JP2018096088A - 取水設備及びその使用方法 - Google Patents

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勝浩 佐古
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Hirotaka Inoue
博登 井上
龍太郎 安達
Ryutaro Adachi
龍太郎 安達
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Abstract

【課題】簡便な構成で安価であり、既設の取水設備に対しても適用が可能な、取水を継続しつつスクリーンに付着する塵芥を除去可能な取水設備及びその使用方法を提供する。
【解決手段】取水口21a、21bを2以上有する水路11と、前記取水口21a、12bそれぞれに設置され塵芥を捕捉するスクリーン31a、31bと、前記各スクリーン31a、31bの下流側に配置され膨張しスクリーン31a、31bが配置された第1取水部17a、第2取水部17bを閉鎖可能な閉鎖手段40と、を有し、1以上の取水口21a、21bからの取水を継続し、他の取水口21a、21bからの取水を停止可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、河川等から水を取り込む取水口を備える取水設備に関し、特に取水口を2以上備える取水設備及びその使用方法に関する。
河川やダムの取水口にはスクリーンが設置され、導水路への塵芥の流入を防いでいる。通常、スクリーンに付着する塵芥は、併設された除塵機あるいは重機、人力などにより定期的に除去される。水位平常時は前記方法で対応可能であるが、スクリーンの天端が水没するような状況下では除塵機等を使用できない。このような場合には、スクリーンの下流側に位置する取水口ゲートを全閉とし、スクリーンにかかる水圧を無くし、付着した塵芥を流下させることで対応することも可能である(例えば特許文献1参照)。
取水口ゲートが1つしか設けられていない取水設備で特許文献1の方法を用いると、取水を継続することができないなどの支障が生じるため、取水口を2分割し、分割したそれぞれにスクリーン及び取水口ゲートを設置し、これを切換えながら運転する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
この他、取水を継続しつつスクリーンに付着する塵芥を取り除く方法として、スクリーンに可動スクリーンを使用し、水の流れに対するスクリーンの位置を変更し、付着した塵芥を流下させる方法(例えば特許文献3参照)、さらにはスクリーンに塵芥を付着させない方法として、スクリーンに水を噴射する方法もある(例えば特許文献4参照)。
特開2007−77624号公報 特開2005−200986号公報 特開2005−42509号公報 特開平7−207644号公報
特許文献3及び特許文献4の方法は、塵芥が連続的に多量に流下した場合には、塵芥不能となり取水できなくなる恐れがある。これに対して取水口を分割し、分割したそれぞれにスクリーン及び取水口ゲートを設置し、これを切換えながら運転する方法は、塵芥が連続的に多量に流下した場合であっても除塵、取水が可能である。しかしながらこのような方法を既存の取水設備に適用するには、取水口ゲートを新たに設置する等の大掛かりな工事が必要となる。また取水口の高さが7m以上もあるような水路に取水口ゲートを設置するには多大なコストがかかる。
本発明の目的は、簡便な構成で安価であり、既設の取水設備に対しても適用が可能な、取水を継続しつつスクリーンに付着する塵芥を除去可能な取水設備及びその使用方法を提供することである。
本発明は、取水口を2以上有する水路と、前記取水口それぞれに設置され塵芥を捕捉するスクリーンと、前記各スクリーンの下流側に配置され膨張しスクリーンが配置されたそれぞれの水路を閉鎖可能な閉鎖手段と、を有し、1以上の取水口からの取水を継続し、他の取水口からの取水を停止可能なことを特徴とする取水設備である。
本発明の取水設備において、前記閉鎖手段は、流体が充填されると膨張し、充填された流体が排出されると収縮する閉鎖体と、前記閉鎖体に前記流体を供給し、また前記閉鎖体に充填された前記流体を排出させる流体供給排出手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明の取水設備において、前記各水路を塞ぐ前記閉鎖体は、2以上の閉鎖体で構成され、さらに前記2以上の閉鎖体のそれぞれについて膨張方向を規制する膨張規制手段を備え、前記閉鎖体は、膨張したとき前記膨張規制手段により膨張方向が規制されることを特徴とする。
また本発明の取水設備において、さらに前記閉鎖体の膨張又は収縮を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
本発明は、前記取水設備の使用方法であって、前記取水口は、河川から水を取り込む取水口であり、1以上の取水口からの取水を継続し、他の取水口からの取水を前記閉鎖手段により水路を塞ぐことで停止させるステップと、取水を停止した前記取水口に設置された前記スクリーンに付着した塵芥を、河川の水流を利用して取り除くステップと、を含むことを特徴とする取水設備の使用方法である。
本発明によれば、簡便な構成で安価であり、既設の取水設備に対しても適用が可能な、取水を継続しつつスクリーンに付着する塵芥を除去可能な取水設備及びその使用方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態の取水設備1の構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態の取水設備1の構成を示す側面図である。 本発明の第1実施形態の取水設備1において第2取水部17bを閉鎖した状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態の取水設備1において第2取水部17bを閉鎖した状態を示す背面図である。 本発明の第1実施形態の取水設備1の制御装置61の構成図である。 本発明の第1実施形態の取水設備1の使用例を示す平面図である。 本発明の第1実施形態の取水設備1の使用例の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の取水設備2の構成を示す平面図である。 本発明の第2実施形態の取水設備2の閉鎖手段40周りの構成を示す側面図である。 本発明の第2実施形態の取水設備2において第2取水部17bを閉鎖した状態を示す背面図である。
図1及び図2は、本発明の第1実施形態の取水設備1の構成を示す平面図及び側面図である。図3及び図4は、図1の取水設備1の第2取水部17bを閉鎖した状態を示す側面図及び背面図である。なお、図4では供給管54を省略している。本実施形態の説明において、同種の構成を区別する必要のない場合は、添え字を付さず、区別する必要があるときは添え字を付す。例を示せば、取水口21と記した場合、取水口21aと取水口21bとを含み、取水口21aと記した場合は、取水口21bは含まれない。
取水設備1は、河川から水を取り込みこれを水力発電所に送る取水設備であり、河川水に同伴する塵芥151(図6参照)をスクリーン31で捕捉し、スクリーン31に付着した塵芥151を取り除きながら連続取水を可能とする取水設備である。図1に示す取水設備1は、河川に設けられた取水堰(取水ダム)101から取水を行う。
取水設備1は、2つの取水口21a、21bを備える導水路11と、各取水口21a、21bに設置されたスクリーン31a、31bと、スクリーン31aが設置された第1取水部17a、スクリーン31bが設置された第2取水部17bを閉鎖する閉鎖手段40と、閉鎖手段40を制御する制御装置61とを備える。
導水路11は、横幅の広い入口部13を有し、入口部13の先端が取水堰101の堤体103に臨むように設けられている。入口部13には、ここを幅方向に2分割する分割壁15が、入口部13の先端から中央部に掛けて設けられている。これによりこの部分に第1取水部17a及び第2取水部17bが形成され、第1取水部17aの先端部が取水口21a、第2取水部17bの先端部が取水口21bとなっている。第1取水部17a及び第2取水部17bは、入口部13の後流19で合流し1本の導水路11となっている。
入口部13の末端には、取水口ゲート23が設けられている。取水口ゲート23は、下流に設置されている水力発電所への送水量を調節するゲートであり、図示を省略した駆動装置により上下動可能に設置されている。この取水口ゲート23は、従来の導水路に設置されている取水口ゲートと変わりない。
本実施形態では、入口部の第1取水部17a及び第2取水部17bと、取水口ゲート23の下流側の導水路11との幅が略同一となっているが、これら幅は特に限定されるものではない。本発明に係る取水設備は、入口部に2つの取水部、あるいは2つの導水路と、これらが合流する導水路に幅広く適用することができる。
堤体103には、2つの取水口21の他に、取水口21に対して直交する位置に排砂ゲート111が設けられている。排砂ゲート111は、河川水に同伴して運ばれ取水堰101内に堆積する土砂を排出するためのゲートであり、排砂ゲート111を開放することで堆積した土砂は水と一緒に堤体103より下流の河川に排出される。
第1取水部17a及び第2取水部17bには、それぞれスクリーン31a、31b等が設けられているが、第1取水部17aと第2取水部17bの構造、そこに設置されるスクリーン31a、31b等は同一であるので、第1取水部17aを主に説明する。なお、第1取水部17aと第2取水部17bとに設置されるスクリーン31a、31b等を区別するため前者には添え字aを、後者には添え字bを付する。
スクリーン31aは、導水路11に取り込む水に塵芥151が含まれないように第1取水部17aの取水口21aに設置されている。スクリーン31aは、間隔を開けて縦方向に平行に配置された金属製の複数の帯板材32aを有し、これらが横方向に配置された連結材33aで連結されてなる(図4参照)。連結材33aは、スクリーン31aの補強材でもあり、山形鋼、溝形鋼などが使用され、本実施形態では、高さ方向に5段設けられている。連結材33aの段数は、特に限定されるものではない。
スクリーン31aは、取水口21aを塞ぐように、側面視において上端が下流側で水面に対して傾斜角θで、傾斜した状態で堤体103、分割壁15に固定されている(図2参照)。
閉鎖手段40は、第1取水部17a及び第2取水部17bを閉鎖する閉鎖体41a、41bと、閉鎖体41a、41bを取付ける取付座43a、43bと、閉鎖体41a、41bに流体を供給・排出する流体供給排出手段51とを備える。閉鎖体41aと閉鎖体41b、取付座43aと取付座43bとは同一の構成からなる。
閉鎖体41aは、第1取水部17aを取水不能に閉鎖する部材であり、伸縮性、水密性、気密性を有するゴム球である。閉鎖体41aは、流体供給排出手段51を介して供給される加圧水、あるいは圧縮空気を受け入れ膨張し、供給された加圧水、あるいは圧縮空気が排出されると収縮し扁平状となる。閉鎖体41aは、膨張し第1取水部17aを取水不能に閉鎖し、収縮することで第1取水部17aを取水可能に開放することができればよく、ゴム球以外のものであってもよい。
閉鎖体41aの形状は、球状に限定されるものではなく、取付座43aと協働し、第1取水部17aを取水不能に閉鎖できればよく、第1取水部17aを容易に閉鎖できるものが好ましい。また閉鎖体41aは、安価で入手し易く、製造容易なものが好ましい。一方で、流体供給排出手段51を介して供給される加圧水、あるいは圧縮空気に耐え得る強度が必要である。これらの点からゴム球は、閉鎖体41aとして好ましいといえる。
取付座43aは、閉鎖体41aを固定するための部材であり、金属製の平板で矩形形状を有する。取付座43aは、スクリーン31aの連結材33aに水面と平行となるように取付けられている。このようにスクリーン31aに取付座43aを取付ければ、取付座43aを支持する架台、枠体等が不要となり、安価にまた簡単に取付座43aさらには閉鎖体41aを設置することができる。このとき必要に応じてスクリーン31aに補強材を取付け補強してもよい。
取付座43aの横幅はスクリーン31aの横幅と同一であり、長さLは上下の連結材33aの間隔と略同一である。取付座43aの長さLは、これに限定されるものではないが、閉鎖体41aが膨張したときこれを規制し、閉鎖体41aが第1取水部17aを閉鎖するように設定されている。
取付座43aは、閉鎖体41aを固定するための取付座であると同時に、下方に位置する閉鎖体41aの上方への膨張を規制する膨張規制手段としても機能する。一例を示せば、下から2段目の取付座43aは、下から2段目の閉鎖体41aの取付座であり、かつ最下段の閉鎖体41aの膨張を規制する膨張規制手段である(図3、図4参照)。
取付座43aの膨張規制手段としての作用を説明する。球状の閉鎖体41aに加圧水、あるいは圧縮空気を供給し、自由膨張させると球状となる。これに対して第1取水部17aは、正面視において矩形であるので、球状物でここを閉鎖しようとすると角に隙間ができ易い。そこで本実施形態では、図4に示すように背面視において閉鎖体41aに対して上下に板状の取付座43aを、右に堤体103、左に分割壁15を配置する。
図4に示すように閉鎖体41aと同様に配置された閉鎖体41bに加圧水、あるいは圧縮空気を供給しこれを膨張させると、背面視において、まず閉鎖体41bの側部45bの一部が堤体103に、他方の側部46bが分割壁15に、上部47bが一段上の取付座43bに、下部48bが取付座43bに当接する。さらに加圧水、あるいは圧縮空気が供給されることで、堤体103等に対する密着面積が増加し、最終的に第2取水部17bが取水不能に閉鎖される。これから取付座43bは、閉鎖体41bの上下方向の膨張を規制する膨張規制手段として機能することが分かる。
閉鎖体41aを取付座43aに固定する際には、取付座43aの上面全体に閉鎖体41aを固定させなくてもよい。閉鎖体41aを取付座43aの上面の一部に固定しても、閉鎖体41aが膨張すれば自然と取付座43aの上面全体に押付けられる。このように取付座43aに対する閉鎖体41aの固定は、容易である。
本実施形態において、最上段の閉鎖体41には閉鎖体41の上方への膨張を規制する手段である取付座43が設けられていない。このため上部が丸くなっているが(図4参照)、これは取水口21近傍の河川の最高水位Hが最上段の閉鎖体41の中間部であり、閉鎖体41の上部の角を塞ぐ必要がないことによる。もちろん最上段の閉鎖体41に対しても上方への膨張を規制する手段を設けてもよい。
本実施形態では、第1取水部17aを3個の閉鎖体41aを用いて取水不能に塞ぐが、閉鎖体41aの個数は、第1取水部17aの大きさ、取水堰101内の最高水位Hに基づき適宜決定すればよい。第1取水部17aが小さく、又は水位が低いような場合は、閉鎖体41aは1個で対応可能である。
大型の第1取水部17aに対して、閉鎖体41aを1個設置し、これで第1取水部17aを取水不能に塞ぐことも可能であるが好適な方法とは言い難い。この方法の場合、閉鎖体41aが大きくなり製造が難しくコストが高くなる。また大きな閉鎖体41aは、扁平状態であっても面積が広いので場所を取る。これに対して適当な大きさの閉鎖体41aを複数個設置すれば、閉鎖体41aを安価かつ容易に製造可能であり、設置のための面積も狭くてよい。
閉鎖体41は、膨張した際にスクリーン31に密接していなくてもよい。図3では、閉鎖体41bの一部のみがスクリーン31bに接している。図3に示すように閉鎖体41bは、第2取水部17bを取水不能に閉鎖できればよく、このとき閉鎖体41bがスクリーン31bと全く接していなくてもよい。
閉鎖体41aが第1取水部17aを、又は閉鎖体41bが第2取水部17bを取水不能に閉鎖するとは、完全に水を止めることはもちろん、実質的に取水不能に閉鎖されているとみなされる場合を含む。本取水設備1において、閉鎖体41a、41bを用いて第1取水部17a、又は第2取水部17bを閉鎖させるのは、スクリーン31a、31bを通過する水の流れを堰止めることで、塵芥151のスクリーン31前面への押し付け力を開放することにある。
本実施形態においては、後述の使用方法で説明するように出水時の河川の水流によってスクリーン31に付着する塵芥151を取り除くことができる程度に、塵芥151のスクリーン31前面への押し付け力が開放されていればよい。よって閉鎖体41a、41bを用いて第1取水部17a、又は第2取水部17bを閉鎖したとき、多少の水漏れがあってもよい。
流体供給排出手段51は、閉鎖体41を膨張、収縮させる装置であり、閉鎖体41を膨張させる作動流体である加圧水を閉鎖体41に供給し、又は閉鎖体41が扁平状となるまで閉鎖体41に充填された加圧水を排出する。流体供給排出手段51は、閉鎖体41aと閉鎖体41bとに独立し加圧水を供給し、加圧水を排出可能に構成されている。
流体供給排出手段51は、加圧ポンプ52、加圧ポンプ52を駆動する駆動装置53、閉鎖体41に加圧水を供給する供給管54、水を吸い込む吸込管59を備える。
加圧ポンプ52は正転、逆転可能なポンプであり、駆動装置53と連結し正転、逆転する。加圧ポンプ52の正転時には、吸込管59を介して導水路11から水を吸込み、これを加圧し供給管54を通じて閉鎖体41に加圧水を供給する。一方、加圧ポンプ52の逆転時には、閉鎖体41内の水を供給管54を介して吸込み、吸込管59を通じて導水路11に放出する。
供給管54は、基端を加圧ポンプ52の吐出部(正転時)に接続する母管55と、母管55に接続し閉鎖体41aに水を供給する第1供給管56a、閉鎖体41bに水を供給する第2供給管56bとを備える。第1供給管56aは、先端が3本に分岐し、各分岐管が各閉鎖体41aに接続する。第1供給管56aは、母管55との接続部近傍に仕切弁57aを、さらに仕切弁57aと分岐管との間に圧力検出器58aを備える。第2供給管56bも第1供給管56aと同一の構成からなる。
加圧ポンプ52の起動停止、正転逆転及び仕切弁57の開閉は、制御装置61からの指令に基づき行われる。加圧水の供給は、閉鎖体41a又は閉鎖体41bを膨張させ、第1取水部17a又は第2取水部17bを閉鎖するに必要な圧力(必要到達圧)を予め求めておき、圧力検出器58a、58bがその圧力に達した時点で停止すればよい。一方、閉鎖体41a又は閉鎖体41bからの加圧水の排出は、圧力検出器58a、58bが大気圧に達した時点で停止すればよい。
流体供給排出手段51は、閉鎖体41aと閉鎖体41bとに独立して加圧水を供給し、独立して加圧水を排出可能に構成されていればよく、上記構成に限定されるものではない。また本実施形態では、閉鎖体41を開閉する作動流体に加圧水を使用するが、他の作動流体であってもよい。例えば、圧縮空気を閉鎖体41を開閉する作動流体としてもよい。圧縮空気の供給は、空気コンプレッサを用いることで容易に実現することができる。
制御装置61は、加圧ポンプ52及び仕切弁57の動作を制御する制御手段であり、図5に制御装置61の構成図を示す。
制御装置61は、後述する第1設定値X、第2設定値等Xを入力する入力手段62、圧力検出器58、及び水位検出手段である水位検出器71からの信号を取り込む入力部63、加圧ポンプ52及び仕切弁57に動作信号を出力する出力部64、データ、プログラムを格納する記憶部65、各種演算を行う演算部66及び各部の制御を行う制御部67を備える。
制御装置61は、水位検出手段である水位検出器71と接続し、各所の水位に基づき予め定めた手順に則り、加圧ポンプ52の起動停止、正転逆転及び仕切弁57の開閉を制御する。加圧ポンプ52及び仕切弁57の動作を制御する手順は、プログラミング化され制御装置61に格納されている。このような制御装置61は、コンピュータ、プログラムロジックコントローラ等を用いて実現される。加圧ポンプ52及び仕切弁57の動作を制御する手順は、後述の使用例のところで併せて説明する。
さらに取水設備1は、各所の水位を検出する水位検出手段71を備える。水位検出手段71は各所に設置された水位検出器71で構成され、水位検出器71は、設置された場所の水位を検出し、検出したデータを制御装置61に送る。水位検出器71は、取水口21の近傍の河川に水位検出器71d、第1取水部17aのスクリーン31aの下流に水位検出器71a、第2取水部17bのスクリーン31bの下流に水位検出器71b、取水口ゲート23の下流に水位検出器71cが設置されている。
次に取水設備1の使用方法を示す。図6は、取水設備1の使用例を示す平面図、図7は、本発明の第1実施形態の取水設備1の使用例の手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す使用方法は、取水設備1の使用方法の代表例であり、取水設備1の使用方法がこれに限定されるものではない。ここに示す取水設備1の使用方法は、取水口21を通じて連続的に取水を行いつつ、出水時に河川水の流れを利用してスクリーン31に付着する塵芥を取り除くものである。
通常時、第1取水口21a及び第2取水口21bを通じて取水し、導水路11を経由して水力発電所に所定量の水を送る(ステップS1)。このとき河川水に同伴する塵芥151は、第1スクリーン31a及び第2スクリーン31bで捕捉され、水力発電所には塵芥151を含まない水が送られる。このとき閉鎖体41は、いずれも扁平状態である。ここで通常時とは、河川の水位が堤体103、排砂ゲート111を越えない状態をいう。
取水を継続すると、時間経過とともに第1スクリーン31a及び第2スクリーン31bに付着する塵芥151の量は増加する。第1スクリーン31a及び第2スクリーン31bに付着する塵芥151の量が増加すると取水量が低下するため、以下の要領で第1スクリーン31a及び第2スクリーン31bに付着する塵芥151を取り除く。
制御装置61は、河川の水位Hが堤体103、排砂ゲート111を超える水位Hであるか否か、取水口21近傍の河川に設置された水位検出器71dのデータに基づき判断する(ステップS2)。なお堤体103、排砂ゲート111の頂部までの水位Hは、制御装置61に予め入力されている。河川の水位Hが堤体103、排砂ゲート111を超える水位Hであれば、後述のようにスクリーン31に付着する塵芥151を河川水の流れを利用して取り除くことができる。
スクリーン31に塵芥151が多く付着すると、これらが抵抗となり取水口21近傍の河川の水位Hとスクリーン31の下流の水位との間に大きな水位差ΔHが生じる。つまり水位差ΔHを検知することでスクリーン31への塵芥151の付着量が分かる。制御装置61は、ステップS2において河川の水位Hが堤体103、排砂ゲート111を越える水位Hまで上昇していると判断すると、続いて第1スクリーン31a前後の水位差ΔHa、第2スクリーン31b前後の水位差ΔHbが第1設定値Xを超えているか否か判定する(ステップS3)。
第1スクリーン31a前後の水位差ΔHaは、水位検出器71dの水位データから第1取水部17aに設置された水位検出器71aの検出する水位データを減算し算出する。第2スクリーン31b前後の水位差ΔHbも同じ要領で算出する。
第1設定値Xは、第1スクリーン31a又は第2スクリーン31bに付着する塵芥151を取り除く必要があるか否かを判断するための指標であり、第1スクリーン31a又は第2スクリーン31bに付着した塵芥151の量と、そのときの水位差ΔHa、ΔHbとの関係を予め取得し、それに基づき決定される。
制御装置61は、ステップS3において、第1スクリーン31a及び第2スクリーン31bの水位差ΔHa、ΔHbが共に第1設定値Xを超えていると判断すると、水位差ΔHaと水位差ΔHbとを比較し、水位差ΔHの大きい方のスクリーン31を優先順位1とする(ステップS4)。これは塵芥151の付着量の多い方から優先して塵芥151を取り除くための順位付けである。
第1スクリーン31aが優先順位1位の場合、制御装置61は、第1取水部17aを閉鎖すべく、加圧ポンプ52を正転稼働させ、仕切弁57aを開け、圧力検出器58aが必要到達圧となるまで閉鎖体41aに加圧水を供給する(ステップS5)。このとき第2取水口21bを通じての取水は継続中であるため、仕切弁57bは閉じられ、閉鎖体41bは扁平状態である。制御装置61は、圧力検出器58aが必要到達圧まで達すると、仕切弁57aを閉じ閉鎖体41aの膨張状態を保持する。仕切弁57aが閉じられた時点で加圧ポンプ52も停止させる。
第1取水部17aが閉鎖されると、第1取水部17aの水の流れが停止するのでスクリーン31aに付着する塵芥151に対する押付け力がなくなる。このような状態の塵芥151は河川水に押し流され、河川水と共に堤体103、排砂ゲート111を越え河川の下流側に放出される(図6参照)。
制御装置61は、水位差ΔHaが第2設定値X以下か否か判断する(ステップS6)。第2設定値Xは、スクリーン31aに付着する塵芥151が十分に除去されたか否かを判断するための指標であり、第1設定値Xと同様に、第1スクリーン31a又は第2スクリーン31bに付着した塵芥151の量と、そのときの水位差ΔHa、ΔHbとの関係を予め取得し、それに基づき決定される。
制御装置61は、ステップS6において水位差ΔHaが第2設定値X以下であると判断すると、仕切弁57aを開け加圧ポンプ52を逆回転稼働させ、閉鎖体41a内の加圧水を排出する(ステップS7)。制御装置61は、圧力検出器58aが大気圧まで低下すると、仕切弁57aを閉じ閉鎖体41aを扁平状態に保持する。仕切弁57aが閉じられた時点で加圧ポンプ52も停止させる。
ステップS5及びステップS6の操作により、スクリーン31aに付着する塵芥151が除去され、ステップS7の操作により第1取水部17aを通じての取水が再開される。
制御装置61は、スクリーン31bについてもステップS5からステップS7の操作を行い、スクリーン31bに付着する塵芥151を取り除き、取水を再開する(ステップS8)。
以上のように本方法は、第1取水部17a、第2取水部17bを交互に切換えながら操作することで取水を継続しつつスクリーン31に付着する塵芥151を取り除くことができる。いずれか一方のスクリーン31、例えばスクリーン31bのみ塵芥151を除去する必要があり、スクリーン31aについては塵芥151を除去する必要がない場合は、スクリーン31bのみ塵芥151を除去すればよいことは言うまでない。
本実施形態に示す取水設備1は、制御装置61さらには水位検出手段71を備え、制御装置61が予め定められた手順に従い、流体供給排出手段51を自動制御するので無人でスクリーン31に付着する塵芥151を取り除くことができるが、制御装置61を以下のように変形させれば上記操作を手動で行うこともできる。
第1実施形態の取水設備1の変形例を示す。第1の変形例では、制御装置61に、水位検出手段71のデータと加圧ポンプ52の起動等とを切り離した半自動制御プログラムを搭載し、上記自動制御プログラムと半自動制御プログラムとを選択可能に構成する。半自動制御プログラムは、水位データを制御に取り込まないだけであり、加圧ポンプの起動、正転逆転、仕切弁57の開閉は自動制御する。半自動制御プログラムは、水位検出手段71と切り離されているので河川の水位に関係なく起動させることができる。
半自動制御プログラムが搭載された第1変形例の取水設備1は、次のように使用することができる。作業員がパトロール中にスクリーン31に塵芥151が付着しているのを発見した場合、半自動制御プログラムを起動させることで第1取水部17a、又は第2取水部17bを閉鎖させることができる。河川の水位が上昇していないケースでは、河川水を利用して塵芥151を堤体103を乗り越えるように流下させることはできないが、塵芥151がスクリーン31に押付けられていないので熊手等で簡単に塵芥151を除去することができる。
第2変形例では、制御装置61を自動制御と手動操作とを切換え可能に構成する。制御装置61に、自動制御と手動操作との切換えスイッチ、加圧ポンプ52の起動停止及び正転逆転スイッチ、仕切弁57a、57bの開閉スイッチを設け、任意のタイミングで第1取水部17a、又は第2取水部17bを閉鎖、開放できるようにする。このように構成された第2の変形例の取水設備1では、第1変形例の取水設備1と同様に使用することができる。
図8及び図9は、本発明の第2実施形態の取水設備2の構成を示す平面図及び閉鎖手段40周りの構成を示す側面図である。図10は、本発明の第2実施形態の取水設備2において第2取水部17bを閉鎖した状態を示す背面図である。図1〜図7に示す第1実施形態の取水設備1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。なお、図10では供給管54を省略している。
取水設備2は、第1実施形態の取水設備1と同様に河川から水を取り込み、導水路11を介して需要先に送水する。取水設備2の構成は、取水設備1と基本的に同一であるが、ここでは河川に取水堰(取水ダム)101が設けられていない。以下、取水設備2について、取水設備1との相違点を中心に説明する。
取水設備2は、閉鎖体42を用いて第1取水部17a、第2取水部17bのいずれか一方を閉鎖し、他方から取水を継続する点において取水設備1と同じであるが、ここで使用する閉鎖体42は、閉鎖体41と構成、使用方法が若干異なる。
第1取水部17aを閉鎖する閉鎖体42a、第2取水部17bを閉鎖する閉鎖体42bは、各スクリーン31a、スクリーン31bに対して、それぞれ2列かつ4段、計8個取付けられている(図10参照)。この閉鎖体42は、第1実施形態の閉鎖体41と同様に、スクリーン31の連結材33に固定された取付座43に取付けられている。さらにスクリーン31には、各段の取付座43の中心に縦方向に仕切板44(44a、44b)が取付けられている。
仕切板44は、金属製の平板であり、閉鎖体42が膨張したとき一方の側部が仕切板44に密着し、第1取水部17a又は第2取水部17bを閉鎖する。つまり仕切板44は、閉鎖体42を膨張させ第1取水部17a又は第2取水部17bを閉鎖させる際に、堤体103及び分割壁15と同様に機能する。
第1取水部17a又は第2取水部17bを閉鎖する閉鎖体42は、本実施形態に示すように複数個の閉鎖体42を上下方向のみならず左右方向に配置してもよいため、断面積の大きい取水部にも適用可能である。また仕切板44を設けることで小型の閉鎖体42を使用することが可能となり、閉鎖体42を安価に入手することができる。
また仕切板44を設けると、仕切板44と堤体103と上下の取付座43とで囲われる部分(図10のA部参照)を正方形に近付けることができる。断面が正方形であれば円球の閉鎖体42で比較的簡単に閉鎖できる。円球の閉鎖体42は安価で入手が容易であるので好ましい。
また取水設備2は、取水設備1と比較して第1取水部17a又は第2取水部17bを閉鎖する閉鎖体42の使い方が異なる。取水設備2において、第1取水部17a又は第2取水部17bを取水不能に閉鎖体42を膨張させる点においては取水設備1と同じであるが、膨張させる閉鎖体42の個数が異なる。
第1実施形態の取水設備1では、第1取水部17a又は第2取水部17bを閉鎖する際に、閉鎖体41a又は閉鎖体41bを全て膨張させる。これに対して第2実施形態の取水設備2では、第1取水口21a又は第2取水部21bの水位に対応し、これに応じた閉鎖体42a又は閉鎖体42bを膨張させることができる。図10においては、8個の閉鎖体42bに対して上段の2個を除き、6個の閉鎖体42bを膨張させている。
第1実施形態の取水設備1では、出水時の河川水の流れを利用してスクリーン31に付着した塵芥151を除去するため、閉鎖体41は、堤体103又は排砂ゲート111を超える高さの水位Hを閉鎖する必要がある。堤体103又は排砂ゲート111を超える高さの水位Hは一定であるので、水位に応じて閉鎖する閉鎖体41を変える必要はない。
これに対して第2実施形態の取水設備2では、河川に取水堰(取水ダム)101が設けられていない。このため平常時であっても河川水の流れを利用してスクリーン31に付着した塵芥151を除去することができる。第2実施形態の取水設備2では、平常時の取水口21の水位の変動を考慮し、閉鎖する閉鎖体42を調節可能としている。具体的には、閉鎖体42a又は閉鎖体42bの各段毎に加圧水を供給可能に仕切弁57及び圧力検出器58が設けられている。制御装置61も閉鎖体42a又は閉鎖体42bの各段毎に加圧水を供給、排出可能に制御する。
次に取水設備2の使用方法を示す。取水設備2の代表的な使用方法は、取水口21を通じて連続的に取水を行いスクリーン31を介して塵芥151を取り除き、需要先に塵芥151を含まない水を送水する。さらにスクリーン31に付着する塵芥151は、一方の取水部17から取水を継続した状態で、他方の取水部17を閉鎖し、閉鎖した取水部17のスクリーン31に付着する塵芥151を河川水の流れを利用して取り除く。
上記のように取水設備2と取水設備1との間で基本的な使用方法に差はないが、取水設備2が設置される河川には取水堰(取水ダム)101がないので、平常時であっても河川水を利用してスクリーン31に付着する塵芥151を除去することができる。ここでのスクリーン31に付着する塵芥151の除去は、図7のステップS4〜ステップS8と同じ要領で行うことができる。
このとき制御装置61は、河川の水位を検出する水位検出器71dのデータに基づき、第1取水部17a又は第2取水部17bを取水不能に閉鎖するに必要な閉鎖体42にのみ加圧水を供給するように制御する。これにより不要な閉鎖体42を膨張させる必要がなく、効率的に第1取水部17a又は第2取水部17bを取水不能に閉鎖することができる。取水設備2において、第1実施形態に示す取水設備1と同様に、出水時にスクリーン31に付着する塵芥151を除去してもよいことは言うまでもない。
次に取水設備2の他の使用例を示す。取水設備2の上記使用方法は、スクリーン31に付着する塵芥151を除去する条件として、スクリーン31前後の水位差を検出し、この水位差が第1設定値Xを超えていることを条件とする。この方法は、スクリーン31に多くの塵芥151が付着している場合にのみ、スクリーン31を清掃する効率的な方法であるが、この方法の場合、水位検出手段71が必要である。この点は第1実施形態の取水設備1についても同じである。
取水堰(取水ダム)101のない河川に設置された取水設備2の場合、水位によらず所定時間経過後に第1取水部17aを閉鎖し、スクリーン31aに付着する塵芥151を河川水の流れを利用して取り除き、第1取水部17aを開放後、スクリーン31bを同じ要領で清掃してよい。この方法の場合、制御装置61に計時機能、あるいはカレンダー機能を搭載すれば、水位検出手段71を設けなくても実行することができる。
上記実施形態を用いて説明したように本発明に係る取水設備は、取水を継続しつつスクリーンに付着する塵芥を除去することができるので、水路式発電所の取水設備等として好適に使用することができる。さらに塵芥を捕捉するスクリーンを備える取水部を閉鎖する閉鎖体に、加圧水などを充填し膨張させ取水部を塞ぐ閉鎖手段を用いるので、取水口ゲートと比べ設置が容易で、コスト的にも安価である。また本発明に係る取水設備は、構成が簡単であるので既設の取水設備に対しても比較的簡単な工事で適用することができる。
また本発明に係る取水設備は、スクリーンのおもて面側は、従来のスクリーンと同様の形状であるため河川水位が平常時には、重機による除塵も可能である。また本発明に係る取水設備は、取水量調整やスクリーンの下流を作業する際に、閉鎖手段を仮締切としても使用することができる。また本発明に係る取水設備及びその方法は、沈砂池、水槽および上下水道の処理施設等、幅広い分野に活用することができる。
以上、第1及び第2実施形態の取水設備1、2及びそれらの変形例、さらには使用方法を説明したが、本発明に係る取水設備及びその方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で変更して使用することができる。例えば上記実施形態に示す取水設備では、取水口は2つであるが、取水口は3つ以上であってもよい。この場合には、上記要領で各取水部に閉鎖手段を設置し、上記要領で1又は2以上の取水口から取水を継続し、残りの取水口に設置されたスクリーンに付着する塵芥を除去すればよい。
上記実施形態では、スクリーンの設置されている場所を第1取水部、第2取水部と記したが、ここを第1水路、第2水路、あるいは第1導水路、第2導水路と表してもよいことは言うまでもない。
図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
1、2 取水設備
11 導水路
15 分割壁
17a 第1取水部
17b 第2取水部
21、21a、21b 取水口
23 取水口ゲート
31、31a、31b スクリーン
33、33a、33b 連結材
40 閉鎖手段
41、41a、41b 閉鎖体
42、42a、42b 閉鎖体
43、43a、43b 取付座
44、44a、44b 仕切板
51 流体供給排出手段
52 加圧ポンプ
56a 第1供給管
56b 第2供給管
57a、57b 仕切弁
58a、58b 圧力検出器
61 制御装置
71 水位検出手段
71a、71b、71c、71d 水位検出器
101 取水堰(取水ダム)
103 堤体
151 塵芥

Claims (5)

  1. 取水口を2以上有する水路と、
    前記取水口それぞれに設置され塵芥を捕捉するスクリーンと、
    前記各スクリーンの下流側に配置され膨張しスクリーンが配置されたそれぞれの水路を閉鎖可能な閉鎖手段と、
    を有し、
    1以上の取水口からの取水を継続し、他の取水口からの取水を停止可能なことを特徴とする取水設備。
  2. 前記閉鎖手段は、流体が充填されると膨張し、充填された流体が排出されると収縮する閉鎖体と、
    前記閉鎖体に前記流体を供給し、また前記閉鎖体に充填された前記流体を排出させる流体供給排出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の取水設備。
  3. 前記各水路を塞ぐ前記閉鎖体は、2以上の閉鎖体で構成され、
    さらに前記2以上の閉鎖体のそれぞれについて膨張方向を規制する膨張規制手段を備え、
    前記閉鎖体は、膨張したとき前記膨張規制手段により膨張方向が規制されることを特徴とする請求項2に記載の取水設備。
  4. さらに前記閉鎖体の膨張又は収縮を制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の取水設備。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の取水設備の使用方法であって、
    前記取水口は、河川から水を取り込む取水口であり、
    1以上の取水口からの取水を継続し、他の取水口からの取水を前記閉鎖手段により水路を塞ぐことで停止させるステップと、
    取水を停止した前記取水口に設置された前記スクリーンに付着した塵芥を、河川の水流を利用して取り除くステップと、
    を含むことを特徴とする取水設備の使用方法。
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