JP2018098806A - 通信方法、ユーザ端末及びプロセッサ - Google Patents

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優志 長坂
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Abstract

【課題】免許不要で利用可能な特定周波数帯における時間・周波数リソースをユーザ端末に割り当てる基地局を提供する。
【解決手段】セルラ通信システムの基地局PCell/pSCellは、ユーザ端末UE100の測定した免許不要で利用可能な特定周波数帯における干渉状況を示す測定報告を取得するS105。基地局PCell/pSCellは、測定報告に基づいて、特定周波数帯における時間・周波数リソースをユーザ端末UE100に割り当てるS109。
【選択図】図7

Description

本出願は、特定周波数帯において通信可能なユーザ端末及び当該ユーザ端末と通信可能な基地局に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、急増するトラフィック需要に応えるべく、LTE(Long Term Evolution)を高度化する仕様策定が進められている(例えば非特許文献1参照)。
一方で、免許不要で利用できる特定周波数帯(Unlicensed Band/Unlicensed Spectrum)が注目されている。移動通信システムにおいて急増するトラフィック需要に応えるための一手段として、上述した特定周波数帯を移動通信に利用することが考えられる。
3GPP技術仕様書「TS36.300 V12.0.0」 2014年1月
一実施形態に係る基地局は、セルラ通信システムにおいて用いられるユーザ端末と通信可能である。前記基地局は、前記ユーザ端末により測定された免許不要で利用できる特定周波数帯における干渉状況を示す第1の測定報告を取得し、前記第1の測定報告に基づいて、前記特定周波数帯における時間・周波数リソースを前記ユーザ端末に割り当てる制御部を備える。
図1は、実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 図2は、実施形態に係るUEのブロック図である。 図3は、実施形態に係るeNBのブロック図である。 図4は、実施形態に係るプロトコルスタック図である。 図5は、実施形態に係る無線フレームの構成図である。 図6は、本実施形態に係る特定周波数帯における通信を説明するための図である。 図7は、第1実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。 図8は、第1実施形態の変更例1に係る動作を説明するためのシーケンス図である。 図9は、第1実施形態の変更例2に係る動作を説明するためのシーケンス図である。 図10は、第2実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。 図11は、第2実施形態の変更例1に係る動作を説明するためのシーケンス図である。 図12は、第2実施形態の変更例2に係る動作を説明するためのシーケンス図である。 図13は、第2実施形態の変更例3に係る動作を説明するためのシーケンス図である。 図14は、第2実施形態の変更例4に係る動作を説明するためのシーケンス図である。
[実施形態の概要]
第1実施形態に係る基地局は、セルラ通信システムにおいて用いられるユーザ端末と通信可能である。前記基地局は、前記ユーザ端末により測定された免許不要で利用できる特定周波数帯における干渉状況を示す第1の測定報告を取得し、前記第1の測定報告に基づいて、前記特定周波数帯における時間・周波数リソースを前記ユーザ端末に割り当てる制御部を備える。
第1実施形態において、前記制御部は、前記特定周波数帯とは異なる周波数帯であって、セルラネットワークオペレータに免許が付される一般周波数帯を利用して、前記第1の測定報告を取得する。
第1実施形態において、前記制御部は、前記特定周波数帯のセルにより測定された前記特定周波数帯における干渉状況を示す第2の測定報告をさらに取得する。前記制御部は、前記第1の測定報告と前記第2の測定報告とに基づいて、前記時間・周波数リソースを割り当てる。
第1実施形態に係る基地局は、前記ユーザ端末が前記干渉状況を測定するタイミングを指示する設定情報を送信する送信部をさらに備える。前記制御部は、前記タイミングで前記ユーザ端末がセルラ通信を行わないように、前記時間・周波数リソースを割り当てる。
第1実施形態に係るユーザ端末は、セルラ通信システムにおいて用いられる。前記ユーザ端末は、免許不要で利用できる特定周波数帯における干渉状況を測定する制御を行う制御部を備える。前記制御部は、前記干渉状況を示す測定報告を、前記特定周波数帯における時間・周波数リソースを前記ユーザ端末に割り当てる基地局に通知する制御を行う。
第1実施形態において、前記制御部は、前記特定周波数帯とは異なる周波数帯であって、セルラネットワークオペレータに免許が付される一般周波数帯を利用して、前記測定報告を通知する制御を行う。
第1実施形態に係るユーザ端末は、前記ユーザ端末が前記干渉状況を測定するタイミングを指示する設定情報を受信する受信部をさらに備える。前記制御部は、前記設定情報により指示されたタイミングで、前記干渉状況を測定する制御を行う。
第2実施形態に係る基地局は、セルラ通信システムにおいて用いられるユーザ端末と通信可能である。前記基地局は、免許不要で利用できる特定周波数帯における前記ユーザ端末の受信品質が閾値よりも低い場合に前記ユーザ端末から送信される情報に基づいて、前記ユーザ端末への前記特定周波数帯における時間・周波数リソースの割り当てを停止する制御を行う制御部を備える。前記情報は、前記特定周波数とは異なる周波数帯であって、セルラネットワークオペレータに免許が付される一般周波数帯を利用して、送信される。
第2実施形態において、前記情報は、前記特定周波数帯における通信を停止することを要求する通知である。
第2実施形態において、前記情報は、前記ユーザ端末が前記特定周波数帯を利用してデータを正常に受信できなかったことを示す否定応答である。前記制御部は、前記否定応答の受信状況に応じて、前記時間・周波数リソースの割り当てを停止する制御を行う。
第2実施形態において、前記制御部は、前記情報に基づいて、前記特定周波数帯において前記ユーザ端末と通信を行う他の基地局に、前記ユーザ端末への送信を停止させる指示を送信する制御を行う。
第2実施形態において、前記制御部は、前記情報に基づいて、前記特定周波数帯における干渉状況の測定指示を、前記一般周波数帯を利用して前記ユーザ端末へ送信する制御を行う。
第2実施形態において、前記制御部は、前記ユーザ端末から前記特定周波数帯における通信を開始するための要求を取得し、前記要求に基づいて、前記ユーザ端末への前記時間・周波数リソースの割り当てを再開する制御を行う。
第2実施形態に係る基地局は、セルラ通信システムにおいて用いられるユーザ端末と通信可能である。前記基地局は、免許不要で利用できる特定周波数帯における前記ユーザ端末との通信を制御する制御部を備える。前記制御部は、前記特定周波数帯における前記ユーザ端末の受信品質が閾値よりも低い場合に、前記ユーザ端末の受信品質が前記閾値よりも低いことを示す情報を、バックホールを介して他の基地局へ送信する。前記他の基地局は、セルラネットワークオペレータに免許が付される一般周波数帯を利用して前記ユーザ端末と通信可能な基地局である。
第2実施形態において、前記情報は、前記特定周波数帯における干渉状況を前記ユーザ端末に測定させるためのトリガとして用いられる。
第2実施形態における基地局は、セルラ通信システムにおいて用いられるユーザ端末と通信可能である。前記基地局は、免許不要で利用できる特定周波数帯における時間・周波数リソースを前記ユーザ端末に割り当てる制御部を備える。前記制御部は、前記特定周波数帯における前記ユーザ端末の受信品質が閾値よりも低い場合に、前記時間・周波数リソースの割り当てを停止する制御を行う。
第2実施形態に係るユーザ端末は、セルラ通信システムにおいて用いられる。前記ユーザ端末は、免許不要で利用できる特定周波数帯における通信を制御する制御部を備える。前記制御部は、前記特定周波数帯における受信品質が閾値よりも低い場合に、前記特定周波数帯とは異なる周波数帯である一般周波数帯を利用して、所定の情報を基地局に通知する制御を行う。前記基地局は、前記特定周波数帯における時間・周波数リソースを前記ユーザ端末に割り当てる基地局である。前記一般周波数帯は、セルラネットワークオペレータに免許が付される周波数帯である。
第2実施形態において、前記所定の情報は、前記特定周波数帯を利用してデータを正常に受信できなかったことを示す否定応答である。
第2実施形態において、前記所定の情報は、前記特定周波数帯における通信を停止することを要求する通知である。
第2実施形態において、前記制御部は、前記特定周波数帯を利用してデータを正常に受信できなかった回数に応じて、前記特定周波数帯における干渉状況の測定を開始する制御を行う。
第2実施形態に係るユーザ端末は、前記一般周波数帯を利用して、前記基地局からの前記特定周波数帯における干渉状況の測定指示を受信する受信部を備える。前記制御部は、前記測定指示に基づいて、前記特定周波数帯における干渉状況の測定を開始する制御を行う。
第2実施形態において、前記制御部は、前記特定周波数帯における通信を停止している場合、前記干渉状況の測定結果に基づいて、前記特定周波数帯における通信を開始するための要求を送信する制御を行う。
なお、特許請求の範囲において用いられている「基地局」は、一般的な基地局(いわゆる、eNB)だけでなく、RRH基地局(Remote Radio Head)も含む概念である。
[第1実施形態]
以下において、本出願の内容をLTEシステムに適用する場合の実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、実施形態に係るLTEシステムの構成図である。図1に示すように、実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、接続先のセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。E−UTRAN10及びEPC20によりLTEシステムのネットワーク(LTEネットワーク)が構成される。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。EPC20は、OAM(Operation and Maintenance)を含んでもよい。
MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
OAMは、オペレータによって管理されるサーバ装置であり、E−UTRAN10の保守及び監視を行う。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)を制御部を構成するプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
無線送受信機110は、無線送受信機110A及び無線送受信機110Bを有する。無線送受信110Aは、一般周波数帯を利用して無線信号を送受信し、無線送受信110Bは、特定周波数帯を利用して無線信号を送受信する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給する電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、制御部に相当し、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。なお、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)を制御部を構成するプロセッサ240’としてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、制御部に相当し、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)、UE100への割当リソースブロックを決定(スケジューリング)するケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態であり、そうでない場合、UE100はRRCアイドル状態である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンク(DL)にはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンク(UL)にはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのサブキャリア及び1つのシンボルによりリソースエレメントが構成される。UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより構成され、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により構成される。
(特定周波数帯における通信)
以下において、本実施形態に係る特定周波数帯における通信について、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る特定周波数帯における通信を説明するための図である。
図6に示すように、UE100は、セルラネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯(Licensed band/Licensed spectrum)だけでなく、免許不要で利用できる特定周波数帯(Unlicensed Band/Unlicensed spectrum)において通信を行うことができる。
具体的には、第1に、UE100は、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)によって、特定周波数帯における通信を行うことができる。
CAでは、LTEとの後方互換性を確保しながら広帯域化を実現すべく、LTEにおけるキャリア(周波数帯)をコンポーネントキャリアと位置付け、UE100が複数のコンポーネントキャリア(複数のサービングセル)を同時に使用して通信を行う。CAにおいて、UEがRRC接続を開始する際に所定の情報の提供を行うセルはプライマリセル(PCell)と称される。例えば、プライマリセルは、RRC接続確立/再確立/ハンドオーバ時にNASモビリティ情報(例えば、TAI)の提供を行ったり、RRC接続再確立/ハンドオーバ時にセキュリティ情報の提供を行ったりする。一方、プライマリセルと対をなす補助的なサービングセルはセカンダリセル(SCell)と称される。セカンダリセルは、プライマリセルと一緒に形成される。
特定周波数帯における通信にCAを利用する場合、特定周波数帯をセカンダリセルとして利用するケースがある。以下において、特定周波数帯をセカンダリセルとして利用する場合、当該セカンダリセルは、U−SCellと称される。
第2に、UE100は、二重接続方式(Dual Connectivity:DC)によって、特定周波数帯における通信を行うことができる。
DCでは、UE100には、複数のeNB200から無線リソースが割り当てられる。DCは、eNB間キャリアアグリゲーション(inter−eNB CA)と称されることもある。
DCでは、UE100との接続を確立する複数のeNB200のうち、マスタeNB(MeNB)のみが当該UE100とのRRC接続を確立する。これに対し、当該複数のeNB200のうちセカンダリeNB(SeNB)は、RRC接続をUE100と確立せずに、追加的な無線リソースをUE100に提供する。MeNBとSeNBとの間にはXnインターフェイスが設定される。Xnインターフェイスは、X2インターフェイス又は新たなインターフェイスである。
DCでは、UE100は、MeNBが管理するN個のセル及びSeNBが管理するM個のセルを同時に利用したキャリアアグリゲーションが可能である。また、MeNBが管理するN個のセルからなるグループは、マスタセルグループ(MCG)と称される。また、SeNBが管理するM個のセルからなるグループは、セカンダリセルグループ(SCG)と称される。また、SeNBが管理するセルのうち、少なくとも上りリンクの制御信号(PUCCH)の受信機能を持つセルは、pSCellと称される。pSCellは、PCellと同様のいくつかの機能を有するが、例えば、UE100とRRC接続を行わず、RRCメッセージを送信しない。なお、特定周波数帯がSCellとして利用される場合には、当該SCellは、U−SCellと称され、特定周波数帯がpSCellとして利用される場合には、当該SCellは、U−pSCellと称される。
ここで、特定周波数帯における通信の一形態として、LAA(LAA:Licensed−Assited Access)を利用することが想定される。LAAでは、一般周波数帯がプライマリキャリアとして使用され、特定周波数帯がセカンダリキャリアとして使用される。セカンダリキャリアは、下りリンク及び上りリンク用のキャリアであってもよいし、下りリンク専用のキャリアであってもよい。
以下において、(A)プライマリセル(プライマリキャリア)を管理するeNB200に、スケジューラ(スケジューリング制御装置)が設けられ、且つ、少なくとも特定の制御信号がプライマリキャリアによって送受信されるケースをLAAケースとし、(B)セカンダリセル(セカンダリキャリア)を管理するeNB200に、スケジューラが設けられ、且つ、少なくとも特定の制御信号がプライマリキャリアによって送受信されるケースをStandalone with LAAケースとし、(C)セカンダリセル(セカンダリキャリア)を管理するeNB200に、スケジューラが設けられ、且つ、制御信号がセカンダリキャリアによって送受信されるケースをStandaloneケースとして、説明する(図6参照)。
(A)LAAケースとしては、CAにおいて特定周波数帯をセカンダリセルとして利用するケースと、DCにおいて特定周波数帯をSeNBが管理するセルとして利用するケースとがある。プライマリセルを管理するeNBとセカンダリセルを管理するeNBとが同一である場合、CAが利用され、プライマリセルを管理するeNBとセカンダリセルを管理するeNBとが異なる場合、DCが利用される。
(B)Standalone with LAAケースとしては、DCにおいて、特定周波数帯をSeNBが管理するセルとして利用するケースがある。具体的には、SeNBが、U−pSCellを含むU−SCellを管理するケース、U−pSCell(のみ)を管理するケースなどがある。
(C)Standaloneケースとしては、UE100が、一般周波数帯を利用せずに、特定周波数帯において通信を行うケースであり、例えば、CAにおいて特定周波数帯をプライマリセル及びセカンダリセルとして利用するケースなどがある。
以下において、eNB200による動作を、eNB200が管理するセルによる動作として適宜説明する。
(第1実施形態に係る動作)
第1実施形態に係る動作について、図7を用いて説明する。図7は、第1実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。ここでは、LAAケースについて説明する。以下において、CAが利用される場合、PCellとU−SCellとの間の通知は、eNB200内で行われる。一方、DCが利用される場合、PCellとU−SCellとの間の通知、及び、PCellとpSCellとの間の通知は、eNB200間でのバックホール(有線回線又は無線)を介して行われる。
図7に示すように、ステップS101において、PCellは、RRC接続再設定メッセージ(RRC Connection Reconfiguration)をUE100に送信する。
RRC接続再設定メッセージは、特定周波数帯をセカンダリキャリアとして利用するため及び/又は特定周波数帯における干渉状況の測定結果をフィードバックするための設定情報(U−SCell add/feedback config.)を含む。
当該設定情報は、以下のいずれかの情報を含むことができる。
・UE100が干渉状況の測定結果をフィードバックするために用いる無線リソースを示す情報
・UE100が干渉状況を測定するタイミングを指示する情報(例えば、UE100が、干渉状況を測定するために設定された測定区間(Gap))
・UE100が干渉を判定する際に用いる閾値を示す情報
RRC接続再設定メッセージを受信したUE100は、PCellとのRRC接続の設定を変更する。また、UE100は、当該メッセージに含まれる設定情報に基づいて、設定を行う。例えば、UE100は、U−SCell add config.に基づいて、特定周波数帯をセカンダリキャリア(U−SCell)として利用するための設定を行う。
なお、PCellは、当該設定情報をSIBによって送信してもよい。
ステップS102において、PCellは、Uセル起動メッセージ(U−cell Activate)をUE100に送信する。
ステップS103において、Uセル起動メッセージを受信したUE100は、U−SCell add config.に基づいて設定したU−SCellとの通信を行うために下りリンクのモニタリングを開始する。すなわち、UE100は、Uセル起動メッセージの受信に応じて、U−SCellをアクティベートする。また、UE100は、特定周波数帯用の無線送受信機110Bが起動していない場合には、当該無線送受信機110Bを起動する(ONにする)。
なお、UE100は、U−SCellとの通信を終了するためのタイマ(Deactivation timer)を設定している場合、U−SCellのアクティベートと同時に当該タイマを起動する。当該タイマが満了した場合、UE100は、U−SCellをディアクティベートする(複数のU−SCellがアクティベートである場合には、当該タイマに対応するU−SCellをディアクティベートする)。この場合、UE100は、無線送受信機110BをOFFにしてもよい。また、UE100は、U−SCellとの通信のための上りリンクグラント(uplink grant)又は下りリンク割当(downlink assignment)を示すPDCCHを受信した場合、当該タイマを再起動する。或いは、当該タイマは、PCellに設定されていてもよい。
当該タイマは、既存のSCell用のディアクティベーションタイマ(sCellDeactivationTimer)であってもよいし、sCellDeactivationTimerと異なるU−SCell専用のディアクティベーションタイマであってもよい。
なお、UE100は、S101における設定情報の受信に応じて、U−SCellをアクティベートしてもよい。PCellは、Uセル起動メッセージの送信を省略してもよい。
ステップS104において、UE100は、RRC接続再設定メッセージに含まれる設定情報に基づいて、干渉状況を測定する。UE100は、干渉状況の測定として、UE100自身が受ける干渉についての測定ではなく、他の装置に与える干渉についての測定を行う。すなわち、UE100は、所定のチャネルでUE100自身が送信してもよいか否かを判定するための測定を行う。
UE100は、特定周波数帯における干渉状況を測定するキャリアセンスを開始する。具体的には、UE100は、特定周波数帯における空きチャネルを探索するために、特定周波数帯における干渉電力の測定を開始し、周囲の通信状況をモニタする。なお、設定情報に干渉状況を測定するタイミングを指示する情報が含まれている場合、UE100は、設定情報に指示されたタイミングで、干渉状況を測定する。
UE100は、特定周波数帯において、閾値以上の干渉電力(又はIoT:Interference over Thermal Noise)が測定されたチャネル(例えば、バンド単位、サブバンド単位又はリソース単位)を使用チャネルと判定し、それ以外のチャネルを空きチャネル(又は空きリソース)と判定する。また、UE100は、干渉電力の受信時間を測定していてもよい。UE100は、干渉電力の受信時間が閾値未満である場合には、干渉電力が測定されたチャネルを空きチャネルと判定してもよい。
本実施形態では、UE100は、特定周波数帯を周波数方向に4分割することによって構成される第1〜第4チャネルのうち、第2及び第3チャネルが空きチャネルであると判定したと仮定して説明を進める(図7参照)。
ステップS105において、UE100は、特定周波数帯における干渉状況を示す測定報告(Free channel/resource feedback)をPCell又はpSCellに送信(通知)することができる。従って、UE100は、特定周波数帯ではなく、一般周波数帯を利用して測定報告を送信する。PCell又はpSCellは、一般周波数帯を利用して測定報告を取得する。これにより、PCell又はpSCellは、特定周波数帯において通信を行う他の無線装置からの干渉を受けないため、測定報告を確実に受信することができる。また、UE100は、測定報告を送信しても、当該他の無線装置に干渉を与えないため、特定周波数帯が有効に活用できる。pSCell(SeNB)は、測定報告を受信した場合、測定報告をPCell(MeNB)に通知する。
なお、本実施形態に係る測定報告は、U−SCellからの信号を測定報告の対象としていない点、及び、空きチャネルを示す情報を報告する点で、CSIフィードバックと異なっている。
本実施形態では、UE100は、測定報告として、第2及び第3チャネルが空きチャネルであることを示す空きチャネル情報({0、1、1、0})を送信する。
或いは、UE100は、測定報告として、干渉電力それ自体を示す情報をPCellに送信してもよい。この場合、UE100は、干渉電力を例えばLow、Mid、Highにクラス分けした情報(例えば、{3、0、1、3}など)を送信してもよい。
なお、測定報告は、干渉電力の時間に関する情報(例えば、干渉電力受信時間、干渉電力の時間比率など)を含んでいてもよい。
ステップS106において、U−SCellは、U−SCell(を管理するeNB)により測定された特定周波数帯における干渉状況を示す測定報告をPCellに通知する。PCellは、U−SCellからの測定報告を取得する。
U−SCellは、UE100と同様に、特定周波数帯における干渉状況を測定するキャリアセンスを行う。U−SCellは、干渉状況を定期的に測定してもよいし、PCellからの指示をトリガとして測定を開始してもよい。
本実施形態では、U−SCellは、測定報告として、第1、第3及び第4チャネルが空きチャネルであることを示す空きチャネル情報({1、0、1、1})を通知したと仮定して説明を進める。
ステップS107において、PCell(のスケジューリング制御装置)は、UE100に時間・周波数リソースを割り当てるスケジューリングを行う。具体的には、UE100からの測定報告及びU−SCellからの測定報告を取得したPCellは、取得した測定報告に基づいて、特定周波数帯における通信を行った場合にUE100及びU−SCellが干渉を受けたり干渉を与えたりしないようにスケジューリングを行う。PCellは、送信側と受信側の両方の測定報告に基づいて、スケジューリングを行うことができるため、特定周波数帯における干渉の発生をさらに低減させることができる。本実施形態において、PCellは、測定報告に基づいて、第1、第2及び第4チャネルは、使用チャネルであるため、第3チャネルが空きチャネルであると判定して、第3チャネルを時間・周波数リソースとしてUE100に割り当てる。
なお、PCellは、UE100が干渉状況を定期的なタイミングで測定するように指示している場合、当該タイミングでUE100がセルラ通信を行わないように、時間・周波数リソースを割り当てる。すなわち、PCellは、時間方向において当該タイミングと重複する時間・周波数リソースの割り当てを避ける。これにより、UE100が干渉状況の測定タイミングを確保することができるため、セルラ通信により干渉状況の測定ができないという状況を回避できる。
また、PCellは、PCellのカバレッジ内の他のUEにより測定された測定報告を取得している場合、当該測定報告に基づいて、PCellのカバレッジ全体の特定周波数帯における無線状況を考慮してスケジューリングを行うことができる。これにより、隠れ端末問題を解消することができる。
なお、PCellは、PCellのカバレッジ内の他のUEだけでなく、PCellのカバレッジ内において、特定周波数帯における干渉状況を測定可能な無線装置(例えば、特定周波数帯を管理するeNB、無線LANアクセスポイント(AP)、複数の無線LANアクセスポイントを一元管理するノードであるアクセスコントローラ(AC)など)から、当該無線装置から測定報告を取得してもよい。
なお、PCellは、取得した測定報告に基づいて、スケジューリングを継続的に行うことができる。
ステップS108において、PCellは、ステップS107におけるリソース割当(Resource Allocation)をU−SCellに通知する。本実施形態において、リソース割当は、第3チャネルを示す情報({0、0、1、0})である。
ステップS109において、PCellは、ステップS107におけるリソース割当(Resource Allocation)を、特定周波数帯ではなく、一般周波数帯を利用してUE100に送信する。具体的には、PCellは、一般周波数帯におけるPDCCHによって、第3チャネルを示す情報({0、0、1、0})であるリソース割当をUE100に送信する。
ステップS110において、U−SCellは、リソース割当に基づいて、特定周波数帯を利用してデータをUE100に送信し、UE100は、リソース割当に基づいて、U−SCellからデータを受信する。
ステップS111において、UE100は、ステップS104と同様に、特定周波数帯における干渉状況を測定するためにキャリアセンスを行う。UE100は、PCellからの設定情報に基づいて、定期的に、キャリアセンスを行ってもよいし、U−SCellからの受信品質が閾値よりも低い場合に、キャリアセンスを開始してもよい。
本実施形態では、キャリアセンスを行ったUE100は、第2及び第3チャネルが空きチャネルであると判定したと仮定して説明を進める。
ステップS112において、UE100は、ステップS105と同様に、測定報告をPCell又はpSCellに送信(通知)する。pSCell(SeNB)は、測定報告を受信した場合、測定報告をPCell(MeNB)に通知する。
ステップS113において、ステップS106と同様に、キャリアセンスを行ったUSCellは、測定報告をPCellに通知する。本実施形態では、U−SCellは、測定報告として、第1及び第4チャネルが空きチャネルであることを示す空きチャネル情報({1、0、0、1})を通知したと仮定して説明を進める。
ステップS114において、PCellは、ステップS112及びS113のそれぞれにおいて取得した測定報告に基づいて、第1から第4チャネルは、使用チャネルであるため、空きチャネルがないと判定する。PCellは、空きチャネルがないと判定した場合、UE100への時間・周波数リソースの割り当てを停止する。UE100が特定周波数帯における通信を行った場合に干渉が発生するため、リソース割当を停止することによって、他の無線装置への干渉を抑制できる。その結果、特定周波数帯が有効に活用できる。
なお、PCellは、一般周波数帯を利用したUE100との通信を開始してもよい。或いは、UE100が特定周波数帯だけでなく一般周波数帯を利用して通信を行っていた場合、PCellは、一般周波数帯を利用したUE100との通信を継続してもよい。
ステップS115において、PCellは、Uセル終了メッセージ(U−cell Deactivate)をUE100に送信する。Uセル終了メッセージを受信したUE100は、U−SCellとの通信を終了する。具体的には、UE100は、U−SCellへの送信(上りリンク送信を)を終了し、下りリンクのモニタリングを終了する。また、UE100は、Uセル終了メッセージで指示されたU−SCell以外のU−SCellと通信していない(アクティベートなU−SCellが存在しない)場合、無線送受信機110BをOFFにしてもよい。UE100は、通信を行っていたU−SCellに関する設定を保持できる。
なお、ステップS115は、省略されてもよい。
ステップS116において、UE100は、キャリアセンスを終了する。UE100は、Uセル終了メッセージの受信に応じて、キャリアセンスを終了してもよい。或いは、UE100は、PCellからのリソース割当を受信しない場合に、キャリアセンスを終了してもよい。
(変更例1−1)
次に、第1実施形態の変更例1(変更例1−1)に係る動作について、図8を用いて説明する。図8は、第1実施形態の変更例1に係る動作を説明するためのシーケンス図である。変更例1は、Standalone with LAAケースである。MeNB(PCell)とSeNB(U−pSCellを含むU−SCell)との間の通知は、eNB200間でのバックホール(有線回線又は無線)を介して行われる。
上述した実施形態と重複する部分は、説明を適宜省略する。
図8に示すように、ステップS201において、PCellは、U−pSCell又はU−SCellになり得るセルを管理するeNBに、UE100との通信のために特定周波数帯のセルの追加を要求するU−SeNB追加メッセージ(U−SeNB Addition)を送信する。
ステップS202において、U−SeNB追加メッセージを受信したeNBは、特定周波数帯における干渉状況を測定するためのキャリアセンスを開始する(ステップS106参照)。当該eNBは、自セルをU−pSCell又はU−SCell(以下、U−pSCell)として追加することが可能か否かを判定する。当該eNBは、例えば、測定結果に基づいて、空きチャネルが存在する場合に、UE100との通信のために自セルをU−pSCellとして追加することが可能であると判定する。本実施形態において、当該eNB200は、自セルをU−pSCellとして追加することが可能であると判定したと仮定して説明を進める。
ステップS203において、当該eNBは、自セルをU−pSCellとして追加することが可能であるか否かを示すU−SeNB追加応答メッセージ(U−SeNB Addition Response)をPCellに送信する。
本実施形態において、当該eNB200は、自セルをU−pSCellとして追加するためにU−SeNB追加応答メッセージを送信する。U−SeNB追加応答メッセージは、自セルをU−pSCellとして追加するために必要な情報を含む。
以下において、当該eNB200の動作をU−pSCellの動作とみなして、説明を進める。
ステップS204は、ステップS101に対応する。
ステップS205において、U−pSCellは、Uセル起動メッセージをUE100に送信する(ステップS102参照)。なお、Uセル起動メッセージは、PCellから送信されてもよい。
ステップS206からS208は、ステップS103からS105に対応する。
ステップS209において、PCellは、一般周波数帯を利用してUE100から受信した測定報告を、バックホールを介して転送する。これにより、UE100は、PCellを経由して、測定報告をU−pSCell(SeNB)に通知する。特定周波数帯ではなく一般周波数帯及びバックホールを利用することによって、特定周波数帯において通信を行う他の無線装置に干渉を与えずに、測定報告がUE100からU−pSCellに通知できる。
ステップS210において、U−pSCell(のスケジューリング制御装置)は、UE100に時間・周波数リソースを割り当てるスケジューリングを行う(ステップS107参照)。U−pSCellは、UE100が干渉状況を測定するタイミングを指示する情報をPCellから受信している場合には、当該タイミングでUE100が送受信を行わないように、時間・周波数リソースを割り当てる。
なお、U−pSCellは、ステップS202において得られた測定結果を利用してもよいし、S205においてUセル起動メッセージを送信した後、或いは、S209においてUE100の測定報告を取得した後に、キャリアセンスを行って得られた測定結果を利用してもよい。
ステップS211において、U−pSCell又はU−SCellは、ステップ210におけるリソース割当(Resource Allocation)を、PDCCHによって、UE100に送信する(ステップS109参照)。
ステップS212及びS213は、ステップS110及びS112に対応する。
ステップS214において、PCellは、ステップS209と同様に、一般周波数帯を利用してUE100から受信した測定報告を、バックホールを介して転送する。これにより、他の無線装置への干渉を抑制できる。
また、U−pSCellは、ステップS202と同様に、キャリアセンスを開始する。これによって、U−pSCellは、特定周波数帯における干渉状況を示す測定結果を取得する。
ステップS215において、U−pSCellは、ステップS214において取得した測定報告及び自身の測定結果に基づいて、空きチャネルがないと判定した場合、UE100への時間・周波数リソースの割り当てを停止する(ステップS114参照)。
(変更例1−2)
次に、第1実施形態の変更例2(変更例1−2)に係る動作について、図9を用いて説明する。図9は、第1実施形態の変更例2に係る動作を説明するためのシーケンス図である。変更例2は、Standaloneケースである。以下において、CAを利用する場合、U−Cellは、U−SCell及びU−PCellの少なくともいずれかを含む。
上述した実施形態及び変更例1と重複する部分は、説明を適宜省略する。
図9に示すように、ステップS301において、U−Cellは、特定周波数帯における干渉状況を測定するためのキャリアセンスを開始する(ステップS202参照)。
ステップS302において、U−Cell(U−PCell)は、RRC接続再設定メッセージをUE100に送信する(ステップS101参照)。なお、U−CellがUSCellの場合は、図示されていないPCellからRRC接続再設定メッセージが送信される。
ステップS303からS305は、ステップS205からS207に対応する。なお、ステップS303において、U−PCell又はU−SCellがUセル起動メッセージを送信できる。
ステップS306において、UE100は、測定報告(Free channel/resource feedback)をU−Cell(U−PCell)に送信(通知)する。
ステップS307からS309は、ステップS210からS212に対応する。なお、ステップS308において、U−PCell又はU−SCellがリソース割当をUE100に送信できる。
ステップS310において、UE100は、ステップS306と同様に、測定報告をU−Cellに送信する。
ステップS311は、ステップS215に対応する。
このように、U−Cellは、一般周波数帯を利用できない場合であっても、特定周波数帯における干渉状況を示す測定結果を用いてスケジューリングを行うことによって、特定周波数帯を有効に活用できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る動作について、図10を用いて説明する。図10は、第2実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。ここでは、LAAケースについて説明する。
上述した第1実施形態では、特定周波数帯における干渉状況を示す測定結果を用いてスケジューリングを行うことによって、特定周波数帯を有効に活用する動作を中心に説明した。第2実施形態では、特定周波数帯を有効に活用するために、UE100が特定周波数帯における干渉を受けた場合に通信を停止し、UE100が特定周波数帯における干渉を受けなくなった場合に通信を開始(再開)する動作を中心に説明する。
図10に示すように、ステップS401において、PCellは、RRC接続再設定メッセージ(RRC Connection Reconfiguration)をUE100に送信する。
RRC接続再設定メッセージは、カウンタ設定情報(counter config.)を含む。カウンタ設定情報は、UE100に特定周波数帯において送信されたデータの受信(復号)に失敗した回数を計測させるための設定情報である。カウンタ設定情報には、データの受信に失敗した回数との比較に用いられる閾値(以下、復号失敗閾値)を示す情報を含む。
ステップS402において、U−SCellは、特定周波数帯を利用してデータをUE100に送信する。
ステップS403において、UE100は、U−SCellから送信されたデータの復号を試みる。ここでは、UE100は、データの復号に成功することによって、特定周波数帯を利用してデータを正常に受信できたと仮定して説明を進める。
UE100は、特定周波数帯を利用してデータを正常に受信できたことを示す肯定応答(ACK)をU−SCellに送信する。
ステップS404において、U−SCellは、ステップS402と同様に、特定周波数帯を利用してデータをUE100に送信する。
ステップS405において、U−SCellから送信されたデータの復号を試みる。ここでは、UE100は、データの復号に失敗することによって、特定周波数帯を利用してデータを正常に受信できなかったと仮定して説明を進める。
この場合、UE100は、特定周波数帯において送信されたデータの復号に失敗した回数(或いは、後述のNACKの送信回数)を復号失敗閾値と比較する。当該回数が復号失敗閾値未満であると仮定して説明を進める。
ステップS406において、UE100は、特定周波数帯を利用してデータを正常に受信できなかったことを示す否定応答(NACK)を、データの送信元であるU−SCellではなく、PCell又はpSCellに送信する。従って、本実施形態では、UE100は、特定周波数帯を利用してACKを送信し、一般周波数帯を利用してNACKを送信する。これにより、UE100は、他の無線装置から特定周波数帯における干渉を受けている場合であっても、一般周波数帯を利用することによって正常に受信出来なかったことをデータの送信元に確実に伝えることができる。
PCell又はpSCellは、UE100から受信したNACKをU−SCellに通知できる。PCellとU−SCellとが異なるeNB200に管理されている場合、PCellは、バックホールを介してNACKをU−SCellに通知できる。
その後、UE100は、特定周波数帯において送信されたデータの復号に失敗した回数(或いは、NACKの送信回数)をインクリメントする。
ステップS407において、U−SCellは、特定周波数帯を利用してデータをUE100に送信(再送)する。U−SCellは、PCellから、UE100からのNACKを受信した旨の通知を受信した場合、UE100にデータを再送する。或いは、USCellは、UE100から所定時間内にACKを受信できない場合に、UE100にデータを再送してもよい。
ステップS408において、UE100は、ステップS403と同様に、ACKをUSCellに送信する。
ステップS409において、U−SCellは、特定周波数帯を利用してデータをUE100に送信する。
ステップS410において、UE100は、ステップS405と同様に、U−SCellから送信されたデータの復号を試みる。ここでは、UE100は、データの復号に失敗することによって、特定周波数帯を利用してデータを正常に受信できず、且つ、NACKの送信回数が復号失敗閾値に達したと仮定して説明を進める。これにより、UE100は、特定周波数帯における受信品質が閾値よりも低いと判定する。
ステップS411において、UE100は、ステップS406と同様に、NACKをPCell又はpSCellに送信する。
ステップS412において、UE100は、NACKの送信回数が復号失敗閾値に達したことに応じて、特定周波数帯における通信を停止することを要求する停止要求(Stop request)をPCell又はpSCellに送信(通知)する。pSCellが停止要求を受信した場合は、pSCellは、PCellに停止要求を通知する。このように、UE100は、特定周波数帯ではなく、一般周波数帯を利用して停止要求を送信する。
本実施形態では、停止要求は、特定周波数帯における受信品質が閾値よりも低いことを示す情報である。これにより、UE100は、他の無線装置から特定周波数帯における干渉を受けている場合であっても、一般周波数帯を利用することによって停止要求をスケジューリング制御装置(及び/又はデータの送信元)に確実に伝えることができる。
PCellは、停止要求に基づいて、UE100への特定周波数帯における時間・周波数リソースの割り当てを停止する。
なお、停止要求は、ディアクティベーション要求(deactivation request)に類似するが、停止の対象となるセルとの通信を完全に終了しない(すなわち一時的に通信を停止する)点で異なる。
ステップS413において、PCell又はU−SCellは、UE100からの停止要求に基づいて、UE100への時間・周波数リソースの割り当てを停止したことを示すリソース割当停止メッセージ(Stop resource allocation)をU−SCellに通知するリソース割当停止メッセージの通知を受けたU−SCellは、UE100への送信(再送)を停止できる。
ステップS414において、UE100は、特定周波数帯における干渉状況を測定するキャリアセンスを開始する。ここで、UE100は、特定周波数帯を利用してデータを正常に受信できなかった回数(NACKの送信回数)に応じて、キャリアセンスを開始する。本実施形態では、UE100は、NACKの送信回数が復号失敗閾値に達したことによって、キャリアセンスを開始する。
ステップS415において、UE100は、キャリアセンスによって、特定周波数帯において干渉信号を閾値未満である空きチャネルを検知する。
ステップS416において、UE100は、空きチャネルを(所定期間)検知した場合(すなわち、特定周波数帯の少なくとも一部において干渉信号が閾値以下である場合)に、一般周波数帯を利用して、特定周波数帯における通信を開始するための再開要求(Restart request)をPCell又はpSCellに送信する。pSCellが再開要求を受信した場合は、pSCellは、PCellに再開要求を通知する。このように、UE100は、特定周波数帯ではなく、一般周波数帯を利用して再開要求を送信する。再開要求は、干渉がなくなったことを示す情報であってもよい。
なお、再開要求は、リアクティベーション要求(re−activation request)に類似するが、再開の対象となるセルが、通信を一時的に停止しているという点で、リアクティベーション要求と異なる。PCellは、再開要求に基づいて、UE100への特定周波数帯における時間・周波数リソースの割り当てを再開する。
ステップS417において、PCell又はpSCellは、UE100からの再開要求に基づいて、時間・周波数リソースの割り当ての再開を示すリソース割当再開メッセージ(Restart resource allocation)を送信する。PCell又はpSCellは、リソース割当停止メッセージに、UE100に割り当てた特定周波数帯における時間・周波数リソースを含ませてもよい。
ステップS418において、リソース割当再開メッセージを受信したU−SCellは、特定周波数帯を利用したUE100へのデータの送信を再開する。
(変更例2−1)
次に、第2実施形態の変更例1(変更例2−1)に係る動作について、図11を用いて説明する。図11は、第2実施形態の変更例1に係る動作を説明するためのシーケンス図である。本変更例は、LAAケースである。上述した各実施形態と重複する部分は、説明を適宜省略する。
上述した第2実施形態では、UE100が、特定周波数帯における受信品質が閾値よりも低いと判定していた。本変更例では、U−SCellが、特定周波数帯におけるUE100の受信品質が閾値よりも低いと判定する。
ステップS501において、U−SCellは、特定周波数帯を利用してデータをUE100に送信する。ここでは、UE100は、U−SCellから送信されたデータの復号に成功したと仮定して説明を進める。
ステップS502において、UE100は、特定周波数帯を利用してデータを正常に受信できたことを示す肯定応答(ACK)をPCell又はpSCellに送信する。本変更例では、UE100は、NACKだけではなく、ACKもPCell又はpSCellに送信する。pSCellは、UE100から受信したACK/NACKをPCellに通知してもよい。
ステップS503において、ステップS501と同様に、U−SCellは、特定周波数帯を利用してデータをUE100に送信する。ここでは、UE100は、U−SCellから送信されたデータの復号に失敗したと仮定して説明を進める。
ステップS504において、特定周波数帯を利用してデータを正常に受信できなかったことを示す否定応答(NACK)をPCell又はpSCellに送信する(ステップS406参照)。なお、PCell又はpSCellは、NACKの受信回数をカウントして、受信回数と閾値とを比較する。ここでは、受信回数は、閾値未満であると仮定して説明する。
ステップS505及びS506は、ステップS503及びS504に対応する。
ステップS507において、PCell又はpSCellは、NACKの受信回数が閾値に達した場合、特定周波数帯におけるUE100の受信品質が閾値よりも低いと判定する。この場合、PCellは、ステップS509及びS511の処理を実行する。なお、pSCellが判定した場合には、特定周波数帯におけるUE100の受信品質が閾値よりも低い旨をPCellに通知してもよい。
なお、ここでの閾値は、ステップS401におけるカウンタ設定情報に含まれる復号失敗閾値と同じであってもよい。
ステップS508において、PCell又はpSCellは、特定周波数帯における干渉状況の測定指示(Carrier Sense Indication)を、一般周波数帯を利用してUE100に送信する。これにより、特定周波数帯を利用して受信できないUE100が、測定指示を受信できる。測定指示は、UE100へのリソース割り当てに使用していたチャネル(周波数帯)を示す情報を含んでもよい。
なお、PCell又はpSCellは、UE100だけでなく、PCellのカバレッジ内の他のUEに対して、PCellのカバレッジ全体の特定周波数帯における無線状況を把握するために、測定指示を送信してもよい。
ステップS509において、PCell又はpSCellは、UE100へのデータの送信(再送)を停止させる指示である送信停止指示(Stop Transmission Indication)をU−SCellに通知する。
ステップS510において、U−SCellは、送信停止指示に基づいて、UE100への送信(再送)を停止する。
ステップS511において、PCellは、UEからのNACKの受信状況に応じて、UE100への特定周波数帯における時間・周波数リソースの割り当てを停止する。具体的には、PCellは、NACKの受信回数が閾値に達したことによって、UE100へのリソース割り当てを停止する。
ステップS512において、UE100は、ステップS508の測定指示に基づいて、特定周波数帯における干渉状況を測定するためのキャリアセンスを開始する。ステップS508の測定指示が、UE100へのリソース割り当てに使用していたチャネル(周波数帯)を示す情報を含む場合、当該チャネルを対象として干渉状況を測定してもよい。
なお、U−SCellは、UE100への送信(再送)を停止した後、キャリアセンスを開始してもよい。
ステップS513において、U−SCellは、空きチャネルを(所定期間)検知した場合に、ステップS514において、特定周波数帯における通信を開始するための再開要求(Restart request)をPCellに通知してもよい。
ステップS515からS518は、ステップS415からS418に対応する。
なお、ステップS517において、PCellは、UE100からだけでなく、U−SCellからも再開要求を受信した場合に、リソース割当再開メッセージをU−SCellに通知してもよい。
(変更例2−2)
次に、第2実施形態の変更例2(変更例2−2)に係る動作について、図12を用いて説明する。図12は、第2実施形態の変更例2に係る動作を説明するためのシーケンス図である。本変更例は、Standalone with LAAケースである。上述した各実施形態と重複する部分は、説明を適宜省略する。
本変更例では、上述した第2実施形態と同様に、UE100が特定周波数帯における受信品質が閾値よりも低いと判定するケースである。
図12に示すように、ステップS601において、PCell(MeNB)は、RRC接続再設定メッセージ(RRC Connection Reconfiguration)をUE100に送信する(ステップS401参照)。
ステップS602からS605は、ステップS402からS405に対応する。
ステップS606において、UE100は、NACKをU−pSCellに送信する。
ステップS607において、U−pSCell(及びU−SCell)は、NACKに応じて、UE100にデータを送信(再送)する。
ステップS608からS610は、ステップS408からS410に対応する。
ステップS611において、UE100は、ステップS606と同様に、NACKをU−pSCellに送信する。
ステップS612において、UE100は、NACKの送信回数が復号失敗閾値に達したことに応じて、停止要求(Stop request)を、ACK/NACKの送信先であるU−pSCellではなくPCellに送信(通知)する。
ステップS613において、停止要求を受信したPCellは、バックホールを介して、受信した停止要求をU−pSCell又はU−SCellへ転送する。これにより、UE100は、PCellを経由して、停止要求をU−pSCell又はU−SCellに通知する。特定周波数帯ではなく一般周波数帯及びバックホールを利用することによって、特定周波数帯において通信を行う他の無線装置に干渉を与えずに、停止要求がUE100からU−pSCell又はU−SCellに通知できる。
ステップS614からS616は、ステップS414からS416に対応する。
ステップS617において、再開要求を受信したPCellは、バックホールを介して、受信した再開要求をU−pSCell又はU−SCellへ転送する。これにより、UE100は、PCellを経由して、停止要求をU−pSCell又はU−SCellに通知する。特定周波数帯ではなく一般周波数帯及びバックホールを利用することによって、特定周波数帯において通信を行う他の無線装置に干渉を与えずに、再開要求がUE100からU−pSCell又はU−SCellに通知できる。
ステップS618は、ステップS418に対応する。
(変更例2−3)
次に、第2実施形態の変更例3(変更例2−3)に係る動作について、図13を用いて説明する。図13は、第2実施形態の変更例3に係る動作を説明するためのシーケンス図である。本変更例は、Standalone with LAAケースである。上述した各実施形態と重複する部分は、説明を適宜省略する。
上述した第2実施形態の変更例1では、PCell(又はpSCell)が、特定周波数帯におけるUE100の受信品質が閾値よりも低いと判定していた。本変更例では、U−pSCell又はU−SCellが、特定周波数帯におけるUE100の受信品質が閾値よりも低いと判定する。
ステップS701において、PCellは、カウンタ設定情報をU−pSCell又はU−SCelに送信してもよい(ステップS401参照)。なお、ステップS701は、省略されてもよい。この場合、U−pSCellは、事前設定された閾値(復号失敗閾値)を用いることができる。
ステップS702からS707は、ステップS602からS604、S606、S609、S611に対応する。
ステップS708において、U−pSCellは、NACKの受信回数が閾値に達した場合、特定周波数帯におけるUE100の受信品質が閾値よりも低いと判定する(ステップS507参照)。この場合、U−pSCellは、ステップS709及びS710の処理を実行する。
また、U−pSCell(のスケジューリング制御装置)は、UE100への特定周波数帯における時間・周波数リソースの割り当てを停止する。
なお、U−pSCellは、所定時間内にACKを受信できない回数を、NACKを受信した回数に置き換えてもよい。
ステップS709において、U−pSCell(又はU−SCell)は、特定周波数帯におけるUE100の受信品質が閾値よりも低いことを示す情報として、送信エラー指示(Transmission error indication)を、バックホールを介してPCellに通知する。送信エラー指示は、UE100へのリソース割り当てに使用していたチャネル(周波数帯)を示す情報を含んでもよい。
ステップS710及びS711は、ステップS510及びS512(のU−SCellの動作)に対応する。
ステップS712は、S508に対応する。ここでは、PCellは、U−pSCell(又はU−SCell)からの送信エラー指示に基づいて、一般周波数帯を利用して、測定指示をUE100へ送信する。従って、送信エラー指示は、UE100にキャリアセンスを開始させるためのトリガとして用いられる。UE100は、一般周波数帯を経由することによって、特定周波数帯において干渉が発生している場合であっても、確実に測定指示を受信できる。
ステップS713からS718は、ステップS513からS518に対応する。
(変更例2−4)
次に、第2実施形態の変更例4(変更例2−4)に係る動作について、図14を用いて説明する。図14は、第2実施形態の変更例4に係る動作を説明するためのシーケンス図である。本変更例は、Standaloneケースである。上述した各実施形態と重複する部分は、説明を適宜省略する。
本変更例では、U−Cell及びUE100のそれぞれが、特定周波数帯におけるUE100の受信品質が閾値よりも低いと判定する。
図14に示すように、ステップS801において、U−Cell(U−PCell又はU−SCell)は、閾値設定情報(Threshold config.)をUE100に送信する。閾値設定情報は、以下の情報を含むことができる。
・復号失敗閾値を示す情報(ステップS401参照)
・再送タイマ(T−retransmission)を示す情報
・再送回数(N−retransmission)を示す情報
UE100は、閾値設定情報に含まれる情報を設定する。閾値設定情報が復号失敗閾値を示す情報を含むことにより、U−CellとUE100とは、復号失敗閾値を共有することができる。
ステップS802からステップS807は、ステップS702からS707に対応する。なお、U−Cell(U−PCell又はU−SCell)は、NACKの受信回数(或いは、ACKの受信失敗回数)をカウントし、UE100のそれぞれは、NACKの送信回数をカウントする。U−CellとUE100とは、カウントした回数と復号失敗閾値とを比較する。
ステップS808及びS809は、ステップS410及びS414に対応する。ステップS810からS813は、ステップS708、S710、S711、S713に対応する。ステップS814及びS815は、ステップS415及びS416に対応する。
ステップS816において、UE100が、再送タイマを設定している場合、ステップS815の再送要求の送信に基づいて、再送タイマがスタートする。なお、一般周波数帯を利用せずに、特定周波数帯を利用して再送要求を送信したことをトリガとして、再送タイマがスタートしてもよい。これは、特定周波数帯は免許不要で利用できるため、一般周波数帯に比べて、U−Cellが再送要求を受信できない可能性が高いからである。
ステップS817において、ステップS815の再送要求を受信したU−Cellは、特定周波数帯を利用したUE100へのデータの送信を再開する。U−Cellは、UE100からの再送要求に加えて、S813において、空きチャネルを(所定期間)検知した場合に、UE100へのデータの送信を再開してもよい。
ステップS818において、再送タイマがスタートしていた場合、UE100は、UCellからのデータの受信に応じて、再送タイマを停止する。
一方、ステップS819において、U−Cellからのデータを受信する前に再送タイマが満了した場合、ステップS820において、UE100は、再送要求を再送する。その後、再送タイマがスタートしてもよい。再送回数を設定しているUE100は、再送回数を超えても、U−Cellからのデータを受信できない場合、再送要求の再送を終了する。
[その他の実施形態]
上述した各実施形態において、一般周波数帯を管理するeNB200と特定周波数帯を管理するeNB200とは、同一であってもよいし、異なってもよい。また、上述した実施形態では、一般周波数帯を管理するeNB200と特定周波数帯を管理するeNB200とが異なる場合には、一般周波数帯が利用されたセル(例えば、PCell)と特定周波数帯が利用されたセル(例えば、U−SCell)との信号のやり取りには、X1インターフェイス又はS1インターフェイスを用いることができる。また、バックホールは、有線回線でもよいし、無線であってもよい。
また、上述した各実施形態において、PCellがUE100に送信する設定情報は、以下の情報を含んでもよい。
・特定周波数帯における特別なセルを示す特別セル情報
・UE100が干渉状況を測定する周期を示す周期情報
UE100は、特別セル情報の受信によって、干渉状況の測定が必要であると判断したり、WLANリンクを用いた通信を行うと判断したりすることができる。
UE100は、周期情報によって示される周期内で(1回)干渉状況を必ず測定する。UE100は、周期情報によって示される周期で干渉状況を測定してもよい。
上述した第2実施形態において、MeNB(PCell)は、スプリットベアラが確立されている場合には、S208においてUE100からの測定報告を受信した後、UE100からの測定報告及びSeNB(U−pSCell)からの測定報告に基づいて、UE100のデータをSeNBに転送するか否かを判定してもよい。PCellは、空きチャネルがある場合に、UE100のデータをU−SCellに転送を開始してもよい。この場合、MeNBは、S213におけるUE100からの測定報告に基づいて空きチャネルがないと判定した場合、SeNBへのUE100のデータの転送を停止してもよい。
なお、スプリットベアラでは、DCにおいて、MeNB及びSeNBの両方のリソースを使用するために、MeNB及びSeNBの両方に当該ベアラの無線プロトコルが位置する。スプリットベアラでは、UE100とP−GWとの間でMeNB200−1において分割されており、分割された一方(split bearer)はSeNB200−2を経由してUE100で終端し、分割された他方(split bearer)はSeNB200−2を経由せずにUE100で終端する。
上述した第2及び第3実施形態において、UE100は、NACKの送信回数が復号失敗閾値に達したことに応じて、停止要求をPCell又はpSCellに送信していたが、これに限られない。UE100は、NACKの送信回数にかかわらず、データの復号失敗の回数が閾値(復号失敗閾値)に達した場合に、停止要求を送信してもよい。
上述した第2及び第3実施形態において、UE100は、停止要求をPCell又はpSCellに送信していたが、これに限られない。UE100は、停止要求の代わりに、データの復号の失敗回数が上限値に達したことを示す通知をPCell又はpSCellに送信してもよい。
また、上述した各実施形態において、eNBの代わりに、例えば、RRH基地局(Remote Radio Head)が特定周波数帯及び/又は一般周波数帯を管理していてもよい。この場合、バックホールの代わりに、RRHとBBH(Base Band Unit)とを繋ぐフロントホールを用いて他のRRHに情報が通知できる。
また、特定周波数帯を管理するeNBは、一般周波数帯(マクロセル又はスモールセル)を管理するeNBとコロケーティッドであってもよく、無線LANアクセスポイントとコロケーティッドであってもよい。
また、上述した各実施形態において、UE100は、特定周波数帯を利用したデータの受信状況が閾値以上である場合には、ACK/NACKを特定周波数帯を利用して送信し、当該受信状況が閾値未満である場合は、ACK/NACKを一般周波数帯を利用して送信してもよい。或いは、UE100は、ACK/NACKを特定周波数帯及び一般周波数帯の両方を利用して送信してもよい。
また、上述した各実施形態では、Standalone with LAAケースにおいて、UE100は、U−pSCell及びU−SCellからデータを受信していたが、これに限られない。UE100は、U−pSCellからのみデータを受信してもよい。或いは、UE100は、特定周波数帯をMeNBが管理するセル(U−PCell)からデータを受信してもよい。この場合、MeNBは、PCell及びU−PCellを管理する。
また、上述した各実施形態において、Standaloneケースは、DCにおいて特定周波数帯を、MeNBが管理するセル(U−PCell)及びSeNBが管理するセル(U−pSCell、U−SCell)として利用するケースであってもよい。
上述した実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本出願の内容を適用してもよい。
なお、日本国特許出願第2014−159386号(2014年8月5日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
以上のように、本実施形態に係る移動通信システム、ユーザ端末、基地局、プロセッサ及び通信制御方法によれば、特定周波数帯を有効活用できるため、移動通信分野において有用である。

Claims (1)

  1. セルラ通信システムにおいて用いられるユーザ端末と通信可能な基地局であって、
    前記ユーザ端末により測定された免許不要で利用できる特定周波数帯における干渉状況を示す第1の測定報告を取得し、前記第1の測定報告に基づいて、前記特定周波数帯における時間・周波数リソースを前記ユーザ端末に割り当てる制御部を備えることを特徴とする基地局。
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