JP2018088305A - 冷却装置 - Google Patents

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広仲 佐々木
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Abstract

【課題】部品点数を削減しうるとともに発熱体と組み合わせる作業を簡単にした上で、冷却効率の低下を抑制しうる冷却装置を提供する。【解決手段】冷却装置1は、ヒートパイプ部4が設けられた基板3を有する板状ヒートパイプ2と、板状ヒートパイプ2のヒートパイプ部4で発生した液相作動液から熱を奪う冷却器6と、板状ヒートパイプ2のヒートパイプ部4と冷却器6との間で作動液を循環させる作動液循環回路7とを備えている。作動液循環回路7が、板状ヒートパイプ2の基板3の作動液封入部8の作動液出口16と冷却器6の第1流路19の作動液流入口22とを通じさせる第1連通配管26と、同じく作動液封入部8の作動液入口15と冷却器6の作動液流出口23とを通じさせる第2連通配管27とを備えている。第2連通配管27の通路断面積を第1連通配管26の通路断面積よりも小さくする。【選択図】図1

Description

この発明は冷却装置に関し、さらに詳しくいえば、たとえば複数個の小型の単電池を直列または並列に接続することにより構成された組電池を冷却する冷却装置に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、図面の上下、左右を左右というものとする。
近年、環境問題などから、ハイブリッド自動車、電気自動車等が注目されており、そのために各種の二次電池が開発されている。各種の二次電池の中でもリチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が高く、密閉性に優れ、かつメンテナンスフリーであるため、ハイブリッド自動車や電気自動車用のバッテリとして優れているが、大型のものは実用化されていない。そこで、複数個の小型の単電池を直列または並列に接続して組電池の形態とすることにより、所望の電圧や容量を確保している。
リチウムイオン二次電池は、使用温度によって性能や寿命が変化するので、長時間にわたって効率良く使用するためには適正な温度で使用する必要があるが、上述したような組電池の形態で用いた場合、各単電池自体から発せられる熱を放熱することが困難であり、各単電池の温度が上昇して寿命が短くなるという問題がある。
上述したような組電池における単電池の温度上昇を抑制することを目的として、複数の扁平状の単電池と、複数の平板状ヒートパイプとが、両者が水平となるように交互に積層状に配置されており、平板状ヒートパイプの周縁部の少なくとも一部に、単電池よりも外方に突出しかつ放熱用ヒートシンクに接触させられる放熱部が設けられている冷却構造が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1記載の組電池の冷却構造では、部品点数が多くなるとともに、単電池と平板状ヒートパイプとを組み合わせる作業が面倒になるという問題がある。
そこで、部品点数を削減しうるとともに、組み立て作業が簡単になる組電池の冷却装置として、本出願人は、先に、ヒートパイプ部が設けられた基板が蛇行状に曲げられることによって形成された蛇行板状ヒートパイプと、蛇行板状ヒートパイプの上方に設けられ、かつ蛇行板状ヒートパイプのヒートパイプ部で発生した液相作動液から熱を奪う冷却器と、蛇行板状ヒートパイプのヒートパイプ部と冷却器との間で作動液を循環させる作動液循環回路とを備えており、蛇行板状ヒートパイプの基板が、互いに平行に配置されかつ単電池が熱的に接触する複数の鉛直平板状受熱部と、隣り合う鉛直平板状受熱部を、平面から見て長手方向のいずれか一端で交互に連結する板状連結部とよりなり、基板の隣り合う鉛直平板状受熱部間に扁平状単電池が配置される単電池配置部が設けられ、ヒートパイプ部が、蛇行板状ヒートパイプの基板に形成された中空状作動液封入部内に作動液が封入されることによって設けられ、作動液封入部に、一端の鉛直平板状受熱部の下端部に位置する作動液入口と、他端の鉛直平板状受熱部の上端部に位置する作動液出口とが設けられ、冷却器が、中空状の外側流体流通部材と、外側流体流通部材内に間隔をおいて配置された中空状の内側流体流通部材とを備えており、外側流体流通部材と内側流体流通部材との間の間隙が作動液が流れる第1流路となり、内側流体流通部材内が作動液を冷却する冷却流体が流れる第2流路となっており、外側流体流通部材に、気相作動液を第1流路内に送り込む作動液流入口、および第1流路内から液相作動液を送り出す作動液流出口が設けられ、内側流体流通部材の両端が外側流体流通部材の外部に開口し、内側流体流通部材の一端開口が冷却流体流入口となるとともに同他端開口が冷却流体流出口となっており、作動液循環回路が、蛇行板状ヒートパイプの基板に形成された作動液封入部の作動液出口と冷却器の外側流体流通部材の作動液流入口とを通じさせる第1連通配管、および蛇行板状ヒートパイプの基板に形成された作動液封入部の作動液入口と冷却器の外側流体流通部材の作動液流出口とを通じさせる第2連通配管を備え、両連通配管がそれぞれ鉛直状部分を有している組電池の冷却装置を提案した(特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献2記載の組電池の冷却装置の場合、第1連通配管の通路断面積と第2連通配管の通路断面積とが等しいので、両連通配管において、蛇行板状ヒートパイプから冷却器への気相作動液の流れと、冷却器から蛇行板状ヒートパイプへの液相作動液の流れとが同時に生じるおそれがある。したがって、蛇行板状ヒートパイプのヒートパイプ部と冷却器との間での作動液循環回路を通っての作動液のスムーズな一方向への循環が阻害されて、組電池を構成する単電池の冷却効率が低下するおそれがある。
特開2009−140714号公報 特開2015−103324号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、部品点数を削減しうるとともに発熱体と組み合わせる作業を簡単にした上で、冷却効率の低下を抑制しうる冷却装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)ヒートパイプ部が設けられた基板を有し、かつ基板に受熱部が設けられている板状ヒートパイプと、板状ヒートパイプの上方に設けられ、かつ板状ヒートパイプのヒートパイプ部で発生した液相作動液から熱を奪う冷却器と、板状ヒートパイプのヒートパイプ部と冷却器との間で作動液を循環させる作動液循環回路とを備えており、板状ヒートパイプのヒートパイプ部が、板状ヒートパイプの基板に形成された中空状作動液封入部内に作動液が封入されることによって設けられ、作動液封入部に作動液入口および作動液出口が設けられ、冷却器に、作動液流入口および作動液流出口を有し、かつ板状ヒートパイプのヒートパイプ部から流出した作動液が流れる第1流路と、冷却流体入口および冷却流体出口を有し、かつ作動液を冷却する冷却流体が流れる第2流路とが設けられ、作動液循環回路が、板状ヒートパイプの基板に形成された作動液封入部の作動液出口と冷却器の第1流路の作動液流入口とを通じさせる第1連通配管、および板状ヒートパイプの基板に形成された作動液封入部の作動液入口と冷却器の作動液流出口とを通じさせる第2連通配管とを備えている冷却装置であって、
第2連通配管の通路断面積が、第1連通配管の通路断面積よりも小さくなっている冷却装置。
2)第2連通配管の通路断面積が、第1連通配管の通路断面積の1/2以下である上記1)記載の冷却装置。
3)冷却器が、中空状の外側流体流通部材と、外側流体流通部材内に間隔をおいて配置された中空状の内側流体流通部材とを備えており、外側流体流通部材と内側流体流通部材との間の間隙が作動液が流れる第1流路となり、内側流体流通部材内が作動液を冷却する冷却流体が流れる第2流路となっている上記1)または2)記載の冷却装置。
4)板状ヒートパイプの基板が互いに接合された2枚の金属板からなり、基板のヒートパイプ部の作動液封入部が、基板の一方の金属板を他方の金属板とは反対側に膨出させることにより形成され、基板の他方の金属板における前記一方の金属板とは反対側の平坦面に、発熱体を熱的に接触させる受熱部が設けられている上記1)〜3)のうちのいずれかに記載の冷却装置。
5)板状ヒートパイプの基板が水平状であり、基板の上面に受熱部が設けられている上記4)記載の冷却装置。
6)板状ヒートパイプの基板が鉛直状であり、作動液封入部の作動液出口が作動液入口よりも上方に設けられている上記4)記載の冷却装置。
上記1)〜6)の冷却装置によれば、リチウムイオン二次電池のような発熱体のの冷却は、次のようにして行われる。
すなわち、リチウムイオン二次電池の単電池からなる組電池を基板の受熱部に熱的に接触させておくと、組電池を構成する単電池から発せられる熱がヒートパイプ部の作動液封入部内の作動液に伝わり、作動液の一部が蒸発して気相作動液が発生する。発生した気相作動液は作動液出口から作動液循環回路の第1連通配管内に入り、第1連通配管内を流れるとともに、作動液流入口を通って冷却器の第1流路内に入る。気相作動液は、第1流路内を流れる間に冷却器の第2流路内を流れる冷却流体により冷却されて凝縮し、作動液循環回路の第2連通配管内を流れて作動液入口から作動液封入部内に戻る。こうして板状ヒートパイプと冷却器との間で作動液の循環が起きることによって、複数の単電池からなる組電池における板状ヒートパイプの基板の受熱部に熱的に接触している部分の全体が均等に冷却される。
そして、第2連通配管の通路断面積が、第1連通配管の通路断面積よりも小さくなっているので、ヒートパイプ部の作動液封入部内で発生した気相作動液が第1連通配管内に流入しやすくなるとともに、冷却器の第1流路内を流れる間に凝縮した液相作動液が第2連通配管内を満たすことになる。したがって、両連通配管において、板状ヒートパイプから冷却器への気相作動液の流れと、冷却器から蛇行板状ヒートパイプへの液相作動液の流れとが同時に生じることが抑制され、板状ヒートパイプのヒートパイプ部と冷却器との間において作動液が作動液循環回路を通ってスムーズに一方向に循環し、組電池を構成する単電池の冷却効率の低下が抑制される。
しかも、特許文献1記載の冷却構造に比較して、部品点数を削減しうるとともに、組み立て作業が簡単になる。
上記2)の冷却装置によれば、両連通配管において、板状ヒートパイプから冷却器への気相作動液の流れと、冷却器から板状ヒートパイプへの液相作動液の流れが生じることが効果的に抑制され、板状ヒートパイプのヒートパイプ部と冷却器との間において作動液が作動液循環回路を通って一層スムーズに一方向に循環する。
上記3)の冷却装置によれば、冷却器の第1流路内を流れる気相作動液を、第2流路内を流れる冷却流体により効率良く冷却することができる。
上記4)の冷却装置によれば、発熱体と、基板の受熱部とを確実に熱的に接触させることができて、発熱体から受熱部の作動液封入部への熱伝導性が優れたものになる。
また、2つの冷却装置を用意し、両冷却装置の基板を、受熱部どうしが対向するように間隔をおいて配置し、両冷却装置の基板間に、両基板の受熱部に熱的に接触するように組電池を配置することによって、組電池を構成する単電池を一層効率良く冷却することが可能になる。
上記5)の冷却装置によれば、板状ヒートパイプの基板が水平状であるから、作動液封入部内の作動液の液面高さが均一になり、発熱体における基板上面の受熱部に熱的に接触している部分の全体を均等に冷却することができる。
上記6)の冷却装置によれば、ヒートパイプ部の作動液封入部内で発生した気相作動液が第1連通配管内に流入しやすくなるとともに、冷却器の第1流路内を流れる間に凝縮した液相作動液が第2連通配管内を満たしやすくなる。したがって、両連通配管において、板状ヒートパイプから冷却器への気相作動液の流れと、冷却器から板状ヒートパイプへの液相作動液の流れが生じることが効果的に抑制され、板状ヒートパイプのヒートパイプ部と冷却器との間において作動液が作動液循環回路を通って一層スムーズに一方向に循環する。
この発明による冷却装置をリチウムイオン二次電池の冷却に適用した場合の実施形態を示す一部切り欠き斜視図である。 図1の冷却装置を用いてリチウムイオン二次電池を冷却する他の態様を示す斜視図である。 この発明による冷却装置をリチウムイオン二次電池の冷却に適用した場合の他の実施形態を示す斜視図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
全図面を通じて同一物および同一部分には同一符号を付す。
また、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
図1はこの発明による冷却装置の全体構成を示す。
図1において、冷却装置(1)は、ヒートパイプ部(4)が設けられた基板(3)を有し、かつ基板(3)に受熱部(5)が設けられている板状ヒートパイプ(2)と、板状ヒートパイプ(2)の上方に設けられ、かつ板状ヒートパイプ(2)のヒートパイプ部(4)で発生した液相作動液から熱を奪う冷却器(6)と、板状ヒートパイプ(2)のヒートパイプ部(4)と冷却器(6)との間で作動液を循環させる作動液循環回路(7)とを備えている。
板状ヒートパイプ(2)の基板(3)は互いに接合された2枚のアルミニウム板からなり、長手方向を左右方向に向けるとともに幅方向を上下方向に向けた鉛直状である。板状ヒートパイプ(2)のヒートパイプ部(4)は、基板(3)の一方のアルミニウム板を他方の金属板側に膨出させることにより形成された1つの中空状作動液封入部(8)内に作動液が封入されることによって、基板(3)のほぼ全体に設けられている。そして、基板(3)の他方のアルミニウム板における一方のアルミニウム板とは反対側の面、すなわち膨出状の作動液封入部(8)が形成されていない平坦面に、リチウムイオン二次電池の組電池を熱的に接触させる受熱部(5)が設けられている。
ヒートパイプ部(4)の作動液封入部(8)は格子状であって、基板(3)の下部に形成された左右方向に延びる下部流通部(11)と、基板(3)の上部に形成された左右方向に延びる上部流通部(12)と、基板(3)の上下方向の中間部に形成された左右方向に延びる中間流通部(13)と、下部流通部(11)、中間流通部(13)および上部流通部(12)を通じさせるように、これらの流通部(11)(12)(13)の長さ方向に間隔をおいて設けられた複数の鉛直状連通部(14)とを有する。作動液封入部(8)の下部流通部(11)、上部流通部(12)、中間流通部(13)および連通部(14)のうち少なくとも下部流通部(11)の全体が作動液で満たされている。たとえば、作動液は、中間流通部(13)内まで満たすように、作動液封入部(8)内に封入されている。作動液封入部(8)の下部流通部(11)の左端に、左方に開口した作動液入口(15)が設けられ、作動液封入部(8)の上部流通部(12)の右端に、上方に開口しかつ作動液入口(15)よりも上方に位置する作動液出口(16)が設けられている。
板状ヒートパイプ(2)の基板(3)は、たとえば2枚のアルミニウム板の合わせ面のうちの少なくともいずれか一方の面に圧着防止剤を所要パターンに印刷し、この状態で2枚のアルミニウム板を圧着して合わせ板をつくり、合わせ板の非圧着部に流体圧を導入することによって作動液封入部(8)を一挙に形成する、所謂ロールボンド法によって製造される。合せ板の非圧着部は、作動液封入部(8)に対応する形状の作動液封入部用非圧着部と、作動液封入部用非圧着部から合せ板の周縁に至る流体圧導入用非圧着部とからなる。流体圧導入用非圧着部から流体圧を導入して作動液封入部(8)を形成すると、流体圧導入用非圧着部は、一端が作動液封入部(8)に連なるとともに他端が合せ板の周縁に開口した作動液注入部となる。作動液注入部は作動液の注入後封止される。
なお、基板(3)は、少なくとも1枚のアルミニウム板が作動液封入部(8)を形成するための外方膨出部を有する2枚のアルミニウム板を、たとえばろう付することにより形成してもよい。
冷却器(6)は、アルミニウム製外管(17)(外側流体流通部材)と、外管(17)内に間隔をおいて配置されたアルミニウム製内管(18)(内側流体流通部材)とを備えており、外管(17)と内管(18)との間の間隙が作動液が流れる第1流路(19)となり、内管(18)内が作動液を冷却する冷却流体が流れる第2流路(21)となっている。第1流路(19)の両端は閉鎖されている。
冷却器(6)の外管(17)の一端に、気相作動液を第1流路(19)内に送り込む作動液流入口(22)が設けられるとともに、同他端に第1流路(19)内から液相作動液を送り出す作動液流出口(23)が設けられている。内管(18)の両端は、外管(17)の外部に突出して開口しており、内管(18)の一端開口が冷却流体流入口(24)となるとともに同他端開口が冷却流体流出口(25)となっている。冷却器(6)の第1流路(19)における作動液の流れ方向と、第2流路(21)における冷却流体の流れ方向とが逆向きになるように、作動液流入口(22)が設けられた側に冷却流体流出口(25)が設けられ、作動液流出口(23)が設けられた側に冷却流体流入口(24)が設けられている。なお、冷却流体流入口(24)と冷却流体流出口(25)とは、冷却器(6)の第1流路(19)における作動液の流れ方向と第2流路(21)における冷却流体の流れ方向とが同方向となるように設けられていてもよい。また、冷却器(6)の外管(17)の作動液流入口(22)が、作動液流出口(23)よりも上方に位置するように、外管(17)および内管(18)は傾斜状に配置されていてもよい。
作動液循環回路(7)は、板状ヒートパイプ(2)の基板(3)に形成された作動液封入部(8)の作動液出口(16)と冷却器(6)の外管(17)の作動液流入口(22)とを通じさせるアルミニウム製第1連通配管(26)と、板状ヒートパイプ(2)の基板(3)に形成された作動液封入部(8)の作動液入口(15)と冷却器(6)の外管(17)の作動液流出口(23)とを通じさせるアルミニウム製第2連通配管(27)とを備えている。第2連通配管(27)の通路断面積は、第1連通配管(26)の通路断面積よりも小さくなっている。第2連通配管(27)の通路断面積は、第1連通配管(26)の通路断面積の1/2以下であることが好ましい。
上述した冷却装置(1)を用いてのリチウムイオン二次電池の冷却は次のようにして行われる。
すなわち、図1に鎖線で示すように、複数のリチウム二次電池の扁平状単電池(28)からなる組電池(29)を、板状ヒートパイプ(2)の基板(3)の受熱部(5)に熱的に接触させる。図示は省略したが、単電池(28)の上端に1対の端子が上方突出状に設けられており、端子を利用して全ての単電池(28)が直列状または並列状に接続されることにより組電池(29)が構成されている。また、図示は省略したが、単電池(28)と基板(3)の受熱部(5)との間には電気絶縁フィルムが介在させられるか、あるいは受熱部(5)に電気絶縁コーティングが施されることによって、単電池(28)と受熱部(5)との間が電気絶縁状態となっていることが好ましい。
単電池(28)から熱が発せられた場合、板状ヒートパイプ(2)の基板(3)の受熱部(5)が加熱され、この熱がヒートパイプ部(4)の作動液封入部(8)内の作動液に伝わって、下部流通部(11)、中間流通部(13)および連通部(14)の下側部分内を満たしている作動液が蒸発する。
発生した気相作動液は、連通部(14)を通って上部流通部(12)内に入り、上部流通部(12)内を流れて作動液出口(16)から作動液循環回路(7)の第1連通配管(26)内に入る。第1連通配管(26)内に入った気相作動液は、作動液流入口(22)を通って冷却器(6)の第1流路(19)内に入り、第1流路(19)内を流れる間に冷却器(6)の第2流路(21)内を流れる冷却流体により冷却されて凝縮する。このとき、冷却器(6)の第1流路(19)における作動液の流れ方向と、第2流路(21)における冷却流体の流れ方向とが逆向きになるので、第1流路(19)において、作動液流入口(22)側と作動液流出口(23)側とで作動液の温度差が大きくなり、第1流路(19)内での作動液の流れが促進される。第1流路(19)内を流れる間に凝縮した液相作動液は、作動液流出口(23)を通って作動液循環回路(7)の第2連通配管(27)内に入り、第2連通配管(27)内を流れて作動液入口(15)から作動液封入部(8)の下部流通部(11)に戻る。こうして板状ヒートパイプ(2)と冷却器(6)との間で作動液の一方向への循環が起きることによって、複数の単電池(28)からなる組電池(29)における板状ヒートパイプ(2)の基板(3)の鉛直平板状受熱部(5)に熱的に接触している部分の全体が均等に冷却される。
そして、第2連通配管(27)の通路断面積が、第1連通配管(26)の通路断面積よりも小さくなっているので、ヒートパイプ部(4)の作動液封入部(8)内で発生した気相作動液が第1連通配管(26)内に流入しやすくなるとともに、冷却器(6)の第1流路(19)内を流れる間に凝縮した液相作動液が第2連通配管(27)内を満たすことになる。したがって、両連通配管(26)(27)において、板状ヒートパイプ(2)から冷却器(6)への気相作動液の流れと、冷却器(6)から板状ヒートパイプ(2)への液相作動液の流れが生じることが抑制され、板状ヒートパイプ(2)のヒートパイプ部(4)と冷却器(6)との間において作動液が作動液循環回路(7)を通ってスムーズに一方向に循環し、組電池(29)の冷却効率の低下が抑制される。
図2はこの発明による冷却装置(1)を用いてリチウムイオン二次電池を冷却する他の態様を示す。
図2において、2つの冷却装置(1)を用意し、両冷却装置(1)の基板(3)を、受熱部(5)どうしが対向するように間隔をおいて配置する。そして、両冷却装置(1)の基板(3)間に、両基板(3)の受熱部(5)に熱的に接触するように組電池(29)を配置する。図2に示す態様で冷却する場合、単電池(28)を一層効率良く冷却することが可能になる。
図3はこの発明による冷却装置の他の実施形態を示す。
図3に示す冷却装置(30)の場合、板状ヒートパイプ(31)のヒートパイプ部(33)が設けられた基板(32)は互いに接合された2枚のアルミニウム板からなり、長手方向を左右方向に向けるとともに、幅方向を上下方向および左右方向と直交する方向に向けた水平状である。板状ヒートパイプ(31)のヒートパイプ部(33)は、基板(32)の下側のアルミニウム板を下方に膨出させることにより形成された1つの中空状作動液封入部(34)内に作動液が封入されることによって、基板(32)のほぼ全体に設けられている。そして、基板(32)の上側のアルミニウム板の上面、すなわち膨出状の作動液封入部(34)が形成されていない平坦面に、リチウムイオン二次電池の組電池(29)を熱的に接触させる受熱部(35)が設けられている。
ヒートパイプ部(33)の作動液封入部(34)は格子状であって、基板(32)の幅方向に間隔をおいて形成された左右方向に延びる複数の流通部(36)と、左右方向に間隔をおいて形成され、かつ基板(32)の幅方向に延びるとともに流通部(36)どうしを通じさせる連通部(37)とを有する。作動液封入部(34)の左端の連通部(37)に左方に開口した作動液入口(38)が設けられ、作動液封入部(34)の右端の連通部(37)に右方に開口した作動液出口(39)が設けられている。
その他の構成は、図1に示す冷却装置(1)と同様である。
この発明による冷却装置は、たとえば複数のリチウムイオン二次電池の単電池からなる組電池を備えたハイブリッドカーにおいて、組電池を構成する単電池を冷却するのに好適に用いられる。
(1)(30):冷却装置
(2)(31):板状ヒートパイプ
(3)(32):基板
(4)(33):ヒートパイプ部
(5)(35):受熱部
(6):冷却器
(7):作動液循環回路
(8)(34):作動液封入部
(15)(38):作動液入口
(16)(39):作動液出口
(17):外管(外側流体流通部材)
(18):内管(内側流体流通部材)
(19):第1流路
(21):第2流路
(22):作動液流入口
(23):作動液流出口
(24):冷却流体流入口
(25):冷却流体流出口
(26):第1連通配管
(27):第2連通配管

Claims (6)

  1. ヒートパイプ部が設けられた基板を有し、かつ基板に受熱部が設けられている板状ヒートパイプと、板状ヒートパイプの上方に設けられ、かつ板状ヒートパイプのヒートパイプ部で発生した液相作動液から熱を奪う冷却器と、板状ヒートパイプのヒートパイプ部と冷却器との間で作動液を循環させる作動液循環回路とを備えており、板状ヒートパイプのヒートパイプ部が、板状ヒートパイプの基板に形成された中空状作動液封入部内に作動液が封入されることによって設けられ、作動液封入部に作動液入口および作動液出口が設けられ、冷却器に、作動液流入口および作動液流出口を有し、かつ板状ヒートパイプのヒートパイプ部から流出した作動液が流れる第1流路と、冷却流体入口および冷却流体出口を有し、かつ作動液を冷却する冷却流体が流れる第2流路とが設けられ、作動液循環回路が、板状ヒートパイプの基板に形成された作動液封入部の作動液出口と冷却器の第1流路の作動液流入口とを通じさせる第1連通配管、および板状ヒートパイプの基板に形成された作動液封入部の作動液入口と冷却器の作動液流出口とを通じさせる第2連通配管とを備えている冷却装置であって、
    第2連通配管の通路断面積が、第1連通配管の通路断面積よりも小さくなっている冷却装置。
  2. 第2連通配管の通路断面積が、第1連通配管の通路断面積の1/2以下である請求項1記載の冷却装置。
  3. 冷却器が、中空状の外側流体流通部材と、外側流体流通部材内に間隔をおいて配置された中空状の内側流体流通部材とを備えており、外側流体流通部材と内側流体流通部材との間の間隙が作動液が流れる第1流路となり、内側流体流通部材内が作動液を冷却する冷却流体が流れる第2流路となっている請求項1または2記載の冷却装置。
  4. 板状ヒートパイプの基板が互いに接合された2枚の金属板からなり、基板のヒートパイプ部の作動液封入部が、基板の一方の金属板を他方の金属板とは反対側に膨出させることにより形成され、基板の他方の金属板における前記一方の金属板とは反対側の平坦面に、発熱体を熱的に接触させる受熱部が設けられている請求項1〜3のうちのいずれかに記載の冷却装置。
  5. 板状ヒートパイプの基板が水平状であり、基板の上面に受熱部が設けられている請求項4記載の冷却装置。
  6. 板状ヒートパイプの基板が鉛直状であり、作動液封入部の作動液出口が作動液入口よりも上方に設けられている請求項4記載の冷却装置。
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