JP2018094666A - 後処理装置、画像形成装置および画像形成システム - Google Patents

後処理装置、画像形成装置および画像形成システム Download PDF

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拓道 戸田
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Abstract

【課題】後処理装置のパンチユニットなどの処理ユニットにおける端部検出センサーの感度調整の要否を簡単に判定できるようにすること。【解決手段】シートの端部を検出するための複数の光電センサーを有するシート端部センサーを備えた後処理装置であって、前記複数の光電センサーのオン・オフの検出結果のパターンを取得するセンサー出力チェックを実行し(ステップS102)、取得した検出結果のパターンを、シート端部検出時にあるべき正規のオン・オフの検出結果のパターンと比較して、前記複数の光電センサーについての感度調整の要否を判定する(ステップS103)。【選択図】図9

Description

本発明は、後処置装置、画像形成装置および画像形成システムに関し、特に、それらにおける複数の光電センサーを有するシート検出部におけるセンサー感度の調整に関する。
例えば、パンチユニットを有する後処理装置においては、プリンタや複写機などの画像形成装置から画像形成済みのシートが順次送り込まれ、当該シートにパンチ穴を穿設する処理(パンチ処理)を行うようになっている。
このように画像形成装置から後処理装置に送り込まれてきたシートは、シート搬送方向と直交するシート幅方向(以下、「CD方向」という。)に多少ずれている場合がある。
シートセンターが通紙センターからCD方向のずれを生じているシートに対してパンチユニットによりパンチ穴を穿孔すれば、シートセンターに対して対称な適正な位置にパンチ穴を形成できなくなってしまう。
なお、ここで「シートセンター」とは用紙のCD方向におけるセンターを意味し、「通紙センター」とは、設計上、後処理時においてシートセンターが通過すべき搬送路上のCD方向におけるセンターを意味する。
そこで、従来から、搬送されてくるシートのCD方向端部の位置をパンチユニットに設置されているシート検出部で検出し、これによりパンチユニットをCD方向に適当量移動させて、シートの適正な位置にパンチ穴が穿設されるようにしていた。
このようなシート検出部は、通常、複数の反射式の光電センサーをCD方向に列設して構成される。反射式の光電センサーは、発光素子と受光素子からなり、発光素子から発射された光を鏡面部材で反射して受光素子で受光する構成を有しており、光電センサーと鏡面部材との間にシートが介在すると受光素子に入射する光量が少なくなるので、これが一定の閾値以下になった場合に、シートの存在を検出する構成となっている。
特開2012−133003号公報 特開2007−256369号公報 特開平9−151025号公報
しかしながら、各光電センサーの経時的な検出特性の劣化や、各光電センサーにおける発光素子の発光面、鏡面部材の反射面、受光素子の受光面などに紙粉や埃などが付着したり、あるいは、パンチユニットが交換されたような場合には、光電センサーの感度が変化するため、シートが介在しないにも拘わらず、通紙状態であると誤検出してしまうおそれがあった。
このような場合には、シート検出部における各光電センサーを正しい感度に調整する必要がある。
本発明の目的は、シート検出部における各光電センサーの感度の調整の要否を的確に判定できる後処理装置、画像形成装置および画像形成システムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様は、シートの端部を検出するための複数の光電センサーからなるシート検出手段を有する処理ユニットを着脱可能に備える後処理装置であって、前記複数の光電センサーのオン・オフの検出結果のパターンを、シート端部検出時にあるべき正規のオン・オフの検出結果のパターンと比較して、前記複数の光電センサーについての感度調整の要否を判定する調整要否判定手段を備えることを特徴とする。
ここで、前記調整要否判定手段により、前記複数の光電センサーについて感度調整の必要があると判定されたときに、前記各光電センサーの感度を調整する感度調整手段を備えることが望ましい。
また、前記感度調整手段による調整結果を記憶する記憶手段を、前記処理ユニットとは別の部位に有することとしてもよい。
前記シート検出手段は、3つ以上の光電センサーを有することが望ましい。
装置の稼働が一旦停止し、その後の稼働再開時に前記調整要否判定手段により前記複数の光電センサーの感度調整の必要があると判定された場合には、前記処理ユニットが交換されたと判定するユニット交換判定手段を有することとしてもよい。
ここで、前記ユニット交換判定手段は、装置の稼働が一旦停止し、その後の稼働再開時に前記調整要否判定手段により前記複数の光電センサーの感度調整の必要があると判定された場合には、前記処理ユニットが新品の処理ユニットに交換されたと判定することとしてもよい。
また、前記ユニット交換判定手段は、装置の稼働が一旦停止し、その後の稼働再開時に前記調整要否判定手段により前記複数の光電センサーの感度調整の必要があると判定された場合には、従前の処理ユニットが別の型式の処理ユニットに交換されたと判定することとしてもよい。
前記交換有無判定手段により処理ユニットが交換されたと判定された場合に、センサー感度調整の実施を指示するための操作画面を表示する表示手段を備えることとしてもよい。
前記処理ユニットの動作回数を計数し、前記交換有無判定手段により処理ユニットが交換されたと判定された場合には、当該処理ユニットの計数値を初期化する計数手段を備えることとしてもよい。
シート検出手段は、シート搬送方向と直交するシート幅方向に移動可能であって、前記シート端部検出時にあるべき正規のオン・オフの検出結果のパターンは、前記シート検出手段が、シート搬送方向に直交するシート幅が当該処理ユニットで処理可能な最小なサイズのシートが検出可能である残留シート検出位置にあるときに出力される検出結果のパターンであるとしてもよい。
調整要否判定手段は、装置に電源が投入されると、前記シート検出手段を前記残留シート検出位置まで移動させて、そのときの検出結果のパターンと前記あるべき検出結果のパターンと比較して、前記複数の光電センサーについての感度調整の要否を判定することとしてもよい。
電源遮断時に前記シート検出手段が前記残留シート検出位置にあるときの検出結果のパターンを記憶しておき、次に電源投入時に、前記シート検出手段が前記残留シート検出位置にあるときの検出結果のパターンを前記記憶した検出結果のパターンと比較して、両者が異なる場合に、前記調整要否判定手段は、前記複数の光電センサーについての感度調整が必要であると判定することとしてもよい。
電源遮断時に、前記シート検出手段によりシートが検出されており、そのシート検出状態と、次に電源を投入したときの前記シート検出手段により検出されたシート検出状態が一致した場合には、前記処理ユニットによる処理位置においてシート詰まりが発生していると判定することとしてもよい。
前記シート検出手段により、シートが検出されなかった場合において、処理ユニットにシートを供給させ、それでもシートが検出されない場合に、前記調整要否判定手段は、前記複数の光電センサーについての感度調整が必要であると判定すると判定してもよい。
前記処理ユニットは、シートにパンチ穴を穿孔するパンチユニットであるとしてもよい。
本発明の第2の態様は、画像形成システムであって、画像形成装置と、上記のいずれかの後処理装置とを備え、画像形成装置から出力されたシートに前記後処理装置により後処理を施すことを特徴とする。
本発明の第3の態様は、シートの端部を検出するための複数の光電センサーからなるシート検出手段を有するユニットを備えた画像形成装置であって、前記複数の光電センサーのオン・オフの検出結果のパターンを、シート端部検出時にあるべき正規のオン・オフの検出結果のパターンと比較して、前記複数の光電センサーについての感度調整の要否を判定する調整要否判定手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シート検出部における各光電センサーの感度の調整の要否を的確に判定できる。
本発明の一実施例である画像形成システムの概略構成図である。 パンチユニットとその周囲の通紙経路を示す説明図である。 (a)、(b)は、端部検出センサーの説明図である。 (a)、(b)は、パンチユニットの移動説明図である。 端部検出センサーによるシート端部検出の説明図である。 端部検出センサーによる残留シート検出の説明図である。 端部検出センサーごとの対象シートサイズを示すテーブル図である。 制御系の構成を示すブロック図である。 センサー感度調整処理の制御手順を示すフローチャートである。 端部検出センサーによる正規の検出パターンと不正規の検出パターンの例を示すテーブルである。 端部検出センサーの感度調整位置にパンチユニットを移動させたときの様子を示す図である。 パンチ処理の制御手順を示すフローチャートである。 センサー感度調整が必要と判定された場合に、パンチユニットが交換されたと認定する場合における制御手順を示すフローチャートである。 センサー感度調整処理の第1の変形例を示すフローチャートである。 センサー感度調整処理の第2の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る後処理装置と、画像形成装置とを備えた画像形成システムについて、図面に基づき説明する。
1.画像形成システムの全体構成
この画像形成システムは、画像形成装置としてのMFP(複合機)2のシート排出側に後処理装置1を配置してなる。
(1)MFPの構成
同図に示すように、MFP2は、画像読取装置100と、画像形成部200と、給紙部300などを備えている。
画像読取装置100は、上面にプラテンガラス118とシートスルー用ガラス119が設けられた画像読取部110と、この画像読取部110の上方に設けられた自動原稿搬送部(ADF: Automatic Document Feeder)120とを備えており、固定光学系の一つであるシートスルー方式と移動光学系の一つであるスキャナー移動方式で原稿画像の読み取りが可能なように構成されている。
画像読取部10は、ランプ113と第1ミラー112を搭載する第1スライダー111、90°の角度をなすように配された一対の折り返しミラー114を搭載する第2スライダー115、集光レンズ116、CCDラインセンサー117を備える。
シートスルー方式で原稿画像を読込むときは、自動原稿搬送部120の原稿トレイ121に載置された原稿を1枚ずつ原稿搬送路122に送り出し、シートスルー用ガラス119の上方を通過させて、原稿排紙トレイ123上に排出する。
第1スライダー112は、シートスルー用ガラス119の直下位置(シートスルーポジション)に静止しており、ランプ113を点灯させ、シートスルー用ガラス119の上面を通過する原稿にランプ113からの光を照射させる。
原稿面からの反射光は、ミラー112、ミラー対114および集光レンズ116を介して、CCDラインセンサー117の受光面で結像される。CCDラインセンサー117は、受光した光を光電変換により原稿画像に対応した画像データを生成する。
一方、スキャナー移動方式で原稿を読み取る場合には、ユーザーにより自動原稿搬送部120が上方に開放され、プラテンガラス118上に原稿が載置された状態で、ランプ113を点灯させつつ第1スライダー111を同図の右方向に移動させる。
第1スライダー111の移動の際、第2スライダー115が第1スライダー111と同方向であって第1スライダー111の移動速度の半分の速度で移動するようになっている。これにより、プラテンガラス118上に載置された原稿から集光レンズ116までの距離(光路長)が常に一定に保たれた状態で、当該原稿の反射光がCCDラインセンサー117の受光面で結像される。
画像形成部200は、画像読取装置100により読み取られた画像データに基づいて画像を形成するものであり、中間転写ベルト202、作像部203Y、203M、203C、203Kおよび定着部210などを備えている。
作像部203Y、203M、203C、203Kは、中間転写ベルト202に沿って配置されており、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する。作像部203Y〜203Kは、何れも同様の構成を備えるので、作像部203Kについてのみ説明し、他の作像部203Y〜203Cについては説明を省略する。
作像部203Kは、感光体ドラム204K、帯電器205K、露光器206K、現像器207Kおよび1次転写ローラー208Kを備えている。感光体ドラム204Kは、帯電器205Kにより外周面が均一に帯電される。露光器206Kは、画像読取装置100で読み取られた画像データに基づく駆動信号により感光体ドラム204Kに向けて光ビームを発し、帯電された感光体ドラム204K表面を露光走査することにより感光体ドラム204Kに静電潜像を形成する。
感光体ドラム204Kの外周面に形成された静電潜像は、現像器207Kによりトナーで現像され、1次転写ローラー208Kによりそのトナー像が中間転写ベルト202上に静電転写される。中間転写ベルト202上には、Y〜Kの各色トナー像が重ねて転写され、カラーのトナー像が形成される。
トナー像の形成動作と並行して、給紙部300は、内部に収容された複数の給紙カセット301、302のいずれか一つからシートSを1枚ずつ繰り出して、2次転写ローラー201が設けられた2次転写位置へ搬送する。2次転写ローラー201は、中間転写ベルト202上のトナー像をシートS上に静電転写する。
トナー像が転写されたシートSは、定着部210での加熱および加圧によりトナー像が当該シートSに溶融、圧着された後、第1排出ローラー211から排出され、複数の搬送ローラー対を備えた中間搬送部212で搬送された後、第2排出ローラー213を介して、後処理装置1のシート受入れ口11に送り出される。
(2)後処理装置の構成
後処理装置1は、画像形成装置2から排出された画像形成済みシートを受け入れて、予めユーザーにより選択されたパンチ処理、Z折り処理、ステープル処理などを実行するものである。
シート受入れ口11から搬入されたシートは、搬送経路12を搬送されつつパンチユニット20にてパンチ処理され、Z折りユニット30でZ折り処理された場合には搬送経路13を通じて排出口14から、トレイ18上に排出される。
Z折り処理されない場合、シートは搬送経路15を通じて排出口16からトレイ19上に排出される。ステープル処理されるシート束は搬送経路17からステープルユニット35に搬送され、ステープル処理後に搬送経路17を戻されて排出口16からトレイ19上に排出される。
なお、本実施の形態では、後処理装置1は、画像形成装置2から出力されたシートを、順次後処理するようにしているが、後処理装置単独の装置としてオペレーターが手差し等によりシート受入れ口11から1枚ずつ挿入して後処理を実行するように構成してもよい。
<パンチユニット>
パンチユニット20は、交換可能であって、図2に示すように、搬送経路12上の搬送ローラー41、42の間に装着されるようになっている。搬送ローラー41のシート搬送方向上流側に通紙センサーPS11が、搬送ローラー42のシート搬送方向下流側に通紙センサーPS12が配置されている。
通紙センサーPS11,PS12間の距離Lは、例えば170mmであり、最小通紙サイズ(A5縦)のシート長さよりも長い。それゆえ、仮にパンチユニット20の付近に最小通紙サイズのシートSが残留していたとしても、通紙センサーPS11,PS12では検出できない場合がある。
パンチユニット20は、筐体21にパンチングロッド22と、パンチングロッド22を駆動するアクチュエータ(不図示)と、端部検出部PSを備えている。本実施の形態では、この通紙センサーPS11、PS12間における残留シートについては、端部検出部PSで検出するようにしている。詳しくは、後述する。
図4(a)、(b)に示すように、パンチユニット20の筺体21は、不図示のアクチュエータにより搬送方向Aと直交するCD方向にスライド移動可能となっており、シートセンター(搬送されてくるシートのCD方向におけるセンター)とパンチユニット20のセンター(2本のパンチングロッド22のCD方向におけるセンター。以下、「パンチユニットセンター」という。)の位置合わせを行う(以下、「センター合わせ」という。)、シートSのCD方向の中心を挟んで対称な位置にパンチ穴を穿孔するようになっている(図4(b))。
なお、パンチングロッド22は、本実施の形態では、2本設けられているが、パンチングロッド22の本数は2本に限られず任意である。
端部検出部PSは、本実施の形態では、図5に示すようにCD方向に配された5個の端部検出センサーPS1〜PS5をからなる。各端部検出センサーPS1〜PS5は、反射型の光電センサーを使用した同じ構成をしており、例えば、端部検出センサーPS1は、図3(a)に示すように、LEDなどからなる発光部45と、フォトダイオードなどからなる受光部46とからなっている。端部検出センサーPS1に対向する位置には、CD方向に延びる長尺の鏡面部材47が配置されており、ここで発光部45からの光が正反射されて受光部46に入射する。
搬送経路12を搬送されるシートSは、図3(b)に示すように、鏡47の上側を通過する。このとき、発光部45からの光は散乱されて受光部46への入射光量は減少する。つまり、受光部46での受光光量(反射光量)を測定することでシートSを検出することができる。
<パンチユニットのセンター合わせ処理>
以下に、端部検出部PSによる通過シートの端部の検出と、パンチユニットのセンター合わせ処理について説明する。
後処理装置1の搬送経路12には、MFP2から図7のテーブルにおける「シートサイズ」に示すような種々のサイズのシートが送り込まれる。
端部検出部PSは、パンチユニット20の筺体21に設けられ、図5に示すようにパンチユニット20のセンターから順に端部検出センサーPS1〜PS5と配置されており、各端部検出センサーPS1〜PS5で検出を受け持つシートサイズは、図7のテーブルに示すとおりである。MFP2から排出されるシートのサイズは予め、MFP2の制御部から後処理装置1の制御部へと伝達されている。
シートSは、矢印A方向に搬送され、この搬送途中にパンチユニット20をホームポジションからCD方向にスライド移動させ、シートSのサイズに対応するいずれかの端部検出センサーPS1〜PS5がシートSの端部を検出したタイミングから、シートSのサイズによって決まる所定距離だけさらにCD方向に移動した位置でパンチユニット20を停止させる。
これにて、図4(b)に示すように、パンチユニットセンターとシートセンターとが一致する。そして、所定のタイミングでパンチロッド22を駆動させることでシートSの後端縁部の破線hの位置に穿孔される。
なお、パンチユニット20がCD方向へ移動する際のホームポジションは、例えば、図4(a)に示すような位置であり、パンチユニット20がホームポジションにセットされていることは、筐体21の端部をホームセンサーPS15にて検出することにより確認される。
図5は、シートがA4横サイズである場合、端部検出センサーPS5でシートSの端部を検出した状態を示している。この場合は、端部検出センサーPS5でシートSの端部を検出した時点でパンチユニット20のセンターがシートセンターと一致している(図7のテーブル参照)。よって、パンチ処理のためにパンチユニット20をさらにCD方向へ移動させる必要はない。
<制御系の構成>
制御系は、図8に示すように、後処理装置1の制御部60、パンチユニット20の制御部65、MFP2の制御部70で構成されている。
各制御部60,65,70に設けられているCPU61,66,71は互いに通信可能である。各CPU61,66,71は、メモリ62,67,72を備え、制御部65は、不揮発メモリ68を備えている。
CPU66は、端部検出部PSの各端部検出センサーPS1〜PS5の発光部45に発光強度を含む信号を出力し、受光部46からの受光信号を受け取り、デジタル変換する。
また、CPU66は、ホームセンサーPS15や通紙センサーPS11,PS12からの出力信号の入力を受け、パンチングロッド22の駆動源であるモータMの制御信号を出力する。
CPU61は、ローラー41,42などの搬送手段、Z折りユニット30、ステープルユニット35などを制御する。
CPU71は、入力部や表示部を備えた操作パネル73と必要な情報を交換し、上述した画像読取動作や画像形成動作を制御する。
<センサー感度調整処理>
次に、パンチユニット20の制御部65で実行される端部検出センサーPS1〜PS5の感度を調整する処理(以下、「センサー感度調整処理」という)の制御手順について図9のフローチャートに基づき説明する。
本実施の形態では、端部検出センサーPS1〜PS5の感度調整は、それぞれの発光部45の発光強度を変更することによりなされる。CPU66は、各端部検出センサーPS1〜PS5の発光部45の発光強度を調整することが可能である。
搬送されるシートの端部検出のためには受光光量の変化を高精度で検出できなければならない。各受光部46の受光光量を示すアナログ信号は直ちにコンパレータ69に入力され、所定の比較用電圧(閾値電圧)と比較することにより、High(シートなし)かLow(シートあり)の2値の信号に変換する。本実施の形態では、コンパレータ69の比較用電圧は固定である。シートがない場合はぎりぎりHighとなり、薄いシートでも光が弱まってLowとなるような発光強度に設定されるのが望ましい。
時間の経過による端部検出センサーPS1〜PS5における発光部45、受光部46の経時的な特性変化や、鏡面部材47に埃や紙粉が溜まることで、発光部46の出力が変化するので、必要に応じて感度調整を実施する必要がある。
そこで、まず、ステップS101において、上記センサー感度調整処理の実行のタイミングであるか否かを判断する。本実施の形態では、後処理装置1への電源オン時、省電力モードからの復帰時、および後処理装置1のメンテナンス用の扉が閉じられた時のいずれかをセンサー感度調整処理を実行するタイミングとする。
センサー感度調整処理の実行のタイミングであれば(ステップS101でYES)、各光電センサーPS1〜PS5の出力のチェック(センサー出力チェック)を実行する(ステップS102)。
このセンサー出力チェックでは、パンチユニット20をホームポジションから残留紙検出時のときの検出位置(CD方向に最も短いサイズのシートが残留していても確実に検出できる位置。以下、「残留シート検出位置」という。)に移動させる。
例えば、図6に示すように、CD方向に90mmの最小サイズのシートをセンサーPS1で検出可能とするため、パンチユニット20をそのセンターが通紙センターの奥側32mmの位置に移動させる。この残留シート検出位置において、CD方向に最も短いサイズのシートであっても端部検出センサーPS1にて検出することができる。
そして、前回実施したセンサー感度調整時に時において、不揮発性メモリ68に記憶された各端部検出センサーPS1〜PS5の発光部45の光量を指標する信号に基づき、各発光部45を発光させる。
コンパレータ69で各端部検出センサーPS1〜PS5の受光部46の出力と閾値電圧と比較して、その結果(オン・オフ)を不揮発性メモリ68に記憶する。ここで、端部検出センサーPS1〜PS5ごとにシートを検出したと見られるときにオン(後述の図10のテーブルでは黒の四角で表記)、検出したと見られないときにオフ(図10のテーブルでは白抜きの四角で表記)であるとする。
図10の検出結果を示すテーブルにおいて、左側の「正規の検出パターン」の欄は、各端部検出センサーPSの光量調整が正しく設定されていると仮定した場合の、端部検出センサーPS1〜PS5のシート検出結果のオン・オフの組み合わせパターンを示すものであり、一番左端のシート無しの(1)の場合には、端部検出センサーPS1〜PS5までは全てオフで、残存しているシートのサイズに応じて、(2)〜(6)の検出パターンのようにオンとなる端部検出センサーPS1〜PS5が順に増加していく。
(1)〜(6)の正規パターンに比べ、右側の(7)〜(11)の「不正規の検出パターン」の欄では、オンのセンサーが端部検出センサーPS1〜PS5に向けて順に連続して増加するパターンではなく、明らかに端部検出センサーPS1〜PS5側の検出結果に異常があるパターンとなっており、感度調整が必要であることが分かる。なお、不正規の検出パターンは、正規のパターン以外の全ての検出パターンを意味しており、図10に示した不正規の検出パターンは、その一例を記しているに過ぎない。
図9に戻り、ステップS103で、ステップS102において行ったセンサー出力チェックの結果得られた検出パターンが、図10のテーブルの正規なパターン配列(1)〜(6)に該当するか否かを判定する。
ステップS103で端部検出センサーPSの検出パターンが正規なパターンのいずれでもないと判定された場合には(ステップS103でNO)、センサー感度調整が必要と判断し(ステップS107)、センサー感度調整を実施する(ステップS108)。
具体的には、図11のようにこの画像形成システムで使用可能なシートサイズ(本実施の形態では、A4横サイズ)の幅よりも外側に端部検出センサーPS1〜PS5が位置(以下、「センサー感度調整位置」という。)するようにパンチユニット20を移動させ、各端部検出センサーPS1〜PS5について発光部45に印加する電圧(駆動電圧)を0から徐々に増加させてその発光量を増加させていき、受光部46の出力電圧が上記閾値電圧により、わずかな量(Δv以内)だけ大きな値に至ったときの駆動電圧値を、感度調整電圧値として対応する端部検出センサーPS1〜PS5に関連付けて、制御部65の不揮発性メモリ68内に記憶させておく。なお、上記Δvの値は、画像形成システムで使用する最も薄いシートを検出したときでも、端部検出センサーPS1の検出値が閾値を下回って、「オン」と判定されるような値である。
なお、端部検出センサーの数は、本実施の形態のように5つに限定さないが、検出結果のパターンを比較してセンサー感度調整の要否を判定しているので、少なくとも3つ以上の端部検出センサーがCD方向に配置されることが望ましい。
一方、ステップS103において、端部検出センサーPSの検出パターンが正規なパターンであると判定された場合には(ステップS103でYES)、各端部検出センサーPS1〜PS5の感度が適正に調整されているとの一応の推定はなされるが、本実施の形態は、さらにパンチユニット20を移動させて(ステップS104)、そのときの検出パターンについても検証するようにしている。
このように複数の端部検出センサーのオン・オフの検出結果のパターンを、シート端部検出時にあるべき正規のオン・オフの検出結果のパターンと比較し、両者が矛盾していない場合には、さらにパンチユニットと共に前記複数の光電センサーをシートの搬送方向と直交する幅方向に移動させて、当該移動量に応じた正規のオン・オフの検出結果のパターンと一致している場合にのみ、前記複数の光電センサーについての感度調整の必要がないと判定するため、より正確な感度調整要否の判定が可能となる。
ステップS102でのセンサー出力チェックでは、パンチユニット20を残留シート検出位置(図6参照)にあるので、ステップS104では、パンチユニット20を、外側のセンサー感度調整位置の方向に向けて所定量移動させるようにする。その移動量距離は、例えば、少なくとも、最外側のオンとなっている端部検出センサーとその内側に隣接する端部検出センサーとの距離である。
そして、端部検出センサーPSの検出パターンが規則的に変化したか否かを判定する(ステップS105)。
例えば、ステップS102でのセンサー出力チェックの結果、図10のテーブルにおける正規の検出パターン(5)が得られた場合に、もし、端部検出センサーPS4の感度調整が適正であれば、パンチユニット20を外側に所定量移動させると正規の検出パターン(4)へと規則的に変化する。
端部検出センサーPS4の感度調整が適正であれば、端部検出センサーPS4の「オン」の検出結果が信頼できるので、端部検出センサーPS4よりも内側(パンチユニット20センター側)の端部検出センサーPS1〜PS3および外側の端部検出センサーPS5の検出結果も正しく、これらの感度調整も適正であると推定できる。
しかし、もし端部検出センサーPS4の感度調整が不的確なため、検出パターン(5)が得られていたのであれば、パンチユニット20を移動させても、検出パターン(5)のまま変化しないか、あるいは他の不正規な検出パターンに変化する。
したがって、ステップS106で端部検出センサーPSの検出パターンが規則的に変化したと判定された場合は(ステップS105でYES)、全ての端部検出センサーPSの感度調整が適正であるため、センサー感度調整不要と判定され(ステップS106)、そうでない場合(ステップS105でNO)には、センサー感度調整必要と判定され(ステップS107)、ステップS108にてセンサー感度調整を実施した後、センサー感度調整処理のフローチャートを終了する。
CPU66が、ステップS108のセンサー感度調整実施の処理を行うとき、本発明における「感度調整手段」として機能する。
なお、本実施の形態では、このセンサー感度調整の調整結果は、制御部65の不揮発メモリ68など、パンチユニット20以外の別の部位に設けられた記憶部に記憶するようになっており、これによりパンチユニット20自身がICメモリなどの記憶部を要しないため、パンチユニット20のコストダウンに資する。
<パンチ処理>
上記のようなセンサー感度調整処理を実行した後、制御部65は、パンチ処理の制御を実行する。
図12は、このパンチ処理の制御手順を示すフローチャートである。
まず、後処理装置1の搬送経路12のパンチユニット20に対応する位置での残留シートの検出を行う。残留シートがあると、次のパンチ処理に支障を来すからである。
この残留シートの検出は端部検出部PSによって行われる。これにより、別途残留シート検出専用のセンサーを設ける必要がなくなり、コストダウンに資する。
そこで、パンチユニット20を移動させ、端部検出センサーPS1〜PS5が残留シート検出位置に位置させ(ステップS201)、端部検出センサーPS1にて残留シートを検出させる(ステップS202)。
そして、残留シートがあれば(ステップS203でYES)、操作パネル73の表示部に「残留シートあり」を表示し(ステップS204)、オペレーターにその除去を促す。残留シートの除去は、オペレーターが後処理装置1のメンテナンス用の扉(本実施の形態では前扉とする)を開いて行う。前扉が閉止されると(ステップS5でYES)、前記ステップS1へ戻る。
後処理装置1には、公知の扉開閉検知センサーが設けられており、制御部65は、当該センサーの出力により前扉の閉止が判定できる。
一方、残留シートがなければ(ステップS203でNO)、MFP2でのプリント動作の開始を待つ(ステップS206)。
プリント動作が開始されると(ステップS206でYES)、パンチユニット20をホームポジションに待機させる(ステップS207)。そして、シートの搬送に合わせてパンチユニット20をCD方向に移動させ、シートのサイズに対応するいずれかの端部検出センサーPS1〜PS5でシートの端部を検出する(ステップS208)。
その検出結果に基づき、さらに、パンチユニット20をCD方向に移動させて、センター位置合わせを行って停止させる(ステップS209)。その後、シートの後端部がパンチングロッド22の下部を通過する時点でシートの搬送を一瞬停止させ穿孔動作を実施させてパンチ処理を行う(ステップS210)。
このシート停止のタイミングは、例えば、シートの後端部の通過が通紙センサPS11で検出された後、シート後端部のパンチ穴穿孔予定位置がパンチングロッド22の位置に到達するまでの時間の経過時である。この到達するまでに要する時間は予め求められて不揮発性メモリ68などに記憶されている。
そして、次シートの有無を判定し(ステップS211)、次シートがあれば(ステップS211でYES)、前記ステップS207に戻り、次シートがなければ(ステップS211でNO)、パンチ処理を終了する。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)パンチユニット20は消耗品であり、その寿命が到来したり、故障したときには交換可能なようになっている。
そこで、パンチユニット20が交換されると、新たなセンサー感度調整が必要となるので、本発明の第1の変形例では、後処理装置1の稼働停止後、稼働が再開したときおけるセンサー感度調整の要否により、パンチユニット20の交換の有無を判定するようにしている。
図13は、本変形例において、制御部65で実行される制御手順を示すフローチャートである。
一旦、後処理装置1の稼働が停止後(装置の電源オフ)(ステップS301)、装置の稼働が再開(電源投入)したか否かを判定する(ステップS302)。ここでの稼働の停止の原因が、例えば、後処理装置1のメンテナンス用の前扉の開放であり、当該前扉の閉止により装置の稼働が再開するようなことを想定している。
装置の稼働が再開されていれば(ステップS302でYES)、センサー感度調整の必要の有無を判定する(ステップS303)。
このセンサー感度調整要否の判定は、既述の図9のステップS101〜S107までの処理を実行することによりなされるので、ここでの説明は省略する。
ステップS303で、センサー感度調整が必要ではないと判定されれば(ステップS303でNO)、各端部検出センサーPS1〜PS5の感度に変化はなく、稼働停止から稼働再開までの間に、パンチユニット20が交換されたとは考えにくいので、そのまま、フローチャートを終了する。
しかし、ステップS303でセンサー感度調整が必要であると判断されれば(ステップS303でYES)、稼働停止から稼働再開までの間に、パンチユニット20が交換されたと考えられるので、当該パンチユニット20が交換された旨を不揮発性メモリ68(図8)に記憶させる。
そして、本変形例では、オペレーターもしくはサービスマンによりマニュアルでセンサー感度調整操作を実行させるべく、制御部65のCPU66は、MFP2の制御部70のCPU71と通信して、MFP2の操作パネル73の表示部の画面を、本来なら下層にあって表示させるのに何回も操作の必要なセンサー感度調整用操作画面(不図示)を優先的に表示させるようにしている(ステップS305)。
これにより、オペレーターもしくはサービスマンは、センサー感度調整の実施を指示するための操作画面を表示させる手間が省け、速やかにセンサー感度調整操作を実行させることができる。
また、制御部65は、パンチユニット20によるパンチ処理を行う度にカウントアップしてその累積回数を不揮発性メモリ68に記憶するようになっており(消耗カウンター)、上記パンチユニット20の交換に伴い、ステップS306においてこの消耗カウンターを初期化(リセット)する。その後、穿孔動作ごとに消耗カウンターをカウントアップすることにより、次のパンチユニット20の交換時期を知ることができる。
以上で変形例のフローチャートを終了する。
従来から、消耗品に、製品の情報を記録させたICチップなどの記憶デバイスを設けて、装置に装着したときに当該ICチップの情報を読み取って、消耗品が新品に交換されたか否かを判断する構成のものがあったが、本変形例によれば、そのような消耗品に記憶デバイスを設ける必要はなく、また、後処理装置1側でも記憶デバイスの読取装置は不要なので、全体としてコストダウンに資する。
なお、本変形例では、ステップS303において、センサー感度調整が必要と判定された場合(ステップS303でYES)、ステップS304でパンチユニット20が交換されたとみなして、その旨記憶するようにしたが、通常、消耗品である処理ユニットが交換される場合には、新品に交換される場合がほとんどなので、ステップS304で、「新品のパンチユニットへ交換された」とみなして、その旨を記憶すると共に、消耗カウンターをリセットするようにしてもよい。
また、場合によっては、ステップS303において、センサー感度調整が必要と判定された場合(ステップS303でYES)、別の型式のパンチユニットに交換されたとみなして、その旨を記憶するようにすれば、センサー感度調整の要否判断を、いわば処理ユニットの固体識別判定にも利用することができる。
(2)本発明の第2の変形例では、上記実施の形態と少し異なるセンサー感度調整の要否判断の方法を提案する。
図14は、本変形例に係るセンサー感度調整処理の制御手順を示すフローチャートである。まず、オペレーターより電源遮断の操作があったか否かを判定し(ステップS401)、電源遮断の操作があれば(ステップS401でYES)、その時点での残留シート検出位置における端部検出センサーPS1〜PS5によるシート検出状態(検出パターン)を不揮発性メモリ68に記憶して(ステップS402)、電源を遮断する(ステップS403)。
そして、次に装置に電源が投入されたかどうかを判定し(ステップS404)、電源の投入があれば(ステップS404でYES)、残留シート検出位置における端部検出センサーPS1〜PS5によるシート検出状態をチェックして、電源遮断前に不揮発性メモリ68に記憶したシート検出状態と異なるか否かを判定する(ステップS405)。
もし、記憶したシート検出状態と同じ場合には(ステップS405でNO)、各端部検出センサーPS1〜PS5の感度に変化がないと考えられるので、センサー感度調整不要と判断すると共に(ステップS408)、確実に残留シートが検出されていることになるので、シート詰まりが発生しているとして(ステップS409)、その旨をCPU71を介して、操作パネル73の表示部に表示させる(ステップS410)。
もし、記憶したシート検出状態と異なる場合には(ステップS405でYES)、各端部検出センサーPS1〜PS5の感度に変化があったので、センサー感度調整必要と判断して(ステップS406)、図9のステップS108と同様なセンサー感度調整を実施して終了する(ステップS407)。
なお、上記では、残留シートが存することを前提として説明したが、電源遮断の前後においてシートがどの端部検出センサーにも検出されていない場合には、紙詰まりが生じていないと考えるのが妥当なので、ステップS405でNOと判定し、ステップS409、S410をスキップさせるようにすればよい。
(3)本発明の第3の変形例では、上記実施の形態における図9のステップS102とステップS103の間に、ステップS151〜S153の処理が挿入されている点が異なる。
図15は、本変形例に係るセンサー感度調整処理の制御手順を示すフローチャートである。
すなわち、センサー感度調整のタイミングである場合(ステップS101でYES)、センサー出力チェックを実行するが(ステップS102)、その結果、残留シートが検出されないと判定された場合(図10のテーブルの検出パターン(1)の場合)には(ステップS151でYES)、本当に残留シートがないのか、センサーの感度に異常があって検出されていないかを確認するため、MFP2から後処理装置1にシートを試験的に通紙させて、端部検出部PSにより検出させるモード(以下、「調整モード」という。)を実行させ(ステップS152)、シート検出の有無を判定する(ステップS153)。
ここで、シートが検出されないと判定された場合には(ステップS153でNO)、明らかに端部検出センサーの検出感度に問題があるので、センサー感度調整が必要と判定する(ステップS107)。
ステップS153で、シートが検出されている場合には(ステップS153でYES)、ステップS103に進み、検出パターンは正規なパターンか否かを判定し、以下、図9で説明したようにステップS104〜S108の処理を実行する。
本変形例によれば、センサー出力チェック時にシートが検出されないときに、より確実にセンサー感度調整の要否を判定できる。
(4)上記実施の形態では、対象となる処理ユニットが、後処理装置におけるパンチユニットにおける端部検出センサーの感度調整について説明したが、複数の端部検出センサーを列設してシートの有無を検出する処理ユニットであれば、パンチユニットに限定されず、後処理装置における他の処理ユニットであってもよい。
さらには、画像形成装置における、給紙カセットにおけるシートサイズを検出するためのシート検出センサーや、プラテンガラスに載置された原稿サイズを検出するためのシート検出センサー、自動原稿搬送装置の原稿トレイに設置され、載置されたシートサイズを検出するためのシート検出センサーなど複数の光電センサーからなるシート検出部における感度調整ついても適用できる。
したがって、そのような複数の光電センサーを備えた処理ユニットを有しておれば、本発明の対象は、後処理装置に限定されず、画像形成装置であってもよいし、また、後処理装置と画像形成装置を組み合わせてなる画像形成システムであってもよい。
(5)パンチユニット20が、残留シート検出位置以外の位置するときに、他の通紙センサーにより後処理装置1内での紙詰まりなどのエラーが検出された場合には、後処理装置1の動作を停止させるまでの間に、端部検出センサーPSを残留シート検出位置まで移動させ、紙詰まり処理が終わった後に直ちに残留シートの有無を検出できるようにすることが好ましい。
この際、光量調整時に不揮発メモリ68に前回調整値を記憶している場合は、残留シート検出の際に、当該記憶されている調整値を用いるようにしてもよい。なお、不揮発メモリ68にまだ一度も調整結果が記憶されていない場合には発光部45を予め決定されている所定強度(初期値)で発光させるか、残留シート検出を行わないようにしてもよい。
(6)上記実施の形態においては、各端部検出センサー(光電センサー)の感度調整として発光部の発光量を調整するようにしたが、各端部検出センサーに対応するコンパレータ69(図8)に入力する閾値電圧を調整することによって感度調整することも可能である。
(7)上記実施の形態および変形例は、可能な限り組み合わせてもよい。
以上のように、本発明は、後処理装置、画像形成システム、画像形成装置における処理ユニットの端部検出センサーの感度調整の要否を判定する技術として好適である。
1…後処理装置
2…画像形成装置
20…パンチユニット
22…パンチングロッド
41,42…搬送ローラー
45…発光部
46…受光部
65…制御部
66…CPU
68…不揮発メモリ
73…操作パネル
PS 端部検出部
PS1〜PS5 端部検出センサー

Claims (17)

  1. シートの端部を検出するための複数の光電センサーからなるシート検出手段を有する処理ユニットを着脱可能に備える後処理装置であって、
    前記複数の光電センサーのオン・オフの検出結果のパターンを、シート端部検出時にあるべき正規のオン・オフの検出結果のパターンと比較して、前記複数の光電センサーについての感度調整の要否を判定する調整要否判定手段を
    備えることを特徴とする後処理装置。
  2. 前記調整要否判定手段により、前記複数の光電センサーについて感度調整の必要があると判定されたときに、前記各光電センサーの感度を調整する感度調整手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記感度調整手段による調整結果を記憶する記憶手段を、前記処理ユニットとは別の部位に有すること
    を特徴とする請求項2に記載の後処理装置。
  4. 前記シート検出手段は、3つ以上の光電センサーを有する
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の後処理装置。
  5. 装置の稼働が一旦停止し、その後の稼働再開時に前記調整要否判定手段により前記複数の光電センサーの感度調整の必要があると判定された場合には、前記処理ユニットが交換されたと判定するユニット交換判定手段を有する
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の後処理装置。
  6. 前記ユニット交換判定手段は、装置の稼働が一旦停止し、その後の稼働再開時に前記調整要否判定手段により前記複数の光電センサーの感度調整の必要があると判定された場合には、前記処理ユニットが新品の処理ユニットに交換されたと判定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の後処理装置。
  7. 前記ユニット交換判定手段は、装置の稼働が一旦停止し、その後の稼働再開時に前記調整要否判定手段により前記複数の光電センサーの感度調整の必要があると判定された場合には、従前の処理ユニットが別の型式の処理ユニットに交換されたと判定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の後処理装置。
  8. 前記交換有無判定手段により処理ユニットが交換されたと判定された場合に、センサー感度調整の実施を指示するための操作画面を表示する表示手段を備える
    ことを特徴とする請求項5から7までのいずれかに記載の後処理装置。
  9. 前記処理ユニットの動作回数を計数し、前記交換有無判定手段により処理ユニットが交換されたと判定された場合には、当該処理ユニットの計数値を初期化する計数手段を備える
    ことを特徴とする請求項5から7までのいずれかに記載の後処理装置。
  10. シート検出手段は、シート搬送方向と直交するシート幅方向に移動可能であって、
    前記シート端部検出時にあるべき正規のオン・オフの検出結果のパターンは、前記シート検出手段が、シート搬送方向に直交するシート幅が当該処理ユニットで処理可能な最小なサイズのシートが検出可能である残留シート検出位置にあるときに出力される検出結果のパターンである
    ことを特徴とする請求項1から9までのいずれかに記載の後処理装置。
  11. 調整要否判定手段は、装置に電源が投入されると、前記シート検出手段を前記残留シート検出位置まで移動させて、そのときの検出結果のパターンと前記あるべき検出結果のパターンと比較して、前記複数の光電センサーについての感度調整の要否を判定する
    ことを特徴とする請求項10に記載の後処理装置。
  12. 電源遮断時に前記シート検出手段が前記残留シート検出位置にあるときの検出結果のパターンを記憶しておき、次に電源投入時に、前記シート検出手段が前記残留シート検出位置にあるときの検出結果のパターンを前記記憶した検出結果のパターンと比較して、両者が異なる場合に、前記調整要否判定手段は、前記複数の光電センサーについての感度調整が必要であると判定する
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の後処理装置。
  13. 電源遮断時に、前記シート検出手段によりシートが検出されており、そのシート検出状態と、次に電源を投入したときの前記シート検出手段により検出されたシート検出状態が一致した場合には、
    前記処理ユニットによる処理位置においてシート詰まりが発生していると判定する
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の後処理装置。
  14. 前記シート検出手段により、シートが検出されなかった場合において、処理ユニットにシートを供給させ、それでもシートが検出されない場合に、
    前記調整要否判定手段は、前記複数の光電センサーについての感度調整が必要であると判定する
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の後処理装置。
  15. 前記処理ユニットは、シートにパンチ穴を穿孔するパンチユニットである
    ことを特徴とする請求項1から14までのいずれかに記載の後処理装置。
  16. 画像形成装置と、請求項1から15までのいずれかに記載の後処理装置とを備え、
    画像形成装置から出力されたシートに前記後処理装置により後処理を施すこと
    を特徴とする画像形成システム。
  17. シートの端部を検出するための複数の光電センサーからなるシート検出手段を有するユニットを備えた画像形成装置であって、
    前記複数の光電センサーのオン・オフの検出結果のパターンを、シート端部検出時にあるべき正規のオン・オフの検出結果のパターンと比較して、前記複数の光電センサーについての感度調整の要否を判定する調整要否判定手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
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