JP2018088603A - 画像読取装置、及びその原稿サイズ検知方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の原稿サイズ検知では、原稿カバーを閉じた場合と開けた場合の2つの場合で原稿読取データを必要とするので、装置の種々の状態によっては原稿カバー開状態のデータを正しく取得できず、原稿サイズを検出できないことがあった。
【解決手段】原稿を載置する原稿台と、前記原稿台をカバーする開閉可能な原稿カバーと、前記原稿台に載置された原稿に対し光源から光を照射し、該原稿からの反射光を受光して前記原稿の画像を読取る読取手段とを備えた画像読取装置で以下の処理を実行する。即ち、原稿が載置され前記原稿カバーが閉じられた状態で、前記読取手段により受光した光の輝度分布から前記原稿の紙紋を求める。そして、該紙紋の存在する領域に基づいて、前記原稿台の上に載置された前記原稿のサイズを特定する。
【選択図】 図6
【解決手段】原稿を載置する原稿台と、前記原稿台をカバーする開閉可能な原稿カバーと、前記原稿台に載置された原稿に対し光源から光を照射し、該原稿からの反射光を受光して前記原稿の画像を読取る読取手段とを備えた画像読取装置で以下の処理を実行する。即ち、原稿が載置され前記原稿カバーが閉じられた状態で、前記読取手段により受光した光の輝度分布から前記原稿の紙紋を求める。そして、該紙紋の存在する領域に基づいて、前記原稿台の上に載置された前記原稿のサイズを特定する。
【選択図】 図6
Description
本発明は画像読取装置、及びその原稿サイズ検知方法に関し、特に、例えば、原稿台上に載置された原稿に記録された画像を光学的に読取る画像読取装置、及びその原稿サイズ検知方法に関する。
従来より、原稿の画像を読取る画像読取装置では、原稿のサイズや原稿台ガラス上の原稿の有無を自動検出する機能を備えたものが用いられている。その原稿サイズは、例えば、原稿読取用のCCDなどの読取素子とこれとは別に設けられた原稿検知センサとの2つの検出結果に基づいて検出する方法がある。
CCDを原稿サイズ検出に用いる場合、原稿台ガラスの下側から載置された原稿に向けて光源から光を照射し、その反射光をCCDで読取って原稿の特定方向の幅を検出する。例えば、特許文献1が開示する方法によれば、原稿カバーを完全に閉じる前の状態と原稿カバーが完全に閉じられた状態の両方の状態において、原稿に光源から光を照射し、その反射光をCCDで読取る。こうして読取ったデータを用いて、白データに相当する領域を原稿領域、黒データに相当する領域を原稿外領域と判別する。そして、原稿カバーを完全に閉じる前の状態と原稿カバーが完全に閉じられた状態のそれぞれの状態で取得された2つの読取りデータを比較することで原稿の特定方向の長さに関する検出精度を向上させている。
しかしながら上記従来例では、原稿カバーの開状態と閉状態の2つの状態での読取データを必要とするため、以下のような場合、原稿カバーの開状態のデータが正しく取得できず、原稿の特定方向の長さを検出できないという問題があった。
即ち、
・ユーザが原稿カバーをすばやく閉じた場合、
・画像読取装置が節電モードにあり、スリープ状態の際に原稿を原稿台ガラスにセットして原稿カバーを閉じてからスリープ状態から通常の待機状態へ移行した場合、
・画像読取装置の電源がOFF状態で原稿を原稿台ガラスにセットして原稿カバーを閉じてから電源をON状態にした場合
などである。
・ユーザが原稿カバーをすばやく閉じた場合、
・画像読取装置が節電モードにあり、スリープ状態の際に原稿を原稿台ガラスにセットして原稿カバーを閉じてからスリープ状態から通常の待機状態へ移行した場合、
・画像読取装置の電源がOFF状態で原稿を原稿台ガラスにセットして原稿カバーを閉じてから電源をON状態にした場合
などである。
上記のいずれの場合が発生しても原稿カバーの開状態のデータが正しく取得できず、その結果、原稿の特定方向のサイズが検出できなくなる。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、より精度よく原稿のサイズを検出することが可能な画像読取装置、及びその原稿サイズ検知方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像読取装置は次のような構成からなる。
即ち、原稿を載置する原稿台と、光源から前記原稿台へ照射される光の反射光を受光可能な受光手段と、前記受光手段により受光した受光結果から前記原稿の紙紋を取得し、該紙紋の領域に基づいて、前記原稿台の上に載置された前記原稿のサイズを判定する判定手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、より精度よく原稿台に載置された原稿のサイズを検出できる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「シート(又は、記録媒体)」とは、一般的な画像読取装置で用いられる画像の原稿用紙や印画紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム(OHP)、金属板、木材、皮革等、画像の記録が可能な媒体を含むものである。
<画像読取装置の概要(図1〜図2)>
図1は本発明の代表的な実施例に従う画像読取部を備えた複写機システムの概略斜視図である。
図1は本発明の代表的な実施例に従う画像読取部を備えた複写機システムの概略斜視図である。
図1に示す複写機システムは、画像形成部200と、画像読取部201と、自動原稿給送部(Auto Document Feeder:ADF)202と、ディスプレイや入力キーを備える操作パネル207とから構成される。
画像形成部200は、入力画像データに基づいて電子写真方式に従って画像を形成するプリンタエンジンを備える。なお、このプリンタエンジンは電子写真方式に従うものだけではなく、例えば、インクジェット方式に従うものでも良い。いすれにしても、画像形成部200は、画像読取部201が原稿を読取ることにより得られた画像データや後述するインタフェースを介して外部装置から入力した画像データに基づいて、記録媒体に画像を形成する。
画像読取部201は、原稿の画像を光学的に読取り、画像データを生成する。なお、画像読取部の詳細な構成については後述する。ADF202は、原稿トレイ203と原稿検知センサ204を備えている。原稿検知センサ204は原稿束が原稿トレイ203上に載置されているどうかを検知する。また、ADF202はヒンジ205によって原稿台ガラス206に対して開閉可能になっている。
ADF202が原稿トレイ203上に原稿束が載置されていることを検知した場合、ADF202が原稿束から原稿を一枚ずつ分離して、その原稿を画像読取部201に給送することで原稿の画像読取りを行う。一方、原稿トレイ203上に原稿束が載置されていない場合は、画像読取部201が原稿台ガラス206上の原稿の画像読取りを行う。また、ADF202を閉じた場合に原稿台ガラス206と接する部分は、原稿台ガラス206に載置された原稿を原稿台ガラス206側へ押圧する原稿押圧部(不図示)が構成されている。さらに、この原稿押圧部は、白い部材で構成されている。
図2は図1に示した複写機システムの内部構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、複写機システムは、図1に示した画像形成部200と画像読取部201と操作パネル207に加えて、CPU101とRAM102とROM103と通信I/F104と原稿カバー開閉センサ108とスキャンモータ109とを備える。そして、これらの構成要素は、システムバス100を介して相互に接続される。
CPU101は、ROM103に格納された、ファームウェアプログラムやファームウェアプログラムを制御するためのブートプログラムを読出し、RAM102を作業領域及びデータの一時記憶領域として使用して実行し、装置全体の動作を制御する。通信I/F104は、ホストコンピュータやネットワークなどの外部装置等と接続し、転送される画像データを受信する。ユーザは操作パネル207により複写機システムの各種設定を行ったり、その動作確認を行ったりする。
画像形成部200は上述のように、画像読取部201により原稿を読取って得られた画像データや外部装置より転送された画像データに基づいて画像を記録媒体に形成する。画像読取部201は、CCDなどで構成される読取センサ及びLED等の光源で構成され、原稿を読取って画像データを取得したり、特定方向の原稿長を検知したり、原稿の有無を判断したりする。
原稿カバー開閉センサ108は、原稿カバーが開いたことを検知したり閉じる際にその角度が原稿検知角度に到達したことを検知する。スキャンモータ109は画像読取部201に備えられた読取ユニットを所定の方向に走査させる駆動力を発生する。
図3は図1に示した複写機システムに備えられた画像読取部の概略構成を示す上面図である。
画像読取部201は、原稿台ガラス206の原稿載置側と反対側に原稿の画像を光学的に読取る読取ユニット301と読取ユニット301を駆動する駆動部302と原稿台ガラス206上に載置された原稿の矢印Y方向のサイズを検知するセンサ303を備える。
読取ユニット301は、原稿に光を照射する光源301a(LED等)と、光源301aから原稿に光を照射し、原稿により反射された光を受光するイメージセンサ301bとを備え、原稿台ガラス206上に載置された原稿を読取る。光源301aは矢印X方向(主走査方向)に沿って配置され、イメージセンサ301bも複数の光電変換素子(読取素子)を主走査方向に並べて配列している。なお、光電変換素子は、受光した光をその受光強度に従って電気信号に変換する。読取ユニット301は、上述のような構造に限定されず、従来から知られている他の構造を採用しても良い。
また、駆動部302は、矢印Y方向(副走査方向)に読取ユニット301に移動させるもので、モータ302aと、ベルト302bと、ガイドレール302cとを備える。ガイドレール302cは、主走査方向Xと直角な方向である副走査方向Yに沿って配置されている。読取ユニット301は、駆動部302のモータ302aの駆動により、ベルト302bを介しガイドレール302cに沿って、往復移動が可能である。図3が示すように、読取ユニット301は副走査方向に位置Aと位置Cとの間を往復移動でき、その中間の位置Bで読取ユニット301の移動を停止させることも可能である。
原稿サイズセンサ303は原稿台ガラス206上に載置された原稿の副走査方向のサイズを検知するために、副走査方向に沿って複数個(図3の例では2つ、303aと303b)並べて配置され、原稿を検知したセンサの位置からそのサイズを判別できる。
図4は副走査方向に原稿を所定ライン数分、読取って得られる画像を示す図である。
ADF202が開閉された際に、駆動部302は読取ユニット301を原稿台ガラス206に載置された原稿の主走査方向のサイズを検知できる所定位置に移動させる。そして、光源301aより原稿に光を原稿台ガラス206の下側より照射しイメージセンサ301bで原稿からの反射された光を光電変換素子により検知して、所定ライン数分の画像の読取りを行う。
この画像読取によって、図4に示すように、原稿のサイズに従って、主走査方向に、A4R、B5R、A5(A4R)、B5(B4)、A4(A3)に縦(又は横)サイズに相当する画像データが得られる。図4に示す例は、A4サイズの原稿が横向きに原稿台ガラス206に載置された場合に得られる画像データを示している。
図5は主走査方向に関する原稿のサイズと画像読取により得られた主走査方向の輝度との関係を示す図である。なお、図5は、原稿カバー(ADF)を閉じた場合に得られる関係を示している。
図5に示す例は、原稿台ガラス206にA4Rサイズ又はA5サイズの原稿を図4に示すように原稿台ガラス206の左上端に突き当てて載置し、画像読取を行った場合に得られる主走査方向の輝度分布を示している。図5に示されているように、原稿がA4R又はA5の端部で輝度値に不連続点が見られる。その不連続点の左側は原稿が存在するので、原稿からの反射光を反映した輝度値となっており、その右側は原稿が存在しないのでADF202に設けられた白色の原稿押圧部材からの反射光を反映した輝度値となっている。
図5に示す例では、原稿からの反射光を反映した輝度値と原稿押圧部材からの反射光を反映した輝度値との差がいくらか強調されているが、原稿の色が原稿押圧部材と同様に白又は白に近い色である場合、その差は小さい。このため、その差から原稿の端部を検出することは難しい。一方、原稿押圧部材は滑らかな表面をもつので、原稿押圧部材からの反射光を反映した輝度値の変動は小さい。これに対して、原稿(例えば、記録用紙)は微視的には、紙の繊維などにより形成される特有のパターンをもっているので、そのパターンに依存して原稿からの反射光を反映した輝度値は変動する。紙の繊維などにより形成される特有のパターンは紙紋と呼ばれている。
このように、紙紋が存在する原稿からの反射光を反映した輝度値の変動と、紙紋が存在しない原稿押圧部材からの反射光を反映した輝度値の変動とを比較すると、これらの変動は互いに異なる。従って、紙紋が存在する領域と紙紋が存在しない領域との境界を検出することにより、主走査方向の原稿サイズを検出することができる。
図5は原稿台ガラス206にA4Rサイズ又はA5サイズの原稿を載置した例を示しているが、A5R、B5R、B5(B4)、A4(A3)の原稿を載置した場合には、図5に図示されたそれぞれの位置で輝度値変動の不連続性が検出される。つまり、輝度分布の不連続性が検出される位置は原稿の主走査方向のサイズが特定できる場所となっており、図4に示すように、原稿のサイズに従って不連続性が検出される位置の境界が異なる画像が形成される。
次に、以上の構成の複写機システムにおける原稿サイズ検知について説明する。
図6は主走査方向の原稿サイズ検出処理を示すフローチャートである。この処理を実行するプログラムはROM103に格納されており、CPU101がこの処理プログラムを読出し実行することにより、主走査方向の原稿サイズが検出される。
まず、ステップS601では、紙紋対策処理を非設定にする。通常の画像読取処理では、原稿の境界が画像として顕在化するのは好ましくない。このため、光源の輝度調整や光電変換素子のゲイン調整などにより原稿の紙紋が読取画像上に現れないようにしている。この処理を紙紋対策処理と呼んでいる。一方、この実施形態において、主走査方向の原稿サイズを検出するためには、その紙紋の検出が重要になるので、主走査方向の原稿サイズ検出処理では、その紙紋対策処理が実行されないようにその実行を非設定としている。
次に、ステップS602では、光源301aを発光させ読取ユニット301で副走査方向に所定ライン数分の画像を取得する。さらに、ステップS603では、読取られた画像から得られた画像データを(例えば、副走査方向には平均化して)主走査方向に関する輝度分布を求める。そして、その輝度分布の変動が所定の輝度値範囲にあるかどうかを調べる。そして、その輝度分布の変動が所定の輝度値範囲内に収まる場合(例えば、図5の左側の輝度変動)、紙紋があるものとし原稿が存在する範囲と判断する。これに対して、その所定の輝度値範囲から外れて、かつ所定の閾値より輝度値が高い部分は指紋がなく原稿が存在しない範囲と判断する。
なお、上記の判断は、例えば、輝度値の主走査方向に関する微分値を所定の閾値範囲と比較し、その微分値がその閾値範囲か否かにより判断することができる。
その後、ステップS604では、原稿の存在する箇所と存在しない箇所の境界から主走査方向のサイズを特定する。ここでは、図4に示したような主走査方向の各位置における原稿サイズが判定できるテーブル等を、RAM102等に保存しておき、それに基づいて主走査方向のサイズを特定する。ステップS605では、主走査方向のサイズを確定できたかどうかを調べる。ここで、その値を確定できたなら、処理はステップS606に進み、主走査方向のサイズをメモリ(RAM102)に保存し、その値を確定できないなら、処理はステップS607に進み、主走査方向のサイズを不定とする。
以上説明した原稿サイズ検出処理は、原稿カバー(ADF)が閉状態である場合、開状態である場合のどちらにおいても対応できる。これは、原稿カバー(ADF)の開閉状態に係らず、原稿が有る領域と無い領域とでは紙紋の有無によって輝度分布の変動が異なるためである。この紙紋の有無を判定することにより、原稿カバーが閉状態である場合においても開状態にある場合においても、より精度よく原稿の紙図検出を行うことができる。
図7は原稿のサイズ検出処理を示すフローチャートである。この処理を実行するプログラムはROM103に格納されており、CPU101がこの処理プログラムを読出し実行することにより、原稿サイズが検出される。
まず、ステップS701では、読取ユニット301を原稿サイズ検知位置(例えば、図3における位置A)に移動させ、ステップS702では、読取ユニット301を使って主走査方向のサイズを検知する。このとき、副走査方向に所定ライン数の画像を読取るため読取ユニット301を位置Aから位置Bに移動させながら、主走査方向のサイズ検知を行うために用いる画像データを取得する。
その後、ステップS703では、原稿サイズセンサ303a〜303bを用いて原稿の副走査方向のサイズを検知する。さらに、ステップS704では、ステップS702とS703においてそれぞれ検知された主走査方向のサイズと副走査方向のサイズの両方の情報に基づいて原稿サイズを決定する。
その後、ステップS705では、読取ユニット301を読取待機位置(例えば、図3における位置A)へ移動させる。
なお、この実施例では、図3に示したように、2つの原稿サイズセンサ303a〜303bを用いて副走査方向のサイズを用いたが、図6を参照して説明した主走査方向のサイズを検知する方法を副走査方向のサイズ検知に適用しても良い。即ち、読取ユニット301を図3に示す位置Aから位置Cまで移動させながら画像データを取得すると、副走査方向に関しても輝度分布を求めることができる。そして、その輝度分布から副走査方向に関して紙紋が存在する領域と紙紋が存在しない領域とを求め、これら2つの領域の境界を検出することで、副走査方向に関する原稿サイズを求めることができる。
従って以上説明した実施例に従えば、原稿の紙紋に基づいて原稿のサイズを検出することができるため、原稿カバーの開閉状態に係らず原稿の主走査方向のサイズをその原稿の紙紋に基づいて検出することができる。さらに、副走査方向のサイズに関しても、その原稿の紙紋に基づいて検出することも可能であるし、別のセンサを用いて検出することができる。いずれにしても、以上説明した実施例に従えば、原稿カバーが閉じられたままの状態であっても開状態であっても原稿サイズを精度よく求めることができる。
なお、上述したフローチャートの処理は単なる一例であり、そのフローチャートの処理と同等の結果を得ることができるものであれば、他の処理を用いて原稿のサイズを検出してもよい。
<他の実施例>
上述の実施例では、原稿カバーの開閉状態に係らず原稿サイズを求める例について説明した。ここでは、原稿カバー(ADF)を開き、原稿台ガラス206に原稿を載置し、その後、原稿カバー(ADF)を閉じるという通常の動作の中で原稿サイズを検出する処理について説明する。
上述の実施例では、原稿カバーの開閉状態に係らず原稿サイズを求める例について説明した。ここでは、原稿カバー(ADF)を開き、原稿台ガラス206に原稿を載置し、その後、原稿カバー(ADF)を閉じるという通常の動作の中で原稿サイズを検出する処理について説明する。
図8はADF開閉時の原稿サイズ検出処理を示すフローチャートである。この処理を実行するプログラムはROM103に格納されており、CPU101がこの処理プログラムを読出し実行することにより、原稿サイズが検出される。
まず、ステップS801では、原稿カバー(ADF202)が開状態かどうかを調べ、開状態であると判断された場合、処理はステップS802に進み、駆動部302により読取ユニット301を原稿サイズ検知位置に移動させる。次に、ステップS803では(原稿が原稿台ガラス206に載置され)、原稿カバーが閉め始められたかどうかを調べる。ここで、原稿カバー開閉センサ108からの出力に基づいて、原稿カバーの開放角度が所定角度以下となり、原稿カバーが閉め始められたと判断された場合、処理はステップS804に進む。
ステップS804では、原稿カバーが閉め始められたと判断されたタイミングで、図7を参照して説明したように、原稿の主走査方向のサイズと副走査方向のサイズの両方を検知して原稿サイズを求める。そして、ステップS805では、その検知結果を検知データ1として保存する。
さらに、ステップS806では、原稿カバー開閉センサ108からの出力に基づいて、原稿カバーが完全に閉められたかを調べる。ここで、原稿カバーが完全に閉められたと判断された場合、処理はステップS807に進み、ステップS804と同様にして再び原稿の主走査方向のサイズと副走査方向のサイズの両方を検知して原稿サイズを求める。そして、ステップS808では、その検知結果を検知データ2として保存する。
ステップS809では、保存された検知データ1と検知データ2とを比較し、ステップS810では、その比較結果に基づいて原稿サイズを決定する。例えば、図6に示したフローチャートから示唆されるように、サイズ検知用のデータが1つしかない場合、主走査方向のサイズが確定されない場合もある。同様に、副走査方向のサイズについても確定されない場合がある。例えば、原稿の表面が非常に滑らかであり、主走査方向又は副走査方向に関する輝度分布において、輝度値変動が少なく紙紋の領域が特定されない場合がこれに相当する。従って、ステップS809で検知データ1と検知データ2とを比較し、それぞれのデータに差があるか否かを判定する。そして、ステップS810において、検知データ1と検知データ2とに差がある場合、その差に基づいて原稿サイズを特定する。
その後、ステップS811では、読取ユニット301を読取待機位置へ移動させる。
従って以上説明した実施例に従えば、原稿カバーが閉じられる過程において複数回、原稿サイズ検知を行い、複数の検知データを比較することで、より正確に原稿サイズを検知することができる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。
また、上述した実施例では、画像読取装置(スキャナ装置)と画像形成装置(LBP)とADF装置が一体化した複写機システムを例として説明したが本発明はこれによって限定されるものではない。本発明は、例えば、単機能の画像読取装置(スキャナ装置)にも適用できるし、さらに複写機システムにファクシミリ機能を加えた複合システムとしても良い。そして、これらシステムの画像形成部には電子写真方式に従うプリンタエンジンのみならず、インクジェット記録方式を採用したプリンタエンジンを備えても良い。
また、上述した実施例では、読取ユニット301のイメージセンサ301bによる受光結果から、原稿の紙紋及び原稿サイズを判定する構成としたが本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、原稿画像を読取るための読取センサではなく、原稿サイズを検知するために原稿の紙紋読取りを行うように光源からの反射光を受光するようなセンサを別途設ける構成であってもよい。
100 システムバス、101 CPU、102 RAM、103 ROM、
104 通信I/F、108 原稿カバー開閉センサ、109 スキャンモータ、
200 画像形成部、201 画像読取部、202 自動原稿給送部(ADF)、
203 原稿トレイ、204 原稿検知センサ、205 ヒンジ、
206 原稿台ガラス、207 操作パネル、301 読取ユニット、301a 光源、
301b イメージセンサ、302 駆動部、302a モータ、302b ベルト、
302c ガイドレール、303a 原稿サイズセンサ、303b 原稿サイズセンサ
104 通信I/F、108 原稿カバー開閉センサ、109 スキャンモータ、
200 画像形成部、201 画像読取部、202 自動原稿給送部(ADF)、
203 原稿トレイ、204 原稿検知センサ、205 ヒンジ、
206 原稿台ガラス、207 操作パネル、301 読取ユニット、301a 光源、
301b イメージセンサ、302 駆動部、302a モータ、302b ベルト、
302c ガイドレール、303a 原稿サイズセンサ、303b 原稿サイズセンサ
Claims (11)
- 原稿を載置する原稿台と、
光源から前記原稿台へ照射される光の反射光を受光可能な受光手段と、
前記受光手段により受光した受光結果から前記原稿の紙紋を取得し、該紙紋の領域に基づいて、前記原稿台の上に載置された前記原稿のサイズを判定する判定手段とを有することを特徴とする画像読取装置。 - 前記原稿台に対して開閉可能な原稿カバーをさらに有し、
前記判定手段は、前記原稿カバーが閉状態である場合に、前記原稿台上の原稿サイズを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記受光手段を含み、前記受光結果から前記原稿の画像を読み取る読取手段をさらに有し、
前記受光手段は、第1の方向に配列した複数の読取素子を備え、
前記判定手段は、前記第1の方向に関する前記原稿のサイズを判定することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。 - 前記読取手段を前記第1の方向とは異なる第2の方向に移動させる移動手段をさらに有し、
前記判定手段は、前記読取手段を前記移動手段により前記第2の方向に移動させながら予め定められたライン数の画像を読取り、該読取りにより得られるデータを用いて、前記第1の方向に関する前記原稿のサイズを判定することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。 - 前記判定手段はさらに、前記移動手段により前記読取手段を移動させ前記原稿を読取ることにより得られたデータを用いて前記第2の方向に関する前記原稿のサイズを判定することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
- 前記第2の方向に沿って設けられ、前記原稿の存在の有無を検知する複数のセンサをさらに有し、
前記判定手段はさらに、前記複数のセンサによる検知の結果に基づいて前記第2の方向に関する前記原稿のサイズを判定することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。 - 前記第1の方向と前記第2の方向にそれぞれに関する前記原稿のサイズに基づいて前記原稿のサイズを求めることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像読取装置。
- 前記原稿カバーの開閉の状態を検知する検知手段をさらに有し、
前記判定手段は、前記検知手段による検知の状態に基づいて、前記原稿カバーが閉じ始められたタイミングで前記判定手段により前記原稿のサイズが判定させる第1のデータと、前記原稿カバーが閉められたタイミングで前記判定手段により前記原稿のサイズが判定される第2のデータとに基づいて前記原稿のサイズを判定することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の画像読取装置。 - 前記紙紋は、紙の繊維により形成される前記原稿に特有のパターンであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記判定手段は、前記受光手段によって取得される受光結果の輝度分布から得られる輝度値の変動が予め定められた範囲にあるかによって前記紙紋を取得し、前記輝度値の変動が前記予め定められた範囲にある場合に、前記輝度値の変動が存在する領域を前記紙紋として取得し前記原稿が存在する範囲と判定し、前記輝度値の変動が前記予め定められた範囲外であり、かつ予め定められた輝度値より輝度値が高い領域を前記紙紋がなく前記原稿が存在しない範囲と判定することを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。
- 原稿を載置する原稿台と、光源から前記原稿台へ照射される光の反射光を受光可能な受光手段とを備えた画像読取装置の原稿サイズ検知方法であって、
前記受光手段により受光した受光結果から前記原稿の紙紋を取得し、該紙紋の領域に基づいて、前記原稿台の上に載置された前記原稿のサイズを判定することを特徴とする原稿サイズ検知方法。
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JP2016230535A JP2018088603A (ja) | 2016-11-28 | 2016-11-28 | 画像読取装置、及びその原稿サイズ検知方法 |
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WO2019212018A1 (ja) | 2018-05-02 | 2019-11-07 | 国立大学法人東京工業大学 | 眼内手術用器具ホルダ |
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2016
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