JP2018091709A - 制動距離算出方法、装置、及びプログラム - Google Patents

制動距離算出方法、装置、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2018091709A
JP2018091709A JP2016235015A JP2016235015A JP2018091709A JP 2018091709 A JP2018091709 A JP 2018091709A JP 2016235015 A JP2016235015 A JP 2016235015A JP 2016235015 A JP2016235015 A JP 2016235015A JP 2018091709 A JP2018091709 A JP 2018091709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
time
braking
calculating
front wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016235015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6789783B2 (ja
Inventor
直大 石神
Naohiro Ishigami
直大 石神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2016235015A priority Critical patent/JP6789783B2/ja
Publication of JP2018091709A publication Critical patent/JP2018091709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6789783B2 publication Critical patent/JP6789783B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】制動中に変化する荷重条件及び速度条件に対応し、予測精度を向上させた制動距離算出方法を提供する。
【解決手段】接地圧分布データ18と、摩擦係数データ17と、を用いて、或る時点iにおける各微小面の摩擦係数と接地圧力とで定まる制動力を合計して、或る時点の制動力を算出するステップ(ST7)と、或る時点iの制動加速度Gを算出するステップ(ST8)と、或る時点iにおける後輪から前輪への荷重移動量Δmを算出するステップ(ST9)と、次の時点の前輪荷重mfi+1及び後輪荷重mri+1を算出するステップ(ST10)と、次の時点の車両速度Vi+1を算出するステップ(ST12)と、を含む。上記ステップをそれぞれ、初期時点(i=0)から速度が0になるまで単位時間Δt経過した時点毎に繰り返し実行し、全ての時点における車両速度と単位時間とに基づき制動距離を算出する。
【選択図】図2

Description

本開示は、制動距離算出方法、装置及びプログラムに関する。
自動車の多くには、ABS(Antilock Brake System)が実装されている。制動時にタイヤがロックすると、タイヤが路面をスリップしてしまう。スリップ状態は、ステアリング操作が不能となる。このようなスリップ状態を回避するために、ABS制御は、車速とタイヤ回転速度を検出してブレーキ力を制御する。タイヤに発生する制動力の大きさ(制動時のタイヤの摩擦係数μ)は、スリップ率Sに応じて変化する。車速V、タイヤ回転速度Vとすれば、スリップ率は、S=(V−V)/Vで表現される。ABSは、スリップ率Sとタイヤの制動力(摩擦係数μ)との関係(μ−Sカーブ)に基づいて、なるべくピークのμが得られるスリップ率になるように、ブレーキを制御する。
制動距離は、実際のタイヤを装着した実走に計測できる。しかし、タイヤのコスト、車両コスト、人的コストを含むコストが必要となる。制動距離を予測する方法としては、台上試験等にて取得されたタイヤμから見積もることが提案されている。しかし、単一の荷重条件及び速度条件での見積であり、実車制動中のように荷重変化及び速度変化が考慮されていないため、予測精度が十分であるとはいえない。より詳細な予測方法として、詳細な車両モデル及びタイヤモデルを生成し、ABS制動シミュレーションを行う手法もあるが、車両及びタイヤモデルの作成にコストがかかり、しかも詳細なタイヤモデルを得るために複数本のタイヤが必要で、試験コストもかかる。
参考として、特許文献1には、タイヤFEM(Finite Element Method;有限要素法)モデルを用いて、接地面に生じる力を予測することが記載されているが、この文献には制動距離の予測についての記載はない。
特開2012−37280号公報
本開示は、このような課題に着目してなされたものであって、その目的は、制動中に変化する荷重条件及び速度条件に対応し、予測精度を向上させた制動距離算出方法、装置及びプログラムを提供することである。
本開示は、上記目的を達成するために、次のような手段を講じている。
すなわち、本開示の制動距離算出方法は、
前輪荷重、後輪荷重及び車両速度を含む初期時点に関するデータを設定するステップと、
接地面を構成する微小面毎に接地圧の値を有する接地圧分布データと、接地圧、スリップ速度及び摩擦係数の対応関係を示す摩擦係数データと、を用いて、或る時点における各微小面の摩擦係数と接地圧力とで定まる制動力を合計して、或る時点の制動力をシステム全体で算出するステップと、
制動力、前輪荷重及び後輪荷重に基づき或る時点の制動加速度を算出するステップと、
制動加速度と前輪荷重と後輪荷重とに基づき或る時点における後輪から前輪への荷重移動量を算出するステップと、
或る時点の荷重移動量を用いて次の時点の前輪荷重及び後輪荷重を算出するステップと、
制動加速度を用いて次の時点の車両速度を算出するステップと、
を含み、
前記算出するステップをそれぞれ、初期時点から速度が0になるまで単位時間経過した時点毎に繰り返し実行し、
全ての時点における車両速度と単位時間とに基づき制動距離を算出する。
このように、各時点における後輪から前輪への荷重移動量を算出し、荷重を更新し、各時点において算出した制動加速度により速度を更新し、更新後の荷重及び速度を利用して制動力を算出しているので、単一の荷重条件及び速度条件での予測する場合に比べて、予測精度を向上させることが可能となる。
本開示の制動距離算出装置を示すブロック図。 装置が実行する制動距離算出処理ルーチンを示すフローチャート。 接地圧分布データに関する説明図。 摩擦係数データに関する説明図。
以下、本開示の実施形態を、図面を参照して説明する。
[制動距離算出装置]
制動距離算出装置1は、制動距離を算出する。
具体的に、装置1は、図1に示すように、設定部10と、制動力算出部11と、制動加速度算出部12と、荷重移動量算出部13と、車両速度算出部14と、荷重算出部15と、制動距離算出部16と、を有する。これら各部10〜16は、CPU、メモリ、各種インターフェイス等を備えたパソコン等の情報処理装置においてCPUが予め記憶されている図示しない処理ルーチンを実行することによりソフトウェア及びハードウェアが協働して実現される。
設定部10は、前輪荷重mf0、後輪荷重mr0及び車両速度Vを含む初期時点(i=0)に関するデータの入力を操作部を介して受けて、メモリに設定する。初期時点(i=0)の前輪荷重mfi、後輪荷重mri、車両速度Vは、図1に示すように現時点iの初期値として保持される。設定部10は、その他に、スリップ率S、単位時間Δt、接地面を構成する微小面の面積ΔD、重力加速度g、ホールベースl、重心高さg等のパラメータの入力を操作部を介して受けて、メモリに設定する。これらは、メモリに予め設定されていてもよい。また、設定部10は、接地圧分布データ18及び摩擦係数データ17の指定を、操作部を介して受ける。
接地圧分布データ18は、接地面を複数の微小面に細分化し、微小面毎に接地圧の値を有するデータである。図3は、接地圧分布データに関する概念図である。図3の下部には或る状態での接地形状を示す。図3の例では、接地圧分布データは、p1、p2、p3、…、p20、p21、…、のように、微小面毎に接地圧の値を有する。本実施形態では、タイヤの荷重をパラメータとして、各微小面の接地圧値を返す関数P(m)を設けている。
P(m)=(p、p、…)
タイヤの荷重mに応じて、各微小面の接地圧が変化する。そのためには、種々の実装方法がある。例えば、荷重に応じて各圧力値が、1次式、2次式、3次式などのある関数に基づき変化する数式モデルを設けてもよい。また、複数の荷重について接地圧分布パターンをデータとして持っておき、パラメータとして入力された荷重に近いものを選択するように構成してもよく、荷重に近い2つのパターンから補間データを生成するようにしてもよい。このとき、出力される微小面の数が一定でもよいし、微小面の数も変化させて荷重に応じて接地面積も変化するように構成してもよい。もちろん、接地面積(微小面の数)も変化した方がよいが、接地面積(微小面の数)が一定であっても、或る程度の精度で予測することはできる。すなわち、荷重に応じて接地圧が変化する接地圧分布データを用いてもよいし、荷重に応じて接地圧及び接地面積が変化する接地圧分布データを用いてもよい。精度としては、後者の方が好ましい。
摩擦係数データ17は、接地圧、スリップ速度及び摩擦係数の対応関係を示す。摩擦係数データ17は、接地圧P、スリップ速度S及び摩擦係数μの3つからなるデータであり、図4に示すように二次曲面で表すことができる。次のように関数として表現することができる。
μ=F(P,S)
これらのデータは、例えば台上摩擦試験にて、ゴムサンプルの押しつけ圧Pと、スリップ速度S(すべり速度)を変更して、摩擦係数μを計測することで得ることができる。
制動力算出部11は、接地圧分布データ18と、摩擦係数データ17と、を用いて、或る時点iにおける各微小面の摩擦係数と接地圧とで定まる制動力を合計して、或る時点iの制動力をシステム全体で算出する。具体的に、制動力算出部11は、前輪μ算出部11aと、後輪μ算出部11bと、を有する。
前輪μ算出部11aは、前輪荷重mfiを入力パラメータとして接地圧分布データ18を参照し、微小面毎(k=1〜)に接地圧pを取得する。前輪μ算出部11aは、接地圧
及びスリップ速度(Svi)を入力パラメータとして摩擦係数データ17を参照し、摩擦係数μを取得する。前輪μ算出部11aは、各微小面の摩擦係数μと接地圧pとで定まる制動力を合計し、前輪荷重mfiで割ることで前輪全体での摩擦係数μfiを算出する。後輪μ算出部11bも同様にし、後輪全体での摩擦係数μriを算出する。これを式で表すと次の式となる。
ここで、ΔDは、微小面一つあたりの面積である。
スリップ速度Sviは、Svi=Sである。
システム全体の制動力は、前輪が2つ、後輪が2つあることから、
2mfiμfi+2mriμri と表すことができる。
制動加速度算出部12は、制動力、前輪荷重mfi及び後輪荷重mriに基づき或る時点iの制動加速度Gを算出する。式は次の通りである。
荷重移動量算出部13は、制動加速度Gと前輪荷重mfiと後輪荷重mriとに基づき或る時点iにおける後輪から前輪への一輪あたりの荷重移動量Δmを算出する。式は次の通りである。
ここで、lはホイールベース、gは、重心高さである。
車両速度算出部14は、制動加速度Gを用いて次の時点(i+1)の車両速度Vi+1を算出する。式は次の通りである。
i+1=V−gGΔt …(5)
ここで、gは重力加速度であり、Δtは単位時間である。
荷重算出部15は、或る時点iの荷重移動量を用いて次の時点(i+1)の前輪荷重mfi+1及び後輪荷重mri+1を算出する。式は次の通りである。
fi+1=mf0+Δm …(6)
ri+1=mr0−Δm …(7)
上記各部11〜14による処理は、初期時点(i=0)から速度Vが0以下になるまで単位時間Δt経過した時点(i=0〜M)毎に繰り返し実行される。
制動距離算出部16は、全ての時点(i=0〜M)における速度と単位時間とに基づき制動距離を算出する。具体的には、各時点iの速度Vと、単位時間Δtとの積算の合計値であり、式で表すと、Σ(V*Δt)である。
[制動距離算出方法]
上記装置1の動作について図1〜2を参照しつつ説明する。
まず、ステップST1において、設定部10は、前輪荷重mf0、後輪荷重mr0及び車両速度Vを含む初期時点(i=0)に関するデータを設定する。
次のステップST2において、制動力算出部11は、初期時点(i=0)の制動力を算出する。具体的には、前輪μ算出部11aが、初期時点の前輪μf0を算出し、後輪μ算出部11bが、初期時点の後輪μr0を算出する。式(1)及び(2)に基づき、前輪μf0及び後輪μr0は次の通りである。
μf0=Σ{F(p,V)pΔD}/mf0
μr0=Σ{F(p,V)pΔD}/mr0
制動力は、2mf0μf0+2mr0μr0 である。制動力は制動加速度Gを算出するために用いられる。
次にステップST3において、制動加速度算出部12は、初期時点(i=0)の制動加速度Gを算出する。式(3)に基づき、制動加速度Gは次の通りである。
=(mf0μf0+mr0μr0)/(mf0+mr0
次のステップST4において、荷重移動量算出部13は、初期時点(i=0)の荷重移動量Δmを算出する。式(4)に基づき、荷重移動量Δmは次の通りである。
Δm=G(mf0+mr0)g/l
次のステップST5において、荷重算出部15は、次の時点(i=1)の前輪荷重mf1及び後輪荷重mr1を算出する。式(6)及び(7)に基づき、前輪荷重mf1及び後輪荷重mr1は次の通りである。
f1=mf0+Δm …(6)
r1=mr0−Δm …(7)
次のステップST6において、車両速度算出部14は、制動加速度Gを用いて次の時点(i=1)の車両速度Vを算出する。式(5)に基づき、車両速度Vは次の通りである。
=V−gGΔt
次の時点(i=1)から速度が0以下になるまでステップST7〜11を繰り返す。
ステップST7において、制動力算出部11は、時点(i)の制動力を算出する。次のステップST8において、制動加速度算出部12は、時点(i)の制動加速度Gを算出する。次のステップST9において、荷重算出部15は、次の時点(i+1)の前輪荷重mfi+1及び後輪荷重mri+1を算出する。次のステップST10において、荷重算出部15は、次の時点(i+1)の前輪荷重mfi+1及び後輪荷重mri+1を算出する。次のステップST11において、車両速度算出部14は、制動加速度Gを用いて次の時点(i+1)の車両速度Vi+1を算出する。次のステップST12において、次の時点(i+1)の車両速度Vi+1が0以下であるかを判定し、条件を満たさなければ、現時点を進めて(iをi+1にし)、ステップST7に移行する。ステップST12にて条件を満たせば、ステップST13へ移る。
ステップST13では、制動距離算出部16が、全ての時点(i=0〜M)における速度と単位時間とに基づき制動距離を算出する。
以上のように、本実施形態の制動距離算出方法は、
前輪荷重mf0、後輪荷重mr0及び車両速度Vを含む初期時点(i=0)に関するデータを設定するステップ(ST1)と、
接地面を構成する微小面毎に接地圧の値を有する接地圧分布データ18と、接地圧、スリップ速度及び摩擦係数の対応関係を示す摩擦係数データ17と、を用いて、或る時点iにおける各微小面の摩擦係数と接地圧力とで定まる制動力を合計して、或る時点の制動力をシステム全体で算出するステップ(ST2、ST7)と、
制動力、前輪荷重mfi及び後輪荷重mriに基づき或る時点iの制動加速度Gを算出するステップ(ST3、ST8)と、
制動加速度Gと前輪荷重mfiと後輪荷重mriとに基づき或る時点iにおける後輪から前輪への荷重移動量Δmを算出するステップ(ST4、ST9)と、
或る時点iの荷重移動量Δmを用いて次の時点(i+1)の前輪荷重mfi+1及び後輪荷重mri+1を算出するステップ(ST5、ST10)と、
制動加速度Gを用いて次の時点(i+1)の車両速度Vi+1を算出するステップ(ST6、ST12)と、を含む。
前記算出するステップをそれぞれ、初期時点(i=0)から速度が0になるまで単位時間Δt経過した時点(i=0〜M)毎に繰り返し実行し、
全ての時点(i=0〜M)における車両速度Vと単位時間Δtとに基づき制動距離を算出する。
本実施形態の制動距離算出装置は、
前輪荷重mf0、後輪荷重mr0及び車両速度Vを含む初期時点(i=0)に関するデータを設定する設定部10と、
接地面を構成する微小面毎に接地圧の値を有する接地圧分布データ18と、接地圧、スリップ速度及び摩擦係数の対応関係を示す摩擦係数データ17と、を用いて、或る時点iにおける各微小面の摩擦係数と接地圧とで定まる制動力を合計して、或る時点の制動力をシステム全体で算出する制動力算出部11と、
制動力、前輪荷重mfi及び後輪荷重mriに基づき或る時点iの制動加速度Gを算出する制動加速度算出部12と、
制動加速度Gと前輪荷重mfiと後輪荷重mriとに基づき或る時点iにおける後輪から前輪への荷重移動量Δmを算出する荷重移動量算出部13と、
或る時点iの荷重移動量Δmを用いて次の時点(i+1)の前輪荷重mfi+1及び後輪荷重mri+1を算出する荷重算出部15と、
制動加速度Gを用いて次の時点(i+1)の車両速度Vi+1を算出する車両速度算出部14と、
制動距離算出部16と、を備える。
装置1は、制動力算出部11、制動加速度算出部12、荷重移動量算出部13、荷重算出部15、及び車両速度算出部14による処理を、初期時点(i=0)から速度が0になるまで単位時間Δt経過した時点(i=0〜M)毎に繰り返し実行する。
制動距離算出部16は、全ての時点(i=0〜M)における車両速度Vと単位時間Δtとに基づき制動距離を算出する。
このように、各時点における後輪から前輪への荷重移動量を算出し、荷重を更新し、各時点において算出した制動加速度により速度を更新し、更新後の荷重及び速度を利用して制動力を算出しているので、単一の荷重条件及び速度条件での予測する場合に比べて、予測精度を向上させることが可能となる。
本実施形態では、荷重に応じて接地圧が変化する接地圧分布データを用いる。
このように、荷重に応じた接地圧を用いて制動力を算出するので、単一の荷重条件で予測する場合に比べて、予測精度を向上させることが可能となる。
本実施形態では、荷重に応じて接地圧及び接地面積が変化する接地圧分布データを用いる。
このように、荷重に応じた接地圧及び接地面積を用いて制動力を算出するので、より物理現象の再現度が増し、単一の荷重条件で予測する場合に比べて、予測精度を向上させることが可能となる。
本実施形態のプログラムは、上記方法を構成する各ステップをコンピュータに実行させる。
これらプログラムを実行することによっても、上記方法の奏する作用効果を得ることが可能となる。言い換えると、上記方法を使用しているとも言える。
以上、本開示の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、図1に示す各部10〜16は、所定プログラムをコンピュータのCPUで実行することで実現しているが、各部を専用メモリや専用回路で構成してもよい。
上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
10…設定部
11…制動力算出部
12…制動加速度算出部
13…荷重移動量算出部
14…車両速度算出部
15…荷重算出部
16…制動距離算出部

Claims (7)

  1. 前輪荷重、後輪荷重及び車両速度を含む初期時点に関するデータを設定するステップと、
    接地面を構成する微小面毎に接地圧の値を有する接地圧分布データと、接地圧、スリップ速度及び摩擦係数の対応関係を示す摩擦係数データと、を用いて、或る時点における各微小面の摩擦係数と接地圧力とで定まる制動力を合計して、或る時点の制動力をシステム全体で算出するステップと、
    制動力、前輪荷重及び後輪荷重に基づき或る時点の制動加速度を算出するステップと、
    制動加速度と前輪荷重と後輪荷重とに基づき或る時点における後輪から前輪への荷重移動量を算出するステップと、
    或る時点の荷重移動量を用いて次の時点の前輪荷重及び後輪荷重を算出するステップと、
    制動加速度を用いて次の時点の車両速度を算出するステップと、
    を含み、
    前記算出するステップをそれぞれ、初期時点から速度が0になるまで単位時間経過した時点毎に繰り返し実行し、
    全ての時点における車両速度と単位時間とに基づき制動距離を算出する、制動距離算出方法。
  2. 荷重に応じて接地圧が変化する接地圧分布データを用いる、請求項1に記載の方法。
  3. 荷重に応じて接地圧及び接地面積が変化する接地圧分布データを用いる、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前輪荷重、後輪荷重及び車両速度を含む初期時点に関するデータを設定する設定部と、
    接地面を構成する微小面毎に接地圧の値を有する接地圧分布データと、接地圧、スリップ速度及び摩擦係数の対応関係を示す摩擦係数データと、を用いて、或る時点における各微小面の摩擦係数と接地圧とで定まる制動力を合計して、或る時点の制動力をシステム全体で算出する制動力算出部と、
    制動力、前輪荷重及び後輪荷重に基づき或る時点の制動加速度を算出する制動加速度算出部と、
    制動加速度と前輪荷重と後輪荷重とに基づき或る時点における後輪から前輪への荷重移動量を算出する荷重移動量算出部と、
    或る時点の荷重移動量を用いて次の時点の前輪荷重及び後輪荷重を算出する荷重算出部と、
    制動加速度を用いて次の時点の車両速度を算出する車両速度算出部と、
    制動距離算出部と、
    を備え、
    前記制動力算出部、前記制動加速度算出部、前記荷重移動量算出部、前記荷重算出部、及び前記車両速度算出部による処理を、初期時点から速度が0になるまで単位時間経過した時点毎に繰り返し実行し、
    前記制動距離算出部は、全ての時点における車両速度と単位時間とに基づき制動距離を算出する、制動距離算出装置。
  5. 荷重に応じて接地圧が変化する接地圧分布データを用いる、請求項4に記載の装置。
  6. 荷重に応じて接地圧及び接地面積が変化する接地圧分布データを用いる、請求項4又は5に記載の装置。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2016235015A 2016-12-02 2016-12-02 制動距離算出方法、装置、及びプログラム Active JP6789783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016235015A JP6789783B2 (ja) 2016-12-02 2016-12-02 制動距離算出方法、装置、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016235015A JP6789783B2 (ja) 2016-12-02 2016-12-02 制動距離算出方法、装置、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018091709A true JP2018091709A (ja) 2018-06-14
JP6789783B2 JP6789783B2 (ja) 2020-11-25

Family

ID=62566041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016235015A Active JP6789783B2 (ja) 2016-12-02 2016-12-02 制動距離算出方法、装置、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6789783B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111929072A (zh) * 2020-08-07 2020-11-13 格陆博科技有限公司 一种用于epb后轮防抱死功能测试的模拟轮速及采集设备及其测试方法
KR20210111421A (ko) * 2020-03-03 2021-09-13 넥센타이어 주식회사 제동 거리 측정 장치 및 그 동작 방법
CN113405816A (zh) * 2021-06-30 2021-09-17 阜阳市特种设备监督检验中心 一种场或厂内专用机动车辆性能检验测试方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6274757A (ja) * 1985-09-26 1987-04-06 Nippon Denso Co Ltd アンチスキツド評価用疑似信号出力装置
JP2012037280A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Bridgestone Corp タイヤ性能シミュレーション方法、タイヤ性能シミュレーション装置、及びタイヤ性能シミュレーションプログラム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6274757A (ja) * 1985-09-26 1987-04-06 Nippon Denso Co Ltd アンチスキツド評価用疑似信号出力装置
JP2012037280A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Bridgestone Corp タイヤ性能シミュレーション方法、タイヤ性能シミュレーション装置、及びタイヤ性能シミュレーションプログラム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210111421A (ko) * 2020-03-03 2021-09-13 넥센타이어 주식회사 제동 거리 측정 장치 및 그 동작 방법
KR102330172B1 (ko) 2020-03-03 2021-11-23 넥센타이어 주식회사 제동 거리 측정 장치 및 그 동작 방법
CN111929072A (zh) * 2020-08-07 2020-11-13 格陆博科技有限公司 一种用于epb后轮防抱死功能测试的模拟轮速及采集设备及其测试方法
CN111929072B (zh) * 2020-08-07 2021-06-29 格陆博科技有限公司 Epb后轮防抱死测试用模拟轮速及采集设备的测试方法
WO2022028526A1 (zh) * 2020-08-07 2022-02-10 格陆博科技有限公司 Epb后轮防抱死测试用模拟轮速及采集设备的测试方法
CN113405816A (zh) * 2021-06-30 2021-09-17 阜阳市特种设备监督检验中心 一种场或厂内专用机动车辆性能检验测试方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6789783B2 (ja) 2020-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017532253A5 (ja)
US11807046B2 (en) Tire wear measurement device using acceleration peak value of tire and tire wear measurement method using same
JP6789783B2 (ja) 制動距離算出方法、装置、及びプログラム
JP4469172B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法
US7509204B2 (en) Method and system using tire stretch data to control braking
Cho et al. Abrasive wear amount estimate for 3D patterned tire utilizing frictional dynamic rolling analysis
JP2011047675A (ja) タイヤのゴムインデックス算出方法、装置、及びプログラム
CN103279675B (zh) 轮胎-路面附着系数与轮胎侧偏角的估计方法
JP6293478B2 (ja) タイヤの摩耗シミュレーション装置、その方法及びプログラム
JP6842292B2 (ja) 旋回シミュレーション方法、装置及びプログラム
CN105431849B (zh) 用于仿真汽车轮胎的滚动半径的方法
El-Sayegh et al. Cornering characteristics of a truck tire on wet surface using finite element analysis and smoothed-particle hydrodynamics
US9285293B2 (en) Tire performance prediction method and method of designing tire
JP4496716B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法、タイヤ性能予測方法、タイヤ製造方法、タイヤおよびプログラム
JP6260700B2 (ja) 自動車タイヤの偏向半径をシミュレートする方法
US20220366107A1 (en) Computer implemented method for simulation of tire performance
Higuchi et al. Measurement of road friction coefficient using strain on tire sidewall
JP2013226975A (ja) タイヤ消散エネルギー推定装置、方法、及びプログラム
Nakashima et al. Analysis of tire tractive performance on deformable terrain by finite element-discrete element method
JP6845677B2 (ja) 前後力シミュレーション方法、装置及びプログラム
KR101671330B1 (ko) 타이어 자유구름 정상상태 해석방법
JP2003220808A (ja) タイヤ特性予測方法、タイヤ製造方法、空気入りタイヤおよびタイヤ特性予測方法を実行するプログラム
JP2008296811A (ja) 空気入りタイヤの転動特性予測方法
Lee et al. Vehicle–snow interaction: Testing, modeling and validation for combined longitudinal and lateral slip
JP5304093B2 (ja) タイヤの転がり抵抗のシミュレーション方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200813

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6789783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250