JP2018093310A - 画像処理システム、画像処理方法、画像処理装置、プログラム - Google Patents

画像処理システム、画像処理方法、画像処理装置、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】書類の作成に関する操作を支援する画像処理システムを提供すること。【解決手段】書類の作成に用いられる情報を保持する情報媒体の画像データを取得する画像データ取得手段71と、前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体の特徴情報が登録された媒体特徴情報の前記特徴情報と、前記画像データから抽出した前記特徴情報とを比較し、前記情報媒体を決定する媒体決定手段74と、前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体を用いた処理の識別情報が対応付けられた媒体処理情報を参照し、前記媒体決定手段が特定した前記情報媒体に対応付けられている前記処理を決定する処理決定手段52と、前記処理決定手段が決定した前記処理を開始させる処理開始手段55と、を有する画像処理システム100を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理システム、画像処理方法、画像処理装置及びプログラムに関する。
日常生活の中でユーザが申請書類を作成しなければならない場合は少なくない。例えば、旅行者が日本で購入した商品の消費税の免税を受ける場合、店員等が免税販売書類を作成する必要がある。また、ユーザが保険に加入する場合、加入のためには申請書類を作成する必要がある。また、携帯電話など身分証が必要な商品を購入したりサービスを受けたりする場合に所定の申請書類が必要となる場合がある。
このような申請書類の作成ではユーザ本人を確認するための書類等が必要となる場合が少なくない。ユーザはこの書類をコピーして得た印刷物を申請書類に貼付したり、書類を見て必要な部分を申請書類に記入したりするなどの作業を行っている。
このような申請書類の作成を、複合機等を使用して支援することが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、画像解析により処理の画像領域を検出し、画像領域における文字認識を行うと共に、身分証の画像を抽出する身分証認識装置が開示されている。
しかしながら、従来の支援方法では、申請書類を作成するまでに必要なユーザの操作数が多いという問題がある。申請書類を印刷するという点からプリンタ機能を有する装置が申請書類の作成の支援に利用される場合がある。しかし、複合機は多種多様な申請書類に対応しているため、ユーザは複合機を操作して自分が作成したい申請書類等を選択する必要がある。また、申請書類を選択できたとしても申請書類によって必要な情報が異なるため、ユーザは申請書類に応じたコピー操作等を行う必要がある。
このようにユーザは申請書類ごとに適切な操作を行う必要があるため、操作ミスややり直しが発生しやすく、ユーザにとって不便となる面があった。
本発明は、上記課題に鑑み、書類の作成に関する操作を支援する画像処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、書類の作成に用いられる情報を保持する情報媒体の画像データを取得する画像データ取得手段と、前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体の特徴情報が登録された媒体特徴情報の前記特徴情報と、前記画像データから抽出した前記特徴情報とを比較し、前記情報媒体を決定する媒体決定手段と、前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体を用いた処理の識別情報が対応付けられた媒体処理情報を参照し、前記媒体決定手段が特定した前記情報媒体に対応付けられている前記処理を決定する処理決定手段と、前記処理決定手段が決定した前記処理を開始させる処理開始手段と、を有する画像処理システムを提供する。
書類の作成に関する操作を支援する画像処理システムを提供することができる。
画像処理システムの概略的な動作を説明する図の一例である。 画像処理システムの一例の構成図である。 複合機のハードウェア構成の一例を示す図である。 情報処理端末のハードウェア構成図の一例である。 情報処理端末、操作部、及び本体の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 画像処理システムがアプリケーションを起動するまでの動作手順を示すシーケンス図の一例である。 情報処理端末が表示する初期画面の一例である。 読取開始画面の一例を示す図である。 書類候補選択画面の一例を示す図である。 申請書類編集画面の一例である。 媒体判断部が読取範囲を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。 媒体判断部が情報媒体の候補を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。 操作部の動作制御部が情報媒体に応じて動作する際の処理を示すフローチャート図の一例である。 パスポートの読み取りを説明する図の一例である。 パスポートのMRZ領域を示す図の一例である。 運転免許証の一例を示す図である。 マイナンバーカードの一例を示す図である。 画像処理システムがアプリケーションを起動するまでの動作手順を示すシーケンス図の一例である。 携帯端末が情報媒体を撮像する画像処理システムの概略を説明する図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態を、画像処理システム100と画像処理システム100が行う画像処理方法を例にしながら図面を参照しながら説明する。
<概略的な動作>
図1は、本実施形態の画像処理システム100の概略的な動作を説明する図の一例である。図1では、申請書類としてユーザUが免税販売書類を作成する場合を説明する。このため、ユーザは後述する情報媒体9としてパスポートを用意する。
(1)ユーザUはパスポートの所定ページを複合機30に読ませる。
(2)複合機30はパスポートの画像データの特徴を解析してパスポートであると判断する。
(3)複合機30はパスポートであることを情報処理端末50に送信する。
(4)情報処理端末50はパスポートに対応したアプリケーションを起動させ、画像データから抽出した情報や画像データそのものを申請書類の所定の項目に配置して表示する。ユーザは必要な項目があれば追加して入力し、申請書類を印刷する。
このように本実施形態の画像処理システム100は、ユーザが申請書類に必要な情報媒体9を読み取らせることで情報媒体9に対応付けられたアプリケーションを起動させるので、ユーザが作成しようとする申請書類を選択したり、申請書類の作成に必要なアプリケーションを選択したりする必要性を低減させることができる。
<用語について>
情報媒体9は出力される書類の作成に必要な情報を保持する媒体である。例えば、行政サービスや民間サービスが個人の特定を要求する場合、身分証が相当する。また、チケットの購入などの民間サービスではチケットを購入したという証明書(例えば、予約券)などが相当する。情報媒体9は、例えばパスポート、運転免許証、マイナンバーカード、又は住基カードなどである。
出力される書類は、行政サービスや民間サービスの申請書類、サービスの購入の記録、又はキャンセルの記録などがある。本実施形態では一例として申請書類という用語で説明する。
<構成例>
図1を用いて画像処理システム100について説明する。画像処理システム100の構成を説明する。画像処理システム100は、情報処理端末50と複合機30を有している。情報処理端末50と複合機30は通信可能に接続されている。
複合機30は普通紙などの用紙に印刷する機能(プリンタ機能)と原稿を読み取る機能(スキャナ機能)、FAX送信機能、コピー機能等を有する装置である。複合機30は、画像処理装置、画像形成装置又はプリンタなどと呼ばれる機器であるが、本実施形態ではプリンタ機能とスキャナ機能を有するものとして説明する。プリンタ機能とスキャナ機能は別々の装置が提供してもよい。また、複合機30は、MFP(Multi- Function Peripheral)、複写機、コピー機などと呼ばれていてもよい。
情報処理端末50は主にユーザインタフェースとなる情報処理装置である。情報処理端末50はタッチパネル付きのディスプレイ46を有しており、ディスプレイ46にメニューを表示する他、タッチパネルを介して操作を受け付ける。情報処理端末50は印画紙(感光材料を塗布した用紙)に印刷する機能も有する。また、情報処理端末50は写真取り出し口41、メディアスロット47、硬貨投入口48、タッチエリア42、レシート出力口43、及び、釣り銭取り出し口44を有する。点線で示す符号45は無線LANのアクセスポイントである。
画像処理システム100がコンビニエンスストアなどに設置される場合、ユーザはサービスを利用するための料金を硬貨投入口48に投入する。しかしながら、サービスに課金するか否かは任意であり、課金に関する機能はなくてもよい。
アクセスポイント45はユーザが保持する携帯端末60と情報処理端末50が通信するための通信装置である。ユーザは携帯端末60を情報処理端末50のタッチエリア42に接近させる。これにより、携帯端末60は、情報処理端末50の後述する無線通信装置309と通信し通信情報を取得する。通信情報には、アクセスポイント45を介して複合機30と通信するためのアクセスポイント45のIPアドレス、ポート番号、暗号キーなどが含まれている。無線通信装置309はICタグやBluetooth(登録商標。以下、省略する。)に対応した通信装置である。通信情報を取得することで、携帯端末60は情報処理端末50とアクセスポイント45を介して通信可能になる。
情報処理端末50と携帯端末60との通信は、携帯端末60が記憶するファイルを複合機30で印刷させる場合に使用される。携帯端末60は情報処理装置としての機能を有し、印刷可能なファイルを記憶している。あるいは、携帯端末60はクラウド上の文書サーバに蓄積されているファイルを複合機30に印刷させる機能を有している(文書サーバに蓄積されているファイルをダウンロードする機能も有している)。しかし、本実施形態では情報媒体9を読み取って複合機が申請書類を印刷できればよいので、このような通信機能がなくてもよい。
携帯端末60はユーザが携帯する情報処理装置である。具体的には、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC(Personal Computer)、ノートPCなどが含まれる。
なお、情報処理端末50と複合機30は別々の装置でなくてもよく、一つの装置として動作してもよい。図示するように別々の装置として構成されているのは、既存の複合機30の転用が可能であるためである。
<システム構成>
図2は、本実施例に係る画像処理システム100の一例の構成図である。画像処理システム100は、携帯端末60、複合機30、情報処理端末50及び外部サーバ80を有する。携帯端末60と外部サーバ80はなくてもよい。
携帯端末60と情報処理端末50とは有線又は無線のネットワークN1を介して通信可能なように構成されている。通信可能であるとは、通信する機能を備えることをいう。本実施形態ではネットワークN1を使用した通信は行わないので詳細な説明は省略する。
情報処理端末50と複合機30は有線又は無線で通信する。情報処理端末50と複合機30はUSBケーブルやLANケーブルなどで接続されてもよいし、アクセスポイントを介して無線で通信してもよい。情報処理端末50は、申請書類の作成処理を制御する。このため、複合機30がスキャンジョブで作成した画像データや画像データから抽出された情報を受信する。
また、情報処理端末50は外部サーバ80とネットワークN2を介して通信する。ネットワークN2は、画像処理システム100が配置された施設のLANやインターネットなどである。外部サーバ80は、主にデータベースを管理する情報処理装置である。データベースは例えば、情報媒体9の特徴と情報媒体9を対応付けるもの、又は、情報媒体9と処理(アプリケーション)を対応付けるものである。また、複合機30や情報処理端末50が行う処理を、代わりに外部サーバ80が提供してもよい。
<ハードウェア構成>
図3は、複合機30のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、複合機30は、本体10と、操作部20と、を備える。本体10と操作部20は、専用の通信路300を介して相互に通信可能に接続されている。通信路300は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格のものを用いることもできるが、有線か無線かを問わず任意の規格のものであってよい。
なお、本体10は、操作部20で受け付けた操作に応じた動作を行うことができる。また、本体10は、クライアントPC(パーソナルコンピュータ)等の外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作を行うこともできる。
次に、本体10のハードウェア構成について説明する。図3に示すように、本体10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、通信I/F(Interface)15と、接続I/F16と、エンジン部17とを備え、これらがシステムバス18を介して相互に接続されている。説明の便宜上、図3では、本体10はHDD14を有している構成を例に挙げて説明したが、例えばHDD14を有しておらず、十分な記憶領域を確保できない構成もあり得る。
CPU11は、本体10の動作を統括的に制御する。CPU11は、RAM13をワークエリア(作業領域)としてROM12又はHDD14等に格納されたプログラムを実行することで、本体10全体の動作を制御し、上記したコピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能などの各種機能を実現する。
通信I/F15は、ネットワーク8と接続するためのインタフェースである。接続I/F16は、通信路300を介して操作部20と通信するためのインタフェースである。
エンジン部17は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、及び、プリンタ機能を実現させるための、汎用的な情報処理及び通信以外の処理を行うハードウェアである。例えば、原稿の画像をスキャンして読み取るスキャナ(画像読取部)、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ(画像形成部)、ファクス通信を行うファクス部などを備えている。更に、印刷済みシート材を仕分けるフィニッシャや、原稿を自動給送するADF(自動原稿給送装置)のような特定のオプションを備えることもできる。
次に、操作部20のハードウェア構成について説明する。図3に示すように、操作部20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、フラッシュメモリ24と、通信I/F25と、接続I/F26と、表示装置かつ入力装置である操作パネル27とを備え、これらがシステムバス28を介して相互に接続されている。説明の便宜上、図3では、操作部20はフラッシュメモリ24を有している構成を例に挙げて説明したが、例えばフラッシュメモリ24を有していない構成もあり得る。要するに、複合機30は、受信したコンテンツを記憶するための記憶装置を有していない構成もあり得る。
<<情報処理端末50のハードウェア構成>>
図4は、情報処理端末50のハードウェア構成図の一例を示す。情報処理端末50は、一般的なPCやサーバ等の情報処理装置と同様の構成に加え、情報処理端末50に特有の構成を有する。
情報処理端末50は、CPU301、RAM302、ROM303、ディスプレイ46、タッチパネル305、ネットワークI/F306、HDD307、外部I/F308、無線通信装置309及びI/F310がバスを介して接続されている。また、I/F310にはメディアI/F311、写真搬送部312、写真印刷ユニット313、レシート印刷装置314及び課金装置315が接続されている。
CPU301は演算手段であり、HDD307からRAM302に展開されたプログラム307pを実行し図4に示された各機能を制御することで写真印刷装置全体の動作を制御する。RAM302は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU301が情報を処理する際の作業領域として用いられる。
ROM303は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムやBIOS設定など格納されている。HDDは、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OSや写真印刷装置用のプログラム等が格納されている。
外部I/F308は、外部装置や記憶媒体が接続されるインタフェースであり、例えばUSBケーブルなどが接続される。本実施形態では外部I/F308に複合機30が接続されているものとする。
無線通信装置309は、例えばNFCなどの通信規格に対応したリーダ・ライタである。あるいは、Bluetoothなどの通信装置でもよい。無線通信装置309は携帯端末60(の近距離無線通信装置)の接近を検出すると、携帯端末60と通信して携帯端末60に通信情報を送信する。無線通信装置309は、情報処理端末50の筐体の内部の所定位置に配置されて構成されているが、情報処理端末50の外部に配置されていてもよい。無線通信装置309が提供する通信情報は、リーダ・ライタなどを用いて管理者が書き換えることが可能である。
また、無線通信装置309は、情報処理端末50と一体である必要はなく、情報処理端末50の近くや情報処理端末50とは別の装置、又は、案内板などに配置されていてもよい。また、複合機30が無線通信装置309を有していてもよい。
I/F310は、メディアI/F311、写真搬送部312、写真印刷ユニット313、レシート印刷装置314及び課金装置315と、バスBとの動作クロックの違いを調整して、メディアI/F311、写真搬送部312、写真印刷ユニット313、レシート印刷装置314及び課金装置315からバスB又はその逆の通信を制御する。また、I/F310はメディアI/F311、写真搬送部312、写真印刷ユニット313、レシート印刷装置314及び課金装置315からの通信を調停する。
メディアI/F311はUSBメモリやSDメモリなどの記憶媒体が接続されるインタフェースである。本実施形態ではメディアI/F311に接続された記憶媒体からファイルを読み出して印刷することができる。
写真搬送部312は、印刷された写真をユーザが取り出すための機構であり、紙搬送機構や写真取り出し口41などが相当する。写真印刷ユニット313は、印画紙に写真を印刷する装置であり、レーザの光源、露光装置、及び現像器等を有する。レシート印刷装置314は、例えば熱転写方式の印刷装置であり画像処理システム100の利用による、印刷枚数、単価、合計金額などをレシートとして印刷する。
課金装置315は、投入された硬化の金種と数を判断し投入金額を算出し、また、スキャンジョブと印刷ジョブの進捗に応じて投入金額から単価を減じる。残金はCPU301に通知され、CPU301はスキャンジョブと印刷ジョブを継続するかどうかを判断する。また、ユーザが返金する操作を行うと残金を釣り銭取り出し口44から返金する。
<画像処理システム100の機能ブロックについて>
図5は、情報処理端末50、操作部20、及び本体10の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
<<情報処理端末50>>
情報処理端末50は、端末通信部51、書類作成制御部52、操作受付部53、表示制御部54、及びアプリ起動部55を有している。情報処理端末50が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成要素のいずれかが、HDD307からRAM302に展開されたプログラム307pに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラム307pは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
また、情報処理端末50は、図4のHDD307及びRAM302の少なくとも一方に実現される記憶部59を有している。記憶部59にはアプリDB5001が構築されている。まず、アプリDB5001について説明する。
Figure 2018093310
表1は、アプリDB5001に記憶されている情報をテーブル状に示す。アプリDB5001には情報媒体9と処理が対応付けて登録されている(媒体処理情報の一例)。処理とは、申請書類を作成する処理である。本実施形態では説明の便宜上、処理はアプリケーションと1対1に対応付けられているとして説明する。1つのアプリケーションが複数の処理に対応することも可能である。アプリケーションには、例えば、免税アプリ、保険アプリ、住民票アプリ及びチケットアプリがある。免税アプリは、免税販売書類の作成処理に使用され、保険アプリは保険の申請書類の作成処理に使用され、住民票アプリは住民票の印刷に使用される。なお、住民票アプリは住民票の他に住民票記載事項証明書、印鑑登録証明書、戸籍証明書、戸籍附票、税の証明書等の印刷を実行できてもよい。また、住民票アプリは行政サービスアプリと称されていてもよい。
アプリケーションには重複しないアプリIDが割り当てられている。アプリIDはアプリケーションを特定するための情報である。IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。
情報媒体IDは情報媒体9の種類を特定するための情報である。IDについてはアプリIDと同様である。
このようにアプリDB5001にはアプリケーションと情報媒体9が対応付けられているので、情報媒体9が特定されるとアプリケーションが特定される。
(情報処理端末50の機能)
端末通信部51は、図4に示されたCPU301がプログラム307pを実行し外部I/F308を制御すること等により実現され、画像処理システム100と各種の情報の送受信を行う。端末通信部51と本体10の外部通信部63はHTTPs、HTTPなどで通信する。
書類作成制御部52は、図4に示されたCPU301がプログラム307pを実行すること等により実現され、ユーザが作成する申請書類に関する全体的な制御を行う。
操作受付部53は、図4に示されたCPU301がプログラム307pを実行しタッチパネル305を制御すること等により実現され、ユーザの操作や入力を受け付ける。
表示制御部54は、図4に示されたCPU301がプログラム307pを実行しディスプレイ46を制御すること等により実現され、ディスプレイ46にユーザインタフェースとなる画面を表示する。
アプリ起動部55は、図4に示されたCPU301がプログラム307pを実行すること等により実現され、書類作成制御部52により指示されたアプリケーション56を起動させる。アプリ起動部55はアプリ1〜アプリnのアプリケーション56のうち、書類作成制御部52が指示したアプリケーションを起動させる。アプリ1〜アプリnは免税アプリ、保険アプリ、及び住民票アプリ等に対応する。
<<本体10>>
本体10は、外部通信部63、本体通信部61、原稿読取部62及び印刷部64を有している。本体10が有するこれら各機能部は、図3に示された各構成要素のいずれかが、HDD14からRAM13に展開されたプログラムに従ったCPU11からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
外部通信部63は、図3に示されたCPU11がプログラムを実行し通信I/F15を制御すること等により実現され、情報処理端末50と各種の情報を送受信する。情報処理端末50に対し本体10はWebサーバとして動作し、端末通信部51は本体10のWeb API(Application Programming Interface)をインタフェースにして本体10と通信する。WebAPIはリクエスト(要求)を受信するために設けられた予め定義されたインタフェースであり、例えば関数やクラス等により構成される。このように外部通信部63は情報処理端末50のアプリケーションに対するプラットフォームとなる。プラットフォームはパソコンのアプリケーションや周辺機器の基盤となるものの総称である。
本体通信部61は、図3に示されたCPU11がプログラムを実行し接続I/F16を制御すること等により実現され、操作部20と各種の情報を送受信する。
原稿読取部62は、図3に示されたCPU11がプログラムを実行しエンジン部17を制御すること等により実現され、情報媒体9の読み取り(スキャン)を行い、画像データを生成する。
印刷部64は、図3に示されたCPU11がプログラムを実行しエンジン部17を制御すること等により実現され、申請書類の画像データを用紙に印刷する。
<<操作部20>>
操作部20は、操作部通信部71、OCR部72、操作受付部73、媒体判断部74、画面作成部75、及び、動作制御部76を有している。本体10が有するこれら各機能部は、図3に示された各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ24からRAM23に展開されたプログラムに従ったCPU21からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
また、情報処理端末50は、図3のフラッシュメモリ24及びRAM23の少なくとも一方に実現される記憶部79を有している。記憶部79には媒体特徴DB7001が構築されている。まず、媒体特徴DB7001について説明する。
Figure 2018093310
表2は、媒体特徴DB7001に登録されている情報をテーブル状に示す。媒体特徴DB7001は、情報媒体IDに対応付けて情報媒体9と特徴情報の各項目を有する(媒体特徴情報の一例)。情報媒体IDは表1と同じものである。特徴情報は情報媒体9を特徴付ける情報であり、本実施形態では画像処理システム100が情報媒体9を特定するために使用される。特徴情報は、情報媒体9のサイズ、色、及びバーコード(2次元バーコードを含む)などである。
例えば、パスポートのサイズは、縦182mm、横128mmであり、特徴的な色は決まっていない(表紙は赤又は濃い青であるが読み取られる面には特徴的な色がないものとする)。また、パスポートの読み取り面にはバーコードが印刷されていない。運転免許証、マイナンバーカード及び住基カードについても同様の情報が登録されている。運転免許証、マイナンバーカード及び住基カードのサイズはほぼ同じであるが、運転免許証にはバーコードがないのに対し住基カード(表面)にはバーコードがある。従って、バーコードの有無及びバーコードに記憶されている情報により判別可能である。マイナンバーカード(表面)と運転免許証はどちらもバーコードがない。しかし、運転免許証(表面)には青色又は金色が含まれているが、マイナンバーカードの表面と裏面には青色又は金色が含まれない。このように、特徴情報を利用することで、画像処理システム100は情報媒体9を判別できる。
(操作部20の機能について)
操作部通信部71は、図3に示されたCPU21がプログラムを実行し接続I/F26を制御すること等により実現され、本体10と各種の情報を送受信する。
画面作成部75は、図3に示されたCPU21がプログラムを実行し操作パネル27を制御すること等により実現され、操作パネル27にユーザインタフェースとなる各種の画面を表示する。
媒体判断部74は、図3に示されたCPU21がプログラムを実行すること等により実現され、本体10が作成した画像データの特徴と媒体特徴DB7001の特徴情報を比較して情報媒体9を判別する。
OCR部72は、図3に示されたCPU21がプログラムを実行すること等により実現され、本体10が作成した画像データに文字認識処理を施してテキストデータを取得する。
操作受付部73は、図3に示されたCPU21がプログラムを実行し操作パネル27を制御すること等により実現され、ユーザの各種の操作を受け付ける。
<全体的な動作手順>
図6は、画像処理システム100がアプリケーションを起動するまでの動作手順を示すシーケンス図の一例である。図6の処理は例えばユーザが画像処理システム100を操作することで開始される。
S1:ユーザは情報処理端末50を操作して処理開始のための操作を行う。この操作は、情報媒体9やアプリケーションをユーザが選択することなく、複合機30が情報媒体9に適したアプリケーションを起動するための操作である。ユーザが処理開始のために具体的にどのような操作を行うかは情報処理端末50がどのような初期画面を表示しているかによるが、例えば、所定のボタンを押下する。初期画面の一例を図7に示す。
S2:情報処理端末50の操作受付部53は操作を受け付け、端末通信部51が読取準備命令を本体10に送信する。読取準備命令は、複合機30に原稿の読み取り(スキャン)の準備を要求する命令である。この読取準備命令がなければ複合機30は、ユーザが読み取りするための操作を複合機30に行っても動作しない。
S3:本体10の外部通信部63は読取準備命令を受信する。外部通信部63は読取準備命令であると判断すると原稿読取部62に読取許可を通知する。また、本体10の本体通信部61は操作部20に読取準備命令を送信する。
S4:操作部20の操作部通信部71は読取準備命令を受信する。これにより、操作部20の画面作成部75は読取開始画面を操作パネル27に表示する。読取開始画面は情報媒体9の読取をユーザが開始するための画面である。一例を図8に示す。
S5:ユーザは操作パネル27を見て情報媒体9をコンタクトガラスに配置する。
S6:コンタクトガラスに配置すると、ユーザは「読取スタート」ボタン613を押下する。
S7:操作部20の操作受付部73は「読取スタート」ボタン613の押下を受け付ける。次に、媒体判断部74が情報媒体9の読取範囲を決定する。これは、情報媒体9のサイズは一定でないためである。詳細は図11にて説明する。読取範囲の決定を省いて情報媒体9のサイズより大きい一定の範囲(例えばA4など)を読取範囲としてもよい。
S8:操作部20の操作部通信部71は読取範囲と共に読取要求を本体10に送信する。
S9:本体10の本体通信部61は読取要求を受信し、原稿読取部62に送出する。これにより、原稿読取部62が読取範囲で情報媒体9を読み取る。
S10:本体10の本体通信部61は情報媒体9の画像データを操作部20に送信する。
S11:操作部20の操作部通信部71は画像データを受信し、媒体判断部74は画像データを解析して情報媒体9の候補を決定する。詳細は図12にて説明する。
S12:操作部20の画面作成部75は、決定した情報媒体9の候補を有する書類候補選択画面を操作パネル27に表示する。これにより、ユーザは自分が作成したい申請書類を選択できる。書類候補選択画面の一例を図9に示す。
S13:ユーザは1つ以上の申請書類から自分が必要とする申請書類を選択する。そして、アプリを起動するための実行操作を行う。操作部20の操作受付部73はユーザの操作を受け付ける。
S14:これにより、本体10と操作部20は情報媒体9に応じた動作を行う。詳細は図13にて説明する。
S15:情報媒体9に応じた動作が終わると、操作部20の操作部通信部71は処理結果と共にアプリ起動要求を本体10に送信する。この処理結果には少なくともアプリケーションを特定する情報が含まれる。
S16:本体10の本体通信部61はアプリ起動要求を受信し、外部通信部63がアプリ起動要求を情報処理端末50に送信する。
S17:情報処理端末50の端末通信部51はアプリ起動要求を受信し、書類作成制御部52がアプリ起動部55にアプリを起動させる。
S18:情報処理端末50で起動したアプリケーションは申請書類の作成に適した申請書類編集画面640をディスプレイ46に表示する。申請書類編集画面640の一例を図10に一例を示す。すなわち、起動されたアプリは情報媒体9から読み取られた情報を取り込み、書類を作成する。
S19:これにより、ユーザは画面に必要な項目を入力して申請書類を完成させることができる。なお、ユーザによる項目の入力が不要な場合もある。
S20:ユーザはアプリケーションの指示に従って印刷の操作を行う。
S21:情報処理端末50の端末通信部51はプリンタドライバにより申請書類の画像データを作成し、印刷ジョブとして本体10に送信する。
S22:本体10の外部通信部63は印刷ジョブ(印刷要求)を受信して、印刷部64が申請書類を印刷する。
<画面例>
図7は、情報処理端末50が表示する初期画面601の一例である。初期画面601は、「白黒簡単コピー」ボタン602、「いろいろなコピー」ボタン603、「プリント」ボタン604、「ファクス」ボタン605、「スキャン」ボタン606、「行政サービス」ボタン607、及び、「おまかせサービス」ボタン608を選択可能に表示する。白黒簡単コピー」ボタン602は普通紙に白黒でコピーするためのボタンである。「いろいろなコピー」ボタン603は普通紙に白黒又はカラーでコピーするためのボタンである。「プリント」ボタン604は記憶媒体からファイルを印刷したり、携帯端末60のファイルを印刷したりするためのボタンである。「ファクス」ボタン605はファクス送信するためのボタンであり、「スキャン」ボタン606は原稿をスキャンして画像データを取得するためのボタンである。「行政サービス」ボタン607は住民票の写しや印鑑証明などを印刷するためのボタンである。「おまかせサービス」ボタン608は、情報媒体9に適したアプリを起動させるためのボタンであり、本実施形態ではこの「おまかせサービス」ボタン608が選択される。
図8は、読取開始画面611の一例を示す図である。読取開始画面611は、「原稿台に情報媒体を配置して下さい」というメッセージ612、「読取スタート」ボタン613及びキャンセルボタン614を有する。ユーザはメッセージ612に案内されて情報媒体9を原稿台(コンタクトガラス)に配置する。この時、読取開始画面611が情報媒体9の向きを案内することが好ましい。「読取スタート」ボタン613は複合機30が読取を開始するためのボタンであり、キャンセルボタン614は処理の中断を情報処理端末50に通知するためのボタンである。これにより、情報処理端末50は初期画面601に戻る。
図9は書類候補選択画面621の一例を示す図であり、図9(a)は情報媒体9が1つに絞られた場合の書類候補選択画面621を示し、図9(b)は情報媒体9が1つに絞られなかった場合の書類候補選択画面621を示す。
図9(a)では「作成するのは免税販売書類でよろしいですか?」というメッセージ622、はいボタン623及びいいえボタン624を有する。ユーザはメッセージ622を見て自分が作成する申請書類かどうかを判断し、はいボタン623又はいいえボタン624を押下する。はいボタン623により情報媒体9に応じた動作が開始され、いいえボタン624により、もう一度読み取るか又は初期画面601に戻るかをユーザが選択する画面が表示される。
図9(b)では「保険の申請書類」ボタン625、「住民票の印刷」ボタン626、実行ボタン627、及びキャンセルボタン628を有する。ユーザは自分が希望する申請書類のボタンを押下する。操作部20の操作受付部73は選択を受け付け、画面作成部75は「保険の申請書類」ボタン625、又は、「住民票の印刷」ボタン626を選択状態にする。そして、ユーザが実行ボタン627又はキャンセルボタン628を押下すると、操作受付部73が操作を受け付ける。実行ボタン627により情報媒体9に応じた動作が開始され、キャンセルボタン628によりもう一度読み取るか又は初期画面601に戻るかをユーザが選択する画面が表示される。
図10(a)〜(c)は申請書類編集画面640の一例である。3つに分けて図示したのは、複合機30の操作パネル27に一度に全ての入力項目を表示できないためである。実際は、申請書類編集画面640が切り替わるのでなくユーザ等がスクロールさせて各項目を表示させる。また、操作パネル27が十分なサイズであればスクロールが不要になる。また、申請書類編集画面640を2つ以上に区切って、ユーザ等が画面を切り替えながら全ての申請書類編集画面640を表示してもよい。また、1つの入力項目ごとに申請書類編集画面640が切り替わってもよい。
図10(a)〜(c)の申請書類編集画面640は免税アプリが作成し、表示制御部54が表示する。申請書類編集画面640は、主に、各項目欄641、戻るボタン642、OKボタン643、及び、メッセージ欄644を有する。
各項目欄641のうち、旅券番号(Passport No.)、国籍(Nationality)、名前(Name)、生年月日(Date of birth)は後述するMRZ領域から取得される。これに対し、資格情報(Credentials)、上陸年月日(Date of landing)、購入年月日(Date of Purchase)、一般品合計額(Total amount (General))、消耗品合計額(Total amount(Supplies))はユーザ等が入力する必要がある。ユーザ等が各項目欄641の項目を押下したり(タッチしたり)すると、入力項目の編集や入力のための画面が表示される。
戻るボタン642は、前の画面に戻るためのボタンである。例えば、パスポートの読み取りを再度、行いたい場合に押下される。OKボタン643は免税販売書類の印刷をユーザ等が行うためのボタンである。
メッセージ欄644には文字認識結果と、次の操作を促すメッセージが表示される。文字認識結果としては、成功又はエラーあり等がある。成功の場合は、「パスポートを取りだし、各項目の編集・入力を行ってください。」等のメッセージが表示される。エラーありの場合は「文字認識結果に誤りがある可能性があります。該当する項目は項目欄の右側にアイコンを表示し、項目欄を空白にしています。アイコンがある項目は印刷後、手書きで正しい内容を記入してください。アイコンがない項目の編集・入力を行ってください。」などのメッセージが表示される。
<読取範囲の決定>
図11は、媒体判断部74が読取範囲を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。
媒体判断部74は、媒体特徴DB7001の特徴情報を読み出す(S10)。特徴情報のうちサイズに関する情報を取得する。
次に、媒体判断部74は全ての情報媒体9の縦のサイズのうち、最も大きい最大サイズを決定する(S20)。
次に、媒体判断部74は全ての情報媒体9の横のサイズのうち、最も大きい最大サイズを決定する(S30)。
次に、媒体判断部74は縦の最大サイズを主走査方向の読取範囲に決定する(S40)。主走査方向は1ライン分のラインデータとなるため読取範囲を決定しなくてもよいが、主走査方向の読取範囲を決定することで、複合機30は主走査方向をトリミングできる。
次に、媒体判断部74は横の最大サイズを副走査方向の読取範囲に決定する(S50)。副走査方向の読取範囲が決定されることで、複合機30の読取部(光源を搭載したキャリッジ)はこの副走査方向の読取範囲でしか移動しないので読み取りに要する時間を低減できる。
ユーザが正しい向きに情報媒体9を配置するとは限らないので、縦の最大サイズと横の最大サイズの大きい方を縦と横の最大サイズに決定してもよい。つまり、縦と横の最大サイズが同じになる。
<情報媒体9の候補の決定>
図12は、媒体判断部74が情報媒体9の候補を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。媒体判断部74は情報媒体9の画像データが抽出した特徴情報と、媒体特徴DB7001の特徴情報を比較して、情報媒体9を決定する。
まず、媒体判断部74は、画像データのうち連続した黒画素以外の領域を取り出す(S10)。操作部20はコンタクトガラスのカバーを閉めずに情報媒体9を読み取るように操作パネル27に表示する。これによりユーザは情報媒体9を読み取る際、コンタクトガラスのカバーを閉めない。これにより、情報媒体9の部分だけが撮像され、それ以外はほぼ黒画素の画像データになる。従って、連続した黒画素以外の領域を情報媒体9の画像データとして取得できる。
次に、媒体判断部74は主走査方向の画素数を長さに換算する(S20)。複合機30の主走査方向の解像度(dpi)は既知なので画素の単位長さを画素数に乗じることで情報媒体9の主走査方向の長さが算出される。
次に、媒体判断部74は副走査方向の画素数を長さに換算する(S30)。副走査方向の解像度(dpi)は既知なので画素の単位長さ画素数に乗じることで情報媒体9の副走査方向の長さが算出される。
次に、媒体判断部74は媒体特徴DB7001の特徴情報を参照し、画像データから抽出されたサイズとの差異が所定以内のサイズの情報媒体9を媒体特徴DB7001にあるか否かを判断する(S40)。すなわち、縦の長さ±誤差に含まれる縦のサイズを有する情報媒体9、かつ、横の長さ±誤差に含まれる横のサイズを有する情報媒体9を媒体特徴DB7001から特定する。
ステップS40の判断がNoの場合、情報媒体9が特定できないので図12の処理は終了する。
ステップS40の判断がYesの場合、媒体判断部74は1つに絞れたか否かを判断する(S50)。
サイズで1つの情報媒体9に絞られた場合は、この情報媒体9が候補となる(S120)。
ステップS50の判断がNoの場合、情報媒体9が1つに絞れていないので、媒体判断部74は画像データから色情報を取得する(S60)。色情報としては例えば色のヒストグラムを作成する。色ヒストグラムにより、特徴情報で登録されている特徴的な色が所定以上含まれているか否かを判断できる。
媒体判断部74は、色が合致する情報媒体9があるか否かを判断する(S70)。特徴情報に登録されている色がヒストグラムから検出できる場合、ステップS70はYesと判断される。
ステップS70の判断がYesの場合、媒体判断部74は1つに絞れたか否かを判断する(S80)。
色情報で1つの情報媒体9に絞られた場合は、この情報媒体9が候補となる(S120)。
ステップS80の判断がNoの場合、情報媒体9はバーコードをデコードする(S90)。バーコードがない場合は何も処理しない。バーコードをデコードして12桁の数値が得られる場合、マイナンバーカードである。14桁(写真付き)又は8桁(写真無し)の数値が得られる場合は住基カードである。住基カードにはICチップを読み出すための照合番号が記憶されており、写真付きは「有効期限(西暦)+生年月日(和暦)」、写真無しは有効期限のみである。
媒体判断部74は情報媒体9を1つに絞れたか否かを判断する(S100)。1つの情報媒体9に絞られた場合は、この情報媒体9が候補となる(S120)。
1つの情報媒体9に絞れない場合、媒体判断部74は複数の情報媒体9を候補に決定する(S110)。
このように、情報媒体9のサイズ、色及びバーコードの情報から情報媒体9の候補を決定できる。
<情報媒体9に応じた動作>
情報媒体9が特定されると複合機30は情報媒体9に応じて動作する。これは、申請書類によって情報媒体9から取得する情報が異なるためである。このため、動作制御部76は情報媒体9に応じて、画像データの読み取りに関する制御を切り替える。
図13は、操作部20の動作制御部76が情報媒体9に応じて動作する際の処理を示すフローチャート図の一例である。
まず、動作制御部76は情報媒体9が何であるかを判断する(S10)。ユーザは書類候補選択画面で最終的に情報媒体9の種類を選択しているため、ユーザが選択した情報媒体9の種類を利用する。媒体判断部74が情報媒体9を1つに絞れた場合は、媒体判断部74の判断結果を使用してもよい。
・パスポートの場合
まず、動作制御部76はパスポートの向きを指示する(S20)。すでに複合機30はパスポートの画像データを取得しているので、縦と横の長さからパスポートが原稿台にどの向きで配置されたのかを検出できる。例えば、図14(a)のように主走査方向にパスポートの長手方向が接している場合、図14(b)に示すように副走査方向に長手方向が接するように画面作成部75が操作パネルに表示する。図14(b)は操作パネル27に表示されたパスポートの向きの指示画面を示す。パスポートがこのように配置されることで、複合機30がMRZ領域の場所を特定できると共にMRZ領域の読み取り時間を短縮できる。このように、画像処理システム100は情報媒体9の決定処理により得られた結果を利用してパスポートの向きを指示できる。
ユーザが読み取り開始のための操作を行うと、動作制御部76はMRZ領域の読み取りを本体10に指示する(S30)。
図15にパスポートのMRZ領域を示す。MRZ領域は機械が読み取る機械読取部である。MRZ領域に重要な情報が記載されており機械が読み取ることができるので、パスポートの情報の読み取りが容易になる。パスポートの書式は国により異なるが、MRZ領域70の位置とMRZ領域に記載される内容は国際規格にて定義されている。具体的には、主走査方向に125〔mm〕、副走査方向に20〔mm〕である。
複合機30の原稿読取部62は、MRZ領域70のみ、少なくともMRZ領域70を含む領域、又は、MRZ領域70よりやや大きい領域、を読み取る。このため、読み取りに要する時間、OCR処理に要する時間、申請書類作成のために必要な文字の抽出に要する時間、を短縮できる。
操作部20の操作部通信部71はMRZ領域70の画像データを取得し、動作制御部76がOCR部72にOCR処理を行わせる(S40)。これにより、MRZ領域70に含まれている旅券番号(Passport No.)、国籍(Nationality)、名前(Name)、及び生年月日(Date of birth)をテキストデータとして取得できる。
操作部20の操作部通信部71は外部通信部63を介して処理結果として、情報媒体ID、項目キー、及び各項目の値、を情報処理端末50に送信する(S50)。項目キーとは、申請書類(パスポートの場合は免税販売書類)の項目を特定するための情報である。情報処理端末50の端末通信部51は処理結果を受信する。書類作成制御部52は、情報媒体IDに対応付けられたアプリIDを、アプリDB5001を参照して特定し、アプリ起動部55にアプリIDとアプリの起動を要求する。従って、情報処理端末50は情報媒体9に対応する免税アプリを起動できる。
起動した免税アプリは文字認識の結果を申請書類(免税販売書類)に取り込み書類を印刷する。ユーザは免税販売書類に必要な項目を入力して、印刷ボタンを押下する。これにより面前販売書類が印刷される。
ここで、免税販売書類に必要な項目の1つに一般合計金額がある。訪日外国人向け消費税免税制度では一般品合計額が100万円を超える場合、店舗を経営する事業者の納税地又は販売場の所在地に旅券等の写しを保存することが義務づけられている。このため、一般品合計額が100万円を超える場合、複合機30はパスポートの全面を読み取り画像データを生成する必要がある。
情報処理端末50の免税アプリは、ユーザが入力した一般合計金額が100万円以上であるか否かを判断する(S52)。ユーザが入力した一般合計金額が100万円以上である場合、複合機30の動作制御部76にパスポートの読み取りを要求する。このため、動作制御部76は再度、パスポートの向きを指示する(S54)。
ユーザが読み取り開始のための操作を行うと、動作制御部76は本体10の原稿読取部62に対しパスポートの全面を読み取らせる(S56)。
そして、本体10の印刷部64はパスポートの全面を印刷する(S58)。このように、一般品合計額が100万円を超える場合も、自動的にパスポートの全面を印刷できる。
なお、ステップS30でMRZ領域の読み取りと共に全面の読み取りをどちらも行っておいてもよい。この場合、一般合計金額が100万円以上でないと確定した時点で、情報処理端末50の免税アプリが全面の画像データを破棄する。また、ステップS58の印刷は、図6のステップS22で行ってもよい。
・運転免許証の場合
図16は運転免許証の一例を示す図である。図16(a)は表面を、図16(b)は裏面を示す。運転免許証の表面では有効期限の文字の背景651が青色又は金色である。また、表面には「交付」652、「番号」653、「運転免許証」654という文字が記載されており、裏面には「備考」655という文字が記載されている。
まず、動作制御部76は免許証の表面をコンタクトガラスに配置するように指示する(S60)。例えば、画面作成部75は「免許証の表面を読み取らせて下さい」などのメッセージを操作パネル27に表示する。
次に、ユーザが操作パネル27のスタートボタンを押下すると、本体10の原稿読取部62は運転免許証の表面を読み取る(S70)。運転免許証であることが分かっているので、原稿読取部62は運転免許証の縦と横のサイズを読取範囲として運転免許証を読み取る。情報媒体9が運転免許証であると判断されているので、すでに表面の画像データが読み取られていると考えられるが、再度、運転免許証用に設定された読み取り設定(解像度、濃度、文字・写真混在原稿等)で原稿読取部62が読み取る。これにより、より鮮明な画像データが得られる。ただし、動作制御部76は表面の読み取りを省略してもよい。
次に、動作制御部76は免許証の裏面をコンタクトガラスに配置するように指示する(S80)。例えば、画面表示部は「免許証の裏面を読み取らせて下さい」などのメッセージを操作パネル27に表示する。
ユーザが操作パネル27のスタートボタンを押下すると、本体10の原稿読取部62は運転免許証の裏面を読み取る(S90)。動作制御部76が免許証の表面と裏面を読み取るのは、保険の申請書類に必要だからであるが、保険の申請書類に裏面が不要な場合は表面だけ読み取らせる。
また、表面と裏面を読み取る場合は、動作制御部76が表面と裏面がそれぞれ読み取られたか否かを判断してよい。表面と裏面には所定の文字が記載されているので、これらの文字が認識されるか否かにより表面と裏面を判断できる。この場合、操作部20のOCR部72は表面と裏面の画像データをそれぞれOCR処理する。例えば、「交付」「番号」「運転免許証」などの文字が検出されれば表面であり、「備考」という文字列が検出されれば裏面である。また、表面には写真が含まれるので、中間調領域が連続した領域を写真領域として検出することで表面であると判断できる。また、顔認識を行うことでも表面を検出できる。
表面と裏面が読み取られていない場合、動作制御部76は、読み取られていない方の面を読み取らせることができるので、申請書類に必要な画像データを用意できる。
操作部20の操作部通信部71は外部通信部63を介して処理結果として、情報媒体ID、及び表面と裏面の画像データを情報処理端末50に送信する(S100)。情報処理端末50の端末通信部51は処理結果を受信する。書類作成制御部52は、情報媒体IDに対応付けられたアプリIDを、アプリDB5001を参照して特定し、アプリ起動部55にアプリIDとこのアプリの起動を要求する。従って、情報処理端末50は情報媒体9に対応するアプリを起動できる。画像処理システム100は免許証の画像を書類に取り込んで印刷等することができる。
なお、保険の申請書類でも住所、氏名や生年月日が必要になる場合があるので、OCR処理により認識した住所、氏名及び生年月日等、免許証に記載されている事項を複合機30が情報処理端末50に送信してよい。ユーザはこれらの入力が不要になるので、情報処理端末50はユーザの操作を支援できる。
・マイナンバーカードの場合
図17はマイナンバーカードの一例を示す図である。図17(a)は表面を、図17(b)は裏面を示す。裏面には個人番号661とバーコード662が印刷されている。
まず、動作制御部76はマイナンバーカードの裏面をコンタクトガラスに配置するように指示する(S110)。例えば、画面表示部は「マイナンバーカードの裏面を読み取らせて下さい」などのメッセージを操作パネル27に表示する。裏面を読み取らせるのはバーコードがあるためである。
マイナンバーカードに代えて住基カードが用いられてもよい。住基カードもマイナンバーカードと同様にQRコード(登録商標)付きのカードがある。住基カードの場合にはマイナンバーの代わりに住民票コード(11桁)が読み取られて情報処理端末50へ送信される。
次に、ユーザが操作パネル27のスタートボタンを押下すると、本体10の原稿読取部62はマイナンバーカードの裏面を読み取る(S120)。マイナンバーカードであることが分かっているので、原稿読取部62はマイナンバーカードの縦と横のサイズを読取範囲としてマイナンバーカードを読み取る。
なお、情報媒体9がマイナンバーカードであると判断されているので、バーコードが読み取られている場合がある。この場合、2回、バーコードを読み取る必要性は低いので、動作制御部76はステップS110,S120を行わなくてよい。
操作部20の操作部通信部71は外部通信部63を介して処理結果として、情報媒体ID、及びマイナンバー(12桁の数値)を情報処理端末50に送信する(S130)。情報処理端末50の端末通信部51は処理結果を受信する。書類作成制御部52は、情報媒体IDに対応付けられたアプリIDを、アプリDB5001を参照して特定し、アプリ起動部55にアプリIDとこのアプリの起動を要求する。従って、情報処理端末50は情報媒体9に対応するアプリを起動できる。また、画像処理システム100はマイナンバーを書類に取り込んで印刷等することができる。
免許証が読み取られた場合と同様にマイナンバーをアプリの起動時に操作部20が送信することで、アプリを起動させた後に本体10が再度マイナンバーを読み込む処理が不要になるというメリットがある。
また、画像処理システム100がこのマイナンバーを、行政サービスを提供する外部のサーバへ送信することで、マイナンバーによって特定されるユーザの行政サービスに関する書類データ(住民票、住民票記載事項証明書、印鑑登録証明書、戸籍証明書、戸籍附票、税の証明書等の書類データ)をサーバから取得し、取得した書類データを印刷できる。 すなわち、起動されたアプリは情報媒体9から読み取られた情報を用いて外部サーバから取得した書類データを印刷する。
<外部サーバ80を利用した処理>
上記の画像処理システム100では、複合機30が情報媒体9の候補を決定するなどの処理を行っていたが、情報媒体9の決定などを外部サーバ80が行うこともできる。この場合、画面の表示や操作の受付を複合機30が行い、外部サーバ80が情報媒体9を決定する。
図18は、画像処理システム100がアプリケーションを起動するまでの動作手順を示すシーケンス図の一例である。図18の説明では図6との相違を説明する。まず、ステップS1〜S6の処理は図6と同様である。
S6-2:ユーザが「読取スタート」ボタン613を押下すると、操作部20の操作受付部73は「読取スタート」ボタン613の押下を受け付ける。操作部20の操作部通信部71は読取要求を本体10に通知する。
S6-3:本体10の外部通信部63は読取要求を受信し、読取範囲の決定要求を外部サーバ80に送信する。
S7:外部サーバ80は読取範囲の決定要求を受信し、媒体特徴DB7001を参照して、読取範囲を決定する。
S8:外部サーバ80は読取範囲を本体10に送信する。次のステップS9は図6と同様である。
S10:本体10の外部通信部63は画像データを外部サーバ80に送信する。
S11:外部サーバ80は画像データを受信し、情報媒体9の候補を決定する。
S11-2:外部サーバ80は情報媒体9の候補を本体10に送信する。
S11-3:本体10の本体通信部61は情報媒体9の候補を操作部20に送信する。以降のステップS12からS22は図6と同様でよい。
こうすることで操作部20は主に表示を行い、外部サーバ80が複数の複合機30に対し同じ処理を行うことができるので、複合機30の処理負荷を軽減できる。
<携帯端末60による情報媒体9の撮像>
複合機30が情報媒体9を撮像する他、携帯端末60が情報媒体9を撮像してもよい。
図19は、携帯端末60が情報媒体9を撮像する画像処理システム100の概略を説明する図の一例である。
ユーザは情報処理端末50を操作して処理操作を開始する。また、ユーザは予め情報媒体9を携帯端末60で撮像しており、画像データを情報処理端末50に送信する。送信にはNFCやBluetooth等を使用すればよい。画像データは複合機30に送信される。画像データにはバーコードが含まれているので、複合機30は情報媒体9の特徴情報(サイズ以外の色とバーコード)に基づいて情報媒体9の候補を特定する。あるいは、情報媒体9がICチップを有する場合、携帯端末60がICチップから読み取った情報を複合機30に送信してもよい。運転免許証のICチップには運転免許証の記載内容や、マイナンバーカードのICチップには個人番号が記憶されている。
このような使い方であれば、ユーザは予め情報媒体9を撮像できるので、複合機30に情報媒体9を配置する必要がなくなり、ユーザの負担を軽減できる。
<まとめ>
以上のように本実施形態の画像処理システム100は、ユーザが申請書類に必要な情報媒体9を読み取らせることで情報媒体9に対応付けられたアプリケーションを起動させるので、ユーザが作成しようとする申請書類を選択したり、申請書類の作成に必要なアプリケーションを選択したりする必要性を低減させることができる。
<その他の適用>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、マイナンバーにより印刷される書類として住民票を例としたが、印鑑証明などマイナンバーで印刷できる書類であればよい。
また、必ずしも申請書類を作成したり印刷したりしなくてもよい。例えば、ユーザが購入したチケットを情報媒体とすると、画像処理システム100はチケットのキャンセルを行うアプリケーションを起動させることができる。チケットには通常、チケットの内容、購入日、購入したユーザに関する情報が印刷されているので、複合機30はバーコードの内容によりチケットであることを判断できる。
上記の変形例の場合にはチケットのキャンセルを行うアプリケーションの情報が表1に登録されている。
また、印刷される申請書類は何らかのサービスの申請に用いられるものに限られず、印刷物自体に価値があるものが含まれる。例えば、情報媒体9がクレジットカードの場合に、チケット等を購入し、チケット又は予約券を印刷する場合がある。
また、本実施形態では申請書類が印刷されると説明したが、操作パネル27に表示したり、携帯端末60に申請書類の電子データを送信したりするなど、印刷なしに広義の出力のみが行われてもよい。
また、図5などの構成例は、情報処理端末50、操作部20,及び本体10による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。情報処理端末50、操作部20,及び本体10の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
また、情報処理端末50が行った処理は操作部20又は本体10が行ってもよく、操作部20が行った処理は情報処理端末50又は本体10が行ってもよく、本体10が行った処理は情報処理端末50又は操作部20が行ってもよい。
情報処理端末50が行った処理を操作部20又は本体10が行ってもよい場合、更に以下のような変形例が考えられる。
・情報処理端末50が有しているアプリケーション56を操作部20が有していてもよいし、本体10が有していてもよい。
・図6、図18でアプリ起動要求を操作部20から本体10を介して情報処理端末50へ送信していたが、操作部20がアプリケーション56を備える場合には操作部20内でアプリ起動要求によって特定されるアプリを起動させる。また、本体10がアプリケーション56を備える場合には操作部20から送信されるアプリ起動要求によって特定されるアプリを起動させる。この場合、アプリの画面表示は操作部20において表示させる。
・図6のステップS1の処理開始操作は操作部20が受け付けてもよい。この場合には操作部20から読取準備命令(ステップS3)を本体10へ送信する。
・ステップS20の印刷実行は操作部20が受け付けてもよい。この場合には操作部20から本体10へ印刷ジョブを送信する。
また、操作部20と本体10が一体の複合機30でもよいし、情報処理端末50、操作部20及び本体10が一体の装置であってもよい。
操作部通信部71は画像データ取得手段の一例であり、媒体判断部74は媒体決定手段の一例であり、書類作成制御部52は処理決定手段の一理であり、アプリ起動部55は処理開始手段の一例であり、画面作成部75は表示手段の一例であり、動作制御部76は動作制御手段の一例であり、OCR部72は文字認識手段の一例であり、操作受付部73は受付手段の一例であり、外部通信部63は送信手段の一例である。
9 情報媒体
10 本体
20 操作部
30 複合機
50 情報処理端末
60 携帯端末
80 外部サーバ
100 画像処理システム
特開2007−102265号公報

Claims (17)

  1. 書類の作成に用いられる情報を保持する情報媒体の画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体の特徴情報が登録された媒体特徴情報の前記特徴情報と、前記画像データから抽出した前記特徴情報とを比較し、前記情報媒体を決定する媒体決定手段と、
    前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体を用いた処理の識別情報が対応付けられた媒体処理情報を参照し、前記媒体決定手段が特定した前記情報媒体に対応付けられている前記処理を決定する処理決定手段と、
    前記処理決定手段が決定した前記処理を開始させる処理開始手段と、
    を有する画像処理システム。
  2. 前記媒体特徴情報には前記情報媒体のサイズに関する情報が登録されており、
    前記媒体決定手段は、前記画像データから前記特徴情報として前記サイズに関する情報を抽出し、前記画像データから抽出された前記サイズに関する情報との差異が所定以内の前記情報媒体を前記媒体特徴情報から決定する請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記媒体特徴情報には前記情報媒体の色、又はバーコードに記憶された情報が登録されており、
    前記媒体決定手段は、前記画像データから前記特徴情報として前記色及びバーコードを抽出し、
    前記画像データから抽出された前記色と同じ色が登録されている前記情報媒体を前記媒体特徴情報から決定するか、又は、
    前記画像データから抽出された前記バーコードに記憶された情報が登録されている前記情報媒体を前記媒体特徴情報から決定する請求項1又は2に記載の画像処理システム。
  4. 前記媒体決定手段が決定した前記情報媒体が複数ある場合、
    複数の前記情報媒体を表示装置に表示する表示手段と、
    前記情報媒体の選択を受け付ける受付手段と、
    を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  5. 前記媒体決定手段は、前記媒体特徴情報に登録されている前記情報媒体のそれぞれのサイズに関する情報のうち最大のサイズを読取範囲に決定し、
    前記情報媒体の読取部に前記読取範囲を指示することを特徴とする請求項2に記載の画像処理システム。
  6. 前記媒体決定手段が決定した前記情報媒体に応じて、前記画像データの読み取りに関する制御を切り替える動作制御手段を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  7. 前記情報媒体がパスポートの場合、前記動作制御手段は前記情報媒体の読取部に対する前記パスポートの向きを表示装置に表示し、
    前記動作制御手段は前記読取部にパスポートが有する機械読取部に対応する読取範囲を指示し、
    前記読取部が前記読取範囲を読み取った画像データに文字認識処理を施す文字認識手段を有し、
    前記処理開始手段が開始した前記処理は文字認識の結果を前記書類に取り込み前記書類を印刷する請求項6に記載の画像処理システム。
  8. 前記情報媒体が運転免許証の場合、前記動作制御手段は前記運転免許証の表面と裏面をそれぞれ読取部に読み取らせる旨を表示装置に表示する請求項6に記載の画像処理システム。
  9. 前記処理決定手段は、前記情報媒体に応じて決定した前記処理を実行するアプリケーションを特定し、
    前記処理開始手段は、前記処理決定手段が決定した前記アプリケーションを起動させる請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  10. 前記処理開始手段により起動された前記アプリケーションは前記情報媒体から読み取られた情報を取り込み、書類を作成する請求項9に記載の画像処理システム。
  11. 前記処理開始手段により起動された前記アプリケーションは前記情報媒体から読み取られた情報を用いて外部サーバから取得した書類データを印刷する請求項9に記載の画像処理システム。
  12. 画像データ取得手段が、書類の作成に用いられる情報を保持する情報媒体の画像データを取得するステップと、
    媒体決定手段が、前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体の特徴情報が登録された媒体特徴情報の前記特徴情報と、前記画像データから抽出した前記特徴情報とを比較し、前記情報媒体を決定するステップと、
    処理決定手段が、前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体を用いた処理の識別情報が対応付けられた媒体処理情報を参照し、前記媒体決定手段が特定した前記情報媒体に対応付けられている前記処理を決定するステップと、
    処理開始手段が、前記処理決定手段が決定した前記処理を開始させるステップと、
    を有する画像処理方法。
  13. 情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体を用いた処理の識別情報が対応付けられた媒体処理情報を参照し、画像処理装置が特定した前記情報媒体に対応付けられている前記処理を決定する処理決定手段と、
    前記処理決定手段が決定した前記処理を開始させる処理開始手段と、を有する外部装置と通信する画像処理装置であって、
    書類の作成に用いられる情報を保持する情報媒体の画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体の特徴情報が登録された媒体特徴情報の前記特徴情報と、前記画像データから抽出した前記特徴情報とを比較し、前記情報媒体を決定する媒体決定手段と、
    前記媒体決定手段が決定した前記情報媒体の識別情報を外部装置に送信する送信手段と、を有する画像処理装置。
  14. 情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体を用いた処理の識別情報が対応付けられた媒体処理情報を参照し、画像処理装置が特定した前記情報媒体に対応付けられている前記処理を決定する処理決定手段と、
    前記処理決定手段が決定した前記処理を開始させる処理開始手段と、を有する外部装置と通信する画像処理装置を、
    書類の作成に用いられる情報を保持する情報媒体の画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体の特徴情報が登録された媒体特徴情報の前記特徴情報と、前記画像データから抽出した前記特徴情報とを比較し、前記情報媒体を決定する媒体決定手段と、
    前記媒体決定手段が決定した前記情報媒体の識別情報を外部装置に送信する送信手段、
    として機能させるためのプログラム。
  15. 情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体を用いた処理の識別情報が対応付けられた媒体処理情報を参照し、画像処理装置が特定した前記情報媒体に対応付けられている前記処理を決定する処理決定手段と、
    前記処理決定手段が決定した前記処理を開始させる処理開始手段と、を有する外部装置と通信する画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    画像データ取得手段が、書類の作成に用いられる情報を保持する情報媒体の画像データを取得するステップと、
    媒体決定手段が、前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体の特徴情報が登録された媒体特徴情報の前記特徴情報と、前記画像データから抽出した前記特徴情報とを比較し、前記情報媒体を決定するステップと、
    送信手段が、前記媒体決定手段が決定した前記情報媒体の識別情報を外部装置に送信するステップと、を有する画像処理方法。
  16. 書類の作成に用いられる情報を保持する情報媒体の画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体の特徴情報が登録された媒体特徴情報の前記特徴情報と、前記画像データから抽出した前記特徴情報とを比較し、前記情報媒体を決定する媒体決定手段と、
    前記媒体決定手段が決定した前記情報媒体の識別情報を外部装置に送信する送信手段、を有する画像処理装置と、
    前記外部装置を、
    前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体を用いた処理の識別情報が対応付けられた媒体処理情報を参照し、前記媒体決定手段が特定した前記情報媒体に対応付けられている前記処理を決定する処理決定手段と、
    前記処理決定手段が決定した前記処理を開始させる処理開始手段、
    として機能させるためのプログラムと、を有する画像処理システム。
  17. 書類の作成に用いられる情報を保持する情報媒体の画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記情報媒体の識別情報に対応付けて前記情報媒体の特徴情報が登録された媒体特徴情報の前記特徴情報と、前記画像データから抽出した前記特徴情報とを比較し、前記情報媒体を決定する媒体決定手段と、
    外部装置とのインタフェースとなるプラットフォームと、を有し、
    前記プラットフォームは、前記媒体決定手段が決定した前記情報媒体の識別情報を外部装置に送信し、
    前記外部装置が、前記情報媒体の識別情報に基づいて開始した処理に応じて送信する印刷要求を取得する画像処理装置。
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