JP2018091306A - インタークーラ付きエンジンの吸気装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インタークーラによる冷却効率の低下を招かず、簡易な構成を以って、凝縮水に起因する燃焼効率の悪化や失火を抑制することができるインタークーラ付きエンジンの吸気装置を提供する。
【解決手段】吸気装置は、吸気経路中に介挿され、インタークーラ11を収容するインタークーラ収容体10を備える。インタークーラ収容体10は、インタークーラ11を収容するインタークーラ収容部10fと、その下流側の縮径部10g及び下流側接続部10hと、インタークーラ収容部10fの上流側の拡径部10e及び上流側接続部と、を有する。拡径部10eの内方には、支持部102回りに回動自在のフラッパ103が設けられている。インタークーラ収容体10における吸気の流れは、フラッパ103により、Z方向全域とする第1状態と、−Z側(鉛直方向下部)だけとする第2状態とで切り替え自在となっている。
【選択図】図7
【解決手段】吸気装置は、吸気経路中に介挿され、インタークーラ11を収容するインタークーラ収容体10を備える。インタークーラ収容体10は、インタークーラ11を収容するインタークーラ収容部10fと、その下流側の縮径部10g及び下流側接続部10hと、インタークーラ収容部10fの上流側の拡径部10e及び上流側接続部と、を有する。拡径部10eの内方には、支持部102回りに回動自在のフラッパ103が設けられている。インタークーラ収容体10における吸気の流れは、フラッパ103により、Z方向全域とする第1状態と、−Z側(鉛直方向下部)だけとする第2状態とで切り替え自在となっている。
【選択図】図7
Description
本発明は、インタークーラ付きエンジンの吸気装置に関し、特に、エンジンに対する凝縮水の影響を抑制する技術に関する。
エンジンの燃焼室に対して供給される空気(吸気)は、温度が低いほど吸気密度の上昇を図ることができる。このように吸気密度の高い空気をエンジンに供給することにより、エンジンにおける出力の向上を図ることができる。
上記のように、吸気温度の低減を図るために、従来からインテークマニホールドの上流部分に水冷式のインタークーラを配置する技術が採用されている(特許文献1,2)。
ところで、インタークーラを有する吸気装置においては、インタークーラで凝縮水が発生する。これに対して、特許文献1には、運転状況に応じてインタークーラに供給する冷却水の温度を調整して、凝縮水の発生を抑制しようとする技術が開示されている。
また、特許文献2には、インタークーラで発生した凝縮水を一時的に貯留するタンクを設ける構成が開示されている。特許文献2の技術では、タンク内に貯留された凝縮水をエキゾーストマニホールドの熱を用いて気化させ、エンジンの燃焼室へと戻すこととしている。
しかしながら、特許文献1,2に開示の技術では、インタークーラによる冷却効率の低下を招かず、簡易な構成を以って、凝縮水に起因する燃焼効率の悪化や失火を抑制することは困難である。具体的には、特許文献1で提案されている技術では、インタークーラで凝縮水が発生し易い状況では冷却水の温度を上昇させることとしている。このため、冷却効率の低下が懸念される。
また、特許文献2で提案されている技術では、凝縮水を一時貯留するためのタンクの設置が必要であるとともに、タンク内の凝縮水を気化させるためにエキゾーストマニホールドの熱を伝達するための装置の設置が必要である。よって、特許文献2で提案されている技術では、装置構成の複雑化・大型化が避けられない。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、インタークーラによる冷却効率の低下を招かず、簡易な構成を以って、凝縮水に起因する燃焼効率の悪化や失火を抑制することができるインタークーラ付きエンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るインタークーラ付きエンジンの吸気装置は、筒状体であって、前記インタークーラを収納するインタークーラ収容体を備える。
本態様に係る前記インタークーラ収容体は、前記インタークーラを収容するインタークーラ収容部と、前記インタークーラ収容部よりも吸気の流れの上流側の上流部と、前記インタークーラ収容部よりも吸気の流れの下流側に配置され、前記吸気を当該インタークーラ収容体から排出する吸気排出部と、を有する。
そして、本態様に係る前記上流部には、前記吸気の流れ領域を、前記インタークーラ収容部の全領域とする第1状態と、前記インタークーラ収容部における鉛直方向の一部領域とする第2状態と、を切り換え自在の吸気領域変更手段が設けられてなる。
上記態様では、吸気の流れ領域を第2状態に切り替えることができるので、仮に吸気流量が低い場合にあっても、鉛直方向における前記一部領域での吸気流速を高くすることが可能となり、インタークーラ収容体の内部に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができる。よって、本態様では、凝縮水に起因する燃焼効率の悪化や失火を抑制することができる。特に、前記一部領域として、インタークーラ収容体の内方における凝縮水が溜まり易い領域(例えば、鉛直方向の下部)を設定しておくことで効果的となる。
また、上記態様では、インタークーラにおける冷却液の温度を上昇させる必要がないので、上記特許文献1で提案の技術のような冷却効率の低下という問題が生じることがない。
また、上記態様では、凝縮水の溜まりを防止するために、吸気の流れ領域を切り替えるだけなので、上記特許文献2で提案の技術のような複雑な構成とする必要がない。
従って、上記態様では、インタークーラによる冷却効率の低下を招かず、簡易な構成を以って、凝縮水に起因する燃焼効率の悪化や失火を抑制することができる。
本発明の別態様に係るインタークーラ付きエンジンの吸気装置は、上記構成において、前記吸気領域変更手段として回動自在のフラッパを有する。当該フラッパは、前記第2状態において、前記インタークーラ収容部への入り口部分の前記一部領域を除く他部領域を塞ぐ。
ここで、本態様において、前記一部領域は前記入り口部分における鉛直方向下部であり、前記他部領域は前記入り口部分における鉛直方向上部である。
上記態様では、フラッパにより鉛直方向上部(前記他部領域)を塞ぎ、鉛直方向下部(前記一部領域)に吸気を流すことができるようになっている。インタークーラで発生した凝縮水は、インタークーラ収容体の筒内方下部に付着し溜まり易い。これに対して、上記態様では、フラッパで鉛直方向上部を塞ぐことができるようにしているので、残りの鉛直方向下部での吸気流速を速めることができ、これにより、インタークーラ収容体の内方に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができる。
本発明の別態様に係るインタークーラ付きエンジンの吸気装置は、上記構成において、前記吸気領域変更手段は、前記吸気の流れ領域を前記他部領域とする第3状態にも切り換え自在であって、前記フラッパは、前記第3状態において、前記インタークーラ収容部への入り口部分の前記一部領域を塞ぐ。
上記態様では、フラッパにより鉛直方向下部(前記一部領域)を塞ぎ、鉛直方向上部(前記他部領域)に吸気を流すことができるようになっている。インタークーラで発生した凝縮水は、上述のように、インタークーラ収容体の筒内方下部に付着し溜まり易い傾向にあるが、筒内方上部にも付着し溜まる。
上記態様では、鉛直方向上部の吸気流速を速めることにより、インタークーラ収容体の筒内方上部に付着した凝縮水も吸気排出部からエンジンへと排出することができる。
本発明の別態様に係るインタークーラ付きエンジンの吸気装置は、上記構成において、前記吸気排出部は、前記上流部及び前記インタークーラ収容部に対して、鉛直下方にオフセットして配置されている。
上記態様では、吸気排出部を鉛直下方にオフセットして配置しているので、凝縮水がインタークーラ収容体の内方に溜まり難い構成とすることができる。また、上記態様では、吸気排出部を上流部に対しても鉛直下方にオフセット配置しているので、インタークーラ収容体内の凝縮水が吸気の流れ方向の上流側へと逆流するのを抑制することができる。このため、インタークーラ収容体の上流側に配される種々の機器の故障などを抑制することができる。
本発明の別態様に係るインタークーラ付きエンジンの吸気装置は、上記構成において、前記インタークーラは、複数の吸気流通路と複数の冷却液流通路とを有し、前記複数の冷却液流通路は、鉛直方向において、互いに間隙をあけた状態で配置され、前記複数の吸気流通路は、鉛直方向における前記冷却液流通路間の前記間隙に配置されている。
上記態様では、インタークーラにおける吸気流通路が、互いに鉛直方向に間隔をあけて配置されている。換言すると、各吸気流通路は、鉛直方向に交差する方向に向けて延伸形成されている。このような構成においても、第2状態を選択することができるため、インタークーラ収容体の内方に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができる。
本発明の別態様に係るインタークーラ付きエンジンの吸気装置は、上記構成において、前記複数の吸気流通路は、鉛直方向に隣り合う2つの吸気流通路間に介在する前記冷却液流通路により、通路が区画されている。
上記態様では、鉛直方向に隣り合う吸気流通路同士の間が区画されているが、その場合にも、前記一部領域の吸気流速を速くすることにより、多量の凝縮水が一部の吸気流通路に溜まるのを抑制することができる。
本発明の別態様に係るインタークーラ付きエンジンの吸気装置は、上記構成において、吸気流量検出部及び吸気湿度検出部と、制御部と、を更に備える。
前記吸気流量検出部は、インタークーラ収容体に導入される吸気の流量を検出する部分である。
前記吸気湿度検出部は、インタークーラ収容体に導入される吸気の湿度を検出する部分である。
前記制御部は、前記吸気流量検出部からの吸気流量及び前記吸気湿度検出部からの吸気湿度に関する各情報を取得し、当該取得情報に基づいて、吸気領域変更手段に対して、第1状態又は第2状態への切り換え指令を出す部分である。
上記態様では、制御部が吸気領域変更手段に対して吸気の流れ領域を第2状態への切り替えを実行させることができるので、仮に吸気流量が低い場合にあっても、鉛直方向における前記一部領域での吸気流速を高くすることが可能となり、インタークーラ収容体の内部に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができる。
そして、上記態様では、インタークーラ収容体に導入される吸気の流量及び湿度に基づいて、制御部が吸気領域変更手段に対して指令を出すので、インタークーラ収容体の内方に凝縮水が多量に溜まる前に、凝縮水を下流側へ吹き飛ばすことができる。
本発明の別態様に係るインタークーラ付きエンジンの吸気装置は、上記構成において、吸気温度検出部を更に備える。
前記吸気温度検出部は、前記インタークーラ収容体に導入される吸気の温度を検出する部分である。
そして、前記制御部は、前記吸気温度検出部からの吸気温度に関する情報も取得し、当該吸気温度に関する情報も参照して、前記吸気領域変更手段に対する切り換え指令を出す。
上記態様では、制御部が吸気領域変更手段に対して切り換え指令を出す際に、吸気温度検出部が検出した吸気温度に関する情報も参照するので、より詳細な制御によりインタークーラ収容体の内方に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができる。
上記の各態様では、インタークーラによる冷却効率の低下を招かず、簡易な構成を以って、凝縮水に起因する燃焼効率の悪化や失火を抑制することができる。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一態様であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
[第1実施形態]
1.車両1の一部構成
車両1におけるエンジン4及びその周辺構成について、図1を用い説明する。
1.車両1の一部構成
車両1におけるエンジン4及びその周辺構成について、図1を用い説明する。
図1に示すように、車両1におけるエンジンシステム2は、エンジン4及び吸気装置50を備える。なお、これらのシステムの制御のために、車両1にはECU(Electronic Control Unit)3が設けられている。
エンジン4は、例えば、4気筒のディーゼルエンジンであって、紙面に垂直な方向に4つの気筒が並設されている。エンジン4には、燃焼室4aに続く吸気ポート4b及び排気ポート4cが設けられている。
吸気ポート4bには、吸気装置50が接続されている。吸気装置50は、吸気通路5と、エアクリーナ6と、インタークーラ収容体10と、インテークマニホールド12と、を有する。エアクリーナ6は、吸気通路5における吸気の流れの上流部分に設けられている。
インタークーラ収容体10は、その内方にインタークーラ11が収容されており、吸気通路5における吸気の流れの下流部分に設けられている。
インテークマニホールド12は、エンジン4の吸気ポート4bとインタークーラ収容体10との間の部分に設けられている。詳しい図示を省略するが、インテークマニホールド12は、エンジン1の気筒毎に吸気通路を分配するよう枝分かれした管体である。
本実施形態において、吸気通路5には、エアクリーナ6が設けられた部分の下流側に、排気ターボ過給機7,8の各コンプレッサ73,83が介挿されている。
また、吸気通路5には、インタークーラ収容体10の上流側に、スロットル弁9が設けられている。さらに、吸気通路5におけるスロットル弁9が設けられた部分の前後には、バイパス通路13の両端がそれぞれ接続されている。
バイパス通路13には、吸気の流れの上流側から順に、電動過給機14のコンプレッサ142と流量調整弁15とが介挿されている。この内、コンプレッサ142には、電動モータ141が接続されている。
また、エンジン1の排気ポート4cには、エキゾーストマニホールド16を介して排気通路17が接続されている。排気通路17には、排気ガスの流れの上流側から順に、排気ターボ過給機8のタービン81、排気ターボ過給機7のタービン71、排気浄化装置18、及び排気弁19が介挿されている。
排気ターボ過給機8におけるタービン81は、シャフト82によりコンプレッサ83に接続されている。同様に、排気ターボ過給機7におけるタービン71は、シャフト72によりコンプレッサ73に接続されている。
排気浄化装置18は、排気通路の長手方向に直列配置されてなる酸化触媒181とディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)182とを有する。
排気通路17における排気浄化装置18が設けられた部分と、排気弁19が設けられた部分と、の間の部分からは、EGR(Exhaust Gas Recirculation)通路20が分岐されている。EGR通路20の他端は、吸気通路5におけるエアクリーナ6が設けられた部分と、排気ターボ過給機7のコンプレッサ73が設けられた部分と、の間の部分に接続されている。
EGR通路20には、EGRクーラ21とEGR弁22とが順に設けられている。
また、排気通路17における排気ターボ過給機8のタービン81が設けられた部分の上流側からは、EGR通路23が分岐している。EGR通路23の他端は、インテークマニホールド12に接続されている。
EGR通路23にも、EGRクーラ24とEGR弁25とが順に設けられている。また、EGR通路23には、EGRクーラ24とEGR弁25とをバイパスするためのバイパス通路26が設けられている。バイパス通路26には、バイパス弁27が設けられている。
ここで、本実施形態において、EGR通路20が低圧用のEGR通路であり、EGR通路23が高圧用のEGR通路である。
なお、図1に示すように、本実施形態における吸気装置50では、吸気通路5におけるエアクリーナ6の下流部分にエアフロセンサ28が設けられ、インタークーラ収容体10の上流部分に温度センサ29及び湿度センサ30が設けられている。エアフロセンサ28は、吸気通路5内における吸気流量を検出し、温度センサ29及び湿度センサ30は、インタークーラ収容体10に導入される空気の温度及び湿度を検出する。これらのセンサ28〜30は、検出結果をECU3に対して、エアフロセンサ値A、温度センサ値T、及び湿度センサ値Hとして逐次送出する。
2.インタークーラ収容体10及びインタークーラ11の構成
吸気装置50におけるインタークーラ収容体10及びインタークーラ11の構成について、図2から図4を用い説明する。図2は、インタークーラ収容体10の構成及びインタークーラ11の配置を示す模式断面図であり、図3は、インタークーラ11の構成を示す模式断面図であり、図4は、インタークーラ収容体10における一部構成を示す模式図である。
吸気装置50におけるインタークーラ収容体10及びインタークーラ11の構成について、図2から図4を用い説明する。図2は、インタークーラ収容体10の構成及びインタークーラ11の配置を示す模式断面図であり、図3は、インタークーラ11の構成を示す模式断面図であり、図4は、インタークーラ収容体10における一部構成を示す模式図である。
図2に示すように、インタークーラ収容体10は、吸気の流れに沿って5つの部分から構成されている。具体的には、X方向の中程に配され、内方にインタークーラ11が収容されるインタークーラ収容部10fと、当該インタークーラ収容部10fに対して上流部となる上流側接続部10d及び拡径部10eと、インタークーラ収容部10fに対して下流部となる縮径部10g及び下流側接続部10hと、から構成されている。
上流側接続部10dは、筒形状を有する部分であって、+X側の開口部10bで吸気通路5に接続され、他端側が拡径部10eに連続している。なお、開口部10bは、インタークーラ収容部10fに対して、Z方向の中程となる領域に設けられている。
拡径部10eは、上流側接続部10dの側からインタークーラ収容部10fの側へとゆくに従って、Z方向高さが高くなり、開口断面積が大きくなるよう設けられている。
インタークーラ収容部10fは、角筒形状を有する部分であって、筒内方の吸気通路10aに対して隙間なくインタークーラ11が収容されている。
縮径部10gは、インタークーラ収容部10fの側から下流側接続部10hの側へゆくに従って、Z方向高さが低くなり、開口断面積が小さくなるよう設けられている。ただし、縮径部10gは、上記拡径部10eとは異なり、+Z側の上壁だけが斜辺で構成されており、−Z側の筒内下面は、インタークーラ収容部10fの筒内下面と略面一となっている。
下流側接続部10hは、筒形状を有する部分であって、−X側の開口部10cでインテークマニホールド12に接続されている。下流側接続部10hは、インタークーラ収容部10fに対して−Z側(鉛直方向下側)にオフセット配置されており、−Z側の筒内下面が縮径部10gの筒内下面に略面一となっている。
インタークーラ11は、インタークーラ収容部10fに略隙間なく収容されている。インタークーラ11は、筒形状のインタークーラ筐体110と、その内方に形成された複数の吸気流通路111及び複数の冷却液流通路112と、で構成されている。
インタークーラ11の複数の冷却液流通路112は、Z方向において、互いに間に間隙をあけて配されており、X方向にそれぞれが延伸している。そして、複数の吸気流通路111は、それぞれが冷却液流通路112間の上記間隙に配されている。
図3に示すように、吸気流通路111は、パイプ本体1110とフィン1111とで構成されている。パイプ本体1110は、各パイプであって、Z方向の上下で冷却液流通路112に接している。フィン1111は、波形に形成されており、吸気流通路111内の吸気流路111aに対して広い面積で面している。
なお、図2の拡大部分に示すように、フィン1111には、複数のルーバ部111bが設けられており、吸気流通路111内を流通する空気は、ルーバ部111bを介して隣り合う吸気流路111a間で行き来できるようになっている。
図2に戻って、インタークーラ収容体10における筒本体部100には、拡径部10eにおける+Z側の内壁部分に支持部102が設けられている。そして、支持部102には、当該支持部102を支点として所定角だけ回動できるフラッパ103が取り付けられている。
また、筒本体部100には、インタークーラ11の+X側端部分に、仕切凸部101が設けられている。仕切凸部101は、Z方向の中程の部分に設けられている。
なお、フラッパ103の回動範囲は、支持部102で支持された端部とは反対側の端部が、筒本体部100の+Z側の壁面に当接又は近接する位置と、仕切凸部101に当接する位置と、の間の範囲である。
図4に示すように、フラッパ103には回転軸103aが接合されている。回転軸103aは、支持部102(図2を参照。)で支持されている。
回転軸103aにおける一端部には、ギヤ104が接合されている。ギヤ104とフラッパ103とは、一体に回動するようになっている。ギヤ104に対しては、フラッパ開閉モータ105に接続されたギヤ106が噛合している。
フラッパ103は、フラッパ開閉モータ105の正転・逆転に伴って、軸芯L102回りに回動される。なお、本実施形態において、フラッパ103が“開状態”とは、図2の実線で示すフラッパ103の状態(第1状態)をいい、“閉状態”とは、フラッパ103の端部が仕切凸部101に当接又は近接した状態(第2状態)をいう。
3.フラッパ103の開閉に係るシステム構成
フラッパ103の開閉に係るシステム構成について、図5を用い説明する。図5は、フラッパ103の開閉に係るシステム構成を示す模式ブロック図である。
フラッパ103の開閉に係るシステム構成について、図5を用い説明する。図5は、フラッパ103の開閉に係るシステム構成を示す模式ブロック図である。
図5に示すように、エアフロセンサ28、温度センサ29、及び湿度センサ30でそれぞれ検出されたエアフロセンサ値A、温度センサ値T、及び湿度センサ値Hは、ECU3に逐次入力される。本実施形態において、ECU3は、吸気装置50における制御部としても機能する。
ECU3は、入力されたエアフロセンサ値A、温度センサ値T、及び湿度センサ値Hに基づいて、フラッパ開閉モータ105の駆動を制御する。具体的な制御方法については、後述する。
なお、ECU3には、メモリ部31が設けられている。メモリ部31には、エアフロセンサ値AとEGR率とを対応付けたマップや、温度センサ値T及び湿度センサ値Hと凝縮水の発生量との関係を対応付けたマップなどが予め格納されている。これらのマップに関しては、実験的・経験的に予め作成されている。
4.フラッパ103の開閉制御
ECU3が実行するフラッパ103の開閉制御について、図6及び図7を用い説明する。図6は、ECU3がフラッパ103の開閉に際して実行する制御を示すフローチャートであり、図7は、(a)がフラッパ103が閉状態である場合の吸気の流れを示す模式図である、(b)がフラッパ103が開状態である場合の吸気の流れを示す模式図である。
ECU3が実行するフラッパ103の開閉制御について、図6及び図7を用い説明する。図6は、ECU3がフラッパ103の開閉に際して実行する制御を示すフローチャートであり、図7は、(a)がフラッパ103が閉状態である場合の吸気の流れを示す模式図である、(b)がフラッパ103が開状態である場合の吸気の流れを示す模式図である。
図6に示すように、ECU3には、エアフロセンサ値A、温度センサ値T、及び湿度センサ値Hが逐次入力される(ステップS1)。ECU3は、メモリ部31に格納されたマップを参照しながら、入力されたエアフロセンサ値AからEGR率REGRを算出する(ステップS2)。
次に、ECU3は、上記で算出したEGR率REGR、温度センサ値T、湿度センサ値Hから流量閾値A0を設定する(ステップS3)。この流量閾値A0は、インタークーラ収容体10における凝縮水が多量に発生する吸気流量の閾値である。
ECU3は、設定した流量閾値A0に対して、エアフロセンサ値A(吸気流量)を比較する(ステップS4)。“A<A0”であると判定した場合には(ステップS4:Yes)、フラッパ開閉モータ105(図4を参照。)に駆動指令を発し、図7(a)に示すように、フラッパ103を“閉状態”とする(ステップS5)。
一方、“A<A0”ではない、換言すると、“A≧A0”であると判定した場合には(ステップS4:No)、図7(b)に示すように、フラッパ103を“開状態”のままとする(ステップS6)。
(i)フラッパ103が閉状態の場合の吸気の流れ
図7(a)に示すように、フラッパ103が閉状態の場合には、インタークーラ11における複数の吸気流通路111の内、+Z側の吸気流通路111が塞がれる。このため、吸気は、インタークーラ11における−Z側の吸気流通路111を通り縮径部10g及び下流側接続部10hへと導かれる。
図7(a)に示すように、フラッパ103が閉状態の場合には、インタークーラ11における複数の吸気流通路111の内、+Z側の吸気流通路111が塞がれる。このため、吸気は、インタークーラ11における−Z側の吸気流通路111を通り縮径部10g及び下流側接続部10hへと導かれる。
よって、吸気流量(エアフロセンサ値A)が流量閾値A0よりも低くなった場合においても、インタークーラ収容体10内の吸気流路が一部領域に制限されることにより、吸気流速は速い状態で維持される。このため、インタークーラ11の吸気流通路111を通過した空気は、インタークーラ収容体10の筒内方下部(図7(a)の矢印Aで指し示す領域)の流速が速い状態を維持して通過する。
これより、インタークーラ11内に発生し付着した凝縮水や、縮径部下面10i及び下流側接続部下面10jに付着した凝縮水を下流側へと吹き飛ばすことができる。このため、吸気流量(エアフロセンサ値A)が低くなった場合にも、インタークーラ収容体10内に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができる。
(ii)フラッパ103が開状態の場合の吸気の流れ
図7(b)に示すように、フラッパ103が開状態の場合には、インタークーラ収容体10に導入された空気は、インタークーラ11における全ての吸気流通路111を通り、縮径部10g及び下流側接続部10hからインテークマニホールド12へと送られる。
図7(b)に示すように、フラッパ103が開状態の場合には、インタークーラ収容体10に導入された空気は、インタークーラ11における全ての吸気流通路111を通り、縮径部10g及び下流側接続部10hからインテークマニホールド12へと送られる。
フラッパ103が開状態とするのは、“A≧A0“と判定した状態であるので、上記のようにインタークーラ収容体10内における吸気の流れ領域を一部に絞らなくても、吸気流速も速い。よって、インタークーラ11内の凝縮水や、縮径部10g及び下流側接続部10hの凝縮水を、インテークマニホールド12に逐次送ることができる。
5.効果
本実施形態では、インタークーラ収容体10内における吸気の流れ領域を図7(a)に示すように、吸気流量に応じて鉛直方向(Z方向)の下部領域に絞ることができるので、“A<A0”の場合であっても、インタークーラ収容部10の筒内方下部(図7(a)の矢印Aで指し示す領域)での吸気流速を高くすることが可能となる。これより、インタークーラ収容体10の内部に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができ、凝縮水に起因する燃焼効率の悪化や失火を抑制することができる。
本実施形態では、インタークーラ収容体10内における吸気の流れ領域を図7(a)に示すように、吸気流量に応じて鉛直方向(Z方向)の下部領域に絞ることができるので、“A<A0”の場合であっても、インタークーラ収容部10の筒内方下部(図7(a)の矢印Aで指し示す領域)での吸気流速を高くすることが可能となる。これより、インタークーラ収容体10の内部に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができ、凝縮水に起因する燃焼効率の悪化や失火を抑制することができる。
また、本実施形態では、インタークーラ11における冷却液の温度を上昇させる必要がないので、上記特許文献1で提案の技術のような冷却効率の低下という問題が生じることがない。
また、本実施形態では、凝縮水の溜まりを防止するために、フラッパ103の開閉により吸気の流れ領域を切り替えるだけなので、上記特許文献2で提案の技術のような複雑な構成とする必要がない。
従って、本実施形態では、インタークーラ11による冷却効率の低下を招かず、簡易な構成を以って、凝縮水に起因する燃焼効率の悪化や失火を抑制することができる。
また、本実施形態では、フラッパ103によりインタークーラ11の+Z側の部分を塞ぎ、−Z側の一部領域に吸気を流すことができるようになっている。インタークーラ11で発生した凝縮水は、インタークーラ収容体10の筒内方下部(図7(a)の矢印Aで指し示す領域)に付着し溜まり易いが、本実施形態では、フラッパ103を閉状態とすることにより、図7(a)に示すような状態とすることができるようにしているので、インタークーラ収容体10の筒内方下部(図7(a)の矢印Aで指し示す領域)での吸気流速を速めることができ、これにより、インタークーラ収容体10の内方に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、下流側接続部(吸気排出部)10hを鉛直下方にオフセットして配置しているので、多量の凝縮水がインタークーラ収容体10の内方に溜まるのを抑制することができる。また、本実施形態では、下流側接続部10hを上流側接続部10dに対しても−Z側にオフセットして配置しているので、インタークーラ収容体10内の凝縮水が吸気の流れ方向の上流側へと逆流するのを抑制することができる。このため、インタークーラ収容体10の上流側に配される種々の機器(スロットル弁9や伝送過給機14など)の故障などを抑制することができる。
また、本実施形態では、インタークーラ11における吸気流通路111が、互いにZ方向(鉛直方向)に間隔をあけて配置されている。そして、各吸気流通路111は、X方向に向けて延伸形成されている。このような構成においても、図7(a)に示すような状態を選択することができるため、インタークーラ収容体10の内方に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、インタークーラ11において、Z方向に隣り合う吸気流通路111同士の間が区画されているが、その場合にも、図7(a)に示す状態として一部領域(図7(a)の矢印Aで指し示す領域)の吸気流速を速くすることにより、多量の凝縮水が一部の吸気流通路に溜まるのを抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を図8から図11を用い説明する。なお、以下の記載においては、上記第1実施形態と同様の構成については記載を省略する。
次に、第2実施形態を図8から図11を用い説明する。なお、以下の記載においては、上記第1実施形態と同様の構成については記載を省略する。
1.インタークーラ収容体32の構成
吸気装置におけるインタークーラ収容体32の構成について、図8を用い説明する。図8は、インタークーラ収容体32の構成を示す模式断面図である。なお、内方に収容されるインタークーラ11については、上記第1実施形態と同様の構成であるので、説明を省略する。
吸気装置におけるインタークーラ収容体32の構成について、図8を用い説明する。図8は、インタークーラ収容体32の構成を示す模式断面図である。なお、内方に収容されるインタークーラ11については、上記第1実施形態と同様の構成であるので、説明を省略する。
図8に示すように、インタークーラ収容体32も、吸気の流れに沿って5つの部分から構成されている。即ち、X方向の中程に配され、内方の吸気通路32aに対してインタークーラ11が収容されるインタークーラ収容部32fと、当該インタークーラ収容部32fに対して上流部となる上流側接続部32d及び拡径部32eと、インタークーラ収容部32fに対して下流部となる縮径部32g及び下流側接続部32hと、から構成されている。各部32d〜32hの構成については、上記第1実施形態に係るインタークーラ収容体10の各部10d〜10hと略同じである。
インタークーラ収容体32における筒本体部320には、拡径部32eにおける+Z側の内壁部分に支持部322が設けられ、−Z側の内壁部分に支持部326が設けられている。
支持部322には、当該支持部322を支点として所定角だけ回動できる第1フラッパ323が取り付けられている。支持部326には、当該支持部326を支点として所定角だけ回動できる第2フラッパ327が取り付けられている。
筒本体部320には、インタークーラ11の+X側端部分に、仕切凸部321が設けられている。仕切凸部321は、Z方向の中程の部分に設けられている。第1フラッパ323の回動範囲は、支持部322で支持された端部とは反対側の端部が、筒本体部320の+Z側の壁面に当接又は近接する位置と、仕切凸部321に当接する位置と、の間の範囲である。
一方、第2フラッパ327の回動範囲は、支持部326で支持された端部とは反対側の端部が、筒本体部320の−Z側の壁面に当接又は近接する位置と、仕切凸部321に当接する位置と、の間の範囲である。
なお、図示を省略しているが、第1フラッパ323及び第2フラッパ327の各々には、互いに独立駆動する第1フラッパ開閉モータ及び第2フラッパ開閉モータが接続されている。
本実施形態において、第1フラッパ323が“開状態”とは、図8の実線で示す第1フラッパ323の状態をいい、“閉状態”とは、第1フラッパ323の端部が仕切凸部321に当接又は近接した状態をいう。
同様に、本実施形態において、第2フラッパ327が“開状態”とは、図8の実線で示す第2フラッパ327の状態をいい、“閉状態”とは、第2フラッパ327の端部が仕切凸部321に当接又は近接した状態をいう。
さらに、本実施形態では、第1フラッパ323及び第2フラッパ327が開状態の場合を第1状態、第1フラッパ323が閉状態で第2フラッパ327が開状態の場合を第2状態、第1フラッパ323が開状態で第2フラッパ327が閉状態の場合を第3状態ということとする。
2.第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉に係るシステム構成
第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉に係るシステム構成について、図9を用い説明する。図9は、第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉に係るシステム構成を示す模式ブロック図である。
第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉に係るシステム構成について、図9を用い説明する。図9は、第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉に係るシステム構成を示す模式ブロック図である。
図9に示すように、エアフロセンサ28、温度センサ29、及び湿度センサ30でそれぞれ検出されたエアフロセンサ値A、温度センサ値T、及び湿度センサ値Hは、制御部であるECU33に逐次入力される。本実施形態においても、ECU33は、吸気装置における制御部としても機能する。
ECU33は、入力されたエアフロセンサ値A、温度センサ値T、及び湿度センサ値Hに基づいて、第1フラッパ開閉モータ325及び第2フラッパ開閉モータ327の駆動を制御する。具体的な制御方法については、後述する。
ECU33には、上記第1実施形態に係るECU3と同様にメモリ部31が設けられているのに加え、タイマ34が設けられている。この内、メモリ部31には、エアフロセンサ値AとEGR率とを対応付けたマップや、湿度センサ値Hと凝縮水の発生量との関係を対応付けたマップなどが予め格納されている。これらのマップに関しては、実験的・経験的に予め作成されている。
3.第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉制御
ECU33が実行する第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉制御について、図10及び図11を用い説明する。図10は、ECU33が第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉に際して実行する制御を示すフローチャートであり、図11は、(a)が第1フラッパ323が閉状態で第2フラッパ327が開状態ある場合(第2状態)の吸気の流れを示す模式図である、(b)が第1フラッパ323が開状態で第2フラッパ327が閉状態ある場合(第3状態)の吸気の流れを示す模式図である。
ECU33が実行する第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉制御について、図10及び図11を用い説明する。図10は、ECU33が第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉に際して実行する制御を示すフローチャートであり、図11は、(a)が第1フラッパ323が閉状態で第2フラッパ327が開状態ある場合(第2状態)の吸気の流れを示す模式図である、(b)が第1フラッパ323が開状態で第2フラッパ327が閉状態ある場合(第3状態)の吸気の流れを示す模式図である。
なお、第1フラッパ323及び第2フラッパ327が開状態である場合(第1状態)については、図8の実線で示す状態である。
図10に示すように、ECU33が実行する制御フローの内、ステップS11〜S14については、上記第1実施形態に係るECU3が実行する制御フローのステップS1〜S4と同様である。よって、以下では、ステップS15以降の各ステップについて説明する。
ECU33は、“A<A0”であると判定した場合には(ステップS14:Yes)、第1フラッパ開閉モータ325(図9を参照。)に駆動指令を発し、図11(a)に示すように、第1フラッパ323を“閉状態”とし、第2フラッパ327を“閉状態”のままとする(ステップS15)。そして、ECU33は、タイマ部34に対して計時を開始させる(ステップS16)。
ECU33は、タイマ部34での計時が“t≧t1”となるまで、第1フラッパ323を“閉状態”、第2フラッパ327を“開状態”とした第2状態を維持する(ステップS17:No)。
ECU33は、“t≧t1”を満足すると判定した場合には(ステップS17:Yes)、第1フラッパ323を“開状態”、第2フラッパ327を“閉状態”とする(ステップS18)。即ち、ECU33は、所定時間経過後に、インタークーラ収容部32における第1フラッパ323及び第2フラッパ327の状態を、第2状態から第3状態へと移行させる。
ECU33は、タイマ部34での計時が“t≧t2”となるまで、第1フラッパ323を“開状態”、第2フラッパ327を“閉状態”とした第3状態を維持する(ステップS19:No)。
ECU33は、“t≧t2”を満足すると判定した場合には(ステップS19:Yes)、第1フラッパ323を“開状態”、第2フラッパ327を“開状態”とする(ステップS20)。これにより、インタークーラ収容部32における第1フラッパ323及び第2フラッパ327の状態は、第3状態から第1状態へと移行される(リセット)。その後、ECU33は、タイマ部34における計時を終了し(ステップS21)し、リターンする。
一方、ECU33は、ステップS14で“A≧A0”であると判定した場合には(ステップS14:No)、そのままリターンする。なお、本実施形態では、リターン時においては、第1フラッパ323も第2フラッパ327も“開状態”である(第1状態)。
(i)第1フラッパ323が閉状態で、第2フラッパ327が開状態の場合の吸気の流れ
図11(a)に示すように、第1フラッパ323が閉状態で、第2フラッパ327が閉状態である場合(第2状態)には、インタークーラ11における複数の吸気流通路111の内、+Z側の吸気流通路111が塞がれる。このため、吸気は、インタークーラ11における−Z側の吸気流通路111を通り縮径部32g及び下流側接続部32hへと導かれる。
図11(a)に示すように、第1フラッパ323が閉状態で、第2フラッパ327が閉状態である場合(第2状態)には、インタークーラ11における複数の吸気流通路111の内、+Z側の吸気流通路111が塞がれる。このため、吸気は、インタークーラ11における−Z側の吸気流通路111を通り縮径部32g及び下流側接続部32hへと導かれる。
よって、吸気流量(エアフロセンサ値A)が流量閾値A0よりも低くなった場合においても、インタークーラ収容体32内の吸気流路が一部領域に制限されることにより、吸気流速は速い状態で維持される。このため、インタークーラ11の吸気流通路111を通過した空気は、インタークーラ収容体32の筒内方下部(図11(a)の矢印Bで指し示す領域)の流速が速い状態を維持して通過する。
これより、インタークーラ11内に発生し付着した凝縮水や、縮径部下面32i及び下流側接続部下面32jに付着した凝縮水を下流側へと吹き飛ばすことができる。このため、吸気流量(エアフロセンサ値A)が低くなった場合にも、インタークーラ収容体32内に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができる。
(ii)第1フラッパ323が開状態で、第2フラッパ327が閉状態の場合の吸気の流れ
図11(b)に示すように、第1フラッパ323が開状態で、第2フラッパ327が閉状態である場合(第3状態)には、インタークーラ収容体32に導入された空気は、インタークーラ11における複数の吸気流通路111の内、−Z側の吸気流通路111が塞がれる。このため、吸気は、インタークーラ11における+Z側の吸気流通路111を通り縮径部32g及び下流側接続部32hへと導かれる。
図11(b)に示すように、第1フラッパ323が開状態で、第2フラッパ327が閉状態である場合(第3状態)には、インタークーラ収容体32に導入された空気は、インタークーラ11における複数の吸気流通路111の内、−Z側の吸気流通路111が塞がれる。このため、吸気は、インタークーラ11における+Z側の吸気流通路111を通り縮径部32g及び下流側接続部32hへと導かれる。
よって、本実施形態では、第2状態の後に第3状態とすることにより、インタークーラ収容体32内の吸気流路を+Z側に制限することにより、吸気が縮径部32gにおける+Z側の部分(図11(b)の矢印Cで指し示す領域)に吹き付けられる。このため、インタークーラ11内における上部の吸気流通路111に発生し付着した凝縮水や、縮径部上面32kなどに付着した凝縮水を下流側へと吹き飛ばすことができる。
よって、本実施形態では、第2状態で一時的に吸気流通が止められた上部の吸気流通路111などでの多量の凝縮水の付着なども抑制することができる。
4.効果
本実施形態では、上記第1実施形態と同様の効果が得られるのに加え、次のような効果が得られる。
本実施形態では、上記第1実施形態と同様の効果が得られるのに加え、次のような効果が得られる。
インタークーラで発生した凝縮水は、上述のように、インタークーラ収容体の筒内方下部に付着し溜まり易い傾向にあるが、筒内方上部にも付着し溜まる。
これに対して、本実施形態では、第1フラッパ323を開状態とし、第2フラッパを閉状態とすることにより、導入された吸気をインタークーラ収容部32における+Z側の部分に流すことができるようになっている。よって、本実施形態では、+Z側の吸気流速を速めることにより、インタークーラ収容体32の筒内方上部(図11(b)の矢印Cで指し示す領域)に付着した凝縮水も下流側接続部(吸気排出部)32hからエンジン1へと排出することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係るインタークーラ収容体35の構成について、図12を用い説明する。図12は、本実施形態に係るインタークーラ収容体35の構成を示す模式断面図である。
第3実施形態に係るインタークーラ収容体35の構成について、図12を用い説明する。図12は、本実施形態に係るインタークーラ収容体35の構成を示す模式断面図である。
図12に示すように、インタークーラ収容体35においても、吸気の流れ方向の中程の吸気通路35a中に、インタークーラ11が隙間なく収容されている。インタークーラ収容体35における筒本体部350の概略構成については、上記第1実施形態に係る筒本体部100と同様であって、上流側開口部35bから導入された空気は、吸気通路35a内を流通し、下流側開口部35cからインテークマニホールド12へと送られる。
上記第1実施形態及び上記第2実施形態では、吸気領域変更手段の一例としてフラッパ103や第1フラッパ323、第2フラッパ327を採用することとした。これに対して、本実施形態では、吸気領域変更手段の具体的な構成が異なっている。
具体的には、図12に示すように、本実施形態に係るインタークーラ収容体35では、インタークーラ収容部の上流側部分に、Z方向に上下動自在のシャッタ353が設けられている。シャッタ353は、上記第1実施形態及び上記第2実施形態におけるフラッパ103及び第1フラッパ323の機能を代替するものである。
即ち、図12の実線で示すように、シャッタ353が+Z側に引き上げられた状態では、インタークーラ収容体35に導入された空気は、インタークーラ収容体35の内方における吸気通路35aの全体を流通する。
一方、シャッタ353が−Z側に引き下げられた状態では、インタークーラ11における+Z側の吸気流通路111が塞がれ、インタークーラ収容体35の内方における−Z側の部分に吸気の流れが制限される。
従って、本実施形態でも、シャッタ353の上下動により、第1状態及び第2状態を選択的に実現することができ、インタークーラ収容体35の内方に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができる。なお、本実施形態のように、吸気流路の制限にシャッタ353を採用する場合には、塞ごうとする吸気流通路を1本単位で制御することができ、より細かな制御が可能である。
[第4実施形態]
第4実施形態に係るインタークーラ36の構成について、図13を用い説明する。図13は、本実施形態に係るインタークーラ36の一部構成を示す模式図である。
第4実施形態に係るインタークーラ36の構成について、図13を用い説明する。図13は、本実施形態に係るインタークーラ36の一部構成を示す模式図である。
図13に示すように、本実施形態に係るインタークーラ36では、インタークーラ筐体360に対して、複数の冷却液流通路362が、Y方向に間隙をあけて配されている。そして、吸気流通路361は、冷却液流通路362同士の間に設けられている。
各吸気流通路361は、X方向に延伸している。上記第1実施形態及び上記第2実施形態に係るインタークーラ11と比較すると、吸気流通路361同士が仕切られている向きが90°異なっている。
本実施形態に係るインタークーラ36を備える吸気装置においても、上記第1実施形態から上記第3実施形態の各態様を採用することにより、インタークーラ収容体の内方への多量の凝縮水の付着を抑制することができ、インタークーラによる冷却効率の低下を招かず、簡易な構成を以って、凝縮水に起因する燃焼効率の悪化や失火を抑制することができる。
[変形例]
上記第1実施形態から上記第4実施形態では、エンジンの一例として、4気筒のディーゼルエンジンを採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。気筒数については、短気筒から3気筒であってもよく、5気筒以上であってもよい。また、エンジンの種類については、ガソリンエンジンを採用することもできる。
上記第1実施形態から上記第4実施形態では、エンジンの一例として、4気筒のディーゼルエンジンを採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。気筒数については、短気筒から3気筒であってもよく、5気筒以上であってもよい。また、エンジンの種類については、ガソリンエンジンを採用することもできる。
また、上記第1実施形態から上記第4実施形態では、2つの排気ターボ過給機7,8及び電動過給機14を備えることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。排気ターボ過給機及び電動過給機については、必須の構成要件ではなく、無くてもよい。
また、上記第1実施形態から上記第4実施形態では、2系統のEGR装置(EGR通路20を有するEGR装置と、EGR通路23を有するEGR装置)を備えることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、何れか一方のEGR装置を備える構成とすることもできる。
また、上記第1実施形態から上記第3実施形態では、インタークーラ収容体10,32,35において、下流側接続部10h、32hを、インタークーラ収容部10f、32fに対して鉛直下方にオフセットされた配置形態を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、オフセットなしとすることもできる。また、下流側開口部については、必ずしも−X側に向けて開口されている必要もない。例えば、−Z側に向けて開口されていてもよい。
また、上記第3実施形態では、1つのシャッタ353を設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、2つのシャッタを設け、一方は、図12に示すように+Z側からインタークーラ収容体35の内方に侵入できるようにし、他方は、−Z側からインタークーラ収容体35の内方に侵入できるようにすることもできる。これにより、塞ごうとする吸気流路をより細かく制御することができる。
また、上記第1実施形態及び上記第2実施形態では、エアフロセンサ28及び湿度センサ30に加え、温度センサ29も付設することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、エアフロセンサ28と湿度センサ30での検出情報を基に、ECU3,33がフラッパ103及び第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉制御を行うこととしてもよい。
また、上記第1実施形態から上記第4実施形態では、エンジンシステム2の制御を網羅的に実行するECU3,33が、フラッパ103及び第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉制御を実行することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、フラッパ103及び第1フラッパ323及び第2フラッパ327の開閉制御だけを専ら実行する制御部を設けておくことも可能である。
また、上記第1実施形態から上記第3実施形態では、インタークーラ収容体10,32,35における筒本体部100,320,350の形態について、各筒形状としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、長円形状の横断面形状を有する筒本体部や、多角形状の横断面形状を有する筒本体部などを採用することもできる。
また、上記第1実施形態及び上記第2実施形態では、フラッパ103及び第1フラッパ323及び第2フラッパ327の駆動に、フラッパ開閉モータ105、第1フラッパ開閉モータ325、及び第2フラッパ開閉モータ329などの電動モータを採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、空圧や油圧などで駆動するアクチュエータを用いることもできる。
1 車両
2 エンジンシステム
3,33 ECU(制御部)
4 エンジン
5 吸気通路
10,32,35 インタークーラ収容体
11,36 インタークーラ
28 エアフロセンサ(吸気流量検出部)
29 温度センサ(吸気温度検出部)
30 湿度センサ(吸気湿度検出部)
50 吸気装置
103 フラッパ(吸気領域変更手段)
111,361 吸気流通パイプ
323 第1フラッパ(吸気領域変更手段)
327 第2フラッパ(吸気領域変更手段)
353 シャッタ(吸気領域変更手段)
2 エンジンシステム
3,33 ECU(制御部)
4 エンジン
5 吸気通路
10,32,35 インタークーラ収容体
11,36 インタークーラ
28 エアフロセンサ(吸気流量検出部)
29 温度センサ(吸気温度検出部)
30 湿度センサ(吸気湿度検出部)
50 吸気装置
103 フラッパ(吸気領域変更手段)
111,361 吸気流通パイプ
323 第1フラッパ(吸気領域変更手段)
327 第2フラッパ(吸気領域変更手段)
353 シャッタ(吸気領域変更手段)
そして、本態様に係る前記上流部には、前記吸気の流れ領域を、前記インタークーラ収容部の全領域とする第1状態と、前記インタークーラ収容部における鉛直方向の一部領域とする第2状態と、を切り換え自在の吸気領域変更手段が設けられてなる。
また、前記吸気領域変更手段として回動自在のフラッパを有する。当該フラッパは、前記第2状態において、前記インタークーラ収容部への入り口部分の前記一部領域を除く他部領域を塞ぐ。
また、前記吸気領域変更手段は、前記吸気の流れ領域を前記他部領域とする第3状態にも切り換え自在であって、前記フラッパは、前記第3状態において、前記インタークーラ収容部への入り口部分の前記一部領域を塞ぐ。
なお、上記において、前記一部領域は前記入り口部分における鉛直方向下部であり、前記他部領域は前記入り口部分における鉛直方向上部である。
また、前記吸気領域変更手段として回動自在のフラッパを有する。当該フラッパは、前記第2状態において、前記インタークーラ収容部への入り口部分の前記一部領域を除く他部領域を塞ぐ。
また、前記吸気領域変更手段は、前記吸気の流れ領域を前記他部領域とする第3状態にも切り換え自在であって、前記フラッパは、前記第3状態において、前記インタークーラ収容部への入り口部分の前記一部領域を塞ぐ。
なお、上記において、前記一部領域は前記入り口部分における鉛直方向下部であり、前記他部領域は前記入り口部分における鉛直方向上部である。
また、上記態様では、凝縮水の溜まりを防止するために、吸気の流れ領域を切り替えるだけなので、上記特許文献2で提案の技術のような複雑な構成とする必要がない。
また、上記態様では、フラッパにより鉛直方向上部(前記他部領域)を塞ぎ、鉛直方向下部(前記一部領域)に吸気を流すことができるようになっている。インタークーラで発生した凝縮水は、インタークーラ収容体の筒内方下部に付着し溜まり易い。これに対して、上記態様では、フラッパで鉛直方向上部を塞ぐことができるようにしているので、残りの鉛直方向下部での吸気流速を速めることができ、これにより、インタークーラ収容体の内方に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができる。
また、上記態様では、フラッパにより鉛直方向下部(前記一部領域)を塞ぎ、鉛直方向上部(前記他部領域)に吸気を流すことができるようになっている。インタークーラで発生した凝縮水は、上述のように、インタークーラ収容体の筒内方下部に付着し溜まり易い傾向にあるが、筒内方上部にも付着し溜まる。
上記態様では、鉛直方向上部の吸気流速を速めることにより、インタークーラ収容体の筒内方上部に付着した凝縮水も吸気排出部からエンジンへと排出することができる。
また、上記態様では、フラッパにより鉛直方向上部(前記他部領域)を塞ぎ、鉛直方向下部(前記一部領域)に吸気を流すことができるようになっている。インタークーラで発生した凝縮水は、インタークーラ収容体の筒内方下部に付着し溜まり易い。これに対して、上記態様では、フラッパで鉛直方向上部を塞ぐことができるようにしているので、残りの鉛直方向下部での吸気流速を速めることができ、これにより、インタークーラ収容体の内方に多量の凝縮水が溜まるのを抑制することができる。
また、上記態様では、フラッパにより鉛直方向下部(前記一部領域)を塞ぎ、鉛直方向上部(前記他部領域)に吸気を流すことができるようになっている。インタークーラで発生した凝縮水は、上述のように、インタークーラ収容体の筒内方下部に付着し溜まり易い傾向にあるが、筒内方上部にも付着し溜まる。
上記態様では、鉛直方向上部の吸気流速を速めることにより、インタークーラ収容体の筒内方上部に付着した凝縮水も吸気排出部からエンジンへと排出することができる。
Claims (8)
- インタークーラ付きエンジンの吸気装置において、
筒状体であって、前記インタークーラを収納するインタークーラ収容体を備え、
前記インタークーラ収容体は、前記インタークーラを収容するインタークーラ収容部と、前記インタークーラ収容部よりも吸気の流れの上流側の上流部と、前記インタークーラ収容部よりも吸気の流れの下流側に配置され、前記吸気を当該インタークーラ収容体から排出する吸気排出部と、を有し、
前記上流部には、前記吸気の流れ領域を、前記インタークーラ収容部の全領域とする第1状態と、前記インタークーラ収容部における鉛直方向の一部領域とする第2状態と、を切り換え自在の吸気領域変更手段が設けられてなる、
インタークーラ付きエンジンの吸気装置。 - 請求項1記載のインタークーラ付きエンジンの吸気装置であって、
前記吸気領域変更手段として回動自在のフラッパを有し、
前記フラッパは、前記第2状態において、前記インタークーラ収容部への入り口部分の前記一部領域を除く他部領域を塞ぎ、
前記一部領域は前記入り口部分における鉛直方向下部であり、前記他部領域は前記入り口部分における鉛直方向上部である、
インタークーラ付きエンジンの吸気装置。 - 請求項2記載のインタークーラ付きエンジンの吸気装置であって、
前記吸気領域変更手段は、前記吸気の流れ領域を前記他部領域とする第3状態にも切り換え自在であって、
前記フラッパは、前記第3状態において、前記インタークーラ収容部への入り口部分の前記一部領域を塞ぐ、
インタークーラ付きエンジンの吸気装置。 - 請求項2又は請求項3記載のインタークーラ付きエンジンの吸気装置であって、
前記吸気排出部は、前記上流部及び前記インタークーラ収容部に対して、鉛直下方にオフセットして配置されている、
インタークーラ付きエンジンの吸気装置。 - 請求項1から請求項4の何れか記載のインタークーラ付きエンジンの吸気装置であって、
前記インタークーラは、複数の吸気流通路と複数の冷却液流通路とを有し、
前記複数の冷却液流通路は、鉛直方向において、互いに間隙をあけた状態で配置され、
前記複数の吸気流通路は、鉛直方向における前記冷却液流通路間の前記間隙に配置されている、
インタークーラ付きエンジンの吸気装置。 - 請求項5記載のインタークーラ付きエンジンの吸気装置であって、
前記複数の吸気流通路は、鉛直方向に隣り合う2つの吸気流通路間に介在する前記冷却液流通路により、通路が区画されている、
インタークーラ付きエンジンの吸気装置。 - 請求項1から請求項6の何れか記載のインタークーラ付きエンジンの吸気装置であって、
前記インタークーラ収容体に導入される吸気の流量及び湿度をそれぞれ検出する吸気流量検出部及び吸気湿度検出部と、
前記吸気流量検出部からの吸気流量及び前記吸気湿度検出部からの吸気湿度に関する各情報を取得し、当該取得情報に基づいて、吸気領域変更手段に対して、第1状態又は前記第2状態への切り換え指令を出す制御部と、
を更に備える、
インタークーラ付きエンジンの吸気装置。 - 請求項7記載のインタークーラ付きエンジンの吸気装置であって、
前記インタークーラ収容体に導入される吸気の温度を検出する吸気温度検出部を更に備え、
前記制御部は、前記吸気温度検出部からの吸気温度に関する情報も取得し、当該吸気温度に関する情報も参照して、前記吸気領域変更手段に対する切り換え指令を出す、
インタークーラ付きエンジンの吸気装置。
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