JP2018096342A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】対流熱損失の低減に加えて、輻射熱損失も効果的に低減することができる内燃機関を提供する。
【解決手段】
内燃機関の燃焼室20に臨む壁面の少なくとも一部に断熱膜36が形成されている。その断熱膜36は、熱伝導率が0.6W/mK以下であり、体積比熱が1500kJ/mK以下であり、膜厚が40μm〜150μmの範囲内の厚さである。また、断熱膜36の表面には、燃焼ガスから輻射される光を反射するための反射層38が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関に関し、特に、内燃機関の燃焼室に臨む壁面の少なくとも一部に断熱膜が形成された内燃機関に関する。
内燃機関の燃焼室において、燃焼ガスから燃焼室壁面に逃げる熱損失は、気流(タンブル、スワール、スキッシュ等)や筒内に直接噴射した燃料の噴霧流に起因する対流熱損失と、燃焼ガス若しくは火炎からの輻射に起因する輻射熱損失がある。
従来から、対流熱損失を低減するために、内燃機関の燃焼室に臨む壁面の少なくとも一部を断熱する技術が提案されている(非特許文献1)。非特許文献1においては、ピストン頂面部を厚さ5mmのセラミックで形成している。これによって、燃焼室内の燃焼ガスから燃焼室構成部品への熱伝達量を低減することを狙っている。
また、輻射熱損失を低減するために、内燃機関の燃焼室に臨む壁面の少なくとも一部に鏡面層を形成する技術が提案されている(特許文献1)。特許文献1では、ピストンヘッド部の燃焼室側の壁面(ピストン頂面)に鏡面層を形成することによって、燃焼ガスが有する赤外線を鏡面層で反射させ、赤外線を燃焼室内に封じ込め、輻射熱による燃焼室壁面からの熱の逃げを防止している。
また、内燃機関に関する技術として、ピストン頂面において、燃焼生成物のすすや、燃料の燃え残り、潤滑油が元になって生成されるデポジットを抑止する技術が開示されている(特許文献2)。
特開平2−123255号公報 特開平11−193721号公報
Gerhard Woschni他, "Heat Insulation of Combustion Chamber Walls - A Measure to Decrease the Fuel Consumption of I.C. Engines?", SAE Paper 870339, Society of Automotive Engineers, 1987
内燃機関の燃焼室に臨む壁面、例えば、ピストン頂面にデポジットが堆積すると、輻射熱はデポジットの層(以下、デポジット層と言う)で吸収され、特許文献1のようにピストン頂面に鏡面層を設けても輻射熱の反射量は著しく低下してしまう。また、デポジット層を透過した後に、鏡面層によって反射された輻射熱もデポジット層を再通過する際に再吸収されるため、結果として、輻射熱損失を低減することがほとんどできない。
特許文献1には、ピストン頂面において鏡面層の下に断熱材(断熱膜)を配置した例も開示されており、この例の場合、断熱膜はピストン頂面の温度を高めデポジットの堆積を抑制する効果があると考えられる。断熱膜として通常良く用いられるセラミック層を形成すると仮定すると、ピストン頂面の表面温度が常時高温になるため、デポジットを焼き切って輻射熱の反射による熱損失低減効果を得ることはできる。しかし、表面温度が常時高温になることによる出力低下や排気ガスの悪化という欠点が大きくなり、熱損失低減の利点が帳消しになってしまう恐れがある。
従って、燃焼室に臨む壁面(ピストン頂面など)に従来の鏡面層と断熱膜とを形成したとしても、輻射熱損失の低減効果を期待通りに得ることができない。
そこで、本発明は、対流熱損失の低減に加えて、輻射熱損失も効果的に低減することができる内燃機関を提供することを目的する。
本発明の内燃機関は、燃焼室に臨む壁面の少なくとも一部に断熱膜が形成されてなる内燃機関であって、前記断熱膜は、熱伝導率が0.6W/mK以下であり、体積比熱が1500kJ/mK以下であり、膜厚が40μm〜150μmの範囲内の厚さであり、前記断熱膜の表面には、燃焼ガスから輻射される光を反射するための反射層が設けられている。
また、本発明の内燃機関において、前記断熱膜は、熱伝導率が0.1〜0.3W/mKの範囲にあり、体積比熱が100〜900kJ/mKの範囲にある、としても好適である。
また、本発明の内燃機関において、前記断熱膜は、前記断熱膜が形成されている壁面上に堆積したデポジットを、吸気行程時には焼き切らず、燃焼行程時に焼き切る、としても好適である。
また、本発明の内燃機関において、前記反射層は、Cu、Al、Pt、Auの少なくとも一種を含んで形成されている、としても好適である。
また、本発明の内燃機関において、前記断熱膜は、シリカ、又は、アルミナを主成分とする物質からなる、としても好適である。
また、本発明の内燃機関において、前記断熱膜の気孔率が70%よりも高い、としても好適である。
本発明によれば、断熱膜が燃焼ガス温度に追従するにように表面温度が変化する低熱伝導率かつ低熱容量の薄膜である為、対流熱損失を低減できると共に、断熱膜が、吸気行程時は低温になり、燃焼行程時は高温になってデポジットを焼き切り反射層を露出させるので、効果的に輻射熱損失を低減することができる。
本発明の実施形態における内燃機関の概略構成を示す図である。 ピストンのピストン頂面付近を拡大した断面図である。 デポジット及び反射層の有無を変更した各ピストン頂面付近の構成を示す断面図である。 デポジット及び反射層の反射率と、吸収率と、透過率との一例を示す図である。 デポジット及び反射層の有無を変更した各ピストン頂面における輻射熱の吸収割合を示す図である。 クランク角に対するガス温度と燃焼室壁面温度との遷移の一例を示す図である。 各物質の熱伝導率及び体積比熱と、本発明の実施形態で要求される断熱膜の熱伝導率及び体積比熱の範囲とを示す図である。 異なる熱物性を有する各々の物質の熱伝導率と体積比熱とを示す図である。 異なる熱物性を有する各々の物質を断熱膜に用いた場合の各々の断熱膜(ピストン頂面)の燃焼時最高温度の一例を示す図である。 断熱膜の膜厚の違いに応じた膜表面最高温度の一例を示す図である。 断熱膜の構成例を示す図である。 断熱膜の他の構成例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関10の概略構成を示す図であり、シリンダ16の軸線方向と直交する方向から見た内部構成の概略を示す。本実施形態に係る内燃機関10は、例えばガソリンエンジンにより構成され、点火栓34により燃焼室20内の混合気に火花点火して火炎伝播燃焼させるものである。
内燃機関(例えばガソリンエンジン)10は、シリンダブロック12及びシリンダヘッド14を備え、シリンダブロック12及びシリンダヘッド14によりシリンダ16が形成されている。シリンダ16内には、その軸線方向に往復運動するピストン18が収容されている。ピストン18の頂面18a、シリンダブロック12の内壁面12a、及びシリンダヘッド14の下面14aに囲まれた空間が燃焼室20である。
シリンダヘッド14には、燃焼室20に連通する吸気ポート22、及び、燃焼室20に連通する排気ポート24が形成されている。さらに、吸気ポート22と燃焼室20との境界を開閉する吸気弁26、及び排気ポート24と燃焼室20との境界を開閉する排気弁28が設けられている。吸気ポート22には燃料噴射弁32が設置されており、燃料噴射弁32から吸気ポート22内に燃料(例えばガソリン等の炭化水素系燃料)が噴射され、吸気行程にて燃料と空気の混合気がシリンダ16内に導入される。
シリンダヘッド14には、点火栓34(点火プラグ)がその火花放電部分を燃焼室20内のほぼ中央部に臨ませて配置されており、点火時期にて点火栓34の火花放電により燃焼室20内の混合気に点火することで、燃焼室20内の混合気を火炎伝播燃焼させる。燃焼室20内の燃焼ガスは、排気行程にて排気ポート24へ排出される。シリンダブロック12には、冷却水ジャケット30が形成されており、冷却水ジャケット30に冷却水が供給されることで、内燃機関10の冷却が行われる。
本実施形態では、燃焼室20を形成する母材の少なくとも一部の、燃焼室20内に臨む(面する)壁面上に、燃焼室20内の燃焼ガスから母材への伝熱を抑制するための断熱膜36が形成されている。換言すれば、燃焼室20に臨む壁面の少なくとも一部に断熱膜36が形成されている。また、断熱膜36の(燃焼室20側の)表面には、可視光から赤外線までの波長範囲(400nm〜1mm程度)の光に対して高い反射率を有する反射層38が設けられている。
ここで、燃焼室20を形成する母材として、シリンダブロック(シリンダライナ)12、シリンダヘッド14、ピストン18、吸気弁26、及び排気弁28を挙げることができる。そして、燃焼室20内に臨む壁面として、シリンダブロック内壁面(シリンダライナ内壁面)12a、シリンダヘッド下面14a、ピストン頂面18a、吸気弁底面(傘部底面)26a、及び排気弁底面(傘部底面)28aのいずれか1つ以上を挙げることができる。図1では、シリンダブロック内壁面12a、シリンダヘッド下面14a、ピストン頂面18a、吸気弁底面26a、及び排気弁底面28aの各々に断熱膜36と反射層38とを形成した例を示している。しかし、必ずしもそれら全てに断熱膜36と反射層38とを形成する必要はない。つまり、断熱膜36と反射層38とについては、シリンダブロック内壁面12a、シリンダヘッド下面14a、ピストン頂面18a、吸気弁底面26a、及び排気弁底面28aのいずれか1つ以上に形成することができる。
図2は、図1の点線で囲まれた領域(ピストン頂面18a付近)を拡大した図(断面図)である。前述したように、母材であるピストン18(ピストン母材18b)には、断熱膜36と反射層38とが形成されている。本実施形態の断熱膜36は、燃焼ガス温度に追従するにように表面温度が変化する低熱伝導率かつ低熱容量の薄膜である。本実施形態では、断熱膜36が形成された燃焼室壁面(ピストン頂面18a等)が内燃機関の燃焼行程時に高温になり、燃焼室壁面上に堆積したデポジット(燃焼生成物のすすや、燃料の燃え残り、潤滑油が元になって生成されるもの)を焼き切る。それにより、断熱膜36の表面にある反射層38が燃焼室20に露出し、燃焼室20内の燃焼ガスや火炎から輻射される輻射熱を反射層38で反射させることができる。よって、本実施形態の内燃機関は、輻射熱による燃焼室壁面からの熱の逃げを防止することができ、輻射熱損失を低減することができる。
本願発明者らは、デポジット及び反射層38の有無を変更した各ピストン頂面の構成において、輻射熱がピストン頂面で吸収される割合(吸収割合)を計算した。図3は、デポジット40及び反射層38の有無を変更した各ピストン頂面付近の構成を示す断面図である。構成Aは、ピストン母材18bに形成された断熱膜36の上に、反射層38が無く、デポジット40が堆積した構成である。構成Bは、ピストン母材18bに形成された断熱膜36の上に、反射層38が有り、デポジット40が堆積していない構成である。構成Cは、ピストン母材18bに形成された断熱膜36の上に、反射層38が有り、更にその上にデポジット40が堆積した構成である。
図4は、デポジット40及び反射層38の輻射熱に対する反射率と、吸収率と、透過率との一例を示す表である。図4に示すように、デポジットの輻射熱の吸収率は非常に高く、断熱膜36又は反射層38の上にデポジットが堆積した場合(図3の構成Aと構成B)には、輻射熱の多くがデポジットで吸収され、断熱膜36又は反射層38に到達する輻射熱は少量となることが分かる。また、図3の構成Cのように、反射層38がある場合には、デポジット40を透過した輻射熱が反射層38によって反射されることになるが、その輻射熱もデポジット40を再通過する際に再吸収されるため、燃焼室側へ反射する輻射熱は非常に少ない。一方で、図4に示すように、反射層38の輻射熱の吸収率は低く、輻射熱に対する反射率が非常に高い為、図3の構成Bのように、反射層38の上にデポジット40の堆積が無ければ、燃焼室側からの輻射熱の多くを燃焼室に向かって反射させることが可能である。なお、図4において、反射層38の吸収率が0となっているのは、反射層38の層厚が非常に薄いからである。
図5は、図3に示した各ピストン頂面の構成において、輻射熱がピストン頂面で吸収される割合(吸収割合)を計算した結果である。図5には、全輻射熱量を1とした場合の吸収割合が示されている。図5に示すように、構成Aや構成Cのようにピストン頂面にデポジットが堆積している場合には、ピストン頂面の輻射熱の吸収割合が非常に高くなる。よって、燃焼室側へ反射される輻射熱の量は非常に少ない。一方で、構成Bのように、デポジットの堆積が無く反射層38が燃焼室に露出している場合には、ピストン頂面の輻射熱の吸収割合が非常に低く、燃焼室側へ反射される輻射熱の量が非常に多くなる。図5では、構成Bの輻射熱の吸収割合は0.1であり、残りの0.9(=1.0−0.1)は燃焼室側へ反射されることになる。なお、構成Bは、デポジットの堆積が全く無く、反射層38の全体が燃焼室に露出している構成であるが、デポジットの堆積が少ない場合や反射層38の一部が燃焼室に露出している場合であっても、構成Bほどではないが、多くの輻射熱を燃焼室側へ反射させることができる。
このように、燃焼室側へ輻射熱を反射させ、輻射熱損失を低減する為には、燃焼室壁面上のデポジットを排除する又は少なくすることが重要である。本実施形態の内燃機関は、燃焼行程時に燃焼室壁面上のデポジットを焼き切り排除する又は少なくする為、輻射熱損失を低減することが可能となっている。なお、後述するように、燃焼室壁面の温度は吸気行程時は低温となり、出力低下や排気ガスの悪化が防がれている。
燃焼室において燃焼ガスから燃焼室壁面に逃げる熱損失は、上記した輻射熱損失の他に、気流(タンブル、スワール、スキッシュ等)や筒内に直接噴射した燃料の噴霧流に起因する対流熱損失がある。対流熱損失(CQloss)については、燃焼室内の圧力やガス流に起因する熱伝達係数h[W/(m・K)]、燃焼室内の表面積A[m]、燃焼室内のガス温度Tg[K]、及び燃焼室の壁面温度Twall[K]を用いて、以下の(数1)式で表すことができる。
CQloss=A×h×(Tg−Twall) (数1)
内燃機関のサイクルにおいては、燃焼室内のガス温度Tgが時々刻々変化するが、本実施形態の断熱膜36は低熱伝導率かつ低熱容量の薄膜である為、断熱膜36が形成された燃焼室壁面の壁面温度Twallを、燃焼室内のガス温度Tgに追従させるよう時々刻々変化させることができる。よって、数(1)式における(Tg−Twall)の値を小さくすることができ、対流熱損失(CQloss)を低減することができる。なお、対流熱損失を低減させる際には、吸気行程での燃焼室壁面温度Twallの上昇を抑えつつ、1サイクルにおける燃焼室壁面温度Twallの変動幅(スイング幅)ΔTを増加させることが好ましい。吸気行程での燃焼室壁面温度Twallの上昇を抑える理由は、吸気行程時に燃焼室の壁面温度が高くなってしまうと、壁面からガスへ伝わる熱量が増加し、燃焼室内ガスの加熱量が増加し、充填効率が低下して出力が低下しやすくなる為である。また、排気ガスの悪化が起こる為である。
図6は、クランク角(圧縮上死点が0°)に対するガス温度と燃焼室壁面温度との遷移の一例を示す図である。図6では、一点鎖線がガス温度を、二点鎖線が燃焼室壁を金属壁とした場合の壁面温度を、実線が燃焼室壁面に低熱伝導率かつ低熱容量の薄膜の断熱膜36を形成した場合の壁面温度を表している。図6の実線に示すように、本実施形態のような低熱伝導率かつ低熱容量の薄膜の断熱膜36を形成した壁面の壁面温度は、ガス温度に追従し、吸気行程での温度上昇が抑えられ、スイング幅ΔTを大きくすることができる。
なお、本実施形態の断熱膜36が形成された壁面の壁面温度は、吸気行程時は低温となる為、吸気行程時には壁面上に堆積したデポジットは焼き切られず、主に燃焼行程時に壁面上のデポジットが焼き切られる。
以上説明したように、本実施形態の内燃機関は、対流熱損失と輻射熱損失とを同時に低減することができるものである。燃焼ガスから燃焼室壁面への熱損失を低減すると、低減した分のエネルギーは燃焼室内の圧力上昇と燃焼ガス温度の温度上昇に分配される。圧力上昇はピストン仕事の増加を意味し、熱効率が向上する。また、燃焼ガス温度の上昇は、排気温度の増加、すなわち、排気エネルギーの増加を意味するため、ターボチャージャーを備えているエンジンであれば、過給機によって回収できるエネルギーが増えるため、総合的な熱効率が向上する。エンジンの熱効率が向上すると、車両上で同一トルクを得る場合に、必要な燃料消費量が減少するため、エンジンの燃費が改善することになる。
次に、本実施形態の断熱膜36の熱物性について説明する。本願発明者らは、対流熱損失と輻射熱損失とを同時に低減することができる断熱膜36の熱物性について検討した。そして、本願発明者らは、燃焼室壁面上に形成する断熱膜36としては、熱伝導率λが0.6W/mK以下で、単位体積あたりの熱容量(体積比熱)ρCが1500kJ/mK以下である熱物性を有する物質が適切である、ことを見い出した。また、断熱膜36の膜厚としては、40μm〜150μmの範囲内の厚さが適切である、ことを見い出した。本願発明者らの検討によると、断熱膜36の熱物性及び膜厚がこの範囲内に入っていれば、ガソリンエンジンを対象に、機関回転数が2000rpm、正味平均有効圧が1.0MPaの条件において、断熱膜36の表面温度が最大で400℃以上となり、燃焼室壁面上に堆積するデポジットの少なくとも過半数を焼き切ることができる。また、本願発明者らの検討によると、熱伝導率λが0.3W/mK以下で、単位体積あたりの熱容量(体積比熱)ρCが900kJ/mK以下である熱物性を有する物質からなる断熱膜36であれば、同じ条件において、断熱膜36の表面温度が最大で550℃以上となり、ほぼ全てのデポジットを焼いて付着を抑制することができる。
図7は、各物質の熱伝導率及び体積比熱と、本実施形態における断熱膜36の熱伝導率及び体積比熱の範囲とを示すグラフである。図7において、点線で囲まれた範囲が、熱伝導率λが0.6W/mK以下、かつ、体積比熱ρCが1500kJ/mK以下の範囲であり、本実施形態における断熱膜36の熱物性の範囲である。また、図7において、一点鎖線で囲まれた範囲が、熱伝導率λが0.3W/mK以下、かつ、体積比熱ρCが900kJ/mK以下の範囲であり、ほぼ全てのデポジットを焼き切ることができる断熱膜36の熱物性の範囲である。なお、図7のグラフにおいて、右に向かう程、すなわち、体積比熱が大きくなる程、物質の信頼性(耐久性)が高くなる。
図8は、互いに異なる物質0〜物質2の熱伝導率及び体積比熱を示す表である。図7のグラフには、図8に示された物質0〜物質2の各々の熱伝導率及び体積比熱に応じた位置に目印(★など)がプロットされ、その目印には「物質0」〜「物質2」が付記されている。図7に示すように、物質0はジルコニアであり、本実施形態における断熱膜36の熱物性(熱伝導率及び体積比熱)の範囲には入らない物質であり、物質1及び物質2は本実施形態における断熱膜36の熱物性の範囲に入る物質である。
図9は、図8に示された各々の物質(物質0〜物質2)を断熱膜36としてピストン頂面に形成した場合の各々のピストン頂面の燃焼時最高温度を示すグラフである。図9は、ガソリンエンジンで、機関回転数が2000rpm、正味平均有効圧が1.0MPaの条件におけるピストン頂面の温度である。図9に示すように、物質0〜物質2の吸気行程時の温度は200℃程度でほぼ同じであるが、燃焼時最高温度は各物質で異なる。熱伝達率と体積比熱とが高い(熱伝導率λが0.6W/mK以下、かつ、体積比熱ρCが1500kJ/mK以下の要件を満たさない)物質0は燃焼時最高温度が400℃に到達せず、燃焼室壁面上に堆積するデポジットを十分に焼くことができない。一方で、熱伝導率λが0.6W/mK以下、かつ、体積比熱ρCが1500kJ/mK以下の要件を満たす物質1及び物質2は、燃焼時最高温度が400℃を超え550℃以上になり、燃焼室壁面上のデポジットのほぼ全てを焼くことができる。よって、断熱膜36の表面にある反射層38が燃焼室内に露出し、反射層38が燃焼ガスからの輻射熱を反射させ、輻射熱損失を低減することができる。なお、図9には図示されていないが、熱伝導率λが0.3(W/mK)<熱伝導率λ≦0.6(W/mK)、かつ、体積比熱ρCが900(kJ/mK)<体積比熱ρC≦1500(kJ/mK)の熱物性を有する物質であれば、燃焼時最高温度が400℃以上になり、燃焼室壁面上のデポジットの過半数を焼くことができる。よって、断熱膜36の表面にある反射層38の一部が燃焼室内に露出し、又は、デポジットの層が非常に薄くなり、デポジットにおける輻射熱の吸収率が大幅に低減されることになるため、反射層38により輻射熱を反射させる効果が発現され、輻射熱損失を低減することができる。
なお、前述したように、体積比熱が大きくなる程、物質の信頼性(耐久性)が高くなる。そこで、信頼性(耐久性)が低い物質を排除し、本実施形態における断熱膜36の体積比熱の範囲を、例えば、100〜900kJ/mK、又は、100〜1500kJ/mKとしても良い。このようにすることで、対流熱損失と輻射熱損失との低減に加えて、信頼性(耐久性)が確保された断熱膜36とすることができる。また、本実施形態における断熱膜36の熱伝導率の範囲を、例えば、0.1〜0.3W/mK、又は、0.1〜0.6W/mKとしても良い。
図9にはガソリンエンジンでの燃焼時最高温度が示されているが、ディーゼルエンジンの場合には、燃焼時最高温度は、図9に示されている温度よりさらに高くなる。換言すれば、同じ熱物性の断熱膜36であっても、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも、断熱膜36の表面温度が高くなる。これは、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて、シリンダ内の気流が強く、かつ圧縮比が高いためガスから燃焼室壁への熱の移動しやすさを示す伝達率が2〜3倍高く、燃焼ガスから燃焼室壁面に移動する熱量が大きくなり、スイング幅ΔTが大きくなるからである。
図10は、熱伝導率λが0.3W/mK、かつ、体積比熱ρCが900kJ/mKの物質からなる断熱膜36における、膜厚の違いに応じた膜表面最高温度を示すグラフである。図10に示すように、膜の厚さが薄すぎる(例えば、膜厚が40μm未満である)場合には十分なスイング幅ΔTが得られず、膜表面最高温度が550℃(デポジットをほぼ全て焼くことができる温度)に到達しない。一方、膜の厚さが厚すぎる(例えば、膜厚が150μmよりも厚い)場合には、吸気行程時に断熱膜36の表面温度(壁面温度)が高温になり易くなり(吸気加熱が起こり易くなり)、出力低下等の性能悪化に至る。そこで、断熱膜36の膜厚は、40μm〜150μmの範囲内の厚さが適切である。なお、図10では、熱伝導率λが0.3W/mK、かつ、体積比熱ρCが900kJ/mKの熱物性を有する断熱膜36について示したが、それ以外の熱物性を有する断熱膜36においても同様である。すなわち、例えば、熱伝導率λが0.6W/mK、かつ、体積比熱ρCが1500kJ/mKの物質からなる断熱膜36においても、膜厚は40μm〜150μmの範囲内の厚さが適切であり、この膜厚であれば膜表面最高温度が400℃に達しデポジットの過半数を焼き切ることができると共に、吸気加熱を抑制することができる。
次に、本実施形態の断熱膜36の構成について説明する。図11は、本実施形態の断熱膜36の構成例を示す図であり、断熱膜36として多孔質陽極酸化皮膜36a(アルミナ(Al))が示されている。多孔質陽極酸化皮膜36aは、母材(例えばピストン母材18b)のアルミニウム合金を電解液中で電荷をかけて酸化させ、中央に孔の空いた柱上のアルミナ(Al)がアルミニウム表面から膜の厚さ方向に多数成長することで、形成されている。また、図11の多孔質陽極酸化皮膜36aには、膜内部の空隙51の量を増やし、かつ熱および応力への耐久性を高めるために膜表面にシリカ(SiO)50が充填されている。これにより、多孔質陽極酸化皮膜36aの気孔率は70%よりも高くなっている。
図12は、本実施形態の断熱膜36の他の構成例を示す図である。図12の断熱膜36は、中空体52と低熱伝導率のバインダ54とにより構成され、母材(例えばピストン母材18b)上に形成されている。中空体52の材料は例えばシリカやアルミナであり、バインダ54の材料は例えば水ガラスである。図12の断熱膜36も、気孔率は70%よりも高くなるように構成されている。
次に、本実施形態の反射層38について説明する。前述したように、本実施形態の反射層38は、可視光から赤外線までの波長範囲(400nm〜1mm程度)の光に対して高い反射率を有する。これにより、燃焼ガスが有する赤外線、すなわち、輻射熱を反射層38で反射させることができる。
反射層38は、例えば、断熱膜36の表面を研磨して鏡面化することで形成することができる。また、反射層38は、例えば、スパッタ等の表面処理技術を用いて、1μm以下の金属層を形成することにより設けられても良い。この場合には、金属層の金属として、Cu(銅)、Al(アルミニウム)、Pt(白金)、Au(金)を挙げることができる。Pt(白金)やAu(金)の金属層を設ければ、非常に高い反射率を持った反射層38となり、例えば、図4に示した反射層38の反射率(0.80)を、0.90以上にまで高めることができる。
また、反射層38は、例えば、図12を用いて説明したバインダ54に金属粉を混ぜ込むことで、形成されても良い。この場合には、金属粉の金属として、上記した表面処理の場合と同様に、Cu(銅)、Al(アルミニウム)、Pt(白金)、Au(金)を挙げることができる。また、上記した表面処理の場合と同様に、Pt(白金)やAu(金)を用いれば高い反射率が得られる。
また、反射層38は、例えば、屈折率の異なる積層膜を形成することで、選択した特定の波長の反射率を高めるように設けられても良い。
以上説明したように、本実施形態の内燃機関は、断熱膜36が低熱伝導率かつ低熱容量の薄膜である為、断熱膜36が形成された壁面の壁面温度が燃焼ガス温度に追従するにように変化する。よって、対流熱損失を低減することができる。また、断熱膜36の表面温度(壁面温度)は、吸気行程時には低温となるため、出力低下や排気ガスの悪化を抑制することができる。また、本実施形態の内燃機関は、断熱膜36の表面温度(壁面温度)が燃焼行程時に高温になり、堆積したデポジットを焼き切り、断熱膜36の表面にある反射層38を燃焼室に露出させ、燃焼室内の燃焼ガスや火炎から輻射される輻射熱を反射層38で反射させることができる。よって、輻射熱損失も効果的に低減することができる。
なお、内燃機関を搭載した車両が、市街地などで低速・低負荷で運転され続けている場合には、断熱膜36の表面温度(壁面温度)が上昇せず、壁面上のデポジットを十分に焼くことができずにデポジットが堆積してしまうことも考えられる。そこで、デポジットの堆積を防止する目的で、定期的に高負荷での運転がされることで、断熱膜36の表面温度を上昇させ、デポジットを除去するようにしても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 内燃機関、12 シリンダブロック、12a シリンダブロック内壁面、14 シリンダヘッド、14a シリンダヘッド壁面、16 シリンダ、18 ピストン、18a ピストン頂面、18b ピストン母材、20 燃焼室、22 吸気ポート、24 排気ポート、26 吸気弁、26a 吸気弁底面、28 排気弁、28a 排気弁底面、30 冷却水ジャケット、32 燃料噴射弁、34 点火栓、36 断熱膜、36a 多孔質陽極酸化皮膜、38 反射層、40 デポジット、50 シリカ、51 空隙、52 中空体、54 バインダ。

Claims (6)

  1. 燃焼室に臨む壁面の少なくとも一部に断熱膜が形成されてなる内燃機関であって、
    前記断熱膜は、熱伝導率が0.6W/mK以下であり、体積比熱が1500kJ/mK以下であり、膜厚が40μm〜150μmの範囲内の厚さであり、
    前記断熱膜の表面には、燃焼ガスから輻射される光を反射するための反射層が設けられている、
    内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関において、
    前記断熱膜は、熱伝導率が0.1〜0.3W/mKの範囲にあり、体積比熱が100〜900kJ/mKの範囲にある、
    内燃機関。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関において、
    前記断熱膜は、前記断熱膜が形成されている壁面上に堆積したデポジットを、吸気行程時には焼き切らず、燃焼行程時に焼き切る、
    内燃機関。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関において、
    前記反射層は、Cu、Al、Pt、Auの少なくとも一種を含んで形成されている、
    内燃機関。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の内燃機関において、
    前記断熱膜は、シリカ、又は、アルミナを主成分とする物質からなる、
    内燃機関。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の内燃機関において、
    前記断熱膜の気孔率が70%よりも高い、
    内燃機関。
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