JP2018088944A - 医療機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリの膨張状態を検知することができる医療機器を提供する。【解決手段】医療機器10は、電解質液又は電解質ポリマにより電気エネルギを発生する第1の電池54と、第1の電池の膨張を検知する検知回路96と、検知回路の検知結果に基づいて第1の電池の膨張を告知していることを告知する告知部94とを具備する。【選択図】図1
Description
本発明は、充電式電池を搭載した医療機器に関する。
リチウムイオン二次電池などの充電式電池(バッテリ)を搭載した医療機器が知られている。例えば、特許文献1には、複数のバッテリを備えたバッテリアッセンブリを有する医療機器(超音波処置具)が開示されている。バッテリアッセンブリは、超音波処置具に対して着脱可能である。
特許文献1に記載の医療機器において、リチウムイオン二次電池のようなバッテリは、経年劣化等によって分解ガスを発生し膨張することが知られている。バッテリが膨張すると膨張による圧力でその周辺部材(例えば、バッテリを収納しているケーシング)に変形や破損が生じ、医療機器が正常に使用できなくなる虞がある。特に、医療機器におけるこのようなケーシングは水密を取らなければならないので、その変形や破損は問題となりうる。また、周辺部材によりバッテリにその膨張を抑制する力が加わると、バッテリ自体が損傷する可能性がある。さらに、膨張状態のバッテリを使用し続けると医療機器の故障や誤動作を招く危険性がある。
そこで、本発明は、バッテリの膨張状態を検知することができる医療機器を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、電解質液又は電解質ポリマにより電気エネルギを発生する第1の電池と、前記第1の電池の膨張を検知する検知回路と、前記検知回路の検知結果に基づいて前記第1の電池が膨張していることを告知する告知部と、を具備する医療機器である。
本発明によれば、バッテリの膨張状態を検知することができる医療機器を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態による医療機器10を概略的に示す図である。医療機器10は、医療機器本体12と、医療機器用バッテリアッセンブリ14とを有する。以下、医療機器本体12の一例としてコードレスの超音波処置具について説明する。なお、バッテリアッセンブリ14は、コードレスの高周波処置具あるいはコードレスの内視鏡など、超音波処置具とは異なる医療機器本体12にも用いられることができる。また、医療機器本体12はコードレスの機器に限定されず、バッテリアッセンブリ14がバックアップ電源として使用されてもよい。
医療機器本体12には、バッテリアッセンブリ14から、適宜の電気的接続(例えばコンタクト16a,18a同士の接触給電、例えばコンタクト16b,18b同士の接触給電)により電力が供給される。なお、医療機器本体12には、バッテリアッセンブリ14から非接触給電により電力が供給されてもよい。非接触給電の方式として、公知の電磁界共鳴方式又は電磁誘導方式等を適宜に選択して用いることができる。なお、非接触給電を行う場合、医療機器本体12及びバッテリアッセンブリ14はそれぞれ電力を送受信するコイル(図示せず)を有する。
医療機器本体12は、ハウジング22と、スイッチ24と、エネルギ変換部26と、エネルギ変換部26で変換したエネルギを利用して生体組織を処置するエンドエフェクタ28とを有する。以下、エネルギ変換部26は超音波トランスデューサであるとして説明する。
ハウジング22は、ハウジングボディ32と、ハウジングボディ32に一体化されたグリップ34と、可動ハンドル36とを有する。例えばグリップ34には、バッテリアッセンブリ14が着脱されるスロット38が形成されている。スロット38はグリップ34ではなく、ハウジングボディ32に形成されていてもよい。また、スロット38はハウジングボディ32及びグリップ34にまたがって形成されていてもよい。
本実施形態では、バッテリアッセンブリ14は、例えば医療機器本体12の術者が把持するグリップ34のスロット38に対してグリップ34の基端から取り付けられる。このため、バッテリアッセンブリ14は、術者に把持されるグリップ34の一部として形成されている。なお、バッテリアッセンブリ14は、医療機器本体12のうち、その医療機器本体12の術者に把持されない位置に配置されてもよい。すなわち、バッテリアッセンブリ14は医療機器本体12の内部に組み込まれてもよい。例えば、スロット38に図示しない蓋が形成されている場合、バッテリアッセンブリ14は医療機器本体12の内部に組み込まれて使用され、術者に直接的には把持されない。
超音波トランスデューサ26は、ハウジングボディ32の内部に設けられている。超音波トランスデューサ26は、ハウジングボディ32に対して着脱可能であってもよい。スイッチ24はハウジング22のうち、術者がグリップ34を把持しながら操作可能な位置に配置されている。スイッチ24は、医療機器本体12にバッテリアッセンブリ14が取り付けられた状態で後述するコントローラ52に電気的に接続される。スイッチ24が押圧されると、コントローラ52は後述するバッテリ54から超音波トランスデューサ26に適宜の電力を供給する。
図2は、医療機器本体12のエンドエフェクタ28の一例を示す概略的な斜視図である。エンドエフェクタ28は、例えば、超音波トランスデューサ26に接続されたプローブ42と、可動ハンドル36の操作に応じてプローブ42の先端の処置部42aとの間を開閉するジョー44とを有する。超音波トランスデューサ26は電力を超音波振動に変換するので、超音波トランスデューサ26で発生させた超音波振動はプローブ42の基端から先端の処置部42aに向かって伝達される。
なお、エネルギ変換部26は超音波トランスデューサに限定されず、電力を熱エネルギに変換するヒータ、あるいは電力を高周波エネルギに変換する高周波エネルギ出力体(電極)であってもよい。この場合、エンドエフェクタ28の構造も適宜に変更されることができる。
再び図1を参照すると、バッテリアッセンブリ14は、コントローラ52と、電解質液又は電解質ポリマにより電気エネルギを発生するバッテリ54と、バッテリ54を収納している外装ケース(ハウジング)56とを有する。また、バッテリアッセンブリ14は、バッテリ54の膨張を検知する検知回路92と、検知回路92の検知結果に基づいてバッテリ54の膨張を告知する告知部94とを有する。外装ケース56内には1以上のセンサ96が設けられている。センサ96は、検知回路92の一部を構成している。コントローラ52は、検知回路92の一部を含んでいる。このため、コントローラ52は検知回路92をコントローラ52の一部として一体化しても良い。
図1に示される態様では、外装ケース56内にバッテリ54が配設された状態でコントローラ52が配設されている。すなわち、ここでは、バッテリアッセンブリ14がコントローラ52を有するが、図3に示されるように、医療機器本体12がコントローラ52を有してもよい。すなわち、医療機器本体12とバッテリアッセンブリ14のコントローラ52とは、コンタクト16a,18a,16b,18b同士により電気的に着脱可能に接続される構造であってもよいし(図1)、医療機器本体12とバッテリアッセンブリ14を制御するコントローラ52とが常時電気的に接続されている構造であってもよい(図3)。なお、コントローラ52は、CPU又はASIC等を含むプロセッサを備える。
図1に示されるように、バッテリアッセンブリ14のコントローラ52のコンタクト18a、18bは、医療機器本体12のコンタクト16a、16bにそれぞれ電気的に接続される。具体的には、バッテリアッセンブリ14が医療機器本体12のスロット38に取り付けられたとき、スイッチ24とコントローラ52とがコンタクト16a,18a同士の接触により電気的に接続される。同様に、超音波トランスデューサ26とコントローラ52とがコンタクト16b,18b同士の接触により電気的に接続される。このため、例えば術者がスイッチ24を操作してコントローラ52に信号を入力すると、コントローラ52は、バッテリ54からコントローラ52を通して超音波トランスデューサ26に電力を供給する。超音波トランスデューサ26は電力を超音波振動に変換して、超音波トランスデューサ26からプローブ42に超音波振動が伝達される。
コントローラ52は、充電の際には例えばバッテリアッセンブリ14のバッテリ54の充電を最適化し、電気エネルギを供給する際には超音波トランスデューサ26に供給する電気エネルギ(電力)を適宜に制御する。また、コントローラ52は、例えば、医療機器本体12に対するバッテリアッセンブリ14の使用回数、使用状態をコントローラ52が有する図示しないメモリに記憶させるとともに、バッテリ54の電圧値(起動力)を検査するのに用いられることができる。すなわち、コントローラ52は、バッテリアッセンブリ14のバッテリ54の劣化度合いを計測することができる。
図4(A)は、バッテリ54の膨張検知の概念を説明するためにバッテリ54、外装ケース56及びセンサ96のみを概略的に示す図である。図4(B)及び(C)は、それぞれ、バッテリ54が新品状態及び経年劣化した状態であるときの図4(A)の4A−4A線に沿った断面を概略的に示す図である。特に、図4(C)には、バッテリ54内に発生したガスの影響により、バッテリ54の内圧を下げるためにバッテリ54のボディ62が膨張している状態を概略的に示す。
バッテリ54のボディ62は、例えば直方体状に形成されている。ボディ62は、それぞれ1対の第1ボディ面62a、第2ボディ面62b及び第3ボディ面62cを有する。ボディ62の表面積は、例えば、第1ボディ面62a、第2ボディ面62b、第3ボディ面62cの順に小さくなる。第1ボディ面62aは、第2ボディ面62bに比べて例えば数倍程度大きく、第3ボディ面62cに比べて例えば数倍程度大きく形成されている。第2ボディ面62b及び第3ボディ面62cは同一の表面積であってもよいし、異なっていてもよい。
第1ボディ面62aから第3ボディ面62cが同一素材で同一の肉厚で形成されている場合、バッテリ54の経年劣化に応じて発生するガスによる内圧の増加によりバッテリ54が膨張する際、表面積の大きな第1ボディ面62aが膨らむ確率が他の面が膨らむ確率に比べて格段に高い(図4(C))。ボディ62には内圧により脆性的に破壊される素材は用いられず、適宜の延性を発揮して適宜に変形して膨らむ素材が用いられる。ボディ62内の内圧により第2ボディ面62bの膨張量よりも第1ボディ面62aの膨張量が大きくなるとともに、第3ボディ面62cの膨張量よりも第1ボディ面62aの膨張量が大きくなる。
外装ケース56は、例えばステンレス鋼材等の金属材や、プラスチック材等で形成されている。外装ケース56には、医療機器本体12のハウジング22すなわち外装を形成するのと同様の素材が用いられることができる。外装ケース56は、底面部72と、底面部72の外縁から底面部72の法線方向に向かって一方向に延出された壁部74とを有する。底面部72及び壁部74は、1以上のバッテリ54が収納される収納部76を形成している。ここでは、壁部74が4つの平面(それぞれ1対の第1ケース面82及び第2ケース面84)を有するとして説明する。外装ケース56の第1ケース面82は、バッテリ54の第1ボディ面62aに対向する。外装ケース56の第2ケース面84は、バッテリ54の第2ボディ面62bに対向する。
センサ96は、バッテリ54の膨張を物理量の変化として検知可能な検知部である。センサ96は、例えば、バッテリ54又は外装ケース56に加わる圧力を測定する圧力センサ、バッテリ54又は外装ケース56の歪みを測定する歪みセンサ、あるいはバッテリ54と外装ケース56との間の距離を測定する距離センサなどが用いられ得る。
センサ96が圧力センサである場合について説明する。
圧力センサ96は、バッテリ54に取り付けられる。圧力センサ96は、例えば、図4(A)〜(C)に概略的に示されるように、バッテリ54の1対の第1ボディ面62aの一方の中央付近に取り付けられる。圧力センサ96は、取り付けられた第1ボディ面62aに対してボディ62の内部から加わる力(圧力)を計測し、電気信号に変換して出力する。上述したように、第1ボディ面62aは、バッテリ54の経年劣化によるガスの発生による内圧の増加に基づくバッテリ54の膨張時に他の面(第2ボディ面62b及び第3ボディ面62c)よりも膨張しやすく、特に、その中央付近が最も膨張しやすい。すなわち、バッテリ54が膨張した際にはバッテリ54の第1ボディ面62aの中央付近の圧力が最も増加している。このため、圧力センサ96を圧力変化の最も大きい第1ボディ面62aの中央付近に配置することにより、圧力センサ96がバッテリ54の膨張による圧力の増加を感度良く検知可能となる。
圧力センサ96は、バッテリ54に取り付けられる。圧力センサ96は、例えば、図4(A)〜(C)に概略的に示されるように、バッテリ54の1対の第1ボディ面62aの一方の中央付近に取り付けられる。圧力センサ96は、取り付けられた第1ボディ面62aに対してボディ62の内部から加わる力(圧力)を計測し、電気信号に変換して出力する。上述したように、第1ボディ面62aは、バッテリ54の経年劣化によるガスの発生による内圧の増加に基づくバッテリ54の膨張時に他の面(第2ボディ面62b及び第3ボディ面62c)よりも膨張しやすく、特に、その中央付近が最も膨張しやすい。すなわち、バッテリ54が膨張した際にはバッテリ54の第1ボディ面62aの中央付近の圧力が最も増加している。このため、圧力センサ96を圧力変化の最も大きい第1ボディ面62aの中央付近に配置することにより、圧力センサ96がバッテリ54の膨張による圧力の増加を感度良く検知可能となる。
圧力センサ96は、図5(A)及び(B)に概略的に示されるように、外装ケース56に取り付けられてもよい。圧力センサ96を外装ケース56に取り付ける場合も、上述の理由から、バッテリ54の第1ボディ面62aに対向している外装ケース56の第1ケース面82の中央付近に圧力センサ96を配置することが好ましい。なお、圧力センサ96をバッテリ54に取り付けると圧力センサ96はバッテリ54の膨張をただちに検知可能であるが、圧力センサ96を外装ケース56に取り付けると圧力センサ96はバッテリ54の膨張をただちに検知可能でない。すなわち、バッテリ54がある程度膨張して圧力センサ96で検知可能な圧力を圧力センサ96に及ぼさない限り、バッテリ54の膨張は検出されないことに留意すべきである。
センサ96が歪みセンサである場合について説明する。
歪みセンサ96は、バッテリ54に取り付けられる。歪みセンサ96は、例えば、図4(A)〜(C)に概略的に示されるように、バッテリ54の1対の第1ボディ面62aの一方の中央付近に取り付けられる。歪みセンサ96は、取り付けられた第1ボディ面62aに発生する歪み(機械的な寸法の微小変化)を電気抵抗の変化として測定する。上述したように、第1ボディ面62aは他の面よりも膨張しやすく、特に、その中央付近が最も膨張しやすい。すなわち、バッテリ54の膨張時に第1ボディ面62aの中央付近の歪み量が最も大きい。このため、歪みセンサ96を歪み量の最も大きい第1ボディ面62aの中央付近に配置することにより、歪みセンサ96がバッテリ54の膨張による歪みを感度良く検知可能となる。
歪みセンサ96は、バッテリ54に取り付けられる。歪みセンサ96は、例えば、図4(A)〜(C)に概略的に示されるように、バッテリ54の1対の第1ボディ面62aの一方の中央付近に取り付けられる。歪みセンサ96は、取り付けられた第1ボディ面62aに発生する歪み(機械的な寸法の微小変化)を電気抵抗の変化として測定する。上述したように、第1ボディ面62aは他の面よりも膨張しやすく、特に、その中央付近が最も膨張しやすい。すなわち、バッテリ54の膨張時に第1ボディ面62aの中央付近の歪み量が最も大きい。このため、歪みセンサ96を歪み量の最も大きい第1ボディ面62aの中央付近に配置することにより、歪みセンサ96がバッテリ54の膨張による歪みを感度良く検知可能となる。
歪みセンサ96もまた外装ケース56に取り付けられてもよいが、歪みセンサ96が外装ケース56に取り付けられると、バッテリ54の膨張により外装ケース56が変形されるまで歪みが検知されず、歪みセンサ96がバッテリ54の膨張を検知する感度は低いと考えられる。このため、センサとして歪みセンサ96を用いる場合には、感度の観点から、歪みセンサ96が外装ケース56よりもバッテリ54に取り付けられることが好ましい。
センサ96が距離センサである場合について説明する。
距離センサ96は、バッテリ54(図4(A)〜(C))又は外装ケース56(図5(A)及び(B))に取り付けられる。距離センサ96は、例えば、レーザ光などの反射を利用して、バッテリ54と外装ケース56との間の距離を検知する。上述したように、第1ボディ面62aは他の面よりも膨張しやすく、特に、その中央付近が最も膨張しやすい。すなわち、バッテリ54の第1ボディ面62aの中央付近とこれに対向している外装ケース56の第1ケース面82の中央付近との間の距離が、バッテリ54の圧力の増加により最も変化しやすい。このため、距離センサ96もまた、バッテリ54の第1ボディ面62aの中央付近又は外装ケース56の第1ケース面82の中央付近に配置される。これにより、距離センサ96が膨張によるこれらの間の距離の変化を感度良く検知可能となる。
距離センサ96は、バッテリ54(図4(A)〜(C))又は外装ケース56(図5(A)及び(B))に取り付けられる。距離センサ96は、例えば、レーザ光などの反射を利用して、バッテリ54と外装ケース56との間の距離を検知する。上述したように、第1ボディ面62aは他の面よりも膨張しやすく、特に、その中央付近が最も膨張しやすい。すなわち、バッテリ54の第1ボディ面62aの中央付近とこれに対向している外装ケース56の第1ケース面82の中央付近との間の距離が、バッテリ54の圧力の増加により最も変化しやすい。このため、距離センサ96もまた、バッテリ54の第1ボディ面62aの中央付近又は外装ケース56の第1ケース面82の中央付近に配置される。これにより、距離センサ96が膨張によるこれらの間の距離の変化を感度良く検知可能となる。
なお、図4(A)〜(C)では、バッテリ54の1対の第1ボディ面62aの一方にのみセンサ96が取り付けられている例について説明したが、1対の第1ボディ面62aのそれぞれ(両方)にセンサ96が取り付けられてもよい。すなわち、1対の第1ボディ面62aは、両者が対称的に膨張するとは限らないため、バッテリ54に複数のセンサ96が設けられてもよい。同様に、図5(A)及び(B)では、外装ケース56の1対の第1ケース面82の一方にのみセンサ96が取り付けられている例について説明したが、1対の第1ケース面82のそれぞれ(両方)にセンサ96が取り付けられてもよい。すなわち、1対の第1ボディ面62aは、両者が対称的に膨張するとは限らないため、外装ケース56に複数のセンサ96が設けられてもよい。あるいは、バッテリ54と外装ケース56との双方にセンサ96が設けられてもよい。また、センサ96は、バッテリ54の膨張をセンサ96の検知対象となる物理量の変化として検知可能であれば、外装ケース56の外面に取り付けらたり外部に配置されたりしてもよい。
センサ96により検知回路92で検知された信号はコントローラ52に入力される。コントローラ52には、告知部94が接続されている。告知部94は、センサ96を含む検知回路92による検知データが所定の数値(閾値)を超えたとき、すなわち、バッテリ54又は外装ケース56の許容可能でない所定以上の膨張(変形)が検知されたとき、コントローラ52からの制御信号に基づいてそのことをユーザに知らせる。告知部94は、バッテリアッセンブリ14に設けられてもよいし(図1参照)、医療機器本体12に設けられてもよく(図3参照)、あるいは医療機器本体12及びバッテリアッセンブリ14とは別個に設けられてもよい。告知部94は、例えば表示部を有し、文字等による警告の画面表示やLEDの発光等による視覚的告知をする。あるいは、告知部94は、例えば発音部を有し、警告音や音声メッセージ等の聴覚的告知をする。あるいは、告知部94は、これらを組み合せて告知をする。
コントローラ52は、検知回路92がバッテリ54が所定量以上膨張したことを一旦検知すると、そのバッテリアッセンブリ14を使用できないようにすることができる。すなわち、コントローラ52は、バッテリアッセンブリ14から電気エネルギを外部に出力するのを停止する。コントローラ52は、バッテリ54が所定量以上膨張したことを検知した後は、現在行っている処置を終了させた後、バッテリアッセンブリ14がスロット38から取り外されると、そのバッテリアッセンブリ14を再使用できないようにしてもよい。
なお、告知部94で告知するのは、バッテリ54又は外装ケース56の許容可能でない所定以上の膨張(変形)が検知された際、とは限らない。センサ96は、例えば、バッテリアッセンブリ14の状態を、圧力、歪み、距離等の変化を測定できた時点から、バッテリ54又は外装ケース56の許容可能でない所定以上の膨張(変形)が検知される際まで、側定し続けることができる。このため、バッテリ54の劣化具合を告知部94で告知することができる。このため、バッテリ54又は外装ケース56の許容可能でない所定以上の膨張(変形)がセンサ96で検知されたときには、告知部94で特に目立つように告知することが好適である。
図6は、第1の実施形態において、複数のバッテリ54(ここでは4つのバッテリ54a、54b、54c、54d)を有するバッテリアッセンブリ14の一例を概略的に示す正面図である。図7(A)及び(B)は、それぞれ、バッテリアッセンブリ14が新品状態及び経年劣化した状態であるときの図6の6A−6A線に沿った概略的な縦断面図である。
バッテリアッセンブリ14の各バッテリ54a−54dは、例えば電解質液若しくは電解質ポリマを収納しているボディ62と、コントローラ52に電気的に接続されるコンタクト64とを有する。電解質液若しくは電解質ポリマを有するバッテリ54の例は、リチウムイオンバッテリ、ナトリウムイオンバッテリ、アルカリイオンバッテリ等である。また、バッテリ54の内部構造は公知の適宜のものが使用される。
外装ケース56の収納部76内には、1以上のバッテリ54が配置される。図6(A)及び(B)に示される例では、収納部76内に4つのバッテリ54a−54dが向きを揃えて並べられている。各バッテリ54a−54dのボディ62は直方体状に形成されているため、複数のバッテリを収納部76内に並設しやすくなっている。
図7(A)及び(B)中、センサ96は、例えば、第1バッテリ54aの1対の第1ボディ面62aのうち外装ケース56の第1ケース面82に対向している第1ボディ面62aの中央付近に取り付けられている。もちろん、センサ96が他のバッテリ54b−54dのいずれかに取り付けられてもよいし、複数のセンサ96が2以上のバッテリ54a−54dにそれぞれ取り付けられてもよいし、複数のセンサ96が1つのバッテリ54a−54dに取り付けられてもよい。
バッテリ54a、54b間、バッテリ54b、54c間、バッテリ54c、54d間には、それぞれ隙間C1が形成されている。すなわち、第1ボディ面62a同士の間には、隙間C1が形成されている。隙間C1は、バッテリ54の第1ボディ面62aの膨張許容量よりも小さく形成されている。一例として、隙間C1は、例えば0.5mmよりも小さい。なお、バッテリ54の第1ボディ面62aは、例えば50mm程度の長さ(高さ)と40mm程度の幅とを有する。バッテリ54の第2ボディ面62bは、例えば50mm程度の長さ(高さ)と10mm程度の幅とを有する。
コントローラ52とバッテリ54a−54dとの間のコンタクト64は、極力大きく形成されていることが好ましい。複数のバッテリ54a−54dのいずれかが膨張して隣接するバッテリ54a−54dを押圧すると、外装ケース56に対する各バッテリ54a−54dの位置が第1ボディ面62aの法線N1の方向に次第にずれていく。このため、コンタクト64は、バッテリ54の最大位置ずれ量を考慮した大きさに形成されている。すなわち、コンタクト64は、バッテリアッセンブリ14が新品の状態から、バッテリアッセンブリ14が使用されていくにつれて第1バッテリ54aの第1ボディ面62aが膨らんで隣接する第2バッテリ54bの第1ボディ面62aを押圧して第2バッテリ54bが位置ずれしても電気接続が確保される程度に大きく形成されている。
なお、バッテリアッセンブリ14は、医療機器10の使用後に洗浄、消毒、滅菌(例えば、オートクレーブ滅菌、あるいは、プラズマ滅菌等)が行われる。このため、バッテリアッセンブリ14は気密化及び水密化されている。
次に、医療機器10の使用時の動作、作用について説明する。
バッテリアッセンブリ14は、医療機器本体12に接続されて使用される。具体的には、医療機器本体12のスロット38にバッテリアッセンブリ14を配置すると、スイッチ24とコントローラ52との間が電気的に接続されるとともに、超音波トランスデューサ26とコントローラ52との間が電気的に接続される。
バッテリアッセンブリ14は、医療機器本体12に接続されて使用される。具体的には、医療機器本体12のスロット38にバッテリアッセンブリ14を配置すると、スイッチ24とコントローラ52との間が電気的に接続されるとともに、超音波トランスデューサ26とコントローラ52との間が電気的に接続される。
スイッチ24が押圧されると、コントローラ52は、バッテリ54からコントローラ52を通して超音波トランスデューサ26に電力を供給する。超音波トランスデューサ26は電力を超音波振動に変換して、超音波トランスデューサ26からプローブ42に超音波振動が伝達される。超音波プローブ42の先端部に形成された処置部42aにおいて、超音波振動により発生する熱で、ジョー44との間に挟んだ生体組織を例えば切開する処置を行う。
処置の終了後、バッテリアッセンブリ14は医療機器本体12のスロット38から取り外される。医療機器本体12及びバッテリアッセンブリ14は、それぞれ、洗浄、消毒、滅菌処理を行った後、再使用される。なお、バッテリアッセンブリ14のための充電器(図示せず)が滅菌されていないのであれば、バッテリアッセンブリ14の洗浄、消毒、滅菌処理前に、充電器が滅菌されているのであれば、バッテリアッセンブリ14の洗浄、消毒、滅菌処理後に、バッテリアッセンブリ14のバッテリ54a−54dを充電する。
滅菌処理には、例えばプラズマ滅菌やオートクレーブ滅菌等の適宜の滅菌処理法が用いられる。バッテリアッセンブリ14の滅菌処理の方法は、バッテリ54の許容温度やバッテリアッセンブリ14の構造により適宜に選択される。プラズマ滅菌は50℃程度で行われ、オートクレーブ滅菌は100℃以上で行われる。
次に、医療機器10のバッテリアッセンブリ14の繰り返しの使用によるバッテリ54の膨張検知について説明する。
バッテリアッセンブリ14を繰り返し使用し、使用数が増すごと又は経年劣化するにつれて、バッテリ54のボディ62内にガスが発生し、ボディ62内の内圧が高まっていく。バッテリ54において、第1ボディ面62aの表面積は第2及び第3ボディ面62b,62cの表面積よりも大きい。このとき、ボディ62内の体積を大きくしてガス圧を小さくするため、例えば第1バッテリ54aのうち最も面積が大きい1対の第1ボディ面62aが膨らむ。1対の第1ボディ面62aは略対称的に膨らむ場合もあるし、非対称的に膨らむ場合もある。また、バッテリ54a−54dには個体差があり、膨張するタイミングはそれぞれ異なる。このため、いずれのバッテリ54a−54dの第1ボディ面62aが最初に膨らむのかは、バッテリアッセンブリ14ごとに異なる。
バッテリアッセンブリ14を繰り返し使用し、使用数が増すごと又は経年劣化するにつれて、バッテリ54のボディ62内にガスが発生し、ボディ62内の内圧が高まっていく。バッテリ54において、第1ボディ面62aの表面積は第2及び第3ボディ面62b,62cの表面積よりも大きい。このとき、ボディ62内の体積を大きくしてガス圧を小さくするため、例えば第1バッテリ54aのうち最も面積が大きい1対の第1ボディ面62aが膨らむ。1対の第1ボディ面62aは略対称的に膨らむ場合もあるし、非対称的に膨らむ場合もある。また、バッテリ54a−54dには個体差があり、膨張するタイミングはそれぞれ異なる。このため、いずれのバッテリ54a−54dの第1ボディ面62aが最初に膨らむのかは、バッテリアッセンブリ14ごとに異なる。
例えば、図7(B)に示されるように、第1バッテリ54aの1対の第1ボディ面62aが最初に略対称的に膨張したとする。このとき、外装ケース56の第1ケース面82に対向している第1ボディ面62aの中央付近に取り付けられたセンサ96は、膨張によるバッテリ54の第1ボディ面62aの変化(圧力変化、歪み量変化、あるいは第1ボディ面62aと第1ケース面82との間の距離変化)を検知する。すなわち、センサ96を含む検知回路92(図7(B)には示されない、図1参照)により第1バッテリ54aの膨張が検知される。
センサ96を含む検知回路92の検知結果は、コントローラ52を介して告知部94に伝達される。例えば、センサ96による出力が所定の数値(許容可能値)を超えたとき、コントローラ52(検知回路92)は、バッテリ54の膨張が検知されたことをユーザに知らせるための制御信号を告知部94に伝達する。告知部94は、検知回路92の検知結果に基づいてバッテリ54の膨張を告知する。告知部94は、文字等による警告の画面表示やLEDの発光等による視覚的告知、警告音や音声メッセージ等の聴覚的告知、あるいはこれらの組合せにより、バッテリ54が膨張していることをユーザに報知する。
また、コントローラ52は、検知回路92がバッテリ54が所定量以上膨張したことを一旦検知すると、ユーザがこれ以上バッテリアッセンブリ14を使用することができないように、バッテリアッセンブリ14から電気エネルギを外部に出力するのを停止してもよい。
本実施形態によれば、バッテリ54が膨張したことを検知回路92で検知して告知部94でユーザに知らせることにより、バッテリ54の膨張(劣化や異常)をユーザが認識することができる医療機器10を提供することができる。また、これにより、重大な故障が起きる前にバッテリ54の異常(膨張)を検知することができるので、バッテリ54の膨張に伴う故障(外装ケース56やバッテリ54の損傷など)や誤動作を未然に防ぐことができる医療機器10を提供することができる。外装ケース56などの破損を防ぐことは、特に、バッテリ54a−54dが水密を取って外装ケース56に収納されることを必要とする医療機器10にとって非常に重要である。
また、本実施形態によれば、検知回路92は1以上のセンサ96を含み、センサ96がバッテリ54の最も膨張しやすい(すなわち最も表面積の大きい)第1ボディ面62a又は外装ケース56のこれに対向する第1ケース面82に、特に、これら面の中でも最も膨張しやすいこれら面の中央付近に配置されている。これにより、バッテリ54の膨張を感度良く検知してバッテリ54の膨張に伴う故障などを未然に防ぐことができる医療機器10を提供することができる。
以下、本発明の第2及び第3の実施形態について説明する。以下の説明では、第1の実施形態と同様の構成部材には同様の参照符号を付してその説明を省略し、第1の実施形態と異なるところを説明する。
図8(A)及び(B)は、それぞれ、第2の実施形態においてバッテリアッセンブリ14が新品状態及び経年劣化した状態であるときの概略的な縦断面図である。本実施形態では、検知回路92は第1の実施形態のようなセンサを含まない。本実施形態では、検知回路92は、バッテリ54a−54dの少なくとも1つが膨張して、バッテリ54a−54dの少なくとも1つの電気接続が切断されたことにより、バッテリ54a−54dの膨張を間接的に検知する。
バッテリ54a−54dは、それぞれ、コンタクト55a−55dを有する。コンタクト55a−55は、例えば第3ボディ面62cから第1ボディ面62aに略平行に延びた接続部分であり、バッテリ54a−54dよりもその横断面積が小さくなっている(細い)。また、外装ケース56には、それぞれ、コンタクト55a−55dと接続するコンタクト(電気端子)64a−64dが設けられている。コンタクト55a−55dは、例えば外装ケース56の底面部72から略垂直に延びた接続部分である。コンタクト64a−64dは、第1の実施形態のコンタクト64と同様に、コントローラ52(検知回路92)に電気的に接続される。コンタクト55a−55dとコンタクト64a−64dとが接続されているとき、コンタクト55a−55dはそれぞれバッテリ54a−54dを支持している。なお、コンタクト55a−55d及びコンタクト64a−64dの配置は、図8(A)及び(B)に示される配置(外装ケース56の底面部72側)に限定されず、その対向側に配置されてもよい。
バッテリ54a、54b間、バッテリ54b、54c間、バッテリ54c、54d間には、それぞれ隙間C2が形成されている。バッテリ54a−54dは、例えば1mm程度膨張しうる。この場合、隣り合うバッテリ間の隙間C2は0.5mmよりも小さく設定される。すなわち、バッテリ54a−54dは、膨張した際、隣のバッテリ54a−54dに接触して押圧するようになっている。
例えば、図8(B)に示されるように、第1バッテリ54aの1対の第1ボディ面62aが最初に略対称的に膨張したとする。第1バッテリ54aの第1ボディ面62aがある程度(隙間C2以上)膨張してこれに対向している第2バッテリ54bの第1ボディ面62aに接触すると、第1バッテリ54aの第1ボディ面62aが第2バッテリ54bの第1ボディ面62aを第1ボディ面62と略垂直方向に押圧する。これにより、第2バッテリ54bの第1ボディ面62aが傾いていく。そして、第1バッテリ54aの第1ボディ面62aがさらに膨張すると、第1バッテリ54aの第1ボディ面62aから押圧された力により第2バッテリ54bがさらに傾いて、第2バッテリ54bのコンタクト55bとコンタクト64bとの接続が外れる。
検知回路92は、第2バッテリ54bのコンタクト55bとコンタクト64bとの接続が外れたことを検知する。これにより、検知回路92は、第1バッテリ54aの膨張を間接的に検知する。検知回路92の検知結果は、コントローラ52を介して告知部94に伝達される。
コントローラ52は、検知回路92がコンタクト55a−55dとコンタクト64a−64dとの間において電流が流れない状態になっていることを検知すると、処置用のエネルギ出力を停止することができる。この場合、第2バッテリ54bのコンタクト55b、64b間以外のコンタクトは接続されていても、全ての出力を停止することができる。
本実施形態によれば、センサを含まない検知回路92においてバッテリ54の膨張をコンタクト間の接続状態に基づいて検知する。すなわち、本実施形態では、バッテリ54の膨張による機械的な作用により電気的な接続が外れたことを検知回路92が検知して告知部94でユーザに知らせることにより、バッテリ54の膨張(劣化や異常)をユーザが認識することができる医療機器10を提供することができる。
なお、バッテリ54a−54dの少なくとも1つが膨張するとコントローラ52(検知回路92)が検知する電圧値に変化が現れる。例えば、膨張しているバッテリ54a−54dは電圧が出せない状態になっている。検知回路92は、この電圧値の変化を検知することによりバッテリ54a−54dが膨張したことを判断してもよい。すなわち、コンタクト間の接続が必ずしも外れる必要はない。
図9(A)及び(B)は、それぞれ、本発明の第3の実施形態においてバッテリアッセンブリ14が新品状態及び経年劣化した状態であるときの概略的な縦断面図である。図9(B)では、4つのバッテリ54a−54dの全ての1対の第1ボディ面62aが同様に膨張している状態が示される。
本実施形態では、図9(A)に示されるように、外装ケース56内の収納部76において、バッテリ54a−54dを配置した際のこれら間の隙間がバッテリ54a−54dの膨張率に対応した伸縮部材(弾性部材)98で充填されている。つまり、隙間が、バッテリ54a−54dに発生する応力の増減に合わせて伸縮する伸縮部材98で埋められている。伸縮部材98は、断熱効果を有する部材(断熱部材)であり、例えば、発泡スチロールである。伸縮部材は、シート状のものに限定されず、粒状であってもよいし、バネでもよいし、ジェル状のものでもよい。
上述したように、バッテリアッセンブリ14は適宜選択された滅菌方法によって滅菌される必要があるが、オートクレーブ滅菌が選択された場合、バッテリアッセンブリ14は100℃以上の温度に晒されることとなる。しかしながら、バッテリ54a−54dは60℃以上の温度に晒されると劣化しうるため、100℃のような高温に晒されるべきでない。
本実施形態では、バッテリ54a−54dは、その周囲を断熱性の伸縮部材98で覆われており、伸縮部材98により熱から保護されている。したがって、オートクレーブ滅菌のような高温による滅菌処理がなされても、バッテリ54a−54dが高温による影響を受けにくく、劣化しにくい。
このように、本実施形態によれば、バッテリアッセンブリ14に対して高温で行われるオートクレーブ滅菌などの滅菌によるバッテリ54a−54dの劣化を防止することができる医療機器10を提供することができる。
本実施形態では、バッテリ54a−54dの少なくとも1つが膨張したとき、外装ケース56内の収納部76にあるバッテリ54a−54d間の隙間に充填された伸縮部材98がその膨張に伴って変形する(図9(B))。伸縮部材98が変形することにより、バッテリ54a−54dが膨張しても外装ケース56はほとんど変形しない。また、バッテリ54a−54dの位置もほとんど変動しない。すなわち、隙間に埋められた伸縮部材98により、膨張前後で各バッテリ54a−54dの位置がほとんど変わることなく、その位置が固定される。
このように、本実施形態によれば、1以上のバッテリ54a−54dの膨張時にこれらの間に配置された伸縮部材98が変形することにより、外装ケース56を変形させることのない、すなわちバッテリ54の膨張による外装ケース56の破損を防止することができる医療機器10を提供することができる。また、隙間に埋められた伸縮部材98によりバッテリ54a−54dの位置が固定されることにより、膨張前後でのコンタクト64の位置ずれを小さくする医療機器10を提供することができる。
図10(A)及び(B)は、それぞれ、第3の実施形態の変形例においてバッテリアッセンブリ14が新品状態及び経年劣化した状態であるときの概略的な縦断面図である。本変形例では、バッテリ54a−54dの膨張率に対応した伸縮部材98がバッテリ54a−54dと外装ケース56との間の一部にのみ配置されている。このように、伸縮部材98は、外装ケース56内の収納部76にあるバッテリ54a−54d間の隙間全体に充填されなくてもよい。
本変形例によれば、伸縮部材98を隙間全体に敷き詰める(充填する)よりも製造工程が複雑でない。すなわち、製造工程が簡略化された医療機器10を提供することができる。また、使用する伸縮部材98の量も少なくて済むため、製造コストを抑えることができる。
これまで、いくつかの実施形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
10…医療機器、12…医療機器本体、14…バッテリアッセンブリ、22…ハウジング、24…スイッチ、26…エネルギ変換部(超音波トランスデューサ)、28…エンドエフェクタ、32…ハウジングボディ、34…グリップ、36…可動ハンドル、38…スロット、42…超音波プローブ、42a…処置部、44…ジョー、52…コントローラ、54,54a−54d…バッテリ、56…外装ケース(ハウジング)、62…ボディ、62a…第1ボディ面、62b…第2ボディ面、62c…第3ボディ面、64,64a−64d…コンタクト(電気端子)、72…底面部、74…壁部、76…収納部、82…第1ケース面、84…第2ケース面、92…検知回路、94…告知部、96…センサ、98…伸縮部材、C1,C2…隙間。
Claims (14)
- 電解質液又は電解質ポリマにより電気エネルギを発生する第1の電池と、
前記第1の電池の膨張を検知する検知回路と、
前記検知回路の検知結果に基づいて前記第1の電池が膨張していることを告知する告知部と、
を具備する医療機器。 - 前記第1の電池を収容するハウジングをさらに具備し、
前記第1の電池は、水密をとって前記ハウジングに収納される請求項1に記載の医療機器。 - 前記検知回路は、前記第1の電池の膨張を検知するセンサを有する請求項2に記載の医療機器。
- 前記第1の電池は、1対の第1ボディ面、1対の第2ボディ面及び1対の第3ボディ面を有し、
前記センサは、前記第1の電池において、最も表面積の大きい前記第1ボディ面の膨張を検知する請求項3に記載の医療機器。 - 前記センサは、前記第1ボディ面の中央に配置されている請求項4に記載の医療機器。
- 前記ハウジングに収納され、電解質液又は電解質ポリマにより電気エネルギを発生する第2の電池と、
前記第2の電池と電気的に接続される電気端子と、
を有し、
前記第2の電池は、膨張した前記第1の電池によって押圧される位置に配置されている請求項2に記載の医療機器。 - 前記検知回路は、前記第1の電池の膨張による押圧によって前記第2の電池と前記電気端子との間の電気的な接続が切断されたことを検知する請求項6に記載の医療機器。
- 前記センサは、前記第1の電池若しくは前記ハウジングに負荷される圧力を検知することで前記第1の電池の膨張を検知する請求項4に記載の医療機器。
- 前記センサは、前記第1の電池若しくは前記ハウジングに発生する歪み量を検知することで前記第1の電池の膨張を検知する請求項4に記載の医療機器。
- 前記センサは、前記第1の電池と前記ハウジングとの間の距離を検知することで前記第1の電池の膨張を検知する請求項4に記載の医療機器。
- 前記第1の電池は、前記ハウジングに対して隙間を設けて設置される請求項2に記載の医療機器。
- 前記隙間に設けられ、前記第1の電池に発生する応力の増減に合わせて伸縮する伸縮部材を有する請求項11に記載の医療機器。
- 前記伸縮部材は、断熱効果を有する請求項12に記載の医療機器。
- 前記検知回路が前記第1の電池の膨張を検知した後、前記第1の電池からの出力を停止する請求項1に記載の医療機器。
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