JP2018085766A - 通信制御装置、通信制御方法及び情報処理装置 - Google Patents

通信制御装置、通信制御方法及び情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018085766A
JP2018085766A JP2018010140A JP2018010140A JP2018085766A JP 2018085766 A JP2018085766 A JP 2018085766A JP 2018010140 A JP2018010140 A JP 2018010140A JP 2018010140 A JP2018010140 A JP 2018010140A JP 2018085766 A JP2018085766 A JP 2018085766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interference
communication
master
frequency channel
wsd
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018010140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6492334B2 (ja
Inventor
匠 古市
Takumi Furuichi
匠 古市
亮 澤井
Akira Sawai
亮 澤井
亮太 木村
Ryota Kimura
亮太 木村
博允 内山
Hiromasa Uchiyama
博允 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JP2018085766A publication Critical patent/JP2018085766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6492334B2 publication Critical patent/JP6492334B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B15/00Suppression or limitation of noise or interference
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/14Spectrum sharing arrangements between different networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • H04W72/044Wireless resource allocation based on the type of the allocated resource
    • H04W72/0453Resources in frequency domain, e.g. a carrier in FDMA
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/54Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/30Monitoring; Testing of propagation channels
    • H04B17/309Measuring or estimating channel quality parameters
    • H04B17/345Interference values
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/12Wireless traffic scheduling
    • H04W72/121Wireless traffic scheduling for groups of terminals or users
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/04Large scale networks; Deep hierarchical networks
    • H04W84/042Public Land Mobile systems, e.g. cellular systems
    • H04W84/045Public Land Mobile systems, e.g. cellular systems using private Base Stations, e.g. femto Base Stations, home Node B

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)

Abstract

【課題】より少ない計算量で、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの干渉がある環境下で無線リソース(周波数チャネル)を利用する通信ノードの通信を改善することを可能にする。【解決手段】制御対象の複数の通信ノードの各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を示す第1の干渉情報、及び、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得する取得部と、上記複数の通信ノードについての上記第1の干渉情報及び上記第2の干渉情報に基づいて、通信ノードが利用可能な無線リソースの決定に関連する複数のグループに、上記複数の通信ノードを分類する分類部と、を備える通信制御装置が提供される。【選択図】図1

Description

本開示は、通信制御装置、通信制御方法及び情報処理装置に関する。
近年の無線通信環境は、データトラフィックの急増を原因として、周波数リソースの枯渇化という問題に直面している。そこで、周波数チャネルを二次的に利用することが検討されている。一例として、テレビジョン放送についてのいわゆる「TVホワイトスペース(TVWS)」を二次的に利用することが検討されている。また、別の例として、HetNet(Heterogeneous Network)において、マクロセルの基地局のための周波数チャネルをスモールセルの基地局も利用することが、検討されている。
TVWSを二次的に利用するマスタWSD(White Space Device)、スモールセルの基地局等の通信ノードが周波数チャネルを利用する手法として、いくつかの手法が考えられる。例えば、第1の手法として、利用されていない空きチャネルを利用することが考えられる。また、第2の手法として、一次システム(例えば、テレビジョン放送システム)、マクロセルの基地局等のメインの利用者を何らかの手段で保護しつつ、利用されている周波数チャネルを含む全周波数チャネルの中で適当な周波数チャネルを利用することが、考えられる。
上記第1の手法の一例として、例えば、特許文献1には、位置情報に対応した時間毎のチャネル空き情報に基づいてTVWSのチャネルを時間毎に選択し、選択したTVWSのチャネルに基づいて無線通信を行う技術が、開示されている。
特開2012−134650号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術は、上記第1の手法の一例であるので、利用される周波数チャネルは、メインの利用者(一次システム、マクロセルの基地局、等)により利用されていない空きチャネルに限られる。そのため、周波数チャネルを利用する通信ノード(マスタWSD、スモールセルの基地局、等)の通信容量はより小さくなり得る。また、仮に、メインの利用者により利用されている周波数チャネルを通信ノード(マスタWSD、スモールセルの基地局、等)が利用しようとすると、制御対象外であるメインの利用者の利用に起因する干渉が上記通信ノードにおいて生じ得る。そのため、当該通信ノードの通信品質が低下し得る。
また、特許文献1に開示されている技術は、周波数チャネルを利用する複数の通信ノード(複数のマスタWSD、複数のスモールセルの基地局、等)間の干渉を考慮していない。そのため、当該複数の通信ノード間での干渉が発生し得る環境では、当該複数の通信ノードの通信品質が低下し得る。当該複数の通信ノード間での干渉を考慮するために、例えば、当該複数の通信ノードと複数の周波数チャネル候補との組合せに係る最適化問題を解くことも考えられるが、これはいわゆるNP困難問題であり、一意に解を求めることはできない。そのため、複数の通信ノードと複数の周波数チャネル候補との組合せの全探索を余儀なくされる。当該組合せの数は通信ノードの数及び周波数チャネル候補の数に応じて指数関数的に増大するので、計算量は膨大になり得る。
そこで、より少ない計算量で、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの干渉がある環境下で無線リソース(周波数チャネル)を利用する通信ノードの通信を改善することを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、制御対象の複数の通信ノードの各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を示す第1の干渉情報、及び、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得する取得部と、上記複数の通信ノードについての上記第1の干渉情報及び上記第2の干渉情報に基づいて、通信ノードが利用可能な無線リソースの決定に関連する複数のグループに、上記複数の通信ノードを分類する分類部と、を備える通信制御装置が提供される。
また、本開示によれば、制御対象の複数の通信ノードの各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を示す第1の干渉情報、及び、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得することと、上記複数の通信ノードについての上記第1の干渉情報及び上記第2の干渉情報に基づいて、通信ノードが利用可能な無線リソースの決定に関連する複数のグループに、上記複数の通信ノードを分類することと、を含む通信制御方法が提供される。
また、本開示によれば、所定のプログラムを記憶するメモリと、上記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、を備える情報処理装置、が提供される。上記所定のプログラムは、制御対象の複数の通信ノードの各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を示す第1の干渉情報、及び、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得することと、上記複数の通信ノードについての上記第1の干渉情報及び上記第2の干渉情報に基づいて、通信ノードが利用可能な無線リソースの決定に関連する複数のグループに、上記複数の通信ノードを分類することと、を実行させるためのプログラムである。
以上説明したように本開示によれば、より少ない計算量で、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの干渉がある環境下で無線リソース(周波数チャネル)を利用する通信ノードの通信を改善することが可能となる。
本開示の実施形態に係る通信システムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 マスタWSDによる無線通信の例を説明するための説明図である。 本開示の実施形態に係る通信システムにおける情報の流れの一例を説明するためのシーケンス図である。 一次システムと二次システムとの配置関係の一例を説明するための説明図である。 各マスタWSDについての利用可能な周波数チャネルの決定の第1の例を説明するための説明図である。 各マスタWSDについての利用可能な周波数チャネルの決定の第2の例を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る通信制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 決定されるマスタWSDの集合の一例を説明するための説明図である。 アップリンク信号による干渉を推定する場合に仮定されるスレーブWSDの位置の一例を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る通信制御処理を説明する。 第1の実施形態の第1の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 通信システムが運用されている領域に隣接する別の領域で運用される通信システムの例を説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る通信システムに含まれるマスタWSDの例を説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る通信制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 低優先マスタWSDについての周波数チャネル決定処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 本開示の実施形態の応用例を説明するための説明図である。 サーバの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.通信システムの構成
2.第1の実施形態
2.1.通信制御装置の機能構成
2.2.処理の流れ
2.3.第1の変形例
2.4.第2の変形例
2.5.第3の変形例
3.第2の実施形態
3.1.概略
3.2.通信制御装置の機能構成
3.3.処理の流れ
4.応用例
5.通信制御装置の具体例
6.まとめ
<<1.通信システムの概略的な構成>>
まず、図1〜図6を参照して、本開示の実施形態に係る通信システム1の概略的な構成を説明する。図1は、本開示の実施形態に係る通信システム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図1を参照すると、通信システム1は、マスタWSD10、データベース(以下、「DB」と呼ぶ)50、及び通信制御装置100を含む。このように、本実施形態に係る通信システム1は、例えば、TVWSを二次的に利用する二次システムである。
(マスタWSD10)
マスタWSD10は、一次システム(テレビジョン放送システム)のための周波数チャネルを二次的に利用する二次システム(通信システム1)の通信ノードである。即ち、マスタWSD10は、一次システム(テレビジョン放送システム)のための周波数チャネルを二次的に利用して無線通信を行う。
例えば、マスタWSD10は、アクセスポイントとしての役割を果たし、スレーブWSD30が、マスタWSD10にアクセスする。そして、マスタWSD10は、スレーブWSD30との無線通信を行う。以下、この点について図2を参照して具体例を説明する。
図2は、マスタWSD10による無線通信の例を説明するための説明図である。図2を参照すると、マスタWSD10及びマスタWSD10の通信範囲20が示されている。スレーブWSD30が通信範囲20内に位置する場合に、マスタWSD10はスレーブWSD30との無線通信を行う。この際に、マスタWSD10は、一次システムのための周波数チャネルを二次的に利用して、無線通信を行う。図2に示される例は、マスタWSD10は、1つのスレーブWSD30との無線通信を行う例であるが、マスタWSD10は、複数のスレーブWSD30との無線通信を行い得る。
また、例えば、1つ以上のマスタWSD10が、マスタWSD10の集合(set)40を形成する。集合40は、例えば、互いに影響を与え得るマスタWSD10の集合である。
また、例えば、マスタWSD10は、複信方式として、TDD(Time Division Duplex)を採用してもよく、又はFDD(Frequency Division Duplex)を採用してもよい。即ち、マスタWSD10は、TDD又はFDDで無線通信を行う。
また、例えば、各スレーブWSD30への周波数チャネルの割当ては、マスタWSD10又は通信制御装置100が行う。具体的には、例えば、TDDが採用される場合に、マスタWSD10が、各スレーブWSD30に周波数チャネルを割り当て、割り当てられた周波数チャネルを各スレーブWSD30に通知してもよい。また、例えば、FDDが採用される場合に、通信制御装置100が、各スレーブWSD30に周波数チャネルを割り当て、割り当てられた周波数チャネルがマスタWSD10を経由して各スレーブWSD30に通知されてもよい。
なお、各マスタWSD10が利用可能な周波数チャネルは、例えば、通信制御装置100により決定される。
また、マスタWSD10は、例えば、有線の又は無線のバックホール回線を介して、DB50及び/又は通信制御装置100と接続されている。
(DB50)
DB50は、様々な情報を収集し、保持する。例えば、DB50は、各マスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルを決定するための各種情報を収集し、保持する。例えば、DB50は、マスタWSD10、通信制御装置100、レギュラトリデータベース(以下、「レギュラトリDB」と呼ぶ)及び/又は別の通信ノードから、各種情報を収集する。上記レギュラトリDBは、例えば、国又は地域の管理機関が有するDBである。
−一次システムに関する情報
例えば、DB50は、一次システム(テレビジョン放送システム)に関する情報を収集する。より具体的には、例えば、一次システムに関する当該情報は、一次システムの通信ノード(送信局)に関する情報(例えば、数、位置、アンテナの高さ、送信電力)を含む。また、一次システムに関する当該情報は、一次システムのための周波数チャネルに関する情報(チャネル数、チャネル帯域幅、中心周波数、チャネル毎の許容最大送信電力、送信スペクトラムマスク、等)を含む。また、一次システムに関する当該情報は、一次システムのための周波数チャネルのうちの二次的に利用可能なチャネルに関する情報等を含む。例えば、当該利用可能なチャネルは、利用されていない空きチャネルを含む。また、例えば、当該利用可能なチャネルは、利用されているチャネルであって、一次システムの保護を前提として二次的に利用可能なチャネルを含む。
なお、DB50は、一次システムに関する上記情報として、マスタWSD10の各々についての、一次システムの通信ノードが関与する通信からの干渉を示す情報を、収集してもよい。当該干渉は、実際に観測された干渉であってもよく、又は、パスロス等から理論値として算出された干渉であってもよい。
また、例えば、DB50は、一次システムに関する上記情報として、DB50の管理下にある領域内における一次システムに関する情報を収集する。
なお、DB50は、一次システムに関する上記情報として、DB50の管理下にある領域に隣接する別の領域内における一次システムに関する情報も収集してもよい。
また、例えば、DB50は、一次システムに関する上記情報をレギュラトリDBから収集する。
−二次システムに関する情報
また、例えば、DB50は、二次システムに関する情報を収集する。より具体的には、例えば、二次システムのマスタWSD10に関する情報(例えば、数、位置、アンテナの高さ、送信電力)を含む。
なお、DB50は、二次システムに関する上記情報として、マスタWSD10の各々についての、他のマスタWSD10が関与する通信からの干渉を示す情報を、収集してもよい。当該干渉は、実際に観測された干渉であってもよく、又は、パスロス等から理論値として予め算出された干渉であってもよい。
また、例えば、DB50は、二次システムに関する上記情報として、DB50の管理下にある領域内における二次システムに関する情報する。
なお、DB50は、二次システムに関する上記情報として、DB50の管理下にある領域に隣接する別の領域内における二次システムに関する情報も収集してもよい。
また、例えば、DB50は、二次システムに関する上記情報をマスタWSDから収集し、又は予め保持する。
−その他
また、例えば、DB50は、干渉電力の参照に必要なパラメータを取得する。当該パラメータは、例えば、隣接チャネル漏洩比(Adjacent Channel Leakage Ratio:ACLR)、隣接チャネル選択性(Adjacent Channel Selectivity:ACS)、シャドウイングマージン、フェージングマージン、及び/又は保護比率(Protection Ratio:PR)を含む。
また、DB50は、DB50の管理下にある領域と当該領域に隣接する別の領域との境界線の位置の情報を収集してもよい。
以上のように、DB50は、様々な情報を収集し、保存する。なお、一次システム及び二次システムが過去から継続して存在しており、DB50が既にこれらの一次システム及び二次システムに関する情報を保持している場合には、DB50は、既に保持している当該情報を利用してもよい。また、DB50は、既に保持している当該情報に変更がある場合に、当該情報を収集し、更新してもよい。
(通信制御装置100)
通信制御装置100は、マスタWSD10の制御に関する様々な処理を実行する。例えば、当該処理は、各マスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルの決定に関する処理を含む。
例えば、通信制御装置100は、制御対象の各マスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルを決定する。この際に、通信制御装置100は、制御対象外の通信ノード(例えば、一次システムの通信ノード)が関与する通信からの第1の干渉、及び、制御対象の別のマスタWSD10が関与する通信からの第2の干渉を考慮する。
(通信システムにおける情報の流れ)
図3を参照して、通信システム1における情報の流れの一例を説明する。図3は、本開示の実施形態に係る通信システム1における情報の流れの一例を説明するためのシーケンス図である。
レギュラトリDBは、一次システムに関する情報をDB50に提供する(S1001)。
また、DB50は、情報の更新をマスタWSD10に通知する(S1003)。すると、マスタWSD10は、利用可能な周波数チャネルの決定に必要な情報をDB50に提供する(S1005)。
さらに、DB50は、利用可能な周波数チャネルの決定に必要な情報を通信制御装置100に提供する(S1007)。すると、通信制御装置100は、各マスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルを決定する(S1009)。
そして、通信制御装置100は、決定された利用可能な周波数チャネルを各マスタWSD10に通知する(S1011)。すると、各マスタWSD10は、利用可能な周波数チャネルを利用して無線通信を行う。
また、通信制御装置100は、決定された利用可能な周波数チャネルをDB50に通知する(S1013)。すると、DB50は、各マスタWSDについての利用可能な周波数チャネルを記憶する。
(一次システムと二次システムとの配置例)
図4を参照して、一次システムであるテレビジョン放送システムと、二次システムである通信システム1との配置関係の例を説明する。
図4は、一次システムと二次システムとの配置関係の一例を説明するための説明図である。図4を参照すると、二次システムである通信システム1のマスタWSD10、スレーブWSD30、DB50及び通信制御装置100が示されている。また、一次システムであるテレビジョン放送システムの送信局60及び受信端末70も示されている。TVWSの二次的な利用が禁止される禁止エリア61、一次システムを保護するための保護エリア63、及びTVWSの二次的な利用が認められる利用可能エリア65が設定される。そして、マスタWSD10は、利用可能エリア65に配置される。
(利用可能な周波数チャネルの決定)
上述したように、二次システムである通信システム1では、各マスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが決定される。以下、図5及び図6を参照して、各マスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルの決定の例の具体例を説明する。
図5は、各マスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルの決定の第1の例を説明するための説明図である。図5を参照すると、一次システムのための周波数チャネルf〜fが示されている。この例では、周波数チャネルfが、マスタWSD10の集合40Aについての利用可能な周波数チャネルとして決定される。また、周波数チャネルfは、さらに、周波数チャネルf2A〜f2Eを含む。そして、集合40Aに含まれる各マスタWSD10の各々について、周波数チャネルf2A〜f2Eのうちの1つ以上の周波数チャネルが、利用可能な周波数チャネルとして決定される。また、周波数チャネルfが、マスタWSD10の集合40Bについての利用可能な周波数チャネルとして決定される。また、周波数チャネルfは、さらに、周波数チャネルf4A〜f4Eを含む。そして、集合40Bに含まれる各マスタWSD10の各々について、周波数チャネルf4A〜f4Eのうちの1つ以上の周波数チャネルが、利用可能な周波数チャネルとして決定される。
なお、図5に示される例では、集合40Aについての利用可能な周波数チャネルと、集合40Bについての利用可能な周波数チャネルとが、別々の周波数チャネルであるが、これらの周波数チャネルは、同一の周波数チャネルであってもよい。
図6は、各マスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルの決定の第2の例を説明するための説明図である。図5を参照すると、一次システムのための周波数チャネルf〜fが示されている。この例では、各集合40についての利用可能な周波数チャネルは決定されず、各マスタWSD40についての利用可能な周波数チャネルが直接的に決定される。
<<2.第1の実施形態>>
続いて、図7〜図12を参照して、本開示の第1の実施形態を説明する。本開示の第1の実施形態によれば、より少ない計算量で、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの干渉がある環境下で無線リソース(周波数チャネル)を利用する通信ノードの通信を改善することが可能となる。
<2.1.通信制御装置の機能構成>
図7〜図9を参照して、第1の実施形態に係る通信制御装置100−1の構成の一例を説明する。図7は、第1の実施形態に係る通信制御装置100−1の構成の一例を示すブロック図である。図7を参照すると、通信制御装置100−1は、通信部110、記憶部120及び制御部130を備える。
(通信部110)
通信部110は、他の装置と通信する。例えば、通信部110は、DB50及びマスタWSD10と通信する。
(記憶部120)
記憶部120は、通信制御装置100−1の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。例えば、記憶部120は、DB50から取得した情報を記憶する。
(制御部130)
制御部130は、通信制御装置100−1の様々な機能を提供する。制御部130は、集合決定部131、干渉推定部133、干渉情報取得部135、分類部137及びチャネル決定部139を含む。
(集合決定部131)
集合決定部131は、マスタWSD10の集合40を決定する。
上述したように、例えば、集合40は、互いに影響を与え得るマスタWSD10の集合である。例えば、集合40に含まれるマスタWSD10は、集合40に含まれる別のいずれかのマスタWSD10に干渉を与え得る。この場合に、集合決定部131は、通信システム1に含まれる各マスタWSD10に関する情報(例えば、数、位置、アンテナの高さ、送信電力)を、通信部110を介してDB10から取得する。そして、集合決定部131は、取得した当該情報に基づいて、マスタWSD10の集合40を決定する。
上述したように、一例として、集合40は、近傍に位置するマスタWSD10の集合である。この場合に、集合決定部131は、通信システム1に含まれる各マスタWSD10の位置に基づいて、各マスタWSDの周辺のマスタWSD10を特定する。そして、集合決定部131は、各マスタWSDが周辺のマスタWSD10に与える影響が大きいか否かを判定する。そして、集合決定部131は、判定結果に基づいて、マスタWSD10の集合40を決定する。以下、図8を参照して、決定されるマスタWSD10の集合の例を説明する。
図8は、決定されるマスタWSD10の集合の一例を説明するための説明図である。図8を参照すると、例えば、密集して存在する複数のマスタWSD10Aが、集合40Aとして決定される。また、密集して存在する別の複数のマスタWSD10Bも、集合40Bとして決定される。一方、マスタWSD10Cの周辺に別のマスタWSD10が存在しないので、マスタWSD10Cに関していずれの集合も決定されない。
(干渉推定部133)
干渉推定部133は、制御対象の複数のマスタWSD10の各々についての干渉を推定する。当該複数のマスタWSD10の各々は、一次システムのための周波数チャネルを二次的に利用する二次システムである通信システム1のマスタWSD10である。例えば、上記複数のマスタWSD10は、同一の集合40に含まれるマスタWSD10であり、干渉推定部133は、決定された集合40ごとに上記干渉を推定する。
−制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉
第1に、干渉推定部133は、上記複数のマスタWSD10の各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を推定する。
−−制御対象外の通信ノード
例えば、上記制御対象外の通信ノードは、通信制御装置100−1による制御の対象ではない通信ノードを含む。
より具体的には、例えば、上記制御対象外の通信ノードは、一次システムの通信ノードを含む。即ち、本開示の実施形態の例として、上記制御対象外の通信ノードは、テレビジョン放送システムの送信局を含む。
−−干渉
上記第1の干渉は、上記制御対象外の通信ノードにより送信されるダウンリンク信号、又は上記制御対象外の通信ノードへ送信されるアップリンク信号による干渉である。例えば、上記第1の干渉は、テレビジョン放送システムの送信局により送信されるダウンリンク信号による干渉を含む。
また、例えば、上記第1の干渉は、マスタWSD10が関与する通信への干渉である。より具体的には、上記第1の干渉は、アップリンク通信(スレーブWSD30からマスタWSD10への送信)への干渉、及び/又は、ダウンリンク通信(マスタWSD10からスレーブWSD30への送信)への干渉である。換言すると、上記第1の干渉は、マスタWSD10により受信されるアップリンク信号(スレーブWSD30の送信信号)への干渉、及び/又は、スレーブWSD30により受信されるダウンリンク信号(マスタWSD10の送信信号)への干渉である。
一例として、上記第1の干渉は、アップリンク通信への干渉(即ち、アップリンク信号への干渉)である。これにより、マスタWSD10が関与する通信へのより大きい干渉を得ることができる。また、干渉をより容易に推定することができる。
具体的に説明すると、通常、マスタWSD10のアンテナは、スレーブWSD30のアンテナの位置よりも高い位置にあるので、マスタWSD10の方が、スレーブWSD30よりも、一次システムの通信ノード(テレビジョン放送システムの送信局)からより大きい干渉を受ける。即ち、ダウンリンク通信への干渉よりも、アップリンク通信への干渉の方が大きくなる。そのため、上記第1の干渉として、アップリンク通信への干渉を推定することで、マスタWSD10が関与する通信へのより大きい干渉を得ることができる。
また、ダウンリンク信号を受信するスレーブWSD30よりも、アップリンク信号を受信するマスタWSD10の方が、移動性が低い。一例として、スレーブWSD30の位置は頻繁に変化し得るが、マスタWSD10の位置は固定である。そのため、マスタWSD10の方がより容易に干渉を推定することが可能である。
−−干渉の推定
−−−周波数チャネル候補ごとの干渉の推定
干渉推定部133は、上記複数のマスタWSD10の各々について、2つ以上の周波数チャネル候補の各々における上記第1の干渉を推定する。当該2つ以上の周波数チャネル候補は、一次システムのための周波数チャネルのうちの、通信システム1が二次的に利用可能な周波数チャネルである。
−−−電力値の推定
また、干渉推定部133は、上記第1の干渉として、例えば、干渉信号の受信電力値を推定する。例えば、一次システムの通信ノードが関与する通信からの干渉の電力値(即ち、マスタWSD10における、テレビジョン放送システムの送信局の送信信号(干渉信号)の受信電力値)が、以下のように表される。
Figure 2018085766
ここで、nは、上記複数のマスタWSD10のうちの、干渉を推定する対象のマスタWSD10のインデックスを示す。また、fは、複数の周波数チャネル候補のうちのいずれかの周波数チャネル候補を示す。
なお、干渉推定部133は、例えば、通信部110を介して、DB50から、一次システムに関する情報、二次システムに関する情報、干渉電力の参照に必要なパラメータ等を取得する。そして、干渉推定部133は、取得した情報に基づいて、上記第1の干渉を推定する。上述したように、一次システムに関する当該情報は、例えば、一次システムの通信ノード(送信局)に関する情報(例えば、数、位置、アンテナの高さ、送信電力)等を含む。また、上述したように、二次システムに関する当該情報は、例えば、二次システムのマスタWSD10に関する情報(例えば、数、位置、アンテナの高さ、送信電力)を含む。
−制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉
第2に、干渉推定部133は、制御対象の上記複数のマスタWSD10の各々について、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を推定する。
−−制御対象の別の通信ノード
例えば、制御対象の上記別の通信ノードは、通信制御装置100−1による制御の対象である通信ノードである。
より具体的には、例えば、上記別の通信ノードは、上記複数のマスタWSD10のうちの、干渉が推定されるマスタWSD10以外の別のマスタWSD10を含む。一例として、上記別の通信ノードは、上記複数のマスタWSD10のうちの、干渉が推定されるマスタWSD10以外の別のマスタWSD10であって、干渉が推定されるマスタWSD10と同一の集合40に含まれるマスタWSD10を含む。
−−干渉
上記第2の干渉は、上記別の通信ノードにより送信されるダウンリンク信号、又は上記別の通信ノードへ送信されるアップリンク信号による干渉である。例えば、上記第2の干渉は、干渉が推定されるマスタWSD以外の別のマスタWSD10により送信されるダウンリンク信号による干渉、又は、干渉が推定されるマスタWSD以外の別のマスタWSD10へ送信されるアップリンク信号による干渉を含む。
また、例えば、上記第2の干渉は、マスタWSD10が関与する通信への干渉である。より具体的には、上記第2の干渉は、アップリンク通信(スレーブWSD30からマスタWSD10への送信)への干渉、及び/又は、ダウンリンク通信(マスタWSD10からスレーブWSD30への送信)への干渉である。換言すると、上記第2の干渉は、マスタWSD10により受信されるアップリンク信号(スレーブWSD30の送信信号)への干渉、及び/又は、スレーブWSD30により受信されるダウンリンク信号(マスタWSD10の送信信号)への干渉である。
一例として、上記第2の干渉は、アップリンク通信への干渉(即ち、アップリンク信号への干渉)である。これにより、マスタWSD10が関与する通信へのより大きい干渉を得ることができる。また、干渉をより容易に推定することができる。
−−干渉の推定
−−−周波数チャネル候補ごとの干渉の推定
干渉推定部133は、上記複数のマスタWSD10の各々について、2つ以上の周波数チャネル候補の各々における上記第2の干渉を推定する。当該2つ以上の周波数チャネル候補は、一次システムのための周波数チャネルのうちの、通信システム1が二次的に利用可能な周波数チャネルである。また、ここでは、上記2つ以上の周波数チャネル候補は、2つ以上の周波数チャネル候補である。即ち、2つ以上の周波数チャネル候補の各々における上記第2の干渉が推定される。
−−−周波数チャネルの仮設定
また、例えば、干渉推定部133は、上記第2の干渉を算出するために、制御対象の複数のマスタWSD10の各々により利用される周波数チャネルを仮設定する。
具体的には、例えば、直前に利用されていた周波数チャネルが仮設定される。例えば、直前において、ある通信ノードがある周波数チャネルを利用している場合に、当該ある通信ノードには当該ある周波数チャネルが仮設定される。また、直前において、別の通信ノードが別の周波数チャネルを利用している場合に、当該別の通信ノードには当該別の周波数チャネルが仮設定される。
なお、仮設定される周波数チャネルは、直前に利用されていた周波数チャネルではなく、一次システムからの干渉が小さい周波数チャネル、測定又はセンシングの結果に基づいて選択される周波数チャネル、ランダムに選択された周波数チャネル等であってもよい。
−−−個々の周波数チャネルにおける干渉の推定
また、個々の周波数チャネル候補における上記第2の干渉は、まず、制御対象の上記別の通信ノード(別のマスタWSD10)の各々が関与する通信からの干渉を推定し、上記別の通信ノードの各々について推定された当該干渉を合計することにより、推定される。
例えば、制御対象の別のマスタWSD10の各々が関与する通信からの干渉は、以下のいずれかである。
(1)マスタWSD10の送信のみからの干渉(ダウンリンク信号のみによる干渉)
(2)スレーブWSD30の送信のみからの干渉(アップリンク信号のみによる干渉)
(3)マスタWSD10の送信及びスレーブWSD30の送信からの干渉(ダウンリンク信号及びアップリンク信号による干渉)
上記(1)の干渉は、マスタWSD10がダウンリンク通信のみを行う場合の干渉である。例えば、干渉推定部133は、マスタWSD10に関する情報(位置、アンテナの高さ、送信電力、等)、及び周波数チャネルの仮設定の情報に基づいて、上記(1)の干渉を推定し得る。
上記(2)の干渉は、マスタWSD10がアップリンク通信のみを行う場合の干渉である。例えば、干渉推定部133は、スレーブWSD30に関する情報(位置、アンテナの高さ、送信電力、等)を仮定し、仮定した当該情報、及び周波数チャネルの仮設定の情報に基づいて、上記(2)の干渉を推定し得る。
上記(3)の干渉は、マスタWSD10がアップリンク通信及びダウンリンク通信の両方を行う場合の干渉である。アップリンク通信のための周波数チャネル候補、及びダウンリンク通信のための周波数チャネル候補が、別々の周波数チャネル候補である場合(例えば、FDDの場合)と、同一の周波数チャネルである場合(例えば、TDD)とがあり得る。前者の場合、干渉推定部133は、ダウンリンク通信からの干渉(ダウンリンク信号による干渉)を上記(1)の干渉と同様に推定し、アップリンク通信からの干渉(アップリンク信号による干渉)を上記(2)の干渉と同様に推定し、推定された干渉を合計する。また、後者の場合には、干渉推定部133は、ダウンリンク通信及びアップリンク通信のいずれか一方からの干渉を推定する。なお、後者の場合において、例えば、干渉推定部133は、ダウンリンク通信からの干渉(ダウンリンク信号による干渉)、及びアップリンク通信からの干渉(アップリンク信号による干渉)を推定し、より大きい方を選択する。このような選択により、マスタWSD10が関与する通信へのより大きい干渉を推定ことができる。
なお、上述したように、スレーブWSD30の送信からの干渉(アップリンク信号による干渉)を推定する際には、スレーブWSD30に関する情報(位置、アンテナの高さ、送信電力、等)が仮定される。この場合に、例えば、スレーブWSD30は、自装置のアップリンク信号の送信先であるマスタWSD10の通信範囲20のうちの、干渉が推定されるマスタWSD10により近い所定の範囲又は所定の位置に存在すると仮定される。そして、干渉推定部133は、この仮定の下で、アップリンク信号による干渉を推定する。以下、この点について、図9を参照して具体例を説明する。
図9は、アップリンク信号による干渉を推定する場合に仮定されるスレーブWSD30の位置の一例を説明するための説明図である。図9を参照すると、マスタWSD10−1〜10−5が示されている。この例では、マスタWSD10−1のアップリンク通信への干渉が推定される。この場合に、例えば、マスタWSD10−2へアップリンク信号を送信するスレーブWSD30は、マスタWSD10−2の通信範囲20−2のうちの、マスタWSD10−1に最も近い位置41−2に位置すると、仮定される。また、マスタWSD10−5へアップリンク信号を送信するスレーブWSD30は、マスタWSD10−5の通信範囲20−5のうちの、マスタWSD10−1に最も近い位置41−5に位置すると、仮定される。
このような仮定により、マスタWSD10が関与する通信へのより大きい干渉を得ることができる。
−−−電力値の推定
また、干渉推定部133は、上記第2の干渉として、例えば、干渉信号の受信電力値を推定する。例えば、制御対象の別のマスタWSD10が関与する通信からの干渉の電力値(即ち、マスタWSD10における、別のマスタWSD10からのダウンリンク信号及び/又は別のマスタWSD10へのアップリンク信号(干渉信号)の受信電力値)が、以下のように表される。
Figure 2018085766
ここで、nは、上記複数のマスタWSD10のうちの、干渉を推定する対象のマスタWSD10のインデックスを示す。また、fは、複数の周波数チャネル候補のうちのいずれかの周波数チャネル候補を示す。
なお、干渉推定部133は、例えば、通信部110を介して、DB50から、二次システムに関する情報を取得する。また、上述したように、干渉推定部133は、スレーブWSD30に関する情報(位置、アンテナの高さ、送信電力、等)を仮定する。そして、干渉推定部133は、取得した情報及び/又は仮定した情報に基づいて、上記第2の干渉を推定する。上述したように、二次システムに関する当該情報は、例えば、二次システムのマスタWSD10に関する情報(例えば、数、位置、アンテナの高さ、送信電力)を含む。
(干渉情報取得部135)
−第1の干渉情報
干渉情報取得部135は、制御対象の複数のマスタWSD10の各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を示す第1の干渉情報を取得する。例えば、上記複数のマスタWSD10は、同一の集合40に含まれるマスタWSD10であり、干渉推定部133は、決定された集合40ごとに上記第1の干渉情報を取得する。
上述したように、例えば、上記制御対象外の通信ノードは、通信制御装置100−1による制御の対象ではない通信ノードを含む。より具体的には、例えば、上記制御対象外の通信ノードは、一次システムの通信ノードを含む。即ち、本開示の実施形態の例として、上記制御対象外の通信ノードは、テレビジョン放送システムの送信局を含む。
また、例えば、上記第1の干渉情報は、2つ以上の周波数チャネル候補の各々における上記第1の干渉を示す。上述したように、上記2つ以上の周波数チャネル候補は、一次システムのための周波数チャネルのうちの、通信システム1が二次的に利用可能な周波数チャネルである。また、ここでは、上記2つ以上の周波数チャネル候補は、2つ以上の周波数チャネル候補である。即ち、第1の干渉情報は、上記2つ以上の周波数チャネル候補の各々における上記第1の干渉を示す。
例えば、干渉情報取得部135は、干渉推定部133により推定された第1の干渉を示す情報を、第1の干渉情報として取得する。
なお、干渉情報取得部135は、干渉推定部133により推定された第1の干渉を示す情報の代わりに、実際に観測された第1の干渉を示す情報、又はパスロス等から理論値として予め算出された第1の干渉を示す情報(即ち、DB50に記憶されている情報)を、第1の干渉情報として取得してもよい。このような場合に、第1の干渉は必ずしも上述したように干渉推定部133により推定されなくてもよい。
−第2の干渉情報
また、干渉情報取得部135は、制御対象の複数のマスタWSD10の各々について、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得する。例えば、上記複数のマスタWSD10は、同一の集合40に含まれるマスタWSD10であり、干渉推定部133は、決定された集合40ごとに上記第2の干渉情報を取得する。
上述したように、例えば、制御対象の上記別の通信ノードは、通信制御装置100−1による制御の対象である通信ノードである。より具体的には、例えば、上記別の通信ノードは、上記複数のマスタWSD10のうちの、干渉が推定されるマスタWSD10以外の別のマスタWSD10を含む。
また、例えば、上記第2の干渉情報は、上記2つ以上の周波数チャネル候補の各々における上記第2の干渉を示す。上述したように、上記2つ以上の周波数チャネル候補は、一次システムのための周波数チャネルのうちの、通信システム1が二次的に利用可能な周波数チャネルである。また、ここでは、上記2つ以上の周波数チャネル候補は、2つ以上の周波数チャネル候補である。即ち、第2の干渉情報は、上記2つ以上の周波数チャネル候補の各々における上記第2の干渉を示す。
例えば、干渉情報取得部135は、干渉推定部133により推定された第2の干渉を示す情報を、第2の干渉情報として取得する。
なお、干渉情報取得部135は、干渉推定部133により推定された第2の干渉を示す情報の代わりに、実際に観測された第2の干渉を示す情報、又はパスロス等から理論値として予め算出された第2の干渉を示す情報(即ち、DB50に記憶されている情報)を、第2の干渉情報として取得してもよい。このような場合に、第2の干渉は必ずしも上述したように干渉推定部133により推定されなくてもよい。
(分類部137)
分類部137は、制御対象の上記複数のマスタWSD10についての上記第1の干渉情報及び上記第2の干渉情報に基づいて、マスタWSD10が利用可能な周波数チャネルの決定に関連する複数のグループに、上記複数のマスタWSD10を分類する。また、例えば、上記複数のマスタWSD10は、同一の集合40に含まれるマスタWSD10であり、分類部137は、決定された集合40ごとにマスタWSD10を分類する。
また、例えば、上記複数のグループは、上記周波数チャネルが決定される順序に対応する複数のグループである。より具体的には、例えば、上記複数のグループは、少なくとも、第1のグループ及び第2のグループを含む。上記第2のグループは、上記第1のグループよりも後に又は当該第1のグループよりも前に上記周波数チャネルが決定されるグループである。分類部137は、上記複数のマスタWSDを、上記第1のグループ及び上記第2のグループを含む複数のグループに分類する。一例として、分類部137は、上記複数のマスタWSD10を、上記第1のグループ及び上記第2のグループの2つのグループに分類する。
また、例えば、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10は、上記第2のグループに分類されるマスタWSD10と比べて、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより大きいマスタWSD10である。即ち、分類部137は、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10が、上記第2のグループに分類されるマスタWSD10と比べて、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより大きくなるように、上記複数のマスタWSD10を、上記第1のグループ及び上記第2のグループを含む複数のグループに分類する。一例として、分類部137は、上記複数のマスタWSD10のうちの、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより大きいマスタWSD10を、第1のグループに分類する。また、分類部137は、上記複数のマスタWSD10のうちの、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより小さいマスタWSD10を、第2のグループに分類する。
また、例えば、上記第2のグループは、上記第1のグループよりも後に上記周波数チャネルが決定されるグループである。この場合に、一例として、分類部137は、上記複数のマスタWSD10のうちの、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより大きいマスタWSD10を、利用可能な周波数チャネルが先に決定される第1のグループに分類する。また、分類部137は、上記複数のマスタWSD10のうちの、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより小さいマスタWSD10を、利用可能な周波数チャネルが後に決定される第2のグループに分類する。
このような分類により、例えば、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的弱いマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが先に決定される。そして、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的強いマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルがその後に決定される。即ち、二次システム内での利用可能な周波数チャネルの決定による干渉への影響(例えば、干渉の大きさの変動)がより小さいマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが先に決定される。そして、二次システム内での利用可能な周波数チャネルの決定による干渉への影響(例えば、干渉の大きさの変動)がより大きいマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルがその後に決定される。
そのため、二次システム内での利用可能な周波数チャネルの決定の影響がより大きいマスタWSD10については、他のマスタWSD10についての決定済みの利用可能な周波数チャネルを考慮して、より適した利用可能な周波数チャネルを決定することが可能になる。一方、二次システム内での利用可能な周波数チャネルの決定の影響がより小さいマスタWSD10については、その後他のマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルの決定により、影響(例えば、干渉の大きさの変動)が生じるが、当該影響は小さい。よって、二次システム内で、各マスタWSD10についてのより適した利用可能な周波数チャネルが決定され得る。その結果、周波数チャネルを二次的に利用するマスタWSD10の通信が改善され得る。
また、グループごとに利用可能な周波数チャネルが順に決定される(即ち、小分けされたマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが順に決定される)ので、マスタWSD10と周波数チャネル候補との組合せの数が減少する。その結果、計算量が抑えられ得る。
このように、より少ない計算量で、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの干渉がある環境下で無線リソース(周波数チャネル)を利用する通信ノードの通信を改善することが可能になる。
また、さらに具体的に、例えば、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の上記程度は、上記第1の干渉の大きさが上記第2の干渉の大きさよりも所定の閾値以上大きい周波数チャネル候補の数に対応する。例えば、上記第1の干渉の大きさ及び第2の干渉の大きさは、干渉を受けるマスタWSD10における干渉信号の受信電力である。そして、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の上記程度は、第1の干渉の大きさ(干渉信号の受信電力)が第2の干渉の大きさ(干渉信号の受信電力)よりも所定の閾値だけ大きい周波数チャネル候補の数に対応する。一例として、上記所定の閾値は0であり、上記程度は、第1の干渉の大きさが第2の干渉よりも大きい周波数チャネル候補の割合である。そして、分類部137は、上記割合が閾値x(0<x<1)を超えるマスタWSD10を、利用可能な周波数チャネルが先に決定される第1のグループに分類する。また、分類部137は、上記割合が閾値x以下であるマスタWSD10を、利用可能な周波数チャネルが後で決定される第2のグループに分類する。即ち、分類部137は、以下のように、複数のマスタWSD10を分類する。
Figure 2018085766
ここで、nは、上記複数のマスタWSD10のうちの、分類する対象のマスタWSD10のインデックスを示す。また、G1stは、第1のグループを示し、G2ndは、第2のグループを示す。また、fは、複数の周波数チャネル候補のうちのいずれかの周波数チャネル候補を示す。Nchannelは、周波数チャネル候補の数(即ち、通信システム1が利用可能な周波数チャネルの数)を示す。pは、PI,Primary,n(f)>PI,WSD,n(f)を満たす周波数チャネルの集合を示す。そして、card{・・・}は、集合の濃度(Cardinality)である。集合の要素が離散的である場合には、card{・・・}は、集合の要素数(即ち、周波数チャネル候補の数)と等価である。また、上述したように、xは、0より大きく1より小さい閾値である。
このようなグループへの分類により、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的弱いマスタWSD10と、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的強いマスタWSD10とを、分類することが可能になる。
(チャネル決定部139)
チャネル決定部139は、制御対象の上記複数のマスタWSD10の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する。例えば、上記複数のマスタWSD10は、同一の集合40に含まれるマスタWSD10であり、干渉推定部133は、決定された集合40ごとにマスタWSD10を分類する。
−グループに応じた順序での決定
例えば、チャネル決定部139は、上記第1のグループに分類される1つ以上のマスタWSD10の各々についての上記周波数チャネルを決定する。また、チャネル決定部139は、上記第1のグループにおける上記周波数チャネルの決定結果に基づいて、上記第2のグループに分類される1つ以上のマスタWSD10の各々についての上記周波数チャネルを決定する。
−第1のグループにおける周波数チャネルの決定
上述したように、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10は、上記第2のグループに分類されるマスタWSD10と比べて、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより大きいマスタWSD10である。
例えば、チャネル決定部139は、2つ以上の周波数チャネル候補のうちの、上記第1の干渉の大きさがより小さい1つ以上の周波数チャネル候補を、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルとして決定する。当該2つ以上の周波数チャネル候補は、一次システムのための周波数チャネルのうちの、通信システム1が二次的に利用可能な周波数チャネルである。
このような周波数チャネルの決定により、例えば、第1のグループに分類されるマスタWSD10(例えば、二次システム内での干渉に対する一次システムからの干渉が比較的強いマスタWSD10)において、一次システムからの干渉をより小さくすることが可能になる。そのため、第1のグループに分類されるマスタWSD10の通信品質が向上し、当該マスタWSDの通信が改善され得る。なお、このような決定は、とりわけ、周波数チャネル候補によって一次システムからの干渉の大きさにばらつきがある場合に有効である。
なお、別の例として、チャネル決定部139は、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10が利用している1つ以上の周波数チャネル候補を、当該マスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルとして決定してもよい。このような周波数チャネルの決定により、再度の決定が不要になるので、計算量がより少なくなり得る。なお、このような決定は、とりわけ、周波数チャネル候補によって一次システムからの干渉の大きさにばらつきがあまりない場合に有効である。
また、さらに別の例として、チャネル決定部139は、別の手法で、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルとして決定してもよい。
−第2のグループにおける周波数チャネルの決定
上述したように、上記第2のグループに分類されるマスタWSD10は、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10と比べて、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより小さいマスタWSD10である。
そして、上述したように、例えば、チャネル決定部139は、上記第1のグループにおける上記周波数チャネルの決定結果に基づいて、上記第2のグループに分類される1つ以上のマスタWSD10の各々についての上記周波数チャネルを決定する。
−−周波数チャネルの決定の順序
上述したように、チャネル決定部139は、上記第2のグループに分類される上記1つ以上のマスタWSD10の各々についての上記リソース(周波数チャネル)を決定する。例えば、この際に、チャネル決定部139は、上記第2の干渉の大きさがより小さいマスタWSD10についての上記周波数チャネルを決定する。そして、チャネル決定部139は、当該マスタWSD10についての上記周波数チャネルの決定結果に基づいて、上記第2の干渉の大きさがより大きいマスタWSD10についての上記周波数チャネルを決定する。即ち、チャネル決定部139は、第2の干渉の大きさがより小さいマスタWSD10から順に、マスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルを決定する。
より具体的には、例えば、チャネル決定部139は、2つ以上の周波数チャネル候補における第2の干渉の大きさのうちの最大の大きさがより小さいマスタWSD10から順に、利用可能な周波数チャネルを決定する。例えば、上記最大の大きさは、2つ以上の周波数チャネル候補における、制御対象の別のマスタWSD10が関与する通信からの干渉の電力値(即ち、干渉信号の受信電力値)PI,WSD,n(f)のうちの、最大の大きさである。当該最大の大きさPI_MAX,WSD,nは、以下のように表され得る。
Figure 2018085766
以上のように、例えば、チャネル決定部139は、上記最大の大きさPI_MAX,WSD,nが小さい順に、利用可能な周波数チャネルを決定していく。そして、例えば、チャネル決定部139は、1〜k−1番目のマスタWSD10についての決定結果に基づいて、k番目のマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルを決定する。また、例えば、チャネル決定部139は、k+1番目以降のマスタWSD10についての周波数チャネルの仮設定結果にも基づいて、k番目のマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルを決定する。
このような順序での決定により、例えば、二次システム内での干渉がより弱いマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが先に決定される。そして、二次システム内での干渉がより強いマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルがその後に決定される。即ち、二次システム内での利用可能な周波数チャネルの決定による干渉への影響(例えば、干渉の大きさの変動)がより小さいマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが先に決定される。そして、二次システム内での利用可能な周波数チャネルの決定による干渉への影響(例えば、干渉の大きさの変動)がより大きいマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルがその後に決定される。
そのため、二次システム内での利用可能な周波数チャネルの決定の影響がより大きいマスタWSD10については、他のマスタWSD10についての決定済みの利用可能な周波数チャネルを考慮して、より適した利用可能チャネルを決定することが可能になる。一方、二次システム内での利用可能な周波数チャネルの決定の影響がより小さいマスタWSD10については、その後他のマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルの決定により、影響(例えば、干渉の大きさの変動)が生じるが、当該影響は小さい。よって、二次システム内で、各マスタWSD10についてのより適した利用可能な周波数チャネルが決定され得る。その結果、周波数チャネルを二次的に利用するマスタWSD10の通信が改善され得る。
また、各マスタWSD10について、利用可能な周波数チャネルが順々に決定されるので、計算量が抑えられ得る。
なお、上述したように、チャネル決定部139は、上記第1のグループにおける周波数チャネルの決定結果にも基づいて、k番目のマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルを決定する。
−−周波数チャネルの決定
また、例えば、チャネル決定部139は、2つ以上の周波数チャネル候補のうちの1つ以上の周波数チャネル候補を、上記第2のグループに分類されるマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルとして決定する。そして、当該1つ以上の周波数チャネル候補は、上記第1の干渉及び上記第2の干渉を含む干渉の大きさがより小さい1つ以上の周波数チャネル候補である。
具体的には、例えば、k番目のマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルを決定するために、チャネル決定部139は、第1の干渉情報から、2つ以上の周波数チャネル候補の各々における第1の干渉の大きさを知得する。また、チャネル決定部139は、2つ以上の周波数チャネル候補の各々における第2の干渉を再度推定し、又は干渉推定部133に再度推定させる。
上述したように、例えば、第1の干渉の大きさは、一次システム(テレビジョン放送システム)の送信局の送信信号(干渉信号)の受信電力値PI,Primary,n(f)で表される。また、例えば、第2の干渉の大きさは、制御対象の別のマスタWSD10が関与する通信からの干渉の電力値(即ち、干渉信号の受信電力値)PI,WSD,n(f)で表される。そして、チャネル決定部139は、第1の干渉及び第2の干渉を含む干渉の大きさとして、以下のような最悪干渉電力値PI,worst,n(f)を算出する。
Figure 2018085766
そして、例えば、チャネル決定部139は、このような最悪干渉電力値PI,worst,n(f)が最小である周波数チャネル候補を、k番目のマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルとして決定する。
このような周波数チャネルの決定により、例えば、最悪時の干渉の大きさがより小さくなるように、マスタWSD10についての利用可能なチャネルが決定される。その結果、マスタWSD10の通信が改善され得る。
−グループに分類されないマスタWSDについての周波数チャネルの決定
また、例えば、チャネル決定部139は、いずれのグループにも分類されないマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルも決定する。
−マスタWSDへの通知
以上のように、チャネル決定部139は、制御対象の上記複数のマスタWSD10の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する。例えば、その後、チャネル決定部139は、通信部110を介して、各マスタWSD10に、決定された利用可能な周波数チャネルを通知する。
以上、利用可能な周波数チャネルの決定の手法を説明した。なお、利用可能なチャネルのマスタWSD10への通知のためのインタラクションが抑制されるように、利用可能な周波数チャネルが最終的に決定されてもよい。例えば、上述したように利用可能な周波数チャネルが必ず決定されて通知されるのではなく、さらに所定の条件が満たされた場合に当該利用可能な周波数チャネルが最終的に決定されて通知されてもよい。一例として、上記所定の条件は、前回決定された利用可能なチャネルにおける干渉と、今回決定された利用可能な周波数チャネルにおける干渉との差の大きさが、所定の閾値を超えることであってもよい。即ち、当該差の大きさが所定の閾値を超えない場合には、前回決定された利用可能なチャネルが継続して利用されてもよい。これにより、利用可能なチャネルのマスタWSD10への通知のためのインタラクションが抑えられ得る。なお、このような所定の条件の判定は、マスタWSDごとに行われてもよく、又はマスタWSD全体で行われてもよい。
<2.2.処理の流れ>
次に、図10を参照して、第1の実施形態に係る通信制御処理を説明する。図10は、第1の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該通信制御処理は、マスタWSD10の集合40ごとに実行され得る。
まず、干渉推定部133は、制御対象の複数のマスタWSD10の各々により利用される周波数チャネルを仮設定する(S301)。
また、干渉推定部133は、上記複数のマスタWSD10の各々について、各周波数チャネル候補における第1の干渉(制御対象外の通信ノードが関与する通信からの干渉)を推定する(S303)。
また、干渉推定部133は、上記複数のマスタWSD10の各々について、各周波数チャネル候補における第2の干渉(制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの干渉)を推定する(S305)。
そして、干渉情報取得部135は、上記複数のマスタWSD10の各々について、上記第1の干渉を示す第1の干渉情報、及び上記第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得する(S307)。
その後、分類部137は、上記複数のマスタWSD10についての上記第1の干渉情報及び上記第2の干渉情報に基づいて、上記複数のマスタWSD10を第1のグループ及び第2のグループに分類する(S309)。
また、チャネル決定部139は、上記第1のグループに分類される1つ以上のマスタWSD10の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する(S311)。
その後、チャネル決定部139は、上記第1のグループにおける周波数チャネルの決定結果に基づいて、上記第2のグループに分類される1つ以上のマスタWSD10の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する(S313)。この際に、例えば、チャネル決定部139は、上記第2の干渉の大きさがより小さいマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルをまず決定する。そして、チャネル決定部139は、当該マスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルの決定結果に基づいて、上記第2の干渉の大きさがより大きいマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルを決定する。
さらに、チャネル決定部139は、通信部110を介して、各マスタWSD10に、決定された利用可能な周波数チャネルを通知する(S315)。そして、処理は終了する。
<2.3.第1の変形例>
次に、図11を参照して、第1の実施形態の第1の変形例を説明する。
(概略)
上述したように、制御対象の複数のマスタWSD10が分類される複数のグループは、第1のグループ及び第2のグループを含む。そして、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10は、上記第2のグループに分類されるマスタWSD10と比べて、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより大きいマスタWSD10である。そして、とりわけ上述した第1の実施形態の例では、上記第2のグループは、上記第1のグループよりも後に上記周波数チャネルが決定されるグループである。
一方、第1の実施形態の変形例では、上記第2のグループは、上記第1のグループよりも先に上記周波数チャネルが決定されるグループである。そして、第1の実施形態の変形例でも、より少ない計算量で、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの干渉がある環境下で無線リソース(周波数チャネル)を利用する通信ノードの通信を改善することが可能となる。
(分類部137)
分類部137は、制御対象の上記複数のマスタWSD10についての上記第1の干渉情報及び上記第2の干渉情報に基づいて、マスタWSD10が利用可能な周波数チャネルの決定に関連する複数のグループに、上記複数のマスタWSD10を分類する。この点については、第1の実施形態の例において上述したとおりである。
また、例えば、上記複数のグループは、上記周波数チャネルが決定される順序に対応する複数のグループである。より具体的には、例えば、上記複数のグループは、少なくとも、上記複数のグループは、少なくとも、第1のグループ及び第2のグループを含む。これらの点についても、第1の実施形態の例において上述したとおりである。
また、例えば、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10は、上記第2のグループに分類されるマスタWSD10と比べて、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより大きいマスタWSD10である。この点についても、第1の実施形態の例において上述したとおりである。
そして、とりわけ第1の変形例では、上記第2のグループは、上記第1のグループよりも先に上記周波数チャネルが決定されるグループである。一例として、分類部137は、上記複数のマスタWSD10のうちの、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより大きいマスタWSD10を、利用可能な周波数チャネルが後に決定される第1のグループに分類する。また、分類部137は、上記複数のマスタWSD10のうちの、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより小さいマスタWSD10を、利用可能な周波数チャネルが先に決定される第2のグループに分類する。
このような分類により、例えば、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的強いマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが先に決定される。そして、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的弱いマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルがその後に決定される。
そのため、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的強いマスタWSD10について、利用可能な周波数チャネルをまず決定した上で、上記マスタWSD10の通信への干渉が小さくなるように、他のマスタWSDについて、利用可能な周波数チャネルを決定することが可能になる。よって、二次システム内で、各マスタWSD10についてのより適した利用可能な周波数チャネルが決定され得る。その結果、周波数チャネルを二次的に利用するマスタWSD10の通信が改善され得る。
また、グループごとに利用可能な周波数チャネルが順に決定される(即ち、小分けされたマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが順に決定される)ので、マスタWSD10と周波数チャネル候補との組合せの数が減少する。その結果、計算量が抑えられ得る。
このように、より少ない計算量で、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの干渉がある環境下で無線リソース(周波数チャネル)を利用する通信ノードの通信を改善することが可能になる。
(チャネル決定部139)
−グループに応じた順序での決定
とりわけ第1の変形例では、チャネル決定部139は、上記第2のグループに分類される1つ以上のマスタWSD10の各々についての上記周波数チャネルを決定する。また、チャネル決定部139は、上記第2のグループにおける上記周波数チャネルの決定結果に基づいて、上記第1のグループに分類される1つ以上のマスタWSD10の各々についての上記周波数チャネルを決定する。
−第2のグループにおける周波数チャネルの決定
とりわけ第1の変形例では、チャネル決定部139は、上記第1のグループにおける上記周波数チャネルの決定結果に基づくことなく、上記第2のグループに分類される1つ以上のマスタWSD10の各々についての上記周波数チャネルを決定する。この点を除き、第1の実施形態の例として上述したとおりである。
−第1のグループにおける周波数チャネルの決定
とりわけ第1の変形例では、上述したように、チャネル決定部139は、上記第2のグループにおける上記周波数チャネルの決定結果に基づいて、上記第1のグループに分類される1つ以上のマスタWSD10の各々についての上記周波数チャネルを決定する。
例えば、チャネル決定部139は、2つ以上の周波数チャネル候補のうちの、1つ以上の周波数チャネル候補を、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10についての上記周波数チャネルとして決定する。そして、当該1つ以上の周波数チャネル候補は、上記第2のグループに分類される上記1つ以上のマスタWSD10への第3の干渉の大きさがより小さい1つ以上の周波数チャネル候補である。
一例として、上記第3の干渉の大きさがより小さい上記1つ以上の周波数チャネル候補は、1つ以上のマスタWSD10への第3の干渉の大きさのうちの最大の大きさが他の周波数チャネル候補のものよりも小さい周波数チャネル候補である。
なお、別の例として、上記第3の干渉の大きさがより小さい上記1つ以上の周波数チャネル候補は、1つ以上のマスタWSD10への第3の干渉の大きさの合計が他の周波数チャネル候補のものよりも小さい周波数チャネル候補であってもよい。
以上のように、第1のグループにおける周波数チャネルが決定される。これにより、例えば、第2のグループに分類されるマスタWSD10(例えば、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的強いマスタWSD10)において、二次システム内での干渉をより小さくすることが可能になる。そのため、第2のグループに分類されるマスタWSD10の通信品質が向上し、当該マスタWSDの通信が改善され得る。
(処理の流れ)
次に、図11を参照して、第1の実施形態の第1の変形例に係る通信制御処理を説明する。図11は、第1の実施形態の第1の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該通信制御処理は、マスタWSD10の集合40ごとに実行され得る。
ここで、図10を参照して説明した第1の実施形態の通信制御処理の一例におけるステップS301〜S309、S315と、図11を参照して説明する第1の実施形態の第1の変形例の通信制御処理の一例のステップS401〜S409、S415とは、同じである。よって、ここでは、ステップS411、S413のみを説明する。
また、チャネル決定部139は、上記第2のグループに分類される1つ以上のマスタWSD10の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する(S411)。この際に、例えば、チャネル決定部139は、上記第2の干渉の大きさがより小さいマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルをまず決定する。そして、チャネル決定部139は、当該マスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルの決定結果に基づいて、上記第2の干渉の大きさがより大きいマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルを決定する。
その後、チャネル決定部139は、上記第2のグループにおける周波数チャネルの決定結果に基づいて、上記第1のグループに分類される1つ以上のマスタWSD10の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する(S313)。この際に、例えば、チャネル決定部139は、上記第2のグループに分類される上記1つ以上のマスタWSD10への第3の干渉の大きさがより小さい1つ以上の周波数チャネル候補を、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルとして決定する。
<2.4.第2の変形例>
次に、図12を参照して、第1の実施形態の第2の変形例を説明する。
(概略)
上述した第1の実施形態の例では、制御対象外の通信ノードは、一次システムの通信ノードを含む。一方、第1の実施形態の第2の変形例では、制御対象外の通信ノードは、一次システムの通信ノードに加えて、別の通信ノードもさらに含む。
(干渉推定部133)
−制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉
第1に、干渉推定部133は、上記複数のマスタWSD10の各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を推定する。
−−制御対象外の通信ノード
例えば、上記制御対象外の通信ノードは、通信制御装置100−1による制御の対象ではない通信ノードを含む。
より具体的には、例えば、上記制御対象外の通信ノードは、一次システムの通信ノードを含む。即ち、本開示の実施形態の例として、上記制御対象外の通信ノードは、テレビジョン放送システムの送信局を含む。
とりわけ第1の実施形態の第2の変形例では、上記制御対象外の通信ノードは、一次システムの通信ノードに加えて、別の通信ノードを含む。
第1の例として、上記別の通信ノードは、通信システム1とは別の二次システムの通信ノード(例えば、マスタWSD)である。一例として、当該別の二次システムは、通信制御装置100−1によるいずれの制御も及ばない二次システムである。また、別の例として、当該別の二次システムは、通信システム1よりもより優先度の高い二次システムである。
また、第2の例として、通信システム1がある領域において運用されている場合に、上記別の通信ノードは、当該ある領域に隣接する別の領域において運用されている通信システムの通信ノードである。一例として、当該別の領域において運用されている通信システムは、当該別の領域において運用されている一次システム又は二次システムである。以下、この点について、図12を参照して具体例を説明する。
図12は、通信システム1が運用されている領域に隣接する別の領域で運用される通信システムの例を説明するための説明図である。図12を参照すると、領域80Aで運用される通信システム1と、領域80Bで運用される通信システム1とが、示されている。一例として、領域80A及び領域80Bは、それぞれ国を示し、領域80Aと領域80Bとの境界(Border)は、国境を示す。また、別の例として、領域80A及び領域80Bは、それぞれ地域を示し、領域80Aと領域80Bとの境界(Border)は、地域間の境界を示す。この例では、マスタWSD10Bは、通信制御装置100Aによる制御の対象ではない。また、マスタWSD10Aは、通信制御装置100Bによる制御の対象ではない。よって、干渉推定部133は、領域80Aの一次システムからの干渉、領域80Bの一次システムからの干渉、及び領域80BのマスタWSD10Bからの干渉を含む干渉を、第1の干渉として推定する。
また、第3の例として、上記別の通信ノードは、さらに別の通信ノードである。
なお、例えば、干渉推定部133は、一次システムの通信ノードが関与する通信からの干渉、及び、上記別の通信ノードが関与する通信からの干渉を、別々に推定し、算出された干渉を合計することにより、上記第1の干渉を推定し得る。
以上のように、上記制御対象外の通信ノードは、一次システムの通信ノードに加えて、別の通信ノードを含む。そして、当該別の通信ノードが関与する通信からの干渉を含む第1の干渉が推定される。これにより、一次システムの通信ノードのみならず、制御対象外の別の通信ノードの存在も考慮される。これにより、より適切な利用可能な周波数チャネルを決定することが可能になる。
<2.5.第3の変形例>
次に、第1の実施形態の第3の変形例を説明する。
(概略)
上述した第1の実施形態の例では、制御対象の別の通信ノードは、二次システムである通信システム1の別のマスタWSD10を含む。一方、第1の実施形態の第3の変形例では、制御対象の別の通信ノードは、通信システム1の別のマスタWSD10に加えて、別の通信ノードもさらに含む。
(干渉推定部133)
−制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉
第2に、干渉推定部133は、制御対象の上記複数のマスタWSD10の各々について、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を推定する。
−−制御対象の別の通信ノード
例えば、制御対象の上記別の通信ノードは、通信制御装置100−1による制御の対象である通信ノードである。
より具体的には、例えば、上記別の通信ノードは、上記複数のマスタWSD10のうちの、干渉が推定されるマスタWSD10以外の別のマスタWSD10を含む。一例として、上記別の通信ノードは、上記複数のマスタWSD10のうちの、干渉が推定されるマスタWSD10以外の別のマスタWSD10であって、干渉が推定されるマスタWSD10と同一の集合40に含まれるマスタWSD10を含む。
とりわけ第1の実施形態の第3の変形例では、上記制御対象の別の通信ノードは、通信システム1に含まれる上記別のマスタWSD10に加えて、別の通信ノードを含む。
具体的には、例えば、通信制御装置100が、通信システム1以外の別の通信システムに含まれる通信ノードについての利用可能な周波数チャネルの決定に関わる場合には、上記別の通信ノードは、上記別の通信システムに含まれる上記通信ノードを含む。
一例として、通信制御装置100が、通信システム1以外の別の二次システムに含まれるマスタWSDについての利用可能な周波数チャネルを決定する場合には、上記別の通信ノードは、上記別の二次システムに含まれる上記マスタWSDを含む。
なお、図11を再び参照すると、通信制御装置100Aが、マスタWSD10Aについての利用可能な周波数チャネルを決定し、通信制御装置100Bが、マスタWSD10Bについての利用可能な周波数チャネルを決定する。そして、通信制御装置100A及び通信制御装置100Bは、協調して、利用可能な周波数チャネルを決定する。この場合に、通信制御装置100Aにとっての上記別の通信ノードは、マスタWSD10Bを含んでもよい。また、通信制御装置100Bにとっての上記別の通信ノードは、マスタWSD10Aを含んでもよい。
以上のように、上記制御対象の別の通信ノードは、通信システム1に含まれる別のマスタWSD10に加えて、別の通信ノードを含む。そして、当該別の通信ノードが関与する通信からの干渉を含む第2の干渉が推定される。これにより、通信システム1に含まれるマスタWSD10のみならず、制御対象のさらなる通信ノードの存在も考慮される。これにより、より適切な利用可能な周波数チャネルを決定することが可能になる。
以上、本開示の第1の実施形態を説明した。上述したように、第1の実施形態によれば、より少ない計算量で、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの干渉がある環境下で無線リソース(周波数チャネル)を利用する通信ノードの通信を改善することが可能になる。
<<3.第2の実施形態>>
続いて、図13〜図16を参照して、本開示の第2の実施形態を説明する。本開示の第2の実施形態によれば、低優先マスタWSDが関与する通信から、高優先マスタWSDが関与する通信への干渉を、抑えることが可能になる。
<3.1.概略>
まず、図13を参照して、本開示の第2の実施形態の概略を説明する。
本開示の第2の実施形態では、通信システム1は、より高い優先度の高優先マスタWSD、及び、より低い優先度の低優先マスタWSDを含む。そして、低優先マスタWSDは、高優先マスタWSDに影響を与えないように制御される。以下、この点について、図13を参照して、具体例を説明する。
図13は、第2の実施形態に係る通信システム1−2に含まれるマスタWSDの例を説明するための説明図である。図13を参照すると、第2の実施形態に係る通信システム1−2は、より優先度の高い高優先マスタWSD11、及びより低い優先度の低優先マスタWSD13を含む。例えば、これらの高優先マスタWSD11及び低優先マスタWSD13は、同一の集合41に含まれる。そして、通信制御装置100−2は、低優先マスタWSD13の通信が高優先マスタWSD11の通信に影響を与えないように、各低優先マスタWSD13にとっての利用可能な周波数チャネルを決定する。
具体的には、第2の実施形態では、高優先マスタWSD11についての利用可能な周波数チャネルが先に決定される。その後、高優先マスタWSD11についての利用可能な周波数チャネルの決定結果に基づいて、低優先マスタWSD13についての利用可能な周波数チャネルが決定される。
<3.2.通信制御装置の機能構成>
図14を参照して、第2の実施形態に係る通信制御装置100−2の構成の一例を説明する。図14は、第2の実施形態に係る通信制御装置100−2の構成の一例を示すブロック図である。図14を参照すると、通信制御装置100−2は、通信部110、記憶部120及び制御部140を備える。
ここで、通信部110及び記憶部120、並びに、制御部140の集合決定部131については、第1の実施形態と第2の実施形態との間に差異はない。よって、制御部140の干渉推定部141、干渉情報取得部143、与干渉判定部145、分類部147及びチャネル決定部149を説明する。
(干渉推定部141)
干渉推定部141は、より高い優先度の高優先マスタWSD11の各々についての干渉と、より低い優先度の低優先マスタWSD13についての干渉とを、別々に算出する。
−高優先マスタWSD
干渉推定部141は、制御対象の複数の高優先マスタWSD11の各々についての干渉を推定する。例えば、上記複数の高優先マスタWSD11は、同一の集合41に含まれる高優先マスタWSD11であり、干渉推定部141は、決定された集合41ごとに上記干渉を推定する。
−−制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉
第1に、干渉推定部141は、上記複数の高優先マスタWSD11の各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を推定する。干渉推定部141は、第1の実施形態に係る干渉推定部133と同様に、高優先マスタWSD11の各々についての第1の干渉を推定する。
−−制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉
第2に、干渉推定部141は、制御対象の上記複数の高優先マスタWSD11の各々について、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を推定する。
−−−制御対象の別の通信ノード
例えば、制御対象の上記別の通信ノードは、通信制御装置100−2による制御の対象である通信ノードである。
より具体的には、第2の実施形態では、例えば、上記別の通信ノードは、上記複数の高優先マスタWSD11のうちの、干渉が推定される高優先マスタWSD11以外の別の高優先マスタWSD11を含む。一例として、上記別の通信ノードは、上記複数の高優先マスタWSD11のうちの、干渉が推定される高優先マスタWSD11以外の別の高優先マスタWSD11であって、干渉が推定される高優先マスタWSD11と同一の集合41に含まれる高優先マスタWSD11を含む。
また、第2の実施形態では、例えば、上記別の通信ノードは、より低い優先度の低優先マスタWSD13を含まない。
なお、第2の干渉の内容及び推定手法については、第1の実施形態において説明したとおりである。例えば、高優先マスタWSD11についての第2の干渉は、以下のように表される。
Figure 2018085766
−低優先マスタWSD
干渉推定部141は、制御対象の複数の低優先マスタWSD13の各々についての干渉を推定する。例えば、上記複数の低優先マスタWSD13は、同一の集合41に含まれる低優先マスタWSD13であり、干渉推定部141は、決定された集合41ごとに上記干渉を推定する。
−−制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉
第1に、干渉推定部141は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を推定する。
−−−制御対象外の通信ノード
例えば、上記制御対象外の通信ノードは、通信制御装置100−2による制御の対象ではない通信ノードを含む。
より具体的には、例えば、上記制御対象外の通信ノードは、一次システムの通信ノードを含む。即ち、本開示の実施形態の例として、上記制御対象外の通信ノードは、テレビジョン放送システムの送信局を含む。
また、第2の実施形態では、例えば、上記制御対象外の通信ノードは、通信制御装置100−2による制御の対象であっても、低優先マスタWSD13についての利用可能な周波数チャネルの決定の際には制御が及ばない通信ノードを含む。
より具体的には、例えば、上記制御対象外の通信ノードは、高優先度マスタWSD11をさらに含む。
−−−干渉
上記第1の干渉は、上記制御対象外の通信ノードにより送信されるダウンリンク信号、又は上記制御対象外の通信ノードへ送信されるアップリンク信号による干渉である。例えば、上記第1の干渉は、テレビジョン放送システムの送信局により送信されるダウンリンク信号による干渉を含む。また、上記第1の干渉は、高優先WSD11により送信されるダウンリンク信号、又は高優先WSD11へ送信されるアップリンク信号による干渉を含む。
また、例えば、上記第1の干渉は、低優先マスタWSD13が関与する通信への干渉である。より具体的には、上記第1の干渉は、アップリンク通信(スレーブWSD30から低優先マスタWSD13への送信)への干渉、及び/又は、ダウンリンク通信(低優先マスタWSD13からスレーブWSD30への送信)への干渉である。換言すると、上記第1の干渉は、低優先マスタWSD13により受信されるアップリンク信号(スレーブWSD30の送信信号)への干渉、及び/又は、スレーブWSD30により受信されるダウンリンク信号(低優先マスタWSD13の送信信号)への干渉である。
一例として、上記第1の干渉は、アップリンク通信への干渉(即ち、アップリンク信号への干渉)である。
−−−干渉の推定
−−−−周波数チャネル候補ごとの干渉の推定
干渉推定部141は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、2つ以上の周波数チャネル候補の各々における上記第1の干渉を推定する。当該2つ以上の周波数チャネル候補は、一次システムのための周波数チャネルのうちの、通信システム1が二次的に利用可能な周波数チャネルである。
−−−−電力値の推定
また、干渉推定部141は、上記第1の干渉として、例えば、干渉信号の受信電力値を推定する。
例えば、一次システムの通信ノードが関与する通信からの干渉の電力値(即ち、低優先マスタWSD13における、テレビジョン放送システムの送信局の送信信号(干渉信号)の受信電力値)が、以下のように表される。
Figure 2018085766
また、例えば、高優先マスタWSD11の通信ノードが関与する通信からの干渉の電力値(即ち、低優先マスタWSD13における、高優先マスタWSD11の送信信号又は高優先マスタWSD11と通信するスレーブWSD30の送信信号(干渉信号)の受信電力値)が、以下のように表される。
Figure 2018085766
そして、第2の実施形態では、例えば、第1の干渉は、以下のように表される。
Figure 2018085766
ここで、nは、上記複数の低優先マスタWSD13のうちの、干渉を推定する対象の低優先マスタWSD13のインデックスを示す。また、fは、複数の周波数チャネル候補のうちのいずれかの周波数チャネル候補を示す。
なお、干渉推定部141は、例えば、通信部110を介して、DB50から、一次システムに関する情報、二次システムに関する情報、干渉電力の参照に必要なパラメータ等を取得する。また、干渉推定部141は、高優先マスタWSD11についての決定済の利用可能な周波数チャネルに関する情報も取得する。そして、干渉推定部141は、取得した情報に基づいて、上記第1の干渉を推定する。上述したように、一次システムに関する当該情報は、例えば、一次システムの通信ノード(送信局)に関する情報(例えば、数、位置、アンテナの高さ、送信電力)等を含む。また、上述したように、二次システムに関する当該情報は、例えば、二次システムのマスタWSDに関する情報(例えば、数、位置、アンテナの高さ、送信電力)を含む。
−−制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉
第2に、干渉推定部141は、制御対象の上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を推定する。
−−−制御対象の別の通信ノード
例えば、制御対象の上記別の通信ノードは、通信制御装置100−2による制御の対象である通信ノードである。
より具体的には、第2の実施形態では、例えば、上記別の通信ノードは、上記複数の低優先マスタWSD13のうちの、干渉が推定される低優先マスタWSD13以外の別の低優先マスタWSD13を含む。一例として、上記別の通信ノードは、上記複数の低優先マスタWSD13のうちの、干渉が推定される低優先マスタWSD13以外の別の低優先マスタWSD13であって、干渉が推定される低優先マスタWSD13と同一の集合41に含まれる低優先マスタWSD13を含む。
また、第2の実施形態では、例えば、上記別の通信ノードは、より高い優先度の高優先マスタWSD11を含まない。
なお、第2の干渉の内容及び推定手法については、第1の実施形態において説明したとおりである。例えば、低優先マスタWSD13についての第2の干渉は、以下のように表される。
Figure 2018085766
ここで、nは、上記複数の低優先マスタWSD13のうちの、干渉を推定する対象の低優先マスタWSD13のインデックスを示す。また、fは、複数の周波数チャネル候補のうちのいずれかの周波数チャネル候補を示す。
なお、干渉推定部141は、例えば、通信部110を介して、DB50から、二次システムに関する情報を取得する。また、上述したように、干渉推定部141は、スレーブWSD30に関する情報(位置、アンテナの高さ、送信電力、等)を仮定する。そして、干渉推定部141は、取得した情報及び/又は仮定した情報に基づいて、上記第2の干渉を推定する。上述したように、二次システムに関する当該情報は、例えば、二次システムのマスタWSD10に関する情報(例えば、数、位置、アンテナの高さ、送信電力)を含む。
(干渉情報取得部143)
−高優先マスタWSD
干渉情報取得部143は、制御対象の複数の高優先マスタWSD11の各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を示す第1の干渉情報を取得する。
また、干渉情報取得部143は、制御対象の複数の高優先マスタWSD11の各々について、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得する。
例えば、干渉情報取得部143は、制御対象の複数の高優先マスタWSD11の各々について、干渉推定部141により推定された第1の干渉を示す情報を第1の干渉情報として取得する。また、干渉情報取得部143は、制御対象の複数の高優先マスタWSD11の各々について、干渉推定部141により推定された第2の干渉を示す情報を第2の干渉情報として取得する。
なお、干渉情報取得部143は、干渉推定部141により推定された第1の干渉を示す情報の代わりに、実際に観測された第1の干渉を示す情報を、第1の干渉情報として取得してもよい。
−低優先マスタWSD
干渉情報取得部143は、制御対象の複数の低優先マスタWSD13の各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を示す第1の干渉情報を取得する。
また、干渉情報取得部143は、制御対象の複数の低優先マスタWSD13の各々について、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得する。
例えば、干渉情報取得部143は、制御対象の複数の低優先マスタWSD13の各々について、干渉推定部141により推定された第1の干渉を示す情報を第1の干渉情報として取得する。また、干渉情報取得部143は、制御対象の複数の低優先マスタWSD13の各々について、干渉推定部141により推定された第2の干渉を示す情報を第2の干渉情報として取得する。
なお、干渉情報取得部143は、干渉推定部141により推定された第1の干渉を示す情報の代わりに、実際に観測された第1の干渉を示す情報を、第1の干渉情報として取得してもよい。
(与干渉判定部145)
与干渉判定部145は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、上記複数の高優先マスタWSD11が関与する通信への第4の干渉についての所定の条件(以下、「与干渉条件」と呼ぶ)が満たされるかを判定する。
−第4の干渉の推定
例えば、与干渉判定部145は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、上記複数の高優先マスタWSD11が関与する通信への第4の干渉を推定する。
具体的には、高優先マスタWSD11についての利用可能な周波数チャネルが先に決定されている。よって、与干渉判定部145は、この決定の結果を前提として、上記第4の干渉を推定する。
また、例えば、与干渉判定部145は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、周波数チャネルごとに上記第4の干渉を推定する。
さらに、例えば、与干渉判定部145は、周波数チャネル候補ごとに、高優先マスタWSD11ごとの第4の干渉を推定する。
また、例えば、与干渉判定部145は、上記第4の干渉として、例えば、干渉信号の受信電力値を推定する。例えば、低優先マスタWSD13が関与する通信から高優先マスタWSD11が関与する通信への干渉の電力値(即ち、高優先マスタWSD11における、低優先マスタWSD13からのダウンリンク信号及び/又は低優先マスタWSD13へのアップリンク信号(干渉信号)の受信電力値)が、以下のように表される。
Figure 2018085766
ここで、nは、低優先マスタWSD13のインデックスを示す。また、iは、高優先マスタWSD11のインデックスを示す。また、fは、複数の周波数チャネル候補のうちのいずれかの周波数チャネル候補を示す。
−与干渉条件についての判定
そして、与干渉判定部145は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、上記与干渉条件が満たされるかを判定する。
例えば、上記与干渉条件は、上記第4の干渉の大きさが所定の閾値よりも小さいことである。即ち、与干渉判定部145は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、上記第4の干渉の大きさが所定の閾値よりも小さいかを判定する。
また、例えば、与干渉判定部145は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、周波数チャネル候補ごとに、上記第4の干渉の大きさが所定の閾値よりも小さいかを判定する。
具体的な処理として、例えば、与干渉判定部145は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、以下のように、上記第4の干渉の大きさのうちの最大のものを得る。
Figure 2018085766
そして、与干渉判定部145は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、周波数チャネル候補ごとに、以下のような判定を行う。
Figure 2018085766
なお、nは、低優先マスタWSD13のインデックスを示す。fは、複数の周波数チャネル候補のうちのいずれかの周波数チャネル候補を示す。また、PI,thは、所定の閾値を示す。
以上のように、与干渉判定部145は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、周波数チャネル候補ごとに、上記第4の干渉についての与干渉条件が満たされるかを判定する。
(分類部147)
分類部147は、複数の高優先マスタWSD11と、複数の低優先マスタWSD13とを、別々に分類する。即ち、分類部147は、複数の高優先マスタWSD11を複数のグループに分類する。また、分類部147は、複数の高優先マスタWSD11とは別に、複数の低優先マスタWSD13を複数のグループに分類する。各グループにおいて高優先マスタWSD11と低優先マスタWSD13とが混在するわけではないことに留意すべきである。
−高優先マスタWSD
分類部147は、制御対象の複数の高優先マスタWSD11についての上記第1の干渉情報及び上記第2の干渉情報に基づいて、高優先マスタWSD11が利用可能な周波数チャネルの決定に関連する複数のグループに、上記複数の高優先マスタWSD11を分類する。また、例えば、上記複数の高優先マスタWSD11は、同一の集合41に含まれる高優先マスタWSD11であり、分類部147は、決定された集合41ごとに高優先マスタWSD11を分類する。
なお、具体的な分類の手法は、第1の実施形態において説明したとおりである。具体的には、第2の実施形態では、例えば、以下のように高優先マスタWSD11が分類される。
Figure 2018085766
ここで、nは、上記複数の高優先マスタWSD11のうちの、分類する対象の高優先マスタWSD11のインデックスを示す。また、G1stは、第1のグループを示し、G2ndは、第2のグループを示す。また、fは、複数の周波数チャネル候補のうちのいずれかの周波数チャネル候補を示す。Nchannelは、周波数チャネル候補の数(即ち、通信システム1が利用可能な周波数チャネルの数)を示す。pは、PI,Primary,n(f)>PI,WSD_High,n(f)を満たす周波数チャネルの集合を示す。そして、card{・・・}は、集合の濃度(Cardinality)である。集合の要素が離散的である場合には、card{・・・}は、集合の要素数(即ち、周波数チャネル候補の数)と等価である。また、上述したように、xは、0より大きく1より小さい閾値である。
−低優先マスタWSD
分類部147は、制御対象の複数の低優先マスタWSD13についての上記第1の干渉情報及び上記第2の干渉情報に基づいて、低優先マスタWSD13が利用可能な周波数チャネルの決定に関連する複数のグループに、上記複数の低優先マスタWSD13を分類する。また、例えば、上記複数の低優先マスタWSD13は、同一の集合41に含まれる低優先マスタWSD13であり、分類部147は、決定された集合41ごとに低優先マスタWSD13を分類する。
また、第2の実施形態では、例えば、分類部147は、与干渉条件についての判定結果に基づいて、複数の低優先マスタWSD13を分類する。例えば、分類部147は、いずれの周波数チャネル候補についても与干渉条件が満たされない低優先マスタWSD13を、分類の対象から除外し、与干渉条件が満たされる低優先マスタWSD13を、複数のグループに分類する。
なお、具体的な分類の手法は、第1の実施形態において説明したとおりである。具体的には、第2の実施形態では、例えば、以下のように低優先マスタWSD13が分類される。
Figure 2018085766
ここで、nは、上記複数の低優先マスタWSD13のうちの、分類する対象の低優先マスタWSD13のインデックスを示す。また、G1stは、第1のグループを示し、G2ndは、第2のグループを示す。また、fは、複数の周波数チャネル候補のうちのいずれかの周波数チャネル候補を示す。Nchannelは、周波数チャネル候補の数(即ち、通信システム1が利用可能な周波数チャネルの数)を示す。pは、PI,Primary,n(f)+PI,WSD_High,n(f)>PI,WSD_Low,n(f)を満たす周波数チャネルの集合を示す。そして、card{・・・}は、集合の濃度(Cardinality)である。集合の要素が離散的である場合には、card{・・・}は、集合の要素数(即ち、周波数チャネル候補の数)と等価である。また、上述したように、xは、0より大きく1より小さい閾値である。
(チャネル決定部149)
チャネル決定部149は、制御対象の複数のマスタWSDの各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する。
−優先度に応じた順序での決定
第2の実施形態では、チャネル決定部149は、まず、制御対象の複数の高優先マスタWSD11の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する。そして、チャネル決定部149は、上記複数の高優先マスタWSD11についての利用可能な周波数チャネルの決定結果に基づいて、上記複数の低優先マスタWSD13の各々についての利用可能な周波数チャネルをさらに決定する。
このような周波数チャネルの決定により、例えば、高優先マスタWSD11の通信への干渉が小さくなるように、低優先マスタWSD13についての利用可能な周波数チャネルを決定することが可能になる。その結果、低優先マスタWSDが関与する通信から、高優先マスタWSDが関与する通信への干渉を、抑えることが可能になり得る。
−高優先マスタWSD
チャネル決定部149は、制御対象の複数の高優先マスタWSD11の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する。
なお、具体的な決定の手法は、第1の実施形態において説明したとおりである。チャネル決定部149は、グループごとに、高優先マスタWSD11の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する。
−低優先マスタWSD
チャネル決定部149は、制御対象の複数の低優先マスタWSD13の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する。
−−与干渉条件についての判定結果に基づく周波数チャネルの決定
また、第2の実施形態では、例えば、チャネル決定部149は、与干渉条件についての判定結果に基づいて、上記複数の低優先マスタWSD13の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する。
例えば、チャネル決定部149は、いずれの周波数チャネル候補においても与干渉条件が満たされない低優先マスタWSD13については、利用可能な周波数チャネルなしと決定する。
また、例えば、チャネル決定部149は、いずれかの周波数チャネル候補において与干渉条件が満たされる低優先マスタWSD13については、いずれかの利用可能な周波数チャネルを決定する。具体的には、例えば、チャネル決定部149は、このような低優先マスタWSD13については、与干渉条件が満たされる周波数チャネル候補のうちのいずれかを、利用可能な周波数チャネルとして決定する。
一例として、チャネル決定部149は、第1の実施形態において説明した決定の手法と同様に、グループごとに、低優先マスタWSD13の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する。ただし、上述したように、全ての周波数チャネル候補ではなく、与干渉条件が満たされる周波数チャネル候補の中から、いずれかの周波数チャネル候補が、利用可能な周波数チャネルとして決定される。
また、別の例として、チャネル決定部149は、グループごとにではなく、各低優先マスタWSD13について、与干渉条件が満たされる周波数チャネル候補を、利用可能な周波数チャネルとして決定してもよい。
以上のように、与干渉条件についての判定結果に基づく決定により、低優先マスタWSDが関与する通信から、高優先マスタWSDが関与する通信への干渉を、抑えることが可能になり得る。
以上のように、チャネル決定部149は、制御対象の各マスタWSDについての利用可能な周波数チャネルを決定する。例えば、その後、チャネル決定部149は、通信部110を介して、各マスタWSDに、決定された利用可能な周波数チャネルを通知する。
以上、第2の実施形態に係る通信制御装置100−2の機能構成を説明した。なお、第2の実施形態に係る通信制御装置100−2のハードウェア構成については、第1の実施形態に係る通信制御装置100−1のハードウェア構成と同様である。
<3.3.処理の流れ>
次に、図15及び図16を参照して、第2の実施形態に係る通信制御処理を説明する。
(全体の流れ)
図15は、第2の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該通信制御処理は、マスタWSDの集合41ごとに実行され得る。
まず、制御部140は、高優先マスタWSD11についての周波数チャネル決定処理を行う(S500)。
次に、制御部150は、低優先マスタWSD13についての周波数チャネル決定処理を行う(S600)。
なお、高優先マスタWSD11についての周波数チャネル決定処理(S500)は、図10を参照して説明した第1の実施形態の通信制御処理(S300)と同様である。
(全体の流れ)
図16は、低優先マスタWSD13についての周波数チャネル決定処理(S600)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
まず、与干渉判定部145は、制御対象の複数の低優先マスタWSD13の各々について、周波数チャネルごとに、高優先マスタWSD11ごとの第4の干渉(高優先マスタWSD11が関与する通信への干渉)を推定する(S601)。
次に、与干渉判定部145は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、与干渉条件が満たされるかを判定する(S603)。
干渉推定部141は、各低優先マスタWSD13の各々により利用される周波数チャネルを仮設定する(S605)。
また、干渉推定部141は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、各周波数チャネル候補における第1の干渉(一次システムの通信ノードが関与する通信及び高優先マスタWSD11が関与する通信からの干渉)を推定する(S607)。
また、干渉推定部141は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、各周波数チャネル候補における第2の干渉(別の低優先マスタWSD13が関与する通信からの干渉)を推定する(S609)。
そして、干渉情報取得部143は、上記複数の低優先マスタWSD13の各々について、上記第1の干渉を示す第1の干渉情報、及び上記第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得する(S611)。
その後、分類部147は、上記複数の低優先マスタWSD13についての上記第1の干渉情報及び上記第2の干渉情報に基づいて、上記複数の低優先マスタWSD13を第1のグループ及び第2のグループに分類する(S613)。
また、チャネル決定部149は、上記第1のグループに分類される1つ以上の低優先マスタWSD13の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する(S615)。
その後、チャネル決定部149は、高優先マスタWSD11についての周波数チャネルの決定結果、及び、上記第1のグループにおける周波数チャネルの決定結果に基づいて、上記第2のグループに分類される1つ以上の低優先マスタWSD13の各々についての利用可能な周波数チャネルを決定する(S617)。
さらに、チャネル決定部149は、通信部110を介して、各マスタWSDに、決定された利用可能な周波数チャネルを通知する(S619)。そして、処理は終了する。
以上、本開示の第2の実施形態を説明した。なお、第2の実施形態においても、第1の実施形態の各変形例(第1の変形例、第2の変形例、第3の変形例)と同様の変形を摘要することが可能である。
<<4.応用例>>
続いて、図17を参照して、本開示の実施形態の応用例を説明する。
以上した実施形態の例では、通信システム1は、一次システムの周波数チャネル(TVWS)を二次的に利用する二次システムである。そして、制御対象外の通信ノードは、一次システム(テレビジョン放送システム)の通信ノード(送信局)を含む。また、制御対象の複数の通信ノードの各々は、上記一次システムのための周波数チャネルを二次的に利用する二次システムの通信ノード(マスタWSD)である。
しかし、本開示の実施形態は係る例に限定されない。例えば、本開示の実施形態の応用例として、通信システム1は、移動体通信に関する通信システムであある。また、制御対象外の通信ノードは、マクロセルの基地局を含む。また、制御対象の複数の通信ノードの各々は、上記マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセルの基地局である。以下、この点について、図17を参照して具体例を説明する。
図17は、本開示の実施形態の応用例を説明するための説明図である。図17を参照すると、マクロセル69の基地局67、スモールセル21の基地局15、及び、基地局と通信可能な端末装置31が示されている。また、DB51及び通信制御装置101が示されている。
この例では、スモールセル21の基地局15が、マクロセル69の基地局67のための周波数チャネルを利用して無線通信を行う。
また、DB51は、様々な情報を収集し、保持する。例えば、DB51は、各スモールセル21の基地局15についての利用可能な周波数チャネルを決定するための各種情報を収集し、保持する。具体的には、例えば、DB51は、マクロセル69の基地局67に関する情報を収集する。また、例えば、DB51は、スモールセル21の基地局15に関する情報を収集する。また、例えば、DB50は、干渉電力の参照に必要なパラメータを取得する。
通信制御装置101は、スモールセル21の基地局15の制御に関する様々な処理を実行する。例えば、当該処理は、各基地局15についての利用可能な周波数チャネルの決定に関する処理を含む。なお、通信制御装置101は、上述した各実施形態の通信制御装置100と同様に動作し得る。また、通信制御装置101は、上述した各実施形態の通信制御装置100と同様の構成要素(例えば、干渉情報取得部、分類部、チャネル決定部、及び与干渉判定部など)を備え得る。
<<5.通信制御装置の具体例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、通信制御装置100(及び通信制御装置101)は、タワーサーバ、ラックサーバ、又はブレードサーバなどのいずれかの種類のサーバとして実現されてもよい。また、通信制御装置100(及び通信制御装置101)の少なくとも一部の構成要素は、サーバに搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール、又はブレードサーバのスロットに挿入されるカード若しくはブレード)として実現されてもよい。
図18は、本開示に係る技術が適用され得るサーバ700の概略的な構成の一例を示すブロック図である。サーバ700は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703、ネットワークインタフェース704及びバス706を備える。
プロセッサ701は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、サーバ700の各種機能を制御する。メモリ702は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ701により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ703は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。
ネットワークインタフェース704は、サーバ700を有線通信ネットワーク705に接続するための有線通信インタフェースである。有線通信ネットワーク705は、EPC(Evolved Packet Core)などのコアネットワークであってもよく、又はインターネットなどのPDN(Packet Data Network)であってもよい。
バス706は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703及びネットワークインタフェース704を互いに接続する。バス706は、速度の異なる2つ以上のバス(例えば、高速バス及び低速バス)を含んでもよい。
図18に示したサーバ700において、図7を参照して説明した干渉情報取得部135、分類部137及び/又はチャネル決定部139は、プロセッサ701において実装されてもよい。一例として、プロセッサを干渉情報取得部135、分類部137及び/又はチャネル決定部139として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに干渉情報取得部135、分類部137及び/又はチャネル決定部139の動作を実行させるためのプログラム)がサーバ700にインストールされ、プロセッサ701が当該プログラムを実行してもよい。別の例として、サーバ700は、プロセッサ701及びメモリ702を含むモジュール(例えば、情報処理装置)を搭載し、当該モジュールにおいて干渉情報取得部135、分類部137及び/又はチャネル決定部139が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを干渉情報取得部135、分類部137及び/又はチャネル決定部139として機能させるためのプログラムをメモリ702に記憶し、当該プログラムをプロセッサ701により実行してもよい。以上のように、干渉情報取得部135、分類部137及び/又はチャネル決定部139を備える装置としてサーバ700又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを干渉情報取得部135、分類部137及び/又はチャネル決定部139として機能させるための上記プログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記憶した読み取り可能な記憶媒体が提供されてもよい。これらの点については、図14を参照して説明した干渉情報取得部143、与干渉判定部145、分類部147及び/又はチャネル決定部149も、干渉情報取得部135、分類部137及び/又はチャネル決定部139と同様である。
<<6.まとめ>>
ここまで、図1〜図18を用いて、本開示の実施形態に係る通信制御装置及び各処理を説明した。本開示に係る実施形態によれば、制御対象の複数の通信ノードの各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を示す第1の干渉情報が取得される。また、制御対象の複数の通信ノードの各々について、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を示す第2の干渉情報が取得される。そして、上記第1の干渉情報及び上記第2の干渉情報に基づいて、通信ノードが利用可能な周波数チャネルの決定に関連する複数のグループに、上記複数の通信ノードが分類される。
これにより、より少ない計算量で、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの干渉がある環境下で無線リソース(周波数チャネル)を利用する通信ノードの通信を改善することが可能になる。
また、例えば、上記複数のグループは、上記周波数チャネルが決定される順序に対応する複数のグループである。より具体的には、例えば、上記複数のグループは、少なくとも、第1のグループ及び第2のグループを含む。
また、例えば、上記第1のグループに分類される通信ノードは、上記第2のグループに分類される通信ノードと比べて、上記第2の干渉に対する上記第1の干渉の程度がより大きい通信ノードである。
また、例えば、上記第2のグループは、上記第1のグループよりも後に上記周波数チャネルが決定されるグループである。
このような分類により、例えば、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的弱いマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが先に決定される。そして、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的強いマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルがその後に決定される。即ち、二次システム内での利用可能な周波数チャネルの決定による干渉への影響(例えば、干渉の大きさの変動)がより小さいマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが先に決定される。そして、二次システム内での利用可能な周波数チャネルの決定による干渉への影響(例えば、干渉の大きさの変動)がより大きいマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルがその後に決定される。
そのため、二次システム内での利用可能な周波数チャネルの決定の影響がより大きいマスタWSD10については、他のマスタWSD10についての決定済みの利用可能な周波数チャネルを考慮して、より適した利用可能な周波数チャネルを決定することが可能になる。一方、二次システム内での利用可能な周波数チャネルの決定の影響がより小さいマスタWSD10については、その後他のマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルの決定により、影響(例えば、干渉の大きさの変動)が生じるが、当該影響は小さい。よって、二次システム内で、各マスタWSD10についてのより適した利用可能な周波数チャネルが決定され得る。その結果、周波数チャネルを二次的に利用するマスタWSD10の通信が改善され得る。
また、グループごとに利用可能な周波数チャネルが順に決定される(即ち、小分けされたマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが順に決定される)ので、マスタWSD10と周波数チャネル候補との組合せの数が減少する。その結果、計算量が抑えられ得る。
さらに、例えば、2つ以上の周波数チャネル候補のうちの、上記第1の干渉の大きさがより小さい1つ以上の周波数チャネル候補が、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルとして決定される。
このような周波数チャネルの決定により、例えば、第1のグループに分類されるマスタWSD10(例えば、二次システム内での干渉に対する一次システムからの干渉が比較的強いマスタWSD10)において、一次システムからの干渉をより小さくすることが可能になる。そのため、第1のグループに分類されるマスタWSD10の通信品質が向上し、当該マスタWSDの通信が改善され得る。なお、このような決定は、とりわけ、周波数チャネル候補によって一次システムからの干渉の大きさにばらつきがある場合に有効である。
また、上記第2のグループは、上記第1のグループよりも先に上記周波数チャネルが決定されるグループであってもよい。
このような分類により、例えば、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的強いマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが先に決定される。そして、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的弱いマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルがその後に決定される。
そのため、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的強いマスタWSD10について、利用可能な周波数チャネルをまず決定した上で、上記マスタWSD10の通信への干渉が小さくなるように、他のマスタWSDについて、利用可能な周波数チャネルを決定することが可能になる。よって、二次システム内で、各マスタWSD10についてのより適した利用可能な周波数チャネルが決定され得る。その結果、周波数チャネルを二次的に利用するマスタWSD10の通信が改善され得る。
また、グループごとに利用可能な周波数チャネルが順に決定される(即ち、小分けされたマスタWSD10についての利用可能な周波数チャネルが順に決定される)ので、マスタWSD10と周波数チャネル候補との組合せの数が減少する。その結果、計算量が抑えられ得る。
さらに、上記第2のグループに分類される上記1つ以上のマスタWSD10への第3の干渉の大きさがより小さい1つ以上の周波数チャネル候補が、上記第1のグループに分類されるマスタWSD10についての上記周波数チャネルとして決定されてもよい。
これにより、例えば、第2のグループに分類されるマスタWSD10(例えば、一次システムからの干渉に対する二次システム内での干渉が比較的強いマスタWSD10)において、二次システム内での干渉をより小さくすることが可能になる。そのため、第2のグループに分類されるマスタWSD10の通信品質が向上し、当該マスタWSDの通信が改善され得る。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、二次的に利用される無線リソースが周波数チャネルである例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。当該無線リソースは、周波数チャネル以外の無線リソースであってもよい。例えば、CDMA(Code Division Multiple Access)、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)(登録商標)又はこれに類する方式が採用される場合に、上記無線リソースは、拡散符号であってもよい。
また、通信ノード(マスタWSD)が2つのグループに分類される例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、通信ノード(マスタWSD)が3つ以上のグループに分類されてもよい。例えば、それぞれのグループにおいて順に、利用可能な周波数チャネルが決定されてもよい。
また、高優先通信ノード(高優先マスタWSD)及び低優先通信ノード(低優先マスタWSD)が存在する例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、高優先通信ノード(高優先マスタWSD)、中優先通信ノード(中優先マスタWSD)、及び低優先通信ノード(低優先マスタWSD)が存在してもよい。また、さらに多くの種類の優先度が用意されてもよい。この場合に、例えば、より高い優先度を伴う通信ノードから順に、利用可能な周波数チャネルが決定されてもよい。そして、より高い優先度を伴う通信ノードについての利用可能な周波数チャネルの決定結果に基づいて、より低い優先度を伴う通信ノードについての利用可能な周波数チャネルが決定されてもよい。
また、通信制御装置が、利用可能な周波数チャネルの特定の決定手法を用いる例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、通信制御装置は、上記特定の決定手法と別の手法とを、選択的に又は組み合せて用いても良い。一例として、通信ノード(マスタWSD)及び周波数チャネル候補の組合せの数が大きい場合には、上記特定の決定手法を用い、当該組合せの数が小さい場合には、別の手法を用いてもよい。当該別の手法は、例えば、全探索、貪欲法(Greedy Algorithm)、局所探索法(Local Search)、遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm)等であってもよい。また、グループごとに、全探索、貪欲法(Greedy Algorithm)、局所探索法(Local Search)、遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm)等が用いられてもよい。
また、一次システムが、テレビジョン放送システムであり、二次システムがTVWSを二次的に利用する通信システムである例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。一次システム及び二次システムは、別の種類の一次システム及び二次システムであってもよい。
また、通信制御装置が独立した装置である例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。通信制御装置は、別の装置の中で実装されてもよい。一例として、通信制御装置はDBの中で実装されてもよい。また、別の例として、通信制御装置は、レギュラトリDBの中で実装されてもよい。この場合に、レギュラトリDBが、マスタWSD、DB等から各種情報を収集してもよい。また、さらに別の例として、通信制御装置は、マスタWSDの中で実装されてもよい。この場合に、一例として、当該マスタWSDが、代表して、複数のマスタWSDの複数のグループへの分類、利用可能な無線リソース(周波数チャネル)の決定等を行なってもよい。また、別の例として、マスタWSDが、当該マスタWSDに従属する複数の通信ノードを制御し、当該複数の通信ノードのグループへの分類、利用可能な無線リソース(周波数チャネル)の決定等を行なってもよい。
また、1つの通信制御装置及び1つのDBが1つの領域についいての管理を行う例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、1つの通信制御装置及び/又は1つのDBが複数の領域についいての管理を行ってもよい。また、複数の通信制御装置及び/又は複数のDBが1つの領域についいての管理を行ってもよい。
また、本明細書の通信制御処理における処理ステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、通信制御処理における処理ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書の通信制御装置に備えられるプロセッサ(例えば、CPU、DSPなど)を上記通信制御装置の構成要素(例えば、干渉情報取得部、分類部、チャネル決定部、及び/又は与干渉判定部など)として機能させるためのコンピュータプログラム(換言すると、上記プロセッサに上記通信制御装置の構成要素の動作を実行させるためのコンピュータプログラム)も作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体も提供されてもよい。また、上記コンピュータプログラムを記憶するメモリと、上記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを備える情報処理装置(例えば、完成品、又は完成品のためのモジュール(部品、処理回路若しくはチップなど))も提供されてもよい。また、上記通信制御装置の構成要素(例えば、干渉情報取得部、分類部、チャネル決定部、及び/又は与干渉判定部など)の動作を含む方法も、本開示に係る技術に含まれる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
制御対象の複数の通信ノードの各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を示す第1の干渉情報、及び、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得する取得部と、
前記複数の通信ノードについての前記第1の干渉情報及び前記第2の干渉情報に基づいて、通信ノードが利用可能な無線リソースの決定に関連する複数のグループに、前記複数の通信ノードを分類する分類部と、
を備える通信制御装置。
(2)
前記複数のグループは、前記無線リソースが決定される順序に対応する複数のグループである、前記(1)に記載の通信制御装置。
(3)
前記複数のグループは、少なくとも、第1のグループ及び第2のグループを含み、
前記第1のグループに分類される通信ノードは、前記第2のグループに分類される通信ノードと比べて、前記第2の干渉に対する前記第1の干渉の程度がより大きい通信ノードである、
前記(2)に記載の通信制御装置。
(4)
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも後に前記無線リソースが決定されるグループである、前記(3)に記載の通信制御装置。
(5)
前記複数の通信ノードの各々についての前記無線リソースを決定する決定部をさらに備え、
前記決定部は、前記第1のグループに分類される1つ以上の通信ノードの各々についての前記無線リソースを決定し、前記第1のグループにおける前記無線リソースの決定結果に基づいて、前記第2のグループに分類される1つ以上の通信ノードの各々についての前記無線リソースを決定する、
前記(4)に記載の通信制御装置。
(6)
前記決定部は、2つ以上の無線リソース候補のうちの、前記第1の干渉の大きさがより小さい1つ以上の無線リソース候補を、前記第1のグループに分類される通信ノードについての前記無線リソースとして決定する、前記(5)に記載の通信制御装置。
(7)
前記第2のグループは、前記第1のグループよりも先に前記無線リソースが決定されるグループである、前記(3)に記載の通信制御装置。
(8)
前記複数の通信ノードの各々についての前記無線リソースを決定する決定部をさらに備え、
前記決定部は、前記第2のグループに分類される1つ以上の通信ノードの各々についての前記無線リソースを決定し、前記第2のグループにおける前記無線リソースの決定結果に基づいて、前記第1のグループに分類される1つ以上の通信ノードの各々についての前記無線リソースを決定する、
前記(7)に記載の通信制御装置。
(9)
前記決定部は、2つ以上の無線リソース候補のうちの、前記第2のグループに分類される前記1つ以上の通信ノードへの第3の干渉の大きさがより小さい1つ以上の無線リソース候補を、前記第1のグループに分類される通信ノードについての前記無線リソースとして決定する、前記(8)に記載の通信制御装置。
(10)
前記複数の通信ノードの各々についての前記無線リソースを決定する決定部をさらに備え、
前記決定部は、前記第2のグループに分類される前記1つ以上の通信ノードの各々についての前記無線リソースを決定する際に、前記第2の干渉の大きさがより小さい通信ノードについての前記無線リソースを決定し、当該通信ノードについての当該無線リソースの決定結果に基づいて、前記第2の干渉の大きさがより大きい通信ノードについての前記無線リソースを決定する、
前記(3)〜(9)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(11)
前記複数の通信ノードの各々についての前記無線リソースを決定する決定部をさらに備え、
前記決定部は、2つ以上の無線リソース候補のうちの、前記第1の干渉及び前記第2の干渉を含む干渉の大きさがより小さい1つ以上の無線リソース候補を、前記第2のグループに分類される通信ノードについての前記無線リソースとして決定する、
前記(3)〜(10)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(12)
前記第1の干渉情報は、2つ以上の無線リソース候補の各々における前記第1の干渉を示し、
前記第2の干渉情報は、前記2つ以上の無線リソース候補の各々における前記第2の干渉を示し、
前記第2の干渉に対する前記第1の干渉の前記程度は、前記第1の干渉の大きさが前記第2の干渉の大きさよりも所定の閾値以上大きい無線リソース候補の数に対応する、
前記(3)〜(11)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(13)
前記複数の通信ノードの各々についての前記無線リソースを決定する決定部をさらに備え、
前記複数の通信ノードは、制御対象の1つ以上の低優先通信ノードよりも優先度の高い通信ノードであり、
前記決定部は、前記複数の通信ノードについての前記無線リソースの決定結果に基づいて、前記1つ以上の低優先通信ノードの各々についての前記無線リソースをさらに決定する、
前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(14)
前記1つ以上の低優先通信ノードの各々について、前記複数の通信ノードが関与する通信への第4の干渉についての所定の条件が満たされるかを判定する判定部、をさらに備え、
前記決定部は、前記所定の条件についての判定結果に基づいて、前記1つ以上の低優先通信ノードの各々についての前記無線リソースを決定する、
前記(13)に記載の通信制御装置。
(15)
前記第1の干渉は、前記制御対象外の通信ノードにより送信されるダウンリンク信号、又は前記制御対象外の通信ノードへ送信されるアップリンク信号による干渉であり、
前記第2の干渉は、前記別の通信ノードにより送信されるダウンリンク信号、又は前記別の通信ノードへ送信されるアップリンク信号による干渉である、
前記(1)〜(14)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(16)
前記別の通信ノードへ送信されるアップリンク信号による前記干渉は、当該別の通信ノードへ当該アップリンク信号を送信する通信ノードが前記別の通信ノードの通信範囲のうちの制御対象の通信ノードにより近い所定の範囲又は所定の位置に存在するという仮定の下で推定される干渉である、前記(15)に記載の通信制御装置。
(17)
前記制御対象外の通信ノードは、一次システムの通信ノードを含み、
前記複数の通信ノードの各々は、前記一次システムのための無線リソースを二次的に利用する二次システムの通信ノードである、
前記(1)〜(16)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(18)
前記制御対象外の通信ノードは、マクロセルの基地局を含み、
前記複数の通信ノードの各々は、前記マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセルの基地局である、
前記(1)〜(16)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(19)
制御対象の複数の通信ノードの各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を示す第1の干渉情報、及び、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得することと、
前記複数の通信ノードについての前記第1の干渉情報及び前記第2の干渉情報に基づいて、通信ノードが利用可能な無線リソースの決定に関連する複数のグループに、前記複数の通信ノードを分類することと、
を含む通信制御方法。
(20)
所定のプログラムを記憶するメモリと、
前記所定のプログラムを実行可能なプロセッサと、
を備え、
前記所定のプログラムは、
制御対象の複数の通信ノードの各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を示す第1の干渉情報、及び、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得することと、
前記複数の通信ノードについての前記第1の干渉情報及び前記第2の干渉情報に基づいて、通信ノードが利用可能な無線リソースの決定に関連する複数のグループに、前記複数の通信ノードを分類することと、
を実行させるためのプログラムである、
情報処理装置。
1 通信システム
10 マスタWSD(White Space Device)
11 高優先マスタWSD
13 低優先マスタWSD
15 (スモールセルの)基地局
20 通信範囲
21 スモールセル
30 スレーブWSD
31 端末装置
50、51 DB(Data Base)
60 送信局
67 (マクロセルの)基地局
69 マクロセル
100、101 通信制御装置
135、143 干渉情報取得部
137、147 分類部
139、149 チャネル決定部
145 与干渉判定部

Claims (1)

  1. 制御対象の複数の通信ノードの各々について、制御対象外の通信ノードが関与する通信からの第1の干渉を示す第1の干渉情報、及び、制御対象の別の通信ノードが関与する通信からの第2の干渉を示す第2の干渉情報を取得する取得部と、
    前記複数の通信ノードについての前記第1の干渉情報及び前記第2の干渉情報に基づいて、通信ノードが利用可能な無線リソースの決定に関連する複数のグループに、前記複数の通信ノードを分類する分類部と、
    を備える通信制御装置。
JP2018010140A 2013-05-08 2018-01-25 通信制御装置、通信制御方法及び情報処理装置 Active JP6492334B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013098247 2013-05-08
JP2013098247 2013-05-08

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015515806A Division JP6281569B2 (ja) 2013-05-08 2014-03-11 通信制御装置、通信制御方法及び情報処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018085766A true JP2018085766A (ja) 2018-05-31
JP6492334B2 JP6492334B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=51867066

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015515806A Active JP6281569B2 (ja) 2013-05-08 2014-03-11 通信制御装置、通信制御方法及び情報処理装置
JP2018010140A Active JP6492334B2 (ja) 2013-05-08 2018-01-25 通信制御装置、通信制御方法及び情報処理装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015515806A Active JP6281569B2 (ja) 2013-05-08 2014-03-11 通信制御装置、通信制御方法及び情報処理装置

Country Status (11)

Country Link
US (4) US10044450B2 (ja)
EP (1) EP2996373B1 (ja)
JP (2) JP6281569B2 (ja)
CN (1) CN105165049B (ja)
ES (1) ES2777249T3 (ja)
MX (1) MX352160B (ja)
RU (1) RU2644413C2 (ja)
SG (1) SG11201508962WA (ja)
TW (1) TWI633804B (ja)
WO (1) WO2014181580A1 (ja)
ZA (1) ZA201507935B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020008800A1 (ja) * 2018-07-06 2020-01-09 ソニー株式会社 通信制御装置、及び通信制御方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10044450B2 (en) * 2013-05-08 2018-08-07 Sony Corporation Communication control device, communication control method and information processing apparatus
RU2676532C9 (ru) 2013-08-21 2019-02-08 Сони Корпорейшн Устройство управления связью и устройство беспроводной связи
CN107666720A (zh) 2016-07-29 2018-02-06 索尼公司 电子设备和用于电子设备的方法
EP3780692B1 (en) * 2018-03-26 2023-09-06 Sony Group Corporation Communication control device and communication control method

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008048286A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Fujitsu Ltd 無線通信装置および無線通信方法
JP2010279052A (ja) * 2010-07-15 2010-12-09 Mitsubishi Electric Corp 無線通信システムおよび無線通信方法
JP2013005248A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Sharp Corp 集中制御局装置、制御局装置、端末装置、通信システム及び通信方法

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4662074B2 (ja) * 2004-07-27 2011-03-30 日本電気株式会社 上り回線無線リソース制御の方法、基地局装置、及び無線ネットワーク制御装置
US20070291702A1 (en) * 2004-10-19 2007-12-20 Hideo Nanba Base Station Apparatus,Wireless Communication System,And Wireless Transmission Method
KR100842523B1 (ko) * 2006-11-21 2008-07-01 삼성전자주식회사 유선 중계국을 활용한 셀룰러 시스템에서 무선 자원 할당방법 및 그 시스템
JP5088149B2 (ja) * 2008-01-17 2012-12-05 富士通株式会社 スケジューリング方法及び無線基地局
GB2457431A (en) 2008-01-28 2009-08-19 Fujitsu Lab Of Europ Ltd Interference mitigation method in a wireless network
EP2294852B1 (en) * 2008-04-16 2011-10-26 Telecom Italia S.p.A. Method and system for dynamically configuring a telecommunications network
EP2319260A2 (en) 2008-08-19 2011-05-11 Shared Spectrum Company Method and system for dynamic spectrum access using specialty detectors and improved networking
WO2010027308A1 (en) * 2008-09-05 2010-03-11 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Coordinated transmission for secondary usage
JP2010074471A (ja) 2008-09-18 2010-04-02 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線送受信装置
US8805427B2 (en) * 2008-11-14 2014-08-12 Microsoft Corporation Channel reuse with cognitive low interference signals
JP5381107B2 (ja) 2009-01-07 2014-01-08 株式会社デンソー 車両用表示装置
US8369862B2 (en) * 2009-04-29 2013-02-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Resource allocation and power control method
US8787907B2 (en) * 2010-04-08 2014-07-22 Qualcomm Incorporated Frequency selection and transition over white space
US10517098B2 (en) * 2010-07-30 2019-12-24 Qualcomm Incorporated Interference coordination for peer-to-peer (P2P) communication and wide area network (WAN) communication
TWI524799B (zh) * 2010-10-12 2016-03-01 內數位專利控股公司 電視閒置頻段頻道選擇及網路配置以服務為基礎之方法
CN102006599B (zh) * 2010-11-05 2013-07-03 北京邮电大学 宏小区与毫微微小区的混合组网中的干扰抑制方法
EP2643986A1 (en) 2010-11-24 2013-10-02 Nokia Siemens Networks Oy Secondary spectrum use
JP5610346B2 (ja) 2010-12-20 2014-10-22 独立行政法人情報通信研究機構 Tvwsチャネルの割り当てシステム及び方法
CN103477678B (zh) 2011-04-15 2017-08-25 安华高科技通用Ip(新加坡)公司 电视空白波段上的lte载波聚合配置
WO2012169400A1 (ja) * 2011-06-07 2012-12-13 日本電気株式会社 パスロス算出方法、パスロス算出装置、パスロス算出プログラム、無線通信システム、スペクトルマネージャ
US8830947B2 (en) * 2011-08-30 2014-09-09 Broadcom Corporation Channel sensing in uplink transmission
JP2013055446A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Sharp Corp セルラシステム、リソース割当装置
JP5642896B2 (ja) * 2011-09-16 2014-12-17 エヌイーシー(チャイナ)カンパニー, リミテッドNEC(China)Co.,Ltd. 階層的スペクトル共有システムにおける二次送信機の送信電力決定方法及び送信電力決定装置
US9210583B2 (en) * 2011-12-06 2015-12-08 At&T Mobility Ii Llc Centralized femtocell optimization
JP5900884B2 (ja) * 2012-02-17 2016-04-06 シャープ株式会社 制御局装置、および無線通信システム
US9185620B2 (en) * 2012-05-30 2015-11-10 Intel Corporation Adaptive UL-DL configurations in a TDD heterogeneous network
US9538387B2 (en) * 2012-09-28 2017-01-03 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Radio resource assignment coordination in superdense networks
US10044450B2 (en) * 2013-05-08 2018-08-07 Sony Corporation Communication control device, communication control method and information processing apparatus

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008048286A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Fujitsu Ltd 無線通信装置および無線通信方法
JP2010279052A (ja) * 2010-07-15 2010-12-09 Mitsubishi Electric Corp 無線通信システムおよび無線通信方法
JP2013005248A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Sharp Corp 集中制御局装置、制御局装置、端末装置、通信システム及び通信方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
NAOTAKA SATO, SONY CORPORATION: "TV WHITE SPACE AS PART OF THE FUTURE SPECTRUM LANDSCAPE FOR WIRELESS COMMUNICATIONS", ETSI WORKSHOP ON RECONFIGURABLE RADIO SYSTEMS [ONLINE], JPN6017042650, 13 December 2012 (2012-12-13) *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020008800A1 (ja) * 2018-07-06 2020-01-09 ソニー株式会社 通信制御装置、及び通信制御方法
JPWO2020008800A1 (ja) * 2018-07-06 2021-07-08 ソニーグループ株式会社 通信制御装置、及び通信制御方法
US11388611B2 (en) 2018-07-06 2022-07-12 Sony Corporation Communication control apparatus and communication control method

Also Published As

Publication number Publication date
RU2015146929A (ru) 2017-05-18
US11595136B2 (en) 2023-02-28
EP2996373A1 (en) 2016-03-16
US20210044363A1 (en) 2021-02-11
SG11201508962WA (en) 2015-11-27
RU2644413C2 (ru) 2018-02-12
US20160006522A1 (en) 2016-01-07
CN105165049A (zh) 2015-12-16
JPWO2014181580A1 (ja) 2017-02-23
US10833778B2 (en) 2020-11-10
TW201448653A (zh) 2014-12-16
US20180302174A1 (en) 2018-10-18
WO2014181580A1 (ja) 2014-11-13
JP6281569B2 (ja) 2018-02-21
MX2015015107A (es) 2016-02-11
JP6492334B2 (ja) 2019-04-03
ZA201507935B (en) 2016-07-27
US20200036452A1 (en) 2020-01-30
US10044450B2 (en) 2018-08-07
MX352160B (es) 2017-11-10
TWI633804B (zh) 2018-08-21
CN105165049B (zh) 2019-11-05
ES2777249T3 (es) 2020-08-04
EP2996373B1 (en) 2020-02-19
EP2996373A4 (en) 2016-12-21
US10469180B2 (en) 2019-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6492334B2 (ja) 通信制御装置、通信制御方法及び情報処理装置
JP6662961B2 (ja) 非セルラーワイヤレスアクセスのためのシステムおよび方法
CN105340336B (zh) 通信控制设备、通信控制方法、无线电通信系统和终端设备
US10206150B2 (en) Electronic device in radio communications system and radio communications method
JP2015531554A (ja) 周波数スペクトル管理システム、周波数スペクトル管理方法、及び非揮発コンピュータ読取可能媒体
CN105409283B (zh) 通信控制设备,通信控制方法和通信设备
CN110247717A (zh) 用于无线通信的电子设备、方法和计算机可读存储介质
US20160381572A1 (en) Adaptive frequency hopping (afh) with channel inhibition (ci) for bluetooth
CN112544101B (zh) 调度方法、装置、存储介质及通信系统
CN101742530A (zh) 一种测量报告上报的方法、装置和系统
WO2015001844A1 (ja) 通信制御装置、通信制御方法及び端末装置
CN111527717B (zh) 用于无线通信的电子设备、方法和计算机可读存储介质
US20140092835A1 (en) Radio Resource Assignment Coordination in Superdense Networks
US20190141738A1 (en) Wireless communication apparatus and antenna filtering method
CN114599010A (zh) 副链路sl上的定位方法、装置及终端
EP2695412B1 (en) Method and arrangement for white space device transmission
KR101393141B1 (ko) 이종 셀룰러 네트워크 환경에서의 다중 무선접속기술 선택 접속과 동시 접속 및 부하 분산하는 기법
US20230189076A1 (en) Management apparatus, resource management method, and non-transitory computer-readable storage medium
US20230318684A1 (en) Apparatus, methods and computer programs
CN111373784B (zh) 小区间协同调度方法、装置及设备
CN107172711B (zh) 一种为用户设备分配资源的方法及装置
CN115002814A (zh) 资源负荷确定方法、装置及存储介质
JP2024053156A (ja) 制御装置、方法及びプログラム
WO2017016478A1 (zh) 一种lte系统的用户流量提升方法、装置及基站

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190208

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190211

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6492334

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151