JP2018095909A - 原料鉱石の調製設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】原料とする粉塊混合鉱石の調製処理における作業負荷を軽減させることができ、また調製処理中の鉱石試料からの水分損失率を低減させることができる設備を提供する。【解決手段】本発明に係る鉱石調製設備1は、縮分装置10と、粉砕装置20とを含んで構成され、また、縮分板装置30をさらに含んで構成できる。縮分装置10は、搬送ベルトコンベア11と、搬送ベルトコンベア11の途中に設けられた掻き均しローラー12と、搬送ベルトコンベア11の下流側に設けられたインクリメントスコップ13とを備える。粉砕装置20は、所定の間隔のスリットを有し、縮分された粉塊混合鉱石を所定の大きさで選別するスリット型スクリーン21と、スリット型スクリーン21を通過した鉱石を粗砕する第1の粉砕機22と、粗砕された鉱石を粉砕する第2の粉砕機23と、粉砕された鉱石を混合する混合ミキサー24とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、原料鉱石の調製設備に関するものであり、原料とする粉塊混合鉱石に対して、縮分、粉砕の操作を行って調製する原料鉱石の調製設備に関する。
例えば、フェロニッケル製錬において、原料とするニッケル酸化鉱石に対して処理を施すにあたり、縮分や粉砕等の原料鉱石の調製を行っている。特に、ニッケル酸化鉱石等の粉塊混合鉱石を原料とする場合には、原料鉱石を粉鉱石と塊鉱石とに選別する作業も必要となる。
ニッケル酸化鉱石等の粉塊混合鉱石を原料とする試料の調製は、従来、人手による作業を主流としていた。具体的に、試料の調製においては、例えば1部分試料のニッケル酸化鉱石を数名がかりで粉鉱石と塊鉱石とに手選別し、選別した塊鉱石のうち所定の大きさ以上(例えば50mm以上)の鉱石を個別に設置した粉砕機で粉砕する処理を行う。この粉砕処理では、例えば、塊鉱石をジョークラッシャー等により粗砕(例えば10mm以上50mm未満に粗砕)し、その後、粗砕された塊鉱石をハンマークラッシャー等により全量粉砕(例えば10mm以下に粉砕)する。
そして、粉砕処理を経て得られた、例えば10mm以下の塊鉱石と、手選別で得た粉鉱石との全量を合併させた後、スコップを用いて鉄板敷き場面にて円錐混合することによってインクリメント縮分を実施する。
このような粉砕や縮分を行う原料の調製作業は、処理量にも依存するが、1工程(1部分試料処理)におよそ約30分以上の長時間を要し、当然にこの工程を部分試料毎に繰り返し実施することから、作業者への作業負荷は大きく、また試料調製作業の時間経過に伴い試料中の水分損失が問題となっていた。軽減と試料調製作業中の水分損失率の低減が求められていた。
例えば、特許文献1には、縮分作業の時間を短縮させることができる縮分装置について提案されているが、塊鉱石と粉鉱石とが混合した粉塊混合鉱石においては、効率的に鉱石の大きさを調製することも必要となり、この点については考慮されていない。
特開平10−206294号公報
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、原料とする鉱石(粉塊混合鉱石)の調製処理における作業負荷を軽減させることができ、また調製処理中の鉱石試料からの水分損失率を低減させることができる調製設備を提供することを目的とする。
本発明者は、上述した課題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、特定の構成を有する縮分装置と、特定の構成を有して段階的な粉砕を行うことができる粉砕装置とを連続的に構成させた鉱石調製設備とすることによって、粉塊混合鉱石の調製処理における作業負荷を軽減し、調製時間も短縮させることができ、鉱石からの水分損失率を有効に低減させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1)本発明の第1の発明は、原料とする粉塊混合鉱石に対し、縮分、粉砕の操作を行って調製する原料鉱石の調製設備であって、搬送ベルトコンベアと、前記搬送ベルトコンベアの途中に設けられた掻き均しローラーと、前記搬送ベルトコンベアの下流側に設けられたインクリメントスコップと、を備える縮分装置と、所定の間隔のスリットを有し、前記縮分装置における前記インクリメントスコップにて縮分された粉塊混合鉱石が供給され、該粉塊混合鉱石を所定の大きさで選別するスリット型スクリーンと、前記スリット型スクリーンを通過した鉱石を粗砕する第1の粉砕機と、前記第1の粉砕機にて粗砕された鉱石を粉砕する第2の粉砕機と、前記第2の粉砕機にて粉砕された鉱石を混合する混合ミキサーと、を備える粉砕装置と、を含んで構成されている、原料鉱石の調製設備である。
(2)本発明の第2の発明は、第1の発明において、前記縮分装置における前記搬送ベルトコンベアには、該搬送ベルトコンベアを2分割する間仕切り板がその搬送方向に沿って設けられている、原料鉱石の調製設備である。
(3)本発明の第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記縮分装置では、JIS M 8109に準拠して、前記掻き均しローラーにより、前記搬送ベルトコンベアにより搬送されてきた粉塊混合鉱石の集まりが所定の厚みの略直方体形状に均され、前記インクリメントスコップにより、略直方体形状に均された粉塊混合鉱石の縮分操作が行われる、原料鉱石の調製設備である。
(4)本発明の第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記粉砕装置は、前記第1の粉砕機に併設される第3の粉砕機をさらに備え、前記第3の粉砕機は、前記スリット型スクリーンを通過しなかった所定の大きさ以上の鉱石を粗砕する、原料鉱石の調製設備である。
(5)本発明の第5の発明は、第4の発明において、前記第3の粉砕機にて粗砕された鉱石は、前記第1の粉砕機に搬送される、原料鉱石の調製設備である。
(6)本発明の第6の発明は、第1乃至第5のいずれかの発明において、さらに、上部が開放された箱状の縮分板を備える縮分板装置を含んで構成されており、前記粉砕装置における前記混合ミキサーから所定の大きさの鉱石が前記縮分板装置における前記縮分板に搬送され、鉱石試料がインクリメント採取される、原料鉱石の調製設備である。
(7)本発明の第7の発明は、第1乃至第6のいずれかの発明において、前記粉塊混合鉱石は、ニッケル酸化鉱石である、原料鉱石の調製設備である。
本発明に係る原料鉱石の調製設備によれば、粉塊混合鉱石の調製処理における作業負荷を軽減させることができ、その調製時間を短縮させることができ、調製処理中の鉱石試料からの水分損失率を低減させることができる。
原料鉱石の調製設備(鉱石調製設備)の一例を示す構成図である。 縮分板装置の構成の一例を示す上面図である。 縮分板装置の構成の一例を示す正面図である。 縮分板装置の構成の一例を示す側面図である。
以下、本発明の具体的な実施形態(以下、「本実施の形態」という)について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更が可能である。
≪原料鉱石の調製設備(鉱石調製設備)≫
図1は、本実施の形態に係る原料鉱石の調製設備の一例を示す構成図である。原料鉱石の調製設備(以下、「鉱石調製設備」ともいう)1は、原料とする粉塊混合鉱石Xに対して、縮分の操作や粉砕の操作を行って原料を調製する調製設備である。粉塊混合鉱石Xとしては、例えばフェロニッケル製錬の原料とするニッケル酸化鉱石等が挙げられる。
鉱石調製設備1は、大別すると、縮分装置10と、粉砕装置20とを含んで構成されている。また、図1には示していないが、鉱石調製設備1は、さらに、縮分板31を有する縮分板装置30を含んで構成することができる。
装置の具体的構成については以下に詳述するが、このような構成を備えた鉱石調製設備1によれば、迅速にかつ安全に作業を行うことが可能となり、作業負荷を有効に軽減することができる。また、鉱石調製に費やしていた時間を大幅(およそ従来の約1/4)に短縮させることができ、作業負荷の軽減と共に、調製作業中における鉱石からの水分の損失率を低減することができる。
(1)縮分装置
縮分装置10は、原料とする粉塊混合鉱石Xに対して縮分操作を行う装置である。具体的に、縮分装置10は、粉塊混合鉱石Xを搬送する搬送ベルトコンベア11(11A)と、搬送ベルトコンベア11の途中に設けられた掻き均しローラー12と、搬送ベルトコンベア11の下流側に設けられたインクリメントスコップ13と、を備えている。
[搬送ベルトコンベア]
搬送ベルトコンベア11は、粉塊混合鉱石Xを搬送するものである。搬送ベルトコンベア11(11A)は、例えば自動試料採取装置2にて採取された大量の粉塊混合鉱石Xがベルト上に載置され、載置した粉塊混合鉱石Xを所定の速度で搬送方向(図1中矢印d方向)に搬送する。
搬送ベルトコンベア11としては、特に限定されず、周知のコンベアを用いることができる。また、搬送ベルトコンベア11(11A)の長さ(全長)も、特に限定されず、縮分する粉塊混合鉱石の量や、当該鉱石調製設備1を設置するスペース等に応じて適宜設定することができる。
図1では、搬送ベルトコンベア11として、縮分操作を行う搬送ベルトコンベア11Aと、自動試料採取装置2からの粉塊混合鉱石X1を直接搬送する搬送ベルトコンベア11Bと、縮分後の粉塊混合鉱石X3を鉱石調製設備1において連続して設置された粉砕装置20に搬送する搬送ベルトコンベア11Cと、縮分後の一部の粉塊混合鉱石X4を排鉱するために搬送する搬送ベルトコンベア11Cと、に分けた構成を示している。ただし、搬送ベルトコンベア11としては、この態様に限定されるものではない。
具体的に、搬送ベルトコンベア11においては、まず、搬送ベルトコンベア11Bにより自動試料採取装置2からの粉塊混合鉱石X1が搬送され、搬送ベルトコンベア11Aに移される。搬送ベルトコンベア11Aでは、JIS M 8109に準拠した縮分操作が行われ、縮分後の所定量の粉塊混合鉱石X3が搬送ベルトコンベア11Cに移される。そして、搬送ベルトコンベア11Cでは、縮分後の粉塊混合鉱石X3を粉砕装置20に搬送する。一方で、縮分後の一部の粉塊混合鉱石X4は、搬送ベルトコンベア11Dより排鉱される。
搬送ベルトコンベア11Aにおいては、その搬送ベルトコンベア11Aを2分割する間仕切り板14をその搬送方向(d方向)に沿って設けることができる。このように間仕切り板14を設けることによって、搬送ベルトコンベア11Aにより搬送されてきた粉塊混合鉱石X1がその間仕切り板14を境界にして両サイドに2つに分けることができ、後述する搬送ベルトコンベア11A上での縮分を両サイドに分かれて効率的に実行することができる。
間仕切り板14としては、図1に示すように、搬送ベルトコンベア11Aの幅方向の中央部に、搬送方向に沿って例えば一枚の板が設けられる。なお、間仕切り板14としては、一枚の板であることに限られず、搬送方向に沿って複数枚の板により構成してもよい。また、間仕切り板14の高さは、その間仕切り板14を境界にして縮分対象の粉塊混合鉱石X1を2つに分けることができれば、特に限定されない。
[掻き均しローラー]
掻き均しローラー12は、搬送ベルトコンベア11Aの途中に設けられ、搬送ベルトコンベア11A上に載置されて搬送されてきた粉塊混合鉱石X1の集まりを掻き均し、その粉塊混合鉱石の集まりを所定の形状に広げる。
ここで、縮分装置10においては、JIS M 8109に準拠した縮分が行われる。当該JIS規格には、縮分する対象を所定の形状に広げ(成形し)、インクリメントスコップによりインクリメント縮分する方法が定められている。具体的に、当該JIS規格には、インクリメント縮分に際して、縮分対象である鉱石の集まりを略直方体形状(厚みを有する長方形状)にすることが定められている。縮分装置10には、縮分を行う搬送ベルトコンベア11Aの途中に掻き均しローラー12を設けることで、粉塊混合鉱石X1をJIS規格に規定されている形状に広げることができる。
なお、図1では、掻き均しローラー12により略直方体形状に成形された粉塊混合鉱石の集まりを、符号「X2」として示している。
掻き均しローラー12は、そのローラー面が搬送ベルトコンベア11Aのベルト面と平行になるように設置される。また、設置高さとしては、掻き均しローラー12による粉塊混合鉱石X1の掻き均しにより成形する略直方体形状の粉塊混合鉱石X2の設定厚みに応じて決定することができる。なお、JIS M 8109には、縮分にあたって成形する略直方体形状の厚みについても規定されている。
また、搬送ベルトコンベア11Aにおいて搬送方向に沿って間仕切り板14を設ける場合には、その間仕切り板14にて2分割された搬送ベルトコンベア11Aの枠毎に、それぞれ独立して掻き均しローラー12(12a,12b)を設けることができる。
[インクリメントスコップ]
インクリメントスコップ13は、搬送ベルトコンベア11Aの下流側の位置に設けられ、上述した掻き均しローラー12により略直方体形状に成形され搬送された粉塊混合鉱石X2に対してインクリメント縮合を行う。
インクリメントスコップ13は、JISにて規定されているJISスコップNo.150Dに相当するものである。インクリメントスコップ13による縮分操作は、上述したように、JIS M 8109に準拠して行われる。また、インクリメントスコップ13による縮分操作は、例えばアーム式ロボット、あるいは人手によっても行うことができる。
ここで、搬送ベルトコンベア11Aにおいて、その幅方向の中央部に、搬送方向(d方向)に沿って間仕切り板14を設けた場合には、その間仕切り板14が、インクリメントスコップ13による縮分操作に際しての当て板の代わりになり得て、より効率的に操作を行うことが可能になる。
インクリメントスコップ13による縮分操作によりインクリメント採取された試料(鉱石試料)は、搬送ベルトコンベア11C上に移し出され、鉱石調製設備1における粉砕装置20まで搬送される。
なお、インクリメント縮分操作により縮分されなかった一部の粉塊混合鉱石X4は、搬送ベルトコンベア11Dにより搬送されて、排鉱の処理がなされる。
(2)粉砕装置
粉砕装置20は、縮分装置10にて縮分して得られた鉱石試料(粉塊混合鉱石)に対して粉砕操作を行う装置である。具体的に、粉砕装置20は、所定の幅のスリットを有し、縮分された粉塊混合鉱石を所定の大きさで選別するスリット型スクリーン21と、スリット型スクリーン21を通過した鉱石を粗砕する第1の粉砕機22と、第1の粉砕機22にて粗砕された鉱石を粉砕する第2の粉砕機23と、第2の粉砕機23にて粉砕された鉱石を混合する混合ミキサー24と、を備えている。
このように粉砕装置20では、縮分して得られた鉱石試料を複数の粉砕機を用いて段階的に粉砕し、鉱石を所定の粒子サイズにする。
また、粉砕装置20においては、スリット型スクリーン21を通過しなかった所定の大きさ以上の鉱石(塊鉱石)を粗砕する第3の粉砕機25をさらに備えることができる。なお、その第3の粉砕機25は、第1の粉砕機22と併設して備えるようにし、第3の粉砕機25で所定の大きさ未満にまで粉砕した鉱石を第1の粉砕機22に投入できるようにすることが好ましい。
[スリット型スクリーン]
スリット型スクリーン21は、上述した縮分装置10により縮分された鉱石試料(粉塊混合鉱石)を所定の大きさで選別する装置である。具体的に、スリット型スクリーン21は、スリットを有するスクリーン面を有し、スクリーン面上に鉱石試料が投入される。
スリット型スクリーン21におけるスリットは、所定の間隔を有するものであり、そのスリットの間隔は鉱石試料を選別するにあたっての大きさにより決定される。例えば、スリットの間隔を70mmとすることにより、縮分装置10から供給された鉱石試料を、70mm以上の塊鉱石と、70mm未満の鉱石とに選別することができる。
このように、スリット型スクリーン21では、スリットの間隔に応じた基準で塊鉱石と粉鉱石とに選別され、スリット型スクリーン21のスクリーン面から自然落下して通過した鉱石(粉鉱石)は、第1の粉砕機22に投入され、一方で、スリット型スクリーン21を通過しなかった所定の大きさ以上の鉱石(塊鉱石)は、第3の粉砕機25に移される。
[第1の粉砕機]
第1の粉砕機22は、スリット型スクリーン21を通過した鉱石を粗砕(粗粉砕)する装置である。第1の粉砕機22としては、鉱石を粗砕することができるものであれば特に限定されず、例えば、ロールクラッシャー、ジョークラッシャー、インパクトクラッシャー等により構成することができる。
一例として、第1の粉砕機22では、スリット型スクリーン21を通過した、例えば70mm未満の鉱石(粉鉱石)を、20mm以下の大きさに粗砕する。なお、第1の粉砕機22にて例えば20mm以下の大きさに粗砕された鉱石は、ベルトコンベアにより第2の粉砕機23まで搬送される。
[第2の粉砕機]
第2の粉砕機23は、第1の粉砕機22にて粗砕されて得られた鉱石を粉砕(中砕)する装置である。第2の粉砕機23としては、第1の粉砕機22と同様にロールクラッシャー等により構成することができる。
一例として、第2の粉砕機23では、第1の粉砕機22で粗砕された、例えば20mm以下の鉱石を、10mm以下の大きさに中砕する。なお、第2の粉砕機23にて例えば10mm以下の大きさに中砕された鉱石は、ベルトコンベアにより混合ミキサー24まで搬送される。
[混合ミキサー]
混合ミキサー24は、第2の粉砕機23にて粉砕された鉱石を混合する装置である。混合ミキサー24としては、例えばドラムミキサーが挙げられる。混合ミキサー24により混合された鉱石は、所定の大きさに略揃った調製された鉱石である。
このように混合ミキサー24にて調製された鉱石は、ベルトコンベア27により、鉱石調製設備1における縮分板装置30に搬送され、必要に応じて縮分の操作が行われる。
[第3の粉砕機]
なお、粉砕装置20においては、上述したように、第1の粉砕機22と併設させて第3の粉砕機25を備えるようにすることができる。第3の粉砕機25では、スリット型スクリーン21を通過しなかった所定の大きさ以上の鉱石(塊鉱石)を粗砕する装置である。具体的に、第3の粉砕機25では、例えばスリットの間隔を70mmとしたときに、そのスリット型スクリーン21を通過しなかった70mm以上の大きさの塊鉱石を粗砕する。
第3の粉砕機25としては、ジョークラッシャー、ロールクラッシャー、インパクトクラッシャー等により構成することができる。例えば図1に示すように、第3の粉砕機25としては、ジョークラッシャーを用いることができ、棚吊り防止用押さえエアシリンダー26により塊鉱石を押さえながら、その塊鉱石を70mm未満の大きさに粗砕する。
このようにして第3の粉砕機25にて粗砕され得られた鉱石は、併設された第1の粉砕機22に投入され、スリット型スクリーン21を通過した粉鉱石と共に、その第1の粉砕機22により(例えば20mm以下の大きさに)粗砕される。
(3)縮分板装置
鉱石調製設備1においては、縮分板31を有する縮分板装置30を含んで構成することができる。具体的に、図2は、縮分板装置30の構成の一例を示す上面図であり、図3は、縮分板装置30の正面図である。
図2、図3に示すように、縮分板装置30は、上部が開放された箱状の縮分板31を備え、その箱状の縮分板31内に、粉砕装置20にて所定の大きさに調製されベルトコンベア27により搬送された鉱石が投入される。縮分板装置30における箱状の縮分板31は、底部(底面)に縮分板底板32を有し、その縮分板底板32上に鉱石が投入載置されて、例えば人手によるJISに準じた縮分操作が行われる。なお、縮分操作時には、縮分板底板32は、縮分板31を側面に設けられた底板ストッパー33により固定されている。
具体的に、縮分板装置30においては、箱状の縮分板31内に鉱石が投入されると、その縮分板31を、縮分板スライド用のエアシリンダー34により水平方向(図2、図3中の矢印H方向)にスライドさせる。これにより、ベルトコンベア27からの鉱石の投入が一時停止され、縮分操作の実行に移される。
縮分板装置30では、縮分板31内においてJIS M 8109に準拠した縮分操作が行われる。例えば、その縮分操作は人手により行われ、縮分板31内における縮分板底板32上において、投入された鉱石試料の集まりを、規定の厚みを有する略直方体形状に広げ、スコップ(例えばJISスコップNo.20D)にてインクリメント採取する。
図4は、縮分板装置30の側面図であり、残試料の廃棄操作を説明するための図である。縮分板装置30においては、縮分操作により試料がインクリメント採取されると、採取されずに縮分板底板32上に残った試料(残試料)を廃棄する。具体的には、縮分板装置30では、縮分操作が終了すると、縮分板31の側面に設けられた底板ストッパー33が外され、箱状の縮分板31の底部を構成して残試料を載せた縮分板底板32が開放可能な状態となる。縮分板底板32の開放は、縮分板装置30に設けられた開閉用エアシリンダー35により行われ、開閉用エアシリンダー35が収縮することによって縮分板底板32が下方に開放される。そして、縮分板底板32が開放することにより、その上に載置されていた残試料が下方に落ちて廃棄される。なお、縮分板底板32から落下した残試料は、縮分板31の下部に設けられていた廃棄試料用ベルトコンベア36により、廃棄される。
残試料の廃棄後、縮分板底板32は、開閉用エアシリンダー35が伸張することにより閉じられ、底板ストッパー33が差し込まれることによって縮分板31に固定された状態となる。その後、縮分板スライド用のエアシリンダー34により、縮分板31が水平方向(図2、図3中の矢印H方向)に移動して元の位置(図2に示すベルトコンベア27により鉱石が供給される位置)に戻され、待機状態となる。
以上詳述したように、本実施の形態に係る鉱石調製設備1は、原料とする粉塊混合鉱石に対し、縮分、粉砕の操作を行って調製する原料鉱石の調製設備であって、特定の縮分装置10と、粉砕装置20とを含んで構成されている。具体的に、縮分装置10は、搬送ベルトコンベア11と、搬送ベルトコンベア11の途中に設けられた掻き均しローラー12と、搬送ベルトコンベア11の下流側に設けられたインクリメントスコップ13と、を備える。また、粉砕装置20は、所定の間隔のスリットを有するスリット型スクリーン21と、スリット型スクリーン21を通過した鉱石を粗砕する第1の粉砕機22と、第1の粉砕機22にて粗砕された鉱石を粉砕する第2の粉砕機23と、第2の粉砕機23にて粉砕された鉱石を混合する混合ミキサー24と、を備える。
また、鉱石調製設備1においては、粉砕装置20にて所定の大きさに調製された鉱石を縮分する縮分板装置30を続けて構成することができる。
このような構成を有する鉱石調製設備1によれば、迅速にかつ安全に粉塊混合鉱石の調整作業を行うことができ、作業者の負荷を軽減することができる。また、調製作業の時間を大幅に短縮させることができ、具体的には従来に比べて約1/4以下の時間に短縮することができ、これにより、鉱石試料からの水分損失を低減することができる。
ここで、粉塊混合鉱石のニッケル酸化鉱石(約10kg)を金属製容器に入れ、室内に放置し経過時間に対する水分損失率の変化を調査した。測定法としては、ニッケル酸化鉱石10kg入りの金属製容器を電子天秤上に載せ、測定開始直前の重量を基準として、重量減率(%)を算出し、それを水分損失率とした。
表1は、2種類のニッケル酸化鉱石(鉱石A、鉱石B)についての放置経過時間に対する水分損失率の測定結果を示すものである。表1に示されるように、放置経過時間に対し、ほぼ比例して鉱石の水分損失率が増加することが分かる。特に、鉱石の調製において1部分試料あたりに約30分の時間を要するとした場合、その試料調製時間を放置経過時間に置き換えると、調製後には概ね0.29%の水分損失率となることが分かる。このような鉱石の水分損失は、特に、低ニッケル品位のニッケル酸化鉱石においては、それを原料として精製、回収することができるニッケル量にも大きく影響する。
Figure 2018095909
これに対し、本実施の形態に係る鉱石調製設備1を用いて原料とする鉱石の調製を行うことによって、作業負荷を大きく軽減することができるだけでなく、調製時間を大幅に短縮させることができる。具体的には、調製時間を、主に人手により行われていた従来の調製方法に比べて約1/4に短縮させることができる。そして、このように調製時間を短縮できることから、調製作業中における鉱石の水分損失率を効果的に低減させることができ、例えばニッケル酸化鉱石の場合にはニッケル回収量の減少を防ぐことができる。
1 原料鉱石の調製設備(鉱石調製設備)
10 縮分装置
11,11A,11B,11C,11D 搬送ベルトコンベア
12 掻き均しローラー
13 インクリメントスコップ
14 間仕切り板
20 粉砕装置
21 スリット型スクリーン
22 第1の粉砕機
23 第2の粉砕機
24 混合ミキサー
25 第3の粉砕機
26 棚吊り防止用押さえエアシリンダー
27 ベルトコンベア
30 縮分板装置
31 縮分板
32 縮分板底板
33 底板ストッパー
34 エアシリンダー
35 開閉用エアシリンダー
36 廃棄試料用ベルトコンベア
X、X1,X2,X3,X4 粉塊混合鉱石

Claims (7)

  1. 原料とする粉塊混合鉱石に対し、縮分、粉砕の操作を行って調製する原料鉱石の調製設備であって、
    搬送ベルトコンベアと、
    前記搬送ベルトコンベアの途中に設けられた掻き均しローラーと、
    前記搬送ベルトコンベアの下流側に設けられたインクリメントスコップと、
    を備える縮分装置と、
    所定の間隔のスリットを有し、前記縮分装置における前記インクリメントスコップにて縮分された粉塊混合鉱石が供給され、該粉塊混合鉱石を所定の大きさで選別するスリット型スクリーンと、
    前記スリット型スクリーンを通過した鉱石を粗砕する第1の粉砕機と、
    前記第1の粉砕機にて粗砕された鉱石を粉砕する第2の粉砕機と、
    前記第2の粉砕機にて粉砕された鉱石を混合する混合ミキサーと、
    を備える粉砕装置と、
    を含んで構成されている、原料鉱石の調製設備。
  2. 前記縮分装置における前記搬送ベルトコンベアには、該搬送ベルトコンベアを2分割する間仕切り板がその搬送方向に沿って設けられている
    請求項1に記載の原料鉱石の調製設備。
  3. 前記縮分装置では、JIS M 8109に準拠して、
    前記掻き均しローラーにより、前記搬送ベルトコンベアにより搬送されてきた粉塊混合鉱石の集まりが所定の厚みの略直方体形状に均され、
    前記インクリメントスコップにより、略直方体形状に均された粉塊混合鉱石の縮分操作が行われる
    請求項1又は2に記載の原料鉱石の調製設備。
  4. 前記粉砕装置は、前記第1の粉砕機に併設される第3の粉砕機をさらに備え、
    前記第3の粉砕機は、前記スリット型スクリーンを通過しなかった所定の大きさ以上の鉱石を粗砕する
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の原料鉱石の調製設備。
  5. 前記第3の粉砕機にて粗砕された鉱石は、前記第1の粉砕機に搬送される
    請求項4に記載の原料鉱石の調製設備。
  6. さらに、上部が開放された箱状の縮分板を備える縮分板装置を含んで構成されており、
    前記粉砕装置における前記混合ミキサーから所定の大きさの鉱石が前記縮分板装置における前記縮分板に搬送され、鉱石試料がインクリメント採取される
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の原料鉱石の調製設備。
  7. 前記粉塊混合鉱石は、ニッケル酸化鉱石である
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の原料鉱石の調製設備。
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