JP2018098526A - 静電容量型トランスデューサシステム、静電容量型トランスデューサ及び、音響センサ - Google Patents

静電容量型トランスデューサシステム、静電容量型トランスデューサ及び、音響センサ Download PDF

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Abstract

【課題】より確実またはより容易な構成によって、静電容量型トランスデューサシステムのSN比を向上させることができる技術を提供する。【解決手段】固定電極膜8と基板3の二つの固定電極と、固定電極膜8及び基板3との間に空隙を介して両者に対向するように配設された振動電極膜5とを有し、固定電極膜8と振動電極膜5とによって第1キャパシタC1が構成されるとともに、基板3と振動電極膜5とによって第2キャパシタC2が構成され、振動電極膜5の変形を第1キャパシタC1と第2キャパシタC2における静電容量の変化に変換する音響センサ1と、第1キャパシタC1及び第2キャパシタC2への供給電圧および/または、第1キャパシタC1と第2キャパシタC2の各々からの信号を処理するASICと、を備え、第1キャパシタC1と第2キャパシタC2からの信号が、互いに打ち消し合うように加減される。【選択図】図3

Description

本発明は、静電容量型トランスデューサシステム、静電容量型トランスデューサ及び、音響センサに関する。より具体的には、MEMS技術を用いて形成された振動電極膜とバックプレートからなるコンデンサ構造によって構成された静電容量型トランスデューサシステム、静電容量型トランスデューサ及び、音響センサに関する。
従来から、小型のマイクロフォンとしてECM(Electret Condenser Microphone)と
呼ばれる音響センサを利用したものが使用される場合があった。しかし、ECMは熱に弱く、また、デジタル化への対応や小型化といった点で、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造される静電容量型トランスデューサを利用したマイクロフォン(以下、MEMSマイクロフォンともいう。)の方が優れていることから、近年では、MEMSマイクロフォンが採用されつつある(例えば、特許文献1を参照)。
上記のような静電容量型トランスデューサにおいては、圧力を受けて振動する振動電極膜を、電極膜が固定されたバックプレートに空隙を介して対向配置させた形態をMEMS技術を用いて実現したものがある。このような静電容量型トランスデューサの形態は、例えば、半導体基板の上に振動電極膜、および振動電極膜を覆うような犠牲層を形成した後、犠牲層の上にバックプレートを形成し、その後に犠牲層を除去するといった工程により実現できる。MEMS技術はこのように半導体製造技術を応用しているので、極めて小さい静電容量型トランスデューサを得ることが可能である。
なお、このような静電容量型トランスデューサにおいては、例えば半導体基板と振動電極膜との間に滞留する空気のブラウン運動に基づくノイズなど、ノイズの原因がいくつか考えられ、SN比の向上の妨げになる場合があった。これに対し、マイクロフォンを2つ準備し、両者からの出力信号を差し引くことでノイズ成分をキャンセルする技術が公知である(例えば、特許文献2または特許文献3を参照)。
しかしながら、上記の技術においては、ノイズ源がマイクロフォンの外部に存在する場合にはノイズをキャンセルすることが可能であるが、マイクロフォンの内部にノイズの原因が存在する場合には、各々のマイクロフォンで独立してノイズが発生するために、ノイズを効果的にキャンセルすることは困難であった。
また、複数の振動電極板を一つの半導体基板の上に並列に配置した静電容量型トランスデューサの構成が公知である(例えば、特許文献3を参照)。このような場合には、信号の合計値は各トランスデューサからの信号の和となるのに対し、ノイズの合計値は各トランスデューサからのノイズ値の二乗和の平方根になるという特性を利用してSN比の向上を図ることが可能である。しかしながら、この技術においては、静電容量型トランスデューサとしてのサイズが大きくなってしまう不都合があった。
特開2011−250170号公報 米国特許第6714654号明細書 米国特許出願公開第2008/144874号明細書 米国特許出願公開第2013/236037号明細書
本発明は、上記のような状況を鑑みて発明されたものであり、より確実またはより簡単な構成によって、静電容量型トランスデューサシステム、静電容量型トランスデューサまたは、音響センサのSN比を向上させることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、第1固定電極と第2固定電極の二つの固定電極と、前記第1固定電極及び前記第2固定電極との間に空隙を介して両者に対向するように配設された振動電極とを有し、
前記第1固定電極と前記振動電極とによって第1キャパシタが構成されるとともに、前記第2固定電極と前記振動電極とによって第2キャパシタが構成され、
前記振動電極の変形を前記第1キャパシタと前記第2キャパシタにおける静電容量の変化に変換する、静電容量型トランスデューサと、
前記第1キャパシタ及び、前記第2キャパシタへの供給電圧および/または、前記第1キャパシタと前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号を処理する制御部と、
を備えた、静電容量型トランスデューサシステムであって、
前記第1キャパシタと前記第2キャパシタの各々の静電容量の変化に基づく信号が、互いに打ち消す方向に加減されることを特徴とする静電容量型トランスデューサシステムである。
一般に、2つのキャパシタの各々の静電容量の変化に基づく信号を差し引くことで、ノイズをキャンセルする方法が採用される場合があるが、この場合は、合計ノイズは、各キャパシタのノイズの二乗和の平方根により特定されると考えられ、効果的にノイズをキャンセルすることは困難である。これに対し、本発明においては、共通の振動電極を用いて第1キャパシタと第2キャパシタの2つのキャパシタを構成するので、第1キャパシタと第2キャパシタにおける静電容量の変化に基づく信号を、互いに打ち消す方向に加減することで、より確実にノイズをキャンセルすることが可能となる。これにより、静電容量型トランスデューサシステムとしてのSN比を向上させることが可能である。
なお、ここで、第1キャパシタと第2キャパシタにおける静電容量の変化に基づく信号を、互いに打ち消す方向に加減するとは、例えば、第1キャパシタと第2キャパシタにおける静電容量の変化に基づく信号が互いに同極性を有する場合には、当該信号の一方から他方を減算することを意味する。また、第1キャパシタと第2キャパシタにおける静電容量の変化に基づく信号が互いに逆極性を有する場合には、両方の信号を加算することを意味する。
また、本発明においては、前記第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号のレベルと前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号のレベルが互いに異なり、前記第1キャパシタのノイズレベルと前記第2キャパシタのノイズレベルが同等になるように、前記第1固定電極、前記第2固定電極及び前記振動電極の、電極面積、電極位置、電極間ギャップ、供給電圧、利得の少なくとも一つの値が決定されるようにしてもよい。
ここで、固定電極と振動電極により構成されたキャパシタの静電容量の変化に基づく信号は、電極面積、電極位置、電極間ギャップ、供給電圧、利得等によって影響される。このことを利用して、本発明においては、第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号のレベルと第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号のレベルが互いに異なり、第1キャパシタのノイズレベルと第2キャパシタのノイズレベルが同等になるように、第1固定電極、第2固定電極及び振動電極の、電極面積、電極位置、電極間ギャップ、供給電圧、
利得の少なくとも一つの値を決定することとした。
これによれば、第1キャパシタと第2キャパシタの各々の静電容量の変化に基づく信号が、互いに打ち消す方向に加減された際に、ノイズがキャンセルされ、信号はレベルが低下するものの優先的に残ることになる。その結果、静電容量型トランスデューサシステムとして得られた信号のSN比を向上させることが可能となる。
また、本発明においては、前記第1固定電極は開口を有する半導体基板であり、
前記第2固定電極は前記半導体基板の開口に対向するように配設されるとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートに形成された固定電極膜であり、
前記振動電極は前記バックプレートと前記半導体基板との間に、前記バックプレートと前記半導体基板の各々と空隙を介して対向するように配設された振動電極膜であるようにしてもよい。
これによれば、第1キャパシタと第2キャパシタの各々の静電容量の変化に基づく信号の極性を、自動的に逆にすることが可能である。よって、第1キャパシタと第2キャパシタの各々の静電容量の変化に基づく信号を加算するだけで、ノイズをキャンセルすることが可能となる。その結果、より容易に、静電容量型トランスデューサシステムからの信号のSN比を向上させることが可能である。
また、本発明においては、前記半導体基板はイオン注入等によって表面が導電性となるようにされ、または導電性材料により形成されるようにしてもよい。これによれば、MEMSの製造工程において、追加の成膜プロセスなしに、より容易に第1固定電極を形成することが可能である。また、本発明においては、前記半導体基板における前記振動電極膜に対向する部分の表面に固定電極膜が形成されるようにしてもよい。これによれば、より高い自由度で、第1固定電極の形状や面積を調整することが可能となる。
また、本発明においては、前記振動電極膜には、該振動電極膜が前記半導体基板側に変形した際に該半導体基板と接触するストッパが設けられ、該ストッパの前記半導体基板側の先端には絶縁体からなる絶縁部が設けられるようにしてもよい。これによれば、振動電極膜のストッパと半導体基板とが接触することがあっても、両者の間で電気的なショートが発生することを回避できる。
また、本発明においては、前記第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号の信号線と、前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号の信号線が電気的に接続されることにより、前記第1キャパシタと前記第2キャパシタの各々の静電容量の変化に基づく信号が、互いに打ち消す方向に加減されてもよい。これによれば、制御部に入力される前の静電容量型トランスデューサからの出力信号自体のSN比を向上させることが可能となり、制御部の負担を軽減することが可能となる。
また、本発明においては、前記第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号と、前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号が、前記制御部において互いに打ち消す方向に加減演算されるようにしてもよい。これによれば、制御部においてより高い自由度で、第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号と第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号におけるノイズをキャンセルさせることができ、より確実に、静電容量型トランスデューサシステムからの出力のSN比を向上させることが可能となる。
また、本発明において、前記静電容量型トランスデューサは、
開口を有する半導体基板と、
前記半導体基板の開口に対向するように配設されるとともに空気の通過が可能な音孔を
有するバックプレートと、
前記バックプレートとの間に空隙を介して該バックプレートに対向するように配設された振動電極膜と、を有し、
前記第1固定電極及び前記第2固定電極は、前記バックプレートに形成された固定電極膜を分割することで形成され、
前記振動電極は前記振動電極膜であり、
前記第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号と、前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号が、前記制御部において互いに打ち消す方向に加減演算されるようにしてもよい。
すなわち、この場合は、バックプレートに形成された固定電極膜を分割することで第1固定電極及び前記第2固定電極が形成される。そして、第1固定電極と、振動電極膜のうち、この第1固定電極と対向する部分によって第1キャパシタが形成され、第2固定電極と、振動電極膜のうち、この第2固定電極と対向する部分によって第2キャパシタが形成される。この構成においては、第1キャパシタと第2キャパシタの静電容量の変化に基づ
く信号の極性が同じになるので、これらの信号を互いに減算させることで、ノイズをキャンセルし、静電容量型トランスデューサシステムの信号のSN比を向上させることが可能となる。また、この場合には、バックプレートに設けられた固定電極膜を分割することで第1固定電極と第2固定電極を形成するので、これらの固定電極の面積、形などをより高い自由度で決定することが可能となる。
また、本発明は、上記の静電容量型トランスデューサシステムを有し、音圧を検出する音響センサであってもよい。これによれば、より高いSN比を有する音響センサを提供することが可能となる。
また、本発明は、開口を有する半導体基板と、
前記半導体基板の開口に対向するように配設されるとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートと、
前記バックプレートと前記半導体基板との間に、前記バックプレートと前記半導体基板の各々と空隙を介して対向するように配設された振動電極膜と、
を備え、
前記振動電極膜の変形を該振動電極膜と前記バックプレート及び前記半導体基板の間の静電容量の変化に変換する静電容量型トランスデューサにおいて、
前記半導体基板に設けられた第1固定電極と前記振動電極膜とによって第1キャパシタが構成されるとともに前記振動電極膜の変形を該第1キャパシタの静電容量の変化に変換し、
前記バックプレートに形成された第2固定電極と前記振動電極膜によって第2キャパシタが構成されるとともに前記振動電極膜の変形を該第2キャパシタの静電容量の変化に変換することを特徴とする静電容量型トランスデューサであってもよい。
その場合には、前記第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号の信号線と、前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号の信号線が電気的に接続されることで、前記第1キャパシタと前記第2キャパシタの各々の静電容量の変化に基づく信号が、加算されて出力されるように構成してもよい。この場合には、第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号と、第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号は互いに逆極性を有するので、これらの信号が加算されて出力されることで、自動的に、これらの信号が互いに打ち消す方向で合算されることとなる。
また、この場合も、前記第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号のレベルと前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号のレベルが互いに異なり、前記第1キャパ
シタのノイズレベルと前記第2キャパシタのノイズレベルが同等になるように、前記第1固定電極、前記第2固定電極及び前記振動電極の、電極面積、電極位置、電極間ギャップの少なくとも一つの値が決定されるようにしてもよい。
また、この場合も、前記半導体基板は表面が導電性とされまたは導電性材料により形成されるようにしてもよいし、前記半導体基板における前記振動電極膜に対向する部分の表面に固定電極膜が形成されるようにしてもよい。
また、この場合も、前記振動電極膜には、該振動電極膜が前記半導体基板側に変形した際に該半導体基板と接触するストッパが設けられ、該ストッパの前記半導体基板側の先端には絶縁体からなる絶縁部が設けられるようにしてもよい。
また、この場合も本発明を、上記の静電容量型トランスデューサを有し、音圧を検出する音響センサとしてもよい。
なお、上述した、課題を解決するための手段は適宜組み合わせて使用することが可能である。
本発明によれば、より確実にまたはより簡単な構成によって、静電容量型トランスデューサシステム、静電容量型トランスデューサまたは音響センサのSN比を向上させることが可能となる。
MEMS技術により製造された従来の音響センサの一例を示した斜視図である。 従来の音響センサの内部構造の一例を示した分解斜視図である。 本発明の実施例1にかかる音響センサのバックプレート及び振動電極膜付近の断面図及び、等価的な回路図である。 本発明の実施例1にかかる、第1キャパシタ及び第2キャパシタからの信号及び、ノイズの状態を説明するための図である。 本発明の実施例1にかかる音響センサにおいて、第1キャパシタ及び第2キャパシタからの信号のノイズレベルを合わせる手法について説明するための図である。 本発明の実施例1にかかる音響センサの配線のバリエーションについて示す図である。 本発明の実施例1にかかる基板における固定電極膜の構成例を示す図である。 本発明の実施例1にかかる振動電極膜のストッパの絶縁部の構成例を示す図である。 本発明の実施例2にかかる音響センサのバックプレート及び振動電極膜付近の断面図及び、等価的な回路図である。 本発明の実施例2にかかる第1固定電極と、第2固定電極の構成例を示す図である。
<実施例1>
以下、本願発明の実施形態について図を参照しながら説明する。以下に示す実施形態は、本願発明の一態様であり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、以下においては、静電容量型トランスデューサを音響センサとして用いる場合について説明する。しかしながら、本発明に係る静電容量型トランスデューサは、振動電極膜の変位を検
出するものであれば、音響センサ以外のセンサとしても利用できる。例えば、圧力センサの他、加速度センサや慣性センサ等として使用しても構わない。また、センサ以外の素子、例えば、電気信号を変位に変換するスピーカ等として使用しても構わない。また、以下の説明におけるバックプレート、振動電極膜、バックチャンバー、半導体基板等の配置は一例であり、同等の機能を有せばこれらに限られない。例えば、バックプレートと振動電極膜の配置が逆転していても構わない。
図1は、MEMS技術により製造された従来の音響センサ1の一例を示した斜視図である。また、図2は、音響センサ1の内部構造の一例を示した分解斜視図である。音響センサ1は、バックチャンバー2が設けられた半導体基板3(以下、単に基板ともいう。)の上面に、絶縁膜4、振動電極膜(ダイヤフラム)5、およびバックプレート7を積層した積層体である。バックプレート7は、固定板6に固定電極膜8を成膜した構造を有しており、固定板6の基板3側に固定電極膜8が配置されたものである。バックプレート7の固定板6には多数の穿孔としての音孔が全面的に設けられている(図2に示す固定板6の網掛けの各点が個々の音孔に相当する)。また、固定電極膜8の四隅のうち1つには、出力信号を取得するための固定電極パッド10が設けられている。
ここで、基板3は、例えば単結晶シリコンで形成することができる。また、振動電極膜5は、例えば導電性の多結晶シリコンで形成することができる。振動電極膜5は、略矩形状の薄膜であり、振動する略四辺形の振動部11の四隅に固定部12が設けられている。そして、振動電極膜5は、バックチャンバー2を覆うように基板3の上面に配置され、アンカー部としての4つの固定部12において基板3に固定されている。振動電極膜5の振動部11は、音圧に感応して上下に振動する。
また、振動電極膜5は、4つの固定部12以外の箇所においては、基板3にも、バックプレート7にも接触していない。よって、音圧に感応してより円滑に上下に振動可能になっている。また、振動部11の四隅にある固定部12のうちの1つに振動膜電極パッド9が設けられている。バックプレート7に設けられている固定電極膜8は、振動電極膜5のうち四隅の固定部12を除いた振動する部分に対応するように設けられている。振動電極膜5のうち四隅の固定部12は音圧に感応して振動せず、振動電極膜5と固定電極膜8との間の静電容量が変化しないためである。
音響センサ1に音が届くと、音が音孔を通過し、振動電極膜5に音圧を加える。すなわち、この音孔により、音圧が振動電極膜5に印加されるようになる。また、音孔が設けられることにより、バックプレート7と振動電極膜5との間のエアーギャップ中の空気が外部に逃げ易くなり、熱雑音が軽減され、ノイズを減少することができる。
音響センサ1においては、上述した構造により、音を受けて振動電極膜5が振動し、振動電極膜5と固定電極膜8との間の距離が変化する。振動電極膜5と固定電極膜8との間の距離が変化すると、振動電極膜5と固定電極膜8との間の静電容量が変化する。よって、振動電極膜5と電気的に接続された振動膜電極パッド9と、固定電極膜8と電気的に接続された固定電極パッド10との間に直流電圧を印加しておき、上記静電容量の変化を電気的な信号として取り出すことにより、音圧を電気信号として検出することができる。また、音響センサ1からの出力信号は、制御部としてのASIC(不図示)に入力され、適切に処理される。また、振動電極膜5と固定電極膜8に印加される電圧も、ASIC経由で供給される。以下ではこの音響センサ1とASICを含めて音響センサシステムと称する。この音響センサシステムは本発明において静電容量型トランスデューサシステムに相当する。
なお、上記のような音響センサにおいては、例えば基板と振動電極膜との間に滞留する
空気のブラウン運動に基づくノイズなど、ノイズの原因がいくつか考えられ、このノイズがSN比の向上の妨げになる場合があった。これに対し、本実施例においては、振動電極膜5とバックプレート7の固定電極膜8との間の静電容量の変化と併せて、振動電極膜5と基板3との間の静電容量の変化を電気的な信号として取り出し、それらの信号を加減することでノイズをキャンセルし、得られる信号のSN比を向上させることとした。
図3には、本実施例における音響センサ1におけるバックプレート7及び、振動電極膜
5付近の断面図と、当該構成で得られる等価的な回路図とを示す。本実施例では図3(a)に示すように、振動電極膜5が圧力によって変形した際に、振動電極膜5とバックプレート7の固定電極膜8との間の静電容量の変化と併せて、振動電極膜5と基板3との間の静電容量の変化を電気的な信号として検出し、両方の信号を加算して静電容量型トランスデューサ1の出力信号とする。すなわち、本実施例では、図3(b)に示すように、振動電極膜5とバックプレート7の固定電極膜8とで第1キャパシタC1を構成させるとともに振動電極膜5と基板3とで第2キャパシタC2を構成させ、第1キャパシタC1及び第2キャパシタC2の静電容量の変化に基づく信号を加算する。
その場合、第1キャパシタC1の静電容量の変化に基づく信号(以下、第1キャパシタC1からの信号ともいう。)と、第2キャパシタC2の静電容量の変化に基づく信号(以下、第2キャパシタC2からの信号ともいう。)は逆極性を有し、第1キャパシタC1からの信号のノイズと、第2キャパシタC2からの信号のノイズも逆極性を有する。また、第1キャパシタC1からの信号と第2キャパシタC2からの信号レベルの比率と、それらの信号に係るノイズレベルの比率とは基本的に異なる。これは、上記のノイズの発生のプロセスは、第1キャパシタC1からの信号及び第2キャパシタC2からの信号の発生プロセスとは必ずしも同じでないからである。
そして、本実施例においては、第1キャパシタC1からの信号に係るノイズと、第2キャパシタC2からの信号に係るノイズのレベルを合わせることとした。これによれば、図4(a)に示すように、第1キャパシタC1からの信号S1と、第2キャパシタC2からの信号S2については加算後にもある程度のレベルの信号S1+S2(S1とS2は逆極性であるため、S1>S1+S2)が残る。一方、図4(b)に示すように、第1キャパシタC1からの信号に係るノイズN1と、第2キャパシタC2からの信号に係るノイズN1は加算後には略零となる。これにより、音響センサシステムとして得られる信号のSN比を可及的に向上させることを可能とした。
なお、仮に別々の音響センサを二つ準備し、これらを構成するキャパシタから信号に係るノイズを加算した場合には、ノイズは互いに独立であるため、例え極性が逆であっても各ノイズの二乗和の平方根が合算ノイズとなり、SN比の大幅な向上は見込めない。これに対して、本実施例の構成においては、共通の振動電極膜5を有する第1キャパシタC1と第2キャパシタC2を使用しているので、これらからの信号に係るノイズには高い相関がある。よって、両者からの信号に係るノイズを加算することで、より確実にノイズをキャンセルすることができ、より効率よくSN比を向上させることができる。
上記の点は、一つの考え方として、以下のように数学的に表記することが可能である。ここで、第1キャパシタC1の静電容量の変化に基づく信号をS1、第2キャパシタC2の静電容量の変化に基づく信号をS2、第1キャパシタC1の静電容量の変化に基づく信号のノイズをN1、第2キャパシタC2の静電容量の変化に基づく信号のノイズをN2とすると、第1キャパシタC1の静電容量の変化に基づく信号のSN比であるSNR1及び、第2キャパシタC2の静電容量の変化に基づく信号のSN比であるSNR2は、式(1)のように表すことができる。
SNR1=S1/N1、 SNR2=S2/N2・・・・・(1)
また、上述のようにS1とS2の比率と、N1とN2の比率は異なるので、式(2)が成立する。
S2=αS1、 N2=βN1・・・・・(2)
そうすると、音響センサシステム全体のSN比であるSNRtotalは式(3)のように
表すことができる。
SNRtotal=(S1−S2)/(N1−N2)
=(S1−αS1)/(N1−βN1)
=(1−α)/(1−β)×SNR1・・・・・(3)
上記の式(3)において、α<1、β≒1とすると、式(4)が成立する。
SNRtotal=(1−α)/(1−β)×SNR1
≫SNR1
>α/β×SNR1=SNR2・・・・・(4)
すなわち、音響センサシステム全体のSN比を、第1キャパシタC1のみの変化に基づく信号のSN比であるSNR1、第2キャパシタC2のみの変化に基づく信号のSN比であるSNR2よりも大幅に高くすることが可能となる。
次に、第1キャパシタC1からの信号に係るノイズと、第2キャパシタC2からの信号に係るノイズのレベルを合わせるための手法について説明する。ここで、振動電極膜5の変形に起因する、第1キャパシタC1または第2キャパシタC2からの信号の変化の感度は以下の式(5)のように表すことができる。
感度∝c×s×V/g・・・・・(5)
ここで、cは振動電極膜5の硬さを表す定数、sは各キャパシタを構成する振動電極膜5の面積、Vは電極間電圧、gは電極間のギャップである。そして、第1キャパシタC1または第2キャパシタC2からの信号に係るノイズについても、式(5)が概略成立すると考えられる。
すなわち、本実施例においては、図5に示す第1キャパシタC1及び第2キャパシタC2を形成する振動電極膜5の硬さc1及びc2、面積s1及びs2、電極間電圧V1及びV2、電極間ギャップg1及びg2を設計的に適切に決定することで、第1キャパシタC1からの信号に係るノイズと、第2キャパシタC2からの信号に係るノイズのレベルを合わせることができる。その結果、第1キャパシタC1からの信号に係るノイズと、第2キャパシタC2からの信号に係るノイズを加算することで、両者が打ち消し合うようにし、合算ノイズを極小にすることができる。なお、第1キャパシタC1と、第2キャパシタC2を形成する振動電極膜5の硬さc1及びc2については、振動電極膜5の材質は同じであるが、振動電極膜5内において、第1キャパシタC1と第2キャパシタC2とに使用される領域を変えることで、各々異なる値として決定することが可能である。
ここで、第1キャパシタC1からの信号と、第2キャパシタC2からの信号の加算は、両者の共通の電極である振動電極膜5の電極パッド9と、バックプレート7における固定電極膜8の電極パッド10と、基板3の電極パッド13との間の配線または、音響センサ1に隣接されているASIC内の配線または演算によって実施する。
図6には、その場合の配線のバリエーションについて示す。なお、以下の説明では振動電極膜5、バックプレート7における固定電極膜8及び基板3からなる構造をASICに対してMEMSと称する場合がある。また、図6においてVPは振動電極膜5を、BPはバックプレート7の固定電極膜8を、Subは基板3を意味する。図6(a)は、MEMSにおける共通の振動電極膜5の電極パッド9を出力INとし、固定電極膜8の電極パッド10にASICから電圧Volt1を、基板3の電極パッド13にASICから電圧V
olt2を供給することとした例である。
この場合には、ASICから供給される電圧Volt1、Volt2の値を適宜調整することが可能である。また、MEMSにおける振動電極膜5の硬さc1またはc2、振動電極膜5の面積s1またはs2、電極間のギャップg1またはg2を適宜決定することが可能である。よって、この配線においては、式(5)に示した全てのパラメータを調整することが可能となる。これにより、より高い自由度をもってより確実に、第1キャパシタC1からの信号S1と、第2キャパシタC2からの信号S2のレベルにある程度の違いを設けつつ、各信号に係るノイズN1、N2のレベルを合わせ、音響センサシステムとしてのSN比を向上させることが可能となる。
図6(b)は、MEMSにおける共通の振動電極膜5の電極パッド9を出力INとし、バックプレート7の固定電極膜8の電極パッド10及び、基板3の電極パッド13にASICから共通の電圧(Volt1=Volt2)を供給することとした例である。この場合には、MEMS側のパラメータ(MEMSにおける振動電極膜5の硬さc1またはc2、振動電極膜5の面積s1またはs2、電極間のギャップg1またはg2)を調整することが可能である。これにより、MEMS側のパラメータのみを調整することで、第1キャパシタC1からの信号S1と、第2キャパシタC2からの信号S2のレベルにある程度の違いを設けつつ、各信号に係るノイズN1、N2のレベルを合わせ、音響センサシステムとしてのSN比を向上させることが可能となる。
図6(c)は、MEMSにおける共通の振動電極膜5の電極パッド9に電圧Voltを供給し、バックプレート7の固定電極膜8の電極パッド10を第1の出力IN1とし、基板3の電極パッド13を第2の出力IN2として、ASICに入力することとした例である。この場合は、MEMS側のパラメータ(MEMSにおける振動電極膜5の硬さc1またはc2、振動電極膜5の面積s1またはs2、電極間のギャップg1またはg2)を調整するとともに、ASIC内で第1の出力IN1及び第2の出力IN2に適切なゲインやオフセットを施す等、ASIC内で高度な調整を行うことが可能である。これにより、より確実に、第1キャパシタC1からの信号S1と、第2キャパシタC2からの信号S2のレベルにある程度の違いを設けつつ、各信号に係るノイズN1、N2のレベルを合わせ、音響センサシステムとしてのSN比を向上させることが可能となる。
図6(d)は、MEMSにおける共通の振動電極膜5の電極パッド9に共通の電圧Voltを供給し、バックプレート7の固定電極膜8の電極パッド10及び、基板3の電極パッド13の出力を接続した上で、当該出力INをASICに入力することとした例である。この場合は、ASIC内で各々の出力や電圧の調整を行うことは困難であるので、MEMS側のパラメータ(MEMSにおける振動電極膜5の硬さc1またはc2、振動電極膜5の面積s1またはs2、電極間のギャップg1またはg2)を調整することになる。これにより、MEMS側のパラメータのみを調整することで、第1キャパシタC1からの信号S1と、第2キャパシタC2からの信号S2のレベルにある程度の違いを設けつつ、各信号に係るノイズN1、N2のレベルを合わせ、音響センサシステムとしてのSN比を向上させることが可能となる。
なお、本実施例においては、振動電極膜5と基板3とで、第2キャパシタC2を形成することとしているが、この場合には、図7(a)に示すように、基板3の全体もしくは表面を導電性としてもよい。このことで、追加の成膜プロセスを追加することなく、基板3をそのまま固定電極として使用することが可能となる。一方、図7(b)に示すように、基板3の振動電極膜5側の表面に導電性の固定電極を別途設けてもよい。このことで、第2キャパシタC2の固定電極の面積の調整を行い易く、第2キャパシタC2からの信号のレベルやノイズレベルの調整をより容易にまたはより精密に行う事が可能となる。
なお、第2キャパシタC2においては、図8(a)に破線の円で示すように、振動電極膜5に、基板3とのスティックを防止するためのストッパ5aが形成されている場合がある。このような場合には、振動電極膜5と基板3とがストッパ5aにおいて接触した場合に、ストッパ5aを介して振動電極膜5と基板3とが電気的にショートしてしまう虞がある。これに対し、本実施例では、図8(b)に示すように基板3に絶縁体による絶縁部3aを形成するか、あるいは、図8(c)に示すように振動電極膜5のストッパ5aの先端に絶縁体による絶縁部5bを設けてもよい。これにより、振動電極膜5と基板3がストッパ5aにおいて接触した際に電気的なショートが発生することを防止できる。
<実施例2>
次に、図9及び図10を用いて、振動電極膜5を共通の電極とし、バックプレート7の固定電極膜8を分割して別々の電極とすることで、第1キャパシタC1と第2キャパシタC2を構成する例について説明する。
図9には、本実施例の音響センサ1におけるバックプレート7及び、振動電極膜5付近
の断面図と、当該構成で得られる等価的な回路図とを示す。図9(a)に示すように、本実施例においては、バックプレート7の固定電極膜8は、第1固定電極膜8aと第2固定電極膜8bに分割されている。そして、振動電極膜5と第1固定電極膜8aとによって第1キャパシタC1が構成されている。また、振動電極膜5と第2固定電極膜8bとによって第2キャパシタC2が構成されている。すなわち、本実施例においては、第1キャパシタC1と第2キャパシタC2の両方が、振動電極膜5とバックプレート7の固定電極膜8によって構成されている。
また、本実施例においては、第1キャパシタC1からの信号と、第2キャパシタC2からの信号は同極性を有し、第1キャパシタC1からの信号のノイズと、第2キャパシタC2からの信号のノイズも同極性を有する。従って、第1キャパシタC1と第2キャパシタC2からの信号に係るノイズを打ち消し合わせるためには、第1キャパシタC1からの信号と第2キャパシタC2からの加算するのではなく、両者の差分をとる必要がある。
従って、本実施例においては、図9(b)に示すように、第1キャパシタC1の出力IN1と、第2キャパシタC2の出力IN2を各々ASICに入力し、ASIC内でIN2を反転した後に、両者を加算する。これにより、より確実に、第1キャパシタC1からの信号と、第2キャパシタC2からの信号のレベルにある程度の違いを設けつつ、各信号に係るノイズのレベルを合わせ、第1キャパシタC1からの信号のノイズと、第2キャパシタC2からの信号のノイズを打ち消し合わせ、音響センサシステムとしてのSN比を向上させることが可能である。
図10には、バックプレート7の固定電極を第1固定電極8aと、第2固定電極8bに分割する場合の分割の仕方の例を示している。図10(a)に示すように、第1固定電極8aの周囲を囲うように第2固定電極8bを配置しても良いし、図10(b)に示すように、第1固定電極8aと第2固定電極8bとを並べて配置しても構わない。
1・・・音響センサ
2・・・バックチャンバー
3・・・基板
5・・・振動電極膜
7・・・バックプレート
8・・・固定電極膜
11・・・振動部
12・・・固定部
C1・・・第1キャパシタ
C2・・・第2キャパシタ

Claims (17)

  1. 第1固定電極と第2固定電極の二つの固定電極と、前記第1固定電極及び前記第2固定電極との間に空隙を介して両者に対向するように配設された振動電極とを有し、
    前記第1固定電極と前記振動電極とによって第1キャパシタが構成されるとともに、前記第2固定電極と前記振動電極とによって第2キャパシタが構成され、
    前記振動電極の変形を前記第1キャパシタと前記第2キャパシタにおける静電容量の変化に変換する、静電容量型トランスデューサと、
    前記第1キャパシタ及び、前記第2キャパシタへの供給電圧および/または、前記第1キャパシタと前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号を処理する制御部と、
    を備えた、静電容量型トランスデューサシステムであって、
    前記第1キャパシタと前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号が、互いに打ち消す方向に加減されることを特徴とする静電容量型トランスデューサシステム。
  2. 前記第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号のレベルと前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号のレベルが互いに異なり、前記第1キャパシタのノイズレベルと前記第2キャパシタのノイズレベルが同等になるように、前記第1固定電極、前記第2固定電極及び前記振動電極の、電極面積、電極位置、電極間ギャップ、供給電圧、利得の少なくとも一つの値が決定されたことを特徴とする請求項1に記載の静電容量型トランスデューサシステム。
  3. 前記第1固定電極は開口を有する半導体基板であり、
    前記第2固定電極は前記半導体基板の開口に対向するように配設されるとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートに形成された固定電極膜であり、
    前記振動電極は前記バックプレートと前記半導体基板との間に、前記バックプレートと前記半導体基板の各々と空隙を介して対向するように配設された振動電極膜であることを特徴とする、請求項1または2に記載の静電容量型トランスデューサシステム。
  4. 前記半導体基板は表面が導電性とされまたは、導電性材料により形成されたことを特徴とする請求項3に記載の静電容量型トランスデューサシステム。
  5. 前記半導体基板における前記振動電極膜に対向する部分の表面に固定電極膜が形成されたことを特徴とする請求項3に記載の静電容量型トランスデューサシステム。
  6. 前記振動電極膜には、該振動電極膜が前記半導体基板側に変形した際に該半導体基板と接触するストッパが設けられ、
    該ストッパの前記半導体基板側の先端には絶縁体からなる絶縁部が設けられたことを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の静電容量型トランスデューサシステム。
  7. 前記第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号の信号線と、前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号の信号線が電気的に接続されることにより、
    前記第1キャパシタと前記第2キャパシタの各々の静電容量の変化に基づく信号が、互いに打ち消す方向に加減されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の静電容量型トランスデューサシステム。
  8. 前記第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号と、前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号が、前記制御部において互いに打ち消す方向に加減演算されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の静電容量型トランスデューサシステム。
  9. 前記静電容量型トランスデューサは、
    開口を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の開口に対向するように配設されるとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートと、
    前記バックプレートとの間に空隙を介して該バックプレートに対向するように配設された振動電極膜と、を有し、
    前記第1固定電極及び前記第2固定電極は、前記バックプレートに形成された固定電極膜を分割することで形成され、
    前記振動電極は前記振動電極膜であり、
    前記第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号と、前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号が、前記制御部において互いに打ち消す方向に加減演算されることを特徴とする、請求項1または2に記載の静電容量型トランスデューサシステム。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の静電容量型トランスデューサシステムを有し、音圧を検出する音響センサ。
  11. 開口を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の開口に対向するように配設されるとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートと、
    前記バックプレートと前記半導体基板との間に、前記バックプレートと前記半導体基板の各々と空隙を介して対向するように配設された振動電極膜と、
    を備え、
    前記振動電極膜の変形を該振動電極膜と前記バックプレート及び前記半導体基板の間の静電容量の変化に変換する静電容量型トランスデューサにおいて、
    前記半導体基板に設けられた第1固定電極と前記振動電極膜とによって第1キャパシタが構成されるとともに前記振動電極膜の変形を該第1キャパシタの静電容量の変化に変換し、
    前記バックプレートに形成された第2固定電極と前記振動電極膜によって第2キャパシタが構成されるとともに前記振動電極膜の変形を該第2キャパシタの静電容量の変化に変換することを特徴とする静電容量型トランスデューサ。
  12. 前記第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号の信号線と、前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号の信号線が電気的に接続されることで、前記第1キャパシタと前記第2キャパシタの各々の静電容量の変化に基づく信号が、加算されて出力されることを特徴とする、請求項11に記載の静電容量型トランスデューサ。
  13. 前記第1キャパシタの静電容量の変化に基づく信号のレベルと前記第2キャパシタの静電容量の変化に基づく信号のレベルが互いに異なり、前記第1キャパシタのノイズレベルと前記第2キャパシタのノイズレベルが同等になるように、前記第1固定電極、前記第2固定電極及び前記振動電極の、電極面積、電極位置、電極間ギャップの少なくとも一つの値が決定されたことを特徴とする請求項11または12に記載の静電容量型トランスデューサ。
  14. 前記半導体基板は表面が導電性とされまたは、導電性材料により形成されたことを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載の静電容量型トランスデューサ。
  15. 前記半導体基板における前記振動電極膜に対向する部分の表面に固定電極膜が形成されたことを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載の静電容量型トランスデューサ。
  16. 前記振動電極膜には、該振動電極膜が前記半導体基板側に変形した際に該半導体基板と接触するストッパが設けられ、
    該ストッパの前記半導体基板側の先端には絶縁体からなる絶縁部が設けられたことを特徴とする請求項11から15のいずれか一項に記載の静電容量型トランスデューサ。
  17. 請求項11から16のいずれか一項に記載の静電容量型トランスデューサを有し、音圧を検出する音響センサ。
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