JP2018090496A - 油性化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】滑らかな感触に優れるとともに、長時間経過後も色移りが抑制された油性化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):(A)主鎖にセルロース骨格を有し、全水酸基の45〜95mol%が基−O-M-R(MはCH2又はカルボニル基C=Oを示し、Rは炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す)で置換されているセルロース誘導体 1〜50質量%、(B)揮発性の炭化水素油 5〜85質量%、(C)25℃で液状のエステル油 5〜50質量%、(D)融点が57℃以下の固形ワックス 0.1〜40質量%を含有する油性化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、油性化粧料に関する。
口紅等の油性化粧料では、美しい仕上がりや、滑らかな感触を得るため、種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、特定のアシル化セルロース誘導体と、エステル油及び炭化水素油を特定の割合で組み合わせた油性化粧料が、滑らかな感触が持続することが記載されている。また、特許文献2には、特定のアシル化セルロース誘導体、シリコーン油剤、エステル油を含有する油性化粧料が、透明感と光沢に優れ、滑らかな感触が持続することが記載され、特許文献3には、特定のアシル化セルロース誘導体、非イオン性親水基を有するシリコーンを含有する油性化粧料が、美しい化粧仕上がりの持続性に優れ、滑らかな感触が持続することが記載されている。
特開2010−100612号公報 特開2011−79746号公報 特開2011−173818号公報
アシル化セルロース誘導体を含有する油性化粧料は、滑らかな感触に優れるものの、唇に塗布した場合、長時間経過後では、食器やカップに色移りしやすいという課題があった。
本発明者らは、特定のアシル化セルロース誘導体と、揮発性炭化水素油、エステル油及び融点が57℃以下の固形ワックスを、特定の割合で組み合わせて用いれば、滑らかな感触に優れるとともに、長時間経過後も色移りが抑制された油性化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)主鎖にセルロース骨格を有し、全水酸基の45〜95mol%が基−O-M-R(MはCH2又はカルボニル基C=Oを示し、Rは炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す)で置換されているセルロース誘導体 1〜50質量%、
(B)揮発性の炭化水素油 5〜85質量%、
(C)25℃で液状のエステル油 5〜50質量%、
(D)融点が57℃以下の固形ワックス 0.1〜40質量%
を含有する油性化粧料に関する。
本発明の油性化粧料は、塗布後にはごわつきがなく、滑らかであり、長時間経過後においても、色移りが抑制され、唇上の口紅がよれにくく、色むらがなく、唇輪郭付近へ口紅がよりにくいものである。
本発明で用いる成分(A)のセルロース誘導体は、主鎖にセルロース骨格を有するものであれば限定されないが、原料セルロース誘導体としては、セルロースを含むほか、アセチルセルロース、アセチルブチルセルロース等の短鎖アシル化セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等の短鎖アルキルエーテル化セルロース、ヒドロキシアルキル基、グリセリルエーテル基、(モノ)アルキルグリセリルエーテル基で変性されたセルロースが好ましい。より具体的には、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、グリセリルセルロース、メチルグリセリルセルロース等が挙げられる。
更には、成分(A)のセルロース誘導体の製造原料のセルロース誘導体としては、以下の構成単位を有するものが好ましい。
Figure 2018090496
(式中、R'は炭素数2〜8の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、nはグルコース単位当たりのR'Oの平均付加モル数が0.1〜10となる数を示す)
当該構成単位において、R'としては、直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、更には、エチレン基及びプロピレン基がより好ましい。またnとしては、グルコース単位当たりのR'Oの平均付加モル数が0.3〜5となる数が好ましく、0.5〜4.5となる数がより好ましく、1〜4となる数が更に好ましい。
原料セルロース誘導体の好ましいものとしては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられ、ヒドロキシプロピルセルロースがより好ましい。
また、原料セルロース誘導体の質量平均分子量(Mw)は、油剤への溶解性、及び感触の点から、好ましくは1万〜400万、より好ましくは10万〜300万、更に好ましくは30万〜200万である。
成分(A)のセルロース誘導体は、原料セルロース誘導体の水酸基の置換基である基−O−M−R中、MはCH2又はカルボニル基C=Oを示し、Rは炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。
(i)直鎖のアルキル基としては、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基、ヘントリアコンチル基、ドトリアコンチル基、トリトリアコンチル基、テトラトリアコンチル基、ペンタトリアコンチル基、ヘキサトリアコンチル基、ヘプタトリアコンチル基、オクタトリアコンチル基、ノナトリアコンチル基及びテトラコンチル基が挙げられる。
(ii)分岐鎖のアルキル基としては、メチルペンチル基、メチルヘキシル基、メチルヘプチル基、メチルオクチル基、メチルノニル基、メチルウンデシル基、メチルヘプタデシル基、エチルヘキサデシル基、メチルオクタデシル基、プロピルペンタデシル基、2−ヘキシルデシル基、2−オクチルドデシル、2−ヘプチルウンデシル基、2−デシルテトラデシル基、2−ドデシルヘキサデシル基、2−テトラデシルオクタデシル基、2−ヘキサデシルイコシル基等が挙げられる。
(iii)直鎖のアルケニル基としては、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基、ノナデセニル基、イコセニル基、ヘンイコセニル基、ドコセニル基、トリコセニル基、テトラコセニル基、ペンタコセニル基、ヘキサコセニル基、ヘプタコセニル基、オクタコセニル基等が挙げられる。
(iv)分岐鎖のアルケニル基としては、イソトリデセニル基、イソオクタデセニル基、イソトリアコンテニル基、2−ブチルオクテニル基、2−ヘキシルデセニル基、2−オクチルドデセニル基、2−デシルテトラデセニル基、2−ドデシルヘキサデセニル基等が挙げられる。
これらのうち、油性化粧料の塗布時の滑らかさ付与の観点から、直鎖アルキル基が好ましい。また、伸ばしやすさ、密着性の良さから、炭素数9〜21が好ましく、炭素数11〜17がより好ましく、炭素数15が更に好ましい。
水酸基の基−O−M−R置換率は、油剤への溶解性を高め、塗布時にごわつきやつっぱり感を感じない点や、カップ等への2次付着を抑制する点から、45mol%以上であり、48mol%以上が好ましく、51mol%以上がより好ましく、ヨレにくさや耐水性を高める点から、95mol%以下であり、94mol%以下が好ましく、92mol%以下がより好ましく、66mol%以下がさらに好ましい。また、水酸基の基−O−M−R置換率は、45〜95mol%であり、48〜94mol%が好ましく、51〜92mol%がより好ましく、51〜66mol%がさらに好ましい。
水酸基は、適度に残留していることが、使用感、顔料分散性の点から好ましく、5mol%以上が好ましく、6mol%以上がより好ましく、8mol%以上がさらに好ましく、34mol%以上がよりさらに好ましく、55mol%以下が好ましく、52mol%以下がより好ましく、49mol%以下がさらに好ましい。また、水酸基の残留率は、5〜55mol%が好ましく、6〜52mol%がより好ましく、8〜49mol%がさらに好ましく、34〜49mol%がよりさらに好ましい。
成分(A)のセルロース誘導体の質量平均分子量は、油成分への溶解性、滑らかな感触が持続する点から、10万以上が好ましく、20万以上がより好ましく、30万以上が更に好ましく、50万以上がより更に好ましく、500万以下が好ましく、400万以下がより好ましく、300万以下が更に好ましく、200万以下がより更に好ましい。
なお、質量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(クロロホルム溶媒、直鎖ポリスチレンを標準として定められた較正曲線、屈折率検出器を用いる)測定によって求められるものである。
成分(A)のセルロース誘導体は、原料セルロース誘導体と、炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する酸ハライドとを反応させ、原料セルロース誘導体の全水酸基の45〜95mol%を置換することにより製造される。
また、MがCH2であるものは、塩基存在下に、セルロース誘導体と対応するアルキルハライドあるいはアルキルメシラート等のスルホン酸エステルを反応させることによって製造することができる。主鎖がセルロース骨格からなるものは、アセチルセルロースのエステル交換反応(アシドーリシス)によっても得ることができる。この方法によれば、水酸基の残留量が極めて低いセルロースエステル誘導体が得られる。
具体的には、ヒドロキシエチルセルロースラウリン酸エステル、ヒドロキシエチルセルロースミリスチン酸エステル、ヒドロキシエチルセルロースパルミチン酸エステル、ヒドロキシエチルセルロースステアリン酸エステル、ヒドロキシエチルセルロースベヘン酸エステル;ヒドロキシプロピルセルロースラウリン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースミリスチン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースステアリン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースベヘン酸エステル;ヒドロキシエチルメチルセルロースラウリン酸エステル、ヒドロキシエチルメチルセルロースミリスチン酸エステル、ヒドロキシエチルメチルセルロースパルミチン酸エステル、ヒドロキシエチルメチルセルロースステアリン酸エステル、ヒドロキシエチルメチルセルロースベヘン酸エステル;ヒドロキシプロピルメチルセルロースラウリン酸エステル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースミリスチン酸エステル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースパルミチン酸エステル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアリン酸エステル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースベヘン酸エステル等が挙げられる。中でも、ヒドロキシプロピルセルロースラウリン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースミリスチン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースステアリン酸エステル、ヒドロキシプロピルセルロースベヘン酸エステルが好ましく、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルがより好ましい。
成分(A)のセルロース誘導体は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、唇や皮膚などに均一な被膜を形成し、カップ等への2次付着を抑制する点から、全組成中に1質量%以上であり、2質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、50質量%以下であり、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、12質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に1〜50質量%であり、2〜30質量%が好ましく、2〜20質量%がより好ましく、3〜12質量%がさらに好ましい。
成分(B)は、揮発性の炭化水素油である。揮発性とは、35〜87℃の引火点を有するものである。
成分(B)の揮発性炭化水素油としては、成分(A)との相溶性に優れ、本揮発性炭化水素油が、揮散した後でも、べたついたり、ごわついたりする感触がない点から、例えば、n−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン等のパラフィン系炭化水素油;イソデカン、イソドデカン、水添ポリイソブテン等のイソパラフィン系炭化水素油;シクロデカン、シクロドデカン等の環状パラフィン炭化水素油が挙げられる。これらのうち、炭素数8〜16の炭化水素油が好ましく、炭素数10〜16の炭化水素油がより好ましく、炭素数12の炭化水素油がさらに好ましい。なかでも、イソパラフィン系炭化水素油が好ましく、イソドデカン、炭素数12の水添ポリイソブテンがより好ましい。
市販品としては、マルカゾールR(丸善石油化学社製:引火点48℃)、パールリーム3(日油社製:引火点61℃)等が挙げられる。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、成分(A)や(C)の相溶性に優れ、唇や皮膚などに塗布した後、成分(B)が揮発した後でも、ごわついたり、べたついたりせず、唇上などで均一な皮膜を形成し、カップなどへの2次付着が抑制される点から、全組成中に5質量%以上であり、30質量%以上が好ましく、35質量%以上がより好ましく、40質量%以上がさらに好ましく、85質量%以下であり、82質量%以下が好ましく、80質量%以下がより好ましく、78質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中5〜85質量%であり、30〜82質量%が好ましく、35〜80質量%がより好ましく、40〜78質量%がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(C)のエステル油は、25℃で液状のものである。25℃で液状とは、流動性を有するもので、ペースト状のものも含まれる。
かかるエステル油としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、イソノナン酸イソトリデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、酢酸トコフェロール、モノイソステアリン酸ジグリセリル等が挙げられる。
これらのうち、成分(A)の相溶性に優れ、唇や皮膚などに塗布した後、成分(B)が揮発した後でも、ごわついたり、べたついたりしない点から、分岐鎖を有するエステル油が好ましく、イソノナン酸イソトリデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、モノイソステアリン酸ジグリセリルがより好ましく、イソノナン酸イソトリデシル、リンゴ酸ジイソステアリルがさらに好ましい。
成分(C)のエステル油は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、成分(A)の相溶性に優れ、唇や皮膚などに塗布した後、成分(B)が揮発した後でも、ごわついたり、べたついたりせず、唇上などで均一な皮膜を形成し、カップへの2次付着が抑制される点から、全組成中に5質量%以上であり、7質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、12質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下であり、40質量%以下が好ましく、32質量%以下がより好ましく、24質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に5〜50質量%であり、7〜40質量%が好ましく、10〜32質量%がより好ましく、12〜24質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)は、塗布後にはごわつきがなく、滑らかであり、長時間経過後においても、カップなどへの2次付着や色移りが抑制される点から、0.03以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.1以上がさらに好ましく、0.2以上がよりさらに好ましく、4以下が好ましく、3以下がより好ましく、2以下がさらに好ましく、0.7以下がよりさらに好ましい。また、成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)は、0.03〜4が好ましく、0.05〜3がより好ましく、0.1〜2がさらに好ましく、0.2〜0.7がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、塗布後にはごわつきがなく、滑らかであり、長時間経過後においても、カップなどへの2次付着や色移りが抑制される点から、0.8以上が好ましく、1以上がより好ましく、2以上がさらに好ましく、11以下が好ましく、8以下がより好ましく、7以下がさらに好ましく、6以下がよりさらに好ましい。また、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、0.8〜11が好ましく、1〜8がより好ましく、2〜7がさらに好ましく、2〜6がよりさらに好ましい。
本発明で用いる成分(D)の固形ワックスは、融点が57℃以下のものであり、融点29〜55℃のものが好ましい。ここで、融点は、化粧品原料基準に記載されている融点測定法の第2法により、測定される。また、固形とは、25℃で固形状のものであり、25℃で半固形状のものも含み、25℃における粘度が10000mPa・sより大きいことを言う。
成分(D)の固形ワックスとしては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されるものではなく、(D1)炭化水素系ワックス、(D2)ポリエーテル変性ポリシロキサン、(D3)アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
(D1)炭化水素系ワックスとしては、例えば、セレシン、ワセリン、オゾケライト、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、合成ワックス等が挙げられる。これらのうち、合成ワックスが好ましい。
また、(D1)炭化水素系ワックスの融点は、36〜48℃であるのが好ましく、38〜45℃であるのがより好ましい。
成分(D)として、(D1)炭化水素系ワックスを用いる場合、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、唇への密着性に優れ、唇上の口紅がよれにくく、色むらがなく、唇輪郭付近へ口紅がよりにくい点から、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、3質量%以上がよりさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、34質量%以下がさらに好ましく、25質量%以下がよりさらに好ましい。また、成分(D1)の炭化水素系ワックスの含有量は、全組成中に0.1〜50質量%が好ましく、1〜40質量%がより好ましく、2〜34質量%がさらに好ましく、3〜25質量%がよりさらに好ましい。
(D2)ポリエーテル変性ポリシロキサンとしては、次の一般式(1)、(2)で表されるものが挙げられる。
2 3SiO(R1 2SiO)m(R1XSiO)nSiR2 3 (1)
[式中、R1は互いに独立して、水素原子又は置換若しくは非置換の1価炭化水素基を示し、Xは一般式:−Cx2x(OC24)y(OC36)zOA
{式中、Aは水素原子、1価炭化水素基又は式R3(CO)−(式中、R3は1価炭化水素基)で表される有機基を示し、xは2〜15の整数、yは0〜100の整数、zは0〜100の整数を示し、y+zは100以下の正の整数である}
で表される基を示し、mは0又は正の整数、nは0又は正の整数を示す。R2はR1又はXで表される基を示し、nが0の場合、R2の少なくとも1個はXで表される基である]
4[(R3 2SiO)a3 2Si-Y1-O-(C24O)b1(C36O)b2-Y1]c-(R3 2SiO)aSiR3 24
(2)
[式中、R3は互いに独立して、脂肪族不飽和を含まない1価炭化水素基、水酸基又はアルコキシ基を示し、Y1は2価有機基を示し、R4は互いに独立して、水素原子、水酸基、置換若しくは非置換の1価炭化水素基、アルコキシ基、又は一般式:
−Y1-O-(C24O)b1(C36O)b2-Y2
(式中、Y2は水素原子又は置換若しくは非置換の1価炭化水素基を示す)
で表される基を示し、aは1以上の整数、b1は0〜100の整数、b2は0〜100の整数(ただし、b1+b2は1〜100の整数である)、cは1〜100の整数を示す]
上記一般式(1)中、R1は互いに独立して、水素原子又は置換若しくは非置換の1価炭化水素基(例えば、メチル基、エチル基などの炭素原子数1〜19のアルキル基、フェニル基、アルキルフェニル基、ナフチル基、アルキルナフチル基、フェニルアルキル基、3,3,3−トリフルォロプロピル基など)であり、Xは一般式:
−Cx2x(OC24)y(OC36)zOA
で表される基である。上記式中、Aは水素原子、1価炭化水素基(前記と同様の基が例示)又は式R3(CO)−で表される有機基である。上記式中、R3は1価炭化水素基であり、前記と同様の基が例示される
また、上記一般式(2)中、R3は互いに独立して、脂肪族不飽和を含まない1価炭化水素基(例えば、メチル基、エチル基などの炭素原子数1〜19のアルキル基、フェニル基、アルキルフェニル基、ナフチル基、アルキルナフチル基、フェニルアルキル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基など)、水酸基又はアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基など)であり、Y1は2価有機基(例えば、エチレン基、プロピレン基、メチルエチレン基などのアルキレン基、エチレンフェ二レン基、プロピレンフェ二レン基などのアルキレンアリーレン基など)であり、R4は互いに独立して、水素原子、水酸基、置換若しくは非置換の1価炭化水素基(前記と同様の基が例示)、アルコキシ基(前記と同様の基が例示)、又は一般式:
−Y1-O-(C24O)b1(C36O)b2-Y2
で表される基である。上記式中、Y2は水素原子又は置換若しくは非置換の1価炭化水素基(前記と同様の基が例示)である。
(D2)ポリエーテル変性ポリシロキサンは、例えば、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと、炭素−炭素二重結合を末端に有するポリオキシアルキレンとのヒドロシリル化反応によって得ることができる。
(D2)ポリエーテル変性ポリシロキサンとしては、例えば、ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシランとして、東レ・ダウコーニング社製、2501 Cosmetic Wax(融点36〜41℃)等の市販品を用いることができる。
また、(D2)ポリエーテル変性ポリシロキサンの融点は、36〜57℃であるのが好ましい。
成分(D)として、(D2)ポリエーテル変性ポリシロキサンを用いる場合、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、唇への密着性に優れ、唇上の口紅がよれにくく、色むらがなく、唇輪郭付近へ口紅がよりにくい点から、0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、3質量%以上がよりさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、34質量%以下がさらに好ましく、25質量%以下がよりさらに好ましい。また、成分(D2)のポリエーテル変性ポリシロキサンの含有量は、全組成中に0.1〜50質量%が好ましく、1〜40質量%がより好ましく、2〜34質量%がさらに好ましく、3〜25質量%がよりさらに好ましい。
(D3)アルキル変性シリコーンとしては、次の一般式(3)
Figure 2018090496
(式中、Rは炭素数6〜30のアルキル基を示し、a及びbはそれぞれ50〜1000の数を示す)
で表されるアルキル変性シリコーンが挙げられる。
式中、Rは、炭素数16〜28のアルキル基が好ましく、炭素数24〜28のアルキル基がより好ましい。a及びbはそれぞれ150〜800の数が好ましく、250〜550がより好ましい。
(D3)アルキル変性シリコーンとしては、例えば、アルキル(C26−28)ジメチコンとして、旭化成・ワッカーシリコーン社製、BELSIL CDM 3526VP(融点35℃)、ステアリルジメチコンとして、旭化成・ワッカーシリコーン社製、BELSIL SDM 5055VP(融点30℃)、ビスステアロキシジメチルシランとして、旭化成・ワッカーシリコーン社製、BELSIL W3230(融点35℃)、ステアロキシトリメチルシランとして、東レ・ダウコーニング社製、580 Wax(融点50〜55℃)等の市販品を用いることができる。
また、(D3)アルキル変性シリコーンの融点は、29℃以上が好ましく、50℃以下が好ましく、42℃以下がより好ましく、37℃以下がさらに好ましい。
成分(D)として、(D3)アルキル変性シリコーンを用いる場合、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、唇への密着性に優れ、唇上の口紅がよれにくく、色むらがなく、唇輪郭付近へ口紅がよりにくい点から、0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、3質量%以上がよりさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、34質量%以下がさらに好ましく、25質量%以下がよりさらに好ましい。また、成分(D3)のアルキル変性シリコーンの含有量は、全組成中に0.1〜50質量%が好ましく、1〜40質量%がより好ましく、2〜34質量%がさらに好ましく、3〜25質量%がよりさらに好ましい。
成分(D)の固形ワックスは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、長時間経過後においても、色移りが抑制され、唇上の口紅がよれにくく、色むらがなく、唇輪郭付近へ口紅がよりにくい点から、全組成中に0.1質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下であり、40質量%以下が好ましく、34質量%以下がより好ましく、25質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.1〜50質量%であり、1〜40質量%が好ましく、2〜34質量%がより好ましく、3〜25質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、塗布後にごわつきがなく、長時間経過後においても、色移りが抑制され、唇上の口紅がよれにくく、色むらがなく、唇輪郭付近へ口紅がよることを抑制する点から、0.04以上が好ましく、0.06以上がより好ましく、0.1以上がさらに好ましく、0.15以上がよりさらに好ましく、30以下が好ましく、15以下がより好ましく、6以下がさらに好ましい。3以下がよりさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、0.04〜30が好ましく、0.06〜15がより好ましく、0.1〜6がさらに好ましく、0.15〜3がより好ましい。
さらに、本発明の油性化粧料は、粉体を含有することができる。かかる粉体としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、体質顔料、着色顔料、光輝性顔料等を用いることができる。
体質顔料としては、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、合成マイカ、ガラスフレーク、合成金雲母、カオリン、クレー、ベントナイト、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機顔料及びこれらの複合粉体が挙げられる。
着色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物;マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体;更にカーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β−カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素などが挙げられる。
光輝性顔料としては、雲母、合成金雲母、ガラス、シリカ、アルミナ等の板状粉体等の表面を酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素、紺青、酸化クロム、酸化スズ、水酸化クロム、金、銀、カルミン、有機顔料等の着色剤で被覆したものなど、及びポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミ蒸着末、ポリエチレンテレフタレート・金蒸着積層末などの、フィルム原反を任意形状に断裁したものなどを用いることができる。
これらの粉体は、通常の方法により、撥水処理、撥水・撥油化処理等の各種表面処理を施したものを用いることもできる。
粉体は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。また、粉体の含有量は、全組成中に0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜10質量%がより好ましい。
さらに、本発明の油性化粧料は、前記成分以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、成分(B)、(C)及び(D)以外の油性成分、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、成分(A)以外の高分子化合物、紫外線吸収剤、酸化防止剤、染料、香料、色材、防汚剤、保湿剤、水等を含有することができる。
本発明の油性化粧料は、通常の方法により製造することができ、その剤型としては、固形、半固形、ゲル、液状等のいずれでも良い。
本発明の油性化粧料は、油剤を連続相とする化粧料であり、皮膚、口唇、睫毛、爪、毛髪に使用され、好ましくは、口唇に使用される。口紅、リップグロス、リップライナー等の口唇化粧料;マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、チークカラー、ファンデーション、コンシーラー等のメイクアップ化粧料;クリーム、乳液、美容液、マッサージ剤、デオドラント、サンスクリーン、育毛剤、ヘアカラー、ヘアワックス、ヘアフォームなどとすることができる。中でも、口紅、リップグロス、リップライナーから選ばれる口唇化粧料として好適である。
本発明の油性化粧料を口唇化粧料とする場合、化粧料塗布用具で、取り出す容器に収納された形態であることが好ましく、取り出す容器が、ボトル容器、ジャー容器、チューブ容器がより好ましく、中でも使用時の液だれを抑制する点から、ボトル容器、チューブ容器がさらに好ましい。
口唇化粧料を取り出す化粧料塗布用具は、化粧料を塗布するための塗布面を有し、先端に該塗布部を連結した支持軸を有している。具体的には、チップ、スポンジ、パフ、筆等が挙げられる。なかでも、化粧料を塗布するための塗布面を有し、かつ扁平体からなる塗布部と、先端に該塗布部を連結した支持軸とを有している化粧料塗布用具が、初期の使用時から塗布用具への取れ性、唇への塗りやすさの点から好ましい。
口唇化粧料は、取り出し用の化粧料塗布用具を備える化粧料容器に収納された形態であることで、初期の使用時から塗布用具への取れ性に優れる。特に、使用後に容器内に残る化粧料の残留が少ない点から、化粧料塗布用具が化粧料にどぶづけしているディッピング容器がより好ましい。
製造例1(セルロース誘導体1の製造)
窒素下トルエン、メチルエチルケトン混合溶媒中50℃で、57.8g(0.165mol)のヒドロキシプロピルセルロース(セルニーM;日本曹達社製)に、94g(1.01mol)の3−メチルピリジンを加えて溶解させる。85.1g(0.31mol)の塩化パルミトイルを0.5時間かけて滴下する。その後50℃で5時間反応させ、エタノール中で沈殿させて精製し、乾燥させると、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルが得られた。(質量平均分子量150万、平均アシル置換度は全水酸基の60mol%)
(質量平均分子量の測定)
重合体の平均分子量(Mw)は、日立L−6000型高速液体クロマトグラフィーを使用し、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。溶離液流路ポンプは日立L−6000、検出器はショーデックスRI SE−61示差屈折率検出器、カラムはGMHHR−Hをダブルに接続したものを用いた。サンプルは、溶離液で0.5g/100mLの濃度に調整し、20μLを用いた。溶離液には、1mmol/LのN,N‐ジメチルドデシルアミン(ファーミンDM20、花王社製)のクロロホルム溶液を使用した。カラム温度は40℃で、流速は1.0mL/分で行った。
(平均アシル(エステル)置換度の測定)
H-NMRにおいて、エステル化されたセルロースのカルボニル基の隣のメチン基のプロトンは、5ppm付近に現れ、セルロースの6員環酸素の隣のプロトンとセルロースの水酸基の隣のメチレン基の合計が3.5ppm付近に現れる。その積分値から算出した。
製造例2(セルロース誘導体2の製造)
窒素下トルエン、メチルエチルケトン混合溶媒中50℃で、57.8g(0.165mol)のヒドロキシプロピルセルロース(セルニーM;日本曹達社製)に、232.8g(2.5mol)の3−メチルピリジンを加えて溶解させる。300.0g(1.09mol)の塩化パルミトイルを0.5時間かけて滴下する。その後50℃で5時間反応させ、エタノール中で沈殿させて精製し、乾燥させると、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルが得られた。(質量平均分子量87万、平均アシル置換度は全水酸基の90mol%)
実施例1〜17、比較例1〜5
表1及び表2に示す組成の液状口紅を製造した。得られた液状口紅を唇に塗布し、塗布10分後のごわつきのなさ及び唇をすり合わせたときの滑らかさ、塗布4時間後の唇上の口紅のよれにくさ、唇上の口紅の色むらのなさ及び唇輪郭付近への口紅のよりにくさ、塗布10分後及び4時間後のタイルへの2次付着性を評価した。なお、これらの評価は、湿度の高い環境(相対湿度50〜100%)下において、液状口紅を唇に塗布して行った。
結果を表1及び表2に併せて示す。
(製造方法)
基材原料(色材以外)を90℃で30分間加熱溶解し、ディスパーにて均一混合した。次に、色材原料を加えて更に15分間均一混合し、脱泡した後、透明なディッピング容器に流し込み、冷却固化させ、液状口紅を得た。
(評価方法)
(1)塗布10分後のごわつきのなさ:
専門パネラー10名により、各液状口紅を唇へ塗布し、10分後のごわつきのなさを官能評価した。結果を、良好である(ごわつきがない)と評価したパネラーの人数で示した。
(2)塗布10分後、唇をすり合わせたときの滑らかさ:
専門パネラー10名により、各液状口紅を唇へ塗布し、10分後に唇をすり合わせたときの滑らかさを官能評価した。結果を、良好である(滑らかである)と評価したパネラーの人数で示した。
(3)塗布4時間後の唇上の口紅のよれにくさ:
専門パネラー10名により、各液状口紅を唇へ塗布し、4時間経過後、唇上の口紅のよれにくさを官能評価した。結果を、良好である(よれにくい)と評価したパネラーの人数で示した。
(4)塗布4時間後の唇上の口紅の色むらのなさ:
専門パネラー10名により、各液状口紅を唇へ塗布し、4時間経過後、唇上の口紅の色むらのなさを官能評価した。結果を、良好である(色むらがない)と評価したパネラーの人数で示した。
(5)塗布4時間後、唇輪郭付近への口紅のよりにくさ:
専門パネラー10名により、各液状口紅を唇へ塗布し、4時間経過後、唇輪郭付近に口紅がよらないかを官能評価した。結果を、良好である(よらない)と評価したパネラーの人数で示した。
(6)塗布10分後及び4時間後のタイルへの2次付着性(色差ΔE):
唇に各液状口紅を適量塗布し、10分経過後と4時間経過後、白タイルに口紅を転写し、色のついた部分を測色した。次式により、白タイルとの色差ΔEを求めた。
ΔE=(ΔL2+Δa2+Δb21/2
・白タイル : 住居用陶器製タイル(INAX社製、10cm×10cm)
白タイルの測色値は、L=93.7,a=0.86,b=3.95
・測色器 : 色差計CR−300(ミノルタ社製)
Figure 2018090496
Figure 2018090496
表1及び表2の結果より、実施例1〜17の液状口紅は何れも、塗布10分後には、ごわつきがなく、唇をすり合わせたときに滑らかで、塗布4時間後には、唇上の口紅がよれにくく、色むらがなく、唇輪郭付近へ口紅がよりにくかった。また、塗布10分後及び4時間後において、タイルへの2次付着が少なく、色移りが抑制された。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)主鎖にセルロース骨格を有し、全水酸基の45〜95mol%が基−O-M-R(MはCH2又はカルボニル基C=Oを示し、Rは炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す)で置換されているセルロース誘導体 1〜50質量%、
    (B)揮発性の炭化水素油 5〜85質量%、
    (C)25℃で液状のエステル油 5〜50質量%、
    (D)融点が57℃以下の固形ワックス 0.1〜40質量%
    を含有する油性化粧料。
  2. 成分(A)において、Rが炭素数9〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である請求項1記載の油性化粧料。
  3. 成分(D)が、(D1)炭化水素系ワックス、(D2)ポリエーテル変性ポリシロキサン、(D3)アルキル変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2記載の油性化粧料。
  4. 成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)が、0.04〜30である請求項1〜3のいずれか1項記載の油性化粧料。
  5. 成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.8〜11である請求項1〜4のいずれか1項記載の油性化粧料。
  6. 口唇化粧料である請求項1〜5のいずれか1項記載の油性化粧料。
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