
34……磁石部
35,36……固定ビス
37,38……固定部
40……本体固定枠
41……撮像観察光学系
42……レンズ鏡筒
43……拡散板
44……照明用レンズ
45……撮像素子
46……移動枠
46a,46b,46c……係合部
47……吊軸
48……回転規制軸
49……レンズ駆動モータ
50……リードスクリュー
51……ナット部材
52……光源部材
53……電気基板
54……付勢部材
61a,61b……リリーフバルブ
62……弁体
63……付勢部材
64……O(オー)リング
71a,71b……ストッパ部材
72……ストッパピン
72a……溝
73……O(オー)リング
74……ピン固定部材
75……固定板
75a……孔
76……固定ビス
100……試料観察システム
101……恒温器
101a……棚板
102……制御装置
103……入力装置
104……表示装置

Claims (8)

  1. X軸方向またはY軸方向に駆動される観察ユニットと、
    X軸方向に沿って配置されていると共に上記観察ユニットと係合して上記観察ユニットをX軸方向に沿って支持するX駆動軸と、
    上記X駆動軸の両端部をそれぞれ支持すると共にY軸方向ガイド軸に沿って移動するX駆動軸ガイド部材と、
    上記X駆動軸ガイド部材の少なくとも一方をY軸方向に駆動することにより上記X駆動軸をY軸方向へ駆動するY軸方向駆動部と、
    Y軸方向に沿って配置されていると共に上記観察ユニットと係合して上記観察ユニットをY軸方向に沿って支持するY駆動軸と、
    上記Y駆動軸の両端部をそれぞれ支持すると共にX軸方向ガイド軸に沿って移動するY駆動軸ガイド部材と、
    上記Y駆動軸ガイド部材の少なくとも一方をX軸方向に駆動することにより上記Y駆動軸をX軸方向へ駆動するX軸方向駆動部と、
    を具備し、
    上記観察ユニットは、上記X駆動軸によって駆動される際には上記Y駆動軸に沿ってY軸方向に移動し、上記Y駆動軸によって駆動される際には上記X駆動軸に沿ってX軸方向に移動することを特徴とするステージ装置。
  2. 上記X駆動軸と上記Y駆動軸とはそれぞれ複数の軸部材から構成され、
    上記観察ユニットは、上記X駆動軸と上記Y駆動軸とが直交することによって形成される格子状の開口部内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
  3. 上記X駆動軸ガイド部材を駆動する上記Y軸方向駆動部と、上記Y駆動軸ガイド部材を駆動する上記X軸方向駆動部と、の少なくとも一方は、ベルトによって駆動するベルト駆動部を含むことを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
  4. 上記X駆動軸ガイド部材に支持されている上記Y軸方向ガイド軸と、上記Y駆動軸ガイド部材に支持されている上記X軸方向ガイド軸とのガタを吸収するガタ吸収部を、
    さらに有することを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
  5. 上記ガタ吸収部は、
    上記X駆動軸ガイド部材及び上記Y駆動軸ガイド部材にそれぞれ配置された磁石部と、
    上記磁石部に引き寄せられる磁性体が配置され上記Y軸方向ガイド軸及び上記X軸方向ガイド軸のそれぞれの少なくとも一部を形成する磁性体部と、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載のステージ装置。
  6. 上記ステージ装置は、上記観察ユニットの観察光学系の光軸に対して垂直な平面と平行に位置する透明な平板を有し密閉された箱型に形成される格納部に格納されており、
    上記格納部には、圧力調整弁が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
  7. 上記圧力調整弁は、二個設けられており、
    一方の圧力調整弁は、上記格納部内の気圧が外気圧よりも高くなったときに弁を開放し、
    他方の圧力調整弁は、外気圧が上記格納部内の気圧よりも高くなったときに弁を開放することを特徴とする請求項6に記載のステージ装置。
  8. 非駆動時又は搬送時に上記X駆動軸ガイド部材及び上記Y駆動軸ガイド部材が移動しないように上記格納部に固定するガイド部固定部を、
    さらに有することを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
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