JP2018087098A - 炭化珪素単結晶の製造装置 - Google Patents

炭化珪素単結晶の製造装置 Download PDF

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隆 櫻田
高須賀 英良
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英良 高須賀
英彦 三島
Hidehiko Mishima
英彦 三島
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Abstract

【課題】周方向の温度均一性を向上可能な炭化珪素単結晶の製造装置を提供する。【解決手段】炭化珪素単結晶の製造装置は、炉心管と、坩堝と、発熱体とを有している。炉心管は、内側面と内側面の反対側の外側面とを有する。坩堝は、内側面に取り囲まれている。発熱体は、坩堝を取り囲み、かつ電流が流れるように構成されている。発熱体は、坩堝を取り囲む環状部と、環状部に連なる継手部とを含む。炉心管には、内側面および外側面に開口する貫通孔が設けられている。継手部は、貫通孔の内部に配置されている。電流の流れる方向に対して垂直な断面において、継手部の断面積の最小値を環状部の断面積の最小値で除した値は、2.5未満である。【選択図】図1

Description

本開示は、炭化珪素単結晶の製造装置に関する。
特開2011−162414号公報(特許文献1)には、炭化珪素結晶の製造装置が開示されている。当該炭化珪素結晶の製造装置においては、坩堝の外周側にヒータが配置されている。
特開2011−162414号公報
本開示の目的は、周方向の温度均一性を向上可能な炭化珪素単結晶の製造装置を提供することである。
本開示に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、炉心管と、坩堝と、発熱体とを備えている。炉心管は、内側面と内側面の反対側の外側面とを有する。坩堝は、内側面に取り囲まれている。発熱体は、坩堝を取り囲み、かつ電流が流れるように構成されている。発熱体は、坩堝を取り囲む環状部と、環状部に連なる継手部とを含む。炉心管には、内側面および外側面に開口する貫通孔が設けられている。継手部は、貫通孔の内部に配置されている。電流の流れる方向に対して垂直な断面において、継手部の断面積の最小値を環状部の断面積の最小値で除した値は、2.5未満である。
本開示によれば、周方向の温度均一性を向上可能な炭化珪素単結晶の製造装置を提供することができる。
本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置の構成を示す一部断面模式図である。 発熱体の構成を示す斜視模式図である。 図2における領域IIIの拡大図である。 発熱体の構成を示す平面模式図である。 図4におけるV−V線に沿った矢視断面模式図である。 図5の変形例を示す断面模式図である。 図4におけるVII−VII線に沿った矢視断面模式図である。 図4におけるVIII−VIII線に沿った矢視断面模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置を用いて炭化珪素単結晶を製造する第1工程を示す断面模式図である。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置を用いて炭化珪素単結晶を製造する第2工程を示す断面模式図である。
[本開示の実施形態の概要]
まず、本開示の実施形態の概要について説明する。
(1)本開示に係る炭化珪素単結晶の製造装置1は、炉心管10と、坩堝20と、発熱体3とを備えている。炉心管10は、内側面11と内側面11の反対側の外側面12とを有する。坩堝20は、内側面11に取り囲まれている。発熱体3は、坩堝20を取り囲み、かつ電流が流れるように構成されている。発熱体3は、坩堝20を取り囲む環状部30と、環状部30に連なる継手部4とを含む。炉心管10には、内側面11および外側面12に開口する貫通孔13が設けられている。継手部4は、貫通孔13の内部に配置されている。電流の流れる方向に対して垂直な断面において、継手部4の断面積の最小値を環状部30の断面積の最小値で除した値は、2.5未満である。
上記(1)に係る炭化珪素単結晶の製造装置1によれば、電流の流れる方向に対して垂直な断面において、継手部4の断面積の最小値を環状部30の断面積の最小値で除した値は、2.5未満である。これにより、継手部4の一部もしくは全体の断面積を小さくして、継手部4の一部もしくは全体の電気抵抗を大きくすることができる。そのため、継手部4の発熱量を大きくすることができる。その結果、炉心管10の貫通孔13を通して環状部30の熱の一部が逃げた場合においても、継手部4と環状部30との接続部の温度の低下を抑えることができる。従って、環状部30の周方向の温度均一性を高く維持することができる。その結果、坩堝20の周方向の温度均一性を向上することができる。
(2)上記(1)に係る炭化珪素単結晶の製造装置1は、外側面に接する断熱材50をさらに備えていてもよい。断熱材50には、貫通孔13に連通する孔51が設けられていてもよい。継手部4は、孔51の内部に設けられていてもよい。これにより、断熱材50の孔51を通して環状部30の熱の一部が逃げた場合においても、継手部4と環状部30との接続部の温度の低下を抑えることができる。従って、環状部30の周方向の温度均一性を高く維持することができる。その結果、坩堝20の周方向の温度均一性を向上することができる。
(3)上記(1)に係る炭化珪素単結晶の製造装置1は、継手部4に接続されたロッド40をさらに備えていてもよい。ロッド40は、孔51の内部に設けられていてもよい。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに係る炭化珪素単結晶の製造装置1において、電流の流れる方向に対して垂直な断面において、継手部4の断面形状は、U字型である。これにより、継手部4の強度を高く維持しながら、電気抵抗を大きくすることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、図面に基づいて本開示の実施形態(以降、本実施形態とも称する)の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
まず、本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置の構成について説明する。
図1に示されるように、炭化珪素単結晶の製造装置1は、炉心管10と、坩堝20と、発熱体3と、電源2と、断熱材50と、ロッド40とを主に有している。炉心管10は、中空の管であり、内側面11と、外側面12とを有する。外側面12は、内側面11の反対側にある。炉心管10には、内側面11および外側面12に開口する第1貫通孔13が設けられている。炉心管10には、第1貫通孔13と反対側にあり、かつ内側面11および外側面12に開口する第2貫通孔14が設けられている。第1貫通孔13は、坩堝20に対して、第2貫通孔14の反対側に位置している。
坩堝20は、炉心管10の内部に配置されている。言い換えれば、坩堝20は、炉心管10の内側面11に取り囲まれている。坩堝20は、頂面21と、底面22と、外側面23とを有する。外側面23は、頂面21と底面22との間にある。発熱体3は、坩堝20の外側面23を取り囲んでいる。発熱体3は、電流が流れるように構成されている。言い換えれば、発熱体3には電流が流れる。発熱体3は、たとえばグラファイトなどの導電体である。発熱体3は、坩堝20の外側面23を取り囲む環状部30と、環状部30に連なる継手部4とを有する。継手部4は、第1継手部60および第2継手部70を含む。第1継手部60は、一般に(単相の場合)、環状部30に対して、第2継手部70の反対側に位置している。言い換えれば、環状部30は、第1継手部60と第2継手部70との間にある。第1継手部60は、第1貫通孔13の内部に配置されている。同様に、第2継手部70は、第2貫通孔14の内部に配置されている。
断熱材50は、炉心管10の外側に配置されている。断熱材50は、炉心管10の外側面に接する。断熱材50には、第1貫通孔13に連通する第1孔51が設けられていてもよい。第1孔51は、第1孔部53と、第2孔部54とを有する。第1孔部53は、第1貫通孔13に連通する。第2孔部54は、第1孔部53に連通する。第1孔部53は、炉心管10の径方向と平行な方向(図1における横方向)に沿って延在している。第2孔部54は、炉心管10の軸方向と平行な方向(図1における縦方向)に延在している。第1継手部60は、第1孔部53の内部に設けられていてもよい。同様に、断熱材50には、第2貫通孔14に連通する第2孔52が設けられていてもよい。第2孔52は、第3孔部55と、第4孔部56とを有する。第3孔部55は、第2貫通孔14に連通する。第4孔部56は、第3孔部55に連通する。第3孔部55は、炉心管10の径方向と平行な方向に延在している。第4孔部56は、炉心管10の軸方向と平行な方向に延在している。第2継手部70は、第3孔部55の内部に設けられていてもよい。
ロッド40は、継手部4に接続されている。ロッド40は、たとえばグラファイト製である。電流が流れる方向に垂直な断面において、ロッド40の断面積は、継手部4および環状部30の各々の断面積よりも大きくてもよい。ロッド40の電気抵抗を、継手部4および環状部30の各々の電気抵抗よりも小さくして、ロッド40の発熱量を、継手部4および環状部30の各々の発熱量よりも小さくしてもよい。ロッド40は、第1ロッド部41と、第2ロッド部42とを有する。第1ロッド部41は、第1継手部60に接続されている。第1ロッド部41は、第2孔部54の内部に設けられている。第1ロッド部41は、炉心管10の軸方向と平行な方向に延在している。言い換えれば、第1継手部60の長手方向は、第1ロッド部41の長手方向に対してほぼ垂直である。同様に、第2ロッド部42は、第2継手部70に接続されている。第2ロッド部42は、第4孔部56の内部に設けられている。第2ロッド部42は、炉心管10の軸方向と平行な方向に延在している。言い換えれば、第2継手部70の長手方向は、第2ロッド部42の長手方向に対してほぼ垂直である。電源2は、発熱体3に電力を印加可能に構成されている。電源2は、第1ロッド部41の下端にある銅製の第1電極(図示せず)と、第2ロッド部42の下端にある銅製の第2電極(図示せず)とに接続されている。
図2および図3に示されるように、環状部30には、第1切欠部31と、第2切欠部32とが設けられている。第1切欠部31と、第2切欠部32とは、環状部30の周方向に沿って交互に配置されている。言い換えれば、第1切欠部31の隣に第2切欠部32が設けられている。第1切欠部31は、炉心管10の軸方向の下側に開口している。反対に、第1切欠部31は、炉心管10の軸方向の上側に開口している。第1切欠部31および第2切欠部32の各々の開口の方向および配置パターンは、図2の構成に限定されない。たとえば開口の方向は、上下反転していてもよい。
第1継手部60には、第1凹部61が設けられている。第1継手部60は、第1上面62と、第1側面63と、第1接続部64とを有する。第1側面63は、第1上面62に連なる。第1凹部61は、第1上面62に形成されている。第1接続部64は、第1ロッド部41に接続される。第1凹部61は、第1接続部64と、環状部30との間に設けられている。第1凹部61は、炉心管10の軸方向の上側に開口しつつ、環状部30に向かって開口している。第1凹部61は、第2切欠部32と連なっていてもよい。言い換えれば、第1継手部60は、第2切欠部32の下側の部分において、環状部30と接していてもよい。第1凹部61の開口の方向および配置パターンは、図2の構成に限定されない。たとえば開口の方向は、上下反転していてもよい。
同様に、第2継手部70には、第2凹部71が設けられている。第2継手部70は、第2上面72と、第2側面73と、第2接続部74とを有する。第2側面73は、第2上面72に連なる。第2凹部71は、第2上面72に形成されている。第2接続部74は、第2ロッド部42に接続される。第2凹部71は、第2接続部74と、環状部30との間に設けられている。第2凹部71は、炉心管10の軸方向の上側に開口しつつ、環状部30に向かって開口している。第2凹部71は、第2切欠部32と連なっていてもよい(図3参照)。言い換えれば、第2継手部70は、第2切欠部32の下側の部分において、環状部30と接していてもよい。第2凹部71の開口の方向および配置パターンは、図2および図3の構成に限定されない。たとえば開口の方向は、上下反転していてもよい。
電源2から供給される電流が直流の場合、図4に示されるように、電流は、たとえば第1継手部60から第2継手部70に向かって流れる。矢印5は、電流の流れる方向を示している。第1継手部60を流れる電流は、第1継手部60と環状部30との接続部において、環状部30の一方側(図4の上側)と、他方側(図4の下側)とに分岐する。分岐した電流は、第2継手部70と環状部30との接続部において合流する。環状部30においては、電流の流れる方向は、環状部30の周方向である。第1継手部60および第2継手部70においては、電流の流れる方向は、各継手部の長手方向である。図4に示されるように、炉心管10の軸方向から見た場合(以下、平面視とも称する)、第1継手部60および第2継手部70の各々は、炉心管10と交差していてもよい。具体的には、平面視において、第1凹部61は、炉心管10と交差していてもよい。同様に、平面視において、第2凹部71は、炉心管10と交差していてもよい。なお、電流は、直流であってもよいし、交流(たとえば単相交流または三相交流)であってもよい。三相交流の場合、3つの継手部のうちの2つが互いに120°の角度をなすように環状部30の外周側に配置される。3つの継手部の各々に対応する3つの孔51が断熱材50に設けられる。
図5および図6に示されるように、電流の流れる方向に対して垂直な断面において、継手部4の断面形状は、U字型である。図5に示されるように、第2凹部71の断面形状は、円弧状であってもよい。継手部4の最大高さ101は、継手部4の幅105よりも小さくてもよい。図6に示されるように、第2凹部71は、側部71aと、底部71bとにより規定されていてもよい。側部71aは、第2上面72と連なる。底部71bは、側部71aと連なる。側部71aは、第2側面73とほぼ平行である。側部71aは、第2上面72に対してほぼ垂直に延在している。底部71bは、第2上面72とほぼ平行に延在する。第2凹部71の高さ103は、継手部4の最大高さ101の半分以上であってもよいし、半分未満であってもよい。
図7に示されるように、電流の流れる方向に対して垂直な断面において、第2切欠部32の下側の環状部30の高さ104は、環状部30の最大高さ102のほぼ半分であってもよい。第2切欠部32の下側の環状部30の高さ104は、環状部30の最大高さ102の半分以上であってもよいし、半分未満であってもよい。同様に、図8に示されるように、電流の流れる方向に対して垂直な断面において、第1切欠部31の上側の環状部30の高さ104は、環状部30の最大高さ102のほぼ半分であってもよい。第2切欠部32の下側の環状部30の高さ104は、環状部30の最大高さ102の半分以上であってもよいし、半分未満であってもよい。図1に示されるように、環状部30の最大高さ102は、継手部4の最大高さ101よりも大きくてもよい。
電流の流れる方向に対して垂直な断面において、継手部4の断面積の最小値Aを環状部30の断面積の最小値Bで除した値(A/B)は、2.5未満である。当該値(A/B)は、2.3未満であってもよいし、2.1未満であってもよい。当該値(A/B)は、1より大きくてもよい。継手部4の断面積の最小値を示す部分は、たとえば図5に示す部分であってもよい。継手部4の断面積の最小値Aは、たとえば3.5cmである。環状部30の断面積の最小値を示す部分は、たとえば図7に示す部分であってもよいし、図8に示す部分であってもよい。環状部30の断面積の最小値Bは、たとえば1.68cmである。この場合、A/Bは、約2.08である。継手部4の発熱は、継手部4の長手方向において一律であってもよいし、一律でなくてもよい。継手部4の断面積は、継手部4の長手方向において異なっていてもよい。たとえば、環状部30から50mmまでの継手部4の第1領域において、値(A/B)を2.5未満として第1領域の抵抗値を高くして発熱量を増加させ、環状部30から50mmを超えロッド40までの継手部4の第2領域において、値(A/B)を2.5以上として第2領域の抵抗値を低くして発熱量を低減させてもよい。
次に、本開示に係る炭化珪素単結晶の製造方法の一例について説明する。
図9に示されるように、収容部7と台座6とを有する坩堝20が準備される。台座6は、坩堝20の頂面21を構成する。収容部7は、坩堝20の外側面23および底面22を構成する。収容部7および台座6は、たとえば多孔質のグラファイトを含む材料からなる。発熱体3(図1参照)は、坩堝20の外側面23を取り囲んでいる。
炭化珪素原料9が、収容部7内に配置される。炭化珪素原料9は、たとえば多結晶炭化珪素の粉末である。種結晶8は、たとえば接着剤(図示せず)を用いて台座6に固定される。種結晶8は、たとえばポリタイプ4Hの六方晶炭化珪素単結晶からなる。種結晶8の表面の直径は、たとえば100mm以上であり、好ましくは150mm以上である。種結晶8の表面は、たとえば{0001}面から8°以下程度オフした面である。種結晶8は、種結晶8の表面が、炭化珪素原料9の表面に対面するように配置される。
次に、収容部7内に設けられている炭化珪素原料9が、たとえば2000℃以上2400℃以下程度の温度になるまで加熱される。炭化珪素原料9が昇温している間、収容部7内の雰囲気ガスの圧力はたとえば80kPa程度に維持される。雰囲気ガスは、たとえばアルゴンガス、ヘリウムガスまたは窒素ガスなどの不活性ガスを含んでいる。次に、収容部7内の雰囲気ガスの圧力が、たとえば1.7kPaにまで減圧される。これにより、収容部7内の炭化珪素原料9が昇華を開始し、種結晶8の表面上において再結晶化する。これにより、種結晶8の表面上において炭化珪素単結晶が成長し始める。炭化珪素単結晶が成長している間、収容部7内は、たとえば0.1kPa以上5kPa以下程度の圧力で約10時間程度維持される。以上のように、炭化珪素原料9を昇華させることにより、種結晶8の表面上に炭化珪素単結晶80が成長する(図10参照)。
次に、本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置の作用効果について説明する。
本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置1によれば、電流の流れる方向に対して垂直な断面において、継手部4の断面積の最小値を環状部30の断面積の最小値で除した値は、2.5未満である。これにより、継手部4の断面積を小さくして、継手部4の電気抵抗を大きくすることができる。そのため、継手部4の発熱量を大きくすることができる。その結果、炉心管10の貫通孔13を通して環状部30の熱の一部が逃げた場合においても、継手部4と環状部30との接続部の温度低下を抑えることができる。従って、環状部30の周方向の温度均一性を高く維持することができる。その結果、坩堝20の周方向の温度均一性を向上することができる。また好ましくは、継手部4の断面形状は、U字型である。これにより、継手部4の強度を高く維持しながら、電気抵抗を大きくすることができる。つまり、継手部4の強度を高く維持しつつ、種結晶8の表面の面内均熱性を向上することができる。
また本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置1は、外側面に接する断熱材50をさらに有している。断熱材50には、貫通孔13に連通する孔51が設けられている。継手部4は、孔51の内部に設けられている。これにより、断熱材50の孔51を通して環状部30の熱の一部が逃げた場合においても、継手部4と環状部30との接続部の温度低下を抑えることができる。従って、環状部30の周方向の温度均一性を高く維持することができる。その結果、坩堝20の周方向の温度均一性を向上することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 製造装置
2 電源
3 発熱体
4 継手部
6 台座
7 収容部
8 種結晶
9 炭化珪素原料
10 炉心管
11 内側面
12 外側面
13 第1貫通孔(貫通孔)
14 第2貫通孔
20 坩堝
21 頂面
22 底面
23 外側面
30 環状部
31 第1切欠部
32 第2切欠部
40 ロッド
41 第1ロッド部
42 第2ロッド部
50 断熱材
51 第1孔(孔)
52 第2孔
53 第1孔部
54 第2孔部
55 第3孔部
56 第4孔部
60 第1継手部
61 第1凹部
62 第1上面
63 第1側面
64 第1接続部
70 第2継手部
71 第2凹部
71a 側部
71b 底部
72 第2上面
73 第2側面
74 第2接続部
80 炭化珪素単結晶

Claims (4)

  1. 内側面と前記内側面の反対側の外側面とを有する炉心管と、
    前記内側面に取り囲まれた坩堝と、
    前記坩堝を取り囲み、かつ電流が流れるように構成された発熱体とを備え、
    前記発熱体は、前記坩堝を取り囲む環状部と、前記環状部に連なる継手部とを含み、
    前記炉心管には、前記内側面および前記外側面に開口する貫通孔が設けられており、
    前記継手部は、前記貫通孔の内部に配置されており、
    前記電流の流れる方向に対して垂直な断面において、前記継手部の断面積の最小値を前記環状部の断面積の最小値で除した値は、2.5未満である、炭化珪素単結晶の製造装置。
  2. 前記外側面に接する断熱材をさらに備え、
    前記断熱材には、前記貫通孔に連通する孔が設けられており、
    前記継手部は、前記孔の内部に設けられている、請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  3. 前記継手部に接続されたロッドをさらに備え、
    前記ロッドは、前記孔の内部に設けられている、請求項2に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  4. 前記電流の流れる方向に対して垂直な断面において、前記継手部の断面形状は、U字型である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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