JP2018089915A - 処理装置、携帯機器、処理制御プログラム、および認証要求プログラム - Google Patents

処理装置、携帯機器、処理制御プログラム、および認証要求プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】近くを通り過ぎたり近くに単に留まっているだけのユーザと、複合機を使用しようとしているユーザとを区別して、使用しようとしているユーザにのみ、待時間や操作の煩わしさを低減させたユーザ認証処理を行なう。【解決手段】ユーザによって所持され複合機20に近接した通信領域内に移動してきた携帯機器30との間で無線通信を行ない、その携帯機器30が複合機20における処理の実行を要求する「処理要求モード」にあることと、その携帯機器30が記憶しているユーザIDとの双方を複合機20が受信した場合に、その受信したユーザIDがその複合機20を使用する権限のあるユーザが持つユーザIDであるか否かを認識するユーザ認証処理を実行し、その受信したユーザIDがその複合機20を使用する権限のあるユーザのユーザIDであることが確認された場合に、複合機20における処理の実行を許可する。【選択図】図1

Description

本発明は、処理装置、携帯機器、処理制御プログラム、および認証要求プログラムに関する。
オフィスや店舗に設置されたプリンタや複合機などは、決められた場所に常設され、その場所に居る人たちに共用されるのが一般的である。ここで、複合機とは、プリンタとしての機能を含む複数の機能、例えばコピー機としての機能やスキャナとしての機能などを兼ね備えた装置をいう。
このような共用のプリンタや複合機の中には、決められたユーザにのみ使用させるためにユーザIDを登録しておき、ユーザ認証処理により使用権限のあるユーザであることを確認した上で使用させるように設定された装置がある。このユーザ認証処理を行なうにあたっては、そのユーザ認証処理のために延びがちなユーザの待時間の低減や、ユーザ認証のためのユーザ操作の煩わしさの低減が求められている。
ここで、特許文献1には、ユーザが所持している携帯機器が、複合機との間での近距離無線通信可能な近接距離範囲内にあるか否かを検知し、その近接距離範囲内にあると検知されると、その携帯機器からユーザ認証に必要な認証情報を無線で取得して第1のユーザ認証処理を行なうことが開示されている。
また、この特許文献1には、この第1のユーザ認証処理を行なうとともに、さらに第2のユーザ認証処理を行なうことも記載されている。ここでは、この第2のユーザ認証処理として、上記の近接距離以内にある一定時間以上留まっていること、その携帯機器を複合機に対し予め決められた方位から翳すこと、あるいは、ユーザがキー入力を行なうことが提案されている。
この特許文献1には、第1のユーザ認証処理のみであってもよく、さらに第2のユーザ認証処理を必要としてもよい旨、記載されている。
特開2015−103162号公報
ここで、上記の第1のユーザ認証処理、すなわち、ユーザが所持する携帯機器と複合機との間の距離が予め定められた近接距離以内に近づいてきたときの無線通信により認証情報を得てユーザ認証処理を行なうことは、ユーザの待機時間の低減やユーザ認証のためのユーザ操作の低減の目的からは好ましい。しかしながら、この第1のユーザ認証処理の場合、携帯機器を所持したユーザが複合機の近くを通り過ぎただけであってもユーザ認証処理が行われることになる。このため、そのユーザが通り過ぎ去った後、そのユーザになりすました他のユーザに不正に使用されるおそれがある。
上記の第2の認証処理はこの問題の解決のためと考えられるが、複合機の近くにしばらく留まっていることをもって第2の認証処理とすることは、ユーザはその時間待たされることを意味している。また、複合機を使用する目的ではなくその複合機の近くに留まることが許されず、例えばプリント出力された用紙を受け取りに来ただけのユーザの場合も用紙の受け取りに手間取ると第2のユーザ認証処理まで行われる可能性があり、欠点のあるユーザ認証処理である。また、携帯機器を翳したりキー入力することを第2のユーザ認証処理として採用すると、ユーザが未だ複合機にまで到着していない段階で第1のユーザ認証処理を行なっても、複合機に到着してから第2のユーザ認証処理を行なう必要を生じ、ユーザの待時間の低減やユーザ認証のためのユーザ操作の煩わしさの低減には役に立たない結果となる。
この点は複合機に限られることではなく、ユーザの求めに応じて何らかの処理を実行する処理装置に共通の課題である。
本発明は、上記事情に鑑み、近くを通り過ぎるだけの、あるいは近くに単に留まっているだけのユーザと、その処理装置を使用しようとしている、使用意図のあるユーザとを区別して、使用意図のあるユーザにのみ、待時間や操作の煩わしさを低減させたユーザ認証処理を行なうことを目的とする。
請求項1は、
ユーザ指示に応じた処理を実行する処理実行部と、
予め定められた通信領域内に移動してきた携帯機器との間で無線通信を行なう第1通信部と、
前記第1通信部が、前記携帯機器との間の通信により、当該携帯機器が、前記処理実行部における処理の実行を要求する、該携帯機器へのユーザ操作により設定および解除がなされる処理要求モードにあることと、当該携帯機器が保持しているユーザIDとの双方を受信した場合に、該第1通信部により受信された受信ユーザIDを持つユーザが前記処理実行部での実行が可能な処理のうちの少なくとも一部の要認証処理について該処理実行部に実行させる権限のあるユーザであるか否かを認識するユーザ認証処理を実行する認証処理部と、
前記認証処理部により、前記受信ユーザIDが前記処理実行部に前記要認証処理を実行させる権限のあるユーザが持つユーザIDであることが確認された場合に、前記処理実行部に該要認証処理の実行を許可する処理実行許可部とを備えたことを特徴する処理装置である。
請求項2は、
前記処理実行部に前記要認証処理を実行させる権限を有するユーザのユーザIDを記憶しておく第1記憶部を備え、
前記認証処理部が、前記ユーザ認証処理として、前記第1通信部により受信された受信ユーザIDが前記第1記憶部に記憶されているユーザIDの中のいずれかの記憶ユーザIDと一致するか否かを判定し、該受信ユーザIDが該記憶ユーザIDと一致した場合に、前記処理実行部に該要認証処理の実行を許可することを特徴する請求項1に記載の処理装置である。
請求項3は、前記認証処理部が、前記ユーザ認証処理として、前記処理実行部に前記要認証処理を実行させる権限を有するユーザのユーザIDが登録された外部装置に向けて前記第1通信部により受信された受信ユーザIDを送信して、該受信ユーザIDと同一のユーザIDが前記処理実行部に前記要認証処理を実行させる権限を有するユーザのユーザIDとして登録されているか否かの問合せを行ない、該問合せに対する回答を受信し該回答に基づいて、該受信ユーザIDが前記処理実行部に前記要認証処理を実行させる権限のあるユーザが持つユーザIDであることが確認された場合に、前記処理実行部に該要認証処理の実行を許可することを特徴とする請求項1に記載の処理装置である。
請求項4は、
当該処理装置が装置IDを有し、
前記第1通信部が、前記携帯機器との間の通信により装置IDを受信し、
前記認証処理部が、前記携帯機器との間の通信により前記第1通信部が受信した装置IDが当該処理装置の装置IDであった場合であって、かつ、該携帯機器が前記処理要求モードにあることと前記ユーザIDとの双方を該第1通信部が受信した場合に、前記ユーザ認証処理を実行することを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の処理装置である。
請求項5は、前記認証処理部におけるユーザ認証処理結果を、前記第1通信部に、今回の通信相手の携帯機器に向けて無線通信により通知させる認証結果通知部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の処理装置である。
請求項6は、
前記第1通信部が、前記携帯機器側で設定された、前記処理実行部における処理内容を規定するユーザ指示を受信し、
当該処理機器が、前記処理実行部を、前記第1通信部で受信したユーザ指示に応じた処理を実行する状態に設定する処理設定部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の処理装置である。
請求項7は、
ユーザ操作によって設定および解除がなされ、実行可能な処理のうち少なくとも一部の要認証処理について権限のあるユーザからの処理要求であることの確認を実行前に行なうことを必要としユーザ指示に応じた処理を実行する処理装置に対し処理の実行を要求する処理要求モードを含む複数のモードのうちのいずれかのモードへの切替えを行なうモード切替部と、
前記要認証処理を実行する権限のあるユーザであることを表わすユーザIDを記憶しておく第2記憶部と、
前記処理装置に対し予め定められた通信領域内に移動したときに当該処理装置との間で無線通信を行ない、該無線通信により、該処理装置に向けて、当該携帯機器が前記処理要求モードにあることと前記第2記憶部に記憶されているユーザIDとの双方を送信する第2通信部とを備えたことを特徴とする携帯機器である。
請求項8は、
ユーザ操作に応じて、前記処理装置に実行させる処理内容を規定するユーザ指示を設定する処理設定部をさらに備え、
前記第2通信部が、当該携帯機器が前記通信領域内に移動したときの該処理装置との無線通信により、該処理装置に向けて、前記処理設定部により設定されたユーザ指示を送信することを特徴とする請求項7に記載の携帯機器である。
請求項9は、
ユーザ操作に応じて、処理を実行させようとする前記処理装置の装置IDを設定する装置ID設定部をさらに備え、
前記第2通信部が、当該携帯機器が前記通信領域内に移動したときの該処理装置との無線通信により、該処理装置に向けて、前記装置ID設定部により設定された装置IDを送信することを特徴とする請求項7または8に記載の携帯機器である。
請求項10は、
前記第2通信部が、前記要認証処理を実行する権限のあるユーザであることの確認の成否の通知を受信し、
当該携帯機器が、前記第2通信部が受信した前記確認の成否の通知をユーザに向けて報知する報知部をさらに備えたことを特徴とする請求項7から9のうちのいずれか1項に記載の携帯機器である。
請求項11は、
プログラムを実行する情報処理装置内で実行されて、実行可能な処理のうち少なくとも一部の要認証処理について権限のあるユーザからの処理要求であることの確認を実行前に行なうことを必要としユーザ指示に応じた処理を実行する処理装置を、
ユーザ指示に応じた処理を実行する処理実行部と、
予め定められた通信領域内に移動してきた携帯機器との間で無線通信を行なう第1通信部と、
前記第1通信部が、前記携帯機器との間の通信により、当該携帯機器が、前記処理実行部における処理の実行を要求する、該携帯機器へのユーザ操作により設定および解除がなされる処理要求モードにあることと、当該携帯機器が保持しているユーザIDとの双方を受信した場合に、該第1通信部により受信された受信ユーザIDを持つユーザが前記要認証処理について該処理実行部に実行させる権限のあるユーザであるか否かを認識するユーザ認証処理を実行する認証処理部と、
前記認証処理部により、前記受信ユーザIDが前記処理実行部に前記要認証処理を実行させる権限のあるユーザが持つユーザIDであることが確認された場合に、前記処理実行部に該要認証処理の実行を許可する処理実行許可部とを備えた処理装置として動作させることを特徴とする処理制御プログラムである。
請求項12は、
プログラムを実行する情報処理装置を内蔵し、実行可能な処理のうち少なくとも一部の要認証処理について権限のあるユーザからの処理要求であることの確認を実行前に行なうことを必要としユーザ指示に応じた処理を実行する処理装置に対し予め定められた通信領域内に移動したときに当該処理装置との間で無線通信を行なう携帯機器を、
ユーザ操作によって設定および解除がなされ、前記処理装置に対し処理の実行を要求する処理要求モードを含む複数のモードのうちのいずれかのモードへの切替えを行なうモード切替部と、
前記要認証処理を実行する権限のあるユーザであることを表わすユーザIDを記憶しておく第2記憶部と、
前記処理装置に対する前記通信領域内に移動したときに当該処理装置との間で無線通信を行ない、該無線通信により、該処理装置に向けて、前記モード切替部により前記処理要求モードに切り替えられていることと前記第2記憶部に記憶されているユーザIDとの双方を送信する第2通信部とを備えた携帯機器として動作させることを特徴とする認証要求プログラムである。
請求項1の処理装置、請求項7の携帯機器、請求項11の処理制御プログラム、および請求項12の認証要求プログラムによれば、処理装置を使用する使用意図のあるユーザを使用意図のないユーザと区別し、使用意図のあるユーザに対し、そのユーザが処理装置に未だ到着していない段階においてユーザ認証処理を実行することができる。
請求項2の処理装置によれば、外部装置に頼らずにユーザ認証を完結することができる。
請求項3の処理装置によれば、ユーザIDの管理を外部装置に委ねることができる。
請求項4の処理装置および請求項9の携帯機器によれば、複数台の処理装置が互いに近くに設置されている場合に、そのユーザが選んだ処理装置に認証処理を行なわせることができる。
請求項5の処理装置および請求項10の携帯機器によれば、ユーザ認証の成否を処理装置上で報知する場合と比べ、ユーザはユーザ認証の成否を早い段階で知ることができる。
請求項6処理装置および請求項8の携帯機器によれば、処理装置上でユーザ設定を行う場合と比べ処理装置に到着してからの待時間がさらに短縮される。
プリントシステムの全体構成図である。 図1に外観を示す複合機のハードウェア構成図である。 図1に示す複合機の機能ブロック図である。 図1に示す携帯機器の機能ブロック図である。 携帯機器内で実行される処理設定プログラムのフローチャートを示した図である。 複合機ID設定画面を示した図である。 処理設定プログラムの実行の終了時に起動される通信切断プログラムのフローチャートを示した図である。 機能設定画面を示した図である。 「コピー」のメニュー画面を示した図である。 通信プログラムのフローチャートを示した図である。 図10のステップS32において表示されるOK画面を示した図である。 図10のステップS33において表示されるNG画面を示した図である。 処理制御プログラムのフローチャートの前半部分を示した図である。 処理制御プログラムのフローチャートの後半部分を示した図である。 電力遮断プログラムのフローチャートを示した図である。 プリントシステムの別例を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、プリントシステムの全体構成図である。
このプリントシステム100は、複数台のノート型パーソナルコンピュータ(以下、「ノートPC」と略記する)10と、複数台の複合機20を備えている。そして、それら各ノートPC10と複合機20は、無線LAN(Local Area Network)等の通信回線101を介して互いに通信可能となっている。
各ノートPC10では、プリント出力を指示するプリントジョブが生成され、複合機20に向けて送信される。このプリントジョブには、複合機20での用紙上へのプリント出力の基になる画像データに加え、プリント枚数、モノクロ/カラーの別、プリント出力に使用する用紙のサイズといった様々な付属情報を含ませることができる。また、このプリントジョブには、送信元のノートPC10を使用しているユーザのユーザIDが含まれている。
また、各複合機20は、スキャナ20Aやプリンタ20Bなどを備えていて、スキャナとしての機能、プリンタとしての機能、さらにそれらを組み合わせたコピー機としての機能など、複合的な複数の機能を備えている。
また、この複合機20には、近距離通信機21が備えられている。近距離通信機21は、例えば、Bluetooth(登録商標)等、数メートル程度の通信距離を持つ通信規格に準拠した無線通信機である。
さらに、この複合機20には、この複合機20の使用権限を有するユーザの氏名とユーザIDとを対応づけたユーザID一覧が記憶されている。
また、この図1には、スマートフォン等の携帯機器30が示されている。これらの携帯機器30は、タッチパネル式の表示画面31を有し、また、複合機20に備えられた近距離通信機21との間で通信を行なう機能を備えている。このプリントシステム100を使用する各ユーザは、各ユーザごとの携帯機器30を常に携行することが要請されている。各携帯機器30には、その携帯機器30を携行するユーザのユーザIDが登録されている。
この複合機20では、ノートPC10からプリントジョブを受信すると、そのプリントジョブに含まれているユーザIDを参照して、この複合機20の使用権限を有するユーザが送信したプリントジョブか否かを判定し、この複合機20の使用権限を有するユーザが送信したプリントジョブの場合はそのプリントジョブをこの複合機20内に蓄積しておく。そして、携帯機器30を所持したユーザがこの複合機20に近づいてきたときの、そのユーザが所持する携帯機器30と複合機20の近距離通信機21との間での近距離無線通信によってユーザ認証を行ない、この複合機20の使用権限のあるユーザであったときは、ユーザ指示に従って、蓄積しておいたそのユーザのプリントジョブに基づくプリント出力を行なう。また、複合機20の元に来たユーザがその複合機20の使用権限のあるユーザであったときは、ユーザ指示に従って、スキャナ20Aで原稿を読み取ってその読取りにより得られた画像データをそのユーザのノートPC10に送信し、あるいは、その読取りにより得られた画像データに基づくプリント出力を行なう。
また、この複合機20には、タッチパネル22、および、スタートボタン23aや終了ボタン23b等からなる押ボタン群23が備えられている。
ここで、このプリントシステム100を構成する各複合機20は、本発明の処理装置の一例に相当し、各携帯機器30は、本発明の携帯機器の一例に相当する。
図2は、図1に示す複合機のハードウェア構成図である。
ここには、図1にも示した、スキャナ20A、プリンタ20B、近距離通信機21、タッチパネル22、および、スタートボタン23aや終了ボタン23b等の各種の押ボタンからなる押ボタン群23が示されている。さらにここには、メインコントローラ24が示されている。このメインコントローラ24は、プログラムを実行する情報処理装置としての機能を備えている。具体的には、このメインコントローラ24は、CPU241、ROM242、RAM243、HDD244、および通信I/F245を備えている。そして、それらは、バス249を介して互いに通信可能に接続されている。
CPU241は、中央演算処理装置(Central Processing Unit)であり、プログラムの実行を担っている。
ROM242は、リードオンリメモリ(Read Only Memory)である。このROM242には、CPU241で実行されるプログラムの一部やプログラムにより参照される定数等が記憶されている。
また、RAM243は、CPU241でのプログラムの実行にあたり、実行しようとしているプログラムがHDD244から読み出されて格納されるメモリである。このRAM243は、プログラムの実行の際に必要な変数等を格納しておく作業領域としても利用される。
また、HDD244は、HD(ハードディスク)を内蔵したハードディスクドライブである。このHDD244には、CPU241で実行される予定のある様々なプログラムや、その実行に必要となる様々なデータが記憶されている。また、このHDD244には、このノートPC10等から送信されてきたプリントジョブ等が格納される。この複合機20の使用権限の有無を判定するためのユーザIDなども、ここに記憶されている。
さらに、通信I/F245は、図1にも示す通信回線101を介してのノートPC10との間の通信を担っている通信インターフェースである。
図3は、図1に示す複合機の機能ブロック図である。ここでは、この複合機20の機能について概括的に説明する。
この複合機20は、プリントやコピー等の処理について権限のあるユーザからの処理要求であることの確認を実行前に行なうことを必要とし、ユーザ指示に応じた処理を実行する装置である。
この図3には、複合機20の機能要素として、送受信部201、蓄積部202、記憶部203、通信部204、認証処理部205、処理実行許可部206、認証結果通知部207、表示・操作部208、プリント部209、読取部210、処理設定部211、および制御部212が示されている。
送受信部201は、通信回線101を経由してノートPC10(図1参照)から送信されてきた、プリント出力の指示であるプリントジョブを受信する。このプリントジョブには、そのプリントジョブを送信したユーザを特定するユーザIDが含まれている。この送受信部201で受信したプリントジョブは制御部212を経由して蓄積部202に送られ、その蓄積部202に格納される。また、この送受信部201は、読取部210(スキャナ20A)で読み取って得たデータのノートPC10への送信も担っている。この送受信部201は、ハードウェア上は、主に、図2に示す通信I/F245がその役割を担っている。
また、蓄積部202は、送受信部201で受信したプリントジョブを、プリント部209における、そのプリントジョブに基づくプリント出力の実行まで蓄積しておく。この蓄積部202は、ハードウェア上は、主に、図2に示すHDD244がその役割を担っている。
また、記憶部203は、この複合機20を使用する使用権限のある各ユーザの氏名と各ユーザのユーザIDとを対応づけたユーザID一覧を記憶している。また、この記憶部203には、複合機20どうしを互いに識別してこの複合機20を特定するための、この複合機20用の複合機IDも記憶されている。この記憶部203は、ハードウェア上は、図2に示すHDD244がその役割を担っている。この記憶部203は、本発明にいう第1記憶部の一例に相当する。
また、通信部204は、ユーザによって所持されて複合機20との間の距離が近い、予め定められた通信領域内に移動してきた携帯機器30との間で無線通信を行なう。この通信部204は、ハードウェア上は、図1,2に示す近距離通信機21がその役割を担っている。この通信部204は、本発明にいう第1通信部の一例に相当する。
また、認証処理部205は、携帯機器30との間の通信により、その携帯機器30が「処理要求モード」にあることと、その携帯機器が保持しているユーザIDとの双方を通信部204が受信した場合に、その通信部204が受信したユーザIDが記憶部203に記憶されているユーザID一覧中のユーザIDのいずれかと一致するか否かを判定するユーザ認証処理を実行する。ここで、「処理要求モード」は、ユーザ操作により設定および解除がなされる携帯機器30における処理モード1つであって、複合機20における処理の実行を要求するモードである。本実施形態では、後述する処理設定プログラムが携帯機器30で起動していることが、その携帯機器30が「処理要求モード」にあることとしている。
また、通信部204は、その携帯機器30が「処理要求モード」にあることと、その携帯機器30のユーザIDとを受信することに加え、さらに、携帯機器30側で設定された複合機IDを受信する。そして、認証処理部205は、携帯機器30との間の通信により通信部204が受信した複合機IDが自分自身の複合機20の複合機IDであった場合であって、かつ、その携帯機器30が上記の「処理要求モード」にあることとユーザIDとの双方を通信部204が受信した場合に、ユーザ認証処理を実行する。この認証処理部206は、ハードウェア上は、主に、ユーザ認証処理プログラムを実行するCPU241等からなるメインコントローラ24がその役割を担っている。
また、処理実行許可部206は、認証処理部205により、通信部204で受信したユーザIDが記憶部203に記憶されているユーザID一覧中のユーザIDのいずれかと一致することが確認された場合に、プリントやコピーなどの処理の実行を許可する。この処理実行許可部206は、ハードウェア上は、認証処理部205と同様、メインコントローラ24が主にその役割を担っている。
そして、処理結果通知部207は、処理認証部205におけるユーザ認証処理結果、すなわちユーザ認証の成否を、通信部204に、今回の通信相手の携帯機器30に向けて無線通信により通知させる。この処理結果通知部208は、ハードウェア上は、認証処理部205や処理実行許可部206と同様、メインコントローラ24が主にその役割を担っている。
また、表示・操作部206は、ユーザへの様々な情報の画面表示による通知や、ユーザの操作による、ユーザからの様々な指示を受け付ける役割を担っている。ここで、この表示・操作部206におけるユーザ操作には、プリントやコピーの実行を指示するスタートボタン23aの押下や、複合機20を使い終えたことをその複合機20に知らせる終了ボタン23bの押下も含まれている。この表示・操作部206は、ハードウェア上は、タッチパネル22や押ボタン群23がその役割を担っている。
また、プリント部209は、用紙上へのプリント出力を担っている。すなわち、このプリント部209では、ユーザ指示に基づいて、蓄積部202に蓄積されているプリントジョブに基づくプリント出力が行われる。このプリント部209は、ハードウェア上は、図1,図2に示すプリンタ20Bがその役割を担っている。このプリント部209は、本発明にいう処理実行部の一翼を担っている。
また、読取部210は、原稿上の画像を読み取って画像データを取得する役割を担っている。この読取部210で取得した画像データは、送受信部201を経由してノートPC10に送信され、あるいは、プリント部209に送られてその画像データに基づく画像がプリント出力される。この読取部210は、ハードウェア上は、図1,図2に示すスキャナ20Aがその役割を担っている。この読取部210は、上記のプリント部209とともに、本発明にいう処理実行部の一例を構成している。
ここで、通信部204は、携帯機器30側で設定された、処理実行部(スキャナ20Aやプリンタ20B)における処理内容を規定するユーザ指示を受信する。すると、処理設定部211は、処理実行部(スキャナ20Aやプリンタ20B)を、通信部204で受信したユーザ指示に応じた処理を実行する状態に設定する。そして、スタートボタン23a(図1,図2参照)が押下されると、読取部210やプリント部209(スキャナ20Aやプリンタ20B)からなる処理実行部は、処理設定部211によって設定された処理を実行する。この処理設定部211も、ハードウェア上は、主にメインコントローラ24がその役割を担っている。
さらに制御部212は、この複合機20の全体の制御と、データやコマンドの受け渡し等を担っている。
図4は、図1に示す携帯機器の機能ブロック図である。
この携帯機器30は、ユーザによって所持されて、そのユーザがその複合機20を使用する使用権限のあるユーザであることを表わすユーザIDを保持し、複合機20との間の距離が予め定められた近接距離以内に近づいたときにその複合機20との間で無線通信を行なう機器である。また、この携帯機器30には、プログラムを実行するCPU等からなる情報処理装置としての機能が内蔵されていて、各種のプログラムが実行される。
この図4には、この携帯機器30の構成要素として、モード切替部301、記憶部302、通信部303、処理設定部304、複合機ID設定部305、表示部306、および制御部307が示されている。
モード切替部301は、ユーザ操作によって設定および解除がなされ複合機20における処理の実行を要求する「処理要求モード」を含む複数のモードのうちのいずれかのモードへの切替えを行なう。前述の通り、本実施形態の場合、複合機20に処理内容を指示する処理設定プログラムを起動することが「処理要求モード」への切替えを意味し、その処理設定プログラムを終了することが「処理要求モード」の解除を意味している。
このモード切替部301は、ハードウェア上は、ユーザ操作を受け付けるタッチパネル式の表示画面31や携帯機器30内でプログラムを実行するCPU等がその役割を担っている。このモード切替部301は、本発明にいうモード切替部の一例に相当する。
また、記憶部302には、この携帯機器30を所持するユーザのユーザIDや、そのユーザが使用権限を有する複合機20を特定する複合機IDが記憶されている。この記憶部302は、本発明の携帯機器における第2記憶部の一例に相当する。
また、通信部303は、複合機20に対し上記の通信領域内に移動してきたときの複合機20との間の無線通信を担っている。そして、この通信部303は、複合機20に向けて、この携帯機器30が「処理要求モード」にあること、すなわち、この携帯機器30で処理設定プログラムが起動されていること、および、記憶部302に記憶されているユーザIDを送信する。また、この通信部303は、ユーザが今回使おうとしている複合機20を指定する複合機IDも送信する。この通信部303は、本発明にいう第2通信部の一例に相当する。この通信部303は、ハードウェア上は、この携帯機器30に備えられている、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離通信機能がその役割を担っている。
また、処理設定部304は、ユーザ操作に応じて、複合機20に実行させる処理内容を規定する「ユーザ指示」を設定する。この処理設定部304は、ハードウェア上は、タッチパネル式の表示画面31や、携帯機器30内において処理設定プログラムを実行するCPU等がその役割を担っている。この処理設定部304は、本発明にいう処理設定部の一例に相当する。
この処理設定部304で設定された「ユーザ指示」は、携帯機器30を所持したユーザが複合機20に対し上記の通信領域内に移動してきたときの複合機20との無線通信により、その複合機20に向けて、タイミングを見計らって送信される。
また、複合機ID設定部305は、複合機20が複数台設置されている場合に、ユーザ操作に応じて、処理を実行させようとする複合機20を特定する複合機IDを設定する。そして、複合機ID設定部305により設定された複合機IDは、通信部303により、複合機20に向けて送信される。この複合機ID設定部305も、処理設定部304と同様、ハードウェア上は、タッチパネル式の表示画面31や、携帯機器30内においてプログラムを実行するCPU等がその役割を担っている。この複合機ID設定部305は、本発明にいう装置ID設定部の一例に相当する。
さらに、表示部306は、通信部303による、複合機20から送信されてきたユーザ認証の成否の受信を受けて、その通信部303が受信したユーザ認証の成否結果を表示画面31上に表示する。この表示部306は、ハードウェア上は、表示画面31や、その表示画面への表示を担うプログラムを実行するCPU等がその役割を担っている。この表示部306は、本発明にいう報知部の一例に相当する。
さらに、制御部307は、この携帯機器30の全体の制御と、データやコマンドの受け渡し等を担当している。
以下、複合機20内あるいは携帯機器30内で実行される各種プログラムについて説明することで、複合機20と携帯機器30における処理を具体的に説明する。ここで、以下において説明する、複合機20内で実行されるプログラムの総称が、本発明の処理制御プログラムの一例に相当し、携帯機器30内で実行されるプログラムの総称が、本発明の認証要求プログラムの一例に相当する。
図5は、携帯機器内で実行される処理設定プログラムのフローチャートを示した図である。
この図5に示す処理設定プログラムは、その携帯機器30を所持するユーザの起動操作によって起動される。前述の通り、この処理設定プログラムの起動は、「処理要求モード」への切替操作を意味している。
この図5に示す処理設定プログラムが起動されると、ここでは先ず、「通信接続指示」が行われる(ステップS01)。この「通信接続指示」は、携帯機器30の通信部303に対し、複合機20との間の通信接続を行なうことの指示である。ただし、この「通信接続指示」が行われても、その携帯機器30が複合機20から離れた距離にある間は通信接続は行われず、上述の通信領域内に移動したときに通信接続が行われる。
この図5に示す処理設定プログラムでは、「通信接続指示」(ステップS01)を行なった後、「設定」ボタン(図9参照)が押される(ステップS03)までの間、「ユーザ指示設定」が行われる(ステップS02)。
ここで、この「ユーザ指示設定」について例示する。
図6は、複合機ID設定画面を示した図である。この複合機ID設定画面311は、「ユーザ指示設定」のステップ(ステップS02)において、携帯機器30の表示画面31上に最初に表示される画面である。
ここでは、この携帯機器30を所持するユーザに使用権限が与えられている複合機20が複数台設置されていて、この携帯機器30の記憶部302には、そのユーザに使用権限が与えられている複数台の複合機20の複合機IDが記憶されている。そこで、ここでは、携帯機器30の表示画面31上に、この図6に示す複合機ID設定画面311が表示され、この複合機ID設定画面311上で、そのユーザが今回処理を実行させようとしている複合機20の複合機IDが設定される。
ここでは、記憶部302には、使用許可が与えられている複合機20の複合機IDとして、ID=001とID=002記憶されている。そして、この図6に示す複合機ID設定画面311上では、ID=001が選択されている。この複合機ID設定画面311上の「OK」ボタンを押すと、今回処理を実行させるべき複合機30が確定する。
一方、「閉じる」ボタンを押すと、起動されている処理実行プログラム(図5参照)が強制終了となる。
図7は、処理設定プログラムの実行の終了時に起動される通信切断プログラムのフローチャートを示した図である。
図6に示す複合機ID設定画面311上で「閉じる」ボタンを押すと、図5に示す処理設定プログラムが強制終了となり、それを契機として、この図7に示す通信切断プログラムが起動される。そして、ここでは、図5の処理設定プログラムのステップS01での「通信接続指示」を取り消す「通信切断指示」が行われる(ステップS11)。この「通信切断指示」が行われると、携帯機器30と複合機20との間の近距離通信が開始される前のときは、そのまま、それ以降も、それらの間の通信は行われない状態となる。また、この「通信切断指示」が行われたときに、携帯機器30と複合機20との間の近距離通信が既に開始されていたときは、その通信が切断され、かつ、それ以降の通信接続は行われない状態となる。
これはすなわち、図6に示す複合機ID設定画面311上で「閉じる」ボタンを押して図5に示す処理設定プログラムを強制終了させたことにより、「処理要求モード」が解除されたことを意味している。
なお、図7に示す通信切断プログラムは、図6に示す複合機ID設定画面311上で「閉じる」ボタンを押して図5に示す処理設定プログラムを強制終了させたときだけではなく、図5に示す処理設定プログラムが正常終了したときも起動される。
図8は、機能設定画面を示した図である。
図6に示す複合機ID設定画面311上で「OK」ボタンを押すと、携帯機器30の表示画面31上に、その複合機ID設定画面311に代えて、この図8に示す機能設定画面312が表示される。
複合機20で実行される処理機能には、大別して、「スキャン」、「プリント」、および「コピー」の3種類がある。ここで、「スキャン」は、スキャナ20Aで原稿を読み取って画像データを得、その画像データをノートPC10に送信する処理機能である。また、「プリント」は、ノートPC10から送信されて複合機20内に蓄積されているプリントジョブに基づくプリント出力をプリンタ20Bで実行する処理機能である。さらに、「コピー」は、スキャナ20Aで原稿を読み取って画像データを得、プリンタ20Bで、その画像データに基づくプリント出力を実行する処理機能である。
ここでは、図8に示す機能設定画面312上の、「スキャン」、「プリント」、および「コピー」のいずれかのボタンを押すことにより、それら3種類の処理機能の中から、複合機20に今回実施させようとしている処理機能を選択し、さらに「OK」ボタンを押す。すると、その選択された処理機能が、複合機20で今回実行されるべき処理機能として確定する。
一方、この処理設定画面312上で「OK」ボタンを押さずに「閉じる」ボタンを押すと、この機能設定画面312が消えて、それに代わり、図6に示す複合機ID設定画面311が表示される。
ここで、携帯機器30の記憶部302に記憶されている複合機IDが1つだけのとき、すなわち、その携帯機器30を所持するユーザが使用することのできる複合機20が1台だけのときは、図6に示す複合機ID設定画面311の表示は省略される。複合機ID設定画面311の表示が省略された場合は、図8に示す機能設定画面312上の「閉じる」ボタンを押したときに、図5に示す処理設定プログラムが強制終了となる。
ここでは、一例として、図8に示す機能設定画面312上の「コピー」ボタンが押されてさらに「OK」ボタンが押されたものとする。すると、携帯機器30の表示画面31上に、その機能設定画面312に代わり、以下に説明する「コピー」のメニュー画面が表示される。なお、図8に示す機能設定画面312上で「スキャン」ボタンあるいは「プリント」ボタンが押されて「OK」ボタンが押されたときは、それぞれ、「スキャン」のメニュー画面あるいは「プリント」のメニュー画面が表示されるが、ここではそれらについては省略し、ここでは一例として、「コピー」のメニュー画面について説明する。
図9は、「コピー」のメニュー画面を示した図である。
この図9に示す「コピー」のメニュー画面313上では、「モノクロ」コピーか「カラー」コピーかの設定、「片面」原稿か「両面」原稿かの設定、「片面」プリントか「両面」プリントかの設定、およびコピー部数の設定が行われる。これらを選択して「設定」ボタンを押すと、その設定どおりの処理の実行を指示する「ユーザ指示」が確定する。一方、「設定」ボタンを押さずに「キャンセル」ボタンを押すと、図8に示す機能設定画面312の表示に戻る。
図5に戻って説明を続ける。
図5のステップS02では、メニュー画面上の「設定」ボタン(例えば図9に示す「コピー」のメニュー画面上の「設定」ボタン、不図示の「スキャン」や「プリント」のメニュー画面上にも「設定」ボタンが設けられている)が押されるまで(ステップS03)、図6,図8,図9を参照して説明したユーザ指示設定処理が行われる。そして、「設定」ボタンが押されると、次に「ユーザ指示フラグ」がオンかオフかが判定される(ステップS04)。この「ユーザ指示フラグ」は、上記のようにして設定した「ユーザ指示」を複合機20に送信するタイミングが到来したか否かを表わすフラグであり、後述する図10のステップS31においてオンに設定される。
この図5に示す処理設定プログラムでは、そのステップS04において「ユーザ指示フラグ」がオンと判定されるまで待機し、オンと判定されると、ステップS02で設定された「ユーザ指示」が複合機20に向けて送信され(ステップS05)、「ユーザ指示フラグ」がクリア(オフ)される(ステップS06)。
図10は、通信プログラムのフローチャートを示した図である。
この図10に示す通信プログラムは、図5に示す処理設定プログラムのステップS01における「通信接続指示」を受けて起動されて携帯機器30内で実行されるプログラムである。
ここでは先ず、複合機20との間の通信の接続処理(ステップS21)が、接続成功まで(ステップS03)まで、繰り返される。通信の接続を試みている間に「通信切断指示」があったときは(ステップS02)、その時点以降の通信接続処理は行われない。この「通信切断指示」は、図6に示す複合機ID設定画面311上で「閉じる」ボタンが押されることによって図5に示す処理実行プログラムの実行が強制終了されたとき、および、その処理実行プログラムの実行が正常終了したときに、発行される。
「通信切断指示」が無く(ステップS22)、複合機30との間の通信の接続に成功すると(ステップS23)、携帯機器30は、複合機20に向けて、今回使おうとしている複合機20を特定する複合機ID(図6参照)を送信する(ステップS24)。
すると、その複合機IDを受信した複合機20は、その受信した複合機IDが自分の(その複合機自身の)複合機IDである(OK)か、自分の複合機IDではない(NG)かを示すOK/NGの回答を送信し、携帯機器30は、その回答を受信する(ステップS25)。そして、複合機20からの回答がNGであったときは(ステップS26)、今回接続した複合機20との間の通信を遮断し(ステップS27)、ステップS21に戻って、他の複合機20との間の通信接続処理が行われる。
一方、複合機IDに関する、複合機20からの回答がOK(自分の複合機IDである)であったときは(ステップS26)、次に、その複合機20に向けて、その携帯機器30を所持するユーザのユーザID、すなわち、その携帯機器30に記憶されているユーザIDが送信される(ステップS28)。
複合機20内には、その複合機20を使用する権限を有するユーザのユーザID一覧が、各ユーザの名前に対応づけられて記憶されている。そして、複合機20は、携帯機器30からユーザIDを受信すると、その受信したユーザIDと同じユーザIDが複合機20内に記憶されているユーザID一覧に含まれているか否かの検索(ユーザ認証処理)が実行され、ユーザ一覧に含まれているOK(認証成功)か、ユーザ一覧には含まれていないNG(認証失敗)かの回答を携帯機器30に返信する。
携帯機器20がこの返信を受信すると(ステップS29)、その受信した回答がOK(認証成功)かNG(認証失敗)かが判定される(ステップS30)。そして、このユーザIDに関する回答がOK(認証成功)であったときは(ステップS30)、「ユーザ指定スラグ」をオンに設定し(ステップS31)、自分(携帯機器30)の表示画面31上にOK表示を行なう(ステップS32)。OK表示についての説明は、この図10の説明を終わらせてからにする。
ここで、「ユーザ指定フラグ」オンは、複合機20側において、図5のステップS02で設定された「ユーザ指定」を受信するタイミングが到来したことを意味している。
一方、ユーザIDに関する回答がNG(認証失敗)であったときは(ステップS30)、携帯機器30の表示画面31上にNG表示を行なう(ステップS33)。
図11は、図10のステップS32において表示されるOK画面を示した図である。
ここに示すOK画面314には、今回のユーザの名前(ここでは佐々木様)と、複合機20の使用を許可するメッセージである「どうぞお使いください。」が表示される。
このOK画面上314上の「消す」ボタンを押すと、携帯機器30の表示画面31から、このOK画面314が消える。
図12は、図10のステップS33において表示されるNG画面を示した図である。
ここに示すNG画面315には、複合機20の使用を拒否するメッセージである「使用権限が確認できません。使用はご遠慮ください。」が表示されている。このNG画面315上の「消す」ボタンを押すと、携帯機器30の表示画面31から、このNG画面315が消える。
図13,図14は、処理制御プログラムのフローチャートの、それぞれ前半部分と後半部分を示した図である。この処理制御プログラムは、複合機20内で実行されるプログラムである
ここで、複合機20は、携帯機器30との間での近距離通信機能の維持およびこの処理制御プログラムの実行に最小限必要な箇所には常に電力が供給されている。一方、この複合機20の、それ以外の大電力の消費を伴う箇所、例えばスキャナ20Aやプリンタ20Bへの電力は平時は遮断されていて、必要なタイミングで電力が投入される。
複合機20では、近づいてきた携帯機器30との間の通信の接続に成功するまで(ステップS42)、通信接続処理(ステップS41)が繰り返される。
そして、通信の接続に成功すると(ステップS42)、今回の通信相手の携帯機器30から送信されてくる複合機IDの受信を待ち(ステップS43)、受信すると、その受信した複合機IDが自分の複合機IDであるか否かを調べる(ステップS44)。そして、その受信した複合機IDが自分の複合機IDではなかったときは、携帯機器30に向けて複合機IDがNGである旨の回答を送信し(ステップS45)、今回接続された携帯機器30との間の通信を切断し(ステップS46)、ステップS41に戻って、他の携帯機器30との間の通信接続処理が行われる。
一方、受信した複合機IDが自分の複合機IDであったときは(ステップS44)、複合機IDがOKである旨の回答を送信する(ステップS47)。
携帯機器30は、複合機IDについてOKの回答を受け取ると、ユーザIDを送信する(図10、ステップS28)。複合機20は、携帯機器30からのユーザIDの受信を待って(ステップS48)、ユーザ認証処理を行なう(ステップS49)。本実施形態におけるこのユーザ認証処理は、受信したユーザIDと同一のユーザIDが、その複合機20を使用する権限なあるユーザとして登録されているユーザID一覧の中のいずれかのユーザIDと一致するか否かを検索し、一致するユーザIDが存在すれば認証成功とし、一致するユーザIDが見つからなかければ認証失敗とする処理である。
このユーザ認証処理の結果、認証失敗のときは(ステップS50)、ユーザIDに関するNGの回答を送信し(ステップS51)、さらに、今回接続された携帯機器30との間の通信を切断し(ステップS52)、ステップS41に戻って他の携帯機器30との間の通信接続処理を行なう。
一方、ユーザ認証処理の結果、認証成功のときは(ステップS50)、今回の通信相手の携帯機器30に向けて、ユーザIDに関するOKの回答を送信して(ステップS53)、複合機20に電力を投入する(図14、ステップS54)。なお、上述の通り、複合機20の一部箇所には電力が常に供給されており、したがって、ここでの電力投入は、その残りの箇所への電力投入をいう。
そして次に、携帯機器30が送信してくる「ユーザ指示」を受信したか(ステップS55)、あるいは自分(複合機20)への操作による「ユーザ指示」があったか(ステップS56)が判定される。
本実施形態の場合、前掲の図6,図8,図9を参照して説明した通り、「ユーザ指示」は携帯機器30側で設定される(図5、ステップS02参照)。そして、この設定した「ユーザ指示」は、ユーザIDに関するOKの回答を受信して(図10、ステップS29,S30)「ユーザ指定フラグ」がオンになった(図10、ステップS31)後に(図5、ステップS04)、複合機20に向けて送信される(図5、ステップS05)。
ここで、携帯機器30での「ユーザ指示」設定のステップ(図5、ステップS02)よりも前のステップ(図5、ステップS01)で「通信接続指示」が行われているため、携帯機器30で「ユーザ指示」を設定しなくても、携帯機器30と複合機30との間で通信が行われる。そこで、ユーザは、ユーザ認証処理によりユーザIDに関するOKの回答が携帯機器30に届いた後、携帯機器30ではなく複合機30のタッチパネル22や操作ボタン群23を操作して「ユーザ指示」を設定することもできる。ただし、携帯機器30側で「ユーザ指定」をあらかじめ設定しておけば、複合機20の操作により「ユーザ指示」を設定する場合と比べ、そのユーザが複合機20の前に来てからのコピー等の処理の開始までの時間がさらに短縮される。なお、携帯機器30に複数の複合機IDが記憶されているときは、図6を参照して説明した、これから使おうとしている複合機20の複合機IDの設定については、携帯機器30側で設定しておく必要がある。
携帯機器30側で設定された「ユーザ指示」を受信するか(図14、ステップS55)、あるいは、複合機20のタッチパネル22等の操作により「ユーザ指示」が入力されると、「動作設定」、すなわち、スキャナ20Aやプリンタ20Bがその「ユーザ指示」どおりに動作するように各要素の状態の調整が行なわれる(ステップS57)。
そして、複合機20に備えられているスタートボタン23a(図1,図2参照)が押下されると(ステップS58)、複合機20では、例えばコピー動作等の動作が、今回の「ユーザ指定」どおりに実行される(ステップS59)。なお、複合機20のスタートボタン23aを押下することに代えて、携帯機器30の操作により、その携帯機器30から動作スタートの指示を送信してもよい。
ここでは、スタートボタン23aの押下、あるいは携帯機器30からの動作スタートの指示を契機として今回の「ユーザ指定」どおりの動作が実行され(ステップS59)、さらにタイマが起動される(ステップS60)。
図15は、電力遮断プログラムのフローチャートを示した図である。
この電力遮断プログラムは、図14のステップS60で起動されたタイマがタイムアップするか、あるいは複合機20に備えられている終了ボタン23b(図1,図2参照)が押されたことを受けて、複合機20において実行されるプログラムである。
ここでは先ず、認証が解除される(ステップS71)。これは、この複合機20に次に電力が投入されたときに、前のユーザの認証成功の情報が残っていて他のユーザによりこの複合機20が不正に使用されるのを避けるためである。
ここでは次に、複合機20に供給されていた電力が遮断される(ステップS72)。ただし、前述の通り、携帯機器30との間の通信機能等の維持のための電力供給は継続される。
ここで、複合機20を使用したユーザは、複合機20の元を立ち去るにあたり、終了ボタン23bを押下する。すると、図15に示す電力遮断プログラムが実行されて複合機20の電力が遮断される。だだし、ユーザが終了ボタン23bを押し忘れて複合機20の元を立ち去ることも考えられ、その時には、図14のステップS60で起動したタイマのタイムアップを待って、複合機20の電力が遮断される。
なお、フローチャート上は省略したが、例えばタッチパネル23aの操作の途中でユーザが立ち去ることも考えられるため、複合機20に対し何らの操作もなく予め定められた時間が経過したときも、図15の電力遮断プログラムが実行されて複合機20の電力が遮断される。
次に、ユーザ認証処理の別の形態について説明する。
図16は、プリントシステムの別例を示した図である。
図16に示すプリントシステム200は、図1に示したプリントシステム100を構成している各要素に加え、さらにサーバ40が備えられている。このサーバ40には、この図16に示すプリントシステム200を構成している各複合機40ごとの、各複合機40を使用する権限のあるユーザのユーザ名とユーザIDとが対応づけられたユーザID一覧が記憶されている。
一方、各複合機40には、各複合機40の使用権限を示すユーザID一覧は記憶されていない。
そして、この図16に示すプリントシステム200の場合、各複合機20の認証処理部205(図3参照)は、通信部204が携帯機器30からユーザIDを受信すると、自機の複合機IDと受信したユーザIDを送受信部201にサーバ40に向けて送信させることにより、そのユーザIDが、自機を使用する権限のあるユーザのユーザIDか否かを問い合わさせる。サーバ40は、その問合せを受信すると、そのサーバ40内に記憶されている、問合せ元の複合機40に関するユーザID一覧をサーチして、そのユーザID一覧中に問合せのユーザIDと同一のユーザIDが存在するか否かを検出し、その検出結果を、問合せ元の複合機40に回答する。上記の問合せを行なった複合機40は、その回答によって、そのユーザIDを持つユーザが自機を使用する権限のあるユーザであるか否かを認識する。
この形態のユーザ認証処理によれば、各複合機40の使用権限を有するユーザの管理を自機で行なうことなく、各複合機40から離れてサーバ40で一括管理するすることができ、複合機40の入れ替えなどが容易となる。
このサーバ40は、本発明にいう外部装置の一例に相当する。
ここで、上記の各実施形態は、携帯機器30から送信されたユーザIDを受信した場合のみ、ユーザ認証処理が行われる構成となっている。このため、上述の実施形態の場合、複合機20を使おうとしているユーザは携帯機器30を必ず携行している必要がある。携帯機器30を所持していないユーザ、あるいは、複合機20の元へ来てからの例えばコピー動作等の開始までの時間が延びても構わないと考えるユーザに配慮し、ユーザが複合機20の元へ来てから開始するユーザ認証処理(例えばパスワード入力、指紋認証、ICカード等によるユーザ認証処理)を併用してもよい。
また、上記の各実施形態では、携帯機器30内で処理設定プログラムが起動していることが、その携帯機器30が「処理要求モード」にあるとしているが、「処理要求モード」は、ユーザによる、複合機20をこれから使おうとしていることの意志を表わすものであればよく、この処理設定プログラムが起動している状態以外の状態を「処理要求モード」としてもよい。例えば、携帯機器30を所持しているユーザがその携帯機器を操作して、今から複合機20を使おうとしていることを表わすフラグをオンにする操作を行なうこととし、そのフラグがオンになっていることをもって、その携帯機器30が「処理要求モード」にあるとしてもよい。その場合には、その携帯機器30と複合機20との通信において、そのフラグのオン/オフの状態が複合機20に送信される。
また、上記の各実施形態は、携帯機器30側で「ユーザ指定」を行なうことができるという、より好ましい構成となっているが、携帯機器30との間の通信ではユーザ認証処理までを行ない、「ユーザ指定」については、ユーザが複合機20の元へ来てからのタッチパネル23a等の操作により行なう構成としてもよい。
また、上記の各実施形態では、複合機20で実行される処理機能(スキャン、プリント、コピー)のうちのどの処理機能を使う場合にもユーザ認証を必要とする構成としているが、一部の処理機能については、ユーザ認証なしに誰でも使用でき、残りの処理機能についてユーザ認証を必要とする構成の場合にも、そのユーザ認証を必要とする処理機能について本発明を適用することができる。
さらに、ここでは、図1等に示す複合機20を取り上げて説明したが、本発明は、複合機20にのみ適用されるものではなく、処理の実行に先だってユーザ認証を必要とし何らかの処理を実行する処理装置に広く適用することができる。
10 プリントシステム
20 複合機
20A スキャナ
20B プリンタ
21 近距離通信機
22 タッチパネル
23 押ボタン群
23a スタートボタン
23b 終了ボタン
24 メインコントローラ
30 携帯機器
31 表示画面
40 サーバ
100,200 プリントシステム
201 送受信部
202 蓄積部
203 記憶部
204 通信部
205 認証処理部
206 処理実行許可部
207 認証結果通知部
208 表示・操作部
209 プリント
210 読取部
211 処理設定部
212 制御部
241 CPU
242 ROM
243 RAM
244 HDD
245 通信I/F
249 バス
301 モード切替部
302 記憶部
303 通信部
304 処理設定
305 複合機ID設定部
306 表示部
307 制御部

Claims (12)

  1. ユーザ指示に応じた処理を実行する処理実行部と、
    予め定められた通信領域内に移動してきた携帯機器との間で無線通信を行なう第1通信部と、
    前記第1通信部が、前記携帯機器との間の通信により、当該携帯機器が、前記処理実行部における処理の実行を要求する、該携帯機器へのユーザ操作により設定および解除がなされる処理要求モードにあることと、当該携帯機器が保持しているユーザIDとの双方を受信した場合に、該第1通信部により受信された受信ユーザIDを持つユーザが前記処理実行部での実行が可能な処理のうちの少なくとも一部の要認証処理について該処理実行部に実行させる権限のあるユーザであるか否かを認識するユーザ認証処理を実行する認証処理部と、
    前記認証処理部により、前記受信ユーザIDが前記処理実行部に前記要認証処理を実行させる権限のあるユーザが持つユーザIDであることが確認された場合に、前記処理実行部に該要認証処理の実行を許可する処理実行許可部とを備えたことを特徴する処理装置。
  2. 前記処理実行部に前記要認証処理を実行させる権限を有するユーザのユーザIDを記憶しておく第1記憶部を備え、
    前記認証処理部が、前記ユーザ認証処理として、前記第1通信部により受信された受信ユーザIDが前記第1記憶部に記憶されているユーザIDの中のいずれかの記憶ユーザIDと一致するか否かを判定し、該受信ユーザIDが該記憶ユーザIDと一致した場合に、前記処理実行部に該要認証処理の実行を許可することを特徴する請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記認証処理部が、前記ユーザ認証処理として、前記処理実行部に前記要認証処理を実行させる権限を有するユーザのユーザIDが登録された外部装置に向けて、前記第1通信部により受信された受信ユーザIDと同一のユーザIDが該処理実行部に該要認証処理を実行させる権限を有するユーザのユーザIDとして登録されているか否かの問合せを行ない、該問合せに対する回答に基づいて、該受信ユーザIDが該処理実行部に該要認証処理を実行させる権限のあるユーザが持つユーザIDであることが認識された場合に、前記処理実行部に該要認証処理の実行を許可することを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  4. 当該処理装置が装置IDを有し、
    前記第1通信部が、前記携帯機器との間の通信により装置IDを受信し、
    前記認証処理部が、前記携帯機器との間の通信により前記第1通信部が受信した装置IDが当該処理装置の装置IDであった場合であって、かつ、該携帯機器が前記処理要求モードにあることと前記受信ユーザIDとの双方を該第1通信部が受信した場合に、前記ユーザ認証処理を実行することを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の処理装置。
  5. 前記認証処理部におけるユーザ認証処理結果を、前記第1通信部に、今回の通信相手の携帯機器に向けて無線通信により通知させる認証結果通知部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の処理装置。
  6. 前記第1通信部が、前記携帯機器側で設定された、前記処理実行部における処理内容を規定するユーザ指示を受信し、
    当該処理機器が、前記処理実行部を、前記第1通信部で受信したユーザ指示に応じた処理を実行する状態に設定する処理設定部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の処理装置。
  7. ユーザ操作によって設定および解除がなされ、実行可能な処理のうち少なくとも一部の要認証処理について権限のあるユーザからの処理要求であることの確認を実行前に行なうことを必要としユーザ指示に応じた処理を実行する処理装置に対し処理の実行を要求する処理要求モードを含む複数のモードのうちのいずれかのモードへの切替えを行なうモード切替部と、
    前記要認証処理を実行する権限のあるユーザであることを表わすユーザIDを記憶しておく第2記憶部と、
    前記処理装置に対し予め定められた通信領域内に移動したときに当該処理装置との間で無線通信を行ない、該無線通信により、該処理装置に向けて、当該携帯機器が前記処理要求モードにあることと前記第2記憶部に記憶されているユーザIDとの双方を送信する第2通信部とを備えたことを特徴とする携帯機器。
  8. ユーザ操作に応じて、前記処理装置に実行させる処理内容を規定するユーザ指示を設定する処理設定部をさらに備え、
    前記第2通信部が、当該携帯機器が前記通信領域内に移動したときの該処理装置との無線通信により、該処理装置に向けて、前記処理設定部により設定されたユーザ指示を送信することを特徴とする請求項7に記載の携帯機器。
  9. ユーザ操作に応じて、処理を実行させようとする前記処理装置の装置IDを設定する装置ID設定部をさらに備え、
    前記第2通信部が、当該携帯機器が前記通信領域内に移動したときの該処理装置との無線通信により、該処理装置に向けて、前記装置ID設定部により設定された装置IDを送信することを特徴とする請求項7または8に記載の携帯機器。
  10. 前記第2通信部が、前記要認証処理を実行する権限のあるユーザであることの確認の成否の通知を受信し、
    当該携帯機器が、前記第2通信部が受信した前記確認の成否の通知をユーザに向けて報知する報知部をさらに備えたことを特徴とする請求項7から9のうちのいずれか1項に記載の携帯機器。
  11. プログラムを実行する情報処理装置内で実行されて、実行可能な処理のうち少なくとも一部の要認証処理について権限のあるユーザからの処理要求であることの確認を実行前に行なうことを必要としユーザ指示に応じた処理を実行する処理装置を、
    ユーザ指示に応じた処理を実行する処理実行部と、
    予め定められた通信領域内に移動してきた携帯機器との間で無線通信を行なう第1通信部と、
    前記第1通信部が、前記携帯機器との間の通信により、当該携帯機器が、前記処理実行部における処理の実行を要求する、該携帯機器へのユーザ操作により設定および解除がなされる処理要求モードにあることと、当該携帯機器が保持しているユーザIDとの双方を受信した場合に、該第1通信部により受信された受信ユーザIDを持つユーザが前記要認証処理について該処理実行部に処理を「実行させる権限のあるユーザであるか否かを認識するユーザ認証処理を実行する認証処理部と、
    前記認証処理部により、前記受信ユーザIDが前記処理実行部に前記要認証処理を実行させる権限のあるユーザが持つユーザIDであることが確認された場合に、前記処理実行部に該要認証処理の実行を許可する処理実行許可部とを備えた処理装置として動作させることを特徴とする処理制御プログラム。
  12. プログラムを実行する情報処理装置を内蔵し、実行可能な処理のうち少なくとも一部の要認証処理について権限のあるユーザからの処理要求であることの確認を実行前に行なうことを必要としユーザ指示に応じた処理を実行する処理装置に対し予め定められた通信領域内に移動したときに当該処理装置との間で無線通信を行なう携帯機器を、
    ユーザ操作によって設定および解除がなされ、前記処理装置に対し処理の実行を要求する処理要求モードを含む複数のモードのうちのいずれかのモードへの切替えを行なうモード切替部と、
    前記要認証処理を実行する権限のあるユーザであることを表わすユーザIDを記憶しておく第2記憶部と、
    前記処理装置に対する前記通信領域内に移動したときに当該処理装置との間で無線通信を行ない、該無線通信により、該処理装置に向けて、前記モード切替部により前記処理要求モードに切り替えられていることと前記第2記憶部に記憶されているユーザIDとの双方を送信する第2通信部とを備えた携帯機器として動作させることを特徴とする認証要求プログラム。
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