JP2018086995A - リフタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作ハンドルの操作によりシートの高さを連続して下降させるリフタ装置において、シートの下降開始時、それまで支持していたシートの荷重を一機に開放せず、漸次開放することにより、異音の発生を抑制する。
【解決手段】回転規制機構30は、メインポール32と共に爪車31に噛合するサブポール34を備える。サブポール34は、爪車31とメインポール32との噛合が解除された状態で、爪車31との噛合を漸次解除する方向への変位を許容する形状とされている。
【選択図】図15

Description

本発明は、自動車等のシートに用いられるリフタ装置に関する。
自動車等のシートに用いられているリフタ装置は、操作ハンドルの操作によりフロアに対するシートクッションの高さを調整するもので、各種タイプのものが開発されている。特許文献1の発明は、操作ハンドルを持ち上げ操作又は押し下げ操作すると、操作毎に一定量ずつ高さ調整が行われるもので、着座者が望む高さになるまで操作ハンドルの操作を繰り返す構成とされている。
そして、リフタ装置を開発するなかで、操作ハンドルの操作を簡略化することが求められている。具体的には、シートクッションの高さを低くするときは、操作ハンドルを1回操作するのみでシートクッションの高さが連続して下がり、着座者が望む高さで操作ハンドルの操作を止めると、その位置でシートクッションの下降が停止するものとしたい。
そこで例えば、シートクッションの高さ調整に連動して回転するギヤにポールが噛み合わせ、シートクッションの高さを低くするときは、ギヤに対するポールの噛合い状態を解除すると、シートクッションはその重力により下降する構成が考えられる。
特開2016−132423号公報
上記リフタ装置における問題として、シートクッションの下降開始時におけるギヤとポールとの噛合い解除に際し、ポールがギヤから離れる瞬間に、ポール及びギヤから発生する異音が想定される。
本発明の課題は、操作ハンドルの操作によりシートクッションの高さを連続して下降させるリフタ装置において、シートの下降開始時、ギヤとポールとの噛み合い解除の際における異音の発生を抑制することにある。
第1発明のリフタ装置は、シートを昇降動作させるリンク機構の入力ギヤに噛合するピニオンギヤと、前記ピニオンギヤの回転を制御する回転制御装置とを備える。前記回転制御装置は、前記ピニオンギヤに同期して回転する回転軸と、前記回転軸と共に回転する被噛合部材、並びに該被噛合部材に噛合することにより前記回転軸の回転を規制するメイン噛合部材を有した回転規制機構と、シートを昇降動作させる際に操作される操作ハンドルに結合され、該操作ハンドルに連動して前記回転軸周りに回動する入力部材と、前記入力部材がシートを上昇させる方向に回動されると、前記回転軸をシート上昇方向に回転させる回転軸駆動機構と、前記入力部材がシートを下降させる方向に回動されると、前記被噛合部材及びメイン噛合部材の噛合を解除する解除機構とを備える。そして、前記回転規制機構は、前記メイン噛合部材と共に前記被噛合部材に噛合するサブ噛合部材を備える。前記サブ噛合部材は、前記被噛合部材と前記メイン噛合部材との噛合が解除された状態で、前記被噛合部材との噛合を漸次解除する方向への変位を許容する形状とされている。
第1発明によれば、シートの下降開始時、サブ噛合部材は、被噛合部材との噛合深さが徐々に浅くされる。サブ噛合部材は、被噛合部材との噛合深さが浅くされるのに応じて回転軸のシート下降方向への回転を噛合深さが浅くなった分だけ許容する。その間、被噛合部材とサブ噛合部材とは摩擦しながら相対移動する。そのため、サブ噛合部材と被噛合部材との噛合により支持しているシートの荷重を、サブ噛合部材の被噛合部材に対する噛合深さが浅くなるのに応じて漸次開放することになる。その結果、シートの荷重の支持の開放が一機に行われることに伴う異音の発生を抑制することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記サブ噛合部材は、前記被噛合部材と噛合する方向に常時付勢されており、更に、前記サブ噛合部材は、前記被噛合部材と噛合した状態で、前記被噛合部材からシートを下降させる方向の回転力を受けたとき、その回転力を被噛合部材との噛合深さを浅くする方向の力に変換する傾斜歯型を備える。
第2発明によれば、被噛合部材がサブ噛合部材の傾斜歯型に当接する際の圧力角が、両者が相対的に傾斜面に沿って摺動する角度に設定されている。そのため、サブ噛合部材は、被噛合部材の回転力を受けて付勢力に抗して被噛合部材との噛合深さを浅くする方向に動くことができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記被噛合部材と前記メイン噛合部材は、両者間でラチェット機構を成すように、前記メイン噛合部材は、前記被噛合部材と噛合する方向に常時付勢されており、且つ、前記被噛合部材と前記メイン噛合部材との噛合形状は、前記被噛合部材がシートを上昇させる方向に回転される際には、前記被噛合部材と前記メイン噛合部材との噛合により前記メイン噛合部材が噛合解除方向に押し出され、前記被噛合部材がシートを下降させる方向に回転される際には、前記被噛合部材と前記メイン噛合部材との噛合により前記被噛合部材の回転を阻止する形状とされている。そして、前記被噛合部材からシートを下降させる方向の回転力を受けて、前記サブ噛合部材が前記被噛合部材との噛合深さを浅くする際の移動方向は、その移動を容易にするように、前記被噛合部材の半径方向に対して傾斜して構成されている。
第3発明によれば、被噛合部材とメイン噛合部材とはラチェット機構を成すように構成されているため、被噛合部材がシート下降方向へ回転される力を受けて、サブ噛合部材を、被噛合部材との噛合深さを浅くする方向に移動する力は弱くなる。しかし、サブ噛合部材は、その上記移動を容易にするように傾斜して構成されているため、上記ラチェット機構を実現しながらサブ噛合部材の上記移動を可能とすることができる。
第4発明は、上記第1〜3発明のいずれかにおいて、前記サブ噛合部材の位置を、前記入力部材の回動角度に応じて、前記被噛合部材に噛合する位置と噛合解除位置との間で規制するサブ噛合部材位置規制機構を備える。
第4発明によれば、サブ噛合部材は、被噛合部材の回転を受けて被噛合部材に対する噛合深さが浅くなる方向に移動されるが、その移動範囲は、入力部材の回動角度に応じて、サブ噛合部材位置規制機構により、被噛合部材に噛合する位置と噛合解除位置との間で規制される。従って、少なくとも入力部材の回動角度が比較的大きくなって、サブ噛合部材の被噛合部材に対する噛合状態が解除されるべきときには、サブ噛合部材の被噛合部材に対する噛合状態を確実に解除することができる。
第5発明は、上記第4発明において、該サブ噛合部材位置規制機構は、前記解除機構と一体に構成されている。
第5発明によれば、サブ噛合部材位置規制機構は、解除機構と一体に構成されているため、メイン噛合部材の被噛合部材に対する噛合状態又は噛合解除状態と、サブ噛合部材の被噛合部材に対する噛合状態又は噛合解除状態とを連携させて行わせることができる。
第6発明は、上記第4又は5発明において、前記サブ噛合部材位置制御機構は、前記サブ噛合部材から突出されたピンと、前記入力部材のシート下降方向への回動により回動され、前記ピンの位置を規制する溝を形成した解除部材とを備える。前記解除部材は、前記入力部材の非操作位置において前記サブ噛合部材を前記被噛合部材に対して噛合状態とするように前記ピンを噛合方向へ押圧する第1突部と、前記入力部材のシート下降方向への回動初期には、前記ピンを自由状態とし、前記入力部材のシート下降方向への回動後期には、前記ピンを噛合解除方向へ押圧する第2突部とを備える。
第6発明によれば、サブ噛合部材の被噛合部材に対する位置を、サブ噛合部材のピンと解除部材の溝との組合せにより決まるように構成されている。そして、解除部材に形成された第1突部及び第2突部、並びにそれらの間に形成された空間により、サブ噛合部材を被噛合部材に噛合させる状態、及びサブ噛合部材を被噛合部材に対して噛合解除する状態、並びにサブ噛合部材を被噛合部材の回転を受けて噛合解除方向へ徐々に移動する状態を簡単な構成により実現することができる。
第7発明は、上記第1〜6発明のいずれかにおいて、前記サブ噛合部材は、前記被噛合部材がシートを下降させる方向に回転される際に噛合する第1歯と、前記被噛合部材がシートを上昇させる方向に回転される際に噛合する第2歯とを備える。前記サブ噛合部材が前記被噛合部材に噛合した状態で、前記被噛合部材の回転方向で前記第1歯と前記第2歯との間に挟まれて位置する前記被噛合部材の歯に対し、前記サブ噛合部材は噛合しないように構成されている。
第7発明によれば、被噛合部材の歯数に比べて、第1歯と第2歯とから成るサブ噛合部材の歯数は少なくされている。そのため、第1歯に噛合する被噛合部材の歯の圧力角を大きくすることができる。従って、被噛合部材がラチェット機構を成すように構成されているにも係わらず、被噛合部材からシートを下降させる方向の回転力を受けてサブ噛合部材を噛合解除方向に移動させ易くすることができる。しかも、第1歯と第2歯との間に挟まれて位置する被噛合部材の歯に対し、サブ噛合部材は噛合しないように構成されているため、被噛合部材の歯と第1歯との噛合によりサブ噛合部材が噛合解除方向に移動するのを阻害する力が発生する可能性を抑制することができる。
本発明の一実施形態であるリフタ装置の側面図である。 上記実施形態のシート内側からの側面図である。 上記実施形態の主要部の分解斜視図である。 上記実施形態の回転軸部分の側面図である。 上記実施形態の回転制御装置の側面図である。 上記実施形態の回転制御装置の正面図である。 上記実施形態の回転制御装置の斜視図である。 図6のVIII−VIII線断面矢視図である。 図6のIX−IX線断面矢視図である。 図5のX−X線断面矢視図である。 図5のXI−XI線断面矢視図である。 図5のXII−XII線断面矢視図である。 図12と同様の断面図であり、操作ハンドルが中立位置から上方向に操作された状態を示す。 図12と同様の断面図であり、操作ハンドルが中立位置から下方向に操作された状態を示す。 上記実施形態の回転制御装置の分解斜視図である。 上記実施形態の回転制御装置の分解斜視図であり、図12とは別角度からの斜視図である。 上記実施形態の回転制御装置の動作説明図であり、操作ハンドルが中立位置にある状態を示す。 上記実施形態の回転制御装置の動作説明図であり、操作ハンドルが中立位置から上方向に第1角度まで操作された状態を示す。 上記実施形態の回転制御装置の動作説明図であり、操作ハンドルが中立位置から上方向に上記第1角度より大きい第2角度まで操作された状態を示す。 上記実施形態の回転制御装置の動作説明図であり、操作ハンドルが中立位置から下方向に第3角度まで操作された状態を示す。 上記実施形態の回転制御装置の動作説明図であり、操作ハンドルが中立位置から下方向に第3角度より大きい第4角度まで操作された状態を示す。 上記実施形態の回転制御装置の動作説明図であり、操作ハンドルが中立位置から下方向に第4角度より大きい第5角度まで操作された状態を示す。 上記実施形態の回転制御装置の動作説明図であり、操作ハンドルが中立位置から下方向に第5角度より大きい第6角度まで操作された状態を示す。 上記実施形態の回転制御装置におけるメイン噛合部材32及びリングばね36の相互作用を説明する説明図である。 上記実施形態の回転制御装置におけるメイン噛合部材32の改良例を示す説明図である。
図1〜3は、本発明の一実施形態であるリフタ装置を適用した自動車用シート(以下、単にシートという)1を示す。各図中、矢印によりシートを自動車に搭載した状態における各部の方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1のように、シート1は、座部を成すシートクッション2の後部に背凭れを成すシートバック3が設けられ、シートバック3は、シートクッション2に対して前後方向に回動自在とされている。シートクッション2は、下部にシートリフタ装置10及びシートスライド装置8を備え、ブラケット7を介して車両のフロア4に固定されている。
図2のように、シートスライド装置8は、公知のものであり、前後方向に延びる左右一対のロアレール5に対して左右一対のアッパレール6が前後スライド自在に結合されている。左右のロアレール5は、フロア4に固定された前後一対のブラケット7にそれぞれ固定支持されている。左右のアッパレール6の上には、シートリフタ装置10が設けられている。
図2、3のように、シートリフタ装置10は、各アッパレール6上に固定されたベース部材14と、各アッパレール6の前後端部に回動自在に結合された複数のリンク部材11とを備え、シートクッション2の骨格部材であるサイドフレーム13、ベース部材14、及び各リンク部材11により4節リンクであるリンク機構12が構成されている。複数のリンク部材11のうち、右後側の後方リンク11bは、セクタギヤ(本発明の入力ギヤに相当)16を備えて構成されており、回転制御装置21のピニオンギヤ18により前後方向に回動されるように構成されている。右後側の後方リンク11bのサイドフレーム13に対する回転軸は、トルクロッド17により構成されており、このトルクロッド17を介して左後側の後方リンク(図示略)も後方リンク11bと同期して回動するように構成されている。
回転制御装置21は、シートクッション2の右側部に前後方向に延びて設けられた操作ハンドル20により正逆方向に回動操作可能とされている。操作ハンドル20を上方に回動操作すると、回転制御装置21は、後方リンク11bをベース部材14から立ち上がるように回動し、操作ハンドル20を下方に回動操作すると、回転制御装置21は、後方リンク11bをベース部材14上で伏せるように回動する。上述の4節リンクの構成により、後方リンク11bの回動に応じて前方リンク11aも回動し、シートクッション2のフロア4からの高さが操作ハンドル20の操作に応じて調整される。
図5〜7は、回転制御装置21をシートクッション2から取り外した状態で示す。以下、回転制御装置21の構成を、図4〜16に基づいて説明する。
回転制御装置21は、ベース体である第1支持部材23上に概ね円盤状の中間部材61を挟んだ状態で、キャップ状の第2支持部材24が被せられて一体化されている。第2支持部材24は、その2つの脚部26が第1支持部材23上の貫通孔23aにリベット23bによりかしめられて、中間部材61と共に第1支持部材23に固定されている。第1支持部材23、中間部材61及び第2支持部材24の各中心を貫通して、回転軸22が設けられている。
回転軸22は、図4のように、左端部にピニオンギヤ18が形成されており、両端間に爪車31が一体に形成されている。また、回転軸22の爪車31より右側には、六角形部22aが形成されている。更に、ピニオンギヤ18の左側先端には、四角柱に形成された四角形部22bが形成されている。回転軸22の両端は、第1支持部材23及び第2支持部材24から突出するように形成されており、ピニオンギヤ18は第1支持部材23から突出した位置にある。図5のように、四角形部22bには、ダンパ19が結合されている。ダンパ19は、公知のように、回転軸22の回転速度の急激な変化を抑制するものである。そして、回転軸22の第2支持部材24から突出した部分には、平板状の入力部材41が固定されている。入力部材41は、操作ハンドル20(図1、3参照)の回動中心部に固定され、第2支持部材24の平板部25上で回動自在とされている。従って、操作ハンドル20が上下いずれかの方向に操作されると、入力部材41は、その操作方向に回動される。
図8、9、12のように、回転軸22の六角形部22aには、爪車51が嵌め込まれて回転軸22と一体回転するように構成されている。爪車51は、第2支持部材24の平板部25の内側に位置し、入力部材41に設けられた駆動レバー52に係合可能とされている。駆動レバー52は、入力部材41の外周側部に支軸53により揺動自在に支持され、一端に爪車51と噛合する噛合部52aが形成されており、他端に係合部52bが形成されている。駆動レバー52は、ばね54により噛合部52aが常時爪車51に噛合する方向に付勢されている。爪車51、駆動レバー52、支軸53及びばね54は、本発明の回転軸駆動機構50を構成している。
図8〜11のように、第1支持部材23の右側面上で爪車31の周りには、一対のメインポール32及びサブポール34が爪車31の外周の歯に噛合可能に並列配置されている。一対のメインポール32は、回転軸22を挟んで両側である前後位置に配置され、サブポール34は、一対のメインポール32の中間部に配置されている。一対のメインポール32及びサブポール34は、それぞれ第1支持部材23上に設けられた一対のガイド部33、35により挟まれている。従って、一対のメインポール32及びサブポール34は、一対のガイド部33、35により案内されて爪車31の歯に噛合する位置とその噛合を解除された位置とに移動可能とされている。一対のメインポール32及びサブポール34の外周側には、環状のリングばね36が配置され、各ポール32、34を爪車31の歯に噛合する方向に常時付勢している。また、一対のメインポール32及びサブポール34の後側面には、係合突起32a、34aが突出形成されている。
爪車31は、本発明の被噛合部材に相当し、一対のメインポール32は、本発明のメイン噛合部材に相当し、サブポール34は、本発明のサブ噛合部材に相当する。また、爪車31及び一対のメインポール32は、本発明の回転規制機構30を構成している。
ガイド部33に案内される一対のメインポール32の移動方向は、爪車31の半径方向とされている。一方、ガイド部35に案内されるサブポール34の移動方向は、爪車31の半径方向に対して傾斜して構成されている。傾斜の方向は、サブポール34の爪車31との噛合部から離れた側が噛合部に対して前側に偏移されている。
図8、9、11、15、16のように、第1支持部材23と中間部材61との間で、一対のメインポール32及びサブポール34を被う位置には、解除部材71が設けられている。解除部材71は、各ポール32、34に対応して、その係合突起32a、34aを受け入れる案内溝73、76が形成されている。また、解除部材71において、回転軸22を挟んで案内溝76の反対側は、後側に屈曲されて係合部材72が形成されている。この係合部材72は、中間部材61を貫通して延び、入力部材41の係合爪42と係合するように構成されている。このとき、入力部材41の係合爪42は、第2支持部材24の溝29を貫通している。係合部材72と係合爪42との係合は、係合部材72の係合凹部72aに対して係合爪42の係合突起42aが係合することにより行われている。従って、入力部材41が回動されると、解除部材71が回動され、各ポール32、34を爪車31の歯に噛合する位置と噛合解除された位置とに移動させる。解除部材71の回動により各ポール32、34を移動するため、案内溝73、76には、係合突部74、75、第1突部77、第2突部78が案内溝73、76の内側に向けて突出形成されている。
係合突起32a、解除部材71及び案内溝73は、本発明の解除機構70を構成している。また、係合突起34a、解除部材71及び案内溝76は、本発明のサブ噛合部材位置規制機構80を構成している。
図10のように、爪車31及びメインポール32は、ラチェット機構を構成している。そのため、爪車31がシートを下降させる方向Dに回転される際に爪車31に噛合するメインポール32の噛合部の圧力角は比較的小さくされており、メインポール32がリングばね36に付勢されて爪車31に噛合した状態では、メインポール32により爪車31の回転は阻止される。一方、爪車31がシートを上昇させる方向Uに回転されると、爪車31に噛合するメインポール32の噛合部の圧力角は比較的大きくされており、メインポール32がリングばね36に付勢されて爪車31に噛合しようとしても、メインポール32は、爪車31の回転力を受けて押し出され、噛合解除状態とされる。従って、メインポール32がリングばね36に付勢されているが、その付勢力に抗して移動可能とされた状態では、メインポール32は、爪車31のシート下降方向Dの回転を阻止するロック状態とし、シート上昇方向Uの回転を阻止しないアンロック状態とする。
一方、サブポール34は、爪車31がシートを下降させる方向Dに回転されるとき、爪車31の回転力を受けて爪車31との噛合を解除する方向に移動するように構成されている。即ち、爪車31に噛合するサブポール34の第1歯34bの圧力角は、メインポール32の歯32bの圧力角より僅かに大きくされている。また、上述のようにサブポール34の噛合解除時の移動方向が傾斜されている。それにより、爪車31のシート下降方向Dの回転力によりサブポール34は噛合解除方向に移動可能とされている。爪車31から回転力を受けたとき、サブポール34の第1歯34bでは、この傾斜歯型により回転力がベクトル変換されてサブポール34を噛合解除方向に移動する力を発生する。このとき、噛合解除方向が上述のように傾斜されているため、傾斜していない場合に比べて移動し易くされている。
また、爪車31がシートを上昇させる方向Uに回転されるとき、サブポール34は、噛合解除方向に移動される。このとき、爪車31に噛合するサブポール34の第2歯34cは、メインポール32の歯32cと実質的に等しい圧力角に設定されており、メインポール32と同様にサブポール34は噛合解除方向に移動される。
なお、サブポール34において、爪車31に噛合するのは、爪車31の回転方向の両側にある第1歯34b、第2歯34cのみとされており、それらの間にある歯は実質的に爪車31とは噛合しないように離間して構成されている。これは、第1歯34bに噛合する爪車31の歯の圧力角を大きくするためである。また、爪車31のシート下降方向D又はシート上昇方向Uの回転力を受けてサブポール34が噛合解除方向に移動する力を第1歯34b、第2歯34cの圧力角のみにより決定できるようにするためである。即ち、爪車31の回転方向で第1歯34b、第2歯34cの間にあるサブポール34の歯が対向する爪車31の歯に噛合した場合に、爪車31と第1歯34b、第2歯34cとの噛合によりサブポール34が噛合解除方向に移動するのを阻害する力が発生する可能性を回避している。
図8、9、15、16のように、中間部材61の後側には、リングばね62が中間部材61の外周に沿って環状に設けられている。リングばね62の両端は、内周側に屈曲されて係合部62a、62bとされている。係合部62a、62bは、上述のように中間部材61を貫通して延びる解除部材71の係合部材72を両側から挟むように位置している。従って、解除部材71がいずれかの方向に回動されると、係合部62a、62bのいずれかを押圧するため、解除部材71は、非操作位置である中立位置に向けてリングばね62の付勢力を受けることになる。
図12、15のように、リングばね62の内周側で、中間部材61の右側には、係合部材63が設けられている。係合部材63の右側には、突起63a、63bが形成されており、突起63aは第2支持部材24の溝28に隣接する貫通孔24aに嵌合され、突起63bは溝28に形成された係合溝28aに係合されている。従って、係合部材63は、突起63aが貫通孔24aに嵌合された状態で位置決めされている。そして、操作ハンドル20がシートクッション2を下降させる方向に操作され、入力部材41が同じ方向に回動されたとき、図14のように、突起63bに駆動レバー52の係合部52bが係合して、駆動レバー52をばね54の付勢力に抗して時計方向に揺動させ、駆動レバー52の係合部52bを爪車51から離間させる。
以下、図17〜23に基づいて回転制御装置21によるシートクッション2の高さ調整機能について説明する。
図17は、操作ハンドル20が操作されず、入力部材41及び解除部材71が回動されていない、中立位置を示す。このとき、メインポール32は、係合突起32aが係合突部74により爪車31方向に押圧され、爪車31に噛合している。また、サブポール34は、係合突起34aが第1突部77により爪車31方向に押圧され、爪車31に噛合している。従って、爪車31は回動されず、シート1の高さは変更されない。
図18は、操作ハンドル20がシート上昇方向に第1角度まで操作され、解除部材71が、矢印Uaで示すように、上記中立位置からシート上昇方向に第1角度まで回動された状態を示す。解除部材71が回動された結果、メインポール32の係合突起32aは係合突部74により押圧されなくなる。サブポール34の係合突起34aも第1突部77により押圧されなくなる。
図19は、操作ハンドル20がシート上昇方向に第1角度より大きな第2角度まで操作され、解除部材71が、矢印Uaで示すように、中立位置からシート上昇方向に第2角度まで回動された状態を示す。このとき、図13のように、駆動レバー52の噛合部52aが爪車31に噛合した状態で入力部材41が回動されるため、爪車51が矢印のように回動される。それに伴って、図19のように、爪車31も矢印Ubで示すように回動される。このように爪車31が回動されると、メインポール32及びサブポール34は、共にラチェット機構の機能により噛合解除位置に移動し、爪車31の回動を許容する。その結果、ピニオンギヤ18が回動され、シート1を第2角度に相当する量だけ上昇させる。
図20は、操作ハンドル20が中立位置からシート下降方向に第3角度まで操作され、解除部材71が、矢印Daで示すように、上記中立位置からシート下降方向に第3角度まで回動された状態を示す。解除部材71が回動された結果、メインポール32の係合突起32aは、係合突部74により押圧されなくなり、係合突部75との係合により、メインポール32を爪車31との噛合解除方向に移動する。一方、サブポール34の係合突起34aは、第1突部77により押圧されなくなり、第2突部78にも係合しない状態とされる。そのため、爪車31は、メインポール32によるロック状態は解除されるが、サブポール34によるロック状態は維持される。このとき、上述のように、サブポール34は、爪車31の回転力を受けて、爪車31との噛合解除方向に移動され始める。
図21は、操作ハンドル20がシート下降方向に第3角度より大きな第4角度まで操作され、解除部材71が、矢印Daで示すように、中立位置からシート下降方向に第4角度まで回動された状態を示す。この状態では、メインポール32の係合突起32aが係合突部75に乗り上げた状態となり、メインポール32の爪車31との噛合が完全に解除される。一方、サブポール34も爪車31の回転力を受けて噛合解除方向への移動が進捗する。図21では、サブポール34と爪車31とが僅かに噛合した状態にある。従って、この状態では、未だサブポール34による爪車31のロック状態は維持される。
図22は、操作ハンドル20がシート下降方向に第4角度より大きな第5角度まで操作され、解除部材71が、矢印Daで示すように、中立位置からシート下降方向に第5角度まで回動された状態を示す。この状態では、メインポール32の係合突起32aが係合突部75に乗り上げた状態が維持され、サブポール34は、爪車31の回転力を受けて噛合解除状態とされている。このとき、サブポール34の係合突起34aは、第2突部78の傾斜面に沿って移動され、サブポール34の爪車31との噛合が解除される。従って、この状態では、爪車31のロック状態は解除され、爪車31は、矢印Dbで示すように、自由に回動可能な状態となる。その結果、ピニオンギヤ18が回動され、シート1は下降される。このとき、ピニオンギヤ18には、図5のように、ダンパ19が接続されているため、シート1の下降速度は適宜抑制される。
図23は、操作ハンドル20がシート下降方向に第5角度より大きな第6角度まで操作され、解除部材71が、矢印Daで示すように、中立位置からシート下降方向に第6角度まで回動された状態を示す。この状態では、メインポール32の係合突起32aが係合突部75に乗り上げた状態が維持され、サブポール34の係合突起34aは、第2突部78に乗り上げた状態となり、サブポール34の爪車31との噛合が完全に解除される。
以上のとおり、シート1を上昇させるときは、操作ハンドル20を上昇方向に回動操作することにより、その操作量に応じて爪車31が回動されて、シート1が上昇される。上昇量が不足するときは、更に操作ハンドル20の回動操作を繰り返すことにより、追加でシート1を上昇させることができる。
シートを下降させるときは、操作ハンドル20を下降方向に回動操作することにより、メインポール32及びサブポール34による爪車31のロック状態が解除されて、シート1が下降される。メインポール32及びサブポール34による爪車31のロック状態の解除は、最初にメインポール32の解除が行われ、その後サブポール34の解除が行われる。メインポール32の解除は、図20のように、メインポール32と爪車31の噛合が解除された際に直ちに行われるが、サブポール34の解除は、図20〜22にて説明したように、時間を掛けて漸次行われる。その間、爪車31は、サブポール34の噛合状態の解除の進展に応じて少しずつ回転され、爪車31とサブポール34とは摩擦しながら相対移動する。サブポール34がない場合は、メインポール32のロック解除により爪車31が回転を開始し、ロック解除の瞬間に、それまでメインポール32が支持していたシート1の荷重が一機に開放されることに伴う異音が発生する。それに対し、サブポール34が存在することによりメインポール32のロック状態が解除されてもシート1の荷重はサブポール34により支持され、メインポール32がロック解除されても異音は発生しない。一方、シート1の荷重を受けたサブポール34は、爪車31との噛合解除を漸次行うことにより異音の発生を抑制することができる。
上述のように、サブポール34の爪車31に対する位置は、サブポール34の係合突起34aと第1突部77及び第2突部78との係合関係によっても決定されている。操作ハンドル20が操作されず、解除部材71が中立位置にあるときは、図17のように、係合突起34aと第1突部77とが係合して、サブポール34は爪車31に噛合した位置にある。また、操作ハンドル20が操作されて、図23のように、解除部材71がシート下降方向に第6角度まで回動したときは、係合突起34aは第2突部78に乗り上げた状態となって、サブポール34は爪車31との噛合が解除された位置となる。そして、解除部材71が、これら2つの位置の間にあるときは、サブポール34は、爪車31の回転力の影響により、その位置が決定される。
従って、操作ハンドル20の操作量が十分に大きくなって、サブポール34のロック状態も解除されているべきときに、第2突部78によって確実にサブポール34をアンロック状態とすることができる。即ち、爪車31の回転力でサブポール34を噛合解除方向へ移動できない状況が発生しても、操作ハンドル20の操作量が大きくなれば強制的にサブポール34を爪車31から離して、シート1を下降することができるようにしている。しかも、操作ハンドル20の操作量が大きくなる前の状態では、第1突部77及び第2突部78によってサブポール34の位置を拘束せず、自由状態にして、サブポール34の位置を爪車31の回転力の影響で決まるようにしている。
なお、中立位置(図17参照)から第5角度(図23参照)までの範囲を広くし過ぎると、操作ハンドル20を下降側に操作した状態から中立位置へ戻す際に、メインポール32による爪車31のロックが安定して行われない恐れがある。なぜなら、中立位置から第5角度までの範囲では、サブポール34の爪車31に対する位置が不安定となり、それに伴い爪車31の位置も安定しないためである。その結果、中立位置でメインポール32が爪車31に噛合しようとしても爪車31の位置が噛合できない位置にあるとロック状態を実現することができなくなる。この問題を抑制するため、中立位置から第5角度までの範囲を広くし過ぎないようにする必要がある。
上述のように、メインポール32はリングばね36により付勢されているが、細かな解析によると、リングばね36による付勢力がメインポール32のスムースな動きを妨げている可能性がある。即ち、図24(ここでは、後側のメインポール32の一部分のみを示し、この部分に関して説明をするが、前側のメインポール32についても以下の説明に関しては同様に当てはまる)のように、メインポール32の背面の形状は、メインポール32がロック状態にあるとき、両ガイド部33の背面の形状と共にリングばね36の内周面の曲率に合わせて形成されている。その結果、メインポール32がアンロック状態(仮想線で示す)にあるとき、メインポール32の肩部32dがリングばね36の内周面に当接することになる。そのため、リングばね36によるメインポール32への付勢力の方向Bは、メインポール32のロック、アンロックのための移動方向Lに対して所定の角度を持つことになり、メインポール32は、両ガイド部33の側壁面33a間に挟まれた状態で僅かに傾くことになる。従って、メインポール32がアンロック状態側(仮想線で示す)にあるとき、メインポール32の両側の側壁面32fは、リングばね36の付勢力を受けながら両ガイド部33の側壁面33aと接触することにより、その接触部での摩擦力が大きくなる問題がある。このようにリングばね36の内周面がメインポール32の肩部32dに当接する理由は、メインポール32の動きに伴う背面の移動位置に対してリングばね36の内周面の移動位置が互いに平行移動とならないためである。なぜなら、リングばね36は、メインポール32の背面と対応する位置から離れたサブポール34(図10参照)に対応する位置付近を基点としてリングが開閉するような動きをすることに基づく。
このような問題に対し、図25の改良例では、メインポール32の動きに伴うその背面の移動に対して、リングばね36の位置に関わらず、その内周面がメインポール32の背面の肩部32dに当接せず、背面の中央部32e付近に当接するようにしている。そのため、メインポール32の背面の曲率をリングばね36の内周面の曲率に比べて大きくしている。この結果、メインポール32がアンロック状態となっても、メインポール32の肩部32dはリングばね36の内周面には当接せず、メインポール32は背面の中央部32e付近でリングばね36に付勢されている。そのため、メインポール32は、ロック、アンロックに伴う移動方向に沿ってリングばね36の付勢力を受けて、アンロック状態からロック状態へリングばね36による付勢を効率的に受けてスムースに動くことができる。
また、メインポール32がロック状態からアンロック状態に移行するとき、図24のように、メインポール32の肩部32dがリングばね36の内周面に当接すると、メインポール32が受けるリングばね36の付勢力は大きくなる傾向がある。なぜなら、上述のように、リングばね36は基点を中心に開いた状態から閉じる方向に付勢力を発生しているため、リングばね36の付勢力は基点に近いほど大きくなる。図24のように、メインポール32の肩部32dでリングばね36の内周面に当接すると、その当接位置は、メインポール32の背面の中央部で当接した場合に比べてメインポール32が受けるリングばね36の付勢力は大きくなる。この結果、メインポール32をロック状態からアンロック状態に移行させるための操作ハンドル20(図3参照)の操作力が大きくなる問題が生じる。図25のように、メインポール32の背面の中央部でリングばね36の内周面に当接するように改良することにより、そのような問題を改善することができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用シート(シート)
2 シートクッション
3 シートバック
4 フロア
5 ロアレール
6 アッパレール
7 ブラケット
8 シートスライド装置
10 シートリフタ装置
11 リンク部材
11a 前方リンク
11b 後方リンク
12 リンク機構
13 サイドフレーム
13a 貫通孔
14 ベース部材
16 セクタギヤ(入力ギヤ)
17 トルクロッド
18 ピニオンギヤ
19 ダンパ
20 操作ハンドル
21 回転制御装置
22 回転軸
22a 六角形部
22b 四角形部
23 第1支持部材
23a 貫通孔
23b リベット
24 第2支持部材
24a 貫通孔
25 平板部
26 脚部
27 貫通孔
28、29 溝
28a 係合溝
30 回転規制機構
31 爪車(被噛合部材)
32 メインポール(メイン噛合部材)
32a 係合突起
32b、32c 歯
32d 肩部
32e 中央部
32f 側壁面
33、35 ガイド部
33a 側壁面
34 サブポール(サブ噛合部材)
34a 係合突起
34b 第1歯
34c 第2歯
36 リングばね
41 入力部材
42 係合爪
42a 係合突起
50 回転軸駆動機構
51 爪車
52 駆動レバー
52a 噛合部
52b 係合部
53 支軸
54 ばね
61 中間部材
62 リングばね
62a、62b 係合部
63 係合部材
63a、63b 突起
70 解除機構
71 解除部材
72 係合部材
72a 係合凹部
73 案内溝
74、75 係合突部
76 案内溝
77 第1突部
78 第2突部
80 サブ噛合部材位置規制機構

Claims (7)

  1. シートを昇降動作させるリンク機構の入力ギヤに噛合するピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤの回転を制御する回転制御装置とを備え、
    前記回転制御装置は、
    前記ピニオンギヤに同期して回転する回転軸と、
    前記回転軸と共に回転する被噛合部材、並びに該被噛合部材に噛合することにより前記回転軸の回転を規制するメイン噛合部材を有した回転規制機構と、
    シートを昇降動作させる際に操作される操作ハンドルに結合され、該操作ハンドルに連動して前記回転軸周りに回動する入力部材と、
    前記入力部材がシートを上昇させる方向に回動されると、前記回転軸をシート上昇方向に回転させる回転軸駆動機構と、
    前記入力部材がシートを下降させる方向に回動されると、前記被噛合部材及びメイン噛合部材の噛合を解除する解除機構とを備えるリフタ装置であって、
    前記回転規制機構は、前記メイン噛合部材と共に前記被噛合部材に噛合するサブ噛合部材を備え、
    前記サブ噛合部材は、前記被噛合部材と前記メイン噛合部材との噛合が解除された状態で、前記被噛合部材との噛合を漸次解除する方向への変位を許容する形状とされているリフタ装置。
  2. 請求項1において、
    前記サブ噛合部材は、前記被噛合部材と噛合する方向に常時付勢されており、
    更に、前記サブ噛合部材は、前記被噛合部材と噛合した状態で、前記被噛合部材からシートを下降させる方向の回転力を受けたとき、その回転力を被噛合部材との噛合深さを浅くする方向の力に変換する傾斜歯型を備えるリフタ装置。
  3. 請求項2において、
    前記被噛合部材と前記メイン噛合部材は、両者間でラチェット機構を成すように、前記メイン噛合部材は、前記被噛合部材と噛合する方向に常時付勢されており、且つ、前記被噛合部材と前記メイン噛合部材との噛合形状は、前記被噛合部材がシートを上昇させる方向に回転される際には、前記被噛合部材と前記メイン噛合部材との噛合により前記メイン噛合部材が噛合解除方向に押し出され、前記被噛合部材がシートを下降させる方向に回転される際には、前記被噛合部材と前記メイン噛合部材との噛合により前記被噛合部材の回転を阻止する形状とされており、
    前記被噛合部材からシートを下降させる方向の回転力を受けて、前記サブ噛合部材が前記被噛合部材との噛合深さを浅くする際の移動方向は、その移動を容易にするように、前記被噛合部材の半径方向に対して傾斜して構成されているリフタ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記サブ噛合部材の位置を、前記入力部材の回動角度に応じて、前記被噛合部材に噛合する位置と噛合解除位置との間で規制するサブ噛合部材位置規制機構を備えるリフタ装置。
  5. 請求項4において、
    該サブ噛合部材位置規制機構は、前記解除機構と一体に構成されているリフタ装置。
  6. 請求項4又は5において、
    前記サブ噛合部材位置制御機構は、前記サブ噛合部材から突出されたピンと、前記入力部材のシート下降方向への回動により回動され、前記ピンの位置を規制する溝を形成した解除部材とを備え、
    前記解除部材は、前記入力部材の非操作位置において前記サブ噛合部材を前記被噛合部材に対して噛合状態とするように前記ピンを噛合方向へ押圧する第1突部と、前記入力部材のシート下降方向への回動初期には、前記ピンを自由状態とし、前記入力部材のシート下降方向への回動後期には、前記ピンを噛合解除方向へ押圧する第2突部とを備えるリフタ装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、
    前記サブ噛合部材は、前記被噛合部材がシートを下降させる方向に回転される際に噛合する第1歯と、前記被噛合部材がシートを上昇させる方向に回転される際に噛合する第2歯とを備え、
    前記サブ噛合部材が前記被噛合部材に噛合した状態で、前記被噛合部材の回転方向で前記第1歯と前記第2歯との間に挟まれて位置する前記被噛合部材の歯に対し、前記サブ噛合部材は噛合しないように構成されているリフタ装置。
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