JP2018098703A - 導波管マイクロストリップ線路変換器 - Google Patents

導波管マイクロストリップ線路変換器 Download PDF

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【課題】低コストかつ容易に、ミリ波帯の広範囲にわたって共振が発生するのを抑えることが可能な導波管マイクロストリップ線路変換器を提供する。【解決手段】本発明の導波管マイクロストリップ線路変換器100は、導波管とプリント基板との間で伝送モードを変換する導波管マイクロストリップ線路変換器100であって、両方の主面にマイクロストリップ線路部が設けられたプリント基板101と、プリント基板の一方の主面101aを覆う第一部材102と、プリント基板の他方の主面101bを覆う第二部材103と、を備え、第一部材102、第二部材103が、それぞれ、プリント基板101側に導波管として機能する凹部を有し、第一部材の凹部の底壁が段差を有していることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、導波管とマイクロストリップ線路との間で信号の伝送モードを変換する、導波管マイクロストリップ線路変換器に関する。
近年、ミリ波信号を利用した技術開発が活発に行われている。ミリ波信号を効率よく伝送する媒体として導波管が知られているが、導波管は、基板に搭載された集積回路に直接接続することができない。そのため、集積回路と導波管との間に、マイクロストリップ線路を介在させる構成が広く用いられている。このような構成においては、導波管とマイクロストリップ線路とを、低損失で接続する変換器が必要となる。
導波管で伝送されたミリ波信号を、マイクロストリップ線路用にモード変換するには、進行波状の電場ベクトルを緩やかに変える必要がある。例えば、特許文献1には、導波管内部にマイクロストリップ線路を挿入し、伝送モード変換を図る方法が開示されている。ただし、この方法では、インピーダンスの整合の為にバックショートを設け、かつバックショートの距離を調整する必要があり、複雑な作業が発生し、コストを低く抑えることが難しい。
一方、非特許文献1には、マイクロストリップ線路が搭載されたプリント基板を、2つのブロックで挟み込む構造(フィンライン構造)を有する変換器が開示されている。フィンライン構造では、長手方向において断面形状が一定である導波管が用いられている。ところが、本発明者の解析により、このような構造においては、マイクロストリップ線路の特定の個所で共振現象が発生し、その分、伝送損失が大きくなってしまうことが確認されている。
特開2002−100907号公報
鈴木俊達他、「ミリ波帯導波管/マイクロストリップライン変換器の広帯域化」、電子情報通信学会 信学技報 ED2011−123 MW2011−146
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、低コストでかつ容易に、ミリ波帯の広範囲にわたって共振が発生するのを抑えることが可能な、導波管マイクロストリップ線路変換器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)本発明の一態様に係る導波管マイクロストリップ線路変換器は、導波管とプリント基板との間で伝送モードを変換する変換器であって、両方の主面にマイクロストリップ線路部が設けられたプリント基板と、前記プリント基板の一方の主面を覆う第一部材と、前記プリント基板の他方の主面を覆う第二部材と、を備え、前記第一部材、前記第二部材が、それぞれ、前記プリント基板側に前記導波管として機能する凹部を有し、前記第一部材の凹部の底壁が段差を有している。
(2)上記(1)に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器において、前記底壁が、前記マイクロストリップ線路部で共振が発生する領域と重なる第一底面と、前記マイクロストリップ線路部で共振が発生しない領域と重なる第二底面と、を有し、前記底壁の段差が、前記第一底面と前記第二底面との間に形成されていてもよい。
(3)上記(2)に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器において、前記第一底面と前記プリント基板との距離が、前記第二底面と前記プリント基板との距離より短くてもよい。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の導波管マイクロストリップ線路変換器において、前記段差は、0.47mm以上0.98mm以下であってもよい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の導波管マイクロストリップ線路変換器において、前記段差は、前記凹部の最大深さの30%以上60%以下であってもよい。
(6)上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載の導波管マイクロストリップ線路変換器において、前記共振が発生する領域に、前記マイクロストリップ線路部の幅が局所的に狭くなっている部分が含まれていてもよい。
本発明の導波管マイクロストリップ線路変換器は、導波管として機能する凹部の底壁に段差が設けられており、段差の前後で凹部(導波管)の容積が変化するように構成されている。本発明者が鋭意検討した結果、この段差の位置、大きさ等を変えることによって、マイクロストリップ線路部で発生する共振の周波数をシフトさせ得ることが分かっている。したがって、この段差に関して調整を行い、共振周波数を高周波数側のバンド外にシフトさせることにより、ミリ波帯の広範囲にわたって、共振の発生を抑えることができる。
さらに、本発明の導波管マイクロストリップ線路変換器は、導波管をH面で分割し、伝送モード変換用のプリント基板を挟み込んだだけの単純な構造で実現可能であり、動作させるときの調整箇所がないため、得られる伝送特性の再現性が高く、また、低コストでかつ容易に製造することができる。
本発明の一実施形態に係る導波管マイクロストリップ線路変換器の斜視図である。 (a)図1に示す導波管マイクロストリップ線路変換器の側面図である。(b)(a)に示す導波管マイクロストリップ線路変換器の分解図である。(c)図1に示す導波管マイクロストリップ線路変換器の断面図である。 (a)、(b)図1の導波管マイクロストリップ線路変換器の断面の一部を拡大した図である。 (a)、(b)本発明の実施例1、比較例1に係る導波管マイクロストリップ線路変換器で行ったシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施例1に係る導波管マイクロストリップ線路変換器と比較例1に係る導波管マイクロストリップ線路変換器とで、伝送損失のシミュレーション結果を比較するグラフである。 (a)〜(c)本発明の実施例1に係る導波管マイクロストリップ線路変換器の伝送損失に関して、実測結果とシミュレーション結果とを比較するグラフである。 (a)本発明の実施例2に係る周波数変換器の写真である。(b)(a)の変換器で構成した、ミリ波周波数変換器の周波数変換損失の実測結果を示すグラフである。
以下、本発明について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴を分かりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲で適宜変更して実施することが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る導波管マイクロストリップ線路変換器(以下、変換器と呼ぶ)100の構成を、模式的に示す斜視図である。図2(a)は、図1において、変換器100を一端A側から見た側面図である。
変換器100は、導波管とプリント基板との間で伝送モードを変換するデバイスである。図1に示すように、変換器100は、両方の主面にマイクロストリップ線路(部)が設けられたプリント基板101と、プリント基板の一方の主面101aを覆う第一部材(第一ブロック)102と、プリント基板の他方の主面101bを覆う第二部材(第二ブロック)103と、を備えている。内部の構成を見やすくするため、図1では、第一部材102と第二部材103を透明化して示している。
動作時の変換器100は、プリント基板101を第一部材102と第二部材103とで挟み込み、ネジ等で固定されているが、必要に応じてこれらを分離(分解)することができる。図2(b)は、分離した状態の変換器100を示す図である。
第一部材102、第二部材103は、いずれもアルミニウム、真鍮等の公知の材料で構成されている。
第二部材103には、第一部材102と対向する側に、プリント基板101を収容する凹部103Aが設けられている。この凹部は、第一部材102に設けられていてもよいし、第一部材102と第二部材103とに跨って設けられていてもよい。
プリント基板101は、支持基板101Aの一方の主面、他方の主面に、それぞれ、所定の形状を有するマイクロストリップ線路部101B、101Cが形成されてなる。ここでは、マイクロストリップ線路部101B、101Cの表面が、プリント基板101のそれぞれの主面101a、101bに相当する。また、ここでは、マイクロストリップ線路部101Bが直線形状である場合を例示しているが、直線以外の形状であってもよい。
支持基板101Aは、テフロン(登録商標)、アルミナ、シリコン、セラミック等の材料からなり、特に、割れにくくてエッチング等の加工を行うことが可能なテフロンからなることが好ましい。
マイクロストリップ線路部101B、101Cには、信号を伝送した際に共振が発生しやすい部分(共振発生部)が存在する。共振発生部は、主に、マイクロストリップ線路部101B、101Cを構成するパターンの幅が局所的に狭くなっている部分(絞り部分)(0.25mm以上0.4mm以下)、複数のパターンが0.25mm以内の範囲で近接している部分である場合が多い。共振発生部の形状については、後述する。
第一部材102、第二部材103は、それぞれ、プリント基板101側に、導波管として機能する凹部102A、103Bを有している。凹部102A、103Bの幅Wは、導波管の規格に応じて決定される。例えば、Vバンド用の導波管(WR−15導波管)においては1.88mm程度、Eバンド用の導波管(WR−12導波管)においては1.549mm程度、Wバンド用の導波管(WR−10導波管)においては1.27mm程度となる。
図2(c)は、図1において、変換器100をB−B’線を含む面で切断した際の断面図である。図2(c)に示すように、第一部材の凹部102Aの底壁は、階段状の段差(深さ方向における高低差)Dを有している。V、E、Wバンドでの伝送を行う場合の段差Dは、0.47mm以上0.98mm以下であることが好ましい。また、段差Dは、凹部102Aの最大深さの30%以上60%以下であることが好ましい。第二部材の凹部103Aの深さは、第一部材の凹部102Aの深さと同程度とすることが好ましい。
また、長手方向における凹部102Aの長さ(全長)L1のうち、共振発生部と重なる部分(導波管内を狭くする部分)の長さは、概ね半分以上であることが好ましい。
凹部102Aの底壁は、マイクロストリップ線路部で共振が発生する領域(共振発生部を含む領域)101Dと重なる第一底面102aと、マイクロストリップ線路部で共振が発生しない領域101Eと重なる第二底面102bとを有している。凹部102Aの底壁の段差Dは、第一底面102と第二底面102bとの間に形成されている。
第一底面102aとプリント基板101との距離Dは、第二底面102bとプリント基板101との距離D(D+D)より短い。
本実施形態に係る変換器100は、導波管として機能する凹部102Aの底壁に段差Dが設けられており、段差Dの前後で凹部(導波管)の容積が変化するように構成されている。本発明者が鋭意検討した結果、この段差の位置、大きさ等を変えることによって、マイクロストリップ線路部で発生する共振の周波数をシフトさせ得ることが分かっている。したがって、この段差に関して調整を行い、共振周波数を高周波数側のバンド外にシフトさせることにより、ミリ波帯の広範囲にわたって、共振の発生を抑えることができる。
さらに、本実施形態に係る変換器100は、導波管をH面で分割し、伝送モード変換用のプリント基板を挟み込んだだけの単純な構造で実現可能であり、動作させるときの調整箇所がないため、得られる伝送特性の再現性が高く、また、低コストでかつ容易に製造することができる。
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
(実施例1)
長手方向において断面形状が断続的に変化する導波管を用いた、本発明の変換器100に対し、104.4GHzの信号を伝送したときに、導波管内に発生する電場の分布、伝送損失についてのシミュレーションを行った。
導波管の凹部102Aの形状については、幅Wを1.27mm、長さLを4.0mm、最大深さDを1.27mm、最大深さに対する段差Dを0.47mmとした。凹部102Aの長手方向における一端から他端までの長さLを18.0mm、このうち、最大深さに対して段差Dを有する部分(凸状部分)の長さLを10.0mmとした。
図3(a)、(b)は、図2(c)において、変換器100をF−F’線が含む面で切断した際の断面のうち、共振が発生する領域101Dの一端側が形成されている部分を拡大した図である。同図において、他方の主面101b側のマイクロストリップ線路部101Cも見えるように、支持基板101Aを透明化している。マイクロストリップ線路部101B、101Cの他端側(不図示)については、一端側と対称的な形状を有しているとした。
マイクロストリップ線路部101Bは、略直線状のパターン101αと、その両端部に接続された略三角形状のパターン101βとで構成されているとした。直線状のパターン101αの幅は0.35mmとした。一方、マイクロストリップ線路部101Cについては、導波管内一杯に広がる略矩形状のパターン101γと、その両端に接続された略三角形状のパターン101δとで構成されているとした。略三角形状のパターン同士は、直線状のパターンとの接続部分の近傍のみが重なるように配置した。導波管の長手方向に沿って延在するプリント基板101の両端部101Fは、いずれも、各主面101a、101bから突出しており、第一部材102、第二部材103を重ねた際に、これらと接触する部分となる。
図3(a)に示すように、共振発生部となる、マイクロストリップ線路部101B、101Cを構成するパターンの幅が局所的に狭くなっている部分P(0.25mm以上0.4mm以下)、複数のパターンが0.25mm以内の範囲で近接している部分Pを設けた。
図3(b)に示すように、パターン101α、101γと重なる領域が、共振が発生する領域101Dに相当し、パターン101β、101δと重なる領域が、共振が発生しない領域101Eに相当する。図2に示す段差Dは、領域101D、101Eの境界に設けた。
支持基板101Aの厚さは0.127mm、マイクロストリップ線路部101B、101Cの厚さは、いずれも0.02mmとした。
導波管102A、103B内の電場分布についてのシミュレーション結果を、図4(a)に示す。図4(a)は、本発明の変換器100のうち、第一部材102および第二部材103を除いた部分の概略構成と、信号を伝送した際に導波管内に発生する電場分布を示すものであり、その全ての構成要素を透明化している。導波管として機能する空間のうち、狭く形成されている中央部分101Dにおいて、共振現象に伴う電場分布の乱れが抑制され、マイクロストリップ伝送に伴う正常な電場分布101dが生じていることが分かる。
(比較例1)
長手方向において断面形状が一定である導波管を用いた、従来技術の変換器に対し、104.4GHzの信号を伝送したときに、導波管内に発生する電場の分布についてのシミュレーションを行った。導波管の断面形状以外のパラメータについては、実施例1のシミュレーションと同様に設定した。
導波管202A、203B内の電場分布についてのシミュレーション結果を、図4(b)に示す。図4(b)は、実施例1と同様に、従来の変換器の概略構成と電場分布を示すものであり、実施例1(図4(a))の領域Gに対応している。導波管として機能する空間のうち、実施例1の中央の部分101Dに対応する部分201Dにおいて、共振現象に伴う電場分布の乱れ201dが、大きく発生していることが分かる。
実施例1、比較例1における伝送損失に関するシミュレーション結果を、図5のグラフに示す。グラフの横軸は周波数[GHz]を示し、縦軸は伝送損失[dB]を示している。グラフの実線が実施例1(図4(a))に対応し、破線が比較例1(図4(b))に対応している。
比較例1では、104.4GHzの高周波領域に、共振に伴う伝送損失の著しい低下を確認することができる。これに対し、実施例1では、高周波領域において伝送損失の低下がないことから、共振が抑えられていることが分かる。
図6(a)〜(c)は、それぞれ、Vバンド(50〜75GHz)、Eバンド(60〜90GHz)、Wバンド(75〜110GHz)における伝送損失についての実測結果およびシミュレーション結果を示すグラフである。グラフの横軸は周波数[GHz]を示し、縦軸は伝送損失[dB]を示している。実線がシミュレーション結果に対応し、破線が実測結果に対応している。
実測結果は、複数回の中心周波数における実測値の標準偏差を求めると、いずれのバンドにおいても0.04dBとなり、再現性が十分高いといえる。
実測結果のグラフから、いずれのバンドにおいても、高周波領域で、従来構造の変換器(図4(b))で見られたような大きい共振が抑えられており、各バンド内での広帯域化が実現していることが分かる。なお、図6(a)のVバンドのグラフに示したシミュレーション結果では、75GHz付近のグラフ形状の変化が、伝送損失の急激な増加をしているように見えるが、この変化はシミュレーション特有の誤差によるものであり、実質的なデータとして捉えるべきではない。
なお、図5、6の各グラフは、導波管からマイクロストリップ線路へ変換し、またマイクロストリップから導波管へモード変換した結果を示している。したがって、導波管マイクロストリップ変換器単体の損失は、プロットした結果の半分になる。例えば、プロットで損失が1dBである場合、変換器単体の損失は0.5dBになる。このような構造とした理由は、測定時に導波管エクステンダを用いる必要があったためである。
つまり、Vバンドにおいては、中心周波数62.5GHzに対応する伝送損失が、実測では0.68dB、シミュレーションでは0.28dBであった。また、Eバンドにおいては、中心周波数75GHzに対応する伝送損失が、実測では0.86dB、シミュレーションでは0.35dBであった。また、Wバンドにおいては、中心周波数92.5GHzに対応する伝送損失が、実測では0.77dB、シミュレーションでは0.21dBであった。このように、いずれのバンドにおいても、伝送損失が1dB以内に抑えられていることから、本発明の変換器が、ミリ波製品を構成するデバイスとして高い機能を備えていることが分かる。
(実施例2)
本発明の変換器を実装して組み込んだ、90GHz帯のハーモニックミキサ方式の周波数変換器の動作を検証した。図7(a)は、90GHz帯の周波数変換器の写真である。図7(b)は、高周波数帯における、この周波数変換器の周波数変換利得の実測値を示すグラフである。グラフの横軸は周波数[GHz]を示し、縦軸は周波数変換利得[dB]を示している。黒色のプロットは高い周波数を低い周波数に変換した際の損失に対応し、白色のプロットは低い周波数を高い周波数に変換した際の損失に対応している。いずれの損失も、90GHzにおいて20dB程度に抑えられており、本発明の変換器が十分に機能していることが分かる。
本発明の変換器は、ミリ波デバイス計測評価、5G携帯電話、超広帯域(Ultra Wide Band)レーダ、ミリ波非破壊検査装置等のミリ波製品を構成するデバイスとして、広く利用することができる。
100・・・変換器
101・・・プリント基板
101a・・・プリント基板の一方の主面
101b・・・プリント基板の他方の主面
101d・・・電場分布の乱れ
101A・・・支持基板
101B・・・マイクロストリップ線路部
101C・・・マイクロストリップ線路部
101D・・・共振が発生する領域
101E・・・共振が発生しない領域
101F・・・プリント基板の端部
101α・・・略直線状のパターン
101β・・・略三角形状のパターン
101γ・・・略矩形状のパターン
101δ・・・略三角形状のパターン
102・・・第一部材
102a・・・第一底面
102b・・・第二底面
102A・・・凹部
103・・・第二部材
103A・・・凹部
103B・・・凹部
201d・・・電場分布の乱れ
201D・・・共振が発生する領域
201E・・・共振が発生しない領域
202A・・・凹部
203B・・・凹部

Claims (6)

  1. 導波管とプリント基板との間で伝送モードを変換する導波管マイクロストリップ線路変換器であって、
    両方の主面にマイクロストリップ線路部が設けられたプリント基板と、
    前記プリント基板の一方の主面を覆う第一部材と、
    前記プリント基板の他方の主面を覆う第二部材と、を備え、
    前記第一部材、前記第二部材が、それぞれ、前記プリント基板側に前記導波管として機能する凹部を有し、
    前記第一部材の凹部の底壁が段差を有していることを特徴とする導波管マイクロストリップ線路変換器。
  2. 前記底壁が、前記マイクロストリップ線路部で共振が発生する領域と重なる第一底面と、前記マイクロストリップ線路部で共振が発生しない領域と重なる第二底面と、を有し、
    前記底壁の段差が、前記第一底面と前記第二底面との間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  3. 前記第一底面と前記プリント基板との距離が、前記第二底面と前記プリント基板との距離より短いことを特徴とする請求項2に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  4. 前記段差は、0.47mm以上0.98mm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  5. 前記段差は、前記凹部の最大深さの30%以上60%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
  6. 前記共振が発生する領域に、前記マイクロストリップ線路部の幅が局所的に狭くなっている部分が含まれていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の導波管マイクロストリップ線路変換器。
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