以下、図面を参照して、実施形態に係るサーバ装置及びプログラムについて詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、サーバ装置及びプログラムの一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。
図1は、実施形態に係る買物支援システム1の一例を示す説明図である。買物支援システム1は、顧客端末10と、取引管理サーバ20と、店舗端末30と、データサーバ40とを備える。顧客端末10と、取引管理サーバ20とは、ネットワーク50を介して、通信可能に接続されている。例えば、ネットワーク50は、アクセスポイント等の中継装置を介して各装置を接続する無線LAN(Local Area Network)等である。なお、ネットワーク50は、無線LANに限らず、他の通信規格により顧客端末10と取引管理サーバ20とを接続してもよい。取引管理サーバ20と、店舗端末30と、データサーバ40とは、店舗ネットワーク60を介して、通信可能に接続されている。例えば、店舗ネットワーク60は、インターネットやVPN(Virtual Private Network)等である。なお、ネットワーク50は、インターネットやVPNに限らず、他の通信規格により取引管理サーバ20と店舗端末30とデータサーバ40とを接続していてもよい。また、図1に示す買物支援システム1には、顧客端末10と、取引管理サーバ20と、店舗端末30と、データサーバ40とを1台ずつ備えているが、台数は限定しないものとする。例えば、買物支援システム1は、顧客端末10と、取引管理サーバ20と、店舗端末30と、データサーバ40とを複数台ずつ備えていてもよい。
顧客端末10は、小売店の店舗に来店した顧客が使用する例えばスマートフォン等の携帯可能な携帯端末である。顧客端末10は、撮像機能を備えている。顧客端末10は、店舗に並べられた商品に付されているコードシンボルを撮像することにより、商品を識別可能な商品コードを読み取ることができる。そして、顧客端末10は、顧客の操作に応じて、読み取った商品を、購入希望の商品として指定することができる。なお、顧客端末10は、スマートフォンに限らず、携帯電話やタブレット端末等であってもよい。
取引管理サーバ20は、顧客端末10を使用した取引を管理する例えばパーソナルコンピュータ等のサーバ装置である。取引管理サーバ20は、例えば取引管理機能や、画面生成機能や、メール送信機能等を備えている。取引管理機能は、顧客端末10を使用した取引を管理する機能である。画面生成機能は、顧客端末10や店舗端末30等に表示させる画面等を生成する機能である。メール送信機能は、小売店からの連絡事項を通知するメールを顧客端末10に送信する機能である。なお、取引管理サーバ20は、ハードウェアやソフトウェア等のコンピュータ資源を提供するクラウドサービス等により提供させるものであってもよい。また、取引管理サーバ20は、複数台のサーバ装置等により構成されていてもよい。さらに、取引管理サーバ20は、機能ごとに異なるサーバ装置より構成されていてもよい。
店舗端末30は、小売店の店舗に設置された例えばPOS(Point Of Sales)端末である。店舗端末30は、商品の会計を実行する会計機能を備えている。なお、店舗端末30は、POS端末に限らず、商品等の支払いに用いられる会計装置やパーソナルコンピュータ等であってもよい。また、店舗端末30は、機能ごとに異なる装置より構成されていてもよい。さらに、店舗端末30は、複数台により構成されている場合に、POS端末やパーソナルコンピュータ等の異なる機種が混在していてもよい。
データサーバ40は、各種情報を記憶する例えばパーソナルコンピュータ等のサーバ装置である。データサーバ40は、例えば商品に関する商品情報や、顧客に関する顧客情報を記憶する。なお、データサーバ40は、ハードウェアやソフトウェア等のコンピュータ資源を提供するクラウドサービス等により提供させるものであってもよい。また、データサーバ40は、複数台のサーバ装置等により構成されていてもよい。
次に、買物支援システム1が有する各種装置のハードウェア構成について説明する。
図2は、顧客端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。顧客端末10は、制御部101と、記憶部102と、通信インタフェース103と、表示部104と、タッチパネル105と、撮像部106とを備える。制御部101と、記憶部102と、通信インタフェース103と、表示部104と、タッチパネル105と、撮像部106とは、データバスやアドレスバス等のシステムバス107を介して相互に接続している。
制御部101は、顧客端末10の全体の動作を制御し、顧客端末10が有する各種の機能を実現する。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備える。CPUは、取引管理サーバ20の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりする記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部102等に格納されたプログラムを実行する。
記憶部102は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部102は、制御プログラム108を記憶する。制御プログラム108は、オペレーティングシステムや、顧客端末10が備えている機能を実現させるためのプログラムである。そして、制御プログラム108には、本実施形態に係る特徴的な機能を実現させるためのプログラムが含まれる。
通信インタフェース103は、ネットワーク50に接続された取引管理サーバ20等と通信するためのインタフェースである。
表示部104は、例えば、液晶表示装置である。なお、表示部104は、液晶表示装置に限らず、有機EL表示装置等であってもよい。
タッチパネル105は、表示部104上の操作(タッチ)された箇所を検知して、表示部104が表示している表示要素に応じた操作が入力されたものとして判断する。これにより、タッチパネル105は、表示部104が表示したキーが操作されたとしてキーの操作を受け付ける。
撮像部106は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)等の撮像素子を有するイメージセンサである。
図3は、取引管理サーバ20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。取引管理サーバ20は、制御部201と、記憶部202と、第1通信インタフェース203と、第2通信インタフェース204と、表示部205と、操作部206とを備える。制御部201と、記憶部202と、第1通信インタフェース203と、第2通信インタフェース204と、表示部205と、操作部206とは、データバスやアドレスバス等のシステムバス207を介して相互に接続している。
制御部201は、取引管理サーバ20の全体の動作を制御し、取引管理サーバ20が有する各種の機能を実現する。制御部201は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、取引管理サーバ20の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりする記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部202等に格納されたプログラムを実行する。
記憶部202は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部202は、制御プログラム208と、確保商品テーブル209と、取引テーブル210とを記憶する。制御プログラム208は、オペレーティングシステムや、取引管理サーバ20が備えている機能を実現させるためのプログラムである。そして、制御プログラム208には、本実施形態に係る特徴的な機能を実現させるためのプログラムが含まれる。
ここで、図4は、確保商品テーブル209のデータ構成の一例を示す説明図である。確保商品テーブル209は、顧客が購入対象の商品として指示した一又は複数の商品が登録された情報である。具体的には、確保商品テーブル209は、顧客を識別可能な顧客コードごとに、一又は複数の確保商品情報を関連付けて記憶している。確保商品情報は、商品コードと、名称と、点数と、単価とが登録されている。点数は、商品の個数や重量等を示す情報である。
取引テーブル210は、確保商品テーブル209に登録された商品を買い上げる取引が登録された情報である。具体的には、取引テーブル210は、取引を識別可能な取引コードごとに、確保商品テーブル209に登録された顧客コードと、確保商品テーブル209に登録された確保商品情報とを関連付けて記憶している。
第1通信インタフェース203は、ネットワーク50に接続された顧客端末10等と通信するためのインタフェースである。第2通信インタフェース204は、店舗ネットワーク60に接続された各装置と通信するためのインタフェースである。
表示部205は、例えば、液晶表示装置である。なお、表示部205は、液晶表示装置に限らず、有機EL表示装置等であってもよい。操作部206は、キーボードや、マウス等の入力装置である。
図5は、店舗端末30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。店舗端末30は、制御部301と、記憶部302と、通信インタフェース303と、操作部304と、第1表示部305と、第2表示部306と、プリンタ307と、カードリーダライタ308と、スキャナ309とを備える。制御部301と、記憶部302と、通信インタフェース303と、操作部304と、第1表示部305と、第2表示部306と、プリンタ307と、カードリーダライタ308と、スキャナ309とは、データバスやアドレスバス等のシステムバス310を介して相互に接続している。
制御部301は、店舗端末30の全体の動作を制御し、店舗端末30が有する各種の機能を実現する。制御部301は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、店舗端末30の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりする記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部302等に格納されたプログラムを実行する。
記憶部302は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部302は、制御プログラム311を記憶する。制御プログラム311は、オペレーティングシステムや、店舗端末30が備えている機能を実現させるためのプログラムである。そして、制御プログラム311には、本実施形態に係る特徴的な機能を実現させるためのプログラムが含まれる。
通信インタフェース303は、店舗ネットワーク60に接続された各装置等と通信するためのインタフェースである。
操作部304は、キーボード等の入力装置である。
第1表示部305は、表示面上にタッチパネルが積層された液晶表示装置等である。第1表示部305は、例えば、店舗の店員に向けて各種画面を表示する。第2表示部306は、表示面上にタッチパネルが積層された液晶表示装置等である。第2表示部306は、例えば、顧客に向けて各種画面を表示する。
プリンタ307は、取引単位のレシート及びジャーナルを印字発行する。カードリーダライタ308は、クレジットカード等の決済に用いるカードの記憶媒体が記憶する情報の読み取り及び書き込みを実行する装置である。
スキャナ309は、顧客が持参した商品に付されたバーコード等のコードシンボルからコード情報を光学的に読み取る。
図6は、データサーバ40のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。データサーバ40は、制御部401と、記憶部402と、通信インタフェース403と、表示部404と、操作部405とを備える。制御部401と、記憶部402と、通信インタフェース403と、表示部404と、操作部405とは、データバスやアドレスバス等のシステムバス406を介して相互に接続している。
制御部401は、データサーバ40の全体の動作を制御し、データサーバ40が有する各種の機能を実現する。制御部401は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、データサーバ40の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりする記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部402等に格納されたプログラムを実行する。
記憶部402は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部402は、制御プログラム407と、商品マスタ408と、顧客マスタ409とを記憶する。制御プログラム407は、オペレーティングシステムや、データサーバ40が備えている機能を実現させるためのプログラムである。そして、制御プログラム407には、本実施形態に係る特徴的な機能を実現させるためのプログラムが含まれる。
商品マスタ408は、商品を識別可能な商品コードごとに、商品に関する商品情報を記憶している。商品情報には、名称、単価、産地、原材料等の情報が含まれる。
顧客マスタ409は、顧客を識別可能な顧客コードごとに、顧客に関する顧客情報を記憶している。顧客情報には、氏名、住所、年齢、メールアドレス等の情報が含まれる。
通信インタフェース403は、店舗ネットワーク60に接続された各装置と通信するためのインタフェースである。
表示部404は、例えば、液晶表示装置である。なお、表示部404は、液晶表示装置に限らず、有機EL表示装置等であってもよい。操作部405は、キーボードやマウス等の入力装置である。
次に、買物支援システム1の各装置が有する特徴的な機能について説明する。ここで、図7は、買物支援システム1の各装置が有する特徴的な機能構成を示すブロック図である。
顧客端末10の制御部101は、記憶部102に記憶された制御プログラム108をRAMに展開し、制御プログラム108に従って動作することで、各機能部をRAMに生成する。具体的には、顧客端末10の制御部101は、機能部として、通信制御部1001と、読取制御部1002と、操作制御部1003と、表示制御部1004とを備える。
通信制御部1001は、通信インタフェース103を制御して、取引管理サーバ20等と通信する。例えば、通信制御部1001は、各種通知を取引管理サーバ20に送信したり、各種画面を表示させる画面情報を取引管理サーバ20から受信したりする。
読取制御部1002は、撮像部106が撮像した画像データに含まれているバーコード等のコードシンボルから商品コードを読み取る。
操作制御部1003は、タッチパネル105を制御して、タッチパネル105に対して行われた各種操作を受け付ける。
表示制御部1004は、通信制御部1001が取引管理サーバ20等から受信した画面情報に基づいて、商品画面1100(図8参照)や確保明細画面1200(図9参照)等の各種画面を表示部104に表示させる。
図8は、商品画面1100の一例を示す説明図である。商品画面1100は、商品情報領域1110と、点数領域1120と、操作領域1130とを備える。商品情報領域1110は、商品情報を表示する表示領域である。図8に示す商品情報領域1110には、商品情報として、商品の名称と、単価と、産地とが表示されている状態を示している。なお、商品情報領域1110には、これらの情報に限らず、他の情報が表示されていてもよい。点数領域1120は、購入する商品の点数を表示する。点数領域1120は、点数表示領域1121と、プラスボタン1122と、マイナスボタン1123とを備える。点数表示領域1121は、現在の商品の点数を表示した領域である。プラスボタン1122は、購入する商品の点数を増やす操作子である。マイナスボタン1123は、購入する商品の点数を減らす操作子である。操作領域1130は表示されている商品を購入対象の商品として確保する否かの操作子を表示する表示領域である。操作領域1130は、確保ボタン1131と、返却ボタン1132とを備える。確保ボタン1131は、商品の確保を指示するための操作子である。すなわち、確保ボタン1131は、表示されている商品を確保商品テーブル209に登録することを指示するための操作子である。返却ボタン1132は、確保しないこと、又は確保した商品を解除する操作子である。すなわち、返却ボタン1132は、表示されている商品を確保商品テーブル209から削除することを指示するための操作子である。
図9は、確保明細画面1200の一例を示す説明図である。確保明細画面1200は、明細表示領域1210と、合計表示領域1220と、買い上げボタン1230と、キャンセルボタン1240とを備えている。明細表示領域1210は、購入対象の商品の明細を表示するための領域である。具体的には、明細表示領域1210には、確保商品テーブル209に登録されている商品の明細が表示される。図9に示す明細表示領域1210は、商品の名称と、単価と、点数と、点数に応じた商品の合計金額とを表示しているが、これらの情報に限らず、他の情報が表示されていてもよい。合計表示領域1220は、明細表示領域1210に表示された商品の合計を表示するための領域である。図9に示す合計表示領域1220は、点数の合計と、単価の合計と、税と、合計額とを表示しているが、これらの情報に限らず、他の情報が表示されていてもよい。買い上げボタン1230は、明細表示領域1210に表示された商品の買い上げを指示するための操作子である。具体的には、買い上げボタン1230は、確保商品テーブル209に登録されている商品を取引テーブル210に登録することを指示するための操作子である。キャンセルボタン1240は、明細表示領域1210に表示された商品の買い上げを取り止めることを指示するための操作子である。
また、表示制御部1004は、明細表示領域1210の何れかの商品が選択された場合に、商品画面1100を表示させる。これにより、顧客端末10は、商品を確保した場合であっても、確保した商品としての登録を解除することができる。さらに、顧客端末10は、確保した商品の点数を増減させることができる。そして、表示制御部1004は、顧客端末10の確保ボタン1131、又は返却ボタン1132が選択された場合に、確保明細画面1200を表示させる。
図7に戻り、取引管理サーバ20の制御部201は、記憶部202に記憶された制御プログラム208をRAMに展開し、制御プログラム208に従って動作することで、各機能部をRAMに生成する。具体的には、取引管理サーバ20の制御部201は、機能部として、通信制御部2001と、画面生成部2002と、登録制御部2003と、梱包制御部2004と、会計制御部2005と、メール制御部2006とを備える。
通信制御部2001は、第1の受信手段、第2の受信手段、入力手段、送信手段及び出力手段の一例である。通信制御部2001は、第1通信インタフェース203を制御して、顧客端末10等と通信する。また、通信制御部2001は、第2通信インタフェース204を制御して、店舗ネットワーク60に接続された各装置と通信する。
例えば、通信制御部2001は、顧客端末10が読み取った商品コードを顧客端末10から受信する。また、通信制御部2001は、顧客端末10が読み取った商品コードにより特定される商品を買い上げることを顧客端末10から受信する。通信制御部2001は、商品の梱包が完了したことを示す通知を受信することにより、商品の梱包が完了したことの入力を受け付ける。そして、通信制御部2001は、梱包の完了の通知を受信したことを条件に、メール制御部2006が生成したメール情報を送信する。また、通信制御部2001は、梱包された商品に付される伝票を印字させる伝票情報を店舗端末30に送信する。
画面生成部2002は、顧客端末10や店舗端末30に表示させる各種画面の画面情報を生成する。
登録制御部2003は、登録手段の一例である。登録制御部2003は、販売対象の商品を登録する処理を制御する。例えば、登録制御部2003は、顧客端末10からの通知に基づいて、商品画面1100を表示させる商品画面情報を画面生成部2002に生成させる。そして、登録制御部2003は、商品画面情報を通信制御部2001に送信させる。
また、登録制御部2003は、顧客端末10からの要求に基づいて、確保することを要求された商品について、販売対象の商品の候補として確保商品テーブル209に登録する。すなわち、登録制御部2003は、要求された商品の商品コードと、名称と、点数と、単価とを確保商品情報として確保商品テーブル209に登録する。例えば、登録制御部2003は、商品を確保することを要求する商品確保要求を通信制御部2001が受信した場合に、商品確保要求で指定された商品コードと、名称と、点数と、単価とを確保商品情報として確保商品テーブル209に登録する。
また、登録制御部2003は、確保された商品について登録内容の変更を要求する変更要求を通信制御部2001が受信した場合に、その商品の登録内容を変更する。例えば、登録制御部2003は、変更要求が商品の点数の変更を要求している場合には、変更要求で指定された商品コードの商品の点数を指定された点数に変更する。また、登録制御部2003は、変更要求が商品の返品を要求している場合には、変更要求で指定された商品コードの商品について確保している状態を解除する。また、登録制御部2003は、商品の確保や変更を行った場合等に、確保明細画面1200を表示せる確保明細画面情報を画面生成部2002に生成させる。そして、登録制御部2003は、確保明細画面情報を通信制御部2001に送信させる。
梱包制御部2004は、販売対象の商品を梱包する処理を制御する。例えば、梱包制御部2004は、梱包対象の取引を指定する通知に基づいて、指定された取引の梱包画面3100(図10参照)を表示させる梱包画面情報を画面生成部2002に生成させる。そして、梱包制御部2004は、梱包画面情報を通信制御部2001に送信させる。
また、梱包制御部2004は、商品の梱包が完了したことが顧客端末10に通知された場合に、伝票を印字させる伝票情報を生成する。そして、印字された伝票は、例えば梱包された商品等に貼り付けられることで対応する商品との関連付けが行われる。伝票には、梱包された商品に係る取引を識別可能な取引コード等の情報が含まれている。さらに、伝票に含まれる取引コードは、コードシンボルで表現されてもよい。店員は、顧客が取引コードを提示した場合に、伝票のコードシンボルを店舗端末30等に読み取らせることにより、顧客の商品を識別することができる。従って、店員は、顧客が買い上げた商品を顧客に渡すことができる。なお、伝票には、取引コードに限らず、氏名や年齢や性別等の顧客情報や、梱包されている商品の名称や点数や単価等の明細情報や、商品の合計価格等が含まれていてもよい。さらに、伝票の取引コードは、コードシンボルに限らず、数字や文字列等で表現されていてもよい。
会計制御部2005は、販売対象の商品を会計する処理を制御する。例えば、会計制御部2005は、店舗端末30から取引の会計を実行する通知がされた場合に、通知で指定された取引の会計画面を表示させる会計画面情報を画面生成部2002に生成させる。ここで、会計画面は、取引対象の商品の名称と、点数と、単価と、取引の合計金額とを表示して、商品の代金を受領する画面である。そして、会計制御部2005は、会計画面情報を通信制御部2001に送信させる。また、会計制御部2005は、取引の履歴を示すジャーナルログを通信制御部2001が受信した場合に、記憶部202に記憶させる。
メール制御部2006は、メールの送信を制御する。例えば、メール制御部2006は、梱包完了通知に含まれている取引コードに関連付けられている顧客コードを取引テーブル210から抽出する。そして、メール制御部2006は、抽出した顧客コードの顧客のメールアドレスをデータサーバ40に要求する。メール制御部2006は、通信制御部2001がデータサーバ40から顧客のメールアドレスを受信した場合に、梱包が完了したため会計可能であることを連絡するメール情報を生成する。そして、メール制御部2006は、データサーバ40から提供されたメールアドレスを宛先に設定したメール情報を通信制御部2001に送信させる。これにより、通信制御部2001は、梱包が完了したことを顧客端末10に送信する。
店舗端末30の制御部301は、記憶部302に記憶された制御プログラム311をRAMに展開し、制御プログラム311に従って動作することで、各機能部をRAMに生成する。具体的には、店舗端末30の制御部301は、機能部として、通信制御部3001と、操作制御部3002と、表示制御部3003と、会計処理部3004と、印字制御部3005とを備える。
通信制御部3001は、通信インタフェース303を制御して、店舗ネットワーク60に接続された各装置と通信する。
操作制御部3002は、操作部304を制御して、各種操作を受け付ける。また、操作制御部3002は、第1表示部305又は第2表示部306に積層されたタッチパネルを制御して、各種操作を受け付ける。
表示制御部3003は、通信制御部3001が取引管理サーバ20等から受信した画面情報に基づいて、梱包画面3100等の各種画面を第1表示部305又は第2表示部306に表示させる。図10は、梱包画面3100の一例を示す説明図である。梱包画面3100は、商品を梱包したことを登録する画面である。梱包画面3100は、明細表示領域3110と、合計表示領域3120と、梱包完了ボタン3130と、キャンセルボタン3140とを備えている。明細表示領域3110は、梱包対象の商品の明細を表示するための領域である。また、明細表示領域3110は、梱包が完了したか否かを表示する梱包表示領域3111を備えている。表示制御部3003は、対象の商品の梱包が完了したことを登録する操作を操作制御部3002が受け付けた場合に、該当する商品に対して完了と表示させる。また、表示制御部3003は、スキャナ309が対象の商品の商品コードを読み取った場合に、完了と表示させてもよい。合計表示領域3120は、明細表示領域3110に表示された商品の合計を表示するための領域である。図10に示す合計表示領域3120は、点数の合計と、単価の合計と、税と、税を含めた単価の合計とを表示しているが、これらの情報に限らず、他の情報が表示されていてもよい。梱包完了ボタン3130は、明細表示領域3110に表示された商品の梱包が完了したことを登録する操作子である。キャンセルボタン3140は、明細表示領域3110に表示された商品の梱包を取り止める操作子である。
会計処理部3004は、梱包した商品の代価を受領する会計処理を制御する。例えば、会計処理部3004は、顧客から受領した金額から合計金額を減算してお釣りを算出する。そして、会計処理部3004は、その取引の内訳を示すレシートを、印字制御部3005に出力させる。なお、レシートは、用紙に印字したレシートに限らず、顧客端末10等に表示させる電子レシート等であってもよい。
印字制御部3005は、プリンタ307を制御して、各種情報を用紙に印字させる。例えば、印字制御部3005は、取引の内訳を示すレシートを印字する。また、印字制御部3005は、通信制御部3001が受信した伝票に基づいて、伝票を印字する。
データサーバ40の制御部401は、記憶部402に記憶された制御プログラム407をRAMに展開し、制御プログラム407に従って動作することで、各機能部をRAMに生成する。具体的には、データサーバ40の制御部401は、機能部として、通信制御部4001と、データ管理部4002とを備える。
通信制御部4001は、通信インタフェース403を制御して、店舗ネットワーク60に接続された各装置と通信する。
データ管理部4002は、商品マスタ408や顧客マスタ409等に記憶されているデータの読み出しや書き込みを制御する。例えば、データ管理部4002は、商品情報を要求された場合に、要求された商品コードの商品情報を商品マスタ408から抽出する。そして、データ管理部4002は、抽出した商品情報を通信制御部4001に送信させる。また、データ管理部4002は、通信制御部4001が顧客のメールアドレスを要求された場合に、要求された顧客コードのメールアドレスを顧客マスタ409から抽出する。そして、データ管理部4002は、抽出したメールアドレスを通信制御部4001に送信させる。
次に、買物支援システム1の各装置が実行する商品登録処理について説明する。ここで、図11は、本実施形態の買物支援システム1の各装置が実行する商品登録処理の一例を示すフローチャートである。
顧客端末10の表示制御部1004は、商品に付された商品コードを読み取る読取画面を表示させる(ステップS11)。ここで、読取画面は、コードシンボル等により表現された商品コードを撮像部106に撮像させることにより商品コードを読み取るための画面である。
顧客端末10の読取制御部1002は、撮像部106が撮像した画像データに含まれているコードシンボルから商品コードを読み取る(ステップS12)。
顧客端末10の通信制御部1001は、商品コードを読み取ったことを通知する商品読取通知を送信する(ステップS13)。ここで、商品読取通知には、読み取った商品コードが含まれている。
取引管理サーバ20の通信制御部2001は、受信した商品読取通知に含まれている商品コードの商品情報を要求する商品情報要求をデータサーバ40に送信する(ステップS14)。
データサーバ40のデータ管理部4002は、商品情報要求で指定された商品コードの商品情報を商品マスタ408から抽出する(ステップS15)。データサーバ40の通信制御部4001は、抽出した商品情報を要求元の取引管理サーバ20に送信する(ステップS16)。
取引管理サーバ20の画面生成部2002は、受信した商品情報を含む商品画面情報を生成する(ステップS17)。取引管理サーバ20の通信制御部2001は、生成した商品画面情報を顧客端末10に送信する(ステップS18)。
顧客端末10の表示制御部1004は、受信した商品画面情報に基づいて、商品画面1100を表示させる(ステップS19)。顧客端末10の操作制御部1003は、商品画面1100の確保ボタン1131を押下する操作を検知する(ステップS20)。
顧客端末10の通信制御部1001は、ステップS20で操作を検知すると、販売対象の商品として確保することを要求する商品確保要求を送信する(ステップS21)。ここで、商品確保要求には、確保対象の商品の商品コードと、名称と、点数と、単価と、顧客端末10を有する顧客の顧客コードとが含まれる。
取引管理サーバ20の登録制御部2003は、商品確保要求により指定された商品コードと、商品の名称と、点数と、単価とを顧客コードに関連付けて確保商品テーブル209に登録する(ステップS22)。取引管理サーバ20の画面生成部2002は、確保商品テーブル209に登録した商品が追加された確保明細画面情報を生成する(ステップS23)。取引管理サーバ20の通信制御部2001は、確保明細画面情報を送信する(ステップS24)。
顧客端末10の表示制御部1004は、確保した商品が登録された確保明細画面1200を表示させる(ステップS25)。
以上により、買物支援システム1の各装置は、商品登録処理を終了する。
次に、買物支援システム1の各装置が実行する登録変更処理について説明する。ここで、図12は、本実施形態の買物支援システム1の各装置が実行する登録変更処理の一例を示すフローチャートである。
顧客端末10の操作制御部1003は、確保明細画面1200の明細表示領域1210において何れかの商品を選択する操作を検知する(ステップS31)。
顧客端末10の通信制御部1001は、商品が選択されたことを通知する商品選択通知を送信する(ステップS32)。ここで、商品選択通知には、選択された商品の商品コードが含まれている。
取引管理サーバ20の通信制御部2001は、受信した商品読取通知に含まれている商品コードの商品情報を要求する商品情報要求を送信する(ステップS33)。
ステップS34からステップS38までの処理は、ステップS15からステップS19までと同様の処理である。
顧客端末10の操作制御部1003は、商品画面1100において確保した商品の登録内容を変更する操作を検知する(ステップS39)。すなわち、操作制御部1003は、商品画面1100のプラスボタン1122やマイナスボタン1123や返却ボタン1132を押下する操作を検知する。
取引管理サーバ20の通信制御部2001は、確保した商品の登録内容の変更を要求する変更要求を送信する(ステップS40)。ここで、変更要求には、変更対象の商品の商品コードと、変更内容とが含まれている。
取引管理サーバ20の登録制御部2003は、変更要求により指定された商品コードの商品の登録内容を変更する(ステップS41)。すなわち、登録制御部2003は、確保商品テーブル209の登録内容を変更する。例えば、登録制御部2003は、指定された商品を確保商品テーブル209から削除したり、点数を増減したりする。
取引管理サーバ20の画面生成部2002は、変更内容が反映された確保明細画面情報を生成する(ステップS42)。取引管理サーバ20の通信制御部2001は、確保明細画面情報を送信する(ステップS43)。
顧客端末10の表示制御部1004は、変更内容が反映された確保明細画面1200を表示させる(ステップS44)。
以上により、買物支援システム1の各装置は、登録変更処理を終了する。
次に、買物支援システム1の各装置が実行する買い上げ処理について説明する。ここで、図13は、本実施形態の買物支援システム1の各装置が実行する買い上げ処理の一例を示すフローチャートである。
顧客端末10の操作制御部1003は、確保明細画面1200の買い上げボタン1230が押下されたことを検知する(ステップS51)。顧客端末10の通信制御部1001は、買い上げる商品が確定したことを通知する確定通知を送信する(ステップS52)。すなわち、通信制御部1001は、確保商品テーブル209に登録された商品を買い上げることを通知する。ここで、確定通知には、顧客端末10の顧客の顧客コードが含まれている。
取引管理サーバ20の登録制御部2003は、取引コードに関連付けて顧客コードと、確保商品情報とを取引テーブル210に登録する(ステップS53)。具体的には、登録制御部2003は、確定通知に含まれる顧客コードと同一の顧客コードに関連付けられている確保商品情報を確保商品テーブル209から抽出する。そして、登録制御部2003は、取引コードを付与して、顧客コードと、抽出した確保商品情報とを関連付けて取引テーブル210に登録する。
取引管理サーバ20の画面生成部2002は、取引コードと、顧客コードと、確保商品情報を含んだ取引画面情報を生成する(ステップS54)。取引管理サーバ20の通信制御部2001は、取引画面情報を送信する(ステップS55)。
顧客端末10の表示制御部1004は、取引画面情報に基づいて、取引画面を表示させる(ステップS56)。
以上により、買物支援システム1の各装置は、買い上げ処理を終了する。なお、取引管理サーバ20の通信制御部2001は、例えば買い上げ処理の終了時に、取引コードを店舗端末30に送信してもよい。これにより、店舗端末30は、店員に商品を収集させる取引が判別可能となる。
次に、買物支援システム1の各装置が実行する梱包処理について説明する。ここで、図14は、本実施形態の買物支援システム1の各装置が実行する梱包処理の一例を示すフローチャートである。
店舗端末30の操作制御部3002は、取引コードを指定する操作を受け付ける(ステップS61)。すなわち、操作制御部3002は、梱包対象の取引を指定する。ここで、店舗端末30は、取引テーブル210に登録されている取引コードを事前に取引管理サーバ20から受信しているものとする。また、店舗端末30は、指定する取引コードの入力を受け付けることにより、取引コードを指定する操作を受け付けてもよい。
店舗端末30の通信制御部3001は、梱包対象の取引が指定されたことを通知する梱包指定通知を送信する(ステップS62)。ここで、梱包指定通知には、指定された取引コードが含まれている。
取引管理サーバ20の梱包制御部2004は、梱包指定通知で指定された取引コードにより特定される確保商品情報を取引テーブル210から抽出する(ステップS63)。
取引管理サーバ20の画面生成部2002は、抽出した確保商品情報を有する梱包画面情報を生成する(ステップS64)。取引管理サーバ20の通信制御部2001は、生成した梱包画面情報を送信する(ステップS65)。
店舗端末30の表示制御部3003は、受信した梱包画面情報に基づいて、梱包画面3100を表示させる(ステップS66)。店員は、梱包画面3100に表示されている商品を収集する。また、店員は、収集した商品を買物袋等に梱包する。店舗端末30の操作制御部3002は、梱包した商品を登録する操作を受け付ける(ステップS67)。店舗端末30の操作制御部3002は、梱包完了ボタン3130の押下を検知する(ステップS68)。店舗端末30の通信制御部3001は、梱包が完了したことを通知する梱包完了通知を送信する(ステップS69)。ここで、梱包完了通知には、梱包対象の取引を示す取引コードが含まれている。
取引管理サーバ20の通信制御部2001は、取引テーブル210において、受信した梱包完了通知に含まれている取引コードと同一の取引コードに関連付けられている顧客コードのメールアドレスを要求するアドレス要求を送信する(ステップS70)。ここで、アドレス要求には、対象の顧客の顧客コードが含まれている。
データサーバ40のデータ管理部4002は、アドレス要求で指定された顧客コードのメールアドレスを顧客マスタ409から抽出する(ステップS71)。データサーバ40の通信制御部4001は、抽出したメールアドレスを送信する(ステップS72)。
取引管理サーバ20のメール制御部2006は、受信したメールアドレスを宛先に指定したメール情報を生成する(ステップS73)。ここで、メール情報には、取引コードと、商品の梱包が完了したこととが含まれている。取引管理サーバ20の通信制御部2001は、メール情報を送信する(ステップS74)。すなわち、通信制御部2001は、取引コードと、商品の梱包が完了したこととを顧客端末10に通知する。
取引管理サーバ20の梱包制御部2004は、梱包された商品に付される伝票を印字させる伝票情報を生成する(ステップS75)。取引管理サーバ20の通信制御部2001は、生成した伝票情報を送信する(ステップS76)。
店舗端末30の印字制御部3005は、伝票情報に基づいて、伝票を印字する(ステップS77)。そして、店員は、受け取り伝票を梱包した商品等に貼り付ける。
以上により、買物支援システム1の各装置は、梱包処理を終了する。
次に、買物支援システム1の各装置が実行する受け渡し処理について説明する。ここで、図15は、本実施形態の買物支援システム1の各装置が実行する受け渡し処理の一例を示すフローチャートである。
顧客は、店舗端末30等が設置されたサービスカウンタ等にいる店員に、顧客端末10が受信した取引コードを提示する。店員は、提示された取引コードと同一の取引コードを有する伝票が付された梱包済みの商品を見つけ出す。
店舗端末30の操作制御部3002は、梱包済みの商品に付されている取引コードの入力を受け付ける(ステップS81)。店舗端末30の通信制御部3001は、入力された取引コードにより特定される商品の会計を実行する会計通知を送信する(ステップS82)。ここで、会計通知には、入力された取引コードが含まれている。
取引管理サーバ20の会計制御部2005は、会計通知で指定された取引コードに関連付けられている確保商品情報と顧客コードとを取引テーブル210から抽出する(ステップS83)。
取引管理サーバ20の画面生成部2002は、抽出した確保商品情報を有する会計画面情報を生成する(ステップS84)。ここで、会計画面には、取引対象の商品の名称と、点数と、単価と、取引の合計金額とが含まれている。取引管理サーバ20の通信制御部2001は、生成した会計画面情報を送信する(ステップS85)。
店舗端末30の表示制御部3003は、受信した会計画面情報に基づいて、会計画面を表示させる(ステップS86)。店舗端末30の操作制御部3002は、商品の支払いが確定したことを入力する操作を受け付ける(ステップS87)。店舗端末30の会計処理部3004は、レシートを発行する(ステップS88)。そして、店員は、レシートと、店員が梱包した商品とを顧客に渡す。
店舗端末30の通信制御部3001は、取引の履歴を示すジャーナルログを送信する(ステップS89)。
取引管理サーバ20の会計制御部2005は、受信したジャーナルログと記憶部202等に記憶させる(ステップS90)。
以上により、買物支援システム1の各装置は、受け渡し処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る買物支援システム1によれば、取引管理サーバ20は、顧客端末10が読み取った商品コードの商品を販売対象の商品として登録する。そして、取引管理サーバ20は、販売対象の商品の梱包が完了したことを示す梱包完了通知を店舗端末30から受信した場合に、商品の梱包が完了したことを示すメールを顧客端末10に送信する。よって、顧客は、買い物カゴや購入した商品を持ち歩く必要がない。従って、取引管理サーバ20は、顧客の買い物を支援することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、上記実施形態では、店舗端末30は、梱包された商品を顧客に受け渡す際に、商品の会計処理を実行している。しかし、店舗端末30は、この時以外に、商品の会計処理を実行してもよい。例えば、店舗端末30は、買い上げボタン1230が押下された後、梱包が完了したことを示すメールを顧客端末10が受信する前に、商品の会計処理を実行してもよい。この場合には、店舗端末30は、顧客端末10に表示された取引画面から取引コードを読み取る。店舗端末30は、読み取った取引コードに関連付けられている確保商品情報を、取引管理サーバ20の取引テーブル210から抽出する。そして、店舗端末30は、抽出した確保商品情報に係る商品の単価を加算することで、一取引に係る合計金額を算出して、商品の会計処理を実行する。
また、上記実施形態では、店舗端末30は、梱包が完了した商品に付する情報として、伝票を印字すると説明している。しかし、梱包が完了した商品に付する情報は、伝票の形態に限らない。例えば、梱包が完了した商品に付する情報は、取引コードが印字された紙片であってもよいし、取引コードを記憶したRFID(Radio Frequency Identification)タグであってもよい。
また、上記実施形態では、梱包が完了したことをメールによって顧客も連絡すると説明している。しかし、顧客への連絡方法は、メールに限らない。例えば、顧客への連絡方法は、SNS(Social Networking Service)や電話等であってもよい。この場合、顧客マスタ409には、顧客への連絡先として、SNSにおいて顧客を識別可能な識別情報や電話番号等が登録されている。
また、上記実施形態では、顧客端末10は、商品に付されたコードシンボルから商品コードを読み取ると説明している。コードシンボルには、商品コードにより特定される商品を販売した店舗を識別可能な店舗コードが含まれていてもよい。これにより、顧客端末10は、コードシンボルを撮像することにより、商品コードと、店舗コードとを読み取ることができる。そして、取引管理サーバ20は、商品コードと、店舗コードとを確保商品テーブル209に記録させる。また、取引管理サーバ20は、買い上げを受信した場合には、取引テーブル210に記憶させる。これにより、複数の店舗を有するショッピングモール等において、複数の店舗の商品を梱包する店員は、何れの店舗で販売されている商品であるかを識別することができるため容易に商品を収集することができる。
上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らないものとする。例えば、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。