JP2018096651A - ライフル - Google Patents

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Abstract

【課題】
雷管突破の発生(雷管に孔が開くこと)を抑えるための機構を本体(ライフル)側に備えたライフルを提供する。
【解決手段】
引金21を引くと、撃鉄23が逆鉤22から外れて遊底25内を前進し、薬室11内に収められた弾100の雷管104を撃針26が後方から打撃することにより、薬莢101内の火薬102を爆発させて弾丸103を前方に発射させる構造を有するライフルにおいて、撃針26自体又は撃針26に対して一体的に設けられた撃針一体化部材に、当接部αを設けるとともに、撃針26とは別体からなる撃針周辺部材(遊底25)に、当接部αに当接するための当接部αを設け、撃針26が雷管104を打撃した直後に当接部αと当接部αとが互いに当接することにより、雷管104を打撃した直後の撃針26が打撃開始位置よりも後方に移動しないようにした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ライフルに関する。
一般的なライフルは、引金(トリガー)を引くと、撃鉄(ハンマー)が逆鉤(シア)から外れて遊底(ボルト)内を前進し、薬室(チャンバー)内に収められた弾(カートリッジ)の雷管(プライマー)を撃針(ファイアリングピン)が後方から打撃することにより、薬莢(カートリッジケース)内の火薬(パウダー)を爆発させて弾丸(ブリット)を前方に発射させる構造を有している。斯様な構造を有するライフルでは、火薬が爆発した際に薬莢内に生ずる高圧のガスが雷管から後方に噴き出す「雷管突破」と呼ばれる現象が生じ得る。雷管突破が発生すると、ライフルの機関部(レシーバー)等が損傷する虞があるだけでなく、ライフルの使用者の目等が傷つけられる虞もある。このため、ライフルにおいては、雷管突破対策が重要となっている。
雷管突破は、火薬の爆発力が強すぎて、雷管に孔が開く(より正確には、雷管における「カップ」と呼ばれる部分の底面部に孔が開く)ことが主な原因で発生すると考えられている。このため、雷管突破が発生してしまうのは、本体(ライフル)側の問題というよりも、弾側の問題と捉えられることが多く、雷管突破対策も、弾側に施されることが多い。例えば、特許文献1には、雷管に適用する起爆薬の成分に工夫を施すことにより、雷管突破を防止することが記載されている(同文献の段落0002等を参照。)。これに対し、ライフル側での雷管突破対策は、機関部を構成する各部品を、ユーザーが試行錯誤しながら調整する程度に留まっている。
ところで、特許文献2には、ライフルではなく、口径の大きな機関砲についてのものであるが、本体(機関砲)側に雷管突破対策を施すことが記載されている。特許文献2の機関砲は、同文献の図1に示されるように、撃針4に設けた鍔部22を、撃針4を保持する撃針保持孔30の縁部30aに当接させることで、撃針保持孔30をシール状態とし、雷管突破で生じたガスの後方への移動を防止するものとなっている。
特開2010−024065号公報 特開2001−124493号公報
しかし、特許文献1に記載された技術のように、弾側に施す雷管突破対策は、火薬の爆発力を抑えるものが殆どであるため、弾丸の飛翔距離が短くなる等、弾の性能を犠牲にすることに繋がりやすい。
また、特許文献2に記載された技術は、雷管突破により雷管の後方に噴き出したガスが撃鉄の案内孔まで達しないようにするものに過ぎず、雷管突破の発生自体(雷管に孔が開くこと)を抑止するものではない。このため、特許文献2の機関砲でも、撃針4の鍔部30aでシールされるよりも前側の部分には、変形等が生じる虞がある。この部分の変形は、命中精度があまり要求されない機関砲では、それ程大きな問題にならないと考えられるところ、高い命中精度が要求されるライフルでは、大きな問題となり得る。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、雷管突破の発生(雷管に孔が開くこと)を抑えるための機構を本体(ライフル)側に備えたライフルを提供するものである。
上記課題は、
引金を引くと、撃鉄が逆鉤から外れて遊底内を前進し、薬室内に収められた弾の雷管を撃針が後方から打撃することにより、薬莢内の火薬を爆発させて弾丸を前方に発射させる構造を有するライフルであって、
撃針自体又は撃針に対して一体的に設けられた撃針一体化部材に、当接部αが設けられ、
撃針とは別体からなる撃針周辺部材に、当接部αに当接するための当接部αが設けられ、
撃針が雷管を打撃した直後に当接部αと当接部αとが互いに当接することにより、雷管を打撃した直後の撃針が打撃開始位置よりも後方に移動しないようにしたことを特徴とするライフル
を提供することによって解決される。
ここで、「打撃開始位置」とは、雷管に向かって前進する撃針の前端が雷管の後面(通常、「カップ」と呼ばれる部分の後面)に対して当接し始める位置(撃針が雷管に対して初めて当接する位置)のことを云う。後述するように、雷管突破は、雷管が火薬の爆発力に耐えきれなくなって大きく変形することで発生すると考えられるところ、本発明のライフルのように、雷管を打撃した直後の撃針が、この打撃開始位置までしか後退しないようにすることによって、雷管突破の発生(雷管に孔が開くこと)を抑えることが可能になる。また、本発明では、雷管突破の発生を防止する機構を本体(ライフル)側に設けることができる。このため、本発明のライフルでは、従来のライフルよりも、爆発力の強い火薬が充填された弾を使用することも可能になる。
雷管突破の発生原因と、本発明で雷管突破の発生を抑止できる理由とについて、より詳しく説明すると、以下の通りである。
[雷管突破の発生原因]
雷管を打撃するときの撃針は、打撃開始位置に達した後、前方の限界位置に達するまで前進を続けて、雷管の後面(カップの底面)に凹部(打撃痕)を形成する。このときに雷管に加えられた衝撃によって、雷管内の火薬(起爆薬)が点火して、薬莢内の火薬(発射薬)が爆発し、弾丸が発射される。前方の限界位置に達した撃針は、その反動や、撃針を後方に付勢しているバネの付勢力等によって、移動方向をそれまでと反転し、後方に移動するようになる。このときの雷管の後面部(カップの底面部)は、火薬の爆発の圧力によって後方に膨らもうとする。特に、雷管の後面部における上記の打撃痕が形成された箇所は、その周囲よりも薄肉になっているため、膨らみ等の変形が生じやすい状態となっている。雷管の後面部(特に、上記の打撃痕が形成された箇所)が、上記の変形に耐えきれなくなると、雷管に孔が開き、その孔から爆風が後方に噴き出すようになる。これが、雷管突破の発生原因であると推測される。
[本発明で雷管突破の発生を抑止できる理由]
本発明のライフルでは、上記のように、雷管を打撃した直後の撃針が打撃開始位置よりも後方に移動しないようにしている。このため、上記の「雷管突破の発生原因」の欄で述べたように、火薬の爆発の圧力によって雷管の後面部が後方に膨らもうとしても、当該後面部は、上記の打撃痕が形成されていなかったときにあった位置まで復帰したときには、撃針の前端によって支えられ、それ以降は後方へ変形することができない状態となる。換言すると、雷管の後面部は、火薬の爆発の圧力に耐えることができる状態となり、当該後面部に孔が開きにくい状態となる。これが、本発明で雷管突破の発生を防止できる理由であると推測される。
本発明のライフルにおいて、当接部αや当接部αを設ける具体的な箇所は、特に限定されないが、以下のように設けると好ましい。
第一に、
撃針を撃鉄とは別体として、撃鉄の前端部が撃針の後端部を打撃すると、撃針が遊底内を前方移動するようにした上で、
当接部αを、撃針に設けて、
当接部αを、遊底における撃針を収容する部分である撃針収容部に設ける
態様である。
以下においては、この態様のライフルを「第一実施態様のライフル」と呼ぶことがある。
第二に、
撃針を撃鉄に対して一体的に設けて、撃針と撃鉄とが一体となって遊底内を前方移動するようにし、
逆鉤を、
その前端側で撃鉄を掛止した状態に保つ撃鉄掛止位置と、
その後端側が上方に変位して、その前端側が下方に変位し、その前端側で撃鉄を掛止できなくなる撃鉄掛止解除位置と、
の間で揺動するようにした上で、
当接部αを、撃鉄に設けて、
当接部αを、逆鉤の後端側に設ける
態様である。
以下においては、この態様のライフルを「第二実施態様のライフル」と呼ぶことがある。
第一実施態様のライフルは、雷管の打撃を行う撃針の助走距離を長く確保できるというメリットがあり、第二実施態様のライフルは、可動部品の数を削減できるというメリットがある。
以上のように、本発明によって、雷管突破の発生(雷管に孔が開くこと)を抑えるための機構を本体(ライフル)側に備えたライフルを提供することが可能になる。
ライフルの全体を示した側面図である。 第一実施態様のライフルにおける機関部周辺の内部構造を示した断面図であって、引金が引かれる前の状態を示した図である。 第一実施態様のライフルにおける機関部周辺の内部構造を示した断面図であって、撃針が雷管を打撃し始めた状態を示した図である。 第一実施態様のライフルにおける機関部周辺の内部構造を示した断面図であって、雷管を打撃した撃針が打撃開始位置まで後退した状態を示した図である。 第二実施態様のライフルにおける機関部周辺の内部構造を示した断面図であって、引金が引かれる前の状態を示した図である。 第二実施態様のライフルにおける機関部周辺の内部構造を示した断面図であって、撃針が雷管を打撃し始めた状態を示した図である。 第二実施態様のライフルにおける機関部周辺の内部構造を示した断面図であって、雷管を打撃した撃針が打撃開始位置まで後退した状態を示した図である。
本発明のライフルの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。
図1は、ライフルの全体を示した側面図である。本実施態様のライフルは、図1に示すように、銃身(バレル)10と、機関部(レシーバー)20と、用心金(トリガーガード)30と、銃把(グリップ)40と、銃床(ストック)50とを備えたものとなっている。機関部20には、引金(トリガー21)が設けられている。本実施態様のライフルにおいては、銃床50を、銃身10の中間部付近(一般的なライフルで先台(フォアハンド)と呼ばれる部分付近)まで延在して設けており、銃身10が、機関部20だけでなく、銃床50にも支持されるようにしている。このため、弾丸発射時の銃身10の安定性を高めて、命中精度を高めやすい構造となっている。
本発明のライフルは、上述した「雷管突破」と呼ばれる現象の発生を防止するための機構(以下「雷管突破防止機構」と呼ぶことがある。)を備えたものとなっている。以下においては、雷管突破防止機構における具体的な構造の異なる2つの実施態様(上記の「第一実施態様のライフル」に係る実施態様と、上記の「第二実施態様のライフル」に係る実施態様)を例に挙げて、本発明のライフルを説明する。しかし、本発明のライフルの技術的範囲は、これらの実施態様に限定されることなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更を施すことができる。
1.第一実施態様のライフル
まず、第一実施態様のライフルについて説明する。図2〜4は、第一実施態様のライフルにおける機関部20の周辺の内部構造を示した断面図であり、図2は、引金21が引かれる前の状態を、図3は、引金21が引かれて撃針26が雷管104を打撃し始めた状態を、図4は、雷管104を打撃した撃針26が打撃開始位置まで後退した状態を、それぞれ示している。
第一実施態様のライフルにおいて、機関部20は、図2に示すように、指で引くための引金(トリガ)21と、引金21を引くと動作する逆鉤(シア)22と、逆鉤22によって掛止される撃鉄(ハンマ)23と、撃鉄23を前方に付勢するコイルスプリング(撃鉄付勢手段)24と、撃鉄23を前後方向に移動可能な状態で収容した遊底(ボルト)25と、遊底25内における撃鉄23よりも前方に配された撃針(ファイアリングピン)26とを備えたものとなっている。銃身10の後端部には、弾(カートリッジ)100を込めるための薬室(チャンバー)11が設けられている。弾100は、薬莢(カートリッジケース)101と、薬莢101内に詰められた火薬(パウダー)102と、薬莢101の先端部に保持された弾丸(ブリット)103と、薬莢101の後端部に嵌め込まれた雷管(プライマー)104とで構成されている。第一実施態様のライフルにおいては、引金21と逆鉤22とが一体化されている一方、撃鉄23と撃針26とは別体となっている。
第一実施態様のライフルは、図2に示す状態から、引金21を引くと、図3に示すように、撃鉄23が逆鉤22から外れて遊底25内を前進し、撃鉄23の前端部で撃針26の後端部が打撃される構造となっている。撃針26は、撃鉄23によって打撃されると、前方に移動し、その前端部で雷管104の後面(カップ104aの後面)を打撃(押圧)する。これにより、雷管104のカップ104a(図2)が前方に凹むように変形し、カップ104aの前面側に塗布された起爆薬104b(図2)が、カップ104aと発火金(アンビル)104c(図2)とで押圧されて発火し、薬莢101内の火薬102が爆発する。この爆発により、薬莢101内の圧力が増大し、弾丸103が発射される。
このとき、雷管104を打撃した直後の撃針26が打撃開始位置(撃針26の前端が雷管104の後面に対して当接し始める位置。第一実施態様のライフルでは、図2において撃針26が位置する位置に一致する。)よりも後方に移動すると、雷管突破が生じる虞がある。この点、第一実施態様のライフルにおいては、図4に示すように、撃針26に、当接部αを設けるとともに、遊底25(撃針周辺部材)に当接部αを設け、撃針26が雷管104を打撃した直後に当接部αと当接部αとが互いに当接することにより、雷管104を打撃した直後の撃針26が打撃開始位置よりも後方に移動しないようにしている。
具体的には、撃針26を、雷管104を打撃するための前側軸部26aと、前側軸部26aの後方に設けられた後側軸部26bと、前側軸部26aと後側軸部26bとの接続部分から外方に突出して設けられたフランジ部26cとで構成し、フランジ部26cの後面が当接部αとなるようにするとともに、遊底25の内部空間(撃鉄23が前後方向に移動する空間)における前端部付近(撃針26を収容する部分付近)に、内側に突出するフランジ部25aを設け、フランジ部25aの前面が当接部αとなるようにしており、撃針26が図4に示す位置から後退しようとしても、当接部α(フランジ部26cの後面)と当接部α(フランジ部25aの前面)とが当接し、撃針26が後退しないようになっている。
撃針26の前側軸部26aの長さは、それが前方の限界位置(第一実施態様のライフルにおいては、図3に示すように、撃針26におけるフランジ部26cの前端面(当接部β)が遊底25における前壁部の後端面(当接部β)に当接したときの位置)に達したときに、起爆薬104b(図2)が発火するように雷管104の後端面を変形させることができる程度(図3に示す、遊底25における前壁部25bの前端面(弾100の後端面に当接させる面)から撃針26における前端面までの距離Lが0.1〜1.5mmとなる程度)とされる。この条件を満たした上で、図4に示すように、当接部αと当接部αとが当接したとき(撃針26が打撃開始位置まで後退したとき)に、撃針26の前端面が、遊底25の前壁部25bの前端面から後方にならない(撃針26の前端面が遊底25の前壁部25bの前端面と略面一になる)ように設定される。
これにより、火薬102の爆発の圧力によって、雷管104の後面部が図4に示す状態から後方に膨らもうとしても、当該後面部を撃針26の前端面によって支えて、それ以上は後方へ変形しないようにすることが可能となっている。したがって、雷管突破を防止することができるようになっている。
2.第二実施態様のライフル
続いて、第二実施態様のライフルについて説明する。図5〜7は、第二実施態様のライフルにおける機関部20の周辺の内部構造を示した断面図であり、図5は、引金21が引かれる前の状態を、図6は、引金21が引かれて撃針26が雷管104を打撃し始めた状態を、図7は、雷管104を打撃した撃針26が打撃開始位置まで後退した状態を、それぞれ示している。第二実施態様のライフルについては、主に、第一実施態様のライフルと異なる部分について説明し、第一実施態様のライフルと共通する部分については説明を割愛する。
第一実施態様のライフルにおいては、引金21と逆鉤22とが一体化されて、撃鉄23と撃針26とが別体となった構造を有していたが、第二実施態様のライフルにおいては、図5に示すように、引金21と逆鉤22とが別体とされる一方、撃鉄23と撃針26とが一体化された構造を有している。逆鉤22は、支軸22aを介して機関部20に支持されている。このため、逆鉤22は、点P(支軸22aの中心)を中心として、図5に示す撃鉄掛止位置と、図6に示す撃鉄掛止解除位置との間で揺動することが可能となっている。逆鉤22の前端側上部には、前側突起22bが設けられており、逆鉤22の後端側上部には、後側突起22cが設けられている。また、撃鉄23には、逆鉤22の前側突起22bに掛止するための前側突起23bと、逆鉤22の後側突起22cに掛止するための後側突起23cが設けられている。
第二実施態様のライフルは、引金21を引く前の図5に示す状態(逆鉤22が撃鉄掛止位置にある状態)においては、撃針23の前側突起23bの前端面(当接部γ)が、逆鉤22の前側突起22bの後端面(当接部γ)に掛止されて、撃針23が前方に移動できない状態となっている。この状態から、引金21を引くと、逆鉤22が、図5に示す撃鉄掛止位置から図6に示す撃鉄掛止解除位置へと移動(揺動)する。逆鉤22が撃針係止解除位置になると、逆鉤22の後端側が上方に変位する一方で、逆鉤22の前端側が下方に変位し、その前側突起22bの後端面(当接部γ)で撃鉄23の前側突起23bの前端面(当接部γ)を掛止できない状態となる。
このため、撃鉄23は、コイルスプリング24(撃鉄付勢手段)の付勢力により、前方へ移動できる状態となる。撃鉄23の前端部には、既に述べた通り、撃針26が一体化されているため、撃針26も、撃鉄23とともに移動するようになる。この撃針26の前端面により、雷管104の後面(カップ104aの後面)が打撃(押圧)され、雷管104のカップ104a(図6)が前方に凹むように変形し、カップ104aの前面側に塗布された起爆薬104b(図5)が、カップ104aと発火金(アンビル)104c(図5)とで押圧されて発火し、薬莢101内の火薬102が爆発する。この爆発により、薬莢101内の圧力が増大し、弾丸103が発射される。
このとき、雷管104を打撃した直後の撃針26が打撃開始位置(撃針26の前端が雷管104の後面に対して当接し始める位置。第二実施態様のライフルでは、図5において撃針26が位置する位置に一致する。)よりも後方に移動すると、雷管突破が生じる虞がある。この点、第二実施態様のライフルにおいては、図7に示すように、撃鉄23(撃針一体化部材)に、当接部αを設けるとともに、逆鉤22(撃針周辺部材)に当接部αを設け、撃針26が雷管104を打撃した直後に当接部αと当接部αとが互いに当接することにより、雷管104を打撃した直後の撃針26が打撃開始位置よりも後方に移動しないようにしている。
具体的には、撃鉄23の後側突起23cの後端面が当接部αとなるようにするとともに、逆鉤22の後側突起22cの前端面が当接部αとなるようにしており、撃針26が図7に示す位置から後退しようとしても、当接部α(後側突起23cの後端面)と当接部α(後側突起22cの前端面)とが当接し、撃針26が後退しないようになっている。撃針26の長さは、第一実施態様のライフルにおける前側軸部26aの長さと同様とされる。
これにより、火薬102の爆発の圧力によって、雷管104の後面部が図7に示す状態から後方に膨らもうとしても、当該後面部を撃針26の前端面によって支えて、それ以上は後方へ変形しないようにすることが可能となっている。したがって、雷管突破を防止することができるようになっている。
ところで、上記の構造を有するライフルにおいて、当接部αと当接部αとの当接範囲における下限点(図7における点P)が、逆鉤22の回転中心(図7における点P)よりも上側に位置していると、撃鉄23の当接部α(後側突起23cの後端面)から逆鉤22の当接部α(後側突起22cの前端面)に加えられる後向きの押圧力によって、逆鉤22が、同図において反時計回りに回動し、撃鉄23が図7に示す位置よりも後方に移動できるようになる虞がある。
このため、第二実施態様のライフルにおいては、図7に示すように、当接部αと当接部αとの当接範囲における下限点Pが、逆鉤22の回転中心Pよりも下側に位置するようにしている。これにより、撃鉄23の当接部α(後側突起23cの後端面)から逆鉤22の当接部α(後側突起22cの前端面)に後向きの押圧力が加えられても、逆鉤22が、反時計回りに回動しないようにして、撃鉄23が図7に示す位置よりも後方に移動できないようにすることが可能となっている。これにより、雷管突破の発生をより確実に防止することが可能となっている。
点Pから見て、点Pをどの程度下側に位置させるかは特に限定されないが、通常、0.5〜5mm程度、好ましくは、1〜3mm程度とされる。
10 銃身(バレル)
20 機関部(レシーバー)
21 引金(トリガー)
22 逆鉤(シア)
22a 支軸
22b 前側突起
22c 後側突起
23 撃鉄(ハンマ)
23b 前側突起
23c 後側突起
24 コイルスプリング(撃鉄付勢手段)
25 遊底(ボルト)
25a フランジ部
25b 前壁部
26 撃針(ファイアリングピン)
26a 前側軸部
26b 後側軸部
26c フランジ部
30 用心金(トリガーガード)
40 銃把(グリップ)
50 銃床(ストック)
100 弾(カートリッジ)
101 薬莢(カートリッジケース)
102 火薬(パウダー)
103 弾丸(ブリット)
104 雷管(プライマー)
104a カップ
104b 起爆薬
104c 発火金(アンビル)
α 当接部
α 当接部
β 当接部
β 当接部
γ 当接部
γ 当接部

Claims (3)

  1. 引金を引くと、撃鉄が逆鉤から外れて遊底内を前進し、薬室内に収められた弾の雷管を撃針が後方から打撃することにより、薬莢内の火薬を爆発させて弾丸を前方に発射させる構造を有するライフルであって、
    撃針自体又は撃針に対して一体的に設けられた撃針一体化部材に、当接部αが設けられ、
    撃針とは別体からなる撃針周辺部材に、当接部αに当接するための当接部αが設けられ、
    撃針が雷管を打撃した直後に当接部αと当接部αとが互いに当接することにより、雷管を打撃した直後の撃針が打撃開始位置よりも後方に移動しないようにしたことを特徴とするライフル。
  2. 撃針が撃鉄とは別体とされて、撃鉄の前端部が撃針の後端部を打撃すると、撃針が遊底内を前方移動するようにするとともに、
    当接部αが、撃針に設けられ、
    当接部αが、遊底における撃針を収容する部分である撃針収容部に設けられた
    請求項1記載のライフル。
  3. 撃針が撃鉄に対して一体的に設けられて、撃針と撃鉄とが一体となって遊底内を前方移動するようにし、
    逆鉤が、
    その前端側で撃鉄を掛止した状態に保つ撃鉄掛止位置と、
    その後端側が上方に変位して、その前端側が下方に変位し、その前端側で撃鉄を掛止できなくなる撃鉄掛止解除位置と、
    の間で揺動するようにする
    とともに、
    当接部αが、撃鉄に設けられ、
    当接部αが、逆鉤の後端側に設けられた
    請求項1記載のライフル。
JP2016243873A 2016-12-16 2016-12-16 ライフル Active JP6129397B1 (ja)

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