JP2018098943A - 回転電機及び回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機及び回転電機の製造方法 Download PDF

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アンドレイ ピディン
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Abstract

【課題】製造コストを抑えつつ、ロータの回転時の振動と振動に起因する騒音を低減可能な回転電機及び回転電機の製造方法を提供する。【解決手段】ロータ100は、端面110aが第1ロータブラケット40を介してシャフト10に支持され、端面110bが第2ロータブラケット30を介してハウジング20に支持されることで、両持ち支持される。また、第2ロータブラケット30を支持する軸受13の外径D1を、インナーステータ300の外径D2よりも小さく設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機及び回転電機の製造方法に関し、特に、ロータの外径側及び内径側にステータを有する回転電機及び回転電機の製造方法に関する。
従来、ハイブリッド車両などに用いられる回転電機として、ロータと、ロータの外径側に配置されたアウターステータと、ロータの内径側に配置されたインナーステータと、を有し、アウターステータとインナーステータの間でロータを回転させるいわゆるダブルステータ型モータが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2007−282331号公報
特許文献1に記載されるようなダブルステータ型モータにおいては、ロータは連結円盤に片持ち支持されているため、ロータの回転時に振動が発生する虞があるとともに、振動に起因する騒音も発生するという課題があった。
これに対応するため、ロータを両持ち支持にすることも考えられる。この場合、例えば、図11に示すモータMのように、単純にロータ1の一端側をシャフト3に連結された第1ロータブラケット2で支持するとともに、ロータ1の他端側をモータハウジング6に軸受5を介して回転自在に支持された第2ロータブラケット4で支持することで、ロータ1を両持ち支持することができる。このモータMは、図12に示すように、予めロータ1に第1ロータブラケット2及び第2ロータブラケット4を組み付けて、モータハウジング6に固定されたアウターステータ7とインナーステータ8の間に挿入し、第2ロータブラケット4を軸受5の外周面に嵌合させれば組立可能である。
しかし、このモータMでは、軸受5の外径がインナーステータ8の外径よりも大きいため、軸受5の真円度を出すのが難しく、製造コストが嵩む要因となってしまう。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造コストを抑えつつ、ロータの回転時の振動と振動に起因する騒音を低減可能な回転電機及び回転電機の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
ハウジング(例えば、後述の実施形態におけるハウジング20)と、
前記ハウジングに回転可能に支持されるシャフト(例えば、後述の実施形態におけるシャフト10)と、
前記ハウジングに固定されるアウターステータ(例えば、後述の実施形態におけるアウターステータ200)と、
前記ハウジングに固定され、前記アウターステータの内周側に配置されるインナーステータ(例えば、後述の実施形態におけるインナーステータ300)と、
前記シャフトと一体回転するように連結される第1ロータブラケット(例えば、後述の実施形態における第1ロータブラケット40)と、
一端部(例えば、後述の実施形態における端面110a)が前記第1ロータブラケットに連結され、前記アウターステータと前記インナーステータとの間で回転するロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ100)と、を備えた回転電機であって、
前記回転電機は、前記ハウジングに第1軸受(例えば、後述の実施形態における軸受13)を介して回転可能に支持される第2ロータブラケット(例えば、後述の実施形態における第2ロータブラケット30)をさらに備え、
前記ロータの他端部(例えば、後述の実施形態における端面110b)は、前記第2ロータブラケットに連結され、
前記第1軸受の外径(例えば、後述の実施形態における外径D1)は、前記インナーステータの外径(例えば、後述の実施形態における外径D2)よりも小さい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転電機であって、
前記第2ロータブラケットには、前記アウターステータと前記インナーステータとの間を軸方向に延びるガイド部(例えば、後述の実施形態におけるガイドボルト38)が設けられる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の回転電機であって、
前記ガイド部は、前記第2ロータブラケットの外周部に固定された複数のボルト(例えば、後述の実施形態におけるガイドボルト38)であり、
前記ロータ及び前記第1ロータブラケットは、前記複数のボルトが貫通する複数のボルト貫通孔(例えば、後述の実施形態におけるボルト貫通孔111及びボルト貫通孔48)を有し、
前記ロータ及び前記第1ロータブラケットの前記ボルト貫通孔を貫通する前記複数のボルトにナット(例えば、後述の実施形態におけるナット39)を締結することで、前記ロータは前記第1ロータブラケット及び前記第2ロータブラケットに挟持される。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機であって、
前記ハウジングは、前記シャフトの外周を囲む円筒壁(例えば、後述の実施形態における内周側固定部26)を有し、
前記円筒壁には、前記インナーステータが固定されるとともに、外周面(例えば、後述の実施形態における外周面26a)に前記第2ロータブラケットを回転可能に支持する前記第1軸受が配置され、内周面(例えば、後述の実施形態における内周面26b)に前記シャフトを前記ハウジングに対し回転可能に支持する第2軸受(例えば、後述の実施形態における軸受12)が配置される。
請求項5に係る発明は、
ハウジング(例えば、後述の実施形態におけるハウジング20)と、
前記ハウジングに回転可能に支持されるシャフト(例えば、後述の実施形態におけるシャフト10)と、
前記ハウジングに固定されるアウターステータ(例えば、後述の実施形態におけるアウターステータ200)と、
前記ハウジングに固定され、前記アウターステータの内周側に配置されるインナーステータ(例えば、後述の実施形態におけるインナーステータ300)と、
前記シャフトと一体回転するように連結される第1ロータブラケット(例えば、後述の実施形態における第1ロータブラケット40)と、
前記ハウジングに軸受(例えば、後述の実施形態における軸受13)を介して回転可能に支持される第2ロータブラケット(例えば、後述の実施形態における第2ロータブラケット30)と、
一端部(例えば、後述の実施形態における端面110a)が前記第1ロータブラケットに連結されるとともに他端部(例えば、後述の実施形態における端面110b)が前記第2ロータブラケットに連結され、前記アウターステータと前記インナーステータとの間で回転するロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ100)と、を備え、
前記軸受の外径(例えば、後述の実施形態における外径D1)が前記インナーステータの外径(例えば、後述の実施形態における外径D2)よりも小さい、回転電機の製造方法であって、
前記第2ロータブラケットに軸方向に延びるガイド部(例えば、後述の実施形態におけるガイドボルト38)が設けられたブラケットアッセンブリ(例えば、後述の実施形態におけるブラケットアッセンブリA1)を前記ハウジングに固定するブラケットアッセンブリ配置工程(例えば、後述の実施形態におけるブラケットアッセンブリ配置工程S1)と、
前記ブラケットアッセンブリ配置工程の後、前記インナーステータを配置するインナーステータ配置工程(例えば、後述の実施形態におけるインナーステータ配置工程S2)と、
前記ガイド部に前記ロータを組み付けるロータ配置工程(例えば、後述の実施形態におけるロータ配置工程S4A)と、
前記ガイド部に組み付けられた前記ロータに前記第1ロータブラケットを組み付ける第1ロータブラケット配置工程(例えば、後述の実施形態における第1ロータブラケット配置工程S4B)と、を備える。
請求項6に係る発明は、
ハウジング(例えば、後述の実施形態におけるハウジング20)と、
前記ハウジングに回転可能に支持されるシャフト(例えば、後述の実施形態におけるシャフト10)と、
前記ハウジングに固定されるアウターステータ(例えば、後述の実施形態におけるアウターステータ200)と、
前記ハウジングに固定され、前記アウターステータの内周側に配置されるインナーステータ(例えば、後述の実施形態におけるインナーステータ300)と、
前記シャフトと一体回転するように連結される第1ロータブラケット(例えば、後述の実施形態における第1ロータブラケット40)と、
前記ハウジングに軸受(例えば、後述の実施形態における軸受13)を介して回転可能に支持される第2ロータブラケット(例えば、後述の実施形態における第2ロータブラケット30)と、
一端部(例えば、後述の実施形態における端面110a)が前記第1ロータブラケットに連結されるとともに他端部(例えば、後述の実施形態における端面110b)が前記第2ロータブラケットに連結され、前記アウターステータと前記インナーステータとの間で回転するロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ100)と、を備え、
前記軸受の外径(例えば、後述の実施形態における外径D1)が前記インナーステータの外径(例えば、後述の実施形態における外径D2)よりも小さい、回転電機の製造方法であって、
前記第2ロータブラケットに軸方向に延びるガイド部(例えば、後述の実施形態におけるガイドボルト38)が設けられたブラケットアッセンブリ(例えば、後述の実施形態におけるブラケットアッセンブリA1)を前記ハウジングに固定するブラケットアッセンブリ配置工程(例えば、後述の実施形態におけるブラケットアッセンブリ配置工程S1)と、
前記ブラケットアッセンブリ配置工程の後、前記インナーステータを配置するインナーステータ配置工程(例えば、後述の実施形態におけるインナーステータ配置工程S2)と、
前記第1ロータブラケットと前記ロータとを組み付けたロータアッセンブリ(例えば、後述の実施形態におけるロータアッセンブリA2)を、前記ブラケットアッセンブリに組み付けるロータアッセンブリ配置工程(例えば、後述の実施形態におけるロータアッセンブリ配置工程S4)と、を備える。
請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載の回転電機の製造方法であって、
前記ガイド部は、前記第2ロータブラケットの外周部に固定された複数のボルト(例えば、後述の実施形態におけるガイドボルト38)であり、
前記ロータ及び前記第1ロータブラケットは、前記複数のボルトが貫通する複数のボルト貫通孔(例えば、後述の実施形態におけるボルト貫通孔111及びボルト貫通孔48)を有し、
前記製造方法は、前記ロータ及び前記第1ロータブラケットの前記ボルト貫通孔を貫通する前記複数のボルトにナット(例えば、後述の実施形態におけるナット39)を締結するロータ固定工程(例えば、後述の実施形態におけるロータ固定工程S5)と、を備える。
請求項1の発明によれば、ロータの一端部が第1ロータブラケットを介してシャフトに支持され、他端部が第2ロータブラケットを介してハウジングに支持される、即ち、ロータは両持ち支持されるので、ロータの回転時の振動と振動に起因する騒音を低減できる。また、第2ロータブラケットを支持する第1軸受の外径がインナーステータの外径よりも小さいので、第1軸受の寸法を小さくでき製造コストの増加を抑制できる。
請求項2の発明によれば、ガイド部にロータを挿入することで、アウターステータ及びインナーステータに接触することなくロータをアウターステータとインナーステータとの間に配置することができる。
請求項3の発明によれば、第2ロータブラケットに固定された複数のボルトをガイド部とすることで、ガイド部が、第1ロータブラケット、ロータ、及び第2ロータブラケットの締結部材を兼ねるため部品点数を削減できる。
請求項4の発明によれば、インナーステータが固定されるハウジングの円筒壁の外周面と内周面にそれぞれ第1軸受、第2軸受を配置し、円筒壁にインナーステータの支持機能と2つの軸受の支持機能を持たせることで、ハウジングの構造を簡素化できる。
請求項5の発明によれば、インナーステータの外径よりも小さい外径の軸受を使用した場合であっても、ブラケットアッセンブリ配置工程の後にインナーステータ配置工程を設けることで、容易にインナーステータを組み付けることができる。また、ロータ配置工程では、第2ロータブラケットに設けられたガイド部にロータを挿入することで、インナーステータに接触することなくロータをインナーステータの外側に配置することができる。
請求項6の発明によれば、インナーステータの外径よりも小さい外径の軸受を使用した場合であっても、ブラケットアッセンブリ配置工程の後にインナーステータ配置工程を設けることで、容易にインナーステータを組み付けることができる。また、ロータアッセンブリ配置工程では、第2ロータブラケットに設けられたガイド部にロータアッセンブリを挿入することで、インナーステータに接触することなくロータをインナーステータの外側に配置することができる。
請求項7の発明によれば、第2ロータブラケットに固定された複数のボルトをガイド部とすることで、ガイド部が、第1ロータブラケット、ロータ、及び第2ロータブラケットの締結部材を兼ねるため部品点数を削減できる。
本発明の一実施形態の回転電機の部分断面図である。 図1の回転電機の分解斜視図である。 本発明の回転電機の製造方法の一例を示すフロー図である。 図3の回転電機の製造方法を説明する模式図ある。 本発明の回転電機の製造方法の他の例を示すフロー図である。 図5の回転電機の製造方法を説明する模式図である。 回転電機の製造方法の第1比較例を説明する模式図である。 回転電機の製造方法の第2比較例を説明する模式図である。 回転電機の製造方法の第3比較例を説明する模式図である。 回転電機の製造方法の第4比較例を説明する模式図である。 参考例のロータを両持ち支持した回転電機の部分断面図である。 図11の回転電機の製造方法を説明する模式図である。
以下、本発明の一実施形態の回転電機及び回転電機の製造方法を、添付の図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
先ず、本発明の一実施形態の回転電機について図1及び図2に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態の回転電機の断面図であり、図2は、図1の回転電機の分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る回転電機MOTは、ハウジング20と、ハウジング20に回転可能に支持されるシャフト10と、ハウジング20に固定されるアウターステータ200と、ハウジング20に固定され、アウターステータ200の内周側に配置されるインナーステータ300と、シャフト10と一体回転するように連結される第1ロータブラケット40と、ハウジング20に相対回転自在に取り付けられる第2ロータブラケット30と、一端部が第1ロータブラケット40に連結されるとともに他端部が第2ロータブラケット30に連結され、アウターステータ200とインナーステータ300との間で回転するロータ100と、を備える、いわゆるダブルステータ型の回転電機である。
ハウジング20は、軸方向一端側が開口した有底円筒状のハウジング本体21と、ハウジング本体21の開口を覆うハウジングカバー23と、から構成される。ハウジング本体21の側壁部24及びハウジングカバー23にはシャフト10が挿通するシャフト穴が設けられる。シャフト10は、一端側が軸受11を介してハウジングカバー23に回転自在に支持され、他端側が軸受12を介してハウジング本体21の側壁部24に回転自在に支持されている。
アウターステータ200は、ロータ100の回転軸心Oと同心で円筒状に形成されており、ロータ100の径方向外側に僅かな隙間を介して対向配置されるようにハウジング本体21の側壁部24に設けられた外周側固定部25にボルト220で固定される。
インナーステータ300は、ロータ100の回転軸心Oと同心で円筒状に形成されており、ロータ100の径方向内側に僅かな隙間を介して対向配置されるようにハウジング本体21の側壁部24に設けられた内周側固定部26にボルト320で固定される。内周側固定部26は、シャフト10の外周を囲む円筒形状を有し、外周面26aに第2ロータブラケット30をハウジング20に対し回転可能に支持する軸受13が配置され、内周面26bに上記したシャフト10をハウジング20に対し回転可能に支持する軸受12が配置される。
アウターステータ200及びインナーステータ300は、各ステータコア210、310に巻回される複数のステータコイル212、312に電流を流すことにより回転磁界が発生してロータ100を回転させる。
ロータ100には、円筒形状のロータコア110に複数の永久磁石(不図示)が埋設され、さらに同心円状に複数のボルト貫通孔111が軸方向に延びるように形成されている。
第2ロータブラケット30は、円盤形状を有し、ロータコア110の側壁部24側の端面110bに沿って延設されロータコア110に締結される外側固定部31と、軸受13の外周面に沿って延設され軸受13の外周面と嵌合する内側固定部32と、外側固定部31と内側固定部32とを連結する連結部33と、を備える。ここで、第2ロータブラケット30をハウジング20に対し回転可能に支持する軸受13の外径D1は、インナーステータ300の外径D2よりも小さくなるように設定されており、第2ロータブラケット30の連結部33は、インナーステータ300の側壁部24側のステータコイル312を内包するように外側固定部31から内側固定部32まで縮径しながら延設される。
外側固定部31には、アウターステータ200とインナーステータ300との間を軸方向に延びる複数のガイドボルト38が溶接またはカシメなどによって固着される。なお、以降の説明で、複数のガイドボルト38が予め固着された第2ロータブラケット30をブラケットアッセンブリA1と称することがある。
ガイドボルト38は、図4(c)及び図6(c)に示すように、ロータコア110のボルト貫通孔111に挿通されることで、ロータ100の組み付け時にガイド部として機能する。
第1ロータブラケット40は、円盤形状を有し、ロータコア110のハウジングカバー23側の端面110aに沿って延設されロータコア110に締結される外側固定部41と、シャフト10の外周面に沿って延設されシャフト10の外周面と嵌合する内側固定部42と、外側固定部41と内側固定部42とを連結する連結部43と、を備える。ここで、内側固定部42は、軸方向においてインナーステータ300のステータコア310とオーバーラップしており、第1ロータブラケット40の連結部43は、インナーステータ300のハウジングカバー23側のステータコイル312を内包するとともに、内側固定部32に向かって縮径しつつ、軸方向において軸受12に近づくように延設される。
第1ロータブラケット40の外側固定部41には、ガイドボルト38を挿通すべく、ロータ100のボルト貫通孔111に対応する位置に、複数のボルト貫通孔48が形成されている。なお、以降の説明で第1ロータブラケット40が予め固着されたロータ100をロータアッセンブリA2と称することがある。
ロータコア110(ロータ100)のボルト貫通孔111及び第1ロータブラケット40のボルト貫通孔48には、第2ロータブラケット30に固着されたガイドボルト38が挿通し、第1ロータブラケット40の外側固定部41の外側からガイドボルト38にナット39を締結することで、ロータ100は第1ロータブラケット40及び第2ロータブラケット30に両持ち支持され、アウターステータ200とインナーステータ300との間で回転する。
このように本実施形態によれば、ロータ100の端面110aが第1ロータブラケット40を介してシャフト10に支持され、端面110bが第2ロータブラケット30を介してハウジング20に支持される、即ち、ロータ100が両持ち支持されるので、ロータ100の回転時の振動と振動に起因する騒音を低減できる。
また、第2ロータブラケット30を支持する軸受13の外径D1がインナーステータ300の外径D2よりも小さいので、軸受13の寸法を小さくでき製造コストの増加を抑制できる。
次に、本発明の回転電機の製造方法の一例について、図3及び図4に基づいて説明する。
図3は、本発明の回転電機の製造方法の一例を示すフロー図であり、図4は、図3の回転電機の製造方法を説明する模式図ある。
ブラケットアッセンブリ配置工程S1では、図4(a)に示すように、予め第2ロータブラケット30に軸方向に延びる複数のガイドボルト38が固着されたブラケットアッセンブリA1を、ハウジング20に固定する。より具体的に説明すると、ブラケットアッセンブリA1を構成する第2ロータブラケット30の内側固定部32を、ハウジング20の内周側固定部26の外周面26aに固定された軸受13の外周面に嵌合させる。
続いて、インナーステータ配置工程S2では、図4(b)に示すように、ブラケットアッセンブリ配置工程S1の後、ハウジング20にインナーステータ300を配置し、ボルト320(図1参照)によってハウジング20の内周側固定部26にインナーステータ300を締結する。
アウターステータ配置工程S3では、同じく図4(b)に示すように、ハウジング20にアウターステータ200を配置し、ボルト220(図1参照)によってハウジング20の外周側固定部25にアウターステータ200を締結する。
ロータアッセンブリ配置工程S4では、図4(c)に示すように、予め第1ロータブラケット40とロータ100とを溶接などによって組み付けて、ロータアッセンブリA2を製造する。そして、ブラケットアッセンブリA1のガイドボルト38に、ロータアッセンブリA2のボルト貫通孔111を挿通させ、第1ロータブラケット40の内側固定部42をシャフト10の外周面に嵌合させつつ、ロータアッセンブリA2をブラケットアッセンブリA1に組み付ける。
最後にロータ固定工程S5では、ロータアッセンブリA2のボルト貫通孔111と第1ロータブラケット40のボルト貫通孔48を貫通したガイドボルト38に、ナット39を締結する。これにより、ロータ100は、端面110aが第1ロータブラケット40に、端面110bが第2ロータブラケット30に連結されて、両持ち支持となる。
次に、本発明に係る回転電機の製造方法の他の例について、図5及び図6に基づいて説明する。
図5は、本発明の回転電機の製造方法の他の例を示すフロー図であり、図6は、図5の回転電機の製造方法を説明する模式図ある。
ブラケットアッセンブリ配置工程S1、インナーステータ配置工程S2、及びアウターステータ配置工程S3までは、上述した図3及び図4の回転電機の製造方法と同様であるため説明を省略する。
ロータ配置工程S4Aでは、図6(c)に示すように、ブラケットアッセンブリA1のガイドボルト38に、ロータ100のボルト貫通孔111を挿通させ、ロータ100をブラケットアッセンブリA1に組み付ける。
続いて、第1ロータブラケット配置工程S4Bでは、図6(d)に示すように、ガイドボルト38に組み付けられたロータ100に第1ロータブラケット40を配置し、ロータ100のボルト貫通孔111と第1ロータブラケット40のボルト貫通孔48を連通させてガイドボルト38を貫通させ、ロータ100をブラケットアッセンブリA1に組み付ける。
最後にロータ固定工程S5では、ロータ100のボルト貫通孔111と第1ロータブラケット40のボルト貫通孔48を貫通したガイドボルト38に、ナット39を締結する。これにより、ロータ100は、端面110aが第1ロータブラケット40に、端面110bが第2ロータブラケット30に連結されて、両持ち支持となる。
ここで他の製造方法について検討してみる。図7の第1比較例で説明するように、先に第1ロータブラケット40、第2ロータブラケット30、及びガイドボルト38を組み立てると、このアッセンブリの第2ロータブラケット30を軸受13に嵌合させることができない。また、図8の第2比較例で説明するように、先にこのアッセンブリの第2ロータブラケット30を軸受13に嵌合させると、インナーステータ300をハウジング20に固定することができない。
また、図9の第3比較例で説明するように、ガイドボルト38を第1ロータブラケット40側から装着しようとすると、第2ロータブラケット30側でナット39を締結することができない。さらに、図10の第4比較例で説明するように、予めナット39を第2ロータブラケット30に固着し、ロータ100、第1ロータブラケット40、及びガイドボルト38を組み付けようとしても、ロータ100が磁力によってアウターステータ200及び/又はインナーステータ300に吸い寄せられて接触してしまう。
このように図3〜図6で説明した製造方法によれば、インナーステータ300の外径D2よりも小さい外径の軸受12を使用した場合であっても、第2ロータブラケット30に軸方向に延びる複数のガイドボルト38が固着されたブラケットアッセンブリA1をハウジング20に固定するブラケットアッセンブリ配置工程S1の後にインナーステータ配置工程S2を設けることで、容易にインナーステータ300を組み付けることができる。
また、ロータアッセンブリ配置工程S4又はロータ配置工程S4Aでは、ブラケットアッセンブリA1に設けられたガイドボルト38にロータアッセンブリA2又はロータ100を挿入することで、インナーステータ300に接触することなくロータ100をインナーステータ300の外側に配置することができる。
また、ガイドボルト38が、第1ロータブラケット40、ロータ100、及び第2ロータブラケット30の締結部材を兼ねることで部品点数を削減できる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、アウターステータ配置工程S3は、ブラケットアッセンブリA1、ロータアッセンブリA2等の組付けへの影響が小さいため若しくはないため、インナーステータ配置工程S2の後でなくてもよく、どの段階で実施してもよい。
10 シャフト
12 軸受(第2軸受)
13 軸受(第1軸受)
20 ハウジング
26 内周側固定部(円筒壁)
26a 外周面
26b 内周面
30 第2ロータブラケット
38 ガイドボルト(ガイド部)
39 ナット
40 第1ロータブラケット
48 ボルト貫通孔
100 ロータ
110a 端面(一端部)
110b 端面(他端部)
111 ボルト貫通孔
200 アウターステータ
300 インナーステータ
A1 ブラケットアッセンブリ
A2 ロータアッセンブリ
D1 第1軸受の外径
D2 インナーステータの外径
S1 ブラケットアッセンブリ配置工程
S2 インナーステータ配置工程
S4 ロータアッセンブリ配置工程
S4A ロータ配置工程
S4B 第1ロータブラケット配置工程
S5 ロータ固定工程

Claims (7)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持されるシャフトと、
    前記ハウジングに固定されるアウターステータと、
    前記ハウジングに固定され、前記アウターステータの内周側に配置されるインナーステータと、
    前記シャフトと一体回転するように連結される第1ロータブラケットと、
    一端部が前記第1ロータブラケットに連結され、前記アウターステータと前記インナーステータとの間で回転するロータと、を備えた回転電機であって、
    前記回転電機は、前記ハウジングに第1軸受を介して回転可能に支持される第2ロータブラケットをさらに備え、
    前記ロータの他端部は、前記第2ロータブラケットに連結され、
    前記第1軸受の外径は、前記インナーステータの外径よりも小さい、回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機であって、
    前記第2ロータブラケットには、前記アウターステータと前記インナーステータとの間を軸方向に延びるガイド部が設けられる、回転電機。
  3. 請求項2に記載の回転電機であって、
    前記ガイド部は、前記第2ロータブラケットの外周部に固定された複数のボルトであり、
    前記ロータ及び前記第1ロータブラケットは、前記複数のボルトが貫通する複数のボルト貫通孔を有し、
    前記ロータ及び前記第1ロータブラケットの前記ボルト貫通孔を貫通する前記複数のボルトにナットを締結することで、前記ロータは前記第1ロータブラケット及び前記第2ロータブラケットに挟持される、回転電機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機であって、
    前記ハウジングは、前記シャフトの外周を囲む円筒壁を有し、
    前記円筒壁には、前記インナーステータが固定されるとともに、外周面に前記第2ロータブラケットを回転可能に支持する前記第1軸受が配置され、内周面に前記シャフトを前記ハウジングに対し回転可能に支持する第2軸受が配置される、回転電機。
  5. ハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持されるシャフトと、
    前記ハウジングに固定されるアウターステータと、
    前記ハウジングに固定され、前記アウターステータの内周側に配置されるインナーステータと、
    前記シャフトと一体回転するように連結される第1ロータブラケットと、
    前記ハウジングに軸受を介して回転可能に支持される第2ロータブラケットと、
    一端部が前記第1ロータブラケットに連結されるとともに他端部が前記第2ロータブラケットに連結され、前記アウターステータと前記インナーステータとの間で回転するロータと、を備え、
    前記軸受の外径が前記インナーステータの外径よりも小さい、回転電機の製造方法であって、
    前記第2ロータブラケットに軸方向に延びるガイド部が設けられたブラケットアッセンブリを前記ハウジングに固定するブラケットアッセンブリ配置工程と、
    前記ブラケットアッセンブリ配置工程の後、前記インナーステータを配置するインナーステータ配置工程と、
    前記ガイド部に前記ロータを組み付けるロータ配置工程と、
    前記ガイド部に組み付けられた前記ロータに前記第1ロータブラケットを組み付ける第1ロータブラケット配置工程と、を備える、回転電機の製造方法。
  6. ハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持されるシャフトと、
    前記ハウジングに固定されるアウターステータと、
    前記ハウジングに固定され、前記アウターステータの内周側に配置されるインナーステータと、
    前記シャフトと一体回転するように連結される第1ロータブラケットと、
    前記ハウジングに軸受を介して回転可能に支持される第2ロータブラケットと、
    一端部が前記第1ロータブラケットに連結されるとともに他端部が前記第2ロータブラケットに連結され、前記アウターステータと前記インナーステータとの間で回転するロータと、を備え、
    前記軸受の外径が前記インナーステータの外径よりも小さい、回転電機の製造方法であって、
    前記第2ロータブラケットに軸方向に延びるガイド部が設けられたブラケットアッセンブリを前記ハウジングに固定するブラケットアッセンブリ配置工程と、
    前記ブラケットアッセンブリ配置工程の後、前記インナーステータを配置するインナーステータ配置工程と、
    前記第1ロータブラケットと前記ロータとを組み付けたロータアッセンブリを、前記ブラケットアッセンブリに組み付けるロータアッセンブリ配置工程と、を備える、回転電機の製造方法。
  7. 請求項5又は6に記載の回転電機の製造方法であって、
    前記ガイド部は、前記第2ロータブラケットの外周部に固定された複数のボルトであり、
    前記ロータ及び前記第1ロータブラケットは、前記複数のボルトが貫通する複数のボルト貫通孔を有し、
    前記製造方法は、前記ロータ及び前記第1ロータブラケットの前記ボルト貫通孔を貫通する前記複数のボルトにナットを締結するロータ固定工程と、を備える、回転電機の製造方法。
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