JP2018090538A - 経皮吸収型製剤 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、トラマドール含有ヒドロゲルに、吸収促進剤としてメントール、O−エチルメントール、またはリモネンを配合すると、吸収促進剤としてコール酸を配合した場合よりもトラマドールの経皮吸収性が亢進したことが開示されている。
特許文献2には、吸収促進剤としてミリスチン酸イソプロピルならびに、モノカプリル酸グリセリン、モノカプリン酸グリセリンおよびモノラウリル酸グリセリンからなる群から選択される化合物を使用することにより、オピオイドレセプター拮抗剤であるペンタゾシンの経皮吸収が向上したことが開示されている。特許文献2にはオピオイドレセプター拮抗剤として塩酸トラマドールも挙げられているが、上記吸収促進剤によりトラマドールの経皮吸収が向上することを示す実施例は開示されていない。
特許文献3には、フリー体のトラマドールを脂肪酸エステルおよびグリセリン脂肪酸エステルを含有するオルガノゲルとして製剤化することにより、トラマドールの高い皮膚透過性が得られたことが開示されている。一方、特許文献3には、トラマドール塩酸塩含有オルガノゲルではトラマドールの皮膚透過性は極めて低かったことも開示されている。
本発明者らは、これらの知見に基づきさらに研究を重ね、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は以下の通りである。
[2]前記粘着剤が、ゴム系樹脂及びアクリル系樹脂の少なくとも1種を主成分として含有する、[1]に記載の経皮吸収型製剤。
[3]前記ゴム系樹脂が、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体及び粘着付与剤を含有する、[2]に記載の経皮吸収型製剤。
[4]前記粘着付与剤が、水添ロジングリセリンエステルである、[3]に記載の経皮吸収型製剤。
[5]前記塩基性化合物が、無機塩基および脂肪族アルカノールアミンから選ばれる少なくとも1種である、[1]〜[4]のいずれかに記載の経皮吸収型製剤。
[6]前記脂肪酸アルカノールアミドが、ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、およびラウリン酸モノイソプロパノールアミドから選ばれる少なくとも1種である、[1]〜[5]のいずれかに記載の経皮吸収型製剤。
[7][1]に記載の経皮吸収型製剤の製造方法であって、
トラマドールの薬学的に許容される塩、塩基性化合物、脂肪酸アルカノールアミド及び粘着剤を含む混合物を調製すること、
当該混合物を剥離ライナー上に塗布または展延して薬物含有層を形成すること、ならびに
当該薬物含有層に支持体を貼り合せること
を含む、前記製造方法。
1.有効成分
本発明の経皮吸収型製剤において、薬物含有層は、トラマドールの薬学的に許容される塩を含有する。トラマドールは鎮痛作用を有し、疼痛の治療に用いられる。
本発明の経皮吸収型製剤において、薬物含有層は、塩基性化合物を含有する。塩基性化合物としては、無機塩基および有機塩基が挙げられ、例えば、塩基性窒素を含有する低分子化合物(例えば、エタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の脂肪族アルカノールアミン);塩基性窒素を含有する高分子化合物(例えば、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルピリジン等);塩基性アルカリ金属塩(例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸三ナトリウム、ケイ酸ナトリウム);アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)が挙げられる。また、オイドラギットシリーズ(オイドラギットE100、オイドラギットEPO:エボニックインダストリー社製)などの市販の塩基性アクリル系樹脂を使用してもよい。なかでも、無機塩基および脂肪族アルカノールアミンが好ましく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよびジイソプロパノールアミンがより好ましい。
本発明の経皮吸収型製剤において、薬物含有層は、吸収促進剤として脂肪酸アルカノールアミドを含有する。脂肪酸アルカノールアミドは、例えばC12〜C18で飽和、または1以上の二重結合(好ましくは1または2の二重結合)を有する脂肪酸部分と、例えば1以上のヒドロキシで置換されたC2〜C6アルキル(好ましくはモノヒドロキシC2−4アルキル)を含むアルカノールアミド部分またはジアルカノールアミド部分とを含んでなり、例えば、ラウリン酸ジエタノールアミド、パルミチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミドなどが挙げられる。なかでも、ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、およびラウリン酸モノイソプロパノールアミドが好ましい。
本発明の経皮吸収型製剤において、薬物含有層は、ブリーディングが発生しない限りにおいて、脂肪酸アルカノールアミド以外の吸収促進剤をさらに含有してもよい。一態様において、脂肪酸アルカノールアミド以外の吸収促進剤を含有する場合、その含有量は、薬物含有層の全質量に対して1質量%以上、例えば2質量%以上、または3質量%以上、10質量%未満、例えば9質量%以下、8質量%以下、7質量%以下、6質量%以下、または5質量%以下である。また薬物含有層は、脂肪酸アルカノールアミド以外の吸収促進剤を含有しなくてもよい。また薬物含有層中の脂肪酸アルカノールアミドおよび脂肪酸アルカノールアミド以外の吸収促進剤の合計の含有量は、ブリーディングが発生しない限り、1質量%以上、25質量%までであってよく、例えば20質量%未満、15質量%未満、10質量%未満である。
本発明の経皮吸収型製剤において、薬物含有層は、粘着剤を含有する。薬物含有層に含有される粘着剤としては、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂およびシリコーン系樹脂等を含むものが挙げられる。
薬物含有層は、粘着力向上のために粘着付与剤をさらに含有してもよい。粘着付与剤としては、例えば、ロジン、ロジンのグリセリンエステル、水添ロジン、水添ロジングリセリンエステルなどのロジン誘導体、脂環族飽和炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹脂、テルペン樹脂、脂肪族飽和炭化水素樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、マレイン酸レジン、カルナウバロウ、カルメロースナトリウム、キサンタンガム、キトサン、グリセリン、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、軽質無水ケイ酸、酢酸ベンジル、タルク、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸部分中和物、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。また粘着付与剤として、アルコンシリーズ(荒川化学社製)、パインクリスタルシリーズ(荒川化学社製)、クリアロンシリーズ(ヤスハラケミカル社製)、YSレジンシリーズ(ヤスハラケミカル社製)などの市販されているものを適宜使用してもよい。特に粘着剤として前記ゴム系樹脂を用いる場合には、水添ロジングリセリンエステル、脂環族飽和炭化水素樹脂、テルペン樹脂、脂肪族飽和炭化水素樹脂を粘着付与剤として使用することが好ましく、水添ロジングリセリンエステルがより好ましい。粘着付与剤は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
薬物含有層は、可塑剤をさらに含有してもよい。可塑剤としては、石油系オイル(例えば、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル、流動パラフィンなど)、スクワラン、スクワレン、植物系オイル(例えば、オリーブ油、ツバキ油、ひまし油、トール油、ラッカセイ油など)、シリコーンオイル、二塩基酸エステル(例えば、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど)、液状ゴム(例えば、ポリブテン、液状イソプレンゴムなど)、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、サリチル酸グリコール、クロタミトンなどが挙げられる。また可塑剤として、モレスコホワイトシリーズ(モレスコ社製)、ハイコールシリーズ(カネダ社製)などの市販されているものを適宜使用してもよい。特に粘着剤として前記ゴム系樹脂を用いる場合には、流動パラフィンを可塑剤として使用することが好ましい。可塑剤は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の経皮吸収型製剤において、薬物含有層は、ケイ酸をさらに含有してもよい。本発明においてケイ酸とは、二酸化ケイ素(無水ケイ酸)またはその塩を意味し、例えば、無水ケイ酸、ケイ酸塩(例えば、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、ケイ酸マグネシウムナトリウムなど)が挙げられ、好ましくは無水ケイ酸である。
薬物含有層は、必要に応じて、pH調節剤、架橋剤、抗酸化剤、着色剤、紫外線吸収剤、充填剤、または、防腐剤などの公知の添加剤をさらに含有してもよい。
トラマドールの薬学的に許容される塩としては、トラマドール酸付加塩(特に塩酸塩)が好ましい。
塩基性化合物としては、無機塩基および脂肪族アルカノールアミンが好ましく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよびジイソプロパノールアミンがより好ましい。
脂肪酸アルカノールアミドとしては、ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、およびラウリン酸モノイソプロパノールアミドが好ましい。
粘着剤としては、ゴム系樹脂およびアクリル系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を主成分として含有するものが好ましい。
薬物含有層に対し、トラマドールの薬学的に許容される塩の含有量が1〜40質量%、塩基性化合物の含有量が0.1〜35質量%、脂肪酸アルカノールアミドが1質量%以上、粘着剤の含有量が10〜97.9質量%であることが好ましい。
本発明の経皮吸収型製剤における支持体には、薬物不透過性で伸縮性または非伸縮性の支持体を使用することができる。このような支持体としては、医薬品の分野において通常用いられるものであれば特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレートなど)、ナイロン、ポリウレタンなどの合成樹脂フィルムもしくはシートまたはこれらの積層体、多孔質体、発泡体、フィルムにアルミニウムを蒸着させたものが挙げられる。また、粘着層との良好な投錨性を得るため、支持体として、紙、織布、不織布、またはこれらとフィルムの積層体を用いることもできる。
本発明の経皮吸収型製剤は、剥離ライナーをさらに有してもよい。この場合、剥離ライナーは、支持体上に積層された薬物含有層の、支持体に接する面と反対側の面上に積層され、経皮吸収型製剤を皮膚に適用するまで薬物含有層を保護することができる。剥離ライナーは、少なくとも薬物含有層中のトラマドールの薬学的に許容される塩について不透過性であれば特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレートなどの高分子材料で作られたフィルム、フィルムにアルミニウムを蒸着させたもの、紙の上にシリコーンオイルなどを塗付したものなどが挙げられる。
本発明の経皮吸収型製剤は、公知の方法に従って製造することができる。トラマドールの薬学的に許容される塩、塩基性化合物、脂肪酸アルカノールアミド、および粘着剤、ならびに必要に応じその他の成分を含む混合物を調製し、この混合物を剥離ライナー上に塗布または展延して薬物含有層を形成し、この薬物含有層に支持体を貼り合わせることにより、製造することができる。
本発明の経皮吸収型製剤による疼痛の治療は、本発明の経皮吸収型製剤を対象の皮膚に直接貼付して、トラマドールを経皮投与することによって行うことができる。本発明における対象は、ヒトなどの哺乳動物であり、好ましくはヒトである。
実施例1
・ゴム系樹脂組成物の調製
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(クインタック3570C、日本ゼオン社製)、水素添加ロジングリセリンエステル(パインクリスタルKE−311、荒川化学工業社製)、流動パラフィン(ハイコールM−352、カネダ社製)を固形分濃度が30%になるようにトルエンとヘキサンの混液に溶解し、ゴム系樹脂組成物を得た。
成分名 配合比率
Quintac3570C(日本ゼオン社製) 45%
パインクリスタルKE−311(荒川化学工業社製) 45%
ハイコールM−352(カネダ社製) 10%
塗布乾燥後の固形分が下記の配合比率となるように、有効成分としてトラマドール塩酸塩、粘着剤としてゴム系樹脂組成物、塩基性化合物として適量のエタノールに溶解した水酸化ナトリウム(関東化学社製)、脂肪酸アルカノールアミドとしてラウリン酸ジエタノールアミドを、適量のトルエン中で混合撹拌した後、塗布液を得た。
成分名 配合比率
トラマドール塩酸塩 15%
ゴム系樹脂組成物 82%
水酸化ナトリウム 2%
ラウリン酸ジエタノールアミド 1%
表1に示す通り、ラウリン酸ジエタノールアミドの配合比率をそれぞれ3重量%および5重量%に増加させ、ゴム系樹脂組成物の配合比率をその分減少させた以外は実施例1と同様にして、実施例2および3の経皮吸収型貼付剤を製造した。
表1に示す通り、脂肪酸アルカノールアミドをそれぞれオレイン酸ジエタノールアミドおよびラウリン酸モノイソプロパノールアミドに変更した以外は実施例3と同様にして、実施例4および5の経皮吸収型貼付剤を製造した。
表1に示す通り、塗布乾燥後の固形分が下記の配合比率となるように、有効成分としてトラマドール塩酸塩、粘着剤としてDURO TAK87−4098(無官能アクリル樹脂、ヘンケル社製)、塩基性化合物としてジイソプロパノールアミン(東京化成工業社製)、脂肪酸アルカノールアミドとしてラウリン酸ジエタノールアミドを、適量の酢酸エチル中で混合撹拌した後、塗布液を得た。それ以外は、実施例1と同様にして経皮吸収型貼付剤を製造した。
成分名 配合比率
トラマドール塩酸塩 20%
DURO TAK87−4098 65%
ジイソプロパノールアミン 10%
ラウリン酸ジエタノールアミド 5%
表2に示す通り、塗布乾燥後の固形分が下記の配合比率となるように、有効成分としてトラマドール塩酸塩、粘着剤としてゴム系樹脂組成物、塩基性化合物として適量のエタノールに溶解した水酸化ナトリウム(関東化学社製)を、適量のトルエン中で混合撹拌した後、塗布液を得た。それ以外は、実施例1と同様にして経皮吸収型貼付剤を製造した。
成分名 配合比率
トラマドール塩酸塩 15%
ゴム系樹脂組成物 83%
水酸化ナトリウム 2%
表2に示す通り、ラウリン酸ジエタノールアミドの配合比率を10重量%に増加させ、ゴム系樹脂組成物の配合比率をその分減少させた以外は実施例1と同様にして、比較例2の経皮吸収型貼付剤を製造した。
表2に示す通り、吸収促進剤をそれぞれPOE(4.2)ラウリルエーテル、POE(10)硬化ヒマシ油、モノラウリン酸ソルビタン、モノカプリル酸グリセリン、モノラウリン酸グリセリン、およびモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンに変更した以外は実施例3と同様にして、比較例3〜8の経皮吸収型貼付剤を製造した。
表2に示す通り、塗布乾燥後の固形分が下記の配合比率となるように、有効成分としてトラマドール塩酸塩、粘着剤としてDURO TAK87−4098(無官能アクリル樹脂、ヘンケル社製)、塩基性化合物としてジイソプロパノールアミン(東京化成工業社製)を、適量の酢酸エチル中で混合撹拌した後、塗布液を得た。それ以外は、実施例1と同様にして経皮吸収型貼付剤を製造した。
成分名 配合比率
トラマドール塩酸塩 20%
DURO TAK87−4098 70%
ジイソプロパノールアミン 10%
上記で得た経皮吸収型貼付剤を用いて、以下の手順に従ってインビトロ皮膚透過性試験を行った。
7週齢の雄性ヘアレスマウス摘出皮膚(Hos:HR−1系、星野実験動物飼育所社製)の角層側に各実施例及び比較例の経皮吸収型貼付剤をそれぞれ貼付した後、32.5℃の温水を外周部に循環させた縦型拡散セル(商品名:パームセル縦型TP−6:ビードレックス社製)に、皮膚基底膜がレシーバー側となるように装着した。レシーバーセルに、リン酸緩衝生理食塩水(PBS(−)、和光純薬工業社製)を満たし、経時的にレシーバー液をサンプリングし、HPLC法によりレシーバー液中のトラマドール量を測定した。測定結果より各時間における透過薬物量を算出し、トラマドールの皮膚透過速度を算出した(n=3の平均値)。
装置:ACQUITY UPLC H−Classシステム(Waters社製)
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18 1.7μm、2.1×50mm(Waters社製)
カラム温度:40℃
流速:約 0.5mL/min
検出波長:215nm
移動相:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリル混液
各実施例及び比較例の経皮吸収型貼付剤の凝集性を以下の手順で評価した。経皮吸収型貼付剤から剥離ライナーを除去し、薬物含有層表面を指で強く抑え、引き剥がす際に指に残る粘着剤の量を目視にて観察し、以下の基準に従って評価した。
A:粘着剤が残ることなく、良好な凝集力を有する。
B:粘着剤がわずかに残る程度であり、凝集力を有する。
C:粘着剤が多量に残り、凝集力が弱い。
各実施例及び比較例の経皮吸収型貼付剤について、除去した剥離ライナーの表面を目視にて観察し、ブリーディングを評価した。
○:ブリーディングなし
×:ブリーディングあり
各実施例及び比較例の経皮吸収型貼付剤を、アルミニウム袋に密封包装し、60℃で4週間保存した後、各貼付剤の薬物含有層中のトラマドール含量をHPLC法により測定した。試料の調製方法及びHPLC測定条件を以下に示す。
各経皮吸収型貼付剤の剥離ライナーをはがした後、スクリュー管に入れ、内標準溶液(4−アミノ安息香酸エチル/テトラヒドロフラン溶液)5mLを加えて振とう抽出した。この液にメタノール20mLを加え、振とうした。この液1mLをとり、水4mLを加えた後、0.2μmのメンブランフィルターでろ過し、試料溶液とした。
装置:ACQUITY UPLC H−Classシステム(Waters社製)
カラム:ACQUITY UPLC BEH C18 1.7μm、2.1×50mm(Waters社製)
カラム温度:40℃
流速:約 0.5mL/min
検出波長:215nm
移動相:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリル混液
対開始時含量(%)=保存サンプル中のトラマドール含有量/初期サンプル中のトラマドール含有量×100
Claims (7)
- 支持体と薬物含有層とを有する経皮吸収型製剤であって、該薬物含有層が、トラマドールの薬学的に許容される塩、塩基性化合物、脂肪酸アルカノールアミド及び粘着剤を含有し、脂肪酸アルカノールアミドの含有量が薬物含有層の全質量に対して10質量%未満である、経皮吸収型製剤。
- 前記粘着剤が、ゴム系樹脂及びアクリル系樹脂の少なくとも1種を主成分として含有する、請求項1に記載の経皮吸収型製剤。
- 前記ゴム系樹脂が、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体及び粘着付与剤を含有する、請求項2に記載の経皮吸収型製剤。
- 前記粘着付与剤が、水添ロジングリセリンエステルである、請求項3に記載の経皮吸収型製剤。
- 前記塩基性化合物が、無機塩基および脂肪族アルカノールアミンから選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の経皮吸収型製剤。
- 前記脂肪酸アルカノールアミドが、ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、およびラウリン酸モノイソプロパノールアミドから選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の経皮吸収型製剤。
- 請求項1に記載の経皮吸収型製剤の製造方法であって、
トラマドールの薬学的に許容される塩、塩基性化合物、脂肪酸アルカノールアミド及び粘着剤を含む混合物を調製すること、
当該混合物を剥離ライナー上に塗布または展延して薬物含有層を形成すること、ならびに
当該薬物含有層に支持体を貼り合せること
を含む、前記製造方法。
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| WO2016080533A1 (ja) * | 2014-11-20 | 2016-05-26 | 王子ホールディングス株式会社 | 経皮吸収型製剤 |
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