JP2018091501A - 保温又は保冷庫 - Google Patents

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Yuji Kijima
裕司 喜嶋
晃洋 小林
Akihiro Kobayashi
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Abstract

【課題】加温ないし冷却の効率を高めることの可能な保温又は保冷庫を提供する。【解決手段】冷温庫1は、内部に庫内空間を有する本体10と、本体10に対して開閉可能に設けられた蓋体20と、本体10の側面に設けられた、電池パックを収容する電源ボックス50と、蓋体20に設けられた、庫内の加温又は冷却が可能なペルチェ素子30、上部フィン31、上部ファン32、下部フィン33、及び下部ファン34と、を備える。発泡ウレタン19は、庫内空間10aを囲む。配線56は、発泡ウレタン19内を通って蓋体20内に延びる。【選択図】図8

Description

本発明は、電池パックの電力で動作する熱電素子を備える保温又は保冷庫に関する。
下記特許文献1は、ペルチェ効果を有する熱電素子に内部バッテリから通電する可搬型のクーラーボックスを開示する。
特開平9−138047号公報
特許文献1のクーラーボックスは、ペルチェ素子の周囲の空気が庫内を循環しにくく、加温ないし冷却の効率が悪かった。また、熱電素子やファン、電池パック等の最適な配置については考慮されていなかった。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、加温ないし冷却の効率を高めることの可能な保温又は保冷庫を提供することにある。また、熱電素子やファン、電池パック等の配置を最適にした保温又は保冷庫を提供することにある。
本発明のある態様は、保温又は保冷庫である。この保温又は保冷庫は、
内部に庫内空間を有する本体と、
前記本体に対して開閉可能に設けられた蓋体と、
前記本体の側面に設けられた、電池パックを収容する電源ボックスと、
前記蓋体に設けられた、庫内の加温又は冷却が可能な熱電素子及びファンと、を備えることを特徴とする。
前記電池パックは、前記電源ボックス内に着脱可能であってもよい。
前記電池パックが、電動工具駆動用の電池パックであってもよい。
前記電源ボックス内に収容された回路基板を備え、
前記回路基板が前記電池パックの上方に配置されてもよい。
前記熱電素子及び前記ファンが、前記蓋体の中央からずらして配置されてもよい。
前記蓋体は、自身の中央を挟んで前記熱電素子及び前記ファンと反対側に、庫内空間に臨む凹部を有してもよい。
前記熱電素子及び前記ファンが、前記蓋体を閉じた状態において、前記蓋体の中央よりも前記電源ボックス寄りとなる位置に設けられてもよい。
前記本体及び前記蓋体に、庫内空間を囲む断熱材が設けられてもよい。
前記断熱材が、発泡ウレタンであり、
前記電源ボックスと前記熱電素子及び前記ファンとを接続する配線が、前記発泡ウレタン内を通ってもよい。
前記配線が、前記本体に対する前記蓋体の開閉軸付近を通って前記本体から前記蓋体に渡されてもよい。
前記電源ボックスが前記本体と別体であってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、加温ないし冷却の効率を高めることの可能な保温又は保冷庫を提供することができる。また、熱電素子やファン、電池パック等を最適に配置した保温又は保冷庫を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る冷温庫1の、蓋体20を閉じた状態の斜視図。 冷温庫1の、蓋体20を開けた状態の斜視図。 冷温庫1の平面図。 冷温庫1の、上部ファン32の直下を切断面とした平断面図。 冷温庫1の正面図。 冷温庫1の背断面図(図3のA−A断面図)。 冷温庫1の右側面図。 冷温庫1の右側断面図(図3のJ−J断面図)。 図5のD−D断面図。 図5のE−E断面図。 冷温庫1の、下部ファンカバー35の直下を切断面とした底断面図。 図3のF−F断面図。 図6の下部ファン34の近傍を拡大した断面図。 図13のH−H断面図。 操作パネル51の拡大図。 冷温庫1の制御ブロック図。 冷温庫1の制御フローチャート。 冷温庫1の動作の一例を示すタイムチャート。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1〜図15を参照し、本発明の実施の形態に係る冷温庫1の構造を説明する。図1により、上下、前後、左右の各方向を定義する。図10において、上部フィン31の図示は省略している。冷温庫1は、内部に庫内空間10aを有する本体10と、本体10に対して開閉可能に設けられた蓋体20と、本体10の側面に設けられた電源ボックス50と、を備える。本体10、蓋体20、及び電源ボックス50は、共に熱伝導率の低い例えば樹脂製である。
本体10は、4つの側面部11、及び底面部12(図5等)を有する。略長方形の底面部12の各辺から側面部11が立ち上がり、略直方体の庫内空間10aを形成する。図6及び図8に示すように、側面部11及び底面部12は、中空壁であり、内部が断熱材としの発泡ウレタン19で満たされる。本体10の後側の側面の上部には、蓋体20を回動可能(開閉可能)に支持する回動支持部14が設けられる。本体10の前側の側面の上部には、蓋体20を閉じた状態にロックするための一対のロック機構13が設けられ、かつ、一対のロック機構13の間となる位置に、蓋体20を開ける際に手を差入可能な凹部15が設けられる。連結部材18は、蓋体20を開放状態で係止するために、本体10と蓋体20との間に設けられる。図7に示すように、本体10の左右側面の上部中央同士を渡すように、持ち運び用の肩掛けバンド16が設けられる。なお、図7以外においては、肩掛けバンド16の図示を省略する。図6に示すように、本体10の左右両側面の上部には、持ち運び用の把手部17がそれぞれ設けられる。
蓋体20は、本体10の上部開口を開閉するものであり、本体10の回動支持部14によって本体10に回動可能に支持される。蓋体20は、連結部材18により、本体10に対して開けられた状態で係止可能である。蓋体20は、上面部21、4つの側面部22、及び下面部23を有する。略長方形の上面部21及び下面部23の各辺同士を渡すように、側面部22が設けられる。蓋体20の右上部には、開閉可能な収納部カバー24aが設けられ、収納部カバー24aの下には収納部24(図4)が設けられる。収納部カバー24は、外部電源接続用のケーブル等を収納可能である。図6及び図8に示すように、蓋体20は、中空であり、内部が断熱材としの発泡ウレタン29で満たされる。本体10に設けられた発泡ウレタン19と、蓋体20に設けられた発泡ウレタン29により、庫内空間10aの上下、前後、左右が囲まれる。
図6及び図8に示すように、蓋体20には、庫内(庫内空間10a)の庫内の加温又は冷却が可能な熱電素子としてのペルチェ素子30、第1フィンとしての上部フィン31、第1ファンとしての上部ファン32、第2フィンとしての下部フィン33、及び第2ファンとしての下部ファン34が設けられる。ペルチェ素子30、上部フィン31、上部ファン32、下部フィン33、及び下部ファン34は、蓋体20の中央から右方にずらした位置(蓋体20を閉じた状態において蓋体20の中央よりも電源ボックス50寄りとなる位置)に設けられる。図10及び図11に示すように、蓋体20の下面部23は、自身の中央を挟んでペルチェ素子30及び上部ファン32と反対側に、庫内空間10aに臨む凹部23aを有する。凹部23aは、冷温庫1の容量を大きくする目的で設けられる。
蓋体20の上面部21には、上部ファン32の直上となる位置に、第1吸気口としての上部吸気口25が設けられる。また、蓋体20には、上面部21及び前後の各側面部22に跨がる位置であって上部フィン31及び上部ファン32の側方となる位置に、第2排気口としての上部排気口26が設けられる。蓋体20の下面部には、下部フィン33及び下部ファン34を覆うように、下部ファンカバー35が設けられる。図10に示すように、下部ファンカバー35の下面には、下部ファン34の直下となる位置に、第2吸気口としての下部吸気口36が設けられる。図10及び図11に示すように、下部ファンカバー35の下面及び後側の側面に跨がる位置には、第2排気口としての下部排気口37が設けられる。
上部フィン31は、熱伝導率の高いアルミ等の金属製であり、ペルチェ素子30の上面(反庫内側の面)に、伝熱面積を広げるために設けられる。上部ファン32は、アキシャルファン(軸流ファン)であり、上部フィン31の上部に設けられる。上部ファン32は、上部吸気口25から取り入れた外気を上部フィン31に吹き付け、上部フィン31の放熱又は吸熱を促進する。上部ファン32によって上部フィン31に吹き付けられた気流は、上部排気口26を通って蓋体20の外部に排気される。
下部フィン33は、熱伝導率の高いアルミ等の金属製であり、ペルチェ素子30の下面(庫内側の面)に、伝熱面積を広げるために設けられる。下部ファン34は、ブロワファン(遠心ファン)であり、下部フィン33の側方(ここでは前方)に設けられる。下部ファン34は、下部吸気口36から取り入れた庫内空気を下部フィン33に吹き付けて下部排気口37から庫内に戻すことで、庫内の空気を循環させ、庫内の加温又は冷却を促進する。
電源ボックス50は、本体10とは別体であり、本体10の右側面に取り付けられる(例えば下方からスライド装着され、ネジ止め等により固定される)。電源ボックス50の右側面には、操作パネル51、DCインプット部カバー52、及び電池挿入部カバー53が設けられる。操作パネル51は、後述のように、使用者が冷温庫1を操作するための各種スイッチや状態表示部を備える。DCインプット部カバー52は、不図示の電源ケーブル差込口(DCインプット部)を開閉可能に覆うカバーである。電池挿入部カバー53は、図6及び図12に示す電池パック54を開閉可能に覆うカバーである。電源ボックス50と電池挿入部カバー53との間は、全周に渡ってゴム等の弾性材からなる水密封止材57によって水密封止される。
図15に示すように、操作パネル51には、電源ボタン(電源スイッチ)51a、モード切替ボタン(モード切替スイッチ)51b、保冷モード表示ランプ51c、保温モード表示ランプ51d、パワー切替ボタン(パワー切替スイッチ)51e、ハイパワーモード表示ランプ51f、エコモード表示ランプ51g、及び充電表示ランプ51hが設けられる。電源ボタン51aは、使用者が冷温庫1の駆動、停止を切り替えるためのスイッチである。モード切替ボタン51bは、使用者が冷温庫1の動作モードを保冷モードと保温モードとの間で切り替えるためのスイッチである。保冷モード表示ランプ51cは、保冷モードが選択されている場合に点灯する表示部である。保温モード表示ランプ51dは、保温モードが選択されている場合に点灯する表示部である。パワー切替ボタン51eは、使用者が冷温庫1の運転強度のモードをハイパワーモードとエコモードとの間で切り替えるためのスイッチである。ハイパワーモード表示ランプ51fは、ハイパワーモードが選択されている場合に点灯する表示部である。エコモード表示ランプ51gは、エコモードが選択されている場合に点灯する表示部である。充電表示ランプ51hは、電源ボックス50内に装着した電池パック54を外部電源により充電している場合に点灯する表示部である。保冷モード表示ランプ51c、保温モード表示ランプ51d、ハイパワーモード表示ランプ51f、エコモード表示ランプ51g、充電表示ランプ51hは、図16に示すマイコン60によって点灯状態が制御される。図16では、各ボタン及び各ランプ、並びにそれらとマイコン60との接続線の図示は省略する。
図6及び図12に示すように、電源ボックス50内には、電池パック54及び回路基板55が設けられる。電池パック54は、好ましくは電動工具駆動用の電池パックであり、電源ボックス50内の端子部に対して着脱可能に設けられる。回路基板55は、電源ボックス50内において電池パック54の上方に設けられる。配線56は、各種の電気的接続用のケーブルである。配線56の一部は、図6に示すように電源ボックス50内から本体10の側面部11(右側面)内に入り、発泡ウレタン19内を通り、図8に示すように、側面部11(後側面)内から回動支持部14の開閉軸付近を通って本体10から蓋体20内に延び、ペルチェ素子30、上部ファン32、及び下部ファン34にそれぞれ接続される。
図16〜図18を参照し、冷温庫1の電気的構成及び制御について説明する。図16に示すように、電池パック54の出力電圧は、レギュレータ64によって制御部としてのマイコン60の動作電圧(例えばDC5V)に降圧され、マイコン60に電源として供給される。また、電池パック54の出力電圧は、FETやIGBT等のスイッチング素子Q5を介してDC/DCコンバータ65に供給される。スイッチング素子Q5は、マイコン60により制御され、電池パック54の充電時にはオフされる。
DC/DCコンバータ65は、マイコン60の制御により、電池パック54の出力電圧を、ペルチェ素子30、上部ファン32、及び下部ファン34の駆動電圧に変換する。ペルチェ素子30、上部ファン32、及び下部ファン34は、DC/DCコンバータ65の出力端子間に並列に設けられる。FETやIGBT等のスイッチング素子Q2は、上部ファン32の駆動制御用であり、上部ファン32と直列に設けられる。FETやIGBT等のスイッチング素子Q3は、下部ファン34の駆動制御用であり、下部ファン34と直列に設けられる。FETやIGBT等のスイッチング素子Q4は、ペルチェ素子30の駆動制御用であり、ペルチェ素子30と直列に設けられる。スイッチ機構66は、リレー等であり、ペルチェ素子30への駆動電流の方向、すなわちペルチェ素子30により庫内空間10aの加温を行うか冷却を行うかを切り替えるために設けられる。なお、図16において、スイッチング素子Q2〜Q5の制御端子としてのゲート、DC/DCコンバータ65、及びスイッチ機構66と、マイコン60との接続線の図示は省略している。
庫内温度センサ67は、蓋体20の庫内側に設けられ、庫内空間10aの温度を検出し、マイコン60に送信する(庫内温度センサ67からの信号によりマイコン60が庫内温度を検出する)。庫外温度センサ68は、蓋体20の庫外側に設けられ、外気温を検出し、マイコン60に送信する(庫外温度センサ68からの信号によりマイコン60が庫外温度を検出する)。
充電回路61は、外部電源からACアダプタを経由して入力される直流電圧(以下「アダプタ電圧」)により、電池パック54を充電するための回路である。充電回路61は、充電用IC62、トランス63、及びFETやIGBT等のスイッチング素子Q1を含む。充電用IC62は、スイッチング素子Q1のスイッチング制御により、トランス63の二次側に電池パック54の充電用電圧を発生させる。アダプタ電圧は、レギュレータ64にも供給され、電池パック54が装着されていない状態でもレギュレータ64を介してマイコン60に動作電圧を供給可能である。また、アダプタ電圧は、DC/DCコンバータ65にも供給され、電池パック54が装着されていない状態でもペルチェ素子30、上部ファン32、及び下部ファン34に駆動電圧を供給可能である。
図17は、冷温庫1の制御フローチャートである。マイコン60は、アダプタ電圧の入力がある場合において(S1のYES)、電源ボタン51aがオンされ(S2のYES)、かつ電池パック54が装着されている場合(S3のYES)、電池パック54の充電が必要であれば(S4のYES)、すなわち電池パック54が満充電でなければ、電池充電制御を行う(S5)。マイコン60は、充電制御と並行して、ペルチェ素子30の制御(後述のS6〜S11)を行ってもよい。この場合、充電迅速化の観点から、ペルチェ素子30の駆動はエコモード(S10)に固定してもよい。そして、充電が完了すると、ハイパワーモード(S8、S11)としてもよい。
マイコン60は、電池パック54が装着されていない場合(S3のNO)及び電池パック54の充電が必要ない場合、保冷モードか保温モードかの確認を行い(S6)、モードに応じてスイッチ機構66を切り替える。マイコン60は、保冷モードの場合も保温モードの場合も、ハイパワーモードかエコモードの確認を行い(S7、S9)、ハイパワーモードであれば、スイッチング素子Q4の制御により、ペルチェ素子30をデューティ比100%で駆動する(S8、S11)。マイコン60は、エコモードであれば、スイッチング素子Q4の制御により、ペルチェ素子30をデューティ比65%で駆動する(S10)。マイコン60は、ペルチェ素子30の駆動と並行して、スイッチング素子Q2,Q3の制御により、上部ファン32及び下部ファン34を駆動する。
マイコン60は、アダプタ電圧の入力がない場合において(S1のNO)、電源ボタン51aがオンされると(S21のYES)、保冷モードか保温モードかの確認を行い(S22)、モードに応じてスイッチ機構66を切り替える。マイコン60は、保冷モードの場合も保温モードの場合も、ハイパワーモードかエコモードの確認を行い(S23、S30)、ハイパワーモードであれば、スイッチング素子Q4の制御により、ペルチェ素子30をデューティ比100%で駆動する(S24、S37)。マイコン60は、エコモードであれば、スイッチング素子Q4の制御により、ペルチェ素子30をデューティ比65%で駆動する(S31)。マイコン60は、ペルチェ素子30の駆動と並行して、スイッチング素子Q2,Q3の制御により、上部ファン32及び下部ファン34を駆動する。なお、ステップS2,S21で電源ボタン51aがオンされない場合にはオンされるまで待機する。
以下、保冷運転時における消費電力低減制御について説明する。マイコン60は、保冷モードにおいてペルチェ素子30をデューティ比100%で駆動しているときに(S24)、庫内温度センサ67によって検出した庫内温度が庫外温度センサ68によって検出した外気温(庫外温度)よりも20℃以上低くなると(S25のYES)、ペルチェ素子30、上部ファン32、及び下部ファン34への電力供給を停止する(S26)。マイコン60は、その後、所定時間経過後に下部ファン34を数分間駆動し(S27)、庫内温度が外気温−15℃以下である限り(S28のYES)、ペルチェ素子30及び上部ファン32の停止を維持しながら(S26)、下部ファン34の間欠駆動を繰り返す(S27)。マイコン60は、庫内温度が外気温−15℃を超えると(S28のNo)、ペルチェ素子30をデューティ比100%で駆動する(S29)と共に上部ファン32及び下部ファン34を駆動し、ステップS25に戻る。
マイコン60は、保冷モードにおいてペルチェ素子30をデューティ比65%で駆動しているときに(S31)、庫内温度センサ67によって検出した庫内温度が庫外温度センサ68によって検出した外気温(庫外温度)よりも15℃以上低くなると(S32のYES)、ペルチェ素子30、上部ファン32、及び下部ファン34への電力供給を停止する(S33)。マイコン60は、その後、所定時間経過後に下部ファン34を数分間駆動し(S34)、庫内温度が外気温−10℃以下である限り(S35のYES)、ペルチェ素子30及び上部ファン32の停止を維持しながら(S33)、下部ファン34の間欠駆動を繰り返す(S34)。マイコン60は、庫内温度が外気温−10℃を超えると(S35のNo)、ペルチェ素子30をデューティ比100%で駆動する(S36)と共に上部ファン32及び下部ファン34を駆動し、ステップS32に戻る。
なお、図17では図示を省略したが、マイコン60は、保温運転時においても保冷運転時と同様に消費電力低減制御を行う。
図18は、冷温庫1の動作の一例を示すタイムチャートである。図18のタイムチャートは、上から順に、ペルチェ素子30及び上部ファン32の駆動(ON)及び停止(OFF)、下部ファン34の駆動及び停止、保冷運転時の庫内温度変化、保温運転時の庫内温度変化、ペルチェ素子30への供給電圧のデューティ比の例1、同デューティ比の例2を示す。時刻t0において冷温庫1の電源がオンされると、マイコン60は、ペルチェ素子30、上部ファン32、及び下部ファン34を駆動する。マイコン60は、電源オンから所定時間が経過した時刻t1において、庫内温度と外気温の確認を行い、図18の例では保冷運転において庫内温度が外気温より所定温度(例えば20℃)低い第1温度以下であり、又は保温運転において庫内温度が外気温より所定温度(例えば40℃)高い第2温度以上であるため、いずれの場合にもペルチェ素子30、上部ファン32、及び下部ファン34を停止する。マイコン60は、時刻t1以降、保冷運転において庫内温度が外気温より所定温度(例えば15℃)低い第3温度を超えるまで、保温運転において庫内温度が外気温より所定温度(例えば35℃)高い第4温度以下になるまで、ペルチェ素子30及び上部ファン32の停止を維持しながら下部ファン34を間欠駆動する。マイコン60は、時刻t2において、保冷運転において庫内温度が第3温度を超え、又は保温運転において庫内温度が第4温度以下になったため、ペルチェ素子30及び上部ファン32の駆動を再開し、下部ファン34も連続駆動に戻す。その後、時刻t3において、保冷運転において庫内温度が第1温度以下となり、又は保温運転において庫内温度が第2温度以上になったため、時刻t1からt2と同様に消費電力低減制御を行う。なお、消費電力低減制御におけるペルチェ素子30の駆動電圧のデューティ比は、例1に示す0%(停止)に限定されず、例2に示すように10%(微弱駆動)であってもよい。また、通常制御におけるペルチェ素子30の駆動電圧のデューティ比は、例1に示す100%に限定されず、例2に示すように90%であってもよい。なお、図18では、保冷運転と保温運転を同時に図示しているが、実際には選択された運転モードによって個別に制御される。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 蓋体20にペルチェ素子30、上部フィン31、上部ファン32、下部フィン33、及び下部ファン34を設けているため、従来のようにペルチェ素子を配置しただけのものと比較して、加温ないし冷却の効率が高い。
(2) 電池パック54は、電動工具駆動用の電池パックであるため、汎用性が高い。
(3) 電池パック54が着脱可能なため、着脱不能の内蔵バッテリを用いる場合と異なり、電池パック54が寿命を迎えたり故障したりしても別の電池パック54と交換することで冷温庫1を使用でき、また予備の電池パック54を持っていれば容量を使い切っても交換により冷温庫1の使用を継続できる(駆動時間を延長できる)。
(4) ペルチェ素子30、上部フィン31、上部ファン32、下部フィン33、及び下部ファン34を、蓋体20の中央から電源ボックス50寄りにずらした配置としているため、配線56が短くて済み、また、ずらしたことで空いた蓋体20の下部の電源ボックス50と反対側には凹部23aを設けることで、庫内空間10aを広げ容量を大きくすることができる。
(5) 断熱材として発泡ウレタン19,29を用いており、配線56を引き回した後に発泡ウレタン19,29を充填することにより、配線56を容易に発泡ウレタン19,29内に通すことができる。
(6) 電源ボックス50が本体10と別体であるため、水密構造を取りやすい。
(7) マイコン60は、電池駆動時に庫内温度が所定条件を満たすと、すなわち保冷モードにおいて庫内温度が第1温度以下になると、あるいは保温モードにおいて庫内温度が第2温度以上になると、消費電力低減制御を行うため、庫内温度に関わらずペルチェ素子30をデューティ比100%で駆動する場合と比較して、消費電力を低減し、電池パック54による駆動時間を長くすることができる。特に庫内に保冷剤を入れている場合等に、ペルチェ素子30の無駄な駆動を抑制でき、効果的に消費電力を低減できる。
(8) 第1〜第4温度を外気温との関係で設定するため、外気温と無関係に設定する場合と比較して、ペルチェ素子30の能力に合わせた最適な消費電力低減制御が可能となる。
(9) 消費電力低減制御においては、ペルチェ素子30を停止している間に下部ファン34を間欠駆動して庫内の空気を循環させるため、庫内上部と下部の温度差を低減して庫内温度を均一化し、効率的な運転が可能となる。
(10) ペルチェ素子30やファン32,34等と回路基板55との配線を踏まえた最適配置を実現することができる。また、電池パック54を蓋部20に配置した場合と比較して蓋部20を軽くすることができ、蓋部20の開閉を容易にすることができる。また、ペルチェ素子30やファン32,34を本体10側に配置した場合と比較して庫内空間10aの左右のスペースを確保することができると共に、上下のスペースが凹部23aを設けたため確保することができる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
実施の形態では加温及び冷却が可能な冷温庫1を例に本発明を説明したが、本発明は、加温のみが可能な保温庫、及び冷却のみが可能な保冷庫、のいずれにも適用可能である。
1 冷温庫、
10 本体、11 側面部、12 底面部、13 ロック機構、14 回動支持部、15 凹部、16 肩掛けバンド、17 把手部、18 連結部材、19 発泡ウレタン(断熱材)、
20 蓋体、21 上面部、22 側面部、23 下面部、24 収納部、24a 収納部カバー、25 上部吸気口、26 上部排気口、29 発泡ウレタン(断熱材)、
30 ペルチェ素子(熱電素子)、31 上部フィン(第1フィン)、32 上部ファン(第1ファン)、33 下部フィン(第2フィン)、34 下部ファン(第2ファン)、35 下部ファンカバー、36 下部吸気口、37 下部排気口、
50 電源ボックス、51 操作パネル、51a 電源ボタン、51b モード切替ボタン、51c 保冷モード表示ランプ、51d 保温モード表示ランプ、51e パワー切替ボタン、51f ハイパワーモード表示ランプ、51g エコモード表示ランプ、51h 充電表示ランプ、52 DCインプット部カバー、53 電池挿入部カバー、54 電池パック、55 回路基板、56 配線、57 水密封止材
60 マイコン(制御部)、61 充電回路、62 充電用IC、63 トランス、64 レギュレータ(電源回路)、65 DC/DCコンバータ、66 スイッチ機構、67 庫内温度センサ、68 庫外温度センサ

Claims (11)

  1. 内部に庫内空間を有する本体と、
    前記本体に対して開閉可能に設けられた蓋体と、
    前記本体の側面に設けられた、電池パックを収容する電源ボックスと、
    前記蓋体に設けられた、庫内の加温又は冷却が可能な熱電素子及びファンと、を備えることを特徴とする、保温又は保冷庫。
  2. 前記電池パックは、前記電源ボックス内に着脱可能であることを特徴とする、請求項1に記載の保温又は保冷庫。
  3. 前記電池パックが、電動工具駆動用の電池パックであることを特徴とする、請求項2に記載の保温又は保冷庫。
  4. 前記電源ボックス内に収容された回路基板を備え、
    前記回路基板が前記電池パックの上方に配置されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の保温又は保冷庫。
  5. 前記熱電素子及び前記ファンが、前記蓋体の中央からずらして配置されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の保温又は保冷庫。
  6. 前記蓋体は、自身の中央を挟んで前記熱電素子及び前記ファンと反対側に、庫内空間に臨む凹部を有することを特徴とする、請求項5に記載の保温又は保冷庫。
  7. 前記熱電素子及び前記ファンが、前記蓋体を閉じた状態において、前記蓋体の中央よりも前記電源ボックス寄りとなる位置に設けられることを特徴とする、請求項5又は6に記載の保温又は保冷庫。
  8. 前記本体及び前記蓋体に、庫内空間を囲む断熱材が設けられることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の保温又は保冷庫。
  9. 前記断熱材が、発泡ウレタンであり、
    前記電源ボックスと前記熱電素子及び前記ファンとを接続する配線が、前記発泡ウレタン内を通ることを特徴とする、請求項8に記載の保温又は保冷庫。
  10. 前記配線が、前記本体に対する前記蓋体の開閉軸付近を通って前記本体から前記蓋体に渡されることを特徴とする、請求項9に記載の保温又は保冷庫。
  11. 前記電源ボックスが前記本体と別体であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の保温又は保冷庫。
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