JP2018092089A - 電気泳動装置、電子機器、および電気泳動装置の駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気泳動装置の画素を簡便な構成で高精細化する。【解決手段】画素電極24と、画素電極24に対向する複数の対向電極26と、画素電極24と複数の対向電極26との間に配置された電気泳動分散液と、画像信号に応じた電位が画素電極24に供給される第1期間において、複数の対向電極26のうちの第1対向電極に所定電位を供給するとともに前記第1対向電極以外の第2対向電極を電気的に切断された状態に制御し、前記画像信号に応じた電位が画素電極24に供給される、前記第1期間とは相違する第2期間において、前記第2対向電極に前記所定電位を供給するとともに前記第1対向電極を電気的に切断された状態に制御する制御部とを具備する電気泳動装置。【選択図】図1
Description
本発明は、帯電粒子を分散媒に分散した分散液(以下「電気泳動分散液」という)を利用して画像を表示する技術に関する。
複数の画素電極と共通電極との間に電気泳動分散液を配置した電気泳動装置が従来から提案されている。例えば特許文献1には、画像信号を保持するメモリ回路と、メモリ回路に保持された画像信号に応じた電位を画素電極に印加するスイッチ回路とが画素電極毎に設置された電気泳動装置が開示されている。
電気泳動装置には画素の高精細化が要求される。しかし、特許文献1のように画素電極毎にメモリ回路とスイッチ回路とを設置する構成では、トランジスターや容量素子等の多数の回路素子を画素毎に形成する必要がある。したがって、現実的には画素の高精細化は困難である。また、画素電極毎にメモリ回路やスイッチ回路を設置しない構成でも、画素の高精細化には製造技術等の事情に由来する何らかの制約があるのが現状である。以上の事情を考慮して、本発明は、電気泳動装置の画素を簡便な構成で高精細化することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係る電気泳動装置は、画素電極と、前記画素電極に対向する複数の対向電極と、前記画素電極と前記複数の対向電極との間に配置された電気泳動分散液と、画像信号に応じた電位が前記画素電極に供給される第1期間において、前記複数の対向電極のうちの第1対向電極に所定電位を供給するとともに前記第1対向電極以外の第2対向電極を電気的に切断された状態に制御し、前記画像信号に応じた電位が前記画素電極に供給される、前記第1期間とは相違する第2期間において、前記第2対向電極に前記所定電位を供給するとともに前記第1対向電極を電気的に切断された状態に制御する制御部とを具備する。以上の構成では、画素電極に複数の対向電極が対向する構成において、制御部が、第1期間では、第1電極に所定電位を供給するとともに第2対向電極を電気的に切断された状態に制御し、第2期間では、第2電極に所定電位を供給するとともに第1対向電極を電気的に切断された状態に制御する。したがって、画素電極と複数の対向電極の各々とが対向する領域毎に画素(すなわち階調変化の単位となる領域)が形成される。すなわち、画素電極に複数の対向電極を対向させる簡便な構成で画素を高精細化することが可能である。
本発明の好適な態様に係る電気泳動装置は、前記画素電極上に形成されて前記複数の対向電極の各々の間隙に重なる絶縁層を具備する。以上の構成では、複数の対向電極の各々の間隙に重なる絶縁層が画素電極上に形成されるから、各対向電極に対応する画素の間で電界の範囲が明瞭に分離される。したがって、画素間における電界の影響が抑制され、明瞭な画像の表示が実現される。
本発明の好適な態様に係る電気泳動装置は、前記複数の対向電極の各々が延在する方向に交差する方向に延在し、前記複数の対向電極にそれぞれ電気的に接続される複数の電位供給線を具備する。以上の構成では、複数の電位供給線が複数の対向電極にそれぞれ電気的に接続されるから、複数の対向電極の各々に対して簡便な構成で電位を順次に供給することが可能である。
本発明の好適な態様に係る電気泳動装置は、前記複数の対向電極に対向する複数の前記画素電極を具備し、前記電位供給線は、前記複数の画素電極の間隙に重なる遮光性の配線である。以上の構成では、複数の画素電極の間隙が電位供給線により遮光されるから、各画素の境界を明瞭に規定できるという利点もある。
本発明の好適な態様に係る電子機器は、前述の各態様に係る電気泳動装置を具備する。例えば、時計や電子ペーパー等が電子機器の好例であるが、本発明の適用範囲は以上の例示に限定されない。
本発明の好適な態様に係る電気泳動装置の駆動方法は、画素電極と、前記画素電極に対向する複数の対向電極と、前記画素電極と前記複数の対向電極との間に配置された電気泳動分散液とを具備する電気泳動装置の駆動方法であって、画像信号に応じた電位が前記画素電極に供給される第1期間において、前記複数の対向電極のうちの第1対向電極に所定電位を供給するとともに前記第1対向電極以外の第2対向電極を電気的に切断された状態に制御し、前記画像信号に応じた電位が前記画素電極に供給される、前記第1期間とは相違する第2期間において、前記第2対向電極に前記所定電位を供給するとともに前記第1対向電極を電気的に切断された状態に制御する。以上の態様では、画素電極に複数の対向電極が対向する構成において、第1期間では、第1電極に所定電位を供給するとともに第2対向電極を電気的に切断された状態に制御し、第2期間では、第2電極に所定電位を供給するとともに第1対向電極を電気的に切断された状態に制御する。したがって、画素電極と複数の対向電極の各々とが対向する領域毎に画素が形成される。すなわち、画素電極に複数の対向電極を対向させる簡便な構成で画素を高精細化することが可能である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気泳動装置100の構成図である。第1実施形態の電気泳動装置100は、画素領域12と駆動回路14とを具備し、外部装置から供給される画像信号Dが表す画像を画素領域12内に表示する表示機器である。図1に例示される通り、画素領域12には、X方向に延在するM本の選択線21(走査線)と、X方向に交差するY方向に延在するN本の信号線22とが形成される(MおよびNは自然数)。各選択線21と各信号線22との交差に対応した位置には単位回路23と画素電極24とが配置される。すなわち、画素領域12には複数の画素電極24が縦M行×横N列の行列状に配列する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気泳動装置100の構成図である。第1実施形態の電気泳動装置100は、画素領域12と駆動回路14とを具備し、外部装置から供給される画像信号Dが表す画像を画素領域12内に表示する表示機器である。図1に例示される通り、画素領域12には、X方向に延在するM本の選択線21(走査線)と、X方向に交差するY方向に延在するN本の信号線22とが形成される(MおよびNは自然数)。各選択線21と各信号線22との交差に対応した位置には単位回路23と画素電極24とが配置される。すなわち、画素領域12には複数の画素電極24が縦M行×横N列の行列状に配列する。
図2は、電気泳動装置100の断面図(図1におけるII-II線の断面図)である。図2に例示される通り、第1実施形態の電気泳動装置100は、相互に間隔をあけて対向する第1基板31と第2基板32とを具備する。第1基板31は、画素領域12に表示される画像を視認する利用者側に位置する光透過性の板状部材であり、第2基板32は利用者とは反対側(背面側)に位置する板状部材である。
第1基板31と第2基板32との間隙には電気泳動分散液34が保持される。電気泳動分散液34は、複数の帯電粒子342(342B,342W)の電気泳動を利用して階調を表示する表示媒体である。具体的には、電気泳動分散液34は、相互に逆極性に帯電した白色の帯電粒子342Wおよび黒色の帯電粒子342Bと、複数の帯電粒子342(342W,342B)が泳動可能に分散された分散媒344とを含んで構成される。なお、電気泳動分散液34は、実際には、第1基板31と第2基板32との間の隔壁部で区画された空間や、第1基板31と第2基板32との間のマイクロカプセルの内部に封止されるが、図2では隔壁部やマイクロカプセルの図示を便宜的に省略した。
第2基板32のうち第1基板31との対向面には回路層35が形成される。回路層35は、導電層と絶縁層とを含む複数層(図示略)の積層で構成され、駆動回路14や各単位回路23を構成する回路素子(例えばトランジスター、抵抗素子または容量素子)および配線を内包する。複数の画素電極24は、回路層35の面上に形成されて行列状に配列する。
図1および図2に例示される通り、第1基板31のうち第2基板32との対向面にはN個の電極群Qが形成される。N個の電極群Qの各々は、相互に間隔をあけてY方向に延在する3本の対向電極26の集合である。すなわち、第1基板31の面上には合計3N本の対向電極26が形成される。図1および図2から理解される通り、第n列の1個の電極群Qに属する3本の対向電極26は、第n列に属するM個の画素電極24に対して共通に対向する。各対向電極26は、例えばITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)等の光透過性の導電材料で形成される。
画素電極24と対向電極26との間の電界に応じて複数の帯電粒子342が分散媒344中を泳動することで、画素電極24と対向電極26とが対向する領域(以下「画素」という)毎に階調(白色/黒色)が制御される。例えば、白色の帯電粒子342Wが対向電極26に接近することで白色が表示され、黒色の帯電粒子342Bが対向電極26に接近することで黒色が表示される。以上の説明から理解される通り、第1実施形態では、複数の画素電極24が縦M行×横N列の行列状に配列する一方、1個の画素電極24に3本の対向電極26を対向させることで、画素領域12内には縦M行×横3N列の行列状に複数の画素が配列する。すなわち、1個の画素電極24に対応する領域が3個の画素に分割される。したがって、第1実施形態では、第1基板31の全域にわたり連続する単体の共通電極を形成した構成と比較して、X方向の解像度が3倍に増加する。外部装置から供給される画像信号Dは、縦M行×横3N列の複数の画素の各々について階調(白色/黒色)を指定する。
図1の駆動回路14は、各画素を駆動する回路であり、選択回路42と信号供給回路44と制御回路46とを具備する。選択回路42は、M本の選択線21の各々に選択信号G[m](m=1〜M)を供給することで各選択線21を順次に選択する。具体的には、図3に例示される通り、第m行の選択線21に供給される選択信号G[m]は、時間軸上のM個の選択期間H[1]〜H[M]のうち第m番目の選択期間H[m]内に所定の選択電位VSに設定される。選択電位VSは、選択線21の選択を意味する電位である。
図1の信号供給回路44は、画像信号Dに応じた電位の階調信号S[n](n=1〜N)をN本の信号線22の各々に供給する。図3に例示される通り、任意の1個の選択期間H[m]は、1個の電極群Qに属する対向電極26の総数に相当する3個の期間h[1]〜h[3]を包含する。選択期間H[m]内の第k番目(k=1〜3)の期間h[k]において、階調信号S[n]は、第m行の第n列に位置する画素電極24と、第n列の電極群Q内の第k番目の対向電極26とに対応する1個の画素について画像信号Dが指定する階調に応じた電位v[m,n,k]に設定される。
図4は、単位回路23の回路図である。なお、図4には第m行第n列の1個の単位回路23を代表的に例示したが、画素領域12内の全部の単位回路23は同様の構成である。図4に例示される通り、第1実施形態の単位回路23は、選択スイッチ52と記憶回路54と制御スイッチ56とを含んで構成される。単位回路23の各要素は、前述の通り、回路層35内の回路素子(例えばトランジスター)および配線により構成される。
選択スイッチ52は、第n列の信号線22と記憶回路54との間に介在して両者間の電気的な接続(導通/絶縁)を制御するスイッチである。図4に例示される通り、選択スイッチ52の制御端子は第m行の選択線21に接続される。したがって、第m行の選択線21に供給される選択信号G[m]が選択電位VSに設定されることで、選択スイッチ52はオン状態に遷移する。選択スイッチ52がオン状態に遷移すると、第n列の信号線22に供給されている階調信号S[n](電位v[m,n,k])が単位回路23に取込まれる。記憶回路54は、第n列の信号線22から選択スイッチ52を介して取込まれた階調信号S[n]を保持する。例えばラッチ回路で構成されるSRAM(Static Random Access Memory)や容量素子で構成されるDRAM(Dynamic Random Access Memory)が記憶回路54として好適である。
制御スイッチ56は、記憶回路54に保持された階調信号S[n]に応じて電位VHおよび電位VLの何れかを画素電極24に供給する。電位VHは電位VLを上回る。例えば、電位VHは高位側の電源電位であり、電位VLは接地電位である。以上の説明から理解される通り、第m行の第n列に位置する1個の画素電極24には、当該画素電極24と電極群Qの3本の対向電極26との交差に対応する3個の画素の各々の階調に応じた電位v[m,n,1]〜x[m,n,3](階調信号S[n])が、選択期間H[m]内の期間h[k]毎に時分割で順次に供給される。
図1の制御回路(制御部の例示)46は、第1基板31上の3N本の対向電極26の各々に供給される電位を制御する。制御回路46は、1個の電極群Qに属する対向電極26の総数に相当する3個の接続端子C[1]〜C[3]を具備する。図1に例示される通り、N個の電極群Qの各々における第k番目の対向電極26(合計N本)は、制御回路46の1個の接続端子C[k]に対して共通に接続される。具体的には、各電極群Qの第1番目の対向電極26は接続端子C[1]に共通に接続され、各電極群Qの第2番目の対向電極26は接続端子C[2]に共通に接続され、各電極群Qの第3番目の対向電極26は接続端子C[3]に共通に接続される。
第1実施形態の制御回路46は、3個の接続端子C[1]〜C[3]の何れかに対して択一的に所定の電位Vcomを供給するとともに残余の接続端子C[k]をハイインピーダンス状態に制御する。電位Vcomは、例えば電位VH(または電位VL)である。具体的には、図3に例示される通り、選択期間H[m]内の第1番目の期間h[1]では、制御回路46は、接続端子C[1]に電位Vcomを供給するとともに接続端子C[2]および接続端子C[3]をハイインピーダンス状態に制御する。また、制御回路46は、選択期間H[m]の期間h[2]では、接続端子C[2]に電位Vcomを供給するともに接続端子C[1]および接続端子C[3]をハイインピーダンス状態に制御する。同様に、制御回路46は、選択期間H[m]の期間h[3]では、接続端子C[3]に電位Vcomを供給するともに接続端子C[1]および接続端子C[2]をハイインピーダンス状態に制御する。
したがって、選択期間H[m]内の期間h[k]では、第n列の電極群Qのうち第k番目の対向電極26(第1対向電極26の例示)に電位Vcomが供給されるとともに、残余の対向電極26(第2対向電極26の例示)は制御回路46から電気的に切断された状態(すなわち電気的なフローティング状態)に制御される。具体的には、選択期間H[m]の期間h[1]では、各電極群Qの第1番目の対向電極26に電位Vcomが供給されるとともに、各電極群Qの第2番目および第3番目の対向電極26は制御回路46から電気的に切断される。同様に、選択期間H[m]の期間h[2]では、各電極群Qの第2番目の対向電極26に電位Vcomが供給されるとともに、各電極群Qの第1番目および第3番目の対向電極26は制御回路46から電気的に切断される。また、選択期間H[m]の期間h[3]では、各電極群Qの第3番目の対向電極26に電位Vcomが供給されるとともに、各電極群Qの第1番目および第2番目の対向電極26は制御回路46から電気的に切断される。
以上の動作が実行される結果、選択期間H[m]の期間h[1]では、各電極群Qの第1番目の対向電極26と画素電極24との交差に対応する各画素は、対向電極26と画素電極24との間の電界に応じた階調に設定される。他方、選択期間H[m]の期間h[1]において、各電極群Qの第2番目および第3番目の対向電極26に電位は供給されないから、各電極群Qの第2番目および第3番目の対向電極26と画素電極24との間に位置する帯電粒子342は移動しない。同様に、選択期間H[m]内の期間h[2]では、第2番目の対向電極26に対応する各画素の階調が制御される一方、第1番目および第3番目の対向電極26に対応する各画素では帯電粒子342の移動は発生しない。また、選択期間H[m]内の期間h[3]では、第3番目の対向電極26に対応する各画素の階調が制御される一方、第1番目および第2番目の対向電極26に対応する各画素では帯電粒子342の移動は発生しない。
以上の説明から理解される通り、選択期間H[m]内では、1個の画素電極24に対応する3個の画素の各々の階調が時分割で順次に設定される。M個の選択期間H[m]の各々について同様の動作が実行されることで、画素領域12には、画像信号Dで指定された画像が表示される。
以上に説明した通り、第1実施形態では、画素電極24に3本の対向電極26が対向する。選択期間H[m]内の期間h[1]では、電極群Qの第1番目の対向電極26に電位Vcomが供給され、第2番目および第3番目の対向電極26は電気的に切断された状態に制御される。他方、選択期間H[m]内の期間h[2]では、電極群Qの第2番目の対向電極26に電位Vcomが供給され、第1番目および第3番目の対向電極26は電気的に切断された状態に制御される。また、選択期間H[m]内の期間h[3]では、電極群Qの第3番目の対向電極26に電位Vcomが供給され、第1番目および第2番目の対向電極26は電気的に切断された状態に制御される。したがって、画素電極24と複数の対向電極26の各々とが対向する領域毎に画素(階調変化の単位となる領域)が形成される。すなわち、第1実施形態によれば、画素電極24に3本の対向電極26を対向させる簡便な構成で画素を高精細化(高密度化)することが可能である。
第1実施形態の例示のように回路層35内のトランジスター等の回路素子で構成される複数の単位回路23を画素領域12内に設置する構成では、画素電極24の高精細化に限界がある。画素電極24に3本の対向電極26を対向させることで画素の高精細化を実現する第1実施形態の構成は、単位回路23を画素毎に設置するために画素電極24の高精細化が制約される構成のもとで格別に有利である。ただし、単位回路23が設置されない構成にも本発明は適用され得る。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下に例示する各形態において作用または機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下に例示する各形態において作用または機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図5は、第2実施形態における電気泳動装置100の断面図である。図5に例示される通り、第2実施形態の電気泳動装置100においては、第2基板32の面上に複数の絶縁層25が形成される。具体的には、画素電極24の面上に複数の絶縁層25が形成される。絶縁層25は、例えば窒化珪素または酸化珪素等の無機材料またはエポキシ系またはアクリル系等の有機材料を含む任意の絶縁材料で形成される。
図6は、画素電極24と対向電極26と絶縁層25との平面的な関係を例示する平面図である。図5および図6に例示される通り、複数の絶縁層25の各々は、電極群Qにおいて相互に隣合う2本の対向電極26の間隙に平面視で重なるようにY方向に延在する。各絶縁層25は、Y方向に配列するM個の画素電極24にわたり連続する。絶縁層25以外の構成や電気泳動装置100の動作は第1実施形態と同様である。したがって、第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。
ところで、電極群Qにおいて相互に隣合う各対向電極26に対応する2個の画素について、一方の画素における対向電極26と画素電極24との間の電界が他方の画素の階調に影響する可能性がある。第2実施形態では、電極群Qにおいて相互に隣合う2本の対向電極26の間隙に平面視で重なる絶縁層25が形成されるから、電極群Qにおいて相互に隣合う各対向電極26に対応する2個の画素の間で電界の範囲が明瞭に分離される。したがって、X方向に隣合う2個の画素の相互間における電界の影響が抑制され、明瞭な画像の表示が実現される。
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態における画素電極24と対向電極26との関係を例示する平面図であり、図8は、図7におけるVIII−VIII線の断面図である。図7および図8に例示される通り、第3実施形態においては、第1基板31のうち第2基板32との対向面に、複数の電位供給線27(27[1],27[2],27[3])と絶縁層28とが形成される。複数の電位供給線27は、Y方向に相互に間隔をあけてX方向(すなわち各対向電極26が延在する方向に交差する方向)に直線状に延在する。具体的には、各電位供給線27は、例えばクロム等の導電材料で形成された遮光性の配線であり、図7に例示される通り、Y方向に相互に隣合う2個の画素電極24の間隙に平面視で重なるようにX方向に延在する。すなわち、各電位供給線27は、Y方向に相互に隣合う2個の画素電極24の間隙を遮光する遮光層として機能する。
図7は、第3実施形態における画素電極24と対向電極26との関係を例示する平面図であり、図8は、図7におけるVIII−VIII線の断面図である。図7および図8に例示される通り、第3実施形態においては、第1基板31のうち第2基板32との対向面に、複数の電位供給線27(27[1],27[2],27[3])と絶縁層28とが形成される。複数の電位供給線27は、Y方向に相互に間隔をあけてX方向(すなわち各対向電極26が延在する方向に交差する方向)に直線状に延在する。具体的には、各電位供給線27は、例えばクロム等の導電材料で形成された遮光性の配線であり、図7に例示される通り、Y方向に相互に隣合う2個の画素電極24の間隙に平面視で重なるようにX方向に延在する。すなわち、各電位供給線27は、Y方向に相互に隣合う2個の画素電極24の間隙を遮光する遮光層として機能する。
図7に例示される通り、複数の電位供給線27は、制御回路46の接続端子C[1]に接続される電位供給線27[1]と、接続端子C[2]に接続される電位供給線27[2]と、接続端子C[3]に接続される電位供給線27[3]とを包含する。具体的には、電位供給線27[1]と電位供給線27[2]と電位供給線27[3]との3本の配線群がY方向に並列される。
絶縁層28は、複数の電位供給線27が形成された第1基板31の表面を覆う絶縁性の被膜である。例えば窒化珪素または酸化珪素等の無機材料またはエポキシ系またはアクリル系等の有機材料を含む任意の絶縁材料で絶縁層28は形成される。複数の対向電極26は、絶縁層28の面上に形成されてY方向に延在する。3本の対向電極26を含むN個の電極群Qが第1基板31の面上に形成された構成は第1実施形態と同様である。
図7および図8に例示される通り、N個の電極群Qの各々における第k番目の対向電極26は、絶縁層28に形成された導通孔(コンタクトホール)Hを介して電位供給線27[k]に電気的に接続される。具体的には、各電極群Qの第1番目の対向電極26は電位供給線27[1]に共通に接続され、各電極群Qの第2番目の対向電極26は電位供給線27[2]に共通に接続され、各電極群Qの第3番目の対向電極26は電位供給線27[3]に共通に接続される。したがって、第1実施形態と同様に、N個の電極群Qの各々における第k番目の対向電極26は、制御回路46の1個の接続端子C[k]に対して共通に接続される。選択期間H[m]内の期間h[k]に制御回路46が接続端子C[k]から出力する電位Vcomは、電位供給線27[k]を介して電極群Qの第k番目の各対向電極26(合計N本)に共通に供給される。駆動回路14の動作は第1実施形態と同様である。
第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第3実施形態では、複数の電位供給線27が複数の対向電極26にそれぞれ接続されるから、電極群Qの3本の対向電極26の各々に対して簡便な構成で電位Vcomを順次に供給できる。また、複数の画素電極24の各々の間隙に重なる遮光性の電位供給線27が形成されるから、各画素の境界を明瞭に規定することが可能である。また、各対向電極26に電位Vcomを供給するための電位供給線27が画素間の遮光にも兼用されるから、電位供給線27とは別個に遮光層を形成する場合と比較して電気泳動装置100の構成が簡素化されるという利点もある。
<変形例>
以上に例示した各態様は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下に例示する態様は、前述の各形態に適用され得る。また、以下の例示から任意に選択された2個以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
以上に例示した各態様は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下に例示する態様は、前述の各形態に適用され得る。また、以下の例示から任意に選択された2個以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
(1)前述の各形態では、各対向電極26の一方の端部に制御回路46から電位Vcomを供給したが、図9に例示される通り、各対向電極26の両方の端部に制御回路46から電位Vcomを供給することも可能である。以上の構成によれば、電圧降下に起因した対向電極26上での電圧の相違を低減できるという利点がある。
(2)前述の各形態では、電極群Qを3本の対向電極26で構成したが、各電極群Qを構成する対向電極26の総数は以上の例示に限定されない。例えば、図10に例示される通り、各電極群Qを2本の対向電極26で構成することも可能である。図10の構成では、各電極群Qの第1番目の対向電極26についてはY方向の負側の端部に制御回路46から電位Vcomが供給され、各電極群Qの第2番目の対向電極26についてはY方向の正側の端部に制御回路46から電位Vcomが供給される。したがって、制御回路46から各対向電極26に電位Vcomを供給するための配線を交差させる必要がないという利点がある。また、各電極群Qを4本以上の対向電極26で構成することも可能である。
(3)前述の各形態では、回路層35に内包される回路素子および配線により駆動回路14を構成したが、駆動回路14の一部または全部をICチップに搭載することも可能である。例えば、第1基板31または第2基板32の面上に実装されたICチップや、第1基板31または第2基板32に接合された配線基板に実装されたICチップに駆動回路14が搭載される。また、例えば第2基板32として半導体基板を利用し、第2基板32の表面に直接に形成された回路素子により単位回路23や駆動回路14を構成することも可能である。
<電子機器>
以上に例示した電気泳動装置100は、種々の電子機器に利用され得る。電気泳動装置100を利用した電子機器の具体的な形態を以下に例示する。
以上に例示した電気泳動装置100は、種々の電子機器に利用され得る。電気泳動装置100を利用した電子機器の具体的な形態を以下に例示する。
図11は、電気泳動装置100を表示機器として利用した腕時計92の正面図である。図11に例示される通り、腕時計92は、電気泳動装置100を収容する筐体921と、筐体921に連結されたバンド922とを具備するウェアラブル機器である。利用者はバンド922を手首に巻回することで腕時計92を装着可能である。電気泳動装置100の画素領域12は筐体921の開口923から露出し、時刻等の各種の情報の表示に利用される。筐体921に設置された操作子924が操作されると、例えば画素領域12に表示される画像が変更される。
図12は、電気泳動装置100を利用した電子ペーパー94の斜視図である。図12に例示される通り、電子ペーパー94は、弾性変形が可能なシートを第1基板31および第2基板32として利用した電気泳動装置100を具備し、画素領域12内に各種の画像を表示する。
本発明が適用される電子機器は以上の例示に限定されない。例えば、携帯電話機や電子書籍等の情報端末,携帯型の音響再生装置,タッチパネル搭載型の表示装置など、各種の電子機器に本発明の電気泳動装置を利用することが可能である。
100…電気泳動装置、12…画素領域、14…駆動回路、21…選択線、22…信号線、23…単位回路、24…画素電極、25,28…絶縁層、26…対向電極、27…電位供給線、Q…電極群、31…第1基板、32…第2基板、34…電気泳動分散液、342W,342B…帯電粒子、344…分散媒、35…回路層、42…選択回路、44…信号供給回路、46…制御回路、52…選択スイッチ、54…記憶回路、56…制御スイッチ。
Claims (6)
- 画素電極と、
前記画素電極に対向する複数の対向電極と、
前記画素電極と前記複数の対向電極との間に配置された電気泳動分散液と、
画像信号に応じた電位が前記画素電極に供給される第1期間において、前記複数の対向電極のうちの第1対向電極に所定電位を供給するとともに前記第1対向電極以外の第2対向電極を電気的に切断された状態に制御し、前記画像信号に応じた電位が前記画素電極に供給される、前記第1期間とは相違する第2期間において、前記第2対向電極に前記所定電位を供給するとともに前記第1対向電極を電気的に切断された状態に制御する制御部と
を具備する電気泳動装置。 - 前記画素電極上に形成されて前記複数の対向電極の各々の間隙に重なる絶縁層
を具備する請求項1の電気泳動装置。 - 前記複数の対向電極の各々が延在する方向に交差する方向に延在し、前記複数の対向電極にそれぞれ電気的に接続される複数の電位供給線を具備する
請求項1または請求項2の電気泳動装置。 - 前記電位供給線は、相互に隣合う前記画素電極の間隙に重なる遮光性の配線である
請求項3の電気泳動装置。 - 請求項1から請求項4の何れかの電気泳動装置を具備する電子機器。
- 画素電極と、
前記画素電極に対向する複数の対向電極と、
前記画素電極と前記複数の対向電極との間に配置された電気泳動分散液と
を具備する電気泳動装置の駆動方法であって、
画像信号に応じた電位が前記画素電極に供給される第1期間において、前記複数の対向電極のうちの第1対向電極に所定電位を供給するとともに前記第1対向電極以外の第2対向電極を電気的に切断された状態に制御し、前記画像信号に応じた電位が前記画素電極に供給される、前記第1期間とは相違する第2期間において、前記第2対向電極に前記所定電位を供給するとともに前記第1対向電極を電気的に切断された状態に制御する
電気泳動装置の駆動方法。
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JP2016237427A JP2018092089A (ja) | 2016-12-07 | 2016-12-07 | 電気泳動装置、電子機器、および電気泳動装置の駆動方法 |
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JP2016237427A Pending JP2018092089A (ja) | 2016-12-07 | 2016-12-07 | 電気泳動装置、電子機器、および電気泳動装置の駆動方法 |
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- 2016-12-07 JP JP2016237427A patent/JP2018092089A/ja active Pending
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