JP2018085599A - アンテナ装置および携帯無線機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナサイズを大型化することなく、動作周波数を低くすることが可能なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】単層または多層のプリント基板からなるGND板2にスプリットリング共振器1を配置し、スプリットリング共振器1の構成にしたがって決定される共振周波数に基づいて動作するSRR(Split-Ring-Resonator)アンテナを構成するアンテナ装置であって、SRRアンテナの開口部11内に、追加素子4を、スプリットリング共振器1を構成する素子の少なくとも一部に近接して配置する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、アンテナ装置および携帯無線機器に関し、特に、アンテナサイズを大型化することなく、動作周波数を低くすることが可能なアンテナ装置および携帯無線機器に関する。
昨今の携帯無線機器は、著しく小型化し、内蔵するアンテナもより小型なものが要求されている。一般的に、アンテナは、特に低い周波数に対応するためには大型化する傾向にあるため、かかる低周波数領域に対応するアンテナについても、携帯無線機器に内蔵するアンテナを小型化することが、携帯無線機器の小型化を図る上で必須の条件となる。また、無線LAN(Local Area Network)などにおいて複数のアンテナを使用して無線通信を高速化する技術の一つとしてMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)技術などを適用しようとする携帯無線機器の場合においても、該携帯無線機器の小型化に対応するためには、1つ1つのアンテナを小型にすることが必要である。
そこで、例えば、特許文献1のWO2014/132590号公報「アンテナおよび電子装置」に記載されているように、比較的低い周波数帯に対応する技術として、スプリットリング共振器(SRR: Split-Ring-Resonator)を利用してアンテナを小型化する技術が提案されている。図14は、前記特許文献1に記載のSRRアンテナの構成例を示す模式図であり、スプリットリング共振器を有するアンテナ(SRRアンテナ)の基本形態を示している。すなわち、図14のSRRアンテナの構成例に示すように、SRRアンテナは、一部に開放部を有するループ形状の導体からなる共振器であるスプリットリング共振器1B、接地電位(グラウンド電位)を維持するためのGND(Ground)板2(グラウンド板2)、スプリットリング共振器1Bに給電するための給電部3を備え、スプリットリング共振器1BをGND板2の外周の1辺に接するように配置する構成となっている。
図15は、図14に示したSRRアンテナを構成するスプリットリング共振器1Bの内部構成を示す拡大図である。図15に示すように、スプリットリング共振器1Bは、GND板2の外周の1辺に接するように配置された開口部11を備え、給電部3には給電導体12が接続され、給電部3から交流電力が給電される。また、給電導体12に接続する第1の導体13が開口部11の一方の開口縁(図15の左側の開口縁)と接続するように配置され、第1の導体13の反対側には第2の導体14が開口部11の他方の開口縁(図15の右側の開口縁)と接続するように配置された構成となっている。また、第1の導体13と第2の導体14とが最も接近する部分に配置される第1のスリット部導体15および第2のスリット部導体16とが、第1の導体13の端部および第2の導体14の端部にそれぞれ接続されている。
図16は、図14および図15で示したSRRアンテナの動作周波数における電流の流れを示す模式図であり、点線の矢印が電流の流れを表している。図16に示すように、SRRアンテナは、給電部3、給電導体12と、第1の導体13の一部と、第2の導体14と、第2の導体14と開口部11との接続部から給電部3までをつなぐ開口部11の外周とを用いて等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスLと、第1のスリット部導体15と第2のスリット部導体16とにより等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスCとが直列共振回路を構成している。
SRRアンテナの動作周波数は、その直列共振回路の共振周波数に基づいて決定される。この直列共振回路の共振周波数がSRRアンテナの動作周波数となる。この直列共振回路の共振周波数、すなわちSRRアンテナの動作周波数は次の式(1)のように表される。
SRRアンテナの動作周波数 = 1/(2π√(L×C)) …(1)
前記式(1)から明らかなように、スプリットリング共振器1Bに等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスLやコンデンサ部分のキャパシタンスCを小さい値にすれば、SRRアンテナの動作周波数を高くすることができる。逆に、スプリットリング共振器1Bに等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスLやコンデンサ部分のキャパシタンスCを大きい値にすれば、SRRアンテナの動作周波数を低くすることができる。
図17は、図14および図15に示したSRRアンテナのインピーダンス特性を示す特性図であり、スミスチャートを用いて周波数に対するインピーダンスの軌跡を示したものである。図17においてインピーダンスの軌跡がスミスチャートの中心の‘1’の位置(インピーダンス=50Ω)に最接近する点がアンテナの動作周波数である。
一方、図18は、図14および図15に示したSRRアンテナのリターンロス特性を示す特性図である。ここで、リターンロスとは、図17に示したインピーダンス特性と全く同じ測定をするものであって、単に、チャート(図表)が異なるだけである。図18の特性図において、横軸は周波数、縦軸はリターンロスを示している。図18は、インピーダンスが50Ωに近ければ近い程、リターンロスが小さな値になるように作られた図表であり、リターンロスが小さいほどアンテナの特性が良くなることを示している。図18に示したリターンロスが小さくなる谷の部分(約2400MHzの位置)はアンテナの共振と呼ばれる。すなわち、谷の部分がアンテナの動作周波数を示していることになる。また、アンテナが良好に動作するためには、一般的にアンテナが動作する周波数においてリターンロスが−5dB以下であることが望ましい。図18に示す例においては、動作周波数においてリターンロスが−5dB以下となっているのが分かる。
国際公開第2014/132590号
しかしながら、前記特許文献1に記載されたような本発明に関連する現状の技術には、以下に示す問題点がある。すなわち、SRRアンテナを採用して、同じアンテナサイズで比較的低い周波数帯に対応するためには、もしくは、同じ動作周波数でアンテナサイズを小型化するためには、一般的に、前記特許文献1にも記載されているように、図15に示した第1のスリット部導体15と第2のスリット部導体16とを互いに重ね合わせたり、第1のスリット部導体15と第2のスリット部導体16との長さを長くしたりするなどの構成にして、第1のスリット部導体15と第2のスリット部導体16とが対向する面積を増やし、その結果として、等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスCを大きくすることが必要不可欠となる。
しかし、スプリットリング共振器1Bの大きさを変えない、もしくは、小さくしつつ、同時に、第1のスリット部導体15と第2のスリット部導体16とを長くすることには限界がある。したがって、更に低い周波数に対応したりするためには、スプリットリング共振器1Bを大型化し、等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスLも大きくすることが必要になる。この結果、アンテナの大型化は避けることができず、携帯無線機器の小型化に対応することができなくなるという問題が発生する。
(本発明の目的)
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、アンテナサイズを大型化することなく、動作周波数を低くすることが可能なアンテナ装置および携帯無線機器を提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明によるアンテナ装置および携帯無線機器は、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明によるアンテナ装置は、単層または多層のプリント基板からなるグラウンド板にスプリットリング共振器を配置し、該スプリットリング共振器の共振周波数に基づいて動作するSRR(Split-Ring-Resonator)アンテナを有するアンテナ装置であって、前記SRRアンテナの開口部内に、前記スプリットリング共振器の少なくとも一部に近接して配置した追加素子を備えることを特徴とする。
(2)本発明による携帯無線機器は、無線通信用のアンテナを前記(1)に記載のアンテナ装置を用いて構成することを特徴とする。
本発明のアンテナ装置および携帯無線機器によれば、以下のような効果を奏することができる。
本発明によれば、従来のSRRアンテナと比較してアンテナサイズを大型化させることなく、従来のSRRアンテナよりも、動作周波数を低くすることができる。本発明では、従来のSSRアンテナを構成する開口部の中に、スプリットリング共振器の少なくとも一部に近接させて追加素子を新たに配置し、前述の式(1)におけるL,Cの少なくとも一方を大きくすることにより、動作周波数を低減している。
本発明に係るアンテナ装置の構成例を示す模式図である。 図1に示したアンテナ装置を構成するスプリットリング共振器の内部構成の一例を示す拡大図である。 図1、図2に示したアンテナ装置において新たに追加した追加素子の形状の一例を示す模式図である。 図2に示したスプリットリング共振器を図2の上側方向から眺めた場合の模式図である。 図1ないし図4に示したアンテナ装置のインピーダンス特性の一例を示す特性図である。 図1ないし図4に示したアンテナ装置のリターンロス特性の一例を示す特性図である。 図1ないし図4に示したアンテナ装置においてスプリットリング共振器と追加素子とによる相互インダクタンスの発生を等価的に表す模式図である。 図1ないし図4に示したアンテナ装置のスプリットリング共振器と追加素子とのそれぞれに等価的に構成されるコイル部分(a)およびコンデンサ部分(b)を模式的に表す模式図である。 図1ないし図4に示したアンテナ装置のスプリットリング共振器と追加素子とのそれぞれに等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスおよびコンデンサ部分のキャパシタンスを等価的に表した等価回路図である。 図1に示したアンテナ装置を構成するスプリットリング共振器の内部構成の図2とは異なる他の例を示す拡大図である。 図10に示すアンテナ装置すなわち横方向に小型化したSRRアンテナと背景技術として示した図14のSRRアンテナとの大きさの比較例を示す説明図である。 図10に示すアンテナ装置すなわち横方向に小型化したSRRアンテナのインピーダンス特性の一例を示す特性図である。 図10に示すアンテナ装置すなわち横方向に小型化したSRRアンテナのリターンロス特性の一例を示す特性図である。 特許文献1に記載のSRRアンテナの構成例を示す模式図である。 図14に示したSRRアンテナを構成するスプリットリング共振器の内部構成を示す拡大図である。 図14および図15で示したSRRアンテナの動作周波数における電流の流れを示す模式図である。 図14および図15に示したSRRアンテナのインピーダンス特性を示す特性図である。 図14および図15に示したSRRアンテナのリターンロス特性を示す特性図である。
以下、本発明によるアンテナ装置および携帯無線機器の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明によるアンテナ装置について説明するが、携帯無線機器の無線通信用のアンテナとしてかかるアンテナ装置を備えるようにしても良いことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、単層または多層のプリント基板からなるグラウンド板にスプリットリング共振器を配置し、該スプリットリング共振器の構成にしたがって決定される共振周波数に基づいて動作するSRR(Split-Ring-Resonator)アンテナを構成するアンテナ装置であって、前記SRRアンテナの開口部内に、前記スプリットリング共振器の少なくとも一部に近接して配置した追加素子を備えていることを主要な特徴としている。以下に説明する実施の形態では、該追加素子は、一辺に開放部を有するループ形状のコイル部を形成する追加素子導体と、前記開放部に接続され、かつ、互いに対向するように配置してスリット部を形成する追加素子スリット部導体とを備え、そして、前記追加素子導体および前記追加素子スリット部導体の少なくとも一部は、前記スプリットリング共振器の少なくとも一部と、あらかじめ定めた特定の間隔で重なるように配置している。
言い換えると、単層または多層のプリント基板等のGND板(グラウンド板)にスプリットリング共振器(Split-Ring-Resonator:SRR)を配置し、該スプリットリング共振器の構成にしたがって決定される共振周波数で動作するSRRアンテナを構成し、かつ、該SRRアンテナを構成する前記スプリットリング共振器とは接続されない無給電素子を、追加素子として、前記スプリットリング共振器の内側に前記スプリットリング共振器の少なくとも一部と重なるように配置している。
而して、アンテナサイズを大型化することなく、前記SRRアンテナの動作周波数を現状のSRRアンテナよりも低い周波数で動作させることが可能になる。さらには、現状のSRRアンテナと比較してアンテナサイズを小型にしても、現状のSRRアンテナと同じ周波数で動作させることも可能になる。
(実施形態の構成例)
次に、本発明に係るアンテナ装置の構成例について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係るアンテナ装置の構成例を示す模式図であり、スプリットリング共振器(Split-Ring-Resonator:SRR)を備えたアンテナ(SRRアンテナ)の一構成例を示している。
図1に示すアンテナ装置は、背景技術として前述したSRRアンテナ(図14)と同様、スプリットリング共振器1とGND(Ground)板2(グラウンド板2)と給電部3とを備え、スプリットリング共振器1をGND板2の外周の1辺に接するように配置した構成としているが、さらに、図14のSRRアンテナに対して、追加素子4を新たに追加して備えている。ここで、追加素子4は、スプリットリング共振器1とは接続されない無給電素子であり、かつ、該追加素子4を構成する素子の少なくとも一部が、スプリットリング共振器1の内部においてスプリットリング共振器1を構成する素子の少なくとも一部と重なるように配置される。
また、図2は、図1に示したアンテナ装置を構成するスプリットリング共振器の内部構成の一例を示す拡大図である。図2に示すスプリットリング共振器1は、背景技術として前述したスプリットリング共振器1B(図15)と同様、GND板2の外周の1辺に接するように配置された開口部11を備え、給電部3には給電導体12が接続され、給電部3から交流電力が給電される。また、給電導体12に接続する第1の導体13が開口部11の一方の開口縁(図2の左側の開口縁)と接続するようにGND板2の外周の1辺に沿って配置され、また、第1の導体13の反対側には無給電の第2の導体14が開口部11の他方の開口縁(図2の右側の開口縁)と接続するようにGND板2の外周の1辺に沿って配置された構成となっている。
また、第1の導体13と第2の導体14とが最も接近する端部それぞれには第1のスリット部導体15と第2のスリット部導体16とがそれぞれ第1の導体13と第2の導体14とに対してほぼL字形状となる位置関係で接続されている。そして、第1のスリット部導体15と第2のスリット部導体16とは、互いに対向してスリット部を形成するように配置される。
さらに、図2に示すスプリットリング共振器1においては、図1に示したように、図15のスプリットリング共振器1Bとは異なり、開口部11の中に追加素子4が追加して配置されている。
次に、本発明に係るアンテナ装置において新たに追加した追加素子4の詳細な形状について、図3を用いて説明する。図3は、図1、図2に示したアンテナ装置において新たに追加した追加素子4の形状の一例を示す模式図である。図3に示すように、追加素子4は、第1の追加素子導体41、第2の追加素子導体42、第3の追加素子導体43、第4の追加素子導体44、第5の追加素子導体45、第1の追加素子スリット部導体46、および、第2の追加素子スリット部導体47を有する。
そして、第1の追加素子導体41、第2の追加素子導体42、第3の追加素子導体43、第4の追加素子導体44、および、第5の追加素子導体45を用いて一辺に開放部を有するループ形状を形成し、等価的なコイル部分を構成している。つまり、GND板2の外周の1辺に沿って配置した、すなわち、開口部11の上縁に接するように配置した、第1の追加素子導体41の両端それぞれには、第1の追加素子導体41に対してほぼL字形状となる位置に配置した第2の追加素子導体42、第3の追加素子導体43それぞれの一端が接続される。
さらに、第2の追加素子導体42、第3の追加素子導体43それぞれの他端には、第2の追加素子導体42、第3の追加素子導体43それぞれに対してほぼL字形状となる位置に配置した第4の追加素子導体44、第5の追加素子導体45それぞれの一端が接続される。その結果、第4の追加素子導体44、第5の追加素子導体45それぞれの他端は、互いに最も接近して対向するように位置することになる。
そして、第4の追加素子導体44、第5の追加素子導体45それぞれの他端には、第4の追加素子導体44、第5の追加素子導体45それぞれに対してほぼL字形状となる位置に配置した第1の追加素子スリット部導体46、第2の追加素子スリット部導体47それぞれの一端が接続される。第1の追加素子スリット部導体46、第2の追加素子スリット部導体47それぞれの他端は、開放端を形成している。ここで、第1の追加素子スリット部導体46、および、第2の追加素子スリット部導体47は、互いに対向するように配置されることになり、その結果、スリット部を形成する形状になっていて、等価的にコンデンサ部分を構成することになる。
次に、本発明に係るアンテナ装置において新たに追加した追加素子4と、図2に示したSRRアンテナの構成素子である給電導体12、第1の導体13、第2の導体14、第1のスリット部導体15、第2のスリット部導体16との間の位置関係について、図4を用いて説明する。図4は、図2に示したスプリットリング共振器1を図2の上側方向から眺めた場合の模式図である。なお、新たに追加した追加素子4を構成する図3に示す各構成素子は、同一平面上に配置され、一方、スプリットリング共振器1を構成する各構成素子すなわち給電導体12、第1の導体13、第2の導体14、第1のスリット部導体15、第2のスリット部導体16については、追加素子4の配置平面とは異なる同一平面上に配置される。そして、図4に示すように、追加素子4を構成する各構成素子が配置される平面と、スプリットリング共振器1を構成する各構成素子が配置される平面とは、あらかじめ定めた特定の間隔Sで、互いに近接した位置関係にある。
図2および図3に示すように、追加素子4を構成する第1の追加素子導体41は、スプリットリング共振器1を構成する第1の導体13および第2の導体14と、図4に示すあらかじめ定めた特定の間隔Sを保って重なるように配置されている。また、追加素子4を構成する第1の追加素子スリット部導体46は、スプリットリング共振器1を構成する第1のスリット部導体15と前記特定の間隔Sを保って重なるように配置されている。また、追加素子4を構成する第2の追加素子スリット部導体47は、スプリットリング共振器1を構成する第2のスリット部導体16と前記特定の間隔Sを保って重なるように配置されている。かくのごとき配置は、例えば、多層基板を用いて、追加素子4とスプリットリング共振器1とをそれぞれ別々の層に配置するようにすれば容易に実現することができる。
次に、本発明の一例として図1ないし図4に示したアンテナ装置のインピーダンス特性およびリターンロス特性について説明する。まず、インピーダンス特性について、図5を用いて説明する。図5は、図1ないし図4に示したアンテナ装置のインピーダンス特性の一例を示す特性図であり、スミスチャートを用いて周波数に対するインピーダンスの軌跡を示したものである。図5においてインピーダンスの軌跡がスミスチャートの中心の‘1’の位置(インピーダンス=50Ω)に最接近する点が本アンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナの動作周波数である。
一方、図6は、図1ないし図4に示したアンテナ装置のリターンロス特性の一例を示す特性図である。ここで、リターンロスとは、図5に示したインピーダンス特性と全く同じ測定をするものであって、単に、チャート(図表)が異なるだけである。図6の特性図において、横軸は周波数、縦軸はリターンロスを示し、横軸の周波数範囲は、背景技術として示した図18の場合と同様である。また、図6は、背景技術として図18において説明したように、インピーダンスが50Ωに近ければ近い程、リターンロスが小さな値になるように作られた図表であり、リターンロスが小さいほどアンテナの特性が良くなることを示している。
図6に示したリターンロスが小さくなる谷の部分(約1050MHzの位置)はアンテナの共振と呼ばれ、谷の部分がアンテナの動作周波数を示していることになる。また、アンテナが良好に動作するためには、一般的にアンテナが動作する周波数においてリターンロスが−5dB以下であることが望ましい。図6に示すように、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナは、本アンテナ装置の動作周波数であるリターンロスが最小となる点(約1050MHzの位置)が、背景技術として示した図18において最小となる点(約2400MHzの位置)と比較して、大きく低い周波数帯側に移動していることが分かる。つまり、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナの動作周波数が、現状のSRRアンテナ例えば図14のSRRアンテナの動作周波数よりも大幅に低くなっていることを意味している。
(本実施形態の動作の説明)
次に、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナの動作について、その一例を詳細に説明する。
前述したように、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナの動作周波数を下げるためには、スプリットリング共振器1において、給電部3と、給電導体12と、第1の導体13の一部と、第2の導体14と、第2の導体14と開口部11との接続部から給電部3までをつなぐ開口部11の外周と、により等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスLと、第1のスリット部導体15と第2のスリット部導体16とにより等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスCとを大きくすることが必要になる。
まず、本実施形態において新たに追加した追加素子4のループ形状に基づいて等価的に構成されるコイル部分が、スプリットリング共振器1において等価的に構成されるコイル部分と非常に近接して配置されているため、両者の間には、相互誘導作用に基づいて、図7の両矢印に示すような相互インダクタンスが発生する。図7は、図1ないし図4に示したアンテナ装置においてスプリットリング共振器1と追加素子4とによる相互インダクタンスの発生を等価的に表す模式図である。
図7に示すように、スプリットリング共振器1と追加素子4との間の相互インダクタンスによるインダクタンスの増加分をMと仮定し、スプリットリング共振器1において等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスをL11と仮定すると、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナにおいて等価的に構成されるコイル部分の総合インダクタンスL’は
L’= L11+M …(2)
で表すことができる。
ここで、スプリットリング共振器1において等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスL11は、背景技術として前述した図14のSRRアンテナにおいて等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスと同じ値である。したがって、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナにおいては、図14のSRRアンテナの場合に比較して、スプリットリング共振器1と追加素子4との間の相互インダクタンスによるインダクタンスの増加分Mに基づいて、等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスが増加することが分かる。
図8は、図1ないし図4に示したアンテナ装置のスプリットリング共振器1と追加素子4とのそれぞれに等価的に構成されるコイル部分およびコンデンサ部分を模式的に表す模式図であり、図8(a)は、スプリットリング共振器1と追加素子4とのそれぞれに等価的に構成されるコイル部分を模式的に表し、図8(b)は、スプリットリング共振器1と追加素子4とのそれぞれに等価的に構成されるコンデンサ部分を模式的に表している。
図8(a)においては、追加素子4を構成する第1の追加素子導体41、第2の追加素子導体42、第3の追加素子導体43、第4の追加素子導体44、第5の追加素子導体45を用いて等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスをL41と表現している。また、スプリットリング共振器1を構成する第1の導体13と、第1の導体13の一端と接続される開口部11の開口縁の一部とを用いて等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスをL12と表現し、第2の導体14と、第2の導体14の一端と接続される開口部11の開口縁の一部とを用いて等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスをL13と表現している。
さらに、図8(b)においては、スプリットリング共振器1を構成する第1のスリット部導体15と第2のスリット部導体16とを用いて等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスをC11と表現している。また、追加素子4を構成する第1の追加素子スリット部導体46と第2の追加素子スリット部導体47とを用いて等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスをC41と表現している。
また、追加素子4を構成する第1の追加素子スリット部導体46とスプリットリング共振器1を構成する第1のスリット部導体15とを用いて等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスをC42と表現している。また、追加素子4を構成する第2の追加素子スリット部導体47とスプリットリング共振器1を構成する第2のスリット部導体16とを用いて等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスについてもC42と表現している。また、追加素子4を構成する第4の追加素子導体44と、第4の追加素子導体44と対向する開口部11の開口縁の一部とを用いて等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスをC43と表現し、第5の追加素子導体45と、第5の追加素子導体45と対向する開口部11の開口縁の一部とを用いて等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスをC44と表現している。
図9は、図1ないし図4に示したアンテナ装置のスプリットリング共振器1と追加素子4とのそれぞれに等価的に構成されるコイル部分のインダクタンスおよびコンデンサ部分のキャパシタンスを等価的に表した等価回路図である。つまり、図9は、図8(a)に示した各インダクタンスL41、L12、L13、および、図8(b)に示した各キャパシタンスC11、C41、C42、C43、C44の等価的な接続状態を示している。図9(a)は、図8(a)、(b)に示した各インダクタンスL41、L12、L13と各キャパシタンスC11、C41、C42、C43、C44とに関する等価回路を示し、図9(b)は、キャパシタンスC11以外の残りのインダクタンスおよびキャパシタンス全てを合成して得られる等価的な合成キャパシタンスをCとして表現している。
図9(a)の等価回路図の破線部に示すように、まず、追加素子4のコイル部分のインダクタンスL41とコンデンサ部分のキャパシタンスC41とが並列に接続されて、両端に並列接続部を形成している。また、該並列接続部の一端には、スプリットリング共振器1の開口部11の開口縁の一部を用いて構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスC43とコイル部分のインダクタンスL12とが直列に接続される。一方、該並列接続部の他端には、スプリットリング共振器1の開口部11の開口縁の一部により構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスC44とコイル部分のインダクタンスL13とが直列に接続される。また、コイル部分のインダクタンスL12とコイル部分のインダクタンスL13との他端同士は直接接続されている。
また、スプリットリング共振器1のコンデンサ部分のキャパシタンスC11の両端と追加素子4のコンデンサ部分のキャパシタンス41の両端とは、第1のスリット部導体15および第1の追加素子スリット部導体46と、第2のスリット部導体16および第2の追加素子スリット部導体47と、のそれぞれを用いて構成される2つのコンデンサ部分のキャパシタンスC42それぞれを介して接続される。さらに、スプリットリング共振器1のコンデンサ部分のキャパシタンスC11の両端は、スプリットリング共振器1のコイル部分のインダクタンスL12およびコイル部分のインダクタンスL13それぞれの他端に直接接続される。
図9(a)に示したインダクタンスL41、L12、L13と、キャパシタンスC41、C42、C43、C44を合成すると、図9(b)に示すように、スプリットリング共振器1のコンデンサ部分のキャパシタンスC11に並列接続した合成キャパシタンスCとして表現することができる。したがって、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナにおいて等価的に構成されるコンデンサ部分の総合キャパシタンスC’は
C’= C11+C …(3)
で表すことができる。
ここで、スプリットリング共振器1において等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスC11は、背景技術として前述した図14のSRRアンテナにおいて等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスと同じ値である。したがって、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナにおいては、図14のSRRアンテナの場合に比較して、スプリットリング共振器1および追加素子4のコイル部分およびコンデンサ部分の合成によるキャパシタンスの増加分Cに基づいて、等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスが増加することが分かる。
以上に詳細に説明したように、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナは、現状のSRRアンテナ例えば背景技術における図14のSRRアンテナとは異なり、SRRアンテナのスプリットリング共振器1内の特定の位置に該スプリットリング共振器1とは直接接続しない特定形状の追加素子4を配置する構成を採用している。すなわち、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナは、単層または多層のプリント基板からなるGND板2(グラウンド板2)にスプリットリング共振器1を配置し、スプリットリング共振器1の構成にしたがって決定される共振周波数に基づいて動作するSRR(Split-Ring-Resonator)アンテナを構成するアンテナ装置であって、前記SRRアンテナの開口部11内に、スプリットリング共振器1の少なくとも一部に近接して配置した追加素子4を備えている。
ここで、追加素子4は、一辺に開放部を有するループ形状のコイル部を形成する追加素子導体(第1の追加素子導体41、第2の追加素子導体42、第3の追加素子導体43、第4の追加素子導体44、第5の追加素子導体45)と、前記開放部に接続され、かつ、互いに対向するように配置してスリット部を形成する追加素子スリット部導体(第1の追加素子スリット部導体46、第2の追加素子スリット部導体47)と、を備えて構成される。そして、追加素子4に備えた前記追加素子導体および前記追加素子スリット部導体の少なくとも一部は、スプリットリング共振器1の少なくとも一部と、あらかじめ定めた特定の間隔Sで重なるように配置される。
また、前記追加素子導体の少なくとも一部(例えば、第1の追加素子導体41)は、少なくとも、スプリットリング共振器1を構成する素子導体のうち、例えば、GND板2の外周の1辺に沿って配置される素子導体(例えば、第1の導体13、第2の導体14)の少なくとも一部と、特定の間隔Sで重なるように配置される。また、前記追加素子導体スリット部導体(第1の追加素子スリット部導体46、第2の追加素子スリット部導体47)の少なくとも一部は、少なくとも、スプリットリング共振器1を構成する素子導体のうち、対向して配置されてスリット部を形成するスリット部導体(第1のスリット部導体15、第2のスリット部導体16)の少なくとも一部と、特定の間隔Sで重なるように配置される。
かくのごとき追加素子4を備えることにより、背景技術の図14に示したSRRアンテナと比較して、等価的に構成されるコイル部分の総合インダクタンスL’およびコンデンサ部分の総合キャパシタンスC’の値が増加することになるので、本実施形態に係るSRRアンテナの動作周波数をより低い領域まで移動させることが可能になっていることが分かる。
なお、追加素子4を構成する第1の追加素子導体41、第2の追加素子導体42、第3の追加素子導体43、第4の追加素子導体44、第5の追加素子導体45を用いて形成されるループ形状の大きさを調整することにすれば、スプリットリング共振器1のループ形状のコイル部分との間の相互インダクタンスによるインダクタンスの増加分Mを調整することができるので、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナの動作周波数を調整することができる。
また、追加素子4のスリット部を形成する第1の追加素子スリット部導体46、第2の追加素子スリット部導体47の長さを調整することにすれば、等価的に構成されるコンデンサ部分の合成キャパシタンスCを調整することができるので、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナの動作周波数を調整することができる。また、追加素子4のループ形状の一部を形成する第4の追加素子導体44、第5の追加素子導体45の長さを調整することにすれば、同様に、等価的に構成されるコンデンサ部分の合成キャパシタンスCを調整することができるので、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナの動作周波数を調整することができる。
さらに、追加素子4のループ形状の一部を形成する第4の追加素子導体44および第5の追加素子導体45と、第4の追加素子導体44および第5の追加素子導体45それぞれと対向する開口部11の開口縁との間隔を調整することにしても、等価的に構成されるコンデンサ部分のキャパシタンスCを調整することができるので、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナの動作周波数を調整することができる。
(本実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、図1ないし図4に例示したアンテナ装置すなわち本実施形態に係るSRRアンテナにおいては、現状のSRRアンテナ、例えば、背景技術として説明した図14のSRRアンテナの開口部11の中に追加素子4を追加しているので、アンテナサイズを大型化させることなく、SRRアンテナの動作周波数を低くすることができる。
(他の実施形態)
次に、前述の図2に示したアンテナ装置とは異なる他の実施形態について説明する。図10は、図1に示したアンテナ装置を構成するスプリットリング共振器の内部構成の図2とは異なる他の例を示す拡大図である。図10に示すスプリットリング共振器1Aと図2に示したスプリットリング共振器1との差分は、スプリットリング共振器1Aおよび追加素子4Aの大きさを、図2に示したスプリットリング共振器1および追加素子4に比較して、横方向に小型化している点である。
つまり、前述した実施形態においては、現状のSRRアンテナ例えば背景技術として示した図14のSRRアンテナに対して本発明において新たに追加した追加素子4の効果により、現状のSRRアンテナと比較して、アンテナサイズを大型化することなく、アンテナの動作周波数を低くすることを可能になっている。かくのごとき効果を利用して、本発明の他の実施形態においては、現状のSRRアンテナと同じ動作周波数を実現する場合に関し、スプリットリング共振器1Aおよび追加素子4Aの大きさを、現状のSRRアンテナと比較して小型化することを可能にする一例を、図10の拡大図に示している。
図11は、図10に示すアンテナ装置すなわち横方向に小型化したSRRアンテナと背景技術として示した図14のSRRアンテナとの大きさの比較例を示す説明図である。アンテナの動作周波数を同じ周波数にする場合には、本発明の他の実施形態として図11に示すように、図10に示すアンテナ装置のスプリットリング共振器1Aの横方向のサイズは、現状のSRRアンテナ例えば図14のSRRアンテナのスプリットリング共振器1Bと比較して、大幅に小型化することが可能である。
また、図12は、図10に示すアンテナ装置すなわち横方向に小型化したSRRアンテナのインピーダンス特性の一例を示す特性図である。図13は、図10に示すアンテナ装置すなわち横方向に小型化したSRRアンテナのリターンロス特性の一例を示す特性図である。図12および図13に示す特性図と図14に示したSRRアンテナにおける特性を示す図17および図18とを比較すると、図10に示すアンテナ装置すなわち横方向に小型化したSRRアンテナの動作周波数(約2400MHz)が、現状のSRRアンテナの一例として図14に示したSRRアンテナと同じ周波数であることが分かる。つまり、図10に示すアンテナ装置は、現状のSRRアンテナ例えば図14に示したSRRアンテナに比較してアンテナサイズを大幅に小型化しても、現状のSRRアンテナと同じ周波数で動作させることが可能であることを意味している。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
1 スプリットリング共振器
1A スプリットリング共振器
1B スプリットリング共振器
2 GND(Ground)板(グラウンド板)
3 給電部
4 追加素子
4A 追加素子
11 開口部
12 給電導体
13 第1の導体
14 第2の導体
15 第1のスリット部導体
16 第2のスリット部導体
41 第1の追加素子導体
42 第2の追加素子導体
43 第3の追加素子導体
44 第4の追加素子導体
45 第5の追加素子導体
46 第1の追加素子スリット部導体
47 第2の追加素子スリット部導体

Claims (10)

  1. 単層または多層のプリント基板からなるグラウンド板にスプリットリング共振器を配置し、該スプリットリング共振器の共振周波数に基づいて動作するSRR(Split-Ring-Resonator)アンテナを有するアンテナ装置であって、前記SRRアンテナの開口部内に、前記スプリットリング共振器の少なくとも一部に近接して配置した追加素子を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記追加素子は、一辺に開放部を有するループ形状のコイル部を形成する追加素子導体と、前記開放部に接続され、かつ、互いに対向するように配置してスリット部を形成する追加素子スリット部導体と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記追加素子導体および前記追加素子スリット部導体の少なくとも一部は、前記スプリットリング共振器の少なくとも一部と、あらかじめ定めた特定の間隔で重なるように配置されることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記追加素子導体の少なくとも一部は、前記スプリットリング共振器を構成する素子導体のうち、前記グラウンド板の外周の1辺に沿って配置される素子導体の少なくとも一部と、前記特定の間隔で重なるように配置されることを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記追加素子スリット部導体の少なくとも一部は、前記スプリットリング共振器を構成する素子導体のうち、対向して配置されてスリット部を形成するスリット部導体の少なくとも一部と、前記特定の間隔で重なるように配置されることを特徴とする請求項3または4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記追加素子スリット部導体の長さを調整することにより、前記SRRアンテナの動作周波数を調整することを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記追加素子導体により形成される前記ループ形状の大きさを調整することにより、前記SRRアンテナの動作周波数を調整することを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載のアンテナ装置。
  8. 前記追加素子導体の少なくとも一部と前記SRRアンテナの前記開口部の開口縁との間隔を調整することにより、前記SRRアンテナの動作周波数を調整することを特徴とする請求項2ないし7のいずれかに記載のアンテナ装置。
  9. 前記プリント基板が多層のプリント基板であり、前記スプリットリング共振器と前記追加素子とはそれぞれ異なる層に配置してあることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のアンテナ装置。
  10. 無線通信用のアンテナを請求項1ないし9のいずれかに記載のアンテナ装置を用いて構成することを特徴とする携帯無線機器。
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