JP2018094759A - 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 - Google Patents

印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 Download PDF

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小澤 欣也
Kinya Ozawa
欣也 小澤
谷口 誠一
Seiichi Taniguchi
誠一 谷口
臼田 秀範
Hidenori Usuda
秀範 臼田
中島 靖雅
Yasumasa Nakajima
靖雅 中島
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Abstract

【課題】印刷媒体の端部においてインクの着弾位置のずれを抑制し、印字品質を向上できる印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置1は、印刷媒体に対しインクを吐出するインク吐出用ノズル列と、プラテンギャップに対して気流を発生させるプラズマアクチュエーター20と、UVインクの吐出と気流の発生を制御する制御部31と、を備え、制御部31は、インク吐出用ノズル列と印刷媒体の端部とが印刷媒体の厚み方向において重なる領域で、インク吐出用ノズル列からUVインクを吐出させる場合に、プラズマアクチュエーターに気流を発生させる。【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置、及び、印刷装置の制御方法に関する。
従来、厚みのある印刷媒体に対して印刷を実行する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、印刷媒体の厚みが異なる場合でも、プラテンギャップを一定に保つことでインクの着弾位置のずれを抑制し、印字品質を確保する印刷装置を開示する。
特開2006−256112号公報
ところで、厚みのある印刷媒体の端部の付近では、インク吐出面及び印刷媒体の間隔と、インク吐出面及びプラテンとの間隔に、通常の印刷媒体よりも大きな差異を有する。そのため、このような印刷媒体の端部では、プラテンギャップにおいて気流が大きく乱れてしてしまい、インクの着弾位置にずれが発生して印字品質が低下する可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、印刷媒体の端部においてインクの着弾位置のずれを抑制し、印字品質を向上できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の印刷装置は、印刷媒体に対しインクを吐出するインク吐出用ノズル列と、プラテンギャップに対して気流を発生させるプラズマアクチュエーターと、前記インクの吐出と気流の発生を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記インク吐出用ノズル列と前記印刷媒体の端部とが前記印刷媒体の厚み方向において重なる領域で、前記インク吐出用ノズル列から前記インクを吐出させる場合に、前記プラズマアクチュエーターに気流を発生させることを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、インク吐出用ノズル列と印刷媒体の端部とが印刷媒体の厚み方向において重なる領域で、インク吐出用ノズル列からインクを吐出させる場合に、プラズマアクチュエーターに気流を発生させるため、プラズマアクチュエーターにより発生させた気流によって、印刷媒体の端部においてインクの着弾位置がずれることを抑制でき、印字品質を向上できる。
また、本発明の印刷装置は、前記プラズマアクチュエーターは、前記印刷媒体の厚み方向の気流を発生させることを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、プラズマアクチュエーターが、印刷媒体の厚み方向の気流を発生させることで、印刷媒体の厚み方向にエアーカーテンが形成されるため圧力変化が少なくなり、印刷媒体の端部においてインクの着弾位置がずれることを抑制でき、印字品質を向上できる。
また、本発明の印刷装置は、複数の前記インク吐出用ノズル列と、複数の前記プラズマアクチュエーターと、を備え、複数の前記インク吐出用ノズル列の間にそれぞれ複数の前記プラズマアクチュエーターを配置することを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、複数のインク吐出用ノズル列の間にそれぞれ複数のプラズマアクチュエーターが配置されるため、複数のインク吐出用ノズル列の間の気流を発生でき、印刷媒体の端部において、各インク吐出用ノズル列が吐出するインクの着弾位置がずれることを抑制でき印字品質を向上できる。
また、本発明の印刷装置は、前記印刷媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動するキャリッジに搭載され、前記インク吐出用ノズル列を具備するインクジェットヘッドを備えることを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、印刷媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動するキャリッジに搭載され、インク吐出用ノズル列を具備するインクジェットヘッドを備えるため、このインクジェットヘッドが具備するインク吐出用ノズル列から吐出されるインクの着弾位置が、印刷媒体の端部においてずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
また、本発明の印刷装置は、前記プラズマアクチュエーターは、前記キャリッジの移動方向に、前記インク吐出用ノズル列と並んで配置されることを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、プラズマアクチュエーターがキャリッジの移動方向に、インク吐出用ノズル列と並んで配置されるため、キャリッジの移動方向に配置されるインク吐出用ノズル列から吐出されるインクの着弾位置が、印刷媒体の端部においてずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
また、本発明の印刷装置は、前記印刷媒体の搬送方向に対し交差する方向に延在する前記インク吐出用ノズル列を具備するインクジェットヘッドを備えることを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、印刷媒体の搬送方向に対し交差する方向に延在するインク吐出用ノズル列を具備するインクジェットヘッドを備えるため、このインクジェットヘッドが具備するインク吐出用ノズル列から吐出されるインクの着弾位置が、印刷媒体の端部においてずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
また、本発明の印刷装置は、前記プラズマアクチュエーターは、前記印刷媒体の搬送方向に、前記インク吐出用ノズル列と並んで配置されることを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、印刷媒体の搬送方向に配置されるインク吐出用ノズル列から吐出されるインクの着弾位置が、印刷媒体の端部においてずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
また、本発明の印刷装置は、前記印刷媒体の厚みは、前記印刷媒体と前記インク吐出用ノズル列の面との距離より大きいことを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、印刷媒体とインク吐出用ノズル列の面との距離より大きい厚みを有する印刷媒体の端部において、インクの着弾位置がずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
また、本発明の印刷装置は、前記プラズマアクチュエーターを駆動するための駆動電圧を生成する駆動電圧生成部と、前記インク吐出用ノズル列とを有するヘッドユニットを備えることを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、高電圧で駆動されるプラズマアクチュエーターへの駆動電圧を駆動電圧生成部で生成することができる。そのため、フレキシブルケーブルに高電圧配線を敷設する必要がなく、絶縁性やショート対策、ノイズ対策などの問題が生じない。
また、本発明の印刷装置は、前記プラズマアクチュエーターの長さは、前記インク吐出用ノズル列の長さより長いことを特徴とする。
本発明によれば、印刷媒体とインク吐出用ノズル列の面との距離より大きい厚みを有する印刷媒体の端部において、インクの着弾位置がずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
上記課題を解決するために、本発明の印刷装置の制御方法は、印刷媒体に対しインクを吐出するインク吐出用ノズル列と、プラテンギャップに対して気流を発生させるプラズマアクチュエーターと、を備えた印刷装置の制御方法であって、前記インク吐出用ノズル列と前記印刷媒体の端部とが前記印刷媒体の厚み方向において重なる領域で、前記インク吐出用ノズル列から前記インクを吐出させる場合に、前記プラズマアクチュエーターに気流を発生させることを特徴とする。
本発明の印刷装置の制御方法によれば、インク吐出用ノズル列と印刷媒体の端部とが印刷媒体の厚み方向において重なる領域で、インク吐出用ノズル列からインクを吐出させる場合に、プラズマアクチュエーターに気流を発生させるため、プラズマアクチュエーターにより発生させた気流によって、印刷媒体の端部においてインクの着弾位置がずれることを抑制でき、印字品質を向上できる。
第1実施形態における印刷装置の概略を示す図。 印刷装置のヘッドユニットの概略図。 図2のインク吐出面側からみた概略図。 プラズマアクチュエーターの基本構造を示す断面図。 印刷装置の機能的構成を示すブロック図。 印刷装置の基本的な印刷動作を説明するための図。 印刷媒体の端部における課題について説明するための図。 印刷装置の動作を示すフローチャート。 印刷媒体の端部における印刷の動作について説明するための図。 印刷媒体の端部における印刷の動作について説明するための図。 プラズマアクチュエーターの配置の変形例を示す図。 プラズマアクチュエーターの配置の変形例を示す図。 第2実施形態における印刷装置の概略を示す図。 図12のインク吐出面側からみた概略図。 印刷装置の基本的な印刷動作を説明するための図。 印刷装置の動作を示すフローチャート。 印刷媒体の端部における印刷の動作について説明するための図。 印刷媒体の端部における印刷の動作について説明するための図。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る印刷装置1の概略図である。
図1に示すように、印刷装置1は、平板状のプラテン2を備える。プラテン2の上面には、所定の印刷媒体3が図示しない紙送り機構により搬送方向HY1に搬送される。プラテン2には、縁なし印刷時のインク打ち捨て領域が設けられていてもよい。
本実施形態では、印刷媒体3は、後述するインク吐出面(面)と印刷媒体3との距離より大きい厚みを有する媒体であり、例えば、厚手の板材が挙げられる。なお、印刷媒体3の材質は、金属でもよく木材でもよい。
プラテン2の上方には、印刷媒体3の搬送方向HY1に対して直交する方向TY1(交差する方向)に延在するガイドシャフト5が設けられる。ガイドシャフト5には、キャリッジ10が、図示しない駆動機構を介してガイドシャフト5に沿って往復移動自在に設けられる。すなわち、キャリッジ10は、ガイドシャフト5に沿って搬送方向HY1に対し直交する方向TY1に往復移動する。
図2は、第1実施形態における印刷装置1のヘッドユニット16を示す概略図である。また、図3は、図2のインク吐出面11e(面)側からみた概略図である。
図2に示すように、キャリッジ10には、シリアル型のインクジェットヘッド11が搭載される。
インクジェットヘッド11のプラテン2に対向する面は、インク吐出面11eである。インク吐出面11eは、インク吐出面11aと、インク吐出面11bと、インク吐出面11cと、インク吐出面11dとを含む。
インク吐出面11aは、インク吐出面11aに開口し、UVインク(インク)を印刷媒体3に吐出する複数のノズル孔からなるインク吐出用ノズル列14aが形成される。本実施形態では、インク吐出用ノズル列14aは、シアン(C)のUVインクを印刷媒体3に吐出する。
インク吐出面11bは、インク吐出面11bに開口し、UVインクを印刷媒体3に吐出する複数のノズル孔からなるインク吐出用ノズル列14bが形成される。本実施形態では、インク吐出用ノズル列14bは、マゼンタ(M)のUVインクを印刷媒体3に吐出する。
インク吐出面11cは、インク吐出面11cに開口し、UVインクを印刷媒体3に吐出する複数のノズル孔からなるインク吐出用ノズル列14cが形成される。本実施形態では、インク吐出用ノズル列14cは、イエロー(Y)のUVインクを印刷媒体3に吐出する。
インク吐出面11dは、インク吐出面11dに開口し、UVインクを印刷媒体3に吐出する複数のノズル孔からなるインク吐出用ノズル列14dが形成される。本実施形態では、インク吐出用ノズル列14dは、ブラック(K)のUVインクを印刷媒体3に吐出する。
本実施形態において、インク吐出用ノズル列14a〜14dのそれぞれは、2列平行に形成される。
UVインクは、紫外線(以下、UV光と表現する)の照射を受けて硬化する紫外線硬化インクである。本実施形態において、硬化とは、少なくとも、仮硬化、及び、本硬化のいずれかの硬化を示す。仮硬化、及び、本硬化については、後述する。
なお、以下の説明において、インク吐出用ノズル列14a〜インク吐出用ノズル列14dのそれぞれを区別することなく、いずれかの1のインク吐出用ノズル列として説明する場合、インク吐出用ノズル列14と表記する。
キャリッジ10には、インクジェットヘッド11の方向TY11(キャリッジ10の移動方向)側に、後述するプラズマアクチュエーター20を挟んで、UV光源12が搭載される。また、キャリッジ10には、インクジェットヘッド11の方向TY12側に、後述するプラズマアクチュエーター20を挟んで、UV光源13が搭載される。
UV光源12、及び、UV光源13は、例えば、LEDにより構成され、印刷媒体3に吐出されたUVインクにUV光を照射して、UVインクを硬化させる。
UV光源12は、照射面12aがプラテン2に対向するように配置される。照射面12aは、UV光源12がUV光を照射する面である。また、UV光源13は、照射面13aがプラテン2に対向するように配置される。照射面13aは、UV光源13がUV光を照射する面である。
ここで、インク吐出面11eとプラテン2との間隙(空間)、もしくは、インク吐出面11eと印刷媒体3との間隙(空間)を総称してプラテンギャップという。
インクジェットヘッド11は、インク吐出用ノズル列14a〜14dからUVインクを吐出するためのピエゾ素子等の駆動素子362(図5)を備える。また、キャリッジ10には、インクジェットヘッド11にUVインクを供給するインクカートリッジ15a〜15dが搭載される。インクカートリッジ15aは、インク吐出用ノズル列14aにシアンのUVインクを供給する。また、インクカートリッジ15bは、インク吐出用ノズル列14bにマゼンタのUVインクを供給する。インクカートリッジ15cは、インク吐出用ノズル列14cにイエローのUVインクを供給する。また、インクカートリッジ15dは、インク吐出用ノズル列14dにブラックのUVインクを供給する。
このように、ヘッドユニット16は、キャリッジ10、インクジェットヘッド11、UV光源12、UV光源13、及び、インクカートリッジ15a〜15dにより構成される。なお、本実施形態では、インクジェットヘッド11と、UV光源12と、UV光源13とが別体として構成される場合を例示するが、インクジェットヘッド11とUV光源12とUV光源13とは、一体として構成されてもよい。また、インクカートリッジ15a〜15dのそれぞれは、ヘッドユニット16以外の場所に設置されてもよい。
方向TY1において、インク吐出面11aの両端には、プラズマアクチュエーター20が配置される。また、方向TY1において、インク吐出面11bの両端には、プラズマアクチュエーター20が配置される。また、インク吐出面11cの両端には、プラズマアクチュエーター20が配置される。また、インク吐出面11dの両端には、プラズマアクチュエーター20が配置される。
以下の説明において、照射面12aとインク吐出面11aとの間に配置されるプラズマアクチュエーター20を示す場合、プラズマアクチュエーター20aと表記する。また、インク吐出面11aとインク吐出面11bとの間に配置されるプラズマアクチュエーター20を示す場合、プラズマアクチュエーター20bと表記する。また、インク吐出面11bとインク吐出面11cとの間に配置されるプラズマアクチュエーター20を示す場合、プラズマアクチュエーター20cと表記する。また、インク吐出面11cとインク吐出面11dとの間に配置されるプラズマアクチュエーター20を示す場合、プラズマアクチュエーター20dと表記する。また、インク吐出面11dと照射面13aとの間に配置されるプラズマアクチュエーター20を示す場合、プラズマアクチュエーター20eと表記する。
プラズマアクチュエーター20a〜20eのそれぞれは、印刷媒体3の搬送方向HYにおいて、インク吐出用ノズル列14、UV光源12の照射面12a、及び、UV光源13の照射面13aの長さより長く形成される。本実施形態において、プラズマアクチュエーター20a〜20eのそれぞれの支持は、インクジェットヘッド11にはめ込まれて支持される構成を例示するが、キャリッジ10に支持される構成でもよい。
図4はプラズマアクチュエーター20の基本構造を示す断面図である。図4に示すように、プラズマアクチュエーター20は、2枚の薄膜の電極21a、21bと、その電極21a、21bの間に挟まれた誘電体層22とから構成される。2枚の電極21a、21bの間に、数kV、周波数が数kHzの交流電圧を印加することで、上側の電極21aと誘電体層22とに挟まれた部分でプラズマ放電23が生じ、これによって上側の電極21aから下側の電極21b方向に流れる気流が発生する。プラズマアクチュエーター20は、交流電圧の印加を制御することにより、気流の発生、停止、または、気流速度を簡単に制御できる。これはファンなどの気流発生装置では実現が困難な特徴である。なお、薄膜の電極21bを2個用意し、電極21aを挟むように配置してもよい。こうすることにより、2個の電極21bの片側を選択すれば気流の発生方向を正逆両方向に制御することができる。
図2及び図3に示す各プラズマアクチュエーター20のより詳細な配置について説明すると、プラズマアクチュエーター20aの2枚の薄膜の電極21a、21bと、その電極21a、21bの間に挟まれた誘電体層22は、図2におけるUV光源12とプラズマアクチュエーター20aの間隙、または、インク吐出面11aを有するインクジェットヘッド11とプラズマアクチュエーター20aとの間隙に配置される。なお、両方の間隙に配置されてもよい。
また、プラズマアクチュエーター20bの2枚の薄膜の電極21a、21bと、その電極21a、21bの間に挟まれた誘電体層22は、図2におけるインク吐出面11aを有するインクジェットヘッド11とプラズマアクチュエーター20bの間隙、または、インク吐出面11bを有するインクジェットヘッド11とプラズマアクチュエーター20bとの間隙に配置される。なお、両方の間隙に配置されてもよい。
また、プラズマアクチュエーター20cの2枚の薄膜の電極21a、21bと、その電極21a、21bの間に挟まれた誘電体層22は、図2におけるインク吐出面11bを有するインクジェットヘッド11とプラズマアクチュエーター20cの間隙、または、インク吐出面11cを有するインクジェットヘッド11とプラズマアクチュエーター20cとの間隙に配置される。なお、両方の間隙に配置されてもよい。
また、プラズマアクチュエーター20dの2枚の薄膜の電極21a、21bと、その電極21a、21bの間に挟まれた誘電体層22は、図2におけるインク吐出面11cを有するインクジェットヘッド11とプラズマアクチュエーター20dの間隙、または、インク吐出面11dを有するインクジェットヘッド11とプラズマアクチュエーター20dとの間隙に配置される。なお、両方の間隙に配置されてもよい。
また、プラズマアクチュエーター20eの2枚の薄膜の電極21a、21bと、その電極21a、21bの間に挟まれた誘電体層22は、図2におけるインク吐出面11dを有するインクジェットヘッド11とプラズマアクチュエーター20eの間隙、または、UV光源13とプラズマアクチュエーター20eとの間隙に配置される。なお、両方の間隙に配置されてもよい。
このように、各プラズマアクチュエーター20を配置することで、UV光源12の照射面12aとインク吐出面11aとの間、インク吐出面11aとインク吐出面11bとの間、インク吐出面11bとインク吐出面11cとの間、インク吐出面11cとインク吐出面11dとの間、インク吐出面11dとUV光源13の照射面13aとの間に、印刷媒体3の厚み方向AY1に気流を発生させることができる。
次に、印刷装置1の機能的構成について説明する。
図5は、印刷装置1の機能的構成を示すブロック図である。
図5に示すように、印刷装置1は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、入力部34と、表示部35と、ドライバー回路36と、駆動電圧生成部39とを備える。
制御部31は、印刷装置1の各部を中枢的に制御するものである。制御部31は、CPUや、実行可能な基本制御プログラムや、この基本制御プログラムに係るデータなどを不揮発的に記憶するROM、CPUに実行されるプログラムや所定データなどを一時的に記憶するRAM、その他の周辺回路などを備える。
記憶部32は、EEPROMや、ハードディスク等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。
通信部33は、制御部31の制御で、所定の通信規格に従って、例えば、印刷装置1の印刷動作を制御するホストコンピューター(不図示)と通信する。
入力部34は、印刷装置1に設けられた操作スイッチや、タッチパネル等の入力手段を備え、入力手段に対する操作を検出し、制御部31に出力する。制御部31は、入力部34からの入力に基づいて、入力手段に対する操作に対応する処理を実行する。
表示部35は、複数のLEDや、表示パネル等を備え、制御部31の制御で、印刷装置1の状態や、エラーの発生の有無等の報知を行う。
ドライバー回路36は、ヘッドドライバー361と、キャリッジドライバー363と、搬送ドライバー365と、プラズマアクチュエータードライバー367とを備える。
ヘッドドライバー361は、UVインクを吐出するためのピエゾ素子などの駆動素子362にそれぞれ接続される。駆動素子362は、制御部31の制御に従って駆動され、ノズル孔から必要量のインクを吐出させる。
キャリッジドライバー363は、キャリッジモーター364に接続され、キャリッジモーター364に駆動信号を出力して、キャリッジモーター364を制御部31により指示された範囲で動作させる。
プラズマアクチュエータードライバー367は、プラズマアクチュエーター20に接続され、プラズマアクチュエーター20に駆動信号を出力して、プラズマアクチュエーター20を制御部31により駆動させる。
搬送ドライバー365は、搬送モーター366に接続され、搬送モーター366に駆動信号を出力して、搬送モーター366を制御部31により指示された量だけ動作させる。搬送モーター366の動作に応じて、印刷媒体3が搬送方向HY1に所定量だけ搬送される。
プラズマアクチュエーター20を駆動するためには、高電圧が必要である。印刷装置1は、プラズマアクチュエーター20を駆動するための駆動電圧を生成する駆動電圧生成部39を備える。駆動電圧生成部39は、プラズマアクチュエーター20およびプラズマアクチュエータードライバー367に接続される。駆動電圧生成部39は、例えば、キャリッジ10に支持され、ヘッドユニット16に搭載される。
移動するキャリッジ10には、ヘッド駆動信号を伝達するフレキシブルケーブルが配設されている。このフレキシブルケーブルにプラズマアクチュエーター20を駆動するための高電圧配線を追加敷設するのは、絶縁距離やショート対策、ノイズ対策などの問題が生じるため好ましくない。
そのため、本実施形態においては、フレキシブルケーブルには低電圧の電源供給線を配設し、駆動電圧生成部39をヘッドユニット16に搭載している。駆動電圧生成部39は、この低電圧の電源を入力電圧とし、ヘッドユニット16内にて高電圧に昇圧する。
なお、駆動素子362として、ピエゾ素子を使用する場合には、ピエゾ素子駆動用の電源供給線がフレキシブルケーブルに敷設されているので、そのピエゾ素子駆動用の電源を駆動電圧生成部39の入力電圧として利用してもよい。また、駆動素子362として、サーマルタイプの駆動素子を使用する場合でも同様に、サーマルヘッド駆動用電源を駆動電圧生成部39の入力電圧として利用することができる。もちろん、独立した低電圧の電源線をフレキシブルケーブルに敷設してもよい。
なお、絶縁距離やショート対策、ノイズ対策などの問題が生じなければ、フレキシブルケーブルにプラズマアクチュエーター20を駆動するための高電圧配線を敷設してもかまわないし、高電圧配線用に、ヘッド駆動信号を伝達するフレキシブルケーブルとは別のケーブルを敷設してもかまわない。
このように、駆動電圧生成部39がヘッドユニット16に搭載されるため、高電圧で駆動されるプラズマアクチュエーター20への駆動電圧を駆動電圧生成部39で生成することができる。そのため、キャリッジ10に設けられるフレキシブルケーブルに高電圧配線を敷設する必要がなく、絶縁性やショート対策、ノイズ対策などの問題が生じない。
次に、本実施形態における印刷装置1の基本的な印刷動作について説明する。
図6は、印刷装置1の基本的な印刷動作を説明するための図である。
印刷媒体3に画像を印刷する際、インクジェットヘッド11は、印刷媒体3の搬送方向HY1と直交する方向TY1に移動する。移動範囲は、図6に示す範囲HN内である。以下の説明において、範囲HNにおける図中左端の位置を「位置TL」と表現し、図中右端の位置を「位置TR」と表現する。
図6に示すように、インクジェットヘッド11が位置TRに位置し、インクジェットヘッド11と印刷媒体3との位置関係が、図6に示す関係にあり、印刷媒体3上の位置P1に所定の色のドットを形成する場合を例示する。所定の色とは、シアン、マゼンタ、イエロー、及び、ブラックのインクがそれぞれ所定量ずつ重なることによって表現される色である。
図6に示す位置P2は、インクジェットヘッド11が方向TY11に向かって移動した場合に、印刷媒体3の位置P1を通過するインク吐出用ノズル列14a上の位置を示す。また、図6に示す位置P3は、インクジェットヘッド11が方向TY11に向かって移動した場合に、印刷媒体3の位置P1を通過するインク吐出用ノズル列14b上の位置を示す。また、図6に示す位置P4は、インクジェットヘッド11が方向TY11に向かって移動した場合に、印刷媒体3の位置P1を通過するインク吐出用ノズル列14c上の位置を示す。また、図6に示す位置P5は、インクジェットヘッド11が方向TY11に向かって移動した場合に、印刷媒体3の位置P1を通過するインク吐出用ノズル列14d上の位置を示す。
図6に示す状態からインクジェットヘッド11が方向TY11に向かって移動し、インク吐出用ノズル列14aの位置P2が印刷媒体3上の位置P1に対応する位置に至ったタイミングで、位置P2に対応するノズルは、所定量のシアンのUVインクを吐出する。さらに、インクジェットヘッド11が方向TY11へ移動し、インク吐出用ノズル列14bの位置P3が位置P1に対応する位置に至ったタイミングで、位置P3に対応するノズルは、所定量のマゼンタのUVインクを吐出する。また、さらに、インクジェットヘッド11が方向TY11へ移動し、インク吐出用ノズル列14cの位置P4が位置P1に対応する位置に至ったタイミングで、位置P4に対応するノズルは、所定量のイエローのUVインクを吐出する。また、さらに、インクジェットヘッド11が方向TY11へ移動し、インク吐出用ノズル列14dの位置P5が位置P1に対応する位置に至ったタイミングで、位置P5に対応するノズルは、所定量のブラックのUVインクを吐出する。この結果、印刷媒体3の位置P1に、シアン、マゼンタ、イエロー、及び、ブラックのUVインクがそれぞれ所定量ずつ吐出され、位置P1に所定の色のドットが形成される。なお、上述した所定量を吐出するとは、吐出量がゼロ、すなわち吐出しない場合も含まれる。
このように、印刷装置1は、インクジェットヘッド11が方向TY11に向かって移動し、適切なタイミングで適切なノズルから適切な量のインクを吐出し、印刷媒体3に印刷する画像を構成するドットを、印刷媒体3に形成する。これによって、印刷媒体3において、インクジェットヘッド11のインク吐出用ノズル列14の長さ分だけ搬送方向HY1に延びる領域に、画像を構成するドットが形成される。
印刷装置1は、印刷媒体3にインク吐出用ノズル列14からUVインクを吐出すると、UV光源13の照射面13aからUV光を照射し、インク吐出用ノズル列14から吐出されたUVインクに対して、仮硬化を実行する。仮硬化とは、印刷媒体3に吐出されたUVインクが、印刷媒体3から流れたり滲んだりとしない程度にUVインクの表面を硬化することを言う。そのため、UVインクの吐出後すぐにUV光を照射する必要がある。
インクジェットヘッド11が方向TY11に移動し、位置TRから位置TLへ移動すると、インクジェットヘッド11は、制御部31の制御により、方向TY12へ移動を開始する。インクジェットヘッド11は、方向TY12へ移動を開始すると、方向TY11への移動中に印刷媒体3へ吐出したUVインクに対し、UV光源12の照射面12aからUV光を照射し、本硬化を実行する。本硬化とは、仮硬化したUVインクに対し、仮硬化より光量の多いUV光を照射することにより、当該UVインクの内部まで完全に硬化することを言う。
インクジェットヘッド11が方向TY12に本硬化を実行しつつ移動し、位置TLから位置TRへ移動すると、制御部31の制御で、印刷媒体3は、搬送方向HY1に向かって、インクジェットヘッド11のインク吐出用ノズル列14の長さに対応する距離だけ搬送される。
このように、インクジェットヘッド11は、位置TRから位置TLへ方向TY11に向かって移動しつつ印刷媒体3にUVインクを吐出してドットを形成し、吐出したUVインクに仮硬化を実行する処理と、位置TLから位置TRへ方向TY11に向かって移動しつつ印刷媒体3に吐出したUVインクに対して本硬化を実行する処理とを、画像の印刷に必要なだけ繰り返し行い、印刷媒体3に画像を印刷する。
なお、図6では、インクジェットヘッド11が方向TY11に移動する際にUVインクの吐出、及び、仮硬化を実行し、インクジェットヘッド11が方向TY12に移動する際に本硬化を実行する場合を例示した。しかしながら、印刷装置1は、インクジェットヘッド11が方向TY12に移動する際にUVインクの吐出、及び、仮硬化を実行し、インクジェットヘッド11が方向TY11に移動する際に本硬化を実行する構成でもよい。
ここで、印刷媒体3が、厚手の板材等のように、普通紙や複写紙等の媒体と比較して厚みを有する場合、以下に示す課題がある。
図7は、厚みのある印刷媒体3に対し印刷を実行する際の課題を説明するための図である。
図7の説明では、インクジェットヘッド11が方向TY11に移動し、印刷媒体3にインク吐出用ノズル列14からUVインクを吐出する場合を例示する。また、図7の説明では、方向TY11に位置する印刷媒体3の端部301において、インク吐出用ノズル列14からUVインクを吐出する場合を例示する。
また、印刷媒体3の厚みAMは、インク吐出面11eと印刷媒体3との厚み方向AY1における距離より大きいものとする。
インクジェットヘッド11は、方向TY11に移動する際、インク吐出用ノズル列14からUVインクを印刷媒体3に吐出する。しかしながら、側端302を含む印刷媒体3の端部301では、図7に示すように、UVインクI1の着弾位置が、本来の着弾位置である位置TIに着弾せず、方向TY12にずれて印刷媒体3の外に着弾してしまう場合がある。
このように、UVインクI1の着弾位置がずれる要因としては、インク吐出面11eと印刷媒体3との間隙であるプラテンギャップPG1における抵抗と、インク吐出面11eとプラテン2との間隙であるプラテンギャップPG2の抵抗とに差異が生じるためである。ここで、抵抗とは、気流の流れやすさを示す。
図7に示すように、プラテンギャップPG1のインク吐出面11eと印刷媒体3との厚み方向AY1における距離は、プラテンギャップPG2のインク吐出面11eとプラテン2との厚み方向AY1における距離と比較して、小さいので、プラテンギャップPG1では、プラテンギャップPG2と比較して気流が流れにくい。すなわち、プラテンギャップPG2における抵抗は、プラテンギャップPG1における抵抗と比較して小さい。
インクジェットヘッド11の移動によりプラテンギャップPG1及びプラテンギャップPG2には、気流が発生する。しかしながら、プラテンギャップPG1における抵抗と、プラテンギャップPG2における抵抗とに差異があるため、プラテンギャップPG1における気流の圧と、プラテンギャップPG2における気流の圧とに差異が生じる。前述した通り、プラテンギャップPG1では、気流が流れにくいため、プラテンギャップPG1における気流の圧は、プラテンギャップPG2における気流の圧より高くなる。一方、プラテンギャップPG2では、気流が流れやすいため、プラテンギャップPG2における気流の圧は、プラテンギャップPG1における気流の圧より低くなる。
このように、プラテンギャップPG1における気流の圧と、プラテンギャップPG2における気流の圧との差異が発生すると、圧の高い方から低い方へ気流が発生する。そのため、印刷媒体3の端部301では、気流が大きく乱れることになる。この気流の乱れは、印刷媒体3の厚みAMが厚ければ厚いほど大きくなり、印刷媒体3の厚みAMがインク吐出面11eと印刷媒体との距離より大きいと生じやすい。この気流の乱れに伴い、厚みのある印刷媒体3の端部301では、UVインクI1が、本来の着弾位置である位置TIに着弾せず、ずれて着弾する可能性がある。これは、印字品質の低下につながる。
このような課題に対し、従来、ユーザーは、プラテンギャップPG1における抵抗と、プラテンギャップPG2における抵抗との差異を抑制するため、印刷媒体3の両端に、印刷媒体3の厚みとほぼ同じ厚みの板材等を配置する場合がある。しかしこれでは、印刷媒体3の両端に板材等を配置する手間がかかり、ユーザーの利便性が低い。
そこで、本実施形態の印刷装置1は、以下に示す動作を実行する。
図8は、印刷装置1の動作を示すフローチャートである。
図8の説明では、印刷装置1が印刷動作の実行を開始し、キャリッジ10が、印刷媒体3の搬送方向HY1と直交する方向TY1のうち、方向TY11に移動しているものとする。
また、図8の説明では、図9、及び、図10を参照し、印刷媒体3の両方の端部301のそれぞれについて、印刷を実行する場合を例示して説明する。本実施形態では、印刷媒体3の端部301とは、搬送方向HY1と直交する方向TY1における端部301を示す。以下の説明において、方向TY1における端部301のうち、方向TY12側の端部を示す場合、端部301aと表記する。また、方向TY1における端部301のうち、方向TY11側の端部を示す場合、端部301bと表記する。
<方向TY12側の端部301a>
まず、印刷媒体3の端部301のうち、方向TY12側の端部301aに、印刷を実行する場合について説明する。
図9は、方向TY12側の端部301aに、印刷を実行する際の印刷装置1の動作を説明するための図である。図9に示す通り、端部301aは、側端302aを含む。
なお、印刷装置1が印刷動作の実行を開始するトリガーは、通信部33が図示せぬホストコンピューターから印刷データを受信した場合や、印刷装置1に設けられた操作スイッチや、タッチパネル等の入力手段へのユーザーによる操作を検出した場合が挙げられる。
印刷装置1の制御部31は、印刷動作の実行を開始するトリガーを受信すると、図9に示す端部領域KAI及び領域MA1を記憶部32から取得する。端部領域KA1とは、インク吐出用ノズル列14と、印刷媒体3の端部301aとが、印刷媒体3の厚み方向AY1において重なる領域である。この端部領域KA1は、印刷媒体3の端部301aにおいてUVインクの着弾位置がずれる可能性のある領域であり、事前に行われたテストやシミュレーション等により定められる。この端部領域KA1は、少なくとも、方向TY1において範囲を有する領域である。例えば、側端302aから方向TY11に3ドット分、UVインクの着弾位置がずれることが、事前のテストやシミュレーション等により得られている場合、この側端302aから方向TY11に3ドット分の範囲を有する領域が端部領域KA1となる。領域MA1は、端部領域KA1より方向TY11の上流側に設定される領域である。この領域MA1の方向TY1における範囲は、事前のテストやシミュレーション等により定められる。
端部領域KA1及び領域MA1は、予め記憶部32にテーブルとして記憶されている。端部領域KA1及び領域MA1の値は、印刷情報、すなわち、印刷媒体3の幅(方向TY1における幅)や印刷媒体3の厚み、印刷モードによるキャリッジ10の移動速度などにより最適な値が異なる。したがって、制御部31は、印刷情報に応じて最適な端部領域KA1及び領域MA1の値を記憶部32のテーブルから取得する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14aが、領域MA1に位置するか否かに基づいて、インク吐出用ノズル列14aが、キャリッジ10の方向TY11に進行に伴い端部領域KA1に進入するか否かを判別する(ステップSA1)。
制御部31は、ステップSA1において、インク吐出用ノズル列14aが領域MA1に位置していると判別した場合、キャリッジ10の方向TY11への進行により、インク吐出用ノズル列14aが端部領域KA1に進入すると判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14aが端部領域KA1に進入と判別すると(ステップSA1:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14aからシアンのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSA2)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14aからシアンのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSA2:YES)、インク吐出用ノズル列14aの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSA3)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14aの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20a及びプラズマアクチュエーター20bにより、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20aとプラズマアクチュエーター20bとにより印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させるため、インク吐出用ノズル列14aの両端にエアーカーテンが形成される。そのため、端部301a付近における圧力変化が少なくなり、インク吐出用ノズル列14aから吐出されるシアンのUVインクが、厚み方向AY1に向かって印刷媒体3に着弾することが保たれ、制御部31は、印刷媒体3の端部301aにおいてシアンのUVインクの着弾位置がずれることを抑制できる。
一方、制御部31は、インク吐出用ノズル列14aからシアンのUVインクを吐出しないと判別した場合(ステップSA2:NO)、処理をステップSA4に移行させる。
次いで、制御部31は、キャリッジ10の方向TY11への進行より、マゼンタのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14bが、端部領域KA1に進入するか否かを判別する(ステップSA4)。制御部31は、ステップSA1と同様、インク吐出用ノズル列14bが、領域MA1に位置していると判別した場合、キャリッジ10の方向TY11への進行により、インク吐出用ノズル列14bが端部領域KA1に進入すると判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14bが端部領域KA1に進入と判別すると(ステップSA4:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14bからマゼンタのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSA5)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14bからマゼンタのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSA5:YES)、インク吐出用ノズル列14bの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSA6)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14bの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20b及びプラズマアクチュエーター20cにより、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させる。なお、既にプラズマアクチュエーター20bが駆動している場合、制御部31は、プラズマアクチュエーター20cを駆動させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20bとプラズマアクチュエーター20cとにより印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させるため、インク吐出用ノズル列14bの両端にエアーカーテンが形成される。そのため、端部301a付近における圧力変化が少なくなり、インク吐出用ノズル列14bから吐出されるマゼンタのUVインクが、厚み方向AY1に向かって印刷媒体3に着弾することが保たれ、制御部31は、印刷媒体3の端部301aにおいてマゼンタのUVインクの着弾位置がずれることを抑制できる。
一方、制御部31は、インク吐出用ノズル列14bからマゼンタのUVインクを吐出しないと判別した場合(ステップSA5:NO)、処理をステップSA7に移行させる。
次いで、制御部31は、キャリッジ10の方向TY11への進行により、イエローのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14cが、端部領域KA1に進入するか否かを判別する(ステップSA7)。制御部31は、ステップSA1、及び、ステップSA4と同様、インク吐出用ノズル列14cが、領域MA1に位置していると判別した場合、キャリッジ10の方向TY11への進行により、インク吐出用ノズル列14cが端部領域KA1に進入すると判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14cが端部領域KA1に進入すると判別すると(ステップSA7:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14cからイエローのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSA8)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14cからイエローのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSA8:YES)、インク吐出用ノズル列14cの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSA9)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14cの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20c及びプラズマアクチュエーター20dにより、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させる。なお、既にプラズマアクチュエーター20cが駆動している場合、制御部31は、プラズマアクチュエーター20dを駆動させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20cとプラズマアクチュエーター20dとにより印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させるため、インク吐出用ノズル列14cの両端にエアーカーテンが形成される。そのため、端部301a付近における圧力変化が少なくなり、インク吐出用ノズル列14cから吐出されるイエローのUVインクが、厚み方向AY1に向かって印刷媒体3に着弾することが保たれ、制御部31は、印刷媒体3の端部301aにおいてイエローのUVインクの着弾位置がずれることを抑制できる。
一方、制御部31は、インク吐出用ノズル列14cからイエローのUVインクを吐出しないと判別した場合(ステップSA8:NO)、処理をステップSA10に移行させる。
次いで、制御部31は、キャリッジ10の方向TY11への進行により、ブラックのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14dが、端部領域KA1に進入するか否かを判別する(ステップSA10)。制御部31は、ステップSA1、ステップSA4、及び、ステップSA7と同様、インク吐出用ノズル列14dが、領域MA1に位置していると判別した場合、キャリッジ10の方向TY11への進行により、インク吐出用ノズル列14dが端部領域KA1に進入すると判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14dが端部領域KA1に進入すると判別すると(ステップSA10:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14dからブラックのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSA11)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14dからブラックのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSA11:YES)、インク吐出用ノズル列14dの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSA12)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14dの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20d及びプラズマアクチュエーター20eにより、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させる。なお、既にプラズマアクチュエーター20dが駆動している場合、制御部31は、プラズマアクチュエーター20eを駆動させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20dとプラズマアクチュエーター20eとにより印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させるため、インク吐出用ノズル列14dの両端にエアーカーテンが形成される。そのため、端部301a付近における圧力変化が少なくなり、インク吐出用ノズル列14dから吐出されるブラックのUVインクが、厚み方向AY1に向かって印刷媒体3に着弾することが保たれ、制御部31は、印刷媒体3の端部301aにおいてブラックのUVインクの着弾位置がずれることを抑制できる。
一方、制御部31は、インク吐出用ノズル列14dからブラックのUVインクを吐出しないと判別した場合(ステップSA11:NO)、処理をステップSA13に移行させる。
次いで、制御部31は、キャリッジ10の方向TY11への進行により、ブラックのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14dが、端部領域KA1を退出したか否かを判別する(ステップSA13)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14dが、端部領域KA1より方向TY11の下流側に位置しているか否かを判別する。
制御部31は、ブラックのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14dが、端部領域KA1を退出したと判別した場合(ステップSA13:YES)、駆動しているプラズマアクチュエーター20の動作を停止する(ステップSA14)。すなわち、制御部31は、プラズマアクチュエーター20による気流の発生を停止する。
このように、制御部31は、端部領域KA1においてインク吐出用ノズル列14からUVインクを吐出する際、プラズマアクチュエーター20により気流を発生させる。これにより、制御部31は、プラズマアクチュエーター20により発生させた気流によって、印刷媒体3の端部301aにおいてUVインクの着弾位置がずれることを抑制でき、印字品質を向上できる。また、プラズマアクチュエーター20が発生させる気流により、印刷媒体3の端部301aにおいてUVインクの着弾位置がずれることを抑制できるため、ユーザーは、端部301aの方向TY12側に印刷媒体3の厚みとほぼ同じ厚みの板材等を配置する必要がなく、利便性が向上する。
また、プラズマアクチュエーター20は、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させる。これにより、プラズマアクチュエーター20が、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させることで、印刷媒体3の厚み方向AY1にエアーカーテンが形成される。そのため、UVインクは、厚み方向AY1に向かって印刷媒体3に着弾することが保たれる。したがって、制御部31は、印刷媒体3の端部301aにおいてUVインクの着弾位置がずれることを抑制でき、印字品質を向上できる。
なお、本実施形態では、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させることは、プラテンギャップに対して気流を発生させることに相当する。
また、図2、及び、図3に示すように、プラズマアクチュエーター20は、複数のインク吐出用ノズル列14の間にそれぞれ複数配置される。これにより、インク吐出用ノズル列14とインク吐出用ノズル列14との間で気流を発生させることができ、各インク吐出用ノズル列14から吐出されるUVインクの着弾位置がずれることを抑制できる。したがって、印刷媒体3の端部301aにおいてUVインクの着弾位置がずれることを抑制でき印字品質を向上できる。
また、図2、及び、図3に示すように、プラズマアクチュエーター20は、キャリッジ10が移動する方向TY1に、インク吐出用ノズル列14と並んで配置される。これにより、キャリッジ10が移動する方向TY1に配置されるインク吐出用ノズル列14から吐出されるUVインクの着弾位置が、印刷媒体3の端部301aにおいてずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
<方向TY11側の端部301b>
次に、印刷媒体3の端部301のうち、方向TY11側の端部301bに、印刷を実行する場合について説明する。
図10は、方向TY11側の端部301bに、印刷を実行する際の印刷装置1の動作を説明するための図である。図10に示す通り、端部301bは、側端302bを含む。
印刷装置1の制御部31は、印刷動作実行を開始するトリガーを受信すると、図10に示す端部領域KA2及び領域MA2を記憶部32から取得する。端部領域KA2とは、端部領域KA1と同様、インク吐出用ノズル列14と、印刷媒体3の端部301bとが、印刷媒体3の厚み方向AY1において重なる領域である。この端部領域KA2も、印刷媒体3の端部301bにおいてUVインクの着弾位置がずれる可能性のある領域であり、事前に行われたテストやシミュレーション等により定められる。この端部領域KA2は、少なくとも、方向TY1において範囲を有する領域である。例えば、側端302bから方向TY12に3ドット分、UVインクの着弾位置がずれることが、事前のテストやシミュレーション等により得られている場合、この側端302bから方向TY12に3ドット分の範囲を有する領域が端部領域KA2となる。領域MA2は、端部領域KA1より方向TY11の上流側に設定される領域である。この領域MA1の方向TY1における範囲は、事前のテストやシミュレーション等により定められる。
端部領域KA2及び領域MA2は予め記憶部32にテーブルとして記憶されている。端部領域KA2及び領域MA2の値は、印刷情報、すなわち、印刷媒体3の幅(方向TY1における幅)や印刷媒体3の厚み、印刷モードによるキャリッジ10の移動速度などにより最適な値が異なる。したがって、制御部31は、印刷情報に応じて最適な端部領域KA2及び領域MA2の値を記憶部32のテーブルから取得する。
印刷装置1の制御部31は、キャリッジ10の方向TY11への進行により、シアンのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14aが、端部領域KA2に進入するか否かを判別する(ステップSA1)。
制御部31は、ステップSA1において、インク吐出用ノズル列14aが、領域MA2に位置するか否かに基づいて、インク吐出用ノズル列14aが端部領域KA2に進入するか否かを判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14aが端部領域KA2に進入すると判別すると(ステップSA1:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14aからシアンのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSA2)。制御部31は、インク吐出用ノズル列14aからシアンのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSA2:YES)、インク吐出用ノズル列14aの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSA3)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14aの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20a及びプラズマアクチュエーター20bにより、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20aとプラズマアクチュエーター20bとにより印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させるため、端部301bにおいて、端部301aにおける効果と同様の効果を奏する。
次いで、制御部31は、キャリッジ10の方向TY11への進行により、マゼンタのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14bが、端部領域KA2に進入するか否かを判別する(ステップSA4)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14bが端部領域KA1に進入すると判別すると(ステップSA4:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14bからマゼンタのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSA5)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14bからマゼンタのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSA5:YES)、インク吐出用ノズル列14bの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSA6)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14bの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20b及びプラズマアクチュエーター20cにより、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20bとプラズマアクチュエーター20cとにより印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させるため、端部301bにおいて、端部301aにおける効果と同様の効果を奏する。
次いで、制御部31は、キャリッジ10の方向TY11への進行により、イエローのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14cが、端部領域KA2に進入するか否かを判別する(ステップSA7)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14cが端部領域KA2に進入すると判別すると(ステップSA7:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14cからイエローのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSA8)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14cからイエローのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSA8:YES)、インク吐出用ノズル列14cの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSA9)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14cの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20c及びプラズマアクチュエーター20dにより、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20cとプラズマアクチュエーター20dとにより印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させるため、端部301bにおいて、端部301aにおける効果と同様の効果を奏する。
次いで、制御部31は、キャリッジ10の方向TY11への進行により、ブラックのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14dが、端部領域KA2に進入するか否かを判別する(ステップSA10)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14dが端部領域KA1に進入すると判別すると(ステップSA10:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14dからブラックのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSA11)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14dからブラックのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSA11:YES)、インク吐出用ノズル列14dの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSA12)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14dの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20d及びプラズマアクチュエーター20eにより、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20dとプラズマアクチュエーター20eとにより印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させるため、端部301bにおいて、端部301aにおける効果と同様の効果を奏する。
次いで、制御部31は、キャリッジ10の方向TY11への移動により、ブラックのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14dが端部領域KA1を退出したか否かを判別する(ステップSA13)。制御部31は、ブラックのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14dが端部領域KA1を退出したと判別した場合(ステップSA13:YES)、駆動しているプラズマアクチュエーター20の動作を停止する(ステップSA14)。
このように、制御部31は、端部領域KA2においてインク吐出用ノズル列14からUVインクを吐出する場合、プラズマアクチュエーター20により気流を発生させる。これにより、制御部31は、方向TY11側の端部301bについても、方向TY12側の端部301aにおける効果と同様の効果を奏する。
図8で説明した印刷装置1の動作は、キャリッジ10が方向TY11に移動し、印刷媒体3に印刷を実行する場合を例示した。しかしながら、制御部31は、キャリッジ10が方向TY12に移動し、印刷媒体3に印刷を実行する場合でも、上述した動作と同様の動作を実行することにより、同様の効果を奏する。
以上、説明したように、印刷装置1は、印刷媒体3に対しUVインク(インク)を吐出するインク吐出用ノズル列14と、プラテンギャップに対して気流を発生させるプラズマアクチュエーター20と、UVインクの吐出と気流の発生を制御する制御部31と、を備える。制御部31は、端部領域KA1(領域)、及び、端部領域KA2(領域)で、インク吐出用ノズル列14からUVインクを吐出させる場合に、プラズマアクチュエーター20の気流を発生させる。
このように、制御部31は、端部領域KA1及び端部領域KA2で、インク吐出用ノズル列14からインクを吐出させる場合に、プラズマアクチュエーター20の気流を発生させる。そのため、制御部31は、プラズマアクチュエーター20により発生させた気流によって、印刷媒体3の端部301a及び印刷媒体3の端部301bにおいてUVインクの着弾位置がずれることを抑制でき、印字品質を向上できる。
また、プラズマアクチュエーター20は、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させる。
これにより、プラズマアクチュエーター20が、印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させることで、印刷媒体3の厚み方向AY1にエアーカーテンが形成される。そのため、UVインクは、厚み方向AY1に向かって印刷媒体3に着弾することが保たれる。したがって、印刷装置1は、印刷媒体3の端部301a及び印刷媒体3の端部301bにおいてUVインクの着弾位置がずれることを抑制でき、印字品質を向上できる。
また、印刷装置1は、複数のインク吐出用ノズル列14と、複数のインク吐出用ノズル列14の間にそれぞれ配置される複数のプラズマアクチュエーター20と、を備える。
これにより、インク吐出用ノズル列14とインク吐出用ノズル列14との間で気流を発生させることができ、各インク吐出用ノズル列14から吐出されるUVインクの着弾位置がずれることを抑制できる。したがって、印刷媒体3の端部301a及び印刷媒体3の端部301bにおいてUVインクの着弾位置がずれることを抑制でき印字品質を向上できる。
また、印刷装置1は、印刷媒体3の搬送方向HY1と交差する方向TY1に往復移動するキャリッジ10に搭載され、インク吐出用ノズル列14を具備するインクジェットヘッド11を備える。
これにより、シリアル型のインクジェットヘッド11が具備するインク吐出用ノズル列14から吐出されるUVインクの着弾位置が、印刷媒体3の端部301a及び印刷媒体3の端部301bにおいて、ずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
また、プラズマアクチュエーター20は、キャリッジ10の移動方向に、インク吐出用ノズル列14と並んで配置される。
これにより、プラズマアクチュエーター20がキャリッジ10の移動方向に、インク吐出用ノズル列14と並んで配置されるため、キャリッジ10の移動方向に配置されるインク吐出用ノズル列14から吐出されるUVインクの着弾位置が、印刷媒体3の端部301a及び印刷媒体3の端部301bにおいて、ずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
また、本実施形態の印刷媒体3の厚みは、印刷媒体3とインク吐出面11e(面)との距離より大きい。
これにより、制御部31は、印刷媒体3とインク吐出面11eとの距離より大きい厚みを有する印刷媒体3の端部301(端部301a、及び、端部301b)において、UVインクの着弾位置がずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
また、印刷装置1は、ヘッドユニット16に駆動電圧生成部39が搭載される。
これにより、高電圧で駆動されるプラズマアクチュエーター20への駆動電圧を駆動電圧生成部39で生成することができる。そのため、キャリッジ10に接続されるフレキシブルケーブルに高電圧配線を敷設する必要がなく、絶縁性やショート対策、ノイズ対策などの問題が生じない。
次に、プラズマアクチュエーター20の配置の変形例について説明する。
図11及び図12は、プラズマアクチュエーター20の配置の変形例を示す図である。図11は、印刷装置1のヘッドユニット16の概略図である。また、図12は、図11のインク吐出面11eからヘッドユニット16をみた概略図である。
図2及び図3と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図2及び図3と比較して明らかな通り、変形例においては、インクジェットヘッド11とプラズマアクチュエーター20との間に間隙がない。したがって図2及び図3のような電極配置ができない。そこで、本変形例では、プラズマアクチュエーター20は、UV光源12の照射面12aとインク吐出面11aとの間、インク吐出面11aとインク吐出面11bとの間、インク吐出面11bとインク吐出面11cとの間、インク吐出面11cとインク吐出面11dとの間、及び、インク吐出面11dとUV光源13の照射面13aとの間に、2つずつ、互いに向かい合う方向に気流が発生するように配置される。
このように各プラズマアクチュエーター20を配置することにより、お互いに向かい合う気流が2つのプラズマアクチュエーター20の間でぶつかるので、図11に示すように、印刷媒体3の厚み方向AY1に気流を発生させることができる。そのため、プラズマアクチュエーター20が図11及び図12に示すように配置された場合でも、上述した効果と同様の効果を奏する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。
図13は、第2実施形態における印刷装置1aの概略を示す図である。また、図14は、図13のインク吐出面89(面)側からみた概略図である。
なお、第1実施形態と同じ部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図13に示すように、第2実施形態における印刷装置1aは、印刷媒体3の搬送方向HY2の上流側から順に、シアンのUVインクを吐出するインクジェットヘッド50を有するヘッドユニット40と、マゼンタのUVインクを吐出するインクジェットヘッド51を有するヘッドユニット41と、イエローのUVインクを吐出するインクジェットヘッド52を有するヘッドユニット42と、ブラックのUVインクを吐出するインクジェットヘッド53を有するヘッドユニット43と、UV光源ユニット44とが配置される。
印刷媒体3は、ローラー61、及び、ローラー62の間に掛け渡された搬送ベルト71に保持され、搬送方向HY2に搬送される。以下の説明において、搬送ベルト71のうち、搬送方向HY2に移動する搬送ベルトを搬送ベルト71aと表記する。
図13、及び、図14に示すように、インクジェットヘッド50は、ライン型のヘッドであり、支持部材100により支持される。インクジェットヘッド50の搬送ベルト71aに対向する面は、インク吐出面80である。インク吐出面80には、インク吐出面80に開口し、印刷媒体3に対し、シアンのUVインクを吐出する複数のノズル孔からなるインク吐出用ノズル列14eが形成される。インク吐出用ノズル列14eは、印刷媒体3の搬送方向HY2に対し直交する方向TY2に延在するよう形成される。インクジェットヘッド50は、インク吐出用ノズル列14eからUVインクを吐出するためのピエゾ素子などの駆動素子362を備える。また、支持部材100には、インクジェットヘッド50にシアンのインクを供給するインクカートリッジ90が搭載される。
ヘッドユニット40は、支持部材100、インクジェットヘッド50、インクカートリッジ90により構成される。
ヘッドユニット40の搬送方向HY2の下流側には、支持部材110に支持されたUV光源120が配置される。UV光源120は、UV光を照射する照射面120aを搬送ベルト71aと対向するよう配置される。照射面120aは、印刷媒体3の搬送方向HY2に対し直交する方向TY2に延在する。
インクジェットヘッド51は、ライン型のヘッドであり、支持部材101により支持される。インクジェットヘッド51の搬送ベルト71aに対向する面は、インク吐出面81である。インク吐出面81には、インク吐出面81に開口し、印刷媒体3に対しマゼンタのインクを吐出する複数のノズル孔からなるインク吐出用ノズル列14fが形成される。インク吐出用ノズル列14fは、印刷媒体3の搬送方向HY2に対し直交する方向TY2に延在するよう形成される。インクジェットヘッド51は、インク吐出用ノズル列14fからUVインクを吐出するためのピエゾ素子などの駆動素子362を備える。また、支持部材101には、インクジェットヘッド51にマゼンタのインクを供給するインクカートリッジ91が搭載される。
ヘッドユニット41は、支持部材101、インクジェットヘッド51、インクカートリッジ91により構成される。
ヘッドユニット41の搬送方向HY2の下流側には、支持部材111に支持されたUV光源121が配置される。UV光源121は、UV光を照射する照射面121aを搬送ベルト71aと対向するよう配置される。照射面121aは、印刷媒体3の搬送方向HY2に対し直交する方向TY2に延在する。
インクジェットヘッド52は、ライン型のヘッドであり、支持部材102により支持される。インクジェットヘッド52の搬送ベルト71aに対向する面は、インク吐出面82である。インク吐出面82には、インク吐出面82に開口し、印刷媒体3に対し、イエローのインクを吐出する複数のノズル孔からなるインク吐出用ノズル列14gが形成される。インク吐出用ノズル列14gは、印刷媒体3の搬送方向HY2に対し直交する方向TY2に延在するよう形成される。インクジェットヘッド52は、インク吐出用ノズル列14gからUVインクを吐出するためのピエゾ素子などの駆動素子362を備える。また、支持部材102には、インクジェットヘッド52にイエローのインクを供給するインクカートリッジ92が搭載される。
ヘッドユニット42は、支持部材102、インクジェットヘッド52、インクカートリッジ92により構成される。
ヘッドユニット42の搬送方向HY2の下流側には、支持部材112に支持されたUV光源122が配置される。UV光源122は、UV光を照射する照射面122aを搬送ベルト71aと対向するよう配置される。照射面122aは、印刷媒体3の搬送方向HY2に対し直交する方向TY2に延在する。
インクジェットヘッド53は、ライン型のヘッドであり、支持部材103により支持される。インクジェットヘッド53の搬送ベルト71aに対向する面は、インク吐出面83である。インク吐出面83には、インク吐出面83に開口し、印刷媒体3に対し、ブラックのインクを吐出する複数のノズル孔からなるインク吐出用ノズル列14hが形成される。インク吐出用ノズル列14hは、印刷媒体3の搬送方向HY2に対し直交する方向TY2に延在するよう形成される。インクジェットヘッド53は、インク吐出用ノズル列14hからUVインクを吐出するためのピエゾ素子などの駆動素子362を備える。また、支持部材103には、インクジェットヘッド53にブラックのインクを供給するインクカートリッジ93が搭載される。
ヘッドユニット43は、支持部材103、インクジェットヘッド53、インクカートリッジ93により構成される。
ヘッドユニット43の搬送方向HY2の下流側には、支持部材113に支持されたUV光源123が配置される。UV光源123は、UV光を照射する照射面123aを搬送ベルト71aと対向するよう配置される。照射面123aは、印刷媒体3の搬送方向HY2に対し直交する方向TY2に延在する。
UV光源123の搬送方向HY2の下流側には、支持部材114に支持されたUV光源124が配置される。UV光源124は、UV光を照射する照射面124aを搬送ベルト71aと対向するよう配置される。照射面124aは、印刷媒体3の搬送方向HY2に対し直交する方向TY2に延在する。
ここで、インク吐出面89と搬送ベルト71aとの間隙(空間)、もしくは、インク吐出面89と印刷媒体3との間隙(空間)もプラテンギャップに相当する。なお、インク吐出面89とは、インク吐出面80〜83を含む面である。
以下の説明において、インク吐出用ノズル列14e〜インク吐出用ノズル列14hを区別することなく1のインク吐出用ノズル列として説明する場合、インク吐出用ノズル列141と表記する。
搬送方向HY2において、インク吐出用ノズル列14eの両側には、インク吐出用ノズル列14eを挟んで2つプラズマアクチュエーター20が配置される。各プラズマアクチュエーター20は、方向TY2において、インク吐出用ノズル列14eの長さより長く形成される。以下の説明において、インク吐出用ノズル列14eの両側に配置されるプラズマアクチュエーター20のうち、搬送方向HY2の上流側に配置されるプラズマアクチュエーター20をプラズマアクチュエーター20fと表記し、搬送方向HY2の下流側に配置されるプラズマアクチュエーター20をプラズマアクチュエーター20gと表記する。
プラズマアクチュエーター20f及びプラズマアクチュエーター20gのそれぞれについて、プラズマアクチュエーター20の2枚の薄膜の電極21a、21bと、その電極21a、21bの間に挟まれた誘電体層22は、図14におけるインクジェットヘッド50とプラズマアクチュエーター20との間隙、または、支持部材100とプラズマアクチュエーター20との間隙に配置される。なお、両方の間隙に配置されてもよい。
また、搬送方向HY2において、インク吐出用ノズル列14fの両側には、インク吐出用ノズル列14fを挟んで2つプラズマアクチュエーター20が配置される。各プラズマアクチュエーター20は、方向TY2において、インク吐出用ノズル列14fの長さより長く形成される。以下の説明において、インク吐出用ノズル列14fの両側に配置されるプラズマアクチュエーター20のうち、搬送方向HY2の上流側に配置されるプラズマアクチュエーター20をプラズマアクチュエーター20iと表記し、搬送方向HY2の下流側に配置されるプラズマアクチュエーター20をプラズマアクチュエーター20jと表記する。
プラズマアクチュエーター20i及びプラズマアクチュエーター20jのそれぞれについて、プラズマアクチュエーター20の2枚の薄膜の電極21a、21bと、その電極21a、21bの間に挟まれた誘電体層22は、図14におけるインクジェットヘッド51とプラズマアクチュエーター20との間隙、または、支持部材101とプラズマアクチュエーター20との間隙に配置される。なお、両方の間隙に配置されてもよい。
また、搬送方向HY2において、インク吐出用ノズル列14gの両側には、インク吐出用ノズル列14gを挟んで2つプラズマアクチュエーター20が配置される。各プラズマアクチュエーター20は、方向TY2において、インク吐出用ノズル列14gの長さより長く形成される。以下の説明において、インク吐出用ノズル列14gの両側に配置されるプラズマアクチュエーター20のうち、搬送方向HY2の上流側に配置されるプラズマアクチュエーター20をプラズマアクチュエーター20kと表記し、搬送方向HY2の下流側に配置されるプラズマアクチュエーター20をプラズマアクチュエーター20lと表記する。
プラズマアクチュエーター20k及びプラズマアクチュエーター20lのそれぞれについて、プラズマアクチュエーター20の2枚の薄膜の電極21a、21bと、その電極21a、21bの間に挟まれた誘電体層22は、図14におけるインクジェットヘッド52とプラズマアクチュエーター20との間隙、または、支持部材102とプラズマアクチュエーター20との間隙に配置される。なお、両方の間隙に配置されてもよい。
また、搬送方向HY2において、インク吐出用ノズル列14hの両側には、インク吐出用ノズル列14hを挟んで2つプラズマアクチュエーター20が配置される。各プラズマアクチュエーター20は、方向TY2において、インク吐出用ノズル列14hの長さより長く形成される。以下の説明において、インク吐出用ノズル列14hの両側に配置されるプラズマアクチュエーター20のうち、搬送方向HY2の上流側に配置されるプラズマアクチュエーター20をプラズマアクチュエーター20mと表記し、搬送方向HY2の下流側に配置されるプラズマアクチュエーター20をプラズマアクチュエーター20nと表記する。
プラズマアクチュエーター20m及びプラズマアクチュエーター20nのそれぞれについて、プラズマアクチュエーター20の2枚の薄膜の電極21a、21bと、その電極21a、21bの間に挟まれた誘電体層22は、図14におけるインクジェットヘッド53とプラズマアクチュエーター20との間隙、または、支持部材103とプラズマアクチュエーター20との間隙に配置される。なお、両方の間隙に配置されてもよい。
また、UV光源123とUV光源124との間に、プラズマアクチュエーター20が配置される。プラズマアクチュエーター20は、方向TY2において、UV光源124の照射面124aの長さより長く形成される。以下の説明において、UV光源123とUV光源124の間に配置されるプラズマアクチュエーター20を示す場合、プラズマアクチュエーター20qと表記する。
このように、プラズマアクチュエーター20f乃至プラズマアクチュエーター20qのそれぞれを配置することにより、プラズマアクチュエーター20f乃至プラズマアクチュエーター20qのそれぞれは、印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させることができる。
本実施形態における印刷装置1aの機能的構成は、図5に示すキャリッジドライバー363とキャリッジモーター364とを除いた構成と同じである。
したがって、印刷装置1aは、プラズマアクチュエーター20を駆動する駆動電圧生成部39を備える。本実施形態では、駆動電圧生成部39は、ヘッドユニット40〜43、及び、UV光源ユニット44のそれぞれに搭載される。
ヘッドユニット40〜43、及び、UV光源ユニット44は、ヘッド駆動信号を伝達するフレキシブルケーブルが配設されている。このフレキシブルケーブルにプラズマアクチュエーター20を駆動するための高電圧配線を追加敷設するのは、絶縁距離やショート対策、ノイズ対策などの問題が生じるため好ましくない。そのため、本実施形態においては、フレキシブルケーブルには低電圧の電源供給線を配設し、駆動電圧生成部39を、ヘッドユニット40〜43、及び、UV光源ユニット44に搭載している。駆動電圧生成部39は、この低電圧の電源を入力電圧とし、ヘッドユニット40〜43、及び、UV光源ユニット44にて高電圧に昇圧する。
このように、駆動電圧生成部39が、ヘッドユニット40〜43、及び、UV光源ユニット44に搭載されるため、高電圧で駆動されるプラズマアクチュエーター20への駆動電圧を駆動電圧生成部39で生成することができる。そのため、ヘッドユニット40〜43、及び、UV光源ユニット44内のフレキシブルケーブルに高電圧配線を敷設する必要がなく、絶縁性やショート対策、ノイズ対策などの問題が生じない。
次に、本実施形態における印刷装置1aの基本的な印刷動作について説明する。
図15は、印刷装置1aの基本的な印刷動作を説明するための図である。
以下、印刷媒体3の搬送方向HY2側の端が、インクジェットヘッド50よりも搬送方向HY1の上流側に位置している状態(図15に示す状態)であり、印刷媒体3上の位置Q1に所定の色のドットを形成する場合を例にして説明する。所定の色は、シアン、マゼンタ、イエロー、及び、ブラックのインクがそれぞれ所定量ずつ重なることによって表現される色である。
図15において、位置Q2は、インクジェットヘッド50に形成されたインク吐出用ノズル列14eにおいて、印刷媒体3が搬送方向HY2へ向かって搬送された場合に、印刷媒体3の位置Q1が通過する位置である。位置Q3、位置Q4、及び、位置Q5についても同様である。
印刷装置1aは、印刷媒体3にドットを形成する際、印刷媒体3を搬送方向HY2へ向かって所定の搬送速度で搬送する。そして、図15に示す状態から印刷媒体3の搬送方向HY2への搬送が進行し、印刷媒体3上の位置Q1が位置Q2に対応する位置に至ったタイミングで、位置Q2に対応するノズルから所定量のシアンのUVインクを吐出する。その後、印刷媒体3の搬送が進行することにより、位置Q1に吐出されたUVインクは、UV光源120により仮硬化される。
同様にして、印刷装置1aは、印刷媒体3上の位置Q1が位置Q3に至ったタイミングで、位置Q3に対応するノズルから所定量のマゼンタのUVインクを吐出して、UV光源121により仮硬化を実行する。また、同様にして、印刷装置1aは、印刷媒体3上の位置Q1が位置Q4に至ったタイミングで、位置Q4に対応するノズルから所定量のイエローのインクを吐出し、UV光源122により仮硬化を実行する。また、印刷装置1aは、印刷媒体3上の位置Q1が位置Q5に至ったタイミングで、位置Q5に対応するノズルから所定量のブラックのインクを吐出して、UV光源123により仮硬化を実行する。この結果、印刷媒体3の位置Q1には、シアン、マゼンタ、イエロー、及び、ブラックのUVインクがそれぞれ所定量ずつ吐出され、位置Q1に所定の色のドットが形成される。
さらに、印刷媒体3の搬送方向HY2への搬送が進行すると、印刷装置1aは、UV光源124により本硬化を実行する。
このように、本実施形態に係る印刷装置1aでは、画像の印刷に係る処理中、インクジェットヘッド50〜53は、その位置が固定された状態であり、固定されたインクジェットヘッド50〜53に対して印刷媒体3が相対的に移動しつつ、インクジェットヘッド50〜53から適宜インクが吐出されてドットが形成され、画像が印刷される。
本実施形態における印刷装置1aも、第1実施形態における印刷装置1と同様の課題がある。すなわち、印刷媒体3が、厚手の板材等のように、普通紙や複写紙等の媒体と比較して厚みを有する場合、印刷媒体3の端部301では、UVインクが、本来の着弾位置に着弾せず、ずれて着弾する場合がある。特に、本実施形態の場合、搬送方向HY2において、上流側の印刷媒体3の端部301と、下流側の印刷媒体3の端部301とにおいて、UVインクが、本来の着弾位置に着弾せず、ずれて着弾する場合がある。
そこで、本実施形態における印刷装置1aは、以下に示す動作を実行する。
図16は、印刷装置1aの動作を示すフローチャートである。
図16の説明では、印刷装置1aが印刷動作の実行を開始し、印刷媒体3が搬送方向HY2搬送されているものとする。
また、図16の説明では、図17、及び、図18を参照し、印刷媒体3の両方の端部301(搬送方向HY2の上流側の端部301、及び、下流側の端部301)のそれぞれについて、印刷を実行する場合を例示して説明する。本実施形態では、印刷媒体3の端部301とは、搬送方向HY2における端部301を示す。以下の説明において、搬送方向HY2における端部301のうち、搬送方向HY2の下流側の端部を示す場合、端部301cと表記する。また、搬送方向HY2における端部301のうち、搬送方向HY2側の上流側の端部を示す場合、端部301dと表記する。
<搬送方向TY2の下流側の端部301c>
まず、印刷媒体3の搬送方向HY2における端部301のうち、搬送方向HY2の下流側の端部301cに、印刷を実行する場合について説明する。
図17は、搬送方向HY2の下流側の端部301cにおいて印刷を実行する際の印刷装置1aの動作を説明するための図である。
印刷装置1aの制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2の搬送により、シアンのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14eが、端部領域KA3(領域)に進入するか否かを判別する(ステップSB1)。
印刷装置1aの制御部31は、印刷動作の実行を開始するトリガーを受信すると、図17に示す端部領域KA3を記憶部32から取得する。端部領域KA3とは、端部領域KA1及び端部領域KA2と同様、インク吐出用ノズル列141と、印刷媒体3の端部301cとが、印刷媒体3の厚み方向AY2において重なる領域である。この端部領域KA3も、印刷媒体3の端部301cにおいてUVインクの着弾位置がずれる可能性のある領域であり、事前に行われたテストやシミュレーション等により定められる。この端部領域KA3は、少なくとも、搬送方向HY2において範囲を有する領域である。例えば、側端302cから搬送方向HY12の逆方向に3ドット分、UVインクの着弾位置がずれることが、事前のテストやシミュレーション等により得られている場合、この側端302cから搬送方向HY12の逆方向に3ドット分の範囲を有する領域が端部領域KA3となる。
端部領域KA3は予め記憶部32にテーブルとして記憶されている。端部領域KA3の値は、印刷情報、すなわち、印刷媒体3の幅(方向TY2における幅)や印刷媒体3の厚み、印刷モードによる印刷媒体3の搬送速度などにより最適な値が異なる。したがって、制御部31は、印刷情報に応じて最適な端部領域KA3の値を記憶部32のテーブルから取得する。
制御部31は、ステップSB1において、印刷媒体3の側端302cが位置R1より搬送方向HY2の下流側に位置しているか否かを判別する。位置R1は、インク吐出用ノズル列14eより搬送方向HY2の上流側に設定される。制御部31は、ステップSB1において、印刷媒体3の側端302cが位置R1より搬送方向HY2の下流側に位置していると判別した場合、印刷媒体3の搬送方向HY2の搬送により、インク吐出用ノズル列14eが端部領域KA3に進入すると判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14eが端部領域KA3に進入すると判別すると(ステップSB1:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14eからシアンのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSB2)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14eからシアンのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSB2:YES)、インク吐出用ノズル列14eの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSB3)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14eの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20f及びプラズマアクチュエーター20gにより、印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20fとプラズマアクチュエーター20gとにより印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させるため、インク吐出用ノズル列14eの両端にエアーカーテンが形成される。そのため、端部301c付近における圧力変化が少なくなり、インク吐出用ノズル列14eから吐出されるシアンのUVインクが、厚み方向AY2に向かって印刷媒体3に着弾することが保たれ、制御部31は、印刷媒体3の端部301cにおいてシアンのUVインクの着弾位置がずれることを抑制できる。
一方、制御部31は、インク吐出用ノズル列14eからシアンのUVインクを吐出しないと判別した場合(ステップSB2:NO)、処理をステップSB6に移行させる。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、シアンのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14eが、端部領域KA3を退出したか否かを判別する(ステップSB4)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14eが、搬送方向HY2において、端部領域KA3より上流側に位置しているか否かを判別する。
制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、インク吐出用ノズル列14eが、端部領域KA3を退出したと判別した場合(ステップSB4:YES)、インク吐出用ノズル列14eの両側に配置されるプラズマアクチュエーター20の動作を停止する(ステップSA5)。すなわち、制御部31は、プラズマアクチュエーター20fとプラズマアクチュエーター20gとにより気流を発生させることを停止する。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、マゼンタのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14fが、端部領域KA3に進入するか否かを判別する(ステップSB6)。
制御部31は、ステップSB6において、印刷媒体3の側端302cが位置R2より搬送方向HY2の下流側に位置しているか否かを判別する。位置R2は、インク吐出用ノズル列14fより搬送方向HY2の上流側であって、インク吐出用ノズル列14eより搬送方向HY2の下流側に設定される。制御部31は、ステップSA6において、印刷媒体3の側端302cが位置R2より搬送方向HY2の下流側に位置していると判別した場合、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、インク吐出用ノズル列14fが端部領域KA3に進入すると判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14fが端部領域KA3に進入すると判別すると(ステップSB6:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14fからマゼンタのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSB7)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14fからマゼンタのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSB7:YES)、インク吐出用ノズル列14fの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSB8)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14fの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20i及びプラズマアクチュエーター20jにより、印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20iとプラズマアクチュエーター20jとにより印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させるため、インク吐出用ノズル列14fの両端にエアーカーテンが形成される。そのため、端部301c付近における圧力変化が少なくなり、インク吐出用ノズル列14fから吐出されるマゼンタのUVインクが、厚み方向AY2に向かって印刷媒体3に着弾することが保たれ、制御部31は、印刷媒体3の端部301cにおいてマゼンタのUVインクの着弾位置がずれることを抑制できる。
一方、制御部31は、インク吐出用ノズル列14fからマゼンタのUVインクを吐出しないと判別した場合(ステップSB7:NO)、処理をステップSB11に移行させる。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、マゼンタのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14fが、端部領域KA3を退出したか否かを判別する(ステップSB9)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14fが、搬送方向HY2において、端部領域KA3より上流側に位置しているか否かを判別する。
制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、インク吐出用ノズル列14fが、端部領域KA3を退出したと判別した場合(ステップSB9:YES)、インク吐出用ノズル列14fの両側に配置されるプラズマアクチュエーター20の動作を停止する(ステップSA10)。すなわち、制御部31は、プラズマアクチュエーター20iとプラズマアクチュエーター20jとにより気流を発生させることを停止する。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、イエローのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14gが、端部領域KA3に進入するか否かを判別する(ステップSB11)。
制御部31は、ステップSB11において、印刷媒体3の側端302cが位置R3より搬送方向HY2の下流側に位置しているか否かを判別する。位置R3は、インク吐出用ノズル列14gより搬送方向HY2の上流側であって、インク吐出用ノズル列14fより搬送方向HY2の下流側に設定される。制御部31は、ステップSA11において、印刷媒体3の側端302cが位置R3より搬送方向HY2の下流側に位置していると判別した場合、印刷媒体3の搬送方向HY2の搬送により、インク吐出用ノズル列14gが端部領域KA3に進入すると判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14gが端部領域KA3に進入すると判別すると(ステップSB11:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14gからイエローのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSB12)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14gからイエローのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSB12:YES)、インク吐出用ノズル列14gの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSB13)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14gの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20k及びプラズマアクチュエーター20lにより、印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20kとプラズマアクチュエーター20lとにより印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させるため、インク吐出用ノズル列14gの両端にエアーカーテンが形成される。そのため、端部301c付近における圧力変化が少なくなり、インク吐出用ノズル列14gから吐出されるイエローのUVインクが、厚み方向AY2に向かって印刷媒体3に着弾することが保たれ、制御部31は、印刷媒体3の端部301cにおいてイエローのUVインクの着弾位置がずれることを抑制できる。
一方、制御部31は、インク吐出用ノズル列14gからイエローのUVインクを吐出しないと判別した場合(ステップSB12:NO)、処理をステップSB16に移行させる。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、イエローのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14gが、端部領域KA3を退出したか否かを判別する(ステップSB14)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14gが、搬送方向HY2において、端部領域KA3より上流側に位置しているか否かを判別する。
制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、インク吐出用ノズル列14gが、端部領域KA3を退出したと判別した場合(ステップSB14:YES)、インク吐出用ノズル列14gの両側に配置されるプラズマアクチュエーター20の動作を停止する(ステップSA15)。すなわち、制御部31は、プラズマアクチュエーター20kとプラズマアクチュエーター20lとにより気流を発生させることを停止する。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、ブラックのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14hが、端部領域KA3に進入するか否かを判別する(ステップSB16)。
制御部31は、ステップSB16において、印刷媒体3の側端302cが位置R4より搬送方向HY2の下流側に位置しているか否かを判別する。位置R4は、インク吐出用ノズル列14hより搬送方向HY2の上流側であって、インク吐出用ノズル列14gより搬送方向HY2の下流側に設定される。制御部31は、ステップSA16において、印刷媒体3の側端302cが位置R4より搬送方向HY2の下流側に位置していると判別した場合、印刷媒体3の搬送方向HY2の搬送により、インク吐出用ノズル列14hが端部領域KA3に進入すると判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14hが端部領域KA3に進入すると判別すると(ステップSB16:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14hからブラックのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSB17)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14hからブラックのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSB17:YES)、インク吐出用ノズル列14hの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSB18)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14hの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20m及びプラズマアクチュエーター20nにより、印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20mとプラズマアクチュエーター20nとにより印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させるため、インク吐出用ノズル列14hの両端にエアーカーテンが形成される。そのため、端部301c付近における圧力変化が少なくなり、インク吐出用ノズル列14hから吐出されるブラックのUVインクが、厚み方向AY2に向かって印刷媒体3に着弾することが保たれ、制御部31は、印刷媒体3の端部301cにおいてブラックのUVインクの着弾位置がずれることを抑制できる。
一方、制御部31は、インク吐出用ノズル列14hからブラックのUVインクを吐出しないと判別した場合(ステップSB17:NO)、本処理を終了する。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、ブラックのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14hが、端部領域KA3を退出したか否かを判別する(ステップSB19)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14hが、搬送方向HY2において、端部領域KA3より上流側に位置しているか否かを判別する。
制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2の搬送により、インク吐出用ノズル列14hが、端部領域KA3を退出したと判別した場合(ステップSB19:YES)、インク吐出用ノズル列14hの両側に配置されるプラズマアクチュエーター20の動作を停止する(ステップSA20)。すなわち、制御部31は、プラズマアクチュエーター20mとプラズマアクチュエーター20nとにより気流を発生させることを停止する。
このように、制御部31は、端部領域KA3においてインク吐出用ノズル列141からUVインクを吐出する場合、プラズマアクチュエーター20により気流を発生させる。これにより、制御部31は、プラズマアクチュエーター20により発生させた気流によって、印刷媒体3の端部301cにおいてUVインクの着弾位置がずれることを抑制でき、印字品質を向上できる。特に、プラズマアクチュエーター20は、印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させる。これにより、プラズマアクチュエーター20が、印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させることで、印刷媒体3の厚み方向AY2には、エアーカーテンが形成される。そのため、UVインクは、厚み方向AY2に向かって印刷媒体3に着弾することが保たれる。したがって、制御部31は、印刷媒体3の端部301cにおいてUVインクの着弾位置がずれることを抑制でき、印字品質を向上できる。
なお、本実施形態においても、印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させることは、プラテンギャップに対し気流を発生させることに相当する。
また、図13、及び、図14に示すように、プラズマアクチュエーター20は、複数のインク吐出用ノズル列141の間にそれぞれ複数配置される。これにより、インク吐出用ノズル列141とインク吐出用ノズル列141との間で気流を発生させることができ、各インク吐出用ノズル列141から吐出されるUVインクの着弾位置がずれることを抑制できる。したがって、印刷媒体3の端部301cにおいてUVインクの着弾位置がずれることを抑制でき印字品質を向上できる。
また、図13、及び、図14に示すように、プラズマアクチュエーター20は、印刷媒体3の搬送方向HY2において、インク吐出用ノズル列141と並んで配置される。これにより、印刷媒体3の搬送方向HY2に配置されるインク吐出用ノズル列141から吐出されるUVインクの着弾位置が、印刷媒体3の端部301cにおいて、ずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
<搬送方向HY2の上流側の端部301d>
次に、印刷媒体3の搬送方向HY2における端部301のうち、搬送方向TY2の上流側の端部301dに、印刷を実行する場合について説明する。
図18は、搬送方向HY2の上流側の端部301dにおいて印刷を実行する際の印刷装置1aの動作を説明するための図である。図18に示すように、端部301dは、側端302dを含む。
印刷装置1aの制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、シアンのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14eが、端部領域KA4に進入するか否かを判別する(ステップSB1)。
印刷装置1aの制御部31は、印刷動作の実行を開始するトリガーを受信すると、図18に示す端部領域KA4を記憶部32から取得する。端部領域KA4とは、端部領域KA1、端部領域KA2、及び端部領域KA3と同様、インク吐出用ノズル列141と、印刷媒体3の端部301dとが、印刷媒体3の厚み方向AY2において重なる領域である。この端部領域KA4も、印刷媒体3の端部301dにおいてUVインクの着弾位置がずれる可能性のある領域であり、事前に行われたテストやシミュレーション等により定められる。この端部領域KA4は、少なくとも、搬送方向HY2において範囲を有する領域である。例えば、側端302dから搬送方向HY12に3ドット分、UVインクの着弾位置がずれることが、事前のテストやシミュレーション等により得られている場合、この側端302dから搬送方向HY12に3ドット分の範囲を有する領域が端部領域KA4となる。
端部領域KA4は予め記憶部32にテーブルとして記憶されている。端部領域KA4の値は、印刷情報、すなわち、印刷媒体3の幅(方向TY2における幅)や印刷媒体3の厚み、印刷モードによる印刷媒体3の搬送速度などにより最適な値が異なる。したがって、制御部31は、印刷情報に応じて最適な端部領域KA4の値を記憶部32のテーブルから取得する。
制御部31は、ステップSB1において、端部領域KA4の範囲が位置R1を含んでいるか否かを判別する。制御部31は、ステップSB1において、端部領域KA4の範囲が位置R1を含んでいると判別した場合、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、インク吐出用ノズル列14eが端部領域KA4に進入すると判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14eが端部領域KA4に進入すると判別すると(ステップSB1:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14eからシアンのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSB2)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14eからシアンのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSB2:YES)、インク吐出用ノズル列14eの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSB3)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14eの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20f及びプラズマアクチュエーター20gにより、印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20fとプラズマアクチュエーター20gとにより印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させるため、端部301cにおける効果と同様の効果を奏する。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、シアンのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14eが、端部領域KA4を退出したか否かを判別する(ステップSB4)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14eが、搬送方向HY2において、端部領域KA4より上流側に位置しているか否かを判別する。
制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、インク吐出用ノズル列14eが、端部領域KA4を退出したと判別した場合(ステップSB4:YES)、インク吐出用ノズル列14eの両側に配置されるプラズマアクチュエーター20の動作を停止する(ステップSA5)。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、マゼンタのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14fが、端部領域KA4に進入するか否かを判別する(ステップSB6)。
制御部31は、ステップSB6において、端部領域KA4の範囲が位置R2を含むか否かを判別する。制御部31は、ステップSB6において、端部領域KA4の範囲が位置R2を含むと判別した場合、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、インク吐出用ノズル列14fが端部領域KA4に進入すると判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14fが端部領域KA4に進入すると判別すると(ステップSB6:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14fからマゼンタのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSB7)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14fからマゼンタのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSB7:YES)、インク吐出用ノズル列14fの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSB8)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14fの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20i及びプラズマアクチュエーター20jにより、印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20iとプラズマアクチュエーター20jとにより印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させるため、端部301cにおける効果と同様の効果を奏する。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、マゼンタのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14fが、端部領域KA4を退出したか否かを判別する(ステップSB9)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14fが、搬送方向HY2において、端部領域KA4より上流側に位置しているか否かを判別する。
制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、インク吐出用ノズル列14fが、端部領域KA4を退出したと判別した場合(ステップSB9:YES)、インク吐出用ノズル列14fの両側に配置されるプラズマアクチュエーター20の動作を停止する(ステップSA10)。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、イエローのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14gが、端部領域KA4に進入するか否かを判別する(ステップSB11)。
制御部31は、ステップSB11において、端部領域KA4の範囲が位置R3を含むか否かを判別する。制御部31は、ステップSA11において、端部領域KA4の範囲が位置R3を含むと判別した場合、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、インク吐出用ノズル列14gが端部領域KA4に進入すると判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14gが端部領域KA4に進入すると判別すると(ステップSB11:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14gからイエローのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSB12)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14gからイエローのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSB12:YES)、インク吐出用ノズル列14gの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSB13)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14gの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20k及びプラズマアクチュエーター20lにより、印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20kとプラズマアクチュエーター20lとにより印刷媒体3の厚み方向AY1の気流を発生させるため、端部301cにおける効果と同様の効果を奏する。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、イエローのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14gが、端部領域KA4を退出したか否かを判別する(ステップSB14)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14gが、搬送方向HY2において、端部領域KA4より上流側に位置しているか否かを判別する。
制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、インク吐出用ノズル列14gが、端部領域KA4を退出したと判別した場合(ステップSB14:YES)、インク吐出用ノズル列14gの両側に配置されるプラズマアクチュエーター20の動作を停止する(ステップSA15)。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、ブラックのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14hが、端部領域KA4に進入するか否かを判別する(ステップSB16)。
制御部31は、ステップSB16において、端部領域KA4の範囲が位置R4を含むか否かを判別する。制御部31は、ステップSA16において、端部領域KA4の範囲が位置R4を含むと判別した場合、印刷媒体3の搬送方向HY2における搬送の進行により、インク吐出用ノズル列14hが端部領域KA4に進入すると判別する。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14hが端部領域KA4に進入すると判別すると(ステップSB16:YES)、印刷データに基づいてインク吐出用ノズル列14hからブラックのUVインクを吐出するか否かを判別する(ステップSB17)。
制御部31は、インク吐出用ノズル列14hからブラックのUVインクを吐出すると判別した場合(ステップSB17:YES)、インク吐出用ノズル列14hの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20を駆動させる(ステップSB18)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14hの両端に配置されるプラズマアクチュエーター20m及びプラズマアクチュエーター20nにより、印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させる。
このように、制御部31は、プラズマアクチュエーター20mとプラズマアクチュエーター20nとにより印刷媒体3の厚み方向AY2の気流を発生させるため、端部301cにおける効果と同様の効果を奏する。
次いで、制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2の搬送により、ブラックのUVインクを吐出するインク吐出用ノズル列14hが、端部領域KA4を退出したか否かを判別する(ステップSB19)。すなわち、制御部31は、インク吐出用ノズル列14hが、搬送方向HY2において、端部領域KA4より上流側に位置しているか否かを判別する。
制御部31は、印刷媒体3の搬送方向HY2の搬送により、インク吐出用ノズル列14hが、端部領域KA4を退出したと判別した場合(ステップSB19:YES)、インク吐出用ノズル列14hの両側に配置されるプラズマアクチュエーター20の動作を停止する(ステップSA20)。
このように、制御部31は、端部領域KA4においてインク吐出用ノズル列141からUVインクを吐出する際、プラズマアクチュエーター20により気流を発生させる。これにより、制御部31は、搬送方向HY2の上流側の端部301dについても、搬送方向HY2の下流側の端部301cにおける効果と同様の効果を奏する。
以上、説明したように、印刷装置1は、印刷媒体3の搬送方向HY2に対し直交する方向TY2(交差する方向)に延在するインク吐出用ノズル列141を具備するインクジェットヘッド50〜53を備える。
これにより、ライン型のインクジェットヘッド50〜53が具備するインク吐出用ノズル列141から吐出されるUVインクの着弾位置が、印刷媒体の端部301c及び印刷媒体3の端部301dにおいて、ずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
また、プラズマアクチュエーター20は、印刷媒体3の搬送方向HY2に、インク吐出用ノズル列141と並んで配置される。
これにより、プラズマアクチュエーター20が印刷媒体3の搬送方向HY2に、インク吐出用ノズル列141と並んで配置されるため、搬送方向HY2に配置されるインク吐出用ノズル列141から吐出されるUVインクの着弾位置が、印刷媒体3の端部301c及び印刷媒体3の端部301dにおいてずれることを抑制でき、印字品質が向上する。
また、印刷装置1は、ヘッドユニット40〜43に駆動電圧生成部39が搭載される。
これにより、高電圧で駆動されるプラズマアクチュエーター20への駆動電圧を駆動電圧生成部39で生成することができる。そのため、ヘッドユニット40〜43内のフレキシブルケーブルに高電圧配線を敷設する必要がなく、絶縁性やショート対策、ノイズ対策などの問題が生じない。
上述した各実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上述した各実施形態では、インク吐出用ノズル列14、及び、インク吐出用ノズル列が吐出するインクとして、UVインクを例示した。しかしながら、インク吐出用ノズル列14、及び、インク吐出用ノズル列が吐出するインクは、UVインクに限定されず、所定の反応液により凝集するインクでもよい。この場合、所定の反応液を吐出するヘッドが、適宜、印刷装置1、1a内に配置される。また、公知の染料インクや顔料インクを使用した印刷にも適用可能である。
上述した各実施形態では、印刷媒体3が搬送方向に移動する印刷装置を例示した。しかしながら、厚みのある印刷媒体3は固定して、代わりにインクジェットヘッドが搬送方向HY1またはHY2に移動することにより印刷してもかまわなない。この場合でも印刷媒体3の端部領域における本実施例記載の作用効果は同様である。
上述した各実施形態では、インク吐出用ノズル列14が端部領域においてインクの吐出を行うこと検知して、各プラズマアクチュエーター20の駆動を制御していたが、インクの吐出にかかわらず、端部領域に進入したことのみを条件にして各プラズマアクチュエーター20の駆動を制御してもかまわない。また、進入する前から各プラズマアクチュエーターを駆動してもかまわない。また、端部領域の値は、固定値であってもかまわない。こうすることにより、制御が簡単になり、印刷装置の製造コストが安価になる。
また、例えば、上述した印刷装置1、1aの制御方法が、印刷装置1、1aが備えるコンピューターを用いて実現される場合、本発明を、上記制御方法を実現するためにコンピューターが実行するプログラム、このプログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。上記記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型の、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、印刷装置1、1aが備える内部記憶装置であるROM(Read Only Memory)、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
また、例えば、図8の処理単位は、印刷装置1の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。印刷装置1の処理は、処理内容に応じて、されに多くの処理単位に分割してもよい。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、図16の処理単位は、印刷装置1aの処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。印刷装置1aの処理は、処理内容に応じて、されに多くの処理単位に分割してもよい。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。
また、図5に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した各実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、印刷装置1、1aの他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
1…印刷装置、1a…印刷装置、3…印刷媒体、10…キャリッジ、11…インクジェットヘッド、14…インク吐出用ノズル列、14a〜14h…インク吐出用ノズル列、16…ヘッドユニット、20…プラズマアクチュエーター、20a〜20q…プラズマアクチュエーター、31…制御部、39…駆動電圧生成部、40〜43…ヘッドユニット、50〜53…インクジェットヘッド、301…端部、301a〜301d…端部、KA1〜KA4…端部領域(領域)。

Claims (11)

  1. 印刷媒体に対しインクを吐出するインク吐出用ノズル列と、
    プラテンギャップに対して気流を発生させるプラズマアクチュエーターと、
    前記インクの吐出と気流の発生を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記インク吐出用ノズル列と前記印刷媒体の端部とが前記印刷媒体の厚み方向において重なる領域で、前記インク吐出用ノズル列から前記インクを吐出させる場合に、前記プラズマアクチュエーターに気流を発生させることを特徴とする
    印刷装置。
  2. 前記プラズマアクチュエーターは、前記印刷媒体の厚み方向の気流を発生させることを特徴とする
    請求項1に記載の印刷装置。
  3. 複数の前記インク吐出用ノズル列と、
    複数の前記プラズマアクチュエーターと、を備え、
    複数の前記インク吐出用ノズル列の間にそれぞれ複数の前記プラズマアクチュエーターを配置することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記印刷媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動するキャリッジに搭載され、前記インク吐出用ノズル列を具備するインクジェットヘッドを備えることを特徴とする
    請求項1から3のいずれか一項に記載に印刷装置。
  5. 前記プラズマアクチュエーターは、前記キャリッジの移動方向に、前記インク吐出用ノズル列と並んで配置されることを特徴とする
    請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記印刷媒体の搬送方向に対し交差する方向に延在する前記インク吐出用ノズル列を具備するインクジェットヘッドを備えることを特徴とする
    請求項1から3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  7. 前記プラズマアクチュエーターは、前記印刷媒体の搬送方向に、前記インク吐出用ノズル列と並んで配置されることを特徴とする
    請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記印刷媒体の厚みは、前記印刷媒体と前記インク吐出用ノズル列の面との距離より大きいことを特徴とする
    請求項1から7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記プラズマアクチュエーターを駆動するための駆動電圧を生成する駆動電圧生成部と、前記インク吐出用ノズル列とを有するヘッドユニットを備えることを特徴とする
    請求項1から8のいずれか一項に記載の印刷装置。
  10. 前記プラズマアクチュエーターの長さは、前記インク吐出用ノズル列の長さより長いことを特徴とする
    請求項1から9のいずれか一項に記載の印刷装置。
  11. 印刷媒体に対しインクを吐出するインク吐出用ノズル列と、
    プラテンギャップに対して気流を発生させるプラズマアクチュエーターと、
    を備えた印刷装置の制御方法であって、
    前記インク吐出用ノズル列と前記印刷媒体の端部とが前記印刷媒体の厚み方向において重なる領域で、前記インク吐出用ノズル列から前記インクを吐出させる場合に、前記プラズマアクチュエーターに気流を発生させることを特徴とする
    印刷装置の制御方法。
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