JP2018097788A - モニタリングシステムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】建築現場などに存在する危険場所に対する安全を確保するのに好適なモニタリングシステムおよび方法を提供する。【解決手段】所定のエリア1内に存在する監視対象物2の周辺をモニタリングするシステム100であって、監視対象物2ごとにその近傍に設置され、視認可能な標識手段3と、標識手段3を視認できる場所に設置され、4πラジアンの立体角内の画像を取得する全天球型の撮像手段12を備える監視手段10と、撮像手段12で取得された画像に基づいて標識手段3の位置情報を取得するとともに、この位置情報に基づいて、対応する監視対象物2の周辺に所定の形状の領域を設定する領域設定手段14と、領域設定手段14で設定された領域における所定の移動体Mの有無を判定する判定手段と、判定手段において領域に移動体Mが有ると判定された場合に、警報を報知する報知手段16、18とを備えるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、建築現場などを監視するのに好適なモニタリングシステムおよび方法に関するものである。
従来、建築現場においては、床に開いた開口部、天井や壁からの突起物、危険物の設置区域などの危険場所が複数存在している。こうした危険場所については、基本的に作業員が現物を目視で確認し、各人の判断で近づかないなどの安全を確保するようにしている。こうした危険場所の安全確保に対し、汎用の監視カメラを用いて現場の状況を監視し、危険場所に接近した者に警報を発する等の適用が考えられるが、このような汎用の監視カメラでは撮影する画角が限られているので監視範囲が限定されてしまうという問題がある。また、監視カメラから安全状況を確認する対象物までの距離を設定することは難しいという問題がある。さらに建築現場では、一般に監視カメラを設置できる場所が限定されるため、工事の進捗に応じて監視カメラを移設しなければならないという問題がある。
一方、従来のエリアモニタリングシステムとしては、例えば特許文献1や特許文献2に記載の技術が知られている。しかし、特許文献1に記載の技術では、建築現場などに複数存在する危険場所の位置を精度よく指定することは困難である。また、特許文献2に記載の技術では、建物の内部をモニタリングすることは困難である。
特開2007−104546号公報 特開2013−131159号公報
このため、建築現場などに存在する危険場所に対する安全を確保するのに好適なモニタリング技術が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、建築現場などに存在する危険場所に対する安全を確保するのに好適なモニタリングシステムおよび方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るモニタリングシステムは、所定のエリア内に存在する監視対象物の周辺をモニタリングするシステムであって、監視対象物ごとにその近傍に設置され、視認可能な標識手段と、標識手段を視認できる場所に設置され、4πラジアンの立体角内の画像を取得する全天球型の撮像手段を備える監視手段と、撮像手段で取得された画像に基づいて標識手段の位置情報を取得するとともに、この位置情報に基づいて、対応する監視対象物の周辺に所定の形状の領域を設定する領域設定手段と、領域設定手段で設定された領域における所定の移動体の有無を判定する判定手段と、判定手段において領域に移動体が有ると判定された場合に、警報を報知する報知手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他のモニタリングシステムは、上述した発明において、領域設定手段で設定された領域には、対応する監視対象物に応じた属性が付与されており、報知手段は、移動体が有ると判定された領域に対応する属性に応じた警報を報知することを特徴とする。
また、本発明に係る他のモニタリングシステムは、上述した発明において、監視手段は、所定の間隔だけ離隔した少なくとも2箇所に設置されることを特徴とする。
また、本発明に係る他のモニタリングシステムは、上述した発明において、標識手段および監視手段の少なくとも一方は、移動可能に設置されることを特徴とする。
また、本発明に係る他のモニタリングシステムは、上述した発明において、撮像手段で取得された画像を遠隔より監視可能な遠隔監視手段をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係るモニタリング方法は、所定のエリア内に存在する監視対象物の周辺をモニタリングする方法であって、監視対象物ごとにその近傍に標識手段を設置するステップと、標識手段を視認できる場所に、4πラジアンの立体角内の画像を取得する全天球型の撮像手段を備える監視手段を設置するステップと、撮像手段で取得された画像に基づいて標識手段の位置情報を取得するとともに、この位置情報に基づいて、対応する監視対象物の周辺に所定の形状の領域を設定するステップと、設定された領域における所定の移動体の有無を判定するステップと、領域に移動体が有ると判定された場合に、警報を報知するステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係るモニタリングシステムによれば、所定のエリア内に存在する監視対象物の周辺をモニタリングするシステムであって、監視対象物ごとにその近傍に設置され、視認可能な標識手段と、標識手段を視認できる場所に設置され、4πラジアンの立体角内の画像を取得する全天球型の撮像手段を備える監視手段と、撮像手段で取得された画像に基づいて標識手段の位置情報を取得するとともに、この位置情報に基づいて、対応する監視対象物の周辺に所定の形状の領域を設定する領域設定手段と、領域設定手段で設定された領域における所定の移動体の有無を判定する判定手段と、判定手段において領域に移動体が有ると判定された場合に、警報を報知する報知手段とを備えるので、例えば危険場所などの監視対象物の近くに作業員などの移動体が侵入した場合には、この作業員にその旨の警報を報知することで、監視対象物への接近を未然に防ぎ安全を確保することができる。したがって、建築現場などに存在する危険場所に対する安全を確保するのに好適なモニタリングシステムを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他のモニタリングシステムによれば、領域設定手段で設定された領域には、対応する監視対象物に応じた属性が付与されており、報知手段は、移動体が有ると判定された領域に対応する属性に応じた警報を報知するので、例えば作業員などの移動体に監視対象物の属性などを容易に知らしめることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他のモニタリングシステムによれば、監視手段は、所定の間隔だけ離隔した少なくとも2箇所に設置されるので、領域設定手段による標識手段の位置情報の取得精度を向上することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他のモニタリングシステムによれば、標識手段および監視手段の少なくとも一方は、移動可能に設置されるので、監視対象物の移設などに容易に対応することができる。このため、危険場所などの監視対象物の位置が工事進捗に応じて変化する建築現場などに好適であるという効果を奏する。
また、本発明に係る他のモニタリングシステムによれば、撮像手段で取得された画像を遠隔より監視可能な遠隔監視手段をさらに備えるので、遠隔から監視対象物の周辺の状況を画像で確認することができるという効果を奏する。
また、本発明に係るモニタリング方法によれば、所定のエリア内に存在する監視対象物の周辺をモニタリングする方法であって、監視対象物ごとにその近傍に標識手段を設置するステップと、標識手段を視認できる場所に、4πラジアンの立体角内の画像を取得する全天球型の撮像手段を備える監視手段を設置するステップと、撮像手段で取得された画像に基づいて標識手段の位置情報を取得するとともに、この位置情報に基づいて、対応する監視対象物の周辺に所定の形状の領域を設定するステップと、設定された領域における所定の移動体の有無を判定するステップと、領域に移動体が有ると判定された場合に、警報を報知するステップとを備えるので、例えば危険場所などの監視対象物の近くに作業員などの移動体が侵入した場合には、この作業員にその旨の警報を報知することで、監視対象物への接近を未然に防ぎ安全を確保することができる。したがって、建築現場などに存在する危険場所に対する安全を確保するのに好適なモニタリング方法を提供することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係るモニタリングシステムおよび方法の実施の形態を示す概略構成図である。 図2は、本発明に係るモニタリングシステムおよび方法の実施の形態を示すフローチャート図である。 図3は、危険グレードのテーブルの一例を示す図である。 図4は、危険ゾーンの属性のテーブルの一例を示す図である。 図5は、全天球型のカメラの画角の説明図である。 図6は、建築現場における複数の危険ゾーンの一例を示す図である。 図7は、本発明に係るモニタリングシステムのモニタリング装置の設置状況の一例を示す図であり、(1)は正面図、(2)は部分平面図である。
以下に、本発明に係るモニタリングシステムおよび方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
[モニタリングシステム]
まず、本発明に係るモニタリングシステムの実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るモニタリングシステム100は、建築現場1内(所定のエリア内)に存在する複数の危険場所2(監視対象物)の周辺をモニタリングするシステムであって、複数の安全コーン3(標識手段)と、モニタリング装置10(監視手段)とを備える。
危険場所2は、例えば床に開いた開口部、天井や壁からの突起物、危険物の設置区域などの危険雰囲気を生成するおそれのある場所であり、その位置はあらかじめ把握されている。
安全コーン3は、各危険場所2の近傍に移動可能に設置されるものである。安全コーン3としては、道路や工事現場などの規制や区分けを目的として設置される円錐形の保安器具を用いることができる。後述するように、危険場所2にはそれぞれ危険グレードが設定されるが、安全コーン3には、この危険グレードに応じて設定された大きさ、色のものが用いられる。安全コーン3の大きさとしては例えば50〜100cm程度、色としては例えば赤色、青色、緑色などを用いることができる。安全コーン3は、危険場所2の位置や後述の危険グレードに応じて容易に移動したり変更したりすることが可能である。
モニタリング装置10は、各安全コーン3を視認できる場所に移動可能に設置されるものであり、全天球型のカメラ12(撮像手段)と、そのデータを処理する演算処理部14、スピーカ16、表示部18、センサ部20、通信部22との組み合わせからなる。このモニタリング装置10は、例えば市販のタブレット型端末を用いて構成することができる。後述するようにモニタリング装置10は、安全コーン24A、24B(図6、図7を参照)などの建築現場1で容易に移動できる物体の頂部に設置される。こうすることで、モニタリング装置10を現場の状況に応じていつでも移動させることが可能になる。また、モニタリング装置10を既知の間隔だけ離隔した少なくとも2箇所に設置することで、後述の領域設定手段による安全コーン3の位置情報の取得精度を向上することができる。なお、安全コーン24A、24Bと安全コーン3は同種のものより構成されるが、本実施の形態においては別の機能・役割を担っている。
全天球型のカメラ12は、図5に示すように、水平面内の周囲360度、上下180度の画像(4πラジアンの立体角内の画像)を取得可能な超広角のカメラである。このカメラ12としては、例えば市販の全天球型のカメラを用いて構成することができる。
演算処理部14は、本発明の領域設定手段と判定手段の機能を有している。領域設定手段は、カメラ12で取得された画像に基づいて安全コーン3の3次元位置(位置情報)を取得するとともに、この3次元位置に基づいて、対応する危険場所2の周辺に所定の形状の危険ゾーン(領域)を設定するものである。判定手段は、領域設定手段で設定された危険ゾーンにおける移動体M(例えば、作業員)の有無を判定するものである。
なお、取得された画像から安全コーン3の3次元位置を取得する方法としては、周知の方法を用いることができる。例えばカメラ12により取得された画像を周知の画像解析方法により解析して、モニタリング装置10の図示しないデータベースにあらかじめ記憶されている既知の安全コーン3の形状および色パターンとを周知の方法でパターンマッチング(重ね合わせ)することにより、画像内における安全コーン3の位置を認識し、これに、あらかじめ把握しているカメラ12の位置、方向を加味して建築現場1内における安全コーン3の3次元座標を演算する方法を用いることができる。
スピーカ16および表示部18は、本発明の報知手段としての機能を有している。この報知手段は、上記の判定手段において危険ゾーンに移動体Mが有ると判定された場合に、アラーム(警報)を発生するものである。例えばスピーカ16はアラーム音を出力し、表示部18は警報に係る表示を出力する。
センサ部20は、モニタリング装置10の全天球型のカメラ12の向き、姿勢(例えば水平度と鉛直度)を検知するためのものである。通信部22は、モニタリング装置10と遠隔監視室などに設けられた図示しない遠隔モニタリング装置との間でデータ通信を行うためのものである。通信部22を介したデータの送受信は、有線または無線のネットワーク回線を通じて行われる。
本実施の形態によれば、例えば危険場所2の近くに作業員(移動体M)が侵入した場合には、この作業員にその旨の警報を報知することで、危険場所2への接近を未然に防ぎ安全を確保することができる。したがって、本実施の形態によれば、建築現場などに存在する危険場所に対する安全を確保するのに好適なモニタリングシステムを提供することができる。
また、安全コーン3およびモニタリング装置10は、移動可能に設置されるので、危険場所2の移設などに容易に対応することができる。このため、本実施の形態のモニタリングシステム100は、危険場所2の位置が工事進捗に応じて変化する建築現場1に好適である。
上記において、危険ゾーンには、対応する危険場所2に応じた属性をあらかじめ付与してもよい。そして、スピーカ16や表示部18が、移動体Mが有ると判定された危険ゾーンの属性に応じた警報を報知するようにしてもよい。このようにすれば、例えば作業員などの移動体Mに危険場所2の属性を容易に知らしめることができる。
また、上記において、カメラ12で取得された画像を遠隔より監視可能な遠隔モニタリング装置(遠隔監視手段)をさらに備えてもよい。このようにすれば、遠隔から危険場所2の周辺の状況を画像で確認することができる。
[モニタリング方法]
次に、上記のモニタリングシステム100による本発明のモニタリング方法の実施の形態について図2のフローチャートを参照しながら説明する。
(事前準備)
図2に示すように、まず、事前準備として、危険グレードと危険ゾーンを定義し、モニタリング装置10に備わる図示しないデータベースに登録しておく(ステップS1)。この定義には、図3に示すような危険グレードのテーブルT1と、図4に示すような危険ゾーンのテーブルT2を参照して行う。なお、図3の例では、危険グレードとそれに対する対応策とが設定されており、番号1〜3にそれぞれ緊急、重要、注意喚起の危険グレードが設定されている。また、図4の例では、危険ゾーンとそれに対応する属性が設定されている。属性は、安全コーン3の大きさ、色、数、対象物、ゾーンの形状、安全コーン3と危険ゾーンとの位置関係、危険グレードの番号(テーブルT1を参照)である。これらの属性は、あらかじめモニタリング装置10のデータベースに登録してある属性パターンから選択して設定してもよい。このように危険グレードと危険ゾーンを事前に定義することで、モニタリング装置10はカメラ12で取得された画像に含まれる安全コーン3の大きさ、色、数から危険ゾーンを識別できるようになる。
一方、定義した危険ゾーンのテーブルT2に基づいて、図6に示すように、建築現場1内に存在する危険場所2A〜2Cにそれぞれ安全コーン3A〜3Cを設置しておく。安全コーン3A〜3Cの設置態様は、危険ゾーンのテーブルT2の属性に応じた態様とする。図6の例では、危険ゾーンZ1〜Z3にそれぞれ安全コーン3A〜3Cを設置した場合を示している。危険ゾーンZ1、Z2、Z3はそれぞれテーブルT2の危険ゾーン番号1、2、3と、安全コーン3A、3B、3Cに対応する。このうち、安全コーン3Bは危険場所2A(開口部)を隔てて2つ使用されており、安全バー4で連結されている。安全コーン3A、3B、3Cは、例えば図6中の矢印X2に示すように、危険場所2の位置や危険グレードに応じて移動したり変更したりすることが可能となっている。
次に、2つのモニタリング装置10A、10Bを準備し、図6および図7(1)に示すように、それぞれを安全コーン24A、24Bの頂部に装着するとともに、2つのモニタリング装置10A、10B間の距離を特定するために、その頂部間に安全バー26を設置して双方を連結する。安全バー26は、黄色と黒色の縞模様の棒材(例えば長さ2m)である。なお、モニタリング装置10A、10B、カメラ12A、12Bは盗難防止ワイヤー32で床などに固定してもよい。また、図7(2)に示すように、安全コーン24A、24Bの頂部にモニタリング装置用のバッテリー30を配置してもよい。このモニタリング装置10A、10B、安全コーン24A、24B、安全バー26からなる構造体は、各安全コーン3A〜3Cを視認可能な位置に設置する(ステップS2)。なお、この構造体は、図6中の矢印X1に示すように、現場の状況に応じていつでも移動可能となっている。
次に、各モニタリング装置10A、10Bの各センサ部20で全天球型のカメラ12A、12Bの姿勢(水平度と鉛直度)を測定し、カメラ12A、12Bの位置を初期化する(ステップS3)。続いて、各カメラ12A、12Bで取得した画像に含まれる安全バー26の形状や色から方向を取得し、この方向を初期値とする(ステップS4)。なお、これらの処理および以降の処理は、原則として各演算処理部14が行う。
(モニタリング)
上記の事前準備が完了したら、モニタリングを開始し、各モニタリング装置10A、10Bのカメラ12A、12Bで取得した画像から、建築現場1内の移動体Mと安全コーン3A〜3Cの位置を測定して、各カメラ12A、12Bの初期位置からの角度を算出する(ステップS5、S6)。続いて、各カメラ12A、12Bよりそれぞれ算出された角度を合成して、移動体Mと安全コーン3A〜3Cの3次元位置を算出する(ステップS7)。この合成には各カメラ12A、12B間の距離が必要であるが、この距離は安全バー26の長さ(既知)から算出することができる。次に、上記のステップS7で算出された安全コーン3A〜3Cの3次元位置から危険ゾーンZ1〜Z3の位置情報を再定義する(ステップS8)。
次に、移動体Mが危険ゾーンZ1〜Z3内に有るか否かを判定する(ステップS9)。この結果、移動体Mが危険ゾーンZ1〜Z3内に無いと判定された場合には(No)、ステップS5、S6に戻って処理を繰り返す。逆に、移動体Mが危険ゾーンZ1〜Z3内に有ると判定された場合には(Yes)、その危険ゾーンの危険グレードに応じたアラームを発生させる(ステップS10)。このアラームの例は、図3のテーブルT1の対応策に示すとおりである。例えば、図7に示すように、モニタリング装置10Aの表示部18をパトライト(登録商標)の画面表示にするとともに、スピーカ16より「立入禁止です」という音声をアナウンスするようにしてもよい。なお、モニタリング中は、表示部18に「監視中」のような文字を表示させてもよい。
また、モニタリング中は、図7(1)に示すように、ネットワークNなどを通じて遠隔モニタリング装置28(遠隔監視手段)から危険ゾーンZ1〜Z3の状態を画像で確認してもよい。遠隔モニタリング装置28は、例えば市販のタブレット型端末を用いて構成可能であり、遠隔監視室に設置する態様または管理者が携帯する態様で使用することができる。
なお、工事進捗などに応じてモニタリング装置10A、10Bや危険場所2を移設した後は、危険グレードおよび危険ゾーンの再定義を行い、上記のステップS1〜S10の処理を繰り返せばよい。
本実施の形態によれば、例えば危険場所の近くに作業員などの移動体Mが侵入した場合には、この作業員にその旨のアラームを報知することで、危険場所への接近を未然に防ぎ安全を確保することができる。したがって、建築現場などに存在する危険場所に対する安全を確保するのに好適である。
また、本実施の形態によれば、全天球型のカメラ12を使用することから、複数の移動体Mを同時にモニタリングすることができる。また、複数の任意の危険ゾーンにそれぞれ異なる危険グレードを設定することができる。さらに、工事進捗などに応じてモニタリング装置10や安全コーン3を移設しても、新たな基準から危険ゾーンを設定可能である。また、モニタリング装置10、カメラ12、安全コーン3などの構成要素に汎用品を有効活用できるので、安価にシステムを構成することができる。また、カメラ12により取得した画像をモニタリング装置10のデータベースやメモリなどに記録する構成としてもよい。こうすることで画像をエビデンスとして活用可能である。
以上説明したように、本発明に係るモニタリングシステムによれば、所定のエリア内に存在する監視対象物の周辺をモニタリングするシステムであって、監視対象物ごとにその近傍に設置され、視認可能な標識手段と、標識手段を視認できる場所に設置され、4πラジアンの立体角内の画像を取得する全天球型の撮像手段を備える監視手段と、撮像手段で取得された画像に基づいて標識手段の位置情報を取得するとともに、この位置情報に基づいて、対応する監視対象物の周辺に所定の形状の領域を設定する領域設定手段と、領域設定手段で設定された領域における所定の移動体の有無を判定する判定手段と、判定手段において領域に移動体が有ると判定された場合に、警報を報知する報知手段とを備えるので、例えば危険場所などの監視対象物の近くに作業員などの移動体が侵入した場合には、この作業員にその旨の警報を報知することで、監視対象物への接近を未然に防ぎ安全を確保することができる。したがって、建築現場などに存在する危険場所に対する安全を確保するのに好適なモニタリングシステムを提供することができる。
また、本発明に係る他のモニタリングシステムによれば、領域設定手段で設定された領域には、対応する監視対象物に応じた属性が付与されており、報知手段は、移動体が有ると判定された領域に対応する属性に応じた警報を報知するので、例えば作業員などの移動体に監視対象物の属性などを容易に知らしめることができる。
また、本発明に係る他のモニタリングシステムによれば、監視手段は、所定の間隔だけ離隔した少なくとも2箇所に設置されるので、領域設定手段による標識手段の位置情報の取得精度を向上することができる。
また、本発明に係る他のモニタリングシステムによれば、標識手段および監視手段の少なくとも一方は、移動可能に設置されるので、監視対象物の移設などに容易に対応することができる。このため、危険場所などの監視対象物の位置が工事進捗に応じて変化する建築現場などに好適である。
また、本発明に係る他のモニタリングシステムによれば、撮像手段で取得された画像を遠隔より監視可能な遠隔監視手段をさらに備えるので、遠隔から監視対象物の周辺の状況を画像で確認することができる。
また、本発明に係るモニタリング方法によれば、所定のエリア内に存在する監視対象物の周辺をモニタリングする方法であって、監視対象物ごとにその近傍に標識手段を設置するステップと、標識手段を視認できる場所に、4πラジアンの立体角内の画像を取得する全天球型の撮像手段を備える監視手段を設置するステップと、撮像手段で取得された画像に基づいて標識手段の位置情報を取得するとともに、この位置情報に基づいて、対応する監視対象物の周辺に所定の形状の領域を設定するステップと、設定された領域における所定の移動体の有無を判定するステップと、領域に移動体が有ると判定された場合に、警報を報知するステップとを備えるので、例えば危険場所などの監視対象物の近くに作業員などの移動体が侵入した場合には、この作業員にその旨の警報を報知することで、監視対象物への接近を未然に防ぎ安全を確保することができる。したがって、建築現場などに存在する危険場所に対する安全を確保するのに好適なモニタリング方法を提供することができる。
以上のように、本発明に係るモニタリングシステムおよび方法は、所定のエリアをモニタリングするのに有用であり、特に、建築現場などに存在する危険場所に対する安全を確保するのに適している。
1 建築現場(エリア)
2,2A〜2C 危険場所(監視対象物)
3,3A〜3C 安全コーン(標識手段)
4 安全バー
10,10A,10B モニタリング装置(監視手段)
12,12A,12B カメラ(撮像手段)
14 演算処理部(領域設定手段、判定手段)
16 スピーカ(報知手段)
18 表示部(報知手段)
20 センサ部
22 通信部
24A,24B 安全コーン
26 安全バー
28 遠隔モニタリング装置(遠隔監視手段)
30 バッテリー
32 盗難防止ワイヤー
100 モニタリングシステム
M 移動体
N ネットワーク
Z1〜Z3 危険ゾーン(領域)

Claims (6)

  1. 所定のエリア内に存在する監視対象物の周辺をモニタリングするシステムであって、
    監視対象物ごとにその近傍に設置され、視認可能な標識手段と、
    標識手段を視認できる場所に設置され、4πラジアンの立体角内の画像を取得する全天球型の撮像手段を備える監視手段と、
    撮像手段で取得された画像に基づいて標識手段の位置情報を取得するとともに、この位置情報に基づいて、対応する監視対象物の周辺に所定の形状の領域を設定する領域設定手段と、
    領域設定手段で設定された領域における所定の移動体の有無を判定する判定手段と、
    判定手段において領域に移動体が有ると判定された場合に、警報を報知する報知手段とを備えることを特徴とするモニタリングシステム。
  2. 領域設定手段で設定された領域には、対応する監視対象物に応じた属性が付与されており、報知手段は、移動体が有ると判定された領域に対応する属性に応じた警報を報知することを特徴とする請求項1に記載のモニタリングシステム。
  3. 監視手段は、所定の間隔だけ離隔した少なくとも2箇所に設置されることを特徴とする請求項1または2に記載のモニタリングシステム。
  4. 標識手段および監視手段の少なくとも一方は、移動可能に設置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のモニタリングシステム。
  5. 撮像手段で取得された画像を遠隔より監視可能な遠隔監視手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のモニタリングシステム。
  6. 所定のエリア内に存在する監視対象物の周辺をモニタリングする方法であって、
    監視対象物ごとにその近傍に標識手段を設置するステップと、
    標識手段を視認できる場所に、4πラジアンの立体角内の画像を取得する全天球型の撮像手段を備える監視手段を設置するステップと、
    撮像手段で取得された画像に基づいて標識手段の位置情報を取得するとともに、この位置情報に基づいて、対応する監視対象物の周辺に所定の形状の領域を設定するステップと、
    設定された領域における所定の移動体の有無を判定するステップと、
    領域に移動体が有ると判定された場合に、警報を報知するステップとを備えることを特徴とするモニタリング方法。
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