<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の家電システムの概略構成を示している。家電システム1は空気調和機10及び洗濯機50を備える。空気調和機10及び洗濯機50は通信部28(図3参照)、通信部82(図5参照)によりWi‐Fi(登録商標)等の無線通信規格を用いてルータ101に無線接続される。ルータ101はインターネット等の所定のネットワーク100に接続される。
洗濯機50は所謂ドラム式洗濯機であり、脱衣室等に設置される筐体51を有する。筐体51の背面からは電源コード(不図示)が導出される。電源コードは壁面に設けた電源コンセントに接続され、洗濯機50に電力を供給する。筐体51の前面には衣類等の洗濯物W(図4参照)が投入される投入口51a(図4参照)が設けられ、投入口51aはガラス板等が嵌め込まれた透視窓53を有する扉52によって開閉される。
筐体51の上面の後部には給水口55が開口している。給水口55はホース(不図示)を介して市水に接続される。筐体51の上面の前端部には操作部54が設けられる。操作部54は表示パネル(不図示)及び複数の操作ボタン(不図示)を有する。操作部54の操作により洗濯機50は後述の洗濯運転や乾燥運転等を行うことができる。
空気調和機10は室内機20及び室外機30を有する。室内機20は居室内の側壁面WAに設置され、屋外に設置された室外機30に配線90により接続される。空気調和機10はリモートコントローラ40の操作により運転開始や運転停止等が指示される。
室内機20はオープンパネル3を前面に配した筐体2により外面を覆われる。オープンパネル3は上端で枢支され、筐体2の前面を開閉可能に配される。筐体2の側面からは電源コード6が導出される。電源コード6は側壁面WAに設けた電源コンセントCに接続され、室内機20及び室外機30に電力を供給する。
筐体2の上面には吸込口4が左右方向に延びて開口し、筐体2の前面下部には吹出口5が左右方向に延びて開口する。
図2は室内機20の側面断面図を示している。筐体2は居室内の側壁面WAの天井面CLに近い高さに据付板15を介して取り付けられる。筐体2の内部には吸込口4と吹出口5とを連結する空気通路8が設けられる。空気通路8内には空気を送出する送風機9が配される。送風機9の駆動によって吸込口4から居室内の空気が空気通路8に流入し、吹出口5から送出される。送風機9としてクロスフローファンが好適に用いられる。
空気通路8内の吸込口4と送風機9との間には熱交換器11が配される。熱交換器11は室外機30に配した圧縮機31(図3参照)に接続される。圧縮機31が駆動されると冷凍サイクルが運転され、熱交換器11は空気通路8を流通する空気と熱交換を行う。これにより、空気調和機10の冷房運転時及び暖房運転時に吹出口5からそれぞれ冷気及び暖気が居室内に送出される。すなわち、空気調和機10は居室内の空気調和を行う。
吸込口4と熱交換器11との間には吸込口4に面して左右方向に延びるフィルタ(不図示)が筐体2に対して着脱可能に配される。フィルタは筐体2の前端部から後端部にわたって配され、吸込口4を介して空気通路8に流入する空気中の塵埃を捕集する。フィルタはABS樹脂等の樹脂で形成された複数段複数列の窓部を有する矩形の枠部(不図示)に、ポリプロピレン製のメッシュ(不図示)を溶着して形成される。
空気通路8は送風機9と吹出口5との間にダクト状の吹出通路13を有する。吹出通路13の上下面は上壁13a及び下壁13bにより形成され、左右面は送風機9を軸支する側壁により形成される。また、上壁13a及び下壁13bは前方が下方に傾斜し、吹出通路13は傾斜して気流を前方下方に案内する。
吹出通路13内には下壁13b上に立設された複数の縦風向板12が筐体2の左右方向に並べて配される。縦風向板12は左右方向に回動可能に構成される。これにより、吹出口5から送出される空気の風向が左右方向に可変される。吹出口5の近傍には吹出口5から送出される空気の風向を上下方向に可変する横風向板18が配される。
図1及び図2に示すように横風向板18は空気調和機10の運転停止時には吹出口5を閉塞する閉塞位置に配される。これにより、空気調和機10の運転停止時に空気通路8内が視認されず、空気調和機10の美観を向上させることができる。
空気調和機10の暖房運転時には横風向板18は図2に示す閉塞位置から下流端18aを下方に回動し、一点鎖線WPに示す暖房位置に移動する。そして、矢印Swで示すように吹出口5から下方に向けて調和空気(暖気)が送出される。
冷房運転時には横風向板18は図2に示す閉塞位置から下流端18aを下方に回動し、二点鎖線CPに示すように閉塞位置と暖房位置との間の冷房位置に移動する。そして、矢印Scで示すように吹出口5から略水平方向に調和空気(冷気)が送出される。
吹出通路13内には帯電粒子発生装置であるイオン発生装置14が配置される。イオン発生装置14は吹出通路13に臨む電極(不図示)を有する。電極には交流波形またはインパルス波形から成る電圧が印加される。電極の印加電圧が正電圧の場合は主としてH+(H2O)mから成るプラスイオン(帯電粒子)を発生し、負電圧の場合は主としてO2 −(H2O)nから成るマイナスイオン(帯電粒子)を発生する。ここで、m、nは整数である。H+(H2O)m及びO2 −(H2O)nは空気中の浮遊菌や臭気成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。
そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH2O2(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌等を破壊する。ここで、m’、n’は整数である。したがって、送風機9を駆動させた状態で、イオン発生装置14がプラスイオン及びマイナスイオンを発生して吹出通路13内に送出することにより居室内の除菌及び臭い除去(除臭)を行うことができる。イオン発生装置14及び送風機9により居室内にイオンを送出するイオン送出部(帯電粒子送出部)が構成される。
H+(H2O)m+O2 −(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
H+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 −(H2O)n+O2 −(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
H+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 −(H2O)n+O2 −(H2O)n’
→ H2O2+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
また、空気調和機10は除湿運転及び除臭運転が可能になっている。除湿運転では横風向板18が冷房位置に移動し、居室内を除湿する。除臭運転では横風向板18により吹出口5を開いて送風機9及びイオン発生装置14を駆動し、居室内にイオンを送出する。
図3は空気調和機10の構成を示すブロック図である。室内機20及び室外機30は各部を制御するCPUから成る制御部29、39をそれぞれ有する。室内機20の制御部29と室外機30の制御部39とは配線90を介して接続される。制御部29には人感センサ21、温度センサ22、湿度センサ23、赤外線受光部41、記憶部24、通信部28(第1通信部)、報知部26、送風機9、横風向板18、縦風向板12、イオン発生装置14が接続される。
人感センサ21は例えば赤外線センサから成り、居室内の人体を検知する。温度センサ22は居室内の温度を検知する。湿度センサ23は居室内の湿度(相対湿度)を検知する。記憶部24は室内機20の制御プログラムを格納するとともに、制御部29による演算結果や、人感センサ21、温度センサ22、湿度センサ23の検知結果を記憶する。
報知部26はスピーカから成り、音声を出力する。通信部28はルータ101を介してネットワーク100に無線接続される。赤外線受光部41はリモートコントローラ40から出射された赤外線を受光する。
室外機30の制御部39には圧縮機31、温度センサ32、送風機33、記憶部34が接続される。温度センサ32は屋外の温度(外気温)を検知する。送風機33は室外機30に配された熱交換器(不図示)に向けて空気を送出する。記憶部34は室外機30の制御プログラムを格納するとともに、制御部39による演算結果、温度センサ32の検知結果を記憶する。
図4は家電システム1の洗濯機50の側面断面図を示している。筐体51内には前面に開口部56aを有する有底筒状の水槽56が横設されている。水槽56はダンパ59によって筐体51内で弾性支持され、内部に水を溜めることができる。開口部56aの周縁にはゴム等の弾性体により形成されるパッキン(不図示)が設けられる。
水槽56内には前面に開口部57aを有する有底筒状のドラム57(洗濯槽)が横設される。ドラム57は例えばステンレス鋼板により形成され、前端部には環状の流体バランサ58が周設されている。流体バランサ58はドラム57に固定され、後述のモータ60によりドラム57とともに回転する。
ドラム57の周面には複数の小孔57bが開口している。これにより、水槽56とドラム57との間で水及び空気が流通することができる。ドラム57の内周面上には回転軸R方向に延びる複数のバッフル(不図示)が配置される。バッフルはドラム57内に向かって突出して設けられ、ドラム57の周方向で等間隔になるように例えば3個設けられる。
水槽56の後方にはモータ60が配置される。モータ60の軸部(不図示)は水槽56を貫通してドラム57に連結される。モータ60の駆動によってドラム57は回転軸Rを中心に回転する。回転軸Rは前後方向に配されて後方へ行くほど下方になるように傾斜している。これにより、筐体51の前方に立った使用者はドラム57内の後部まで容易に視認することができる。なお、回転軸Rが水平になるようにドラム57を配置してもよい。
扉52を開いて、投入口51a及び開口部56a、57aを介してドラム57内に衣類等の洗濯物Wを収容することができる。使用者は透視窓53を介してドラム57内の洗濯物Wを容易に視認することができる。また、扉52を閉じた時にパッキンが扉52の周縁部に密着する。これにより、洗濯機50の洗濯運転時に開口部56aを介した水槽56内の水の漏出を防止することができる。
水槽56の後端部及び前部には空気の流出口(不図示)及び流入口(不図示)がそれぞれ開口している。流出口と流入口とは水槽56の外部に配された循環ダクト61により連結されている。循環ダクト61内には流出口から流入口に向かって(気流の上流側から下流側に向かって)冷却器62、加熱器63、送風機64及びイオン発生装置65(帯電粒子発生装置)が順に配される。
冷却器62及び加熱器63は冷媒配管(不図示)を介して圧縮機73(図5参照)及び膨張弁(不図示)に接続される。送風機64の駆動により水槽56内の空気は矢印Aに示すように循環ダクト61を介して循環する。イオン発生装置65の構成はイオン発生装置14の構成と同様であり、送風機64及びイオン発生装置65によりイオン送出部(帯電粒子送出部)が構成される。
圧縮機73が駆動されると圧縮機73で圧縮された冷媒が加熱器63、膨張弁及び冷却器62の順に流通する。送風機64の駆動により循環ダクト61内を流通する吸湿空気は冷却器62によって冷却されて乾燥した後に、加熱器63で加熱されて水槽56内に送出される。これにより、洗濯物の乾燥が行われる。
筐体51の上部には給水口55と水槽56の流入口56bとを連通させる給水通路66が設けられる。給水通路66には給水弁67及び洗剤室68が設けられる。給水弁67を開くことにより水槽56内に給水することができる。洗剤室68は筐体51の上面に設けられた蓋部(不図示)により開閉され、洗濯用洗剤、漂白剤、柔軟剤等を収納する。給水口55、給水通路66及び給水弁67により水槽56に給水する給水部が構成される。
水槽56の後部の下端には筐体51の外部に向けて排水通路69が導出される。排水通路69には排水弁70が設けられる。排水弁70の開放により水槽56内の水は排水通路69を介して筐体51の外部へ排水される。排水通路69及び排水弁70により排水部が構成される。
筐体51の外部に導出された排水通路69は脱衣室内の床面F下に設けられた排水トラップ71の一端に接続される。排水トラップ71には封水WSが溜まっている。これにより、下水管からの悪臭や害虫の進入を防止することができる。
図5は洗濯機50の構成を示すブロック図である。洗濯機50は各部を制御するCPUから成る制御部80を有する。制御部80には操作部54、記憶部81、イオン発生装置65、送風機64、圧縮機73、通信部82(第2通信部)、排水弁70、給水弁67、モータ60、洗濯物センサ85、報知部86が接続される。
通信部82はルータ101を介してネットワーク100に無線接続される。これにより、空気調和機10の通信部28(図3参照)は洗濯機50と双方向の通信を行うことができ、洗濯機50の通信部82は空気調和機10と双方向の通信を行うことができる。
洗濯物センサ85は例えば重量センサにより構成され、ドラム57内の洗濯物Wの有無及び量を検知する。報知部86はスピーカから成り、音声を出力する。記憶部81は洗濯機50の制御プログラムを格納するとともに、制御部80による演算結果や洗濯物センサ85の検知結果を記憶する。
図6は家電システム1の空気調和機10と洗濯機50とが連携する連携動作の一例を示すフローチャートである。空気調和機10の電源コード6が電源コンセントCに接続されるとともに洗濯機50の電源コード(不図示)が電源コンセント(不図示)に接続されると、通信部28、82、及び各センサは待機電力により駆動される。ステップ#11では室外機30の温度センサ32の検知温度(外気温T)が所定の上限温度Thよりも高いか否かが判断される。外気温Tが上限温度Thよりも高い場合にはステップ#12に移行し、上限温度Thよりも高くない場合にはステップ#13に移行する。
ステップ#12ではドラム57内にイオンを送出する槽内除臭処理(図7参照)が行われる。ステップ#13では洗濯機50の運転が開始されたか否かが空気調和機10の制御部29で判断される。洗濯機50の運転が開始された場合にはステップ#14に移行し、洗濯機50の運転が開始されていない場合にはステップ#11に戻ってステップ#11〜ステップ#13が繰り返される。ステップ#14では、空気調和機10の空気調和動作を制御する空調制御処理(図8参照)が行われる。
洗濯機50の運転が開始されると、まず洗濯運転が行われる。洗濯運転では洗い工程、すすぎ工程及び脱水工程が順に実行される。なお、操作部54の操作により選択された工程のみを実行することができる。
洗い工程では、給水部による水槽56への給水後に洗濯物W及び洗剤が投入されたドラム57を回転させて洗濯物Wを洗う。すすぎ工程では、水槽56及びドラム57内の洗濯水(洗い工程時の水)を排水して給水を再度行った後に、洗濯物Wが収容されたドラム57を回転させて洗濯物Wをすすぐ。洗い工程及びすすぎ工程時に、バッフルにより洗濯物Wが撹拌される。
脱水工程では、水槽56及びドラム57内の水(すすぎ工程時の水)を排水した後に排水弁70を開いた状態で、洗濯物Wが収容されたドラム57を洗い工程及びすすぎ工程の時よりも高速で回転させる。これにより、洗濯物Wを脱水することができる。脱水工程の終了により洗濯運転は終了する。
図7は図6のステップ#12の槽内除臭処理を示すフローチャートである。ステップ#21では、ドラム57(洗濯槽)内に洗濯物Wが存在しているか否かが判断される。ドラム57内に洗濯物Wが存在している場合にはステップ#22に移行し、洗濯物Wが存在していない場合には図6のステップ#13に戻る。
ステップ#22では洗濯機50の送風機64が駆動され、ステップ#23では洗濯機50のイオン発生装置65が駆動される。これにより、洗濯前または洗濯後のドラム57内の洗濯物Wの除臭が行われる。したがって、外気温が高い日に、洗濯前の洗濯物Wの汗の臭いや洗濯後にドラム57内に放置された洗濯物Wの臭いを抑えることができる。
ステップ#24では洗濯物Wがドラム57から全て取り出されたか否かが判断される。洗濯物Wが全て取り出された場合にはステップ#26に移行し、洗濯物Wが全ては取り出されていない場合にはステップ#25に移行する。
ステップ#25では洗濯機50の運転が開始されたか否かが判断される。洗濯機50の運転が開始された場合にはステップ#26に移行し、洗濯機50の運転が開始されていない場合にはステップ#24に戻り、ステップ#24及びステップ#25が繰り返される。
ステップ#26ではイオン発生装置65が停止される。ステップ#27では送風機64が停止され、図6のステップ#13に戻る。
図8は図6のステップ#14の空調制御処理を示すフローチャートである。ステップ#31では洗濯機50の乾燥運転が選択されているか否かが判断される。操作部54の操作により乾燥運転が選択されて実行される。洗濯機50の乾燥運転が選択されていない場合にはステップ#32に移行し、選択されている場合にはステップ#37に移行する。
ステップ#32では通信部28または通信部82がネットワーク100を介して気象情報を取得し、雨天であるか否かが判断される。雨天である場合にはステップ#34に移行し、雨天ではない場合にはステップ#33に移行する。
ステップ#33では通信部28または通信部82がネットワーク100を介して時刻情報を取得し、夜間であるか否かが判断される。夜間である場合にはステップ#34に移行し、夜間ではない場合にはステップ#37に移行する。
ステップ#32のYESの場合またはステップ#33のYESの場合に制御部29または制御部39は洗濯物Wの部屋干しと判断する。また、ステップ#33のNOの場合に制御部29または制御部39は洗濯物Wの外干しと判断する。
ステップ#34では洗濯機50の洗濯運転終了の10分前になったか否かが判断される。洗濯運転終了の10分前になった場合にはステップ#35に移行し、洗濯運転終了の10分前になっていない場合にはステップ#31に戻ってステップ#31〜ステップ#34が繰り返される。
なお、ステップ#34において、洗濯機50の脱水工程が終了したか否かが判断されてもよい。この時、脱水工程が終了した場合にはステップ#35に移行し、脱水工程が終了していない場合にはステップ#31に戻る。
ステップ#35では空気調和機10が暖房運転中であるか否かが判断される。空気調和機10が暖房運転中の場合にはステップ#40に移行し、暖房運転中ではない場合にはステップ#36に移行する。ステップ#40では室内機20の報知部26から例えば「部屋干しに備えて除湿運転をおすすめします」との音声が出力され、除湿提案報知が行われる。これにより、使用者に対して除湿運転の選択が促される。
なお、暖房運転時には居室内が乾燥していることが多い。このため、暖房運転中の場合に空気調和機10の室内機20の湿度センサ23により居室内の湿度を検知し、居室内の湿度が所定の上限湿度(例えば50%)よりも高い場合にステップ#40の除湿提案報知を行い、所定の上限湿度よりも高くない場合にステップ#40の除湿提案報知を行わずにステップ#37に移行してもよい。
ステップ#36では空気調和機10の除湿運転及び除臭運転が行われる。除湿運転では横風向板18が図2の二点鎖線CPに示すように冷房位置に移動し、居室内の除湿が行われる。また、除臭運転では送風機9に加えてイオン発生装置14を駆動させる。これにより、吹出口5からイオンを含む空気が送出され、居室内が除臭される。したがって、洗濯物Wの部屋干しと判断された際にユーザ操作を必要とせずに除湿運転及び除臭運転が開始される。その結果、部屋干しされる洗濯物Wの乾燥及び除臭を促進することができる。
なお、ステップ#36において、空気調和機10は除湿運転及び除臭運転の一方のみを行ってもよい。また、ステップ#36において、除臭運転のみが行われる場合にはステップ#35及びステップ#40を省いてもよい。
ステップ#37では洗濯機50の運転が終了するまで待機する。洗濯機50の運転が終了するとステップ#38に移行し、洗濯機50の停止時に停止の報知(停止報知)を行う停止時報知処理(図9参照)が行われる。ステップ#39では除湿運転及び除臭運転が終了するまで待機する。除湿運転及び除臭運転は所定時間(例えば1時間)行われる。なお、リモートコントローラ40を介したキャンセル指示により除湿運転及び除臭運転は所定時間の経過前に終了してもよい。除湿運転及び除臭運転が終了すると図6のステップ#11に戻る。
なお、ステップ#36で除湿運転及び除臭運転を開始する際に、室内機20の報知部26(図3参照)により「除湿運転及び除臭運転を開始します」との音声が所定時間(例えば15秒間)出力されてもよい。これにより、居室内の使用者は空気調和機10の除湿運転及び除臭運転の開始を容易に認識することができる。
図9は図8のステップ#38の停止時報知処理を示すフローチャートである。ステップ#41では、居室内に人体が存在しているか否かが判断される。居室内に人体が存在している場合にはステップ#42に移行し、居室内に人体が存在していない場合には図8のステップ#39に戻る。
ステップ#42では夜間であるか否かが判断される。夜間ではない場合にはステップ#43に移行し、夜間である場合には図8のステップ#39に戻る。
ステップ#43では室内機20の報知部26により居室内の使用者に対して、例えば「洗濯機の運転が停止しました」との音声が出力され、停止報知が行われる。これにより、使用者が居室に在室しているために洗濯機50の報知部86の報知音が聞こえにくい場合でも使用者は脱衣室内に配置された洗濯機50の運転停止を容易に認識することができる。なお、居室外で脱衣室の近傍の使用者は報知部86の報知音から洗濯機50の停止を容易に認識することができる。
なお、居室以外の他の部屋にも室内機20を設置した場合には、他の部屋に存在する居住者に対しても報知部26により上記の停止報知を行ってもよい。
また、報知部26は音声に替えてブザー音等を出力してもよい。この場合、ブザー音等は空気調和機10の運転開始時及び運転停止時の報知音とは異なると望ましい。
本実施形態によると、空気調和機10は洗濯機50と双方向の通信を行う通信部28(第1通信部)を有するとともに、洗濯機50は空気調和機10と双方向の通信を行う通信部82(第2通信部)を有する。そして、洗濯機50の情報(例えば、乾燥運転の非選択で洗濯運転の終了10分前)に基づいて空気調和機10を駆動する。これにより、使用者によるリモートコントローラ40の操作を必要とせずに使用者の行動を先読みして空気調和機10が駆動され、除湿運転及び除臭運転が行われる。したがって、家電システム1の利便性を向上させることができる。
また、洗濯機50の運転開始後に洗濯物Wの部屋干しと判断した場合に、洗濯機50の運転終了の所定時間前に空気調和機10が除湿運転及び除臭運転を開始する。これにより、洗濯物Wの部屋干しの際に洗濯物Wの乾燥を速めることができるとともに洗濯物Wの生乾き臭を除臭することができる。なお、空気調和機10は洗濯機50の運転終了の所定時間後に除湿運転及び除臭運転を開始してもよい。
また、洗濯物Wの部屋干しと判断した場合に空気調和機10が暖房運転している時には除湿運転に切替えずに除湿運転を促す除湿提案報知を行う。これにより、空気調和機10の暖房運転中に使用者の意図しない除湿運転への切替が防止され、居室内の暖房の妨げを防止することができる。
また、雨天または夜間の場合に洗濯物Wの部屋干しと判断する。これにより、洗濯物Wの部屋干しを容易に判断することができる。
また、洗濯機50は洗濯物Wを乾燥させる乾燥運転が可能であり、雨天時または夜間に乾燥運転が非選択の場合に洗濯物Wの部屋干しと判断される。これにより、乾燥運転可能な洗濯機50を用いても洗濯物Wの部屋干しを容易に判断することができる。
また、通信部28、82はネットワーク100に接続することができ、ネットワーク100を介して気象情報を取得する。これにより、家電システム1は天候を容易に判断することができる。なお、通信部28及び通信部82の一方のみがネットワーク100に接続することができ、通信部28と通信部82とが直接通信してもよい。この場合、ブルートゥース(登録商標)等の無線通信規格を用いて通信部28と通信部82とを無線接続してもよい。
また、空気調和機10及び洗濯機50の少なくとも一方が、少なくとも降雨を検知する気象センサ(不図示)を有してもよい。これにより、通信部28、82がネットワーク100に接続されていなくとも家電システム1は気象情報を取得することができる。この場合、ブルートゥース(登録商標)等の無線通信規格を用いて通信部28と通信部82とを無線接続すればよい。
また、気象センサは気圧計、湿度センサ又は太陽光を検知する照度センサから成ってもよい。これにより、気象センサを容易に実現することができる。
また、通信部28、82はネットワーク100に接続することができ、ネットワーク100を介して時刻情報を取得する。これにより、家電システム1は昼夜を容易に判断することができる。
また、空気調和機10及び洗濯機50の少なくとも一方が時計を有してもよい。これにより、通信部28、82がネットワーク100に接続されていなくとも家電システム1は時刻情報を取得することができる。この場合、ブルートゥース(登録商標)等の無線通信規格を用いて通信部28と通信部82とを無線接続すればよい。
また、居室内に人体が存在している場合に報知部26は洗濯機50の運転停止を報知する。これにより、洗濯機50が居室から離れた場所に設置されていても居室内の使用者は洗濯機50の運転停止を容易に認識することができる。したがって、家電システム1の利便性をより向上させることができる。
なお、スピーカに替えて、空気調和機10の筐体2の前面に設けたLEDや液晶パネル等により報知部26を構成してもよい。この場合、例えばLEDを所定の周期で点滅させて停止報知や除湿提案報知を行ってもよく、液晶パネルに「洗濯機の運転停止」や「除湿運転のおすすめ」等の文字を表示してもよい。
また、報知部26は夜間には洗濯機50の運転停止の報知を行わない。これにより、夜間に居室内で就寝中の使用者の睡眠を妨げることを防止できる。なお、報知部26は夜間には図8のステップ#40の除湿提案報知を行わないようにしてもよい。
また、図9の停止時報知処理は洗濯機50のエラー停止の場合に行われてもよい。これにより、居室内の使用者は洗濯機50のエラー停止を容易に認識することができる。
また、洗濯機50がドラム57(洗濯槽)内に向けてイオン(帯電粒子)を送出するイオン送出部(帯電粒子送出部)と、ドラム57内の洗濯物Wの有無を検知する洗濯物センサ85とを有するとともに、室外機30が外気温Tを検知する温度センサ32を有する。そして、外気温Tが所定の上限温度Thよりも高く洗濯機50が停止してドラム57内に洗濯物Wが存在している場合に洗濯機50のイオン送出部を駆動させる。すなわち、空気調和機10の情報(例えば、室外機30の温度センサ32の検知結果)に基づいて洗濯機50を駆動する。これにより、外気温が高い日に、洗濯前の洗濯物Wの汗の臭いや洗濯後にドラム57内に放置された洗濯物Wの臭いを抑えることができる。
なお、洗濯機50はドラム57内の洗濯物Wの温度を検知する洗濯物温度センサを有してもよい。この場合、洗濯運転の開始前に洗濯物温度センサの検知温度が室温と略同じ温度になるまでイオン送出部を駆動させてもよい。
また、外気温Tが所定の上限温度Thよりも高く洗濯機50が停止してドラム57内に洗濯物Wが存在している場合に、洗濯機50の送風機64及びイオン発生装置65の駆動に替えて、空気調和機10のイオン発生装置14(帯電粒子発生装置)及び送風機9を駆動させてもよい。これにより、居室の空気調和機10から洗濯機50が配置された脱衣室に向けてイオン(帯電粒子)を送出し、洗濯前又は洗濯後の洗濯物Wを収納した洗濯機50の周囲の臭いを抑えることができる。
なお、本実施形態において、帯電粒子として上記イオンを用いているが、活性種を生成するものであればよい。例えば、帯電粒子として、空気中の水に対して高電圧を与えることで生成される帯電粒子を用いてもよい。具体的には、イオン発生装置14、65が帯電微粒子水から成るイオンを発生する静電霧化装置であってもよい。静電霧化装置によってラジカル成分を含む帯電微粒子水が生成される。すなわち、静電霧化装置に設けた放電電極をペルチェ素子により冷却することで放電電極の表面に結露水が生じる。次に、放電電極にマイナスの高電圧を印加すると、結露水から帯電微粒子水が生成される。また、放電電極からは帯電微粒子水とともに空気中に放出される負イオンも発生する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図10は第2実施形態の家電システム1の空気調和機10と洗濯機50とが連携する連携動作の空調制御処理を示すフローチャートである。本実施形態では図6のステップ#14の空調制御処理が前述の図1〜図9に示す第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。説明の便宜上、前述の図1〜図9と同様の部分には同一の符号を付している。
図6のステップ#14に移行すると、図10のステップ#51では洗濯機50の乾燥運転が選択されているか否かが判断される。乾燥運転が選択されていない場合にはステップ#52に移行し、乾燥運転が選択されている場合にはステップ#58に移行する。
ステップ#52では洗濯機50の洗濯運転が終了するまで待機する。洗濯運転が終了するとステップ#53に移行し、図9の停止時報知処理が行われる。
ステップ#54では居室内に人体が存在するか否かが判断される。居室内に人体が存在する場合にはステップ#55に移行し、存在しない場合には図6のステップ#11に戻る。
ステップ#55では洗濯機50の洗濯運転の終了後の所定時間(例えば10分間)以内に居室内の人体が不在になったか否かが判断される。人体が不在になった場合にはステップ#56に移行し、不在になっていない場合には図6のステップ#11に戻る。ステップ#55のYESの場合に洗濯物Wの外干しのために使用者は屋外に出たと判断される。
ステップ#56では居室内の人体が不在になった後に所定時間(例えば30分間)以内に居室内に人体が再度存在したか否かが判断される。居室内に人体が再度存在した場合にはステップ#57に移行し、再度存在していない場合には図6のステップ#11に戻る。ステップ#56のYESの場合に使用者が洗濯物Wの外干しを終えて屋外から居室内に戻ったと判断される。
ステップ#57では空気調和機10が冷暖房運転中であるか否かが判断される。空気調和機10が冷房運転中の場合にはステップ#60に移行し、暖房運転中の場合にはステップ#70に移行し、冷暖房運転中ではない場合には図6のステップ#11に戻る。
ステップ#60では夏季か否かが判断される。空気調和機10及び洗濯機50はルータ101を介してネットワーク100に接続されているため、ネットワーク100を介して季節情報を容易に取得することができる。夏季の場合にはステップ#61に移行し、夏季ではない場合には図6のステップ#11に戻る。ステップ#61では空気調和機10の冷房能力をそれ以前よりも高くする。これにより、夏季に屋外で洗濯物Wの外干しを行った使用者に快適感を与えることができる。なお、設定温度の低下及び送風機9の風量の増加の一方または両方により空気調和機10の冷房能力を高くすることができる。
空気調和機10の冷房運転は夏季のみに行われるとは限らず、例えば秋季でも使用者の好みによって冷房運転が行われる場合がある。この場合、外気温は夏季に比べて高くないため、冷房能力を高くする必要性は小さい。このため、本実施形態では、空気調和機10が冷房運転中の場合でも夏季でなければ冷房能力を高くしない。これにより、空気調和機10の消費電力の増大を低減することができる。
ステップ#62では所定時間(例えば15分間)が経過するまで待機する。所定時間が経過するとステップ#63に移行し、冷房能力を低下させて空気調和機10の冷房能力を元に戻す。
ステップ#70では冬季か否か判断される。冬季の場合にはステップ#71に移行し、冬季ではない場合には図6のステップ#11に戻る。ステップ#71では空気調和機10の暖房能力を高くする。これにより、冬季に屋外で洗濯物Wの外干しを行った使用者に快適感を与えることができる。なお、設定温度の上昇により空気調和機10の暖房能力を高くすることができる。ステップ#71の後はステップ#62に移行し、所定時間経過するとステップ#63に移行して暖房能力を低下させて空気調和機10の暖房能力を元に戻す。ステップ#63の後は図6のステップ#11に戻る。
空気調和機10の暖房運転は冬季のみに行われるとは限らず、例えば春季でも使用者の好みによって暖房運転が行われる場合がある。この場合、外気温は冬季に比べて低くないため、暖房能力を高くする必要性は小さい。このため、本実施形態では、空気調和機10が暖房運転中の場合でも冬季でなければ暖房能力を高くしない。これにより、空気調和機10の消費電力の増大を低減することができる。
ステップ#58では洗濯機50の運転(乾燥運転)が終了するまで待機する。洗濯機50の運転が終了するとステップ#59に移行し、停止時報知処理が行われる。ステップ#59の後は図6のステップ#11に戻る。
なお、図8の空調制御処理と図10の空調制御処理とが並行して行われてもよい。例えば、図8のステップ#33のNOの場合に図10に示す空調制御処理に移行してもよい。
本実施形態でも第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、空気調和機10の冷房運転または暖房運転中に、洗濯機50の運転終了後の所定時間内に室内の人体が不在になり、不在後の所定時間内に再び室内に人体が存在した際に、冷房能力または暖房能力を所定時間高くする。これにより、洗濯物Wの外干しのために屋外に出て居室に戻ってきた使用者にユーザ操作を必要とせずに快適感を与えることができる。具体的には、夏季であれば、暑い中洗濯物Wを屋外に干して居室内に戻ってきた使用者に心地よい冷涼感を与えることができる。また、冬季であれば、寒い中洗濯物Wを屋外に干して居室内に戻ってきた使用者に心地よい暖房感を与えることができる。
なお、ステップ#60において、室外機30の温度センサ32の検知温度(外気温)が所定の上限温度よりも高いか否かが判断されてもよい。この場合、外気温が所定の上限温度(例えば30℃)よりも高い場合に夏季か否かに拘わらずステップ#61に移行し、所定の上限温度よりも高くない場合に図6のステップ#11に戻る。すなわち、外気温が所定の上限温度よりも高い場合には冷房能力を高くし、外気温が所定の上限温度よりも高くない場合には冷房能力を高くしない。
また、ステップ#70において、温度センサ32の検知温度(外気温)が所定の下限温度よりも低いか否かが判断されてもよい。この場合、外気温が所定の下限温度(例えば5℃)よりも低い場合に冬季か否かに拘わらずステップ#71に移行し、所定の下限温度よりも低くない場合に図6のステップ#11に戻る。すなわち、外気温が所定の下限温度よりも低い場合には暖房能力を高くし、外気温が所定の下限温度よりも低くない場合には暖房能力を高くしない。
また、ステップ#56で人体を再度検知するまでの時間が長いほどステップ#62の所定時間を長くしてもよい。これにより、使用者が屋外にいたと推定される時間に応じて冷房能力または暖房能力が高い時間が長くなるため、屋外から居室に戻ってきた使用者により快適感を与えることができる。
また、ステップ#61及びステップ#71において、それぞれ冷房能力及び暖房能力を高くする際に冷房能力及び暖房能力を高くする旨の報知を報知部26により行ってもよい。また、ステップ#63において、冷房能力または暖房能力を元に戻す旨の報知を報知部26により行ってもよい。
また、ステップ#61及びステップ#71において、空気調和機10の冷房能力及び暖房能力の変更幅は使用者が個別に設定できるようにしてもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図11は第3実施形態の家電システム1の空気調和機10と洗濯機50とが連携する連携動作の空調制御処理を示すフローチャートである。本実施形態では図6のステップ#14の空調制御処理が前述の図1〜図9に示す第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。説明の便宜上、前述の図1〜図9と同様の部分には同一の符号を付している。
図6のステップ#14に移行すると、ステップ#81では洗濯機50の運転が終了するまで待機する。洗濯機50の運転が終了するとステップ#82に移行し、停止時報知処理が行われる。
ステップ#83では居室内の湿度の上昇率Hが上限値Htよりも大きいか否かが判断される。本実施形態では、洗濯機50の運転終了時の居室内の湿度及び終了30分後の居室内の湿度に基づいて上昇率Hを導出している。
上昇率Hが上限値Htよりも大きい場合にはステップ#84に移行し、上限値Htよりも大きくない場合には図6のステップ#11に戻る。
ステップ#84では空気調和機10が暖房運転中であるか否かが判断される。空気調和機10が暖房運転中である場合にはステップ#87に移行し、暖房運転中ではない場合にはステップ#85に移行する。
ステップ#85では空気調和機10の除湿運転及び除臭運転が行われる。これにより、洗濯機50のドラム57内の水分や洗濯物Wの水分、洗濯物Wを屋外に干す際に取り込んだ外気中の水分等によって居室内の湿度が上昇した場合に居室内の除湿及び除臭を行うことができる。
また、居室内の湿度の上昇率Hが上限値Htを超えた場合に除湿運転及び除臭運転が行われる。このため、例えば洗濯機50の運転終了前から加湿器等を駆動させて居室内を加湿している場合(居室内の湿度が高く維持されている場合)等には上昇率Hは上限値Htを超えにくい。したがって、加湿器等による居室内の加湿が本実施形態の空調制御処理によって妨げられることを防止できる。
ステップ#86では空気調和機10の除湿運転及び除臭運転が終了するまで待機する。除湿運転及び除臭運転は所定時間(例えば1時間)行われる。なお、リモートコントローラ40を介したキャンセル指示により除湿運転及び除臭運転は所定時間の経過前に終了してもよい。
なお、ステップ#85において、空気調和機10は除湿運転及び除臭運転の一方のみを行ってもよい。また、ステップ#85において、除臭運転のみが行われる場合にはステップ#84及びステップ#87を省いてもよい。
なお、ステップ#85で除湿運転及び除臭運転を開始する際に、室内機20の報知部26(図3参照)により「除湿運転及び除臭運転を開始します」との音声が所定時間(例えば15秒間)出力されてもよい。これにより、居室内の使用者は空気調和機10の除湿運転及び除臭運転の開始を容易に認識することができる。
本実施形態でも第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、洗濯機50の運転終了後の所定時間内の室内湿度の上昇率Hが所定の上限値Htよりも大きい場合に空気調和機10が除湿運転及び除臭運転を開始する。これにより、洗濯機50のドラム57(洗濯槽)内の水分や洗濯物Wの水分、洗濯物Wを屋外に干す際に取り込んだ外気中の水分等によって居室内の湿度が上昇した場合でもユーザ操作を必要とせずに居室内の除湿及び除臭を行うことができる。
第1実施形態〜第3実施形態において、空気調和機10のリモートコントローラ40または洗濯機50の操作部54に連携ボタンを設け、連携ボタンの操作により空気調和機10と洗濯機50との連携動作が行われてもよい。
また、第1実施形態〜第3実施形態において、通信部28、82はそれぞれ空気調和機10及び洗濯機50に内蔵されているが、外付可能(後付可能)に構成されてもよい。
また、第1実施形態〜第3実施形態において、ルータ101にホームサーバ(不図示)を接続し、通信部28、82はホームサーバを通してデータ通信を行ってもよい。
また、第1実施形態〜第3実施形態において、空気調和機10の通信部28及び洗濯機50の通信部82の一方または両方を電話回線によりネットワーク100に直接接続してもよい。通信部28及び通信部82の一方のみを電話回線によりネットワーク100に直接接続する場合には例えばブルートゥース(登録商標)等の無線通信規格により通信部28と通信部82とを互いに直接接続してもよい。
また、第1実施形態〜第3実施形態において、通信部28、82をネットワーク100に接続せず、例えばブルートゥース(登録商標)等の無線通信規格により通信部28と通信部82とを互いに直接接続してもよい。この場合には、空気調和機10及び洗濯機50の少なくとも一方に気象センサ及び時計を設ければ、気象情報及び時刻情報を取得することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また、本発明の実施形態のうちいくつか或いはすべてを組み合わせて用いてもよい。